株譜
AI 銘柄分析 · 一般消費財・サービス · 試作

TJX カンパニーズ TJX

オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)138.55 ドル1,563 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)147.4 ドル1,662 億ドル差 −6.0%
10 年後から見ると 適正 価値 138.55 ドル1,563 億ドル · 差 −6.0% · 期待の年率 +6.0%
期待の年率リターン(10 年)+6.0%資本コスト比 −1.8 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

TJX は T.J.マックス・マーシャルズ・ホームグッズ・ウィナーズ(カナダ)・TK マックス(欧州)などを運営する世界最大のオフプライス小売で、米国・カナダ・欧州・豪州に約 5,300 店を持つ。ブランド品や百貨店の余剰在庫を機会買いし、定価より 20〜60% 安く売る。2026 年 1 月期(kabufu の 2025/12 期)は売上 604 億ドル(+7%)、営業利益 72 億ドル(営業利益率 12.0%)、純利益 55 億ドル。2026 年 5〜7 月期は既存店 +4% だが、中核のマーマックス(T.J.マックス・マーシャルズ)は +1%(前期 +6%)に鈍り、経営者は「自分たちのミス(品揃えの実行)」と認めた。ホームグッズ・カナダ・欧州は既存店 +6〜7% と強い。

事業の質は極めて高い。2008〜09 年のリーマン級の不況でも増収で、百貨店の閉店とブランドの在庫増が追い風になる。最大のリスクは、すでに織り込まれた高い倍率と、店舗拡大(長期目標 7,500 店)が進む間に、アマゾン・ロス・ストアーズ・バーリントンとの競争で 1 店あたりの収益が薄まる点である。

バリュー投資の観点では、10 年後も存在し、今より強い可能性が高い事業で、資本配分も堅実(利益のほぼ全部を配当と自社株買いで返す)。資本コストは 7.75%(基本 8.0% + quality −0.25%)。利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k))は、g 4%・投下資本利益率 25% 前後で 10 年目の利益に対し上限 24.5 倍、その 9 割の約 22 倍を中立に置いた。店舗数と 1 店あたり売上から積み上げると、10 年後の中立は純利益 109 億ドル、時価総額 約 2,400 億ドルで、今の 1,662 億ドルの約 1.4 倍。配当を足した年率は +6〜7% で、資本コスト 7.75% に届かない。確率で重みをつけた期待は +6.0%、総合はほぼ適正(差 −6%)。k − g が 3.75% と薄く、k が 0.5 ポイント上がれば 10 年の倍率はさらに下がる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、TJX は事業を理解でき、10 年後も存在し、今より強い可能性が高い。堀は仕入れの規模と、景気が悪いほど良い在庫が出る構造で、これは広がりこそすれ狭まりにくい。消費者は「安く買う」習慣を一度つけると戻らず、百貨店の閉店が続く限り、オフプライスは小売の中で数少ない構造的な勝者である。オーナー利益は純利益とほぼ同じで(成長の再投資が小さい)、その大半が株主に返る。経営は慎重で、買収で価値を壊した歴史がなく、この点は高く評価できる。

問題は値段である。今の PER 30 倍は、10 年後の中立の利益ベースの倍率(約 22 倍)を上回り、「優良さへの人気」も含まれる。マーマックスの既存店が 1% に鈍り、ロスが +10% と伸びる局面で、k − g が 3.75% と薄く、k が 0.5 ポイント上がるだけで倍率はさらに下がる。結論は、事業としては「持ちたい優良企業」だが、今の値段は中立で配当を足して年率 +6〜7% と資本コスト 7.75% に届かず、悲観(構造で負ける)では 10 年でほぼ横ばいに崩れる。確信度は高い事業だが、値段の余裕は薄いと見る。

何で稼ぐ会社か

TJX の収益は 4 つの事業に分かれる。第 1 はマーマックス(米国・T.J.マックスとマーシャルズ、シエラ。約 3,000 店と推定、売上 366 億ドル、全社の 6 割)。調整後の営業利益率は 14% 台で、全社の利益の 7 割弱を稼ぐ。第 2 はホームグッズ(米国・ホームグッズとホームセンス、約 940 店と推定、売上 102 億ドル、利益率 12%)。家具・雑貨の機会買いで、家具店よりずっと安い。第 3 はカナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ、589 店、売上 56 億ドル、利益率 13%)。第 4 はインターナショナル(英国・アイルランドの TK マックス、ドイツ・ポーランド・オーストリア・オランダ・スペイン、オーストラリア。約 750 店と推定、売上 80 億ドル、利益率 7%)。欧州はまだ若く利益率が低いが、既存店は +7% と強い。

稼ぎ方の本質は「仕入れ」にある。約 1,300 人のバイヤーが 2 万社を超える仕入れ先から、ブランドの余剰在庫・キャンセル品・季節外れ品を現金で買い、定価の 2〜6 割引で並べる。在庫は店に早く回し、宝探しの楽しさを作る(品揃えが毎週変わる)。固定の商品を持たず、在庫を持ち続ける費用が小さいので、景気が悪くなるほど良い在庫が出て、客も安さを求めて集まる。

店舗は 1 店で売上 1,000 万ドル前後と、百貨店より小さい箱で回転が速い。広告は少なく、通販は限る(オフプライスは店に来て買う習慣が強み)。設備投資は売上の約 3%(新店と既存店の改装)で、残りを配当・自社株買いに回せる。FY27 は自社株買い 25〜27.5 億ドル、配当は +13% の計画。セグメントごとの店舗数は開示が薄く、how に推定の方法を書いた。

優良さと弱いところ

堀は 3 層ある。第 1 は仕入れの規模:世界で最大のオフプライスの買い手として、ブランドの在庫を最初に見られ、最良の品を取る。売る側は TJX に出せば相場を壊さず現金化できるので、取引は続く。第 2 は景気に逆らう構造:不況で百貨店・ブランドの在庫が増え、買う側の質が上がり、客は安さを求める。2008〜09 年は増収で、株価の下げは -46% と大きかったが、これは倍率の縮みで利益の崩れではない。第 3 は店舗網と物流:5,300 店と各地の配送拠点は、新規の参入者が真似できない。

価格を決める力は、小売としては強いが、独占ではない。値付けは「ブランドの定価の 2〜6 割引」という相対の価格で、外から見える安さが売りなので、値上げの余地は物価並み。利益率は 12% 前後で、2014 年の 12.3% が過去の最良に近く、これを大きく超える利益率は考えにくい。投下資本利益率は高く(ROE 54%、リースを含む投下資本利益率は 25% 前後と推定)、成長に必要な再投資が小さいので、オーナー利益は利益の 9 割以上とみてよい。

弱い所は 3 つ。①マーマックスの既存店が 1% に鈍った(原因は品揃えの実行)。②インターナショナルの利益率が 7% と低く、欧州の賃金・賃料・競争(プライマークなど)に左右される。③関税で輸入原価が上がると、仕入れ値の交渉で一部は吸収できるが、2025 年の関税は利益率を圧迫した。経営陣は内部昇進が多く、大型の M&A で価値を壊した歴史がない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国のオフプライスは、TJX・ロス・ストアーズ・バーリントンの 3 強で、衣料・家庭用品の市場(衣料だけで約 3,700 億ドル)より速く成長している。TJX は米国のオフプライスの約 6 割(ホームグッズを含む、推定)、ロス・ストアーズは売上 約 230 億ドル・約 2,200 店・営業利益率 12%、バーリントンは売上 約 115 億ドル・約 1,200 店・営業利益率 8〜9%。2026 年 5〜7 月期はロスの既存店が +10%(来店客数が 16% 増)と、低所得層の取り込みで TJX を上回り、TJX のマーマックスは +1% だった。ただし TJX は「競合店の近くでも遠くでも差はない」と見ており、自社の品揃えの問題と説明している。

追い風は、百貨店の閉店(メイシーズ・ノードストロームの縮小)、ブランドの在庫増(需要の読み違いと関税)、消費者の「安く買う」習慣の定着。向かい風は、①アマゾン・ウォルマート・ターゲットの低価格化、②ブランドが直営のアウトレット・オンラインで在庫を捌く動き(機会買いの供給が細る)、③関税で輸入原価が上がり、2025 年は利益率が圧迫された(2026 年は IEEPA 関税の還付が一回限りで入る)。

業界ノートの数量の置き方:オフプライスは年 +6〜7%(店舗数 +4%・既存店 +2〜3%)。衣料全体は年 +3%(物価に並ぶ程度)。TJX の長期の店舗目標は 5,285 店から 7,500 店へ(42% 増)、年 4% の店舗増を FY28 から始める。今の循環の位置は景気の中盤で、低所得層は圧迫されているが、オフプライスには来店が増える形(ロスの来店 +16%)。TJX の客の平均所得は百貨店・ロスより高く、K 字の上側の消費にも支えられる。

資本政策と M&A

資本政策は堅実で、利益の約 9 割を株主に返す。2025/12 期は配当 19 億ドル・自社株買い 25 億ドル(FCF 49 億ドルに近い)で、株数は毎年 1〜3% 減っている。FY27 は配当を 13% 引き上げ、自社株買い 25〜27.5 億ドルの計画(新しい枠 30 億ドル、2026 年 8 月 1 日で約 27 億ドル残)。現金は 60 億ドル、長期借入は約 29 億ドルで、リースを除く純負債はほぼゼロに近い。店舗の賃貸(リース負債)は別にあり、事業の一部である。

M&A は少ない。過去の大きな展開は欧州(1990 年代の英国の TK マックス)とカナダのウィナーズなど、自社の店舗モデルの横展開に限る。今後も大型買収はせず、新店と改装・物流への投資に回す方針(設備投資は上期 11.6 億ドル)。TOB や再編の可能性は低い(時価総額 1,662 億ドル)。

自社株買いの質は、割高な局面で買い過ぎると価値を壊す。今の PER 30 倍で買う自社株買いは、益回り 3.3% で、配当と合わせた株主還元利回りは約 2.6%。倍率が利益ベースの水準へ縮む世界なら、買った株の価値は縮む。株式報酬(SBC)は小さく、payout_oku は SBC による増発分を引いても配当 + 自社株買いの 95% 程度とみた。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

TJX の強みは景気の波に逆らう仕組みである。不況ではブランドの在庫が増え、買い手として最良の品を安く確保できる。2008〜09 年は増収で、2020 年のコロナの谷でも 1 年で回復した。2026 年 5〜7 月期も、ホームグッズ(+7%)・カナダ(+6%)・欧州(+7%)が強く、マーマックスの鈍りは経営者が品揃えの実行の問題と認めており、第 3 四半期は好調な出足で第 4 四半期に 2〜3% へ戻る見込みである。

成長の余地も大きい。長期の店舗目標を 7,000 店から 7,500 店へ引き上げ、店舗増を年 3% から 4% へ速める。米国のマーマックスは約 3,000 店から 4,000 店超、ホームグッズは約 940 店から約 1,400 店へ増える余地がある。欧州と豪州は利益率 7% と低く、規模の効果で 10% へ上がる余地がある。百貨店の閉店とアマゾンに奪われる中価格帯の衣料は、オフプライスが取る。10 年で売上は年 +6〜7%、営業利益率は 12% から 12.5〜13% へ、純利益は 100 億ドルを超え、資本コスト 7.75% を上回る。2008 年の谷でも優良さは崩れなかったので、今の値段を払う価値がある。

慎重な見方

今の PER 30 倍は、利益ベースの中立(約 22 倍)を大きく上回り、10 年後も同じ倍率を保てる根拠がない。k − g は 3.75% と薄く、金利が 5% で高止まりする世界で、k がわずかに上がるだけで倍率はさらに下がる。マーマックスの既存店が 1% に鈍ったのは、品揃えの問題だけでなく、ロス・ストアーズの +10%・バーリントンの拡大・アマゾンの低価格化との競争の結果かもしれない。ロスが低所得層の来店 +16% を取る中、TJX は中価格帯で埋もれるおそれがある。

機会買いの供給も細る恐れがある。ブランドが直営のアウトレットとオンラインで在庫を捌けば、TJX が安く買える在庫は減る。関税で輸入原価が上がると、仕入れ値の交渉で吸収しきれず、営業利益率 12% は 2014 年の 12.3% に近い天井で、上振れの余地は小さい。店舗が 7,500 店に近づくほど、新店の売上が既存店より低くなり、1 店あたりの収益が薄まる(共食い)。欧州の利益率 7% は 10 年たっても上がらず、人件費・賃料の上昇で下がることもある。

結果として、純利益は 100 億ドル前後に留まり、PER が 18 倍へ縮めば、時価総額は 1,800 億ドル(今の 1.1 倍)程度で、配当を足しても年率 +3〜4% と、資本コスト 7.75% に届かない。安全域がない。

どちらに重みを置いたか

事業の強さは強気の見方が勝つが、値段の高さは慎重な見方が勝つ。確率は中立 35%、やや楽観 25%、楽観 15%、やや悲観 17%、悲観 8% と、楽観側にやや寄せた(事業が景気に逆らう構造と、店舗拡大が見えている点)。倍率は利益ベースで 10 年の中立 約 22 倍(g 4%・事業の ROE 60% 前後・k 7.75%、上限の 90%、×(1+g))とした。総合は差 約 −6% のほぼ適正で、事業は優良だが、k 7.75% で割り引くと今の値段に余裕はない。k − g が薄く倍率が k に敏感な点は割り引いて読む。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 200.81 ドル2,265 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 62.98 ドル710 億ドル)。 今の値に割り戻すと 138.55 ドル1,563 億ドル、今との差 −6.0%、 期待の年率 +6.0%(資本コスト 7.8%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 15% 254.68 ドル2,873 億ドル 70.04 ドル790 億ドル +120.3% +8.2% 48.71 ドル549 億ドル
やや楽観 25% 231.19 ドル2,608 億ドル 68.26 ドル770 億ドル +103.2% +7.3% 74.86 ドル844 億ドル
中立 35% 212.98 ドル2,402 億ドル 65.60 ドル740 億ドル +89.0% +6.6% 97.50 ドル1,100 億ドル
やや悲観 17% 143.10 ドル1,614 億ドル 53.19 ドル600 億ドル +33.2% +2.9% 33.37 ドル376 億ドル
悲観 8% 74.20 ドル837 億ドル 42.55 ドル480 億ドル −20.8% −2.3% 9.34 ドル105 億ドル
加重平均100% 200.81 ドル2,265 億ドル62.98 ドル710 億ドル +79.0% +6.0% 263.78 ドル2,975 億ドル

今の株価時価総額 147.38 ドル1,662 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 15% 楽観:関税が下がり、マーマックスが回復、店舗 7,800 店へ 利益 131 億ドル · PER 21.9 倍 · 株価時価総額 254.68 ドル2,873 億ドル

マーマックスの 1 店あたり売上が物価並み(10 年 1.40 倍)に戻り、店舗は 4,350 店(T.J.マックス・マーシャルズの追加 300 店を超える)。ホームグッズは 1,450 店、カナダ 820 店、欧州・豪州 1,150 店で、全社は 7,770 店と長期目標 7,500 店を超える。関税が元の水準へ下がり、仕入れ値の交渉力が戻って粗利益率が 1.5 ポイント上がる。マーマックス 15.6%、ホームグッズ 14%、カナダ 16%、欧州・豪州は規模の効果で 11.5% と、全社の営業利益率は 13.9%。売上 1,258 億ドル、営業利益 175 億ドル、純利益 131 億ドル。ロス・ストアーズやバーリントンから低所得層も取り、百貨店の閉店で空いた立地を取る。過去 20 年の最大 30 倍前後を上回るが、式の外では引かない)。

  • マーマックス(米国・T.J.マックス・マーシャルズ・シエラ):数量 4,350(店舗数(店))× 価格 0.17(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 743 億ドル・営業利益 116 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • ホームグッズ(米国・ホームグッズ・ホームセンス):数量 1,450(店舗数(店))× 価格 0.15(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 223 億ドル・営業利益 31 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX カナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ):数量 820(店舗数(店))× 価格 0.13(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 110 億ドル・営業利益 18 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX インターナショナル(英国・欧州・豪州):数量 1,150(店舗数(店))× 価格 0.16(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 182 億ドル・営業利益 21 億ドル。1 店あたり売上の推定

倍率:利益ベース:正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%・g 4.0%(店舗の増加と物価で 4%)・事業の ROE 58.2%(筋書きの純利益 ÷ 自己資本)・moat 普通(残る割合 0.50)→ RONIC 33.0%、10 年目より先の正当化 PER 23.4 倍。10 年目の利益に ×(1+g) で上限 24.4 倍。客を取り続ける側なので上限の 90% に置き 21.9 倍。

確率:関税が下がる・マーマックスの鈍りが一過性・店舗目標の前倒しが同時に来る必要があり 15%。

やや楽観 25% やや楽観:既存店は物価並み、店舗は目標どおり約 7,500 店 利益 118 億ドル · PER 22.1 倍 · 株価時価総額 231.19 ドル2,608 億ドル

マーマックスの 1 店あたり売上は 10 年 1.38 倍(物価 1.41 倍よりわずかに低い:新店の売上が既存店より低く、共食いが少しある)、店舗は 4,200 店。ホームグッズ 1,380 店、カナダ 800 店、欧州・豪州 1,100 店で、全社は 7,480 店と長期目標に到達する。営業利益率はマーマックス 15%、ホームグッズ 13.5%、カナダ 15.3%、欧州・豪州 10.8% で、全社 13.3%。売上 1,192 億ドル、営業利益 159 億ドル、純利益 118 億ドル。ロス・ストアーズのように低所得層の来店を取りながらも、TJX は中所得層以上の客を保ち、マーマックスの 2026 年の鈍り(既存店 +1%)は一過性で終わる。関税は今の水準が続くが、仕入れ値の交渉で吸収できる。

  • マーマックス(米国・T.J.マックス・マーシャルズ・シエラ):数量 4,200(店舗数(店))× 価格 0.17(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 707 億ドル・営業利益 106 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • ホームグッズ(米国・ホームグッズ・ホームセンス):数量 1,380(店舗数(店))× 価格 0.15(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 210 億ドル・営業利益 28 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX カナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ):数量 800(店舗数(店))× 価格 0.13(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 105 億ドル・営業利益 16 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX インターナショナル(英国・欧州・豪州):数量 1,100(店舗数(店))× 価格 0.15(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 170 億ドル・営業利益 18 億ドル。1 店あたり売上の推定

倍率:利益ベース:正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%・g 4.0%(店舗の増加と物価で 4%)・事業の ROE 62.1%(筋書きの純利益 ÷ 自己資本)・moat 普通(残る割合 0.50)→ RONIC 34.9%、10 年目より先の正当化 PER 23.6 倍。10 年目の利益に ×(1+g) で上限 24.6 倍。マーマックスの鈍りが一過性に終わる側なので上限の 90% に置き 22.1 倍。

確率:店舗の拡大は会社の計画どおりで、ホームグッズ・欧州の好調が続く。事業の強さを評価して中立より厚い 25%。

中立 35% 中立:店舗は年 3.3% 増、1 店あたりは物価よりやや低く、PER は約 22 倍 利益 109 億ドル · PER 22.0 倍 · 株価時価総額 212.98 ドル2,402 億ドル

店舗は 10 年で 5,285 店から約 7,300 店へ(年 3.3% 増、FY28 から 4%)。マーマックス 4,100 店・ホームグッズ 1,350 店・カナダ 780 店・欧州・豪州 1,070 店。1 店あたり売上は物価(1.41 倍)より低い 1.36 倍(新店は既存店より売上が低く、客数は横ばい)。営業利益率はマーマックス 14.5%・ホームグッズ 13%・カナダ 14.5%・欧州・豪州 10%(規模の効果で 7% から上がる)、全社 12.7%。売上 1,146 億ドル(年 +6.6%)、営業利益 146 億ドル、純利益 109 億ドル。ロス・ストアーズは年 +6%、バーリントンは店舗拡大を続け、3 強でシェアを分け合い、TJX は米国のオフプライスの約 6 割を保つ。借り換え金利の上昇は純利益で 1 億ドル程度の減。

  • マーマックス(米国・T.J.マックス・マーシャルズ・シエラ):数量 4,100(店舗数(店))× 価格 0.17(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 681 億ドル・営業利益 99 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • ホームグッズ(米国・ホームグッズ・ホームセンス):数量 1,350(店舗数(店))× 価格 0.15(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 202 億ドル・営業利益 26 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX カナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ):数量 780(店舗数(店))× 価格 0.13(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 101 億ドル・営業利益 15 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX インターナショナル(英国・欧州・豪州):数量 1,070(店舗数(店))× 価格 0.15(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 162 億ドル・営業利益 16 億ドル。1 店あたり売上の推定

倍率:利益ベース:正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%・g 4.0%(店舗の増加と物価で 4%)・事業の ROE 60.6%(筋書きの純利益 ÷ 自己資本)・moat 普通(残る割合 0.50)→ RONIC 34.2%、10 年目より先の正当化 PER 23.5 倍。10 年目の利益に ×(1+g) で上限 24.5 倍。店舗拡大が続き 3 強でシェアを分け合う側なので上限の 90% に置き 22.0 倍。

確率:業界ノートの中立(オフプライス年 +6〜7%)に沿い、マーマックスの鈍りは数四半期で戻るが、店舗の増加で共食いが少し出る。

やや悲観 17% やや悲観:競争でマーマックスの 1 店あたりが伸びず、関税が高止まり 利益 86 億ドル · PER 18.8 倍 · 株価時価総額 143.10 ドル1,614 億ドル

マーマックスの 1 店あたり売上は 10 年で 1.30 倍にとどまり(物価 1.41 倍に負ける:客数の減少と、ロス・ストアーズ・バーリントンとの競争)、店舗は 3,850 店。全社の店舗は 6,700 店で、長期目標に届かない。関税が高いまま続き、機会買いの供給はブランドの直営販売で細り、粗利益率が 1 ポイント下がる。営業利益率はマーマックス 13%・ホームグッズ 11.5%・カナダ 13%・欧州・豪州 8.5%、全社 11.3%。売上 1,022 億ドル、営業利益 115 億ドル、純利益 86 億ドル。

  • マーマックス(米国・T.J.マックス・マーシャルズ・シエラ):数量 3,850(店舗数(店))× 価格 0.16(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 611 億ドル・営業利益 79 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • ホームグッズ(米国・ホームグッズ・ホームセンス):数量 1,250(店舗数(店))× 価格 0.14(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 180 億ドル・営業利益 21 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX カナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ):数量 740(店舗数(店))× 価格 0.13(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 93 億ドル・営業利益 12 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX インターナショナル(英国・欧州・豪州):数量 960(店舗数(店))× 価格 0.14(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 138 億ドル・営業利益 12 億ドル。1 店あたり売上の推定

倍率:利益ベース:正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%・g 3.5%(成長が鈍り 3.5%)・事業の ROE 41.0%(筋書きの純利益 ÷ 自己資本)・moat 普通(残る割合 0.50)→ RONIC 24.4%、10 年目より先の正当化 PER 20.2 倍。10 年目の利益に ×(1+g) で上限 20.9 倍。競争で 1 店あたり売上が物価に負ける側なので上限の 90% に置き 18.8 倍。

確率:マーマックスの鈍りが続き、ロス・アマゾンとの競争が強まる筋書き。起こりうる程度で 17%。

悲観 8% 悲観:構造で負ける(在庫の供給が細り、オフプライスの優位が薄まる) 利益 50 億ドル · PER 16.7 倍 · 株価時価総額 74.20 ドル837 億ドル

ブランドが在庫をオンラインと直営のアウトレットで捌き、アマゾンが余剰在庫の直販を拡大して、TJX が安く買える在庫が減る。バイヤーの強みが薄まり、マーマックスの 1 店あたり売上は 10 年で 1.15 倍にとどまり(客数が減り、値引きが増える)、店舗の増加も 5,900 店で止まる。営業利益率はマーマックス 10%・ホームグッズ 9%・カナダ 10%・欧州・豪州 5% で、全社 8.3%。売上 812 億ドル、営業利益 67 億ドル、純利益 50 億ドル。 仕入れの優位が薄れ、機会買いの供給が細る一方で、店舗の固定費と賃金は上がり続け、利益率は戻らない。ただし店舗網と配送網は残り、売上は年 +3% 程度を保つ。

  • マーマックス(米国・T.J.マックス・マーシャルズ・シエラ):数量 3,500(店舗数(店))× 価格 0.14(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 491 億ドル・営業利益 49 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • ホームグッズ(米国・ホームグッズ・ホームセンス):数量 1,100(店舗数(店))× 価格 0.13(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 143 億ドル・営業利益 13 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX カナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ):数量 670(店舗数(店))× 価格 0.11(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 76 億ドル・営業利益 8 億ドル。1 店あたり売上の推定
  • TJX インターナショナル(英国・欧州・豪州):数量 800(店舗数(店))× 価格 0.13(1 店あたり売上(億ドル))→ 売上 102 億ドル・営業利益 5 億ドル。1 店あたり売上の推定

倍率:利益ベース:正当化 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%・g 3.0%(店舗の増加が止まり 3%)・事業の ROE 34.5%(筋書きの純利益 ÷ 自己資本)・moat 普通(残る割合 0.50)→ RONIC 21.1%、10 年目より先の正当化 PER 18.1 倍。10 年目の利益に ×(1+g) で上限 18.6 倍。仕入れの堀が薄れる側なので上限の 90% に置き 16.7 倍。

確率:ブランドの直販・アマゾンのリセールでオフプライスの仕入れが細る構造変化。堀が深いので 8%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

マーマックス(米国・T.J.マックス・マーシャルズ・シエラ)

米国のオフプライスの中核。ブランドの余剰在庫を機会買いし、定価の 2〜6 割引で売る。

数量店舗数(店)価格1 店あたり売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 3,000 0.12 366 53
10 年後 中立 4,100 0.17 681 99

取り方:売上 366 億ドル(FY26 開示)を店舗数 約 3,000(推定:全社 5,285 店から他の 3 事業の店数を引いた)で割り 1 店 約 1,220 万ドル。営業利益は調整後利益率 14.4% から 53 億ドル。

ホームグッズ(米国・ホームグッズ・ホームセンス)

家具・雑貨・インテリアのオフプライス。

数量店舗数(店)価格1 店あたり売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 940 0.11 102 12
10 年後 中立 1,350 0.15 202 26

取り方:売上 102 億ドル(FY26 開示)を店舗数 約 940(推定)で割り 1 店 約 1,085 万ドル。利益率 約 12%。

TJX カナダ(ウィナーズ・ホームセンス・マーシャルズ)

カナダのオフプライス。

数量店舗数(店)価格1 店あたり売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 595 0.09 56 8
10 年後 中立 780 0.13 101 15

取り方:売上 56 億ドル、店舗 589(FY26 末)から 約 595 とみて 1 店 約 940 万ドル。セグメント利益率 13.4%(報告ベース)。

TJX インターナショナル(英国・欧州・豪州)

TK マックス(欧州)・TK マックス豪州。まだ若く利益率が低いが伸びが速い。

数量店舗数(店)価格1 店あたり売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 750 0.11 80 6
10 年後 中立 1,070 0.15 162 16

取り方:売上 80 億ドルを店舗数 約 750(推定)で割り 1 店 約 1,070 万ドル。調整後利益率 7.3%。

リスクと懸念

マーマックスの既存店の鈍り

2026 年 5〜7 月期の既存店は +1%(前期 +6%)。経営者は品揃えの実行の問題とするが、ロス・ストアーズが +10% で来店を取る中、原因が競争ならば回復は遅れ、全社の利益の 7 割弱を稼ぐ事業の利益率と倍率に響く。

高い倍率の縮み

今の PER 30 倍は利益ベースの中立(約 22 倍)を大きく上回る。k − g が 3.75% と薄く、金利が高止まりして k が 0.5 ポイント上がるだけで倍率はさらに下がる。利益が伸びても株価が動かない期間がありうる。

関税と仕入れ値

衣料・靴・家庭用品の輸入比率は 7〜8 割。関税で輸入原価が上がると、仕入れ値の交渉で一部は吸収できるが、2025 年は利益率を押し下げた。関税の水準は動かさず「今の水準が続く」を中立としている。IEEPA 関税の還付は一回限りで、正常利益には含めない。

機会買いの供給の細り

ブランドが直営のアウトレットとオンライン、アマゾンのリセールで在庫を捌くと、TJX が安く買える在庫が減る。オフプライスの堀の中心が仕入れなので、この変化は構造の悲観の筋書きの核になる。供給が細ると値引きの深さと品揃えの鮮度が落ち、客数と利益率の両方に響く。

店舗拡大による共食い

長期の店舗目標を 7,500 店へ引き上げ、年 4% の店舗増に加速する。店が増えるほど新店の売上は既存店より低くなり、1 店あたりの収益が薄まる。ロス・ストアーズ・バーリントンも出店を続け、立地の取り合いになる。

欧州・豪州の利益率

インターナショナルの利益率は 7.3% と低い。賃金・賃料・競争(プライマークなど)で上がらないか、下がると、全社の利益率 12% の維持と店舗拡大の価値が弱まる。欧州は事業が若く、物流と仕入れの規模の効果がまだ出きっていないので、10% 前後への上昇を中立に置いたが、上がらない場合の下振れが大きい。

消費者の二極化と不況

低所得層は圧迫され、ロスに行く一方、高所得層は百貨店や高級店に戻る可能性もある。急な不況では TJX は増収となった歴史があるが、関税・賃金の上昇と重なると、利益率が 10% に落ちる筋書きも否定できない。

今後の分かれ目

マーマックスの既存店が第 4 四半期から 2〜3% に戻り、その後も +3% 台を保つ
鈍りは一過性だったと判断でき、楽観・やや楽観の確率を上げてよい。中立の 10 年の時価総額の確度が上がる。
マーマックスの既存店が +1% 前後のまま 2 四半期以上続く
競争(ロス・アマゾン)が原因の疑いが強まり、やや悲観の確率を上げ、倍率の縮みが早まる見通し。
IEEPA 関税の還付が確定し、関税の水準が下がる
粗利益率が 1 ポイント上がる楽観の筋書きに近づくが、還付は一回限りなので、正常利益には含めない。
ブランドが直営のアウトレット・オンラインを拡大し、TJX の仕入れ価格の優位が薄まる
構造の悲観(10 年)の確率を上げる。バイヤーの数と仕入れ先の数の推移を見て判断する。
金利(10 年国債)がさらに上がり、k が 8.25% を超える
k − g が薄くなり、倍率は中立でさらに下がる。割り戻した価値は今を下回る。
欧州・豪州の利益率が 9〜10% へ上がる
店舗拡大の収益性が高まり、10 年後の営業利益率 12.7% が現実的になる。

見ておくもの

  • マーマックスの既存店売上(客数と客単価)と、ロス・ストアーズ・バーリントンの既存店との差
  • 営業利益率(12% の維持)と粗利益率、関税の水準と還付
  • 店舗数の純増(年 4% の達成)と新店の売上
  • インターナショナルのセグメント利益率(7.3% の推移)
  • 配当と自社株買いの額、株数の減少率
  • PER の水準(利益ベースの倍率との比較)

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の PER 30 倍に寄せず、利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k))に k 7.75%(基本 8.0% + quality −0.25%)・g 3〜4%(上限 4%)・事業の ROE(投下資本利益率から直した 60% 前後)を入れ、10 年目の利益に掛けるので ×(1+g) とした上限の 9 割(10 年の中立 約 22 倍)を使った。k − g の薄さや過去の PER の分布で式の外から割り引くことはしていない。悲観は利益率と成長の低下を構造から積み上げ、倍率の縮みとの二重取りにならないようにした。結果として今の倍率より低い値になり、k への敏感さ(k が 0.5 ポイント上がれば中立の 10 年はさらに下がる)を自覚している。売上は店舗数と 1 店あたり売上から積み上げ、今の株価を見て決めていない。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality −0.25%。オフプライスは景気後退でも増収で(2008〜09 年)cycle −0.25%、値決めは普通で pricing は 0、純負債が小さく(リース込み 73 億ドル)debt は 0、店舗網と仕入れの規模で寿命も普通(life は 0)。個別のリスク(マーマックスの既存店の鈍り・ロスとの競争・関税)は k に足さず、悲観の確率と悲観の営業利益率・g・ROE で表した。

同じ業種(一般消費財・サービス)の AI 分析

割安 ウィン・リゾーツWYNN マカオ・ラスベガス・ボストンで稼ぐ高級カジノ・リゾート。マカオのシェアは上昇中だが純負債が EBITDAR の約 4 倍と重く、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率でも今の値段は割安 本質価値との差 +46.8% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 レナーLEN 「量を守る」薄利の入門・中級向け住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ても、利益が谷に近い今の時価総額は 10 年で割安 本質価値との差 +36.4% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 フォード・モーターF 稼ぎ頭の商用車と F シリーズを持つ北米の自動車大手。EV の赤字が止まれば今の値段は低すぎるが、保証費用・関税・景気の谷に弱く、資本配分の履歴は均質でない 本質価値との差 +30.9% · 10 年 割安(年 +11.1%) やや割安 デッカーズ・アウトドアDECK HOKA と UGG の 2 本柱で営業利益率 20% 台前半。利益ベースの倍率でもやや割安だが、競合と流行の影響が大きい 本質価値との差 +29.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ルルレモン・アスレティカLULU 北米でブランドの熱が冷め利益が谷へ。借金なし・利益率の高い会社で、式で測ると割安側、勝負は製品力と中国 本質価値との差 +25.8% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 ラスベガス・サンズLVS マカオとシンガポールだけで稼ぐカジノ・リゾート。稼ぎの 5 割超はマリーナ・ベイ・サンズ。借金と中国の景気に弱いが、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率でも今の値段はやや割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +22.2% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 ブッキング・ホールディングスBKNG 世界の宿泊予約の入口を握る高収益の仲介業。AI が入口を奪うかが全てだが、資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で測ると、悲観を厚く置いてもやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +10.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 NVRNVR 土地を持たない仕組みで ROE 2 割台を保つ住宅建設。資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で見ると今の PER 11.9 倍は 10 年でやや割安だが、粗利益率は下り坂 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.8% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +4.9% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.2% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −16.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −25.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) 割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −35.8% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −9.3%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. TJX 2026 年 5〜7 月期 決算の説明(マーケットビート)
  2. TJX 長期の店舗目標 7,500 店(ウェブル)
  3. TJX 10-Q(2026 年 8 月 1 日まで)
  4. TJX 10-K(FY2026)
  5. TJX Q4 FY26 決算(還元計画)
  6. TJX Q2 FY27 決算説明の要約(ティクル)

分析日 2026-10-16