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トリバゴ TRVG

ブランド再生と予約事業の拡大には成果がある。しかし旅行検索の入口を守る堀は弱く、AI代替と広告主集中を考えると現在の評価はやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3.18 ドル2 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)3.6 ドル3 億ドル差 −11.4%
10 年後から見ると やや割高 価値 3.18 ドル2 億ドル · 差 −11.4% · 期待の年率 +7.6%
期待の年率リターン(10 年)+7.6%資本コスト比 −1.4 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

トリバゴは、旅行者がホテルの宿泊料金を比較する検索サイトを運営し、予約サイトへ客を送ることで広告収入を得る会社である。筆者の結論は「やや割高」だ。事業再生の成果は認めるが、10年後も旅行者の入口を握れる保証がなく、現在の時価総額には十分な安全域がない。

2025年の売上は6.2億ドルで、営業利益はほぼゼロだった。ただし、2026年4〜6月期の売上は前年同期比21%増加し、ブランドを覚えて訪れる客の増加と予約への転換率の改善が続いている。会社は2026年の売上成長見通しを10%台半ばへ引き上げ、調整後EBITDAを約3000万ユーロと予想した。2028年には同利益率10%を目指す。回復は実際に進んでいる。

しかし、売上の約97%を占めるホテル紹介広告には、顧客が離れにくい仕組みがない。2025年の紹介収益ではブッキング系が40%、親会社エクスペディア系が34%を占めた。2つの顧客グループが広告費を減らせば、トリバゴ自身には値上げで補う力が乏しい。グーグルのホテル検索とAIエージェントも、料金比較という仕事を直接代替できる。

10年後の中立では、既存の紹介クリック数が減り、単価の上昇と買収済みの予約事業がそれを補う。売上は約7.1億ドル、営業利益は約0.46億ドル、純利益は約0.34億ドルになる。5つの筋書きの確率を合わせ、資本コスト9.0%で割り引くと、今の本質価値は約2.27億ドルである。台帳の時価総額約2.71億ドルを約16%下回る。

2023年の大型特別配当と2026年の自社株買いは、現金を株主へ戻す意思を示す。一方、エクスペディアが議決権の約84%を支配しており、少数株主が資本政策を左右することは難しい。事業再生への期待だけでなく、広告の経済性が10年後も残るかを確認したい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、最初に問うのは10年後も利用者がお金を払う事業かどうかである。ホテル料金を比較したい需要は確実に残る。しかし、その比較をトリバゴが行う必要があるかは別の話だ。料金と空室情報は他社も入手でき、AIエージェントが比較と予約をまとめて行う時代には、独立した比較画面の価値が低くなる。

次にオーナー利益を見る。2025年は営業利益がほぼゼロで、純利益の一部は税効果と買収持分の評価益だった。広告費を削れば短期の利益は増えるが、将来の訪問者も減る可能性がある。したがって、表面的な営業利益に広告費の大部分を足し戻すことはできない。ブランドを維持するための広告支出は、工場の維持費と同じく必要な支出として考える。

2026年には広告の効率が改善し、会社は2028年の調整後EBITDA利益率10%を目指している。これは価値を回復する重要な一歩だ。ただし調整後利益には株式報酬や償却費などの除外がある。株主が自由に使える利益は、GAAP利益から維持投資を考慮した現金創出力で判断したい。

財務面では純現金があり、直ちに存続が危うい会社ではない。2023年の特別配当は現金の価値を株主へ移す判断だった。一方で、支配株主への依存が大きく、少数株主の議決権は限られる。

中立では改善後の利益を評価しても、現在の株価に十分な安全域はない。強いブランド再生が続けば大きな上振れがあるが、その成果を10年先まで確実なものとして買うことは避けたい。筆者が長く保有するなら、広告費を増やさずに紹介収益が伸びる証拠と、正味の現金還元が続く証拠を重視する。

何で稼ぐ会社か

トリバゴの本業はホテル料金の比較である。世界190か国以上の700万件を超えるホテル・宿泊施設について、ブッキング・ドットコム、エクスペディア、ホテルチェーンなどが提示する料金を並べる。旅行者の利用は原則無料で、広告主が表示された宿泊プランへの紹介クリックに対して料金を支払う。予約が成立した場合に報酬を受け取るCPA型の契約も広げている。

報告セグメントは米州、欧州先進国、その他地域の3つである。2025年の紹介収益は、それぞれ約2.26億ドル、2.49億ドル、1.27億ドルとなった。欧州では比較検索のブランド認知が高く、広告費を差し引いた収益性も相対的に良い。米州は大きな市場だが広告の獲得競争が厳しい。その他地域には日本やトルコ、オーストラリアなどが含まれ、為替と航空事情の影響を受けやすい。

収益の式は紹介クリック数と1クリック当たり収益の掛け算である。広告主は紹介先で実際に予約が成立する割合と予約金額を見て入札額を決める。したがってホテル代が上がっても、それだけでトリバゴの取り分が増えるわけではない。送客の質が良く、広告主が十分な利益を得られることが必要だ。

2025年7月には、ホテル予約技術を持つホリストを完全子会社化し、トリバゴ・ディールズへ改称した。直接予約を支援するBook & Goと、複数の宿泊料金を組み合わせる技術が加わった。2025年の同事業の連結売上は1260万ユーロだったが、2026年4〜6月期にはその他収益が1700万ユーロとなり、新事業が売上増加に寄与している。ただし、この四半期には会計上4か月分の事業実績が含まれ、単純な年率換算は過大になりうる。

ホテル向け情報サービスのBusiness Studioなどもあるが、会社が個別売上を開示していないため、残りの小規模なその他事業として扱う。全社の稼ぐ力を左右するのは、依然として既存の広告市場の送客効率と広告費である。

優良さと弱いところ

トリバゴにはブランドという強みがある。ホテル料金比較の広告を長年続けてきたため、安く泊まりたい旅行者の記憶に残っている。2023年に経営陣が復帰して以降、ブランド投資と商品改善を組み合わせた再生策が進んだ。2026年4〜6月期には、予約への転換率が2023年同期比で64%改善したと会社は説明している。

ただし、ブランドは広告を止めても客が来るほど強いかという問いには、まだ十分に答えられない。2025年の広告支出は4.7億ドル程度に相当し、紹介収益の大部分を使っていた。広告費に対する紹介収益の比率であるROASは128.4%で、2024年より3.7ポイント低下した。ブランドを再構築するための投資には一定の成果があるが、維持する費用も大きい。

堀、つまり競合が容易に奪えない強みは限定的である。宿泊料金とホテル情報は多くの予約サイトで共通しており、利用者が別の検索サービスへ移る手間は小さい。検索結果の掲載順位と広告単価は入札で決まるため、トリバゴは自由に値上げできない。ブッキングやエクスペディアが直接顧客を獲得すれば、仲介の必要性も薄れる。

2025年のROEは約5%だったが、10年間の中央値はマイナス5.4%である。2022年には高い営業利益率を実現したものの、その後は減損と広告投資によって利益が振れた。2025年の純利益には一時的な税効果と買収持分の評価益も含まれる。増分ROICが資本コストを継続的に超えると判断するには、GAAP利益とフリーキャッシュフローによる裏付けが足りない。

ブランドと予約技術には価値があるが、事業の寿命を守る仕組みとしては弱い。総合的な堀は弱いと判定する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

旅行需要そのものは長期的に成長する。国連世界観光機関によると、2025年の世界の国際観光客到着数は約15.2億人で、前年比4%増加した。ただし2026年は地政学的な混乱などで伸びが鈍化し、最新の見通しは1〜2%程度となっている。10年後も旅行者は存在するが、旅行の検索方法が現在と同じとは限らない。

競争は二段階で起こる。最初は旅行者を集める競争で、グーグル・ホテル広告、カヤック、トリップアドバイザー、チェック24などが相手となる。次に広告主の予算を獲得する競争がある。ブッキング、エクスペディア、トリップ・ドットコム、ホテルチェーンは、トリバゴへ広告費を払う一方で、自社アプリと直販サイトにも投資している。

世界の宿泊検索市場は、予約取扱高やサイト訪問数について部分的な統計がある。しかし、各社の紹介クリック数と広告単価を共通の定義で集計した市場規模は確認できない。そのため、トリバゴの世界シェアを厳密な百分率で断定することはできない。2025年の紹介収益5.33億ユーロを出発点とし、地域ごとの旅行需要、クリック数、広告単価の変化から考える。

中立では国際旅行を含む宿泊検索の潜在需要が実質で年2%程度増えると想定する。ただし、グーグルと大手予約サイトへの流入集中、AIによる検索画面の省略が起きるため、トリバゴの紹介クリック数は減少する。2035年には既存の紹介クリック数が2025年の8割前後となり、単価上昇が減少を補う構図を基本とする。

AIエージェントは宿泊条件を聞き、複数サイトの料金を比較し、予約まで進められる。利用者がトリバゴの画面を開かなくなれば、広告表示と紹介クリックの価値は落ちる。トリバゴもAI検索と自社予約導線で対抗するが、競合が持つ検索流入と予約顧客の規模は大きい。ホテル業界の成長とトリバゴの市場シェアの成長は分けて考える必要がある。

資本政策と M&A

過去10年の資本配分は、株主価値を安定して増やしたとは言いにくい。広告による急成長の時代を経て、2020年と2023年には大きな減損損失が発生した。2023年には約2億ドルの特別配当を実施して余剰資本を株主へ戻したが、自己資本は大きく縮小した。還元自体は評価できるものの、利益の再投資先に確信を持てなかったことも示している。

2024年にはホリストへ約1020万ユーロを投資し、2025年7月には残りの持分を約2230万ユーロの現金で取得した。既存持分を含む取得対価は約3220万ユーロである。2025年の連結売上には1260万ユーロ、純利益には270万ユーロが加わった。2026年のその他収益の増加は買収効果を示すが、今後も同じ速度で拡大するかは別問題である。

2026年4月には最大2000万ユーロの自社株買い枠が承認された。2026年7月末までに約350万ドル相当のClass A株を取得している。固定の終了期限はなく、全枠の実行を約束しているわけではない。長期の配当性向や自社株買いの数値目標もない。

最も大きな資本政策上の制約は支配株主である。エクスペディアは2025年末時点で約59.2%の経済的持分と83.9%の議決権を持つ。Class B株の議決権はClass A株の10倍だ。支配株主は配当、買収、経営陣の選任などで強い影響力を持つ。非公開化や親会社による完全取得は将来の可能性として残るが、2026年10月28日までに成立済みの合意は確認していない。

今後は買収拡大より、既存事業の広告効率改善と継続的な正味の株主還元を優先することが望ましい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

トリバゴの再生は、単なる広告費の増額ではなく商品の改善によって進んでいる。2026年4〜6月期には売上が21%伸び、ROASも改善した。予約転換率は2023年同期から64%高まった。旅行者がブランドを覚えて直接訪れるようになれば、グーグルなどから高い費用で集客する必要が減る。かつて広告費に大部分を吸収されていた収益が、株主の利益として残るようになる。

欧州ではブランドの知名度が高く、ホテルの料金を比較したい消費者に明確な価値を提供している。広告主にとっても、自社では獲得しにくい価格重視の旅行者へ届く手段となる。CPA型の契約が拡大すれば、予約成立までの成果を広告主と共有できる。ホテルチェーンや中小の予約サイトが競争する場所として、トリバゴの広告市場は引き続き必要とされる。

買収済みのトリバゴ・ディールズにも可能性がある。従来は旅行者を外部へ送るだけだったが、Book & Goでは予約までの体験をまとめられる。広告主に対する価値が増え、紹介クリック数が増えなくても収益が伸びる。2025年の買収事業の収益貢献は小さかったものの、2026年にはその他収益が急増している。すでに成立した買収だけで利益源を広げられる。

純現金があり、2023年の特別配当と2026年の自社株買いの実績もある。広告費を抑えて利益率を高め、余剰資金を株主へ還元する経営を維持できれば、現在の企業規模に対してオーナー利益は大きく増える。旅行需要が伸びるなかでブランドの入口を維持するだけでも、株主価値の上振れは十分に考えられる。

慎重な見方

トリバゴの根本的な弱点は、自社にしかできない仕事が少ないことだ。ホテルの料金と空室を比較する機能は、グーグル、ブッキング、エクスペディア、カヤックにもある。AIエージェントが旅行者の希望を聞いて予約まで済ませるなら、利用者が複数の宿泊プランをクリックして比較する工程そのものが省略される。トリバゴの広告枠は、その工程に依存している。

顧客の集中も深刻である。2025年の紹介収益の74%をブッキング系とエクスペディア系が占めた。両社は同時に強力な競争相手でもある。予約サイトが自社アプリや直接集客を強めれば、紹介クリックへの入札額を引き下げられる。広告主との契約は多くが短期間の通知で終了できるため、トリバゴには長期契約による保護も乏しい。

広告効率が改善したことは事実だが、2025年のROASは2024年より低かった。ブランド投資は競合が広告を増やせば効率を落としやすく、マーケティング支出が必要な状態から抜けられるとは限らない。2026年上半期もGAAPベースでは純損失だった。調整後EBITDAの改善を、そのまま株主の自由な利益と考えるのは危険である。

予約事業の拡大も万能ではない。予約手数料は大手OTAとの競争で押し下げられ、旅行者の前受金や顧客対応など新しい負担も生む。買収した技術が数年で陳腐化すれば、のれんと無形資産が再び減損する。

支配株主の議決権は約84%で、少数株主が資本配分を変えることは難しい。事業が縮んでも独立上場を維持し続ける可能性があり、現金を持っているだけでは安全域にならない。長い期間で見れば、利益を守る力より競合が利益を削る力の方が大きい。

どちらに重みを置いたか

足元の再生については強気の見方に根拠がある。売上成長と広告効率の改善は実績であり、買収した予約事業もすでに収益へ寄与している。しかし10年の保有で重要なのは、一時的に利益が回復することではなく、その利益を競争から守れることだ。この点では慎重な見方が勝る。

楽観とやや楽観の確率は合計26%、中立は31%、やや悲観と悲観は合計43%とした。AIによる検索数量の減少は中立の数量と長期成長率に反映済みであり、悲観確率をさらに厚くした主な理由は、広告主2グループへの集中、支配株主、広告投資の収益性が不安定なことである。現在の株価との差は約マイナス16%で、結論はやや割高となる。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 6.14 ドル4 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 0.90 ドル1 億ドル)。 今の値に割り戻すと 3.18 ドル2 億ドル、今との差 −11.4%、 期待の年率 +7.6%(資本コスト 9.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 18.34 ドル13 億ドル 2.94 ドル2 億ドル +492.6% +22.0% 1.70 ドル1 億ドル
やや楽観 18% 10.52 ドル8 億ドル 1.89 ドル1 億ドル +245.7% +14.8% 2.23 ドル2 億ドル
中立 31% 6.50 ドル5 億ドル 0.98 ドル1 億ドル +108.3% +8.3% 2.32 ドル2 億ドル
やや悲観 27% 2.08 ドル1 億ドル 0.14 ドル0 億ドル −38.1% −4.8% 0.60 ドル0 億ドル
悲観 16% 1.24 ドル1 億ドル −0.07 ドル0 億ドル −67.5% −10.4% 0.19 ドル0 億ドル
加重平均100% 6.14 ドル4 億ドル0.90 ドル1 億ドル +96.1% +7.6% 7.04 ドル5 億ドル

今の株価時価総額 3.59 ドル3 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:ブランド直接流入が定着し、予約事業が第二の利益源となる 利益 1 億ドル · PER 12.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 18.34 ドル13 億ドル

2035年にはトリバゴの名前を覚えて直接訪れる旅行者が定着し、広告費を増やさずに予約への転換率を改善できる。欧州を中心にブランドが残り、ホテル紹介の数量はおおむね現在の水準を維持する。宿泊料金の上昇と送客の質の改善で紹介単価が上がるため、紹介収益は拡大する。

ブッキング・エクスペディアに加えてホテル直販と中小OTAの入札が活発になり、広告主の集中度が下がる。CPA型の契約が浸透し、予約成立の価値を広告主と分け合える。買収済みのトリバゴ・ディールズは自社ブランドの予約導線として定着し、年間約300万件の収益機会を生む。

グーグルやAIエージェントによる競争は続くが、独立した料金比較を求める利用者が残る。広告費控除後の地域別利益率が改善し、全社の営業利益は約1.34億ドルに拡大する。AIを導入した効果による未確認の新規売上は見込まず、旅行需要とブランドの維持による成果だけを数える。期間純利益は約4.5億ドルとなり、正味で約2.1億ドルを株主へ返す。純現金とブランドを持つ高収益の小型プラットフォームとして存続する。

  • 米州・ホテル紹介広告:数量 1.0(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 3.23(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。2025年比でクリック数1.03倍、単価1.43倍。ブランド直接流入でシェアを維持し、広告費効率が改善する。
  • 欧州先進国・ホテル紹介広告:数量 1.5(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.37(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。クリック数約1.02倍、単価1.40倍。ブランドが最も強い地域として高いROAS貢献率を維持する。
  • その他地域・ホテル紹介広告:数量 1.3(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 1.42(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数横ばい、単価1.40倍。旅行市場の成長と自社のシェア変化がほぼ相殺する。
  • トリバゴ・ディールズと直接予約:数量 3.0(収益を生むホテル予約件数(百万件、推計))× 価格 45(予約1件当たり収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。買収済み事業の通年化と予約機能の普及で300万件。新規AI売上を別途計上しない。
  • Business Studio・その他B2Bサービス:数量 100(有料契約・その他収益機会の数量指数(2025年=100、推計))× 価格 0.00(数量指数1点当たり収益(億ドル))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI代替型。数量は1.0倍以下、価格は1.15倍に制限し、記録の正本の価値を認めない。

倍率:k=9.0%、g=2.0%、moat=weakで超過収益の残存率は1/3。余剰現金の税引後受取利息0.0168億ドルを純利益から除くと、事業利益は0.9532億ドル。事業ROEは0.9532÷(4.9−1.2)=25.8%。RONICは9.0%+1/3×(25.8%−9.0%)=約14.6%。正当化PERの上限は(1−g/RONIC)÷(k−g)×(1+g)=約12.58倍で、利益の質が改善した楽観として上限の約99%となる12.5倍を採用する。現金は別に数え、0.9532×12.5+1.2=13.115億ドル。市場のPERは参照しない。

確率:広告費の効率改善が長く続き、予約事業も順調に育つ展開。ただし、ブッキングとグーグルの競争を受けながら10年間維持する必要があり、強い堀のない会社として成功確率は8%にとどめる。

やや楽観 18% やや楽観:ブランド投資が回収され、旅行検索の有力な選択肢として残る 利益 1 億ドル · PER 12.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 10.52 ドル8 億ドル

2035年も旅行者の一定数は、予約前に複数サイトの料金を比較する。ブッキングやエクスペディアの自社予約は伸びるが、トリバゴのブランドは欧州を中心に残る。紹介クリック数は2025年より5%程度減るものの、宿泊価格の上昇と高品質な送客によって単価は上がる。

グーグルのホテル検索とAIエージェントに流入を一部奪われるが、独立した比較サービスの需要は消えない。広告主は送客の成果を確認しながら入札を続ける。自社ブランドへの直接訪問が増えた分、広告費を抑えられ、欧州のROAS貢献率は比較的高い水準を維持する。

トリバゴ・ディールズの予約件数は年間250万件に育つ。予約手数料は競争で制約を受けるが、ホテル検索から予約への移行が滑らかになり、既存広告にも好影響を与える。全社売上は約9億ドル、営業利益は約0.75億ドルとなる。買収の追加効果を大きく見込まず、期間の純利益は約3.25億ドルとする。株式報酬を差し引いた正味の還元は約1.35億ドルとなり、純現金を保ったまま株主価値を増やす。

  • 米州・ホテル紹介広告:数量 1.0(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 3.16(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。クリック数0.95倍、単価1.40倍。直接流入の増加で広告費率が改善する。
  • 欧州先進国・ホテル紹介広告:数量 1.4(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.34(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。クリック数約0.95倍、単価1.38倍。欧州のブランド認知を維持する。
  • その他地域・ホテル紹介広告:数量 1.2(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 1.37(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数約0.95倍、単価1.35倍。地域差による利益率の制約は残る。
  • トリバゴ・ディールズと直接予約:数量 2.5(収益を生むホテル予約件数(百万件、推計))× 価格 42(予約1件当たり収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。予約件数250万件。大手OTAとの競争を受けつつ、買収事業の通年化から拡大する。
  • Business Studio・その他B2Bサービス:数量 95.0(有料契約・その他収益機会の数量指数(2025年=100、推計))× 価格 0.00(数量指数1点当たり収益(億ドル))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AI代替型。数量0.95倍、価格1.15倍で、画面型機能の単価上昇は限定する。

倍率:k=9.0%、g=2.0%、moat=weak。余剰現金1.0億ドルの税引後受取利息0.014億ドルを控除した事業純利益は0.546億ドル。事業ROEは0.546÷(4.4−1.0)=16.1%。RONICは9.0%+1/3×(16.1%−9.0%)=約11.35%。10年目利益への正当化PER上限は約12.00倍となる。ブランドと予約事業の改善が定着するやや楽観のため上限の約99.6%に当たる11.95倍とする。時価総額は0.546×11.95+1.0=7.5247億ドル。

確率:2026年の転換率改善と広告効率向上が中期的に定着するが、長期では競合によってクリック数がわずかに減る展開。2028年の利益率目標への接近を評価して18%とする。

中立 31% 中立:比較検索の数量減少を単価と予約事業が補い、利益は限定的に回復する 利益 0 億ドル · PER 11.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 6.50 ドル5 億ドル

2035年には旅行市場が実質で拡大しているが、旅行者が使う検索手段は変わっている。グーグルやAIエージェントが予約の入口を多く引き受け、トリバゴの紹介クリック数は米州で2025年の約82%、欧州で85%、その他地域で78%となる。ホテル料金の上昇と予約転換率の改善によって単価は上がるが、物価上昇分をすべて獲得することはできない。

2026年に始まった利益改善の一部は定着する。広告費の管理が進み、欧州は引き続き収益を支える。ただし、ブッキングやエクスペディアが直接集客を増やすため、広告主に対する交渉力は弱いままである。新たな大型買収を前提とせず、買収済みのトリバゴ・ディールズが年間190万件程度の予約収益機会を生む。

全社売上は約7.06億ドル、営業利益は約0.46億ドル、GAAP純利益は約0.34億ドルになる。2025年と比べれば利益率は大きく改善するが、大手OTAのような高い利益率には届かない。10年間の累積純利益は約2.2億ドル、株式報酬控除後の正味還元は約0.7億ドルとする。独立した料金比較ブランドとして存続するものの、堀が強い会社にはならない。

  • 米州・ホテル紹介広告:数量 0.8(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.87(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.82倍、単価1.27倍。AI検索への流出と広告主の入札圧力を反映する。
  • 欧州先進国・ホテル紹介広告:数量 1.2(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.17(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。クリック数0.85倍、単価1.28倍。ブランドが残るため米州より数量の減少が小さい。
  • その他地域・ホテル紹介広告:数量 1.0(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 1.24(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.78倍、単価1.22倍。地域競争とAI検索による代替が強い。
  • トリバゴ・ディールズと直接予約:数量 1.9(収益を生むホテル予約件数(百万件、推計))× 価格 40(予約1件当たり収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。2025年の買収事業が通年化し、2035年は約190万件。手数料競争のため利益率は控えめ。
  • Business Studio・その他B2Bサービス:数量 80.0(有料契約・その他収益機会の数量指数(2025年=100、推計))× 価格 0.00(数量指数1点当たり収益(億ドル))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替の席・画面型として数量0.80倍、単価1.10倍。長期成長率0%を想定する。

倍率:k=9.0%、長期g=2.0%、moat=weakで超過収益の残存割合1/3。余剰現金0.9億ドルの税引後受取利息0.0126億ドルを引き、事業純利益を0.3274億ドルとする。現金を除いた事業の自己資本は4.0−0.9=3.1億ドル、事業ROEは約10.56%。RONIC=9.0%+1/3×(10.56%−9.0%)=約9.52%。10年目利益への正当化PERは約11.51倍。AI代替を数量とg_longに反映済みであり、さらに倍率を二重に削らず、上限の約99.5%となる11.45倍を採用する。時価総額は0.3274×11.45+0.9=4.64873億ドル。

確率:足元の再生を認める一方、長期ではグーグル、ブッキング、AI検索への流入移転が進む。2026年の高い伸びを10年間延長せず、広告費改善と構造的な数量減少が共存する最頻の筋書きとして31%とする。

やや悲観 27% やや悲観:AIと大手OTAへの流入集中で広告収益が縮小する 利益 0 億ドル · PBR 0.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2.08 ドル1 億ドル

2035年には旅行の入口をグーグル、ブッキング、エクスペディアなどがさらに強く握る。旅行者がトリバゴに立ち寄る回数は減り、紹介クリック数は米州で2025年の65%、欧州で70%、その他地域で65%となる。物価が上昇してもクリック単価は十分には上がらず、既存の紹介収益が減少する。

広告費を減らすとブランドの存在感も落ちるため、経営は利益率を守ることと集客を維持することの間で難しい選択を迫られる。Book & Goとディールズの予約事業は残るが、ブッキングなどとの価格競争で収益率が低い。2025年の買収技術の一部も、AI予約サービスの普及によって競争力を失う。

全社売上は約5.13億ドルに縮み、営業損失は約0.14億ドルとなる。2026年の改善後に数年間の小幅な黒字があっても、後半の赤字と打ち消し合い、10年間の累積純利益はほぼゼロとなる。正味の株主還元は約0.1億ドルにとどまる。会社は純現金と費用削減によって存続するが、資本コストを超える利益を継続的に稼げない。既存のブランドと技術の価値は縮小し、売れる資産と残存する現金が企業価値の中心になる。

  • 米州・ホテル紹介広告:数量 0.7(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.59(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.65倍、単価1.15倍。直接予約とAI検索への流出が続く。
  • 欧州先進国・ホテル紹介広告:数量 1.0(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.00(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.70倍、単価1.18倍。欧州ブランドは残るが競争で広告単価が伸び悩む。
  • その他地域・ホテル紹介広告:数量 0.8(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 1.10(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.65倍、単価1.08倍。競合への流入移転が最も厳しい。
  • トリバゴ・ディールズと直接予約:数量 1.4(収益を生むホテル予約件数(百万件、推計))× 価格 33(予約1件当たり収益(ドル、推計))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。予約件数140万件。予約単価と手数料の競争で利益率が縮小する。
  • Business Studio・その他B2Bサービス:数量 70.0(有料契約・その他収益機会の数量指数(2025年=100、推計))× 価格 0.00(数量指数1点当たり収益(億ドル))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。画面型B2Bサービスの需要が減少し、利益率もマイナスになる。

倍率:最終年がGAAP赤字で事業のROEが資本コスト9.0%に届かないため、赤字へPERを掛けず、売れる資産と残余の事業価値からPBRで測る。2035年自己資本2.4億ドルに対するPBR0.62倍で時価総額1.488億ドル。現在の自己資本2.5億ドルに対しては約0.60倍である。資産回収の床1.25億ドルを上回る。将来の純現金はPBRと資産の床に含め、別に足して二重計上しない。

確率:広告主が直接集客へ予算を移し、ブランド広告の費用対効果も悪化する展開。AIそのものによる数量減少は中立に織り込み済みだが、広告主2グループへの依存と支配株主の資本政策リスクが重なるため27%とする。

悲観 16% 悲観:独立したホテル比較の役割が薄れ、資産回収が価値の中心となる 利益 0 億ドル · PBR 0.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.24 ドル1 億ドル

2035年には旅行者がAIエージェントに宿泊条件を伝えるだけで、比較から予約まで完了するようになる。グーグルと大手OTAが検索や予約の入口を握り、独立したホテル比較サイトを経由する必要性が薄れる。トリバゴの紹介クリック数は米州で2025年の42%、欧州で45%、その他地域で40%まで減少する。広告主は残った流入にも高い単価を支払わなくなる。

経営は広告費と人員を削減するが、費用を減らすほどブランドの存在感も失われる。買収したディールズの技術も競争上の優位を保てず、予約収益は縮小する。追加の大型買収は行わず、既存の資産を縮小して現金を守る。宿泊料金の比較という機能は市場に残るが、トリバゴが利益を得る余地は非常に小さい。

全社売上は約2.95億ドルと2025年の半分弱になり、営業損失は約0.27億ドルとなる。10年間には一時的な黒字もあるが、その後の事業縮小と減損・再編費用によって累積純損失は約0.85億ドルに達する。自社株買いは止まり、株式報酬による希薄化が残る。事業を整理して一部の現金と債権を回収できるものの、ブランドの帳簿価値はほぼ失われる。破綻を必然とはせず、資産の純回収価値を下限として評価する。

  • 米州・ホテル紹介広告:数量 0.4(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 2.48(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.42倍、単価1.10倍。AIによる入口の喪失と広告入札の縮小が重なる。
  • 欧州先進国・ホテル紹介広告:数量 0.7(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 1.86(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.45倍、単価1.10倍。欧州でもブランド維持費を十分に回収できない。
  • その他地域・ホテル紹介広告:数量 0.5(広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計))× 価格 1.02(紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。クリック数0.40倍、単価横ばい。競争で実質の広告価格が大幅に下がる。
  • トリバゴ・ディールズと直接予約:数量 0.5(収益を生むホテル予約件数(百万件、推計))× 価格 30(予約1件当たり収益(ドル、推計))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。予約件数50万件。買収技術が陳腐化し、事業維持に損失が生じる。
  • Business Studio・その他B2Bサービス:数量 50.0(有料契約・その他収益機会の数量指数(2025年=100、推計))× 価格 0.00(数量指数1点当たり収益(億ドル))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェントに操作画面を代替され、契約・収益機会は半減する。

倍率:最終年は営業・純利益とも赤字で、資本コストを超える利益を生めない。成長型PERではなく、残る現金と売れる資産を基準にする。2035年自己資本1.7億ドルにPBR0.52倍を掛けると時価総額0.884億ドルとなる。これは現在の自己資本2.5億ドルの約0.35倍に相当し、過去の市場PBRを根拠にした値ではない。税後回収資産の床0.75億ドルを上回り、現在の自己資本を全額回収できるという仮定も置かない。現金はPBRの内部に含み、別に上乗せしない。

確率:大手OTAの直接集客、AIエージェントによる比較工程の消滅、買収技術の陳腐化、ブランド投資の失敗が重なる構造的な敗北。純現金で急な破綻を避けられる可能性はあるが、広告主集中による非連続な収益悪化を考慮して16%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米州・ホテル紹介広告

米国を中心とした米州で、ホテル料金の比較を通じてOTAやホテルへ旅行者を紹介する。CPC課金とCPA課金が主体である。

数量広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計)価格紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計)売上営業利益
今 2025/12 1.0 2.26 2 0
10 年後 中立 0.8 2.87 2 0

取り方:2025年20-Fの米州Referral Revenueは1億9976万ユーロで、factsの全社売上6.2億ドルと20-Fの全社売上5億4891万ユーロの比率で換算した。2025年の紹介クリック絶対件数と地域別RPRは非開示である。2019年第1四半期に会社が開示した全社RPR1.59ユーロを参考に、米州は約2ユーロと仮定して約1億クリックを推計した。会社の実際の開示数量ではない。2025年の米州紹介クリック数は前年比6%増、RPRは9%増という開示を数量と単価の裏付けに使う。op_okuは広告費控除後のROAS貢献額を換算したもので、共通費控除前の利益である。AIエージェント代替は自社広告媒体型とし、中立では紹介クリック数が減る。

欧州先進国・ホテル紹介広告

ドイツ、英国、フランス、スペインなどでホテル料金を比較する。既存ブランドの認知と直接流入が収益性を支える主要市場である。

数量広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計)価格紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計)売上営業利益
今 2025/12 1.5 1.70 2 1
10 年後 中立 1.2 2.17 3 1

取り方:2025年20-Fの欧州先進国Referral Revenueは2億2067万ユーロ。2025年の紹介クリック絶対件数は非開示のため、2019年に開示された全社RPRと各地域の広告市場の相違を参考に欧州の平均単価を約1.50ユーロと仮定し、約1.47億クリックと推計した。2025年の同地域の紹介クリック数は前年比8%増、RPRは7%増だった。op_okuは会社開示の広告支出控除後ROAS貢献額6217万ユーロをドル換算したもので、営業利益そのものではない。AIエージェント代替を受ける自社媒体型だが、ブランド直接流入の相対的な強さを米州より高く評価する。

その他地域・ホテル紹介広告

日本、トルコ、オーストラリアなどを含む地域で宿泊料金を比較し、外部予約サイトへの紹介を収益化する。

数量広告主へのホテル紹介クリック数(億件、推計)価格紹介1クリック当たり平均収益(ドル、推計)売上営業利益
今 2025/12 1.3 1.02 1 0
10 年後 中立 1.0 1.24 1 0

取り方:2025年20-Fのその他地域Referral Revenueは1億1246万ユーロ。紹介クリックの絶対件数は非開示なので、平均単価を約0.90ユーロとする独自仮定から約1.25億クリックを推計した。2025年のクリック数は前年比10%増、RPRは13%増と会社が開示している。op_okuは広告支出を引いたROAS貢献額1968万ユーロから換算した。2026年第2四半期には紹介収益が11%減少したため、2035年の中立では旅行市場の成長がそのまま自社のクリック増加になるとは考えない。AI代替に加え、地域競争と航空事情を数量へ反映する。

トリバゴ・ディールズと直接予約

2025年に完全取得したホリストを基盤とし、Book & Go、ホテル料金の組み合わせ、予約導線の提供を行う。

数量収益を生むホテル予約件数(百万件、推計)価格予約1件当たり収益(ドル、推計)売上営業利益
今 2025/12 0.5 28 0 0
10 年後 中立 1.9 40 1 0

取り方:2025年20-Fの買収注記では、ホリストの連結後の売上が1260万ユーロ、純利益が270万ユーロと開示された。売上を約0.142億ドルに換算した。予約件数とテイクレートは非開示なので、平均宿泊代金と予約手数料から1件28.4ドルの収益を仮定し、約50万件と推計した。件数は実績開示ではない。営業利益は開示純利益を手掛かりに推定した。直接予約は人月・席課金ではなく取引型プラットフォームであり、AIによる予約導線の代替リスクを受ける。2026年のその他収益には買収後の通年化と連結月数の変化が含まれるため、初年度の倍率を単純延長しない。

Business Studio・その他B2Bサービス

ホテル向け掲載情報、データ分析、表示改善などの機能とその他の提携収益。全社に占める規模は小さい。

数量有料契約・その他収益機会の数量指数(2025年=100、推計)価格数量指数1点当たり収益(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 100 0.00 0 0
10 年後 中立 80.0 0.00 0 0

取り方:2025年のその他収益1602万ユーロから、買収済みホリストの連結売上1260万ユーロを引いた約342万ユーロをドル換算した。Business Studioだけの売上、契約数、解約率は開示されず、残額にはその他提携収益も含まれる。契約数を捏造しないため、数量は2025年を100とした指数を使う。AIエージェント代替のうち、操作画面が価値の中心となる業務ソフト型として保守的に扱う。中立では10年数量0.80倍、価格1.10倍、独立した長期成長率0%を採用する。記録の正本となる証拠は確認できず、強い堀は認めない。

リスクと懸念

AIエージェント代替

ホテル料金の比較と予約サイトへの送客は、AIエージェントが直接行える仕事である。トリバゴの中核は自社媒体の広告枠だが、その価値は利用者がサイトを訪れて広告をクリックすることに依存する。AIが比較画面を省略すれば数量が減り、広告主の入札単価も下がる。中立の既存紹介クリック数と長期gを引き下げ、同じ理由で資本コストの寿命項目を上げる二重計上は避けた。

ブッキングとエクスペディアへの売上集中

2025年の紹介収益では、ブッキング系が40%、エクスペディア系が34%を占めた。両社は主要顧客であると同時に直接の競合でもある。2026年4〜6月期にはエクスペディア系の構成比が前年から低下しているが、集中そのものは続く。広告主が自社アプリやグーグルへ予算を移せば、紹介収益と広告オークションの競争が同時に弱くなる。

ブランド広告費の回収率

2025年のROASは128.4%で、前年から3.7ポイント低下した。2026年には改善が見られるが、テレビ広告やブランド宣伝の費用を減らした後も利用者が残るかは未確認である。集客費の削減が翌年以降の流入減少を招くなら、目先の営業利益増加は持続しない。ブランドを維持する広告費を必要な経費として残すことが、オーナー利益を過大評価しない条件となる。

支配株主と少数株主の利害

エクスペディアは経済的持分約59%に対して議決権約84%を保有する。Class B株の強い議決権により、少数株主は取締役の選任や重要な資本政策を主導しにくい。親会社も広告主であり、広告契約の条件、買収、資金還元をめぐって利害が完全には一致しない。親会社による完全取得は可能性として残るが、買収プレミアムを本質価値へ加えていない。

買収した予約技術の回収

2025年にホリストを完全取得し、トリバゴ・ディールズを連結した。予約事業は収益源を広げるが、ホテル予約の手数料市場は大手OTAとの競争が厳しい。予約技術の償却、顧客対応、旅行者からの前受金など、従来の紹介広告には少なかった負担も生じる。買収で認識した無形資産やのれんが十分な利益を生まなければ、再び減損する可能性がある。

景気、旅行需要、為替と地域別の変動

旅行は裁量的な支出であり、景気後退、航空運賃の高騰、地政学的な混乱によって需要が減る。2026年第2四半期には、その他地域の紹介収益が前年同期比11%減少した。為替と中東地域の航空事情が影響したと会社は説明している。長期の計算ではドル円を固定するが、実際の会社収益はユーロ建て報告と現地通貨の動きで変動する。

利益の質と資本効率の再悪化

2025年の純利益には一時的な税効果と買収持分の評価益が含まれ、GAAP営業利益はほぼゼロだった。2026年上半期もGAAPベースでは赤字である。調整後EBITDAが改善しても、株式報酬、償却、技術開発、広告費を考慮したオーナー利益が増えるとは限らない。過去の大きな減損とROEの不安定さを踏まえ、将来の利益率と還元を楽観しすぎない必要がある。

今後の分かれ目

2027年末まで紹介収益の前年比成長率が10%以上を維持し、広告費の増加率が紹介収益の増加率を継続して下回ったら
ブランド直接流入が定着している可能性が高まる。やや楽観の確率を上げ、2035年の広告費控除後利益率を再検討する。
2028年に調整後EBITDA利益率10%の会社目標を達成し、GAAP営業利益率も5%以上に改善したら
改善が会計上の調整だけではないと判断しやすくなる。中立の営業利益率と累積株主還元を引き上げる余地が生まれる。
ブッキング系とエクスペディア系の合計紹介収益構成比が60%を下回り、新しい広告主の入札が増えたら
顧客集中の危険が和らぎ、広告単価を維持する力が増す。利益の継続性を高く評価できる。
検索エンジン・AIエージェント経由の予約が広がり、トリバゴの紹介クリック数が2年続けて年10%以上減少したら
独立した料金比較画面の構造的な代替が進んでいると判断する。やや悲観と悲観の数量を採用する可能性が高まる。
トリバゴ・ディールズの年間収益が1億ドル規模へ拡大し、GAAP営業利益と営業キャッシュフローも増加したら
買収済み予約事業が利益源として定着したと評価する。既存紹介広告への依存度を下げ、中立の売上構成と利益率を更新する。
2026年の自社株買い枠の実行後も、株式報酬を上回る正味の株主還元が数年間続いたら
現金を株主へ戻す実績が強まり、余剰現金の回収可能性に対する確信が高まる。反対に現金が不採算買収へ使われれば評価を下げる。
親会社エクスペディアが完全子会社化を正式提案し、取引価格と少数株主の保護条件が公表されたら
取引成立の可能性と提示された対価を別途評価する。ただし、正式な合意以前は買収プレミアムを本質価値へ加えない。

見ておくもの

  • 米州・欧州先進国・その他地域の紹介収益と、紹介クリック数・RPRの前年比変化
  • ブランド直接流入の伸び、予約転換率、広告支出、地域別ROAS
  • ブッキング系とエクスペディア系の広告収益構成比、CPA契約の普及
  • トリバゴ・ディールズの売上、予約件数、収益率、買収無形資産の償却と減損
  • 2026年11月3日に発表予定の第3四半期決算と通期ガイダンスの変更
  • 2028年の調整後EBITDA利益率10%目標とGAAP営業利益率の差
  • GAAP純利益、営業キャッシュフロー、維持投資、株式報酬を控除した正味の還元
  • グーグルのホテル検索とAI予約エージェントによるユーザー流入・紹介クリックの変化
  • エクスペディアの議決権比率、関連当事者取引、完全子会社化や事業再編の有無

倍率と資本コストの決め方

現在の時価総額を目標値として売上や利益率を逆算していない。2025年の地域別紹介収益、広告費、クリック数と単価の開示変化を出発点にした。絶対クリック数と一部の予約件数は非開示なので、2019年の開示RPRを手掛かりとする推計と明示した。既存広告については旅行市場の伸びと自社シェア低下を分け、AI代替を中立数量とg_longへ反映した。倍率はk、事業ROE、RONIC、弱い堀から計算し、余剰現金を別に加えた。2025年の一時的な税効果は将来の経常利益として延長せず、GAAP利益を使った。米国上場ADRとClass B株を含む会社全体の時価総額で比較した。市場の過去PER・PBRは倍率決定に用いていない。結果の本質価値約2.27億ドルが市場時価総額約2.71億ドルを下回ることを、そのまま結論とした。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%に事業の質による+1.0%を加え、k=9.0%とした。株価のβや規模による上乗せは使わない。純現金と事業の継続性から、現在は存続そのものに疑義がある会社とは見なさない。経営支配、顧客集中、買収、AI代替の固有リスクは筋書きの数量・利益と確率に反映し、extraは0%。

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割安 JDJD 物流と正規品の信頼が生む既存小売の利益を、新事業の赤字が覆う。回復を慎重に織り込んでも、10年の本質価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +115.2% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツWH 客室網と長期加盟契約の堀に対して値段が低く、レボと借金を織り込んでも10年の本質価値は今の時価総額を約7割上回る 本質価値との差 +63.3% · 10 年 割安(年 +15.4%) 割安 ヴィップショップVIPS ブランド品の割引販売は10年後も残るが、顧客の減少と中国特有の支配構造には注意が要る。それでも利益と株主還元を保守的に評価すると、現在の時価総額には安全域があり割安と判断する。 本質価値との差 +54.8% · 10 年 割安(年 +15.1%) 割安 ジャック・イン・ザ・ボックスJACK 地域ブランドの稼ぐ力は残るが、過大な借金と加盟店の疲弊が重い。再建成功時の価値は大きく、存続リスクを厚く織り込んでも割安 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +15.0%) 割安 ウィン・リゾーツWYNN マカオ・ラスベガス・ボストンで稼ぐ高級カジノ・リゾート。マカオのシェアは上昇中だが純負債が EBITDAR の約 4 倍と重く、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率でも今の値段は割安 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 バス&ボディ・ワークスBBWI 香りの習慣とブランドは残るが、若年層の離反と重い負債が懸念だ。悲観側を厚く見ても、長期のオーナー利益に照らせば割安と判断する。 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 デッカーズ・アウトドアDECK HOKA と UGG の 2 本柱で営業利益率 20% 台前半。利益ベースの倍率でもやや割安だが、競合と流行の影響が大きい 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 レナーLEN 「量を守る」薄利の入門・中級向け住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ても、利益が谷に近い今の時価総額は 10 年で割安 本質価値との差 +32.4% · 10 年 割安(年 +13.0%) やや割安 ジェンテックスGNTX 世界首位の防眩ミラーはなお堀だが中国で縮小。新電子製品と厚い株主還元を慎重に測ると、10年価値はやや割安 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 リシア・モーターズLAD 販売店の買収と整備収益に成長余地があるが、薄い車両粗利と負債が弱点だ。長期の還元力を織り込むと、現状はやや割安と判断する。 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +13.1%) やや割安 フォード・モーターF 稼ぎ頭の商用車と F シリーズを持つ北米の自動車大手。EV の赤字が止まれば今の値段は低すぎるが、保証費用・関税・景気の谷に弱く、資本配分の履歴は均質でない 本質価値との差 +27.6% · 10 年 やや割安(年 +13.5%) やや割安 ルルレモン・アスレティカLULU 北米でブランドの熱が冷め利益が谷へ。借金なし・利益率の高い会社で、式で測ると割安側、勝負は製品力と中国 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 マテルMAT バービーとホットウィールの商標は残るが、乳幼児玩具の衰退と映像投資の不確実性が重い。株主還元を含む10年価値はやや割安。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ブッキング・ホールディングスBKNG 世界の宿泊予約の入口を握る高収益の仲介業。AI が入口を奪うかが全てだが、資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で測ると、悲観を厚く置いてもやや割安 本質価値との差 +24.8% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 クロックスCROX 特徴的な樹脂靴と海外展開が生む現金は本物。HEYDUDEの買収失敗と流行リスクを厳しく見ても、10年価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 ラスベガス・サンズLVS マカオとシンガポールだけで稼ぐカジノ・リゾート。稼ぎの 5 割超はマリーナ・ベイ・サンズ。借金と中国の景気に弱いが、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率でも今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 PVHコープPVH 世界的な二大衣料ブランドを持ち、長期の稼ぐ力と還元には約3割の安全域がある。ただし減損の連続と負債の重さから、評価はやや割安にとどめる 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +12.4%) やや割安 トール・ブラザーズTOL 高級住宅のブランド力と土地開発力を持つ優良な住宅建設会社。景気循環と土地在庫のリスクを織り込んでも、10年の本質価値は現在の時価総額を約25%上回り、やや割安と評価する。 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 リアLEA 世界の完成シートで首位級の規模と厚い還元が支えとなるが、完成車メーカーの値下げ圧力は強い。長期価値ではやや割安、ただし安全域は十分に厚くない。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 ユナイテッド・パークス・アンド・リソーツPRKS 海洋テーマパークは代替されにくいが、客数減と多額の負債が重い。10年価値には約2割の安全域があり、やや割安と見る。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 ビルケンシュトック・ホールディングBIRK 足型と製造の堀が厚い世界ブランド。借金を増やす買い戻しは気掛かりだが、10年価値はやや割安 本質価値との差 +20.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 NVRNVR 土地を持たない仕組みで ROE 2 割台を保つ住宅建設。資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で見ると今の PER 11.9 倍は 10 年でやや割安だが、粗利益率は下り坂 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 オートネーションAN 整備と販売金融が支える一方、新車の薄利と借入が重い。下振れを厚く見ても10年価値は時価総額を約25%上回り、やや割安と判断する。 本質価値との差 +18.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ワールプールWHR 家電の必要性とブランドは残るが、借金と希薄化が回復価値を食う。現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 バルボリンVVV オイル交換の拠点網と加盟店収入は長く残る。ただし買収後の借金と電動化が重く、今は安全域の薄いやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 プラネット・フィットネスPLNT 低価格ジムの最大級の加盟店網と値上げの実績は強みだが、会員獲得鈍化と重い借金を見極める必要がある。10年価値はやや割安 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) 適正 アズベリー・オートモーティブ・グループABG 整備と金融保険の利益を支えに10年の価値は現在の時価総額を上回る。ただし買収の資本効率と重い負債が安全域を削るため、評価はやや割安にとどまる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +11.0%) 適正 ギャップGAP 米国衣料の老舗4ブランド。Gapの復調は確かだが、Old NavyとAthletaの失速、重い店舗賃料を織り込むと本質価値はほぼ適正 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 PDDPDD 中国の低価格商圏とTemuの成長余地は大きいが、還元されない巨額現金と規制の不確実性を考えると、現状は安全域の薄い適正圏 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +10.8%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 オシュコシュOSK 消防・空港・防衛の専用車両には粘り強い需要がある。郵便車両の赤字と消防車訴訟を見込んでも、10年価値はやや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 ウィニベーゴ・インダストリーズWGO 老舗RVブランドと船舶のシェア回復には価値がある。ただし景気の振れと買収資産の薄い換金価値を考えると、現状は概ね適正で安全域が小さい 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 トリップアドバイザーTRIP 体験予約の成長余地とTheFork売却には価値があるが、ホテル送客の衰退とAIによる集客構造の変化を考えると、現状は概ね適正で安全域は乏しい 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 TJX カンパニーズTJX オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正 本質価値との差 −1.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ドラフト・キングスDKNG 米国スポーツ賭博の有力企業だが、競争と規制で将来利益の確実性は低い。10年先の価値を織り込むと約10%のやや割高 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イエティYETI 高価格帯のアウトドア用品に堀はあるが、飲料容器の競争とバッグ拡大の成否が拮抗する。10年価値はほぼ適正 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ボイド・ゲーミングBYD 地域の免許と常連客に守られた現金創出力は魅力だが、オンラインの見かけの成長と巨額の売却益を除けば、10年の本質価値は現値に近く適正圏 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 トラベル・レージャーTNL 休暇の持分販売と会員交換に顧客基盤の堀があるが、融資と借金が株主価値を左右する。10年の期待価値は現在値に近く、適正圏 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ペン・エンターテインメントPENN 地域カジノの免許は長く残るが、重い賃料と過去のデジタル投資の失敗が株主価値を削る。10年の価値は現在の時価総額とほぼ釣り合い、適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アメア・スポーツAS アークテリクスとサロモンの成長力は本物だが、資本集約的な出店と株主還元の乏しさが残る。10年先の価値から見ると、現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 LKQLKQ 修理部品の物流網には価値があるが、欧州の失速と買収後の低収益が重い。急落後も安全域は薄く、10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) やや割高 チョイス・ホテルズ・インターナショナルCHH 延泊型と海外は伸びるが、米国基幹ブランドの縮小と負債が重い。現値はほぼ適正で安全域は薄い 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 ギャレット・モーションGTX 世界首位のターボ技術と現金創出力は魅力だが、電動化への転換には不確実性が残る。10年価値は現在を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 BZUNBZUN 物流とGapの再建には価値がある。しかしAIに代替される受託業務と弱い値決め力を考えると、10年後の利益は不確実で、現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 チューイーCHWY 定期購入とペット医療は長く残るが、価格決定力は弱く、買収と株式報酬が株主利益を削る。10年の確率加重価値では約23%のやや割高。 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ブランズウィック・コープBC 船外機と補修部品には長く残る強みがあるが、買収減損と景気循環が重い。10年の本質価値は現状ほぼ適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.4%) やや割高 ウェンディーズWEN 全米第2位のバーガーチェーンというブランド価値は残るが、客数減少と過大な負債が株主の利益を圧迫する。10年の本質価値は現状より約13%低い、やや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ディックス・スポーティング・グッズDKS 本業のスポーツ専門店には堀があるが、フットロッカー再建が株主の取り分を削る。10年の価値ではやや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 HTHTHTHT 中国ホテル業界の集約を担う有力企業で、加盟店網と会員制度の堀は厚い。ただし中国需要と賃借負担の不確実性を考えると、10年の本質価値は現在の時価総額を約16%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 プールPOOL プール用品卸の首位で、既設プールの保守需要に強い堀がある。ただし競争激化と利益率の停滞を織り込むと、10年の価値は今の時価総額を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 メープルベアCART 食料品の注文網と購買データには価値があるが、広告の入口競争と買収交渉の不確実性を織り込むと、10年の本質価値に安全域は足りず、やや割高。 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 LGIホームズLGIH 初回購入者向け住宅に強みはあるが、土地在庫と借金が利益を圧迫する。10年後の回復を織り込んでも安全域は薄く、現状はやや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 ボルグワーナーBWA ターボと駆動系の設計採用には堀が残るが、電動化への投資回収はまだ不確か。10年の還元込み価値からはやや割高と見る。 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ソーア・インダストリーズTHO 世界最大のRVメーカーだが、大きなシェアは値上げの自由を意味しない。10年の還元と回復を織り込んでも、現状の価値にはやや割高感が残る 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 フラッター・エンターテインメントFLUT 米国オンライン賭博の首位企業だが、英国増税とブラジル禁止、重い買収負債が収益を圧迫する。10年の期待価値は約118億ドルで、現状はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 BABABABA 中国ECとクラウドには長く残る堀がある。しかし競争とAI投資が株主利益を圧迫し、10年価値では約22%やや割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 チャーチル・ダウンズCHDN ケンタッキーダービーと競馬関連の営業許認可は強いが、地方カジノの再編と重い借金を踏まえた10年の利益価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 バーリントン・ストアーズBURL 仕入れの機動力と小型店の拡大余地は魅力だが、リース負担と競争を織り込んだ10年後の稼ぐ力に対して、現在の評価は割高である。 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 オーロラ・イノベーションAUR 無人トラックの先行実績は本物だが、2030年の大量普及はまだ仮説。増資と競争を織り込むと、今の時価総額には安全域が乏しい。 本質価値との差 −24.9% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 テキサス・ロードハウスTXRH 客数を増やし続ける希少なステーキチェーンだが、牛肉高と出店投資が利益を削る。10年の期待本質価値は今の時価総額を約2割下回り、やや割高。 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 オン・ホールディングONON 世界で成長する高級ランニング靴ブランド。アジアと直販の伸びは本物だが、10年先の競争と再投資を織り込むと安全域は薄く、やや割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 トリップ・ドットコム・グループTCOM 中国の旅行予約で首位でも、独禁法処分で手数料の堀は縮んだ。一時的な投資益を除いて10年先を測ると、優良な事業だが今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 フロア・アンド・デコレ HDFND 床材の品ぞろえと店舗拡大には価値がある。しかし新店の資本効率と固定家賃に慎重で、10年価値は現時点でやや割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メーシーズM 再生店舗と高級店は伸びるが、主力百貨店の長期縮小と固定費が重い。10年先の利益と資産回収を考えると、現在の値段は割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エッツィーETSY 手作り品の市場と広告には独自の強みがある。ただし購買頻度の低さとAIによる集客経路の変化が重く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 コロンビア・スポーツウエアCOLM アウトドアの老舗ブランドで財務も堅いが、米国の競争激化と値決め力の弱さが重荷。10年の利益成長と還元を織り込んでも、現状はやや割高 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 カーマックスKMX 中古車の仕入れ網と自動車金融は残るが、値下げで取り戻した販売数量の利益率は脆い。10年の回収価値ではやや割高と見る。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 SESE 東南アジア通販の首位は守れても、融資の貸倒負担とゲームの寿命を見込むと、10年先の稼ぐ力に対して今は安全域が薄く割高 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 スミス&ウェッソン・ブランズSWBI 銃器の老舗ブランドにサベージを加えても、景気循環と薄い正常利益が重い。買収後の全株式で測ると、安全域に乏しく割高 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 VFVFC ノースフェイスは強いが、Vansの衰退と過去の買収負債が株主価値を削る。再建は進むものの、10年の期待価値にはなお安全域が乏しく、割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 ウイング・ストップWING 加盟店の出店力は本物だが、客数減と借金による高値の自社株買いが安全域を削る。10年の総合価値は基準日の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ハイアット・ホテルズ クラスAH 高級ホテルのブランドと会員網は伸びるが、買収費用・借入・同族支配を差し引くと、10年先の稼ぐ力に対して現状は割高である。 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ダッチ・ブロスBROS 新店と客数が伸びる有望な飲料チェーンだが、出店資金と競争が株主の取り分を圧迫する。10年後の利益を評価しても安全域は乏しく、総合判断は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IHGIHG 客室と会員網の堀は厚く、10年後も手数料は伸びる。しかし還元を借金で上積みし、成熟後の利益価値に比べ現時点の株価は割高だ。 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 バイキング・ホールディングスVIK 目的地を味わう高級クルーズの堀は厚いが、新造船への投資と支配株主の制約を考えると、現時点の株価には10年先の成長まで織り込まれ、割高である。 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ソムニグループ・インターナショナルSGI 寝具のブランドと販路は強いが、買収で増えた事業は薄利で借金も重い。10年のオーナー利益に対し、買収後の時価総額には安全域が乏しく割高と見る。 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −44.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アンダー・アーマー クラスCUA 機能性衣料の知名度は残るが、靴の競争力と値決め力が弱い。再建後の利益にも不確実性が大きく、10年の総合価値は割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ベイル・リゾーツMTN 希少な雪山とエピック・パスに強い堀があるが、気候変動と純負債31億ドルが重い。10年の本質価値は今より約45%低く、割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ファイブ ビロウFIVE 新店の採算と客数の回復は魅力だが、模倣しやすい低価格雑貨に厚い値付けはできない。10年の株主価値では割高 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 カバ・グループCAVA 地中海料理の直営チェーンは500店まで拡大し客数も伸びるが、出店に要る資本と10年後の成熟利益を考えると、今の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シャークニンジャSN 掃除・調理・美容をまたぐ製品開発力は本物だが、買い替え需要の限界と競争を考えると、10年先の価値には安全域が乏しく割高 本質価値との差 −55.7% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ジャージー・マイクス・サブズJMKE 加盟店経済性は強いが、買収で膨らんだ資本とスポンサー負担まで含めると楽観でも安全域がなく割高 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クーパンCPNG 韓国の物流網は本物の堀だが、海外投資の赤字と情報流出が利益を削る。10年後の稼ぐ力を慎重に測ると、株価下落後も割高 本質価値との差 −59.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ゲームストップGME カード小売への転換と巨額の保有資産は評価できるが、ゲームの実物販売は先細り、資本配分も読みにくい。10年の本質価値からは割高 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クアンタムスケープQS 技術は魅力的でも量産契約は未完成で、今の時価総額は成功確率を大きく先に払いすぎている 本質価値との差 −71.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 リヴィアン・オートモーティブRIVN R2の量産で自動車メーカーとしての生存力は高まったが、利益の実証はまだ弱い。大型増資と開発負担を考えると、10年の本質価値に対して割高 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 ウェイフェアW 家具の配送網と品ぞろえには価値がある。しかし値決め力、負債、株式報酬が重く、10年後の利益から測ると現在の時価総額は大幅な割高 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −9.1%)

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読んだ資料

  1. トリバゴ 2025年 Form 20-F:事業、地域別紹介収益、広告費、買収、株主構成
  2. トリバゴ 2026年第2四半期決算:地域別業績、広告効率、ガイダンス、自社株買い
  3. 国連世界観光機関:世界の国際観光客数と2026年の需要見通し

分析日 2026-10-23