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ロウズ・カンパニーズ LOW

ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)184.87 ドル1,035 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)204.4 ドル1,144 億ドル差 −9.5%
10 年後から見ると 適正 価値 184.87 ドル1,035 億ドル · 差 −9.5% · 期待の年率 +6.2%
期待の年率リターン(10 年)+6.2%資本コスト比 −2.8 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ロウズは、米国に 1,759 店を持つホームセンターの 2 番手で、売上 863 億ドル(2025 年度=2026 年 1 月期、営業利益 102 億ドル、営業利益率 11.8%、純利益 66 億ドル)。米国の住宅の修繕・改装で約 17% の占有率を持つ。2025 年度の既存店は +0.2%(客単価 +3.0%、取引数 −2.8%)にとどまり、2026 年 5〜7 月期も +0.2%(Pro・住宅サービス・オンラインが強く、DIY が弱い)で、通期の見通しは売上 920 億ドル・既存店 横ばい・営業利益率 11.2% へ下がった。

同社は住宅の停滞の中で、Pro(工務店・リフォーム業者)の取り込みに舵を切った。2025 年に住宅建設会社向けの内装の設計・施工の ADG(13.3 億ドル)と、内装建材の流通 FBM(88 億ドル、2024 年の売上約 65 億ドル)を買い、純負債は 433 億ドルに膨らみ、自社株買いはレバレッジが 2.75 倍に戻る 2027 年半ばまで止めている。自己資本は自社株買いの累積でマイナス(−99 億ドル)。

バリュー投資の観点では、事業の質は高いが、ホーム・デポより利益率・Pro 比率・買収の実績で一段劣る 2 番手である点を差し引いて見る。資本コスト 9.0%(基本 8.0% + quality +1.0%)で、のれんを除いた投下資本利益率 22% 前後(事業の ROE は 38% 前後)・長期の成長 4% の利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k))は 10 年目の利益に対し上限 16.6 倍、その 85% の約 14.1 倍で、今の 16.6 倍より低い。中立の 10 年後は営業利益 164 億ドル、純利益 111 億ドル、時価総額は約 1,568 億ドル(今の 1.4 倍)、配当を足した年率は +7.5% で資本コストに届かず、総合の差は -6% 前後(適正)。債務と DIY の弱さを見て悲観を 14% と厚く置いている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後を問う。ロウズは、家を持つ人が続く限り修繕と改装の需要が続く事業で、わからなさは小さい。築 40 年の住宅、店舗網、Pro との関係という堀は 10 年後も存在する可能性が高いが、ホーム・デポとの差が縮むか開くかが分かれ目になる。

次にオーナー利益を見る。純利益 66 億ドルに償却を足し、設備投資(年 25 億ドル以下)を引いた FCF は 70 億ドル台、株式報酬の約 3 億ドルを引くと 70 億ドル弱。今の時価総額 1,105 億ドルに対する利回りは約 6%で、ホーム・デポ(約 4%)より高く、10 年国債の 5% を上回る。しかも利益は物価についていく。配当の利回りは約 2.5%。

資本配分は、FBM・ADG の約 100 億ドルが最大の論点で、追いかける買収は価格が高くなりがち。自社株買いは 2021〜23 年に倍率が 17〜21 倍の局面で大量に買い、自己資本をマイナスにした。

安全域は、ホーム・デポより薄い。中立の 10 年の年率は +7.5% と資本コスト 9.0% に届かず、悲観(10 年 14%)を厚く置くと総合の差は -6% 前後にとどまる。DIY の弱さと債務の重さは安全域を削る。わかる事業で、値段はほぼ適正。

何で稼ぐ会社か

ロウズの売上は 2 つに分かれる。一つめは米国の店舗と通販(2025 年度の売上 約 832 億ドルと推定)。大型店舗で、建材・工具・電気・水回り・塗料・家電・園芸などを売る。客は自分で直す一般の持ち家の所有者(DIY)と、工務店・リフォーム業者などの Pro で、Pro は売上の約 3 割(推定、ホーム・デポの約 5 割に追いつこうとしている)。家電・塗料・建材・園芸が主力で、住宅サービス(設置工事の請負)とオンライン(直近 +15% 台)が伸びている。カナダの小売は 2023 年に売却して撤退済みで、売上はほぼ米国。

二つめは 2025 年に加えた Pro 向けの内装の流通と施工(推定 31 億ドル分の取り込み)。ADG は住宅建設会社向けの床材・キャビネット・カウンターの設計・調達・施工(2025 年 4〜6 月に取得)、FBM は石こうボード・天井材・鉄骨下地など内装建材の流通で 370 超の拠点と Pro 顧客 4 万を持つ(2025 年 10 月に取得。2026 年度から通年)。会社はこの二つで、これまで入れなかった約 2,500 億ドルの住宅の内装市場に入ると位置づける。通年では売上 80 億ドル台前半と推定。無形資産の償却(四半期約 1 億ドル)を含む営業利益率は店舗より低い。

利益の構造は、大量仕入れによる粗利益率 33% 台、店舗の固定費の重さ、営業利益率 11〜13% である。店舗の利益の大半を稼ぎ、営業利益の配分は開示が薄いため店舗 100 億ドル・流通 2 億ドル(2025 年度は FBM が約 3.5 か月分)と推定した。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第 1 は規模と店舗網で、年 800 億ドル規模の仕入れが価格と品ぞろえを支え、米国でこれに並ぶのはホーム・デポだけ。第 2 は Pro との関係で、プロ専用の価格・与信・配送・取引先ごとの価格が切り替えを難しくする。ただし Pro 比率はホーム・デポより低く、ここが追う側の弱みでもある。第 3 は住宅サービスとオンラインなど、店舗に来ない取引を取る力で、2026 年は既存店の伸びの主因になっている。

資本効率は高く見えるが、見かけの ROE は自己資本がマイナスで意味が薄い。実態は投下資本利益率(税引き後営業利益 約 77 億ドル ÷ 投下資本 約 340 億ドル程度)で見るべきで 20% 前後、FBM・ADG の買収後は 16〜18% に下がるとみる。経営は CEO のマービン・エリソン(2018 年〜)が、店舗の運営の標準化、在庫と物流の改善、Pro 戦略を進めてきた。営業利益率は 2018 年の 8.6% から 2023 年の 13.4% まで上がったが、2025 年度は 11.8% に戻った。

弱みは 3 つ。(1)DIY が弱く、2025 年度の取引数は −2.8%、5〜7 月期も既存店 +0.2% で、見通しは下がった。(2)買収で純負債 433 億ドル(リース込みのレバレッジ 3.0 倍)となり、自社株買いを止めている。(3)FBM・ADG の償却と統合で、全社の営業利益率が約 0.5 ポイント薄まる。優良さは保たれているが、いまホーム・デポより一段弱い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の住宅リフォーム・ホームセンターの市場は約 5,000 億ドル(推定)で、2025 年は前年比ほぼ横ばい。要因は 3 つ。第 1 に、住宅ローン金利が高い局面で、低い金利で借りた持ち家の所有者が売らず(ロックイン効果)、中古の回転が低水準。引っ越さずに直す需要は出るが、大型案件は借入が重く延期される。第 2 に、持ち家の平均築年数は約 40 年と古く、修繕の需要は底堅い。第 3 に、2025 年の IEEPA 関税は工具・家電・建材の仕入れを押し上げ、2026 年に一部が還付されたが一回限りで、正常利益から除く(5〜7 月期の 1 株利益にも一部の還付が入っている)。

競争は 3 つの層。店舗はホーム・デポ(占有率約 27%)とロウズ(約 17%)の 2 強で、メナーズ・小さな金物店・アマゾン・ウォルマートが周辺にいる。Pro 向けの建材流通はフェルグソン、ビーコン(QXO が買収)、ホーム・デポの SRS・GMS、そしてロウズの FBM が競い、ホーム・デポが一足先に拠点網を作った。家電・家具・小物はアマゾン・ウェイフェアなどの通販に削られる。

循環のどこにいるか:住宅は 2022 年から停滞が 3 年以上続き、緩やかな回復が入ると見る。業界ノートの中立(市場 年 +3.5%、営業利益率横ばい)を使い、ロウズが特別に強い・弱いという見方はしない。ただし DIY の比率がホーム・デポより高く、住宅の停滞の影響を強く受ける。

資本政策と M&A

還元は配当が中心で、年 28 億ドル前後(純利益の約 4 割)。自社株買いは、リース込みの調整後レバレッジ(負債 ÷ EBITDAR)が 2.75 倍に戻る 2027 年半ばまで止める方針で、7 月末は 3.0 倍(前期 3.1 倍)、第 2 四半期は FCF 31 億ドルを生み現金は 32 億ドル。2021〜23 年に年 130〜140 億ドルを買い戻したが、倍率の高い局面で買い、自己資本をマイナスにした面がある。

M&A は ADG(13.3 億ドル)と FBM(88 億ドル)で、いずれも 2025 年。ホーム・デポが SRS・GMS で先行したのを追う動きで、買収価格が高く、FBM の EBITDA 倍率は 14 倍近い(6.35 億ドルに対し 88 億ドル)。独占禁止法の面で、店舗の大型買収は難しいが、流通は小さな買収が続く。ロウズ自身が買われる可能性はない。

論点は、約 100 億ドルの買収が投下資本利益率を何 % 稼ぐか。流通・内装の営業利益率が償却込みで店舗を下回る限り、全社の利益率は薄まる。また、自社株買いの再開が遅れるほど利益の増え方が遅くなる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ロウズは住宅の停滞の底にいる。2022 年から 3 年以上、中古の回転が低水準で、DIY の大型案件が延期され、既存店は +0.2%(2025 年度、2026 年 5〜7 月期)。それでも営業利益率は 11.8% を保ち、5〜7 月期は粗利益率 33.0%・営業利益率 13.7%(調整前)と、利益は崩れていない。Pro・住宅サービス・オンラインが伸び、DIY が戻れば既存店は一段と伸びる。

ホーム・デポは SRS・GMS を 2 年先行したが、ロウズも ADG・FBM で内装の流通を取り、約 2,500 億ドルの新しい市場に入った。Pro 比率 3 割は伸びしろが大きく、占有率が 1 ポイント上がれば営業利益は約 8 億ドル増える。

自社株買いが止まっているのは債務を減らすためで、2027 年半ばにレバレッジが 2.75 倍に戻れば再開できる。FCF は第 2 四半期だけで 31 億ドル。PER 16.6 倍はホーム・デポの 21 倍台より低く、同じ堀を持つ会社にしては安い。利益ベースの倍率(約 20 倍)に戻るだけで 2 割の余地があり、成長と配当で年率 9〜10% が見込める。

慎重な見方

ロウズは 2 番手の弱みが出始めている。2025 年度の取引数は −2.8%、2026 年の見通しは売上・既存店・営業利益率をそろって下げ、営業利益は 3 年で 127 億ドル(2022 年)から 102 億ドルへ減った。営業利益率の 13.0% から 11.8% への低下は、ホーム・デポの下げ幅より大きい。5〜7 月期の 1 株利益に入った関税の還付分は一回限りで、正常な利益はもっと低い。

FBM・ADG の買収は約 100 億ドルで、FBM は EBITDA の約 14 倍と高い。ホーム・デポが先に作った SRS・GMS の網に対し、ロウズは後から追う側で、フェルグソン・ビーコン(QXO が買収)とも競り合う。営業利益率の低い流通が全社の利益率を薄め、償却で純利益を押し下げ、投下資本利益率を 20% 台から 16% 前後へ下げる。

純負債は 433 億ドル(リース込み 3.0 倍)で、景気が悪化すれば配当しか払えず、自社株買いの再開も遅れる。DIY はアマゾン・ウォルマートの価格比較と AI の購入窓口に削られる。今の PER 16.6 倍が安く見えるのは、買収の償却と債務の重さ、成長の低さを映した値段かもしれない。

どちらに重みを置いたか

事業の質は強気の見方が強い。一方で、2 番手としての弱み(Pro 比率・利益率・DIY の依存)と債務の重さは慎重な見方に分がある。確率は楽観・やや楽観の合計を 28%、悲観とやや悲観の合計を 36% と、ホーム・デポ(34%)より少し厚くした。倍率はのれんを除いた投下資本利益率の差(ホーム・デポ 25% に対し 22%)と長期の成長を式に入れ、資本コスト 9.0% の利益ベースの上限 16.6 倍の 85% の約 14.1 倍(ホーム・デポの 9 割より低い位置)に置いた。式の外では割り引いていない。結論は、ホーム・デポ(やや割高)よりやや安い「適正」(差 -6%)。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 257.24 ドル1,441 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 117.25 ドル657 億ドル)。 今の値に割り戻すと 184.87 ドル1,035 億ドル、今との差 −9.5%、 期待の年率 +6.2%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 421.57 ドル2,361 億ドル 153.39 ドル859 億ドル +181.3% +10.9% 46.00 ドル258 億ドル
やや楽観 20% 347.20 ドル1,944 億ドル 140.18 ドル785 億ドル +138.5% +9.1% 97.48 ドル546 億ドル
中立 36% 280.07 ドル1,568 億ドル 125.89 ドル705 億ドル +98.6% +7.1% 146.15 ドル818 億ドル
やや悲観 22% 190.30 ドル1,066 億ドル 106.25 ドル595 億ドル +45.1% +3.8% 65.24 ドル365 億ドル
悲観 14% 81.29 ドル455 億ドル 58.93 ドル330 億ドル −31.4% −3.7% 19.63 ドル110 億ドル
加重平均100% 257.24 ドル1,441 億ドル117.25 ドル657 億ドル +83.2% +6.2% 374.49 ドル2,097 億ドル

今の株価時価総額 204.37 ドル1,144 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:Pro の取り込みが進み、店舗と内装の流通が一体で稼ぐ 利益 146 億ドル · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 421.57 ドル2,361 億ドル

店舗の市場は 10 年で名目 1.57 倍(年 +4.6%:中古の回転が戻り、築 40 年の住宅の修繕とバリアフリー改装が重なる)。ロウズは Pro の取り込みを進めて占有率 17.8%、店舗の売上 1393 億ドル、営業利益率 13.4%(2023 年の水準)。FBM・ADG が住宅建設会社・商業の請負業者向けの内装流通で占有率 5.0% に伸び、売上 211 億ドル、営業利益率 9.5%(償却が薄れる)。営業利益 207 億ドル、純利益 146 億ドル。レバレッジを戻したのち、自社株買いが配当と並ぶ。倍率は正当化 PER 17.0 倍の 9.5 割にあたる 16.2 倍に置いた。

  • 米国の店舗・通販(DIY と Pro):数量 5,550(米国の住関連・修繕の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.25(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 1,393 億ドル・営業利益 187 億ドル。店舗・通販の占有率と利益率(占有率 17.8%・物価指数 1.41)
  • Pro 向け内装の流通・施工(FBM・ADG):数量 3,000(米国の住宅・商業の内装の流通・施工の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、会社の説明 約 2,500 億ドル))× 価格 0.07(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 211 億ドル・営業利益 20 億ドル。FBM・ADG の占有率と利益率(占有率 5%・物価指数 1.41)

倍率:上限の正当化 PER 17.0 倍に対し、16.2 倍(9.5 割)に置いた。需要が安定し堀もあるので、中立(8.5 割)にさらに 1.0 割を上乗せした(上限の内側)。上限の中身は g 4.0%、RONIC 26.8%(k 9.00% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 44.7%(帳簿の自己資本 ROE は 40% 超か自己資本が負・極小なので使わず、ROIC 27%(税引き後営業利益 ÷(その筋書きの自己資本+今の純負債))+(ROIC − 税引き後の借入金利 4.4%)× 業界並みの負債の比 0.8(純負債 ÷(自己資本+純負債)。1 まで)で出した値)。時価総額は、書いた純利益 146 億ドル × 16.2 倍で 2361 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:占有率が上がり利益率が 2023 年の最高(全社 13.4%)近くへ戻るには、数量・価格・Pro の取り込みがそろう必要があり 8%。

やや楽観 20% やや楽観:占有率が少し上がり、流通が利益に厚みを足す 利益 128 億ドル · PER 15.2 倍 · 株価時価総額 347.20 ドル1,944 億ドル

店舗の市場は名目 1.5 倍。ロウズの占有率は 17.4% で、店舗の売上 1313 億ドル、営業利益率 12.9%。流通・内装は占有率 4.6%、売上 185 億ドル、営業利益率 8.5%。物価 3.5% の中でも値上げで人件費と関税を吸収し、利益率は 2022〜23 年の水準には戻らないが 12% 台後半に回復する。営業利益 185 億ドル、純利益 128 億ドル。倍率は正当化 PER 16.9 倍の 9.0 割にあたる 15.2 倍に置いた。2026 年度に下がった見通しが底になり、DIY の弱さは薄れるが、利益率はホーム・デポほどには戻らない。FBM・ADG の償却は続くものの、拠点の統合で粗利益率は少し上がる。自社株買いの再開で株数が減り、還元は純利益の 87% 前後になる。

  • 米国の店舗・通販(DIY と Pro):数量 5,350(米国の住関連・修繕の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.25(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 1,313 億ドル・営業利益 169 億ドル。店舗・通販の占有率と利益率(占有率 17.4%・物価指数 1.41)
  • Pro 向け内装の流通・施工(FBM・ADG):数量 2,850(米国の住宅・商業の内装の流通・施工の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、会社の説明 約 2,500 億ドル))× 価格 0.06(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 185 億ドル・営業利益 16 億ドル。FBM・ADG の占有率と利益率(占有率 4.6%・物価指数 1.41)

倍率:上限の正当化 PER 16.9 倍に対し、15.2 倍(9.0 割)に置いた。需要が安定し堀もあるので、中立(8.5 割)にさらに 0.5 割を上乗せした。上限の中身は g 4.0%、RONIC 25.6%(k 9.00% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 42.2%(帳簿の自己資本 ROE は 40% 超か自己資本が負・極小なので使わず、ROIC 26%(税引き後営業利益 ÷(その筋書きの自己資本+今の純負債))+(ROIC − 税引き後の借入金利 4.4%)× 業界並みの負債の比 0.8(純負債 ÷(自己資本+純負債)。1 まで)で出した値)。時価総額は、書いた純利益 128 億ドル × 15.2 倍で 1944 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:堀(規模・Pro との関係・店舗網)が保たれ、住宅の回転が戻る筋書き。債務返済で還元が細る期間を見て 20%。

中立 36% 中立:2 番手のまま Pro 比率を上げ、倍率は資本コストの理論値 利益 111 億ドル · PER 14.1 倍 · 株価時価総額 280.07 ドル1,568 億ドル

店舗の市場は名目で年 +3.7%(価格は物価並みの 1.41 倍、実質の数量は年 +0.3%)。ロウズは 2 番手のまま Pro 比率を 3 割から上げ、占有率 16.9%、店舗の売上 1222 億ドル、営業利益率 12.4%。流通・内装は占有率 4.2%、売上 163 億ドル、営業利益率 7.5%(償却が少しずつ軽くなる)。営業利益 164 億ドル(営業利益率 11.8%)、純利益 111 億ドル。借り換えで利払いは増えるが債務の返済で純支払利息は 17 億ドル前後。還元は純利益の約 85% 前後(株式報酬を差し引く)。ホーム・デポ(25.6 倍)より低いのは、利益率と Pro 比率で劣るため。FBM・ADG の高い買収価格はのれんなので、式の ROE からは除き、償却は GAAP の純利益で引いている。倍率は正当化 PER 16.6 倍の 8.5 割にあたる 14.1 倍に置いた。

  • 米国の店舗・通販(DIY と Pro):数量 5,130(米国の住関連・修繕の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.24(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 1,222 億ドル・営業利益 152 億ドル。店舗・通販の占有率と利益率(占有率 16.9%・物価指数 1.41)
  • Pro 向け内装の流通・施工(FBM・ADG):数量 2,750(米国の住宅・商業の内装の流通・施工の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、会社の説明 約 2,500 億ドル))× 価格 0.06(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 163 億ドル・営業利益 12 億ドル。FBM・ADG の占有率と利益率(占有率 4.2%・物価指数 1.41)

倍率:上限の正当化 PER 16.6 倍に対し、14.1 倍(8.5 割)に置いた。需要が安定し堀もあるので、上限の 8.5 割に置いた。上限の中身は g 4.0%、RONIC 23.7%(k 9.00% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 38.4%(帳簿の自己資本 ROE は 40% 超か自己資本が負・極小なので使わず、ROIC 23%(税引き後営業利益 ÷(その筋書きの自己資本+今の純負債))+(ROIC − 税引き後の借入金利 4.4%)× 業界並みの負債の比 0.8(純負債 ÷(自己資本+純負債)。1 まで)で出した値)。時価総額は、書いた純利益 111 億ドル × 14.1 倍で 1568 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:業界ノートの中立(市場 約 1.4〜1.5 倍、営業利益率横ばい)に、Pro で占有率がわずかに上がる分を足した。36%。

やや悲観 22% やや悲観:ホーム・デポに Pro で引き離され、流通は伸びきらない 利益 88 億ドル · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 190.30 ドル1,066 億ドル

ホーム・デポが SRS・GMS の流通で Pro を囲い込み、ロウズの占有率は 16.2% に下がる。店舗の営業利益率は 11.3%、流通・内装は住宅着工の弱さと価格競争で営業利益率 5.5%、占有率 3.6%(売上 132 億ドル)。営業利益 135 億ドル、純利益 88 億ドル。DIY はアマゾン・ウォルマートに削られ、成長は年 +3.5% に落ちる。ロウズは 2 番手のまま Pro でも差を広げられ、Pro 比率は 3 割で足踏みする。債務の返済は進むが、買収の価格に見合う利益は出ず、投下資本利益率は 13% 前後へ下がる。倍率は正当化 PER 16.1 倍の 7.5 割にあたる 12.1 倍に置いた。

  • 米国の店舗・通販(DIY と Pro):数量 4,950(米国の住関連・修繕の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.23(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 1,131 億ドル・営業利益 128 億ドル。店舗・通販の占有率と利益率(占有率 16.2%・物価指数 1.41)
  • Pro 向け内装の流通・施工(FBM・ADG):数量 2,600(米国の住宅・商業の内装の流通・施工の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、会社の説明 約 2,500 億ドル))× 価格 0.05(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 132 億ドル・営業利益 7 億ドル。FBM・ADG の占有率と利益率(占有率 3.6%・物価指数 1.41)

倍率:上限の正当化 PER 16.1 倍に対し、12.1 倍(7.5 割)に置いた。中立(8.5 割)より 1.0 割低くした。住宅の停滞で利益率が下がる筋書きだからだ。上限の中身は g 4.0%、RONIC 20.8%(k 9.00% + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k))、moat は 普通。式は (1−g÷RONIC)÷(k−g)。事業の ROE 32.5%(帳簿の自己資本 ROE は 40% 超か自己資本が負・極小なので使わず、ROIC 20%(税引き後営業利益 ÷(その筋書きの自己資本+今の純負債))+(ROIC − 税引き後の借入金利 4.4%)× 業界並みの負債の比 0.8(純負債 ÷(自己資本+純負債)。1 まで)で出した値)。時価総額は、書いた純利益 88 億ドル × 12.1 倍で 1066 億ドル。純負債と利払いは純利益に入っているので、借金はさらに引かない。

確率:ホーム・デポが SRS・GMS で先行し、ロウズは追う側という競争の形は現実的。22%(ホーム・デポの 20% より少し厚く)。

悲観 14% 悲観:構造的に負ける(Pro の取り合いと通販で占有率を失い、買収も失敗) 利益 38 億ドル · PER 12.0 倍 · 株価時価総額 81.29 ドル455 億ドル

10 年後、Pro の取引の入口がホーム・デポ・フェルグソン・ビーコン(QXO が買収)・アマゾンの事業者向け通販に分散し、ロウズの占有率は 14.5% まで下がる。DIY は AI の購入窓口が価格比較を完全にし、価格を決める力を失う。店舗の売上 1022 億ドル、営業利益率は 2009〜2012 年の谷に近い 7.5%。FBM・ADG は買収価格(約 100 億ドル)に見合う利益が出ず、営業利益率 1%、減損が出る。営業利益 78 億ドル、純利益 38 億ドル。成長はほぼ止まり、債務の重さで自社株買いは絞られて 10 年の還元は 330 億ドルにとどまる。倍率は稼ぐ力の式で置き、店舗網・物流網の資産が床で、二重には下げていない。

  • 米国の店舗・通販(DIY と Pro):数量 5,000(米国の住関連・修繕の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定))× 価格 0.20(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 1,022 億ドル・営業利益 77 億ドル。店舗・通販の占有率と利益率(占有率 14.5%・物価指数 1.41)
  • Pro 向け内装の流通・施工(FBM・ADG):数量 2,500(米国の住宅・商業の内装の流通・施工の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、会社の説明 約 2,500 億ドル))× 価格 0.04(ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41))→ 売上 88 億ドル・営業利益 1 億ドル。FBM・ADG の占有率と利益率(占有率 2.5%・物価指数 1.41)

倍率:式どおり:g 1.5%(g はこの筋書きの数量と価格から置いた)、ROE 17.1%(帳簿の自己資本 ROE は 40% 超か自己資本が負・極小なので使わず、ROIC 11%(税引き後営業利益 ÷(その筋書きの自己資本+今の純負債))+(ROIC − 税引き後の借入金利 4.4%)× 業界並みの負債の比 0.8(純負債 ÷(自己資本+純負債)。1 まで)で出した値)、k 9.00%。(1−g÷RONIC)÷(k−g) の値は来年の利益に対する倍率なので、10 年目の利益には ×(1+g) で 12.0 倍。RONIC = k + 残る割合 0.50 ×(事業の ROE − k)= 13.0%。上限の正当化 PER 13.9 倍の 8.6 割で、上限の内側。10 年目の利益の伸びは年 10% 未満なので 1 段。時価総額は、書いた純利益 38 億ドル × 12.0 倍で 455 億ドル。

確率:10 年の構造変化(Pro の取り合い、通販と AI の購入窓口)で優良さを失い、FBM・ADG の買収も価格に見合わない確率。債務が重く傷が深いので 14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米国の店舗・通販(DIY と Pro)

米国の 1,759 店と通販。建材・工具・水回り・塗料・家電・園芸など。Pro は売上の約 3 割(推定)。

数量米国の住関連・修繕の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、推定)価格ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41)売上営業利益
今 2025/12 5,000 0.17 832 100
10 年後 中立 5,130 0.24 1,222 152

取り方:米国の住関連・修繕の市場を業界ノートの 5,000 億ドルと置き、2025 年度の店舗・通販の売上(全社 863 億ドルから流通・内装の取り込み分 31 億ドルを引いた 832 億ドル)を割って占有率 16.6%。営業利益は全社 102 億ドルから流通・内装 2 億ドルを引いた 100 億ドル(営業利益率 12.0%)。いずれも開示が薄く推定。売上 = 市場(実質)× 占有率 × 物価指数。競合はホーム・デポ(店舗・通販 約 1,360 億ドル、占有率 27%)とメナーズ・地域の金物店・アマゾン。市場の名目の伸びのうち物価分(10 年 1.41 倍)は価格に、残りを実質の数量に置いた。

Pro 向け内装の流通・施工(FBM・ADG)

石こうボード・天井材・鉄骨下地の流通(FBM)と、住宅建設会社向けの床材・キャビネット等の設計・調達・施工(ADG)。

数量米国の住宅・商業の内装の流通・施工の市場(億ドル、2025 年度の値段に直した実質、会社の説明 約 2,500 億ドル)価格ロウズの占有率 × 物価指数(2025 年度=1。中立で 3 年 1.11・10 年 1.41)売上営業利益
今 2025/12 2,500 0.01 31 2
10 年後 中立 2,750 0.06 163 12

取り方:会社が示す内装市場約 2,500 億ドルに対し、2025 年度に取り込んだ売上(FBM は 2025 年 10 月から約 3.5 か月分で約 19 億ドル、ADG は 2025 年 4〜6 月から約 12 億ドルと推定。ADG の売上は未開示)の合計 約 31 億ドルを割って占有率 1.24%(2026 年度は通年化で売上 80 億ドル台前半、占有率 3.3% 前後)。営業利益 2 億ドルは、償却(四半期約 1 億ドル)を含む推定(営業利益率 6.5%)。売上 = 市場(実質)× 占有率 × 物価指数。競合はフェルグソン、ビーコン(QXO が買収)、ホーム・デポの SRS・GMS。

リスクと懸念

DIY の弱さの長期化

住宅ローン金利が下がらず、ロックインが続けば、中古の回転が戻らず、DIY の大型案件が延期され続ける。2025 年度の取引数は −2.8%、既存店は 2 年続けて +0.2% で、2026 年の見通しは下がった。DIY 比率が高いロウズは、ホーム・デポより影響が大きい。

買収後の債務

FBM(88 億ドル)・ADG(13.3 億ドル)で純負債は 433 億ドル、リース込みのレバレッジは 3.0 倍。2027 年半ばに 2.75 倍へ戻す計画だが、景気が悪化すれば返済が遅れ、自社株買いの再開も先送りになる。

FBM・ADG の統合と収益性

FBM の買収は EBITDA の約 14 倍と高く、流通の利益率は償却込みで店舗を下回る。統合が遅れ、住宅着工が弱いまま償却を背負えば、全社の営業利益率が約 0.5 ポイント以上薄まり、投下資本利益率が下がる。

Pro での出遅れ

Pro 比率は約 3 割で、ホーム・デポの約 5 割に届かない。ホーム・デポの SRS・GMS、フェルグソン、ビーコン(QXO が買収)が先に拠点網を作り、ロウズは追う側。Pro の囲い込みで負ければ店舗・流通の両方の利益率が下がる。

関税と一回限りの還付

IEEPA 関税の還付(2026 年 5〜7 月期の 1 株利益に入っている)は一回限りで、正常利益から除く。関税が続き価格に転嫁しきれない期間は営業利益率を 0.5〜1 ポイント削る。見通しの調整後営業利益率 11.6% には還付を含めていない。

通販と AI の購入窓口

アマゾン・ウォルマート・ウェイフェアが DIY の小物・工具・家電の価格を比べ尽くし、AI のエージェントが購入の入口を握れば、店舗の価格を決める力が弱まる。10 年の構造的な悲観の主因で、DIY 比率の高いロウズの方が影響が大きい。

今後の分かれ目

中古住宅の販売件数が年 500 万件を超え、住宅ローン金利が下がって既存店が +3% を超えたら
DIY の大型案件が戻り、営業利益率は 12〜13% に向かう。楽観・やや楽観の確率を上げてよい。ただし倍率は先に成長を映すので、時価総額が追いつく保証はない。
調整後営業利益率が 11% を割り、見通しがさらに下がったら
関税の還付と統合費用の影響が想定より重いとわかり、やや悲観の確率を上げる。倍率も 1〜2 倍下げて見る。
2027 年半ばにレバレッジが 2.75 倍に戻り、自社株買いが再開されたら
還元が配当と並ぶ形に戻り、株数が減り始める。倍率が 16 倍台と低いので、買い戻しは価値を壊しにくい。
FBM・ADG の通年の営業利益率(償却込み)が 8% に近づき、Pro 比率が 3 割を超えて上がったら
買収の価値が確認され、10 年の楽観の確率を上げる。逆に営業利益率が 3% を割れば、減損と Pro での出遅れを疑う。
リーマン級の急落(失業率 8% 超・住宅価格 −20%)が来たら
売上は 2 割減、営業利益率は 8% 台まで下がる。株価は −40% 前後まで下がる可能性があり、買い場かどうかは配当(利益の約 4 割)と債務の余裕で判断する。

見ておくもの

  • 既存店売上(客数と客単価)と Pro・DIY の比率
  • 中古住宅の販売件数と 30 年住宅ローン金利
  • 調整後営業利益率と関税の還付の額
  • FBM・ADG の売上の伸びと営業利益率、償却の額
  • リース込みレバレッジ(2.75 倍へ)と自社株買いの再開
  • ホーム・デポ・フェルグソン・ビーコンの Pro 向け占有率
  • オンライン売上の伸び(直近 +15% 台)と住宅サービス

倍率と資本コストの決め方

今の PER 16.6 倍を見る前に、米国の店舗・通販と Pro 向け内装流通(FBM・ADG)の 2 つに分け、市場(実質)× 占有率 × 物価指数で売上を、営業利益率で利益を積み上げた。倍率はのれんを除いた投下資本利益率 22% 前後・g 4%・k 9.0%(基本 8.0% + quality +1.0%)の利益ベースの正当化 PER(RONIC = k + 1/2 ×(事業の ROE − k))の 7.5〜9.5 割(中立は 85% で約 14.1 倍)で決め、10 年目の利益に ×(1+g) を掛けた。今の倍率にも過去 20 期の中央(20.5 倍)にも寄せていない。債務の重さは k の debt と悲観の確率の厚さで表した。悲観は営業利益率を 2009〜2012 年の谷の 7.5% に置き、稼ぐ力の式で測った。結果は適正(差 -6%)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β 0.94 × 5%。資本コスト k = 基本 8.0% + quality +1.0% = 9.0%(v2。株価の揺れ(β)は使わない)。住宅市場と金利への連動を cycle で、借金(自社株買いで自己資本がマイナス)を debt で見た。個別のリスクは k に足さず、筋書きの利益率と確率、悲観の深さで表した。extra は 0。

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と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −16.9% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −25.3% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −27.7% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) 割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −35.8% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −38.6% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −51.1% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −53.4% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −9.3%)

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読んだ資料

  1. Lowe's 2026 年 5〜7 月期決算(第 2 四半期)
  2. Lowe's 10-Q(2026 年 7 月 31 日)
  3. Lowe's 2025 年度(2026 年 1 月期)決算発表
  4. Lowe's 10-K(2026 年 1 月 30 日期)
  5. Lowe's による FBM 買収の完了
  6. Lowe's による FBM 買収の理由
  7. Lowe's の自社株買い再開とレバレッジ
  8. Lowe's の 2025 年次報告(ARS)

分析日 2026-10-16