株譜
AI 銘柄分析 · 一般消費財・サービス · 試作

エッツィー ETSY

手作り品の市場と広告には独自の強みがある。ただし購買頻度の低さとAIによる集客経路の変化が重く、10年価値ではやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)63.20 ドル60 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)89.0 ドル84 億ドル差 −29.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 63.20 ドル60 億ドル · 差 −29.0% · 期待の年率 +4.4%
期待の年率リターン(10 年)+4.4%資本コスト比 −4.6 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

エッツィーは、手作り品、特注品、ヴィンテージ品を求める買い手と独立した作り手を結ぶオンライン市場である。筆者の結論はやや割高だ。商品と作り手の独自性には確かな価値があるが、買い手が繰り返し訪れる力はまだ弱く、現在の値段を正当化するほど長期の利益が安定して伸びるとは見ていない。

2025年の連結売上は28.8億ドル、添付財務データの営業利益は3.8億ドル、純利益は1.6億ドルである。2025年のエッツィー本体の取扱高は104.6億ドルで、前年比4%減少した。しかし2026年4〜6月期には本体の取扱高が前年比7.5%増加し、買い手の再活性化が進み始めている。これは単なる広告単価の引き上げではなく、取引そのものが持ち直した証拠として評価する。

大きな転機は事業の整理だ。2025年にリバーブを売却し、2026年7月にはデポップを約14億ドルでイーベイに売却した。現在はエッツィー本体への集中と大規模な自社株買いが経営の中心になっている。一方、AIが買い物を代行する時代には、取引を確保できても検索広告の収入が弱まる可能性がある。人工知能から直接購入できる仕組みは既にあるが、持続的な収益拡大につながる金額の開示は確認できない。

2035年の中立では、年間の実質購入金額が増え、取扱高は名目で約194億ドル、売上は約49億ドル、営業利益は9億ドルになると考える。確率加重した将来の時価総額と正味の株主還元を資本コスト9.0%で現在価値に直すと約60億ドルとなり、基準時価総額を約27%下回る。良い市場を持つ会社ではあるが、今の株主が十分な安全域を持つ値段とは言いにくい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、エッツィーが10年後も必要とされるかという問いには肯定的に答えられる。贈り物、記念日、趣味、手作り品の売買は、AIが普及しても消えない。むしろ大量生産品が簡単に手に入る世界では、人が作った固有の商品に意味が残る。商品在庫を持たずに世界中の作り手を集められる仕組みも、経済性に優れている。

ただし、魅力的な市場と魅力的な株主利益は別である。エッツィーには再現しにくい商品群があるが、買い手が毎週訪れるわけではなく、売り手も他の販路を利用できる。2025年に本体の取扱高が減少した事実は、この弱点を示している。2026年の回復を評価しつつも、それだけで長期の競争優位が強くなったとは判断しない。

株主に残る利益は、純利益から成長のための元手と株式報酬の負担を考えたものである。エッツィーは設備投資が軽く、現金を生む力が高い。一方で買収に多額を使い、のちに売却している。2025年のフリーキャッシュフロー約6.4億ドルを、そのまま毎年自由に配れる利益と考えるのは危険である。広告の改善、顧客の獲得費用、決済の安全対策への投資は今後も必要だ。

筆者が求める安全域は、楽観的な買い手の増加が起きなくても価値が残ることである。中立では2035年の純利益が約6.7億ドルまで伸びるが、必要な利回りで割り引けば現在の値段に十分な余裕はない。さらに市場の入口がAIへ移れば、広告収入は取扱高ほど伸びない可能性がある。事業の存在には高い確信を持てる。しかし、その利益を今の株主が長期間どれだけ受け取れるかについては、慎重な値段を守る必要がある。

何で稼ぐ会社か

エッツィーの商売は、作り手が商品を出品し、買い手がそれを購入するたびに収入が生まれる仕組みである。2025年末のエッツィー本体には約560万人の活動中の売り手と約8650万人の活動中の買い手がおり、掲載商品は1億点を超えていた。主力は住居用品、宝飾品、衣料、手芸材料、紙製品、贈答品などである。商品取扱高の約30%が特注品または受注生産品で、こうした商品は普通の量販店では探しにくい。

売上の第一の柱はマーケットプレイス収入だ。売り手は商品を掲載する際に料金を払い、売れた際には原則6.5%の取引手数料を支払う。決済手数料や外部広告を経由した注文への追加料金も収入になる。第二の柱は出品者向けサービスであり、主としてEtsy Adsの広告枠と配送ラベルを売る。広告はクリック課金で、売り手が検索結果の目立つ位置を買う仕組みだ。商品販売そのものの数量が増えなくても、広告の利用が増えれば売上を伸ばせる。

2025年の連結売上は、取引・決済・出品などのマーケットプレイス収入20.07億ドルと、広告・配送などのサービス収入8.76億ドルから成る。この数字には売却前のデポップと、上期までのリバーブが一部含まれている。したがって2025年の連結売上を、そのまま将来のエッツィー本体の収益力とみなしてはいけない。2026年4〜6月期には本体の売上が6.68億ドル、取扱高が25.83億ドルとなり、売上を取扱高で割った実効収益率は25.9%だった。

この会社が実際に売っているのは、商品を製造する能力ではなく、買い手の発見と作り手の商売を成立させる機会である。商品在庫をほとんど持たず、店舗網も不要なため、事業が順調なら大きな設備投資をせずに利益を伸ばせる。ただし買い手の訪問、決済、返品対応、不正防止、広告の運用を支える費用は残る。売り手から取れる手数料だけを見て、利益が無制限に増えるとは考えられない。

優良さと弱いところ

最大の堀は、独立した作り手と特別な商品が集まる場所としてのブランドである。エッツィーには、一般的な量販品より個性的な商品を探したい買い手が訪れる。多くの売り手は自分の商品を見つけてもらうために参加し、買い手は他で見つからない商品があるために戻ってくる。この二面市場のつながりは一朝一夕には作れない。アプリ経由の取扱高比率も2025年には45%となり、前年の42%から上昇した。

値決め力にも実績がある。取引手数料は2022年に5%から6.5%へ引き上げられ、その後も販売の場としての規模は維持されている。2025年には商品取扱高が減ったにもかかわらず、サービス収入は増加した。しかし、これは値上げを永久に通せることを意味しない。販売が伸びない売り手ほど広告費と手数料に敏感になり、ショッピファイによる自社店舗、イーベイ、SNSでの直接販売へ移る余地がある。

資本効率は高いが、帳簿の数字をそのまま信じることはできない。2025年のフリーキャッシュフローは約6.4億ドルだった一方、株式報酬は約2.4億ドルである。株式報酬を無視すれば、オーナーが受け取れる利益を過大評価する。さらに自社株買いと過去の減損によって自己資本はマイナスになっており、帳簿のROEやPBRは長期の評価指標として役に立たない。

堀の弱さは、買い手の習慣化にある。2025年にはエッツィー本体の活動中の買い手が3.4%減少した。贈り物や結婚式の商品は独自性が高い反面、日用品のように毎週必要になるものではない。ネットワークの価値は認めるが、顧客が強く閉じ込められているわけではない。堀は中程度であり、買い手の再訪率が継続的に改善するまでは強い堀とは判定しない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場そのものは十分に大きい。エッツィーの2025年年次報告書によると、同社が扱う商品分野の主要地域におけるオンライン市場は約6000億ドルで、実店舗を含めると約2兆ドルである。エッツィー本体の取扱高104.6億ドルは、オンライン対象市場の約1.7%にすぎない。成長の余地はあるが、会社がその余地を独占できるわけではない。対象市場の実質数量が今後10年間に年4%伸びると仮定すると、2035年の規模は2025年の価格で約8880億ドルになる。

競争相手は一社ではない。イーベイは中古品や収集品で顧客を奪い、アマゾンのハンドメイド市場は配送と購買頻度で勝る。ショッピファイは作り手が独自の販売店を運営する道具を提供する。ピンタレスト、インスタグラム、TikTokなどは、そもそも商品を発見する入口を握る。テムやシーインは価格の低い商品を大量に供給する。各社の手作り品・特注品に限定した市場シェアは比較可能な形で開示されておらず、一般の電子商取引シェアをそのまま当てはめることはできない。

広告の競争も激しい。EMARKETERによる米国のリテールメディア広告支出は2025年に約588億ドル、2026年には約693億ドルという予測だった。ただし広告予算の増分はアマゾンとウォルマートに集中しやすい。エッツィーのサービス売上には配送ラベルも含まれるため、広告事業単独の市場シェアは確認できない。広告を出す価値は、エッツィー内に購買意欲の高い人が何人訪れるかに左右される。

今後の最大の変化はAIによる商品発見だ。エッツィーはOpenAI、グーグル、マイクロソフトとの仕組みに対応し、AIサービスから商品を購入できるようにしている。これは販売経路の維持には役立つ。しかし、AIが購入候補を絞り込んだ後に注文を成立させるなら、従来の検索結果に表示する広告枠の価値は下がりうる。手作り品という市場は残っても、エッツィーがその価値を現在と同じ割合で受け取れるとは限らない。

資本政策と M&A

資本配分の歴史は、手放しでは評価できない。エッツィーは2019年にリバーブを約2.75億ドルで取得し、2025年には約1.05億ドルを基本価格として売却した。2021年にはブラジルのElo7を約2.12億ドルで取得し、2023年に売却した。さらにデポップを2021年に約16.25億ドルで取得したが、2026年7月には調整額を含む約14億ドルでイーベイへの売却を完了した。取得後の運営損失や資金の時間価値を考えると、買収の成績は良好とは言いにくい。

現在の方針は本業への集中と自社株買いである。2025年には約7.8億ドルの自社株買いを実施したが、株式報酬約2.4億ドルを差し引くと正味の還元は約5.4億ドルになる。2026年8月には追加20億ドルの自社株買い枠を承認した。デポップの売却代金は資金源になるが、枠の設定は実行の約束ではない。配当はなく、確定した長期の配当目標もない。

注意したいのは借金である。添付財務データでは2025年末の有利子負債が約31億ドル、現金等が約16億ドルであり、純負債は15億ドルだった。転換社債は2026年から2030年に満期が集中している。従来の低利の借入れが年5.75%程度で借り換わる場合、実質的な金融費用は増える。売却代金や営業現金を借金の返済に使えばその負担は和らぐが、自社株買いに使えば財務上の余裕はそれほど増えない。

2026年8月には約220人、従業員の約12%の削減を発表した。年間の費用構造を改善する余地はあるが、商品検索や安全対策の開発力を損なえば逆効果になる。今後10年の経営判断を測る基準は、買収の規模でも自社株買いの額でもない。追加投資の収益率が資本コストを超えるか、そして株式報酬を差し引いた後に株主へどれだけ現金が戻るかである。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

エッツィーの最大の価値は、商品を安く並べることではなく、世界中の作り手が生み出す独自の商品を集めていることにある。2025年末には1億点を超える商品があり、約560万人の売り手が参加している。そのうち特注品や受注生産品の取扱高は約3割を占める。これらはアマゾンの標準品やテムの低価格商品と必ずしも直接競争しない。買い手が自分だけの商品を探す限り、作り手が集まる場所としての価値は残る。

2026年の回復は、経営改革が結果を生み始めたことを示す。4〜6月期の本体取扱高は7.5%増加し、売上は9.3%増加した。商品発見の改善、広告表示の精度向上、買い手の再訪を促す施策が同時に効き始めている。活動中の買い手も前四半期から増え、悪化が止まる兆候がある。ここから購買頻度が本格的に回復すれば、現在の売上規模は大きな利益成長の出発点になりうる。

市場機会も大きい。会社が示す対象オンライン市場は約6000億ドルであり、本体の取扱高シェアは約1.7%にすぎない。海外での認知度を高め、贈答品だけでなく住居用品や趣味の商品を買う頻度を増やせば、シェアを2%台へ引き上げることは不可能ではない。売り手が増えれば商品が充実し、買い手が増えれば売り手の収益機会が増す。二面市場の良い循環が再び働く余地がある。

さらにデポップの売却によって経営の焦点が定まった。失敗した買収を引きずるより、本業の検索、顧客体験、広告へ資金を使う方が収益率は高いはずだ。大きな設備を必要としないため、売上が増えれば利益はそれ以上に伸びうる。AIサービスからの購入にも対応しており、外部の購買経路が広がる中でも、エッツィーが商品の供給元として取引を確保する道は残る。ただしAI経由の販売増を裏付ける金額は未開示であり、この可能性自体を利益の上振れには算入しない。十分な成果が出れば、2035年に現在よりはるかに大きな純利益と株主還元が両立する。

慎重な見方

エッツィーは、独自の商品が集まる市場であることと、強い購買習慣を持つ市場であることを混同してはいけない。2025年の本体取扱高は前年比4%減少し、活動中の買い手も3.4%減少した。オンライン消費全体が伸びる中でシェアを失っていたという事実は重い。結婚式や贈り物の商品は買う理由が明確だが、購買頻度が低い。毎日使う市場に比べ、広告で買い手を呼び戻す費用が大きくなりやすい。

価格決定力にも限度がある。売り手は取引手数料、決済手数料、広告費を負担している。2025年には本体の取扱高が減少する中で、広告の単価改善が売上を支えた。これは短期の収益性に寄与するが、売り手の利益が増えなければ長続きしない。ショッピファイで独自店舗を運営する、イーベイへ同じ商品を出す、SNSで直接顧客と接するという選択肢がある以上、手数料を上げ続けることは難しい。

AIは広告の経済性を根本から変える可能性がある。買い手が検索結果を何ページも眺める代わりに、AIへ好みと予算を伝えて候補を選ばせるなら、検索結果の上位表示に広告費を払う意味は小さくなる。エッツィーの出品者から直接購入できるAI連携は、取引を維持する道ではあっても、広告収入を維持する保証ではない。さらにAI生成の商品画像や大量生産品の偽装が増えると、手作り品を買う場所というブランドの信用も損なわれる。

過去の資本配分も楽観できない。デポップ、リバーブ、Elo7の買収と売却は、経営が将来の成長を高く見積もりすぎた可能性を示す。自己資本がマイナスの状態で自社株買いを続けているため、景気が悪くなった時には財務の柔軟性が失われる。転換社債を高い金利で借り換える負担も残る。2026年の一時的な回復を恒久的な成長とみなすと、10年後の利益と還元の両方を過大評価する危険がある。

どちらに重みを置いたか

商品と作り手が集まる市場としての寿命は長く、事業の存続については強い見方に分がある。しかし、取扱高が長期間伸び悩んだ事実、過去の買収の失敗、広告のAI代替という三つの問題があり、株主利益の予測には慎重な見方が優勢だ。2026年の業績回復は中立の利益成長に反映し、同じ改善を確率で二重に評価しない。確率は楽観側30%、中立31%、悲観側39%とし、やや悲観を厚くした。中立で利益が伸びても必要利回りに届く安全域はなく、構造的に負ける場合の残余価値は小さい。確率加重の現在価値は約60億ドルとなり、結論はやや割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 82.81 ドル78 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 43.42 ドル41 億ドル)。 今の値に割り戻すと 63.20 ドル60 億ドル、今との差 −29.0%、 期待の年率 +4.4%(資本コスト 9.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 197.03 ドル186 億ドル 74.19 ドル70 億ドル +204.9% +14.4% 27.12 ドル26 億ドル
やや楽観 20% 138.98 ドル131 億ドル 61.47 ドル58 億ドル +125.3% +10.4% 40.09 ドル38 億ドル
中立 31% 93.38 ドル88 億ドル 49.81 ドル47 億ドル +61.0% +6.1% 44.39 ドル42 億ドル
やや悲観 26% 22.58 ドル21 億ドル 26.49 ドル25 億ドル −44.8% −7.6% 12.76 ドル12 億ドル
悲観 13% 3.82 ドル4 億ドル 10.60 ドル10 億ドル −83.8% −22.8% 1.87 ドル2 億ドル
加重平均100% 82.81 ドル78 億ドル43.42 ドル41 億ドル +41.9% +4.4% 126.23 ドル119 億ドル

今の株価時価総額 88.96 ドル84 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 楽観:買い手の再訪が増え、独自商品市場の存在感が強まる 利益 14 億ドル · PER 13.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 197.03 ドル186 億ドル

2035年には活動中の買い手が1億1500万人へ増え、買い手1人当たりの年間取扱高も2025年の購買力で176ドルとなる。年間の実質取扱高は約202億ドルとなり、対象オンライン市場のシェアは約2.3%に上昇する。物価を含む名目取扱高は約286億ドルに達する。特注品、手芸用品、贈答品が伸び、アプリの利用と再購入の増加が取引を支える。

イーベイやアマゾンとの競争は続くが、独自商品の充実によって価格比較だけで選ばれない市場になる。広告と配送サービスも売り手の売上増加に伴って伸び、実効収益率は全体で27.5%になる。広告を使う売り手が実際に利益を得られるため、広告への支出が持続する。営業利益率は約22.8%となり、イーベイ並みの収益性に近づく。

デポップの売却後は大きな買収に資金を使わず、検索技術、売り手の品質管理、顧客体験へ投資する。AI経由の購入にも対応するが、開示されていないAI収益を追加の成長源としては数えない。10年間のGAAP累計純利益は80億ドル、株式報酬を差し引いた正味還元は70億ドルとなる。高い資本効率と株主還元が両立し、競争上の堀も現在より強まる。

  • マーケットプレイス取引・決済・出品手数料:数量 115(年間活動中の買い手数(百万人)。取扱数量の代理変数であり、買い手1人当たりの実質年間取扱高を単価に含める)× 価格 45(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 取引・決済・出品手数料率(ドル/人・年))→ 売上 51 億ドル・営業利益 9 億ドル。買い手115百万人、実質年間取扱高176ドル/人、物価1.411倍、実効手数料率18.0%。対象市場シェア約2.3%。
  • 自社広告枠・配送ラベルなど出品者サービス:数量 115(年間活動中の買い手数(百万人)。広告クリック数は未開示のため、買い手の規模と検索利用を広告需要の代理変数にする)× 価格 24(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 広告・配送等の実効収益率(ドル/人・年))→ 売上 27 億ドル・営業利益 9 億ドル。実効サービス収益率9.5%。自社媒体の広告枠の販売と配送需要が伸びるが、AIそのものによる未確認の収益は含めない。

倍率:資本コストk9.0%、2035年以降の名目成長g2.5%、正常化した事業ROE28.0%、moatは通常で残る割合0.5。RONICは18.5%となる。正当化PER=(1−0.025÷0.185)÷(0.09−0.025)×1.025=13.64倍。利益の質が高い楽観であり、AIエージェント代替の自社媒体広告を含むため上限の値を採用する。帳簿の自己資本は買戻しで縮んでいるため、ROEは成長に必要な正常化事業資本に対する利益率である。2035年末時点の利益成長率は10%未満へ減速した状態を想定し、2段階の高成長倍率を追加しない。純負債にかかる利払いと税はGAAP純利益に含め、負債を再度引かない。

確率:2026年の取扱高回復が持続し、買い手数と年間購入金額の双方が10年にわたり増える展開。対象市場でのシェア拡大と高い広告収益性が同時に成立する必要があるため、10%とした。

やや楽観 20% やや楽観:市場シェアを守り、広告の効率改善が続く 利益 10 億ドル · PER 13.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 138.98 ドル131 億ドル

エッツィーは主要市場で認知度を高め、活動中の買い手を1億500万人へ増やす。年間の実質取扱高は1人当たり160ドルとなり、対象オンライン市場のシェアは約1.9%へ上がる。買い手の増加は緩やかでも、贈答品や趣味の商品を購入する機会が増えることで市場全体よりやや速く成長する。

競合のイーベイ、アマゾン、ショッピファイとは商品の独自性で競争し、低価格の商品では無理に張り合わない。売り手が広告を利用する割合は高まるが、検索広告の収益率は緩やかな改善にとどまる。全体の実効収益率は26.4%となり、営業利益率は約20.8%へ上昇する。販売機会が増えるため、売り手の広告負担が過度に重くならず、堀は少しずつ広がる。

デポップ売却後の経営は本業に集中し、追加の大型買収は行わない。リストラによる費用削減の一部を商品発見と顧客サービスに再投資する。自社株買いは続けるが、株式報酬と転換社債による持ち分の変化を考慮して正味還元を測る。10年間のGAAP累計純利益は60億ドル、正味還元は58億ドルとなる。高い利益率を維持しながら、買い手の再訪を増やす企業として残る。

  • マーケットプレイス取引・決済・出品手数料:数量 105(年間活動中の買い手数(百万人)。取扱数量の代理変数であり、買い手1人当たりの実質年間取扱高を単価に含める)× 価格 40(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 取引・決済・出品手数料率(ドル/人・年))→ 売上 42 億ドル・営業利益 7 億ドル。買い手105百万人、実質年間取扱高160ドル/人、実効手数料率17.8%。対象市場シェア約1.9%。
  • 自社広告枠・配送ラベルなど出品者サービス:数量 105(年間活動中の買い手数(百万人)。広告クリック数は未開示のため、買い手の規模と検索利用を広告需要の代理変数にする)× 価格 19(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 広告・配送等の実効収益率(ドル/人・年))→ 売上 20 億ドル・営業利益 6 億ドル。実効サービス収益率8.6%。売り手の広告利用は維持され、配送サービスも販売量に沿って伸びる。

倍率:k9.0%、g2.5%、正常化事業ROE25.0%、moat通常で残る割合0.5。RONIC=9.0%+0.5×(25.0%−9.0%)=17.0%。正当化PER=(1−0.025÷0.17)÷(0.09−0.025)×1.025=13.45倍。AIエージェント代替の影響はgに含め、楽観側でも広告収益の未確認の上積みはしない。2035年以降は高成長を続けず、倍率は正当化PERの上限を採用する。負債の返済・借換えの費用は純利益に含める。

確率:買い手の減少が止まり、独自商品の需要が伸びる一方、競合から大幅なシェアを奪うほどではない展開。2026年の実績改善から十分に考えられるが、10年の継続には不確実性があるため20%。

中立 31% 中立:取扱高は回復するが、シェアと広告収益率はやや低下する 利益 7 億ドル · PER 13.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 93.38 ドル88 億ドル

2035年には活動中の買い手が9400万人となり、2025年末のエッツィー本体から約1割増加する。買い手1人当たりの実質年間取扱高は146ドルで、贈り物以外の購入機会も少しずつ増える。名目取扱高は約194億ドルとなるが、対象オンライン市場の成長にはわずかに届かない。エッツィーの市場シェアは2025年の約1.7%から約1.5%へ緩やかに下がる。

買い物の入口ではアマゾン、イーベイ、SNS、AIサービスとの競争が続く。独自の作り手が集まる強みは維持されるものの、買い手を呼び戻すための広告投資は必要になる。取引手数料収入は物価と購入金額の増加に沿って伸びるが、Etsy Adsの広告枠はAI経由の直接購入によって相対的な価値が少し下がる。全体の実効収益率は25.4%となり、営業利益率は約18.3%へ改善する。

経営はデポップ売却代金を本業への投資と自社株買いに振り向ける。大きな買収を繰り返さず、株式報酬を差し引いた正味還元は10年間で47億ドルとなる。GAAP累計純利益は43億ドルで、還元が利益をやや上回るため自己資本は引き続きマイナスである。2035年末の純利益は約6.7億ドルとなる。これは改善した事業として十分に意味のある水準だが、極めて強い独占企業の収益性までは見込まない。

  • マーケットプレイス取引・決済・出品手数料:数量 94.0(年間活動中の買い手数(百万人)。取扱数量の代理変数であり、買い手1人当たりの実質年間取扱高を単価に含める)× 価格 36(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 取引・決済・出品手数料率(ドル/人・年))→ 売上 34 億ドル・営業利益 5 億ドル。買い手94百万人、実質年間取扱高146ドル/人、手数料率17.4%、対象市場シェア約1.5%。
  • 自社広告枠・配送ラベルなど出品者サービス:数量 94.0(年間活動中の買い手数(百万人)。広告クリック数は未開示のため、買い手の規模と検索利用を広告需要の代理変数にする)× 価格 16(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 広告・配送等の実効収益率(ドル/人・年))→ 売上 15 億ドル・営業利益 4 億ドル。実効サービス収益率8.0%。広告は取扱高に沿って増えるが、有料検索の利用減少が収益率を抑える。

倍率:k9.0%、g2.5%、正常化事業ROE22.0%、moat通常で残る割合0.5。RONIC=9.0%+0.5×(22.0%−9.0%)=15.5%。正当化PER=(1−0.025÷0.155)÷(0.09−0.025)×1.025=13.23倍。AIエージェント代替を長期の広告成長率に反映しているため、同じ理由で倍率を二重に割り引かない。ROE22%は帳簿のマイナス自己資本で割った数字ではなく、必要な成長投資の元手を正常化した収益率である。今の市場のPERや同業の株価評価は参照しない。営業利益9億ドルからGAAP純利益6.66億ドルへの差には、税金と金利負担を含める。

確率:2026年の回復が続いても、長い目では対象市場全体に比べて成長が少し遅れる展開。市場の伸びと現在の競争力の双方に無理を置かないため、最も高い31%とする。

やや悲観 26% やや悲観:買い手が減り、広告収入が取扱高以上に弱まる 利益 2 億ドル · PER 9.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 22.58 ドル21 億ドル

2035年には活動中の買い手が7800万人へ減少し、実質年間取扱高は1人当たり120ドルにとどまる。対象市場全体が成長する中で、実質取扱高は約94億ドルへ縮み、シェアは約1.1%に低下する。従来の買い手が年齢を重ねる一方、若い世代の購入先はSNSや他の販売サービスへ分散する。手作り品の需要は残るが、エッツィーがそれを集める力は弱くなる。

イーベイは中古品と収集品で品ぞろえを広げ、ショッピファイは独立した作り手の直販を助ける。AIの購入支援サービスが検索の入口を握り、エッツィー内の広告クリックが減る。取引手数料は一定程度守れるが、売り手が払う広告費は削られる。全体の実効収益率は23.4%へ低下し、営業利益率は約10.9%に落ちる。固定費の削減では失った販売機会を十分に補えない。

経営は再建のため買収を止め、商品品質と常連客の維持を優先する。最初の数年にはまだ利益と自社株買いが残るため、10年間のGAAP累計純利益は26億ドルとなる。その後は利益の伸びが止まり、正味還元は25億ドルにとどまる。帳簿の自己資本はマイナスのままだが、事業はなお黒字である。市場は強い成長企業ではなく、限られた顧客を持つ成熟した専門市場として見るようになる。

  • マーケットプレイス取引・決済・出品手数料:数量 78.0(年間活動中の買い手数(百万人)。取扱数量の代理変数であり、買い手1人当たりの実質年間取扱高を単価に含める)× 価格 28(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 取引・決済・出品手数料率(ドル/人・年))→ 売上 22 億ドル・営業利益 2 億ドル。買い手78百万人、実質年間取扱高120ドル/人、手数料率16.8%。対象市場シェア約1.1%。
  • 自社広告枠・配送ラベルなど出品者サービス:数量 78.0(年間活動中の買い手数(百万人)。広告クリック数は未開示のため、買い手の規模と検索利用を広告需要の代理変数にする)× 価格 11(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 広告・配送等の実効収益率(ドル/人・年))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。実効サービス収益率6.6%。AI経由の直接注文と売り手の広告費削減によって有料検索の収益が縮む。

倍率:この筋書きの長期名目成長率は1.5%、正常化事業ROE13.0%、k9.0%、moatの残存割合0.5。RONIC11.0%から求めた正当化PERの上限は約11.69倍である。競争による利益率の悪化と売り手の収益性低下を考慮し、9.6倍とする。中立の13.23倍より低く、利益が成長しても超過利益が残りにくい状態に対応する。マイナス自己資本にPBRを掛けない。

確率:エッツィーの過去の買い手減少と、AIによる検索広告の収益構造の変化が同時に進む筋書き。会社の存続には疑いがなくても、利益の質は大きく落ちる可能性があるため26%。

悲観 13% 悲観:商品発見の入口を失い、専門市場としての地位が崩れる 利益 0 億ドル · PER 9.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 3.82 ドル4 億ドル

2035年には活動中の買い手が5500万人となり、実質年間取扱高は1人当たり110ドルに減る。実質取扱高は約61億ドルとなり、対象オンライン市場のシェアは約0.7%にまで低下する。AIによる商品推薦やSNS経由の直接販売が広がり、エッツィーへ訪問する理由が弱くなる。人が作った商品を求める需要は消えないが、取引の入口としてのエッツィーの地位が失われる。

同時に、AI生成の画像や大量生産品を手作り品と偽装して販売する出品者が増え、買い手が商品に不信感を持つ。規制対応と不正取引への対策に費用がかかり、商品の検査を厳しくすれば掲載数も減る。売り手はイーベイ、ショッピファイ、SNSの直販へ移る。実効収益率は19.2%に低下し、営業利益率は約4.4%まで落ちる。

経営は売却可能な資産を処分し、買収や成長投資を止める。デポップの売却代金は初期の借金返済と自社株買いに使われるが、その後は還元が止まる。10年間には赤字や再編費用が発生する年もあり、GAAP累計純利益は10億ドルにとどまる。正味還元も10億ドルである。2035年にはわずかな黒字を残すが、資本コストを超える投資機会はなく、かつての優良プラットフォームではなくなっている。

  • マーケットプレイス取引・決済・出品手数料:数量 55.0(年間活動中の買い手数(百万人)。取扱数量の代理変数であり、買い手1人当たりの実質年間取扱高を単価に含める)× 価格 23(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 取引・決済・出品手数料率(ドル/人・年))→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。買い手55百万人、実質年間取扱高110ドル/人、手数料率15.0%。対象市場シェア約0.7%。
  • 自社広告枠・配送ラベルなど出品者サービス:数量 55.0(年間活動中の買い手数(百万人)。広告クリック数は未開示のため、買い手の規模と検索利用を広告需要の代理変数にする)× 価格 6.52(買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 広告・配送等の実効収益率(ドル/人・年))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。実効サービス収益率4.2%。検索広告の市場価値が低下し、配送サービスだけが一部残る。

倍率:構造的に競争力を失うため、2035年以降の名目成長率は0%、正常化事業ROEは4.0%程度とする。k9.0%に届かず、正当化PERの上限は1÷k=11.11倍である。残存する小規模な黒字事業の利益の持続性を考慮して9.0倍とする。中立より低い倍率であり、負の自己資本にPBRを掛けない。事業収益が細る中で現金の余裕が小さいため、余剰現金の加算も行わない。

確率:AIへの集客移転、競争によるシェア喪失、偽装商品による信用低下が重なる構造的な敗北。完全な消滅ではなく小規模な黒字市場として残る可能性があるため13%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

マーケットプレイス取引・決済・出品手数料

手作り品や特注品の取引が成立するたびに、取引、決済、出品などの料金を受け取る。2025年連結には売却済み事業が含まれるが、将来はエッツィー本体だけを対象とする。

数量年間活動中の買い手数(百万人)。取扱数量の代理変数であり、買い手1人当たりの実質年間取扱高を単価に含める価格買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 取引・決済・出品手数料率(ドル/人・年)売上営業利益
今 2025/12 93.5 21 20 2
10 年後 中立 94.0 36 34 5

取り方:2025年Form 10-Kでマーケットプレイス収入20.07164億ドル、連結活動中買い手9353.9万人が開示されている。収入を買い手数で割り、年間1人当たり21.458ドルとした。1百万人×1ドルは0.01億ドル。2025年の連結取扱高119.169億ドルに対する実効収益率は16.84%である。内訳は本体104.607億ドル、デポップ10.749億ドル、売却までのリバーブ3.813億ドル。2025年の活動中買い手数は期末指標であり、取扱高の計上期間と完全には一致しない。営業利益の内訳は未開示のため、手数料の粗利と共通費の負担から2.1億ドルと推定した。全社の営業利益は依頼で正本とされたfactsの3.8億ドルに合わせている。2026年以降は本体の活動中買い手約8700万人を出発点とする。

自社広告枠・配送ラベルなど出品者サービス

主にEtsy Adsのクリック課金広告と配送ラベルの販売から収入を得る。AIエージェント代替では自社媒体の広告枠という型に該当し、広告制作・運用を受託する人月型とは異なる。

数量年間活動中の買い手数(百万人)。広告クリック数は未開示のため、買い手の規模と検索利用を広告需要の代理変数にする価格買い手1人当たり年間実質取扱高 × 物価指数 × 広告・配送等の実効収益率(ドル/人・年)売上営業利益
今 2025/12 93.5 9.37 9 2
10 年後 中立 94.0 16 15 4

取り方:2025年Form 10-Kのサービス収入8.76337億ドルを、連結活動中買い手9353.9万人で割って年間9.369ドルとした。連結取扱高119.169億ドルに対する実効収益率は7.35%。サービス売上には配送ラベルが含まれ、Etsy Ads単独の売上、クリック数、クリック単価は独立して開示されていない。従って買い手の規模と取扱高を代理変数とし、価格の側にクリック単価、表示回数、広告利用率、配送サービス利用率をまとめた。2025年のサービス増収は主に広告クリック単価の上昇による。利益は広告の限界利益率が高いことを考慮し、共通費配賦後1.7億ドルと推定した。AIエージェント代替の中立では、AIが検索画面を飛ばす影響をサービスの実効収益率に反映し、広告需要が取扱高以上に伸びるとは仮定しない。米国リテールメディア市場の参考値はEMARKETERの2025年11月予測による。

リスクと懸念

AI エージェント代替

最も大きい長期リスクは、買い物の入口が検索画面からAIによる商品選択へ移ることだ。エッツィーの商品がAI経由で売れても、出品者が従来の検索広告に払う金額が維持されるとは限らない。サービス収入の中心である自社広告枠は、人月型の広告運用サービスとは異なるが、来訪者とクリックの減少に弱い。中立では実効サービス収益率の伸びを抑え、悲観では大幅な低下を見込む。

買い手の減少と購買頻度の弱さ

2025年のエッツィー本体の買い手は3.4%減少した。2026年には改善したものの、一時的な回復なのか、利用習慣が変わったのかはまだ確定しない。特注品や贈答品は魅力的だが購入機会が少ない。広告費を増やして買い手を戻しても、再購入が増えなければ獲得費用が利益を圧迫する。活動中の買い手数だけでなく、買い手1人当たりの実質取扱高を継続して確かめる必要がある。

手数料と広告費への出品者の反発

取引手数料6.5%に加え、決済手数料や広告費がかかるため、売り手の実際の負担は大きい。エッツィーが広告収入を増やしても、売り手の利益が増えなければ参加を続ける理由は弱まる。売り手はショッピファイの独自店舗やSNSの直接販売も利用できる。広告を払わないと商品が発見されにくい状態になれば、買い手にとっての商品選択肢も減り、二面市場の良い循環が崩れる。

生成AI商品と大量生産品による信用低下

手作り品を探している買い手が、大量生産品や出所の不明なAI生成商品を繰り返し受け取れば、エッツィーのブランドが傷つく。会社は創作基準を設け、AIを利用した商品の開示を求めているが、掲載商品が1億点を超えるため監視は容易ではない。規制対応や本人確認の費用が増えると利益率が下がる。商品の独自性を守れなければ、他の電子商取引市場と同じ価格競争へ引き込まれる。

借換え金利と転換社債

2025年末の有利子負債は約31億ドルで、現金等を差し引いても純負債が残る。2026年から2030年に満期を迎える転換社債の借換えでは、過去の低金利を期待できない。デポップ売却代金を借金返済に使えば改善するが、買戻しを優先すれば費用負担が残る。金利が高い状態で業績が悪化すると、成長投資と株主還元のどちらも制約を受ける。

資本配分と株式報酬

デポップ、リバーブ、Elo7の取得と売却は、過去の買収が株主価値を十分に高めなかったことを示す。大規模な自社株買いも、事業価値を上回る値段で実行すれば利益にならない。2025年は約7.8億ドルの買戻しがあったが、株式報酬約2.4億ドルを差し引いた正味還元は小さい。増資や転換社債の株式化が起きる場合も、新たな資金の払い込みと持ち分の変化を分けて見る必要がある。

景気後退と消費者の価格負担

手作り品、装飾品、贈り物は生活必需品ではない。高金利と物価上昇が続き、家計が日用品を優先すれば、購入回数と広告需要が同時に減る。低価格のアマゾンやテムへ購買が移りやすいことも弱点である。2022年の株価下落が大きかったのは、長期の高成長期待が景気と金利の変化に弱かったことを示している。悲観では単なる一時的な不況ではなく、その後もシェアが戻らない事態を想定する。

今後の分かれ目

エッツィー本体の活動中の買い手数が前年比3%以上の増加を8四半期続け、実質の買い手1人当たり取扱高も増えたら
購買習慣の回復に確信が持てるため、やや楽観と楽観の確率を引き上げる。単なる広告単価の上昇ではないことを確認する。
本体の取扱高成長率が米国・主要地域の関連オンライン市場の成長率を3年以上上回ったら
対象市場に対するシェア低下の前提を改める。中立の数量成長を高め、堀が広がっている可能性を評価する。
取扱高が増えているにもかかわらず、Etsy Adsの売上や実効サービス収益率が2年以上低下したら
AIエージェントによる広告代替が現実化した可能性が高くなる。やや悲観の確率を上げ、長期の広告成長率をさらに引き下げる。
売り手数が減少し、広告に対する売り手の費用負担と苦情が増えたら
広告の収益率を上げるほど商品供給が減る状態と判断する。ネットワーク効果が弱まるため、数量と営業利益率の両方を下方修正する。
自社株買いと株式報酬の差額が毎年のフリーキャッシュフローの範囲に収まり、純負債も減少したら
株主への現金の戻り方を高く評価できる。負債による資本コストの上乗せを見直すが、資本配分の改善を将来利益と二重に数えない。
AI経由の購入について取扱高、収益率、継続購入率が独立して開示され、既存の取引と同等以上の経済性が確認されたら
AIによる販路維持が広告代替の損失を補う証拠として扱う。現時点では開示金額がないため、期待だけでは楽観の数量を引き上げない。
追加の大型買収や借金を伴う大規模な自社株買いが発表されたら
取得価格と増分の資本収益率を検証する。過去の買収履歴から、計画された相乗効果をそのまま利益へ加えることはしない。

見ておくもの

  • 本体の活動中の買い手数と前年比・前四半期比
  • 買い手1人当たりの年間取扱高と購買頻度
  • 取扱高の成長率と関連オンライン市場に対するシェア
  • 取引・決済収入と広告・配送サービス収入の実効収益率
  • Etsy Adsの広告クリック、クリック単価、売り手の広告収益性に関する開示
  • AI経由で成立した注文の取扱高・実効収益率・再購入率
  • 活動中の売り手数、商品品質、偽装商品への対応
  • GAAP営業利益率と株式報酬費用
  • フリーキャッシュフローから株式報酬を差し引いたオーナー利益
  • 転換社債の満期・借換え条件と純有利子負債
  • デポップ売却代金の実際の使途と正味の自社株買い
  • 新たな大型買収の有無と増分投資の収益率

倍率と資本コストの決め方

事業の価値は現在の株価や市場PERから決めていない。まず2025年のマーケットプレイス収入とサービス収入を買い手数と1人当たり収益に分け、2035年の買い手数、実質年間購入額、物価、手数料率から売上を積み上げた。次に各事業の競争と費用構造から営業利益を求め、GAAP純利益と資本コスト9.0%から正当化PERを計算した。AIエージェント代替は広告の数量・収益率と長期成長率に反映し、資本コストの寿命には重ねていない。

添付factsでは2025年の営業利益は3.8億ドルだが、2025年Form 10-Kにある売上総利益から営業費用を差し引くと約2.66億ドルであり、不一致がある。本分析の2025年財務基準には依頼の指定どおりfactsを採用し、この差を隠していない。2035年の各筋書きはGAAPベースで予測している。自己資本は2025年末のマイナス11億ドルに、各筋書きの10年間の純利益累計を加え、株式報酬と増資払込みを差し引いた正味還元を引いて繰り越した。悲観の残余価値は負の自己資本ではなく、稼ぐ力と売れる資産の床で確認した。

計算した確率加重の現在価値は約59.6億ドル、基準時価総額は約82.0億ドルで、差は約-27.3%となる。5段階ではやや割高である。2026年10月28日発表予定の第3四半期決算は、確認時点ではまだ公表されていないため、最新の確定した四半期は2026年4〜6月期とした。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株共通の基本資本コスト8.0%に事業の質による+1.0%を加え、9.0%とする。株価のβや現在の市場評価は使わない。自己資本はマイナスだが営業キャッシュフローが継続しており、現時点で存続危機とは判定しないためextraは0%。AIによる広告代替や買収失敗の個別リスクは、数量・収益率・確率の中で評価する。

同じ業種(一般消費財・サービス)の AI 分析

割安 JDJD 物流と正規品の信頼が生む既存小売の利益を、新事業の赤字が覆う。回復を慎重に織り込んでも、10年の本質価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +115.2% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 ウィンダム・ホテルズ・アンド・リゾーツWH 客室網と長期加盟契約の堀に対して値段が低く、レボと借金を織り込んでも10年の本質価値は今の時価総額を約7割上回る 本質価値との差 +63.3% · 10 年 割安(年 +15.4%) 割安 ヴィップショップVIPS ブランド品の割引販売は10年後も残るが、顧客の減少と中国特有の支配構造には注意が要る。それでも利益と株主還元を保守的に評価すると、現在の時価総額には安全域があり割安と判断する。 本質価値との差 +54.8% · 10 年 割安(年 +15.1%) 割安 ジャック・イン・ザ・ボックスJACK 地域ブランドの稼ぐ力は残るが、過大な借金と加盟店の疲弊が重い。再建成功時の価値は大きく、存続リスクを厚く織り込んでも割安 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +15.0%) 割安 ウィン・リゾーツWYNN マカオ・ラスベガス・ボストンで稼ぐ高級カジノ・リゾート。マカオのシェアは上昇中だが純負債が EBITDAR の約 4 倍と重く、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率でも今の値段は割安 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 バス&ボディ・ワークスBBWI 香りの習慣とブランドは残るが、若年層の離反と重い負債が懸念だ。悲観側を厚く見ても、長期のオーナー利益に照らせば割安と判断する。 本質価値との差 +40.1% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 デッカーズ・アウトドアDECK HOKA と UGG の 2 本柱で営業利益率 20% 台前半。利益ベースの倍率でもやや割安だが、競合と流行の影響が大きい 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 レナーLEN 「量を守る」薄利の入門・中級向け住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ても、利益が谷に近い今の時価総額は 10 年で割安 本質価値との差 +32.4% · 10 年 割安(年 +13.0%) やや割安 ジェンテックスGNTX 世界首位の防眩ミラーはなお堀だが中国で縮小。新電子製品と厚い株主還元を慎重に測ると、10年価値はやや割安 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 リシア・モーターズLAD 販売店の買収と整備収益に成長余地があるが、薄い車両粗利と負債が弱点だ。長期の還元力を織り込むと、現状はやや割安と判断する。 本質価値との差 +28.6% · 10 年 やや割安(年 +13.1%) やや割安 フォード・モーターF 稼ぎ頭の商用車と F シリーズを持つ北米の自動車大手。EV の赤字が止まれば今の値段は低すぎるが、保証費用・関税・景気の谷に弱く、資本配分の履歴は均質でない 本質価値との差 +27.6% · 10 年 やや割安(年 +13.5%) やや割安 ルルレモン・アスレティカLULU 北米でブランドの熱が冷め利益が谷へ。借金なし・利益率の高い会社で、式で測ると割安側、勝負は製品力と中国 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 マテルMAT バービーとホットウィールの商標は残るが、乳幼児玩具の衰退と映像投資の不確実性が重い。株主還元を含む10年価値はやや割安。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ブッキング・ホールディングスBKNG 世界の宿泊予約の入口を握る高収益の仲介業。AI が入口を奪うかが全てだが、資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で測ると、悲観を厚く置いてもやや割安 本質価値との差 +24.8% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 クロックスCROX 特徴的な樹脂靴と海外展開が生む現金は本物。HEYDUDEの買収失敗と流行リスクを厳しく見ても、10年価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 ラスベガス・サンズLVS マカオとシンガポールだけで稼ぐカジノ・リゾート。稼ぎの 5 割超はマリーナ・ベイ・サンズ。借金と中国の景気に弱いが、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率でも今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.0% · 10 年 やや割安(年 +12.7%) やや割安 PVHコープPVH 世界的な二大衣料ブランドを持ち、長期の稼ぐ力と還元には約3割の安全域がある。ただし減損の連続と負債の重さから、評価はやや割安にとどめる 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +12.4%) やや割安 トール・ブラザーズTOL 高級住宅のブランド力と土地開発力を持つ優良な住宅建設会社。景気循環と土地在庫のリスクを織り込んでも、10年の本質価値は現在の時価総額を約25%上回り、やや割安と評価する。 本質価値との差 +21.1% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 リアLEA 世界の完成シートで首位級の規模と厚い還元が支えとなるが、完成車メーカーの値下げ圧力は強い。長期価値ではやや割安、ただし安全域は十分に厚くない。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.6%) やや割安 ユナイテッド・パークス・アンド・リソーツPRKS 海洋テーマパークは代替されにくいが、客数減と多額の負債が重い。10年価値には約2割の安全域があり、やや割安と見る。 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +12.3%) やや割安 ビルケンシュトック・ホールディングBIRK 足型と製造の堀が厚い世界ブランド。借金を増やす買い戻しは気掛かりだが、10年価値はやや割安 本質価値との差 +20.0% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 NVRNVR 土地を持たない仕組みで ROE 2 割台を保つ住宅建設。資本コスト 8.75% の利益ベースの倍率で見ると今の PER 11.9 倍は 10 年でやや割安だが、粗利益率は下り坂 本質価値との差 +19.0% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 オートネーションAN 整備と販売金融が支える一方、新車の薄利と借入が重い。下振れを厚く見ても10年価値は時価総額を約25%上回り、やや割安と判断する。 本質価値との差 +18.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ワールプールWHR 家電の必要性とブランドは残るが、借金と希薄化が回復価値を食う。現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 +16.5% · 10 年 やや割安(年 +12.1%) やや割安 バルボリンVVV オイル交換の拠点網と加盟店収入は長く残る。ただし買収後の借金と電動化が重く、今は安全域の薄いやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 プラネット・フィットネスPLNT 低価格ジムの最大級の加盟店網と値上げの実績は強みだが、会員獲得鈍化と重い借金を見極める必要がある。10年価値はやや割安 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) 適正 アズベリー・オートモーティブ・グループABG 整備と金融保険の利益を支えに10年の価値は現在の時価総額を上回る。ただし買収の資本効率と重い負債が安全域を削るため、評価はやや割安にとどまる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +11.0%) 適正 ギャップGAP 米国衣料の老舗4ブランド。Gapの復調は確かだが、Old NavyとAthletaの失速、重い店舗賃料を織り込むと本質価値はほぼ適正 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 PDDPDD 中国の低価格商圏とTemuの成長余地は大きいが、還元されない巨額現金と規制の不確実性を考えると、現状は安全域の薄い適正圏 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +10.8%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 オシュコシュOSK 消防・空港・防衛の専用車両には粘り強い需要がある。郵便車両の赤字と消防車訴訟を見込んでも、10年価値はやや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 ウィニベーゴ・インダストリーズWGO 老舗RVブランドと船舶のシェア回復には価値がある。ただし景気の振れと買収資産の薄い換金価値を考えると、現状は概ね適正で安全域が小さい 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 トリップアドバイザーTRIP 体験予約の成長余地とTheFork売却には価値があるが、ホテル送客の衰退とAIによる集客構造の変化を考えると、現状は概ね適正で安全域は乏しい 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 TJX カンパニーズTJX オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正 本質価値との差 −1.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ドラフト・キングスDKNG 米国スポーツ賭博の有力企業だが、競争と規制で将来利益の確実性は低い。10年先の価値を織り込むと約10%のやや割高 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イエティYETI 高価格帯のアウトドア用品に堀はあるが、飲料容器の競争とバッグ拡大の成否が拮抗する。10年価値はほぼ適正 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ボイド・ゲーミングBYD 地域の免許と常連客に守られた現金創出力は魅力だが、オンラインの見かけの成長と巨額の売却益を除けば、10年の本質価値は現値に近く適正圏 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 トラベル・レージャーTNL 休暇の持分販売と会員交換に顧客基盤の堀があるが、融資と借金が株主価値を左右する。10年の期待価値は現在値に近く、適正圏 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ペン・エンターテインメントPENN 地域カジノの免許は長く残るが、重い賃料と過去のデジタル投資の失敗が株主価値を削る。10年の価値は現在の時価総額とほぼ釣り合い、適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アメア・スポーツAS アークテリクスとサロモンの成長力は本物だが、資本集約的な出店と株主還元の乏しさが残る。10年先の価値から見ると、現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 LKQLKQ 修理部品の物流網には価値があるが、欧州の失速と買収後の低収益が重い。急落後も安全域は薄く、10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) やや割高 チョイス・ホテルズ・インターナショナルCHH 延泊型と海外は伸びるが、米国基幹ブランドの縮小と負債が重い。現値はほぼ適正で安全域は薄い 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 ギャレット・モーションGTX 世界首位のターボ技術と現金創出力は魅力だが、電動化への転換には不確実性が残る。10年価値は現在を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 BZUNBZUN 物流とGapの再建には価値がある。しかしAIに代替される受託業務と弱い値決め力を考えると、10年後の利益は不確実で、現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 チューイーCHWY 定期購入とペット医療は長く残るが、価格決定力は弱く、買収と株式報酬が株主利益を削る。10年の確率加重価値では約23%のやや割高。 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 トリバゴTRVG ブランド再生と予約事業の拡大には成果がある。しかし旅行検索の入口を守る堀は弱く、AI代替と広告主集中を考えると現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ブランズウィック・コープBC 船外機と補修部品には長く残る強みがあるが、買収減損と景気循環が重い。10年の本質価値は現状ほぼ適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.4%) やや割高 ウェンディーズWEN 全米第2位のバーガーチェーンというブランド価値は残るが、客数減少と過大な負債が株主の利益を圧迫する。10年の本質価値は現状より約13%低い、やや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ディックス・スポーティング・グッズDKS 本業のスポーツ専門店には堀があるが、フットロッカー再建が株主の取り分を削る。10年の価値ではやや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 HTHTHTHT 中国ホテル業界の集約を担う有力企業で、加盟店網と会員制度の堀は厚い。ただし中国需要と賃借負担の不確実性を考えると、10年の本質価値は現在の時価総額を約16%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 プールPOOL プール用品卸の首位で、既設プールの保守需要に強い堀がある。ただし競争激化と利益率の停滞を織り込むと、10年の価値は今の時価総額を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 メープルベアCART 食料品の注文網と購買データには価値があるが、広告の入口競争と買収交渉の不確実性を織り込むと、10年の本質価値に安全域は足りず、やや割高。 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 LGIホームズLGIH 初回購入者向け住宅に強みはあるが、土地在庫と借金が利益を圧迫する。10年後の回復を織り込んでも安全域は薄く、現状はやや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 ボルグワーナーBWA ターボと駆動系の設計採用には堀が残るが、電動化への投資回収はまだ不確か。10年の還元込み価値からはやや割高と見る。 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ソーア・インダストリーズTHO 世界最大のRVメーカーだが、大きなシェアは値上げの自由を意味しない。10年の還元と回復を織り込んでも、現状の価値にはやや割高感が残る 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 フラッター・エンターテインメントFLUT 米国オンライン賭博の首位企業だが、英国増税とブラジル禁止、重い買収負債が収益を圧迫する。10年の期待価値は約118億ドルで、現状はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 BABABABA 中国ECとクラウドには長く残る堀がある。しかし競争とAI投資が株主利益を圧迫し、10年価値では約22%やや割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 チャーチル・ダウンズCHDN ケンタッキーダービーと競馬関連の営業許認可は強いが、地方カジノの再編と重い借金を踏まえた10年の利益価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 バーリントン・ストアーズBURL 仕入れの機動力と小型店の拡大余地は魅力だが、リース負担と競争を織り込んだ10年後の稼ぐ力に対して、現在の評価は割高である。 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 オーロラ・イノベーションAUR 無人トラックの先行実績は本物だが、2030年の大量普及はまだ仮説。増資と競争を織り込むと、今の時価総額には安全域が乏しい。 本質価値との差 −24.9% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 テキサス・ロードハウスTXRH 客数を増やし続ける希少なステーキチェーンだが、牛肉高と出店投資が利益を削る。10年の期待本質価値は今の時価総額を約2割下回り、やや割高。 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 オン・ホールディングONON 世界で成長する高級ランニング靴ブランド。アジアと直販の伸びは本物だが、10年先の競争と再投資を織り込むと安全域は薄く、やや割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 トリップ・ドットコム・グループTCOM 中国の旅行予約で首位でも、独禁法処分で手数料の堀は縮んだ。一時的な投資益を除いて10年先を測ると、優良な事業だが今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 フロア・アンド・デコレ HDFND 床材の品ぞろえと店舗拡大には価値がある。しかし新店の資本効率と固定家賃に慎重で、10年価値は現時点でやや割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メーシーズM 再生店舗と高級店は伸びるが、主力百貨店の長期縮小と固定費が重い。10年先の利益と資産回収を考えると、現在の値段は割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) 割高 コロンビア・スポーツウエアCOLM アウトドアの老舗ブランドで財務も堅いが、米国の競争激化と値決め力の弱さが重荷。10年の利益成長と還元を織り込んでも、現状はやや割高 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 カーマックスKMX 中古車の仕入れ網と自動車金融は残るが、値下げで取り戻した販売数量の利益率は脆い。10年の回収価値ではやや割高と見る。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 SESE 東南アジア通販の首位は守れても、融資の貸倒負担とゲームの寿命を見込むと、10年先の稼ぐ力に対して今は安全域が薄く割高 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 スミス&ウェッソン・ブランズSWBI 銃器の老舗ブランドにサベージを加えても、景気循環と薄い正常利益が重い。買収後の全株式で測ると、安全域に乏しく割高 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 VFVFC ノースフェイスは強いが、Vansの衰退と過去の買収負債が株主価値を削る。再建は進むものの、10年の期待価値にはなお安全域が乏しく、割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 ウイング・ストップWING 加盟店の出店力は本物だが、客数減と借金による高値の自社株買いが安全域を削る。10年の総合価値は基準日の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ハイアット・ホテルズ クラスAH 高級ホテルのブランドと会員網は伸びるが、買収費用・借入・同族支配を差し引くと、10年先の稼ぐ力に対して現状は割高である。 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ダッチ・ブロスBROS 新店と客数が伸びる有望な飲料チェーンだが、出店資金と競争が株主の取り分を圧迫する。10年後の利益を評価しても安全域は乏しく、総合判断は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IHGIHG 客室と会員網の堀は厚く、10年後も手数料は伸びる。しかし還元を借金で上積みし、成熟後の利益価値に比べ現時点の株価は割高だ。 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 バイキング・ホールディングスVIK 目的地を味わう高級クルーズの堀は厚いが、新造船への投資と支配株主の制約を考えると、現時点の株価には10年先の成長まで織り込まれ、割高である。 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ソムニグループ・インターナショナルSGI 寝具のブランドと販路は強いが、買収で増えた事業は薄利で借金も重い。10年のオーナー利益に対し、買収後の時価総額には安全域が乏しく割高と見る。 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −44.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アンダー・アーマー クラスCUA 機能性衣料の知名度は残るが、靴の競争力と値決め力が弱い。再建後の利益にも不確実性が大きく、10年の総合価値は割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ベイル・リゾーツMTN 希少な雪山とエピック・パスに強い堀があるが、気候変動と純負債31億ドルが重い。10年の本質価値は今より約45%低く、割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ファイブ ビロウFIVE 新店の採算と客数の回復は魅力だが、模倣しやすい低価格雑貨に厚い値付けはできない。10年の株主価値では割高 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 カバ・グループCAVA 地中海料理の直営チェーンは500店まで拡大し客数も伸びるが、出店に要る資本と10年後の成熟利益を考えると、今の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シャークニンジャSN 掃除・調理・美容をまたぐ製品開発力は本物だが、買い替え需要の限界と競争を考えると、10年先の価値には安全域が乏しく割高 本質価値との差 −55.7% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ジャージー・マイクス・サブズJMKE 加盟店経済性は強いが、買収で膨らんだ資本とスポンサー負担まで含めると楽観でも安全域がなく割高 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クーパンCPNG 韓国の物流網は本物の堀だが、海外投資の赤字と情報流出が利益を削る。10年後の稼ぐ力を慎重に測ると、株価下落後も割高 本質価値との差 −59.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ゲームストップGME カード小売への転換と巨額の保有資産は評価できるが、ゲームの実物販売は先細り、資本配分も読みにくい。10年の本質価値からは割高 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クアンタムスケープQS 技術は魅力的でも量産契約は未完成で、今の時価総額は成功確率を大きく先に払いすぎている 本質価値との差 −71.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 リヴィアン・オートモーティブRIVN R2の量産で自動車メーカーとしての生存力は高まったが、利益の実証はまだ弱い。大型増資と開発負担を考えると、10年の本質価値に対して割高 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 ウェイフェアW 家具の配送網と品ぞろえには価値がある。しかし値決め力、負債、株式報酬が重く、10年後の利益から測ると現在の時価総額は大幅な割高 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −9.1%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. エッツィー 2025年Form 10-K(取扱高、買い手、手数料、売上区分、競争、市場規模、資本配分)
  2. エッツィー 2026年第2四半期株主向けレター(本体の回復、財務、AI施策、事業再編、見通し、自社株買い)
  3. エッツィー 2026年7月30日デポップ売却完了発表(売却額と資本政策)

分析日 2026-10-23