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アンダー・アーマー クラスC UA

機能性衣料の知名度は残るが、靴の競争力と値決め力が弱い。再建後の利益にも不確実性が大きく、10年の総合価値は割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2.68 ドル11 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)4.8 ドル21 億ドル差 −44.8%
10 年後から見ると 割高 価値 2.68 ドル11 億ドル · 差 −44.8% · 期待の年率 +3.1%
期待の年率リターン(10 年)+3.1%資本コスト比 −6.9 pt
推定の資本コスト10.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 10.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

アンダー・アーマーは、スポーツ向けの機能性衣料、運動靴、アクセサリーを世界で販売する米国ブランドである。筆者の結論は、現在の時価総額約19.5億ドルに対して割高というものだ。名前を知る消費者は多いが、ブランドの知名度が継続的な高収益につながる段階にはない。

主力の衣料は一定の支持を保つ一方、靴ではナイキ、アディダス、HOKA、オンなどに選ばれる理由を十分に作れていない。2026年6月期の四半期でも北米売上は9%減少し、靴は8%減少した。会社は2027年3月期の売上見通しを小幅減収から一桁台半ばの減収へ引き下げた。再建は費用削減で進んでいるが、顧客が戻ったとはまだ言えない。

長期の焦点は、値引きしなくても売れる商品を作り直せるかにある。市場そのものはスポーツ参加と日常の運動着需要によって拡大する。しかし、消費者には乗り換え費用がほとんどない。業界が伸びても、同社の販売数量が減ることは十分にありうる。創業者による議決権支配も、議決権を持たないクラスC株主には無視できない。

中立では、10年後の売上を約63.5億ドル、純利益を2.55億ドルとみる。これは再建が一定程度成功する姿であり、かつての高収益期への全面復帰ではない。強い回復も考えられるが、足元の需要減少、過去の資本配分、ブランド競争の激しさを踏まえて慎重側を厚くした。

5つの筋書きから求めた現在価値は約11.4億ドルで、基準時価総額との差は約マイナス41%となる。株価が大きく下がった事実だけでは安全域にならない。長期保有の判断で必要なのは、認知されたブランドが再び利益と現金を生む証拠である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず10年後にも顧客が必要とする商品かを考える。運動時に快適な衣料と履き心地のよい靴はなくならない。だから事業そのものの寿命は長い。しかし、その商品にアンダー・アーマーの名前が付く必要があるかという問いには、十分な確信を持てない。

優れたブランドなら、価格を上げても顧客が残り、売上の増加に大きな追加資本を必要としない。現在の同社は逆である。販売促進を減らすと売上も落ち、靴では新しい競合が消費者の関心を奪う。ブランドを作り直すには商品開発と宣伝への投資が必要だが、その追加資本の利回りはまだ証明されていない。

オーナー利益についても慎重に見る。利益が出ても、店舗改装、物流、広告、商品開発、在庫のために現金が要る。過去のキャッシュフローは年によって大きく振れ、2024/12期と2025/12期はフリーキャッシュフローがマイナスだった。純利益をそのまま全額配当できる会社ではない。株式報酬を除いた正味の還元はさらに小さい。

評価できるのは、長年の知名度、衣料の顧客基盤、世界に広がる販路である。ゼロから作るには費用のかかる資産だ。ただし、会計上の自己資本14億ドルがそのまま現金で回収できる価値ではない。のれん、店舗設備、在庫、賃貸契約の負担を見れば、清算価値に強い保護はない。

筆者は、再建成功の可能性は認めつつも、今後の買い戻しや利益率改善を先取りして高い価格を払うことは避けたい。事業の仕組みは理解できるが、10年後の競争上の地位は読みにくい。長く持つ株主に必要な安全域は、現在の値付けでは不足している。

何で稼ぐ会社か

事業の中心は、汗を逃がすシャツ、コンプレッション衣料、トレーニング用品などの機能性商品である。販売先はスポーツ用品専門店などへの卸と、自社店舗・電子商取引による直販に分かれる。2026年3月期の会社開示では卸が売上の約58%、直販が約42%だった。卸は販売規模を作りやすいが、小売店の棚を確保するには商品の回転率と販売価格の両方で競争力が要る。

衣料は商品売上の約7割を占める。ヒートギアやコールドギアに代表される機能性衣料が出発点で、学校スポーツ、チーム競技、トレーニングなどに顧客基盤がある。スポーツ時の快適さという用途は10年後も消えない。ただし、同じ機能を備えた衣料は多く、機能だけで高い価格を維持することは難しくなった。

靴は商品売上の約2割である。ランニング、トレーニング、バスケットボールなどを扱うが、ここが最も厳しい競争領域だ。2025年11月にはステフィン・カリーとのブランド分離を発表した。2026年の最終商品を経て、独立するカリーブランドに頼らずバスケットボール事業を育て直すことになる。会社は連結業績への影響を重大ではないと説明しているが、象徴的な商品資産を失う意味は小さくない。

アクセサリーにはバッグ、帽子、手袋などがある。衣料や靴と一緒に購入されるため、単独の商品力よりもブランド全体の来店動機に左右される。ライセンス事業は他社に商標使用を認めて使用料を受け取るもので、設備や在庫を多く必要としない。

地域別の会社開示では北米が約29億ドル、欧州・中東・アフリカが約12億ドル、アジア太平洋が約7億ドル、南米が約2億ドルである。北米が最大の収益源だが縮小しており、欧州は相対的に健闘している。2026年3月期の公式10-KではGAAP営業損失が約1.63億ドルだったのに対し、添付factsの営業利益は1.3億ドルである。この差は再編費用などの計上範囲と集計基準の違いが含まれると考えられるが、完全な一致は確認できない。現在値には指定されたfactsを使い、将来純利益には再編費用と株式報酬を含めたGAAP基準を用いる。

優良さと弱いところ

堀、つまり競合が簡単には奪えない強みは、機能性衣料の認知度とスポーツ現場への浸透である。学校、クラブ、チーム競技の場で見慣れたブランドであり、新規参入者が同じ認知を得るには広告費と時間がかかる。だが、それは値上げしても買い続けてもらえる力とは違う。商品の選択肢が増えた現在、アンダー・アーマーの堀は強いとは評価しない。

値決め力には厳しい証拠がある。2026年3月期の靴売上は前年比約11%減少した。翌四半期も減少が続き、電子商取引も二桁減だった。経営陣は販売促進を抑え、より高い価格で売れるブランドに変える方針だが、需要減少と値引き削減が同時に起きている。定価販売の改善が数量の回復を伴うまでは、顧客がブランドに戻ったとは判断できない。

資本効率も不安定である。2014年前後には営業利益率が11%台だったが、2017年以降は低迷する期間が長く、2021年の回復も定着しなかった。2025/12期のfactsでは純損失5億ドル、ROEはマイナス35%である。過去10年のROE中央値も約1%にすぎない。新しい商品や宣伝に投じるお金が資本コストを上回る収益を生む実績は、まだ十分ではない。

再建で販促費と商品数を減らせば、一時的に利益は改善する。しかし、本物の改善には、浮いた費用を使わなくても客が戻り、売上が伸びる必要がある。創業者のケビン・プランクには長年のブランド理解がある半面、強い議決権支配がある。クラスC株主は経済的権利を持っても経営方針を変える投票権をほぼ持たない。

AIエージェント代替の人月型サービスや席課金ソフトには該当しない。衣料と靴という物理的な商品は残る。AIによるデザイン、需要予測、広告制作の効率化は可能だが、その技術は競合にも使えるため、独占的な堀とはみなさない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

スポーツ衣料と靴は、長期では需要が残る市場である。健康への関心が高まり、運動着を日常にも着る習慣が広がった。調査会社グランドビューリサーチは、2025年の世界スポーツウエア市場を約3994億ドルと推計している。ユーロモニターは2025年から2030年に年率約5%の名目成長を予想する。両者は市場の定義が異なり、数字をそのまま組み合わせることはできない。

同社の売上約50億ドルは世界市場の約1%強に相当するが、これは厳密な市場シェアではない。会社の卸売上と市場の小売販売額では値段の段階が違うためだ。それでも、世界市場が巨大で、同社の規模が相対的に小さいことは分かる。成長余地そのものより、競合から選ばれる理由を作れるかが問題となる。

靴の競争は特に厳しい。米国の靴市場ではナイキ、アディダス、スケッチャーズが大手で、2025年の小売金額シェアはそれぞれ約16%、6%、5%と報告されている。これはスポーツ靴だけに限らない市場の数字である。ランニングではHOKA、オン、アシックスが存在感を高め、消費者はクッション、軽さ、履き心地を比較して買う。アンダー・アーマーには、同じ競争の中で顧客を取り戻す必要がある。

衣料でもナイキ、アディダス、ルルレモンに加え、アロ、ヴィウォリ、ファストファッション、小売店の自主企画商品が競う。ナイキの2026年5月期売上は約464億ドルで、営業利益率は8%台だった。アディダスは2025年に営業利益率8.3%まで回復した。デッカーズやルルレモンにはさらに高い収益性がある。アンダー・アーマーの中立営業利益率6%台は、こうした競合に十分勝てない場合を含む。

市場数量については、世界の運動着需要が10年で緩やかに増えるとみる。一方、同社の中立では、衣料の販売枚数を現在より8%減、靴の販売足数を15%減とする。世界市場の成長に対してシェアを失い続けるが、物価上昇によって名目売上は増える姿である。楽観では商品刷新と海外展開で数量を取り戻し、悲観では競争によって値上げも難しくなる。

関税、輸入国の集中、物流費の上昇も重要である。衣料・靴はアジアでの委託生産への依存が大きい。2026年の関税還付は過去費用の一時的な回収であり、恒常的な利益には入れない。競争条件は現在の関税水準が続くことを基本に考える。

資本政策と M&A

資本配分の実績は高く評価できない。2010年代には北米での急成長を前提に設備、販路、デジタル関連事業へ投資したが、売上の伸びが止まると固定費の重さが表面化した。過去にはフィットネスアプリ関連事業を買収したものの、後年に売却や整理を進めた。2025年のMapMyFitness売却も、かつての成長領域から撤退する動きの一つである。

2024年には最大5億ドルのクラスC株式買い戻し枠を設けた。2026年3月末までの実行額は約1.15億ドルで、残枠は約3.85億ドル、期限は2027年5月である。しかし、2026年3月期は赤字で、買い戻し額も約0.25億ドルにとどまった。株式報酬は続くため、額面の買い戻しだけでは株主への正味還元を過大評価する。

経営の優先順位は現在、還元より事業再建と流動性の確保にある。2026年6月末には現金約3.96億ドル、11億ドルの信用枠のうち借入約2億ドルがあり、期限を迎えた社債は償還された。現金が減ったように見える部分には、償還に充てるため拘束されていた資金の解放と支払いが含まれる。会社は少なくとも今後12か月の資金需要に対応できるとの見方を示している。

再編計画の費用総額は約3.05億ドルに拡大し、2026年末までの大部分完了を予定する。2027年3月期のGAAP営業利益見通しは0.96億から1.16億ドルだが、その中に関税還付約0.7億ドルが含まれる。還付を除いた収益力はまだ弱い。長期の売上・ROE・還元について確約された数値目標はない。

クラスB株は創業者側が保有し、普通株の10倍の議決権を持つ。クラスC株には原則として議決権がないが、配当や会社売却時の経済的権利はおおむね同等である。現時点で合意済みの非公開化や上場廃止予定は確認されていない。買収による救済は投資価値の前提にしない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

このブランドには、見た目の業績以上に回復余地がある。機能性衣料で築いた知名度は消えておらず、学校スポーツ、ジム、競技チームなどで商品に接する機会も多い。新規ブランドが同じ認知を獲得するには長い時間と大きな宣伝費が必要だ。販売促進による値引きを減らし、品質の高い商品へ集中すれば、ブランドの印象を変える余地がある。

経営陣が商品数を減らし、卸売先を整理していることも重要だ。売上が一時的に落ちても、不採算商品を減らせば在庫処分費と流通費用を削れる。靴で競争力のある商品を再び生み出せれば、アパレルの顧客に靴を販売する機会も増える。欧州の相対的な好調は、北米の弱さが全世界で同じではないことを示している。

市場全体も追い風である。スポーツ用品は健康志向と日常着需要に支えられ、名目では着実な拡大が見込める。競合のナイキでさえ売上の伸びが鈍る時期があり、アディダスも一時の低迷から利益率を回復した。ブランドの勢いは固定されたものではない。現在の敗者が再び顧客を取ることは十分に考えられる。

再建によって売上が80億ドル台へ伸び、営業利益率が過去の高収益期並みに戻れば、純利益は6億ドル台へ達する。市場に先行して値上げする力が戻り、靴でも定価販売が増えれば、資本コストを大きく上回る利益が残る。大規模な買収をせずに自社商品の強化を続けられるなら、利益のかなりの部分を借金の圧縮と株主還元に振り向けられる。

慎重な見方

アンダー・アーマーの問題は一時的な不況だけではない。売上が伸びなくなってから相当な年月が過ぎても、収益性の回復が定着していない。2021年には利益が大きく戻ったが、その後は再び縮小した。経営陣の交代や構造改革を重ねても、競争上の位置が改善した証拠は乏しい。費用を削れば短期利益は増えるが、ブランドが復活したことにはならない。

衣料の機能は他社が模倣できる。靴ではナイキ、アディダスに加え、HOKA、オン、アシックスなどが新しい商品で顧客を獲得している。女性向け衣料ではルルレモン、アロ、ヴィウォリのようなブランドにも勢いがある。運動用品を買う消費者には、銀行口座や企業システムのような乗り換え費用がない。商品の魅力が薄れれば、次の購入から別のブランドに変わる。

直近の決算はこの懸念を強める。北米の売上減少が続き、靴はさらに大きく落ちている。2026年6月期の粗利益率改善にも関税還付が含まれていた。還付を取り除けば、価格転嫁の成功を示す証拠は弱い。将来の値上げが物価を下回り、実質の販売数量も減り続ける可能性がある。

さらに、在庫と販路には資金が必要だ。売上が減っても広告、物流、店舗の賃料はすぐには減らない。自己資本のかなりの部分は清算時に額面で回収できず、純負債とリースの約束が残る。創業者が議決権を支配するため、少数株主は失敗した戦略を止めにくい。10年後にブランドが存続しても、株主に残る利益が非常に小さくなる危険がある。

どちらに重みを置いたか

事業の存続については強気の根拠があるが、高収益ブランドへの復帰では慎重な根拠の方が強い。特に靴の減収と北米の弱さが長引き、利益率の改善が費用削減に依存している事実を重く見る。

確率は楽観10%、やや楽観18%、中立32%、やや悲観25%、悲観15%とした。慎重側を合計40%にしたのは、ブランドの再建が完成するまでに複数年を要し、競合の攻勢が止まる保証もないためである。中立も販売数量の減少を含み、過去の繁栄を取り戻す筋書きではない。

資本コスト10%で割り引いた総合価値は約11.4億ドルとなり、現在の時価総額を約41%下回る。長期の期待年率は約3.5%で、要求する利回りに届かない。結論は割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 5.67 ドル24 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 0.79 ドル3 億ドル)。 今の値に割り戻すと 2.68 ドル11 億ドル、今との差 −44.8%、 期待の年率 +3.1%(資本コスト 10.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 16.15 ドル69 億ドル 3.52 ドル15 億ドル +305.5% +17.3% 1.97 ドル8 億ドル
やや楽観 18% 10.26 ドル44 億ドル 1.99 ドル9 億ドル +152.7% +10.9% 2.21 ドル9 億ドル
中立 32% 5.50 ドル23 億ドル 0.82 ドル4 億ドル +30.3% +2.9% 2.02 ドル9 億ドル
やや悲観 25% 1.31 ドル6 億ドル −0.47 ドル−2 億ドル −82.6% −13.9% 0.21 ドル1 億ドル
悲観 15% 0.82 ドル4 億ドル −0.47 ドル−2 億ドル −92.7% −18.2% 0.05 ドル0 億ドル
加重平均100% 5.67 ドル24 億ドル0.79 ドル3 億ドル +33.2% +3.1% 6.46 ドル28 億ドル

今の株価時価総額 4.85 ドル21 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 楽観:商品力が復活し、靴も成長エンジンになる 利益 7 億ドル · PER 10.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 16.15 ドル69 億ドル

ブランド再建が成功し、消費者が値引きなしでも新しい衣料を選ぶようになる。北米では学校スポーツやトレーニングの顧客を取り戻し、女性向け衣料でも新しい支持を得る。衣料販売枚数は1億4500万枚へ伸びる。実現単価も品質改善によって物価をやや上回る。世界市場の拡大に加え、失ったシェアを回復する姿である。

靴ではランニングとトレーニングの新商品が定着し、HOKAやオンが伸びた市場でも存在感を取り戻す。カリーブランド分離後のバスケットボール商品も独自に育つ。靴販売は2700万足へ増え、競合と同程度の定価販売を実現する。欧州の勢いが続き、アジアでも販売網を立て直す。営業利益率は過去の好調期並みとなる。

大型買収はせず、商品開発と広告へ集中する。再編後は在庫回転が改善し、純利益の累計は最初の3年で約2.4億ドル、残り7年で約33.7億ドルとなる。10年間で株式報酬約4億ドルを差し引いた正味15億ドルを還元し、自己資本は35.2億ドルとなる。売上87.6億ドル、純利益6.5億ドルまで回復する。

  • 機能性衣料:数量 145(会社が販売する衣料の推定数量(百万枚))× 価格 40(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/枚))→ 売上 58 億ドル・営業利益 8 億ドル。枚数1.16倍、単価1.47倍。北米の定価販売復活と海外でのシェア回復を含む。
  • 運動靴:数量 27.0(会社が販売する靴の推定数量(百万足))× 価格 78(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/足))→ 売上 21 億ドル・営業利益 2 億ドル。足数1.35倍、単価1.44倍。ランニングとトレーニングの競争力を回復。
  • アクセサリー:数量 28.0(会社が販売するアクセサリーの推定数量(百万個))× 価格 25(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/個))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。衣料と靴の販売増に連動し、まとめ買いが増える。
  • ライセンス・為替調整:数量 25.0(ライセンス対象商品の推定販売数量(百万個))× 価格 6.00(対象商品1個当たりの純使用料相当額(ドル/個))→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。ブランド回復でライセンス商品も増え、使用料の実現単価が上がる。

倍率:k10.0%、g3.8%(世界市場の数量増約1%、シェア横ばい、価格約2.8%)、ROE18.47%、moat weakで残存割合1/3。RONIC12.82%。正当化PERは10年目利益基準で約11.78倍となる。商品力と現金創出が安定する成功例だが、競争市場であるため上限の約90%に相当する10.60倍とした。GAAP純利益を使い、株式報酬や償却の二重加算はしない。

確率:北米の定価販売回復、靴の新商品成功、海外シェア拡大、費用構造の改善が同時に進む必要がある。可能性はあるが、近年の実績からはまだ少数派と判断して10%。

やや楽観 18% やや楽観:衣料が持ち直し、靴の落ち込みが止まる 利益 4 億ドル · PER 10.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 10.26 ドル44 億ドル

北米での商品整理と値引き抑制が徐々に成果を出す。衣料は一度縮小した販売枚数を回復し、10年後には1億2800万枚となる。実現単価は物価に近い伸びを確保する。スポーツ専門店での売り場が安定し、自社店舗と電子商取引も採算を重視する運営へ変わる。

靴はナイキやHOKAを脅かすほどの存在には戻らないが、得意なトレーニング分野で顧客を維持する。販売足数は2300万足まで回復する。女性向け衣料では一部の商品に人気が出るが、ルルレモンなどの高いブランド収益性には届かない。売上は74.5億ドル、営業利益率は約9%となり、近年より健全な事業へ変わる。

経営は大型買収より商品開発と物流改善に投資する。初期の再建期間は利益が小さいが、後半には年間4億ドル台の純利益が見込める。10年間の純利益累計は24.65億ドル、正味還元は8.5億ドルである。自己資本は30.25億ドルとなり、ROEは資本コストを超える水準まで回復する。

  • 機能性衣料:数量 128(会社が販売する衣料の推定数量(百万枚))× 価格 39(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/枚))→ 売上 50 億ドル・営業利益 6 億ドル。枚数1.02倍、単価1.43倍。既存の機能性衣料の支持が戻る。
  • 運動靴:数量 23.0(会社が販売する靴の推定数量(百万足))× 価格 74(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/足))→ 売上 17 億ドル・営業利益 1 億ドル。足数1.15倍。靴で新しい定番商品が生まれ、採算が改善する。
  • アクセサリー:数量 26.0(会社が販売するアクセサリーの推定数量(百万個))× 価格 25(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/個))→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。衣料との組み合わせ販売が安定する。
  • ライセンス・為替調整:数量 22.0(ライセンス対象商品の推定販売数量(百万個))× 価格 5.30(対象商品1個当たりの純使用料相当額(ドル/個))→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。既存ライセンスの更新と物価に沿う使用料増。

倍率:k10.0%、g3.5%(市場数量約1%、シェア微減、価格約3%)、ROE14.55%、弱い堀の残存割合1/3。RONIC11.52%。正当化PERの10年目利益基準上限は約11.08倍。衣料の回復は評価するが、靴の持続力には不確実性があるため約90%の9.95倍とした。

確率:ブランド認知と欧州の基盤を活用できる現実的な回復例である。ただし北米の競争と靴の新商品リスクが残るため18%。

中立 32% 中立:会社は存続するが、世界市場でシェアを失い続ける 利益 3 億ドル · PER 9.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.50 ドル23 億ドル

事業再建によって赤字は解消するが、商品力は競合を明確に上回らない。衣料は学校スポーツやトレーニングの顧客を維持する一方、若い消費者の一部を新しいブランドに奪われる。販売枚数は1億1500万枚へ減少する。価格は10年間の物価上昇にほぼ沿うが、販売数量の減少を補う程度である。

靴ではナイキ、アディダス、HOKA、オンが引き続き優位に立ち、販売足数は1700万足へ減る。大幅な値引きは避けられるようになるものの、高い利益率は得られない。衣料の採算改善と商品数の削減で全社営業利益率は6%台へ回復する。これは過去の好調期より低く、近年の苦境よりは改善した状態である。

売上は63.5億ドル、純利益は2.55億ドルとなる。再建初期の利益は小さく、最初の3年間の純利益累計は約1.2億ドルにとどまる。その後の改善で10年間の累計は15.05億ドルとなる。買い戻し8億ドル程度から株式報酬による希薄化4.5億ドル相当を差し引き、正味還元を3.5億ドルとみる。自己資本は25.65億ドルまで積み上がるが、ROEは資本コストにわずかに届かない。

  • 機能性衣料:数量 115(会社が販売する衣料の推定数量(百万枚))× 価格 39(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/枚))→ 売上 44 億ドル・営業利益 4 億ドル。枚数0.92倍、単価1.41倍。市場数量の緩やかな成長を下回り、シェアが縮む。
  • 運動靴:数量 17.0(会社が販売する靴の推定数量(百万足))× 価格 75(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/足))→ 売上 13 億ドル・営業利益 1 億ドル。足数0.85倍、単価1.39倍。ランニングとバスケットボールの競争でシェアを失う。
  • アクセサリー:数量 22.0(会社が販売するアクセサリーの推定数量(百万個))× 価格 25(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/個))→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。個数0.96倍、単価1.37倍。衣料との連動でほぼ横ばいの数量。
  • ライセンス・為替調整:数量 18.0(ライセンス対象商品の推定販売数量(百万個))× 価格 5.50(対象商品1個当たりの純使用料相当額(ドル/個))→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。ライセンス商品の数量は縮むが、使用料単価は物価に沿って増える。

倍率:k10.0%、g3.0%(スポーツ市場の実質数量約1%、会社のシェア減約1.5%、価格約3.5%)、ROE9.94%、moat weakで残存割合1/3。RONIC9.98%。式による10年目利益基準の正当化PERは約10.3倍だが、ROEがk以下のため上限は1÷kの10倍とする。利益の質と資本効率が資本コストに届かない点を考慮し、上限の92%に当たる9.2倍を採用した。株式報酬はGAAP費用に含める。

確率:再建による費用削減はある程度進む一方、数量回復は限定的とみる。スポーツ市場の成長を完全には取り込めない姿として32%。

やや悲観 25% やや悲観:衣料が値引き競争に戻り、靴は採算を回復できない 利益 1 億ドル · PER 7.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.31 ドル6 億ドル

会社は再編で費用を削減するが、商品の魅力は十分には回復しない。衣料はスポーツ用品店の棚を守るために販促を増やし、販売枚数は9500万枚まで減少する。単価は上がるものの10年間の物価上昇に届かない。ナイキやアディダスに加え、低価格商品との競争で値上げの余地が狭まる。

靴は販売足数が1200万足に減少する。新商品が定着せず、定価で売れない商品を在庫処分するため営業赤字が続く。アクセサリーとライセンスは黒字を維持するが、全社を支えるほどの規模はない。売上は46.4億ドルとなり、営業利益率は3%台にとどまる。

費用削減を続けても店舗や物流の固定費を完全には消せない。再建初期の3年間で約1.3億ドルの純損失を出し、後半に小幅黒字へ転じる。10年間の純利益累計は1.55億ドルとなる。買い戻しはほぼ停止し、株式報酬の希薄化を差し引いた正味還元はマイナス2億ドルである。会社は存続するが、株主へ現金を戻す能力が弱く、純利益は0.8億ドルにとどまる。

  • 機能性衣料:数量 95.0(会社が販売する衣料の推定数量(百万枚))× 価格 35(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/枚))→ 売上 33 億ドル・営業利益 2 億ドル。枚数0.76倍、単価1.28倍。値引きが物価転嫁を妨げる。
  • 運動靴:数量 12.0(会社が販売する靴の推定数量(百万足))× 価格 67(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/足))→ 売上 8 億ドル・営業利益 0 億ドル。足数0.60倍。競争による値引きと商品開発費で赤字が残る。
  • アクセサリー:数量 19.0(会社が販売するアクセサリーの推定数量(百万個))× 価格 23(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/個))→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。衣料の客数減少に連動し、数量と実質単価が下がる。
  • ライセンス・為替調整:数量 15.0(ライセンス対象商品の推定販売数量(百万個))× 価格 5.00(対象商品1個当たりの純使用料相当額(ドル/個))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。ライセンス先の販売が減少し、料率も上げにくくなる。

倍率:k10.0%、g1.5%(市場の実質数量増約1%、会社のシェア減約2%、価格増約2.5%)、ROE4.53%。弱い堀の残存割合1/3でRONIC8.18%。正当化PERの式の上限は約9.75倍で、ROEがk以下のため稼ぐ力の上限は純利益÷kの8億ドル。靴の赤字とブランド衰退を踏まえPER7倍、時価総額5.6億ドルとした。これは稼ぐ力の上限8億ドル以下であり、資産の床も超えている。

確率:北米の需要減少、靴の競争力不足、関税と固定費の圧力は現在すでに観察される。ブランドの大きな衰退に至らない場合でも利益が薄い状態は十分ありうるため25%。

悲観 15% 悲観:ブランドが構造的に負け、縮小した事業として残る 利益 1 億ドル · PER 7.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 0.82 ドル4 億ドル

アンダー・アーマーは競技現場で一定の認知を保つものの、若い消費者から選ばれにくくなる。機能性衣料の性能は低価格商品でも十分に得られるようになり、価格を上げれば顧客が離れる。衣料販売枚数は8000万枚へ減少し、実現単価も物価上昇に大きく負ける。北米の主要な小売店では売り場が縮小し、海外でも競争力を失う。

靴ではランニングとバスケットボールの独自性を作れず、販売足数は900万足まで落ちる。新商品は継続的な成功を得られず、在庫処分が常態化する。アクセサリーも衣料の衰退とともに縮小する。会社は不採算店舗を閉じ、広告と商品開発を絞ることで営業黒字を維持するが、もはや高成長ブランドではない。

最初の5年間は累計で大きな損失となる。後半は縮小均衡によって小幅な黒字へ転じるが、10年間の純利益累計はマイナス3億ドルである。自社株買いは停止し、株式報酬の増発分約2億ドルを正味還元から差し引く。自己資本は13.1億ドルとなるが、売れる資産の税後価値にはリースと債務が重くのしかかる。売上は35.2億ドル、純利益は0.5億ドルである。

  • 機能性衣料:数量 80.0(会社が販売する衣料の推定数量(百万枚))× 価格 32(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/枚))→ 売上 26 億ドル・営業利益 2 億ドル。枚数0.64倍、単価1.17倍。スポーツ衣料の市場拡大から取り残される。
  • 運動靴:数量 9.0(会社が販売する靴の推定数量(百万足))× 価格 63(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/足))→ 売上 6 億ドル・営業利益 −1 億ドル。足数0.45倍。商品の差別化に失敗し、構造的な営業赤字となる。
  • アクセサリー:数量 16.0(会社が販売するアクセサリーの推定数量(百万個))× 価格 21(卸・直販混合の会社受取単価(ドル/個))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。主要商品の売れ行き低下に伴い、購入数量が落ち込む。
  • ライセンス・為替調整:数量 12.0(ライセンス対象商品の推定販売数量(百万個))× 価格 4.80(対象商品1個当たりの純使用料相当額(ドル/個))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。ブランド使用料の契約が縮小し、使用料単価も実質で下がる。

倍率:k10.0%、g0.0%(市場数量増がシェア減で相殺され、価格の実質低下が続く)、ROE3.82%、弱い堀の残存割合1/3でRONIC約7.94%。式による上限は10倍だが、事業が構造的に縮むことと利益の不安定さから7倍とした。時価総額3.5億ドルは純利益0.5億ドル÷k10%の5億ドルを下回る。のれんを含む帳簿自己資本を床にしない。

確率:長年の認知が一度に消える可能性は低いが、販売数量減少と値引きが長期化し、会社の規模が縮む危険はある。北米の衰退と新ブランドの伸長を根拠に15%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

機能性衣料

コンプレッション、トレーニング、ランニング、チーム競技向け衣料を卸と直販で販売する。全社最大の収益源である。

数量会社が販売する衣料の推定数量(百万枚)価格卸・直販混合の会社受取単価(ドル/枚)売上営業利益
今 2025/12 125 27 34 2
10 年後 中立 115 39 44 4

取り方:2026年3月期10-Kの衣料売上33.95億ドルを基礎とし、factsの全社売上49.9億ドルとの集計差を商品区分へ約0.2億ドル配賦して34.1億ドルとした。販売枚数と平均実現単価は非開示である。卸売約58%、直販約42%の構成と値引き後の会社受取額を考慮し、平均27.28ドルなら約1億2500万枚となる。これは推定数量であり実際の出荷枚数ではない。製品別営業利益も非開示で、衣料利益2.3億ドルは商品特性と全社利益からの推定配賦である。

運動靴

ランニング、トレーニング、バスケットボールなどの靴を販売する。市場は大きいが、競争力回復の難易度が高い。

数量会社が販売する靴の推定数量(百万足)価格卸・直販混合の会社受取単価(ドル/足)売上営業利益
今 2025/12 20.0 54 11 −1
10 年後 中立 17.0 75 13 1

取り方:2026年3月期10-Kの靴売上10.76億ドルを約10.8億ドルへ丸めた。販売足数は非開示であり、店頭価格から卸売の取り分と値引きを差し引いた会社受取単価54ドルを仮定すると約2000万足となる。直近の売上減少はFY2026で10.8%、FY2027第1四半期で7.7%。製品別利益は非開示のため、商品開発費と値引き負担を踏まえた営業損失0.8億ドルは分析上の仮定である。

アクセサリー

バッグ、帽子、手袋、靴下など、衣料や靴と一緒に購入されるスポーツ用品を扱う。

数量会社が販売するアクセサリーの推定数量(百万個)価格卸・直販混合の会社受取単価(ドル/個)売上営業利益
今 2025/12 23.0 18 4 0
10 年後 中立 22.0 25 6 0

取り方:2026年3月期10-Kの売上4.14億ドルをfacts全社売上との整合のため約4.2億ドルとした。個数は開示されていない。帽子、バッグ、手袋などの混合実現単価18.26ドルから約2300万個と推定する。個別営業利益は非開示であり、0.2億ドルは推定配賦である。

ライセンス・為替調整

商標使用料を中心とする資本負担の軽い収入。連結売上との整合のため、本社管理の為替ヘッジ調整を含める。

数量ライセンス対象商品の推定販売数量(百万個)価格対象商品1個当たりの純使用料相当額(ドル/個)売上営業利益
今 2025/12 20.0 4.00 1 1
10 年後 中立 18.0 5.50 1 1

取り方:2026年3月期10-Kのライセンス収入は1.07億ドルで、為替ヘッジ等の本社調整がマイナス0.27億ドルだった。純額0.80億ドルを採用。ライセンス対象商品の個数と契約別料率は非開示であり、対象商品2000万個、純使用料4ドルは便宜的な換算である。ライセンスの数量推定は特に不確実性が大きい。営業利益0.5億ドルも推定配賦である。

リスクと懸念

ブランドの値決め力が戻らない

販売促進を減らして定価販売を増やす方針は、顧客が戻らなければ売上減少につながる。衣料は競合品との差が小さく、価格を上げるほど数量を失う可能性がある。商品別の実現単価と販売数量は非開示であるため、売上改善が価格によるものか数量によるものか見分けにくい。

靴の競争力が回復しない

2026年3月期の靴売上は約11%減少し、翌四半期も減収が続いた。ランニングではHOKA、オン、アシックス、バスケットボールではナイキやアディダスとの競争が厳しい。カリーブランドの分離後も独自の商品を育てられなければ、靴が全社の収益を圧迫し続ける。

関税と輸入原価

商品生産をアジアの委託先に依存するため、米国の関税や輸送費の変化が粗利益率を左右する。2026年の関税還付は過去に支払った費用の回収であり、毎年得られる利益ではない。還付によって良く見える決算を恒常的な値上げ力と誤認すると、利益の正常水準を高く見積もる危険がある。

在庫と卸売先の縮小

卸売先の小売店にとって、売れない商品は棚と運転資金を占める。売上が落ちると発注が減り、余剰在庫が生じ、さらに値引きが必要になる。自社店舗と電子商取引へ販売を移しても、広告費、賃料、返品費用が増えれば利益は改善しない。在庫回転と正価販売の両方を見る必要がある。

創業者支配とクラスCの議決権

創業者が保有するクラスB株には1株当たり10票があり、クラスC株は原則として無議決権である。創業者が戦略を長期で続けられる強みがある反面、再建が失敗しても少数株主が経営を変える力は弱い。買収、資本政策、役員報酬の判断が株主全体の価値を高めるか継続して確認する必要がある。

負債・賃貸契約と資金の使い道

factsでは純負債が約10億ドルあり、2026年6月には満期社債を償還したが、借入とリースの約束は残る。店舗を減らしても解約費用が発生し、在庫にも運転資金が必要だ。再建で利益が回復しなければ、買い戻し枠が残っていても還元に使える現金は乏しい。帳簿自己資本を安全な清算価値と考えてはならない。

税効果と会計上の一時項目

近年のGAAP純利益には再編費用、減損、訴訟関連費用、繰延税金資産の評価性引当などが大きく影響している。2026年3月期には税金費用が営業損失とは逆方向に純損失を拡大させた。調整後利益だけを使うと株式報酬や事業再建の費用を見落とす。利益の質は営業キャッシュフローと照らして判断する。

今後の分かれ目

北米の売上が前年同期比プラスに転じ、値引き率を下げたまま4四半期続く
ブランド再建が実際の需要回復に結びついた証拠となる。やや楽観の可能性を引き上げ、衣料の数量見通しを見直す。
靴の売上が2年以上連続で増加し、営業採算も黒字になる
中立で想定した靴の数量減少を緩める。新商品の定着が確認できれば、楽観側の利益率も現実味を増す。
北米売上が年5%以上減る状態が続き、世界の靴売上も減り続ける
一時的な再編ではなく構造的なシェア喪失と判断する。やや悲観と悲観の確率を高める。
関税還付を除いた粗利益率が改善し、通常のGAAP営業利益率が6%を超える
費用削減に加えて商品の採算が改善したと判断できる。中立の営業利益率と純利益の達成確度が上がる。
フリーキャッシュフローが複数年連続して黒字となり、借入とリースを含む負担が減る
株主へ戻せる現金が増え、正味還元の見通しを上げられる。資本コストのdebt部分も再評価できる。
大規模なブランド買収や株式交換が発表される
成立前は買収先の利益を加えず、対価と資金調達の負担を先に評価する。成立後は投下資本と増分利益を検証する。
創業者の議決権支配が弱まり、クラスCの権利が変わる
ガバナンス上の少数株主リスクを再評価する。ただし議決権の改善だけでブランドの利益創出力が高まるわけではない。

見ておくもの

  • 北米と海外の売上成長率。特に北米の前年同期比減収が止まる時期
  • 衣料と靴のカテゴリー別売上成長率、および定価販売比率と販促率
  • 靴の新商品が継続販売されるか。競合のナイキ、HOKA、オン、アディダスとの勢いの差
  • 関税還付を除く粗利益率と、再編費用を含むGAAP営業利益率
  • 在庫残高、在庫回転、卸売と直販の売上構成、電子商取引の成長率
  • フリーキャッシュフローと有利子負債、リース債務、正味の自社株買い
  • 2027年3月期のGAAP営業利益見通しと、2026年末を予定する再編完了状況
  • 創業者の議決権支配、クラスCの権利、資本政策や大型投資の変更

倍率と資本コストの決め方

倍率は過去のPERや現在の株価を基準にしていない。資本コスト10%、事業の長期成長率、各筋書きのROE、弱い堀による超過利益の残存割合から正当化PERを計算した。中立ではROEがkにわずかに届かないため、PER上限は1÷kの10倍とし、利益の質を踏まえて9.2倍とした。悲観側は利益の稼ぐ力と換価可能資産を別々に確認し、帳簿の自己資本や過去のPBRを床の根拠にしていない。現金は負債と在庫・リースの資金需要に対応するもので、余剰現金として二重に加算していない。米国基準ではリースが既に貸借対照表に計上されているため、利益と負債の扱いを全期間で揃えた。株式報酬はGAAP費用に含め、正味還元では希薄化分を差し引いた。現在の時価総額との比較は最後に行った。

資本コスト 10.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%にquality+2.0%を加えて10.0%。ナイキの8.5%、デッカーズとルルレモンの9.2%より高い。認知されたブランドでありながら、営業利益の変動が大きく、値決め力が弱く、負債とリースの負担も重い点が差である。βと市場のPERは使わない。

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オイル交換の拠点網と加盟店収入は長く残る。ただし買収後の借金と電動化が重く、今は安全域の薄いやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 カーニバルCCL 世界最大のクルーズ会社。利益率はロイヤルの約 6 割だが、借金を返して投資適格に戻り、資本コスト 9.75% の利益ベースの倍率で見ても今の値段はやや割安 本質価値との差 +14.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 ドミノ・ピザDPZ 世界 2.2 万店・97% が加盟店のピザ宅配本社で、堀は厚いが米国の既存店が止まり借金 4 倍超。利益ベースの倍率で中立は 10 年で年 +9% 前後、総合はやや割安 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 プラネット・フィットネスPLNT 低価格ジムの最大級の加盟店網と値上げの実績は強みだが、会員獲得鈍化と重い借金を見極める必要がある。10年価値はやや割安 本質価値との差 +11.4% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 オートゾーンAZO 商業の成長と店舗網で堀は厚いが、DIY の客数減と借入頼みの買い戻しが重い。利益ベースで測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +10.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) 適正 アズベリー・オートモーティブ・グループABG 整備と金融保険の利益を支えに10年の価値は現在の時価総額を上回る。ただし買収の資本効率と重い負債が安全域を削るため、評価はやや割安にとどまる 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +11.0%) 適正 ギャップGAP 米国衣料の老舗4ブランド。Gapの復調は確かだが、Old NavyとAthletaの失速、重い店舗賃料を織り込むと本質価値はほぼ適正 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 PDDPDD 中国の低価格商圏とTemuの成長余地は大きいが、還元されない巨額現金と規制の不確実性を考えると、現状は安全域の薄い適正圏 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 ゼネラル・モーターズGM ピックアップと SUV で稼ぐ北米の自動車最大手。EV 事業の損失は止まりつつあり、利益の質を保てれば今の値段は低すぎる一方、景気の谷と関税に弱い 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +10.8%) 適正 D.R.ホートンDHI 量より利益率を守る入門向け最大手。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、10 年の伸びの分だけ今の値段はやや割安 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 オシュコシュOSK 消防・空港・防衛の専用車両には粘り強い需要がある。郵便車両の赤字と消防車訴訟を見込んでも、10年価値はやや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +5.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 エクスペディア・グループEXPE B2B の高成長と直販の厚みで利益率が上がる途中。資本コスト 9% の利益ベースの倍率で数えると、勢いは確かだが今の値段は適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 ウィニベーゴ・インダストリーズWGO 老舗RVブランドと船舶のシェア回復には価値がある。ただし景気の振れと買収資産の薄い換金価値を考えると、現状は概ね適正で安全域が小さい 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 ナイキNKE 世界最大のスポーツブランドが利益の谷にいる。回復を利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は卸の棚と中国 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 マクドナルドMCD 世界最大の外食の不動産と加盟店網の堀は厚いが、客数の減少と加盟店の収益悪化が重い。それらを確率で厚く織り込んでも、利益ベースの本質価値は今の値段をやや上回り、中立で 10 年の年率は +8% 前後の適正 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 タペストリーTPR コーチの熱が利益率を過去最高に押し上げた。利益ベースの倍率で測るとほぼ適正、勝負は流行が冷めるか 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 プルトグループPHM 土地をオプション中心で持つ、粗利益率の高い 3 層分散の住宅建設。資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(堀が弱く約 10 倍)で見ると、今の PER 約 10 倍は 10 年でやや割安 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 トリップアドバイザーTRIP 体験予約の成長余地とTheFork売却には価値があるが、ホテル送客の衰退とAIによる集客構造の変化を考えると、現状は概ね適正で安全域は乏しい 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 TJX カンパニーズTJX オフプライス小売の最大手。仕入れの堀は景気が悪いほど強いが、中立の年率は資本コストに届かず、総合はほぼ適正 本質価値との差 −1.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ドラフト・キングスDKNG 米国スポーツ賭博の有力企業だが、競争と規制で将来利益の確実性は低い。10年先の価値を織り込むと約10%のやや割高 本質価値との差 −1.8% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イエティYETI 高価格帯のアウトドア用品に堀はあるが、飲料容器の競争とバッグ拡大の成否が拮抗する。10年価値はほぼ適正 本質価値との差 −2.2% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ボイド・ゲーミングBYD 地域の免許と常連客に守られた現金創出力は魅力だが、オンラインの見かけの成長と巨額の売却益を除けば、10年の本質価値は現値に近く適正圏 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 トラベル・レージャーTNL 休暇の持分販売と会員交換に顧客基盤の堀があるが、融資と借金が株主価値を左右する。10年の期待価値は現在値に近く、適正圏 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 MGMリゾート・インタナショナルMGM ラスベガス・マカオ・米国の地域カジノを賃借で持つ総合カジノ。固定の賃料が年 約 22 億ドルあり、利益が景気と価格に大きく振れる。資本コスト 10% の利益ベースの倍率では今の値段は適正 本質価値との差 −4.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 チポトレ・メキシカン・グリルCMG 直営の外食で最も資本効率が高く、北米 7,000 店の出店余地も残るが、客数の弱さと利益率の低下が続き、強気と慎重の幅が広い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、客数の弱さを織り込んだ総合は適正 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ペン・エンターテインメントPENN 地域カジノの免許は長く残るが、重い賃料と過去のデジタル投資の失敗が株主価値を削る。10年の価値は現在の時価総額とほぼ釣り合い、適正だが安全域は薄い。 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ノルウェージャン・クルーズ・ラインNCLH 大型クルーズ 3 位。NCL ブランドの需要が崩れ、純レバレッジ 6 倍超の中で立て直し中。資本コスト 10.25% の利益ベースの倍率で測ると、回復を入れても今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 ロイヤル・カリビアン・グループRCL ロイヤル・カリビアンは純収入ベースの営業利益率が 33% 超とクルーズ最強だが、借金を抱えた景気連動の船会社で、資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(PER 約 12 倍)では今の値段は適正 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 アメア・スポーツAS アークテリクスとサロモンの成長力は本物だが、資本集約的な出店と株主還元の乏しさが残る。10年先の価値から見ると、現在の時価総額はほぼ適正 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 LKQLKQ 修理部品の物流網には価値があるが、欧州の失速と買収後の低収益が重い。急落後も安全域は薄く、10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −9.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) やや割高 チョイス・ホテルズ・インターナショナルCHH 延泊型と海外は伸びるが、米国基幹ブランドの縮小と負債が重い。現値はほぼ適正で安全域は薄い 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 ギャレット・モーションGTX 世界首位のターボ技術と現金創出力は魅力だが、電動化への転換には不確実性が残る。10年価値は現在を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 BZUNBZUN 物流とGapの再建には価値がある。しかしAIに代替される受託業務と弱い値決め力を考えると、10年後の利益は不確実で、現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ジェニュイン・パーツGPC 自動車の NAPA と産業のモーションの 2 本立て。分離(2027 年第 1 四半期)で価値が出るが、自動車の利益率の低さと借金が重い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 オライリー・オートモーティブORLY プロ向けの配送網と部品小売の安定で堀は厚い。利益ベースで測ると今の値段は妥当からやや高めで、中立の年率は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 チューイーCHWY 定期購入とペット医療は長く残るが、価格決定力は弱く、買収と株式報酬が株主利益を削る。10年の確率加重価値では約23%のやや割高。 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 トリバゴTRVG ブランド再生と予約事業の拡大には成果がある。しかし旅行検索の入口を守る堀は弱く、AI代替と広告主集中を考えると現在の評価はやや割高 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 ロウズ・カンパニーズLOW ホーム・デポに次ぐ 2 番手の優良小売。買収後の債務と DIY の弱さを厚く見ると、PER 16.6 倍は資本コスト 9.0% の利益ベースの倍率(約 14 倍)と近く、今の値段は適正 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ブランズウィック・コープBC 船外機と補修部品には長く残る強みがあるが、買収減損と景気循環が重い。10年の本質価値は現状ほぼ適正 本質価値との差 −13.2% · 10 年 やや割高(年 +7.4%) やや割高 ウェンディーズWEN 全米第2位のバーガーチェーンというブランド価値は残るが、客数減少と過大な負債が株主の利益を圧迫する。10年の本質価値は現状より約13%低い、やや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +7.7%) やや割高 ディックス・スポーティング・グッズDKS 本業のスポーツ専門店には堀があるが、フットロッカー再建が株主の取り分を削る。10年の価値ではやや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 HTHTHTHT 中国ホテル業界の集約を担う有力企業で、加盟店網と会員制度の堀は厚い。ただし中国需要と賃借負担の不確実性を考えると、10年の本質価値は現在の時価総額を約16%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 プールPOOL プール用品卸の首位で、既設プールの保守需要に強い堀がある。ただし競争激化と利益率の停滞を織り込むと、10年の価値は今の時価総額を約13%下回り、やや割高 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 メープルベアCART 食料品の注文網と購買データには価値があるが、広告の入口競争と買収交渉の不確実性を織り込むと、10年の本質価値に安全域は足りず、やや割高。 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 LGIホームズLGIH 初回購入者向け住宅に強みはあるが、土地在庫と借金が利益を圧迫する。10年後の回復を織り込んでも安全域は薄く、現状はやや割高 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +8.4%) やや割高 ボルグワーナーBWA ターボと駆動系の設計採用には堀が残るが、電動化への投資回収はまだ不確か。10年の還元込み価値からはやや割高と見る。 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ダーデン・レストランツDRI フルサービス外食の最大手で、ロングホーンの勢いと出店で伸びるが、オリーブガーデンの客数の弱さと牛肉・人件費が重い。利益ベースで測ると 10 年の中立は今の時価総額を上回るが、悲観側の厚みと資本コストを織り込むと総合はやや割高 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 ベスト・バイBBY 米国最大の家電専門店。パソコン・携帯の買い替えで利益率は持ち直したが、アマゾン・ウォルマートに挟まれ、堀が薄い耐久財の小売として見る 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ヤム・ブランズYUM ピザハットを売って KFC とタコベルに絞った外食フランチャイズ本社で、堀は厚く成長も続くが、倍率が k−g の薄さに敏感で、利益ベースで測ると中立の 10 年は年 +5% 前後で、総合はやや割高 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ソーア・インダストリーズTHO 世界最大のRVメーカーだが、大きなシェアは値上げの自由を意味しない。10年の還元と回復を織り込んでも、現状の価値にはやや割高感が残る 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 アマゾン・ドット・コムAMZN AWS と広告の利益は本物。設備投資の重さを ROE に入れ、資本コスト 8% と利益ベースの倍率で測ると、今の値段は楽観の筋書きまで先取りしてやや割高 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 フラッター・エンターテインメントFLUT 米国オンライン賭博の首位企業だが、英国増税とブラジル禁止、重い買収負債が収益を圧迫する。10年の期待価値は約118億ドルで、現状はやや割高 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 BABABABA 中国ECとクラウドには長く残る堀がある。しかし競争とAI投資が株主利益を圧迫し、10年価値では約22%やや割高 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 トラクター・サプライTSCO 田舎暮らしのペット・畜産・庭・補修用品を 2,600 店超で売る米国最大の農村向け専門小売。堀は店の近さと専門品だが、2026 年は既存店が落ち、利益率の下げ止まりが論点 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 チャーチル・ダウンズCHDN ケンタッキーダービーと競馬関連の営業許認可は強いが、地方カジノの再編と重い借金を踏まえた10年の利益価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エアビーアンドビーABNB 民泊の最大手で資産が軽く高収益。10 年で年 1 割の成長と純現金を数えても、利益ベースの倍率(約 14 倍)で測ると今の PER 41 倍は高く、やや割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 バーリントン・ストアーズBURL 仕入れの機動力と小型店の拡大余地は魅力だが、リース負担と競争を織り込んだ10年後の稼ぐ力に対して、現在の評価は割高である。 本質価値との差 −22.6% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 オーロラ・イノベーションAUR 無人トラックの先行実績は本物だが、2030年の大量普及はまだ仮説。増資と競争を織り込むと、今の時価総額には安全域が乏しい。 本質価値との差 −24.9% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 テキサス・ロードハウスTXRH 客数を増やし続ける希少なステーキチェーンだが、牛肉高と出店投資が利益を削る。10年の期待本質価値は今の時価総額を約2割下回り、やや割高。 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 オン・ホールディングONON 世界で成長する高級ランニング靴ブランド。アジアと直販の伸びは本物だが、10年先の競争と再投資を織り込むと安全域は薄く、やや割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 トリップ・ドットコム・グループTCOM 中国の旅行予約で首位でも、独禁法処分で手数料の堀は縮んだ。一時的な投資益を除いて10年先を測ると、優良な事業だが今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 イーベイEBAY 取扱高と手数料率が上向く成熟した古参の中古市場。今の PER 26 倍は利益ベースの倍率(約 14 倍)を大きく超えており、買収提案の観測を除くと本質価値は下でやや割高 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 フロア・アンド・デコレ HDFND 床材の品ぞろえと店舗拡大には価値がある。しかし新店の資本効率と固定家賃に慎重で、10年価値は現時点でやや割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ラルフローレンRL 世代を超えて売れる定番ブランドで利益率は過去最高。勝負は熱の持続とアジアの伸び 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ホーム・デポHD プロの囲い込みで堀は厚い。資本コスト 8.75% の利益ベースで倍率を引き直すと、住宅の停滞と買収後の債務を厚く見て、今の値段はやや割高 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メーシーズM 再生店舗と高級店は伸びるが、主力百貨店の長期縮小と固定費が重い。10年先の利益と資産回収を考えると、現在の値段は割高 本質価値との差 −28.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アプティブ・ホールディングスAPTV 配線事業を分離した後の「ニュー・アプティブ」。EC が稼ぎ、IS が足を引く部品会社で、純負債 46 億ドルと、中国・欧州の弱さを抱える 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 エッツィーETSY 手作り品の市場と広告には独自の強みがある。ただし購買頻度の低さとAIによる集客経路の変化が重く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 コロンビア・スポーツウエアCOLM アウトドアの老舗ブランドで財務も堅いが、米国の競争激化と値決め力の弱さが重荷。10年の利益成長と還元を織り込んでも、現状はやや割高 本質価値との差 −30.3% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 カーマックスKMX 中古車の仕入れ網と自動車金融は残るが、値下げで取り戻した販売数量の利益率は脆い。10年の回収価値ではやや割高と見る。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ロス・ストアーズROST 米国オフプライス 2 位。客数が絶好調だが、利益ベースの倍率(約 16 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −30.7% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 SESE 東南アジア通販の首位は守れても、融資の貸倒負担とゲームの寿命を見込むと、10年先の稼ぐ力に対して今は安全域が薄く割高 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 スミス&ウェッソン・ブランズSWBI 銃器の老舗ブランドにサベージを加えても、景気循環と薄い正常利益が重い。買収後の全株式で測ると、安全域に乏しく割高 本質価値との差 −32.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アルタ・ビューティULTA 化粧品の「安い品から高級品、美容室まで」を一つの店で売る米国最大の美容専門小売。会員と品ぞろえが堀だが、セフォラとマスに挟まれる位置で、利益ベースの倍率では今の値段はやや割高 本質価値との差 −32.8% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 VFVFC ノースフェイスは強いが、Vansの衰退と過去の買収負債が株主価値を削る。再建は進むものの、10年の期待価値にはなお安全域が乏しく、割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +4.7%) 割高 ウイング・ストップWING 加盟店の出店力は本物だが、客数減と借金による高値の自社株買いが安全域を削る。10年の総合価値は基準日の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 マリオット・インターナショナルMAR 世界最大のホテル手数料事業で堀は厚いが、今の PER 39 倍は利益ベースの倍率(約 18 倍)を大きく上回り、中立の 10 年の年率は +3% にとどまり割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ハスブロHAS 利益の約 9 割をマジックが稼ぐ一本足の玩具・ゲーム会社。利益ベースの倍率で測ると今の値段はやや割高で、2025〜26 年の高い水準が続くかが焦点 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ハイアット・ホテルズ クラスAH 高級ホテルのブランドと会員網は伸びるが、買収費用・借入・同族支配を差し引くと、10年先の稼ぐ力に対して現状は割高である。 本質価値との差 −38.5% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ダッチ・ブロスBROS 新店と客数が伸びる有望な飲料チェーンだが、出店資金と競争が株主の取り分を圧迫する。10年後の利益を評価しても安全域は乏しく、総合判断は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 カルバナCVNA 年 80 万台まで来た中古車ネット販売の最大手。利益ベースの倍率で測ると今の時価総額を大きく下回り割高。利益は景気と与信市場に強く振れる 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 ウィリアムズ・ソノマWSM 家具とキッチンの設計を自社で握る高収益の小売。10 年で稼ぎは伸びるが、利益ベースの倍率で見ると今の値段は割高で、関税と住宅の回転が値段を大きく左右する 本質価値との差 −40.0% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスHLT 世界最大級の手数料事業で堀は厚いが、今の PER 54 倍は利益ベースの倍率の上限(約 23 倍)の倍以上で、中立の 10 年の時価総額は今を下回り割高 本質価値との差 −41.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 IHGIHG 客室と会員網の堀は厚く、10年後も手数料は伸びる。しかし還元を借金で上積みし、成熟後の利益価値に比べ現時点の株価は割高だ。 本質価値との差 −42.2% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 バイキング・ホールディングスVIK 目的地を味わう高級クルーズの堀は厚いが、新造船への投資と支配株主の制約を考えると、現時点の株価には10年先の成長まで織り込まれ、割高である。 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ソムニグループ・インターナショナルSGI 寝具のブランドと販路は強いが、買収で増えた事業は薄利で借金も重い。10年のオーナー利益に対し、買収後の時価総額には安全域が乏しく割高と見る。 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 スターバックスSBUX 世界 4.1 万店のコーヒーの堀は残るが、立て直しの反動を織り込んだ今の時価総額は利益の回復後の値より高く、中立でも 10 年の年率は 2% 前後で資本コスト 8.5% に届かず割高 本質価値との差 −44.6% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ガーミンGRMN 専門機器の優良企業。利益ベースの倍率(約 13 倍)で測ると今の値段は高く、総合は割高 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ベイル・リゾーツMTN 希少な雪山とエピック・パスに強い堀があるが、気候変動と純負債31億ドルが重い。10年の本質価値は今より約45%低く、割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ファイブ ビロウFIVE 新店の採算と客数の回復は魅力だが、模倣しやすい低価格雑貨に厚い値付けはできない。10年の株主価値では割高 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ドアダッシュDASH 米国の即時配達で約 6 割を握る成長企業。利益率の立ち上がりが全てで、資本コスト 8.5% と利益ベースの倍率で見ると今の値段は強気の筋書きも上回り、割高 本質価値との差 −46.4% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 カバ・グループCAVA 地中海料理の直営チェーンは500店まで拡大し客数も伸びるが、出店に要る資本と10年後の成熟利益を考えると、今の時価総額には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 シャークニンジャSN 掃除・調理・美容をまたぐ製品開発力は本物だが、買い替え需要の限界と競争を考えると、10年先の価値には安全域が乏しく割高 本質価値との差 −55.7% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ジャージー・マイクス・サブズJMKE 加盟店経済性は強いが、買収で膨らんだ資本とスポンサー負担まで含めると楽観でも安全域がなく割高 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クーパンCPNG 韓国の物流網は本物の堀だが、海外投資の赤字と情報流出が利益を削る。10年後の稼ぐ力を慎重に測ると、株価下落後も割高 本質価値との差 −59.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ゲームストップGME カード小売への転換と巨額の保有資産は評価できるが、ゲームの実物販売は先細り、資本配分も読みにくい。10年の本質価値からは割高 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 クアンタムスケープQS 技術は魅力的でも量産契約は未完成で、今の時価総額は成功確率を大きく先に払いすぎている 本質価値との差 −71.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 リヴィアン・オートモーティブRIVN R2の量産で自動車メーカーとしての生存力は高まったが、利益の実証はまだ弱い。大型増資と開発負担を考えると、10年の本質価値に対して割高 本質価値との差 −83.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 テスラTSLA 本業の利益は薄いのに、ロボタクシーとロボットへの期待だけで時価総額は 1.1 兆ドル超。今の値段に届くのは楽観の筋書きだけ 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 ウェイフェアW 家具の配送網と品ぞろえには価値がある。しかし値決め力、負債、株式報酬が重く、10年後の利益から測ると現在の時価総額は大幅な割高 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −9.1%)

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読んだ資料

  1. Under Armour 2026年3月期 Form 10-K:商品・地域別売上、GAAP損益、財務、株式種類、再編計画、買い戻し
  2. Under Armour 2027年3月期第1四半期決算、2026年8月7日:売上減少、関税還付、通期ガイダンス
  3. Euromonitor International、2026年6月:世界スポーツウエア市場の成長見通し

分析日 2026-10-23