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イメージ・マジック 7793

小口印刷の製造基盤には成長余地があり、買収による希薄化と競争の厳しさを織り込んでも、長期の本質価値からは割安とみる

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,506 円61 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-11-02)1,485 円36 億円差 +68.8%
10 年後から見ると 割安 価値 2,506 円61 億円 · 差 +68.8% · 期待の年率 +14.1%
期待の年率リターン(10 年)+14.1%資本コスト比 +6.4 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約7.4%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

イメージ・マジックは、オリジナルの衣類や雑貨を一つから作る注文を、インターネットと工場のネットワークで処理する会社だ。筆者は、競争による利幅の薄さと買収による株式の希薄化を考慮しても、現在の時価総額は割安とみる。2036年までの五つの筋書きを資本コストで割り引くと、将来の余剰現金加算前でも既存株主に帰属する価値は約57億円となり、現在の約37億円を五割強上回る。

この会社の魅力は、単に印刷を受け付けるウェブサイトではない。注文、デザイン、生産設備、検品、発送をつなぐ仕組みを自ら開発し、全国の協力工場にも広げている。2025年12月期の売上高は94億円、営業利益は5.6億円に達し、2026年中間期も二桁の増収増益だった。国内で少量多品種の生産が広がれば、受注件数の増加と工場稼働率の改善を同時に得られる。

ただし、強いブランド企業と同じ値決め力があるわけではない。UP-TやCLAT-JAPANなどの競合は低価格、短納期、品揃えで争い、広告宣伝費も増えている。2026年6月末の純現金は約4.3億円まで縮み、10月に実施した長谷川美芸の買収には現金と株式を使った。2025年末の現金をそのまま余剰資産として数えることはできない。

十年後の価値を決めるのは、注文が増えるだけでなく、設備更新と広告費を賄った後に利益が残るかどうかだ。中立では自社サイトの受注数量が緩やかに増え、製造網の拡張で営業利益率が改善するが、価格は物価上昇に追いつかないと考える。悲観では競争力の低下と固定費負担が重なり、企業価値は大幅に失われる。安全域は存在するものの、その大きさを確実なものと取り違えてはいけない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「画面を持つIT会社」よりも「工場の仕事をソフトで改善する製造会社」として理解するのがよい。客が求めるのは操作画面ではなく、希望した商品が適切な品質と価格で届くことである。注文が増えるほど製造設備を効率よく使い、商品数と加工方法を増やせるなら、成長は一時的な宣伝の効果で終わらない。

評価したいのは、ソフトを開発する人と製造現場を近づけ、改善を自社の利益にも外販にも利用できる仕組みである。一方、その仕組みが競合の値下げを防ぐほど強いかは、まだ証明されていない。長く持つ株主なら、注文の増加だけでなく、顧客獲得費用の回収、工場更新後の利益率、提携先の継続を確かめたい。

オーナー利益は、会計上の純利益から維持更新に必要な支出を考慮して判断する。2025年の現金創出は良好だったが、2026年の工場拡張と長谷川美芸の取得を考えると、利益をすぐに全額還元できるわけではない。長谷川美芸への投資も、帳簿上の利益を増やすだけなら評価は限定的だ。既存工場と買収先を一体運営し、追加資本に対して資本コストを十分上回る利益を生めるかが鍵になる。

現在の時価総額は、そうした不確実性をかなり織り込んだ水準に見える。十年後の成長を控えめに考え、株式の希薄化と競争による単価圧力を認めても、中立の稼ぐ力には相応の価値がある。ただし、製造の堀が崩れれば利益が薄くなる速度は速い。割安という結論と、予測の確かさが高いという判断は別である。

何で稼ぐ会社か

売上の中心はオンデマンドプリントサービスである。消費者、学校、企業、クリエイター、イベント主催者が、Tシャツ、ユニフォーム、バッグ、タオル、雑貨などに好きなデザインを印刷して注文する。自社ECの「オリジナルプリント.jp」が直接受注するほか、他社サイトや提携企業から注文データを受け取り、製造して出荷する。2025年12月期の同サービスの売上は85.4億円で、会社全体の約91%を占めた。

製造工程の特徴は、一つの注文に含まれる商品が少なくても採算を合わせようとしていることだ。一般の大量印刷では、版を作る費用や段取り替えが小口注文の負担になる。イメージ・マジックはDTG、DTF、UV印刷などを組み合わせ、受注データを工場設備へ送る仕組みを作ってきた。岐阜県多治見市のGPC岐阜工場を含む自社工場に加え、2026年3月の事業計画では全国63の協力工場を持ち、商品や加工方法に応じて製造を振り分けている。

残る約9%がソリューションサービスである。印刷会社やアパレル企業に対して、デザインシミュレーター、受注管理、生産管理システムをSaaS型やOEM型で提供する。また、DTFプリンター、自動たたみ機、梱包設備などのハードウエアを販売し、インクや消耗品、保守から継続売上を得る。2025年の売上は8.6億円、2026年中間期は5.3億円で、大型案件が少ない中でも消耗品が伸びた。

この二つの事業には相乗効果がある。自社工場を使ってソフトと装置を改善し、完成した仕組みを外部へ販売することで開発費を回収できる。逆に外部への導入が増えれば、消耗品の販売と製造ネットワークの広がりが期待できる。ただし、ソリューション売上のうち装置、消耗品、SaaS、受託開発がそれぞれ占める金額は十分に開示されておらず、収益の継続性を一括して高く評価することはできない。

2026年にはシルクスクリーン印刷を手掛ける長谷川美芸を子会社化した。同社は従来から大きな生産委託先だったため、買収後の狙いは外部売上の単純な上乗せよりも、製造能力の確保、外注費の内部化、品質管理と自動化にある。長谷川美芸の売上を全額追加してしまうと、従来の委託取引を二重に数えるため、将来の売上ではなく主に採算改善の要因として評価する。

優良さと弱いところ

最大の強みは、注文を受けるITと製造現場を一体で改善できることである。2026年3月時点の自社工場4拠点と協力工場63拠点は、商品や加工方法に応じて生産を振り分ける基盤になっている。2025年には受注・生産管理システムの機能開発を約920件実施したとの開示もあり、ソフトと現場の細かな改善を積み重ねてきた。これは単純な印刷ECの新規参入者には容易に再現できない能力だ。

しかし、その能力が独占的な値上げ力に直結しているとは確認できない。消費者は複数の印刷サイトの価格や納期を比較でき、UP-TやCLAT-JAPANも生産技術と集客に投資している。法人向けのシステム連携には切り替えの手間があるが、顧客の重要な記録の唯一の保管場所になっているわけではない。解約率、長期契約の継続率、物価を超える値上げの実績も十分に示されていないため、堀は強いとは判定しない。

資本効率には一定の実績がある。2022年4月期の自己資本約12.6億円に対し、2025年12月期は約20.6億円となり、純利益は約2.3億円から約3.3億円へ増えた。単純な増分利益を増分自己資本で測ると一割強となり、基本の資本コストを上回る。ただし、設備投資の稼働時期と決算期が異なり、買収前後の事業構成も変わるため、これを確立した増分ROICとみなすことはできない。

2025年の営業キャッシュフローは約8.2億円、投資キャッシュフローは約マイナス3.9億円だった。利益が現金に変わる能力はあるが、2026年中間期には売掛金の増加、設備投資、配当、自社株買いで現預金が大きく減った。装置の更新と工場増設を続けながら、増えた利益を自由に配れる段階にはまだ達していない。長期の優良さは、売上規模よりも投下資本一単位当たりの利益を維持できるかで判断する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内のオンデマンド印刷市場には構造的な追い風がある。オリジナルグッズを個人でも制作できるようになり、学校行事、スポーツ、企業販促、クリエイター販売などで少量生産への需要が広がっている。生成AIでデザイン作成の敷居が下がれば、印刷できる原稿を作れる人は増える。ただし、その注文をどの会社が獲得するかは、価格、配送速度、製品品質、集客費用によって決まる。

Grand View Researchは、日本のプリントオンデマンド市場を2025年に約4億4,650万ドルと推計している。指定為替150円で約670億円となるが、この数字にはソフトウエアとサービスが含まれ、同社の物販売上と厳密に同じ市場ではない。2025年のプリントサービス売上85.4億円を割った参考比率は約13%だが、公式な国内シェアではない。国内のTシャツカスタム印刷だけに対象を狭めれば、市場の母数もシェアも変わる。

競争はすでに強い。丸井織物のUP-Tは2025年に年間約300万着、売上40億円台の規模を持ち、フォーカスのCLAT-JAPANは2025年に約10万件の注文と約260万枚の納品を公表している。ラクスル系の印刷・ノベルティサービス、イタミアート、地域の加工業者も顧客を奪い合う。各社の厳密な同一市場シェアは開示されていないが、イメージ・マジックだけが設備とECを組み合わせられるわけではないことは明らかだ。

中立では、国内の関連市場の実質需要が今後十年で約1.45倍に増えると考える。人口減少を補うのは、従来の大量生産から小口生産への移行と、企業やクリエイターによる多品種の商品展開である。同社は製造網を広げるが、市場全体に対するシェアは大きく上がらず、物価よりやや弱い単価上昇と受注件数の増加によって売上を伸ばす。成長率を過去数年の二桁増収からそのまま延長しない。

装置・システム事業では、ミマキエンジニアリング、ローランド ディー.ジー.、エプソンなどが技術面の競合となる。DTFプリンターなどの国内市場全体の販売台数と各社シェアは確認できず、厳密な数量シェアは推定できない。さらに、業務ソフトはAIエージェントが受注画面や生産管理画面を直接操作せずに仕事を進める方向へ変わる。物理的な印刷需要は残るとしても、操作画面の利用料と受託開発には長期的な値下げ圧力が生じる。

資本政策と M&A

経営は成長投資を優先しながら株主還元を増やしてきた。2024年に配当を開始し、2025年には増配と約0.87億円の自社株買いを行った。2026年も6万株、約0.99億円の自己株式を取得し、年間配当の増額を予定する。2026年12月期の会社予想は売上高107億円、営業利益6.5億円、純利益4.4億円で、予想配当性向は約20%である。

2026年3月の事業計画は、自社EC、提携先、製造システム、海外販売の拡大方針を示したものだ。複数年の売上高・営業利益・ROEを拘束する数値目標や、DOE、総還元性向、将来の自社株買い総額については数字の約束なしと判断する。したがって、十年後まで高い還元率が続くことを前提にせず、中立の累積還元は利益の約三割とする。

長谷川美芸の買収は資本配分の大きな試金石となる。対象会社の2026年3月期売上は約10.3億円、営業利益は約0.92億円で、買収価格の株式価値は全体で約6.8億円に相当する。既存委託先の内部化による省力化の余地はあるが、買収後の実質的な利益と設備更新負担を見極めなければ、投じた資本が十分な利回りを生むとは言えない。

株式交換は2026年10月26日に効力が生じ、同日、完全子会社化の完了が公表された。交換の対価には自己株式12万株と新株13.2万株が充てられた。この25.2万株の交付は、取得済みの自己株式による買い戻し効果を実質的に反転させる。将来価値には既存株主の希薄化を反映し、買収先の売上を二重計上しない。

株主優待は自社ECで使えるクーポンで、保有株数と期間によって額が変わる。2025年末の株主数893人を参考に、利用率と粗利原価を考慮した年間費用を約0.02億円と仮定し、十年間の還元に含める。この金額は会社の開示した優待費用ではなく、額面全額を現金還元とみなさないための推定である。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

オンデマンドプリントは、大量生産で安く作るという従来の仕組みとは違う需要を満たす。イベント、学校、企業、個人の作品販売では、必要な枚数だけ早く作れることに価値がある。生成AIによってデザインを作れる人が増えても、完成した商品を製造して届ける工程は消えない。むしろ少量多品種の注文が増え、受注から出荷までを自動化できる会社の重要性が高まる。

イメージ・マジックは1990年代からネット受注に取り組み、自社のソフトと製造設備を作ってきた。全国の協力工場を含むネットワークと、年間数百件に及ぶシステム改善には実務の蓄積がある。注文先が一社にまとまれば顧客の発注も便利になり、提携工場は稼働率を高められる。この両側の利便性が高まれば、競合がサイトを作るだけでは追いつけない仕組みになる。

長谷川美芸の取得も、単に売上を買うものではない。得意とするシルクスクリーン加工を製造網の中に組み込み、デジタル印刷と組み合わせれば、小ロットから比較的大きな注文まで対応できる。注文データを一貫して管理し、設備を自動化できれば、製造単価を下げながら納期も短縮できる。これは値上げよりも強い競争力となり、稼働率の上昇によって利益率を高められる。

2025年の売上高94億円と比べれば、国内市場での存在感をさらに高める余地がある。UP-TやCLAT-JAPANが伸びていることも、市場そのものに需要がある証拠だ。ソフトウエア利用料の一部がAIに置き換わっても、物理的な製造と消耗品の売上が伸びれば全社の利益は拡大する。十年後には、現在とは大きく異なる規模の製造プラットフォームになっている可能性がある。

慎重な見方

小口印刷は必要とされ続けるとしても、特定の会社が大きな利益を残し続けるとは限らない。印刷機、ECサイト、受注管理システムは他社も購入・開発できる。UP-Tは大規模な製造設備と広告投資を持ち、CLAT-JAPANは短納期と顧客対応を強みにしている。顧客は同じ商品なら価格と納期で比較するため、印刷会社が値上げを通すことは難しい。

イメージ・マジックは広告宣伝費を増やして成長している。受注が拡大しても、集客費用が同じ速度で増えれば営業利益率は上がらない。印刷技術の改善も自社だけのものではなく、競合が同じ種類の装置を導入すれば生産効率の差は縮まる。むしろ先に設備投資した会社ほど、後から安く高性能な機械を買う競合に対して不利になることがある。

2026年中間期の純現金の減少は、成長に資本が必要であることを示した。工場の増設、売上債権、広告費が同時に膨らめば、会計上は黒字でも自由な現金は増えにくい。長谷川美芸の買収では既存株主の持分が薄まり、対象会社の売上には従来の委託取引が含まれる。外部売上と利益が期待通り増えなければ、株主が負担する取得費用だけが残る。

AIエージェントが顧客の受注処理や工場の管理を直接行うようになれば、業務画面を売るSaaSと個別システム開発の価値は下がる。さらにAIが複数の製造会社へ自動的に見積もりを取り、最も安い会社へ発注するようになれば、物理的な印刷も価格競争に巻き込まれる。十年後の売上が名目で大きく減らなくても、わずかな利幅が失われれば株主に帰属する価値は急減する。

どちらに重みを置いたか

長期の需要と製造ネットワークの拡張余地では強気の見方に分がある。製造という実体を伴う事業であり、業務画面だけのソフト会社とは異なる。ただし、価格を自由に決める力は弱く、設備投資と広告費に加え、買収の希薄化もあるため、中立の成長をそのまま確実視できない。

確率は上側30%、下側40%と、慎重側にやや寄せた。これは主に固定費の重さ、競合による値下げ、長谷川美芸の統合不確実性によるもので、ソフト事業のAI代替による減少を確率でも重ねて引いたものではない。五つの筋書きの加重価値は現在の時価総額を明確に上回り、結論は割安である。ただし、悲観では大きな損失があり得るため、利益の質を継続して確かめる必要がある。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 4,460 円109 億円(+ 還元の換算額還元の合計 569 円14 億円)。 今の値に割り戻すと 2,506 円61 億円、今との差 +68.8%、 期待の年率 +14.1%(資本コスト 7.8%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 13% 10,970 円269 億円 1,356 円33 億円 +730.1% +26.3% 1,602 円39 億円
やや楽観 17% 7,111 円174 億円 843 円21 億円 +435.6% +20.0% 1,352 円33 億円
中立 30% 4,818 円118 億円 612 円15 億円 +265.7% +15.1% 1,629 円40 億円
やや悲観 25% 1,253 円31 億円 220 円5 億円 −0.8% −0.1% 368 円9 億円
悲観 15% 440 円11 億円 73 円2 億円 −65.4% −10.7% 77 円2 億円
加重平均100% 4,460 円109 億円569 円14 億円 +238.6% +14.1% 5,029 円123 億円

今の株価時価総額 1,485 円36 億円(2026-11-02)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 13% 製造ネットワークが拡大し高収益化 利益 18 億円 · PER 15.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 10,970 円269 億円

少量多品種のグッズ市場が拡大し、同社は受注から製造・配送までの一体運営で存在感を強める。自社サイトの注文件数は大きく伸び、法人やクリエイターの連携先も増える。市場全体の実質規模が大きくなる中で、同社の参考シェアは現在の約13%から約16%へ上昇する。商品の選択肢が増え、受注単価は物価にほぼ沿って上がる。

長谷川美芸を含む製造拠点の一体運営が成功する。デジタル印刷だけでなくシルクスクリーンや刺繍などを最適な工場へ振り分けられるため、比較的大きな注文でも利益を残せる。AMR、自動名寄せ、たたみ・梱包装置などの投資が生産性を高め、人手による段取り作業と再加工が減る。2036年の年間償却費は約5.5億円と現在より増えるが、稼働率の上昇が固定費を十分に吸収する。

UP-TやCLAT-JAPANとの競争は続くものの、価格と納期を両立できることで顧客を維持する。装置と消耗品の外販も伸びるが、SaaSの契約相当数はAIエージェント代替を考慮して現在程度にとどめる。営業利益率は約10%まで改善し、増えた利益を設備投資と株主還元の双方に回せる。既存株主は買収による希薄化を負担するものの、それを上回る利益成長を享受する。

  • 自社EC経由のオンデマンドプリント:数量 75.0(年間受注件数(万件、推計))× 価格 2.12(受注1件当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 159 億円・営業利益 17 億円。年間75万件、平均2.12万円。高い稼働率と自動化が成功し、利益率10.5%。
  • 連携パートナー経由のプリント製造:数量 21.0(年間受注ロット数(万件換算、推計))× 価格 4.15(受注ロット当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 87 億円・営業利益 8 億円。連携先の拡大で21万ロット、平均4.15万円。製造最適化で利益率9%。
  • 印刷装置・自動化装置・消耗品:数量 250(年間装置セット・消耗品売上の換算台数(台、推計))× 価格 0.07(換算台数当たり装置・消耗品年商(億円、名目))→ 売上 18 億円・営業利益 2 億円。250台相当、装置と消耗品で単価700万円。外販の量産効果が実現。
  • 受注・生産管理SaaSと導入開発:数量 110(年間契約・導入案件の換算顧客数(件、推計))× 価格 0.02(換算顧客1件当たり年間売上(億円、名目))→ 売上 3 億円・営業利益 0 億円。AIエージェント代替で数量は現在並み。契約単価は現在比1.11倍。

倍率:資本コストk7.75%、10年以降の名目成長率g2.6%、2036年ROE約18.6%、普通の堀の残存割合1/2からRONIC約13.17%。正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)は約15.58倍となる。楽観はこの理論上限を採用する。市場の現在PERや過去PERは使用しない。

確率:自社ECの注文倍増、提携製造網の拡大、設備自動化による利益率の大幅改善が同時に進む筋書き。すべてが十年間順調に実現する可能性は限られるため13%とする。AIによる新たな業務ソフト売上は証拠がないので見込まない。

やや楽観 17% 自社ECと提携先が順調に成長 利益 12 億円 · PER 15.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 7,111 円174 億円

国内で少量多品種の生産需要が増え、自社サイトの注文は現在より大きく伸びる。学校やイベントだけでなく、企業の小ロット商品、クリエイターの販売、記念品などへ顧客が広がる。市場全体の実質規模が十年で約1.6倍になる中で、同社の参考シェアは約14%となる。価格は物価を完全には転嫁できないが、商品構成の改善によって大幅な値下げは避ける。

長谷川美芸の統合では製造能力と品質管理の改善が進み、シルクスクリーン加工を含めた幅広い注文に対応できる。自社工場の生産性が上がり、協力工場への振り分けも効率化される。年間償却費は約4.6億円に増えるものの、売上の伸びが更新投資と人件費の増加を吸収する。営業利益率は約8%に改善する。

ソリューション事業では装置販売と消耗品が伸びる一方、受注画面や個別開発の付加価値は低下する。ソフトの換算契約数は現在より減少し、価格上昇も限定的である。大きな買収を追加することなく、製造網の拡張と設備更新へ資本を使う。還元を維持しながら自己資本を積み上げ、長期の競争力もある程度保たれる。

  • 自社EC経由のオンデマンドプリント:数量 63.0(年間受注件数(万件、推計))× 価格 2.03(受注1件当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 128 億円・営業利益 11 億円。年間63万件。商品構成の改善で平均2.03万円、利益率8.6%。
  • 連携パートナー経由のプリント製造:数量 17.5(年間受注ロット数(万件換算、推計))× 価格 4.05(受注ロット当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 71 億円・営業利益 5 億円。提携先の増加で17.5万ロット、利益率7.3%。
  • 印刷装置・自動化装置・消耗品:数量 205(年間装置セット・消耗品売上の換算台数(台、推計))× 価格 0.06(換算台数当たり装置・消耗品年商(億円、名目))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。205台相当、消耗品を含む単価640万円。
  • 受注・生産管理SaaSと導入開発:数量 100(年間契約・導入案件の換算顧客数(件、推計))× 価格 0.02(換算顧客1件当たり年間売上(億円、名目))→ 売上 2 億円・営業利益 0 億円。AIエージェント代替で契約相当数は現在より減少する。

倍率:k7.75%、g2.6%、ROE約16.1%。堀は普通で超過ROEの残る割合を1/2とし、RONIC約11.94%。正当化PER約15.19倍をそのまま用いる。自動化の成果は利益率へ入れ、倍率には二重に上乗せしない。

確率:現在の受注増加と製造ネットワークの広がりが続き、収益性も改善するが、全面的な市場支配には至らない筋書き。会社が進める設備自動化と提携先拡大が相応に実現する確率として17%とする。

中立 30% 小口需要は伸びるが競争で利幅は限定的 利益 8 億円 · PER 14.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 4,818 円118 億円

国内の少量多品種印刷市場は実質で約1.45倍に広がる。自社サイトの受注は現在の約35万件から約53万件になり、パートナー経由の受注も増える。市場全体が成長するため、同社の参考シェアは現在の約13%から約12%へ小幅に低下しても売上は拡大する。競争は厳しく、平均単価の上昇は物価3%の累積上昇を下回る。

長谷川美芸の買収は、シルクスクリーン加工能力の確保と既存外注工程の改善に役立つ。ただし、買収先の外部売上を全額追加するのではなく、重複する内部取引を除いた効果が中心となる。自動化投資で作業効率は上がるものの、設備更新と広告費の増加で利益率の改善は緩やかだ。2036年の減価償却費は年間約4億円となり、更新の設備投資はそれを上回る。

装置・消耗品の販売は製造現場の省力化需要に支えられる。ソフトウエア・導入開発はAIエージェント代替の影響を受け、契約相当数が現在の約75%へ減少する。全社の営業利益率は約6.8%となり、純利益は約8.2億円まで増える。設備投資と約三割の株主還元を続けるため、自己資本は厚くなるがROEは現在よりやや低い水準となる。企業としての強みは残るが、独占的な値上げ力は得られない。

  • 自社EC経由のオンデマンドプリント:数量 53.0(年間受注件数(万件、推計))× 価格 1.99(受注1件当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 105 億円・営業利益 8 億円。35万件から53万件へ数量が約1.51倍、平均単価は約1.28倍。数量には物価を含めない。
  • 連携パートナー経由のプリント製造:数量 14.5(年間受注ロット数(万件換算、推計))× 価格 3.90(受注ロット当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 57 億円・営業利益 3 億円。受注ロット数は約1.45倍、単価は約1.25倍。競争により物価を完全には転嫁できない。
  • 印刷装置・自動化装置・消耗品:数量 195(年間装置セット・消耗品売上の換算台数(台、推計))× 価格 0.06(換算台数当たり装置・消耗品年商(億円、名目))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。195台相当、単価630万円。装置の性能向上と競合の値下げを考慮する。
  • 受注・生産管理SaaSと導入開発:数量 82.0(年間契約・導入案件の換算顧客数(件、推計))× 価格 0.02(換算顧客1件当たり年間売上(億円、名目))→ 売上 2 億円・営業利益 0 億円。AIエージェント代替の混合型。数量は現在の0.745倍、価格は1.10倍。長期成長率は名目0%とする。

倍率:k7.75%、g2.6%、ROE約13.2%。普通の堀で超過ROEの残る割合を1/2とすると、RONICは約10.49%。正当化PER=(1−0.026÷0.1049)÷(0.0775−0.026)≒14.60倍である。利益の質はkとRONICに反映済みのため、中立のPERをさらに恣意的に減額しない。

確率:オンデマンド生産への移行は続く一方、競合の設備投資と値下げによって超過利益は限定される。2026年時点の製造網と受注拡大を認めつつ、過去の高成長をそのまま延長しない中心シナリオとして30%とする。

やや悲観 25% 価格競争と設備費用が利益を圧迫 利益 3 億円 · PER 10.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1,253 円31 億円

国内の少量印刷需要は消えないが、供給能力の増加によって価格競争が激しくなる。自社サイトの注文件数は現在を少し上回る程度にとどまり、平均単価の上昇は物価に大きく負ける。提携企業は複数の印刷会社へ発注を分散し、イメージ・マジックへの依存を下げる。参考市場シェアは約10%まで低下する。

設備の更新は避けられないが、工場稼働率は十分に上がらない。長谷川美芸との製造統合も予定通りには進まず、シルクスクリーン印刷とデジタル印刷の工程管理を一本化する費用が残る。広告宣伝費を減らせば注文も減るため、販売費の削減は難しい。2036年の償却費は年間約2.8億円とするが、建物の賃借料や労務費は固定費として残り、営業利益率は約3.4%へ低下する。

ソリューション事業では、装置の更新需要はあるものの販売数量が伸びず、ソフトの契約相当数は現在を大きく下回る。利益が縮むため配当と自社株買いの額も減らす。積み上がった自己資本の利回りは資本コストに届かず、成長投資は株主価値を十分に増やせない状態になる。事業は存続するが、価値ある製造ネットワークという評価は弱まる。

  • 自社EC経由のオンデマンドプリント:数量 38.0(年間受注件数(万件、推計))× 価格 1.72(受注1件当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 65 億円・営業利益 3 億円。数量はほぼ横ばい。価格は十年で約1.11倍にとどまり、利益率4%。
  • 連携パートナー経由のプリント製造:数量 9.5(年間受注ロット数(万件換算、推計))× 価格 3.52(受注ロット当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 33 億円・営業利益 1 億円。連携先の発注分散で数量減少。平均単価の上昇も限定的。
  • 印刷装置・自動化装置・消耗品:数量 125(年間装置セット・消耗品売上の換算台数(台、推計))× 価格 0.06(換算台数当たり装置・消耗品年商(億円、名目))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。装置需要は横ばい。競争と部材費上昇で利益率2%。
  • 受注・生産管理SaaSと導入開発:数量 70.0(年間契約・導入案件の換算顧客数(件、推計))× 価格 0.02(換算顧客1件当たり年間売上(億円、名目))→ 売上 2 億円・営業利益 0 億円。AIエージェントによる操作画面・受託開発の代替が進み、採算が悪化する。

倍率:2036年ROE約5.3%はk7.75%を下回るため、成長価値を加える正当化PERの上限は1÷k≒12.90倍である。やや悲観では資本効率の悪化と競争力の低下から、今の稼ぐ力を保守的に評価して10.0倍とする。市場の過去倍率では決めない。

確率:UP-T、CLAT-JAPANなどの競合が集客と設備投資を強め、同社の受注増加が止まる場合。固定費と集客費が利益を圧迫し、買収の省力化も十分に進まない。現実的な下振れとして25%とする。

悲観 15% 製造網の優位が崩れて事業が縮小 利益 0 億円 · PBR 0.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 440 円11 億円

オンデマンド生産そのものは社会に残るが、イメージ・マジックは競合への注文流出を止められなくなる。UP-Tなどが価格と短納期で優位を築き、大手ECやアパレル企業も製造先を直接選ぶようになる。受注サイトの集客力が弱まり、自社サイトの注文は現在の三分の二程度に落ちる。連携パートナーの注文も半減し、参考市場シェアは約5〜6%まで下がる。

生産設備は残るが、稼働率が下がっても賃借料と一定の人件費を払わなければならない。長谷川美芸の統合は期待した省力化を生まず、取得時ののれんや既存工場設備に減損が必要になる。2036年の償却費は設備の整理と減損によって年間約1.8億円まで減るが、それは競争力の改善を意味しない。装置とソフトの販売も縮小し、全社で小幅な営業赤字が続く。

この場合、株主還元は早い段階で縮小・停止し、過去の配当や買戻し分だけが株主に残る。十年後の価値は、会計上の自己資本ではなく、売却可能な機械、回収できる債権、運転資金と借入を差し引いた資産の実現価値に近づく。会社が存続していても収益力を失った株式に高い倍率を付ける理由はなくなる。

  • 自社EC経由のオンデマンドプリント:数量 23.0(年間受注件数(万件、推計))× 価格 1.45(受注1件当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 33 億円・営業利益 0 億円。注文件数は現在の約66%、平均単価も名目で低下。
  • 連携パートナー経由のプリント製造:数量 5.0(年間受注ロット数(万件換算、推計))× 価格 3.20(受注ロット当たり平均売上(万円、名目))→ 売上 16 億円・営業利益 0 億円。提携先の離反と稼働率低下で赤字化。
  • 印刷装置・自動化装置・消耗品:数量 75.0(年間装置セット・消耗品売上の換算台数(台、推計))× 価格 0.05(換算台数当たり装置・消耗品年商(億円、名目))→ 売上 4 億円・営業利益 0 億円。装置出荷減少と消耗品収入の縮小で赤字。
  • 受注・生産管理SaaSと導入開発:数量 50.0(年間契約・導入案件の換算顧客数(件、推計))× 価格 0.02(換算顧客1件当たり年間売上(億円、名目))→ 売上 1 億円・営業利益 0 億円。AIエージェント代替で数量と単価の双方が低下。維持開発費を回収できない。

倍率:営業赤字のためPERを用いず、2025年末の自己資本約20.6億円に対し、2026年中間期の資産・負債と長谷川美芸の取得を踏まえた売却可能資産の床約12.0億円を適用する。12.0÷20.6≒0.5825であり、過去の株価の谷やPBRからは決めていない。将来の自己資本13.0億円に倍率を掛けるものでもない。株式の希薄化は別途holder_shareに反映する。

確率:競合の低価格設備と集客力に押され、連携先の離反、買収統合の失敗、設備減損が重なる構造的な敗北を想定する。完全な事業消滅は考えないが、製造業の小さな利益率が失われると価値が急減するため15%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

自社EC経由のオンデマンドプリント

オリジナルプリント.jpなどを通じて個人・学校・企業から受注し、自社または協力工場で衣類や雑貨を加工して出荷する。

数量年間受注件数(万件、推計)価格受注1件当たり平均売上(万円、名目)売上営業利益
今 2025/12 35.0 1.55 54 4
10 年後 中立 53.0 1.99 105 8

取り方:会社の2026年9月公表決算説明資料17ページにある「オリジナルプリント.jp受注状況」の四半期別トランザクション数と平均顧客単価のグラフを基に、2025年の年間受注件数を約35万件、平均単価を約1.55万円と概算した。正確な年次数値の表形式開示がなくグラフからの推定である。35万件×1.55万円=54.25億円。2025年のプリントサービス全体85.4億円のうち自社サイト相当と推定するが、会社が正式に公表した自社サイト売上ではない。営業利益4.0億円は全社営業利益を事業構造から推計配賦した値。

連携パートナー経由のプリント製造

EC事業者やブランド、法人のシステムと連携して注文データを受け取り、印刷・加工・出荷を行う。

数量年間受注ロット数(万件換算、推計)価格受注ロット当たり平均売上(万円、名目)売上営業利益
今 2025/12 10.0 3.11 31 1
10 年後 中立 14.5 3.90 57 3

取り方:2025年のオンデマンドプリントサービス公表売上85.39億円から、自社ECの受注グラフを用いた推計売上54.25億円を控除した31.14億円を連携パートナー等の受注に対応する売上とする。会社は当該数量と平均受注単価を開示していない。比較可能な注文規模の参考としてCLAT-JAPANは2025年に約10万件の注文、売上約37億円を公表しているため、年間10万ロット・平均3.114万円の仮説を採用した。ただし連携先の注文単位が同じとは限らず、数量と単価の双方に大きな推定誤差がある。営業利益1.2億円は推計配賦。参考:https://j-net21.smrj.go.jp/special/vibrant/20260925.html

印刷装置・自動化装置・消耗品

DTF・DTG関連プリンター、後加工・梱包装置などの販売と、インク・材料・保守の継続収入。

数量年間装置セット・消耗品売上の換算台数(台、推計)価格換算台数当たり装置・消耗品年商(億円、名目)売上営業利益
今 2025/12 125 0.05 6 0
10 年後 中立 195 0.06 12 1

取り方:会社公表の2025年ソリューションサービス売上8.62億円には装置、消耗品、ソフトウエアが含まれるが、厳密な内訳と販売台数は非開示。2026年中間期の会社資料では装置関連の消耗品売上が堅調とされ、2026年3月の事業計画は装置本体、導入支援、インク・資材、保守という売上モデルを示す。売上の約72%を装置・消耗品関連とする仮説から6.2億円を配分し、125台相当×約496万円で数量と単価を表現した。これは実際の出荷台数ではない。ローランドDGのTY-300の装置標準価格198万円なども参照したが、機種・消耗品・保守が異なるため直接の市場シェアには利用しない。参考:https://www.rolanddg.co.jp/corporate/news/2025/250107-ty-300-global

受注・生産管理SaaSと導入開発

デザインシミュレーター、受注管理、生産管理、個別導入支援を外部企業へ提供する。業務画面と個別開発の部分にはAIエージェント代替リスクがある。

数量年間契約・導入案件の換算顧客数(件、推計)価格換算顧客1件当たり年間売上(億円、名目)売上営業利益
今 2025/12 110 0.02 2 0
10 年後 中立 82.0 0.02 2 0

取り方:2025年のソリューションサービス売上8.62億円から装置・消耗品等の推計6.2億円を控除し、2.42億円をSaaS・個別開発・導入支援の合算として仮置きする。110契約相当×220万円という数量と単価は会社の契約数開示ではなく、収益モデルを比較するための仮説である。2026年3月事業計画34ページには初期導入・開発・導入サポートと月額利用料・従量課金が記載されている。AIエージェント代替の型は、画面中心SaaSと人月・工数型開発の混合と判定し、堀の証拠が二つ以上必要な「記録の正本」型とはしない。

リスクと懸念

広告費と競争による値決め力の低下

受注を増やすための検索広告や販促費が高くなれば、売上高が伸びても利益は残らない。2026年中間期は広告宣伝費が前年同期比約27%増え、売上総利益率は前年同期より低下した。UP-TやCLAT-JAPANなどが同等の品質と短納期を実現し続ければ、値上げによる費用転嫁が難しくなる。

設備投資と運転資金による現金の減少

2026年6月末の現預金は2025年末から約6.2億円減少した。売上債権の増加、設備投資、自己株式取得、配当が重なったためである。新たな工場や装置に投資し続けなければ成長できない場合、会計上の純利益と株主が自由に受け取れる現金には差が生じる。工場稼働率が低下した時の固定費負担も大きい。

長谷川美芸買収の投資効率と希薄化

買収先の売上には従来の生産委託取引が含まれるため、連結売上の増加がそのまま外部需要の拡大を意味しない。株式交換による25.2万株の交付によって既存株主の持分が薄まる。買収先の外注費削減や自動化が進まなければ、追加された設備と取得費用が利益を圧迫する。取得対価と統合効果の比較を継続する必要がある。

AIエージェント代替

ソリューション事業のSaaS型受注管理、生産管理画面、導入支援、個別開発はAIエージェントが一部を直接処理できる領域である。会社には低解約率、規制対応の不可欠性、独自データによる価格決定力という「記録の正本」型の証拠が二つ以上確認できない。この部分の中立数量は縮小させ、長期成長率を0%とする。一方で物理的な印刷・梱包・発送はAIだけでは代替されないため、全社一律の縮小はしない。

製造技術の普及と設備の陳腐化

DTF・DTG・UV印刷機の性能が向上し、機械メーカーが安価な装置を広く販売すれば、中小の競合も同等の生産能力を持てる。既存設備への投資額が大きいほど、新世代の装置への更新に費用がかかる。自動化技術の導入が自社だけの強みではなく業界共通の能力になれば、価格競争は一段と激しくなる。

注文の季節変動と連携先の離反

Tシャツなどの需要は夏や学校・企業イベントに偏りやすい。受注数量の変化に対して工場の人員、家賃、設備償却はすぐに減らせないため、閑散期の利益率は低くなる。提携先が他社工場へ発注を移す場合、個別契約の終了よりも早く製造数量が減ることがある。単なる協力工場数の増加より、実際に処理した注文量と継続率の確認が重要だ。

株主構成と資本配分の不確実性

2025年末の上位10株主の持株比率は約71.6%で、日本創発グループなどの事業会社や経営者が大きな持分を持つ。事業上の提携は強みだが、少数株主は資本政策を直接左右しにくい。配当と自社株買いは近年増えたものの、長期の総還元性向に数値上の約束はない。将来の買収や設備投資が資本コストを下回る利回りとなる危険を残す。

今後の分かれ目

自社ECの年間注文件数が数年以内に40万件を超え、平均単価と粗利益率を維持できたら
中立の数量成長が実現に近づくため、やや楽観側の確率を引き上げる。注文獲得費用が同時に増えていないかを確認する。
広告宣伝費率が横ばいまたは低下しながら、営業利益率が7%を超えて継続したら
製造自動化と規模の効果が確認できたと評価し、中立の営業利益率と増分資本収益率を上方修正する。
長谷川美芸の統合後、外部売上の増加と製造原価率の改善が開示されたら
買収の実質的な収益貢献を確認し、やや楽観の可能性を高める。連結内部取引を除いた利益改善を重視する。
現預金が一段と減少し、設備更新のための有利子負債が継続的に増えたら
資本コストを機械的に上げず、借換金利、支払利息、必要な設備投資、還元余力を将来の純利益と累積還元へ反映する。
SaaSの契約・利用料が減少し、装置や消耗品だけでソリューション売上を支える状態になったら
AIエージェント代替の影響が表面化したと判断する。業務ソフト部分の数量を下げるが、実物装置の収益を同時に縮小させることはしない。
連携パートナーの継続率が低下し、プリントサービス売上が市場成長率を継続的に下回ったら
製造ネットワークの堀が弱まっていると判断し、中立の数量と利益率を下げ、やや悲観・悲観側へ確率を移す。
工場の新規投資額が償却費を長期間上回るのに、営業キャッシュフローが増えなかったら
会計上の利益が株主の自由な現金にならない事実として扱い、将来の還元と余剰現金を減らす。事業規模の拡大だけでは価値を引き上げない。

見ておくもの

  • オリジナルプリント.jpの四半期別トランザクション数と平均顧客単価
  • プリントサービスの売上成長率と売上総利益率
  • 広告宣伝費・人件費・荷造運送費の売上高に対する比率
  • 自社工場とOPN協力工場の数、稼働率、処理数量
  • 設備投資額、減価償却費、営業キャッシュフローと自由現金
  • 長谷川美芸の連結後の外部売上、営業利益、のれんと減損
  • ソリューション事業の装置本体、消耗品、SaaS売上の内訳
  • AIによる受注・生産管理の自動化と顧客側の内製化
  • 配当性向、自己株買い、株式交換後の株数と新株予約権の行使
  • UP-T、CLAT-JAPAN、ラクスル系サービスなどの競争条件と市場シェア

倍率と資本コストの決め方

数量は受注件数・受注ロット数・装置換算台数・契約相当数で表し、物価3%は価格にのみ反映した。サービス売上の内訳は開示が足りない部分を明示的な仮説で補ったが、元の会社売上94億円との整合を確認した。市場シェアは比較対象市場の定義が完全には一致しないため参考比率として扱う。

倍率は現在や過去のPER・PBRを参照せず、資本コスト7.75%、長期名目成長率2.6%、十年後のROEと増分資本利回りから算定した。中立の正当化PERは約14.6倍であり、強い堀を前提にしていない。希薄化は2026年10月26日に完了した株式交換と新株予約権による増加を既存株主の取り分に反映した。基準時価総額は約36.8億円である。

明示した五つの筋書きの時価総額と累積還元を十年間割り引いた概算は、既存株主帰属ベースで約56.9億円、基準時価総額との差は約+55%となる。将来の余剰現金を追加計上する前の比較である。悲観の企業価値12.0億円は売却可能資産の床に一致する。希薄化後の既存株主帰属額は約10.8億円で、基準期末の純現金10.1億円を上回る。2026年半ばの現金流出を踏まえ、資産の処分・回収を個別に見積もり、のれんなどの実体の乏しい資産は含めない。新リース会計基準による貸借対照表の表示変更が生じても、家賃を営業費用に含める従来と同じ経済的負担で比較する。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。無リスク金利3%と株式リスクプレミアム4.5%による基本7.5%に、循環・値決め力・借金・寿命の合計+0.25%を加えた。小型株であることによる機械的な規模プレミアムは付けず、買収の実行リスクは筋書きと確率で評価する。

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ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +13.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +10.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) 適正 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +8.5% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.3%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 オリバー619A 改装需要と高い顧客再受注率は魅力だが、のれんと希薄化を考えると現在の時価総額はおおむね適正圏 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 ローランド7944 電子ドラムとBOSSの世界ブランドは強い。買収失敗と需要循環を織り込んでも長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +7.1% · 10 年 適正(年 +11.6%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +5.5% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 +0.9% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −5.2% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −6.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −6.5% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −7.6% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.1% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −8.2% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −9.2% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 バルコス7790 ブランド拡張には伸びしろがあるが、重い借入金と買収の不確実性を考えると、現状の評価には安全域が足りない 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +8.4%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.3% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −12.9% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −14.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −18.5% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −20.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −20.9% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 イタミアート168A 小口印刷の注文増には実績があるが、借入と設備投資が利益を食い、現値には安全域が乏しくやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −27.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −27.6% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −29.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −32.6% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.3% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −37.9% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −47.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.5% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −50.5% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −56.8% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −66.0% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 イーディーピー7794 人工ダイヤの大型ウエハに可能性はあるが、赤字と希薄化を経た現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 −69.1% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −75.5% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.3% · 10 年 割高(年 −7.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −82.7% · 10 年 割高(年 −7.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.2% · 10 年 割高(年 −9.8%)

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読んだ資料

  1. イメージ・マジック 2026年12月期第2四半期決算説明会資料(2026年9月公表)
  2. イメージ・マジック 事業計画及び成長可能性に関する事項(2026年3月)
  3. イメージ・マジック 長谷川美芸の完全子会社化完了に関するお知らせ(2026年10月26日)

分析日 2026-10-22