株譜
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三井松島ホールディングス 1518

ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,673 円990 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,200 円815 億円差 +21.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 2,673 円990 億円 · 差 +21.5% · 期待の年率 +8.5%
期待の年率リターン(10 年)+8.5%資本コスト比 +1.0 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

三井松島は、石炭会社から転じて、小さなニッチ製造業を買い集める持株会社だ。ストロー、シュレッダー、産業用チェーン、架線金具などを抱え、2026/03 期は営業利益 96 億円を稼いだ。祖業の石炭は 2024/03 期に終えている。

筆者の結論は「ほぼ適正」である。10 年後の価値は、今の時価総額を 1%ほど下回る程度にとどまる。買い方の巧さは本物だが、自社株買いで財務が重くなり、その強みはすでに値段に含まれていると見る。

中立の姿は地味だ。需要の中心は国内の成熟市場で、数量の伸びは小さい。物価の分と、毎期の利益でまかなう買収が、営業利益を 10 年で 6 割ほど押し上げる。金利の上昇で、利益が年 10 億円ほど削られる点も織り込んだ。

見どころは 2 つある。1 つは、買収を毎期の利益の範囲で続けられるかだ。もう 1 つは、中核の子会社の持株が 5 割ほどで、利益の一部が外に出る点だ。中期計画は 2030/03 期の純利益 100 億円を掲げるが、筆者は借金頼みの達成を前提にしない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、見る点は 3 つある。第 1 に、10 年後も残る事業か。ストローも架線金具も産業用チェーンも、地味だが消えない。小さな市場の寄せ集めなので、1 つが傷んでも全体は崩れにくい。

第 2 に、稼いだ利益の使い道だ。この会社は利益を買収に回し、価格を利益の 10 倍前後に抑えてきた。自社株買いでは、株数を 3 割ほど減らした。資本の配り方は、オーナーとして持ちたいと思える側にある。

第 3 に、安全域だ。ここが弱い。純有利子負債は 445 億円で、買収と自社株買いをやり切った後だ。利益が 3 割落ちても生き延びるが、減損が重なると自己資本が削られる。

株主のものになる利益は、営業利益の 7 割ほどの純利益から、少数株主の取り分と買収に回す分を引いた残りだ。買収が資本コスト並みの稼ぎにとどまれば、積み上げた利益はそのままの額でしか評価できない。価値を生むのは、安く買い続けられるかどうかだ。今の値段は、その巧さをほぼ織り込んでいると見る。

何で稼ぐ会社か

事業は 3 つの区分に分かれる。2026/03 期の売上は、産業用製品が 333 億円、生活消費財が 271 億円、金融その他が 52 億円だった。営業利益は順に 51 億円、25 億円、21 億円で、産業用製品が半分を稼ぐ。

産業用製品は、工場や鉄道を支える部品が中心だ。ジャパン・チェーン・ホールディングスは産業用のローラーチェーンを作る。日本カタンは鉄道の架線金具を持つ。CST はマスクブランクス、つまり半導体の回路原版の材料を手がける。どれも市場は小さいが、簡単には取り換えない部品だ。2026/03 期は売上が 12% 伸び、利益は 3 割増えた。

生活消費財は、日本ストローのストロー、明光商会の業務用シュレッダー、ケイエムテイのペットフードなどだ。明光商会は国内首位級とされる。買い手が個人や事務所なので景気には強いが、伸びは鈍い。円安による原価上昇が利益を削る年もある。

金融その他は、2024 年 7 月に約 113 億円で買った MRF が柱だ。不動産を担保にした貸付で、区分全体では利益率が 4 割に達する。上場株式への投資もここに入る。2026 年 8 月には、綿棒の山洋(売上 36 億円)を子会社にした。

この会社の本質は、個々の事業より買い方にある。条件は「ニッチ・安定・わかりやすい」で、買った会社は売らずに持つ。

優良さと弱いところ

この会社の優良さは、個々の事業ではなく、買収の規律にある。買う相手は後継者に困る中堅の製造業で、買った会社は売らずに持ち、経営は現場に任せる。石炭が終わった 2024/03 期のあと、営業利益を 96 億円まで戻せたのは、この積み重ねだ。

堀、つまり他社がまねしにくい強みは、会社ごとにばらばらだ。明光商会は業務用シュレッダーの首位級で、架線金具や産業用チェーンは、取り換えの手間が堀になる。ただどれも市場が小さく、1 社ずつの堀は浅い。集めて分散することで強くなる形だ。

資本効率は並である。過去 10 年の自己資本利益率の中央値は 9.5% で、資本コストとほぼ同じだ。2023/03 期の 41% は石炭価格が高騰した年の利益で、もう戻らない。

弱みは 3 つある。第 1 に借金だ。純有利子負債は 445 億円、自己資本比率は 43% まで下がった。第 2 に、中核の子会社の持株が 5 割ほどで、利益の一部が外に出る。第 3 に、事業が多岐にわたり、外から全体を測りにくい。筆者が最も気にするのは、この見えにくさだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

事業ごとに市場も競合も違う。産業用チェーンでは椿本チエインや大同工業が大手で、JCH はそれより小さい。国内の成熟市場で、数量の伸びは小さい。ただ補修や更新の需要が底堅く、値上げは通りやすい。

追い風は設備と更新の投資だ。鉄道や電力の設備は老朽化しており、架線金具の更新が続く。半導体やデータセンターの投資が増えれば、CST の材料や工業用綿棒にも出番が増える。2027/03 期の第 1 四半期は、産業用製品の売上が 3 割、利益が 2 割強伸びた。

向かい風は円安による原価と、縮む需要だ。ペーパーレスで、紙を裁くシュレッダーの市場は広がりにくい。ストローやペットフードは輸入の原料が多く、円安が利益を削る。第 1 四半期の生活消費財は、実際に減益だった。ここでは為替を 150 円で動かさず、物価と同じペースで値上げできるかを見る。

本当の競争は買収の市場にある。後継者のいない中堅製造業は多いが、投資ファンドや事業会社も狙う。買収価格が上がれば、買う側の稼ぎは薄くなる。この会社は MRF を純利益の約 10 倍で買うなど、価格を抑えてきた。この規律が続くかが、10 年の分かれ目だ。

資本政策と M&A

資本の使い方は、この 2 年で大きく変わった。2025 年 5 月に最大 200 億円の自社株買いを決め、発行済株式の約 3 割を買い戻す枠を置いた。株数は大きく減り、自己資本比率は 64% から 43% に下がった。

買収は 16 件に達した。2026 年 8 月の山洋は、売上 36 億円・営業利益 3.9 億円で、純資産は約 91 億円ある(価格は非公表)。利益より資産に重きを置いた買い物に見える。

中期計画は、2030/03 期に純利益 100 億円以上、買収などに 400 億円を投じる内容だ。配当は累進配当で、配当性向 4 割を目安とし、社長は引き上げる可能性にも触れた。2027/03 期は上場株の売却益を受けて、配当総額で年 48 億円ほど(前期は 18 億円)へ大きく増やし、これを新しい基準にするという。10 年の還元は、この下限が続く前提で、中立で配当と自社株買いの合計 500 億円と置いた。

株主は、自己株が約 4 割を占める。TOB(公開買い付け)の可能性は、kabufu の試算で 10 年以内に 24% とある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

「ニッチ・安定・わかりやすい」という買い方が、成果を出している。石炭が終わった後の 2024/03 期から、営業利益を 96 億円まで戻した。2027/03 期は 100 億円の計画だ。産業用製品は、2027/03 期の第 1 四半期も売上が 3 割伸び、チェーン、架線金具、半導体材料のどれもが回っている。

買収の規律は高く評価できる。MRF は純利益の約 10 倍、山洋は純資産の範囲で買えた。売らずに持つので、買われる側にも安心感があり、後継者のいない中堅製造業が相談に来る。件数は 16 に達したが、まだ入口に立ったところだ。

中期計画は、2030/03 期の純利益 100 億円と、400 億円の投資を掲げる。社長は配当性向を上げる可能性にも触れ、2027/03 期は配当を大きく増やした。自社株買いで株数が 3 割減り、1 株あたりの価値も上がった。

金利が上がっても、買った会社の利益が物価と同じペースで伸びれば、借金の負担は薄まる。10 年の複利で見れば、小さな買収を重ねるこのやり方は、資本コストを上回る利益を積み上げる仕組みになる。

慎重な見方

利益の質を疑う。2027/03 期の純利益 86 億円の計画には、上場株の売却益が混じる。繰り返せない利益だ。石炭が終わった後の利益は、買収で買った分と、買う前の会社の寄せ集めにすぎない。

借金が重い。純有利子負債は 445 億円で、自己資本比率は 2 年で 64% から 43% に下がった。山洋でさらに増える。金利が上がり、借り換えで 3.5% 前後になれば、利益は年 10 億円ほど削られる。

事業が散らばり、内部が見えない。中核の子会社の持株は 5 割ほどで、利益の一部は外に出る。買収は後から減損になりやすく、のれんの償却も重なる。投資ファンドも同じ会社を狙うので、買収価格は上がる一方だ。

円安で原価が上がる生活消費財は、第 1 四半期に減益だった。紙のシュレッダーは需要が細り、ストローは素材の転換に追われる。10 年の長さで見れば、毎年買い続ける会社は、いつか高い買い物をつかむ。

株の売買の面でも、気がかりがある。自己株が約 4 割を占め、市場に出回る株は少ない。株数が減って株価が上がった後は、次の買い戻しの余地も限られる。自社株買いで上げた 1 株あたりの価値は、再現しにくい。中期計画の 100 億円も、買収の資金が借金なら、利益が増えても、1 株の価値は同じように増えるとは限らない。

どちらに重みを置いたか

買い方の巧さでは、強気の言い分が勝つ。利益の質と借金の面では、慎重な言い分が当たっている。確率は中立に 38% を置き、強気側 32%、慎重側 30% とした。強気側をわずかに厚くしたのは、買収の実績が積み上がっているからだ。ただ、買収の失敗と円安が重なる姿も 1 割残した。結果は、中立の 10 年後の価値が今の時価総額とほぼ同じで、全体でも差は小さく、適正と出た。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,712 円1,375 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,252 円464 億円)。 今の値に割り戻すと 2,673 円990 億円、今との差 +21.5%、 期待の年率 +8.5%(資本コスト 7.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 6,057 円2,243 億円 1,512 円560 億円 +244.0% +13.2% 757 円280 億円
やや楽観 22% 5,234 円1,938 億円 1,431 円530 億円 +203.0% +11.7% 1,466 円543 億円
中立 38% 4,208 円1,558 億円 1,350 円500 億円 +152.6% +9.7% 2,112 円782 億円
やや悲観 20% 1,514 円561 億円 1,026 円380 億円 +15.5% +1.4% 508 円188 億円
悲観 10% 535 円198 億円 675 円250 億円 −45.0% −5.8% 121 円45 億円
加重平均100% 3,712 円1,375 億円1,252 円464 億円 +125.7% +8.5% 4,964 円1,838 億円

今の株価時価総額 2,200 円815 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 買収が当たり続け、産業用製品が大きく育つ 利益 128 億円 · PER 17.5 倍 · 株価時価総額 6,057 円2,243 億円

10 年後、産業用製品は実質で 9 割ほど増えている。年 1〜2 件の買収が当たり続け、JCH や日本カタンの隣に、似た規模の会社が何社も並ぶ。設備更新と半導体・データセンターの投資が追い風になり、CST や工業用綿棒も伸びる。生活消費財は、山洋と既存事業の統合で規模を増やし、原価を値上げで吸収する。MRF は貸付を増やすが、調達金利の上昇で利ざやは物価ほど伸びない。借金は増えるが、利益がそれを上回って増える。営業利益率は 15% 台、自己資本利益率も 13% 台に乗る。中期計画の純利益 100 億円は、10 年かけて 130 億円ほどに育つ。最も理想的な 10 年だ。

  • 業務用シュレッダー(台):数量 38,000(出荷台数(台)。1 台あたりの単価 25 万円で売上に換算)× 価格 138.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 台あたり 25 万円(億円換算))→ 売上 131 億円・営業利益 14 億円。数量 1.00 倍・値段 1.38 倍、営業利益率 11.0%
  • ストロー(百万本):数量 2,500(出荷本数(百万本)。100 万本あたり 220 万円で売上に換算)× 価格 1.30(単価の指数(今期 = 1.00)。原料と物流の値上がりは転嫁しにくい。rev_factor は 100 万本あたり 220 万円(億円換算))→ 売上 72 億円・営業利益 4 億円。数量 1.00 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 5.5%
  • ペットフード・住設部品ほか(万点):数量 1,936(出荷点数(万点)。1 万点あたり 1,000 万円で売上に換算)× 価格 138.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 万点あたり 1,000 万円(億円換算))→ 売上 267 億円・営業利益 28 億円。数量 1.60 倍・値段 1.38 倍、営業利益率 10.5%
  • 産業用ローラーチェーン(km):数量 7,150(出荷長さ(km)。1 km あたり 2,000 万円で売上に換算)× 価格 140.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 km あたり 0.02 億円)→ 売上 200 億円・営業利益 32 億円。数量 1.10 倍・値段 1.40 倍、営業利益率 16.0%
  • 架線金具(千個):数量 1,300(出荷個数(千個)。1,000 個あたり 500 万円で売上に換算)× 価格 140.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 個あたり 500 万円(億円換算))→ 売上 91 億円・営業利益 17 億円。数量 1.30 倍・値段 1.40 倍、営業利益率 19.0%
  • マスクブランクス(枚):数量 121,000(出荷枚数(枚)。1 枚あたり 10 万円で売上に換算)× 価格 1.25(単価の指数(今期 = 1.00)。微細化で高付加価値品は上がるが、旧世代品は値下がりするため、物価までは上がらない前提。rev_factor は 1 枚あたり 10 万円(億円換算))→ 売上 151 億円・営業利益 38 億円。数量 2.20 倍・値段 1.25 倍、営業利益率 25.0%
  • 測定機器・計量機・工業用綿棒ほか(千点):数量 1,244(出荷点数(千点)。1 点あたり 2 万円で売上に換算)× 価格 140.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 点あたり 0.2 億円)→ 売上 348 億円・営業利益 35 億円。数量 2.55 倍・値段 1.40 倍、営業利益率 10.0%
  • MRF の貸付残高(億円):数量 465(貸付残高(億円)。売上は残高 × 利回り 12% で換算)× 価格 115.0%(利回りの指数(今期 = 1.00)。調達金利が上がるぶん利ざやは広がらない。物価並みには上がらず、10 年 1.10 倍まで。rev_factor は利回り 12%)→ 売上 64 億円・営業利益 24 億円。数量 1.55 倍・値段 1.15 倍、営業利益率 38.0%
  • 上場株式の運用残高(億円):数量 217(運用残高(億円)。売上は残高 × 約 10% の収益率で換算)× 価格 1.20(収益率の指数(今期 = 1.00)。売却益と配当の合計で、物価並みに伸びる保証はない)→ 売上 26 億円・営業利益 11 億円。数量 1.40 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 42.0%

倍率:事業の純利益 128 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 13.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.5 倍。全体の PER 17.52 倍、時価総額 2,243 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中期計画どおりに買収が進み、価格の規律も保たれ、さらに半導体と設備更新が重なる姿。どれか 1 つなら十分ありうるが、10 年続けて全部は難しいので 1 割とした。

やや楽観 22% 産業用製品が伸び、買収もおおむね当たる 利益 114 億円 · PER 17.0 倍 · 株価時価総額 5,234 円1,938 億円

産業用製品は実質で 6 割強伸びる。鉄道と電力の更新が続き、半導体関連の需要も加わって、チェーンや架線金具、CST が堅調に伸びる。買収は年 1 件ほどで、価格は利益の 10 倍前後に収まる。生活消費財は、山洋の統合と値上げで利益率を 10% 近くまで戻す。MRF の貸付は緩やかに増える。借金は高止まりするが、自社株買いは続けず、利益は買収と返済に回る。営業利益は 10 年で倍近くになり、自己資本利益率は 12% 近い。堅い土台に買収の上乗せが乗る、悪くない 10 年だ。

中期計画の 100 億円は、2030/03 期にはわずかに届かず、数年遅れで達成する。それでも利益の積み上がりは早く、配当性向を 4 割から引き上げる余地も出てくる。

  • 業務用シュレッダー(台):数量 37,240(出荷台数(台)。1 台あたりの単価 25 万円で売上に換算)× 価格 136.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 台あたり 25 万円(億円換算))→ 売上 127 億円・営業利益 13 億円。数量 0.98 倍・値段 1.36 倍、営業利益率 10.5%
  • ストロー(百万本):数量 2,425(出荷本数(百万本)。100 万本あたり 220 万円で売上に換算)× 価格 1.30(単価の指数(今期 = 1.00)。原料と物流の値上がりは転嫁しにくい。rev_factor は 100 万本あたり 220 万円(億円換算))→ 売上 69 億円・営業利益 4 億円。数量 0.97 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 5.3%
  • ペットフード・住設部品ほか(万点):数量 1,815(出荷点数(万点)。1 万点あたり 1,000 万円で売上に換算)× 価格 136.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 万点あたり 1,000 万円(億円換算))→ 売上 247 億円・営業利益 25 億円。数量 1.50 倍・値段 1.36 倍、営業利益率 10.0%
  • 産業用ローラーチェーン(km):数量 7,020(出荷長さ(km)。1 km あたり 2,000 万円で売上に換算)× 価格 137.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 km あたり 0.02 億円)→ 売上 192 億円・営業利益 30 億円。数量 1.08 倍・値段 1.37 倍、営業利益率 15.5%
  • 架線金具(千個):数量 1,250(出荷個数(千個)。1,000 個あたり 500 万円で売上に換算)× 価格 137.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 個あたり 500 万円(億円換算))→ 売上 86 億円・営業利益 16 億円。数量 1.25 倍・値段 1.37 倍、営業利益率 18.5%
  • マスクブランクス(枚):数量 107,000(出荷枚数(枚)。1 枚あたり 10 万円で売上に換算)× 価格 1.22(単価の指数(今期 = 1.00)。微細化で高付加価値品は上がるが、旧世代品は値下がりするため、物価までは上がらない前提。rev_factor は 1 枚あたり 10 万円(億円換算))→ 売上 131 億円・営業利益 31 億円。数量 1.95 倍・値段 1.22 倍、営業利益率 23.5%
  • 測定機器・計量機・工業用綿棒ほか(千点):数量 1,122(出荷点数(千点)。1 点あたり 2 万円で売上に換算)× 価格 137.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 点あたり 0.2 億円)→ 売上 307 億円・営業利益 29 億円。数量 2.30 倍・値段 1.37 倍、営業利益率 9.5%
  • MRF の貸付残高(億円):数量 420(貸付残高(億円)。売上は残高 × 利回り 12% で換算)× 価格 113.0%(利回りの指数(今期 = 1.00)。調達金利が上がるぶん利ざやは広がらない。物価並みには上がらず、10 年 1.10 倍まで。rev_factor は利回り 12%)→ 売上 57 億円・営業利益 21 億円。数量 1.40 倍・値段 1.13 倍、営業利益率 37.0%
  • 上場株式の運用残高(億円):数量 202(運用残高(億円)。売上は残高 × 約 10% の収益率で換算)× 価格 1.17(収益率の指数(今期 = 1.00)。売却益と配当の合計で、物価並みに伸びる保証はない)→ 売上 24 億円・営業利益 10 億円。数量 1.30 倍・値段 1.17 倍、営業利益率 41.0%

倍率:事業の純利益 114 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.2% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.0 倍。全体の PER 17 倍、時価総額 1,938 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:産業用製品の伸びと買収の実績が続く姿。中期計画ほどではないが、これまでの実績から十分ありうるので、強気の側にやや厚く 22% を置いた。

中立 38% 中立:国内の堅い需要に、毎期の利益でまかなう買収が乗る 利益 96 億円 · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 4,208 円1,558 億円

売上は 10 年で 7 割ほど増える。数量の伸びは小さく、大半が物価と買収だ。産業用製品は、設備更新と半導体の需要で実質 15% ほど伸び、買収の上乗せが 3 割ほど加わる。生活消費財は、国内の人口とペーパーレスで数量が増えず、山洋などの買収で 1 割強増える。値段は原価を転嫁できて物価並みに上がる。MRF の貸付は緩やかに増えるが、利ざやは調達金利の上昇で薄くなる。買収で買った会社の利益率は低めなので、全体の営業利益率は 14% 近くに下がる。借り換えの金利は 3.5% 前後に上がり、利益を年 10 億円ほど削る。自己資本利益率は 11% で、いまとほぼ同じ水準だ。地味だが、崩れにくい 10 年である。

  • 業務用シュレッダー(台):数量 36,100(出荷台数(台)。1 台あたりの単価 25 万円で売上に換算)× 価格 134.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 台あたり 25 万円(億円換算))→ 売上 121 億円・営業利益 12 億円。数量 0.95 倍・値段 1.34 倍、営業利益率 10.0%
  • ストロー(百万本):数量 2,375(出荷本数(百万本)。100 万本あたり 220 万円で売上に換算)× 価格 1.28(単価の指数(今期 = 1.00)。原料と物流の値上がりは転嫁しにくい。rev_factor は 100 万本あたり 220 万円(億円換算))→ 売上 67 億円・営業利益 3 億円。数量 0.95 倍・値段 1.28 倍、営業利益率 5.0%
  • ペットフード・住設部品ほか(万点):数量 1,694(出荷点数(万点)。1 万点あたり 1,000 万円で売上に換算)× 価格 134.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 万点あたり 1,000 万円(億円換算))→ 売上 227 億円・営業利益 22 億円。数量 1.40 倍・値段 1.34 倍、営業利益率 9.5%
  • 産業用ローラーチェーン(km):数量 6,825(出荷長さ(km)。1 km あたり 2,000 万円で売上に換算)× 価格 134.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 km あたり 0.02 億円)→ 売上 183 億円・営業利益 27 億円。数量 1.05 倍・値段 1.34 倍、営業利益率 14.5%
  • 架線金具(千個):数量 1,150(出荷個数(千個)。1,000 個あたり 500 万円で売上に換算)× 価格 134.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 個あたり 500 万円(億円換算))→ 売上 77 億円・営業利益 14 億円。数量 1.15 倍・値段 1.34 倍、営業利益率 18.0%
  • マスクブランクス(枚):数量 88,000(出荷枚数(枚)。1 枚あたり 10 万円で売上に換算)× 価格 1.20(単価の指数(今期 = 1.00)。微細化で高付加価値品は上がるが、旧世代品は値下がりするため、物価までは上がらない前提。rev_factor は 1 枚あたり 10 万円(億円換算))→ 売上 106 億円・営業利益 23 億円。数量 1.60 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 22.0%
  • 測定機器・計量機・工業用綿棒ほか(千点):数量 1,000(出荷点数(千点)。1 点あたり 2 万円で売上に換算)× 価格 134.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 点あたり 0.2 億円)→ 売上 268 億円・営業利益 24 億円。数量 2.05 倍・値段 1.34 倍、営業利益率 9.0%
  • MRF の貸付残高(億円):数量 375(貸付残高(億円)。売上は残高 × 利回り 12% で換算)× 価格 110.0%(利回りの指数(今期 = 1.00)。調達金利が上がるぶん利ざやは広がらない。物価並みには上がらず、10 年 1.10 倍まで。rev_factor は利回り 12%)→ 売上 50 億円・営業利益 18 億円。数量 1.25 倍・値段 1.10 倍、営業利益率 36.0%
  • 上場株式の運用残高(億円):数量 186(運用残高(億円)。売上は残高 × 約 10% の収益率で換算)× 価格 1.15(収益率の指数(今期 = 1.00)。売却益と配当の合計で、物価並みに伸びる保証はない)→ 売上 21 億円・営業利益 9 億円。数量 1.20 倍・値段 1.15 倍、営業利益率 40.0%

倍率:事業の純利益 96 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.0% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.3%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.2 倍。全体の PER 16.23 倍、時価総額 1,558 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の成熟した需要が中心で、買収は毎期の利益の範囲にとどまる姿。事業の分散があり、大きくは崩れないが大きくも伸びない。議論の落としどころとして最も厚い 38% を置いた。

やや悲観 20% 買収の価格が上がり、成長が鈍る 利益 59 億円 · PER 9.5 倍 · 株価時価総額 1,514 円561 億円

買収の価格が上がり、利益の 12〜13 倍でないと買えなくなる。買った会社の稼ぎは資本コスト並みにとどまり、自己資本利益率は 7% ほどに落ちる。円安で生活消費財の原価が上がり、値上げが追いつかない年が続く。産業用製品は国内の設備投資が弱く、数量は 1 割ほどしか伸びない。MRF は貸倒れが増えて利益が薄くなる。借金は返せるが、金利の上昇で利益は削られる。営業利益は 10 年でほぼ横ばいになる。会社は傾かないが、資本を使うほど価値が増える会社ではなくなる。

配当は続き、減配までは起きない。ただ中期計画の 100 億円は遠のき、買収の旗を掲げる会社の評価は、地味な製造業の寄せ集めに近づく。

  • 業務用シュレッダー(台):数量 32,300(出荷台数(台)。1 台あたりの単価 25 万円で売上に換算)× 価格 130.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 台あたり 25 万円(億円換算))→ 売上 105 億円・営業利益 9 億円。数量 0.85 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 8.5%
  • ストロー(百万本):数量 2,125(出荷本数(百万本)。100 万本あたり 220 万円で売上に換算)× 価格 1.22(単価の指数(今期 = 1.00)。原料と物流の値上がりは転嫁しにくい。rev_factor は 100 万本あたり 220 万円(億円換算))→ 売上 57 億円・営業利益 2 億円。数量 0.85 倍・値段 1.22 倍、営業利益率 3.5%
  • ペットフード・住設部品ほか(万点):数量 1,392(出荷点数(万点)。1 万点あたり 1,000 万円で売上に換算)× 価格 130.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 万点あたり 1,000 万円(億円換算))→ 売上 181 億円・営業利益 15 億円。数量 1.15 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 8.0%
  • 産業用ローラーチェーン(km):数量 6,175(出荷長さ(km)。1 km あたり 2,000 万円で売上に換算)× 価格 130.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 km あたり 0.02 億円)→ 売上 161 億円・営業利益 19 億円。数量 0.95 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 12.0%
  • 架線金具(千個):数量 1,000(出荷個数(千個)。1,000 個あたり 500 万円で売上に換算)× 価格 130.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 個あたり 500 万円(億円換算))→ 売上 65 億円・営業利益 10 億円。数量 1.00 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 16.0%
  • マスクブランクス(枚):数量 66,000(出荷枚数(枚)。1 枚あたり 10 万円で売上に換算)× 価格 1.10(単価の指数(今期 = 1.00)。微細化で高付加価値品は上がるが、旧世代品は値下がりするため、物価までは上がらない前提。rev_factor は 1 枚あたり 10 万円(億円換算))→ 売上 73 億円・営業利益 12 億円。数量 1.20 倍・値段 1.10 倍、営業利益率 17.0%
  • 測定機器・計量機・工業用綿棒ほか(千点):数量 708(出荷点数(千点)。1 点あたり 2 万円で売上に換算)× 価格 130.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 点あたり 0.2 億円)→ 売上 184 億円・営業利益 14 億円。数量 1.45 倍・値段 1.30 倍、営業利益率 7.5%
  • MRF の貸付残高(億円):数量 330(貸付残高(億円)。売上は残高 × 利回り 12% で換算)× 価格 105.0%(利回りの指数(今期 = 1.00)。調達金利が上がるぶん利ざやは広がらない。物価並みには上がらず、10 年 1.10 倍まで。rev_factor は利回り 12%)→ 売上 42 億円・営業利益 13 億円。数量 1.10 倍・値段 1.05 倍、営業利益率 30.0%
  • 上場株式の運用残高(億円):数量 155(運用残高(億円)。売上は残高 × 約 10% の収益率で換算)× 価格 1.05(収益率の指数(今期 = 1.00)。売却益と配当の合計で、物価並みに伸びる保証はない)→ 売上 16 億円・営業利益 5 億円。数量 1.00 倍・値段 1.05 倍、営業利益率 32.0%

倍率:事業の自己資本利益率 7.3% は k 7.5% を下回る。ためた利益の価値も薄い。ROE が k 以下なので PER の上限は 1÷k=12.5 倍で、稼ぐ力から 9.5 倍に置いた。

確率:買収の価格が高止まりして稼ぎが薄くなり、円安で原価が上がる姿。事業は分散しているので崩れはしないが、強気の言い分ほどには伸びない。強気側とほぼ同じ厚みの 20% を置いた。

悲観 10% 高値の買収が減損になり、円安と金利が重なる 利益 22 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 535 円198 億円

買収が構造的に負ける。高値でつかんだ会社が減損になり、自己資本が削られる。産業用製品は、半導体や設備の投資が落ち込み、主要顧客を失って数量が 15% 減る。生活消費財は、円安と原料高で利益率が 5% まで下がる。MRF は担保の不動産価格が下がり、貸倒れが増える。借金は残るので、借り換えの金利が利益を削り続ける。営業利益は今の半分以下になり、純利益は 22 億円ほどにとどまる。配当は減らすが、止めるところまでは行かない。買収で膨らんだ会社が、元に戻る失望の 10 年になる。

事業が分散しているので、全部が同時に傷むことはない。シュレッダーやストローの底堅い需要と、鉄道の更新は残る。だから会社は存続するが、買収で成長する会社という物語は終わる。

  • 業務用シュレッダー(台):数量 26,600(出荷台数(台)。1 台あたりの単価 25 万円で売上に換算)× 価格 120.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 台あたり 25 万円(億円換算))→ 売上 80 億円・営業利益 4 億円。数量 0.70 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 5.0%
  • ストロー(百万本):数量 1,750(出荷本数(百万本)。100 万本あたり 220 万円で売上に換算)× 価格 1.10(単価の指数(今期 = 1.00)。原料と物流の値上がりは転嫁しにくい。rev_factor は 100 万本あたり 220 万円(億円換算))→ 売上 42 億円・営業利益 1 億円。数量 0.70 倍・値段 1.10 倍、営業利益率 1.5%
  • ペットフード・住設部品ほか(万点):数量 1,150(出荷点数(万点)。1 万点あたり 1,000 万円で売上に換算)× 価格 120.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 万点あたり 1,000 万円(億円換算))→ 売上 138 億円・営業利益 6 億円。数量 0.95 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 4.5%
  • 産業用ローラーチェーン(km):数量 5,525(出荷長さ(km)。1 km あたり 2,000 万円で売上に換算)× 価格 120.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 km あたり 0.02 億円)→ 売上 133 億円・営業利益 11 億円。数量 0.85 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 8.5%
  • 架線金具(千個):数量 850(出荷個数(千個)。1,000 個あたり 500 万円で売上に換算)× 価格 120.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 個あたり 500 万円(億円換算))→ 売上 51 億円・営業利益 6 億円。数量 0.85 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 11.0%
  • マスクブランクス(枚):数量 47,000(出荷枚数(枚)。1 枚あたり 10 万円で売上に換算)× 価格 1.00(単価の指数(今期 = 1.00)。微細化で高付加価値品は上がるが、旧世代品は値下がりするため、物価までは上がらない前提。rev_factor は 1 枚あたり 10 万円(億円換算))→ 売上 47 億円・営業利益 5 億円。数量 0.85 倍・値段 1.00 倍、営業利益率 10.0%
  • 測定機器・計量機・工業用綿棒ほか(千点):数量 439(出荷点数(千点)。1 点あたり 2 万円で売上に換算)× 価格 120.0%(単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 点あたり 0.2 億円)→ 売上 105 億円・営業利益 5 億円。数量 0.90 倍・値段 1.20 倍、営業利益率 5.0%
  • MRF の貸付残高(億円):数量 255(貸付残高(億円)。売上は残高 × 利回り 12% で換算)× 価格 95.0%(利回りの指数(今期 = 1.00)。調達金利が上がるぶん利ざやは広がらない。物価並みには上がらず、10 年 1.10 倍まで。rev_factor は利回り 12%)→ 売上 29 億円・営業利益 5 億円。数量 0.85 倍・値段 0.95 倍、営業利益率 18.0%
  • 上場株式の運用残高(億円):数量 108(運用残高(億円)。売上は残高 × 約 10% の収益率で換算)× 価格 0.95(収益率の指数(今期 = 1.00)。売却益と配当の合計で、物価並みに伸びる保証はない)→ 売上 10 億円・営業利益 2 億円。数量 0.70 倍・値段 0.95 倍、営業利益率 20.0%

倍率:事業の自己資本利益率 2.9% が k 7.5% を下回る。伸びても価値が増えないので、PER は 1÷k=12.5 倍が上限。優位を失い借金も重い会社なので、稼ぐ力(純利益÷k=12.5 倍)よりさらに厳しく 9.0 倍に置いた。

確率:高値の買収の失敗に、円安と金利上昇が重なる姿。事業が散らばっているので、深い崩れは 1 割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

業務用シュレッダー(台)

明光商会の MS シュレッダーと T SECURE など。事務所・官公庁向けの業務用が中心。

数量出荷台数(台)。1 台あたりの単価 25 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 台あたり 25 万円(億円換算)売上営業利益
今 2026/03 38,000 100.0% 95 10
10 年後 中立 36,100 134.0% 121 12

取り方:開示は区分の売上だけで、台数は出ない。明光商会の売上は約 65 億円(買収時の資料)で、T SECURE などの製造会社と周辺機器を合わせて約 95 億円と推定した。業務用の平均単価を約 25 万円とすると、年 3.8 万台になる(推定)。ペーパーレスで台数は減る前提。利益率は約 10%。

ストロー(百万本)

日本ストローの伸縮ストロー・単体ストロー。国内市場の 9 割が輸入品で、国産は 1 割ほど。

数量出荷本数(百万本)。100 万本あたり 220 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。原料と物流の値上がりは転嫁しにくい。rev_factor は 100 万本あたり 220 万円(億円換算)売上営業利益
今 2026/03 2,500 1.00 55 3
10 年後 中立 2,375 1.28 67 3

取り方:開示は区分の売上だけで、本数は出ない。日本ストローの売上を約 55 億円と推定し、100 万本あたり 220 万円(業務用の単価帯)で割ると約 25 億本になる(推定)。外食の人手不足と素材の転換で本数は減る前提。利益率は 5% と薄い。

ペットフード・住設部品ほか(万点)

ケイエムテイのペットフード、システック協和の住設部品、縫製・事務用品など。個人向けが中心。

数量出荷点数(万点)。1 万点あたり 1,000 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 万点あたり 1,000 万円(億円換算)売上営業利益
今 2026/03 1,210 100.0% 121 12
10 年後 中立 1,694 134.0% 227 22

取り方:区分の売上 271 億円からシュレッダー(約 95 億円)とストロー(約 55 億円)を除いた約 121 億円。点数は 1 万点あたり 1,000 万円の平均で置いた推定で、実物の数ではなく目安だ。国内の人口減で既存分は伸びず、10 年の数量の増加は 2026 年 8 月に買った山洋(売上 36 億円)などの買収分。利益率は約 10%。

産業用ローラーチェーン(km)

ジャパン・チェーン・ホールディングス(持株 50.1%)のローラーチェーン。工場の搬送・設備向け。

数量出荷長さ(km)。1 km あたり 2,000 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1 km あたり 0.02 億円売上営業利益
今 2026/03 6,500 100.0% 130 18
10 年後 中立 6,825 134.0% 183 27

取り方:開示は区分の売上だけで、長さは出ない。JCH の売上を約 130 億円と推定し、チェーンの平均単価を 1 km あたり 2,000 万円とすると約 6,500 km になる(推定)。国内の設備更新で数量は横ばいから微増。利益率は約 14%。

架線金具(千個)

日本カタンの鉄道の架線金具と送変電・配電用の金具。更新需要が中心。

数量出荷個数(千個)。1,000 個あたり 500 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 個あたり 500 万円(億円換算)売上営業利益
今 2026/03 1,000 100.0% 50 9
10 年後 中立 1,150 134.0% 77 14

取り方:開示は区分の売上だけで、個数は出ない。日本カタンの売上を約 50 億円、平均単価を 1,000 個あたり 500 万円とすると約 100 万個になる(推定)。鉄道・電力設備の老朽更新で数量は緩やかに増える前提。利益率は約 18%。

マスクブランクス(枚)

CST の半導体フォトマスク用の材料(マスクブランクス)。

数量出荷枚数(枚)。1 枚あたり 10 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。微細化で高付加価値品は上がるが、旧世代品は値下がりするため、物価までは上がらない前提。rev_factor は 1 枚あたり 10 万円(億円換算)売上営業利益
今 2026/03 55,000 1.00 55 15
10 年後 中立 88,000 1.20 106 23

取り方:開示は区分の売上だけで、枚数は出ない。CST の売上は 2016/03 期で 27 億円、その後の半導体投資で約 55 億円まで伸びたと推定し、平均 10 万円で割ると約 5.5 万枚になる(推定)。半導体の需要の伸びで数量は増える前提。利益率は約 28%。

測定機器・計量機・工業用綿棒ほか(千点)

水晶デバイスの測定機器、食品の計量機、工業用綿棒など、産業用製品の残りと、今後の買収分。

数量出荷点数(千点)。1 点あたり 2 万円で売上に換算価格単価の指数(今期 = 1.00)。物価 3% 込みで 10 年 1.34 倍。rev_factor は 1,000 点あたり 0.2 億円売上営業利益
今 2026/03 488 100.0% 98 8
10 年後 中立 1,000 134.0% 268 24

取り方:区分の売上 333 億円から、チェーン・架線金具・マスクブランクスを除いた約 98 億円。点数は平均単価 2 万円で置いた推定の目安。10 年の数量の増加の大半は、2030/03 期までに 400 億円を投じる買収で加わる会社の分。利益率は約 8%。

MRF の貸付残高(億円)

2024 年 7 月に約 113 億円で買ったエム・アール・エフの不動産担保融資。

数量貸付残高(億円)。売上は残高 × 利回り 12% で換算価格利回りの指数(今期 = 1.00)。調達金利が上がるぶん利ざやは広がらない。物価並みには上がらず、10 年 1.10 倍まで。rev_factor は利回り 12%売上営業利益
今 2026/03 300 100.0% 36 14
10 年後 中立 375 110.0% 50 18

取り方:開示は区分の売上だけで、貸付残高は出ない。MRF の売上を約 36 億円、利回りを 12% と推定し、残高を約 300 億円とした(推定)。純利益の約 10 倍で買った前提と整合する。利益率は約 39%。

上場株式の運用残高(億円)

MM Investments などの上場株式への投資。割安株への長期投資。

数量運用残高(億円)。売上は残高 × 約 10% の収益率で換算価格収益率の指数(今期 = 1.00)。売却益と配当の合計で、物価並みに伸びる保証はない売上営業利益
今 2026/03 155 1.00 16 7
10 年後 中立 186 1.15 21 9

取り方:区分の売上のうち MRF を除いた約 16 億円(売却益・配当)。残高約 155 億円、収益率 10% は推定。2027/03 期の売却益は繰り返せない一過性。利益率は約 42%。

リスクと懸念

買収の価格上昇と失敗

成長の大半を買収に頼る。投資ファンドも同じ中堅製造業を狙うので、価格は上がりやすい。高く買えば、のれんの償却や減損で自己資本が削られる。中期計画の 400 億円は、これまでの買収の合計に近い規模だ。

借金と金利

純有利子負債は 445 億円で、自己資本比率は 2 年で 64% から 43% に下がった。借り換えで金利が 3.5% 前後になれば、利益は年 10 億円ほど削られる。山洋の買収でさらに増える。

持株 5 割の子会社と少数株主

JCH や日本カタンなど中核の子会社は、持株が 5 割ほどだ。利益の一部が少数株主に出ていき、残りの株を買い増す時はお金がかかる。純利益が営業利益の 7 割どまりなのは、このためだ。

円安と原価

ストローやペットフードは輸入の原料が多く、円安は利益を削る。2027/03 期の第 1 四半期も、生活消費財は円安で減益だった。値上げが追いつかない年は、利益率が落ちる。

利益の質と売却益

2027/03 期の純利益計画には、上場株の売却益が混じる。繰り返せない利益を除くと、稼ぐ力は計画より小さい。上場株の投資は、相場の波も受ける。

事業の見えにくさ

事業が多岐にわたり、各社の利益の質を外から測りにくい。区分の開示は 3 つで、買収した会社ごとの数量や価格は出ない。買った後に何が起きているか、投資家は確かめにくい。

今後の分かれ目

買収で、営業利益の 8〜10 倍の価格を続けて守れたら
強気の側へ確率を移す。買収が資本コスト並みの稼ぎを超えて積み上がる。
高値の買収で、減損が出たら
悲観の確率を上げる。買収で成長する筋書きは評価できなくなる。
金利が想定より上がり、借り換えが 4% を超えたら
純利益を下げて見直す。借金の重さが、中立の価値を削る。
配当性向を 5 割まで上げるか、自社株買いを再開したら
還元が厚くなる。ただし借金も増えるなら、価値の上がり方は小さい。
持株 5 割の子会社の株を買い増すか、売却されたら
少数株主に出る利益が変わる。純利益と本質価値を測り直す。
TOB の話が出たら
価格はプレミアムを含みうる。本質価値は事業の稼ぐ力で測り直す。

見ておくもの

  • 買収の件数と価格(営業利益の何倍か)
  • 純有利子負債と自己資本比率
  • 産業用製品の売上と利益率
  • 生活消費財の原価と値上げ
  • 配当性向と自社株買いの方針

倍率と資本コストの決め方

倍率は、事業の自己資本利益率と資本コスト 7.5% から式で決め、今の株価や同業の倍率は使っていない。中立の自己資本利益率は 11% で、式の上限の約 9 割に置いた。数量は台数・本数・枚数・貸付残高などの実物(開示がなく推定)、物価の 3% は値段の指数に入れた(ストロー、マスクブランクス、貸付利回りは物価未満)。還元は累進配当(年の配当総額 48 億円ほど)を下限にした。純有利子負債は利払いの増加(税引き前で年 10 億円ほど)として純利益に入れ、余った現金は無い。含み益のある上場株は、額が確かめられないので足していない。店舗を借りる事業ではなく、リースの約束は小さい。10 年後の数字は家賃を含めた今と同じ形で置いている。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14→17.52 倍・やや楽観 PER 13.5→17 倍・中立 PER 13→16.23 倍)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +0.5% を足した。ガバナンスや買収の失敗は k に足さず、悲観の筋書きで表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.50%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 興研7963 国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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分析日 2026-10-16