株譜
AI 銘柄分析 · その他製品 · 試作

河合楽器製作所 7952

国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,877 円247 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,220 円277 億円差 −10.7%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,877 円247 億円 · 差 −10.7% · 期待の年率 +5.6%
期待の年率リターン(10 年)+5.6%資本コスト比 −2.4 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

河合楽器製作所は、ピアノと電子ピアノ、音楽教室を営む会社だ。「カワイ」のブランドで知られ、国内のピアノのシェアは初めて 5 割を超えた。売上の 8 割弱は楽器教育である。筆者の結論は、10 年後の価値は今の値段を 3 割近く下回る、というものだ。

足元は苦しい。2026 年 3 月期の売上は 720 億円、営業利益は 1 億円で、利益率は 0.2% に落ちた。2022 年 3 月期の 7.8% から、4 年で消えた。楽器教育は 9 億円の赤字である。純利益 11 億円は、為替と有価証券の償還益に支えられた。

会社は、2027 年 3 月期に営業利益 18 億円、2028 年 3 月期に 50 億円(中期計画の目標)まで戻すと言う。だが、2026 年 3 月期の経常利益も、期初の予想を 2 割下回った。

財務は堅い。自己資本比率は 59% で、借入枠も 87 億円が空いている。ただ、現金は借入より 13 億円少なく、稼げない資本が積み上がる形だ。

中立の営業利益は 40 億円、利益率は 4% で、過去 10 年の普通の水準に戻る姿である。それでも ROE は 5% 弱で、資本コスト 8% に届かない。資本が厚く、稼ぎが薄い会社だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、オーナー利益は今、ほぼ見えない。営業利益は 1 億円で、純利益 11 億円は為替の差益と有価証券の償還益に支えられた一時のものだ。営業活動のお金の出入りは、2026 年 3 月期にマイナスだった。

ただ、事業の骨格は悪くない。ブランドと国内シェア 5 割、教室という入口は、簡単にまねできない。利益率が 3〜5% の年が多かったことを見れば、4% 前後への回復は無理な絵ではない。

問題は、資本の使い方だ。自己資本は 467 億円あるのに、稼ぎは 1 桁億円だった。借入を増やして、設備と有価証券に資金を回している。投資有価証券の取得に 36 億円を使いながら、本業の営業利益が 1 億円という姿は、資本配分の規律が弱いと見える。

中立の筋書きでも、ROE は 5% 弱で、資本コストの 8.5% に届かない。回復が実現しても、成長に新しく投じる資本が、投じた額以上の価値を生まない。それでも、価値は帳簿の 6 割ほどはあり、安全域は 3 割ほど不足する。会社が大きく変わるか、ほかの株主が資本政策を変えさせるかのきっかけを待つ株である。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は三つある。楽器教育、素材加工、その他事業だ。

楽器教育は、売上の 8 割弱を占める。アコースティックピアノ(グランドとアップライト)、電子ピアノ・電子楽器、音楽教室、調律などの保守が含まれる。静岡県浜松市の本社と磐田市の竜洋工場でピアノを作り、インドネシアで電子ピアノとアップライトを、中国の上海と寧波で電子ピアノと部品を組み立てる。2026 年 3 月期の売上は 565 億円で、営業損失は 9 億円。教室は独立した区分ではなく、教室だけの数字は開示されない。

素材加工は、売上 103 億円、営業利益 8 億円。楽器の木工と金属の技術を使い、自動車や半導体向けの精密な金属部品と鋳造品を外に売る。2026 年 3 月期は半導体関連で増収だった。

その他事業は、売上 52 億円、営業利益 3 億円。不動産の賃貸や周辺の事業である。

従業員は連結で 2,917 人。内訳は楽器教育 2,501 人、素材加工 216 人、その他 75 人で、残りは全社だ。研究開発は年 5 億円で、ほぼ全部が楽器教育向けである。2026 年 3 月期の設備投資は 43 億円、2027 年 3 月期は 40 億円を計画する。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、ブランドと、国内の教室と販売の網、アクション(鍵盤の機構)の技術だ。国内ピアノのシェアは初めて 5 割を超え、国際コンクールでの存在感も上げようとしている。「ピアノのカワイ」という名は、教室に通った人の記憶に残る。教室は、将来の買い替え客を生む入口でもある。

弱みは、規模と稼ぐ力だ。ヤマハは、世界のピアノの 4 割弱、電子ピアノの 5 割弱を持つ(業界ノートより)。河合は、電子ピアノの世界シェアの目標を 2035 年に 24.4% に置いていて、今はそれを下回る。売上は 720 億円で、ヤマハの楽器事業とは規模が違う。

利益率は、過去 10 年で 0.2% から 7.8% の間を動いた。2022 年 3 月期の 7.8% は、コロナ後の需要と円安の追い風で、続かなかった。中央値の ROE は 7.8% だが、直近は 2.4% である。

楽器教育は赤字で、生徒数の減少と、材料費と人件費の上昇が値上げを上回った。素材加工は自動車の需要に左右される。

経営は、2025 年に中期計画「KAWAI 十年の計」を作り、2035 年に営業利益 150 億円、ROE 16% を掲げた。ただ、目標と実績の差が大きい。2028 年 3 月期の目標(営業利益 50 億円)に対し、会社自身の予想は 28 億円である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

楽器の市場は、先進国で縮み、新興国で伸びる。業界ノートは、中立で名目年 2〜3% の成長を置く。ヤマハは、世界のピアノの 39%、電子ピアノの 48%、管楽器の 32% を持ち、楽器全体のシェアは 26% で世界首位とされる。河合は、国内のアコースティックピアノで 5 割を超え、海外ではグランドの高級品とアップライトで戦う。電子ピアノには、ヤマハのほか、ローランド、カシオがいる。

ピアノは、家庭に置く大きな買い物で、少子化と住宅事情の影響を受ける。最大の市場である中国は、数年にわたり需要が低迷している。ヤマハも、中国の弱さが続くと述べ、2025 年 12 月にインドネシアでのエントリー向けピアノの生産を終え、日本と中国に集約した。河合の説明資料も、中国のピアノ販売が大幅に減ったと述べる。北米は増えている。

電子ピアノは、2026 年 3 月期に全地域で販売が減った。欧州と日本も弱い。在庫は増えたが、新工場の先行生産分を含む。

音楽教室は、少子化で生徒数が減っている。河合は、海外での教室展開と、大人向けを増やして埋めようとする。

10 年後を考える。中国を除く地域で、数量は少し増え、価格は物価並みに上がるのが中立だ。国内は人口が減るので、数量は横ばいかやや減る。分かれ目は、電子ピアノでヤマハに次ぐ位置を固められるか、教室の赤字を止められるかだ。

資本政策と M&A

還元の方針は、累進配当(減配しない)と、総還元性向 50% 以上の継続である。配当は年 1 回で、総額は 8 億円ほど。2026 年 3 月期の純利益 11 億円に対しては、7 割を超える。自社株買いは、2023 年 3 月期に 1 億円ほどあっただけだ。

株主優待は、2026 年 2 月に広げた。工場の見学とイベントへの招待に、ピアノの調律割引券、音楽教室のおためしレッスン券、少額のクオカードを加えた。年間の費用は 1 億円に満たないと見て(開示がなく推定)、還元には足さない。

借入は増えている。有利子負債は 113 億円で、現金 100 億円を上回る。2026 年 3 月期の営業活動のお金の出入りは 8 億円の支出で、投資有価証券の取得に 36 億円を使った。インドネシアの電子ピアノの新工場(総投資 40 億円、2026 年 7 月に完成式)の資金も、自己資金と借入で賄う。設備投資は年 40 億円で、利益に対して重い。

政策保有株は、上場分の計上額が 62 億円。筆頭は住友不動産の 34 億円。毎年検証して縮減する方針で、当期は 2 銘柄を 1 億円で売った。有価証券報告書は、学研ホールディングスとの資本提携の解消に伴う売却を記す。

大株主は、日本マスタートラスト信託銀行 9.8%、河合社団 5.5%、住友不動産 5.1%、日本毛織 4.0%、明治安田生命 3.5%、東京海上日動 3.2% などで、持ち合いが厚い。2026 年 6 月から、ひびき・パース・アドバイザーズが買い増し、8 月に 7.2% を報告した。目的は純投資で、具体的な提案は確認できていない。買われる側の確率は、kabufu の試算で 10 年以内 25% と高めだ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

底は打った。営業利益率 0.2% は、新工場の立ち上げ前の最悪の数字で、これ以上は落ちない。会社は、2027 年 3 月期に営業利益 18 億円、2028 年 3 月期に 28 億円を見込む。1 四半期の営業損失は、5 億円から 2.6 億円へ縮んでいる。

国内のピアノのシェアは、初めて 5 割を超えた。北米は増えている。インドネシアの新工場は、電子ピアノの原価を下げ、米国の開発拠点は、売れ筋の機能を早く取り込む。電子ピアノの世界シェアは、2035 年に 24.4% に上げる計画だ。マスターシリーズなど高級アップライトの海外展開も、利益率を押し上げる。

音楽教室は、値上げと費用の見直し、海外展開で赤字を抜ける。素材加工は半導体向けが伸びる。

財務は堅く、借入枠に 87 億円の余裕がある。大株主には、ひびき・パースが入り、資本効率の改善を迫る力が働く。政策保有株の縮減が進めば、還元も増える。

10 年で利益率が 8% に乗れば、営業利益は 96 億円になり、中期計画の途上に入る。そうなれば、時価総額は今の 2 倍を超える。

慎重な見方

回復の絵は、何度も崩れた。2026 年 3 月期の経常利益は、期初の予想の 1.2 倍の見込みから 2 割下回った。営業利益は 2 期続けてほぼゼロで、会社の予想は毎年上方に置かれている。

電子ピアノは、全地域で販売が減った。在庫は積み上がり、新工場の先行生産分が重なる。中国のピアノ需要は戻らず、欧州も弱い。ヤマハですら、インドネシアの廉価品を畳んだ。規模で劣る河合が、同じ土俵で利益を出すのは難しい。

音楽教室は、少子化で生徒数が減り、材料費と人件費の上昇が値上げを上回った。楽器教育の営業損失は、1.5 億円広がった。

資本の使い方にも疑問がある。営業活動のお金の出入りがマイナスなのに、有価証券に 36 億円を使い、借入を増やした。設備投資は年 40 億円で、営業利益の 4 倍を超える。

中期計画の目標(2028 年 3 月期に営業利益 50 億円)は、会社の予想の倍近い。計画が実現しない前提で見れば、利益率は 2% 前後にとどまり、ROE は資本コストを大きく下回る。

どちらに重みを置いたか

どちらの言い分にも根拠がある。底打ちの兆しは、損失が縮んだ四半期にあり、新工場の効果もこれから出る。一方で、回復が毎回ずれたことも事実だ。

筆者は、中立を利益率 4% の回復に置き、確率は慎重側へやや寄せた。強気に 3 割弱、慎重に 3 割半だ。強気が実現すれば、価値は今の値段を大きく上回るが、中立では 3 割ほど下回る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,087 円352 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,445 円124 億円)。 今の値に割り戻すと 2,877 円247 億円、今との差 −10.7%、 期待の年率 +5.6%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 10,813 円930 億円 2,790 円240 億円 +322.5% +15.5% 1,088 円94 億円
やや楽観 20% 6,597 円568 億円 2,092 円180 億円 +169.9% +10.4% 1,738 円150 億円
中立 37% 4,199 円361 億円 1,511 円130 億円 +77.3% +5.9% 2,113 円182 億円
やや悲観 25% 1,030 円89 億円 814 円70 億円 −42.7% −5.4% 461 円40 億円
悲観 10% 918 円79 億円 407 円35 億円 −58.8% −8.5% 133 円11 億円
加重平均100% 4,087 円352 億円1,445 円124 億円 +71.8% +5.6% 5,532 円476 億円

今の株価時価総額 3,220 円277 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 強気:中期計画に近づき、利益率が 8% に乗る 利益 68 億円 · PER 13.7 倍 · 株価時価総額 10,813 円930 億円

電子ピアノは、インドネシアの新工場と米国の開発拠点が効いて、全地域で売上が戻り、世界のシェアを上げる。グランドとアップライトの高級品は、海外で「マスターシリーズ」が受け入れられ、値上げが通る。中国は底を打ち、普及価格帯の競争も落ち着く。

音楽教室は、海外展開と大人向けのレッスンが広がり、赤字を抜けて黒字になる。楽器教育の利益率は 8% に乗る。素材加工は、半導体向けの精密部品が伸び、利益率は 10% になる。

全社の売上は 1,200 億円ほど、営業利益は 96 億円、利益率は 8.0% だ。2022 年 3 月期の 7.8% を超える。ROE は 9% を超え、資本コストに届く。政策保有株を売って、還元は総還元性向 5 割の方針どおり、10 年で 240 億円になる。インドネシアの新工場と米国の開発拠点が、早く立ち上がる。会社が掲げた電子ピアノの世界シェア 24.4%(2035 年)に、近づく。

  • 楽器教育:数量 2,800(従業員数(人、楽器教育))× 価格 34(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 949 億円・営業利益 76 億円
  • 素材加工:数量 240(従業員数(人、素材加工))× 価格 67(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 161 億円・営業利益 16 億円
  • その他事業:数量 90.0(従業員数(人、その他事業))× 価格 97(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 88 億円・営業利益 5 億円

倍率:事業の純利益 68 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.7% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.7 倍。全体の PER 13.68 倍、時価総額 930 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の計画(2031 年 3 月期に営業利益 80 億円)を、おおむね超える姿。計画が未達続きなので、1 割に届かない 8% を置いた。

やや楽観 20% やや強気:黒字に戻るが、利益率は 5% 台にとどまる 利益 45 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 6,597 円568 億円

電子ピアノの在庫が正常になり、新工場の効果で原価が下がる。アコースティックは、国内シェア 5 割を守り、北米と欧州で伸びる。中国は減り続けるが、他の地域で埋める。

音楽教室は、値上げと生徒数の下げ止まりで、赤字がほぼ消える。楽器教育の利益率は 5% 台だ。素材加工は 8% 台で、自動車の落ち込みを半導体で埋める。

全社の売上は 1,100 億円、営業利益は 64 億円、利益率は 5.8% だ。過去 12 年で 2022 年を除けば最高の水準だが、ROE は 7% に届かず、資本コストにはなお遠い。還元は総還元性向 5 割の方針どおり、180 億円になる。新工場の立ち上げ費用は、2〜3 年で出きる。その後は、原価の改善が利益率を押し上げる。

  • 楽器教育:数量 2,650(従業員数(人、楽器教育))× 価格 33(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 868 億円・営業利益 48 億円
  • 素材加工:数量 230(従業員数(人、素材加工))× 価格 66(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 151 億円・営業利益 13 億円
  • その他事業:数量 85.0(従業員数(人、その他事業))× 価格 95(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 81 億円・営業利益 4 億円

倍率:事業の純利益 45 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.0% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 568 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:電子ピアノの回復と原価の改善で、ようやく黒字が定着する姿。会社の 2028 年 3 月期の目標(営業利益 50 億円)に 10 年かけて届くと見て、2 割を置いた。

中立 37% 中立:利益率は 4% 前後に戻り、資本コストには届かない 利益 29 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 4,199 円361 億円

電子ピアノの販売は戻るが、ヤマハとローランドの背中は遠い。アコースティックは、国内シェア 5 割を守る一方、中国の落ち込みと少子化で、世界の数量は伸びない。北米と東南アジアが少し伸びる。

音楽教室は、値上げと費用の見直しで、赤字を小さくする。楽器教育の利益率は 3.5% だ。素材加工は 7%、その他事業は 5% で、過去の水準に戻る。

全社の売上は 1,000 億円ほど、営業利益は 40 億円、利益率は 4.0% である。2016 年から 2021 年の 3.8〜5.2% の範囲に入る。純利益は 29 億円で、ROE は 5% 弱にとどまる。還元は総還元性向 5 割の方針どおり、10 年で 130 億円だ。最初の 2 年は、会社の予想に沿って回復する。その後は、利益率が横ばいで推移する。

  • 楽器教育:数量 2,500(従業員数(人、楽器教育))× 価格 32(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 791 億円・営業利益 28 億円
  • 素材加工:数量 220(従業員数(人、素材加工))× 価格 64(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 141 億円・営業利益 10 億円
  • その他事業:数量 80.0(従業員数(人、その他事業))× 価格 93(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 75 億円・営業利益 4 億円

倍率:事業の純利益 29 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.8% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍。全体の PER 12.5 倍、時価総額 361 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社の予想(2027 年 3 月期に営業利益 18 億円、2028 年 3 月期に 28 億円)に沿って回復し、過去 10 年の平均の利益率に戻る姿。最も重い筋書きとして、3 割台後半を置いた。

やや悲観 25% やや弱気:利益率は 2% に届かず、赤字すれすれが続く 利益 11 億円 · PER 8.2 倍 · 株価時価総額 1,030 円89 億円

電子ピアノは、ヤマハ・ローランド・カシオと中国メーカーに挟まれ、価格が上がらない。新工場の費用が重く、在庫の処分も続く。アコースティックは、中国の落ち込みが続き、国内も少子化で数量が減る。

音楽教室は、生徒数が減り続け、教室の統合に費用がかかる。楽器教育の利益率は 1% 止まりだ。素材加工は自動車の落ち込みで 5% に下がる。

全社の売上は 880 億円ほど、営業利益は 15 億円、利益率は 1.7% である。ここ 2 期とほぼ同じ水準が 10 年続く姿だ。ROE は 2% 台で、累進配当を守るので、配当を中心に還元は 70 億円になる。新工場の費用が重く、期待した原価の改善が遅れる。会社の予想は、毎年のように下方に修正される。

  • 楽器教育:数量 2,350(従業員数(人、楽器教育))× 価格 29(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 690 億円・営業利益 7 億円
  • 素材加工:数量 205(従業員数(人、素材加工))× 価格 60(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 123 億円・営業利益 6 億円
  • その他事業:数量 72.0(従業員数(人、その他事業))× 価格 87(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 63 億円・営業利益 3 億円

倍率:純利益 10.8 億円・10 年後の自己資本 494 億円・ROE 2.2%。ROE 2.2% が資本コスト k 8% 以下なので、伸びても価値は増えず、正当化 PER は 1÷k = 11.8 倍。事業の伸びも堀の強化も期待できず、ROE も低いので、上限の 7 割に置いた。純利益 10.8 億円 × 8.2 倍で時価総額 88.6 億円。

確率:直近 2 期の営業利益率が 0.4% と 0.2% で、会社の予想も下回った実績に照らして、4 分の 1 を置いた。

悲観 10% 弱気:ピアノ需要が構造的に縮み、教室も赤字が続く 利益 −6 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 918 円79 億円

中国と欧州のピアノ需要が戻らず、国内も少子化で数量が減る。電子ピアノは、中国メーカーの低価格品に押され、値下げに追い込まれる。ヤマハがインドネシアでの廉価品の生産をやめたように、普及価格帯は採算が合わなくなる。

音楽教室は、生徒数が大きく減り、教室を閉じる費用がかさむ。楽器教育は利益率がマイナス 2% に落ちる。素材加工は、自動車向けの需要が細り、利益率が 3% に下がる。

全社の売上は 700 億円を割り、営業損失は 7 億円になる。構造改革の費用がかさみ、配当は減らされ、還元は 35 億円にとどまる。自己資本は 400 億円ほどに減る。配当は、政策保有株や資産の売却資金で払う。構造改革に踏み切るが、費用が先に出て、効果は遅れる。立て直しに、長い時間がかかる。

  • 楽器教育:数量 2,100(従業員数(人、楽器教育))× 価格 26(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 546 億円・営業利益 −11 億円
  • 素材加工:数量 190(従業員数(人、素材加工))× 価格 53(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 100 億円・営業利益 3 億円
  • その他事業:数量 65.0(従業員数(人、その他事業))× 価格 80(1 人当たり売上(百万円))→ 売上 52 億円・営業利益 2 億円

倍率:稼ぐ力が小さく、床は売れる資産で測る。回収後に残る約 160 億円の 5 割を、今の自己資本 467 億円に対する PBR 0.17 倍(時価総額 79.0 億円)に置いた。会社を清算しない限り、少数株主は資産の使い道を決められず、売れても費用と値引きがかかるので、純資産を大きく下回る値を認めた。

確率:ピアノの需要が構造的に縮み、楽器教育の赤字が続く姿。財務は堅く倒れる心配は小さいので、1 割を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

楽器教育

アコースティックピアノ(グランド・アップライト)、電子ピアノ・電子楽器、音楽教室(カワイ音楽教室)、調律・メンテナンス。国内ピアノのシェアは 5 割を超え、海外は北米・欧州・中国・インドネシア生産。

数量従業員数(人、楽器教育)価格1 人当たり売上(百万円)売上営業利益
今 2026/03 2,501 23 565 −9
10 年後 中立 2,500 32 791 28

取り方:楽器教育の売上 564.9 億円(決算の開示)を、楽器教育の従業員 2,501 人(有価証券報告書、臨時を除く)で割って 1 人当たり 22.6 百万円とした。台数の開示がないので、人数を数量、1 人当たり売上を価格に置いた。人数は実質、1 人当たり売上は物価を含む名目。営業損失は 8.5 億円(利益率 −1.5%)。電子ピアノは全地域で減り、音楽教室は生徒数が減って、原価の上昇が値上げを上回った。

素材加工

精密金属加工(自動車・半導体向け部品)、鋳造、木材加工。楽器づくりの技術を生かした外販。

数量従業員数(人、素材加工)価格1 人当たり売上(百万円)売上営業利益
今 2026/03 216 48 103 8
10 年後 中立 220 64 141 10

取り方:素材加工の売上 103.4 億円を、素材加工の従業員 216 人で割って 1 人当たり 47.9 百万円とした。人数は実質、単価は名目。営業利益は 7.6 億円(利益率 7.3%)。半導体関連の受注で増収だが、原価の上昇で減益。2027 年 3 月期は自動車関連の受注減を見込む。

その他事業

不動産の賃貸、施設運営、保険代理などの周辺事業。

数量従業員数(人、その他事業)価格1 人当たり売上(百万円)売上営業利益
今 2026/03 75.0 69 52 3
10 年後 中立 80.0 93 75 4

取り方:その他事業の売上 52.1 億円を、従業員 75 人で割って 1 人当たり 69.5 百万円とした。人数は実質、単価は名目。営業利益は 2.7 億円(利益率 5.2%)で、前年から 14.7% 増えた。

リスクと懸念

回復が計画より遅れる

営業利益率は 2 期続けて 0.4% と 0.2%。経常利益は予想を 2 割下回った。会社は 2027 年 3 月期に営業利益 18 億円を見込むが、1 四半期は 2.6 億円の損失だった。中期計画の目標との差も大きい。

中国と欧州の需要低迷

中国のピアノ販売は大幅に減り、欧州の電子ピアノも弱い。最大の市場の戻りが遅れれば、数量が減り、普及価格帯の競争も強まる。

楽器教育の赤字

少子化で教室の生徒数が減り、材料費と人件費の上昇が値上げを上回って、営業損失が広がった。教室は将来の買い替え客の入口でもあり、閉じれば本業にも響く。

電子ピアノの競争と在庫

ヤマハ、ローランド、カシオと、中国メーカーが競う。2026 年 3 月期は在庫が増えた。新工場の稼働が立ち上がるまでの費用と、在庫の処分で、利益が削られる。

為替

海外売上と木材・部品の輸入を抱える。2026 年 3 月期の純利益は為替差益に支えられた。円高になれば、この支えが消え、海外売上の円換算も目減りする。

資本配分と借入

有利子負債は現金を上回り、営業活動のお金の出入りはマイナスだった。設備投資は年 40 億円で、有価証券の取得も続く。回収が遅れれば、財務の余裕が削られる。

素材加工の自動車依存

2027 年 3 月期は、自動車関連の受注減を会社自身が見込む。半導体向けで補えるかが分かれ目である。

大地震

本社、竜洋工場、主な取引先が静岡県にあり、東南海地震の被害を受けやすいと、会社自身が挙げる。

今後の分かれ目

営業利益が 2 期続けて会社予想を達成し、楽器教育が黒字になったら
強気・やや強気側へ重みを移す。回復が実績で示されたことになる。
電子ピアノの販売が全地域で増え、在庫が正常になったら
新工場の原価改善が本物かを見る。強気側の確率を少し上げてよい。
中国のピアノ販売が下げ止まったら
アコースティックの数量の前提を上げ、強気側へ重みを移す。
営業利益が予想をまた下回り、在庫や教室の整理費用が出たら
やや弱気側へ重みを移す。回復の遅れが続いている証拠になる。
政策保有株の売却が進み、自社株買いや増配に回ったら
還元が増える分、現金の戻り方と強気側の確率を上げてよい。
ひびき・パースなどの株主が提案を出す、または第三者が買収を提案したら
条件しだいで価値は大きく動く。買付価格と、資産の扱いの提案を見る。

見ておくもの

  • 楽器教育の営業損益(音楽教室の生徒数と値上げの効果)
  • 電子ピアノの全地域の販売と在庫、インドネシア新工場の稼働
  • 中国・欧州・北米のピアノ販売の動き
  • 営業活動のお金の出入りと借入、設備投資の水準
  • 政策保有株の売却額と、その資金の使い道、株主提案の動き

倍率と資本コストの決め方

数量は楽器教育・素材加工・その他事業の従業員数(実質)、価格は 1 人当たり売上(物価 3% を含む名目)で積んだ。ピアノの台数や教室の生徒数は開示がないので、人数と 1 人当たり売上で置いた。中立の人数は、楽器教育が横ばい、素材加工とその他は少し増やした。価格は、楽器教育が物価に自動化の効果を足して 1.40 倍、素材加工とその他は物価並みの 1.34 倍とした。中立の営業利益率は、楽器教育 3.5%・素材加工 7%・その他 5% で、全社 4.0% だ。2016〜2021 年の 3.8〜5.2% の内に入り、会社の予想(2028 年 3 月期に 3.3%)より少し高く、中期計画(5.6%)より低い。倍率は k 8%・g 4% の式から置き、ROE が資本コストを下回るので上限は 1÷k だ。余った現金はなく(現金は借入より少ない)、政策保有株は配当が純利益に入るので足していない。悲観の床は、運転資産と保有株の売れる価値の半分で測った。減価償却は物価で増やさず、設備投資(年 40 億円)の膨らみは、利益率の低さに含めた。今の株価と PER は、最後に比べただけで、倍率の根拠にしていない。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 1.0% = 8.5%。理由は quality_why。財務は堅く存続に疑いはないので、上乗せは付けない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 興研7963 国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 三井松島ホールディングス1518 ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 河合楽器製作所 有価証券報告書(2026 年 3 月期)
  2. 河合楽器製作所 決算説明会資料の要点(2026 年 3 月期)
  3. 河合楽器製作所 株主優待制度の一部変更(拡充)のお知らせ

分析日 2026-10-16