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興研 7963

国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,229 円108 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,723 円83 億円差 +29.4%
10 年後から見ると やや割安 価値 2,229 円108 億円 · 差 +29.4% · 期待の年率 +8.9%
期待の年率リターン(10 年)+8.9%資本コスト比 +1.9 pt
推定の資本コスト7.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

興研は、工場や建設現場、病院、自衛隊で使う防じんマスクと防毒マスクを作る会社だ。国の型式検定に合格しないと売れない製品で、会社は国内の防じんマスクで首位級の地位にある。筆者の結論は、今の値段はほぼ適正から、わずかに割安寄りだ。製品は強いが、資本の稼ぎがそれに追いついていないからだ。

本業のマスクは、景気に左右されにくい安定した事業だ。働く人の安全を守る法令が支える需要で、2024 年の化学物質の規制の見直しは追い風になる。2026 年には主要な製品の値上げも通した。

もう 1 つの芽が、半導体の工場向けのクリーン装置「KOACH(コーチ)」だ。マスクで培った空気を清浄にする技術を生かした製品で、2025 年 12 月期は売上が 8 割増えた。利益率も高く、10 年で会社の利益を押し上げる力がある。

弱みは資本の重さだ。東京の本社などの土地を簿価で 60 億円持ち、自己資本は時価総額の 1.6 倍ある。ROE は 6% 前後で、資本コストの 7% に届かない。創業家と財団が株の過半を持ち、資本の使い方が大きく変わる見込みも薄い。

10 年の中立では、マスクの数量はほぼ横ばいで価格は物価並み、KOACH が 1.3 倍に育つとみる。営業利益は 17 億円台と今の 1.4 倍になる。値段の差を生むのは、この成長を資本の重さがどこまで打ち消すかだ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、興研は「良い製品を持つが、資本の使い方で損をしている会社」だ。国の検定に守られたマスクで首位級のシェアを持ち、値上げも通る。10 年後もこの事業は残り、今より需要は厚くなっている可能性が高い。

堀、つまり他社がまねできない強みは本物だ。新しい会社がマスクを売るには、検定の技術と現場の信頼の両方を一から積む必要がある。交換部品が繰り返し売れることも、オーナーにとって心強い。

オーナー利益、つまり設備の更新を引いたあとに株主に残る現金は、会計の利益とほぼ同じだ。設備は軽く、更新の投資は償却の範囲に収まる。

問題は資本の重さだ。本社の土地や在庫で自己資本が膨らみ、良い事業なのに ROE が資本コストに届かない。創業家が過半を持ち、資本を絞る圧力は弱い。

安全域は、製品の強さと土地の厚さにある。値段は事業の価値をやや下回る程度で、大きな割安ではない。筆者は、KOACH の伸びと資本の使い方の変化が見えた時に、値打ちが一段上がると見る。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの 8 割はマスクだ。粉じんを防ぐ防じんマスク、有毒なガスを防ぐ防毒マスク、電動ファンで空気を送る呼吸用保護具、病院の感染対策用のマスク、自衛隊や官公庁向けの防護マスクを作る。売上の大半は国内で、販売店を通じて製造業、建設業、病院、官公庁に届く。

これらは労働安全衛生法で使うことが義務づけられ、国の型式検定に通った製品しか売れない。新しい会社が参入するには、検定に通る技術と、全国の現場に届ける販路の両方が要る。使い捨ての品だけでなく、交換用のフィルターや部品が繰り返し売れるのも強みだ。

マスク関連のセグメント利益は売上の 4 割を超える。ここから研究開発や管理部門の費用、つまり全社費用を引いたのが会社の営業利益だ。全社費用は売上の 3 割強と重く、会社の営業利益率は 10% 前後になる。

2 つ目の柱が環境関連で、半導体や電子部品の工場向けのオープンクリーンシステム「KOACH」を売る。部屋全体を清浄にする従来のクリーンルームではなく、作業する場所だけに清浄な空気を送る装置で、世界最高水準の清浄度を省エネで作れるのが売りだ。2025 年 12 月期は大型機の販売台数が大きく増え、売上は 19 億円に達した。

その他に、官公庁向けの空気清浄装置などがある。工場は国内にあり、設備の更新は小口で、償却は年 4 億円ほどだ。

優良さと弱いところ

優良さは「並の上」と筆者は見る。中心にあるのは、規制に守られた検定品で首位級のシェアを持つことだ。会社の採用情報では国内の防じんマスクで 6 割を超えるシェアを掲げる。重松製作所と並ぶ 2 強の構図で、海外の大手が国内の現場で大きくシェアを取った例は少ない。

値決めの力もある。原材料と物流費が上がる中で、2026 年に主要な製品の値上げを行った。マスクは働く人の命を守る品で、顧客は値段より信頼と使い慣れを選ぶ。交換部品の売上が続くことも、利益を安定させる。

弱いのは資本の効率だ。営業利益率は 10% 前後と悪くないが、自己資本は土地や在庫で膨らみ、ROE は過去 10 年の中央値で 5.6% にとどまる。資本コストを超えたことはほぼ無い。

医療用マスクの売上は感染症の流行で大きく振れ、流行の波が去ると減る。KOACH は半導体の投資の波に左右される。どちらも本業の安定を揺らすほどの大きさではないが、利益の見通しをぶれさせる。

経営は創業家の色が濃く、技術と品質を重んじる社風が強い。半面、資本を絞って ROE を上げる動きは鈍い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

産業用マスクの需要は、働く人の数と、粉じんや化学物質を扱う仕事の量で決まる。製造業と建設業の就業者は減っていくが、マスクの使用を求める規制は強まる方向にある。

最大の変化は化学物質の規制だ。2024 年 4 月から、約 2,900 種類の化学物質について、会社が自らリスクを見積もり、保護具を使わせる仕組みに変わった。2026 年 4 月には対象がさらに約 850 物質増える予定だ。これまでマスクを使っていなかった現場にも需要が広がる。

建設の現場も追い風だ。老朽化した道路や橋、トンネルの補修工事が全国で増え、粉じんの出る作業が増える。自衛隊向けの防護マスクは、防衛費の増額を背景に 3 期続けて伸びた。

逆風もある。医療用マスクは新型コロナの特需が終わり、流行が無い年は減る。国内の製造業の就業者が減れば、使い捨てのマスクの数量も減る。

10 年で見ると、マスクの数量は規制の追い風と就業者の減少が打ち消し合い、ほぼ横ばいになると筆者は見る。価格は検定品の強みで物価並みに上がる。

KOACH の市場は半導体の工場の投資に連動する。熊本や北海道に大型の工場が建ち、国内の半導体の投資は 2020 年代に大きく増えた。従来のクリーンルームを置き換える提案が通れば、市場はまだ小さく伸びしろは大きい。ただ半導体の投資には波があり、年ごとの売上は振れる。

資本政策と M&A

還元は安定配当が中心だ。普通配当は前期と同じ水準を保ち、2025 年 12 月期は過去最高益を受けて特別配当を上乗せした。配当の総額は年 2 億円台だ。2026 年 2 月には立会外の取引で自社株を 1.5 億円買った。

株主の構成は創業家が中心だ。創業家の酒井家と、その財団で株の過半を持つ。みずほ銀行とりそな銀行も上位に並ぶ。少数株主の声で資本の使い方を変えさせるのは難しい。

貸借対照表は堅い。借入は 54 億円あるが、現預金 28 億円と合わせた純負債は 26 億円で、年の営業キャッシュフローの 2 年分ほどだ。東京の本社などの土地を簿価で 60 億円持つ。

M&A は、買う側でも買われる側でも目立った動きは無い。創業家が過半を握るので、敵対的な買収は起きにくい。創業家による MBO の可能性は残るが、具体的な話は見当たらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

マスクは規制が需要を作る事業だ。2024 年から化学物質の管理が会社任せの仕組みに変わり、保護具の使用が義務になった。2026 年には対象の物質がさらに増える。これまでマスクを使わなかった現場に需要が広がり、数量は就業者の減少を上回って伸びうる。

値決めの力もはっきりしてきた。2026 年の値上げは受注を落とさずに通り、前倒しの注文まで出た。検定品で首位級のシェアを持つ会社が、物価並みかそれ以上に値段を上げ続けられるなら、利益率は上がる。

KOACH はまだ始まったばかりだ。半導体の工場は国内で建設が続き、従来のクリーンルームより省エネで清浄度の高い装置への置き換えは、大きな市場になりうる。2025 年 12 月期に売上が 8 割増えたのは、その入り口にすぎない。セグメントの利益率は 5 割近く、売上が 2 倍になれば会社の営業利益は 3 割増える。

自衛隊向けの防護マスクも防衛費の増額で伸び続ける。土地は簿価 60 億円で、都心の本社の時価はそれを大きく上回るはずだ。

慎重な見方

マスクの数量は伸びない。国内の製造業と建設業の就業者は減り続け、使い捨てのマスクの数はそれに沿って細る。医療用マスクはコロナの特需が去り、流行の無い年は減収が続く。規制の追い風は、すでに 2024 年からの売上に織り込まれている。

KOACH は半導体の投資の波に乗っているだけだ。2026 年 12 月期の中間期は大型機の納入が減り、環境関連の売上は 4 割減った。半導体の投資が一服すれば、売上は簡単に半分になる。市場も小さく、クリーンルームの大手が同じ発想の製品を出せば、価格は崩れる。

資本の重さも変わらない。創業家と財団が過半を持ち、ROE は 10 年にわたり資本コストを下回ってきた。全社費用は売上の 3 割強と重く、値上げで増えた売上の多くは人件費と研究開発費に消える。

借入は 54 億円あり、金利の上昇は利払いを増やす。土地の含み益は、売られない限り株主の手には届かない。良い製品を持っていても、資本の重さが値打ちを削る構図は 10 年後も変わらない。

どちらに重みを置いたか

製品の強さについては、強気の見方に分がある。検定品の首位級のシェアと値上げの実績は、10 年先も利益を守る根拠になる。一方で、KOACH の伸びの大きさと資本の使い方については、慎重な見方にも理がある。中立に 40% を置き、楽観側に 30%、悲観側に 30% と、ほぼ釣り合う形にした。悲観の深さは、検定品の基盤と土地の厚さが支えるので浅めに置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 3,233 円156 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 822 円40 億円)。 今の値に割り戻すと 2,229 円108 億円、今との差 +29.4%、 期待の年率 +8.9%(資本コスト 7.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 7,010 円339 億円 1,288 円62 億円 +381.6% +17.0% 664 円32 億円
やや楽観 22% 4,611 円223 億円 998 円48 億円 +225.5% +12.5% 1,234 円60 億円
中立 40% 3,538 円171 億円 862 円42 億円 +155.4% +9.8% 1,760 円85 億円
やや悲観 22% 918 円44 億円 544 円26 億円 −15.2% −1.6% 321 円16 億円
悲観 8% 513 円25 億円 434 円21 億円 −45.1% −5.8% 76 円4 億円
加重平均100% 3,233 円156 億円822 円40 億円 +135.3% +8.9% 4,055 円196 億円

今の株価時価総額 1,723 円83 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 規制の追い風と KOACH の倍増で、利益率が過去最高を超える 利益 21 億円 · PER 16.3 倍 · 株価時価総額 7,010 円339 億円

化学物質の規制の対象が広がり、これまでマスクを使わなかった中小の工場や建設現場にも使用が根づく筋書きだ。マスクの数量は 10 年で 15% 増え、値上げも物価をわずかに上回って通る。

KOACH は国内の半導体の工場で従来のクリーンルームの置き換えが進み、台数は 2 倍近くになる。海外の販売網も育ち、大型機の受注が安定する。自衛隊向けの防護マスクも防衛費の増額で伸び続ける。

全社費用は物価と人の増加で 1.5 倍になるが、売上の伸びがそれを上回る。営業利益率は 15% に近づき、過去の最良を超える。

ROE は 9% 台に上がり、資本コストを超える。厚い利益を受けて配当も増え、創業家の会社のまま資本の効率が一段上がる。

  • マスク関連:数量 28.9(マスク本体と交換部品の出荷(百万個・推定))× 価格 532(1 個あたりの平均単価(円・推定))→ 売上 154 億円・営業利益 68 億円。数量 15% 増。価格は物価をわずかに上回る
  • 環境関連(KOACH):数量 450(販売台数(台・推定))× 価格 11(1 台あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 48 億円・営業利益 22 億円。台数 1.86 倍。価格は物価並み
  • その他(官公庁向け空気清浄装置など):数量 40.0(納入件数(件・推定))× 価格 13(1 件あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 5 億円・営業利益 2 億円。官公庁向けが少し伸びる

倍率:事業の純利益 21 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.3% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.3 倍。全体の PER 16.29 倍、時価総額 339 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:営業利益率 14.7% は 2011/12 期の最良 13.1% を上回る。値上げの定着と KOACH の倍増が両方そろう必要があり 8%。

やや楽観 22% 値上げが根づき、KOACH が 1.7 倍に育つ 利益 15 億円 · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 4,611 円223 億円

マスクの数量は規制の追い風で 10 年に 5% 増え、値上げは物価並みに定着する筋書きだ。医療用は流行の無い年に減るが、産業用と防護マスクがそれを補う。

KOACH は国内の半導体の工場の投資が続き、台数が 1.6 倍に増える。投資の波で年ごとの売上は振れるが、10 年をならせば着実に伸びる。

全社費用は物価で増えるが、売上の伸びで吸収し、営業利益率は 12% と 2022/12 期の水準を少し上回る。

ROE は 7% 台に上がり、資本コストに並ぶ。配当は利益に沿って増え、自社株買いも折にふれて行う。

  • マスク関連:数量 26.5(マスク本体と交換部品の出荷(百万個・推定))× 価格 515(1 個あたりの平均単価(円・推定))→ 売上 137 億円・営業利益 59 億円。数量 5% 増。価格は物価並み
  • 環境関連(KOACH):数量 380(販売台数(台・推定))× 価格 11(1 台あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 41 億円・営業利益 18 億円。台数 1.57 倍。価格は物価並み
  • その他(官公庁向け空気清浄装置など):数量 36.0(納入件数(件・推定))× 価格 13(1 件あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 5 億円・営業利益 2 億円。横ばい

倍率:事業の純利益 15 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.3% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 7.1%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.6 倍。全体の PER 14.56 倍、時価総額 223 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2026 年の値上げは受注を落とさずに通り、KOACH の引き合いも前期を上回る水準で積み上がる。起こりうる上振れとして 22%。

中立 40% マスクは横ばいで値上げは物価並み、KOACH が 1.4 倍 利益 12 億円 · PER 14.3 倍 · 株価時価総額 3,538 円171 億円

マスクの数量は、規制の追い風と就業者の減少が打ち消し合い、10 年で 3% 増にとどまる筋書きだ。値段は検定品の強みで物価並みに上がり、マスクの売上は名目で 1.4 倍になる。

KOACH は半導体の投資の波に揺られながら、台数が 1.3 倍に増える。単価は物価並みに上がる。

全社費用は人件費と研究開発費が物価で増え、10 年で 1.37 倍になる。償却は取得した時の値段のまま年 4〜5 億円にとどまる。営業利益率は 10% 強と今の水準を保ち、営業利益は 17 億円台になる。

借入は 3.5% で借り換わり、利払いが少し増える。配当と自社株買いは利益の 4 割ほどで、自己資本は積み上がる。ROE は 6% 弱と、資本コストにわずかに届かない。

  • マスク関連:数量 26.0(マスク本体と交換部品の出荷(百万個・推定))× 価格 505(1 個あたりの平均単価(円・推定))→ 売上 131 億円・営業利益 56 億円。数量 3% 増。価格は物価並み
  • 環境関連(KOACH):数量 315(販売台数(台・推定))× 価格 11(1 台あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 34 億円・営業利益 14 億円。台数 1.3 倍。価格は物価並み
  • その他(官公庁向け空気清浄装置など):数量 35.0(納入件数(件・推定))× 価格 13(1 件あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 5 億円・営業利益 2 億円。横ばい

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.0% が k 7.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 14.3 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.3 倍。全体の PER 14.29 倍、時価総額 171 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去 12 年の営業利益率は 4.9〜11.2% で、直近 6 年は 9〜11% に定着した。全社費用の物価での増加を踏まえて 10.3% に置き、最も起こりやすい形として 40%。

やや悲観 22% マスクの数量が細り、KOACH は投資の谷で縮む 利益 4 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 918 円44 億円

国内の製造業と建設業の就業者の減少が規制の追い風を上回り、マスクの数量が 10 年で 5% 減る筋書きだ。医療用マスクは流行の無い年が続いて細る。値上げは物価にやや届かない。

KOACH は半導体の投資が一服し、クリーンルームの大手が似た装置を出して価格が下がる。台数は今より 1 割減る。

全社費用は削減で物価ほどには増えないが、売上の伸びの鈍さを補えず、営業利益率は 5% 前後に落ちる。2014 年から 2019 年ごろの水準だ。

配当は利益に沿って減る。ROE は 2% 台に下がり、資本の重さが目立つ。

  • マスク関連:数量 23.9(マスク本体と交換部品の出荷(百万個・推定))× 価格 480(1 個あたりの平均単価(円・推定))→ 売上 115 億円・営業利益 47 億円。数量 5% 減。価格は物価にやや届かない
  • 環境関連(KOACH):数量 218(販売台数(台・推定))× 価格 8.80(1 台あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 19 億円・営業利益 7 億円。台数 1 割減。価格競争
  • その他(官公庁向け空気清浄装置など):数量 30.0(納入件数(件・推定))× 価格 13(1 件あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 4 億円・営業利益 1 億円。少し減る

倍率:ROE 2% 台で稼ぐ力は資本コストの 3 分の 1 ほど。マスクの基盤は残るので上限 14.3 倍の 6 割強の 9 倍。中立より PBR は低い。

確率:2014〜2019 年は営業利益率 5〜8% だった。医療用の剥落と半導体の投資の一服が重なれば戻りうる水準で、22% を置いた。

悲観 8% 海外勢と価格競争に負け、マスクの利益が細る 利益 1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 513 円25 億円

海外の大手が検定を取って国内の現場に入り込み、通販での値引きも広がる筋書きだ。マスクの数量は 10 年で 17% 減り、価格は物価を大きく下回る。医療用はほぼ無くなる。

KOACH は価格競争に負けて台数が半分になり、事業として小さく残るだけだ。

全社費用を今の水準まで削っても、営業利益率は 1% 台に沈む。配当は大きく減らされる。

値打ちは稼ぐ力ではなく、本社などの土地を売った時の額で決まる。創業家が過半を持つので、土地が売られて株主に届くかはわからない。少数株主は、資産の厚さを値段に乗せる手段を持たない。

  • マスク関連:数量 21.0(マスク本体と交換部品の出荷(百万個・推定))× 価格 450(1 個あたりの平均単価(円・推定))→ 売上 95 億円・営業利益 36 億円。数量 17% 減。価格は物価を大きく下回る
  • 環境関連(KOACH):数量 120(販売台数(台・推定))× 価格 8.00(1 台あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 10 億円・営業利益 2 億円。台数半減
  • その他(官公庁向け空気清浄装置など):数量 25.0(納入件数(件・推定))× 価格 12(1 件あたりの平均単価(百万円・推定))→ 売上 3 億円・営業利益 1 億円。縮む

倍率:稼ぐ力(純利益÷k)は 10 億円に満たない。床は売れる資産で見て、今の自己資本 138 億円に 0.18 倍を掛けた約 25 億円。中立の PBR より低い。EV(時価総額+純負債)÷営業利益は 39 倍と高く出るが、利益がほぼ消える筋書きなので資産の床で見た。

確率:赤字は過去 30 年で無く、検定品の首位級が崩れる見込みは小さい。ただ構造的に負ければ起こりうるので 8%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

マスク関連

防じん・防毒マスク、電動ファン付き呼吸用保護具、医療用マスク、自衛隊・官公庁向け防護マスクと交換部品。

数量マスク本体と交換部品の出荷(百万個・推定)価格1 個あたりの平均単価(円・推定)売上営業利益
今 2025/12 25.2 380 96 42
10 年後 中立 26.0 505 131 56

取り方:出荷数は開示が無いので推定。使い捨ての防じんマスク(数百)と取替え式・電動ファン付き(数千〜数万)、交換フィルターの構成から平均単価を 380(円)とみて、売上 95.64 億円から 2,517 万個と割り戻した。営業利益は全社費用を配る前のセグメント利益 41.78 億円。

環境関連(KOACH)

半導体・電子部品の工場向けのオープンクリーンシステム「KOACH」。作業域だけを高い清浄度にする装置。

数量販売台数(台・推定)価格1 台あたりの平均単価(百万円・推定)売上営業利益
今 2025/12 242 8.00 19 9
10 年後 中立 315 11 34 14

取り方:台数は開示が無いので推定。中・小型機(数百万)と大型の「フロアーコーチ」(数千万)の構成から平均 800 万(円)とみて、売上 19.39 億円から 242 台とした。営業利益はセグメント利益 9.47 億円。

その他(官公庁向け空気清浄装置など)

官公庁向けの空気清浄装置などの小口の事業。

数量納入件数(件・推定)価格1 件あたりの平均単価(百万円・推定)売上営業利益
今 2025/12 35.0 10 4 2
10 年後 中立 35.0 13 5 2

取り方:件数は開示が無いので推定。1 件 1,000 万(円)前後とみて、売上 3.53 億円から 35 件とした。営業利益はセグメント利益 1.54 億円。

リスクと懸念

半導体の投資の波

KOACH の売上は半導体の工場の投資に連動する。2026 年 12 月期の中間期は大型機の納入が減り、環境関連の売上が 4 割減った。投資が長く一服すれば、成長の柱が細る。

就業者の減少

国内の製造業と建設業で働く人は減り続ける。規制の追い風が一巡すれば、使い捨てのマスクの数量はそれに沿って細る。

医療用マスクの振れ

医療用マスクは感染症の流行で大きく伸び、流行が去ると減る。コロナ前の約 3 倍の水準を保っているが、この先も同じ水準が続く保証は無い。

海外勢との競争

海外の大手が国内の検定を取り、通販で安く売れば、価格の主導権が揺らぐ。検定品の首位級という地位は強いが、永遠ではない。

資本の使い方

創業家と財団が株の過半を持つ。土地や在庫で自己資本が膨らんだままなら、良い製品を持ちながら ROE は資本コストに届かず、値打ちが上がりにくい。

原材料と物流費

樹脂やフィルターの材料、物流費の値上がりが続く。値上げは通しているが、改定の間は原価率が上がり、利益が削られる。

今後の分かれ目

KOACH の売上が 30 億円を超えて定着する
第 2 の柱が育ったとみて、やや楽観の確率を上げる。
化学物質の規制の対象拡大で産業用マスクの売上が年 5% 以上伸びる
マスクの数量の見通しを上げ、楽観側に寄せる。
自社株買いの継続や配当性向の引き上げを打ち出す
資本の効率が上がるとみて、ROE と倍率の見方を上げる。
半導体の投資の一服で KOACH の売上が 10 億円を割る
やや悲観の確率を上げ、中立の KOACH の伸びを下げる。
値上げの後に受注が落ちる
値決め力の見方を下げ、価格の伸びを物価未満に置き直す。

見ておくもの

  • マスク関連のセグメント利益率
  • KOACH の売上と受注・引き合いの残高
  • 化学物質の規制の対象拡大と保護具の使用の広がり
  • 防衛費と自衛隊向けの防護マスクの受注
  • 還元の方針(自社株買い・配当性向)

倍率と資本コストの決め方

倍率は ROE と k 7.0% から置いた。中立は ROE が k をわずかに下回るので上限 1÷k の 14.3 倍の 86%、楽観は ROE が k を超えるので正当化 PER の 9 割強とした。今と過去の PER・PBR は見ていない。全社費用は物価で 1.37 倍に増やし、償却は物価で増やしていない。中立の営業利益率 10.3% は過去 12 年の山 11.2% 以下。土地は悲観の床にだけ簿価で数え、時価の含み益は確かめられないので足していない。株数は短信の自己株(株式給付信託の分を含む)を引いた数にした。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 14.5→16.29 倍・やや楽観 PER 13.5→14.56 倍・中立 PER 12.3→14.29 倍)。

資本コスト 7.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality −0.5% = 7.0%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 三井松島ホールディングス1518 ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. 興研 2025 年 12 月期 決算短信
  2. 興研 2026 年 12 月期 中間決算短信
  3. 化学物質の自律的管理への移行(労働新聞社)

分析日 2026-10-19