株譜
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フジコピアン 7957

熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,328 円21 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,225 円34 億円差 −40.3%
10 年後から見ると 割高 価値 1,328 円21 億円 · 差 −40.3% · 期待の年率 +2.5%
期待の年率リターン(10 年)+2.5%資本コスト比 −7.0 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

フジコピアンは、バーコードの印字に使う熱転写リボンを主力にする大阪の消耗品メーカーだ。筆者の結論は「割高」で、一番の理由は、厚い自己資本に見合うだけの利益を稼げていないことにある。

2025 年 12 月期は設備の減損 25 億円で大きな赤字を出した。2026 年は政策保有株の売却益と、減損で軽くなった償却のおかげで黒字に戻る。だが、売却益は一度きりで、償却は設備を更新するたびに戻ってくる。本業の営業利益率は良い年でも 6% 台にとどまり、過去 12 年で営業赤字の年が 4 回ある。

主力の熱転写リボンは、物流と食品の表示の広がりで世界の需要がじわりと伸びる。一方で、インパクトリボンとテープ類は細り、中国勢との値段の競争も厳しい。10 年の中立でも ROE は 3% 台にとどまると筆者は見る。

PBR は 0.4 倍と低く、一見すると割安に映る。だが、稼がない自己資本は帳簿どおりの価値を持たない。純現金と新株予約権の希薄化まで入れると、本質価値は今の時価総額を 4 割近く下回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、フジコピアンは「安く見えるが、安くない会社」だ。

オーナーとして見ると、良い点はある。リボンは使えばなくなる消耗品で、プリンタが動く限り注文が続く。純現金があり、潰れる心配は小さい。PBR は 0.4 倍で、帳簿の上では大きな安全域があるように見える。

だが、帳簿の自己資本は、それが稼ぐ利益の分しか価値を持たない。過去 10 年の ROE は 3% 前後で、資本コストに遠く届かない。ためた利益は、株主の手元で同じ額を運用した方が報われてきた。2025 年の減損は、その差を帳簿が後から認めたものだ。

堀も細い。値段を決めるのは顧客と競合で、会社ではない。現金は厚いが、使い道を決めるのは経営で、少数株主ではない。新株予約権の希薄化も残る。長く持つほど報われる事業かと問われれば、答えはまだ「いいえ」に近い。払う値段に対して、事業の稼ぐ力が安全域を生んでいないと筆者は見る。

何で稼ぐ会社か

事業は「印字記録媒体および事務用消耗品」と「プラスチック成形」の 2 つに分かれる。売上 85 億円(2025 年 12 月期)のうち 95% が前者だ。

柱はサーマルトランスファーメディア、つまり熱転写リボンで、売上の 6 割を占める。プリンタの熱でリボンのインクを溶かし、ラベルにバーコードや賞味期限を写す。物流の荷札、工場の部品の管理、スーパーの値札など、使われる場面は幅広い。リボンは使えばなくなるので、プリンタが動く限り注文が続く。国内に加え、欧米とアジアのプリンタメーカーや代理店にも売る。

2 つ目の柱は、ドットプリンタ用のインパクトリボンと、文具メーカー向けの修正テープ・のりテープの OEM だ。インパクトリボンは役目を終えつつある品目で、テープ類は中国の景気と文具メーカーの在庫に振られる。2025 年はテープ類が 3 割落ちた。

残りは、塗工の技術を応用した機能性フィルムと、子会社のプラスチック成形品だ。どちらも年 4 億円ほどの小さな事業で、新製品の立ち上げの途中にある。工場は国内と海外に持ち、薄い膜を均一に塗る技術が会社の土台になっている。つまり、リボンもテープもフィルムも、同じ塗工の機械と人の腕から生まれる品だ。

優良さと弱いところ

優良さは「技術はあるが、値決めの力が弱い」と見る。熱転写リボンは、インクの配合と塗工の精度で印字の濃さや擦れへの強さが決まる。フジコピアンは 70 年近くこの技術を磨いてきた。

ただ、リボンは規格の決まった消耗品で、顧客は値段で仕入れ先を替えやすい。市場には化学・印刷の大手や海外の専業がひしめき、中国勢も安値で広がる。2026 年に原料高を価格へ乗せたが、会社自身が「一時的な転嫁」と書いている。値段を自分で決められる会社の書き方ではない。

資本効率は低い。過去 10 年の ROE の中央値は 2.8% で、資本コストの 3 分の 1 にすぎない。2025 年の減損は、投じた設備が稼げていなかったことを帳簿が認めたものだ。前の中期経営計画も目標に届かなかった。新しい計画は期間を 5 年に延ばし、毎年見直す形に変えた。経営の反省は見えるが、稼ぐ力が変わった証拠はまだ無い。筆者は、技術の蓄積が利益の厚さに結びつく日を、まだ数字で確かめられないと見ている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

熱転写リボンの需要は、バーコードラベルの印字の量で決まる。ネット通販の荷物、工場の部品の追跡、食品の表示の義務の広がりで、世界の印字の量はゆるやかに増え続けている。国内は人口とともに頭打ちだが、アジアと欧米には伸びる余地がある。

値段の側は厳しい。リボンはフィルムに樹脂やワックスのインクを塗った品で、つくり方そのものは広く知られている。中国のメーカーが設備を増やし、安い値段で海外の代理店に売り込んでいる。原料の樹脂と基材のフィルムは原油の値段に振られ、転嫁が遅れると利益がすぐ消える。

置き換わりのおそれもある。感熱紙に直接印字する方式は、リボンを使わない。賞味期限の短いラベルでは感熱紙の方が安く、熱転写は長く残る表示や耐熱の用途に寄っていく。インパクトリボンはドットプリンタの退場とともに縮み続ける。

筆者は、主力の数量は 10 年で 1 割強伸びるが、値段は物価をやや下回ると見る。業界全体が伸びても、小さな専業がその分を取れるとは限らない。顧客のプリンタメーカーや代理店は複数の仕入れ先を持ち、品質が並べば安い方を選ぶからだ。

資本政策と M&A

還元は配当が中心だ。2025 年 12 月期は総額 0.6 億円の配当を資本剰余金から払った。2026 年は政策保有株の売却益を原資に 4 倍強へ増やす予定で、総額は 2.6 億円ほどになる。会社は上場株の保有を年内にゼロにする方針を掲げている。

手元の現金は 2026 年 6 月末で 39 億円、借入は 22 億円で、純現金は 16 億円ほどある。退職給付の 5.5 億円を引いても、時価総額の 3 割は現金だ。

資金調達の手当てもある。2025 年に行使価額が株価に連れて動く新株予約権を出し、35 万株分が残る。すべて行使されれば株数は 2 割強増える。親会社は無く、TOB の動きも見当たらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

数字はもう底を打った。2026 年 12 月期の中間で売上は 14% 伸び、営業利益は 2 億円の黒字に戻った。主力の熱転写リボンは国内と海外の両方で注文が増えている。ネット通販と食品の表示の広がりで、バーコードの印字の量は世界で増え続ける。

減損で重い設備を落としたので、これからは少ない償却で利益が出る。政策保有株を売って現金を厚くし、配当も 4 倍に増やした。資本を眠らせない姿勢がはっきりしてきた。

株価は自己資本の 4 割しかない。純現金だけで時価総額の 3 割を占め、残りは 70 年続くリボンの技術と工場をほとんど無料で買える計算になる。新しい中期経営計画で事業を選び直せば、営業利益率は過去の良い年の 6% 台に戻る。そうなれば今の値段は安すぎる。リボンの印字は景気が多少揺れても止まらない仕事で、注文は毎月積み上がる。小さな会社だからこそ、海外の大口を一つ取るだけで利益の形が変わる。

慎重な見方

黒字は本物の稼ぐ力ではない。2026 年の利益の 7 割は政策保有株の売却益で、二度と出ない。営業の黒字も、減損で償却が減った分に助けられている。設備を更新すれば償却は戻り、建築と機械の値段の上昇でむしろ重くなる。

熱転写リボンは値段で選ばれる消耗品だ。中国のメーカーが安値で広がり、感熱紙の方式もリボンの出番を削る。原料高の転嫁は会社自身が「一時的」と書いている。インパクトリボンとテープ類は縮む一方で、工場の固定費だけが残る。

過去 10 年の ROE の中央値は 2.8% だ。ためた利益は資本コストを稼がず、2025 年に 25 億円の減損として消えた。帳簿の自己資本は、稼ぐ力の裏づけを失った数字だ。さらに新株予約権が 2 割強の希薄化を待っている。現金が厚くても、使い道を決めるのは経営だ。設備の更新と赤字の穴埋めに消えれば、株主の手には戻らない。10 年たっても、小さな専業が規模で勝る相手と値段で戦う構図は変わらない。

どちらに重みを置いたか

足元の回復は事実だが、その中身の多くは売却益と軽くなった償却だ。慎重な見方の方が、10 年の稼ぐ力について説得力がある。主力の伸びは中立に入れ、利益率は過去の平均をわずかに超える所にとどめた。確率は中立を 4 割とし、悲観側に 35% を置いた。強気の見方が言う現金の厚さは、戻り方を割り引いて価値に足している。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 2,072 円32 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 774 円12 億円)。 今の値に割り戻すと 1,328 円21 億円、今との差 −40.3%、 期待の年率 +2.5%(資本コスト 9.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 4,172 円65 億円 1,196 円19 億円 +141.3% +9.2% 376 円6 億円
やや楽観 18% 3,050 円47 億円 985 円15 億円 +81.4% +6.1% 726 円11 億円
中立 40% 2,265 円35 億円 838 円13 億円 +39.5% +3.4% 1,241 円19 億円
やや悲観 23% 1,198 円19 億円 633 円10 億円 −17.7% −1.9% 421 円7 億円
悲観 12% 410 円6 億円 265 円4 億円 −69.6% −11.2% 81 円1 億円
加重平均100% 2,072 円32 億円774 円12 億円 +27.9% +2.5% 2,846 円44 億円

今の株価時価総額 2,225 円34 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.5% を下回るほど割高。

楽観 7% バーコードの需要を海外で取り、利益率が 7% 台に戻る 利益 7 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 4,172 円65 億円

物流と食品の表示の厳格化で、バーコードラベルの印字は世界で増え続ける。フジコピアンは欧米とアジアの販売を伸ばし、熱転写リボンの出荷は 4 割増える。原料高の転嫁が定着し、1 m² の値段は物価をわずかに上回る。

減損で軽くなった設備を回し切り、更新の投資は絞った分だけで済む。機能性フィルムは新製品が顧客に採用され、売上は倍に近づく。テープ類は文具メーカーの在庫調整が終わって下げ止まる。全社の営業利益率は 9% 近くまで上がる。新株予約権はすべて行使され、払い込みは塗工ラインの更新に回る。それでも ROE は資本コストに届かず、評価は稼ぐ力の範囲にとどまる 10 年になる。

  • サーマルトランスファーメディア(熱転写リボン):数量 70.0(リボンの出荷面積(百万 m²・推定))× 価格 1.38(1 百万 m² あたりの売上(億円・名目))→ 売上 97 億円・営業利益 7 億円。出荷 1.4 倍 × 単価 1.35 倍、利益率 7.5%
  • インパクトリボン・テープ類・その他の事務用消耗品:数量 65.0(出荷個数(百万個・推定))× 価格 0.41(1 百万個あたりの売上(億円・名目))→ 売上 27 億円・営業利益 1 億円。出荷 0.76 倍 × 単価 1.37 倍、利益率 3%
  • 機能性フィルム・プラスチック成形:数量 1,600(出荷量(トン・推定))× 価格 0.01(1 トンあたりの売上(億円・名目))→ 売上 18 億円・営業利益 1 億円。出荷 1.6 倍 × 単価 1.37 倍、利益率 8%

倍率:事業の純利益 7 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.2% が k 9.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)6 億円。全体の PER 10.53 倍、時価総額 79 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:主力の熱転写リボンで海外の受注は増えているが、利益率 7% 台は過去の最高(6.9%)を超える。中計の数値目標も示されておらず、1 割に届かない 7% にとどめた。

やや楽観 18% 熱転写リボンが着実に伸び、黒字が定着する 利益 5 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 3,050 円47 億円

熱転写リボンの出荷は海外を中心に 2 割強増え、値上げも物価並みに通る。インパクトリボンは細るが、選んで残した顧客で採算は保つ。機能性フィルムは新製品が少しずつ積み上がる。

全社の営業利益率は 6% 弱と、過去の良い年の水準に戻る。償却は、減損で消えた分が更新の投資で少しずつ戻り、10 年後は今より 1 億円強増える。配当は利益の 4 割前後を続ける。それでも ROE は 4% 台で、資本コストには届かない。ためた利益の価値は帳簿の額を下回り、株価は自己資本の半分ほどの評価にとどまる 10 年になる。会社としては健全に戻るが、株主の取り分が大きく増える筋ではない。

  • サーマルトランスファーメディア(熱転写リボン):数量 62.0(リボンの出荷面積(百万 m²・推定))× 価格 1.34(1 百万 m² あたりの売上(億円・名目))→ 売上 83 億円・営業利益 5 億円。出荷 1.24 倍 × 単価 1.31 倍、利益率 6.5%
  • インパクトリボン・テープ類・その他の事務用消耗品:数量 60.0(出荷個数(百万個・推定))× 価格 0.40(1 百万個あたりの売上(億円・名目))→ 売上 24 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.71 倍 × 単価 1.34 倍、利益率 2%
  • 機能性フィルム・プラスチック成形:数量 1,300(出荷量(トン・推定))× 価格 0.01(1 トンあたりの売上(億円・名目))→ 売上 15 億円・営業利益 1 億円。出荷 1.3 倍 × 単価 1.34 倍、利益率 6%

倍率:事業の純利益 5 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.6% が k 9.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)6 億円。全体の PER 10.53 倍、時価総額 58 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2026/12 期の中間で売上が 1 割強伸び、営業黒字に戻った。減損で償却が軽くなった分も効いている。この流れが続く形として 2 割弱を置いた。

中立 40% 主力は小さく伸びるが、細る品目が足を引っ張る 利益 4 億円 · PER 10.5 倍 · 株価時価総額 2,265 円35 億円

熱転写リボンの出荷は 1 割強増える。海外のバーコード需要は伸びるが、国内は伸び悩み、価格の競争もあって値段は物価をやや下回る。インパクトリボンはドットプリンタの退場とともに細り、テープ類も横ばいにとどまる。

全社の営業利益率は 4% 強で、過去の平均をわずかに上回る程度だ。減損で軽くなった償却は、塗工ラインの更新で 10 年後に約 6 億円まで戻り、2026 年の利益の戻りの一部は消える。配当は利益の 4 割前後で続き、新株予約権の払い込みは設備に回る。ROE は 3% 台で、自己資本は厚いが稼がない会社のままの 10 年になる。

  • サーマルトランスファーメディア(熱転写リボン):数量 57.0(リボンの出荷面積(百万 m²・推定))× 価格 1.30(1 百万 m² あたりの売上(億円・名目))→ 売上 74 億円・営業利益 4 億円。出荷 1.14 倍 × 単価 1.28 倍、利益率 5.5%
  • インパクトリボン・テープ類・その他の事務用消耗品:数量 55.0(出荷個数(百万個・推定))× 価格 0.40(1 百万個あたりの売上(億円・名目))→ 売上 22 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.65 倍 × 単価 1.34 倍、利益率 1%
  • 機能性フィルム・プラスチック成形:数量 1,150(出荷量(トン・推定))× 価格 0.01(1 トンあたりの売上(億円・名目))→ 売上 13 億円・営業利益 1 億円。出荷 1.15 倍 × 単価 1.34 倍、利益率 4%

倍率:事業の純利益 4 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.4% が k 9.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)6 億円。全体の PER 10.53 倍、時価総額 43 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:熱転写リボンの伸びと、インパクトリボン・テープ類の縮みが打ち消し合う今の延長を中心に 4 割を置いた。

やや悲観 23% 中国勢に値段で押され、利益が細る 利益 1 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 1,198 円19 億円

熱転写リボンは中国のメーカーが安い値段で海外の市場を取り、出荷は今より 1 割減る。値上げは物価に届かず、利益率は 3% に下がる。テープ類は文具メーカーの内製と中国の仕入れ先に押されて細り、赤字が続く。

全社の営業利益は 1 億円台にとどまる。償却が更新で戻るたびに利益はさらに削られる。新株予約権は株価が下限を割って行使されず、配当も細る。手元の現金の一部は赤字の穴埋めと設備の更新に消え、少数株主はその使い道を決められない 10 年になる。会社は残るが、資本コストを稼がない時間が長く続き、ためた利益は帳簿の額を大きく下回る価値しか持たない。

  • サーマルトランスファーメディア(熱転写リボン):数量 48.0(リボンの出荷面積(百万 m²・推定))× 価格 1.22(1 百万 m² あたりの売上(億円・名目))→ 売上 59 億円・営業利益 2 億円。出荷 0.96 倍 × 単価 1.20 倍、利益率 3%
  • インパクトリボン・テープ類・その他の事務用消耗品:数量 42.0(出荷個数(百万個・推定))× 価格 0.37(1 百万個あたりの売上(億円・名目))→ 売上 16 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.49 倍 × 単価 1.24 倍、利益率 −3%
  • 機能性フィルム・プラスチック成形:数量 900(出荷量(トン・推定))× 価格 0.01(1 トンあたりの売上(億円・名目))→ 売上 10 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.9 倍 × 単価 1.29 倍、利益率 1%

倍率:事業の ROE 1.1% が k 9.5% を大きく下回る。稼ぐ力(事業の純利益 ÷ k)を上限に、やや悲観は伸びと現金の戻りを低く見て 9.0 倍に置いた。余った現金はやや悲観で 0.75 倍の 6 億円に減らし、戻り方 0.75 で足した。

確率:熱転写リボンは中国のメーカーが安値で広がっており、テープ類も中国の景気に振られた。過去 12 年で営業赤字が 4 回あり、薄い黒字に戻る筋は十分ありうるので 2 割強を置いた。

悲観 12% 主力のリボンで負け、赤字が続く 利益 −2 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 410 円6 億円

熱転写リボンの値段の競争が激しくなり、フジコピアンは海外の大口を失う。出荷は今より 2 割減り、営業赤字が続く。テープ類とインパクトリボンはさらに細り、工場の稼働が落ちて固定費が重くなる。

設備は再び減損され、自己資本は 70 億円台に縮む。配当は止まり、手元の現金は赤字の穴埋めと退職金の支払いに回る。価値は事業の稼ぎでなく、残った純現金で測るしかない。その現金も少数株主には使い道を決められず、半分しか株主に戻らないとみる 10 年になる。70 年の技術は残っても、それを利益に変える規模と値決めの力を失った姿だ。

  • サーマルトランスファーメディア(熱転写リボン):数量 40.0(リボンの出荷面積(百万 m²・推定))× 価格 1.15(1 百万 m² あたりの売上(億円・名目))→ 売上 46 億円・営業利益 −1 億円。出荷 0.8 倍 × 単価 1.13 倍、利益率 −2%
  • インパクトリボン・テープ類・その他の事務用消耗品:数量 30.0(出荷個数(百万個・推定))× 価格 0.35(1 百万個あたりの売上(億円・名目))→ 売上 11 億円・営業利益 −1 億円。出荷 0.35 倍 × 単価 1.17 倍、利益率 −6%
  • 機能性フィルム・プラスチック成形:数量 700(出荷量(トン・推定))× 価格 0.01(1 トンあたりの売上(億円・名目))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。出荷 0.7 倍 × 単価 1.25 倍、利益率 −3%

倍率:赤字で稼ぐ力の床は使えない。純現金と投資有価証券の税後に戻り方 0.5 を掛けた床 6.35 億円を、今の自己資本 86 億円に対する PBR 0.074 倍で書いた。

確率:熱転写リボンは大手の化学・印刷会社と中国勢がひしめく市場で、規模の小さい会社が負ける筋は現実にある。自己資本と現金が厚く、すぐに存続が危うくなるわけではないので 1 割強を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

サーマルトランスファーメディア(熱転写リボン)

バーコードラベルや値札・食品の賞味期限の印字に使う熱転写リボン。国内と欧米・アジアのプリンタ用。売上の 6 割を占める主力。

数量リボンの出荷面積(百万 m²・推定)価格1 百万 m² あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2025/12 50.0 1.02 51 2
10 年後 中立 57.0 1.30 74 4

取り方:2025/12 期の品目別売上 50.96 億円を、出荷面積 約 5,000 万 m²・1 百万 m² あたり約 1.0 億円と置いて割った推定(面積の開示は無い)。営業利益は開示の売上総利益から販管費を売上比で配った推定。

インパクトリボン・テープ類・その他の事務用消耗品

ドットプリンタ用のインパクトリボンと、修正テープ・のりテープなど文具メーカー向けの OEM のテープ類。

数量出荷個数(百万個・推定)価格1 百万個あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2025/12 85.0 0.30 25 −3
10 年後 中立 55.0 0.40 22 0

取り方:インパクトリボン 8.40 億円・テープ類 14.42 億円・その他 2.56 億円の合計を、出荷 約 8,500 万個・1 百万個あたり約 0.3 億円と置いた推定。テープ類が中国の景気減速で 3 割落ち、固定費が残って赤字とみた。

機能性フィルム・プラスチック成形

塗工の技術を使った機能性フィルム(剥離・転写用など)と、子会社のプラスチック成形品。

数量出荷量(トン・推定)価格1 トンあたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2025/12 1,000 0.01 8 −1
10 年後 中立 1,150 0.01 13 1

取り方:機能性フィルム 4.02 億円とプラスチック成形 4.36 億円の合計を、約 1,000 トン・1 トンあたり約 0.0084 億円と置いた推定。新製品の立ち上げ費用で赤字とみた。

リスクと懸念

中国勢との値段の競争

熱転写リボンは規格の決まった消耗品で、中国のメーカーが設備を増やして安値で売り込んでいる。海外の大口を一つ失えば、主力の利益はすぐに消える。

償却の戻りと更新の投資

2025 年の減損で償却は年 1.7 億円ほど軽くなったが、設備を更新するたびに新しい値段で償却が戻る。機械と建築の値段が上がる中、更新の投資は償却より多くの現金を食う。

原料高の転嫁の遅れ

インクの樹脂と基材のフィルムは原油の値段に振られる。転嫁は会社自身が一時的と書く程度にしか通っておらず、原料が上がるたびに利益が削られる。

細る品目の固定費

インパクトリボンはドットプリンタの退場とともに縮み、テープ類も文具メーカーの在庫と中国の景気に振られる。売上が減っても工場の固定費は残り、赤字の芽になる。

新株予約権の希薄化

行使価額が株価に連れて動く新株予約権が 35 万株分残る。すべて行使されれば株数は 2 割強増え、今の株主の取り分は 8 割強に薄まる。

今後の分かれ目

2026 年 12 月期の営業利益が会社予想の 3.5 億円を上回り、2027 年も同じ水準を保ったら
償却の軽さだけでなく本業の採算が戻った証拠とみて、やや楽観に重みを移す。
熱転写リボンの売上が海外で 2 年続けて 1 割以上伸びたら
主力の数量の前提を上げ、中立の利益率も見直す。
原料高の局面で価格の転嫁が遅れ、営業赤字に戻ったら
値決めの弱さが続いているとみて、やや悲観に寄せる。
政策保有株の売却で得た現金を、配当や自社株買いで株主に戻し続けたら
現金の戻り方を 1.0 に近づけ、価値を見直す。
大きな設備投資や買収で純現金が消えたら
更新の投資が現金を食う筋とみて、悲観側の床を下げる。

見ておくもの

  • 熱転写リボンの品目別売上(国内と海外)
  • 営業利益率と減価償却費の推移
  • 政策保有株の売却で得た現金の使い道
  • 新株予約権の行使の状況
  • 中期経営計画のローリングでの目標の見直し

倍率と資本コストの決め方

倍率は k 9.5% と各筋書きの事業の ROE から決めた。どの筋書きも ROE が k を下回るので、PER は 1÷k の 11.4 倍を上限に、ROE の低さに応じて 8.5〜9.5 割に置いた。今の PBR 0.4 倍や過去の株価は使っていない。利益率は中立で過去 12 年の山(6.9%)を下回る 4.3% にした。償却は物価で増やさず、減損で軽くなった分が更新の投資で戻る形で入れた。新株予約権は行使される筋書きだけ取り分 0.815 を掛けた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.9→10.53 倍・やや楽観 PER 10.3→10.53 倍・中立 PER 9.7→10.53 倍)。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 興研7963 国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 三井松島ホールディングス1518 ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. 2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信(フジコピアン)
  2. 2025年12月期 決算短信(フジコピアン)
  3. フジコピアン 中期経営計画の要約(EDINET DB)

分析日 2026-10-20