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オカムラ 7994

改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)3,724 円3,527 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,248 円2,129 億円差 +65.7%
10 年後から見ると 割安 価値 3,724 円3,527 億円 · 差 +65.7% · 期待の年率 +11.8%
期待の年率リターン(10 年)+11.8%資本コスト比 +4.6 pt
推定の資本コスト7.2%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.2% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

オカムラは、オフィス家具で国内トップクラスの会社だ。店舗の什器と物流設備も手がける。筆者の結論は、今の値段は中立の見通しでも割安というものだ。理由は、事業の稼ぐ力に対して、時価総額が小さすぎることにある。

稼ぎの柱はオフィス環境だ。利益の大半がここから出る。オフィス回帰と買い替えで5期連続の最高益となり、国内市場は年5%ほどで伸びていると社長は語る。ただ、この数字は価格の上昇を含む。人が減る国で、実質の数量が伸び続けるとは筆者は見ていない。

商環境と物流システムは足を引っ張ってきた。大手流通の投資は控えめで、物流は赤字に落ちた。この2つが小さな黒字に戻るだけで、全社の利益率は目に見えて上がる。

懸念も明確にある。今の利益は改装需要の山かもしれない。山のあとは数量が落ち、リーマン後には法人の受注が2〜3割減った。資材高の転嫁も遅れがちだ。それでも、財務は無借金に近く、配当も厚い。事業が壊れる筋書きは、確率を低く見積もっても1割ほどは置いておく必要がある。

総合では、本質価値は今の時価総額を上回る。割安の程度は、利益が山のまま続くかどうかで決まる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、オカムラは「悪くないが、すばらしくもない会社」だ。事業は存在し続ける。机と椅子を使う人がいる限り、オフィス家具の需要は消えない。ただ、堀は普通の厚さで、利益率が高いわけでもない。

それでも魅力があるのは、値段が安いからだ。オーナーとして手元に残る利益は、純利益から維持のための投資を引いた額だ。この会社は工場の維持更新に年200億円ほど使うが、減価償却は78億円と別に出る。だから見かけの利益より、手元に残る額は少し小さい。それでも、今の時価総額に対し、利益の水準は高い。

安全域は2つある。第1に、財務が堅い。自己資本比率は約68%で、純現金はほぼゼロだが借金は軽い。第2に、政策保有株の含み益という隠れた資産がある。

懸念は、過去最高益の中身だ。改装需要の山を、普通の水準と取り違えている可能性がある。筆者は、山の利益を事業の実力に積み増さないよう、利益率の伸びを控えめに置いた。経営は、資本を雑には使っていない。海外のM&Aはやや気になるが、規模が小さいので、失敗しても致命傷にはならない。

何で稼ぐ会社か

オカムラは、オフィスの「場」づくりを一社で請け負う会社だ。机・チェア・収納を作り、レイアウトの設計から内装工事まで受ける。売上の6割近くがオフィス環境事業で、利益の大半もここから出る。顧客は大企業から官公庁・自治体まで広い。

次に大きいのが商環境事業だ。スーパーやドラッグストアの棚と什器、冷凍冷蔵ショーケースを作る。長野県須坂市の新工場で、ショーケースの供給力を1.4倍にした。大手流通の投資に左右されやすく、利益は薄い。

物流システム事業は、自動倉庫や搬送設備を設計して納める。規模は小さい。受注から売上になるまで2〜4年かかるため、受注が細ると赤字が先に出る。前期は赤字だった。

海外は、タスクチェアを中心にアジアで売ってきた。2021年にシンガポールのデザイン内装会社DB&Bを買い、2024年に完全子会社にした。2026年4月には英国のBoss Designを完全子会社にし、売上が約100億円増える。

稼ぎ方の核心は、買い替えの理由を作ることだ。昇降デスクのように健康の価値を足した品を出し、古い机を替える口実にする。社長が語る「1を1000にするイノベーション」は、新製品より売り方の工夫を指す。

優良さと弱いところ

筆者は、オカムラの堀(他社がまねしにくい強み)は「普通」の厚さと見る。国内のオフィス家具は、オカムラ・コクヨ・イトーキ・ウチダヨコの上位4社で過半を握る寡占だ。ただ、強いブランドで値段を自由に決められる業界ではない。入札と相見積もりが多く、価格は大手どうしの駆け引きで決まる。

強みは3つある。第1に、家具から内装までを一社で受ける設計施工の力。第2に、全国の営業網と保守の拠点。第3に、官公庁や大企業との長い取引だ。第1の強みは、改装を丸ごと任せたい顧客に効く。

弱みは利益率だ。営業利益率は7%台で、素材の鉄・鋼板が2020年代に約1.5倍になった時、転嫁が追いつかず利益計画を下げた。値上げは3〜5%、商環境は10%と動き始めたが、効くのは遅い。

資本効率は悪くない。自己資本利益率は5期連続で10%を超え、直近は11%台だ。ただし、この水準は中期計画の目標とほぼ重なる普通の水準で、ずばぬけてはいない。経営は、政策保有株を28社まで減らし、配当性向を40%以上に引き上げた。資本の使い方は、株主の側を向いている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内のオフィス家具の市場規模は約9,000億円で、年5%ほどで伸びているというのが会社の見立てだ。ただし、この伸びは物価の上昇を含む。人口が減る国で、実質の数量が年に何%も増えるとは考えにくい。筆者は、実質で横ばい前後とみる。数量は金額でなく、年に移転・改装で入れ替わる床面積(国内で約450万坪)で数える。オカムラはその約18%を受け持つ。

追い風は2つある。第1に、出社を促す企業が増え、オフィスの改装が相次いだこと。第2に、人手不足の時代に、働きやすい環境が採用の武器と考えられるようになったことだ。この追い風は、いつまで続くかわからない。改装は一度やれば、次は10年ほど先になる。

向かい風は、リモートとハイブリッド勤務の定着だ。床面積を減らす企業は増えている。もう1つが競争で、最大のライバルはコクヨだ。コクヨは海外の展開を強めており、国内の価格競争が海外にも広がりかねない。

商環境では、スーパーの改装は堅調、ドラッグストアは弱含みで二極化している。人手不足でセルフレジなどの投資は増えている。物流システムは、物流の2024年問題の対策で補助金が出て、長い目では需要が伸びる。ただ、競合は大きく、オカムラの存在感は小さい。

資本政策と M&A

資本政策は、堅実で、少しずつ株主寄りになっている。配当は増配が続き、2026年3月期の配当支払は約96億円、配当性向は4割台だった。2027年3月期は小幅の増配を予定する。自社株買いは2021年3月期から3年続けたが、2024年3月期以降は止めている。

中期経営計画2028は、営業利益の年平均成長を10%以上、自己資本利益率を12%以上に置く。配当性向は40%以上を維持し、総還元性向を上げる構えだ。筆者は、利益が伸びて自己資本が厚くなる以上、自社株買いが再開される可能性を見ている。

M&Aは、海外で積極的だ。2021年にDB&B、2026年4月にBoss Designを買った。Boss Designは売上が約100億円で、営業利益は買収の費用を引くとほぼゼロの見込みだ。のれんの償却がしばらく利益を削る。M&Aが外れた時の減損は、悲観の筋書きに入れた。

政策保有株は28社・純資産の14.8%まで縮めた。2027年3月期は売却益が約10億円出る。ほかの会社から買われる側になる可能性は、時価総額が2,000億円台と手頃なため、ゼロではない。

点検済み:中立の営業利益率が過去12年の山(8.1%)を超えていたため、国内・海外は今の水準、商環境は小幅の改善、物流は損益とんとんまでに置き直した(8.0%)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

オカムラは、オフィスが「コスト」から「投資」に変わる追い風の真ん中にいる。出社を促す企業が増え、改装は5期連続で伸びた。商談は前年を上回り、保有している商談の増加率は約9%ある。値上げも、2025年1月の3〜5%に続いて通っている。

昇降デスクのように、健康という新しい価値を乗せた品は、買い替えの理由になる。人が減っても、1人あたりに使う金額は上がる。海外はBoss Designで英国を押さえ、DB&Bの東南アジアと合わせて、タスクチェアの中核品に別の品揃えが加わる。

商環境は定価を10%上げ、須坂の新工場で供給を増やした。物流システムは固定費を5億円ほど削り、損益が均衡に戻る。この2つが戻るだけで、営業利益率は9〜10%まで上がる。会社の目標はそれを超えている。

時価総額は2,000億円台で、利益に対して小さい。利益が山のまま横ばいでも、割安は動かない。

加えて、政策保有株を28社まで減らし、売却益が約10億円出る。資本の使い方は株主寄りに動いており、自社株買いの再開も視野に入る。

慎重な見方

今の利益は山かもしれない。改装は一度やれば次は10年先で、5期連続の最高益は、コロナ後に溜まった需要を吐き出している途中だ。リーマン後には、法人の受注が2〜3割落ちた前例がある。

人が減る国で、オフィスの床面積は増えない。ハイブリッド勤務が定着すれば、大手は本社を縮める。国内の数量は実質で減るというのが、冷静な見方だ。コクヨとイトーキとの競争も厳しく、大型案件は値引きの競り合いになる。

資材高の転嫁は遅れがちだ。鉄・鋼板が1.5倍になった時は、利益計画を下げた。中東情勢でまた材料が上がっているのに、今期の計画には織り込んでいない。

商環境は大手流通の投資に頼り、物流システムは前期に赤字へ沈んだ。Boss Designの買収は、のれんの償却で利益を削る。海外の買収が外れれば、減損が出る。山の利益に、倍率を高く置いてはいけない。

中期計画の利益率10%という目標も、過去の計画が資材高で何度も下げられた経緯を思えば、そのまま信じにくい。会社の計画は、いつも達成できるとは限らない。

どちらに重みを置いたか

国内の追い風が当面続く点は強気の言い分が強い。一方で、数量が実質で伸びない点と、山の利益の懸念は慎重な見方が強い。筆者は、強気の目標である利益率10%を楽観の筋書きにとどめ、中立は過去の山(8%)以下の8%ほどに置いた。確率は、悲観の側にやや厚く寄せ、やや悲観を2割、悲観を1割とした。それでも本質価値は今の時価総額を上回る。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 5,412 円5,125 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 1,471 円1,393 億円)。 今の値に割り戻すと 3,724 円3,527 億円、今との差 +65.7%、 期待の年率 +11.8%(資本コスト 7.2%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 10,885 円1.03 兆円 2,336 円2,212 億円 +488.1% +19.4% 1,322 円1,252 億円
やや楽観 20% 8,177 円7,744 億円 1,876 円1,777 億円 +347.2% +16.2% 2,011 円1,904 億円
中立 38% 5,320 円5,039 億円 1,451 円1,374 億円 +201.2% +11.7% 2,573 円2,437 億円
やや悲観 22% 2,662 円2,521 億円 1,130 円1,070 億円 +68.7% +5.4% 834 円790 億円
悲観 10% 805 円763 億円 620 円587 億円 −36.6% −4.5% 143 円135 億円
加重平均100% 5,412 円5,125 億円1,471 円1,393 億円 +206.2% +11.8% 6,882 円6,518 億円

今の株価時価総額 2,248 円2,129 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.2% を下回るほど割高。

楽観 10% 買い替えが定着し、目標の利益率に届く 利益 548 億円 · PER 18.6 倍 · 株価時価総額 10,885 円1.03 兆円

オフィスは「コスト」から「人を集める投資」へ性格が変わり、買い替えが定着する。昇降デスクや個室ブースのような高付加価値の品が主役になり、国内の売上は価格と品揃えの両面で伸びる。コクヨとの競り合いでも、設計から施工までを一社で受けられる強みが効き、シェアをじわりと広げる。

海外では英国のBoss Designとシンガポールのデザイン内装会社が互いの販路を貸し合い、北米と東南アジアで売りが立つ。商環境は定価の値上げが通り、冷凍冷蔵ショーケースの新工場が稼働率を上げて、利益が大きく戻る。物流システムも固定費の削減が効き、自動倉庫の案件が黒字に乗る。

結果として全社の営業利益率は11%に届き、会社が掲げる10%の目標を超える。ただし、リニューアル需要が10年続く前提は強気で、実現には景気と人手不足の追い風がそろう必要がある。

  • 国内オフィス家具・内装:数量 104(国内で移転・改装により入れ替わるオフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.40(坪あたり売上(家具+内装)の指数(今=1.00=約20万円/坪、中立は10年で1.34))→ 売上 2,899 億円・営業利益 420 億円。移転・改装で入れ替わるオフィス床面積 531 万坪/年 × シェア 19.50%、坪あたり売上は今の 1.40 倍、営業利益率 14.5%
  • 海外オフィス:数量 25.5(海外の対象オフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.34(坪あたり売上の指数(今=1.00=約25万円/坪。ドル円150円で固定))→ 売上 854 億円・営業利益 94 億円。海外の対象オフィス床面積 1,500 万坪/年 × シェア 1.70%、坪あたり売上は今の 1.34 倍、営業利益率 11.0%
  • 商環境(店舗什器・ショーケース):数量 3,318(新装・改装される店舗数(店/年)× オカムラのシェア)× 価格 140.0%(1店あたり売上(什器・ショーケース・内装)の指数(今=1.00=約4,000万円/店。2026年4月に定価10%引き上げ))→ 売上 1,858 億円・営業利益 121 億円。新装・改装される店舗数 21,000 店/年 × シェア 15.80%、1店あたり売上は今の 1.40 倍、営業利益率 6.5%
  • 物流システム:数量 70.2(国内の物流システム案件数(件/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.34(1案件あたり売上の指数(今=1.00=約5億円/件))→ 売上 470 億円・営業利益 33 億円。物流システムの案件数 3,900 件/年 × シェア 1.80%、1案件あたり売上は今の 1.34 倍、営業利益率 7.0%

倍率:事業の純利益 546 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.7% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 11.0%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)139 億円。全体の PER 18.81 倍、時価総額 10,410 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:オフィス回帰と買い替え需要が10年続き、海外の買収も当たる必要がある。条件が多く重なるので1割にとどめた。

やや楽観 20% 国内が堅調で、海外と商環境も戻る 利益 438 億円 · PER 17.4 倍 · 株価時価総額 8,177 円7,744 億円

国内のオフィス需要は、移転と改装を中心に堅調に推移する。昇降デスクのような健康を売りにした品が買い替えの理由になり、値上げも通る。働き手の減少で面積は増えないが、1人あたりに使う金額が上がる。

海外はBoss Designの買収が実を結び、英国と東南アジアの売りが育つ。商環境は値上げで採算が戻り、物流システムは赤字を抜ける。

全社の営業利益率は10%近くまで上がるが、会社の目標にはあと一歩届かない。資材と人件費の上昇を価格に転嫁できる範囲で、少しずつ積み上がる姿である。

筆者は、この筋書きを「うまくいった普通」と呼べる水準とみる。中期計画の営業利益の伸びには届かないが、利益は10年で2倍近くに育ち、配当も毎年増える。コクヨとの競争が穏やかな間は、価格の上昇が数量の弱さを補う。

  • 国内オフィス家具・内装:数量 95.8(国内で移転・改装により入れ替わるオフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.37(坪あたり売上(家具+内装)の指数(今=1.00=約20万円/坪、中立は10年で1.34))→ 売上 2,624 億円・営業利益 354 億円。移転・改装で入れ替わるオフィス床面積 504 万坪/年 × シェア 19.00%、坪あたり売上は今の 1.37 倍、営業利益率 13.5%
  • 海外オフィス:数量 21.6(海外の対象オフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.32(坪あたり売上の指数(今=1.00=約25万円/坪。ドル円150円で固定))→ 売上 713 億円・営業利益 68 億円。海外の対象オフィス床面積 1,440 万坪/年 × シェア 1.50%、坪あたり売上は今の 1.32 倍、営業利益率 9.5%
  • 商環境(店舗什器・ショーケース):数量 3,121(新装・改装される店舗数(店/年)× オカムラのシェア)× 価格 137.0%(1店あたり売上(什器・ショーケース・内装)の指数(今=1.00=約4,000万円/店。2026年4月に定価10%引き上げ))→ 売上 1,710 億円・営業利益 94 億円。新装・改装される店舗数 20,400 店/年 × シェア 15.30%、1店あたり売上は今の 1.37 倍、営業利益率 5.5%
  • 物流システム:数量 54.9(国内の物流システム案件数(件/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.32(1案件あたり売上の指数(今=1.00=約5億円/件))→ 売上 362 億円・営業利益 18 億円。物流システムの案件数 3,660 件/年 × シェア 1.50%、1案件あたり売上は今の 1.32 倍、営業利益率 5.0%

倍率:事業の純利益 436 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.3% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.8%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)139 億円。全体の PER 17.62 倍、時価総額 7,822 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去5期連続の過去最高益と中期計画の上振れ実績を踏まえると、国内の堅調さが続く可能性は十分ある。ただし資材高と人件費で利益率の伸びは限られる。

中立 38% 市場は横ばい、値上げと改善で利益率が少し上がる 利益 314 億円 · PER 15.5 倍 · 株価時価総額 5,320 円5,039 億円

国内のオフィス家具市場は、実質ではわずかに広がる程度にとどまる。働き手が減る一方で、オフィス回帰と買い替えが下支えする。オカムラのシェアはほぼ横ばいで、価格が物価並みに上がることが売上の伸びの主な源になる。

海外はBoss Designの上乗せが入り、売上が倍近くに育つが、利益率は国内に及ばない。商環境は定価の値上げで採算を戻すものの、大手流通の投資が控えめで、利益は薄いままである。物流システムは固定費を削ってようやく小さな黒字になる。

全社の営業利益率は今の7%台から8%ほどまで、わずかに上がる。国内と海外は今の利益率を保ち、商環境はわずかに採算を戻し、赤字だった物流は損益とんとんに戻る。過去の山(8%)を超えず、10%の目標には届かない。

  • 国内オフィス家具・内装:数量 88.2(国内で移転・改装により入れ替わるオフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.34(坪あたり売上(家具+内装)の指数(今=1.00=約20万円/坪、中立は10年で1.34))→ 売上 2,365 億円・営業利益 293 億円。移転・改装で入れ替わるオフィス床面積 477 万坪/年 × シェア 18.50%、坪あたり売上は今の 1.34 倍、営業利益率 12.4%
  • 海外オフィス:数量 17.2(海外の対象オフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.30(坪あたり売上の指数(今=1.00=約25万円/坪。ドル円150円で固定))→ 売上 561 億円・営業利益 44 億円。海外の対象オフィス床面積 1,380 万坪/年 × シェア 1.25%、坪あたり売上は今の 1.30 倍、営業利益率 7.8%
  • 商環境(店舗什器・ショーケース):数量 2,901(新装・改装される店舗数(店/年)× オカムラのシェア)× 価格 134.0%(1店あたり売上(什器・ショーケース・内装)の指数(今=1.00=約4,000万円/店。2026年4月に定価10%引き上げ))→ 売上 1,555 億円・営業利益 47 億円。新装・改装される店舗数 19,600 店/年 × シェア 14.80%、1店あたり売上は今の 1.34 倍、営業利益率 3.0%
  • 物流システム:数量 44.9(国内の物流システム案件数(件/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.30(1案件あたり売上の指数(今=1.00=約5億円/件))→ 売上 291 億円・営業利益 0 億円。物流システムの案件数 3,450 件/年 × シェア 1.30%、1案件あたり売上は今の 1.30 倍、営業利益率 0.0%

倍率:事業の純利益 312 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.5% が k 7.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.7% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 15.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 15.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)139 億円。全体の PER 15.8 倍、時価総額 5,074 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:市場は実質で横ばい、価格は物価並み、利益率は少し上がるという、いちばん事業の実態に近い置き方。最大の確率を置く。

やや悲観 22% 改装需要が一巡し、値引き競争で利益率が戻る 利益 206 億円 · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 2,662 円2,521 億円

リニューアル需要が一巡し、国内のオフィス家具は数量が小さく減る。リモートとハイブリッドの定着で床面積が縮み、コクヨやイトーキとの値引き競争も強まる。値上げは資材高の転嫁にとどまり、利益率は押される。

商環境は大手流通が投資を絞り、一時の黒字化も続かない。海外は英国の景気に左右され、買収で払ったのれんの重さが残る。物流システムは受注の波に飲まれて赤字に戻る。

それでも事業は壊れない。全社の営業利益率は6%台に落ちるが、利益は今の水準を保つ。無借金に近い財務のおかげで、配当も続けられる。

筆者は、この筋書きを「山のあとの普通の谷」とみる。改装需要が一巡すれば、数量はいったん弱くなる。値上げは資材高の転嫁で消え、利益率は2010年代の水準に近づく。事業の形は変わらず、ただ伸びが止まる。

  • 国内オフィス家具・内装:数量 77.2(国内で移転・改装により入れ替わるオフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.28(坪あたり売上(家具+内装)の指数(今=1.00=約20万円/坪、中立は10年で1.34))→ 売上 1,976 億円・営業利益 198 億円。移転・改装で入れ替わるオフィス床面積 441 万坪/年 × シェア 17.50%、坪あたり売上は今の 1.28 倍、営業利益率 10.0%
  • 海外オフィス:数量 13.9(海外の対象オフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.25(坪あたり売上の指数(今=1.00=約25万円/坪。ドル円150円で固定))→ 売上 433 億円・営業利益 22 億円。海外の対象オフィス床面積 1,320 万坪/年 × シェア 1.05%、坪あたり売上は今の 1.25 倍、営業利益率 5.0%
  • 商環境(店舗什器・ショーケース):数量 2,576(新装・改装される店舗数(店/年)× オカムラのシェア)× 価格 128.0%(1店あたり売上(什器・ショーケース・内装)の指数(今=1.00=約4,000万円/店。2026年4月に定価10%引き上げ))→ 売上 1,319 億円・営業利益 33 億円。新装・改装される店舗数 18,400 店/年 × シェア 14.00%、1店あたり売上は今の 1.28 倍、営業利益率 2.5%
  • 物流システム:数量 31.5(国内の物流システム案件数(件/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.25(1案件あたり売上の指数(今=1.00=約5億円/件))→ 売上 197 億円・営業利益 −2 億円。物流システムの案件数 3,150 件/年 × シェア 1.00%、1案件あたり売上は今の 1.25 倍、営業利益率 -1.0%

倍率:事業の自己資本利益率は6.6%で資本コスト 7.25% に届かない。ためた利益は額面未満の価値なので、上限 1÷k=12.5 倍より低い 10 倍に置いた(ROE÷k の比で見ても 10 倍前後)。今の利益はそのまま残るが、新しく投じるお金の稼ぎは資本コストを下回る。

確率:過去最高益は改装需要の山の可能性があり、山のあとに数量が落ちるのは過去の循環で繰り返し起きた。強気側より少し重く置いた。

悲観 10% オフィス需要が縮み、優良さを失う 利益 54 億円 · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 805 円763 億円

オフィス需要が構造的に縮む。ハイブリッド勤務が定着し、大手企業が本社の床面積を3割ほど減らす。景気後退では、リーマン後のように法人の設備投資が2〜3割落ち込む。そこへコクヨとイトーキの値引き競争が重なり、価格が物価に負ける。

海外は買収した英国の会社が不振になり、のれんの減損が出る。商環境は大手流通が改装を止め、赤字に沈む。物流システムは固定費を切り切れず、撤退に近い縮小になる。

全社の営業利益率は2%台まで落ち、自己資本利益率は資本コストを大きく下回る。もはや優良な会社ではなく、配当の余力も細る。

  • 国内オフィス家具・内装:数量 61.2(国内で移転・改装により入れ替わるオフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.20(坪あたり売上(家具+内装)の指数(今=1.00=約20万円/坪、中立は10年で1.34))→ 売上 1,469 億円・営業利益 88 億円。移転・改装で入れ替わるオフィス床面積 382 万坪/年 × シェア 16.00%、坪あたり売上は今の 1.20 倍、営業利益率 6.0%
  • 海外オフィス:数量 10.2(海外の対象オフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.20(坪あたり売上の指数(今=1.00=約25万円/坪。ドル円150円で固定))→ 売上 306 億円・営業利益 0 億円。海外の対象オフィス床面積 1,200 万坪/年 × シェア 0.85%、坪あたり売上は今の 1.20 倍、営業利益率 0.0%
  • 商環境(店舗什器・ショーケース):数量 2,125(新装・改装される店舗数(店/年)× オカムラのシェア)× 価格 120.0%(1店あたり売上(什器・ショーケース・内装)の指数(今=1.00=約4,000万円/店。2026年4月に定価10%引き上げ))→ 売上 1,020 億円・営業利益 −10 億円。新装・改装される店舗数 17,000 店/年 × シェア 12.50%、1店あたり売上は今の 1.20 倍、営業利益率 -1.0%
  • 物流システム:数量 19.9(国内の物流システム案件数(件/年)× オカムラのシェア)× 価格 1.20(1案件あたり売上の指数(今=1.00=約5億円/件))→ 売上 120 億円・営業利益 −10 億円。物流システムの案件数 2,850 件/年 × シェア 0.70%、1案件あたり売上は今の 1.20 倍、営業利益率 -8.0%

倍率:事業の純利益 54 億円は自己資本に対し 2.0% の稼ぎにすぎず、資本コストを大きく下回る。この稼ぎが続く前提で、純利益÷k(約 675 億円)を上限に、縮小と減損の途中であることを織り込み 10 倍(約 540 億円)に置いた。売れる資産は政策保有株の税後 240 億円ほどで、稼ぐ力の方が大きい。

確率:リーマン後の受注2〜3割減という前例があり、リモート定着と価格競争も重なりうる。優良さを失う筋書きなので、5%を上回る1割とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

国内オフィス家具・内装

オフィス家具の製造・販売と、レイアウト・内装の設計施工。昇降デスクやチェアが主力。

数量国内で移転・改装により入れ替わるオフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア価格坪あたり売上(家具+内装)の指数(今=1.00=約20万円/坪、中立は10年で1.34)売上営業利益
今 2026/03 82.5 1.00 1,650 205
10 年後 中立 88.2 1.34 2,365 293

取り方:数量は実物の床面積。国内で年に移転・改装・新設で入れ替わるオフィスを約450万坪と置く(市場約9,000億円÷坪あたり約20万円。全国のオフィス総床面積の約1割弱で、改装が約10年に一度という周期とも合う)。オカムラの国内オフィス売上は、オフィス環境事業1,919億円から海外約270億円を除いた約1,650億円と推定し、坪あたり約20万円(家具と設計施工の合算の推定)で割って約82.5万坪、シェア約18%。価格は坪あたり売上の指数で、物価と、昇降デスクなど高付加価値品へのつくり替えがここに入る。営業利益はオフィス環境事業226億円のうち国内分を約205億円とみた。開示は無く、床面積・坪あたり売上とも推定。

海外オフィス

英国・シンガポールなどでのオフィス家具とデザイン内装。タスクチェアが中核で、英国のBoss Designが加わった。

数量海外の対象オフィス床面積(万坪/年)× オカムラのシェア価格坪あたり売上の指数(今=1.00=約25万円/坪。ドル円150円で固定)売上営業利益
今 2026/03 10.8 1.00 270 21
10 年後 中立 17.2 1.30 561 44

取り方:数量は実物の床面積。英国・シンガポール・タイ・米国などで年に入れ替わる対象オフィスを約1,200万坪と粗く置く(対象市場約3兆円÷坪あたり約25万円)。売上約270億円を坪あたり約25万円(国内より高い英国・シンガポールの単価を反映した推定)で割ると約10.8万坪、シェア約0.9%。開示は無く推定(シンガポールのDB&B社が約90億円で前期比15%増、英国のBoss Design社は2026年4月から約100億円が加わる)。営業利益はオフィス環境の残り約21億円。数量の伸びは実物(シンガポール子会社の拡大と、英国 Boss Design の約100億円の加入)で、名目の市場の伸びではない。

商環境(店舗什器・ショーケース)

スーパー・ドラッグストアなどの什器、冷凍冷蔵ショーケース、店舗の内装。

数量新装・改装される店舗数(店/年)× オカムラのシェア価格1店あたり売上(什器・ショーケース・内装)の指数(今=1.00=約4,000万円/店。2026年4月に定価10%引き上げ)売上営業利益
今 2026/03 2,950 100.0% 1,180 30
10 年後 中立 2,901 134.0% 1,555 47

取り方:数量は実物の店舗数。スーパー・ドラッグストアなどで年に新装・改装される店舗を約2万店と置く(市場約8,000億円÷1店あたり約4,000万円。全国のスーパー・ドラッグストア約5万店の約4割に当たるが、ショーケース単体の入れ替えを1店分に数えた粗い推定)。オカムラの売上約1,180億円を1店あたり約4,000万円で割ると約2,950店、シェア約15%。価格は1店あたり売上の指数。前期は大手流通の投資抑制で減収、一時費用約16億円が出た。営業利益は開示された増減から約30億円と逆算した推定。

物流システム

自動倉庫・搬送設備・ロボットなどの物流システムの設計・施工。

数量国内の物流システム案件数(件/年)× オカムラのシェア価格1案件あたり売上の指数(今=1.00=約5億円/件)売上営業利益
今 2026/03 38.0 1.00 190 −15
10 年後 中立 44.9 1.30 291 0

取り方:数量は実物の案件数。自動倉庫・搬送設備などの国内市場を約1.5兆円とし、1案件あたり約5億円(小〜中規模が中心)で割って年約3,000件と置く。オカムラの売上約190億円は約38件、シェア約1.3%。大手に比べ小さい。受注から売上まで2〜4年かかる事業で、前期は赤字。営業利益は開示の減益幅から約マイナス15億円と逆算した推定。

リスクと懸念

改装需要の山と、その反動

5期連続の最高益は、コロナ後に溜まった改装の需要を吐き出している面がある。改装は10年に一度なので、需要が一巡すると数量が落ちる。リーマン後には法人の受注が2〜3割減った前例がある。山の利益に、成長の倍率を掛けてはいけない。

ハイブリッド勤務による床面積の縮小

出社が戻っても、1人あたりの面積は広がらない。大手が本社を縮める動きは続いている。国内の数量が実質で減るなら、価格の上昇で伸びを稼ぐ構造になる。値段を上げ続けられるかが問われる。

資材と人件費の上昇、転嫁の遅れ

鉄・鋼板は2020年代に約1.5倍になり、利益計画を下げる原因になった。中東情勢で材料がさらに上がっているが、今期の計画に入っていない。値上げが通るまでに、数四半期の遅れが出る。

コクヨとの競争と海外への波及

国内の最大のライバルはコクヨで、イトーキも大きい。コクヨが海外を強めると、オカムラの海外の成長にも影響が及ぶ。大型案件は値引き競争になり、利益率が削られやすい。

商環境と物流システムの採算

商環境は前期に一時費用が約16億円出て、大手流通の投資抑制の影響も受けた。物流システムは赤字に落ち、受注から売上まで2〜4年と長い。この2つの黒字化が計画どおり進まないと、利益率の改善が止まる。

海外のM&Aののれんと減損

英国のBoss Designは売上約100億円で、営業利益は買収費用を引くとほぼゼロの見込み。DB&Bも含め、のれんの償却が利益を削る。業績が計画に届かなければ、減損が出る。海外の売上は全社の1割前後で、致命傷にはなりにくい。

今後の分かれ目

ハイブリッド勤務が広がり、大手企業が本社の面積を大きく減らす動きが続いたら
国内オフィスの数量が実質で減る筋書き(やや悲観・悲観)に確率を寄せる。値上げだけで売上を保てるかが焦点になる。
商談の保有額が前年を上回り続け、昇降デスクなどの高付加価値品の比率が上がったら
やや楽観・楽観の確率を上げてよい。単価の上昇が実質の数量の弱さを補う。
商環境と物流システムが、計画どおり黒字に戻ったら
営業利益率が9%台に乗る筋書き(やや楽観)の確率を上げる。この2つは改善の余地が大きい。
鉄・鋼板などの資材高が続き、値上げが追いつかなかったら
営業利益率が7%台に張り付く筋書き(やや悲観)の確率を上げる。
自社株買いが再開され、総還元性向が5割を超えたら
自己資本利益率が12%に近づき、中立の倍率の質が上がる。
他社がオカムラの買収を持ちかけたら(時価総額が手頃で、政策保有株を縮める途中)
TOBの価格で価値が確定する筋書きが加わる。ただし筆者は、買収を前提にした確率は置いていない。

見ておくもの

  • オフィス環境事業の受注・商談の保有額と、昇降デスクなど高付加価値品の比率
  • 国内オフィスの空室率と、大手企業の本社移転・縮小の動き
  • 鉄・鋼板の価格と、値上げの浸透度
  • 商環境と物流システムの営業損益、固定費削減の進み具合
  • Boss Designの営業損益とのれんの償却額
  • 自社株買いの有無と総還元性向

倍率と資本コストの決め方

倍率は、事業の自己資本利益率と資本コスト7.25%から、正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)の式で出し、市場の倍率は使っていない。中立のROE約10%、長期の成長率g 4.0%で、正当化PERは約13.8倍。ROEがkを上回るので、1÷k=12.5倍が下限で、中立は12.5倍にした。今の株価は筋書きを作ったあとで比べただけで、今の値段が倍でも半分でも、価値の計算は変わらない。セグメントの売上は、オフィス・店舗・案件の実物の数量(床面積・店舗数・案件数)×単価の推定で、開示された増減から逆算したセグメントの利益は推定と明記した。新リース会計基準は2028年3月期から効くが、10年後の数字は今と同じ形(家賃を営業費用に入れた形)でそろえた。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 7.2% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に品質+0.5%を足した8.0%。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 7.25%。

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株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. 社長インタビュー(マイナビ TECH+)
  2. 2026年3月期決算説明(ログミーファイナンス)
  3. 中期経営計画2028(オカムラIR)

分析日 2026-10-16