結論
コクヨは、オフィス家具と文具で国内首位級の会社だ。利益の大半は家具が稼ぐ。筆者の結論は「やや割高」である。事業の質は悪くないが、10年で見込める利益の伸びは、払う値段に十分な余裕を残すほどではない。
国内の文具は構造的に細っていく。学校も職場も、紙とペンを使う量が減るからだ。会社の答えは二つある。一つは、働き方の変化で続くオフィスの改装・移転需要を家具で取ること。もう一つは、アジアの文具を買収で取りにいくことだ。ベトナムの文具大手の買収は、その象徴になる。
筆者は、この二本立てがおおむねうまくいくと見る。ただし国内の縮小を丸ごと埋める姿は、強気の筋書きにとどまる。10年後の営業利益は、中立で今の6割増し程度だ。
財務は堅い。時価総額の3割近くが純現金で、配当は利益の5割を目安にしている。ただし現金の一部は買収に消えるため、余る分は見かけより小さい。
強気の筋書きなら価値は今の倍近くになるが、国内の縮小と買収の失敗が重なる筋書きの重みも小さくない。確率をかけて均すと、10年後に得られる価値は、資本コストで割り引くと今の時価総額をやや下回る。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、コクヨは「悪くないが、安くはない」会社だ。10年後もこの事業は存在するし、家具は今よりも底堅いだろう。一方、国内の文具は縮み、堀は並みの深さにとどまる。オーナーとして持ち続けたいかと問われれば、財務の保守性は好ましい、が答えになる。
株主のものになる利益、いわゆるオーナー利益は、見た目の純利益より小さい。家具は工場・システム・拠点に継続的な投資が要り、計画でも3年で約900億円の投資を見込む。これを引いたうえで、買収の成果を見る必要がある。
資本の使い方には、期待と不安が同居する。還元を厚くする姿勢は評価する。反面、ここから買収が増えれば、買う値段の規律が問われる。文具の国内事業が細る穴を、買収で埋めようとする会社は、失敗の例も多い。
安全域、つまり払う値段と本質価値の差でみると、余裕は薄い。強気の筋書きが実現すれば今の価値は倍近いが、国内の縮小と買収の失敗が同時に起きる筋書きの重みも小さくない。筆者がいちばん気にしているのは、海外の買収が利益に変わる速さだ。
結論として、価値は今の時価総額をやや下回る。割り引いた額で見れば、確かな儲けを約束する値段ではない。
何で稼ぐ会社か
コクヨの稼ぎは四つに分かれる。いちばん大きいのはファニチャー事業で、売上の半分近く、利益の大半を占める。オフィスの机・椅子・間仕切りから、学校・公共施設の家具、空間の設計までを請け負う。納めたあとの入れ替えや改装も続く、長い付き合いの商売だ。
二番目はビジネスサプライ流通事業だ。法人向けの通販カウネットと、全国の販売会社を通じて、事務用品を企業に届ける。売上は大きいが利益率は薄い。2024年には富士通グループの法人向けサプライ事業を引き受け、規模を広げた。
三番目がステーショナリー、つまり文具だ。ノートやファイルなど「キャンパス」に代表される紙製品が中心で、国内の首位にある。海外は中国・インド・東南アジアで、インドの文具会社コクヨ・カムリンなどを持つ。四番目は家具・雑貨の小売、インテリアリテールだ。利益はまだ小さい。
地域でみると、売上の約9割は日本だ。海外売上比率は1割強で、会社は2027年に2割へ引き上げる計画を立てている。ベトナムの文具大手ティエン・ロン・グループの買収は、この計画の柱だ。
稼ぎ方の本質は、顧客の「机まわり」を丸ごと押さえることにある。家具、消耗品、文具を、同じ企業の総務部門に売る。この束ね方が、他社にまねしにくいコクヨの形だ。
優良さと弱いところ
堀、つまり他社がまねできない強みは、ブランドと販売網にある。コクヨの名は、学生から総務担当者まで広く知られている。全国の販売会社とカウネットの配送網を持ち、オフィス家具と事務用品を同じ窓口で売れる。これは新規の参入者に作りにくい。
ただし堀は、家具でも文具でも「そこそこ深い」にとどまる。家具では、オカムラ・イトーキという同格の競合がいる。大型案件は入札になりやすく、値段を一方的に決められるわけではない。文具の紙製品も、競争が厳しく値上げは通りにくい。筆者は、堀を「強い」とは見ない。
資本の効率は、並みだ。過去10年の自己資本利益率(ROE)は、中央値で7%台にとどまる。営業利益率も7%台が過去最高水準で、長く3〜6%台を行き来してきた。2023年以降、利益率が上がったのは確かだが、これが定着するかどうかが最大の論点だ。
強みは、財務の保守性にある。純現金を厚く持ち、借金で無理をしない。2019年に文具のぺんてるへ出資したが、争奪戦に敗れ、2022年に資本関係を解いた。結果として、高い買い物の重荷は残らなかった。
弱みは、国内の文具が縮む中で、成長の期待を海外の買収に頼る点だ。買収の成否は、数年たたないとわからない。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
国内の文具・事務用品の市場は、2024年度に約3,900億円で、縮小が続く。デジタル化と少子化が主な原因だ。首位のコクヨでも、市場全体でみたシェアは7%台にすぎない。業界は、コクヨ、パイロット、三菱鉛筆などが上位を占め、再編の話が絶えない。
一方、オフィス家具は、少し様子が違う。コロナ後の出社回帰、ビルの老朽化、働き方の見直しで、改装・移転が続いてきた。ただし新築の需要は人口減で細り、更新需要に頼る構造だ。この波が10年続くとは限らない。
法人向けの事務用品流通は、通販に移りつつある。競合の物流システムの障害が、2025年にコクヨ側へ需要を流した。これは一時的な追い風で、元の水準に戻る前提で見ておくべきだ。
海外では、中国・インド・東南アジアの文具市場が伸びる。人口が増え、教育への支出が増える地域だ。ただし地場の安い文具メーカーとの競争は厳しい。単なる値下げ競争に巻き込まれれば、買収した会社の利益率が下がる。
全体として、国内は縮む市場を分け合う戦いで、海外は伸びる市場の取り合いだ。コクヨは、両方で戦う会社になろうとしている。
資本政策と M&A
資本政策は、株主に優しい方向へ動いている。2025年からの中期計画では、3年間で約640億円を還元する。このうち自己株式の取得が約350億円で、配当は利益の5割を目安に、減らさない方針(累進配当)だ。保有する自社株が発行済みの2%を超える分は、すみやかに消却する。
政策保有株、つまり取引先との持ち合い株は、連結純資産の5%まで減らす。売却で得た資金は、成長投資か還元に回る。
成長投資は3年で約700億円。うち買収枠が約200億円だが、案件次第で積み増しもありうる。すでにベトナムの文具大手ティエン・ロン・グループの65%取得(約276億円)と、国内の販売会社6社の完全子会社化(約40億円)が決まった。
買収は、資本を壊す最大の経路でもある。筆者は、これまで慎重だった経営が、規模を急ぐ局面に入ったと見ている。買収した会社の利益が、払った値段に見合って積み上がるか。ここが資本配分の通信簿になる。
純現金が時価総額の3割近くを占めるため、他社から見れば買収の標的にもなりうる。
【実行済み分の扱い】2026/4/16 決議の上限 150 億円枠(〜12/31)のうち、8/31 までに約 140 億円(自己株式の増え 約 1,670 万株から概算)を実行済みで株数に反映ずみ。10 年の還元(全筋書き)には入れず、余った現金からも 140 億円を引いた(300→160 億円)。自己資本の起点は 2025/12 期末から 140 億円引いた 2,377 億円。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
オフィス家具は、これから10年も底堅い。ビルの老朽化は進み、働き方の見直しに合わせた改装が続く。コクヨは国内首位級で、設計から納入、保守まで一社で請け負えるため、更新需要を取り込みやすい。家具の利益率はすでに15%を超え、規模が増えるほど固定費を薄められる。
海外は、これまで伸び悩んだ分野だが、買収で局面が変わる。ベトナムの文具大手は、現地の製造と販売網を持つ。インドではすでに文具事業が成長している。この三つをつなげば、アジアでコクヨの文具が国内の落ち込みを大きく上回る成長を作れる。
財務の余力も大きい。純現金は厚く、配当は利益の5割、自社株買いも決めた。政策保有株を減らして資本の効率を上げ、ROEを10%へ引き上げる計画に現実味がある。営業利益率は過去最高の水準にあり、法人向け流通もカウネットの改善で利益が上向いている。
買収の効果と家具の更新需要が重なれば、営業利益は10年で今の2倍以上になる。その場合、倍率も成熟した優良企業並みに落ち着き、今の時価総額を大きく超える価値になる。
慎重な見方
国内の文具は、構造的に細り続ける。学校のデジタル化が進めば、ノートとファイルの需要はさらに落ちる。値上げも通りにくい。国内で売る紙製品の利益は、10年後には今より小さくなる見込みが強い。
家具の好調は、コロナ後の移転・改装需要という一時的な波に乗っている面がある。出社の回数が戻らなければ、オフィスの面積は減る。大型案件は入札で、オカムラ・イトーキとの値引き競争が利益率を削る。今の家具の利益率は、ピークに近い。
海外の買収には、典型的な落とし穴がある。ベトナムの文具大手は、地場の安い製品とも競争している。買収額が大きく、のれん(買収で払った上乗せ)の償却が利益を押し下げる。うまく統合できなければ、減損、つまり価値の切り下げも避けられない。
10年の利益の伸びが小さければ、倍率は成熟した国内企業並みにしかつかない。高い配当性向を続けても、事業の伸びが乏しい会社の価値は、資本コストを割り引いた時に今の値段を下回る。
どちらに重みを置いたか
家具の底堅さと財務の強さでは、強気の見方が優勢だ。ただし国内の文具の縮小と、買収という不確かな成長への依存では、慎重な見方の指摘が重い。中立は、家具が緩やかに伸び、海外が買収で上積みされる姿に置いた。確率は中立に4割弱、強気側に3割強、慎重な側に3割を割り振った。買収が利益に変わるまでの時間を考えると、強気の重みを増やす材料はまだ少ない。
10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)
確率で加重した株価時価総額 1,212 円5,021 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 406 円1,682 億円)。 今の値に割り戻すと 906 円3,751 億円、今との差 +2.2%、 期待の年率 +6.2%(資本コスト 7.0%)→ 適正
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 10% | 2,353 円9,744 億円 | 522 円2,160 億円 | +224.4% | +12.5% | 287 円1,190 億円 |
| やや楽観 | 22% | 1,775 円7,349 億円 | 485 円2,010 億円 | +155.0% | +9.8% | 497 円2,059 億円 |
| 中立 | 38% | 1,332 円5,514 億円 | 449 円1,860 億円 | +101.0% | +7.2% | 677 円2,802 億円 |
| やや悲観 | 22% | 315 円1,306 億円 | 316 円1,310 億円 | −28.7% | −3.3% | 139 円576 億円 |
| 悲観 | 8% | 141 円584 億円 | 87 円360 億円 | −74.3% | −12.7% | 18 円76 億円 |
| 加重平均 | 100% | 1,212 円5,021 億円 | 406 円1,682 億円 | +82.7% | +6.2% | 1,619 円6,703 億円 |
今の株価時価総額 886 円3,670 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.0% を下回るほど割高。
楽観 10% 家具とアジアが想定以上に伸び、買収も実る 利益 497 億円 · PER 19.4 倍 · 株価時価総額 2,353 円9,744 億円
家具の更新需要が10年続き、ビルの建て替えと働き方の見直しが重なる。コクヨは国内首位級の座を保ち、家具の利益率は16%台に乗る。アジアではティエン・ロン・グループ(TLG)の製造能力とインド・中国の販路が結びつき、海外文具が10年で大きく育つ。国内の文具は縮むが、高付加価値の筆記具と学童以外の用途で下げ止まる。カウネットは物流の改善で利益率を上げる。政策保有株の縮減と自社株買いが進み、ROEは14%に上がる。コクヨが「家具とアジア文具の会社」として評価される10年だ。営業利益は今の2.4倍ほどに増え、海外売上は全体の3割に近づく。オカムラ・イトーキとの競争でも、設計から保守まで一社で請け負う強みが効き、値引きに頼らず案件を取れる。買収は割高にならず、のれんの償却も吸収できる。
- ファニチャー(オフィス・公共・海外):数量 10,600(取り込める市場(国内の事務用・公共用家具+アジアの対象市場、億円・今の値段の実質))× 価格 27.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 2,912 億円・営業利益 480 億円。市場 1.06 兆円(実質)× シェア 20.5%、利益率 16.5%
- ビジネスサプライ流通(カウネット・販売会社):数量 12,300(国内の法人向けオフィス用品流通市場(億円・今の値段の実質))× 価格 12.1%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 1,483 億円・営業利益 104 億円。市場 1.23 兆円 × 9.0%、利益率 7.0%
- ステーショナリー国内:数量 3,500(国内の文具・事務用品市場(億円・今の値段の実質))× 価格 11.3%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 値段の倍率(紙製品の競争が強く 10 年 1.30 倍))→ 売上 394 億円・営業利益 55 億円。市場 3,500 億円 × 8.4%、利益率 14%
- ステーショナリー海外(ベトナム・インド・中国):数量 12,500(コクヨとTLGが狙うアジアの文具市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 11.0%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 1,374 億円・営業利益 179 億円。市場 1.25 兆円 × 8.2%(TLG含む)、利益率 13%
- インテリアリテール(家具・雑貨の小売):数量 3,400(高価格帯の家具・インテリア小売市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 11.0%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 374 億円・営業利益 19 億円。市場 3,400 億円 × 8.2%、利益率 5%
倍率:事業の純利益 495 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.7% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 10.9%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)160 億円。全体の PER 19.37 倍、時価総額 9,744 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:家具の更新需要の持続と、アジアの文具の買収の成功が同時に必要で、同時に起きる確度は高くない。1割にとどめる。
やや楽観 22% 計画に近い成長:家具が堅く、海外が育つ 利益 397 億円 · PER 18.2 倍 · 株価時価総額 1,775 円7,349 億円
会社の中期計画に近い姿だ。家具は国内の更新とASEANの伸びで着実に成長し、利益率は15%台を保つ。TLGの統合はおおむね順調で、海外売上比率は2割を超える。国内の文具は年2%ほど縮むが、価格を上げて売上の落ち込みを抑える。カウネットは競合の障害による一時的な増収が剥がれたあとも、販売会社の完全子会社化で営業の効率が上がる。営業利益率は8%台に乗る。ROEは12%近くに上がり、成熟した優良企業として評価される。会社が掲げる2030年の売上5,000億円は、少し遅れながらも達成する。ただし国内の人口減はじわじわ効き続けるため、成長の主役はあくまで家具のアジア展開と文具の海外であり、国内は守りに回る。
- ファニチャー(オフィス・公共・海外):数量 10,050(取り込める市場(国内の事務用・公共用家具+アジアの対象市場、億円・今の値段の実質))× 価格 27.1%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 2,720 億円・営業利益 413 億円。市場 1.0 兆円 × 20.2%、利益率 15.2%
- ビジネスサプライ流通(カウネット・販売会社):数量 12,150(国内の法人向けオフィス用品流通市場(億円・今の値段の実質))× 価格 11.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 1,433 億円・営業利益 89 億円。市場 1.22 兆円 × 8.8%、利益率 6.2%
- ステーショナリー国内:数量 3,350(国内の文具・事務用品市場(億円・今の値段の実質))× 価格 10.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 値段の倍率(紙製品の競争が強く 10 年 1.30 倍))→ 売上 363 億円・営業利益 49 億円。市場 3,350 億円 × 8.2%、値段 1.32 倍、利益率 13.5%
- ステーショナリー海外(ベトナム・インド・中国):数量 11,500(コクヨとTLGが狙うアジアの文具市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 10.2%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 1,171 億円・営業利益 141 億円。市場 1.15 兆円 × 7.6%、利益率 12%
- インテリアリテール(家具・雑貨の小売):数量 3,300(高価格帯の家具・インテリア小売市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 10.7%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 354 億円・営業利益 14 億円。市場 3,300 億円 × 8.0%、利益率 4%
倍率:事業の純利益 395 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 12.3% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 18.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 18.2 倍 + 余った現金(戻り方込み)160 億円。全体の PER 18.21 倍、時価総額 7,349 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:会社計画(2027年に営業利益約300億円)に近い。家具の好調と海外の統合が進む確度は十分あるが、10年続くかは別。
中立 38% 中立:国内文具は細り、家具と海外が緩やかに補う 利益 320 億円 · PER 16.9 倍 · 株価時価総額 1,332 円5,514 億円
国内の文具は年1〜2%ずつ縮み、家具は国内でほぼ横ばい、アジアで伸びる。TLGは買収後も現地で成長するが、国内で稼いだ現金を使い続ける。オカムラ・イトーキとの競争で家具の値段は物価並みにしか上げられず、利益率は14%台に落ち着く。営業利益率は7%台後半で、過去最高に近いまま保つ。海外売上は全体の2割を超えるが、利益率は国内より低い。還元は利益の約7割を保ち、買収を挟みながらも自己資本は緩やかに増える。コクヨは、堅実だが爆発的な成長のない会社になる。純現金は買収に使った分を差し引いても残り、配当は減らさない。筆者は、これが最も起こりやすい姿だと見る。
- ファニチャー(オフィス・公共・海外):数量 9,500(取り込める市場(国内の事務用・公共用家具+アジアの対象市場、億円・今の値段の実質))× 価格 26.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 2,546 億円・営業利益 369 億円。市場 9,500 億円 × 20.0%、利益率 14.5%
- ビジネスサプライ流通(カウネット・販売会社):数量 12,000(国内の法人向けオフィス用品流通市場(億円・今の値段の実質))× 価格 11.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 1,383 億円・営業利益 76 億円。市場 1.2 兆円 × 8.6%、利益率 5.5%
- ステーショナリー国内:数量 3,200(国内の文具・事務用品市場(億円・今の値段の実質))× 価格 10.4%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 値段の倍率(紙製品の競争が強く 10 年 1.30 倍))→ 売上 333 億円・営業利益 42 億円。市場 3,200 億円(今の 0.82 倍)× 8.0%、値段 1.30 倍、利益率 12.5%
- ステーショナリー海外(ベトナム・インド・中国):数量 10,500(コクヨとTLGが狙うアジアの文具市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 9.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 999 億円・営業利益 110 億円。市場 1.05 兆円 × 7.1%(TLG 含む)、利益率 11%
- インテリアリテール(家具・雑貨の小売):数量 3,200(高価格帯の家具・インテリア小売市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 10.6%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 339 億円・営業利益 12 億円。市場 3,200 億円 × 7.9%、利益率 3.5%
倍率:事業の純利益 318 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.1% が k 7.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.5%、10 年より先の名目の伸び g 3.5% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 16.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 16.9 倍 + 余った現金(戻り方込み)160 億円。全体の PER 16.85 倍、時価総額 5,514 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:国内の縮小と海外・家具の上積みが拮抗する中心の筋書き。慎重な見方の指摘(文具の縮小・買収の不確かさ)が重いので、中立に寄せつつ確率はやや慎重側に厚く置いた。
やや悲観 22% 出社回帰が頭打ちで、買収の成果も遅れる 利益 140 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 315 円1,306 億円
オフィスの改装需要が一巡し、出社回帰の頭打ちでオフィス面積が減る。家具は入札の値引きが増え、利益率が11%に下がる。国内の文具は学校のデジタル化で年3%ずつ縮み、値上げも通らない。TLGの統合は遅れ、現地の競争で利益率が思うように上がらず、のれんの償却が利益を圧迫する。カウネットは競合が物流を立て直して需要が流れ戻る。営業利益は今の7割弱に落ち込むが、財務は保たれ、配当は据え置く。買収の失敗は、期待外れとして値段を下げる。国内で稼いだ現金を買収の失敗に使ったかたちになり、資本の効率は上がらない。それでも赤字には落ちず、会社は縮小均衡を保つ。
- ファニチャー(オフィス・公共・海外):数量 8,400(取り込める市場(国内の事務用・公共用家具+アジアの対象市場、億円・今の値段の実質))× 価格 25.4%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 2,129 億円・営業利益 234 億円。市場 8,400 億円 × 19.5%、値段 1.30 倍、利益率 11%
- ビジネスサプライ流通(カウネット・販売会社):数量 11,200(国内の法人向けオフィス用品流通市場(億円・今の値段の実質))× 価格 10.7%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 1,194 億円・営業利益 48 億円。市場 1.12 兆円 × 8.2%、値段 1.30 倍、利益率 4%
- ステーショナリー国内:数量 2,900(国内の文具・事務用品市場(億円・今の値段の実質))× 価格 9.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 値段の倍率(紙製品の競争が強く 10 年 1.30 倍))→ 売上 276 億円・営業利益 22 億円。市場 2,900 億円 × 7.6%、値段 1.25 倍、利益率 8%
- ステーショナリー海外(ベトナム・インド・中国):数量 8,500(コクヨとTLGが狙うアジアの文具市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 7.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 663 億円・営業利益 53 億円。市場 8,500 億円 × 6.0%、利益率 8%
- インテリアリテール(家具・雑貨の小売):数量 2,800(高価格帯の家具・インテリア小売市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 9.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 273 億円・営業利益 3 億円。市場 2,800 億円 × 7.5%、利益率 1%
倍率:事業の ROE 4.9% が k 7% 以下なので、ためた利益は額面未満で、正当化 PER の上限は 1÷k=12.9 倍。稼ぐ力が資本コストに届かない会社を、上限まで評価しない(上限の約 7 割の 9.0 倍)。余った現金は今の額の 0.75 倍(120億円)を、戻り方 1.0 で足す。
確率:家具の改装需要が一巡し、文具の縮小が加速し、買収の成果が遅れる。過去10年の営業利益率が3〜6%台だったことを考えると、起こりうる。
悲観 8% 国内が構造的に縮み、買収が失敗する 利益 40 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 141 円584 億円
国内の文具は半分近くまで縮み、家具でも大型案件の値引きが続く。買収したTLGの利益は伸びず、のれんの減損を迫られる。カウネットも競合との値引き競争で利益がほとんど出ない。会社は拠点の統合と人員の削減で固定費を絞るが、営業利益はほぼゼロに近づく。海外は撤退こそしないが、投資を絞って守りに入る。配当は大きく減らさざるを得ない。純現金は厚いので財務は持つが、成長企業としての評価は失う。この結果、価値の下支えは純現金と売れる資産になる。決まっている自社株買い350億円は純現金から払うため、10年の還元は利益の合計を上回る。構造的に負けた会社として、評価は大きく下がる。
- ファニチャー(オフィス・公共・海外):数量 7,200(取り込める市場(国内の事務用・公共用家具+アジアの対象市場、億円・今の値段の実質))× 価格 22.5%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍))→ 売上 1,620 億円・営業利益 97 億円。市場 7,200 億円 × 18%、値段 1.25 倍、利益率 6%
- ビジネスサプライ流通(カウネット・販売会社):数量 10,000(国内の法人向けオフィス用品流通市場(億円・今の値段の実質))× 価格 9.4%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 938 億円・営業利益 19 億円。市場 1.0 兆円 × 7.5%、利益率 2%
- ステーショナリー国内:数量 2,300(国内の文具・事務用品市場(億円・今の値段の実質))× 価格 7.8%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 値段の倍率(紙製品の競争が強く 10 年 1.30 倍))→ 売上 179 億円・営業利益 5 億円。市場 2,300 億円 × 6.5%、値段 1.2 倍、利益率 3%
- ステーショナリー海外(ベトナム・インド・中国):数量 6,500(コクヨとTLGが狙うアジアの文具市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 5.6%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 366 億円・営業利益 11 億円。市場 6,500 億円 × 4.5%、利益率 3%
- インテリアリテール(家具・雑貨の小売):数量 2,200(高価格帯の家具・インテリア小売市場(億円・今の値段の実質、推定))× 価格 8.4%(市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率)→ 売上 185 億円・営業利益 −6 億円。市場 2,200 億円 × 7%、利益率 −3%
倍率:稼ぐ力(純利益÷k)は小さく、価値は純現金と売れる資産の側で決まる。自社株買い実行後の自己資本 2,377 億円に PBR 0.252 倍を掛けた 584 億円は、10 年後に手元に残る純現金(下の床の内訳)に合わせたもの。
確率:国内縮小と買収失敗が重なる。会社が純現金を厚く持つため、事業が崩れても財務は持つ。1割弱にとどめる。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
ファニチャー(オフィス・公共・海外)
オフィス・公共施設・教育向けの家具と空間づくり。国内の移転・改装需要が中心で、アジアにも広がる。
| 数量取り込める市場(国内の事務用・公共用家具+アジアの対象市場、億円・今の値段の実質) | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率(10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 8,500 | 20.1% | 1,706 | 262 |
| 10 年後 中立 | 9,500 | 26.8% | 2,546 | 369 |
取り方:2025/12 期のセグメント売上 1,706 億円(有報ベース)。市場は推定:国内の事務用・公共用家具を約 6,500 億円、コクヨが取りにいくアジアの対象市場を約 2,000 億円とし、合計 8,500 億円に対するシェア約 20% とみた。オカムラ・イトーキとの三強で、国内の首位級という前提。市場の細かい数字は開示が無く、ここは推定。
ビジネスサプライ流通(カウネット・販売会社)
法人向け通販のカウネットと、全国の販売会社を通じた事務用品・オフィス用品の流通。
| 数量国内の法人向けオフィス用品流通市場(億円・今の値段の実質) | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 12,000 | 8.6% | 1,026 | 55 |
| 10 年後 中立 | 12,000 | 11.5% | 1,383 | 76 |
取り方:売上 1,026 億円。法人向けのオフィス用品の流通市場を約 1.2 兆円と推定し、シェア 8.5% 前後。競合の物流システム障害による一時的な需要流入が 2025 年にあり、今の売上はやや押し上げられている。
ステーショナリー国内
ノート・ファイル・筆記具など国内の文具。学童から事務まで。
| 数量国内の文具・事務用品市場(億円・今の値段の実質) | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 値段の倍率(紙製品の競争が強く 10 年 1.30 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 3,885 | 7.6% | 295 | 40 |
| 10 年後 中立 | 3,200 | 10.4% | 333 | 42 |
取り方:国内の文具・事務用品市場 3,885 億円(矢野経済研究所、2024 年度)にコクヨの首位シェア 7.6% を当てた 295 億円。国内ステーショナリー売上のうち、この市場の定義に入らない分(学童・紙製品の輸出入や受託など)はここでは別枠で見ていない。セグメント利益 71 億円を国内と海外に分けたのは推定(国内 40・海外 31)。
ステーショナリー海外(ベトナム・インド・中国)
中国・インド・ASEANの文具。ベトナムの文具大手ティエン・ロン・グループ(TLG)の買収分を含む。
| 数量コクヨとTLGが狙うアジアの文具市場(億円・今の値段の実質、推定) | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 7,000 | 4.8% | 333 | 31 |
| 10 年後 中立 | 10,500 | 9.5% | 999 | 110 |
取り方:ステーショナリーの海外売上を 333 億円と推定(有報では国内外の内訳が取れない)。中国・インド・ASEAN の対象市場を約 7,000 億円とし、シェア約 4.8%。ベトナムのTLG(売上 224 億円・営業利益 32 億円、2024/12)は今の売上に入っておらず、先の筋書きで加える。 数量は対象市場を実質(物価を除く)で置き、物価分と買収(TLG)によるシェア上昇は価格側に入れている。名目の市場の伸びではない。
インテリアリテール(家具・雑貨の小売)
家具・雑貨の直営店と通販(アクタスなど)。
| 数量高価格帯の家具・インテリア小売市場(億円・今の値段の実質、推定) | 価格市場 1 億円あたりの売上(億円)=シェア × 物価の倍率 | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 3,000 | 7.9% | 236 | 7 |
| 10 年後 中立 | 3,200 | 10.6% | 339 | 12 |
取り方:売上 236 億円。高価格帯の家具・インテリア小売の市場を約 3,000 億円と推定し、シェア約 8%。利益率は 3% 前後と薄い。
リスクと懸念
買収の失敗(ティエン・ロン・グループ)
ベトナムの文具大手の取得額は約276億円で、全額が自己資金だ。のれんの償却が利益を圧迫し、現地の競争で利益率が上がらなければ減損もありうる。海外成長の期待がいちばん集まる案件だけに、外れた時の落差が大きい。
国内文具の構造的な縮小
国内の文具・事務用品の市場は2020年度以降、縮小が続く。学校のデジタル化が想定より早く進めば、ノートやファイルなどの紙製品はさらに落ちる。価格競争が強く、値上げで穴を埋めにくい。
オフィス家具の需要の山
コロナ後の移転・改装需要が一巡し、出社が戻らなければ、オフィスの面積は減る。家具の利益率はいま過去最高に近く、需要が落ちれば固定費の重さが利益に出やすい。オカムラ・イトーキとの入札競争も続く。
一時的な追い風の剥落
2025年のビジネスサプライ流通は、競合の物流システム障害による需要の流入で売上が伸びた。競合が立て直せば、この分は元に戻る。足元の増収をそのまま10年に延ばして見ると、利益を過大に評価する。
買収を重ねる資本配分の規律
中期計画の買収枠は約200億円だが、案件次第で上積みされる。純現金が厚いと、割高な買収に手を出す誘惑が高まる。過去の慎重さが続くかどうかが、株主にとっての最大の不確かさだ。
利益率の定着
営業利益率は2023年以降に7%台へ上がったが、それ以前の10年は3〜6%台だった。人件費・物流費の上昇を価格に転嫁できなければ、利益率は元の水準に戻りうる。
今後の分かれ目
- ティエン・ロン・グループの統合が順調で、売上が2桁の伸びを続けたら
- 強気の筋書きの確率を上げてよい。海外が国内の縮小を上回る姿に近づく。
- のれんの減損や、買収先の利益の急減が出たら
- 慎重な筋書きに重みを移す。買収が資本を壊す会社として評価が変わる。
- 家具の受注が前年割れに転じ、オフィス面積の縮小が統計で確かめられたら
- 家具の利益率の前提を下げ、やや悲観の確率を上げる。
- 政策保有株の縮減が計画より早く進み、自社株買いが追加されたら
- 還元の厚みが増し、資本効率の改善が進む。ROEの前提を上げる余地が出る。
- 国内の文具の売上の縮小が年3%を超えて続いたら
- 国内の文具の前提を下げる。海外で埋められるかどうかを見直す。
- 他社がコクヨへの買収や提携を持ちかけたら
- 純現金が厚いため、価格次第で株主価値は上がりうる。ただし確度は低い。
見ておくもの
- ファニチャー事業の受注高と利益率(15%台を保てるか)
- ティエン・ロン・グループの統合後の売上・営業利益
- 国内ステーショナリーの売上の減り方
- 海外売上比率(2027年の2割目標)
- 自社株買いの実施額と政策保有株の残り
倍率と資本コストの決め方
倍率は、事業の ROE・資本コスト 7%・長期の成長率 4.0% から、利益ベースの正当化 PER で決めた。上限の 8 割に置いたのは、堀が並みで国内文具が縮み、買収の成果が見えないため。今の株価や過去の PER は使っていない。悲観は稼ぐ力と純現金・売れる資産から出した。数字は名目で、家賃を営業費用に入れた今の形でそろえた。新リース会計基準(2028/12 期から強制の見込み)で営業利益と純有利子負債の形が変わるが、価値は変わらないので今の形のまま置いた。なお、市場規模とシェアは開示が無く推定で、国内文具以外は精度が低い。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 15.18→19.37 倍・やや楽観 PER 13.33→18.21 倍・中立 PER 12.9→16.85 倍)。
資本コスト 7.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。