株譜
AI 銘柄分析 · その他製品 · 試作

アートネイチャー 7823

国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)670 円219 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)783 円256 億円差 −14.5%
10 年後から見ると やや割高 価値 670 円219 億円 · 差 −14.5% · 期待の年率 +5.2%
期待の年率リターン(10 年)+5.2%資本コスト比 −2.8 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アートネイチャーは、かつらと増毛、育毛のサービスを手がける、国内最大手の一角だ。筆者の結論は、今の値段はやや割高から割高、というものだ。

市場は2016年から縮んでいる。薬、AGAクリニック、低価格の商品が、ウィッグの客を取りにくる。同社はその中でシェアを2015年の28.9%から2024年の36.2%に上げてきた。男性向けでは首位、女性向けでは2位である。

2026年3月期の売上は446億円、営業利益は32.2億円と、前期より47.6%増えた。ただ、営業利益率は7.2%で、過去12年の中央値と同じ水準にとどまる。2027年3月期は先行投資で、営業利益25億円と22%の減益を会社が予想する。

10年の中立は、売上が約584億円、営業利益が約39億円、純利益が約22億円。営業利益率は6.6%で、ROEは資本コストの8.5%を下回る。現金は198億円と時価総額の4分の3に当たるが、約62億円は前受金で、会社の自由な現金は限られる。薄い利益率と、縮む市場の組み合わせは、値段の安さを現金だけで補えない。

バリュー投資の観点から

事業は分かりやすい。薄毛の悩みに、ウィッグと手入れで応える会社だ。

良い点は三つある。第一に、国内でシェアを上げ続けており、男性向けで首位に立つ。第二に、現金が厚く、借金がない。第三に、客との付き合いが長く、手入れの契約で収入が安定している。

気になる点も三つある。第一に、市場が2016年から縮んでおり、薬と医療という別の解決策が広がっている。第二に、店と人にかかる固定費が重く、売上が落ちると利益がすぐに削れる。2025年3月期の営業利益率は5.0%、2021年3月期は5.4%まで落ちた。第三に、現金を持ち続ける理由が、M&Aの準備以外に見当たらない。

筆者は、この会社を「手堅いが、伸びない」と見る。持ち続けて報われるかは、現金の使い方にかかっている。利益を増やすより、現金を戻す方が、株主の取り分は増える。

安全域は、今の値段には十分ある。時価総額の4分の3を現金が占めるからだ。ただし、その現金は前受金や運転資金に化ける部分があり、見かけほど自由ではない。

何で稼ぐ会社か

アートネイチャーは、かつらと増毛、育毛のサービスを手がける会社だ。1968年の創業で、国内の毛髪業では最大手の1社である。

2026年3月期の売上は446億円。男性向けが233億円で5割強、女性向けが135億円で3割、女性向けの既製ウィッグが62億円、その他が16億円だった。

中心は、客の頭に合わせて作るオーダーメイドのウィッグだ。1年に6万3千本を作る。売って終わりではなく、手入れ、カット、毛の植え足し、育毛の施術を続けて受け取る。客と長く付き合う、会員型に近い商売である。

店は国内に283店。女性向けの既製品は「ジュリア・オージェ」が91店、低価格の「NAO-ART」が36店ある。製造は海外が中心で、フィリピンの工場に加え、2026年3月期からバングラデシュの工場が動き出した。

従業員は連結で3,851人。店で客に応じる人が多く、人件費が最大の費用になる。

客層は、男性の薄毛の悩みが中心だったが、近年は女性向けが伸びている。会社は店を、悩みを相談する場として位置づけ、カウンセリングから製作、手入れまでを一つの流れで売る。

優良さと弱いところ

強みは、顧客との長い付き合いと、国内のシェアにある。

矢野経済研究所の推計をもとに会社が示すところでは、国内の毛髪業市場に占める同社の売上の割合は、2015年の28.9%から2024年の36.2%に上がった。男性向けは首位、女性向けは2位である。市場が縮むなかで、シェアを取ってきた。

一方で、堀は深くない。薄毛への対処は、飲み薬、塗り薬、AGAクリニック、低価格のウィッグなど、選択肢が増えている。ブランドと店舗網、手入れの契約は強みだが、客がほかに移ることを防ぐ壁は高くない。

値決めの力は中くらいだ。手入れの契約が価格を支えるが、競争で単価は上げにくい。

資本効率は低い。ROEは2015年3月期の9.8%から、直近10年の中央値で5.6%。2026年3月期は6.8%に戻したが、資本コストの8.5%には届かない。厚い現金を抱えて、自己資本が重いことが原因の一つだ。

経営は堅実だ。借金はなく、現金は198億円。ただ、その現金を使いこなせていない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の毛髪業の市場は、2016年から縮んでいる。コロナ禍後に回復したが、コロナ前の規模には戻っていない。

市場の大きさは、同社の売上を市場シェア(36.2%)で割ると、約1,200億円になる。会社の売上の大半は、この市場の中にある。競争相手は、同業のウィッグ会社だけではない。非毛髪業の参入、医薬品の販売業者、AGAクリニック、低価格の商品が、会社自身が挙げる脅威だ。

数量の物差しは、オーダーメイドが年間の制作本数、女性向けの既製品が店舗数とした。人口の高齢化で、男性の薄毛の客は増えるが、薬と医療が代わりに取る。女性向けは、悩みを語りやすくなったことで伸びている。

値段は、物価の1.34倍に届かない1.3倍とした。低価格の商品と薬の競争で、単価が上がりにくいためだ。

会社は、中期経営計画「アートネイチャーFrontierプラン」で、2030年3月期に売上600億円、ROE9.2%を目指している。経常利益率は6.7%と、2026年3月期の7.7%から下がる計画である。成長を取りにいく分、利益率は薄くなる前提だ。

資本政策と M&A

還元は手厚い。方針は、連結配当性向40%以上を目安とし、年間の配当額に下限を置く(約9億円)。ROEが10%を超えるまでは、性向を50%以上にする。2026年3月期の配当は総額約9.8億円で、性向は約51%だった。

財務は極めて健全だ。現金は198億円で、時価総額の約76%に当たる。借金はなく、50億円のコミットメントラインも使っていない。自己資本比率は53.4%。

ただし、現金のうち約62億円は、客から先に受け取った代金(前受金)の見込みで、会社の自由になる現金ではない。この数字は第三者の集計で、決算短信で確かめられていない。残りも、運転資金と店の運営に要る分があるため、ここでは約80億円を事業に要らない分と見た。

設備投資は24億円で、店が14億円、システムが3億円、バングラデシュ工場が6億円。減価償却は13億円。

大株主は、五十嵐祥剛氏が約19%、アイ・コーポレーションが約10%、塚本武氏が約8%と、個人と資産管理会社が上位に並ぶ。信託銀行名義は約6%。創業者の阿久津三郎氏はすでに亡くなっている。

M&Aは、「美と健康」の分野で国内外を探す方針だ。2014年に三河屋、2019年にNAO-ARTを買った実績がある。kabufuの推計では、10年以内にTOBや買収の対象になる確率は23.5%だ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

強気の見方は、シェアの上昇と、女性向けの伸びに目を向ける。

国内の毛髪市場は縮んでいるのに、同社のシェアは2015年の28.9%から2024年の36.2%に上がった。これは、競争相手が取りこぼした客を取ってきた結果である。

女性向けは、2026年3月期に売上が7.6%増えた。女性の薄毛の悩みは、話しやすくなりつつあり、既製品の店も91店まで増えた。男性向けより、客の層の伸びしろが大きい。

バングラデシュの新工場が動き出し、原価を下げられる。2026年3月期の営業利益は、前期より47.6%増の32.2億円に戻した。

現金は198億円あり、配当は性向5割を保つ。M&Aで新しい事業を取り込めば、成長の道が開く。会社は、2030年3月期に売上600億円を目指している。

10年後、女性向けとオーダーメイドが同時に伸び、営業利益が66億円に届けば、ROEは11%台に乗る。この筋書きの確率を7%とした。

慎重な見方

慎重な見方は、市場の縮みと、薬と医療への代替を突く。

国内の毛髪市場は、2016年から縮んでいる。会社自身が、非毛髪業の参入、医薬品の販売、AGAクリニック、低価格の商品を脅威に挙げる。薄毛の悩みを抱える人が、ウィッグを選ばず、薬や治療を選ぶ流れは止まらない。

固定費が重い。店が283店、従業員が3,851人。売上が1割落ちても、人と家賃はそのまま残る。営業利益率は、2025年3月期に5.0%まで落ちた。

会社の予想では、2027年3月期の営業利益は25億円と、前期より22%減る。第1四半期は2.85億円の営業赤字だった。計画の初年度から、先行投資が利益を削る。

中期計画も、2030年3月期の経常利益率を6.7%と、今より下に置いている。会社自身が、利益率の改善を見込んでいない。

現金は厚いが、約62億円は前受金で、客に返す責任が残る。残りも、M&Aに使って成果が出なければ、価値を減らす。

どちらに重みを置いたか

結論は、今の値段は割高というものだ。確率を重ねた価値は約167億円で、時価総額260億円を4割ほど下回る。

分かれ目は、現金をどこまで株主の取り分と見るかだ。現金198億円のうち、約80億円を余りとして足した。残りは前受金と運転資金で、自由にならない。

中立の10年後は営業利益39億円、利益率6.6%。ROEは資本コストの8.5%を下回り、事業の価値は純利益の10倍に満たない。市場が縮むなかで、この利益率が上がる理由は見つからなかった。

強気の言い分はシェアの上昇と女性向け、慎重な見方は薬と医療への代替と重い固定費だ。確率は、慎重側にやや寄せた。

見るべき点は三つ。オーダーメイドの制作本数、営業利益率、そして現金の使い方である。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 984 円322 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 314 円103 億円)。 今の値に割り戻すと 670 円219 億円、今との差 −14.5%、 期待の年率 +5.2%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 1,758 円575 億円 458 円150 億円 +183.1% +11.0% 155 円51 億円
やや楽観 18% 1,391 円455 億円 382 円125 億円 +126.5% +8.5% 319 円104 億円
中立 35% 1,155 円378 億円 324 円106 億円 +88.8% +6.6% 517 円169 億円
やや悲観 27% 619 円203 億円 281 円92 億円 +15.0% +1.4% 243 円80 億円
悲観 13% 306 円100 億円 183 円60 億円 −37.5% −4.6% 64 円21 億円
加重平均100% 984 円322 億円314 円103 億円 +65.8% +5.2% 1,298 円425 億円

今の株価時価総額 783 円256 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 7% 育毛と女性向けが当たり、店舗の増加と値上げが重なる 利益 37 億円 · PER 13.8 倍 · 株価時価総額 1,758 円575 億円

女性の薄毛の悩みが表に出やすくなり、女性向けの店とウィッグが伸びる。既製品の店は91店から120店台へ増え、1店の売上も物価を上回って伸びる。オーダーメイドは、製造を海外に移した効果が出て、本数が1割強増える。

価格は物価の1.34倍を上回り、1.4倍に届く。手入れや育毛のサービスを組み合わせた客単価の上がり方だ。

売上は約744億円、営業利益は約66億円で、利益率は9%近い。会社の計画(2030年3月期に売上600億円)を、10年のうちに上回る姿である。純利益は約37億円、ROEは10.9%。配当は純利益の5割を保ち、自己資本は着実に積み上がる。

ただし、薬や医療の競争は消えない。新しい競争相手が参入しても、市場のシェアを守れた場合に限る。

  • オーダーメイド(男性向け・女性向け):数量 7.3(年間の制作本数(万本))× 価格 813,400(1本あたりの事業売上(円・名目。手入れの収入を含む))→ 売上 592 億円・営業利益 59 億円。数量1.15倍、価格1.40倍、利益率10.0%
  • 女性向け既製ウィッグ:数量 123(店舗数(ジュリア・オージェ))× 価格 0.89(1店あたりの売上(億円・名目))→ 売上 109 億円・営業利益 8 億円。数量1.35倍、価格1.30倍、利益率7.0%
  • その他(海外・育毛関連の商品など):数量 2.0(事業の規模(1を基準))× 価格 21(売上(億円・名目))→ 売上 42 億円・営業利益 3 億円。数量2.00倍、価格1.34倍、利益率8.0%

倍率:事業の純利益 36 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.9% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 9.0%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)80 億円。全体の PER 13.84 倍、時価総額 575 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:国内の毛髪市場は2016年から縮んでいる。その中で数量が増え、利益率も上がる筋書きは、うまくいった場合の上限に近い。7%とした。

やや楽観 18% 女性向けが伸び、男性向けは横ばいで、利益率は7%台に乗る 利益 29 億円 · PER 13.1 倍 · 株価時価総額 1,391 円455 億円

男性向けのオーダーメイドは、本数が7%増えにとどまるが、手入れの定期契約が価格を支える。女性向けは、既製品の店が110店ほどに増え、1店の売上も着実に上がる。

価格は物価の1.34倍に近い。ただ、低価格の商品や薬との競争があり、物価を大きく超えることはない。

売上は約658億円、営業利益は約50億円で、利益率は7.6%。純利益は約29億円、ROEは8.8%。

中期計画の「ROE9.2%」に届く姿で、配当方針(ROEが10%を超えるまで性向5割以上)が守られる。バングラデシュ工場の稼働で原価も下がる。

  • オーダーメイド(男性向け・女性向け):数量 6.8(年間の制作本数(万本))× 価格 784,350(1本あたりの事業売上(円・名目。手入れの収入を含む))→ 売上 531 億円・営業利益 48 億円。数量1.07倍、価格1.35倍、利益率9.0%
  • 女性向け既製ウィッグ:数量 109(店舗数(ジュリア・オージェ))× 価格 0.88(1店あたりの売上(億円・名目))→ 売上 96 億円・営業利益 5 億円。数量1.20倍、価格1.28倍、利益率5.5%
  • その他(海外・育毛関連の商品など):数量 1.5(事業の規模(1を基準))× 価格 21(売上(億円・名目))→ 売上 31 億円・営業利益 1 億円。数量1.50倍、価格1.30倍、利益率4.0%

倍率:事業の純利益 27 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.2% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.33(moat=weak)で RONIC 8.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.1 倍 + 余った現金(戻り方込み)80 億円。全体の PER 13.11 倍、時価総額 440 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:女性向けが2025年3月期、2026年3月期と伸びている。男性向けの落ち込みが止まり、店の効率も上がる姿は十分ありうる。18%とした。

中立 35% 本数は横ばい、店は緩やかに増え、利益率は6〜7%にとどまる 利益 22 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 1,155 円378 億円

国内の毛髪市場は縮み続ける。会社はシェアを上げて数量を保ち、オーダーメイドの本数は今と同じ水準にとどまる。価格は物価の1.34倍に届かず、1.3倍にとどまる。手入れの契約と新商品で客単価は上がるが、低価格の商品に押される分がある。

女性向けの既製品は、店が100店ほどに増え、1店の売上は物価並みに上がる。

売上は約584億円、営業利益は約39億円で、利益率は6.6%。今の7.2%と、過去12年の中央値の間である。全社の費用は物価で増える。

純利益は約22億円、ROEは7.1%と資本コストを下回る。配当は純利益の約5割を保つ。減価償却は今の約13億円から店の改装で増える程度で、バングラデシュ工場の投資は一巡する。

  • オーダーメイド(男性向け・女性向け):数量 6.3(年間の制作本数(万本))× 価格 755,300(1本あたりの事業売上(円・名目。手入れの収入を含む))→ 売上 478 億円・営業利益 38 億円。数量1.00倍、価格1.30倍、利益率8.0%
  • 女性向け既製ウィッグ:数量 100(店舗数(ジュリア・オージェ))× 価格 0.86(1店あたりの売上(億円・名目))→ 売上 86 億円・営業利益 4 億円。数量1.10倍、価格1.25倍、利益率4.5%
  • その他(海外・育毛関連の商品など):数量 1.0(事業の規模(1を基準))× 価格 21(売上(億円・名目))→ 売上 21 億円・営業利益 0 億円。数量1.00倍、価格1.30倍、利益率2.0%

倍率:事業の純利益 21 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)80 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 346 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:過去12年の営業利益率は5〜10%の間にあり、中央値は7%前後である。市場は縮むが、会社はシェアを上げてきた。この二つが釣り合う姿を中立とした。35%とした。

やや悲観 27% 薬と医療に客を取られ、本数が1割強減る 利益 13 億円 · PER 8.5 倍 · 株価時価総額 619 円203 億円

薬や医療で薄毛を抑える人が増え、オーダーメイドの本数は12%減る。店は固定費が重く、店舗網を削っても人件費と家賃は残る。価格は物価の1.2倍にとどまる。

女性向けの既製品は、店が減り、1店の売上も物価に届かない。

売上は約474億円で、物価の分しか増えない。営業利益は約20億円、利益率は4.3%に落ちる。2025年3月期の5.0%を下回る。純利益は約13億円、ROEは4.3%。

配当は利益の減りとともに減るが、年間の下限(約9億円)があるため、純利益の6割を超える年も出る。会社の計画(2030年3月期のROE9.2%)は、大きく届かない。

  • オーダーメイド(男性向け・女性向け):数量 5.6(年間の制作本数(万本))× 価格 697,200(1本あたりの事業売上(円・名目。手入れの収入を含む))→ 売上 389 億円・営業利益 23 億円。数量0.88倍、価格1.20倍、利益率6.0%
  • 女性向け既製ウィッグ:数量 86.5(店舗数(ジュリア・オージェ))× 価格 0.79(1店あたりの売上(億円・名目))→ 売上 68 億円・営業利益 1 億円。数量0.95倍、価格1.15倍、利益率2.0%
  • その他(海外・育毛関連の商品など):数量 0.9(事業の規模(1を基準))× 価格 19(売上(億円・名目))→ 売上 17 億円・営業利益 0 億円。数量0.90倍、価格1.20倍、利益率-2.0%

倍率:事業のROEは4.3%で資本コスト8%を大きく下回り、上限は1÷k=約11.8倍。利益が今の7割に細り、成長もないので、上限の72%の8.5倍とした。

確率:AGAクリニックや薬の販売業者は、会社自身がリスクとして挙げている。市場の縮みが今より速くなる姿は十分ありうる。27%とした。

悲観 13% 薬と医療に代替され、本数が3割減って赤字に近づく 利益 1 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 306 円100 億円

薬と医療の選択肢が広がり、オーダーメイドの本数が3割減る。店は283店の網を維持できず、閉店の費用がかさむ。価格は物価に届かず、横ばいに近い。

女性向けの既製品も、通販と低価格の商品に押される。

売上は約333億円と今を下回り、営業利益はほぼゼロ、純利益は金融収入でかろうじてプラスになる程度。固定費が重いため、損益の分かれ目が高い。

配当は年間の下限(約9億円)が負担になり、利益を超えて払う年が続く。ただし現金は厚く、倒れる心配はない。会社は経営資源の集中を迫られ、M&Aに頼る。

店を閉めても賃貸契約の解約や人員の再配置に時間がかかり、費用が先に出る。手入れの契約を持つ既存の客は残るが、新しい客が入らなければ、契約の更新だけでは売上を保てない。

  • オーダーメイド(男性向け・女性向け):数量 4.4(年間の制作本数(万本))× 価格 610,050(1本あたりの事業売上(円・名目。手入れの収入を含む))→ 売上 270 億円・営業利益 5 億円。数量0.70倍、価格1.05倍、利益率2.0%
  • 女性向け既製ウィッグ:数量 72.8(店舗数(ジュリア・オージェ))× 価格 0.68(1店あたりの売上(億円・名目))→ 売上 50 億円・営業利益 −1 億円。数量0.80倍、価格1.00倍、利益率-2.0%
  • その他(海外・育毛関連の商品など):数量 0.8(事業の規模(1を基準))× 価格 16(売上(億円・名目))→ 売上 13 億円・営業利益 −1 億円。数量0.80倍、価格1.00倍、利益率-5.0%

倍率:稼ぐ力がほぼ無い筋書きなので PBR。床は、現金から前受金(客から先に受け取った代金)の返済と閉店の費用を引いた残り(floor_assets_oku)で、今の自己資本の約36%。10年で損失が出ても自己資本は今の水準(280億円)まで減ると見て、それに掛けた。

確率:薄毛の悩みに対し、飲み薬、塗り薬、医療の治療が広がる。ウィッグの客が構造的に減り、固定費の重い店が重荷になる姿として、13%とした。この確率を、資本コストの上乗せでも重ねて数えていない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

オーダーメイド(男性向け・女性向け)

客の頭に合わせて作るウィッグと、その手入れ・植え足し・育毛の施術。国内283店で売る。

数量年間の制作本数(万本)価格1本あたりの事業売上(円・名目。手入れの収入を含む)売上営業利益
今 2026/03 6.3 581,000 368 33
10 年後 中立 6.3 755,300 478 38

取り方:売上368億円(男性向け233億円、女性向け135億円)と制作本数63,316本は開示。本数あたりの売上は、売上÷本数で出した推定で、手入れや育毛の収入を含む。セグメント利益は開示がなく、全社の営業利益32.2億円を売上で配分した推定。数量は本数、価格は名目(二重がけなし)。

女性向け既製ウィッグ

「ジュリア・オージェ」91店と低価格の「NAO-ART」36店で売る、すぐ使える既製のウィッグ。

数量店舗数(ジュリア・オージェ)価格1店あたりの売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 91.0 0.68 62 3
10 年後 中立 100 0.86 86 4

取り方:売上62.3億円(前期比2.5%増)と店舗数91店は開示。1店あたりは売上÷店数の推定で、NAO-ARTの売上も含む。セグメント利益は開示がなく推定。数量は店舗数、価格は名目。

その他(海外・育毛関連の商品など)

海外の販売子会社、商品の販売、そのほかの事業。

数量事業の規模(1を基準)価格売上(億円・名目)売上営業利益
今 2026/03 1.0 16 16 −1
10 年後 中立 1.0 21 21 0

取り方:売上15.8億円は開示。内訳は開示がなく、規模を1として扱う。利益はほぼゼロと推定。

リスクと懸念

市場の縮みと薬・医療への代替

国内の毛髪市場は2016年から縮んでいる。AGAクリニックや薬の販売業者、非毛髪業の参入が脅威として挙げられている。ウィッグを選ぶ客が構造的に減れば、本数が落ちる。

固定費の重さ

店が283店、従業員が連結で3,851人。売上が落ちても人件費と家賃は残る。2025年3月期の営業利益率は5.0%、2021年3月期は5.4%まで落ちた。

先行投資で利益が減る

2027年3月期の営業利益の会社予想は25億円で、前期から22%減る。第1四半期は2.85億円の営業赤字。投資が実を結ぶ保証はない。

為替と海外生産

製造の大半が海外(フィリピン、バングラデシュ)にある。円安は原価を押し上げ、会社も為替リスクを可能性が高いものとして挙げる。供給網の混乱も影響が大きい。

現金の使い方

現金は198億円あるが、使い道がM&Aの準備に偏る。M&Aが失敗すれば、価値が減る。過去に海外事業の売却(カンボジア、2017年)と清算(中国、2024年)がある。

前受金とIT・情報管理

客から先に受け取った前受金(約62億円、第三者の集計)の返還責任がある。顧客情報の漏えいやシステムの停止も、影響が大きいリスクとして挙げられている。

今後の分かれ目

オーダーメイドの制作本数が2年続けて前年を割った
薬と医療への代替が表に出た合図だ。数量の前提を下げ、慎重な筋書きの確率を上げる。
営業利益率が2年続けて7%を超えた
先行投資が実を結んだ合図だ。中立の利益率の前提を上げる。
女性向けの既製品の店舗数が120店を超え、1店の売上も増えた
女性向けが成長の柱になった合図だ。強気の筋書きの確率を上げる。
現金のうち、余った分を自社株買いや増配で戻す方針が出た
現金が株主に戻る合図だ。余った現金の戻り方を1.0に近づけて見直す。
国内外で大型のM&Aを発表した
現金の使い道が決まった合図だ。買う事業の収益性で、価値の見方を変える。
国内の毛髪業市場の縮みが年3%を超えた
代替が速まった合図だ。本数の前提を下げる。

見ておくもの

  • オーダーメイドの制作本数と、男性向け・女性向けの売上
  • 営業利益率(5〜7%台のどこにあるか)
  • 女性向け既製品の店舗数と1店あたりの売上
  • 前受金と現金の残高
  • 配当性向と自社株買い
  • 薬・医療の広がりと市場規模の統計

倍率と資本コストの決め方

起点は2026年3月期の実績(売上446億円、営業利益32.2億円)で、時価からは出発していない。2027年3月期の会社予想(営業利益25億円)は先行投資の初年度で、10年の筋書きの出発点としては参考にとどめた。

倍率は式から決めた。資本コストは8%(基本7.5%+quality1.0%)。中立のROEは7.5%前後で資本コストを下回り、上限は1÷k=約11.8倍。中立は上限の8割に置いた。他社や過去の倍率は、判断に使っていない。

制作本数、女性向けの店舗数、セグメントごとの利益は、開示が限られ、売上から置いた推定値である(notes/7823.md)。利益率は、過去の中央値(約7%)前後を中立とし、過去最高の山(2006年3月期の17%)には戻さない。

余った現金80億円は、現金198億円から前受金(約62億円、第三者の集計)と運転資金を引いた推定で、戻り方は0.5とした。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.4→13.84 倍・やや楽観 PER 10.1→13.11 倍・中立 PER 9.4→12.5 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%にquality1.0%を足した。市場の縮みや代替の速さは、k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 興研7963 国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 三井松島ホールディングス1518 ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. 有価証券報告書 FY2026(アートネイチャー)
  2. 2026年3月期 決算短信(アートネイチャー)
  3. アートネイチャー 大株主(finboard)

分析日 2026-10-16