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ニホンフラッシュ 7820

日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)660 円150 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)667 円152 億円差 −1.0%
10 年後から見ると 適正 価値 660 円150 億円 · 差 −1.0% · 期待の年率 +6.7%
期待の年率リターン(10 年)+6.7%資本コスト比 −1.3 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ニホンフラッシュは、マンション向けの室内ドアと収納を作る会社だ。売上の 4 割が日本、6 割が中国。日本は営業利益率が 14% の安定した本業で、中国は不動産不況の中で売上が縮み、利益が薄い。筆者は、日本の稼ぐ力と厚い現金は評価できるが、中国の売掛金の傷が価値を押し下げ続けると見る。10 年の価値は今の時価総額を 2 割ほど下回り、やや割高だ。

利益の源は日本だ。2026 年 3 月期の日本の営業利益は 14 億円で、全社の 8 割を占める。マンション向け内装ドアは国内首位級で、受注ごとに仕様を変えて効率よく作る「マス・カスタマイゼーション」が強みだ。

中国は事情が違う。デベロッパー向けが売上の 88% を占めていたが、不動産会社 108 社のうち 59 社が赤字という状況で、回収が焦げついた。2025 年 3 月期は貸倒引当で赤字に沈み、売掛金は今も 132 億円残る。代物弁済で受け取った投資不動産が 27 億円ある。

会社は販売先を、ルート販売・ホテル・輸出へ広げる構造改革を進める。ただ計画の売上は 2028 年 3 月期に 139 億円と、強気に見える。筆者は、中国の規模が 3 割ほど縮んだまま続く筋書きを中心に置いた。

財務は堅い。自己資本比率は 72%、純現金は 32 億円。配当は維持する見通しだが、自己資本が稼ぎに対して厚すぎ、ROE は 4% 台にとどまる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず本業の質を見る。日本の内装ドアは、受注ごとの仕様に合わせて量産する強みがあり、営業利益率 14% は立派だ。10 年後も住宅は建てられ、ドアは要る。ただ新築の数は減るので、成長は期待しない。

次に、資本の使い方を問う。会社は、中国で売上を伸ばすために与信を許し、結果として大きな損失を出した。この判断は学びの対象だ。いま売掛金 132 億円が残るなら、その回収が最優先で、自己資本は見かけほど稼ぐ力にならない。

厚い現金は安全域になる。純現金 32 億円、自己資本比率 72% で、倒産の心配はほぼない。ただ、少数株主は現金の使い方を決められない。中国への資金の流出が最大の懸念だ。

筆者は、日本の稼ぎ 14 億円に控えめな倍率をつけ、中国は黒字を保てれば上々と見る。純資産の半分以下という値付けは、一見すると割安に映る。だが自己資本の中身は現金と中国の売掛金で、稼ぐ力に結びつかない。そこを越える価値があるかは、回収の実績で確かめるしかない。

何で稼ぐ会社か

事業は日本と中国の 2 つに分かれる。売上は日本 99 億円、中国 136 億円(2026 年 3 月期)。

日本は、マンションと戸建ての室内ドア、収納、造作材を作って建材商社や住宅会社、ゼネコンに売る。フラッシュ工法は、骨組みに薄い板を貼る軽くて安いドアの作り方だ。受注のたびに寸法や仕様が違うため、少量多品種を安く作る「マス・カスタマイゼーション」を強みとする。国内では流通経費を減らし、販売価格の適正化も進めた。

中国は、上海・昆山・青島・江西に現地法人を持ち、マンションの内装ドア、家具、流し台を開発業者に納める。売上の 88% がデベロッパー向けだった。ここが不動産不況で崩れ、与信を絞って販売先を入れ替えている。2026 年 3 月期の営業利益は 3.3 億円で、前の期の赤字からは戻った。

新しい柱として、ホテル向けの防火・高遮音ドア、店舗の什器、輸出(台湾の潤泰グループとの代理店契約、中東)を育てる。投資不動産は、中国の取引先から代物弁済で受け取った物件で、運用か売却を進めている。

優良さと弱いところ

強みは日本の量産力だ。マンション向け内装ドアは国内首位級で、少量多品種の受注をこなす生産の仕組みが、他社に真似されにくいとみられる。営業利益率は日本で 14% と、建材では高い。ここが会社の稼ぎのほとんどを支えている。

弱みは中国の与信だ。納入先のデベロッパーが資金繰りに窮すると、売った代金が回収できない。2025 年 3 月期に貸倒引当と投資不動産の減損で 27 億円の最終赤字を出した。売掛金はなお 132 億円あり、うち引当は 33 億円。回収の見通しが最大の不確実性だ。

資本の使い方には課題がある。自己資本 318 億円に対し純利益は 14 億円で、ROE は 4% 台。ここ 10 年の中央値 12.5% を大きく下回る。厚い現金を持ちながら、自社株買いは行っていない。配当は安定するが、積み上がる現金が資本効率を押し下げる。

ガバナンスでは、中国子会社の資金回収と統制が肝になる。過去の判断(与信を伸ばして売上を追ったこと)の検証が欠かせない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

日本の内装建具は、住宅の新築着工の量と単価で決まる。新設住宅着工は 2025 年に 74 万戸と 62 年ぶりの低水準で、人口減少でさらに細る。ただマンションは都市部で底堅く、リフォームや非住宅(ホテル・オフィス・施設)が補う。建築費の上昇で住宅価格は上がり、建具の単価も物価並みに上げやすい。競合はパナソニックや大建工業などの大手で、ニホンフラッシュはマンション向けの内装ドアに強い。

中国は別の世界だ。不動産の最終赤字は 108 社中 59 社に達し、政府の支援策の効果も限られる。デベロッパー向けの納入は 3 年続けて減り、会社の計画でも 2028 年 3 月期に 41 億円と、2026 年 3 月期の 120 億円から 3 分の 1 に縮む。需要が戻るにしても、新築マンション市場が中国の過去のピークに戻る見通しは立たない。

会社は、その穴をルート販売・ホテル・輸出で埋める計画だ。ルート販売は代理店を使うので回収が早く、与信の傷も小さい。ホテル向けの防火・高遮音ドアは単価が高い。ただ、デベロッパー向け以外の売上は 2028 年 3 月期に 98 億円と、2026 年 3 月期の 16 億円から大きく伸ばす計画になる。筆者は、半分の達成でも成功と見る。

人件費・物流費・原材料の上昇は日本でも中国でも続く。日本では価格転嫁が進み、中国では値引きの圧力が強い。ここに差がつく。

資本政策と M&A

配当は年 8 億円を、赤字の期も維持してきた。2026 年 3 月期の配当性向は 58% だ。利益剰余金が厚いため、業績に応じて安定的に払う方針である。自社株買いは行っていない。

過去に買った自己株式が 21 億円分残る。現預金 56 億円に対し有利子負債は 24 億円ほどで、純現金は 32 億円。時価総額の 2 割にあたるが、中国子会社に滞留する分と、運転資金(売掛金 132 億円)を考えると、すべてが余った現金ではない。

M&A は目立たない。中国の取引先から代物弁済で得た投資不動産 27 億円は、収益性を見て運用する方針だ。台湾の潤泰グループとは代理店契約を結んでおり、資本提携ではない。TOB の確率は kabufu の推定で 28% と高めだが、中国の不透明さが障害になる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

日本は、受注ごとの仕様に合わせて量産する仕組みがあり、価格の適正化も進めた。営業利益率は 14% と建材で高く、2015 年 3 月期には 18% まで届いた。マンション向けの首位級の地位に加え、収納やホテルなど非住宅に広げれば、1 戸あたりの売上が伸びる。

中国は構造改革で入れ替えが進んでいる。デベロッパー向けの比率を 88% から 30% へ下げ、ルート販売・ホテル・輸出で 2028 年 3 月期に 139 億円を目指す。台湾の潤泰グループという現地の大手が代理店になり、中東の再開も控える。貸倒引当は前期より 24 億円減り、中国の営業利益は赤字から黒字に戻った。

財務は盤石だ。自己資本比率 72%、純現金 32 億円で、純資産の半分以下という値付けは、売掛金の傷を織り込んでも行き過ぎに見える。中国が普通の黒字に戻るだけで、利益は倍になる。中国の売掛金の回収と投資不動産の売却が進めば、現金も増えて自社株買いの余地が生まれる。

慎重な見方

良い数字の多くは、前期の悪さが消えた反動だ。2026 年 3 月期の営業利益 17 億円は、貸倒引当の減少による戻りで、2027 年 3 月期の会社計画は営業利益が 20% 減る。中国の売上は 3 割縮み、デベロッパー向けの比率が下がるとはいえ、残る売掛金 132 億円の回収は見通せない。

中国の不動産不況は 3 年連続で悪化し、108 社中 59 社が赤字だ。ホテルや輸出は、まだ売上がほぼゼロの新規事業で、2028 年 3 月期の 98 億円という計画は現実離れしている。代物弁済で取得した投資不動産は、市場が弱い中で売れない可能性がある。

日本も安泰ではない。新設住宅の着工は 62 年ぶりの低水準で、人口減少でさらに縮む。大手の建材メーカーとの価格競争も強い。

資本効率の低さは構造的な問題だ。ROE は 4% 台で、現金を溜めても株主には返ってこない。少数株主は、中国への資金の流出に歯止めをかけられない。

どちらに重みを置いたか

日本の稼ぎと厚い現金は確かな強みだが、中国の売掛金の傷は大きく、資本効率の低さも続く。慎重な指摘のうち、中国の回収と価格の弱さは中立にそのまま織り込み、悲観の確率を 1 割強に厚くした。一方、純資産の半分以下という水準は、日本の稼ぎと現金だけでほぼ説明できるため、強気の見方に一定の理がある。確率は、楽観 8%・やや楽観 20%・中立 37%・やや悲観 23%・悲観 12%。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 943 円215 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 329 円75 億円)。 今の値に割り戻すと 660 円150 億円、今との差 −1.0%、 期待の年率 +6.7%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 1,522 円346 億円 446 円101 億円 +195.0% +11.4% 157 円36 億円
やや楽観 20% 1,296 円295 億円 378 円86 億円 +151.0% +9.6% 335 円76 億円
中立 37% 1,187 円270 億円 363 円83 億円 +132.4% +8.8% 573 円130 億円
やや悲観 23% 411 円93 億円 292 円67 億円 +5.4% +0.5% 162 円37 億円
悲観 12% 238 円54 億円 132 円30 億円 −44.6% −5.7% 44 円10 億円
加重平均100% 943 円215 億円329 円75 億円 +90.7% +6.7% 1,272 円289 億円

今の株価時価総額 667 円152 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 8% 中国は販売先を入れ替えて復活し、日本は収納と非住宅で伸びる 利益 26 億円 · PER 13.1 倍 · 株価時価総額 1,522 円346 億円

中国は、与信の低いデベロッパー向けを減らし、ルート販売・ホテル・輸出に軸足を移す構造改革が成功する。台湾の潤泰グループ経由の販売や中東の再開も加わり、納入は今の水準(約 30 万戸相当)に戻る。価格は中国の値引き競争が一巡して 1.25 倍。営業利益率は 7% まで戻る。

日本は収納・造作材とホテルなど非住宅で売上を広げ、1 戸あたりの売上が 1.4 倍になる。営業利益率は 15.5% で、2015 年 3 月期の水準に近づく。全社の営業利益は 33 億円、純利益は 26 億円。ROE は 6% 台に上がるが、積み上がった現金が重く、資本コストにはなお届かない。

  • 日本(内装ドア・収納・造作材):数量 3.9(納入(万戸相当・推定))× 価格 35(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 137 億円・営業利益 21 億円。3.9 万戸相当 × 1 戸 1.4 倍、営業利益率 15.5%
  • 中国(内装ドア・家具・流し台):数量 30.0(納入(万戸相当・推定))× 価格 5.60(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 168 億円・営業利益 12 億円。30.0 万戸相当(今と同じ)× 1 戸 1.25 倍、営業利益率 7%

倍率:事業の純利益 26 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.5% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)20 億円。全体の PER 13.12 倍、時価総額 346 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:中国の販売先の入れ替えが計画どおり進み、住宅市況も底を打つ前提が重なる。会社の計画(2028 年 3 月期に中国の売上 139 億円)の達成が前提になるが、中国の不動産は 3 年連続で悪化しており、実現は難しい。8% にとどめた。

やや楽観 20% 日本は着実、中国は規模を縮めて黒字を保つ 利益 20 億円 · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 1,296 円295 億円

日本は、マンション向け内装ドアの首位級の地位を守り、収納やホテル向けの水平展開で売上が 1 戸あたり 1.37 倍に上がる。新設住宅の着工は減るが、売上の減りは 1 割ほどに抑える。

中国は規模が縮み、納入は今の 85% の 26 万戸相当。ただ、回収の確かなルート販売と非住宅が増えて黒字を保つ。営業利益率は 5.5%。全社の営業利益は 25 億円、純利益は 20 億円で、配当は今の額を維持できる。現金は積み上がり、ROE は 5% にとどまる。中立との差は、日本の営業利益率が 1 ポイント高いことと、中国の納入が 3 割減でなく 15% 減で済むことだ。会社が示す中国の構造改革が、半分以上は実を結ぶ前提になる。

  • 日本(内装ドア・収納・造作材):数量 3.7(納入(万戸相当・推定))× 価格 34(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 125 億円・営業利益 18 億円。3.65 万戸相当(今の 0.92 倍)× 1 戸 1.37 倍、営業利益率 14.5%
  • 中国(内装ドア・家具・流し台):数量 26.0(納入(万戸相当・推定))× 価格 5.00(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 130 億円・営業利益 7 億円。26.0 万戸相当 × 1 戸 1.11 倍、営業利益率 5.5%

倍率:事業の純利益 20 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.5% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)20 億円。全体の PER 13.31 倍、時価総額 270 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:日本の営業利益率が 14.5% を保てば成り立つ。中国は計画の 105 億円(2027 年 3 月期)より少し上で止まる筋書き。日本の黒字が続く可能性は高いが、中国の水準が読みにくいので 2 割にした。

中立 37% 日本は堅調、中国は規模を縮めて低採算にとどまる 利益 16 億円 · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 1,187 円270 億円

日本は、新設住宅着工の減少で納入が今の 0.86 倍に減るが、物価並みの値上げ(1.34 倍)を通して売上を守る。営業利益率は 13.5% と、今より少し低い。人手・原材料・物流の上昇を価格に移せるかが分かれ目だ。

中国は、住宅用の納入が 3 割減ったまま、ルート販売とホテル、輸出で下支えする。住宅市況が弱いため価格は 1.10 倍にとどまり、営業利益率は 4%。全社の営業利益は 20 億円、純利益は 16 億円。配当は今の額を保ち、現金は積み上がる。ROE は 4% で、資本コストを下回り続ける。

  • 日本(内装ドア・収納・造作材):数量 3.4(納入(万戸相当・推定))× 価格 34(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 114 億円・営業利益 15 億円。3.4 万戸相当(今の 0.86 倍)× 1 戸 1.34 倍、営業利益率 13.5%(今は 14.3%)
  • 中国(内装ドア・家具・流し台):数量 22.6(納入(万戸相当・推定))× 価格 4.95(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 112 億円・営業利益 5 億円。22.6 万戸相当(今の 0.75 倍)× 1 戸 1.10 倍(中国は住宅不況で値上げが通らない)、営業利益率 4%

倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.9% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)20 億円。全体の PER 13.54 倍、時価総額 215 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:日本の営業利益率 14% が続き、中国が 10 年かけて今の 6 割ほどの規模で安定する筋書き。日本の稼ぐ力と、中国の不動産不況が続く現実の間で、最も起こりやすい形として 4 割近くにした。

やや悲観 23% 日本の利益率が落ち、中国は回収難で低迷が続く 利益 8 億円 · PER 8.0 倍 · 株価時価総額 411 円93 億円

日本は、新設住宅の着工減が加速し、納入が今の 0.76 倍に減る。価格の上げは 1.24 倍にとどまり、人件費と物流費の上昇で営業利益率は 10% に下がる。

中国は、デベロッパー向けの回収が滞って貸倒が再び出る。納入は今の半分の 15 万戸相当、価格は上がらず、営業利益率は 1% 止まり。全社の営業利益は 10 億円、純利益は 8 億円。配当は今の 7 割ほどに下げ、10 年の還元は 66 億円。自己資本の多くは現金と売掛金で、稼ぐ力は小さい。日本は着工減と価格競争で利益率が落ち、中国の売掛金は追加の引当を迫られるが、赤字が続く事態までは進まない。

  • 日本(内装ドア・収納・造作材):数量 3.0(納入(万戸相当・推定))× 価格 31(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 93 億円・営業利益 9 億円。3.0 万戸相当(今の 0.76 倍)× 1 戸 1.24 倍、営業利益率 10%
  • 中国(内装ドア・家具・流し台):数量 15.0(納入(万戸相当・推定))× 価格 4.50(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 68 億円・営業利益 1 億円。15.0 万戸相当(今の半分)× 1 戸 1.0 倍、営業利益率 1%

倍率:ROE 2.2% は k 8% を大きく下回る。稼ぎはほぼ維持だけで、新しい投資に超過利益はない。上限 1÷k=11.8 倍の 7 割弱の 8.0 倍。

確率:日本の営業利益率が 10% まで落ち、中国が実質赤字に近づく筋書き。中国の不動産は 3 年連続で悪化しており、日本も着工減が続く。ふたつが同時に起きる確率として 2 割強にした。

悲観 12% 中国の売掛金が焦げつき、日本も着工減で利益が消える 利益 3 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 238 円54 億円

中国の不動産不況が 10 年続き、デベロッパー向けの売掛金 100 億円ほどが回収できなくなる。投資不動産(代物弁済で得た 27 億円)も値下がりし、あわせて 60 億円の損失になる。中国の納入は今の 3 割の 8 万戸相当に縮み、営業赤字が続く。

日本も、着工の減少で納入が 0.66 倍に減り、価格が 1.16 倍までしか上がらない。営業利益率は 6%。全社の営業利益は 2 億円にとどまる。受取利息と配当で純利益は 2〜3 億円。配当は 3 億円に縮む。自己資本は損失の分だけ減り、市場は稼ぐ力でなく手元の資産で値付けする。

  • 日本(内装ドア・収納・造作材):数量 2.6(納入(万戸相当・推定))× 価格 29(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 75 億円・営業利益 5 億円。2.6 万戸相当(今の 0.66 倍)× 1 戸 1.16 倍、営業利益率 6%
  • 中国(内装ドア・家具・流し台):数量 8.0(納入(万戸相当・推定))× 価格 4.50(1 戸あたり売上(万円・名目))→ 売上 36 億円・営業利益 −3 億円。8.0 万戸相当(今の 3 割)× 1 戸 1.0 倍、営業赤字(利益率 −8%)

倍率:稼ぐ力はほぼ無い。今の自己資本 318 億円に 0.17 倍をかけて 54 億円。中国への現金流出と売掛金の損失で、少数株主は純資産の多くを受け取れない。値は床の資産 70 億円の内側に収まる。

確率:中国の不動産不況が続いて売掛金と投資不動産に大きな損失が出て、日本も住宅着工の減少で収益力を失う構造的な負けの筋書き。親会社の現金が中国の穴埋めに使われる。1 割強にした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

日本(内装ドア・収納・造作材)

マンションと戸建ての室内ドア、収納、造作材を作り、建材商社・住宅会社・ゼネコンに売る。

数量納入(万戸相当・推定)価格1 戸あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 4.0 25 99 14
10 年後 中立 3.4 34 114 15

取り方:日本セグメントの売上 98.98 億円と営業利益 14.19 億円。数量は開示がないので、住戸 1 戸あたりの内装建具の納入額を約 25 万円と推定し、約 4 万戸相当とした(推定)。

中国(内装ドア・家具・流し台)

上海などの現地工場・販売会社で、マンションの内装ドア・家具・流し台をデベロッパーに納める。

数量納入(万戸相当・推定)価格1 戸あたり売上(万円・名目)売上営業利益
今 2026/03 30.1 4.50 136 3
10 年後 中立 22.6 4.95 112 5

取り方:中国セグメントの売上 135.57 億円と営業利益 3.26 億円。数量は開示がないので、1 戸あたり約 4.5 万円と推定し、約 30 万戸相当とした(推定)。中国の価格は住宅不況で物価並みには上がらないと見る。

リスクと懸念

中国の売掛金の回収

売掛金は 132 億円あり、うち引当は 33 億円。中国のデベロッパーが破綻すると、回収できない分が追加の損失になる。2025 年 3 月期には貸倒と減損で最終赤字を出した。再発すれば自己資本が一気に減る。

中国の不動産不況

不動産会社の最終赤字は 108 社中 59 社。政府の支援策の効果は限られる。デベロッパー向けの納入は会社計画でも 3 分の 1 に縮み、住宅向けの価格は値引き圧力が続く。中国の売上と利益率は、10 年を通じて低いままでもおかしくない。

日本の着工減と大手との競争

新設住宅の着工は 74 万戸と 62 年ぶりの低水準で、人口減少でさらに減る。パナソニックや大建工業などの大手が価格で攻めれば、首位級のマンション向けでも利益率が下がる。建築費の上昇を価格に移せるかが鍵になる。

資金の流出と統治

中国子会社への貸付や出資で、親会社の現金が使われる恐れがある。少数株主は現金の使い方を決められない。純現金 32 億円は、中国に滞留する分と運転資金を引くと、実質の余裕は小さくなる。

代物弁済の投資不動産

取引先から受け取った投資不動産は 27 億円。中国の市況が弱いままだと、売却益は出ず、減損の再発もありうる。収益性を見て運用する方針だが、日本の事業と関係が薄い資産を抱えている。

為替と原材料・物流

売上の 6 割が中国で、人民元の変動が円換算の利益を動かす。木材・合板・接着剤の価格や、物流費の上昇も利益率に響く。新たに進出した中東は、情勢の悪化で営業活動が止まっている。

新リース会計基準

2028 年 3 月期から、賃借の建物・倉庫がリース負債として貸借対照表に載る。自己資本比率は少し下がって見え、営業利益の形も変わる。価値は変わらないが、見え方に注意が要る。

今後の分かれ目

中国の売掛金が 100 億円を下回るペースで回収される
貸倒の再発がなく、中国が黒字を保つ証拠になる。やや楽観の確率を厚くできる。
中国のルート販売・ホテル・輸出の合計売上が 2027 年 3 月期に 50 億円を超える
構造改革が機能している。デベロッパー向けの縮小を補え、中立の中国の規模を引き上げる。
中国で追加の貸倒や投資不動産の減損が 20 億円を超える
売掛金の傷が深い。やや悲観の筋書きに近づき、自己資本の評価を下げる。
日本の営業利益率が 12% を割る
価格転嫁が止まり、大手との競争が激しくなっている。日本の稼ぐ力の評価を下げる。
自社株買いや増配など、現金を株主に返す決定が出る
厚い現金が評価に結びつく。戻り方の見方が上がり、価値が増える。
投資不動産が簿価以上で売却される
27 億円の現金化が進み、財務の余裕が増す。

見ておくもの

  • 中国の売掛金残高と貸倒引当金の増減
  • 中国の販売先別売上(デベロッパー・ルート・ホテル・輸出)
  • 日本の営業利益率と新設住宅の着工戸数
  • 投資不動産の売却と減損
  • 配当・自社株買いの方針

倍率と資本コストの決め方

倍率は、資本コスト 8%(基本 7.5% に、中国の景気循環 +0.5%・値決め力の弱さ +0.25%・寿命 +0.25%)と ROE から式で出した。今の PBR 0.47 倍や過去の PER は見ていない。ROE が 4〜6% と資本コストを下回るので、PER の上限は 1÷k=11.8 倍で、その 8 割前後に置いた。

本業の利益に現金の利息が含まれているので、余った現金は 20 億円だけ分け、戻り方は 0.5 とした。償却は現在の工場・設備の簿価のままで年 8 億円ほど、新規の更新分だけ新しい価格で増える。10 年後の数字は家賃を営業費用に入れた今と同じ形でそろえた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11→13.12 倍・やや楽観 PER 10.5→13.31 倍・中立 PER 9.5→13.54 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に、循環 +0.5%・値決め +0.25%・寿命 +0.25% を足して 8.5%。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 興研7963 国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 三井松島ホールディングス1518 ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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分析日 2026-10-20