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カワセコンピュータサプライ 7851

帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)105 円5 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)212 円10 億円差 −50.4%
10 年後から見ると 割高 価値 105 円5 億円 · 差 −50.4% · 期待の年率 +0.6%
期待の年率リターン(10 年)+0.6%資本コスト比 −7.9 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

カワセコンピュータサプライは、企業の請求書や伝票などの帳票を作る千葉県の会社だ。筆者の結論は割高。時価総額は 9 億円で、現預金と有価証券から借入を引いた額とほぼ同じ。純資産の 4 割にも届かない。安く見える理由は、そこにある。

ただ、その資産は稼いでいない。営業利益は 0.5 億円で、会社は次の期を「ゼロ」と予想している。帳票の需要は電子化で細り、売上の 56% を占める主力が毎年縮む。残りの情報処理も、郵便の減少と入札の価格競争にさらされる。

財務の安全は本物だ。自己資本比率は 72%、会社の目標も 70% 以上に置く。ただ、資本の使い方は消極的だ。配当は前の期から 4 割減り、配当性向は 2 割ほど。自社株買いは見当たらない。

余った現金の 4 億円が、株主に戻るのか。筆者はその見込みを、4 分の 3 と見る。10 年の稼ぎで測れば、今の値段は割高だ。純現金の厚みは悲観の下支えにはなるが、中立の価値を押し上げるには稼ぎが足りない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、これは「安く見えるが、買ってもいけない会社」の典型だ。

時価総額は純資産の 4 割に満たず、純現金で説明がつく。バリュー投資家なら、資産の割安さに目が向く。ただ、それだけでは足りない。資産が稼いでいるか、稼いでいなければ、いつ株主に返るかを見る。

この会社の営業利益は 0.5 億円で、資産 34 億円に対して 1.4%。配当性向は 2 割ほどで、自社株買いも無い。現金は 11 億円あり、この 10 年、純現金はほとんど増えておらず、株主への還元も薄い。経営は守りが目的で、資本を働かせる意思が見えない。

事業の堀は薄く、主力は縮む。持ち続けたいオーナーの目で見れば、事業の価値は小さい。現金は残るが、株主に返る見込みは 4 分の 3 と置いた。

安全域は、事業でなく現金にある。悲観でも大きくは崩れないが、中立の価値は今の値段を下回る。上振れの材料は、大株主の山田グループによる買い増しや株主提案だけだ。

何で稼ぐ会社か

事業は二つある。売上の 56% を占めるビジネスフォームは、企業が使う帳票を設計から印刷、加工まで自社で作る。残りの 44% は情報処理で、顧客の請求書や DM のデータを編集し、高速インクジェットやフルカラーで印字し、封入して発送する。電子請求書を配信するクラウドの業務もここに入る。

主力のビジネスフォームは、前期に売上が 1.7% 減った。情報処理も 0.6% 減。2027 年 3 月期の予想は売上 26.5 億円、営業利益ゼロで、中期経営計画は「先が読めない」として出していない。

拠点は千葉県佐倉市の情報センター 1 か所だけで、土地は約 1.7 万平方メートル。東京の本社と大阪・名古屋の営業所が顧客を担う。従業員は 102 名と臨時 50 名相当で、上位 10 社で売上の 36% を占める。原価では紙代が材料費の 79%。開示は分野別の売上のみで、枚数や単価は推定だ。子会社は無く、大株主の山田(株)グループが約 27% を持つが、経営には関与しない。主要な取引先は金融・保険・公共料金などの請求書を大量に出す企業と推定されるが、顧客名は開示されていない。

優良さと弱いところ

筆者は、この会社の優良さを「堅い財務に守られた、縮む下請けの工場」と見る。堀は薄い。

強みは、財務の堅さと、設計から発送までを 1 か所でこなす一貫体制だ。個人情報を扱う印字・発送は、顧客が簡単には乗り換えない。ただ、それは堀というより、取引の継続性に近い。

弱みは明確だ。第一に、主力が構造的に縮む。電子帳簿保存法の改正や請求書の電子化で、紙の帳票は減る方向にある。第二に、値決め力が弱い。紙代・物流・エネルギーの上昇を、顧客に移しにくいと会社自身が書いている。第三に、利益率が低い。営業利益率は過去 12 年のうち 6 期が 0% 以下で、最高でも 2.8% だった。

経営は守りに寄る。目標は自己資本比率 70% 以上と流動比率 200% 以上で、成長の数値目標は出していない。結果として現預金が 11 億円積み上がり、資本の効率は低い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

帳票印刷の市場は、電子化で長く縮んでいる。請求書や納品書は電子データに置き換わり、2024 年の電子帳簿保存法の義務化と、インボイス制度が追い打ちをかけた。紙の需要は景気ではなく、構造で減る。

そのなかで残るのは、紙と電子の両方を求める顧客の仕事だ。公共料金の通知、保険の案内、カードの明細は、紙で届ける法令や慣行が残る。情報処理は、その印字・封入・発送を請け負う。ただ、郵便料金の引き上げで発送の数は減り、官公庁の入札は価格競争になる。

競合は、大日本印刷や TOPPAN のような大手の情報処理部門に加え、福島印刷のような中堅も多い。大手が高い品質と規模で優位に立ち、小さな会社は価格で競り合う。

原価の紙は国際市況で動き、エネルギーと物流も上がる。印刷機械はインクジェットへの更新が要り、新設備の投資は機械の値上がりで重くなる。AI エージェントは、帳票を使う事務を減らす方向に働く一方、現場の印字・発送の仕事は直接は置き換えない。結局、残る仕事は少ないが、置き換わるまでの時間は長い。市場が縮んでも、廃業する同業が出れば、残った会社が仕事を拾える余地はある。

資本政策と M&A

配当は期末の年 1 回で、配当性向は 2 割ほど、配当の総額は 0.14 億円だった。前の期から 4 割減った。自社株買いは見当たらない。配当の方針は「安定的な配当を保ちながら、成長と財務の強化のために留保する」だ。

設備投資は年 0.7 億円で、その大半が情報処理のインクジェット設備。短期借入は 3 億円とリース債務 1.6 億円があるが、現預金は 11.3 億円ある。投資有価証券 2.4 億円は東京海上や三菱 UFJ など 11 銘柄で、受取配当が利益に入っている。

大株主は山田(株)が 14.2% で、山田芳久氏と関係者を合わせて約 27%。会社は経営に関与しないと開示している。親会社ではないが、持ち合いに近い。公開買付けや再編の発表は確かめられなかった。純現金が時価総額に近いため、株主提案や買収の対象になりうる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

時価総額は 9 億円で、現預金と有価証券から借入を引いた純現金に近い。つまり事業は無料で買える。自己資本は 25 億円、PBR は 0.36 倍。営業利益は 2025 年 3 月期に 0.79 億円まで戻した実績があり、今期の第 1 四半期は経常利益が 0.37 億円と通期予想を上回るペースだ。会社の予想は保守的で、実力は営業利益 0.5 億円以上にある。

情報処理の新設備が稼働し、効率が上がる。紙と電子の橋渡しや電子請求書のクラウド業務は、顧客の導入が進めば利益率を押し上げる。千葉の土地 1.7 万平方メートルは簿価 8 億円強で、含み益も眠っている可能性がある。

さらに、時価総額が純現金並みの会社は、株主提案や買収の対象になりやすい。山田グループは約 27% を持ち、非公開化を考えても不思議はない。そうなれば、買付価格は純資産に近づく。現金が株主に戻る道は、いくつもある。10 年というのは長く、帳票の縮みが続いても、現金を持つ会社が株主の圧力で動く場面は十分に起こりうる。

慎重な見方

資産は事業を生かしていない。営業利益は 0.5 億円で、2027 年 3 月期は会社自身がゼロと予想している。ビジネスフォームは売上の 56% を占めるのに、毎年縮み、紙代の上昇を転嫁できない。営業利益率は過去 12 年のうち 6 期が 0% 以下だった。

現金は 11 億円あるが、配当は前の期から 4 割減り、自社株買いも無い。会社の目標は自己資本比率 70% 以上だけで、資本効率の目標が無い。この 10 年、純現金はほとんど増えていない。株主に返す意思が見えない会社に、現金の額面の価値は与えられない。

有価証券の東京海上や MUFG は配当が利益に入っているだけで、売らない限り現金にならない。千葉の土地は 1 か所の工場の敷地で、売れば事業が止まる。含み益は事業と一体で、独立の資産ではない。

大株主の山田グループが非公開化に動いても、買付価格は市場価格に小さな上乗せがつく程度で、純資産に近づく保証は無い。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が強い。現金の厚みは本物だが、稼ぎが無く、株主に返る見込みも薄い。確率は、やや悲観と悲観に 4 割、楽観側に 2 割強を置いた。事業が畳まれても現金は残るため、悲観を 13% にとどめた。余った現金 4 億円には戻り方 0.75 を掛け、投資有価証券は持ち合いとして余った現金に足さず、悲観の床にだけ入れた。非公開化や株主提案は噂の段階で、数字には入れていない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 200 円9 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 25 円1 億円)。 今の値に割り戻すと 105 円5 億円、今との差 −50.4%、 期待の年率 +0.6%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 409 円19 億円 55 円3 億円 +118.9% +8.1% 28 円1 億円
やや楽観 16% 303 円14 億円 44 円2 億円 +63.6% +5.0% 55 円3 億円
中立 38% 220 円10 億円 29 円1 億円 +17.1% +1.6% 94 円4 億円
やや悲観 27% 118 円5 億円 13 円1 億円 −37.9% −4.7% 36 円2 億円
悲観 13% 88 円4 億円 4 円0 億円 −56.5% −8.0% 12 円1 億円
加重平均100% 200 円9 億円25 円1 億円 +6.2% +0.6% 225 円10 億円

今の株価時価総額 212 円10 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 6% 楽観:情報処理が帳票の縮みを埋め、利益率が 6% に乗る 利益 1 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 409 円19 億円

紙の帳票は縮むが、請求書や通知を印字・発送する仕事は残り、電子化の入口も会社が担う。情報処理の通数は 5% 増え、単価は物価並みに上がる。高速インクジェットの新設備で効率が上がり、利益率は 6% に届く。

ビジネスフォームは枚数が 35% 減るが、利益はゼロ近くを保つ。紙代の上昇を、配送と加工の付加価値で価格に移せる。

営業利益は 1 億円を超え、純利益は 1 億円強になる。配当も増える。それでも、自己資本 30 億円に対して稼ぎは小さく、ROE は資本コストに届かない。倍率は上限の手前にとどまる。

  • ビジネスフォーム(帳票の設計・印刷・加工):数量 1,690(出荷枚数(万枚・推定))× 価格 78(1 枚あたり販売単価(円・推定))→ 売上 13 億円・営業利益 0 億円。枚数 0.65 倍・単価 1.30 倍(紙代の転嫁が一部)・営業利益率 0%
  • 情報処理(データプリント・発送・クラウド):数量 1,575(処理通数(万通・推定))× 価格 110(1 通あたり処理単価(円・推定))→ 売上 17 億円・営業利益 1 億円。通数 1.05 倍・単価 1.34 倍・営業利益率 6.0%

倍率:事業の純利益 1 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.8% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)3 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 16 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:電子請求書や QR 連動など、紙と電子をつなぐ業務で受注を増やす筋書き。会社は中期計画を出せていないほど先が読めず、確率は低く置く。

やや楽観 16% やや楽観:情報処理は小さく伸び、全体で黒字を保つ 利益 1 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 303 円14 億円

ビジネスフォームは枚数が 4 割減り、赤字に近づく。ただ、拠点が千葉県の 1 か所に集約されているため、固定費はこれ以上落としにくい代わりに、増えてもいない。

情報処理は通数が 5% 減るにとどまる。官公庁の入札の条件が変わっても、民間の請求書の印字・発送は残る。利益率は 4.5% で、営業利益は 0.6 億円前後。

短期借入は返済が進み、利払いは小さい。受取配当と現金の利息が営業外で 0.3 億円ほど残る。純利益は 0.8 億円で、自己資本は 28 億円台。収益の水準は今の延長で、稼ぎよりも資産の厚みが目立つ姿だ。

  • ビジネスフォーム(帳票の設計・印刷・加工):数量 1,560(出荷枚数(万枚・推定))× 価格 77(1 枚あたり販売単価(円・推定))→ 売上 12 億円・営業利益 0 億円。枚数 0.60 倍・単価 1.28 倍・営業利益率 −1.0%
  • 情報処理(データプリント・発送・クラウド):数量 1,425(処理通数(万通・推定))× 価格 109(1 通あたり処理単価(円・推定))→ 売上 15 億円・営業利益 1 億円。通数 0.95 倍・単価 1.32 倍・営業利益率 4.5%

倍率:事業の純利益 1 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.3% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)3 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 12 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:2025 年 3 月期に営業利益 0.79 億円を出した実績があり、情報処理に新設備を入れて効率化も進んでいる。黒字を保つのは無理のない筋書きだ。

中立 38% 中立:帳票は半分近くまで縮み、情報処理も細って収支は薄い黒字 利益 1 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 220 円10 億円

ビジネスフォームは 10 年で枚数が 45% 減る。電子化は進み、請求書や納品書の紙が減る。単価は紙代の上昇を全部は転嫁できず、物価の 1.34 倍に届かない。赤字がわずかに出る。

情報処理は通数が 15% 減る。郵便料金の上昇と電子化で、発送の数が減る。ただ、現場の印字・封入・発送という体の仕事は、AI エージェントが置き換えにくい。単価は物価並みに上がり、営業利益は 0.5 億円弱を保つ。

人件費と本社費も物価で増える。減価償却は今の 0.8 億円ほどから、インクジェット設備の更新で 1 億円前後に増える。更新の投資は機械の値上がりで償却を上回る。営業利益は 0.3 億円ほどで、受取配当と現金の利息がそれを上回る。純利益は 0.5 億円になる。

  • ビジネスフォーム(帳票の設計・印刷・加工):数量 1,430(出荷枚数(万枚・推定))× 価格 75(1 枚あたり販売単価(円・推定))→ 売上 11 億円・営業利益 0 億円。枚数 0.55 倍・単価 1.25 倍(紙代の転嫁が追いつかない)・営業利益率 −2.0%
  • 情報処理(データプリント・発送・クラウド):数量 1,275(処理通数(万通・推定))× 価格 107(1 通あたり処理単価(円・推定))→ 売上 14 億円・営業利益 0 億円。通数 0.85 倍・単価 1.30 倍・営業利益率 3.5%

倍率:事業の純利益 0 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 1.9% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍 + 余った現金(戻り方込み)3 億円。全体の PER 11.76 倍、時価総額 8 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:会社自身が 2027 年 3 月期の営業利益をゼロと予想している。ビジネスフォームの縮小は止まらず、収支ほぼゼロが続く姿を最も確からしいと見る。

やや悲観 27% やや悲観:電子化が加速し、帳票が急減して赤字に沈む 利益 0 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 118 円5 億円

電子帳簿保存法と請求書の電子化が進み、帳票の枚数は 55% 減る。紙代は上がり、単価は物価に追いつかない。工場の稼働は落ち、固定費が重くなって赤字は 0.5 億円規模になる。

情報処理も、官公庁の入札で価格を競り合い、郵便の発送数が減って通数が 3 割落ちる。利益率は 2% に下がる。

本社費は物価で増え、営業利益は 0.4 億円の赤字。受取配当と現金の利息で純損益はほぼゼロに収まる。設備は更新を先送りして、固定資産の減損も出る。会社は配当をごく小さな額に絞り、価値は稼ぐ力でなく現金・有価証券の厚みに近づく。

  • ビジネスフォーム(帳票の設計・印刷・加工):数量 1,170(出荷枚数(万枚・推定))× 価格 69(1 枚あたり販売単価(円・推定))→ 売上 8 億円・営業利益 0 億円。枚数 0.45 倍・単価 1.15 倍・営業利益率 −6.0%
  • 情報処理(データプリント・発送・クラウド):数量 1,050(処理通数(万通・推定))× 価格 99(1 通あたり処理単価(円・推定))→ 売上 10 億円・営業利益 0 億円。通数 0.70 倍・単価 1.20 倍・営業利益率 2.0%

倍率:赤字の筋書きなので PBR で置く。今の自己資本 24.9 億円の 0.22 倍。稼ぐ力は無く、現預金から借入を引いた分と有価証券の税引き後の分に戻り方 0.75 を掛けた床(約 6 億円)の下に置いた。帳簿の自己資本は床にしない。

確率:ビジネスフォームの縮小が加速し、紙代と電気代の上昇を転嫁できない筋書き。営業利益は過去 12 年のうち 6 期が 0% 以下で、起こりうる。

悲観 13% 悲観:帳票が 7 割消え、情報処理も大口を失って、清算に近づく 利益 −1 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 88 円4 億円

電子化が一気に進み、帳票の枚数は 7 割減る。情報処理も、上位 10 社で売上の 36% を占める大口の一部を失い、通数が半分になる。固定費は 1 か所の工場に集中していて、数量が落ちると損失が一気に膨らむ。

営業損益は年 1 億円規模の赤字になり、設備の減損で自己資本は 21 億円台に減る。

会社が事業を畳むかどうかは、大株主の山田グループ(約 27%)を含む経営の判断で、少数株主には選べない。現金と有価証券は残るが、従業員の整理や拠点の処分の費用が先に出る。価値は、純現金を整理費用で割り引いた水準に近い。

  • ビジネスフォーム(帳票の設計・印刷・加工):数量 780(出荷枚数(万枚・推定))× 価格 63(1 枚あたり販売単価(円・推定))→ 売上 5 億円・営業利益 −1 億円。枚数 0.30 倍・単価 1.05 倍・営業利益率 −12.0%
  • 情報処理(データプリント・発送・クラウド):数量 750(処理通数(万通・推定))× 価格 91(1 通あたり処理単価(円・推定))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。通数 0.50 倍・単価 1.10 倍・営業利益率 −3.0%

倍率:赤字の筋書きなので PBR で置く。今の自己資本 24.9 億円の 0.16 倍。稼ぐ力は無く、現預金から借入を引いた分と有価証券の税引き後の分に戻り方 0.5 を掛けた床(約 4 億円)の水準。純現金を下回ってよい(清算されない限り使い道は経営が決める)。

確率:帳票の縮小と大口の喪失が重なれば、千葉の 1 拠点の固定費を賄えない。売上は今の 6 割弱まで縮み、起こりうる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

ビジネスフォーム(帳票の設計・印刷・加工)

伝票・請求書・納品書など、企業が使う帳票を設計から印刷・加工まで自社工場で作る。売上の約 56%。

数量出荷枚数(万枚・推定)価格1 枚あたり販売単価(円・推定)売上営業利益
今 2026/03 2,600 60 16 0
10 年後 中立 1,430 75 11 0

取り方:有報の分野別売上(ビジネスフォーム 15.63 億円・開示値)。枚数と単価は開示が無く、1 枚あたり数十円の推定。営業利益は開示が無く、全社の営業利益 0.48 億円から情報処理の利益を引いた残りとして、ほぼ収支ゼロと推定した。

情報処理(データプリント・発送・クラウド)

顧客の請求書・DM などのデータを編集し、高速インクジェットやフルカラーで印字・封入・発送まで請け負う。電子請求書などクラウドの業務も含む。売上の約 44%。

数量処理通数(万通・推定)価格1 通あたり処理単価(円・推定)売上営業利益
今 2026/03 1,500 82 12 1
10 年後 中立 1,275 107 14 0

取り方:有報の分野別売上(情報処理 12.34 億円・開示値)。通数と単価は開示が無く、1 通あたり百円弱の推定。営業利益 0.53 億円は、全社の営業利益 0.48 億円とビジネスフォームの収支ゼロの推定から逆算した。

リスクと懸念

帳票の電子化

請求書・納品書の電子化は、電子帳簿保存法とインボイス制度で進む。売上の 56% を占めるビジネスフォームの枚数が加速して減れば、千葉の 1 工場の固定費を賄えず、赤字に沈む。

紙代・エネルギー・物流の上昇

紙代は材料費の 79% を占める。会社は上昇分を顧客に移しにくいと書いており、営業利益率は薄い。転嫁が遅れる年は、営業利益がゼロ近くまで落ちる。

郵便の減少と入札の価格競争

情報処理は郵便の発送数の減少と、官公庁の入札条件の変更の影響を受ける。価格競争が強まると、数少ない利益の源が削られる。

資本の使い方と株主への還元

現預金が 11 億円あるのに、配当は前の期から 4 割減り、自社株買いは無い。余った現金が事業に使われず、株主にも戻らない状態が続けば、価値は帳簿の額を下回る。

大口の取引先と 1 拠点への集中

上位 10 社で売上の 36% を占める。生産は千葉県佐倉市の 1 拠点に集中しており、災害や設備の故障、大口の離脱の影響が大きい。個人情報の漏えいが起これば、信用を失う。

大株主の影響

山田(株)グループが約 27% を持つ。経営には関与しないと開示しているが、株主総会の議決で影響力を持つ。非公開化の局面では、少数株主に不利な価格になりうる。

今後の分かれ目

配当性向や総還元性向などの数値方針が示され、自社株買いが始まったら
余った現金の戻り方を 1.0 に近づけ、楽観側の確率を上げる。
ビジネスフォームの売上が 2 年続けて 5% 以上減ったら
やや悲観・悲観の確率を上げる。千葉の 1 工場の固定費が賄えなくなる。
情報処理の営業利益率が 6% を超えて定着したら
情報処理の数量と利益率を引き上げて見直す。楽観の筋書きに近づく。
山田グループなどによる公開買付けや非公開化の発表があったら
買付価格が本質価値を上回るなら応じる価値がある。発表後は、この分析は意味を失う。
千葉の情報センターの土地や有価証券の売却益が示されたら
売却後の事業の姿と、現金の使い道を見て、余った現金の額を見直す。

見ておくもの

  • ビジネスフォーム・情報処理の分野別の売上と営業損益
  • 紙代・郵便料金など原価の転嫁の進み具合
  • 配当方針・自社株買い・株主構成の変化
  • 現預金・有価証券と短期借入の残高
  • 電子帳簿保存法・インボイス制度の電子化の進み

倍率と資本コストの決め方

倍率は式から出した。ROE が資本コスト 8.5% に届かないため、上限を 1÷k(11.4 倍)にし、利益の質が低いので 70〜92% に置いた。今の PBR 0.36 倍や純現金が時価総額に並ぶことを、価値の根拠にしていない。余った現金は運転用の売上 1 か月分とリースを除いた 4 億円とし、戻り方 0.75 を掛けた。有価証券は持ち合いで、配当が利益に入るため余った現金には足さず、悲観の床にだけ入れた。新リース会計基準で営業利益・負債の形が変わるが、今と同じ形に揃えて置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 10.5→11.76 倍・やや楽観 PER 9.5→11.76 倍・中立 PER 8→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本 7.5% に quality +1.25%。財務の堅さで k を下げない。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.75% → 9.00%。

同じ業種(その他製品)の AI 分析

割安 幸和製作所7807 シルバーカーの定番を握る小さな福祉用具メーカー。高齢者の増加で稼ぐ力は伸び、値段は割安 本質価値との差 +86.5% · 10 年 割安(年 +14.1%) 割安 オカムラ7994 改装需要で稼ぎは上向き。山の利益を割り引いても、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +11.8%) 割安 南海プライウッド7887 収納と天井材で新築住宅に強い香川の内装建材メーカー。国内は高い利益率を保つが、仏の合板事業が重荷。値段は自己資本の 3 割弱で、10 年の価値はやや上 本質価値との差 +55.9% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 ビーアンドピー7804 大判の販促物を当日に刷って届ける町の工場の大型版。高い利益率と厚い現金で、適正(わずかに割安寄り) 本質価値との差 +53.0% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 日本アイ・エス・ケイ7986 金庫・歯科・ロッカーの地味な三本柱で、無借金で現金が積み上がる。稼ぐ力に比べて今の値段は安い 本質価値との差 +48.4% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 アイフィスジャパン7833 投信の開示と金融データで堅く稼ぐが、翻訳と文書作成は AI に削られる。時価総額の 7 割は現金で、創業家がそれを返すかが鍵 本質価値との差 +39.7% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 グローブライド7990 釣具の世界的ブランドを持つが、稼ぐ力は資本コストすれすれ。10年で見れば値段は妥当圏か、やや割安 本質価値との差 +38.2% · 10 年 割安(年 +9.6%) 割安 タカラスタンダード7981 新築は縮むが、純現金と還元の厚さで、中立の見通しでもやや割安 本質価値との差 +37.5% · 10 年 割安(年 +9.4%) やや割安 興研7963 国家検定の産業用マスクで首位級。値上げが通る強い製品に半導体向けのクリーン装置が加わるが、厚い土地と低い資本回転で ROE は資本コストに届かない 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 ドリームベッド7791 サータとリーン・ロゼを 40 年以上作り続ける広島のベッド屋。ホテル向けが伸び、今の値段は稼ぐ力をやや下回る 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 シー・エス・ランバー7808 千葉の木材プレカット。住宅着工の減少で本業は細り、借入で買った保育所などの賃貸が利益を支える。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 三井松島ホールディングス1518 ニッチ製造業を買い集める元炭鉱会社。買い方は巧いが、借金で自社株を買った後の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 イトーキ7972 利益率が底から急回復した国内2番手。山の利益を割り引けば、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +20.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ヤマハ7951 利益率は戻る余地があるが、10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 重松製作所7980 興研と並ぶ国産マスクの 2 強。法令で使う義務のある検定品で稼ぎは底堅く、新工場の借金を返し終えれば価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社TAKARA & COMPANY7921 開示支援の寡占と厚い純現金が支え、AI の逆風と釣り合って本質価値は今の時価総額並み 本質価値との差 +18.1% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 アミファ7800 百円ショップ向け雑貨の小さな卸。急回復した利益は一時の山と見るが、純現金が厚く、10 年の価値は今とほぼ同じ水準 本質価値との差 +15.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 フランスベッドホールディングス7840 介護レンタルは堅い。だが貸与価格を制度に押さえられ、稼ぎの伸びは物価に届かない 本質価値との差 +14.6% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 菊水化学工業7953 外壁の仕上げの塗材で老舗だが、値段は大手が決める。縮む市場で利幅は薄く、厚い現金と株が下値を支える 本質価値との差 +13.5% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 バンダイナムコホールディングス7832 ガンダム・ワンピース・ドラゴンボールの IP 軸戦略は強いが、今の値段は 10 年の価値をやや上回る 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +7.0%) やや割安 クレステック7812 取説の制作は AI に削られる側にある。アジアの印刷が支えても、今の安い値段でほぼ適正だ 本質価値との差 +13.0% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 ソノコム7902 時価総額を超える現金を持つ電子部品の版の会社。だが現金は支配株主の手の内にあり、値段はやや割高 本質価値との差 +12.6% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 平賀7863 チラシの縮小に押される小さな販促会社。時価総額の6割が現金で、本業の稼ぎは薄い 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 クリナップ7955 キッチン大手。稼ぐ力は戻るが ROE は低く、純現金が下値を支え、値付けはほぼ適正と見る 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ヨネックス7906 バドミントン世界首位の稼ぐ力は本物。ただ直近のブームを10年先まで引き延ばした値段には安全域が薄い 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社トランザクション7818 ファブレスで稼ぐ力は本物だが、EC とエンタメ IP の成長は今の値段にほぼ織り込み済み 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 前田工繊7821 ジオグリッドでほぼ独占の堅い会社だが、成長を買収に頼る分、今の値段はやや高い 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 遠藤製作所7841 時価総額とほぼ同じ純現金を抱える鍛造屋。事業はほぼ只で付いてくるが、稼ぐ力は低く、現金は創業家の財団次第 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 SHOEI7839 世界のバイク用高級ヘルメットで 6 割を握る高収益企業。稼ぐ力は本物だが、単一製品の振れ幅を考えるとやや割高圏 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 中本パックス7811 食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ピジョン株式会社7956 哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. カワセコンピュータサプライ 有価証券報告書(2026 年 3 月期)の要約
  2. カワセコンピュータサプライ 決算の要点(2026 年 3 月期)

分析日 2026-10-22