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ピジョン株式会社 7956

哺乳器への信頼は本物だが、中国の出生数の減りを考えると、今の値段には安全域がない

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,843 円2,207 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)2,067.5 円2,476 億円差 −10.9%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,843 円2,207 億円 · 差 −10.9% · 期待の年率 +4.6%
期待の年率リターン(10 年)+4.6%資本コスト比 −2.2 pt
推定の資本コスト6.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 6.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ピジョンは、哺乳器と乳首で知られるベビー用品の会社だ。日本では哺乳器・乳首の市場の 8 割以上を握り、中国でも 4 割強で首位に立つ。筆者の結論は、事業の質は高いが、今の株価は割高で安全域がないというものだ。

稼ぎの柱は中国だ。2025 年 12 月期の売上は 1,092 億円、営業利益は 132 億円。事業ごとの利益で見ると、中国が 6 割を超える。

気がかりは、その中国の出生数が 2025 年に 792 万人と、1 年で 17% 減ったことだ。会社は高価格品への移行と、北米・欧州での哺乳器の拡大で補う計画を立て、2028 年に営業利益 200 億円を掲げる。ただ、前の中期計画の財務目標は未達に終わっており、新しい計画も割り引いて見る必要がある。

中立の筋書きでは、10 年後の営業利益は 210 億円ほどだ。中国は細るが、欧米と東南アジアが穴を埋める。この姿でも、今の時価総額に見合う利益には届かない。欧米で哺乳器が定番になる楽観の筋書きで、ようやく今の値段を超える。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家が最初に問うのは、10 年後もこの事業が今より強いかどうかだ。哺乳器については「はい」と答えられる。赤ちゃんの口に入るものを、親は値段で選ばない。信頼は何十年もかけて築くもので、後発が短期間でまねできない。

だが、事業全体では答えが割れる。利益の 6 割を稼ぐ中国で、出生数が 1 年で 17% 減った。買うお金が増えて補ってきたが、人数の減りは止まらない。欧米の拡大は、成功すれば大きいが、まだ証明の途中だ。

株主のものになる利益は、見た目の純利益に近い。工場を増やさない方針で設備投資は軽く、無借金で純現金が厚いことも安心材料だ。ただ、配当性向が 100% を超える年が続いたことは、利益で事業を育てるより、株主に返す色が濃い運営だったことを示す。

安全域は無い。今の時価総額は、直近の純利益の約 30 倍だ。10 年で純利益が 7 割近く伸びても、この値段に見合う利益には届かない。持ち続けたい会社だが、今の値段では払い過ぎだ。

何で稼ぐ会社か

ピジョンの稼ぎは、地域ごとの 4 つの事業でできている。2025 年 12 月期の売上は、中国が 429 億円、日本が 378 億円、米州・欧州が 219 億円、シンガポールが 149 億円だ。

利益の大黒柱は中国だ。哺乳器・乳首のほか、ベビー用のスキンケアなどを売り、利益率は 25% 近い。事業の利益 105 億円は、4 事業の合計の 6 割を超える。会社は、営業利益に占める中国の比率を、2022 年の 7 割近くから 2028 年に 55% へ下げる目標を置いている。

日本は、哺乳器・乳首の国内シェア 8 割以上が土台だ。ここに自社 EC(前年比 7 割増)と、さく乳器や育児家電が重なる。育児家電は日本事業の売上の 1 割を超えた。一方、子育て支援とヘルスケア・介護は苦戦が続く。利益率は 7% 弱と、4 事業で低い方だ。

シンガポール事業は、東南アジアやインド、中東などを受け持つ。細口から高単価の広口の哺乳器へ切り替え、広口の比率は 6 割を超えた。利益率は 14% まで上がっている。

米州・欧州は、買収したランシノが担う。さく乳器や授乳用品が中心で、哺乳器・乳首の売上は 3 年で約 4 倍になった。会社はここを「次の中国」と呼び、2026 年から先行投資を厚くする。2025 年は米国の関税で減益だった。

事業ごとの利益は、本社費や内部取引の消去の前の数字で、合計は連結の営業利益より 36 億円ほど大きい。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは、哺乳器への信頼にある。赤ちゃんが人生で最初に口にする人工物であり、親は値段より安全で選ぶ。日本のシェアは 8 割を超え、中国でも 4 割強で首位を保つ。2026 年 9 月には、日本で哺乳瓶など 243 品目を最大 36% 値上げすると発表した。これだけ上げられるのは、値決めの力がある証拠だ。

資本効率は、かつて高かった。ROE は 2019 年 1 月期の 22% から、直近は 10% 台まで下がった。筆者は、原因が中国での販促投資と、2023 年の処理水をめぐる風評被害にあり、哺乳器の稼ぐ力そのものが落ちたのではないと見る。無借金で、自己資本比率は 75%、純現金は約 400 億円ある。

弱みは 3 つある。1 つ目は中国への依存だ。2 つ目は、出生数の減少が数量の天井になること。3 つ目は資本の使い方で、配当性向が長く 100% を超え、在庫の管理にも会社自身が反省を述べている。

2025 年に就任した矢野亮社長は、元中国事業本部長だ。本社の機能を CxO 制に改め、営業利益率 16% を掲げた。成果が出るのはこれからだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

ベビー用品の需要は、人の数と、1 人にかけるお金で決まる。人の数は減っている。日本の 2025 年の出生数は 67 万人で、10 年連続の過去最少だった。中国は 792 万人と前年より 17% 減り、統計を取り始めて以来の最少になった。

それでも金額が伸びるのは、1 人の子にかけるお金が増えるからだ。ピジョンの中国の売上は、出生数が減る中で 10% 伸びた。高価格の哺乳器、スキンケア、ドリンキングカップなど、買うものが増えたためだ。ただ、1 年で 17% 減る世界では、この力にも限りがある。筆者は、中国の数量が 10 年で 15% ほど減ると見る。

伸びしろは海外にある。世界では年に約 1 億 3,000 万人の赤ちゃんが生まれ、ピジョンの哺乳器を使う人はまだ少ない。米国で試験的に売り込んだところ、ピジョンブランドの哺乳器は前年の 2 倍を超えた。欧州でもランシノの哺乳器・乳首が 4 割以上伸びた。ただ、米国の関税とコストの先行が重い。

競争は、地域で顔ぶれが違う。中国では地元ブランドが増え、外資は撤退や縮小を迫られている。ピジョンは価格では争わず、品質と現地向けの商品で勝負する。欧米は、フィリップスやドクターブラウンなどの先行ブランドが強く、ピジョンは後発として棚を取りに行く立場だ。

物価は、原材料や物流費の上昇として、すでに価格に表れている。値上げを親が受け入れ続けるかどうかが、日本の利益を左右する。

資本政策と M&A

資本の使い方は、守りから攻めへ変わる途中にある。長く無借金で、純現金は約 400 億円ある。配当は継続を基本とし、配当性向は長く 100% を超えてきたが、2026 年 12 月期から 100% を切る計画だ。自社株買いは、大きくは打ち出していない。

会社は、この財務の余力を使わないのは「もったいない」とし、M&A も視野に入れた。買う相手は、欧米で哺乳器・乳首を伸ばす足がかりになる会社だろう。これまでの大きな買収は、米国のランシノだ。

株主では、2025 年 5 月に、元カーライルの大塚氏が率いる Japan Activation Capital と提携した。同社は約 3.6% を持つ少数株主で、経営の助言役だ。会社は報酬制度の見直しなど、株価と利益率を意識した改革を進めている。大株主の上位は信託銀行の口座で、支配株主はいない。買収の標的になる余地はあるが、そうした動きは見えない。

筆者がいちばん気にするのは、約 400 億円の純現金の行き先だ。買収で使うのか、株主に返すのか。10 年後の ROE がそれで決まる。

10 年の還元は、配当性向を 100% 未満に下げる計画どおり、純利益の合計の 87% ほど。余った現金 250 億円には手を付けない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ピジョンは、ベビー用品で世界に通じる数少ない日本の会社だ。哺乳器は赤ちゃんの最初のひと口で、親は信頼で選ぶ。日本のシェアは 8 割超、中国でも 4 割強。2026 年には 243 品目を最大 36% 値上げしたが、それができる会社は多くない。

成長の主役は、これから海外に移る。北米でピジョンブランドの哺乳器が前年の 2 倍を超え、ランシノの哺乳器・乳首は北米・欧州で 3 年に約 4 倍になった。世界の赤ちゃんは年に 1 億 3,000 万人で、ピジョンの哺乳器を使う人はまだ少ない。欧米で本気になれば、中国に次ぐ柱が生まれる。

利益率にも伸びしろがある。哺乳器は利益率の高い商品で、比率が上がるほど全体の利益率も上がる。CxO 制で重複を削り、工場も増やさない。会社は 2028 年に営業利益 200 億円、利益率 16% を掲げる。

財務は無借金で、純現金は約 400 億円ある。M&A で欧米の棚を一気に取りに行くこともできる。外部の株主として助言役の Japan Activation Capital も入り、株価と利益率への規律が強まった。この路線が当たれば、10 年後の利益は今の 3 倍に届く。

慎重な見方

ピジョンは、縮む市場の王様だ。利益の 6 割を占める中国で、出生数が 2025 年に 17% 減った。日本も 10 年連続で最少を更新している。高価格品への移行は、この減少を数年は補えても、10 年は補えない。中国では地元ブランドが増え、外資の撤退も相次ぐ。ピジョンが価格で争わない以上、シェアは守りにくい。

欧米は、成功が証明されていない。先行するブランドと棚を争うには、広告も販促も要る。2026 年 12 月期は販管費が 7% 増える計画で、利益は先に削られる。2025 年には米国の関税で、ランシノがすでに減益になった。

会社の目標も割り引くべきだ。前の中計の財務目標は未達に終わった。今回は営業利益 200 億円で、3 年で 5 割増という前提になる。在庫の管理に失敗したと会社自身が認め、中国では新商品への投資が過剰だった。

株価もすでに高い。純利益の約 30 倍は、成長が 10 年続くと約束した値段だ。純現金は魅力だが、買収で使えば価値を壊すこともある。ピジョンは 100% を超える配当を続けてきた会社で、利益を伸ばす力より、返す力に頼ってきた。

どちらに重みを置いたか

勝つのは慎重な見方だ。哺乳器への信頼と、値上げができる力は本物で、強気の見方が語る事実は否定しない。だが今の値段は、中国の出生数の減りを欧米が埋め切り、利益率が 16% まで上がる姿に近い。出生数が 1 年で 17% 減る中国が利益の 6 割を占める以上、その賭けは重い。

確率は、中立に 4 割を置き、やや悲観と悲観に合わせて 3 割強を置いた。欧米の哺乳器の伸びは実績が出始めているため、楽観とやや楽観にも合わせて 3 割弱を残した。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 2,434 円2,915 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 799 円956 億円)。 今の値に割り戻すと 1,843 円2,207 億円、今との差 −10.9%、 期待の年率 +4.6%(資本コスト 6.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 5,170 円6,191 億円 1,211 円1,450 億円 +208.6% +11.9% 510 円611 億円
やや楽観 20% 3,717 円4,452 億円 1,002 円1,200 億円 +128.3% +8.6% 944 円1,130 億円
中立 40% 2,712 円3,248 億円 835 円1,000 億円 +71.6% +5.5% 1,419 円1,699 億円
やや悲観 22% 702 円841 億円 601 円720 億円 −37.0% −4.5% 287 円343 億円
悲観 10% 381 円456 億円 351 円420 億円 −64.6% −9.9% 73 円88 億円
加重平均100% 2,434 円2,915 億円799 円956 億円 +56.4% +4.6% 3,233 円3,872 億円

今の株価時価総額 2,068 円2,476 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 6.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 欧米で哺乳器が定番になり、中国も踏みとどまる 利益 256 億円 · PER 23.5 倍 · 株価時価総額 5,170 円6,191 億円

北米と欧州で、ピジョンとランシノの哺乳器・乳首が定番の座を取る 10 年になる。米州・欧州の売上は 940 億円に達し、哺乳器の比率が上がるにつれて事業の利益率は 16% になる。

中国は、出生数が減り続けても、高価格品への移行とスキンケアの広がりで数量を守る。シェアは 20% を超え、売上は 610 億円。日本は値上げが定着し、育児家電と自社 EC が育つ。インドと中東では、広口の哺乳器が根づく。

営業利益は 370 億円で、会社が掲げる利益率 16% に近づく。関税や販促の負担は、規模の効果で吸収される。欧米で棚を取るための M&A も成功する。現在の約 3 倍の利益だ。ピジョンが世界の哺乳器の標準になる、いちばん良い姿である。

  • 日本:数量 425(国内の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 140.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 595 億円・営業利益 71 億円。国内の対象市場 3,400 億円 × シェア 12.5%、値段は 1.40 倍(値上げの定着と高付加価値化)、利益率 12%
  • 中国:数量 472(中国の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 130.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 613 億円・営業利益 153 億円。対象市場 2,300 億円 × シェア 20.5%、値段は 1.30 倍(中国の物価は低く、高付加価値化の分だけ)、利益率 25%
  • シンガポール(アジア・中東など):数量 265(アジア(中国・日本を除く)・中東などの対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 138.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 366 億円・営業利益 66 億円。対象市場 3,400 億円 × シェア 7.8%、広口の哺乳器が定着、利益率 18%
  • 米州・欧州(ランシノ):数量 683(北米・欧州の対象市場(億円・今の値段の実質)× 売上のシェア)× 価格 138.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 942 億円・営業利益 151 億円。対象市場 1 兆 500 億円 × シェア 6.5%、哺乳器・乳首が定番になる、利益率 16%

倍率:事業の純利益 252 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 30.1% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 18.4%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 23.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 23.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)250 億円。全体の PER 23.53 倍、時価総額 6,191 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:欧米の哺乳器は実績が出始めたが、中国の出生数減を埋め切ったうえで利益率が 16% まで上がる道は細い。8% にとどめた。

やや楽観 20% 欧米が育ち、中国の減りを埋める 利益 189 億円 · PER 22.7 倍 · 株価時価総額 3,717 円4,452 億円

欧米が育ち、中国の減りを埋める。米州・欧州の売上は 680 億円まで伸び、北米で哺乳器の取扱店が広がる。利益率は 14% で、会社の目標には届かない。

中国は出生数の減少に押されるが、スキンケアとドリンキングカップで数量を支える。シェアは 19.8% に上がり、売上は 560 億円。日本は値上げが通り、育児家電の売上が育つ。シンガポール事業は広口の比率が 7 割を超え、利益率が 17% になる。

営業利益は 278 億円、現在の 2 倍ほど。会社の中期計画に近い歩みが、10 年かけて続く姿だ。哺乳器の信頼という堀が、地域を広げながら保たれる。

  • 日本:数量 402(国内の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 134.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 539 億円・営業利益 59 億円。国内の対象市場 3,350 億円 × シェア 12.0%、値段は物価並みの 1.34 倍、利益率 11%
  • 中国:数量 436(中国の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 128.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 558 億円・営業利益 134 億円。対象市場 2,200 億円 × シェア 19.8%、値段は 1.28 倍、利益率 24%
  • シンガポール(アジア・中東など):数量 227(アジア(中国・日本を除く)・中東などの対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 134.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 304 億円・営業利益 52 億円。対象市場 3,200 億円 × シェア 7.1%、利益率 17%
  • 米州・欧州(ランシノ):数量 510(北米・欧州の対象市場(億円・今の値段の実質)× 売上のシェア)× 価格 134.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 683 億円・営業利益 96 億円。対象市場 9,800 億円 × シェア 5.2%、利益率 14%

倍率:事業の純利益 186 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 24.6% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 15.7%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 22.6 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 22.6 倍 + 余った現金(戻り方込み)250 億円。全体の PER 22.65 倍、時価総額 4,452 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:北米・欧州の哺乳器の伸びと、値上げができる力は実績がある。会社の計画に近い姿で、強気の見方の中心。

中立 40% 中国が細り、欧米がその穴を埋める 利益 143 億円 · PER 21.4 倍 · 株価時価総額 2,712 円3,248 億円

中国が細り、欧米がその穴を埋める。中国の出生数は 2025 年の 792 万人から減り続け、実質の対象市場は 10 年で 15% 縮む。それでもシェアを 19% まで上げ、売上は 510 億円と今より 2 割ほど増える。値段が物価ほど上がらないのが、中国の特徴になる。

米州・欧州は、哺乳器・乳首の拡大が続く。ただし先行ブランドとの競争があり、利益率は 12% にとどまる。売上は 490 億円と、今の 2 倍以上になる。日本は出生数の減りを、高価格品と育児家電、自社 EC が補い、売上は 510 億円。シンガポール事業は広口への切り替えが進み、売上は 260 億円。

営業利益は 214 億円、利益率は 12〜13%。事業の利益に占める中国の比率は 4 割台まで下がる。会社が目指す 16% には届かないが、質の高い事業が堅実に伸びる姿だ。

  • 日本:数量 380(国内の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 134.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 509 億円・営業利益 51 億円。国内の対象市場 3,300 億円(実質で 6% 減)× シェア 11.5%、値段は物価並みの 1.34 倍、利益率 10%
  • 中国:数量 408(中国の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 125.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 510 億円・営業利益 117 億円。対象市場 2,125 億円(実質で 15% 減)× シェア 19.2%、値段は 1.25 倍(中国の物価は低い)、利益率 23%
  • シンガポール(アジア・中東など):数量 195(アジア(中国・日本を除く)・中東などの対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 134.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 262 億円・営業利益 42 億円。対象市場 3,050 億円(実質で 22% 増)× シェア 6.4%、値段は 1.34 倍、利益率 16%
  • 米州・欧州(ランシノ):数量 368(北米・欧州の対象市場(億円・今の値段の実質)× 売上のシェア)× 価格 134.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 493 億円・営業利益 59 億円。対象市場 9,200 億円(実質で 14% 増)× シェア 4.0%、値段は 1.34 倍、利益率 12%

倍率:事業の純利益 140 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 19.3% が k 6.75% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 13.0%、10 年より先の名目の伸び g 3.2% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 21.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 21.4 倍 + 余った現金(戻り方込み)250 億円。全体の PER 21.43 倍、時価総額 3,248 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:強気と慎重の見方の落としどころ。中国は細るが、欧米と東南アジアが補い、利益は緩やかに伸びる。

やや悲観 22% 中国の縮小が深く、欧米の伸びが遅れる 利益 62 億円 · PER 11.0 倍 · 株価時価総額 702 円841 億円

中国の縮小が深く、欧米の伸びが遅れる。中国の出生数の減少が続き、対象市場は実質で 3 割縮む。地元ブランドが価格を下げて迫り、ピジョンは価格では争わず、シェアを 17% で保つのがやっとだ。売上は 340 億円まで減り、利益率は 17% に落ちる。

欧米は、関税と先行ブランドの壁で、思ったほど棚が取れない。販促の負担だけが残り、利益率は 8% にとどまる。日本は値上げが十分に定着せず、売上は 440 億円、利益率は 7%。シンガポール事業も、インドネシアの不振が尾を引く。

営業利益は 100 億円で、今より 2 割強減る。優良さは落ちるが、無借金と純現金の厚さで、会社としては安定を保つ。配当は維持しにくくなり、増配の約束は果たせない。

  • 日本:数量 341(国内の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 130.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 443 億円・営業利益 31 億円。国内の対象市場 3,100 億円 × シェア 11.0%、値段は 1.30 倍(値上げが定着しきらない)、利益率 7%
  • 中国:数量 298(中国の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 115.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 342 億円・営業利益 58 億円。対象市場 1,750 億円(実質で 3 割減)× シェア 17.0%、値段は 1.15 倍、利益率 17%
  • シンガポール(アジア・中東など):数量 162(アジア(中国・日本を除く)・中東などの対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 130.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 211 億円・営業利益 27 億円。対象市場 2,800 億円 × シェア 5.8%、値段は 1.30 倍、利益率 13%
  • 米州・欧州(ランシノ):数量 273(北米・欧州の対象市場(億円・今の値段の実質)× 売上のシェア)× 価格 130.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 355 億円・営業利益 28 億円。対象市場 8,800 億円 × シェア 3.1%、値段は 1.30 倍、利益率 8%

倍率:ROE 9.0%(事業の純利益÷自己資本。余った現金を除く)。k 6.75%(基本 7.5%+quality −0.5%)。RONIC=k+残る割合 1/2×(ROE−k)=8.0%、g 3.5% から正当化 PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)=16.1 倍。優良さが落ちた筋書きなので、上限の 6.9 割(11.0 倍)に置いた。余った現金は今の額の 0.75 倍(谷で食う)を足した。

確率:中国の出生数が 1 年で 17% 減った事実と、地元ブランドの増加が根拠。欧米の拡大が遅れる姿は十分ありうる。

悲観 10% 中国で押され、欧米の拡大も実らない 利益 8 億円 · PBR 0.6 倍 · 株価時価総額 381 円456 億円

中国で押され、欧米の拡大も実らない。中国の出生数は 2025 年の 792 万人から 4 割ほど減り、地元ブランドの低価格品が棚を取る。シェアは 13% まで下がり、値段も物価に追いつかず、利益率は 8% に沈む。売上は 190 億円と今の 4 割強まで縮む。

欧米では先行投資が回収できず、ランシノを含む買収の減損も出る。販促と物流費だけが膨らみ、利益はゼロに近い。日本は少子化と値上げの反動で、売上が 330 億円に減る。シンガポール事業も利益率が 8% に落ちる。

この筋書きでは、稼ぐ力が消え、価値は純現金と売れる資産で測る。配当は最初の数年、手元の現金と資産の売却で払ったあと、大きく削られる。構造的に負けて、もう優良ではなくなった会社の姿である。

  • 日本:数量 266(国内の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 125.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 333 億円・営業利益 13 億円。国内の対象市場 2,800 億円 × シェア 9.5%、値段は 1.25 倍、利益率 4%
  • 中国:数量 182(中国の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 105.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 191 億円・営業利益 15 億円。対象市場 1,400 億円(実質で 4 割以上減)× シェア 13.0%、値段は 1.05 倍、利益率 8%
  • シンガポール(アジア・中東など):数量 125(アジア(中国・日本を除く)・中東などの対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア)× 価格 125.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 156 億円・営業利益 13 億円。対象市場 2,500 億円 × シェア 5.0%、値段は 1.25 倍、利益率 8%
  • 米州・欧州(ランシノ):数量 179(北米・欧州の対象市場(億円・今の値段の実質)× 売上のシェア)× 価格 120.0%(値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立))→ 売上 215 億円・営業利益 0 億円。対象市場 7,800 億円 × シェア 2.3%、値段は 1.20 倍、先行投資が回収できず利益率 0%

倍率:この筋書きは稼ぐ力が消えて、純利益は 8 億円ほど。床は稼ぐ力ではなく、純現金と売れる資産の税後。今の自己資本 829 億円に 0.55 倍を掛けた(約 450 億円)。

確率:構造的に負ける筋書き。中国の利益が崩れ、欧米の投資も回収できない。無借金で純現金が厚いので 1 割にとどめた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

日本

日本国内のベビー用品(哺乳器・乳首、スキンケア、さく乳器、育児家電)と、子育て支援、ヘルスケア・介護用品。自社 EC を含む。

数量国内の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア価格値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立)売上営業利益
今 2025/12 378 100.0% 378 26
10 年後 中立 380 134.0% 509 51

取り方:会社開示のセグメント売上 378 億円(内部売上を含む)と、本社費の前のセグメント利益 26 億円。数量は、哺乳器・乳首、スキンケア、さく乳器、育児家電、介護用品を合わせた国内の対象市場を約 3,500 億円と推定し、シェア約 11% とした(公的な集計は確認できず、推定)。

中国

中国本土の哺乳器・乳首、ベビー用スキンケア、ドリンキングカップなど。利益の柱。

数量中国の対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア価格値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立)売上営業利益
今 2025/12 429 100.0% 429 105
10 年後 中立 408 125.0% 510 117

取り方:会社開示のセグメント売上 429 億円(内部売上を含む)と、本社費の前のセグメント利益 105 億円(利益率約 24.5%)。数量は、哺乳器・乳首(シェア 4 割強)にスキンケアなどを足した対象市場を約 2,500 億円と推定し、シェア約 17% とした(市場の大きさは推定)。

シンガポール(アジア・中東など)

東南アジア、インド、中東などへ哺乳器・乳首を中心に売る。細口から高単価の広口への切り替えが進む。

数量アジア(中国・日本を除く)・中東などの対象市場(億円・今の値段の実質)× ピジョンのシェア価格値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立)売上営業利益
今 2025/12 149 100.0% 149 21
10 年後 中立 195 134.0% 262 42

取り方:会社開示のセグメント売上 149 億円と、本社費の前のセグメント利益 21 億円(利益率約 14%)。数量は、哺乳器・乳首を中心にした対象地域の市場を約 2,500 億円と推定し、シェア約 6% とした(推定)。

米州・欧州(ランシノ)

米国のランシノを軸に、さく乳器・授乳用品と、哺乳器・乳首を北米・欧州で売る。2026 年から事業名が「ランシノ」から「米州・欧州」に変わった。

数量北米・欧州の対象市場(億円・今の値段の実質)× 売上のシェア価格値段の指数(2025/12 期=1.00。物価 3% で 10 年 1.34 倍が中立)売上営業利益
今 2025/12 219 100.0% 219 15
10 年後 中立 368 134.0% 493 59

取り方:会社開示のセグメント売上 219 億円と、本社費の前のセグメント利益 15 億円(利益率約 7%。米国の関税で前年比 12% 減益)。数量は、さく乳器・授乳用品・哺乳器・乳首を合わせた北米・欧州の対象市場を約 8,100 億円と推定し、シェア約 2.7% とした(推定)。 先の数量は対象市場を実質(物価を除く)で置き、シェアの上昇(先行ブランドとの競争の中での哺乳器・乳首の拡大)を掛けたもので、名目の市場の伸びではない。

リスクと懸念

中国の出生数の減少と依存

利益の 6 割超を中国が稼ぐ。2025 年の出生数は 792 万人で、前年より 17% 減った。高価格品への移行で補ってきたが、減少が続けば数量の天井が下がる。会社は中国の比率を 2028 年に 55% へ下げる目標を置くが、道のりは長い。

中国の地元ブランドと日中関係

中国では地元の低価格ブランドが増え、外資の撤退や縮小が相次ぐ。ピジョンは価格で争わない方針だが、棚を失えばシェアが落ちる。2023 年には処理水をめぐる風評被害で売上が急に落ちた。日中関係の悪化は、会社自身も懸念として認めている。

欧米への拡大が実らない

米州・欧州を「次の中国」と位置づけ、2026 年から先行投資を厚くする。販管費は 7% 増える計画だ。先行ブランドとの競争があり、米国の関税もかかる。投資を回収できなければ、利益は先に削られ、減損も出る。

資本の使い方と在庫

配当性向は長く 100% を超えてきた。2026 年から 100% を切る計画だが、純現金約 400 億円を M&A に使う方針も出た。買収で価値を壊す恐れがある。在庫の管理にも、会社自身が反省を述べている。

日本の苦戦事業と値上げの反動

日本は、子育て支援とヘルスケア・介護が苦戦している。2026 年 9 月に哺乳瓶など 243 品目を最大 36% 値上げすると決めたが、受け入れが続くかは分からない。出生数は 67 万人と、10 年連続で最少を更新している。

経営の移行期

矢野亮社長は就任から 1 年ほどで、本社を CxO 制に変える途中だ。目標の営業利益率 16% は、2025 年の 12% から大きく上げる計画で、前の中計の財務目標は未達に終わった。新しい体制が、利益率を実際に上げられるかが問われる。

今後の分かれ目

米国・欧州の哺乳器・乳首の売上が、年 3 割以上の伸びを 3 年続けたら
米州・欧州の利益率と合わせて見る。売上と利益がともに伸びるなら、楽観とやや楽観の確率を上げる。売上だけ伸びて利益率が下がるなら、評価は変えない。
中国の売上が前年を割り、哺乳器・乳首のシェアが 4 割を下回ったら
地元ブランドに押され始めたサインだ。やや悲観の確率を上げ、中国の利益率の前提を下げる。
営業利益率が 14% を超え、その状態が続いたら
会社の 16% の目標に道が見える。中立の利益率の前提を上げる余地が出る。
純現金を使った大型の買収を発表したら
買う相手と値段を見て判断する。欧米の哺乳器の足がかりになる会社なら前向きに、関連の薄い会社や高い値段なら、悲観側の確率を上げる。
日本で哺乳瓶などの値上げのあと、販売数量が前年を大きく割ったら
値決めの力が思ったより弱いサインだ。日本の利益率の前提を下げる。
配当性向が 100% を超える状態に戻ったら
利益を事業に回す力が弱まっている。中立の ROE と倍率の前提に下振れの余地が出る。

見ておくもの

  • 中国の売上と利益率、哺乳器・乳首のシェア(4 割強が保たれるか)
  • 米州・欧州の売上の伸びと、営業利益率の改善
  • 全社の営業利益率(2026 年は計画 12%台、目標は 2028 年に 16%)
  • 日本の哺乳瓶などの値上げ後の販売数量、育児家電の売上
  • 純現金の使い道(M&A・配当・自社株買い)

倍率と資本コストの決め方

4 つの事業を、対象市場(実質)× シェアと、値段の指数(物価 3% で 10 年 1.34 倍。中国だけは物価が低いので中立で 1.25 倍)に分けて積んだ。今の株価は見ていない。k は基本 7.5% に quality −0.5% を足した 7.0%、g は k−3.5% の 3.5%、残る割合は普通の 1/2 とし、中立の PER は正当化 PER の約 7.6 割に置いた。余った現金 250 億円は、事業の利益と分けて足した。結果は、中立でも今の時価総額の 7 割台で、確率で重みづけした価値は今の約 7 割(やや割高。割高に近い)。数量を市場 × シェアで置いたため、価格 1 の注意が出る。新リース会計は 2028 年 12 月期から BS に載るが、工場と倉庫が中心でリースは小さく、今と同じ形でそろえた。セグメントの売上は内部売上を含み、連結では約 84 億円が消去される。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 19.5→23.53 倍・やや楽観 PER 17.5→22.65 倍・中立 PER 16→21.43 倍)。

資本コスト 6.8% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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食品を主力とする包装フィルムの中堅メーカー。薄利の食品包装と高収益の電子材料・生活資材の組み合わせで、値段は適正圏とみる 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社フジシールインターナショナル7864 需要の安定したラベル専業。ROEは資本コストを上回るが、10年の価値は今の値段と近い 本質価値との差 +4.4% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 研創7939 サイン一筋の小さな職人企業。堀は薄く、今の値段には届かない 本質価値との差 +3.4% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 コクヨ7984 国内の紙文具は細るが、オフィス家具とアジアが稼ぎを支える。10年の見込みは資本コストに届かない 本質価値との差 +2.2% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 永大産業株式会社7822 住宅内装建材の老舗。本業は黒字に戻ったが、合弁の木質ボードの赤字と保証が重く、中立では今の値段をやや下回る 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ナカバヤシ7987 アルバムと製本の老舗。紙の国内需要が縮み、BPOはAIに置き換えられる薄利の会社。自己資本の半値だが、稼ぐ力が資本コストに届かず、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 ツツミ7937 稼ぎの山は金相場のおかげ。現金の厚みが支えだが、山を割り引くと今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 ニホンフラッシュ7820 日本の内装ドアは安定して稼ぐが、中国の売掛金と不動産不況が足を引く。10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 リンテック7966 電子・光学が利益の 9 割を稼ぐ一本足。10 年の価値は今の時価総額を 1 割台半ば下回る 本質価値との差 −2.6% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 アシックス7936 スポーツスタイル・オニツカタイガーの急成長は本物。今の利益はそのまま評価しても、10年中立でやや割高圏 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 福島印刷7870 請求書や DM を印字して発送する金沢の印刷会社。紙の縮小に押されるが、純現金が時価総額の半分に迫る 本質価値との差 −6.1% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 光陽社7946 製版から印刷までを一貫で請ける小さな商業印刷会社。本業は薄利で縮むが、時価総額の 7 割近い純現金が値打ちを支える 本質価値との差 −6.4% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 NISSHA7915 医療と加飾に実力はあるが、利益の薄さと買収の失敗が重く、10 年の価値は今の値段を1 割強下回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大日本印刷7912 エリオット圧力後の還元と半導体材料・電池部材がROE目標10%への道筋を作るが、商業印刷の縮小がまだ重い 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 美津濃8022 ゴルフと海外で稼ぐ力は本物に育った。ただ10年先を見ても、今の値段にはほとんど余裕がない 本質価値との差 −7.8% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 TOPPANホールディングス7911 ROE は資本コスト 8.5% に届かず、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 パイロットコーポレーション7846 世界で売れる筆記具の優良企業。ただし利益率の戻りは遅く、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −8.8% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 株式会社壽屋7809 美少女プラモとフィギュアを作るホビーの会社。自社 IP が強みだが、ヒット頼みで利益が振れ、中立では今の値段を少し下回る 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ノダ7879 床材・ドアと合板の中堅。新築の細りと円安の仕入れ高で稼ぐ力が落ち、中立でも今の値段に届かない 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) やや割高 河合楽器製作所7952 国内ピアノで首位級だが、営業利益率は 0.2% まで落ち、楽器教育は赤字。回復の確かさが焦点 本質価値との差 −10.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 小松ウオール工業7949 首位のシェアと無借金の財務は強い。ただし利益率は過去最高圏で、ROE は資本コスト近辺。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 プリントネット7805 ネット印刷の地方の工場は堅実だが、値段の争いと大口の離反で稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 浅香工業5962 国産ショベルの老舗。財務は堅いが利益率が低く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ミロク7983 ブローニングの上下二連銃を一手に作る職人の会社。だが稼ぐ力は細く、帳簿の 3 割の値段でも安くない 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 任天堂7974 Switch2 の山を越えても世代の後半はソフトで稼ぐが、10 年の価値は今の値段を約 3 割下回る 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 グラファイトデザイン7847 「Tour AD」で知られる高級ゴルフシャフトの専門会社。看板は強いが、利益は流行と1社の米国代理店に振られる。今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.3% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 アートネイチャー7823 国内最大手のかつら・育毛の会社。市場は縮み、利益率は薄い。現金は厚いが、株主に戻る部分は半分ほどと見る 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 タカノ7885 堅い財務と低収益が同居する会社。純現金は厚いが、稼ぐ力が資産に見合わず、10 年の価値は今の時価総額に届かない 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ニッピ7932 コラーゲンのニッチ首位。ゼラチンの利益は山に近く、土地は活かされず、やや割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 タカラトミー7867 トミカやトレカで稼ぐ国内は強いが、海外の利益は薄く、10 年の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −18.9% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 広済堂ホールディングス7868 利益の 8 割は都内の火葬場。守りは固いが、10 年の価値は今の値段を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 KYORITSU7795 カタログと DM の大量印刷を軸に、M&A で広告と環境の事業を積み上げる。紙の販促は縮み、資本の稼ぎは資本コストに届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 竹田iPホールディングス7875 印刷が縮む中で半導体マスクが利益を支える。純現金は厚いが、使い道が先に決まっている 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 粧美堂7819 化粧雑貨の企画卸。粗利率の改善で利益が急に伸びたが、大口顧客と流行に頼る。値段は適正から割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 萩原工業7856 ブルーシートで国内首位の堅実な会社だが、資本効率が低く、今の値段は回復を織り込みすぎている 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 光村印刷7916 資産は時価総額を上回るが、本業の印刷は赤字が続き、現金も株も取引先との持ち合いの中で眠る。今の値段は高い 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 セブン工業7896 資産は厚いが稼ぎが薄い。10 年後の価値は、今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 総合商研7850 札幌の商業印刷・年賀状の会社。年賀状と折込の縮小が重く、本質価値は今の時価総額を下回る。 本質価値との差 −23.9% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 プロネクサス7893 招集通知や有価証券報告書をつくる開示支援の大手。純現金は時価総額の 3 割だが、書類づくりは生成 AI が最も近づく仕事で、利益率は 1 割に届かない 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +2.2%) 割高 アールシーコア7837 BESSのブランドは本物だが、6期の赤字が続く。手元の現金の大半は客の前受金だ 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 ピープル7865 売上が縮み赤字が続くが、時価総額の大半は手元の現金。事業の価値は小さく、現金の行方がすべてを決める 本質価値との差 −31.4% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 プラッツ7813 介護ベッドの老舗だが、薄利で計画の達成に不安があり、今の値段は需要の増加をもう織り込んでいる 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 共同印刷7914 漫画の印刷で知られるが、稼ぎは小さい。10 年の価値は、持ち合い株と配当に支えられた今の時価総額を 3 割強下回る 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 エステールホールディングス7872 ショッピングセンターの宝飾店チェーン。店は減り続け、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ウッドワン7898 ニュージーランドの森から床と階段を作る広島の建材会社。資産は厚いが、借金と赤字の工場が稼ぎを食い、今の値段でも高い 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.8%) 割高 リーガルコーポレーション7938 紳士靴の老舗ブランドは残るが、本業はほぼ稼げていない。持ち合い株と資産の売却が値段を支え、10年で測ると高い 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フルヤ金属7826 貴金属の加工で世界の隙間を押さえる優良ニッチ企業だが、利益は金属価格の高騰に押し上げられており、今の値段は割高 本質価値との差 −36.0% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 光・彩7878 イヤリング金具で国内の 7 割を握る小さな工場。足元の増益は金の評価益で一過性、本来の稼ぎで測れば割高 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 野崎印刷紙業7919 京都の包装とラベルの印刷会社。伝票の縮みを紙箱とラベルで埋めるが、価格競争で利益率は 3% 台 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 株式会社MTG7806 稼ぐ力は本物だが、今の株価は ReFa の勢いが 10 年続く前提まで織り込んでいる 本質価値との差 −37.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 フジコピアン7957 熱転写リボンの小さな専業。自己資本は厚いが稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は少し高い 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社ブシロード7803 カードは強いが利益はヒット次第で、還元も薄い。10 年の価値は今の値段を大きく下回る(約 4 割半ば) 本質価値との差 −42.5% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 アビックス7836 売上は 4 年で 4 倍に育ったが利益率は 4% 台で、価格競争と仕入れ先への依存が重い。10 年先の価値は今を下回る 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 三菱鉛筆7976 筆記具の世界ブランドを持つ堅実な会社。海外の成長と利益率の回復は、10年で見込める範囲を超えて織り込まれている 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 オービス7827 広島の梱包用の製材とプレハブの会社。太陽光の買取が切れ、借入の金利も上がる。稼ぐ力に比べて割高 本質価値との差 −44.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 日本創発グループ7814 印刷会社を買い集めて育つ持株会社。借金の重さと縮む本業が、今の値段の上限を決める 本質価値との差 −47.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ホクシン7897 国内に数少ないMDFの専業メーカー。住宅の着工が細る中で利幅は薄く、借金も重い。今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 セキ7857 松山の印刷会社。本業の印刷は赤字に転じ、価値の大半は現金と有価証券に眠るが、創業家の会社で戻りにくい 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 サンメッセ7883 岐阜の中堅の商業印刷。包装とセキュア印刷で紙の縮みを埋めるが、ROE 3% では持ち合い株の重さを価値に変えられない 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 カワセコンピュータサプライ7851 帳票印刷の小さな会社。時価総額の 9 割が純現金に見えるが、本業は縮み、現金も株主に戻る見込みが薄い。10 年で測れば割高 本質価値との差 −50.4% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 キングジム7962 ファイルは細り、テプラが頼りの薄利の会社。稼ぎは資本コストに届かず、10年の見込みは今の値段を下回る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 リヒトラブ7975 大阪のファイルと収納用品の老舗。賃貸不動産と持ち合い株で帳簿は厚いが、本業の利益率は2%台で、稼ぐ力から見た値段は高い 本質価値との差 −57.0% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 アルメディオ7859 中国の太陽光の山が去り、本業は赤字に戻った。厚い現金を抱えても、事業の稼ぎが資本コストに遠い 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 くろがね工作所7997 オフィス家具と病院向け設備の老舗メーカー。8 期連続の営業赤字で、前期の黒字は保有株の売却益だけ 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セーラー万年筆7992 万年筆の老舗で、プラスの子会社。文具は黒字に戻したがロボット機器の赤字が重く、稼ぐ力に比べ今の値段は割高 本質価値との差 −76.5% · 10 年 割高(年 −5.3%) 割高 ウイルコホールディングス7831 紙の印刷が縮み赤字が続く。純資産は自己株買いで細り、上場維持の不安も残る。稼ぐ力は小さい 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 クロスフォー7810 揺れる石の特許で名を上げたジュエリー会社。売上は金の高騰でふくらんだが利益は薄く、借金と特許の期限が重い 本質価値との差 −86.1% · 10 年 割高(年 −9.7%)

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読んだ資料

  1. 第 9 次中期経営計画説明会 要旨(ピジョン、2026 年 2 月)
  2. 2025 年 12 月期 事業の報告(ハートレポート、ピジョン)
  3. 中国、2025 年の出生数は 792 万人で前年より減少(JETRO)

分析日 2026-10-19