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カーライル CSL

商業屋根の更新需要と高い資本効率は魅力だが、防水材の採算と大口顧客への依存に弱さが残る。10年の本質価値は現値を約8%上回り、評価は適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)381.88 ドル154 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)376.3 ドル151 億ドル差 +1.5%
10 年後から見ると 適正 価値 381.88 ドル154 億ドル · 差 +1.5% · 期待の年率 +8.2%
期待の年率リターン(10 年)+8.2%資本コスト比 +0.2 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約2.7%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

カーライルは、商業建築物の屋根材、断熱材、防水材を作る米国の建材メーカーである。長く持つ株主の立場では質の高い会社だが、現在の評価はおおむね適正であり、大きな安全域はないと判断する。最大の強みは、工場や倉庫の屋根が古くなれば、景気にかかわらず交換が必要になることだ。

2025年の売上は50.2億ドル、営業利益は10.2億ドル、純利益は7.4億ドルだった。主力の商業屋根材は営業利益率が約27%と高く、全社のフリーキャッシュフローも9.7億ドルに達した。2026年第2四半期には売上が前年同期比8%増え、屋根材と防水材の双方で販売数量が伸びた。もっとも、原材料の値上がりが販売価格への転嫁に先行している。

10年後も屋根の更新需要はなくならない。米国の商業建物は老朽化が進み、省エネルギー基準の強化と施工人員の不足が、高性能で施工しやすい製品を後押しする。ただし、更新需要は景気の影響を和らげても消し去るわけではない。防水・断熱材部門の収益力は商業屋根材よりかなり弱く、販売先の大手2社への集中も無視できない。

中立では2035年の売上を約82億ドル、純利益を12.7億ドルと見込む。10年間の正味の株主還元を76.5億ドルとすると、5つの筋書きを確率で重み付けした現在の価値は約149億ドルとなる。基準時価総額139億ドルとの差は約プラス8%で、評価は適正である。優れた屋根材事業を所有できる魅力と、さらに高い価格を払う危うさが、ほぼ釣り合っている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、カーライルの魅力は派手な成長ではなく、建物が使われ続ける限り必要になる製品を、高い利益率で売れることにある。倉庫の屋根は流行に左右されず、雨漏りを防ぐ機能を失えば交換される。施工会社が信用できる製品を繰り返し使うため、実績と保証は時間とともに価値を増す。10年後もこの仕事は残っている可能性が高い。

オーナー利益を測るには、会計上の純利益だけでなく、工場と製品を維持するのに必要な資金を見る。2025年の純利益7.4億ドルに対してフリーキャッシュフローは9.7億ドルで、現金を生む力は強い。ただし、同年は屋根の更新需要に支えられた年であり、すべてを恒久的な稼ぐ力として扱うのは危険だ。設備投資に加えて、新製品の開発、販売網の維持、買収後の統合にも資金が要る。

経営陣の良さは、過去の事業売却と高い資本効率に表れている。長く続けてきた増配も、株主への姿勢を示す。一方で、還元の大部分を自社株買いに回すなら、買う価格が利益の質に見合っている必要がある。高い値段で株を買えば、株数は減っても残る株主の本質価値が増えるとは限らない。

筆者が気にするのは、強いCCMの利益が全社の評価を支える間に、CWTの改善がいつまでも進まない場合である。2025年のように、二つの部門の利益率が大きく離れた状態を当然視すべきではない。中立ではCWTの回復を認めるが、飛躍的な収益改善まで織り込まない。

安全域については慎重である。10年の加重価値は現状を少し上回るが、資本コストに見合う余裕は大きくない。屋根の更新とブランドという長所を持つ会社でも、販売先の集中や利益率の変動まで無視して高い価格を払う理由はない。長く保有したい事業と、十分な安全域を持つ投資価格は区別するべきだ。

何で稼ぐ会社か

カーライルの事業は、商業屋根材を中心とするCarlisle Construction Materials(CCM)と、防水・断熱材のCarlisle Weatherproofing Technologies(CWT)の2つである。2024年に産業用コネクター事業を売却し、建物の外皮、つまり屋根や外壁を風雨から守り、熱の出入りを抑える製品に経営資源を集中させた。2025年の売上の約90%は米国向けである。

CCMの2025年売上は37.2億ドル、営業利益は10.0億ドルだった。EPDMという合成ゴム、TPOやPVCという樹脂の屋根防水シート、ポリイソシアヌレート断熱材、屋根周囲の金属部材を製造する。カーライル・シンテック、バーシコ、ハンター・パネルズなどのブランドを持つ。販売先は建材卸と専門施工会社で、屋根材、断熱材、接着剤、金属部材を組み合わせた一式の屋根を販売する。

商業屋根の売上の約70%は既存建物の屋根の更新に関係する。屋根の寿命は一般に20〜30年ほどで、建物所有者は雨漏りを放置できない。保証は製品や施工条件に応じて長期間続くため、施工会社は材料の安さだけでなく、施工実績とメーカーの信用を重視する。ただし、保守契約のように毎年自動的に収入が入る事業ではない。交換時期が来たときに、再び選ばれる力が収益の源である。

CWTの2025年売上は13.0億ドル、営業利益は1.0億ドルだった。ヘンリーの防水材、外壁の気密・防湿材、吹き付け断熱材、発泡ポリスチレン断熱材などを扱う。住宅の新築と商業建設に依存する割合が高く、2025年は買収による増収が本業の数量減少を補った。CCMより競合が多く、利益率は低い。

販売網にも特徴がある。2025年はQXO傘下のビーコン向けが全社売上の約16.7%、ABCサプライ向けが16.3%を占めた。メーカーは全国の工場から材料を供給するが、顧客との接点を握る大手卸の交渉力も強い。メーカーの製品指定と施工会社の信頼が、その力関係を左右する。

優良さと弱いところ

最大の堀、つまり競合が簡単に奪えない強みは、商業屋根材の施工・保証・流通が一体になった仕組みにある。屋根は施工不良が起きると建物全体に損害が及ぶ。建築設計者や施工会社は、長期保証と施工実績のあるメーカーを選びやすい。カーライルは米国の単層屋根材業界の主要メーカーの一角を占め、全国的な供給体制と専門施工会社との関係を築いている。

値決め力にも証拠がある。2026年には石油由来の原材料と輸送費が上昇したため、4月と7月に値上げを実施し、8月にも追加の価格改定を行った。ただし、同年第2四半期のCCMの利益率は前年より低下した。価格改定を発表できることと、コスト上昇を遅れなく回収できることは別である。独占企業のような値決め力まで認めるべきではない。

資本効率は優れている。2025年の会社公表の調整後ROICは24%台で、全社フリーキャッシュフローは純利益を上回った。工場設備は必要だが、屋根の施工そのものを請け負う事業ほど人員や運転資金を抱えない。製造工程の標準化、在庫管理、配送の改善が利益に結びつきやすい。

もっとも、全社に強い堀があるとは言えない。CCMは2025年に約27%の営業利益率を得たが、CWTは約8%だった。後者はオーウェンスコーニング、デュポン、サンゴバンなどとの競争が厳しく、買収後の採算改善も道半ばである。営業利益率の差は、ブランドと製品構成によって利益を守る力が大きく異なる証拠だ。

AIエージェント代替の指定対象には該当しない。屋根材や断熱材を製造し、実際の建物に取り付ける需要は、業務画面や人月サービスのようには置き換わらない。AIは設計、見積もり、在庫管理を効率化するが、物理的な建材の必要量を直接消すものではない。長期の脅威はむしろ新素材、施工方法の変化、販売網の再編である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の商業屋根材市場は、新築需要よりも既存建物の更新需要が価値を支えている。フリードニアによると、2024年の米国商業屋根材の需要は約8320万スクエアで、そのうち単層屋根材は約3700万スクエアだった。1スクエアは100平方フィートである。単層屋根材にはTPO、EPDM、PVCなどが含まれ、施工が比較的容易で、断熱性能を高めやすい。

数量の成長は緩やかだ。商業屋根材全体の需要について、フリードニアは2029年まで年1%未満の増加を見込んでいる。一方、カーライルは米国の非住宅建物の相当部分が築25年以上であり、屋根の更新周期は20〜30年程度だと説明する。古い建物の断熱改修や防水性能の向上は、新築が弱くても続く。物価上昇とは別に、施工面積当たりの断熱材や付属部材を増やせる余地もある。

競争相手は、エレベートやデューロラストを傘下に持つアムライズ、GAF、シーカ、ジョンズ・マンビルなどである。米国の単層屋根材では大手数社が中心だが、メーカー別の厳密な出荷シェアは公表されていない。カーライルの基準数量シェアは約20%の推計であり、確定した統計ではない。競合各社も全国の流通網や長期保証を持つため、市場の拡大だけでカーライルのシェア上昇を保証できない。

CWTが扱う防水・気密・断熱の市場は、より分散している。フリードニアによれば、米国の空気・水分遮断材市場だけでも2024年に約70億ドルあり、省エネ改修によって需要は増える見込みである。ただし、CWTは発泡断熱材なども扱うため、この市場規模だけでシェアを測ることはできない。本分析では、より広い対象市場を約190億ドルとする推計を用いる。

今後10年の数量成長には、人口よりも建物の老朽化、省エネ規制、施工人員の不足、屋根材の種類の変化が効く。気候災害で交換が早まる面もあるが、保険料や工事費の上昇は発注を遅らせる。価格は年3.5%程度の物価上昇に沿うことを基本とする。大手卸の統合と競合の値下げが進めば、原材料高のすべてを転嫁することは難しくなる。

資本政策と M&A

資本配分の実績は、カーライルを評価するうえで大きな強みである。2016年から2026年6月までに、設備投資へ約13億ドル、買収へ約42億ドル、自社株買いへ約66億ドル、配当へ約13億ドルを振り向けた。2024年には産業用コネクター事業を約20億ドルで売却し、建材事業への集中を進めた。

買収では2021年のヘンリー、2024年のMTLとプラスティファブ、2025年のサーマフォームとボンデッド・ロジックが重要である。屋根や外壁の材料を一括供給する狙いは明確だが、CWTの2025年の採算は悪化した。買収価格を上回る増分利益を生み出せたかどうかは、今後の実績で判断する必要がある。

2025年の自社株買いは13.0億ドル、配当は1.8億ドルだった。2026年は自社株買い目標を12億ドルに増やし、配当も14%引き上げて50年連続増配を達成した。株式報酬による希薄化を考慮すると、株主への正味の還元は公表した買い戻し額より小さい。

会社のVision 2030は、年5%超の有機的売上成長、調整後EBITDA利益率25%超、ROIC25%超、売上高に対するフリーキャッシュフロー比率15%超を目標とする。2026年7月時点の通期見通しは売上の1桁台半ばの増加と、調整後EBITDA利益率の横ばいだった。目標は意欲的だが、GAAP利益と区別して見る。

純有利子負債は約19億ドルで、借り換え可能性は比較的高い。ただし、2025年の自己資本18億ドルに対し、のれんと取得無形資産の合計は約30億ドルある。大きな買収や過度の自社株買いが続けば、財務の柔軟性を失う。支配株主や複数議決権株式による少数株主の構造的な不利益は確認されない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

商業屋根の更新は、建材の中でも長期需要を読みやすい市場である。米国には築年数の進んだ工場、物流施設、商業施設が大量にあり、屋根の寿命は一般に20〜30年程度だ。新築の着工が弱くても既存建物は残るため、屋根材の更新は繰り返される。カーライルのCCMでは商業屋根の更新が事業の約7割を占め、住宅新築に依存する建材メーカーとは需要の質が違う。

カーライルには、競合から顧客を奪う力もある。長期間の保証、施工会社への研修、全国の供給網、短い納期、設計段階での材料指定が、その源になっている。屋根の交換は失敗したときの損害が大きいため、わずかな材料費の差よりも製品と施工の確実性が重視される。製品価格だけでなく、施工時間を短縮する新製品や断熱性能の改善によって、屋根の面積当たりの売上も増やせる。

2026年第2四半期のCCMは、原材料高を受けながらも販売数量を伸ばした。CWTも有機売上が8%増え、製造拠点の集約や断熱材原料の内製化が進んでいる。CWTの利益率が以前の水準を回復すれば、全社の営業利益は売上の伸び以上に増える。買収先の製品を屋根材と合わせて販売する余地もある。

資本配分の実績も支えになる。会社は収益性の低い産業事業を手放し、建物の外皮に集中してきた。2025年のフリーキャッシュフローは純利益を上回り、50年連続増配を達成するほど還元を継続している。高いROICを保ちながら更新需要に沿って伸び、余剰資金を適切に還元できれば、2035年には今よりはるかに大きな株主利益を生む企業になっている。

慎重な見方

屋根の更新は必要でも、カーライルから必ず買われるわけではない。市場にはアムライズ、GAF、シーカ、ジョンズ・マンビルなどの有力メーカーがあり、断熱材や防水材では競合がさらに多い。建物の所有者が重視するのは総工事費と耐久性であり、メーカーが材料価格を一方的に引き上げられる市場ではない。単層屋根材の普及が進んでも、競争に負ければ販売面積の取り分は減る。

2025年のCCMの営業利益率は約27%と高いが、その状態が永久に続く保証はない。石油由来の樹脂や化学品、断熱材原料の費用が急に上がると、価格改定までに時間差が生じる。2026年第2四半期にも、販売数量が増えた一方で利益率は低下した。原材料と物流の負担が長引けば、値上げによる収益改善を期待していた投資家の見通しは外れる。

流通の集中も深刻である。QXO傘下のビーコンとABCサプライだけで売上の約3分の1を占める。大手卸が仕入先を集約したり、自社ブランドを強めたりすれば、屋根材メーカーの利益配分は変わる。施工会社の信頼が防波堤にはなるものの、販売網を持つ側の交渉力が増す流れは無視できない。

CWTでは買収による規模の拡大が必ずしも収益性の改善につながっていない。2025年は売上がほぼ横ばいでも営業利益が大きく減った。買収で生じたのれんと無形資産は帳簿上大きく、将来の利益が想定を下回れば減損が発生しうる。純負債が残るなかで、高水準の自社株買いを続ければ景気悪化時の余力も小さくなる。

10年後には、屋根材の販売シェアが低下し、CWTの改善が進まず、営業利益率が以前の低い水準へ戻る可能性がある。屋根という必要な製品を作っているだけでは、高い株主利益は保証されない。強い部門の利益率と過去の資本効率を、会社全体の永続的な優位性と取り違えることが最大の危険である。

どちらに重みを置いたか

事業の寿命と現金創出力では強い見方が優勢である。老朽化した建物の屋根は交換が必要であり、カーライルは施工・保証・供給網の組み合わせで競争できる。ただし、CWTの弱さと大口販売先への集中を考えると、全社を強固な独占企業として扱うことはできない。

確率は楽観側を35%、悲観側を27%とし、中立を38%とした。更新需要の安定性を評価してやや上方に寄せたが、シェア低下と利益率悪化を同時に受ける筋書きも残す。10年後の加重価値を現在に割り戻すと約149億ドルとなり、現在の時価総額を約8%上回る。差は小さく、結論は適正である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 550.54 ドル221 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 186.41 ドル75 億ドル)。 今の値に割り戻すと 381.88 ドル154 億ドル、今との差 +1.5%、 期待の年率 +8.2%(資本コスト 8.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 11% 1,024 ドル412 億ドル 254.98 ドル103 億ドル +240.0% +15.1% 140.73 ドル57 億ドル
やや楽観 24% 788.17 ドル317 億ドル 219.53 ドル88 億ドル +167.8% +12.1% 241.85 ドル97 億ドル
中立 38% 545.20 ドル219 億ドル 190.30 ドル77 億ドル +95.4% +8.2% 279.49 ドル112 億ドル
やや悲観 19% 197.32 ドル79 億ドル 133.71 ドル54 億ドル −12.0% −1.6% 62.90 ドル25 億ドル
悲観 8% 50.37 ドル20 億ドル 99.50 ドル40 億ドル −60.2% −12.2% 11.99 ドル5 億ドル
加重平均100% 550.54 ドル221 億ドル186.41 ドル75 億ドル +95.8% +8.2% 736.95 ドル296 億ドル

今の株価時価総額 376.31 ドル151 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 11% 楽観:高機能屋根材でシェアを拡大し、防水材の収益改善も成功する 利益 21 億ドル · PER 19.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1,024 ドル412 億ドル

2035年、米国の単層屋根材市場は4700万スクエアに拡大する。建物の老朽化に加え、省エネ性能を高める改修と、従来型の屋根材から単層膜への切り替えが進む。カーライルは施工時間の短い製品と長期保証によって、推定シェアを20%から24%へ引き上げる。アムライズやGAFとの競争は続くが、設計段階で指定される製品が増え、シェア拡大を実現する。

CWTでは、北米の対象市場が実質280億ドルへ広がる。断熱材の内製化、買収したヘンリーやプラスティファブの製品の共同販売が成果を上げ、推定シェアは8.5%へ高まる。製造拠点の集約も進み、CWTの営業利益率は18%まで改善する。CCMは高い利益率を守り、全社営業利益は28億ドル台に達する。

この展開では、過去の買収が十分な増分利益を生み、Vision 2030の目標を超えて成長が続く。資本効率の高い事業に投資した後も余剰資金が残り、10年間で102.5億ドルの正味還元を行う。自己資本は58億ドルまで増えるが、ROEは高い水準を維持する。屋根の交換需要を土台に、製品と供給網の両方で堀が少し広がる姿である。

  • CCM・商業屋根材と建築用金属材:数量 11.3(米国単層屋根材市場の年間百万スクエア×カーライル推定実効シェア。1スクエアは100平方フィート。金属材・海外売上も含むCCM全体の屋根面積換算数量)× 価格 7.50(屋根面積換算の百万スクエア当たりメーカー売上、億ドル。膜材だけでなく断熱材・付属材・金属製品を含む製品構成調整済み単価)→ 売上 85 億ドル・営業利益 24 億ドル。米国単層屋根材市場4700万スクエア×推定シェア24%。実効単価は2025年比1.49倍。市場の実質成長とシェア上昇を数量に、物価と高機能化を価格に反映。
  • CWT・防水、気密、断熱技術:数量 23.8(北米の防水・気密・断熱材対象市場の2025年価格による実質需要額×カーライル推定シェア、億ドル相当。物価変化を除いた販売数量指数)× 価格 1.50(2025年を1.0とする製品構成調整済み販売単価指数)→ 売上 36 億ドル・営業利益 6 億ドル。実質対象市場280億ドル×推定シェア8.5%、単価指数1.50。買収製品の共同販売と高性能断熱材の採用で数量シェアが上がる。

倍率:k8.0%、2035年の事業ROE36.4%、通常の堀の残存率1/2からRONIC22.2%。長期g4.0%は、市場実質成長約0.5%、緩やかなシェア上昇、価格成長約3.3%の合成。翌期利益に対する正当化PERは約20.5倍、10年目利益基準では約21.3倍。高機能製品と更新需要を評価するが、競合と循環を残して上限の約89%である19.0倍を採用。GAAP純利益を使い、株式報酬や買収償却は足し戻さない。

確率:米国の老朽化した商業建物の更新需要が強まり、競合からシェアを奪いながら製品の付加価値も高める必要がある。CWTの採算改善と高い資本効率の維持まで同時に達成する好条件の筋書きなので11%とした。

やや楽観 24% やや楽観:更新需要が着実に増え、買収後の改善も利益を押し上げる 利益 16 億ドル · PER 18.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 788.17 ドル317 億ドル

2035年の米国単層屋根材市場は4300万スクエアとなる。屋根の更新需要は年を追って増え、省エネ性能や工事時間の短縮に対して顧客が対価を払う。カーライルはアムライズやGAFと競いながら、長期保証と施工会社との関係を武器にシェアを22%へ伸ばす。CCMの営業利益率は27%台を維持する。

CWTは住宅新築の弱さから回復する。対象市場の実質需要は252億ドルへ増え、ヘンリーの防水材と発泡断熱材の共同販売が進む。事業統合による費用削減が定着し、営業利益率は16%まで改善する。利益率は商業屋根材には及ばないが、2025年の低い水準からは明確に回復する。

会社は高い資本効率を維持しつつ、設備投資と小型買収を継続する。自己資本は48億ドルに増え、10年間の正味の配当と自社株買いは88.25億ドルとなる。シェア拡大の速度は楽観より緩やかだが、屋根材の強さが全社の利益を押し上げる。競争優位を保ちながら成長する、十分に実現可能な上振れの姿である。

  • CCM・商業屋根材と建築用金属材:数量 9.5(米国単層屋根材市場の年間百万スクエア×カーライル推定実効シェア。1スクエアは100平方フィート。金属材・海外売上も含むCCM全体の屋根面積換算数量)× 価格 7.30(屋根面積換算の百万スクエア当たりメーカー売上、億ドル。膜材だけでなく断熱材・付属材・金属製品を含む製品構成調整済み単価)→ 売上 69 億ドル・営業利益 19 億ドル。米国単層屋根材市場4300万スクエア×シェア22%。実効単価は2025年比1.45倍で、物価と製品構成改善を反映。
  • CWT・防水、気密、断熱技術:数量 19.2(北米の防水・気密・断熱材対象市場の2025年価格による実質需要額×カーライル推定シェア、億ドル相当。物価変化を除いた販売数量指数)× 価格 1.46(2025年を1.0とする製品構成調整済み販売単価指数)→ 売上 28 億ドル・営業利益 4 億ドル。実質対象市場252億ドル×シェア7.6%。単価は1.46倍。製造効率と共同販売の改善が進む。

倍率:k8.0%、ROE33.9%、通常の堀の残存率1/2からRONIC20.9%。長期g4.0%は市場の実質成長0.5〜1%、シェアの微増、価格上昇約3.3%の合成。正当化PERは10年目利益基準で約21.0倍。CCMの利益の質を評価する一方、CWTの競争が残るため上限の90%である18.9倍とした。GAAP利益を使用。

確率:屋根材の更新需要と大手メーカーの供給優位を考えると、長期にわたる緩やかなシェア上昇には現実味がある。CWTの改善も2026年の回復傾向から十分に考えられるため、楽観より高い24%とした。

中立 38% 中立:屋根の更新は増えるが、シェアはほぼ横ばいで防水材は緩やかに回復する 利益 13 億ドル · PER 16.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 545.20 ドル219 億ドル

2035年の米国単層屋根材市場は4080万スクエアとなる。年率では実質1%弱の増加であり、既存建物の更新が市場を支える。カーライルのシェアは20.5%と、2025年の推計値からほぼ変わらない。アムライズやGAFなどの有力メーカーと競争しながら、断熱材や長期保証を組み合わせた販売を維持する。

CCMの営業利益率は26%台にとどまる。2025年に近い高い利益率だが、材料費の上昇や大手卸との交渉による負担も残る。CWTでは買収先の統合が進み、営業利益率は13.5%まで戻る。北米の防水・断熱材市場は実質230億ドルへ広がるが、シェアは7.1%への小幅上昇に限られる。

この展開では全社売上は約82億ドル、営業利益は17億ドル台となる。純利益は12.7億ドルで、2035年の自己資本は42億ドルへ増加する。設備投資と小型買収を継続しつつ、10年間で76.5億ドルを正味還元する。高い利益率を持つ屋根材企業であり続けるが、急成長企業にはならない。長く保有する株主にとっては安定した成長の姿である。

  • CCM・商業屋根材と建築用金属材:数量 8.4(米国単層屋根材市場の年間百万スクエア×カーライル推定実効シェア。1スクエアは100平方フィート。金属材・海外売上も含むCCM全体の屋根面積換算数量)× 価格 7.08(屋根面積換算の百万スクエア当たりメーカー売上、億ドル。膜材だけでなく断熱材・付属材・金属製品を含む製品構成調整済み単価)→ 売上 59 億ドル・営業利益 16 億ドル。米国単層屋根材市場4080万スクエア×シェア20.5%。単価は約1.41倍。実質市場の伸びを年1%弱とし、物価上昇を価格に反映。
  • CWT・防水、気密、断熱技術:数量 16.3(北米の防水・気密・断熱材対象市場の2025年価格による実質需要額×カーライル推定シェア、億ドル相当。物価変化を除いた販売数量指数)× 価格 1.41(2025年を1.0とする製品構成調整済み販売単価指数)→ 売上 23 億ドル・営業利益 3 億ドル。実質対象市場230億ドル×推定シェア7.1%。単価指数1.41。採算は2024年に近い水準まで回復する。

倍率:k8.0%、2035年ROE30.2%、通常の堀の残存率1/2からRONIC19.1%。長期g3.7%は屋根更新市場の実質成長約0.5%、シェアほぼ一定、防水市場の実質成長約1%、製品価格の年3.5%程度の上昇を加重したもの。翌期利益に対する正当化PERは約18.8倍、10年目利益基準の上限は約19.4倍。利益の大半が高採算のCCMから生じるが、CWTの競争と景気変動があるため上限の約85%となる16.5倍を採用。GAAP純利益を使用し、余剰現金の加算はない。

確率:商業屋根の市場数量は長期で緩やかな伸びが基本であり、シェアの大幅な変化を見込む証拠はまだない。CWTの採算は2024年の水準に近づくが、それ以上の飛躍は前提にしない。最も自然な道筋として38%を割り当てた。

やや悲観 19% やや悲観:屋根市場が停滞し、卸の交渉力と材料費上昇で利益率が低下する 利益 7 億ドル · PER 10.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 197.32 ドル79 億ドル

2035年になっても米国単層屋根材市場は3700万スクエア前後にとどまる。建物の更新は続くが、新築の不振と改修予算の圧縮が重なり、全体の販売面積は伸びない。カーライルはアムライズやGAFとの競争で一部の大型案件を失い、推定シェアが17.8%まで低下する。値上げは続けるものの、物価上昇を十分に上回ることはできない。

CCMの営業利益率は21.5%に下がる。大手卸の仕入れ集約が進み、施工会社への供給網だけでは価格交渉を有利に運べなくなる。CWTは市場規模が実質200億ドルへわずかに増えるが、競合の断熱材メーカーとの競争が厳しい。営業利益率は9%にとどまり、買収後の収益改善が期待以下に終わる。

会社は収益悪化に合わせて自社株買いを減らす。10年間の正味還元は53.75億ドルとなり、自己資本は36億ドルへ増える。2035年の純利益は6.95億ドルと、2025年の水準を下回る。必要な屋根材を売る企業として存続するが、投下資本の稼ぎと価格決定力が弱くなり、以前ほど優良ではなくなる筋書きである。

  • CCM・商業屋根材と建築用金属材:数量 6.6(米国単層屋根材市場の年間百万スクエア×カーライル推定実効シェア。1スクエアは100平方フィート。金属材・海外売上も含むCCM全体の屋根面積換算数量)× 価格 6.70(屋根面積換算の百万スクエア当たりメーカー売上、億ドル。膜材だけでなく断熱材・付属材・金属製品を含む製品構成調整済み単価)→ 売上 44 億ドル・営業利益 9 億ドル。米国単層屋根材市場3700万スクエア×シェア17.8%。単価上昇は約1.33倍にとどまり、物価上昇を下回る。
  • CWT・防水、気密、断熱技術:数量 12.6(北米の防水・気密・断熱材対象市場の2025年価格による実質需要額×カーライル推定シェア、億ドル相当。物価変化を除いた販売数量指数)× 価格 1.33(2025年を1.0とする製品構成調整済み販売単価指数)→ 売上 17 億ドル・営業利益 2 億ドル。実質対象市場200億ドル×シェア6.3%。単価指数1.33。価格競争によって利益率が低迷する。

倍率:k8.0%、ROE19.3%、通常の堀の残存率1/2でRONIC13.7%。長期g2.5%は市場数量の低迷、シェアの緩やかな低下、価格の年3%前後の上昇の合成。10年目利益基準の正当化PERは約15.2倍だが、競争上の地位が弱くなり超過利益の持続が疑わしいため10.1倍とした。過去の市場倍率には依存しない。

確率:住宅と非住宅の建設が長期間弱く、原材料価格の転嫁に遅れが出る可能性は現実的である。大手卸への依存が強まれば製品の価格決定力も低下する。更新需要が一定の下支えになるため、深刻な構造的敗北とは分けて19%とした。

悲観 8% 悲観:屋根材のシェアと価格決定力を失い、買収減損も重なる 利益 2 億ドル · PER 9.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 50.37 ドル20 億ドル

2035年、米国単層屋根材市場は3300万スクエアへ縮小している。建設市場の長い停滞に加えて、新たな施工方法や競合の製品が普及し、カーライルの屋根材の採用率が低下する。アムライズ、GAF、シーカなどに大型案件を奪われ、推定シェアは15%となる。価格は上がっても物価ほどには上げられず、CCMの営業利益率は13.5%まで低下する。

CWTの市場規模は実質175億ドルへ縮み、シェアも5.5%に落ちる。製造拠点の集約では競争力を回復できず、営業利益率は4%となる。2020年代末から業績が悪化し、2031年には買収した事業ののれんなどを8億ドル減損する。2035年には営業利益が3.55億ドル、純利益が2.25億ドルにとどまる。

10年間の純利益累計は、途中の減損を含めて37億ドルとなる。前半は利益が残るため還元を続けるが、その後は自社株買いを大幅に減らし、正味還元は累計40億ドルにとどまる。自己資本は15億ドルとなり、純負債と取得無形資産の重さが残る。倒産は避けても、かつての高収益建材メーカーではなくなる。資産の処分価値よりも、傷んだ事業がわずかに稼ぐ力に価値が残る筋書きである。

  • CCM・商業屋根材と建築用金属材:数量 5.0(米国単層屋根材市場の年間百万スクエア×カーライル推定実効シェア。1スクエアは100平方フィート。金属材・海外売上も含むCCM全体の屋根面積換算数量)× 価格 6.10(屋根面積換算の百万スクエア当たりメーカー売上、億ドル。膜材だけでなく断熱材・付属材・金属製品を含む製品構成調整済み単価)→ 売上 30 億ドル・営業利益 4 億ドル。米国単層屋根材市場3300万スクエア×シェア15%。単価上昇は約1.21倍にとどまり、実質価格が下落する。
  • CWT・防水、気密、断熱技術:数量 9.6(北米の防水・気密・断熱材対象市場の2025年価格による実質需要額×カーライル推定シェア、億ドル相当。物価変化を除いた販売数量指数)× 価格 1.22(2025年を1.0とする製品構成調整済み販売単価指数)→ 売上 12 億ドル・営業利益 0 億ドル。実質対象市場175億ドル×シェア5.5%。単価指数1.22。競争と設備稼働率低下で利益の大部分を失う。

倍率:k8.0%、ROE15.0%、堀の残存率1/2からRONIC11.5%。長期g1.0%は実質市場の縮小とシェア低下を、物価より低い価格上昇が一部補う前提である。10年目利益基準の正当化PER上限は約13.2倍だが、構造的に競争で負けているため9.0倍とした。時価総額20.25億ドルは、その筋書きの純利益2.25億ドルをk8%で資本化した約28.1億ドルを下回り、処分可能な純資産の床も超えていない。

確率:商業屋根という不可欠な市場で、カーライルが全面的に競争力を失う確率は高くない。一方、大手卸の支配力上昇、競合の製品革新、買収失敗が重なると利益が大きく崩れる。構造的敗北を8%の独立した筋書きとして残した。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

CCM・商業屋根材と建築用金属材

商業建物向けのTPO・EPDM・PVC屋根防水シート、ポリイソ断熱材、屋根の周辺金属部材、建築用金属パネルを製造する。既存屋根の更新が主な需要であり、長期保証と施工会社の採用実績が競争力を生む。

数量米国単層屋根材市場の年間百万スクエア×カーライル推定実効シェア。1スクエアは100平方フィート。金属材・海外売上も含むCCM全体の屋根面積換算数量価格屋根面積換算の百万スクエア当たりメーカー売上、億ドル。膜材だけでなく断熱材・付属材・金属製品を含む製品構成調整済み単価売上営業利益
今 2025/12 7.4 5.03 37 10
10 年後 中立 8.4 7.08 59 16

取り方:2025年CCM売上37.217億ドルと営業利益9.972億ドルは会社の10-Kのセグメント開示による。フリードニアの2024年米国単層屋根材需要3700万スクエアを2025年も約3700万とし、カーライルを主要4社の一角とする会社開示から、数量シェア20%を仮定した。市場3700万×20%=740万スクエア相当。売上37.22億ドルをこの数量で割った約503ドル/スクエアは、断熱材・金属部材・海外製品を含むCCM全体の実効単価であり、純粋な膜材単価ではない。会社は実際の出荷面積と製品別単価を開示していないため、数量と単価は推計であって実測ではない。更新需要約70%、新築需要の弱さ、競合であるアムライズ・GAF・シーカ・ジョンズマンビルの存在を考慮して将来シェアを変える。出典は2025年10-K、フリードニア『US Single-Ply Roofing』および2026年第2四半期決算。

CWT・防水、気密、断熱技術

ヘンリーなどの防水・気密材、外壁用防湿材、シーラント、吹き付け断熱材、発泡ポリスチレン断熱材を販売する。住宅と非住宅の新築、改修の双方に関係するが、CCMより競合が分散し、収益性が低い。

数量北米の防水・気密・断熱材対象市場の2025年価格による実質需要額×カーライル推定シェア、億ドル相当。物価変化を除いた販売数量指数価格2025年を1.0とする製品構成調整済み販売単価指数売上営業利益
今 2025/12 13.0 1.00 13 1
10 年後 中立 16.3 1.41 23 3

取り方:2025年CWT売上12.982億ドル、営業利益1.019億ドルは会社の10-Kによる。市場の実質数量は製品別出荷面積や重量が公開されていないため、2025年価格に固定した対象市場売上を代理変数とした。米国の空気・水分遮断材市場はフリードニアによると2024年約70億ドルだが、CWTは断熱材・発泡材・工業用途も扱うため市場はさらに広い。本分析では投資家説明資料の市場機会と製品範囲を参照し、CWTの対象市場を約190億ドルと推定する。市場190億ドルに対する実効シェアは約6.83%である。これは公表シェアではなく本分析の推計値であり、競合のオーウェンスコーニング、デュポン、サンゴバン、GAFなどとの製品構成の違いによる誤差が大きい。実質数量は対象市場の伸びとシェア変化で動かし、物価は価格指数だけに反映する。

リスクと懸念

大手建材卸への販売集中

2025年のQXO傘下ビーコン向けは全社売上の16.7%、ABCサプライ向けは16.3%で、2社合計は約33%に達する。施工会社や設計者の製品指定がメーカーを守るが、流通会社が仕入先を集約し、自社ブランドを拡大すれば価格交渉力は低下する。市場全体の需要が増えていても、カーライルだけがシェアを失う可能性がある。

原材料高と値上げの時間差

TPO、EPDM、ポリイソ断熱材は石油由来の樹脂や化学品を使う。2026年第2四半期は原材料と輸送費の上昇が価格改定の実現を上回り、CCMとCWTの調整後利益率が低下した。会社は複数回の価格改定を進めているが、競合が値上げに追随しない場合や大手卸が抵抗する場合は、マージンの回復が遅れる。

商業屋根材の競争構造の変化

カーライルは単層屋根材の主要メーカーだが、アムライズ、GAF、シーカ、ジョンズ・マンビルなどにも技術と流通網がある。新しい防水技術や施工方法が普及すると、屋根の更新需要は残ってもカーライルの取り分が減る。長期保証があっても製品選択は更新時に改めて行われるため、現在のシェアが自動的に維持されるわけではない。

CWTの買収統合と収益性

2025年のCWT営業利益率は約8%で、前年の13%台から大きく低下した。ヘンリー、プラスティファブ、サーマフォームなどを通じて製品群は広がったが、製造拠点の統合と価格改定の効果はまだ十分に証明されていない。買収後の利益が計画を下回ると、追加投資だけでなく取得無形資産やのれんの減損も発生しうる。

建設市場と更新周期の波

屋根の更新は必要な支出だが、交換時期は建物所有者の資金繰りや融資条件によって数年ずれることがある。新築需要は金利、住宅市場、商業不動産の設備投資に左右される。景気後退が長引けば更新件数と新築向けの数量が同時に弱くなり、工場の固定費負担が増える。過去の景気後退時にも利益率は大幅に下がった。

自社株買いと財務余力

2025年の自社株買い13億ドルは、その年の純利益を大きく上回る。買い戻しは株主への資金返還になるが、利益を高い倍率で買い取れば残る株主の経済的な利回りは低い。純負債が約19億ドルあり、自己資本も大きな自社株買いで縮小しているため、景気悪化時に同じ還元ペースを続けられるとは限らない。

省エネ・環境規制と新素材

断熱基準の強化は高性能建材の需要を押し上げるが、化学品の使用規制や建材の環境性能基準が変われば、製造方法と原料調達に追加費用が生じる。製品の環境負荷、耐火性、断熱性能が選定条件になるほど研究開発の継続が必要になる。AIエージェントが物理的な建材を直接代替する危険は小さいが、新素材と施工技術の変化には対応し続けなければならない。

今後の分かれ目

CCMの商業屋根更新需要が年率実質2%以上伸び、販売シェアも継続的に上昇する
屋根の更新サイクルと製品の競争力が予想以上に強い証拠となる。楽観・やや楽観の確率を引き上げ、将来のCCM数量と営業利益を上方修正する。
CCMの営業利益率が2年以上にわたり25%を下回り、値上げ後も改善しない
原材料高だけでなく価格決定力の低下が起きている可能性を疑う。中立の利益率を引き下げ、やや悲観の確率を増やす。
CWTのGAAP営業利益率が15%前後に回復し、その水準で安定する
買収による製品拡大と工場統合が利益に結びついた証拠となる。中立の純利益を引き上げ、買収に対する評価も改善する。
QXOまたはABCサプライが仕入れ条件を大幅に変更し、カーライルの販売数量が市場全体より弱くなる
大手卸の交渉力が堀を侵食したと判断する。CCMの推定シェアを下げ、構造的敗北の可能性を高める。
自社株買いが純利益を継続的に上回り、純負債が増え続ける
財務余力を消費する還元に変わっていると評価する。正味還元の持続可能性と買収余力を見直し、悲観側を厚くする。
2027年以降に商業新築が回復しても、カーライルの有機売上が市場の伸びを下回る
建設循環の問題ではなく競合へのシェア流出が疑われる。CCMとCWTの数量前提を引き下げ、長期成長率も保守的に修正する。
研究開発による新製品が売上の重要部分を占め、屋根面積当たりの販売金額が継続的に上昇する
単なる物価転嫁を超えた付加価値向上が確認される。将来の実効単価と増分ROICを上方修正し、競争優位の持続期間を長く評価する。

見ておくもの

  • CCMの四半期有機売上成長率と商業屋根の更新需要
  • CCMのGAAP営業利益率が25%以上を維持できるか
  • CWTのGAAP営業利益率と調整後EBITDA利益率の回復
  • QXO傘下ビーコンとABCサプライ向けの売上集中度
  • 2026年の価格改定後に原材料費上昇を回収できるか
  • 商業屋根材市場の年間出荷スクエア数と競合製品の採用動向
  • Vision 2030の有機売上成長率5%超とROIC25%超への進捗
  • フリーキャッシュフローと配当・自社株買いの差額
  • 純有利子負債と取得のれん・無形資産の変化
  • 2026年10月28日の米国市場引け後に発表予定の第3四半期決算

倍率と資本コストの決め方

株価や現在の市場PERから将来価値を逆算していない。まず2025年のCCMとCWTの実績を確認し、屋根材の年間出荷面積と防水・断熱材市場の実質規模から数量を見積もった。2025年を基準とする数量の市場成長、推定シェア、製品価格の変化を5つの筋書きで分けた。会社が数量・価格を詳細に開示していないため、CCMの屋根面積換算単価とCWTの実質市場額は推定であり、精度の限界を明記した。

倍率は市場の過去PERや同業PERを採用せず、k8.0%、ROE、通常の堀の残存率1/2、長期gから正当化PERを算出した。中立の10年目利益基準の上限は約19.4倍で、利益の質を考慮して16.5倍を採用した。2025年ROE41.3%は自社株買いによる自己資本縮小の影響が強いため、その値を機械的に将来へ延長していない。

自己資本は2025年末18億ドルを起点に、各筋書きの利益累計から正味還元を差し引いている。悲観では途中の減損を利益累計に含め、帳簿ののれんを資産の床として使わなかった。余剰純現金の二重加算も行っていない。米国基準ではリース負債がすでに貸借対照表に反映されており、固定的な賃借負担は景気悪化時にも残る。最後に現在の時価総額と比較した結果、約8%の差となったが、差を適正範囲に収めるための調整はしていない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%に、品質調整0.0%を加えて8.0%とした。株価のベータ、規模の上乗せ、現在のPERは使用しない。買収や販売先集中などの個別リスクは数量、利益率、確率に反映し、存続危機に対する上乗せは行わない。

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中国宅配の最大規模と仕分け網は強いが、値上げの自立性とVIEには限界がある。10年の還元を含めればやや割安 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 キャリア・グローバルCARR 売却後の空調はデータセンターと更新需要で伸びる優良株。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +9% で適正 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 ノースロップ・グラマンNOC B-21 と Sentinel で米国の核抑止の 2 本柱を持つ防衛の主契約者。受注残は史上最高だが利益率は薄く、利益ベースの倍率では本質価値は今の時価総額をやや上回る(やや割安) 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 アリソン・トランスミッション・ホールディングスALSN 北米の高い変速機シェアは強いが、2026年の大型買収で借金と競争事業が増えた。10年の価値はほぼ適正で安全域は薄い。 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 KBRKBR アンモニア技術の強い堀と政府向け契約を持つが、2027年の分社とAI代替には不確実性が残る。10年の本質価値は現値比約7%高い適正圏で、安全域は薄い 本質価値との差 +8.4% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 テクストロンTXT 時価総額 131 億ドルは GAAP の純利益の 14 倍。ジェット・MV-75・工業を抱える複合企業は、利益ベースの倍率(10 年中立 12.6 倍)で測ると本質価値が今の約 1.2 倍に出てやや割安 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ローリンズROL 家庭と店舗に張りつく定期契約の害虫駆除は景気に強く、買収の支出を利益から引き、利益ベースの倍率(中立 23 倍)で測ると、本質価値は今の値段を 1 割弱上回る水準で適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アキュイティーAYI 照明の販路と建物制御には長く続く強みがある。ただし成長の買収依存とAIによる競争を考えると、現在の評価はおおむね適正で安全域が薄い。 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 アメリカン・エアーラインズ・グループAAL 北米最大級の路線網とマイル事業は残るが、燃料高と巨額負債が株主利益を奪う。10年の期待値はほぼ今の値段で安全域は薄い(適正) 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +10.4%) 適正 ユナイテッド・パーセル・サービスUPS アマゾンの荷物の削減を終え利益が戻り始めた宅配の最大手。利益ベースの倍率で測ると純利益 15 倍の今の値段はやや安いが、アマゾン自前網との競争を重く見て確率を悲観側に置いた 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 CNHインダストリアルCNH 農機の世界的な販売・整備網と精密農業への投資には長期価値があるが、景気循環と金融子会社の信用リスクを考えると現状は適正圏 本質価値との差 −1.4% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 フォーチュン・ブランズ・イノベーションズFBIN モーエンの値決め力は本物だが、住宅循環とFiberon減損が重い。10年の期待価値は約51億ドルで現在の52億ドルとほぼ同じ、適正圏 本質価値との差 −2.3% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ゼネラル・ダイナミクスGD ガルフストリームと潜水艦で稼ぐ防衛・ビジネスジェットの複合企業。受注残 1,365 億ドルで利益の見通しは堅く、利益ベースの倍率(資本コスト 7.75%、中立は上限の 9 割弱)で測ると今の値段は適正の範囲 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アメンタム・ホールディングスAMTM 核・防衛の現場力は残るが、人月型デジタルのAI代替と重い負債を織り込むと、現在の時価総額はやや割高 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 コア・メインCNM 水道インフラの更新と全国配送網は長く残る強みだが、買収の資本効率と債務を踏まえた10年価値は現値とほぼ並び、評価は適正 本質価値との差 −7.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ミューラー・インダストリーズMLI 北米の銅配管・真鍮加工で高い利益と純現金を稼ぐが、樹脂への代替と買収収益率を見れば、10年価値は現状に近く安全域は薄い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ザイレムXYL 水の設備・計測・サービスで景気に強いが、のれん込みの資本効率は低い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -20% でやや割高 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 SAROSARO 整備認可と長期契約は強いが、OEMへの依存と借金が残り、10年先の利益と悲観の深さを考えるとやや割高 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 パッカーPCAR 北米クラス 8 の循環と DAF の欧州で稼ぐ堅実な首位級。事業は優良だが、利益ベースの上限の内側(中立は 7.6 割)で測ると、今の値段は 2 割弱高く、やや割高 本質価値との差 −10.2% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 ハベルHUBB 電力会社の送配電部材とデータセンター配線で稼ぐ高収益企業。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 16.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -18% でやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ユニオン・パシフィックUNP 線路という最高級の堀を持ち、未成立の NSC 合併を除いた単独の姿で測ると、純利益の 24 倍の今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ビルダーズ・ファースト・ソースBLDR 米国最大級の住宅建材の流通・加工。着工の谷と重い借金。利益ベースの正当化 PER の 9 割(中立 10 年 9.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し +3% で適正 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +9.0%) やや割高 スリーエムMMM PFAS の訴訟支払いを抱えつつ利益率は上向き。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段に近く、適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 グレコGGG 交換部品と精密流体制御に強い優良企業。10年後も競争力は残るが、買収の採算と建設需要に不確実性があり、現状はやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 ドナルドソンDCI 交換フィルターの継続需要と技術力は魅力だが、高値の買収と産業需要の変動を考えると、10年先の価値に対して現在の株価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 H&RブロックHRB 申告の専門家と店舗網には価値が残るが、AIによる工数減を考えると長期の安全域は薄く、評価はやや割高 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 アドバンスト・ドレナージ・システムWMS 水管理の全国網と許認可は強いが、買収込みの成長を多く織り込み、総合価値は今の時価総額を約9%下回る適正 本質価値との差 −12.1% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 バルモント・インダストリーズVMI 送電鋼構造物と灌漑設備の強みは長持ちする。しかし増産の実行と農業循環には不確実性があり、10年価値では安全域が足りず、やや割高と見る。 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 W・W・グレインジャーGWW 北米の産業用品流通で堀の深い優良企業。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 20.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 クラリベートCLVT 学術情報と知財データの堀は残るが、巨額買収の後遺症とAI代替が重い。事業売却後も安全域は不足し、約25%のやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 GEエアロスペースGE 民間エンジン整備という最良の事業を持つが、PER 39 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 21 倍)の 1.8 倍で、計算上はやや割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 スナップオンSNA 整備士へのバン販売の堀と厚い現金で利益率 22% を保つ。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.2 倍)で置くと、本質価値は今の時価総額を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 ファーガソン・エンタープライズ・インクFERG 上下水道と建築設備の全国流通網には長期の強みがある。だが買収と設備投資の成果を織り込んだ現値は、10年の利益・還元を割り引くとやや割高である。 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 デルタ航空DAL 山の年でなくならした利益で測ると、燃料高でも優良な航空会社の価値は今の値段とほぼ釣り合う。利益ベースの PER は 10 倍台で、循環と燃料の悲観を厚く置いた 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 マスコ・コーポレーションMAS 改修需要に乗るブランド製品。ホームデポ頼みと住宅循環が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 16.1 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -6% で適正 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 アラスカ・エア・グループALK 西海岸とハワイの路線網は強いが、燃料高と巨額の機材投資が株主利益を圧迫する。10年の回復を織り込んでもやや割高。 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +8.0%) やや割高 A.O.スミスAOS 北米最大の給湯器メーカー。中国の不振とヒートポンプ移行が重い。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.7 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -11% でやや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ヴェラルトVLTO 定期収入が約 6 割の水質・製品識別の会社。利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると、今の値段(PER 26.9 倍)はやや高いが適正の範囲 本質価値との差 −16.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アグコAGCO 欧州フェントのブランドと交換部品には堀があるが、農機の深い循環と米州の収益悪化が重い。10年価値は現値を下回り、やや割高 本質価値との差 −17.7% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 トランスダイム・グループTDG 独占に近い航空機部品の補修収入で稼ぐ高収益の複利機械。ただし純負債は EBITDA の約 5.8 倍で、利益ベースの倍率(10 年中立 15.3 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 2 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 カミンズCMI 発電は受注が 2028 年下期まで埋まり利益は拡大中だが、北米トラックの循環が深く、利益ベースの本質価値は今の時価総額を 2 割強下回るやや割高 本質価値との差 −18.2% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ITWイリノイ・ツール・ワークスITW 利益率は高いが売上の伸びの実績が弱い。利益ベースの上限で測ると本質価値は今の値段を 1 割半ばほど下回り、やや割高 本質価値との差 −18.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 リフトLYFT 配車の需要は伸びるが、利益の実力はまだ薄い。自動運転による仲介手数料の低下と保険負担を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ミドルビーMIDD 食品加工事業の分離で業務用厨房に集中。強いブランドと更新需要は魅力だが、買収負債と競争を織り込むとやや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 L3ハリス・テクノロジーズLHX 宇宙・通信・ミサイル推進の 3 本柱で受注残 420 億ドル。固体ロケットモーターの増産が利益を押し上げるが、利益ベースの倍率(10 年中立 15.4 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 1 割ほど下回る(やや割高) 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ワッコWSO 北米最大の空調機器卸で更新需要と販売網に強みがあるが、キャリア依存と買収資本の負担を考えると、10年価値は現在より約25%低く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 インガソール・ランドIR 圧縮機・真空・ポンプで世界の上位を争う質の高い産業機械。買収で伸びる分は買収の現金を引いて評価すると、利益ベースの上限で見ると今の値段は高く、やや割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ウェイスト・マネジメントWM 堀は厚く価格の力も強い。資本コスト 7.5% で利益ベースの正当化 PER(中立 21 倍)を測ると、PER 34 倍の今の値段はやや割高の範囲 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 アプライド・インダストリアル・テクノロジーズAIT 工場を止めない技術系流通の強みは長く続くが、買収と利益率改善への期待も大きい。10年の本質価値は基準時価総額を約27%下回り、やや割高。 本質価値との差 −21.2% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 アメテックAME ニッチな計測・精密部品を買い足して束ねる質の高い会社。利益ベースの正当化 PER の 8.5 割(中立 10 年 17.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -24% でやや割高 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ジェイコブズ・ソリューションJ 政府サービスを分離した設計・工事管理会社。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 11.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -12% でやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 QXOQXO 屋根材・断熱材流通を買収で一気に拡大したが、利益改善は未証明。増資と優先株の負担を考えると安全域は薄く、台帳基準ではやや割高 本質価値との差 −21.6% · 10 年 やや割高(年 +7.2%) やや割高 レイドス・ホールディングスLDOS 政府案件の受注残は厚いが、人月で売る IT 受託は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見るとやや割高(-14%) 本質価値との差 −21.7% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ESABESAB 溶接消耗材の強みは長く続くが、Eddyfi買収の借金と希薄化が重い。10年先の稼ぐ力から見ると、現状はやや割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 ウェスコ・インターナショナルWCC 電力網とAIデータセンターを支える大手流通企業だが、借金と運転資金が重い。10年先の利益と還元を評価すると、現値はやや割高である。 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 BWXテクノロジーズBWXT 米海軍向け原子炉・核燃料には強い参入障壁がある。商用原子力の成長を織り込んでも、10年の本質価値ではやや割高とみる。 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 IESホールディングスIESC データセンター電装と鉄骨建設の成長力は高いが、大型買収後の利益率と還元には不確実性が残る。10年価値との差は約マイナス27%で、やや割高。 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 カーチス・ライトCW 原子力・艦艇・軍用電子機器に長い堀を持つが、10年の株主価値は現在の時価総額を約2割下回り、やや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ハネウェル・インターナショナルHON エアロスペース分離後のビル・プロセス・産業オートメーション専業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -26% でやや割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 サイトワン・ランドスケープ・サプライSITE 造園資材卸の全国網と買収余地は魅力だが、値上げと買収の増分利益には疑問が残る。10年価値は現値を約18%下回り、やや割高。 本質価値との差 −23.6% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スタンレー・ブラック&デッカーSWK 工具の回復は費用削減の実現と関税の転嫁で決まる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -15% でやや割高 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 プリモリス・サービシズPRIM 送配電の継続需要は確かだが、太陽光工事の損失で収益の堀の浅さが露呈した。10年価値は時価総額を約21%下回り、やや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 トレイン・テクノロジーズTT 受注残 121 億ドルの AI 冷却ブームで利益は拡大中だが、PER 35 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 16.4 倍)の 2 倍で、総合は今の時価総額に対し -33% で割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 フォーティブFTV 分離後は計測・施設ソフト・滅菌の堅い会社。GAAP の PER 30 倍は高く、利益ベースの本質価値は今の値段を 1 割ほど下回り、総合はやや割高 本質価値との差 −25.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ハンティントン・インガルス・インダストリーズHII 米国で唯一の原子力空母の造船所で、潜水艦も手がける。受注残 573 億ドルで売上は読めるが利益率は 5% 台と薄く、利益ベースの PER(中立 12.7 倍)で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −26.0% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モーディン・マニュファクチャリングMOD 車両用事業の分離で冷却専業へ変貌。大型供給契約と成長余地は魅力だが、設備投資の回収と競争を考えると現値はやや割高。 本質価値との差 −26.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アレジオンALLE 商業施設の錠・出口装置で米国の上位を守る堅い事業。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -13% でやや割高 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 ノーフォーク・サザンNSC 東部の線路は代えのきかない優良な資産だが、今の値段にはユニオン・パシフィックとの合併の上乗せが入っており、NSC 単体の利益ベースの価値は 2 割台半ば下で、やや割高 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 CSXCSX 線路の堀と利益率の回復は本物だが、回復後の利益に今の値段が先に届いており、利益ベースの倍率(moat 強・10 年中立 19.5 倍)で測ると、やや割高 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 RTXコーポレーションRTX 民間機と防衛の両輪で受注残 2,890 億ドルを積む優良企業。GAAP の PER 39 倍に対し、利益ベースの倍率(10 年後の中立 14.7 倍)で測ると本質価値は今の時価総額を 3 割弱下回る(やや割高) 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 アストロニクスATRO 航空機内電源の高いシェアと認証の壁は魅力だが、薄い自己資本と利益の振れを考えると安全域は乏しい。10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 エイコムACM インフラ設計の実績と受注残は強いが、人月型業務へのAI代替と工事損失が重く、10年の本質価値は現時価総額を約33%下回り割高。 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ダイコム・インダストリーズDY 光回線の保守基盤とデータセンター工事は伸びるが、買収負債と受注の山谷を考えると本質価値は約31%低く、割高と見る。 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 ドーバーDOV 5 部門の買収型機械メーカー。液冷・バイオ医薬で伸びるが、GAAP の PER 25 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 13 倍)の約 2 倍で、本質価値は今の値段を 3 割弱下回るやや割高 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 エマソン・エレクトリックEMR プロセス産業の制御・計測の堀は深いが、事業の入れ替えの途中。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 14.6 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -30% でやや割高 本質価値との差 −31.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リンカーン・エレクトリック・ホールディングズLECO 溶接技術と消耗材の堀は長く続くが、10年後の利益と還元を割り引くと基準株価はやや割高。決算後の上昇で安全域はさらに縮小 本質価値との差 −31.5% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ティムケンTKR 高性能軸受と精密駆動部品には長寿命の競争力があるが、利益率改善と買収成長の実現には不確実性が残る。10年価値は約32%低く割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 MSAセーフティーMSA 命を守る機器には強い参入障壁があるが、買収後の利益とPFAS訴訟の不確実性を織り込むと、10年価値は株式時価総額を下回り割高。 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 トロTTC 業務用芝管理と地下建設機械に強い堀を持つが、買収の減損と電動化競争を考えると、10年の本質価値は現在の約3分の2で割高 本質価値との差 −33.1% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 シンタスCTAS 堀は厚く伸びも安定だが、利益ベースの正当化 PER(成熟後の中立 22 倍)で測ると、PER 40 倍台の今の値段は割高 本質価値との差 −33.8% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 ジェネラック・ホールディングスGNRC 停電頼みの住宅用発電機から、データセンター向けの大型発電機へ変わる途中。利益ベースの正当化 PER の 7.2 割(中立 10 年 10.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -32% で割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ウッドワードガバナーWWD 航空機の燃料制御と整備には長持ちする堀があるが、産業用制御の循環と大型投資を織り込むと、現時点の時価総額に安全域は乏しく割高 本質価値との差 −34.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 FTAIアビエーションFTAI 航空エンジン交換の競争力は本物だが、旧型機の寿命と発電事業の不確実性を考えると、安全域はまだ薄く、10年価値ではやや割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 アラマークARMK 給食と施設運営には長い需要があり、契約維持率も高い。ただし薄利と借金が利益の取り分を削り、10年の還元まで含めても現値には安全域が乏しく、割高と見る。 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 フェデックスFDX 分離後のフェデックスは、売上 825 億ドルで営業利益率 5〜6% の薄利の宅配会社。分離前の台帳の PER 15.8 倍は見かけで、継続事業では 20 倍超。費用削減は本物だが、利益ベースの倍率(10 年中立 11.1 倍)で測ると割高 本質価値との差 −34.6% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 エベラス・コンストラクション・グループECG 受注残が拡大してもデータセンターへの集中と資本配分に不確実さが残り、10年の本質価値は現在の時価総額を約42%下回る割高圏にある。 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 マステックMTZ 電力網・通信・データセンターの施工能力は貴重だが、買収を含む高成長と薄い利益率を考えると、安全域は乏しく総合は約35%の割高。 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 ヘイワード・ホールディングスHAYW 北米住宅用売上の85%を支える交換需要は強いが、北米偏重と負債を織り込むと10年価値は台帳時価総額を17%下回り、やや割高 本質価値との差 −34.9% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 キャタピラーCAT 受注残 720 億ドルの AI 電源ブームで利益は急拡大中だが、PER 39 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 14 倍)の約 3 倍で割高 本質価値との差 −35.1% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 サウスウエスト・エアラインLUV 手荷物有料化・指定席・プレミアム席の上積みが計画の 6〜7 割で定着する前提でも、利益ベースで測ると価値は今の値段を下回る。会社計画の実現度で大きく分かれる。会社計画の実現度で大きく分かれる 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ボーイングBA 受注残 7,150 億ドルの民間機の複占の一角だが、営業赤字・純負債 260 億ドル・固定価格契約の損失を抱え、時価総額 1,500 億ドルは利益ベースの倍率では回復が完成しても届かず割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 AAONAAON 高性能空調とBASXの液冷には伸びしろがあるが、設備増強の回収と顧客集中には不確実さが残る。10年の確率加重価値は基準時価総額を約38%下回り割高。 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ヘクセルHXL 航空機の軽量化に欠かせない認証材料を握るが、顧客集中と資本効率の回復を織り込む今の評価には安全域が乏しく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −35.5% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 EMBJEMBJ 世界有数の小型旅客機メーカーで、受注と整備収入は伸びる。しかし製造利益の不安定さに対して現在の評価は高く、10年の本質価値では割高と判断する。 本質価値との差 −35.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 フェデックス・フレイトFDXF 分離で借金を負った LTL 首位級の事業は堀も回復余地もあるが、薄い利益率の回復をすでに値段が先に見込んでおり、利益ベースの倍率(10 年中立 12.0 倍)で測るとやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 エムコア・グループEME 設備工事の大手。受注残 171 億ドルは山の利益。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.9 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -43% で割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 SUNBSUNB 北米2位の機材レンタル網は強いが、更新投資と借金がオーナー利益を削る。10年先の期待価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 リパブリック・サービシズRSG 廃棄物の寡占と価格の力は強いが、利益ベースの正当化 PER(中立 19 倍)で測ると今の値段は割高。数量の弱さと環境ソリューションの不振が懸念 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 アイデックスIEX 受注は過去最高でも、GAAP の PER 37 倍は利益ベースの 10 年の中立(約 14 倍)の 2 倍半ほどで、本質価値は今の値段の 6 割強で割高 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 トライネット・グループTNET 共同雇用と医療保険の仕組みは残るが、顧客離れとAIによる事務代替が重い。保険収益の回復を織り込んでも割高(約−54%) 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 MSCインダストリアル・ダイレクトMSM 切削工具と工場の在庫管理には継続需要があるが、投資効率の鈍化と販路の価格競争を踏まえると、10年の本質価値は時価総額を約33%下回り割高である。 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 パーカー・ハネフィンPH 航空が 3 割超・産業が 7 割の高収益な動き・流れの制御部品大手。堀は厚いが PER 34 倍は利益ベースの上限(18 倍)の 2 倍近く、割高 本質価値との差 −37.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 オールド・ドミニオン・フレイト・ラインODFL 拠点網の密度と運賃の規律という堀は本物だが、谷の利益の上にすでに回復後の値段が乗っており、式で測ると割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 テトラ・テックTTEK 水と環境の専門性は十年後も必要だが、人月型の設計・分析はAIに削られる。受注と還元を評価しても、安全域は乏しく総合では割高。 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 ノードソンNDSN 接着剤・医療部品・電子検査のニッチ首位で稼ぐ高収益企業だが、AI 向けの急回復を織り込んだ PER 38 倍は利益ベースの上限(約 19 倍)の 2 倍で、割高 本質価値との差 −38.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 ブーズ・アレン・ハミルトンBAH 機密業務と技術者の基盤は強いが、AIによる工数課金の縮小と買収負債が重い。10年先の株主価値から見ると割高 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 シー・エッチ・ロビンソン・ワールドワイドCHRW 北米最大のトラック仲介で、AI による人員減が利益に残るかが核心。資本コスト 9.25% の利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 12.5 倍)で測ると割高で、安全域はない 本質価値との差 −39.7% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 エンフェーズ・エナジーENPH 太陽光の電力変換に強いが、テスラとの競争と税控除終了で堀が細る。10年価値は約20.6億ドル、台帳時価総額比約52%低く割高 本質価値との差 −40.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 パーソンズPSN 受注残と使命性は強いが、人月依存・買収・案件損失を割り引くと本質価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −40.8% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 カービーKEX 内陸液体貨物輸送の参入障壁と発電設備の成長力は魅力だが、設備更新と景気循環を織り込むと約38%の割高 本質価値との差 −41.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ゲイツ・インダストリアルGTES 交換用ベルトとホースには長く続く競争力があるが、資本効率はまだ平凡だ。10年先の利益と正味の還元を評価すると、現状の時価総額には安全域がなく割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 ユーホール・ホールディング・カンパニーUHAL 北米随一の移動網は強いが、増分利回りと借金の重さが響き、10年価値は今の時価総額を4割下回る 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 レオナルドDRSDRS 受注残と唯一供給の堀は厚いが、10年の本質価値は現在の6割ほどで安全域が足りず割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 ジョンソンコントロールズJCI データセンター冷却が伸びるビル設備の優良会社。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −43.4% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 エイビス・バジェット・グループCAR 世界規模の車両運営網は残るが、弱い値決め力と重い負債が利益を先食いする。10年の期待値では現在の時価総額は割高 本質価値との差 −43.9% · 10 年 割高(年 +4.0%) 割高 ネクストパワーNXT 太陽光追尾装置の世界首位で事業の質は高い。ただし補助金消失と新規事業の競争が重く、10年価値は約68億ドル。現在の時価総額比44%低い「割高」。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 ハウメット・エアロスペースHWM ガスタービンと航空エンジンの翼・部品で世界首位級の寡占。利益は急伸し堀も本物だが、時価総額約 880 億ドルは 2026 年の純利益の約 42 倍で、10 年後の利益ベースの PER(中立 15.4 倍)の 2.7 倍。大きく割高大きく割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 GEベルノバGEV ガスタービン受注残と電化で利益が伸びるが、山の利益に高い倍率を掛けない。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 14.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -49% で割高 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 フルアー・コープFLR LNG・原子力の大型受注は回復の足場になるが、工事損失の再発と設計工数のAI代替を考えると、10年の本質価値は約42%低く割高である。 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 イートンETN 北米の配電設備は寡占と受注で質が高いが、投資の山と債務を抱える。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 13.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -48% で割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ITTITT 流体機器と防衛向け部品の堀は確かだが、大型買収後の負債と資本効率を織り込むと、10年の価値に対して現値は割高 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ファスナルFAST 大口契約とオンサイトでシェアを取る産業用品流通。利益ベースの正当化 PER の 85 割(中立 10 年 18.2 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -45% で割高 本質価値との差 −45.5% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ライダー・システムR 車両整備網と長期契約は強みだが、重い設備負債と物流の価格競争を考えると、今の約104億ドルの時価総額には十分な安全域がなく割高 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 フローサーブFLS 世界の重要設備を支えるポンプ・バルブと保守網には長寿命の強みがある。しかし利益改善と成長を織り込んだ現在の時価総額には安全域が乏しく、10年価値では割高と判断する。 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 リーガル・レクスノードRRX 産業用の動力伝達には長い交換需要があるが、巨額買収の負債と薄い会計上の資本収益率が重い。10年価値は現在比約43%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 ランドスター・システムLSTR 専門輸送と独立代理店の網には価値があるが、保険責任と仲介手数料の競争を織り込むと、安全域は乏しく割高とみる。 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 エヌヴェント・エレクトリックNVT 配電・冷却設備の成長と買収効果は魅力だが、巨額ののれんと設備投資の循環に注意したい。10年の本質価値では約48%割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 JBハント・トランスポート・サービシズJBHT インターモーダルの回復と値上げ余地は本物だが、ならした利益に今の値段が先に届いており、貨物の山と鉄道再編の両方に弱く、利益ベースの倍率(10 年中立 12.5 倍)で測ると割高 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 クリーンハーバーズCLH 危険廃棄物焼却の許認可と全国網は強い堀だが、買収・再投資を要する利益を10年先まで評価すると、現在の時価総額には安全域が乏しく割高。 本質価値との差 −48.3% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ロックウェル オートメーションROK 北米の制御装置 Logix とクラウドの Plex という堀はあるが、景気の振れが大きい。利益ベースの正当化 PER の 7.5 割(中立 10 年 13.3 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -47% で割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 クレイン・カンパニーCR 航空・防衛の認証部品には強い堀があるが、買収後の純負債と薄い株主還元を踏まえると現値には安全域がなく割高 本質価値との差 −48.6% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ULSULS 安全認証という代え難い堀は強い。それでもAI代替、買収負担と利益成長を吟味すると、10年価値は現在の時価総額を大きく下回る。 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントンEXPD 資産を持たないフォワーダーの資本効率は優良だが、2026 年の運賃高騰の利益を先に払っている。ならした利益と利益ベースの倍率(moat 弱・10 年中立 13 倍)で測ると割高 本質価値との差 −49.0% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ユナイテッド・レンタルズURI 建機レンタル最大手で専門機材が 2 桁成長するが、借金で膨らむ ROE と建設の循環を利益ベースの PER(中立 12.0 倍)と悲観の確率で見ると、総合は今の時価総額に対し -41% で割高 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 グランド・キャニオン・エデュケーションLOPE 大学向けの長期契約と看護実習施設は魅力だが、売上の約9割が一大学に集中し、AIによる業務内製化も重い。10年の価値では割高とみる。 本質価値との差 −49.2% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ニュー・オリエンタル・エデュケーション(新東方教育科技)EDU 授業のブランドと現金は強みだが、AI代替・少子化・中国規制で十年後の利益が細るため、本質価値からは割高 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 スターリング・インフラストラクチャーSTRL データセンター建設と買収で稼ぐ力は急拡大したが、工事利益率の持続性と顧客の設備投資循環を踏まえると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズBR 議決権の配布という本物の堀は認めるが、取引後処理は AI の標的で、利益の倍率を下げて見ると割高(-50%) 本質価値との差 −49.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 サイエンス・アプリケーションズ・インターナショナルSAIC 防衛の重要システムには根が張るが、人月型ITのAI代替と厚い負債で価値は伸びにくい。10年価値は約30億ドル、現状は割高 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 CACIインターナショナルCACI 電子戦・宇宙技術への転換は魅力だが、人的サービスのAI代替と買収負債が重い。10年の本質価値は現値の約47%で、割高と判断 本質価値との差 −50.2% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 TALTAL 学而思の教室とAI学習端末は再成長したが、投資評価益を除く収益力と規制・AI代替を考えると割高(約52%) 本質価値との差 −50.3% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ソルブ・エナジーMWH 受注残89億ドルは強いが、税制期限後の採算と還元の弱さを織り込むと総合価値は約20億ドルで、現時価総額より約55%低い 本質価値との差 −51.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 RELXRELX 保険データと査読の堀は強いが、法務検索・研究支援のAI代替と負債を織り込むと、10年価値は現在の時価総額に届かず割高 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 ワッツ・ウォーター・テクノロジーズWTS 規格と更新需要の堀は強いが、データセンター急伸を織り込む時価総額は10年価値を先取りし、総合価値は現在値を約58%下回る 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ペイチェックスPAYX 小企業向けの給与は 1 人あたり課金の席型で、AI エージェントと新興勢力が削る前提で見ると割高(-54%) 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ワブテックWAB 受注残 309 億ドルと機関車の更新で伸びる、のれん込みの重い資本。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 12.4 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -55% で割高 本質価値との差 −53.9% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)ADP 給与処理の堀は本物だが、1 人あたり課金は AI エージェントに揺さぶられ、利益の倍率を下げて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 GXOロジスティクスGXO 倉庫運営の切り替え費用は強みだが、買収のれんと借金・リースが重く、利益の回復を織り込んでも今の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ナイト・スウィフト・トランスポーテーションKNX 北米最大級のトラック輸送網と育成中のLTL事業は魅力だが、買収資本の収益性と競争の弱さを考えると、今の約100億ドルは割高 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コンフォート・システムズUSAFIX データセンター向けの機械・電気工事は利益率 17% の山にいる。利益ベースの正当化 PER の 8 割(中立 10 年 10.5 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -62% で割高 本質価値との差 −55.2% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ロバート・ハーフRHI 専門人材の信用と監査の需要は残るが、AIが工数を削る10年を織り込むと、本質価値は時価総額を約59%下回り割高 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 シュナイダー・ナショナルSNDR 貨物回復は始まったが堀は浅く、買収後の資本効率も低い。今の時価総額は10年価値に対して割高 本質価値との差 −56.6% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 FTIコンサルティングFCN 企業再建と訴訟の専門家集団は必要だが、AIによる工数代替と人材流出が堀を削る。借入を伴う自社株買いも重く、長期価値では割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アクソン・エンタープライズAXON 時価総額 317 億ドルは GAAP の純利益(株式報酬を費用にした値)の 260 倍超。警察の束ね売りで 10 年伸びても、利益ベースの倍率では中立の 10 年後が今の値段に届かず割高 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SPXテクノロジーズSPXC 冷却塔とインフラ検知の堀は厚いが、高額買収と増資を考慮すると、10年の期待価値は現在の時価総額を約6割下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ディア・アンド・カンパニーDE 2026 年が農機サイクルの底(純利益 約 49 億ドル)で、PER 35 倍は利益ベースの 10 年の中立の倍率(約 12 倍)の 3 倍近くで、計算上は割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 サイアSAIA 全国LTL網は本物の参入障壁だが、投資回収と株主還元の遅さが重い。10年先の利益から測ると、現在の評価には安全域が乏しく割高である。 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −1.0%) 割高 ベリスク・アナリティックスVRSK 損保の標準データという本物の堀は認めるが、請求分析は AI 見積りで単価が下がり、利益の倍率を抑えると割高(-58%) 本質価値との差 −59.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 GOTUGOTU 教育需要は残るが、AIによる授業代替と中国の規制、集客費の重さが利益の持続性を損なう。10年の本質価値は約2.08億ドルで割高(約65%の下方差) 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ハイコHEI 航空補修部品で約2万件の認証を持つ強い堀は本物だが、買収後の利益成長を織り込んでも10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −60.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 バーティブ・ホールディングスVRT 電力と冷却を握る優良企業だが、AI 投資一本足の需要。利益ベースの正当化 PER の 7 割(中立 10 年 9.8 倍)で置くと、総合は今の時価総額に対し -60% で割高 本質価値との差 −61.2% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 トランスユニオンTRU 米国信用情報の寡占は堅いが、データ課金の伸びと買収資本効率には限界があり、10年価値では割高とみる 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 フォージェント・パワー・ソリューションズFPS 特注配電設備とモジュール型電源の成長余地は大きいが、資本効率と株主還元には未検証の部分が残る。10年の確率加重価値は約27億ドル、基準時価総額比約64%低く、割高と判断する。 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 NIQ グローバル・インテリジェンスNIQ 独自データの堀は厚いが、AI代替と純負債で本質価値は市場価値を66%下回り、割高 本質価値との差 −62.6% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 RBCベアリングスRBC 航空宇宙の認証と産業用交換部品には厚い堀があるが、買収のれんが重く還元も乏しい。10年価値は現行時価総額を大きく下回り割高。 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 エーピーアイ・グループAPG 法定点検を入り口に保守を積み上げる優良な防災サービス会社だが、買収で膨らむ帳簿と普通株主への取り分を踏まえると、安全域は乏しく約61%の割高と判断する。 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 アライアントALNT 精密駆動・制御の需要は10年後も残るが、薄い超過収益と買収依存が弱点。10年価値を割り戻すと今の時価総額を約68%下回り、割高。 本質価値との差 −65.4% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 ブルーム・エナジーBE データセンター向け燃料電池は急拡大したが、受注と資金枠を恒久的な利益と取り違えない。10年後の営業規模を大きく見ても、基準日の時価総額には安全域がなく割高と判断する。 本質価値との差 −65.6% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 クアンタ・サービシーズPWR 受注残 534 億ドルで今年の利益は急増するが、現在の PER 約 54 倍は 10 年後の利益ベースの PER(中立 12.0 倍)の 4 倍を超え、総合は今の時価総額に対し -66% で割高 本質価値との差 −65.7% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 エクイファックスEFX 独自データと寡占の堀は認めるが、本人同意の直接取得という代替が数量を削り、利益の倍率を抑えると割高(-62%) 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 パウエル・インダストリーズPOWL 特注受配電設備には安全と工程管理の強みがあるが、受注急増期の高利益率は続かない。10年後の価値を割り引くと約67%の割高。 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 エアロバイロメントAVAV 無人兵器の需要は10年先も伸びるが、競争と買収の代償が重い。利益の回復を織り込んでも安全域は乏しく、現値は割高 本質価値との差 −70.4% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 XPO INCXPO 全米を覆う小口混載網と値上げ力は魅力だが、欧州の低採算と負債を抱え、10年先の利益を大きく見込んでも今の評価には安全域がない。割高と判断する。 本質価値との差 −70.5% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 カーマン・ホールディングスKRMN 受注と認証の堀は強いが、買収後の純負債とGAAP利益では10年成長を織り込んでも割高 本質価値との差 −71.6% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 ロアー・ホールディングスLOAR 認証済みのニッチ部品には強い堀があるが、買収価格と負債を背負う現在値には安全域がなく、割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 オクロOKLO 小型炉の商用売電と燃料の量産は未証明。資金負担を含む10年の期待価値は現状を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −78.2% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 スペースXSPCX 再使用ロケットと衛星通信には強い堀がある。しかしAI計算基盤の巨額再投資に比べ株主の取り分が読みにくく、長期の本質価値では割高。 本質価値との差 −78.8% · 10 年 割高(年 −6.3%) 割高 エックス・エナジーXE 規制と燃料設備は前進したが、商用炉も契約単価もまだない。10年価値の総合は現在時価総額比約85%下で割高 本質価値との差 −85.5% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 ロケット・ラボRKLB 小型ロケットの運用実績と衛星製造の成長は本物だが、中型機の実用化と大型買収を先取りした値段には安全域がなく、10年の本質価値では割高 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラトス・ディフェンス&セキュリティー・ソリューションズKTOS 無人機と防衛用推進技術には大きな成長余地があるが、量産実績と資本効率は未成熟。10年の利益と増資負担から見ると大幅な割高 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −9.2%) 割高 プラネット・ラボスPBCPL 衛星画像の独自データには堀があるが、政府契約への依存と重い再投資、株式希薄化を考えると割高。10年価値は現在より約92%低い 本質価値との差 −91.8% · 10 年 割高(年 −13.4%)

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読んだ資料

  1. Carlisle Companies Incorporated 2025 Form 10-K(2026年2月13日、事業・セグメント実績・主要顧客・資産負債)
  2. Carlisle Companies Reports Second Quarter Results(2026年7月29日、直近決算・価格改定・2026年見通し・還元方針)
  3. The Freedonia Group, US Single-Ply Roofing(米国単層屋根材の市場数量・主要供給企業)

分析日 2026-10-23