株譜
AI 銘柄分析 · 情報技術 · 試作

アヴネット AVT

電子部品流通の規模と顧客基盤は長く残るが、薄い利益率と重い運転資金が株主価値を制約し、現在の評価には安全域が乏しい

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)61.57 ドル51 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)88.2 ドル74 億ドル差 −30.2%
10 年後から見ると 割高 価値 61.57 ドル51 億ドル · 差 −30.2% · 期待の年率 +5.0%
期待の年率リターン(10 年)+5.0%資本コスト比 −4.5 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約3.2%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

アヴネットは、半導体や電子部品をメーカーから仕入れ、電子機器を作る企業へ届ける世界有数の専門商社である。筆者の結論は割高だ。顧客にとって必要な仕事をしているが、その必要性ほど高い利益を株主に残せる事業ではない。

同社の強みは、部品メーカーとの取引網、広域の在庫、設計段階からの顧客接点にある。部品が足りない時には代替品を探し、余った時には在庫を引き受ける。この仕事は10年後も必要だろう。ただし、半導体そのものの技術を独占しているわけではなく、価格を決める主導権はメーカーと大口顧客にある。

2026年6月期の売上は276億ドル、営業利益は約9億ドルだった。年度末の四半期は売上83億ドルと勢いが戻り、電子部品流通の営業利益率も4%台へ改善した。しかし通期の現金収支は在庫と売掛金の増加で悪化した。売上の回復と、株主の手元に現金が残ることは別の話である。

10年後の中立では、電子部品の取扱数量が緩やかに増え、物価上昇を反映した単価とファーネルの回復によって売上が約426億ドルになると見る。営業利益率は約3.5%で、アロー・エレクトロニクスと競う流通企業として無理のない水準だ。それでも、運転資金と負債の負担を考えると、本物の堀を持つ製造業ほどの価値はない。

中立の2036年時価総額は約89億ドルだが、10年分の時間と各筋書きの確率を考慮した現在の本質価値は約50億ドルにとどまる。台帳による現在の時価総額約73億ドルを32%ほど下回る。事業の存続を疑う評価ではない。資本コストを超える利益を安定して積み上げる力について、慎重な値段を付けた結果である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず10年後にも顧客がお金を払う理由が残るかを考える。アヴネットには、その答えがある。電子機器メーカーが多数の部品を調達する仕事はなくならず、部品が不足した時の代替提案、品質確認、納期保証、在庫の調整には実物の能力が要る。単純な仲介業ではなく、顧客の生産活動に組み込まれた物流と信用の事業である。

しかし、必要な事業と優れた株主利益は同義ではない。半導体を作る企業は独自技術や製造設備で差別化できるが、商社は自分で部品の価値を作らない。売上の大半を仕入れに使い、景気が良い時ほど在庫と売掛金が増える。高い会計上の利益が出ても、増えた運転資金に現金が吸収されれば、株主へ戻せる金額は小さい。

筆者が重視するのは、好況期に稼げたかではなく、好況と不況を通じて追加資本がどれだけ利益を生んだかである。過去10年のROEは景気で大きく振れ、中央値は資本コストに届かなかった。流通網には一定の堀があるものの、その堀の利益はメーカーと顧客にも分け渡される。強い堀を持つ企業として高い倍率を払う根拠は薄い。

経営陣が在庫を適正化し、ファーネルの小口流通を伸ばし、採算の低い取引を断れば、利益の質は改善できる。それでも買収で無理に規模を広げたり、現金が足りない時に借金で自社株買いを続けたりすれば、改善の成果は株主に残らない。少数株主を排除する支配株主構造は主要な論点ではなく、日々の資本配分そのものが投資成果を決める。

したがって、筆者は売上成長の可能性よりも安全域を厳しく見る。中立の事業回復は評価に含めたが、景気悪化時の損失と資金拘束まで引き受けるには、現在の値段は十分に低くない。

何で稼ぐ会社か

アヴネットの事業は、電子部品を大量に流すエレクトロニック・コンポーネンツと、少量多品種の即納に強いファーネルに分かれる。2026年6月期の売上構成は前者が約94%、後者が約6%である。両者は顧客も物流も重なるが、注文数量と採算の作り方が違う。

主力のエレクトロニック・コンポーネンツは、半導体、受動部品、コネクタ、組み込み機器などを調達する。顧客は産業機器、データセンター、通信、自動車、医療機器などを製造する企業だ。メーカーから部品を買い取り、与信、在庫、品質管理、輸出入、設計支援まで引き受けることで、部品の販売差益を稼ぐ。約2350億個という会社公表の年間出荷規模は、この商売の大きさを示している。

顧客が数万種類の部品を必要とする場合、メーカーと一社ずつ交渉するより、商社に調達をまとめた方が速い。製造業者にとって在庫不足は生産停止につながり、余剰在庫は資金を拘束する。アヴネットはこの両方を調整している。ただし、数量が増えても仕入価格が上がれば資金需要も膨らみ、利益率は必ずしも改善しない。

ファーネルは、設計者や研究者、保守部門から小口注文を受ける。会社は年間1900万行以上の受注明細を出荷すると説明している。在庫品は約95万種類で、少量を短期間で届けるため、単なる大口卸売りより高い付加価値を取りやすい。独自ブランドや開発用基板も扱い、顧客の試作段階から量産に至る入口を押さえる役割を持つ。

両事業を合わせた売上は276億ドルだが、利益は薄い。2026年のセグメント営業利益は電子部品流通が約9億ドル、ファーネルが約1億ドルであり、ここから本社費用などを差し引く。売上を大きく伸ばすだけでは株主価値は増えない。仕入資金と倉庫をどれだけ効率よく回し、販売差益を現金に変えるかが本当の収益源である。

優良さと弱いところ

最大の強みは規模である。世界各地の顧客と部品メーカーを結ぶことで、需要の偏りに対応し、代替部品の提案や在庫の融通ができる。設計段階で採用された部品は量産まで続くことが多く、顧客が調達先を切り替えるには品質確認や供給条件の再調整が必要になる。ファーネルの豊富な品ぞろえと即納網にも一定の乗り換えの手間がある。

ただし、これは強い値上げ権とは違う。アヴネットの売上総利益率は2026年でも約10%で、営業利益率はさらに薄い。部品メーカーが供給を絞れば商社は仕入条件を受け入れ、大口顧客が価格を競わせれば販売差益を削られる。記録された顧客関係や設計採用の実績は役立つが、競争から自由になるほどの独占的な資産ではない。

資本効率も平凡である。過去10年のROE中央値は約5%で、株主資本コストに届いていない。2022年と2023年には半導体不足と部品価格の上昇で高い利益を稼いだが、その後の需要調整で営業利益率は再び低下した。優れた年を恒久的な収益力と見なせない点が、この企業を評価する際の核心となる。

2026年には売上が回復した一方、純有利子負債は約33億ドルに増え、自己資本比率は約32%まで低下した。在庫と売掛金を抱える商社にとって、負債の厚さは景気後退時の自由度を奪う。経営陣は自社株買いと配当を続けてきたが、利益の再投資が資本コストを超えることを証明するには、通期での現金創出と在庫回転の改善がまだ必要だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

電子部品の正規代理店市場は、半導体需要そのものより狭い市場である。メーカーが顧客に直接売る分は、商社の売上機会にはならない。電子部品業界団体ECIAの調査によると、2025年の世界上位50社の正規代理店売上は約2081億ドルだった。上位50社で全市場の90%を占めると仮定すると、市場規模は約2310億ドルになる。

この推計を分母にすると、アヴネットの2025年売上は世界の正規代理店市場の約9.6%に相当する。厳密には決算期と取扱品目の違いがあるため、参考シェアである。大きな競合は台湾のWTマイクロエレクトロニクス、WPG、米国のアロー・エレクトロニクスだ。ECIAの同じ市場推計を使えば、WTの2025年売上は市場の約14%、WPGは約13%に相当し、アヴネットを上回る。上位企業の規模が大きくても、価格競争はなくならない。

アジアではWTとWPGが半導体の大量取引で強く、地域や製品によってはアヴネットの数量シェアを奪う。アローは世界規模の調達網と技術支援で正面から競争する。2025年のアローの部品事業は営業利益率約3.6%であり、アヴネットの通常の稼ぐ力もこの近くにある。ファーネルはディジキー、マウザー、RSグループと競い、小口・即納の市場では品ぞろえと配送速度が価格以上に重要になる。ただし、この小口専門市場だけの独立した世界市場規模は確認できない。

長期の数量需要を支えるのは、産業機器の電子化、工場の自動化、データセンター、電力制御、医療機器などである。AI設備投資も需要を増やすが、高額な演算半導体の多くはメーカーから大口顧客へ直接供給される。市場全体の成長率を、そのままアヴネットの販売数量の伸びにはできない。中立では業界の実質数量が増える一方、会社のシェアはやや削られると見る。

2026年6月期の売上増加には数量の回復に加え、高価格帯の部品構成と一部メモリ価格の上昇が効いた。直近四半期の好調さは重要だが、10年間続く価格決定力の証拠ではない。米中の輸出規制、関税、メーカーの直接販売、顧客による集中購買が、数量と販売差益の両方を変える。AIによる調達業務の自動化も仲介の価値を削りうるが、物理的な在庫、品質保証、与信、物流そのものがなくなるわけではない。

資本政策と M&A

資本配分で注目するのは、買収よりも運転資金と自社株買いの釣り合いである。2016年に買収したファーネルは小口流通と設計者向けの販路を広げたが、収益率の改善は一貫していない。2017年には技術ソリューション事業を売却し、電子部品流通へ経営資源を集中させた。方向性は理解できるが、それが恒久的に高いROEを生んだとは言い難い。

2022年の投資家説明会では、全社営業利益率5%超への道筋と、ファーネルの売上30億ドル、営業利益率10~15%という中期目標を示した。2026年の実績はなお目標に届かず、過去の目標を2036年の確約としては扱わない。直近では2027年6月期第1四半期の売上を90~93億ドルと予想したが、その決算発表予定日は2026年11月4日であり、現時点で実績は出ていない。

2026年6月期には配当約1.1億ドルと自社株買い約1.4億ドルを実施した。自社株買いの残存承認枠は約2.3億ドルで、追加の実施を約束するものではない。同年8月には配当を5.7%引き上げた。株式報酬による希薄化を差し引いた正味の還元が株主の取り分であり、利益が伸びない時に負債で買い戻しを続けることは望ましくない。

2026年10月には回転信用枠を27.5億ドルへ増額した。これは資金調達の柔軟性を高めるが、現金そのものが増えたわけではない。純有利子負債約33億ドルを抱えるため、借り換え金利が5%台後半に落ち着いても、利払いは利益を削る。今後の優先順位は在庫回転の改善、負債抑制、採算の良い流通領域への投資であり、株主還元はその後に残る現金で賄うべきだ。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

電子部品の種類が増え、調達経路は複雑になるほど、世界的な代理店の価値は増す。顧客は半導体だけでなく、コネクタ、電源、制御部品を同時に必要とする。アヴネットはメーカーとの幅広い関係を生かし、設計時から量産後の補修まで部品を供給できる。AI設備投資が続けば、サーバー周辺の電源、冷却、通信、産業制御にも需要が広がり、大口顧客以外への流通機会が増える。

2026年6月期の最終四半期は、その可能性を示している。売上は前年同期から約48%伸び、電子部品流通の営業利益率は4.1%となった。ファーネルも9.0%へ回復した。前者は在庫回転の改善で販売管理費を吸収し、後者は少量多品種の注文増で利益率を高められる。競合のアローが通常3~4%台の営業利益率で事業を続けていることも、この改善が不可能ではないことを示す。

世界の正規代理店市場は約2310億ドルあり、アヴネットの売上シェアはまだ1割前後だ。アジアのWTやWPGが大量販売で先行する分野があっても、米州と欧州の技術支援、小口物流、製造業向けの供給保証では戦える余地がある。高い部品単価だけに頼らず、実際の出荷数量を増やせれば、流通網の規模が効き始める。

ファーネルには、設計者を取り込んで量産時の取引へつなげる役割もある。品ぞろえと配送を改善し、リピート注文を増やせば、別の大型買収をせずに成長できる。経営が運転資金を抑えれば、増えた利益を配当と自社株買いに振り向けられる。2036年には事業が今より大きくなり、資本コストを超えるROEを実現している姿も十分考えられる。

慎重な見方

流通市場が成長することと、アヴネットが利益を増やすことは別である。電子部品のメーカーは大型顧客への直接販売を増やせる。調達システムが高度化すれば、顧客も複数の代理店の在庫と価格を同時に比較し、最も安い供給元を選べる。取引が電子化されるほど、単に部品を取り次ぐ機能の価値は薄くなる。

競争相手は強い。台湾のWTマイクロエレクトロニクスとWPGはアジアの巨大な電子機器生産拠点に近く、半導体の大量取引で規模を拡大している。アローも世界的な物流と技術支援を持つ。ファーネルはディジキー、マウザー、RSグループと、品ぞろえ、配送速度、価格で競い続ける。大きな会社であること自体は、競争の停止を意味しない。

過去の利益の振れは、構造的な弱さを物語る。2020年の営業利益率は1%台まで下がり、2022~2023年の高収益も長くは続かなかった。2026年には売上が戻ったものの、期末の純有利子負債は約33億ドル、営業キャッシュフローは赤字だった。在庫の評価損、顧客の支払遅延、部品価格の反落が重なれば、利益より先に資金繰りが傷む。

経営が過去に掲げた全社営業利益率5%超という目標も、まだ定着していない。ファーネルの高収益化に時間がかかる間、主力の大量流通が価格競争に巻き込まれる可能性がある。借り換え負担を抱えたまま買収や自社株買いを続ければ、株主資本は増えても稼ぐ力は改善しない。最悪の場合は売上を失うだけでなく、流通網の維持に必要な固定費と借入金が残り、利益を出せない会社になる。

どちらに重みを置いたか

事業が消えるという懸念より、利益率と資本効率が十分に上がらないという懸念の方が強い。足元の受注回復には説得力があるが、2026年の好調を10年間の利益率として延長することはできない。中立の確率を32%とし、やや悲観25%と悲観15%を合わせて40%にした。楽観とやや楽観は合計28%である。

この配分はAIによる消滅を予測したものではない。大口顧客の直接調達、アジアの競合、運転資金の負担という従来からの構造に基づく。中立では利益率の回復を認めても、資本コストを超える超過利益が長く残る確信は弱い。確率を加重した現在価値は約50億ドルとなり、現在の時価総額より約32%低い。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 108.52 ドル91 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 27.99 ドル23 億ドル)。 今の値に割り戻すと 61.57 ドル51 億ドル、今との差 −30.2%、 期待の年率 +5.0%(資本コスト 9.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 256.99 ドル214 億ドル 59.94 ドル50 億ドル +259.3% +15.8% 28.52 ドル24 億ドル
やや楽観 19% 161.50 ドル135 億ドル 41.96 ドル35 億ドル +130.7% +10.0% 38.66 ドル32 億ドル
中立 32% 112.62 ドル94 億ドル 29.97 ドル25 億ドル +61.7% +5.6% 45.63 ドル38 億ドル
やや悲観 25% 60.23 ドル50 億ドル 17.98 ドル15 億ドル −11.3% −1.3% 19.55 ドル16 億ドル
悲観 15% 24.07 ドル20 億ドル 3.60 ドル3 億ドル −68.6% −11.5% 4.15 ドル3 億ドル
加重平均100% 108.52 ドル91 億ドル27.99 ドル23 億ドル +54.8% +5.0% 136.52 ドル114 億ドル

今の株価時価総額 88.20 ドル74 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:流通網の規模が効き、ファーネルも高収益化する 利益 17 億ドル · PER 12.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 256.99 ドル214 億ドル

世界の電子部品市場では、データセンターだけでなく産業ロボット、電力設備、医療機器の電子化が進む。アヴネットは設計支援と在庫網を生かし、年間3150億個の部品を販売する。数量は現在の約1.34倍となり、市場全体の実質成長に加えて数量シェアを少し伸ばす。高機能部品の比率も上がり、平均販売単価は0.18ドルとなる。

アロー、WT、WPGとの競争は続くが、代替部品の提案と調達先の分散で選ばれる機会が増える。電子部品流通の営業利益率は4.5%となり、ファーネルは年間3100万行の注文と11%の営業利益率を実現する。小口注文の集約によって物流費を吸収し、買収せずに収益力が高まる。

全社営業利益は約27億ドルへ拡大する。運転資金の増加は大きいが、在庫回転の改善によって利益の半分程度を正味の株主還元に振り向けられる。10年間の純利益累計は約102億ドル、配当と買い戻しから株式報酬を引いた正味の還元は50億ドルとなる。負債を増やし続けず、成長と還元を両立する理想的な姿である。

  • エレクトロニック・コンポーネンツ:数量 3,150(年間電子部品出荷数量(億個))× 価格 0.18(出荷部品1個当たり平均売上(ドル))→ 売上 567 億ドル・営業利益 26 億ドル。産業用電子化と高機能部品への需要が拡大。市場の実質数量成長に加え、設計採用でシェアも緩やかに増やす。
  • ファーネル:数量 31.0(年間出荷受注明細(百万行))× 価格 151(受注明細1行当たり平均売上(ドル))→ 売上 47 億ドル・営業利益 5 億ドル。注文量が現在の約1.63倍。小口・即納への集中と独自ブランドの増加で営業利益率が二桁に乗る。

倍率:k9.5%、10年目以降の名目g4.0%。gは電子部品の実質市場数量+2.0%、シェア増加+0.5%、実質単価の伸びを差し引いた名目販売単価上昇+1.5%程度の合成であり、ROEから逆算していない。事業ROEは17.0÷101.7=16.7%。堀は通常とし残存割合1/2、RONICは約13.1%。正当化PERは10年目利益基準で13.14倍。その96%である12.61倍を使う。GAAP純利益17.0億ドルには借り換え金利、税金、株式報酬費用を反映し、余剰純現金は足さない。

確率:AI関連の部品需要が他の産業に広がり、競争下でも出荷数量と販売差益が改善する筋書き。ファーネルの注文量増加と利益率11%への上昇、在庫回転の改善が同時に必要なため9%とした。

やや楽観 19% やや楽観:市場並みの数量を確保し、利益率が改善する 利益 12 億ドル · PER 11.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 161.50 ドル135 億ドル

世界の電子部品市場は産業機器と通信の更新需要に支えられ、アヴネットの年間出荷量は2850億個へ増える。市場全体の実質成長にほぼ沿った数量を確保し、平均販売単価は0.165ドルとなる。価格にはインフレと高付加価値品への構成変化が含まれるが、メーカーの値上げをすべて利益として取り込めるわけではない。

アローとアジアの代理店は引き続き大きな競争相手だが、北米や欧州での供給保証と設計支援が、取引維持に効く。電子部品流通の営業利益率は4.2%まで改善する。ファーネルは年間2600万行を出荷し、営業利益率9.5%を安定させる。物流網を共用し、採算の悪い少額取引を減らせた結果である。

全社営業利益は約20億ドルとなり、純利益は約12億ドルに増える。資金需要の伸びを抑えるため、大型買収は避け、在庫と売掛金の管理を優先する。10年間の純利益累計は77億ドル、正味の株主還元は35億ドルである。ROEは約13%となり、経営が追加資本から十分な利益を得られる会社へ変わる。

  • エレクトロニック・コンポーネンツ:数量 2,850(年間電子部品出荷数量(億個))× 価格 0.17(出荷部品1個当たり平均売上(ドル))→ 売上 470 億ドル・営業利益 20 億ドル。市場数量と概ね同じ伸び。技術支援のある取引を増やし、営業利益率4%台を定着させる。
  • ファーネル:数量 26.0(年間出荷受注明細(百万行))× 価格 142(受注明細1行当たり平均売上(ドル))→ 売上 37 億ドル・営業利益 4 億ドル。設計・試作需要を取り込み、注文量と平均購入額が増える。配送効率の改善で利益率9.5%。

倍率:k9.5%、10年目以降のg3.8%。市場の実質数量+2.0%、数量シェア横ばい、名目単価+1.8%程度を合成した。事業ROEは12.1÷92.2=13.1%。通常の堀の残存割合1/2からRONICは約11.3%、10年目利益基準の正当化PER上限は12.09倍となる。価格決定力が弱いため上限の92%である11.13倍を使う。GAAP利益と株式報酬費用を反映し、純負債の会社なので余剰現金を別途加算しない。

確率:足元の需要回復とファーネルの収益改善が数年続く可能性を認める。ただし2022年の目標はまだ十分に達成されておらず、大量流通の競争も強いため19%にとどめる。

中立 32% 中立:必要な流通機能は残るが、高収益企業にはならない 利益 8 億ドル · PER 10.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 112.62 ドル94 億ドル

世界の電子部品需要は工場設備、電力制御、通信、医療機器などで着実に増える。しかしメーカーの直販とアジア企業の規模拡大によって、アヴネットが数量シェアを保つのは容易ではない。年間出荷は2550億個で現在の約1.09倍にとどまる。業界全体の数量はそれ以上に増えるため、会社の取り分は少し縮む。平均単価は物価上昇にほぼ沿って0.155ドルになる。

電子部品流通では在庫と顧客の調達を効率化するが、アローに比べて大幅に高い利益率を得ることはできない。営業利益率は3.9%とし、好況期の4%台半ばを長期の平常値にはしない。ファーネルは配送改善と製品構成の見直しによって、注文数2350万行、営業利益率7.5%まで回復する。

全社売上は約426億ドル、営業利益は約15億ドル、純利益は約8億ドルとなる。借り換え負担が利益を削る一方、売上増によって利払いの相対的な重さは下がる。10年間の純利益累計58億ドルのうち25億ドルを正味の株主還元に回し、残りを運転資金と事業維持に使う。ROEは約10%に届くが、これは利益率の改善だけでなく、還元によって自己資本の膨張を抑えた結果でもある。

  • エレクトロニック・コンポーネンツ:数量 2,550(年間電子部品出荷数量(億個))× 価格 0.16(出荷部品1個当たり平均売上(ドル))→ 売上 395 億ドル・営業利益 15 億ドル。市場全体の実質数量は増えるが会社の数量シェアは緩やかに低下。単価は10年で約1.41倍。営業利益率は3.9%。
  • ファーネル:数量 23.5(年間出荷受注明細(百万行))× 価格 130(受注明細1行当たり平均売上(ドル))→ 売上 31 億ドル・営業利益 2 億ドル。小口・即納市場での顧客基盤を維持し、注文数は約24%増加。利益率は回復するが過去の高水準には戻らない。

倍率:k9.5%、10年目以降のg3.5%。業界の実質数量成長+1.8%、アヴネットのシェア減少-0.3%、価格上昇+2.0%という名目事業成長の内訳である。インフレが3.5%でも、部品の単価は競争と技術進歩のため長期には物価を下回ると考える。事業ROEは8.3÷83.2=9.98%、通常の堀の残存割合1/2からRONICは約9.74%。10年目利益基準の正当化PERは11.05倍。実在する流通網と安定した収益基盤は認めるが、再投資利回りの優位が小さいため上限の約97%である10.72倍とした。純利益はGAAP基準、余剰現金の別建て加算なし。

確率:正規代理店市場の実質数量は増えるものの、メーカーの直販とアジア企業の拡大でアヴネットの数量シェアは少し落ちる。単価は主にインフレで上がり、ファーネルの回復は一部定着するため32%を中心確率とした。

やや悲観 25% やや悲観:数量シェアを失い、在庫負担が収益を削る 利益 4 億ドル · PBR 0.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 60.23 ドル50 億ドル

電子部品市場は世界では成長するが、アヴネットは大口顧客の直販移行とアジアでの価格競争に押される。年間出荷数量は2050億個へ減り、市場全体が増える中で数量シェアが大きく低下する。単価は0.145ドルまで上がるものの、10年間の物価上昇より小さい。高価格部品の比率が下がり、売上増を利益につなげにくい。

電子部品流通の営業利益率は3.4%にとどまる。アローやWTとの競争で、物流と与信の負担を値上げに転嫁できない。ファーネルもディジキーやマウザーとの即納競争で注文数が伸び悩み、営業利益率は6%へ下がる。統合費用や倉庫の維持費を削り切れず、本社費用の重さが増す。

営業利益は約9億ドル、純利益は約4億ドルとなる。10年間には在庫の評価損や需要後退の谷があり、累計純利益は約37億ドルにとどまる。配当と買い戻しから株式報酬を差し引いた正味の還元は15億ドルである。ROEは約5.6%となり、資本コストを十分に稼げない。会社は存続するが、成長投資を増やすほど株主価値が高まる状態ではなくなる。

  • エレクトロニック・コンポーネンツ:数量 2,050(年間電子部品出荷数量(億個))× 価格 0.15(出荷部品1個当たり平均売上(ドル))→ 売上 297 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場の実質成長と逆行して数量が減る。高価格品の構成低下で単価上昇も物価を下回る。
  • ファーネル:数量 19.5(年間出荷受注明細(百万行))× 価格 120(受注明細1行当たり平均売上(ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 1 億ドル。注文数はほぼ横ばい。競合の即納網と価格比較によって販売差益が縮小する。

倍率:10年目のROE5.6%はk9.5%を下回るため、利益を留保しても資本コストを稼げない。正当化PERを強気側と同じようには使わず、収益力の低下と運転資本の回収可能性を基準に資産価値を評価する。PBR0.8倍は現在の自己資本50.2億ドルに対する倍率であり、10年間の留保利益で増えた71.7億ドルを床の分母にはしない。算出時価総額は40.16億ドル。10年目純利益4.0億ドルをk9.5%で資本化した42.1億ドルより低く、売却可能資産の保守的な床18.7億ドルより高い。

確率:アジアの大手代理店とメーカー直販の拡大は、足元の需要回復と独立に進む。流通網そのものは残るが、営業利益率が低迷する可能性を重く見て25%とした。

悲観 15% 悲観:大量流通の役割を失い、利益を生まない在庫網になる 利益 −2 億ドル · PBR 0.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 24.07 ドル20 億ドル

アジアの大手メーカーが直販と独自の調達基盤を広げ、アヴネットを経由する取引が減る。AIを使った調達システムによって顧客は在庫と価格を瞬時に比較でき、従来の仲介手数料はさらに削られる。電子部品流通の年間出荷数量は1600億個に縮小し、平均販売単価も物価上昇を大きく下回る0.117ドルにとどまる。

部品メーカーは需要が集中する品目を直接販売し、アヴネットには低利益率で在庫負担の大きい商品が残る。ファーネルでもディジキー、マウザー、RSグループが品ぞろえと配送網を拡大し、注文は1400万行まで減る。倉庫や情報システムの固定費を削れず、主力事業の営業利益率は2.1%、ファーネルは3.0%となる。

全社営業利益は約1.6億ドルまで落ち、借り換え後の利息を賄えず純損失を計上する。前半に残った利益は後半の在庫評価損と事業再編費用で失われ、10年間の純損益累計はマイナス17億ドルとする。正味の還元は配当中心の3億ドルに縮む。資金の確保を優先して設備と販路を整理し、会社は小さな流通企業として存続する。利益を生む堀はほぼ失われるが、売掛金、在庫、物流資産の一部には換金価値が残る。

  • エレクトロニック・コンポーネンツ:数量 1,600(年間電子部品出荷数量(億個))× 価格 0.12(出荷部品1個当たり平均売上(ドル))→ 売上 187 億ドル・営業利益 4 億ドル。メーカー直販と競争で数量が約3分の1減る。平均単価は10年間で約6%しか上がらず、実質では大きく下落する。
  • ファーネル:数量 14.0(年間出荷受注明細(百万行))× 価格 100(受注明細1行当たり平均売上(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 0 億ドル。競合の即納網に注文を奪われ、配送と倉庫の固定費を十分に吸収できない。

倍率:10年目は純損失であり、利益基準のPERは使わない。資産価値が崩れる構造負けの筋書きとして、現在の自己資本50.2億ドルに0.4倍を適用し、時価総額20.08億ドルとする。10年後の帳簿自己資本30.2億ドルに対する倍率ではない。過去の谷のPBRから決めたものでもなく、売掛金、在庫、設備の回収可能価額と全負債を照合した保守的な残余価値18.7億ドルをわずかに上回る水準である。

確率:10年の悲観は単なる景気後退でなく、メーカー直販と競合の規模拡大で事業構造が劣化する場合である。過去にも利益率1%台の年があり、純負債の増加で失敗時の損失が拡大するため15%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

エレクトロニック・コンポーネンツ

半導体、受動部品、コネクタ、組み込み機器などを製造業者へ大量供給する主力事業。設計支援、品質保証、在庫、与信、世界各地への配送を組み合わせて販売差益を稼ぐ。

数量年間電子部品出荷数量(億個)価格出荷部品1個当たり平均売上(ドル)売上営業利益
今 2026/12 2,350 0.11 259 9
10 年後 中立 2,550 0.16 395 15

取り方:2026年6月期の事業別売上258.519億ドルと営業利益8.985億ドルは10-Kのセグメント開示。会社が公表する年間約2350億個の全社出荷規模を、数量の大部分を占める主力流通事業の代理値として使用した。ファーネルの出荷もわずかに含み、EC単独の2026年監査済み出荷数量ではない。258.5億ドル÷2350億個から平均約0.11ドルを逆算し、単価には半導体と受動部品の製品構成の違いも含める。会社の数量情報はhttps://www.avnet.com/americas/resources/tariff-information 、セグメント情報はhttps://www.sec.gov/Archives/edgar/data/8858/000110465926096346/avt-20260627x10k.htm 。ECIAによる2025年正規代理店市場2310億ドルの推計に対し、同事業の2025年売上207.5億ドルは約9.0%に相当する。市場シェアは金額の参考値であり、個数シェアと同一ではない。2026年の値上がりには高価格部品の構成増加が含まれ、すべてを恒久的な単価上昇とみなさない。

ファーネル

電子回路の試作、研究開発、保守向けに少量多品種の部品、工具、開発用基板などを販売する高サービス型の流通事業。即納と品ぞろえによって大口流通より高い粗利益を目指す。

数量年間出荷受注明細(百万行)価格受注明細1行当たり平均売上(ドル)売上営業利益
今 2026/12 19.0 94 18 1
10 年後 中立 23.5 130 31 2

取り方:ファーネルは年間1900万行超の注文を出荷し、約95万種類の在庫品と2000社超の供給元を扱うと説明している。https://www.farnell.com/products-and-expertise/ 。2026年6月期の売上17.808億ドルと営業利益1.057億ドルを10-Kから取り、1900万行で除して平均約93.73ドルを推定した。公表数量は年度を固定した監査済み数値ではなく、2026年の注文量を直接示すものではないため、実際の注文単価と数量には誤差がある。競合はディジキー、マウザー、RSグループ。小口・即納流通だけの世界市場規模と各社シェアは独立して公表されていないため、ECIAの正規代理店市場2310億ドルを上位市場とし、ファーネル単独の2025年売上約14.5億ドルはその0.6%程度と位置づける。この比率は小口専門市場での競争力を表すものではない。

リスクと懸念

在庫循環と運転資金の膨張

部品商社は売上が伸びるほど仕入在庫と売掛金が増える。2026年6月期は売上が回復したが、営業キャッシュフローは約3億ドルの赤字だった。メモリなど高価な部品を積み増した後に需要が減れば、会計上の利益より先に現金が減る。在庫の回転日数と売掛金回収日数が長期化すれば、利益の成長を株主の利益と見なせない。

メーカー直販と大口顧客の集中調達

半導体メーカーと大型電子機器メーカーの取引が直接化すれば、流通市場の全体需要が伸びてもアヴネットの販売数量は減る。調達システムの統合と価格比較の普及は、商社の在庫や与信の価値を残しつつも、取り次ぎ部分の利益を削る。数量シェアの低下と営業利益率の悪化が同時に起こる点が危険である。

アジアの大手代理店との価格競争

WTマイクロエレクトロニクスとWPGは、世界の正規代理店市場でアヴネットを上回る規模を持つ。アジアの製造拠点に近い強みがあり、数量の大きい半導体取引では競争が激しい。アヴネットが失注を避けるため販売差益を削れば、売上は維持できても資本コストを超える利益を残せない。

純負債と借り換え金利

純有利子負債は約33億ドルで、直近EBITDAの3倍を超える。回転信用枠の増額は必要な資金を調達しやすくするが、借金を減らすものではない。5%台後半の借り換え金利が続けば、利益率の低い商社には重い。需要後退と在庫増加が重なると、自社株買いの余力だけでなく、取引先への安定供給にも影響しうる。

ファーネルの収益性と買収効果

ファーネルは少量多品種の即納という差別化を持つが、ディジキー、マウザー、RSグループが同じ需要を狙う。過去には二桁の営業利益率を稼いだものの、2026年通期では約6%だった。小口注文の成長より配送費と在庫費用の増加が速ければ、買収時に期待した高収益化は実現しない。

AIによる調達自動化と流通機能の再編

アヴネットの中心は物理的な部品の販売であり、人月課金の業務サービスや席課金SaaSではないため、AIエージェント代替の指定類型には該当しない。ただしAIが部品選定、見積比較、発注、代替品検索を自動化すれば、従来の販売支援に払われた利益は削られうる。在庫、品質保証、与信、配送に残る価値と、画面上の仲介機能が失う価値を区別して見る必要がある。

地政学、関税、輸出規制

電子部品の生産と組み立てはアジアに集中し、米中の輸出規制や関税が部品の流れを変える。迂回調達や代替品の提案は商社の役割を増やすこともあるが、対象部品が取引禁止になれば売上そのものが消える。特に中国向けの取扱数量と米州向けの仕入価格が同時に変化する場合、物流や在庫の調整では吸収しきれない。

今後の分かれ目

電子部品流通の営業利益率が複数年度にわたり4%台を維持し、在庫回転日数も短縮したら
数量の回復が現金創出につながり始めた証拠となる。やや楽観の確率を高め、追加資本の収益性が改善したかを確認する。
2027年以降もファーネルの営業利益率が9%以上で安定し、注文数も増え続けたら
小口・即納の高付加価値化が定着したと判断できる。中立のファーネル利益率7.5%は引き上げ余地がある。
売上が増えているのに営業キャッシュフローの赤字が続き、純負債がさらに積み上がったら
運転資本の負担が事業の利益を吸収しているとみる。やや悲観の確率を上げ、買い戻しの継続可能性を厳しく評価する。
メーカー直販が拡大し、電子部品出荷数量が市場全体の成長に反して減少したら
流通網の規模という堀が弱まっている。単価上昇で売上が保たれていても、やや悲観または悲観の構造に近づく。
WTとWPGに対してアジアの主要顧客を失い、営業利益率が2%台に下がったら
価格競争に負けた結果と判断し、利益を回復できるという中立の前提を見直す。販売拠点と在庫の整理費用も考慮する。
正味の株主還元が営業キャッシュフローの範囲に収まり、純有利子負債が着実に減ったら
資本配分の規律が改善した証拠となる。借り換え負担と悲観時の損失が小さくなり、長期保有の確信度が上がる。

見ておくもの

  • エレクトロニック・コンポーネンツの売上成長率、実質出荷数量、営業利益率
  • ファーネルの売上、注文明細数、営業利益率
  • 在庫回転日数、売掛金回収日数、営業キャッシュフロー
  • 純有利子負債とEBITDAの比率、借入金の平均利率
  • WT、WPG、アローに対する地域別・品目別の販売シェア
  • メーカーの直接販売比率と大口顧客の調達方式
  • 株式報酬を差し引いた配当・自社株買いの正味還元額
  • 2026年11月4日発表予定の2027年6月期第1四半期決算とその後の会社予想
  • 輸出規制、関税、電子部品の需給とメモリ価格の変化

倍率と資本コストの決め方

現在の株価や過去・同業のPER、PBRを将来倍率の出発点にはしていない。数量は実質出荷個数と注文明細数、価格は各単位の名目販売額で組み立てた。資本コスト9.5%、通常の堀によるRONIC、10年目以降の事業成長率から正当化PERの上限を計算した。中立は上限約11.05倍に対する10.72倍である。悲観側のPBRは10年間で積み上がった自己資本を床の分母にせず、現在の自己資本と回収可能資産を基準とする。米国基準でリースは既に負債に認識されており、余剰純現金の上乗せはない。GAAP利益には株式報酬費用を含め、正味還元では希薄化分を控除した。価値約49.7億ドルと現在の約73.5億ドルの差は約マイナス32.4%で、結論は割高となる。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%に、景気循環+0.5%、値決めの弱さ+0.5%、純負債+0.5%、事業寿命0%を加えて9.5%。株価のβや現在の市場倍率は使っていない。資金繰りは監視を要するが、直ちに存続を疑う状況ではないためdistressによる追加上乗せはしない。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) 適正 INGMINGM 世界2位級の流通網と自動化は効くが、薄利・資本拘束・支配株主を考えると今は小幅な割安にとどまる 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.7%) 適正 ユニバーサル・ディスプレイOLED 有機ELの発光材料と特許収入に強い堀を持つ優良企業。価格はおおむね適正だが、青色材料の成功と特許更新が10年後の価値を大きく左右する 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 キンドリル・ホールディングスKD 重要システムの運用には根強い需要があるが、AIによる工数減少と高金利の借金、会計統制の弱さを考えると、現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 ヴォンティエ・コーポレーションVNT 給油設備の首位基盤と厚い現金創出力は評価できるが、電動化と業務ソフトの代替を織り込むと、現状は適正圏で安全域が薄い 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.1%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シーラス・ロジックCRUS 音響半導体の設計力と厚い現金は魅力だが、売上の9割をアップルに頼るため、10年の価値には今の値段ほどの安全域がない 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 アロー・エレクトロニクスARW 電子部品の調達網は10年先も要るが、値決め力の弱さと運転資金の重さに照らすと、回復を織り込んだ現在の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 アムドックスDOX 通信会社の課金基盤には深い乗り換え障壁があるが、AIで人月収入が削られるため、還元を含めても現在の値段はやや割高 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アムコー・テクノロジーAMKR 半導体の後工程を担う世界大手。AI向け先端実装の商機は大きいが、巨額の新工場投資と顧客の交渉力を考えると今の価格には安全域が乏しい 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −24.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ジェンパクトG 業務の奥まで入り込んだ強みはあるが、AIが人の作業量そのものを減らすため、10年の株主価値には安全域が乏しく割高だ。 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 TDシネックスSNX 世界首位のIT流通網とAIサーバー受託の伸びは魅力だが、薄い利益率と運転資金の重さに照らせば現状は割高である 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) 割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 IRENIREN 電力接続とAIクラウド契約に大きな成長余地がある。しかしGPU更新、借金、増資の負担が重く、10年後の利益を慎重に評価すると現状は割高である。 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +7.1%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 台湾積体電路製造(TSMC)TSM 先端半導体の製造で世界最大の堀を持ち、AI時代にも不可欠な企業。ただし巨額の海外投資と台湾リスクを考えると、現在の時価総額には十分な安全域がない 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 クレド・テクノロジー・グループ・ホールディングCRDO AECの先行優位は本物だが、大口顧客と光・銅の世代交代に左右される。将来の成功を相当織り込む現在の評価は割高と見る 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 TTMテクノロジーズTTMI 防衛向けの認証とAI用高密度基板は強みだが、設備増強と高値買収の回収は未確定で、現在の時価総額には長期株主の安全域が乏しい 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −36.6% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 アステラ・ラブスALAB AIサーバーの接続を支える設計力は魅力だが、顧客集中と株式報酬を織り込むと、10年先を見ても約37%割高である 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −37.3% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ドルビー・ラボラトリーズDLB 映像と音響の世界標準を支える強い事業だが、特許の更新に要る投資と限られた増分利益を考えると、10年先の価値に対して現在の株価は割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ERICERIC 世界の通信網に深く根を張るエリクソンだが、無線設備の低成長と買収の失敗が重い。10年先も事業は残るが、現在の株価には十分な安全域がない 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −39.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 センサータ・テクノロジーズST 自動車の安全を支える設計採用の強みは残るが、買収減損と借金を考えると、10年先の利益に照らして株価に十分な安全域がない 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 MKSMKSI 半導体の真空制御から先端基板の化学処理まで深い技術の堀を持つ。ただし買収負債と設備投資の循環を考えると、現在の株価は割高である 本質価値との差 −40.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ニュータニックスNTNX 仮想化基盤の乗り換え需要をつかむ有望企業だが、税効果を除いた利益と株式報酬を重視すると、現在の時価総額には十分な安全域がない 本質価値との差 −40.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 サンミナSANM ZT買収でAIラック製造へ踏み込んだが、値決めの弱さと顧客集中が残る。10年の稼ぐ力から見れば今は割高で、安全域が薄い 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −41.3% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ユビキティUI Wi-Fi 7でシェアを伸ばす優良企業だが、創業者支配と先取りされた価格に安全域は乏しい 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ズームインフォ・テクノロジーズGTM 独自の企業データは残るが、AIが営業の席課金を崩し始めた。厚い負債と旧株主への税利益配分を踏まえると、現値には安全域が乏しい 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ペガシステムズPEGA 使命中枢の業務基盤には強い堀があるが、AI代替と訴訟を背負う現値は10年価値を先取りし、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 ウィプロWIT 世界的大手のIT受託企業だが、AIが工数課金を侵食する。現金と還元は支えでも、10年価値には安全域がなく割高。 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 セムテックSMTC 光通信とLoRaには大きな成長余地があるが、2030年の高い目標を実現しても現在の株価には安全域が乏しく、割高とみる 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 インフォシスINFY AI関連収入は増えても人月課金の縮小が重い。還元力と財務は優秀だが、10年価値にはまだ大きな安全域が足りない 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 グローバルファウンドリーズGFS 特殊半導体の製造技術と日米の新工場計画には価値があるが、巨額の再投資と価格競争を考えると現状の時価総額には安全域が乏しい 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 モビリティ・グローバルMBGL 車両履歴データの堀は強いが、AIによる販売支援の中抜きと独立後の負債を考えると、現値には十分な安全域がない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −47.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ファブリネットFN 光学の難工程で優れた利益率を稼ぐが、巨大顧客への依存と設備投資の重さを織り込むと、現値に長期の安全域はない 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 ラリアント・コーポレーションRAL 送電網監視と防衛向けの堀は厚いが、計測事業の大型買収失敗と収益回復の不確実性に対して、現状の時価総額には安全域が乏しく割高と見る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 アイ・ピー・ジーフォトニクスIPGP 新用途の回復は本物でも、価格競争で崩れた利益率の再建を先取りしており、今の時価総額は割高である 本質価値との差 −51.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −51.8% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SS&Cテクノロジーズ・ホールディングスSSNC 金融の記録基盤には強い堀が残るが、AIによる業務量とソフト単価の縮小を考えると、長期株主にとってなお割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −52.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 EPAMシステムズEPAM AI導入の実績と顧客基盤はあるが、人月課金の縮小が利益の寿命を削る。還元を含む10年価値からは割高 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 テラウルフWULF 839MWの長期契約は本物だが、電力開発の堀より負債と希薄化が重い。10年価値では割高 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 NOKNOK AI向け光通信と通信特許には強みがあるが、無線設備の薄利と資本効率が重い。成長期待を織り込んだ現在の株価は割高と見る 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.6% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 エバーピュアP AI向けストレージと大口クラウド顧客の伸びは本物だが、株式報酬を含む利益で測る10年価値には約6割の割高感が残る 本質価値との差 −56.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ラムバスRMBS サーバー用メモリの要所を握る優良企業だが、特許の更新と競争の不確実性を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を約58%下回る割高水準にある 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 ビル・ホールディングスBILL 決済網と法人カードには残存価値があるが、AIによる業務ソフトの代替と収益性の弱さを考えると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.5% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 ズーム・コミュニケーションズZM 会議と電話の顧客基盤、豊富な純現金は強みだが、AIの席課金代替と一過性の投資益を除くと現在の評価に安全域は乏しい 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −60.1% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 アドバンストエナジーインダストリーズAEIS 半導体プラズマ電源の首位とAI向け高効率電源は魅力だが、顧客集中と買収・希薄化を織り込むと現在の時価総額に安全域はない 本質価値との差 −60.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 エラスティックESTC 検索と監視の基盤はAI時代にも残るが、税効果で膨らんだ純利益と重い株式報酬を除いて測ると、現値に安全域はなく「割高」。 本質価値との差 −60.6% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 ドロップボックスDBX ファイル保管は残るが、法人席課金のAI代替と借入依存の買い戻しが重い。10年の株主価値から見れば割高 本質価値との差 −61.1% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −61.1% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −62.1% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 クラビヨKVYO 使用量課金とデータ基盤は強いが、AIとShopify依存を織り込むと現在の時価総額には安全域がない 本質価値との差 −62.4% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.4% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 センチネルワンS 自律型防御は10年後も必要だが、成長企業から利益企業への転換はまだ未証明。株式報酬と巨大競合の圧力を織り込むと、現在の評価に十分な安全域はない 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 UMCUMC 成熟工程の受託製造は10年後も必要だが、値下げと巨額の増設負担を織り込むと、現在の時価総額には安全域が乏しい 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 フォームファクターFORM 高密度プローブカードはAI半導体の検査に欠かせないが、顧客集中と設備負担を考えると現在の時価総額には大きな安全域の不足がある。 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −63.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 モンゴDBMDB データベースの置き換えにくさは本物だが、株式報酬を差し引くと利益の厚みが不足する。10年先を見ても現状の値段に安全域はない。 本質価値との差 −63.8% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −64.2% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 ルーブリックRBRK 復旧の不可欠さと顧客拡大は本物だが、株式報酬込みの利益と競争を考えると、今の時価総額には10年先の成功が織り込まれすぎている。 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 ダイナトレースDT 可観測性の基盤と顧客の粘着性は魅力だが、株式報酬と大型買収後の利益を吟味すると、10年先の価値に対して現値は割高である 本質価値との差 −64.5% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 EXLサービス・ホールディングスEXLS 保険・医療のデータ基盤と成果報酬には競争力があるが、AIによる人月需要の縮小を織り込むと、現在の時価総額は割高 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 コグネックスCGNX 工場と物流の目を担う技術と顧客基盤は強いが、過去の再投資効率には疑問が残り、今の時価総額には長期株主が求める安全域がない 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 アレグロ・マイクロシステムズALGM 磁気センサーの首位と電源ICの伸びしろは魅力だが、株主の手に残るGAAP利益に比べて現在の時価総額は高すぎる 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 アントゥー・イノベーションONTO HBMの積層と先端実装の検査には確かな需要がある。しかし競争と買収負担を踏まえると、今の値段には十分な安全域がない 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ユーアイパスPATH AI関連の契約は伸び始めたが、既存RPAの代替と株主還元の実効性を考えると、10年の本質価値に比べて割高 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 リテルヒューズLFUS 電気の安全を守る部品には長持ちする強みがあるが、半導体の減損と買収依存を踏まえると、今の値段には安全域が乏しく割高である 本質価値との差 −66.5% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −66.7% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 ペイコム・ソフトウエアPAYC 給与・税務の基盤は残るが、AIによる業務画面の代替と借入を伴う巨額還元を織り込むと、現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 −67.3% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 サイタイムSITM 発振器とクロックの技術力は確かだが、巨額買収と株式希薄化を吸収する利益に対し、現時点の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −67.5% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 ASXASX 半導体後工程の世界首位でAI需要の追い風は強いが、巨額増設の回収が読みにくく、現在の評価には長期株主の安全域が乏しい 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 SAPSAP 会計・調達の記録基盤は十年後も残るが、AIが利用席と導入工数を削るため、現在の時価総額は長期の稼ぐ力に比べ割高 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −5.8%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −67.9% · 10 年 割高(年 −4.7%) 割高 SKHYSKHY HBM首位の技術力と巨額還元は魅力だが、メモリの山の利益を永続とみなせず、10年の本質価値は基準時価総額を約66%下回る 本質価値との差 −68.6% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 デジタルオーシャンDOCN AI推論向けクラウドの成長は本物だが、設備負担と希薄化に比べ株価の期待が大きい。10年の本質価値では割高と判断する 本質価値との差 −68.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 ペイロシティ・ホールディングPCTY 給与・税務の記録基盤には堀があるが、人事SaaSのAI代替と高い取得価格を考えると長期の安全域に乏しく、割高である 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 バイコアVICR AI電源の独自技術と特許使用料には大きな価値があるが、製造拡張と特許収益の成功を先取りした時価総額には安全域が乏しい 本質価値との差 −70.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ラティス・セミコンダクターLSCC 低消費電力FPGAの設計採用には粘りがあるが、AMI買収後のGAAP利益と希薄化に比べ現時点の値付けは高く、10年の確率加重価値では割高と判断する 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.4% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 サムサラIOT 車載センサーと独自の現場データには堀があるが、株式報酬を差し引いた10年の利益に対して今の時価総額は大幅に割高 本質価値との差 −71.4% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 インテグリスENTG 半導体の歩留まりを守る材料と高純度部材には深い堀があるが、買収負債と薄い株主還元を踏まえると現在の評価は割高である 本質価値との差 −71.8% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −7.2%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −73.6% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 リングセントラルRNG 電話回線の運用基盤は残るが、席課金がAIに削られる。利益回復と減債を認めても10年の価値は大幅な割高を示す 本質価値との差 −73.8% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −74.3% · 10 年 割高(年 −5.6%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −75.0% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 トーストTOST 飲食店の決済と業務記録を握る堀は本物だが、AIによる周辺ソフトの代替と利益率の限界を考えると、長期の本質価値に比べて割高 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 ビアビ・ソリューションズVIAV 高速通信の品質を測る技術と紙幣の偽造防止に堀はあるが、買収後の利益回復を考えても今の時価総額には大きな安全域がない 本質価値との差 −75.4% · 10 年 割高(年 −5.7%) 割高 ドキュサインDOCU 電子署名の規模と契約データには堀があるが、AIによる既存課金の侵食は重い。10年先の利益と還元を考えても割高 本質価値との差 −75.7% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 ゼットスケーラーZS ゼロトラストの通信基盤には強い堀がある。しかしAIによる席課金の縮小と巨額の株式報酬を考えると、10年先の利益でも今の時価総額を支えきれず、評価は割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −76.9% · 10 年 割高(年 −9.1%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −76.9% · 10 年 割高(年 −7.7%) 割高 アプライド・オプトエレクトロニクスAAOI AI向け光通信の急成長は本物だが、顧客集中と巨額の設備投資が重く、10年の本質価値には大きな安全域がない 本質価値との差 −77.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 アップフォリオAPPF 不動産会計と決済を握る強みは本物だが、AIによる業務の再編と成熟後の利益を考えると、長期の安全域に乏しい割高な株価 本質価値との差 −77.1% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −77.9% · 10 年 割高(年 −9.3%) 割高 デュオリンゴDUOL 習慣化と無料学習のブランドは強いが、AI家庭教師の代替と一時的な税益を除く利益を考えると、10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −8.1%) 割高 ベントレー・システムズBSY インフラ設計の深い堀と高い顧客定着率は魅力だが、AIによる利用席数の減少と現在の利益水準を考えると、長期の安全域が乏しく割高 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 ガイドワイア・ソフトウェアGWRE 損保の契約と保険金支払を支える基幹ソフトには強い堀があるが、AI代替と大型買収の負担を考えると、現値に長期投資の安全域は乏しい。 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −9.1%) 割高 トゥイリオTWLO 世界最大級の通信API基盤は10年後も必要だが、通信会社への依存と株式報酬が利益を薄くする。現在の評価は将来の成功を大きく先取りしており、割高と判断する。 本質価値との差 −80.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 ハブスポットHUBS 顧客データ基盤には本物の堀があるが、AIによる席課金の代替と株式報酬を考えると、10年価値は現時価を大幅に下回る 本質価値との差 −80.3% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −80.6% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 クオンティニュアムQNT 技術の先行は本物だが、商用の堀と黒字化は未証明で、約99億ドルの評価には十年の最良に近い成功が要る 本質価値との差 −82.3% · 10 年 割高(年 −7.3%) 割高 コアウィーブCRWV AI計算基盤の需要は本物だが、借入とGPU更新費を引いた株主利益はまだ証明されていない。長期の本質価値は市場評価を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 プロコア・テクノロジーズPCOR 現場の共同記録には堀があるが、買収後の資金負担とAIによる事務ソフトの縮小を考えると、長期のオーナー利益に対して割高 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 ギットラブGTLB ソフト開発の記録と統制を握る有望な基盤企業だが、AIによる席課金の縮小と株式報酬を考えると、今の時価総額には長期の安全域がなく、割高と判断する。 本質価値との差 −83.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 メイコム・テクノロジー・ソリューションズ・ホールディングスMTSI 光通信と高周波の独自技術は生き残るが、巨額の期待に対して株主へ帰るGAAP利益がまだ足りず、割高と判断する 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 アプライド・デジタルAPLD 1,410MWの長期契約は魅力だが、建設債務と優先出資者への分配が重い。普通株主に残る利益を測ると、現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 −83.5% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 スノーフレークSNOW 企業データを束ねる基盤には堀があるが、株式報酬を差し引いた利益が株価に追いつかない。10年先の本質価値からは割高である。 本質価値との差 −83.6% · 10 年 割高(年 −9.7%) 割高 マンハッタン・アソシエイツMANH 倉庫と受注の実行基盤には深い乗り換え費用がある。しかし導入工数のAI代替と高い株価を考えると、10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −83.6% · 10 年 割高(年 −13.1%) 割高 クラウドフレアNET 世界の通信を守る堀は強い。しかしGAAP利益と株主の取り分から10年後を測ると、現在の時価総額は本質価値を大幅に超える。 本質価値との差 −84.0% · 10 年 割高(年 −9.5%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −84.8% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −86.2% · 10 年 割高(年 −14.2%) 割高 オクタOKTA 企業の認証基盤は10年後も必要だが、席課金の縮小と巨大競合を織り込むと、株価はGAAP利益の裏付けを大きく先取りしており割高だ。 本質価値との差 −87.0% · 10 年 割高(年 −13.0%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −13.6%) 割高 IonQ INCIONQ 量子計算の有望な技術と米国内の製造基盤を得たが、収益化・競争・希薄化の不確実性に対し、現在の時価総額には安全域がない 本質価値との差 −88.0% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 アトラシアン クラスATEAM 仕事の履歴を握るJiraの堀は厚いが、AIによる席課金の縮小と株式報酬を考えると、現在の値付けには大きな安全域不足がある 本質価値との差 −88.0% · 10 年 割高(年 −13.1%) 割高 ユニティー・ソフトウェアU ゲーム開発基盤の強みとAI広告の急成長は魅力だが、株式報酬を差し引いた稼ぐ力では現在の時価総額を支えきれず、大幅な割高 本質価値との差 −89.0% · 10 年 割高(年 −10.2%) 割高 ビアサットVSAT 衛星通信網と周波数免許には長く残る価値があるが、巨額の負債と低軌道衛星との競争を考えると、現在の時価総額には大きな安全域がない 本質価値との差 −91.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 フィグマFIG 共同設計の強固な基盤は残るが、AIによる席課金の代替と株式報酬がオーナー利益を圧迫し、10年先の価値に対して割高 本質価値との差 −95.2% · 10 年 割高(年 −15.6%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. アヴネット 2026年6月期 Form 10-K:事業別売上、営業利益、財務、運転資金、買い戻し
  2. アヴネット 2026年8月5日決算発表:2026年6月期第4四半期と2027年6月期第1四半期の見通し
  3. ECIA・TrustedParts 2026年版世界正規電子部品代理店上位50社調査:2025年市場規模と競争状況

分析日 2026-10-23