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シノプシス SNPS

設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)234.45 ドル449 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)422.5 ドル809 億ドル差 −44.5%
10 年後から見ると 割高 価値 234.45 ドル449 億ドル · 差 −44.5% · 期待の年率 +1.3%
期待の年率リターン(10 年)+1.3%資本コスト比 −7.5 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

シノプシスは、半導体設計ソフト(EDA)でケイデンスと並ぶ 2 強の一角で、2025 年 7 月に約 350 億ドルでアンシス(Ansys)を買収し、機械・熱・流体・電磁の物理シミュレーションまで事業を広げた。2025 年 10 月期の売上は 70.5 億ドル(+15%)、アンシスを通期で数える 2026 年 10 月期の売上目標は 97.2 億ドル。会計上の営業利益率は買収の償却・株式報酬・リストラ費用で約 10% にとどまり、会社の見せる非 GAAP の 41.5% と大きく離れる。

事業の質は、複数年契約の経常収益、受注残 109 億ドル、EDA の寡占にある。弱いのは、アンシス買収で膨らんだ有利子負債(2026 年 7 月末で約 100 億ドル、現金 36 億ドル)、2025 年度に中国の規制と大手ファウンドリ顧客の需要不足で崩れた IP 事業、そしてケイデンスよりも遅い EDA の伸び(2026 年 5〜7 月期の EDA は +8.5%、ケイデンスのコア EDA は 4〜6 月期に +18%)である。

部門ごとに数量(市場の実質規模)× 価格(シェア × 単価)で積み上げ、資本コスト 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)・g 4.0%・ROE から利益ベースの正当化 PER を出すと、堀は強い(RONIC 14.7%)ので 15.3 倍。その 8 割の 12.3 倍を中立の 10 年後(2035 年 10 月期)に置いた。売上は 204 億ドル、純利益は 61 億ドル、時価総額は約 753 億ドル。純利益は今の 4 倍以上になるが、倍率が 65 倍から 12 倍へ縮み、さらに年 8.75% で割り引くため、確率で加重した本質価値は今の時価総額の 52%(差 48%)で、結論は「割高」。事業の質への評価は高いが、値段が先取りしている成長は、利益ベースの倍率では正当化できない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業はあるか」を問う。チップを設計する限り設計ソフトは要り、複雑さは増え続けるので、答えははっきりしている。「今より強いか」は、アンシスとの一体提案・AI 設計・熱の統合解析が堀を広げる方向、IP の失速・ケイデンスの攻勢・中国の国産化・AI による座席の減少が狭める方向に働き、純度は中〜高である。

オーナー利益は、フリーキャッシュフロー(2026 年度の見通し 約 26 億ドル)から株式報酬(約 11 億ドル)を引いた約 15 億ドルが目安で、今の時価総額 871 億ドルに対して約 1.7% にすぎない。国債の 5% に追いつくには、利益が 3 倍以上にならなければならない。2027 年度に FCF が約 31 億ドルへ、さらに 2030 年度まで年 20% 台で伸びるという会社の計画をそのまま信じても、割り引くと今の値段にほぼ届く程度で、安全域は無い。

資本配分は、買収(アンシス 約 350 億ドル)で事業の幅を広げた一方、借金と償却で利益の質が見えにくくなった。経営の質は高いが、買収後の統合・IP の立て直し・借金の返済が順調に進むかが見えるまでは、確信度を下げる。倍率は正当化 PER 15.3 倍の 8 割(中立の 10 年で 12.3 倍)にし、成長の鈍化と AI のリスクは悲観の確率と数量・シェア・価格で表した。

何で稼ぐ会社か

売上は 3 つに分けて見る。第一はコア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用のハードウェア)で、2025 年 10 月期に約 45 億ドルと推定(売上の約 64%)。論理設計・配置配線・回路の電気的検証・アナログ設計・ハードウェア・エミュレーションといった、チップ設計の全工程のソフトと専用機を、複数年の使用権契約で売る。顧客はエヌビディア・アップル・ブロードコム・クアルコム・AMD・TSMC・サムスンなどで、AI の設計エージェントは使用量や成果に応じた課金の形を探っている。

第二は半導体 IP(約 18 億ドル、約 25%)。インターフェース(PCIe・UCIe・DDR・HBM)や基盤の設計済み回路を他社のチップに組み込ませる事業で、シノプシスは世界最大級。ただし 2025 年度は、中国の輸出規制、大手ファウンドリ顧客(社名は非公表)の需要不足、ロードマップ判断の失敗が重なって落ち込み、2026 年 5〜7 月期にようやく前年比 +11%(4.7 億ドル)へ戻った。

第三がアンシスから引き継いだシミュレーション・解析で、2026 年 10 月期に約 29.8 億ドル(通期の会社見通し)。構造・流体・電磁・光学・半導体物理のソフトを、航空宇宙・自動車・産業機械・半導体に年単位の使用権で売る。調整後営業利益率は設計ソフト全体で 45% 台(2026 年 5〜7 月期は 45.2%)だが、買収の無形資産の償却(年 13 億ドル前後と推定)と株式報酬(年 11 億ドル前後)、リストラ費用(2026 年度に 3.8〜4.1 億ドル)を費用に入れた会計上の営業利益率は約 10% に落ちる。

優良さと弱いところ

堀は 3 つ。第一は切り替えの費用で、チップ 1 つの設計に数百人が数年かかり、途中でベンダーを替えると検証の環境・工場の認証済みの流れ・過去の設計資産を作り直す。第二は寡占で、シノプシス・ケイデンス・シーメンス EDA の 3 社が市場の 85% 超を握り、新規参入は極めて難しい。第三は幅で、シノプシスは設計の入口から出口まで、さらにアンシスで熱・構造・電磁のシミュレーションまでを 1 社で提案できる唯一の会社になった。エヌビディア・シスコ・メディアテック・サムスンファウンドリが検証済みとする、熱解析を設計の流れに直に組み込んだ「マルチフィジックス・フュージョン」はその具体例で、2027 年から EDA の伸びに寄与すると会社は言う。

資本効率は見かけほどよくない。帳簿の自己資本利益率は 2025 年 10 月期に 4.7%(のれんと無形資産が自己資本 283 億ドルを膨らませ、償却が利益を削る)。アンシスを入れる前の 2023 年は 20%。買収で伸びる会社なので、のれんは除かずに式の ROE を置いた。営業利益率は非 GAAP で 41.5%(2026 年度)から 2027 年度に約 44%、2030 年度に約 50% を会社は掲げるが、株式報酬を費用に入れた会計上の値は 2035 年でも 35% 前後と置いた。

弱点は、IP 事業の判断の誤り(2025 年度の減速と、リストラで約 2,000 人・約 10% の削減)、EDA の伸びがケイデンスに劣ること、借金(有利子負債 約 100 億ドル)、そして 2006 年に営業利益率が 2.8% まで落ちた過去がある景気の振れである。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

EDA・IP の世界市場は ESD アライアンスの集計で 2026 年 1〜3 月期に 57.5 億ドル(+12.7%)、年換算で約 230 億ドル。業界ノートの置き方では、EDA(IP を除く)は数量(設計の数と 1 チップの複雑さ)が実質で年 +4%、価格(設計者あたりの使用権の額)が年 +4% で、年 +8% に近い。半導体 IP は市場が約 85 億ドルで実質 +5%、CAE(シミュレーション)は約 200 億ドルで実質 +4%。

競争は 3 つの層で進む。第一は 2 強の取り合いで、ケイデンスは 2026 年 4〜6 月期にコア EDA が +18%、IP が約 +40%、受注残が過去最高の 81 億ドルと勢いがある。同じ時期にシノプシスの EDA は +8.5%(前年同期の +16% の反動もある)、IP は +11%。ケイデンスはデジタル実装と検証の取り合い案件で「圧力」を認めており、シノプシスは AI 設計エージェントとマルチフィジックスで取り返す構えだが、直近はケイデンスが速い。第二は中国で、エンピリアン(Empyrean 華大九天)などが 28 ナノ以上とアナログで国産化を進め、2025 年度のシノプシスの中国売上はアンシスを除いて −22%。米政府は 2025 年 5 月に中国向け EDA に許可を求め、7 月に解いたが、規制は再び動きうる。第三は AI で、設計エージェントが座席数を減らす面と、実行回数と探索を増やす面の両方がある。

循環でいえば、EDA は半導体の設計費が絞られると新規着手が減る。リーマン期の EDA 全体の売上はおよそ 5% の減にとどまったが、シノプシスの株価は山から谷で 43% 落ちた。今は AI 設備投資の山、受注残 109 億ドル、アンシスの統合(会社は 4 年目に 4 億ドルのコスト相乗効果を約束)が重なる、需要の強い局面にいる。

資本政策と M&A

アンシス買収(2025 年 7 月完了、約 350 億ドル、現金と新株の組み合わせ)のために借りた資金は 2026 年 7 月末で有利子負債 約 100 億ドル(短期 10.2・長期 90.2)、現金 36.1 億ドル。2025 年 12 月にエヌビディアが 20 億ドルを出資し、定期ローンの前倒し返済に充てた。リストラは従業員の約 10%(約 2,000 人)で、2026 年度の費用は 3.8〜4.1 億ドル。光学事業(OSG)とパワーアーティストは売却予定で、売上への影響は約 1.1 億ドル。

株主への還元は、2026 年に入ってからの 9 か月は自社株買い 3 億ドルと小さかったが、2026 年 9 月 30 日の投資家説明会で、フリーキャッシュフローの最大 5 割を還元する方針と、近く約 10 億ドルの自社株買いを示した。株式報酬(年 11 億ドル前後)で出る新株を打ち消すと正味の還元は小さい。配当はない。

今後の鍵は、アンシスののれんの減損が出ないか、借金の返済を急ぐあまり成長投資を削らないか、割高な局面で自社株買いを積まないか。IP のロードマップの誤りで壊れた価値を取り戻せるか。売られる側になる可能性は時価総額が大きく小さい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

シノプシスは AI 時代の設計の土台である。受注残は 109 億ドルで、2026 年通期の売上は 97 億ドルと 2025 年度の約 1.4 倍、2027 年度の見通しは +15% の 111.5 億ドル、非 GAAP の営業利益率は 44%(2030 年度に 50%)へ上がる。ハードウェア・エミュレーションは過去最高の四半期で、新規 12 社・既存 66 社の受注が重なった。IP は 2026 年 5〜7 月期に前年比 +11% へ戻り、会社は長期の伸びを 10% 台半ばとし、投資家説明会は IP を 17% 超、シミュレーション解析を 10% 超、EDA を 13% 超と置いた。

アンシスとの統合は独自の強みを生む。熱解析を設計の流れに直に組み込んだマルチフィジックス・フュージョンは、エヌビディア・シスコ・メディアテック・サムスンファウンドリが設計の収束を最大 10 倍速くすると検証し、2027 年から EDA の伸びに乗る。コスト相乗効果 4 億ドルは 4 年目に確実で、リストラはすでに進み、定期ローンは前倒しで返済した。エヌビディアが 20 億ドルを出資して AI 設計で組み、検証エージェントで RTL の検証が最大 50 倍速くなり、30 を超える顧客と協議が進む。アンシスの償却が減るにつれ、会計上の利益率は 2030 年に向けて大きく戻る。

慎重な見方

会社が見せる非 GAAP の利益は株式報酬と買収の償却を足し戻した値で、会計上の営業利益率は 2026 年度に約 10%、GAAP の 1 株利益は非 GAAP の約 4 分の 1 にとどまる。今の時価総額 871 億ドルは会計上の PER で約 65 倍。2030 年度まで年 15% で伸びても、倍率が 20 倍前後へ縮めば今の水準に戻らず、割り引くと今の値段に届かない。2022 年にソフトの倍率が一斉に縮んだのがその例だった。

ケイデンスとの取り合いで遅れが出ている。ケイデンスはコア EDA が +18%、IP が約 +40% で、シノプシスの EDA は +8.5%、IP は +11%。2025 年度の IP の失速はロードマップ判断の誤りと大手ファウンドリ顧客の需要不足で、一度失った顧客を取り戻すのは遅い。アンシスは 350 億ドルの大型買収で、のれんが自己資本の大半を占め、有利子負債は約 100 億ドル、減損が出れば利益と自己資本を同時に削る。約 2,000 人の削減は開発力の低下も招きうる。

中国は 2025 年度に −22%(アンシス除く)で、規制は突然動く。AI の設計エージェントは座席数を減らす面も持つ。顧客(エヌビディア・アップル・ブロードコム)は巨大で、自社の AI 設計基盤を整え、価格の交渉力を持つ。エヌビディアの出資も、顧客が株主になって価格を握るという見方ができる。リーマン期にはシノプシスの株価が山から谷で 43% 落ちた景気の振れも残る。

どちらに重みを置いたか

事業の質(寡占・切り替えの重さ・受注残・アンシスとの幅)では強気の見方が強く、値段(会計上の利益に対する倍率)では慎重な見方が圧倒的に強い。倍率は正当化 PER の 7〜9 割(中立の 10 年 12.3 倍。正当化 PER 15.3 倍・ROE 約 18%・g 4.0%・k 8.75%)で、純利益は株式報酬を費用に入れ、買収の償却だけを税引き後で戻した値で積んだ。確率は 10 年で楽観とやや楽観を合計 28%、やや悲観と悲観を合計 38% とし、IP の不振・ケイデンスとの差・借金で悲観側を厚くした(同じ領域のケイデンスより悲観側を 6 ポイント重く、楽観側を 5 ポイント軽く置いた)。本質価値は今の時価総額の 52%(差 48%)で、結論は「割高」。非 GAAP の利益を前提にした市場の見方との差が大きいので、確信度は中程度とする。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 362.20 ドル694 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 118.48 ドル227 億ドル)。 今の値に割り戻すと 234.45 ドル449 億ドル、今との差 −44.5%、 期待の年率 +1.3%(資本コスト 8.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 640.09 ドル1,226 億ドル 182.73 ドル350 億ドル +94.8% +6.9% 65.83 ドル126 億ドル
やや楽観 20% 503.25 ドル964 億ドル 155.58 ドル298 億ドル +55.9% +4.5% 131.77 ドル252 億ドル
中立 34% 393.03 ドル753 億ドル 133.13 ドル255 億ドル +24.5% +2.2% 178.90 ドル343 億ドル
やや悲観 24% 262.93 ドル504 億ドル 91.37 ドル175 億ドル −16.1% −1.7% 85.03 ドル163 億ドル
悲観 14% 97.21 ドル186 億ドル 39.68 ドル76 億ドル −67.6% −10.7% 19.17 ドル37 億ドル
加重平均100% 362.20 ドル694 億ドル118.48 ドル227 億ドル +13.8% +1.3% 480.68 ドル921 億ドル

今の株価時価総額 422.48 ドル809 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:AI 時代の設計の土台になり、売上 250 億ドル台・会計上の利益率 38% 利益 83 億ドル · PER 14.7 倍 · 株価時価総額 640.09 ドル1,226 億ドル

AI が設計の数量を増やし、マルチフィジックスと AI 設計エージェントが価格を引き上げ、IP が回復してシェアを取り戻す筋書き。コア EDA は市場の実質規模が年 5%(1.63 倍)、シェアは 33.6% から 35.9% へ上がり、単価は物価を 8% 上回って 120.3 億ドル。IP は市場が年 6%、シェアが 26.6% へ戻り(2025 年度の失速を取り返す)60.0 億ドル。シミュレーション・解析は市場が年 5%、シェアが 15.7% へ上がり 74.9 億ドル。売上は 255.3 億ドル(2025 年度の擬似値 90.5 億ドルの約 2.8 倍)、会計上の営業利益率は 38.7%(会社の 2030 年度の非 GAAP 50% から株式報酬約 9% と償却を引いた水準)、純利益は 83.4 億ドル(償却を戻した値)。10 年の正味の還元は約 350 億ドルで、借金は返し終えて純現金になる。10 年目の成長はおよそ 8% まで落ち、倍率は長期の g 4.5%(5.0% の伸びは 10 年目までの利益に入れた)の正当化 PER 18.1 倍の 9 割。

  • コア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用ハード):数量 220(コア EDA の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格。IP を除く))× 価格 54.7%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率(物価・値上げ))→ 売上 120 億ドル・営業利益 52 億ドル。コア EDA
  • 半導体 IP(インターフェース・メモリ・基盤 IP):数量 152(半導体 IP の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 39.5%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 60 億ドル・営業利益 19 億ドル。半導体 IP
  • シミュレーション・解析(アンシス):数量 326(設計・解析(CAE)ソフトの市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 23.0%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 75 億ドル・営業利益 29 億ドル。シミュレーション・解析

倍率:正当化 PER:事業の ROE 22.7%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.8% + 2/3 ×(ROE 22.7% − k 8.8%)= 18.0%(moat=強い)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 16.4 倍。上限の 9 割の 14.7 倍に置いた:AI が設計の数量を増やし IP が回復してシェアを取り戻す上振れでも、ケイデンスとの差があるので上限の 9 割に置く。 時価総額 = 純利益 83.4 × 14.7 倍 = 1226 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:マルチフィジックスと AI 設計で価格が物価を上回り、IP が戻り、寡占の質も保たれる必要がある。予想の幅が広い 10 年なので 8%。

やや楽観 20% やや楽観:年 +10% 前後の成長が続き、売上 230 億ドル・利益率 36% 利益 71 億ドル · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 503.25 ドル964 億ドル

設計の複雑化が続き、コア EDA の数量が年 4.5%、価格が物価をわずかに上回り、IP とアンシスがシェアを広げる筋書き。コア EDA は市場が 1.55 倍、シェアが 35.2% へ上がり、単価は物価を 6% 上回って 110.2 億ドル。IP は市場が 1.70 倍、シェアが 25.4% へ戻り 52.8 億ドル。シミュレーション・解析はシェアが 15.1% へ上がり 67.4 億ドル。売上は 230.4 億ドル、会計上の営業利益率は 36.5%、純利益は 71.4 億ドル。3 社寡占は崩れず、シーメンス EDA・ケイデンスとの取り合いは個別案件にとどまる。10 年の正味の還元は約 298 億ドル。倍率は長期の g 4.5% の正当化 PER 17.4 倍の 8.5 割。

  • コア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用ハード):数量 209(コア EDA の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格。IP を除く))× 価格 52.7%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率(物価・値上げ))→ 売上 110 億ドル・営業利益 45 億ドル。コア EDA
  • 半導体 IP(インターフェース・メモリ・基盤 IP):数量 145(半導体 IP の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 36.5%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 53 億ドル・営業利益 15 億ドル。半導体 IP
  • シミュレーション・解析(アンシス):数量 310(設計・解析(CAE)ソフトの市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 21.8%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 67 億ドル・営業利益 24 億ドル。シミュレーション・解析

倍率:正当化 PER:事業の ROE 20.1%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.8% + 2/3 ×(ROE 20.1% − k 8.8%)= 16.3%(moat=強い)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.9 倍。上限の 8.5 割の 13.5 倍に置いた:設計の複雑化が続き IP とアンシスがシェアを広げる筋書き。ケイデンスの攻勢を見て上限の 8.5 割に置く。 時価総額 = 純利益 71.4 × 13.5 倍 = 964 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:寡占・切り替えの重さ・受注残からは十分ありうる。上振れ側では最も重いが、ケイデンスより遅い伸びを考えて 20%。

中立 34% 中立:売上 204 億ドル、会計上の利益率 35%。寡占は保たれ、年 +8% 台で伸びる 利益 61 億ドル · PER 12.3 倍 · 株価時価総額 393.03 ドル753 億ドル

コア EDA は市場の実質規模が年 4%(1.48 倍、業界ノートどおり)、シェアは 33.6% を維持し、単価は物価(1.41 倍)を 4% 上回って 98.3 億ドル(利益率 40%)。IP は市場が年 5%、回復でシェアが 23.3% へ 1.1 倍に上がり 45.6 億ドル(利益率 27%)。シミュレーション・解析は市場が年 4%、統合でシェアが 14.4% へ上がり 60.3 億ドル(利益率 33%)。売上は 204.1 億ドル(2025 年度の擬似値の約 2.3 倍、年 +8.5%)、営業利益 71.5 億ドル(会計上の利益率 35.0%)、純利益は 61.2 億ドル(償却を戻した値。GAAP では 57.2 億ドル)。ケイデンスとシーメンス EDA との 3 社寡占は崩れず、AI は設計の数量を増やす面と座席を減らす面が相殺する。10 年の正味の還元は約 255 億ドル(自社株買いから株式報酬と増資の払い込み(エヌビディアの私募 20 億ドル)を引いた値)。倍率は長期の g 4.5%(市場 +1.0%・価格 +3.5%・シェア 0)の正当化 PER 16.7 倍の 8 割。

  • コア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用ハード):数量 200(コア EDA の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格。IP を除く))× 価格 49.2%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率(物価・値上げ))→ 売上 98 億ドル・営業利益 39 億ドル。コア EDA
  • 半導体 IP(インターフェース・メモリ・基盤 IP):数量 139(半導体 IP の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 32.9%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 46 億ドル・営業利益 12 億ドル。半導体 IP
  • シミュレーション・解析(アンシス):数量 296(設計・解析(CAE)ソフトの市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 20.4%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 60 億ドル・営業利益 20 億ドル。シミュレーション・解析

倍率:正当化 PER:事業の ROE 17.7%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.8% + 2/3 ×(ROE 17.7% − k 8.8%)= 14.7%(moat=強い)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.3 倍。上限の 8 割の 12.3 倍に置いた:コア EDA は市場が年 4% 伸びシェアを維持し、IP が回復してアンシスが統合で伸びる中立。IP の失速とケイデンスの攻勢を見て上限の 8 割に置く。 時価総額 = 純利益 61.2 × 12.3 倍 = 753 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの数量 年 +4%・価格は物価+αを素直に置き、シェアはコア EDA で維持・IP とアンシスで小幅の上乗せ。AI は座席を減らす面と数量を増やす面が相殺する。34%。

やや悲観 24% やや悲観:シェアを譲り年 +6% に鈍り、売上 170 億ドル・利益率 31% 利益 46 億ドル · PER 10.9 倍 · 株価時価総額 262.93 ドル504 億ドル

ケイデンスとシーメンス EDA にコア EDA のシェアを譲り、中国の国産ツールが定着し、AI による設計の自動化で座席が減る筋書き。コア EDA は市場が年 3.4%、シェアは 30.9% へ下がり、単価は物価並みで 82.3 億ドル(利益率 36%)。IP は市場が年 4%、シェアが 19.8% にとどまり 35.6 億ドル、シミュレーション・解析はシェアが 13.3% へ下がり 52.7 億ドル。売上は 170.5 億ドル(年 +6%)、営業利益率は 30.8%、純利益は 46.2 億ドル。アンシスののれんに約 40 億ドルの減損が出て自己資本が減る。10 年の正味の還元は約 175 億ドル。倍率は長期の g 4.0%(市場 +0.8%・価格 +3.5%・シェア −0.3%)の正当化 PER 14.9 倍の 8 割。

  • コア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用ハード):数量 189(コア EDA の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格。IP を除く))× 価格 43.5%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率(物価・値上げ))→ 売上 82 億ドル・営業利益 30 億ドル。コア EDA
  • 半導体 IP(インターフェース・メモリ・基盤 IP):数量 128(半導体 IP の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 27.9%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 36 億ドル・営業利益 8 億ドル。半導体 IP
  • シミュレーション・解析(アンシス):数量 280(設計・解析(CAE)ソフトの市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 18.8%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 53 億ドル・営業利益 15 億ドル。シミュレーション・解析

倍率:正当化 PER:事業の ROE 15.1%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.8% + 2/3 ×(ROE 15.1% − k 8.8%)= 13.0%(moat=強い)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 14.6 倍。上限の 7.5 割の 10.9 倍に置いた:ケイデンスとシーメンスにシェアを譲り、中国の国産ツールが定着して AI で座席が減る筋書き。上限の 7.5 割に置く。 時価総額 = 純利益 46.2 × 10.9 倍 = 504 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:ケイデンスとシーメンス EDA の攻勢、中国の国産化、AI による座席の減少がじわじわ効く筋書き。IP の不振の実績とアンシスの減損のおそれを考えて 24% と重めに置いた。

悲観 14% 悲観:AI が設計を自動化し、座席と単価が崩れて売上は 10 年でほぼ横ばい 利益 21 億ドル · PER 8.7 倍 · 株価時価総額 97.21 ドル186 億ドル

AI エージェントが検証・実装の大半を代行して必要な座席と実行回数が減り、顧客(エヌビディア・アップル・ブロードコム)は自社の AI 設計基盤で価格交渉力を持ち、中国は国産化で切り離され、IP は顧客を取り戻せず、アンシスの製造業向けは汎用の解析に価格を削られる筋書き。寡占の価格決定力が崩れ、もう優良ではなくなる。コア EDA は市場が 1.16 倍にしか伸びず、シェアは 26.8% へ 2 割失い、単価は物価に対し 2 割低く 47.4 億ドル(利益率 29%)。IP は 18.0 億ドル、シミュレーション・解析は 32.5 億ドル。売上は 97.9 億ドル(2026 年度の見通しと同水準で、物価を考えると実質で約 3 割の減)、営業利益 22.8 億ドル、純利益は 21.4 億ドル(償却を戻した値)。アンシスののれんに約 100 億ドルの減損が出て自己資本が縮み、10 年の正味の還元は約 76 億ドルにとどまる。倍率は長期の g 3.0%(市場 +0.5%・価格 +3.0%・シェア −0.5%)の正当化 PER 12.2 倍の 7.5 割。 10 年の純利益の累計は約 −20 億ドル。償却を戻した値の累計は約 175 億ドル(2026〜28 年度に年 13〜15 億ドル、その後は 16 億ドルから 21.4 億ドルへ緩やかに戻る)で、そこから無形資産の償却(年 10 億ドル前後から 8 億ドルへ、合計で約 95 億ドル)と、のれんの減損 100 億ドルを引いた。償却と減損の金額は仮に置いた。自己資本は 283 +(−20)− 還元 76 = 187 億ドルが目安で、210 は償却が早く減る分を見て少し高めに置いた。

  • コア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用ハード):数量 157(コア EDA の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格。IP を除く))× 価格 30.3%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率(物価・値上げ))→ 売上 47 億ドル・営業利益 14 億ドル。コア EDA
  • 半導体 IP(インターフェース・メモリ・基盤 IP):数量 102(半導体 IP の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 17.6%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 18 億ドル・営業利益 3 億ドル。半導体 IP
  • シミュレーション・解析(アンシス):数量 232(設計・解析(CAE)ソフトの市場の実質規模(億ドル・2025 年価格))× 価格 14.0%(1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率)→ 売上 33 億ドル・営業利益 7 億ドル。シミュレーション・解析

倍率:正当化 PER:事業の ROE 10.2%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.8% + 2/3 ×(ROE 10.2% − k 8.8%)= 9.7%(moat=強い)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 12.4 倍。上限の 7 割の 8.7 倍に置いた:AI エージェントが検証を代行して座席が減り、大手顧客が価格交渉力を持つ構造的な悲観。上限の 7 割に置く。 時価総額 = 純利益 21.4 × 8.7 倍 = 186 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの構造的な悲観(AI による自動化・中国の切り離し・価格の低下)。寡占に法的な壁は弱く、顧客が巨大で交渉力が強く、買収後の借金と減損も重なるので 14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

コア EDA(アンシスを除く設計ソフトと検証用ハード)

チップ設計の全工程のソフトと検証用の専用機(エミュレーション・プロトタイピング)。複数年の使用権契約が中心。

数量コア EDA の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格。IP を除く)価格1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率(物価・値上げ)売上営業利益
今 2025/12 135 33.6% 45 14
10 年後 中立 200 49.2% 98 39

取り方:2025 年 10 月期の売上 70.54 億ドルから、アンシスの寄与 7.57 億ドル(10-K)と IP の推定 17.7 億ドルを引いて 45.3 億ドル。EDA(IP を除く)の市場は、シノプシス・ケイデンス約 37 億ドル・シーメンス EDA 約 23〜25 億ドルを 3 社で 85% 超として約 135 億ドルと置き、シノプシスのシェアは約 33.6%(業界ノート)。数量=市場の実質規模、価格=シェア × 単価(物価は 10 年 1.41 倍が中立)。営業利益率は会計上 30% と推定(株式報酬を費用に入れ、買収の償却は小さい)。競合はケイデンス・シーメンス EDA・中国のエンピリアン。

半導体 IP(インターフェース・メモリ・基盤 IP)

他社のチップに組み込む設計済みの回路(PCIe・UCIe・DDR・HBM など)。2025 年度は不振、2026 年 5〜7 月期に +11% へ戻った。

数量半導体 IP の市場の実質規模(億ドル・2025 年価格)価格1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率売上営業利益
今 2025/12 85.0 20.8% 18 2
10 年後 中立 139 32.9% 46 12

取り方:IP を 2025 年 10 月期に約 17.7 億ドルと推定(2026 年 5〜7 月期は 4.74 億ドル・前年比 +11%、前年同期 4.28 億ドル)。IP の世界市場は ESD アライアンスの 2026 年 1〜3 月期 23.3 億ドル(年換算 約 93 億ドル)から 2025 年を約 85 億ドルと置き、シェア約 20.8%。営業利益率は会計上 12% と推定(調整後は 26.5% だが、株式報酬・償却・開発費の配賦で落ちる)。

シミュレーション・解析(アンシス)

構造・流体・電磁・光学・半導体物理のシミュレーション。2025 年 7 月に買収したアンシスの事業。

数量設計・解析(CAE)ソフトの市場の実質規模(億ドル・2025 年価格)価格1 億ドルの市場あたりのシノプシス売上(億ドル)= シェア × 単価の倍率売上営業利益
今 2025/12 200 13.8% 28 2
10 年後 中立 296 20.4% 60 20

取り方:2025 年 10 月期の報告売上にはアンシスが 7.57 億ドル(買収後の 3.5 か月)しか入っていないので、通期の擬似値 27.5 億ドルで置く(2026 年度の会社見通しは約 29.8 億ドル)。CAE の世界市場を約 200 億ドル(業界ノート)と置き、シェア約 13.75%。営業利益率は買収の無形資産の償却(年 13 億ドル前後と推定)で会計上 8% と推定。

リスクと懸念

株式報酬と買収の償却を費用に入れた利益の薄さ

2026 年度の会計上の営業利益率は約 10%(非 GAAP は 41.5%)、GAAP の 1 株利益は非 GAAP の約 4 分の 1。株式報酬は年 11 億ドル前後、アンシスの償却は年 13 億ドル前後と推定され、今の値段は非 GAAP に近い見方を織り込みやすい。償却は年々減るが、株式報酬は事業の費用として残る。

ケイデンスとの取り合いと伸びの差

直近の四半期はケイデンスのコア EDA が +18%・IP が約 +40%、シノプシスの EDA が +8.5%・IP が +11%。デジタル実装と検証で取り合いが続き、シェアと価格の両方で譲れば、EDA(売上の約 5 割)の伸びが年 1〜2 ポイント下がる。

IP 事業の立て直しの遅れ

2025 年度は中国の規制・大手ファウンドリ顧客の需要不足・ロードマップの誤りで IP が落ち込み、2026 年 5〜7 月期に +11% へ戻った段階。会社は 10% 台半ばを長期の目標とするが、一部の大手顧客への依存と、アームやケイデンスの攻勢で、17% 超という投資家説明会の目標は届かない可能性がある。

借金とアンシスののれんの減損

アンシス買収(約 350 億ドル)で有利子負債が約 100 億ドルに膨らみ、自己資本の大半がのれんと無形資産。リストラ(約 2,000 人)と統合が遅れる、顧客(自動車・航空宇宙)の解析ソフトが乗り換えられないなどで利益が落ちれば、減損と金利負担が同時に重なる。

中国の規制と国産化

2025 年度の中国売上はアンシスを除いて −22%。2025 年 5 月に米政府が中国向け EDA に許可を求め 7 月に解いたように、規制は突然動く。エンピリアンなど国産ツールは 28 ナノ以上とアナログで定着し、長期には切り離しが進む。

AI による設計の自動化と顧客の交渉力

設計エージェントは座席数を減らす可能性がある。使用量課金への移行は収益を増やす面もあるが、価格づけの方法はまだ手探りで、顧客(エヌビディア・アップル・ブロードコム)は巨大で自社の AI 設計基盤を整え、交渉力を持つ。エヌビディアが株主になったことで取引の力関係も変わりうる。

半導体の景気と AI 設備投資の山

2006 年に営業利益率が 2.8% まで落ち、リーマン期には株価が山から谷で 43% 下がった。今は AI 設備投資の山にあり、投資が止まる・効率が疑われると同じ向きに崩れる。受注残 109 億ドルが緩衝になる。

今後の分かれ目

EDA の売上の伸びがケイデンスのコア EDA に並ぶ(年 +15% 前後)まで戻り、マルチフィジックス・フュージョンの追加売上が見えたら
取り合いで負けていない合図。コア EDA のシェアを微増に置き直し、楽観・やや楽観の確率を上げてよい。
会計上の営業利益率が 2027 年度に 20% を超えて戻り、リストラ費用と償却が減ったら
会社の計画どおり利益の質が戻っている合図。10 年の利益率を 1〜2 ポイント上げて見る。
IP の売上が 2 年続けて年 +15% を超え、特定のファウンドリ以外の先端工程向けの契約が広がったら
投資家説明会の 17% 超に近づく合図。IP のシェアを上げ、10 年の IP の売上を 1 割上げて見る。
米政府が中国向け EDA に再び許可を求めたら
中国売上が直撃する。10 年の悲観・やや悲観の確率を上げ、シェアの置き方を中国分だけ下げて見る。
顧客が AI 設計エージェントを使って座席数を減らし始めたら
座席ベースの売上の伸びを下げ、10 年の悲観の確率を上げる。使用量課金への移行で売上が補われるなら価格の置き方を上げる。
アンシスののれんの減損や、50 億ドル級の追加買収が出たら
資本配分に疑いが出る。買収のたびに ROE が下がるので、10 年の ROE を下げ、倍率を 1〜2 倍下げて見る。

見ておくもの

  • EDA・IP・シミュレーション解析の売上の伸びと、受注残(109 億ドル)の水準
  • 会計上と非 GAAP の営業利益率の差(株式報酬・償却・リストラ費用)
  • ケイデンスとの伸びの差(EDA・IP)と、取り合い案件の勝敗・価格
  • IP の伸び(先端工程向け)と、2027 年度の売上 111.5 億ドルの達成
  • 有利子負債(約 100 億ドル)の返済と、自社株買い(約 10 億ドル)の実行、のれんの減損
  • 中国の売上比率と米政府の輸出規制、AI 設計エージェントの収益化

倍率と資本コストの決め方

今の時価総額 871 億ドルや PER 約 65 倍を見る前に、部門ごとに数量(市場の実質規模)と価格(シェア × 単価、物価は 10 年 1.41 倍)を置き、利益率を積み上げた。倍率は利益ベースの正当化 PER (1−g/RONIC)/(k−g)(k 8.75%=基本 8.0% + quality +0.75%、RONIC = k + 2/3 ×(帳簿の自己資本 ROE − k)、EDA の寡占を強い堀と見る、g 4.0%)の 7〜9 割に置き、10 年中立は上限 15.3 倍の 8 割の 12.3 倍。総合の差は -48%(割高)で、今の株価に寄せず式から出した値である。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β 1.13 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.75% = 8.75%(β は使わない)。EDA は複数年契約で景気に強いが、IP は半導体の景気と大手ファウンドリの需要に左右される(cycle +0.25)。値決めは寡占で強い一方、大手顧客の交渉力と IP の価格圧力があり pricing は 0。アンシス買収で純負債は 113 億ドル(時価総額の 13%)、EBITDA の約 3 倍を超える(debt +0.5)。EDA の標準の地位は 10 年先も続くと見て life は 0(強い堀は筋書きのシェアで扱う)。IP の不振・ケイデンスとの取り合い・中国・減損は k に重ねず、筋書き(数量・シェア・価格・利益率)と確率(やや悲観・悲観を 10 年で 38%)で表した。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. Synopsys 2026 年 5〜7 月期(第 3 四半期)決算(売上・部門別・貸借対照表・通期見通し)
  2. Synopsys 第 3 四半期決算 8-K(2026-08-26)
  3. Synopsys 第 3 四半期 決算説明会の記録(EDA・IP・アンシスの寄与・相乗効果・AI)
  4. Synopsys 2026 年投資家説明会(長期目標・2027 年度見通し・株主還元)
  5. Synopsys 2025 年度 10-K(アンシスの寄与・IP の不振要因・中国)
  6. Synopsys 2025 年度 第 4 四半期決算 8-K(2026 年度の見通し・売却予定事業)
  7. Synopsys が従業員約 2,000 人(約 10%)を削減
  8. Synopsys の動き:中国の逆風・エヌビディアとの提携・利益率
  9. ESD アライアンス:2026 年 1〜3 月期の EDA 売上
  10. Cadence 2026 年 4〜6 月期 決算 8-K(比較:コア EDA・IP の伸び)

分析日 2026-10-16