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HPインク HPQ

利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)20.58 ドル189 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-21)31.3 ドル288 億ドル差 −34.3%
10 年後から見ると 割高 価値 20.58 ドル189 億ドル · 差 −34.3% · 期待の年率 +3.0%
期待の年率リターン(10 年)+3.0%資本コスト比 −6.7 pt
推定の資本コスト9.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

HP(HP Inc.)は、世界のパソコン市場で 2 割弱のシェアを持つパソコン事業と、家庭・職場向けプリンタとそのインク・トナー(消耗品)を売る印刷事業の 2 本で稼ぐ会社である。2025 年 10 月期は売上 553 億ドル、GAAP の営業利益 31.7 億ドル、純利益 25.3 億ドル。売上の 7 割をパソコンが占めるが、セグメント利益の 6 割は印刷(営業利益率 18.7%)が生み、その大半は消耗品(売上 109 億ドル)から来る。

ところが印刷は、家庭・職場で印刷される枚数が年々減る市場で、消耗品は 2025 年 10 月期に −3% 縮んだ。パソコンは 2026 年にメモリ価格の高騰を値上げで転嫁して 9 か月の売上が +14% 伸びたが、台数は 2 桁の減りで、IDC の 2026 年第 3 四半期の世界シェアは前年の約 19% から 16.5% に落ちた。CEO も 2026 年 2 月のロレスの退任以来、暫定のままである。

売上は部門ごとに「数量 × 価格」で積んだ。中立の 10 年後は売上 676 億ドル(年 +2%)、営業利益 29 億ドルで、今より 1 割弱減る。消耗品の縮む速さ(年 −1% から −9%)で筋書きを分け、パソコンは AI 機能への買い替えとメモリ価格・シェアで分けた。有利子負債は約 97 億ドルで純負債は約 60 億ドル。資本コストは基本 8.0% に quality 1.75%(循環・値決め・薄い自己資本・消耗品の縮み)を足した 9.75%。利益ベースの正当化 PER の上限(g 4.0%・RONIC 18.0%)は 13.5 倍で、その 8.5 割の 11.5 倍を中立に置き、10 年後の時価総額は約 258 億ドル。確率で加重した本質価値は今の時価総額を約 3 割下回る(10 年 −31%)。バリュー投資の観点では、堀の広がらない縮む事業を持つ会社で、安全域は無いというのが結論である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。パソコンは存在するが強くはならない(仕様が共通で、規模の勝負はレノボに分がある)。印刷は存在するが、家庭・職場の印刷枚数が減る市場で、利益の源の消耗品は年 3% 前後で縮む。堀は広がらず、狭まる側にある。

オーナー利益は、純利益 25 億ドルに株式報酬を費用として引いた値に近く、現金を生む力は実在する(フリーキャッシュフロー約 30 億ドル)。ただし自社株買いの半分は株式報酬の打ち消しで、純負債約 60 億ドルを抱え、自己資本はほぼゼロ。資本配分は、縮む事業の現金を配当と自社株買いに回すという現状維持の型で、事業の再投資先で価値を上乗せする型ではない。

安全域は、PER 11 倍の低さそのものではなく、利益が 10 年後も今の水準を保つかで決まる。利益ベースで倍率を出すと、成長がほぼ無い会社の成熟後の PER は 11.5 倍(上限 13.5 倍の 8.5 割)で、今の値段は中立の筋書きでもやや割高、慎重な筋書きでは大きく割高、強気の筋書きでも大きくは上回らない。予測しやすい事業ではあるが、暫定 CEO・縮む印刷・メモリ価格の 3 つで確信度は下がる。

何で稼ぐ会社か

2025 年 10 月期の売上 553 億ドルのうち、パソコン(Personal Systems)が 385 億ドル(70%)、印刷(Printing)が 167 億ドル(30%)。セグメントの営業利益はパソコン 20.5 億ドル(利益率 5.3%)、印刷 31.2 億ドル(18.7%)で、利益の 6 割を印刷が占める。本社費・株式報酬・買収の償却・再編費用などを引いた GAAP の営業利益は 31.7 億ドル、純利益は 25.3 億ドルである。

パソコンは、ノート・デスクトップ・ワークステーションと周辺機器・サービス。売上の 7 割超が法人向けで、企業・官公庁への納入と保守が柱になる。台数は年 5,700 万台前後(世界 約 2.7 億台の約 2 割。推定)、1 台あたり売上は周辺機器・サービスを含めて約 675 ドルで、部材の仕入れの転嫁が大きく、営業利益率は 5% 前後と薄い。

印刷は、家庭・職場のプリンタ本体と、インク・トナー・定額課金(インスタント・インク)などの消耗品(売上 109 億ドル、印刷の 65%)、商業印刷機(インディゴ)・大判印刷機からなる。本体は低い利益で売り、消耗品で稼ぐ「かみそりと替え刃」の収益モデルで、稼働台数は 2 億台前後と推定する(HP は非開示)。消耗品の営業利益率は 28% 前後と推定する(印刷の内訳は非開示)。

決算期は 10 月末。2026 年 10 月期の 9 か月は売上 445 億ドル(+10%)、GAAP の営業利益 22.6 億ドル、純利益 16.6 億ドル。パソコンはメモリの転嫁で売上 +14%・台数は減少、印刷は売上 −1%、消耗品は 80.9 億ドル(前年同期 81.7 億ドル)だった。

優良さと弱いところ

堀は、法人向けの納入・保守の網、世界的なブランド、調達の規模、印刷の稼働台数と消耗品の囲い込みである。ただし、どれも広がっていない。パソコンは仕様がほぼ共通(Windows と各社のチップ)で価格を決める力は弱い。2026 年のように部材が高騰したとき、HP は値上げで売上を保ったが、第 3 四半期の台数は IDC で −30.9% と市場(−20.1%)より大きく落ち、パソコンの営業利益率は 4.6% に下がった。レノボは規模で上回り、デルは法人とサーバーに強く、アップルは高価格帯を取っていく。

印刷の消耗品は、純正品の囲い込み(ファームウェアによる互換品の制限)と定額課金で利益を守ってきたが、この囲い込みは訴訟と規制で縛られつつある(2025 年に米国の集団訴訟は更新の任意化を約束して和解)。稼働台数と印刷枚数の減りは止まらない。

資本効率は、運転資本が小さく ROIC は 40% 台と高いが、自己資本は自社株買いの累積でほぼゼロ(2026 年 7 月で −0.9 億ドル)なので、ROE は見かけで大きく、資本効率の証拠にはならない。経営は人員削減と自社株買いを繰り返してきた。買収は 2022 年の Poly(約 33 億ドル)などの小型にとどまる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

パソコン市場は、2025 年 10 月の Windows 10 のサポート終了で法人の更新が進んだあと、2026 年はメモリ(DRAM・NAND)の高騰で割高になり、出荷が急減している。IDC の速報では 2026 年第 3 四半期の世界出荷は 6,270 万台(前年比 −20.1%)で、レノボ 23.8%・HP 16.5%・デル 12.1%・アップル 9.5%・エイスース 8.7%。メーカーや販路が値上げ前に早めに仕入れた反動もある。世界の半導体が AI のデータセンター向けに回り、メモリが足りないことが原因で、これはサーバーには追い風だが、パソコンとスマホには逆風である。HP の会社見通しは、第 4 四半期がパソコンの利益率の底で、2027 年は値上げと構成の改善で戻る、というものだ。値上げで遅れた更新と、AI 機能を積んだパソコンへの買い替えが 2027 年以降の需要になりうる。

印刷市場は、家庭・職場で印刷される枚数が年々減る成熟・縮小の市場である。HP はキヤノン・エプソン・ブラザーと並ぶ大手で、プリンタ本体の台数は減り(2025 年 10 月期の第 4 四半期は −12%)、消耗品の売上は 2025 年 10 月期に −3%、2026 年の 9 か月は −1%(第 3 四半期は −3%)。伸びているのは、台数が +42% のタンク式(インクの単価が低い)、商業印刷機(12 四半期連続の増収)、定額課金である。タンク式の比率が上がることは、利益率の高い純正の消耗品を減らす方向にも働く。互換品・再生品との競争と規制も、消耗品の利益を縮める。

両方に共通するのは、物価が年 3.5% で上がる中でも、数量が減るか、シェアを失うかで、売上が物価ほど伸びにくいことだ。

資本政策と M&A

株主還元は、配当(2025 年 10 月期に現金で約 10.9 億ドル)と自社株買い(同 8.5 億ドル、約 2,950 万株)。2026 年 10 月期の 9 か月は配当 8.3 億ドル・自社株買い 7.3 億ドル。会社の見通しは、フリーキャッシュフロー 30〜32 億ドル(2026 年 10 月期)。ただし株式報酬は年 8 億ドル前後と推定され、自社株買いの半分近くはその分の株を打ち消すだけで終わるため、本書の還元は株式報酬を引いた正味で置く。

2025 年 11 月に「FY26 計画」を発表し、FY28 末までに年 10 億ドルの総費用削減、4,000〜6,000 人の人員削減、再編費用 約 6.5 億ドル(2026 年 7 月までに 5 億ドル発生)を打ち出した。

貸借は、2025 年 10 月期末で現金 37 億ドル・有利子負債 約 97 億ドル(純負債 約 60 億ドル)、2026 年 7 月末で現金 42 億ドル・有利子負債 92 億ドル(純負債 約 50 億ドル)。自己資本は −0.9 億ドル。M&A は、2022 年の Poly 買収(約 33 億ドル)以降は小型の取得が中心で、買い手としても売られる側としても大きな動きは見えない。CEO は 2026 年 2 月に退任したロレスの後を暫定のブルサードが務めており、恒久の CEO の方針(印刷の切り離しなど)が資本政策を変える可能性は残る。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 7.2 億ドル(10-Q・2025 年 11 月〜2026 年 7 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

HP は赤字に転ぶ会社ではなく、毎年 30 億ドル前後の現金を生む安定した会社である。2026 年は逆風の中でも、パソコンの売上は 9 か月で +14%、法人向けは第 3 四半期に +22% と伸び、値上げと費用削減の両方が進んでいる。2025 年 10 月の Windows 10 の終了に続き、2027 年以降は AI 機能を積んだ高価格帯への買い替えと、値上げで先送りされた更新が法人を中心に起き、HP は法人(パソコン売上の 7 割超)の顧客網と保守の力で価格を保てる。メモリの高騰は供給が正常化する 2027〜28 年に費用が戻り、台数が戻る局面で利益率が回復する。

印刷は縮む市場でも、稼働する HP のプリンタは 2 億台超と推定され、消耗品は 18% 超の営業利益率(印刷全体)を保って毎年 100 億ドル規模を稼ぐ。インスタント・インクの定額課金、タンク式(直近の四半期で台数 +42%)、商業印刷機(12 四半期連続の増収)は、本体の利益率を引き上げ、消耗品の減りを和らげる。FY28 末に年 10 億ドルの費用削減が出れば利益率はさらに上がり、純負債 約 60 億ドルは数年で返せる。

今の PER は 11 倍、フリーキャッシュフローは時価総額の約 11%。成長が無くても、還元を続ければ 10 年で時価総額の 6〜7 割を株主に返せ、安全域は厚い。恒久の CEO が決まれば、不確実性も取り除かれる。

慎重な見方

安い PER は罠である。利益の 6 割を生む印刷は、家庭・職場で印刷される枚数が年々減る市場で、消耗品は 2025 年 10 月期に −3%、2026 年第 3 四半期も −3% と縮み続ける。印刷の減少は景気と関係なく続き、互換品とタンク式が利幅を削る。10 年で消耗品の利益は 3 分の 2 に減るのが自然で、パソコンがそれを埋め合わせる力は無い。

パソコンは、第 3 四半期に世界の台数が −20% の中で HP は −30.9% と、レノボ(−22.6%)・デル(−25.0%)・アップル(−11.3%)より大きく落ち、シェアは約 19% から 16.5% へ下がった。値上げで売上は +18% でも、営業利益率は 4.6% に下がり、メモリの費用増を吸収できていない。パソコンの 10 年の利益は物価分すら伸びない。

さらに、CEO のロレスは 2026 年 2 月に PayPal へ去り、暫定 CEO のまま 8 か月が過ぎた。純負債は約 60 億ドル、自己資本はほぼゼロで、借り換えで金利は 5.75% に上がる。自己資本が薄いので ROE は大きく見えるが、自社株買いの積み上がりの結果で、資本効率の証拠ではない。株式報酬は年 8 億ドル前後と推定され、自社株買いの半分近くがそれで消える。PER 11 倍は、高成長の会社が安く見えているのではなく、縮む会社の値段である。

どちらに重みを置いたか

パソコンの回復と費用削減は事実だが、消耗品の縮みという構造の重さが勝つと見て、確率を慎重な側へ寄せた。10 年は中立 36%・やや悲観 28%・悲観 14%(楽観とやや楽観の合計は 22%)。現金を生む力と薄い自己資本の見かけの ROE を切り分け、利益ベースの成熟後の倍率(中立 11.5 倍)で測ると、確率で加重した本質価値は今の時価総額を下回った。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 25.43 ドル234 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 16.79 ドル154 億ドル)。 今の値に割り戻すと 20.58 ドル189 億ドル、今との差 −34.3%、 期待の年率 +3.0%(資本コスト 9.8%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 65.18 ドル599 億ドル 35.67 ドル328 億ドル +222.0% +12.4% 5.04 ドル46 億ドル
やや楽観 17% 44.62 ドル410 億ドル 27.07 ドル249 億ドル +128.9% +8.6% 12.19 ドル112 億ドル
中立 36% 28.02 ドル258 億ドル 18.59 ドル171 億ドル +48.8% +4.1% 16.78 ドル154 億ドル
やや悲観 28% 14.40 ドル132 億ドル 11.64 ドル107 億ドル −16.9% −1.8% 7.29 ドル67 億ドル
悲観 14% 3.32 ドル31 億ドル 3.26 ドル30 億ドル −79.0% −14.4% 0.92 ドル8 億ドル
加重平均100% 25.43 ドル234 億ドル16.79 ドル154 億ドル +34.8% +3.0% 42.22 ドル388 億ドル

今の株価時価総額 31.32 ドル288 億ドル(2026-10-21)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.8% を下回るほど割高。

楽観 5% 楽観:AI パソコンと法人が続き、消耗品の縮みは年 −1% 以内 利益 42 億ドル · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 65.18 ドル599 億ドル

10 年にわたり AI パソコンと法人の更新が続き、パソコンは 6,000 万台・1 台あたり 1,090 ドル(物価 1.41 倍に AI 機能の付加価値が乗る)で売上 654 億ドル、営業利益率 6.5%。HP は法人の信頼と保守の網でシェアを 2 割強に保つ。消耗品は稼働台数の減りを年 −0.6%、1 台あたりを年 −0.3% にとどめ(印刷枚数は減るが、定額課金とタンク式で単価が守られ、互換品の侵食も限られる)、売上 99 億ドル・利益率 28.5%。本体は商業印刷機が伸び 86 億ドル・利益率 4%。営業利益は 54 億ドル、純利益 42 億ドル。成熟後の倍率は、g 4.0% の正当化 PER の上限 16.0 倍の 9 割(14.4 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 599 億ドル。還元は 10 年で 328 億ドルに達し、自社株買いを続ける。

  • パソコン(個人・法人):数量 60.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 1,090(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 654 億ドル・営業利益 43 億ドル。営業利益率 6.5%
  • 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 207(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 48(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 99 億ドル・営業利益 28 億ドル。消耗品の利益率 28.5%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
  • 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 25.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 345(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 86 億ドル・営業利益 3 億ドル。本体の利益率 4%

倍率:上限から少し下げて置いた。 正当化 PER の上限は 16.0 倍(g 4.0%、RONIC 48.6%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 126.4% − k)。堀は弱い)。その 9 割の 14.4 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 41.7 × 14.4 = 599 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:パソコンと印刷の両方がうまくいく最良の筋書き。印刷の縮みが年 −1% 以内にとどまる必要があり、構造の流れに反するため 5%。

やや楽観 17% やや楽観:パソコンは堅調、消耗品は年 −2% の縮み 利益 33 億ドル · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 44.62 ドル410 億ドル

パソコンは 5,600 万台・1,050 ドルで売上 588 億ドル、営業利益率 6.0%。シェアは 2 割弱を保ち、AI 機能と法人向けサービスで単価が物価をやや上回る。消耗品は稼働台数が年 −1.2%、1 台あたり年 −0.6%(年 −1.8% の縮み)で 91 億ドル、利益率 27.5%。タンク式の拡大で単価の低い機種に移っても、定額課金が下支えする。本体は 80 億ドル・利益率 3%。営業利益は 42 億ドル、純利益は 33 億ドル。成熟後の倍率は、正当化 PER の上限 14.8 倍の 8.5 割(12.6 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 410 億ドル。還元は 10 年で 249 億ドル。

  • パソコン(個人・法人):数量 56.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 1,050(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 588 億ドル・営業利益 35 億ドル。営業利益率 6.0%
  • 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 195(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 47(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 91 億ドル・営業利益 25 億ドル。消耗品の利益率 27.5%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
  • 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 23.5(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 340(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 80 億ドル・営業利益 2 億ドル。本体の利益率 3%

倍率:上限から一段下げて置いた。 正当化 PER の上限は 14.8 倍(g 4.0%、RONIC 27.3%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 62.5% − k)。堀は弱い)。その 8.5 割の 12.6 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 32.5 × 12.6 = 410 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:パソコンは堅調で、消耗品の縮みが年 −2% と緩やかな筋書き。定額課金とタンク式が下支えするが、実現しにくいので 17%。

中立 36% 中立:パソコンはシェアを少し失い、消耗品は年 −3% で縮み続ける 利益 22 億ドル · PER 11.5 倍 · 株価時価総額 28.02 ドル258 億ドル

パソコンは市場の台数が横ばいで、HP のシェアはレノボ・デル・アップルに削られて 2 割弱から 18〜19% へ緩やかに落ち、5,200 万台。1 台あたりは、メモリの高騰分が 2029 年ごろから戻る前提で、物価と AI 機能の付加価値で積んで 1,010 ドル。売上 525 億ドル、営業利益率は今と同じ 5.3%。消耗品は、稼働台数が年 −2.3%、1 台あたり売上が年 −0.7%(印刷枚数が年 4% 強減り、単価は物価並みに上がる)で、売上は年 −3% の 80 億ドル、利益率は互換品とタンク式の影響で 26%。本体は 70 億ドル、利益率 2%。営業利益は 29 億ドルと今より約 1 割減り、純利益は 22 億ドル。成熟後は g 0.5%(パソコン +2.2%・消耗品 −1.5% を利益の重みで合成)、倍率は、正当化 PER の上限 13.5 倍の 8.5 割(11.5 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 258 億ドル。還元は 10 年で 171 億ドル。

  • パソコン(個人・法人):数量 52.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 1,010(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 525 億ドル・営業利益 28 億ドル。営業利益率 5.3%
  • 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 175(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 46(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 80 億ドル・営業利益 21 億ドル。消耗品の利益率 26%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
  • 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 21.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 335(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 70 億ドル・営業利益 1 億ドル。本体の利益率 2%

倍率:上限から一段下げて置いた。 正当化 PER の上限は 13.5 倍(g 4.0%、RONIC 18.0%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 34.5% − k)。堀は弱い)。その 8.5 割の 11.5 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 22.4 × 11.5 = 258 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:消耗品が過去 6 年の実績に近い年 −3% で縮み、パソコンは緩やかにシェアを失う中心の筋書き。36% を置く。

やや悲観 28% やや悲観:シェアが 17% 前後へ落ち、消耗品は年 −5% で縮む 利益 13 億ドル · PER 10.1 倍 · 株価時価総額 14.40 ドル132 億ドル

パソコンは 4,800 万台・985 ドルで売上 473 億ドル、営業利益率 4.8%。HP のシェアは 17% 前後まで落ち、メモリの高騰が収まったあとも値引き競争で利益率が戻らない。消耗品は稼働台数が年 −3.3%、1 台あたり年 −1.7%(年 −4.9%)で 66 億ドル、利益率 23%。互換品と、プリンタを買わずに印刷を減らす職場が増える。本体は 62 億ドル・利益率 0.8%。営業利益は 19 億ドルと今の約 6 割、純利益は 13 億ドル。成熟後は g −0.5%。倍率は、正当化 PER の上限 12.6 倍の 8 割(10.1 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 132 億ドル。還元は 10 年で 107 億ドル、借金の返済も遅れる。10 年の純利益の累計は約 164 億ドル(2026 年 約 22、2027 年 約 19、2028 年の 17.2 億ドルまで下がり、その後は 17 億ドルから 13.1 億ドルへ細る。減損・赤字の年は置かない。年ごとの内訳は道筋から仮に置いた)。

  • パソコン(個人・法人):数量 48.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 985(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 473 億ドル・営業利益 23 億ドル。営業利益率 4.8%
  • 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 158(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 42(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 66 億ドル・営業利益 15 億ドル。消耗品の利益率 23%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
  • 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 19.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 325(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 62 億ドル・営業利益 1 億ドル。本体の利益率 0.8%

倍率:上限から下げて低めに置いた。 正当化 PER の上限は 12.6 倍(g 4.0%、RONIC 14.6%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 24.3% − k)。堀は弱い)。その 8 割の 10.1 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 13.1 × 10.1 = 132 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:互換品と在宅化で消耗品が年 −5% に加速し、パソコンのシェアも 17% 前後へ落ちる。構造の流れに沿う筋書きなので 28% と厚く置く。

悲観 14% 悲観:構造的に負ける。消耗品が崩れ、借金が重くのしかかる 利益 3 億ドル · PER 9.2 倍 · 株価時価総額 3.32 ドル31 億ドル

印刷が構造的に崩れる筋書き。互換品・再生品・文書の電子化で稼働台数は年 −5.5%、1 台あたり年 −3.7%(年 −8.9%)となり、消耗品は 42 億ドル・利益率 17% まで縮む。タンク式への移行で消耗品の収益モデルが壊れ、本体は損益ゼロ。パソコンは AI 端末・アップルの Mac・中国勢に押されてシェアが 14〜15% まで落ち、4,000 万台・900 ドルで 360 億ドル、営業利益率 4.2%。営業利益は 7 億ドル、純利益は 3 億ドル。有利子負債 約 92 億ドルの借り換え金利が 5.75% に上がる中、利払いを事業の利益で賄いにくく、配当を削って還元は 10 年で 30 億ドル。稼ぐ力は 1÷k の上限 10.3 倍の 9 割(9.2 倍)を純利益 3.3 億ドルに掛けた時価総額 30 億ドルにとどまる。もう優良ではなくなっている。10 年の純利益の累計は約 75 億ドル(2026 年 約 23、2027 年 約 15、2028 年 約 6 億ドルの谷、その後は 6 億ドルから 3.3 億ドルへ細る。減損・赤字の年は置かない。年ごとの内訳は道筋から仮に置いた)。

  • パソコン(個人・法人):数量 40.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 900(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 360 億ドル・営業利益 15 億ドル。営業利益率 4.2%
  • 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 125(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 34(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 42 億ドル・営業利益 7 億ドル。消耗品の利益率 17%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
  • 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 14.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 300(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 42 億ドル・営業利益 0 億ドル。本体は損益ゼロ

倍率:上限から少し下げて置いた。 事業の ROE 8.0% が k 9.8% 以下なので、正当化 PER の上限は 1÷k = 10.3 倍。その 9 割の 9.2 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 3.3 × 9.2 = 30 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:10 年の悲観は景気ではなく構造負け。消耗品が崩れ、パソコンも低利益のまま、借金の重さで株主の取り分が薄くなる。暫定 CEO・縮む主力の事情を見て 14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

パソコン(個人・法人)

ノートパソコン・デスクトップ・ワークステーション・周辺機器。売上の約 7 割で、法人向けがパソコン売上の 7 割超。

数量パソコン出荷台数(百万台)価格1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む)売上営業利益
今 2025/12 57.0 675 385 21
10 年後 中立 52.0 1,010 525 28

取り方:2025 年 10 月期のパソコン売上 385 億ドルを、出荷 約 5,700 万台 × 1 台あたり売上 約 675 ドル(周辺機器・ワークステーション・サービスを含む。百万台 × ドル × 0.01 で億ドル)と推定。市場は世界の出荷 約 2.7 億台(IDC の 2025 年の規模)のうち HP が約 2 割(IDC の 2025 年第 3 四半期で約 19%。ほかにレノボ約 25%・デル・アップル・エイスース)。営業利益はセグメント営業利益 20.5 億ドル(利益率 5.3%)。中立は、10 年後にメモリが正常化し物価並みに AI 機能の付加価値が乗る(1,010 ドル = 物価 1.41 倍 × 約 1.06 倍)と置く。台数は市場が横ばいでシェアが緩やかに下がるとして 10 年後 5,200 万台。

印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金)

家庭・職場のプリンタに入れるインク・トナーと定額課金(インスタント・インク)。印刷の売上の約 65%、印刷の利益のほぼ全部。

数量稼働している HP プリンタ(百万台、推定)価格1 台あたりの年間消耗品売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 220 50 109 31
10 年後 中立 175 46 80 21

取り方:2025 年 10 月期の消耗品売上 109 億ドル(決算資料。印刷 167 億ドルの 65%)を、稼働している HP プリンタ 約 2.2 億台(推定。HP は非開示なので売上 ÷ 1 台あたり売上で置いた)× 1 台あたりの年間消耗品売上 約 49.5 ドル(百万台 × ドル × 0.01 で億ドル)と置いた。営業利益は印刷のセグメント営業利益 31.2 億ドルのほぼ全部が消耗品由来とみて 31.0 億ドル(利益率 28.4%、推定)。前 CEO が「本体は赤字、消耗品で稼ぐ」と語った収益モデルで、本体の利益はほぼゼロ。価格(1 台あたり売上)は物価並みには上がらない。印刷枚数が年 4% 強減り、単価が物価並みの +3.5% で上がって、1 台あたり売上は中立で年 −0.7%。稼働台数もプリンタ本体の販売減で年 −2.3%。合わせて売上は中立で年 −3%(2025 年 10 月期 −3%、2026 年 10 月期の 9 か月 −1%、第 3 四半期 −3% と整合)。10 年後は 80 億ドル。

印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機)

家庭・オフィス用のレーザー・インクジェット・タンク式プリンタと、商業印刷機(インディゴ)・大判印刷機。

数量プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む)価格1 台あたり売上(ドル)売上営業利益
今 2025/12 24.0 242 58 0
10 年後 中立 21.0 335 70 1

取り方:印刷の売上 167 億ドルから消耗品 109 億ドルを引いた約 58 億ドルを本体(家庭・オフィス用プリンタと商業印刷機・大判)とし、出荷 約 2,400 万台 × 1 台あたり約 242 ドル(業務用印刷機を含む平均。百万台 × ドル × 0.01 で億ドル)と推定(HP は台数を開示しない。世界のプリンタ出荷を 8,000 万台規模と見て、HP を約 3 割の見当)。営業利益は消耗品を引いた残りの約 0.2 億ドル(ほぼゼロ)。直近は本体の台数が 1 割ほど減る一方、タンク式(台数 +42%)と商業印刷機(12 四半期連続の増収)が伸び、構成は改善している。中立は台数 年 −2%(10 年後 2,100 万台)、価格は物価に近い(10 年後 335 ドル = 1.38 倍。低価格のタンク式の比率が上がる分を差し引く)と置く。

リスクと懸念

消耗品の縮みの加速

印刷利益の大半を生む消耗品は 2025 年 10 月期に −3%、2026 年第 3 四半期も −3%。互換品・再生品、在宅勤務とペーパーレスで印刷枚数が減り、タンク式への移行は純正の消耗品を減らす。年 −5% 以上に加速すれば、10 年後の営業利益は今の 6 割以下になる。

メモリ高騰とパソコンの需要の反動

パソコンは第 3 四半期に台数 −16%(会社)・世界出荷 −20%(IDC)。値上げが費用増に追いつかず利益率は 4.6% まで低下した。会社は下期の台数が 10% 台後半の減と見ており、第 4 四半期が底という見方が外れれば、2027 年も利益率は戻らない。

パソコンのシェア低下

IDC の第 3 四半期で HP は台数 −30.9%、シェアは約 19% から 16.5%。レノボ・デルは法人で、アップルは高価格帯でシェアを取る。法人向けの値上げを優先して台数を失っているなら、戻すには値引きが要り、利益率に響く。

恒久の CEO の不在

ロレスは 2026 年 2 月に PayPal の CEO へ移り、暫定 CEO(ブルサード)で 8 か月が過ぎた。恒久の CEO が印刷の切り離し・大型買収・費用削減の方針を変える可能性があり、戦略の不確実性が続く。

借金と借り換え、薄い自己資本

有利子負債は 2026 年 7 月で約 92 億ドル、純負債は約 50 億ドル、自己資本は −0.9 億ドル。借り換えで金利は 5.75% 前後へ上がる(brief.py の推定では利払いが年 1 億ドル増える)。利益が下ぶれると、還元か返済のどちらかを削ることになる。

関税の還付など一過性の利益

2026 年 10 月期は関税の還付が純利益に約 2 億ドル(会社の 1 株利益の見通しへの寄与から概算)入っている。2027 年以降は消えるので、2026 年の利益を基準に未来を置くと過大になる。関税そのものが戻れば、部材費がさらに増える。

株式報酬による還元の目減り

株式報酬は年 8 億ドル前後と推定され、自社株買い(2025 年 10 月期 8.5 億ドル)の半分近くがその分の株を打ち消す。見かけの還元は大きくても、正味は純利益の 4〜6 割にとどまり、自社株買いで 1 株あたりの価値が増えるという見方は割り引いて見る。

今後の分かれ目

第 4 四半期(2026 年 10 月期)にパソコンの営業利益率が底を打ち、2027 年 10 月期に 5.5% 以上へ戻ったら
中立の筋書きの 5.3% を上回り、やや楽観の確率を上げる。ただし消耗品の縮みが続く限り、成熟後の倍率(中立 11.5 倍)は動かない。
消耗品の売上が 2 四半期続けて前年比 −6% 以下になったら
稼働台数・印刷枚数の減りが年 −5% 超に加速している合図。やや悲観・悲観(10 年)の確率を上げ、消耗品の利益は今の半分以下になりうる。
IDC の世界シェアで HP が 2 四半期続けて 16% を割ったら
パソコンは値上げを優先して台数を失い続けている。10 年の中立のシェア 18〜19% を下げ、やや悲観の確率を上げる。
恒久の CEO が決まり、印刷の切り離しや大型買収を発表したら
印刷を切り離す場合、利益の 6 割を失い、パソコン単体の薄利が残る。買収は価値を壊しうるので、発表時点では慎重に見る。
メモリ価格が 2027 年内に反落し、パソコンの粗利益率が戻ったら
パソコンの営業利益率が 6% 台に乗り、楽観・やや楽観の確率を上げてよい。台数も戻るので、売上は物価並みに伸びる。
深い不況で法人の更新が止まったら
配当は守られても、借金の借り換えが重くなる。

見ておくもの

  • パソコンの営業利益率(第 4 四半期の底と 2027 年 10 月期の戻り)
  • 消耗品の売上の前年比(四半期)と印刷の営業利益率(18% 台の維持)
  • IDC・ガートナーの世界シェア(レノボ・デル・アップルとの差)
  • メモリ(DRAM・NAND)の価格と、会社のパソコン台数の見通し
  • 恒久 CEO の人事と戦略(印刷の扱い)
  • 費用削減の進み(FY28 末に年 10 億ドル)と再編費用
  • 純負債・自社株買い・株式報酬の関係(正味の還元)

倍率と資本コストの決め方

今の PER・PBR や過去の倍率には寄せていない。10 年後の倍率は、利益ベースの正当化 PER = (1−g/RONIC)/(k−g)(k 9.75%、g 4.0%、RONIC = k + 残る割合 ×(事業の ROE − k)、堀は弱い)の上限に対し、楽観 9 割・やや楽観 8.5 割・中立 8.5 割・やや悲観 8 割・悲観 9 割 で置いた。中立は上限 13.5 倍の 8.5 割で、事業の純利益に 11.5 倍。総合は今の時価総額に対し -30.5% で、割高。結論は計算の結果で、先に決めたものではない。

資本コスト 9.8% = 無リスク金利 5% + β 1.11 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 1.75% = 9.75%。β は使わない。パソコンの循環(+0.5)、価格競争で値段を決められないこと(+0.5)、薄い自己資本と純負債(+0.25)、印刷の消耗品が縮み続ける寿命の短さ(+0.5)を quality で見た。事業の存続に疑いは無いので extra は置かない。CEO 不在・メモリ価格は筋書きと確率で表し、k に二重に足していない。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. HP Inc. FY2025 通期・第 4 四半期決算(8-K、2025-11-25)
  2. HP Inc. 2026 年度第 3 四半期決算(8-K、2026-08-26)
  3. HP Inc. 10-Q(2026 年 7 月期)
  4. Futurum: HP Q3 FY 2026 — Can Premium PCs Offset Memory Cost Pressure?
  5. 9to5Mac: IDC Mac shipments drop 11% in Q3 as global PC market slides 20%
  6. Channel Dive: HP CEO Enrique Lores steps down, moves to PayPal
  7. Network World: HP to slash up to 6,000 jobs as component costs and AI reshape operations
  8. The Register: HP Inc settles printer toner lockout lawsuit

分析日 2026-10-16