結論
HP(HP Inc.)は、世界のパソコン市場で 2 割弱のシェアを持つパソコン事業と、家庭・職場向けプリンタとそのインク・トナー(消耗品)を売る印刷事業の 2 本で稼ぐ会社である。2025 年 10 月期は売上 553 億ドル、GAAP の営業利益 31.7 億ドル、純利益 25.3 億ドル。売上の 7 割をパソコンが占めるが、セグメント利益の 6 割は印刷(営業利益率 18.7%)が生み、その大半は消耗品(売上 109 億ドル)から来る。
ところが印刷は、家庭・職場で印刷される枚数が年々減る市場で、消耗品は 2025 年 10 月期に −3% 縮んだ。パソコンは 2026 年にメモリ価格の高騰を値上げで転嫁して 9 か月の売上が +14% 伸びたが、台数は 2 桁の減りで、IDC の 2026 年第 3 四半期の世界シェアは前年の約 19% から 16.5% に落ちた。CEO も 2026 年 2 月のロレスの退任以来、暫定のままである。
売上は部門ごとに「数量 × 価格」で積んだ。中立の 10 年後は売上 676 億ドル(年 +2%)、営業利益 29 億ドルで、今より 1 割弱減る。消耗品の縮む速さ(年 −1% から −9%)で筋書きを分け、パソコンは AI 機能への買い替えとメモリ価格・シェアで分けた。有利子負債は約 97 億ドルで純負債は約 60 億ドル。資本コストは基本 8.0% に quality 1.75%(循環・値決め・薄い自己資本・消耗品の縮み)を足した 9.75%。利益ベースの正当化 PER の上限(g 4.0%・RONIC 18.0%)は 13.5 倍で、その 8.5 割の 11.5 倍を中立に置き、10 年後の時価総額は約 258 億ドル。確率で加重した本質価値は今の時価総額を約 3 割下回る(10 年 −31%)。バリュー投資の観点では、堀の広がらない縮む事業を持つ会社で、安全域は無いというのが結論である。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。パソコンは存在するが強くはならない(仕様が共通で、規模の勝負はレノボに分がある)。印刷は存在するが、家庭・職場の印刷枚数が減る市場で、利益の源の消耗品は年 3% 前後で縮む。堀は広がらず、狭まる側にある。
オーナー利益は、純利益 25 億ドルに株式報酬を費用として引いた値に近く、現金を生む力は実在する(フリーキャッシュフロー約 30 億ドル)。ただし自社株買いの半分は株式報酬の打ち消しで、純負債約 60 億ドルを抱え、自己資本はほぼゼロ。資本配分は、縮む事業の現金を配当と自社株買いに回すという現状維持の型で、事業の再投資先で価値を上乗せする型ではない。
安全域は、PER 11 倍の低さそのものではなく、利益が 10 年後も今の水準を保つかで決まる。利益ベースで倍率を出すと、成長がほぼ無い会社の成熟後の PER は 11.5 倍(上限 13.5 倍の 8.5 割)で、今の値段は中立の筋書きでもやや割高、慎重な筋書きでは大きく割高、強気の筋書きでも大きくは上回らない。予測しやすい事業ではあるが、暫定 CEO・縮む印刷・メモリ価格の 3 つで確信度は下がる。
何で稼ぐ会社か
2025 年 10 月期の売上 553 億ドルのうち、パソコン(Personal Systems)が 385 億ドル(70%)、印刷(Printing)が 167 億ドル(30%)。セグメントの営業利益はパソコン 20.5 億ドル(利益率 5.3%)、印刷 31.2 億ドル(18.7%)で、利益の 6 割を印刷が占める。本社費・株式報酬・買収の償却・再編費用などを引いた GAAP の営業利益は 31.7 億ドル、純利益は 25.3 億ドルである。
パソコンは、ノート・デスクトップ・ワークステーションと周辺機器・サービス。売上の 7 割超が法人向けで、企業・官公庁への納入と保守が柱になる。台数は年 5,700 万台前後(世界 約 2.7 億台の約 2 割。推定)、1 台あたり売上は周辺機器・サービスを含めて約 675 ドルで、部材の仕入れの転嫁が大きく、営業利益率は 5% 前後と薄い。
印刷は、家庭・職場のプリンタ本体と、インク・トナー・定額課金(インスタント・インク)などの消耗品(売上 109 億ドル、印刷の 65%)、商業印刷機(インディゴ)・大判印刷機からなる。本体は低い利益で売り、消耗品で稼ぐ「かみそりと替え刃」の収益モデルで、稼働台数は 2 億台前後と推定する(HP は非開示)。消耗品の営業利益率は 28% 前後と推定する(印刷の内訳は非開示)。
決算期は 10 月末。2026 年 10 月期の 9 か月は売上 445 億ドル(+10%)、GAAP の営業利益 22.6 億ドル、純利益 16.6 億ドル。パソコンはメモリの転嫁で売上 +14%・台数は減少、印刷は売上 −1%、消耗品は 80.9 億ドル(前年同期 81.7 億ドル)だった。
優良さと弱いところ
堀は、法人向けの納入・保守の網、世界的なブランド、調達の規模、印刷の稼働台数と消耗品の囲い込みである。ただし、どれも広がっていない。パソコンは仕様がほぼ共通(Windows と各社のチップ)で価格を決める力は弱い。2026 年のように部材が高騰したとき、HP は値上げで売上を保ったが、第 3 四半期の台数は IDC で −30.9% と市場(−20.1%)より大きく落ち、パソコンの営業利益率は 4.6% に下がった。レノボは規模で上回り、デルは法人とサーバーに強く、アップルは高価格帯を取っていく。
印刷の消耗品は、純正品の囲い込み(ファームウェアによる互換品の制限)と定額課金で利益を守ってきたが、この囲い込みは訴訟と規制で縛られつつある(2025 年に米国の集団訴訟は更新の任意化を約束して和解)。稼働台数と印刷枚数の減りは止まらない。
資本効率は、運転資本が小さく ROIC は 40% 台と高いが、自己資本は自社株買いの累積でほぼゼロ(2026 年 7 月で −0.9 億ドル)なので、ROE は見かけで大きく、資本効率の証拠にはならない。経営は人員削減と自社株買いを繰り返してきた。買収は 2022 年の Poly(約 33 億ドル)などの小型にとどまる。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
パソコン市場は、2025 年 10 月の Windows 10 のサポート終了で法人の更新が進んだあと、2026 年はメモリ(DRAM・NAND)の高騰で割高になり、出荷が急減している。IDC の速報では 2026 年第 3 四半期の世界出荷は 6,270 万台(前年比 −20.1%)で、レノボ 23.8%・HP 16.5%・デル 12.1%・アップル 9.5%・エイスース 8.7%。メーカーや販路が値上げ前に早めに仕入れた反動もある。世界の半導体が AI のデータセンター向けに回り、メモリが足りないことが原因で、これはサーバーには追い風だが、パソコンとスマホには逆風である。HP の会社見通しは、第 4 四半期がパソコンの利益率の底で、2027 年は値上げと構成の改善で戻る、というものだ。値上げで遅れた更新と、AI 機能を積んだパソコンへの買い替えが 2027 年以降の需要になりうる。
印刷市場は、家庭・職場で印刷される枚数が年々減る成熟・縮小の市場である。HP はキヤノン・エプソン・ブラザーと並ぶ大手で、プリンタ本体の台数は減り(2025 年 10 月期の第 4 四半期は −12%)、消耗品の売上は 2025 年 10 月期に −3%、2026 年の 9 か月は −1%(第 3 四半期は −3%)。伸びているのは、台数が +42% のタンク式(インクの単価が低い)、商業印刷機(12 四半期連続の増収)、定額課金である。タンク式の比率が上がることは、利益率の高い純正の消耗品を減らす方向にも働く。互換品・再生品との競争と規制も、消耗品の利益を縮める。
両方に共通するのは、物価が年 3.5% で上がる中でも、数量が減るか、シェアを失うかで、売上が物価ほど伸びにくいことだ。
資本政策と M&A
株主還元は、配当(2025 年 10 月期に現金で約 10.9 億ドル)と自社株買い(同 8.5 億ドル、約 2,950 万株)。2026 年 10 月期の 9 か月は配当 8.3 億ドル・自社株買い 7.3 億ドル。会社の見通しは、フリーキャッシュフロー 30〜32 億ドル(2026 年 10 月期)。ただし株式報酬は年 8 億ドル前後と推定され、自社株買いの半分近くはその分の株を打ち消すだけで終わるため、本書の還元は株式報酬を引いた正味で置く。
2025 年 11 月に「FY26 計画」を発表し、FY28 末までに年 10 億ドルの総費用削減、4,000〜6,000 人の人員削減、再編費用 約 6.5 億ドル(2026 年 7 月までに 5 億ドル発生)を打ち出した。
貸借は、2025 年 10 月期末で現金 37 億ドル・有利子負債 約 97 億ドル(純負債 約 60 億ドル)、2026 年 7 月末で現金 42 億ドル・有利子負債 92 億ドル(純負債 約 50 億ドル)。自己資本は −0.9 億ドル。M&A は、2022 年の Poly 買収(約 33 億ドル)以降は小型の取得が中心で、買い手としても売られる側としても大きな動きは見えない。CEO は 2026 年 2 月に退任したロレスの後を暫定のブルサードが務めており、恒久の CEO の方針(印刷の切り離しなど)が資本政策を変える可能性は残る。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 7.2 億ドル(10-Q・2025 年 11 月〜2026 年 7 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
HP は赤字に転ぶ会社ではなく、毎年 30 億ドル前後の現金を生む安定した会社である。2026 年は逆風の中でも、パソコンの売上は 9 か月で +14%、法人向けは第 3 四半期に +22% と伸び、値上げと費用削減の両方が進んでいる。2025 年 10 月の Windows 10 の終了に続き、2027 年以降は AI 機能を積んだ高価格帯への買い替えと、値上げで先送りされた更新が法人を中心に起き、HP は法人(パソコン売上の 7 割超)の顧客網と保守の力で価格を保てる。メモリの高騰は供給が正常化する 2027〜28 年に費用が戻り、台数が戻る局面で利益率が回復する。
印刷は縮む市場でも、稼働する HP のプリンタは 2 億台超と推定され、消耗品は 18% 超の営業利益率(印刷全体)を保って毎年 100 億ドル規模を稼ぐ。インスタント・インクの定額課金、タンク式(直近の四半期で台数 +42%)、商業印刷機(12 四半期連続の増収)は、本体の利益率を引き上げ、消耗品の減りを和らげる。FY28 末に年 10 億ドルの費用削減が出れば利益率はさらに上がり、純負債 約 60 億ドルは数年で返せる。
今の PER は 11 倍、フリーキャッシュフローは時価総額の約 11%。成長が無くても、還元を続ければ 10 年で時価総額の 6〜7 割を株主に返せ、安全域は厚い。恒久の CEO が決まれば、不確実性も取り除かれる。
慎重な見方
安い PER は罠である。利益の 6 割を生む印刷は、家庭・職場で印刷される枚数が年々減る市場で、消耗品は 2025 年 10 月期に −3%、2026 年第 3 四半期も −3% と縮み続ける。印刷の減少は景気と関係なく続き、互換品とタンク式が利幅を削る。10 年で消耗品の利益は 3 分の 2 に減るのが自然で、パソコンがそれを埋め合わせる力は無い。
パソコンは、第 3 四半期に世界の台数が −20% の中で HP は −30.9% と、レノボ(−22.6%)・デル(−25.0%)・アップル(−11.3%)より大きく落ち、シェアは約 19% から 16.5% へ下がった。値上げで売上は +18% でも、営業利益率は 4.6% に下がり、メモリの費用増を吸収できていない。パソコンの 10 年の利益は物価分すら伸びない。
さらに、CEO のロレスは 2026 年 2 月に PayPal へ去り、暫定 CEO のまま 8 か月が過ぎた。純負債は約 60 億ドル、自己資本はほぼゼロで、借り換えで金利は 5.75% に上がる。自己資本が薄いので ROE は大きく見えるが、自社株買いの積み上がりの結果で、資本効率の証拠ではない。株式報酬は年 8 億ドル前後と推定され、自社株買いの半分近くがそれで消える。PER 11 倍は、高成長の会社が安く見えているのではなく、縮む会社の値段である。
どちらに重みを置いたか
パソコンの回復と費用削減は事実だが、消耗品の縮みという構造の重さが勝つと見て、確率を慎重な側へ寄せた。10 年は中立 36%・やや悲観 28%・悲観 14%(楽観とやや楽観の合計は 22%)。現金を生む力と薄い自己資本の見かけの ROE を切り分け、利益ベースの成熟後の倍率(中立 11.5 倍)で測ると、確率で加重した本質価値は今の時価総額を下回った。
10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)
確率で加重した株価時価総額 25.43 ドル234 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 16.79 ドル154 億ドル)。 今の値に割り戻すと 20.58 ドル189 億ドル、今との差 −34.3%、 期待の年率 +3.0%(資本コスト 9.8%)→ 割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 5% | 65.18 ドル599 億ドル | 35.67 ドル328 億ドル | +222.0% | +12.4% | 5.04 ドル46 億ドル |
| やや楽観 | 17% | 44.62 ドル410 億ドル | 27.07 ドル249 億ドル | +128.9% | +8.6% | 12.19 ドル112 億ドル |
| 中立 | 36% | 28.02 ドル258 億ドル | 18.59 ドル171 億ドル | +48.8% | +4.1% | 16.78 ドル154 億ドル |
| やや悲観 | 28% | 14.40 ドル132 億ドル | 11.64 ドル107 億ドル | −16.9% | −1.8% | 7.29 ドル67 億ドル |
| 悲観 | 14% | 3.32 ドル31 億ドル | 3.26 ドル30 億ドル | −79.0% | −14.4% | 0.92 ドル8 億ドル |
| 加重平均 | 100% | 25.43 ドル234 億ドル | 16.79 ドル154 億ドル | +34.8% | +3.0% | 42.22 ドル388 億ドル |
今の株価時価総額 31.32 ドル288 億ドル(2026-10-21)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.8% を下回るほど割高。
楽観 5% 楽観:AI パソコンと法人が続き、消耗品の縮みは年 −1% 以内 利益 42 億ドル · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 65.18 ドル599 億ドル
10 年にわたり AI パソコンと法人の更新が続き、パソコンは 6,000 万台・1 台あたり 1,090 ドル(物価 1.41 倍に AI 機能の付加価値が乗る)で売上 654 億ドル、営業利益率 6.5%。HP は法人の信頼と保守の網でシェアを 2 割強に保つ。消耗品は稼働台数の減りを年 −0.6%、1 台あたりを年 −0.3% にとどめ(印刷枚数は減るが、定額課金とタンク式で単価が守られ、互換品の侵食も限られる)、売上 99 億ドル・利益率 28.5%。本体は商業印刷機が伸び 86 億ドル・利益率 4%。営業利益は 54 億ドル、純利益 42 億ドル。成熟後の倍率は、g 4.0% の正当化 PER の上限 16.0 倍の 9 割(14.4 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 599 億ドル。還元は 10 年で 328 億ドルに達し、自社株買いを続ける。
- パソコン(個人・法人):数量 60.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 1,090(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 654 億ドル・営業利益 43 億ドル。営業利益率 6.5%
- 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 207(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 48(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 99 億ドル・営業利益 28 億ドル。消耗品の利益率 28.5%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
- 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 25.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 345(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 86 億ドル・営業利益 3 億ドル。本体の利益率 4%
倍率:上限から少し下げて置いた。 正当化 PER の上限は 16.0 倍(g 4.0%、RONIC 48.6%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 126.4% − k)。堀は弱い)。その 9 割の 14.4 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 41.7 × 14.4 = 599 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。
確率:パソコンと印刷の両方がうまくいく最良の筋書き。印刷の縮みが年 −1% 以内にとどまる必要があり、構造の流れに反するため 5%。
やや楽観 17% やや楽観:パソコンは堅調、消耗品は年 −2% の縮み 利益 33 億ドル · PER 12.6 倍 · 株価時価総額 44.62 ドル410 億ドル
パソコンは 5,600 万台・1,050 ドルで売上 588 億ドル、営業利益率 6.0%。シェアは 2 割弱を保ち、AI 機能と法人向けサービスで単価が物価をやや上回る。消耗品は稼働台数が年 −1.2%、1 台あたり年 −0.6%(年 −1.8% の縮み)で 91 億ドル、利益率 27.5%。タンク式の拡大で単価の低い機種に移っても、定額課金が下支えする。本体は 80 億ドル・利益率 3%。営業利益は 42 億ドル、純利益は 33 億ドル。成熟後の倍率は、正当化 PER の上限 14.8 倍の 8.5 割(12.6 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 410 億ドル。還元は 10 年で 249 億ドル。
- パソコン(個人・法人):数量 56.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 1,050(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 588 億ドル・営業利益 35 億ドル。営業利益率 6.0%
- 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 195(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 47(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 91 億ドル・営業利益 25 億ドル。消耗品の利益率 27.5%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
- 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 23.5(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 340(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 80 億ドル・営業利益 2 億ドル。本体の利益率 3%
倍率:上限から一段下げて置いた。 正当化 PER の上限は 14.8 倍(g 4.0%、RONIC 27.3%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 62.5% − k)。堀は弱い)。その 8.5 割の 12.6 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 32.5 × 12.6 = 410 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。
確率:パソコンは堅調で、消耗品の縮みが年 −2% と緩やかな筋書き。定額課金とタンク式が下支えするが、実現しにくいので 17%。
中立 36% 中立:パソコンはシェアを少し失い、消耗品は年 −3% で縮み続ける 利益 22 億ドル · PER 11.5 倍 · 株価時価総額 28.02 ドル258 億ドル
パソコンは市場の台数が横ばいで、HP のシェアはレノボ・デル・アップルに削られて 2 割弱から 18〜19% へ緩やかに落ち、5,200 万台。1 台あたりは、メモリの高騰分が 2029 年ごろから戻る前提で、物価と AI 機能の付加価値で積んで 1,010 ドル。売上 525 億ドル、営業利益率は今と同じ 5.3%。消耗品は、稼働台数が年 −2.3%、1 台あたり売上が年 −0.7%(印刷枚数が年 4% 強減り、単価は物価並みに上がる)で、売上は年 −3% の 80 億ドル、利益率は互換品とタンク式の影響で 26%。本体は 70 億ドル、利益率 2%。営業利益は 29 億ドルと今より約 1 割減り、純利益は 22 億ドル。成熟後は g 0.5%(パソコン +2.2%・消耗品 −1.5% を利益の重みで合成)、倍率は、正当化 PER の上限 13.5 倍の 8.5 割(11.5 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 258 億ドル。還元は 10 年で 171 億ドル。
- パソコン(個人・法人):数量 52.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 1,010(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 525 億ドル・営業利益 28 億ドル。営業利益率 5.3%
- 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 175(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 46(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 80 億ドル・営業利益 21 億ドル。消耗品の利益率 26%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
- 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 21.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 335(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 70 億ドル・営業利益 1 億ドル。本体の利益率 2%
倍率:上限から一段下げて置いた。 正当化 PER の上限は 13.5 倍(g 4.0%、RONIC 18.0%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 34.5% − k)。堀は弱い)。その 8.5 割の 11.5 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 22.4 × 11.5 = 258 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。
確率:消耗品が過去 6 年の実績に近い年 −3% で縮み、パソコンは緩やかにシェアを失う中心の筋書き。36% を置く。
やや悲観 28% やや悲観:シェアが 17% 前後へ落ち、消耗品は年 −5% で縮む 利益 13 億ドル · PER 10.1 倍 · 株価時価総額 14.40 ドル132 億ドル
パソコンは 4,800 万台・985 ドルで売上 473 億ドル、営業利益率 4.8%。HP のシェアは 17% 前後まで落ち、メモリの高騰が収まったあとも値引き競争で利益率が戻らない。消耗品は稼働台数が年 −3.3%、1 台あたり年 −1.7%(年 −4.9%)で 66 億ドル、利益率 23%。互換品と、プリンタを買わずに印刷を減らす職場が増える。本体は 62 億ドル・利益率 0.8%。営業利益は 19 億ドルと今の約 6 割、純利益は 13 億ドル。成熟後は g −0.5%。倍率は、正当化 PER の上限 12.6 倍の 8 割(10.1 倍)を事業の純利益に掛けて時価総額 132 億ドル。還元は 10 年で 107 億ドル、借金の返済も遅れる。10 年の純利益の累計は約 164 億ドル(2026 年 約 22、2027 年 約 19、2028 年の 17.2 億ドルまで下がり、その後は 17 億ドルから 13.1 億ドルへ細る。減損・赤字の年は置かない。年ごとの内訳は道筋から仮に置いた)。
- パソコン(個人・法人):数量 48.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 985(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 473 億ドル・営業利益 23 億ドル。営業利益率 4.8%
- 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 158(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 42(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 66 億ドル・営業利益 15 億ドル。消耗品の利益率 23%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
- 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 19.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 325(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 62 億ドル・営業利益 1 億ドル。本体の利益率 0.8%
倍率:上限から下げて低めに置いた。 正当化 PER の上限は 12.6 倍(g 4.0%、RONIC 14.6%。RONIC = k 9.8% + 1/3 ×(事業の ROE 24.3% − k)。堀は弱い)。その 8 割の 10.1 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 13.1 × 10.1 = 132 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。
確率:互換品と在宅化で消耗品が年 −5% に加速し、パソコンのシェアも 17% 前後へ落ちる。構造の流れに沿う筋書きなので 28% と厚く置く。
悲観 14% 悲観:構造的に負ける。消耗品が崩れ、借金が重くのしかかる 利益 3 億ドル · PER 9.2 倍 · 株価時価総額 3.32 ドル31 億ドル
印刷が構造的に崩れる筋書き。互換品・再生品・文書の電子化で稼働台数は年 −5.5%、1 台あたり年 −3.7%(年 −8.9%)となり、消耗品は 42 億ドル・利益率 17% まで縮む。タンク式への移行で消耗品の収益モデルが壊れ、本体は損益ゼロ。パソコンは AI 端末・アップルの Mac・中国勢に押されてシェアが 14〜15% まで落ち、4,000 万台・900 ドルで 360 億ドル、営業利益率 4.2%。営業利益は 7 億ドル、純利益は 3 億ドル。有利子負債 約 92 億ドルの借り換え金利が 5.75% に上がる中、利払いを事業の利益で賄いにくく、配当を削って還元は 10 年で 30 億ドル。稼ぐ力は 1÷k の上限 10.3 倍の 9 割(9.2 倍)を純利益 3.3 億ドルに掛けた時価総額 30 億ドルにとどまる。もう優良ではなくなっている。10 年の純利益の累計は約 75 億ドル(2026 年 約 23、2027 年 約 15、2028 年 約 6 億ドルの谷、その後は 6 億ドルから 3.3 億ドルへ細る。減損・赤字の年は置かない。年ごとの内訳は道筋から仮に置いた)。
- パソコン(個人・法人):数量 40.0(パソコン出荷台数(百万台))× 価格 900(1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む))→ 売上 360 億ドル・営業利益 15 億ドル。営業利益率 4.2%
- 印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金):数量 125(稼働している HP プリンタ(百万台、推定))× 価格 34(1 台あたりの年間消耗品売上(ドル))→ 売上 42 億ドル・営業利益 7 億ドル。消耗品の利益率 17%。1 台あたり売上は印刷枚数の減りで物価に届かない
- 印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機):数量 14.0(プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む))× 価格 300(1 台あたり売上(ドル))→ 売上 42 億ドル・営業利益 0 億ドル。本体は損益ゼロ
倍率:上限から少し下げて置いた。 事業の ROE 8.0% が k 9.8% 以下なので、正当化 PER の上限は 1÷k = 10.3 倍。その 9 割の 9.2 倍に置いた。時価総額 = 事業の純利益 3.3 × 9.2 = 30 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。
確率:10 年の悲観は景気ではなく構造負け。消耗品が崩れ、パソコンも低利益のまま、借金の重さで株主の取り分が薄くなる。暫定 CEO・縮む主力の事情を見て 14%。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。
パソコン(個人・法人)
ノートパソコン・デスクトップ・ワークステーション・周辺機器。売上の約 7 割で、法人向けがパソコン売上の 7 割超。
| 数量パソコン出荷台数(百万台) | 価格1 台あたり売上(ドル。周辺機器・サービスを含む) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 57.0 | 675 | 385 | 21 |
| 10 年後 中立 | 52.0 | 1,010 | 525 | 28 |
取り方:2025 年 10 月期のパソコン売上 385 億ドルを、出荷 約 5,700 万台 × 1 台あたり売上 約 675 ドル(周辺機器・ワークステーション・サービスを含む。百万台 × ドル × 0.01 で億ドル)と推定。市場は世界の出荷 約 2.7 億台(IDC の 2025 年の規模)のうち HP が約 2 割(IDC の 2025 年第 3 四半期で約 19%。ほかにレノボ約 25%・デル・アップル・エイスース)。営業利益はセグメント営業利益 20.5 億ドル(利益率 5.3%)。中立は、10 年後にメモリが正常化し物価並みに AI 機能の付加価値が乗る(1,010 ドル = 物価 1.41 倍 × 約 1.06 倍)と置く。台数は市場が横ばいでシェアが緩やかに下がるとして 10 年後 5,200 万台。
印刷の消耗品(インク・トナー・定額課金)
家庭・職場のプリンタに入れるインク・トナーと定額課金(インスタント・インク)。印刷の売上の約 65%、印刷の利益のほぼ全部。
| 数量稼働している HP プリンタ(百万台、推定) | 価格1 台あたりの年間消耗品売上(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 220 | 50 | 109 | 31 |
| 10 年後 中立 | 175 | 46 | 80 | 21 |
取り方:2025 年 10 月期の消耗品売上 109 億ドル(決算資料。印刷 167 億ドルの 65%)を、稼働している HP プリンタ 約 2.2 億台(推定。HP は非開示なので売上 ÷ 1 台あたり売上で置いた)× 1 台あたりの年間消耗品売上 約 49.5 ドル(百万台 × ドル × 0.01 で億ドル)と置いた。営業利益は印刷のセグメント営業利益 31.2 億ドルのほぼ全部が消耗品由来とみて 31.0 億ドル(利益率 28.4%、推定)。前 CEO が「本体は赤字、消耗品で稼ぐ」と語った収益モデルで、本体の利益はほぼゼロ。価格(1 台あたり売上)は物価並みには上がらない。印刷枚数が年 4% 強減り、単価が物価並みの +3.5% で上がって、1 台あたり売上は中立で年 −0.7%。稼働台数もプリンタ本体の販売減で年 −2.3%。合わせて売上は中立で年 −3%(2025 年 10 月期 −3%、2026 年 10 月期の 9 か月 −1%、第 3 四半期 −3% と整合)。10 年後は 80 億ドル。
印刷の本体(プリンタ・業務用印刷機)
家庭・オフィス用のレーザー・インクジェット・タンク式プリンタと、商業印刷機(インディゴ)・大判印刷機。
| 数量プリンタ出荷台数(百万台、業務用印刷機を含む) | 価格1 台あたり売上(ドル) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2025/12 | 24.0 | 242 | 58 | 0 |
| 10 年後 中立 | 21.0 | 335 | 70 | 1 |
取り方:印刷の売上 167 億ドルから消耗品 109 億ドルを引いた約 58 億ドルを本体(家庭・オフィス用プリンタと商業印刷機・大判)とし、出荷 約 2,400 万台 × 1 台あたり約 242 ドル(業務用印刷機を含む平均。百万台 × ドル × 0.01 で億ドル)と推定(HP は台数を開示しない。世界のプリンタ出荷を 8,000 万台規模と見て、HP を約 3 割の見当)。営業利益は消耗品を引いた残りの約 0.2 億ドル(ほぼゼロ)。直近は本体の台数が 1 割ほど減る一方、タンク式(台数 +42%)と商業印刷機(12 四半期連続の増収)が伸び、構成は改善している。中立は台数 年 −2%(10 年後 2,100 万台)、価格は物価に近い(10 年後 335 ドル = 1.38 倍。低価格のタンク式の比率が上がる分を差し引く)と置く。
リスクと懸念
消耗品の縮みの加速
印刷利益の大半を生む消耗品は 2025 年 10 月期に −3%、2026 年第 3 四半期も −3%。互換品・再生品、在宅勤務とペーパーレスで印刷枚数が減り、タンク式への移行は純正の消耗品を減らす。年 −5% 以上に加速すれば、10 年後の営業利益は今の 6 割以下になる。
メモリ高騰とパソコンの需要の反動
パソコンは第 3 四半期に台数 −16%(会社)・世界出荷 −20%(IDC)。値上げが費用増に追いつかず利益率は 4.6% まで低下した。会社は下期の台数が 10% 台後半の減と見ており、第 4 四半期が底という見方が外れれば、2027 年も利益率は戻らない。
パソコンのシェア低下
IDC の第 3 四半期で HP は台数 −30.9%、シェアは約 19% から 16.5%。レノボ・デルは法人で、アップルは高価格帯でシェアを取る。法人向けの値上げを優先して台数を失っているなら、戻すには値引きが要り、利益率に響く。
恒久の CEO の不在
ロレスは 2026 年 2 月に PayPal の CEO へ移り、暫定 CEO(ブルサード)で 8 か月が過ぎた。恒久の CEO が印刷の切り離し・大型買収・費用削減の方針を変える可能性があり、戦略の不確実性が続く。
借金と借り換え、薄い自己資本
有利子負債は 2026 年 7 月で約 92 億ドル、純負債は約 50 億ドル、自己資本は −0.9 億ドル。借り換えで金利は 5.75% 前後へ上がる(brief.py の推定では利払いが年 1 億ドル増える)。利益が下ぶれると、還元か返済のどちらかを削ることになる。
関税の還付など一過性の利益
2026 年 10 月期は関税の還付が純利益に約 2 億ドル(会社の 1 株利益の見通しへの寄与から概算)入っている。2027 年以降は消えるので、2026 年の利益を基準に未来を置くと過大になる。関税そのものが戻れば、部材費がさらに増える。
株式報酬による還元の目減り
株式報酬は年 8 億ドル前後と推定され、自社株買い(2025 年 10 月期 8.5 億ドル)の半分近くがその分の株を打ち消す。見かけの還元は大きくても、正味は純利益の 4〜6 割にとどまり、自社株買いで 1 株あたりの価値が増えるという見方は割り引いて見る。
今後の分かれ目
- 第 4 四半期(2026 年 10 月期)にパソコンの営業利益率が底を打ち、2027 年 10 月期に 5.5% 以上へ戻ったら
- 中立の筋書きの 5.3% を上回り、やや楽観の確率を上げる。ただし消耗品の縮みが続く限り、成熟後の倍率(中立 11.5 倍)は動かない。
- 消耗品の売上が 2 四半期続けて前年比 −6% 以下になったら
- 稼働台数・印刷枚数の減りが年 −5% 超に加速している合図。やや悲観・悲観(10 年)の確率を上げ、消耗品の利益は今の半分以下になりうる。
- IDC の世界シェアで HP が 2 四半期続けて 16% を割ったら
- パソコンは値上げを優先して台数を失い続けている。10 年の中立のシェア 18〜19% を下げ、やや悲観の確率を上げる。
- 恒久の CEO が決まり、印刷の切り離しや大型買収を発表したら
- 印刷を切り離す場合、利益の 6 割を失い、パソコン単体の薄利が残る。買収は価値を壊しうるので、発表時点では慎重に見る。
- メモリ価格が 2027 年内に反落し、パソコンの粗利益率が戻ったら
- パソコンの営業利益率が 6% 台に乗り、楽観・やや楽観の確率を上げてよい。台数も戻るので、売上は物価並みに伸びる。
- 深い不況で法人の更新が止まったら
- 配当は守られても、借金の借り換えが重くなる。
見ておくもの
- パソコンの営業利益率(第 4 四半期の底と 2027 年 10 月期の戻り)
- 消耗品の売上の前年比(四半期)と印刷の営業利益率(18% 台の維持)
- IDC・ガートナーの世界シェア(レノボ・デル・アップルとの差)
- メモリ(DRAM・NAND)の価格と、会社のパソコン台数の見通し
- 恒久 CEO の人事と戦略(印刷の扱い)
- 費用削減の進み(FY28 末に年 10 億ドル)と再編費用
- 純負債・自社株買い・株式報酬の関係(正味の還元)
倍率と資本コストの決め方
今の PER・PBR や過去の倍率には寄せていない。10 年後の倍率は、利益ベースの正当化 PER = (1−g/RONIC)/(k−g)(k 9.75%、g 4.0%、RONIC = k + 残る割合 ×(事業の ROE − k)、堀は弱い)の上限に対し、楽観 9 割・やや楽観 8.5 割・中立 8.5 割・やや悲観 8 割・悲観 9 割 で置いた。中立は上限 13.5 倍の 8.5 割で、事業の純利益に 11.5 倍。総合は今の時価総額に対し -30.5% で、割高。結論は計算の結果で、先に決めたものではない。
資本コスト 9.8% = 無リスク金利 5% + β 1.11 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 1.75% = 9.75%。β は使わない。パソコンの循環(+0.5)、価格競争で値段を決められないこと(+0.5)、薄い自己資本と純負債(+0.25)、印刷の消耗品が縮み続ける寿命の短さ(+0.5)を quality で見た。事業の存続に疑いは無いので extra は置かない。CEO 不在・メモリ価格は筋書きと確率で表し、k に二重に足していない。
同じ業種(情報技術)の AI 分析
読んだ資料
- HP Inc. FY2025 通期・第 4 四半期決算(8-K、2025-11-25)
- HP Inc. 2026 年度第 3 四半期決算(8-K、2026-08-26)
- HP Inc. 10-Q(2026 年 7 月期)
- Futurum: HP Q3 FY 2026 — Can Premium PCs Offset Memory Cost Pressure?
- 9to5Mac: IDC Mac shipments drop 11% in Q3 as global PC market slides 20%
- Channel Dive: HP CEO Enrique Lores steps down, moves to PayPal
- Network World: HP to slash up to 6,000 jobs as component costs and AI reshape operations
- The Register: HP Inc settles printer toner lockout lawsuit