株譜
AI 銘柄分析 · 情報技術 · 試作

モノリシック・パワー・システムズ MPWR

AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)459.56 ドル222 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,167.9 ドル564 億ドル差 −60.7%
10 年後から見ると 割高 価値 459.56 ドル222 億ドル · 差 −60.7% · 期待の年率 −2.1%
期待の年率リターン(10 年)−2.1%資本コスト比 −10.6 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

モノリシック・パワー・システムズ(Monolithic Power Systems・MPS)は、工場を持たず(ファブレス)、電源 IC とパワーモジュールを AI サーバー・ストレージ・PC・車載・通信・産業に売る電源専業の半導体会社である。2025 年は売上 27.9 億ドル(企業データ 7.0・ストレージ・コンピューティング 7.3・車載 5.9・通信 3.1・産業と消費 4.5)、GAAP の営業利益率 26.1%、純利益 6.2 億ドル。2026 年 4-6 月期は売上 9.8 億ドル(前年比 +48%)、営業利益率 31%、企業データは前年の約 2.6 倍で、会社は 2026 年の企業データの伸びを +130% 以上に上げた。2026 年は売上 約 42 億ドル、純利益 約 11.5 億ドルになる見込み。

売上は「市場(実質)× シェア × 製品の価格の水準(物価並みで 10 年 1.41 倍)」で 5 つの市場に分けて積んだ。10 年後(2035 年)の中立は売上 119 億ドル、純利益 29 億ドルとみる。AI の設備投資が止まった時の落ち込みは、倍率でなく悲観の確率(10 年 16%)とひどさで表した。

バリュー投資の観点では、事業の質は高い(ファブレスで資本が軽く、無借金、設計が長く使われる)が、今の時価総額は GAAP の純利益の 94 倍、2026 年の見込みでも約 52 倍で、AI の電力需要が長く続き、競合の 800V 電源にも負けない未来を先に払っている。資本コストは 8.5%(基本 8.0% + quality 0.5%)。利益ベースの正当化 PER は、のれんの無い帳簿の ROE 19%・RONIC 14%・g 4.5% で 17 倍ほどになる。10 年後の中立にはその 8 割の 13.5 倍を置いた。確率で加重した本質価値は今の時価総額の 38% で、差は 62%(割高)。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。電子機器が電気で動く限り電源は要り、MPS の設計の継続性と研究開発の効率は 10 年後も残る可能性が高い。AI の電力需要が構造的に大きいことも、事業の存在を支える。堀は「保たれる、少し広がる」が、AI 向けの電源は 800V への移行で競合が増えるため、広がるとは言い切れない。

オーナー利益(株主のものになる利益)は、GAAP の純利益から株式報酬分を引いたもの、すなわち株式報酬を費用にした純利益そのものと見る。ファブレスで再投資が小さいので、純利益の大半を株主に返せる事業の形をしている。一方、AI の設備投資に依存した利益は山があれば谷もあり、2026 年の純利益 11.5 億ドルを恒常の利益と見ない。2022〜25 年の営業利益率(29.8%→24.4%→26.1%)が示すとおり、景気と在庫で動く。

経営は創業者が率い、無借金・資本が軽い・研究開発に投資する、という点で資本配分は堅実。ただし株式報酬が重く、自社株買いが割高な株価で行われると価値を壊す。安全域は、今の時価総額が GAAP の PER で約 94 倍(2026 年の見込みで約 52 倍)と、利益ベースの正当化 PER(17 倍ほど)の 5 倍を超えるため、薄い。事業は優良だが、今の値段で買うと見込み違いの余地がない。AI 向けの利益には倍率を掛けず、10 年の筋書きと悲観の確率でその山を織り込んだ。

何で稼ぐ会社か

売上の中心は、プロセッサ・メモリ・基板に載る電源 IC(直流を電圧の違う直流に変える)と、電源を 1 個にまとめたパワーモジュールである。需要先は 6 つの市場に分かれ、2025 年はストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード)が 26%、企業データ(AI サーバー・データセンター)が 25%、車載が 21%、通信が 11%、消費が 9%、産業が 7%。2023〜24 年は企業データが最大(2024 年は 32%)だったが、2025 年は新しい世代への切り替えで前年を 2% 下回り、2026 年に入って急回復している(4-6 月期は 3.8 億ドルで前年比 約 2.6 倍)。

AI アクセラレータは 1 台に何十もの電源が要り、電流が大きいほど電源 IC とパワーステージの価値が増える。MPS は基板上の降圧(垂直給電を含む)の電源を持ち、データセンターのラックが 800V 直流に移る流れ(NVIDIA が主導し 2027 年の Vera Rubin から本格化)に合わせて 800V からの降圧電源のサンプルも出している。車載は電池管理・コックピット・ADAS・48V 系の電源で、2025 年は +43% だったが 2026 年 4-6 月期は +8% と落ち着いた。

製造は TSMC などの外部ファウンドリに任せ、自社の強みは独自のプロセスとパッケージ(モジュール化)の設計にある。生産能力は 40 億ドル超を確保済みで、設備投資は軽い。2026 年 4-6 月期の GAAP 粗利益率は 55.2%、営業費用は売上の約 24%(研究開発 12%・販売費と管理費 12%)で、営業利益率は 31%。創業者のマイケル・シン(Michael Hsing)が最高経営責任者として会社を率いる。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。1 つ目は設計の継続性で、電源は基板の設計に組み込まれると世代をまたいで使われやすく、顧客は性能と信頼性で選ぶ。2 つ目は専用のプロセス・パッケージ技術と製品の幅(多数の品種)で、競合が同じ電流密度と効率を出すのに時間がかかる。3 つ目はファブレスで資本が軽いこと。現金等 14.1 億ドルで有利子負債は 0、自己資本比率は 84%、事業に使う資本(現金を除く自己資本)は約 25 億ドルと小さく、2026 年 4-6 月期の営業利益の年換算 12 億ドルに対し税引き後の資本利益率は約 40% に達する。

弱い所もある。第一に顧客と製品が AI アクセラレータ 1 つの世代に偏っており、企業データは 2024 年から 2025 年に前年比 −2% を経験した(要因は新しい世代への切り替え時期のずれと見るが、会社は理由を細かく開示していない)。第二に、800V・垂直給電という新しい電源の設計では TI(NVIDIA と協業を発表)、インフィニオン、ルネサス、ST、ナビタスが同じ顧客を狙い、これまでの優位が崩れうる。第三に株式報酬が売上の 8.7%(2025 年 2.4 億ドル)と大きく、調整後 EPS(4-6 月期)は GAAP の 1 株利益を 25% ほど高く見せる。最後に、2024 年の純利益 17.9 億ドルは外国子会社への税の優遇の認識(税の益 12.1 億ドル)で膨らんだ一時的な益であり、GAAP の収益力として使わない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

アナログ・電源の世界の市場は WSTS で 2026 年に +10% 程度と、業界全体は緩やかな回復にとどまる。その中で MPS の 4-6 月期は +48% と市場を大きく上回り、企業データ(+164%)と通信(+78%)の 2 つの AI 向けが全体を引き上げている。ストレージ・コンピューティング(+2%)・車載(+8%)・消費(−5%)は、2026 年のメモリ高騰でスマートフォン・PC の出荷が落ち込み(IDC は PC −9%・スマートフォン −12.9%)、鈍い。

AI の設備投資は、大手 5 社の 2026 年が 7,300〜8,050 億ドル、2027 年は 1 兆ドル前後の見方(業界ノート)。この需要が半導体全体を同時に押し上げているため、止まる時も同じ向きに崩れる。電源は、アクセラレータの電力が世代ごとに増えるため、1 ラックに使う電源の価値が急に増えている。ただし 800V 直流への移行(2027 年)は、基板上の降圧という MPS の領域を残しつつ、ラック内の変換を新しい競合に開く。

競合の形は、TI とインフィニオンが規模と価格、ルネサスとナビタスが GaN・SiC、ST と ADI が供給網、MPS が電流密度とモジュール化で対抗する。中国勢は成熟ノードの電源で価格を押し下げる。規制は輸出管理で、MPS は中国向けの出荷が売上に占める割合が大きく(出荷先ベース。割合は 10-K で確かめる)、米中の摩擦が効く。

資本政策と M&A

還元は配当と自社株買い。2026 年 3 月から四半期配当を 28% 引き上げ、年間の配当総額は約 4 億ドル(2026 年の純利益の約 3 分の 1)。自社株買いの枠は 2026 年 7 月に 5 億ドル追加して計 10 億ドルだが、2025 年の実績は小さく、株式報酬で増える株を打ち消す程度にとどまる。現金等は 2025 年末 12.6 億ドルから 2026 年 6 月末 14.1 億ドルへ増えている。

買収は小さな技術の取り込みが中心で、のれんは小さい。大型の M&A は独占禁止の制約と、自社開発の路線から可能性が低い。創業者が率いる会社として、資本配分は「研究開発を落とさず、余った現金を配当と自社株買いに回す」という素朴な形。株価が高い局面で自社株買いを増やすと、買う価格が割高になる点に注意する。

株式報酬(2025 年 2.4 億ドル・売上の 8.7%)は費用として純利益から引き、正味の還元(payout)は配当 + 自社株買い − 株式報酬で増えた株の分で見た。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

AI の電力は始まったばかりである。2026 年 4-6 月期の企業データは前期比 +45%・前年比 約 2.6 倍で、会社は 2026 年の伸びの下限を +85% から +130% に引き上げた。アクセラレータの電力が世代ごとに増え、基板上の電源の価値は電流に比例して増える。800V への移行で電源の構成が変わっても、基板上の降圧は残り、MPS はそのモジュールで先頭を走る。2025 年の企業データ −2% は、新しい世代の電源への切り替えの谷にすぎず、2026 年に取り返した。ファブレスで資本が軽く、生産能力は 40 億ドル超を確保済み、無借金で現金が増え、価格を決める力も保たれる。利益率は山の 33% を超え、10 年後の純利益は大きく伸びうる。車載の 48V・ゾーン制御、通信の 1.6T 光モジュールという次の伸びも控え、AI 向けが一巡しても売上の土台は広がっている。電源は一度設計に入ると世代をまたいで使われやすく、新規参入が追いつくまでに時間がかかる。

慎重な見方

今の時価総額は、山の利益に高い倍率を掛けている。GAAP の PER は 94 倍で、2026 年の見込みでも約 52 倍。この利益の半分以上は AI の設備投資が支える企業データと通信に依存する。企業データは 2024 年の 32% から 2025 年に 25% へ下がり、2026 年に戻ったばかりで、山と谷の幅が大きい。TI が NVIDIA と 800V 電源を組む・インフィニオン・ルネサス・ST・ナビタスが同じ顧客を狙うなど、競合の数が増えるため、AI 向けのシェアと粗利益率が守れるとは限らない。株式報酬が売上の 8.7% と重く、調整後 EPS は GAAP の利益を 25% ほど高く見せる。ストレージ・車載・消費は 2026 年に 0〜8% の伸びでしかなく、AI 以外の下地は強くない。会社が自ら 800V の売上の読みを不確実と述べている点も、山の高さの読みづらさを表している。2022 年は株価が −38%、2008 年は −62% で、倍率が高い分、下げも深い。

どちらに重みを置いたか

利益ベースの正当化 PER(10 年後の中立で上限 16.9 倍の 8 割=13.5 倍、k = 8.5%)は、今の 94 倍を大きく下回る。AI 電源の数量と価格の見通しは変えていないが、帳簿の ROE が 19% と、のれん込みの会社ほど高くないので上限が低く出る。確率で加重した本質価値は今の 38%、結論は割高になる。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 770.25 ドル372 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 178.77 ドル86 億ドル)。 今の値に割り戻すと 459.56 ドル222 億ドル、今との差 −60.7%、 期待の年率 −2.1%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 1,781 ドル860 億ドル 285.66 ドル138 億ドル +76.9% +5.9% 165.30 ドル80 億ドル
やや楽観 20% 1,247 ドル602 億ドル 238.05 ドル115 億ドル +27.2% +2.4% 297.00 ドル143 億ドル
中立 34% 813.31 ドル393 億ドル 198.72 ドル96 億ドル −13.3% −1.4% 344.09 ドル166 億ドル
やや悲観 22% 389.16 ドル188 億ドル 132.48 ドル64 億ドル −55.3% −7.7% 114.76 ドル55 億ドル
悲観 16% 101.64 ドル49 億ドル 72.45 ドル35 億ドル −85.1% −17.3% 27.85 ドル13 億ドル
加重平均100% 770.25 ドル372 億ドル178.77 ドル86 億ドル −18.7% −2.1% 949.01 ドル458 億ドル

今の株価時価総額 1,168 ドル564 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 8% AI の電力が 10 年続き、電源の主力にまで広がる 利益 54 億ドル · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 1,781 ドル860 億ドル

データセンターの電力が 2030 年代も増え、企業データの対象市場は実質 380 億ドル(2025 年の 9.5 倍)。MPS はシェア 19%(基板上の降圧と 800V の降圧の両方で採用)、価格の水準は物価並みの 141。通信は 1.6T・3.2T の光モジュールで市場 実質 160 億ドルでシェア 10.5%、車載は 48V とゾーン制御で市場 実質 180 億ドルでシェア 8%。2035 年の売上は約 180 億ドル(企業データ 102・ストレージ 22・車載 20・通信 24・産業・消費 11)、営業利益率 36%、営業利益 約 65 億ドル、純利益 約 54 億ドル。 一度採用された電源は世代をまたいで使われ、製品を増やす研究開発の効率が価格を決める力を保つ。競合が負けるわけではなく、AI 向けの電源で MPS の伸びが上回る筋。2035 年の成長は年 10% 台なので、倍率は利益ベースの正当化 PER の 9 割で置く。

  • 企業データ(AI サーバー・データセンターの電源):数量 72.2(AI・サーバー向け電源の対象市場(2025 年の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 102 億ドル・営業利益 41 億ドル。市場 実質 380 億ドル × シェア 19.0%・価格 141・営業利益率 40%
  • ストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード):数量 15.9(ストレージ・コンピューティング向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 23 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 実質 110 億ドル × シェア 14.5%・価格 141・営業利益率 30%
  • 車載(電池管理・コックピット・ADAS・48V):数量 14.4(車載向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 20 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 実質 180 億ドル × シェア 8.0%・価格 141・営業利益率 30%
  • 通信(スイッチ・光モジュール・基地局):数量 16.8(通信向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 24 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場 実質 160 億ドル × シェア 10.5%・価格 141・営業利益率 38%
  • 産業・消費(工場・計測・家電・ウェアラブル):数量 8.0(産業・消費向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 11 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 実質 190 億ドル × シェア 4.2%・価格 141・営業利益率 26%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 22.3%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.5% + 1/2 ×(ROE 22.3% − k 8.5%)= 15.4%(moat=普通)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.7 倍。上限の 9 割の 15.9 倍に置いた:AI の電力需要が続く上振れでも、堀は普通で電源は入れ替えられうるので控える。 時価総額 = 純利益 54.1 × 15.9 倍 = 860 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:AI の電力が 2035 年も実質で年 6〜7% 伸び、800V・垂直給電でも MPS が基板上の電源の主力にとどまる筋。価格を決める力が保たれる条件が重なるので 8% に留める。

やや楽観 20% AI 向けが高い水準を保ち、車載・通信が分厚くなる 利益 41 億ドル · PER 14.8 倍 · 株価時価総額 1,247 ドル602 億ドル

企業データの対象市場は実質 325 億ドル(2025 年の 8 倍)でシェア 18%、価格の水準 141。通信は市場 実質 140 億ドルでシェア 9.5%、ストレージは市場 実質 102 億ドルでシェア 13.7%、車載は市場 実質 168 億ドルでシェア 7.5%。2035 年の売上は約 149 億ドル(企業データ 82・ストレージ 20・車載 18・通信 19・産業・消費 10)、営業利益率 33%、営業利益 約 49 億ドル、純利益 約 41 億ドル。 競合の 800V 電源が追いついても、MPS は設計の継続性で AI 向けのシェアを 18% で守る。

  • 企業データ(AI サーバー・データセンターの電源):数量 58.5(AI・サーバー向け電源の対象市場(2025 年の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 83 億ドル・営業利益 30 億ドル。市場 実質 325 億ドル × シェア 18.0%・価格 141・営業利益率 36%
  • ストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード):数量 14.0(ストレージ・コンピューティング向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 20 億ドル・営業利益 6 億ドル。市場 実質 102 億ドル × シェア 13.7%・価格 141・営業利益率 28%
  • 車載(電池管理・コックピット・ADAS・48V):数量 12.6(車載向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 168 億ドル × シェア 7.5%・価格 141・営業利益率 28%
  • 通信(スイッチ・光モジュール・基地局):数量 13.3(通信向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 19 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 実質 140 億ドル × シェア 9.5%・価格 141・営業利益率 35%
  • 産業・消費(工場・計測・家電・ウェアラブル):数量 7.2(産業・消費向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 10 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 実質 180 億ドル × シェア 4.0%・価格 141・営業利益率 25%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 21.0%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.5% + 1/2 ×(ROE 21.0% − k 8.5%)= 14.8%(moat=普通)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.4 倍。上限の 8.5 割の 14.8 倍に置いた:強気寄りだが、800V で競合が追いつく余地を見て控える。 時価総額 = 純利益 40.7 × 14.8 倍 = 602 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:AI 向けが高い水準で長く続き、車載(48V・ゾーン)と通信(1.6T 光)の伸びも加わる。業界ノートの楽観(市場 10 年で約 2 倍)を、AI の電力が加えた形。20% を置く。

中立 34% 市場は伸びるが競合が価格を削り、利益率は今より下で安定する 利益 29 億ドル · PER 13.5 倍 · 株価時価総額 813.31 ドル393 億ドル

企業データは AI の設備投資が 2030 年ごろまで増えたあと実質 3% 台に落ち、対象市場は実質 270 億ドル(2025 年の 6.8 倍)でシェア 16.5%(2025 年の 17.6% より少し低い。TI・インフィニオン・ルネサスが 800V 向けで追いつく)、価格の水準は物価並みの 141。通信は市場 実質 120 億ドルでシェア 8.5%、ストレージは市場 実質 95 億ドルでシェア 12.8%、車載は市場 実質 155 億ドルでシェア 7%。2035 年の売上は約 119 億ドル(企業データ 63・ストレージ 17・車載 15・通信 14・産業・消費 9)、営業利益率 29%、営業利益 約 35 億ドル、純利益 約 29 億ドル。 営業利益率は 2026 年の山(33%)から下がる。AI 向けの粗利益率が競合との競争で縮み、営業費用の比率も下がりにくい。堀は保たれるが広がらない。

  • 企業データ(AI サーバー・データセンターの電源):数量 44.6(AI・サーバー向け電源の対象市場(2025 年の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 63 億ドル・営業利益 20 億ドル。市場 実質 270 億ドル × シェア 16.5%・価格 141・営業利益率 32%
  • ストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード):数量 12.2(ストレージ・コンピューティング向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 17 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 95 億ドル × シェア 12.8%・価格 141・営業利益率 26%
  • 車載(電池管理・コックピット・ADAS・48V):数量 10.9(車載向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 15 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場 実質 155 億ドル × シェア 7.0%・価格 141・営業利益率 26%
  • 通信(スイッチ・光モジュール・基地局):数量 10.2(通信向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 14 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 120 億ドル × シェア 8.5%・価格 141・営業利益率 32%
  • 産業・消費(工場・計測・家電・ウェアラブル):数量 6.5(産業・消費向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 170 億ドル × シェア 3.8%・価格 141・営業利益率 23%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 19.2%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.5% + 1/2 ×(ROE 19.2% − k 8.5%)= 13.8%(moat=普通)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 16.9 倍。上限の 8 割の 13.5 倍に置いた:ファブレスで資本は軽いが、AI の山の利益を含み、堀は普通なので控える。 時価総額 = 純利益 29.1 × 13.5 倍 = 393 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:AI 向けは 2030 年ごろまで伸び、その後は市場の伸びが実質 3% 台に落ちる。競合が追いつき利益率が今より下で落ち着く。業界ノートの中立(アナログ全体 10 年で 1.6 倍)より MPS の市場は大きく伸びるが、シェアは現在のまま。34% を置く。

やや悲観 22% 競合の電源が追いつき、AI 向けのシェアが 14% 台に落ちる 利益 16 億ドル · PER 11.9 倍 · 株価時価総額 389.16 ドル188 億ドル

企業データの対象市場は実質 215 億ドル(2025 年の 5.4 倍)に伸びるが、MPS のシェアは 14.5% まで下がり、価格の水準は 138(競合に 2% 譲る)。通信は市場 実質 95 億ドルでシェア 7%、ストレージは市場 実質 85 億ドルでシェア 11.5%。2035 年の売上は約 85 億ドル(企業データ 43・ストレージ 14・車載 12・通信 9・産業・消費 7)、営業利益率 22%、営業利益 約 19 億ドル、純利益 約 16 億ドル。 営業利益率は競合との値下げ競争と研究開発費の増加で 2026 年の山より約 11 ポイント下がる。倍率は利益ベースの正当化 PER の 7.5 割で置く。TI・インフィニオン・ルネサスが規模の経済で上回り、MPS は「高性能の専業」から「中位の電源会社」に変わる。

  • 企業データ(AI サーバー・データセンターの電源):数量 31.2(AI・サーバー向け電源の対象市場(2025 年の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 138(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 43 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 実質 215 億ドル × シェア 14.5%・価格 138・営業利益率 24%
  • ストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード):数量 9.8(ストレージ・コンピューティング向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 138(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 実質 85 億ドル × シェア 11.5%・価格 138・営業利益率 20%
  • 車載(電池管理・コックピット・ADAS・48V):数量 8.8(車載向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 138(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 12 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場 実質 140 億ドル × シェア 6.3%・価格 138・営業利益率 21%
  • 通信(スイッチ・光モジュール・基地局):数量 6.7(通信向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 138(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 95 億ドル × シェア 7.0%・価格 138・営業利益率 24%
  • 産業・消費(工場・計測・家電・ウェアラブル):数量 5.3(産業・消費向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 138(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 155 億ドル × シェア 3.4%・価格 138・営業利益率 18%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 16.0%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.5% + 1/2 ×(ROE 16.0% − k 8.5%)= 12.3%(moat=普通)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.8 倍。上限の 7.5 割の 11.9 倍に置いた:MPS のシェアと価格が下がり、利益の質が落ちる。 時価総額 = 純利益 15.8 × 11.9 倍 = 188 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:インフィニオン・ルネサス・テキサス・インスツルメンツの電源が AI 向けで追いつき、MPS のシェアが 17.6% から 14.5% に下がる。価格も物価並みより 2% 下がる。業界ノートの悲観(10 年・構造)の入り口。22% を置く。

悲観 16% AI の山が崩れ、電源が部品として横並びになる 利益 5 億ドル · PER 10.9 倍 · 株価時価総額 101.64 ドル49 億ドル

AI の設備投資が実需より先に積み上がっていたことが分かり、企業データの対象市場は実質 140 億ドル(2025 年の 3.5 倍)にとどまる。そこに電源が横並びの部品になり、MPS のシェアは 9% まで下がり、価格の水準は 125(物価に 25% 負ける。中国勢の成熟ノードと欧州勢が押し下げる)。2035 年の売上は約 38 億ドル(企業データ 16・ストレージ 7・車載 7・通信 3・産業・消費 5)、営業利益率 13%、営業利益 約 5 億ドル、純利益 約 5 億ドル。 営業利益率は粗利益率の低下(46%)と研究開発費の固定で 10% 台に下がる。もう「価格を決める専業」ではなく、倍率は ROE が k 以下なので 1÷k の 11.1 倍。配当は守り、自社株買いは止める。

  • 企業データ(AI サーバー・データセンターの電源):数量 12.6(AI・サーバー向け電源の対象市場(2025 年の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 16 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 140 億ドル × シェア 9.0%・価格 125・営業利益率 14%
  • ストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード):数量 6.0(ストレージ・コンピューティング向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 70 億ドル × シェア 8.5%・価格 125・営業利益率 12%
  • 車載(電池管理・コックピット・ADAS・48V):数量 5.5(車載向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 115 億ドル × シェア 4.8%・価格 125・営業利益率 15%
  • 通信(スイッチ・光モジュール・基地局):数量 2.7(通信向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 60 億ドル × シェア 4.5%・価格 125・営業利益率 16%
  • 産業・消費(工場・計測・家電・ウェアラブル):数量 3.8(産業・消費向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。市場 実質 135 億ドル × シェア 2.8%・価格 125・営業利益率 11%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 9.0%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.5% + 1/2 ×(ROE 9.0% − k 8.5%)= 8.8%(moat=普通)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 12.2 倍。上限の 9 割の 10.9 倍に置いた:ROE が k に近い。電源が横並びの部品になり、もう優良ではない筋なので下限寄り。 時価総額 = 純利益 4.5 × 10.9 倍 = 49 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:AI の設備投資が実需より先に積みすぎだったとわかり、かつ電源が横並びの部品になって、中国勢(成熟ノードの電源)と欧州勢に価格を 25% 押し下げられる筋。業界ノートの悲観(10 年・構造:価格 30% 下落)に沿う。MPS は事業が AI に偏るので、同じ領域の 12% より少し厚い 16% を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

企業データ(AI サーバー・データセンターの電源)

AI アクセラレータ(GPU・ASIC)や CPU の基板に載る、大電流の多相電源(電源 IC とパワーステージ)と、ラックの 800V 直流から基板へ降ろす電源。伸びの中心で、2026 年は前年の約 2.3 倍になる見込み。

数量AI・サーバー向け電源の対象市場(2025 年の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 7.0 100 7 2
10 年後 中立 44.6 141 63 20

取り方:2025 年の売上は 7.02 億ドル(決算の市場別の開示)。対象市場を 40 億ドルと推定し、当社シェアは約 17.6%(推定)。営業利益は市場別の開示が無く、全社の GAAP 営業利益率 26.1%(株式報酬を費用にした値)を、粗利益率の高い順に 企業データ 32%・通信 27%・ストレージ 25%・車載 24%・産業・消費 22% と推定して割り振り、推定の合計と全社の営業利益 7.29 億ドルの差(約 0.1 億ドル)は調整に入れた。価格は製品の水準(2025 年=100)で、中立は物価並み(10 年 141)。

ストレージ・コンピューティング(メモリ・SSD・ノート PC・グラフィックスカード)

DRAM・SSD・ノート PC・グラフィックスカードの電源。2025 年は +46% だったが、2026 年 4-6 月期は前年比 +2% と足踏み。

数量ストレージ・コンピューティング向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 7.3 100 7 2
10 年後 中立 12.2 141 17 5

取り方:2025 年の売上は 7.33 億ドル(決算の市場別の開示)。対象市場を 55 億ドルと推定し、当社シェアは約 13.3%(推定)。営業利益は市場別の開示が無く、全社の GAAP 営業利益率 26.1%(株式報酬を費用にした値)を、粗利益率の高い順に 企業データ 32%・通信 27%・ストレージ 25%・車載 24%・産業・消費 22% と推定して割り振り、推定の合計と全社の営業利益 7.29 億ドルの差(約 0.1 億ドル)は調整に入れた。価格は製品の水準(2025 年=100)で、中立は物価並み(10 年 141)。

車載(電池管理・コックピット・ADAS・48V)

電気自動車の電池管理、コックピット、ADAS、照明、48V 系の電源。2026 年 4-6 月期は前年比 +8%。

数量車載向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 5.9 100 6 1
10 年後 中立 10.9 141 15 4

取り方:2025 年の売上は 5.93 億ドル(決算の市場別の開示)。対象市場を 90 億ドルと推定し、当社シェアは約 6.6%(推定)。営業利益は市場別の開示が無く、全社の GAAP 営業利益率 26.1%(株式報酬を費用にした値)を、粗利益率の高い順に 企業データ 32%・通信 27%・ストレージ 25%・車載 24%・産業・消費 22% と推定して割り振り、推定の合計と全社の営業利益 7.29 億ドルの差(約 0.1 億ドル)は調整に入れた。価格は製品の水準(2025 年=100)で、中立は物価並み(10 年 141)。

通信(スイッチ・光モジュール・基地局)

データセンターのスイッチ、光モジュール(800G・1.6T)、通信基地局の電源。2026 年 4-6 月期は前年比 +78%。

数量通信向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 3.1 100 3 1
10 年後 中立 10.2 141 14 5

取り方:2025 年の売上は 3.09 億ドル(決算の市場別の開示)。対象市場を 45 億ドルと推定し、当社シェアは約 6.9%(推定)。営業利益は市場別の開示が無く、全社の GAAP 営業利益率 26.1%(株式報酬を費用にした値)を、粗利益率の高い順に 企業データ 32%・通信 27%・ストレージ 25%・車載 24%・産業・消費 22% と推定して割り振り、推定の合計と全社の営業利益 7.29 億ドルの差(約 0.1 億ドル)は調整に入れた。価格は製品の水準(2025 年=100)で、中立は物価並み(10 年 141)。

産業・消費(工場・計測・家電・ウェアラブル)

産業機器・計測・家電・ウェアラブルの電源(産業 1.99 億ドル+消費 2.55 億ドル)。景気と消費に左右される下地の事業。

数量産業・消費向け電源の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 4.5 100 5 1
10 年後 中立 6.5 141 9 2

取り方:2025 年の売上は 4.54 億ドル(決算の市場別の開示)。対象市場を 120 億ドルと推定し、当社シェアは約 3.8%(推定)。営業利益は市場別の開示が無く、全社の GAAP 営業利益率 26.1%(株式報酬を費用にした値)を、粗利益率の高い順に 企業データ 32%・通信 27%・ストレージ 25%・車載 24%・産業・消費 22% と推定して割り振り、推定の合計と全社の営業利益 7.29 億ドルの差(約 0.1 億ドル)は調整に入れた。価格は製品の水準(2025 年=100)で、中立は物価並み(10 年 141)。

リスクと懸念

AI 設備投資の山と谷

企業データと通信は 2026 年 4-6 月期の売上の 52% を占め、前年比 +164% と +78%。大手 5 社の設備投資が 2027 年の 1 兆ドル前後に届かない、または AI の投資効率が疑われると、この 2 つが同時に崩れる。2024 年に企業データが 32% の構成比だったように、山から谷への幅が大きく、利益率の高い電源から落ちる。悲観の筋書きでは 2028 年の企業データが 2026 年の山の約半分になる。

800V 直流への移行と競合の増加

NVIDIA が主導する 800V 直流のラックは 2027 年から広がる。TI は NVIDIA と電源の協業を発表し、インフィニオン(SiC)・ルネサス・ST・ナビタス(GaN)も参入する。基板上の降圧は残るが、ラックから基板までの変換の段が変わり、MPS の採用の枠が入れ替わる可能性がある。シェアと粗利益率が下がる筋は、やや悲観の筋書きで表した。

特定の顧客・世代への偏り

企業データの売上は大口の AI アクセラレータ顧客の世代交代に左右される。2025 年は前年比 −2% と足踏みし、2026 年に前年の約 2.6 倍へ戻った。次の世代(Rubin)でも採用が続くかが利益の山の高さを決める。顧客が自社設計の電源を増やす・複数社に分ける動きも起こりうる。

株式報酬と調整後の数字の見かけ

株式報酬は 2025 年に 2.4 億ドル(売上の 8.7%)で、GAAP の純利益 6.2 億ドルの 4 割近い。調整後 EPS(4-6 月期)は GAAP の 1 株利益より約 25% 高い。調整後で見ると今の PER は 2 割ほど低く見えるが、本質価値の評価は GAAP で行った。

中国・輸出管理

中国向けの出荷が売上に占める割合は大きい(出荷先ベース。割合は 10-K で確かめる)。米国の輸出管理が AI 向けの電源にも及ぶ・中国の国産電源が価格を押し下げる、のいずれも利益率と数量に効く。悲観(10 年)は、成熟ノードの電源で中国勢と欧州勢に価格を 25% 押し下げられる筋。

高い倍率による下げの深さ

今の GAAP の PER は 94 倍、PBR は 16.6 倍。2022 年は株価が −38%(PER の谷 39 倍)、2008 年は −62%。業績が悪くなくても、倍率が利益ベースの正当化 PER(13〜17 倍)に向かうだけで、時価総額は大きく下がりうる。

メモリ高騰による PC・スマートフォンの落ち込み

ストレージ・コンピューティング(26%)と消費(9%)は、2026 年のメモリ高騰で PC・スマートフォンの出荷が落ち込む影響を受ける。4-6 月期のストレージ・コンピューティングは前年比 +2%、消費は −5%。メモリの供給が落ち着けば戻るが、需要の弱さが続けば、全社の利益率を稼働率の面から押し下げる。

今後の分かれ目

企業データが 2027 年も +40% 超で伸び、800V の電源の設計採用(デザインイン)が公表される
楽観へ確率を寄せ、企業データのシェアの置き方を上げる。ただし AI 設備投資の山の高さを同時に確認する。
大手クラウド 5 社の 2027 年の設備投資計画が前年比で伸び 1 割以下に落ちる
やや悲観・悲観へ寄せる。企業データの 2028 年の売上を 2026 年の山の半分近くまで下げる。
TI・インフィニオン・ルネサスが NVIDIA の 800V ラックの電源で主要な採用を公表する
AI 向けのシェアを 17.6% から 14% 台へ下げ、中立から やや悲観へ確率を移す。価格の水準も物価並みから 2% 下げる。
GAAP の粗利益率が 56% を超えて定着し、営業費用の比率が 21% に下がる
営業利益率 36% 超の楽観の筋が現実になる。倍率は変えず、利益の置き方を上げる。
企業データが 2026 年 10-12 月期に前期比で減る
2026 年が山だった可能性が高まる。10 年の中立の置き方を下げ、悲観を厚くする。
自社株買いが株価の高い局面で急に増える(年 10 億ドル規模)
還元の質(割高で買う)を下げて見る。正味の還元から株式報酬の分を引いた額が増えるかを確認する。

見ておくもの

  • 企業データの四半期の売上と前期比、新しい世代の電源の採用の公表
  • 大手クラウド 5 社の設備投資の計画と AI の投資効率に関する発言
  • TI・インフィニオン・ルネサスの 800V 電源の採用の公表
  • GAAP の粗利益率(55.2%)と営業費用の比率、株式報酬(売上比 8.7%)
  • ストレージ・コンピューティング・車載の売上の回復(2026 年 4-6 月期は +2%・+8%)
  • 中国向けの売上比率と輸出管理の動き
  • 現金等(14.1 億ドル)の増減と自社株買いの額

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価(GAAP の PER 94 倍)ではなく、利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) で出した。k 8.5%(基本 8.0% + quality 0.5%)、ROE は帳簿(中立 19%)、堀は普通(電源の製品は入れ替えられうる)、g は半導体の数量が実質で伸び続けるとして 4.5%(k − g = 4.0%)。AI 電源の山の利益に高い倍率は掛けず、中立は上限 16.9 倍の 8 割の 13.5 倍。3 年の値付けは使わず、10 年だけで測った。今の値段に寄せず、結果は割高(総合 -62%)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β 1.47 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 0.5% = 8.5%(β は使わない)。AI 設備投資と在庫で利益が動く半導体として循環の分だけ +0.5。純負債は −12 億ドル(無借金・純現金)で存続の不安は無く、上乗せは 0。AI 設備投資の山と競合の 800V 電源は、k でなく確率(悲観 10 年 16%)と悲観の深さで表した。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. MPS 2025 年通期・10-12 月期 決算(8-K)
  2. MPS 2026 年 4-6 月期 決算(8-K)
  3. MPS 2025 年 10-K
  4. MPS 2026 年 4-6 月期のまとめ(Barchart)
  5. MPS 2024 年の決算(税の優遇の認識)
  6. 800VDC の動向(SemiAnalysis)
  7. NVIDIA の 800 VDC(Wccftech)
  8. ST の 800V HVDC 電源ボード
  9. MPS の時価総額(Bullfincher)

分析日 2026-10-16