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パランティア・テクノロジーズ PLTR

政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)48.68 ドル1,168 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)196.2 ドル4,708 億ドル差 −75.2%
10 年後から見ると 割高 価値 48.68 ドル1,168 億ドル · 差 −75.2% · 期待の年率 −5.5%
期待の年率リターン(10 年)−5.5%資本コスト比 −14.7 pt
推定の資本コスト9.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

パランティア・テクノロジーズは、政府・防衛・情報機関向けの「ゴッサム」と、企業向けの「ファウンドリー」、AI を業務に組み込む「AIP」を売る会社で、2026 年 4〜6 月期の売上は 19.35 億ドル(前年比 +93%)、GAAP の営業利益率 47%・純利益率 55%に達した。通年の売上見通しは 81.5 億ドル(+82%)、米国の民間向けは +149% と、企業向けの AI 導入が急に立ち上がっている。

事業の質は高い。顧客数は 1,049 社、既存顧客の売上維持率は 157%、現金は 92 億ドルで負債はなく、10 年後も存在し今より強い可能性は高い。バリュー投資の観点で問題になるのは値段である。時価総額は約 4,770 億ドル、2025 年の利益に対する PER は約 290 倍で、2026 年の売上見通しの約 60 倍にあたる。

事業ごとに顧客数と顧客あたり売上を積み上げ、その時点の成長から、資本コスト 9.25%(基本 8.0% + quality +1.25%)の利益ベースの正当化 PER を出し(現金を除く事業の ROE は 100% の上限、資本コストを超える分は先で半分に薄れる)、その 7〜9 割に倍率を置くと、中立の時価総額は 10 年後に今の約 5 割にとどまる(純現金は 1 ドルで数える)。楽観の筋書きでも 10 年の年率は約 +3.7% で、資本コスト 9.25% に届かない。事業の成功を認めつつ、値段は将来の成功を何度も先払いしているというのがこの分析の結論である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず「10 年後もあるか」を問う。答えは、おそらくある。政府の機密と業務データの両方に入り込んだ基盤は、切り替えが難しく、堀は広がる方向にある。

次にオーナー利益を見る。2025 年の調整後フリーキャッシュフローは約 21 億ドルだが、株式報酬が上半期だけで約 4.7 億ドルあり、これを費用として差し引くと、株主が自由にできる利益はその分小さい。営業利益は急に増えたが、まだ 2 年分の実績しかなく、10 年にわたる利益の持続性は他の優良ソフトより確かでない。

安全域の議論では、今の値段が正当化されるには、2035 年までに売上が 1,000 億ドル級(今の約 20 倍)に達し、営業利益率が 50% を超え、しかも倍率が 20 倍近くを保つ必要がある。この計算では、楽観の筋書きでも 10 年の年率は 3% 台で、資本コストに届かない。優れた事業を高い値段で買うと、リターンは事業の質ではなく払った値段で決まる。事業の質への確信は中程度、値段への確信は持てない。

何で稼ぐ会社か

売上は大きく 3 つに分かれる。第一は米国の政府(国防総省・陸軍・情報機関・国土安全保障省など)で、2026 年 4〜6 月期の売上は 8.09 億ドル。陸軍とは 2025 年 7 月に 10 年・上限 100 億ドルの企業契約(75 本の契約を 1 本に統合)を結び、戦場データの統合基盤「メイブン・スマート・システム」も展開する。上限額は確定した支出ではなく、実際の発注は年度予算に左右される。

第二は米国の民間企業で、同期の売上は 7.64 億ドル(+149%)。AIP は、顧客の社内データに「業務の意味づけ(オントロジー)」を与え、AI に業務を実行させる仕組みで、数日で試作を作る「ブートキャンプ」を入口に導入を広げる。契約高(TCV)は同期に 21.3 億ドルで +153%。第三は海外で、英国の NHS(国民保健サービス)、北大西洋条約機構(NATO)、欧州・アジアの企業と政府が顧客。

収益は、顧客ごとの年間契約と、利用量に応じた拡張の 2 本立てで、売上の大半はソフトの利用料である。開発者を現場に派遣する運用の負担が重いと言われてきたが、規模が出て営業利益率は 2023 年の 5% から 2025 年の 32%、2026 年 4〜6 月期の 47% へ上がった。会社全体で見ると、政府の長期契約が土台、民間の AI 導入が成長の源泉という構造である。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。第一は切り替えの費用で、顧客の業務データとオントロジー(業務の定義)の上に作った仕組みは、他の基盤へ移すと作り直しになる。純収益維持率 157% は、一度入った顧客が使う範囲を広げ続けていることを示す。第二は政府・防衛での信用で、機密を扱う認証・実績・現場に入り込んだ運用が、新興企業の参入を難しくしている。第三は AI を業務に載せる実装力で、大手クラウドが提供するのはモデルと部品、パランティアが提供するのは動く業務である。

資本効率は急に改善した。ROE は 2024 年の 9% から 2025 年の 22% へ上がり、現金は自己資本の約 4 割に積み上がった。経営はアレックス・カープ氏(CEO)とピーター・ティール氏(創業者)が議決権の面で強く支配しており、少数株主の意見は届きにくい。

弱点は 4 つ。株式報酬が多く(2026 年上半期で約 4.7 億ドル)、株数が毎年 4〜5% 増えてきたこと、自社株買いの枠を 2026 年 1 月に終えたこと、政府依存と契約の波、創業者・役員による大量の売却が続くことである。事業の質は高いが、利益が黒字になって 3 年に満たず、10 年先までの持続性は読みにくい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

企業向けの業務ソフトと AI の市場は、業界ノートでは約 8,000 億ドル(推定)で、中立の見通しは売上が年 +4.5%、AI の消費量が座席の減少を補う形である。パランティアはその平均よりはるかに速く伸びており、会社の分析では「市場が伸びる」より「AI を導入する会社の数と 1 社あたりの範囲が増える」ことが効いている。

競争は 3 方向からくる。第一は大手クラウドの AI 基盤で、マイクロソフト(アジュール)・アマゾン(AWS)・グーグルが、データとモデルと実行環境を 1 つの契約で提供する。第二はデータブリックス(Databricks)やスノーフレイク(Snowflake)などデータ基盤の会社が、分析から業務の自動化へ範囲を広げること。第三は政府向けでアンドゥリル(Anduril)などの新興の防衛技術会社と、ロッキード・マーチンなど既存の防衛大手が自前の統合基盤を持つことである。

循環でいえば、AI 設備投資の山の手前の熱狂の中にいる。2026 年 2 月にはソフト株全体から 1 兆ドル超の時価が消えたと報じられたが、パランティアは AI の導入を進める側として逆に買われた。分かれ目は、AI を試した顧客が本番運用へ進み、契約高が売上に変わるかどうかと、政府予算の優先順位が変わらないかである。

資本政策と M&A

還元は配当なし、自社株買いも小さい。2023 年 8 月に決めた 10 億ドルの買い戻し枠は 2025 年に 0.75 億ドルしか使わず、2026 年 1 月に終了した。一方、株式報酬で毎年株数が増え、2025 年は 5.3% 増えた。2026 年 6 月末の現金は 92 億ドル(短期の米国債を含む)で負債はなく、利益と現金は自己資本に積み上がっている。

M&A は事実上していない。小さな買収と出資(防衛・AI の新興企業)に限り、自前の開発が中心である。大型の買収は規制と政府顧客との利益相反の観点で難しく、時価総額が 4,700 億ドル台では買われる側になる可能性も現実的でない。

今後の資本配分の鍵は 2 つ。第一に、利益が 100 億ドルを超える局面で、現金をどう株主へ戻すか(自社株買いは割高なうちは株主価値を壊す)。第二に、株式報酬を抑え、希薄化を止められるかである。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

パランティアは AI の実装で他社より 2〜3 年先を走っている。AIP のブートキャンプは、顧客が数日で本番に近い試作を作る入口で、2026 年 4〜6 月期の米民間の契約高は 21.3 億ドルと前年の 2.5 倍、純収益維持率は 157% と、一度入った顧客が拡張し続けている。売上が 93% 伸びながら GAAP の営業利益率が 47% と、成長と利益を同時に出せる数少ない会社である。

政府では、陸軍の 10 年・上限 100 億ドルの企業契約が、国防総省全体の標準化の入口になる。メイブン・スマート・システムは戦場での意思決定に組み込まれ、一度入ると外せない。NATO・英国・日本など同盟国にも広がる余地がある。大手クラウドが提供するのは部品で、パランティアが提供するのは動く業務であり、顧客のデータの意味づけ(オントロジー)という切り替え費用が、時間とともに厚くなる。現金 92 億ドル・負債なしで、景気後退にも耐える。AI が全産業の業務に入る 10 年では、売上 900 億ドルも不可能ではない。

慎重な見方

値段が将来のすべての成功を織り込んでいる。時価総額は約 4,770 億ドルで、2025 年の純利益 16 億ドルに対し PER 約 290 倍、2026 年の売上見通しの約 60 倍である。資本コスト 9.25% で 10 年割り引くと、10 年後の時価総額は約 1.1 兆ドル(今の約 2.4 倍)が必要になり、売上 900 億ドルに営業利益率 47%、利益ベースの正当化 PER の 9 割の倍率と、積み上がった純現金約 1,400 億ドルを足す楽観の筋書きでも約 0.63 兆ドルで、資本コストに届かない。

成長の質にも不安がある。政府の契約は議会の予算や政権の方針で波打ち、陸軍の上限 100 億ドルは確定額ではない。民間は AI の試験導入が中心で、本番運用への移行が遅れると、契約高が売上に変わらない。株式報酬は毎年株数を 4〜5% 増やし、自社株買いの枠は終了した。ティール氏・カープ氏の大量売却は、内部者が今の値段を高いと見ていることを示す。マイクロソフト・アマゾン・グーグルが標準機能で追いつけば、単価は下がり、2022 年のように株価が 75% 下がる展開も過去にある。

どちらに重みを置いたか

事業の質と短期の成長は強気の見方が強く、10 年の楽観・やや楽観の合計は 25% に置いた。ただし値段の議論では慎重な見方が圧倒的に強い。楽観の筋書きでも 10 年の年率は約 +3.7% で資本コスト 9.25% に届かず、どの筋書きも下回るため、確率をどう動かしても結論は変わらない。10 年は構造的に負ける筋書き(商品化・政府依存の反転)を 18% と厚く置き、やや悲観と合わせて 45% を悲観側に寄せた。結論は「優良な事業だが、極端な割高」。 点検(2026-10-19):basis の株数が年次の古い 25.65 億株だったので、brief の写す値(直近四半期 2026 年 4〜6 月期)の 24.00 億株に直した(今の時価総額 4772→4464 億ドル)。自社株買いは 2025 年に 0.75 億ドルで枠も終了しており、還元との二重はない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 100.79 ドル2,419 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 11.00 ドル264 億ドル)。 今の値に割り戻すと 48.68 ドル1,168 億ドル、今との差 −75.2%、 期待の年率 −5.5%(資本コスト 9.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 262.11 ドル6,290 億ドル 25.00 ドル600 億ドル +46.3% +3.9% 22.97 ドル551 億ドル
やや楽観 17% 185.73 ドル4,457 億ドル 18.75 ドル450 億ドル +4.2% +0.4% 34.76 ドル834 億ドル
中立 30% 102.33 ドル2,456 億ドル 12.50 ドル300 億ドル −41.5% −5.2% 34.45 ドル827 億ドル
やや悲観 27% 52.99 ドル1,272 億ドル 6.25 ドル150 億ドル −69.8% −11.3% 15.99 ドル384 億ドル
悲観 18% 18.03 ドル433 億ドル 2.08 ドル50 億ドル −89.7% −20.4% 3.62 ドル87 億ドル
加重平均100% 100.79 ドル2,419 億ドル11.00 ドル264 億ドル −43.0% −5.5% 111.79 ドル2,683 億ドル

今の株価時価総額 196.19 ドル4,708 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:政府と企業の標準の AI 基盤になり、売上は 900 億ドル 利益 374 億ドル · PER 15.7 倍 · 株価時価総額 262.11 ドル6,290 億ドル

2035 年 12 月期、民間の顧客は米国だけで 2,800 社、顧客あたり売上は 1,429 万ドルまで伸びる(AI エージェントの消費量課金を含む)。政府は米国と同盟国で 700 組織、1 組織あたり 5,143 万ドル。海外民間は 1,000 社で 140 億ドル。売上は 900 億ドル、営業利益率は 47% を保つ。2030 年以降は自社株買いを再開し、株式報酬を差し引いた正味の還元は 10 年で 600 億ドル。成長が 8% に落ち着いた時点の事業の PER は約 18.3 倍(正当化 PER 20.4 倍の 9 割)、純現金 1,387 億ドルを足す。時価総額は約 0.75 兆ドルで今の約 1.6 倍。還元を入れた 10 年の年率は約 5% で、資本コストに届かない。

  • 米国の民間企業:数量 2,800(米国の民間顧客数(社))× 価格 1,429(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 400 億ドル・営業利益 224 億ドル。AIP が標準に
  • 政府(米国・同盟国):数量 700(政府の顧客組織数)× 価格 5,143(1 組織あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 360 億ドル・営業利益 162 億ドル。同盟国にも拡大
  • 海外の民間企業:数量 1,000(海外の民間顧客数(社))× 価格 1,400(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 140 億ドル・営業利益 50 億ドル。海外民間が定着

倍率:正当化 PER:事業の ROE 100.0%(現金を除く事業の投下資本がほぼ 0 で ROIC は 100% を超えるので、式の ROE は 100% で打ち止め)、RONIC = k 9.2% + 1/2 ×(ROE 100.0% − k 9.2%)= 54.6%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.7 倍。上限の 9 割の 15.7 倍に置いた:AI 基盤の標準になり、売上 900 億ドルに営業利益率 47% を保つ上振れでも、大手クラウドの追随があるので上限の 9 割に置く。 時価総額 =(純利益 374 − 余った現金の税後利息)× 15.7 倍 + 戻り方を掛けた余った現金 694 = 6290 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:2035 年までに、政府・防衛でも民間でも AI を動かす層(データの意味づけ・権限・監査)を握り、顧客と単価の両方が伸び続ける必要がある。10 年にわたり 3 割近い成長を重ねる条件なので 1 割未満に置いた。

やや楽観 17% やや楽観:堀は広がるが競争で成長は年 20% 弱に落ち、売上 700 億ドル 利益 280 億ドル · PER 14.7 倍 · 株価時価総額 185.73 ドル4,457 億ドル

2035 年 12 月期、民間の顧客は 2,300 社・顧客あたり 1,348 万ドル、政府は 610 組織で 285 億ドル、海外民間は 105 億ドル。売上は 700 億ドル(2025 年の約 16 倍)、営業利益率は 45%。AI 基盤の単価は毎年実質で下がるが、顧客あたりの利用範囲が広がって補う。2031 年以降に自社株買いを始め、10 年の正味の還元は 450 億ドル。成長が 7% 前後に落ちた後の事業の PER は約 17.3 倍(正当化 PER 20.4 倍の 8.5 割)、純現金 1,086 億ドルを足す。2030 年代前半には、AI 基盤が各社の標準になった後も、オントロジー(業務の意味づけ)を作り込んだ顧客は他社へ移れず、更新時の値上げが物価(3.5%)並みに通る。政府では同盟国の採用が広がるが、陸軍の企業契約の上限額(100 億ドル)の消化は 10 年かけて 7 割程度にとどまる。

  • 米国の民間企業:数量 2,300(米国の民間顧客数(社))× 価格 1,348(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 310 億ドル・営業利益 167 億ドル。定着と利用範囲の拡大
  • 政府(米国・同盟国):数量 610(政府の顧客組織数)× 価格 4,672(1 組織あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 285 億ドル・営業利益 123 億ドル。国防・情報で標準
  • 海外の民間企業:数量 800(海外の民間顧客数(社))× 価格 1,313(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 105 億ドル・営業利益 35 億ドル。欧州・アジア

倍率:正当化 PER:事業の ROE 100.0%(現金を除く事業の投下資本がほぼ 0 で ROIC は 100% を超えるので、式の ROE は 100% で打ち止め)、RONIC = k 9.2% + 1/2 ×(ROE 100.0% − k 9.2%)= 54.6%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.7 倍。上限の 8.5 割の 14.7 倍に置いた:AI 基盤の単価が毎年実質で下がるが、顧客あたりの利用範囲が広がって補う筋書き。上限の 8.5 割に置く。 時価総額 =(純利益 280 − 余った現金の税後利息)× 14.7 倍 + 戻り方を掛けた余った現金 543 = 4457 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:オントロジー(業務の意味づけ)の切り替え費用が効き、顧客の定着は強いが、AI 基盤の単価競争で伸びが落ちる展開。

中立 30% 中立:優良なソフト会社として売上 420 億ドル、倍率は平常化 利益 162 億ドル · PER 13.7 倍 · 株価時価総額 102.33 ドル2,456 億ドル

2035 年 12 月期、民間の顧客は 1,900 社・顧客あたり 1,000 万ドルで 190 億ドル、政府は 500 組織・3,500 万ドルで 175 億ドル、海外民間は 55 億ドル。売上は 420 億ドル(2025 年の約 9 倍、年 +25% から +7% へ逓減)。AI 基盤はマイクロソフトやオープンエーアイ(OpenAI)などが同種の機能を提供し、営業利益率は 42% に落ち着く。株式報酬は売上の 1 割台で続く。事業の PER は約 16.3 倍(正当化 PER 20.4 倍の 8 割)、純現金 724 億ドルを足す。政府の長期契約は更新が続くが、契約の規模は議会の予算で毎年調整され、売上の伸びは物価と利用範囲の拡大で説明できる程度に落ち着く。民間では AIP が事業ごとの業務システムとして定着するが、大手クラウドの標準機能との価格競争で、新規案件の単価は実質で毎年下がる。

  • 米国の民間企業:数量 1,900(米国の民間顧客数(社))× 価格 1,000(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 190 億ドル・営業利益 95 億ドル。競争で伸びが鈍化
  • 政府(米国・同盟国):数量 500(政府の顧客組織数)× 価格 3,500(1 組織あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 175 億ドル・営業利益 72 億ドル。契約の更新が中心
  • 海外の民間企業:数量 600(海外の民間顧客数(社))× 価格 917(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 55 億ドル・営業利益 17 億ドル。緩やかな拡大

倍率:正当化 PER:事業の ROE 100.0%(現金を除く事業の投下資本がほぼ 0 で ROIC は 100% を超えるので、式の ROE は 100% で打ち止め)、RONIC = k 9.2% + 1/2 ×(ROE 100.0% − k 9.2%)= 54.6%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.7 倍。上限の 8 割の 13.7 倍に置いた:AI 基盤はマイクロソフトやオープンエーアイが同種の機能を出し、営業利益率は 42% に落ち着く。利益の持続性は実績が浅く他の優良ソフトより確かでないので上限の 8 割に置く。 時価総額 =(純利益 162 − 余った現金の税後利息)× 13.7 倍 + 戻り方を掛けた余った現金 362 = 2456 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立(業務ソフト 年 +4.5%、AI 消費課金で補う)よりは速く伸びるが、2026 年の勢いは続かない。どちらの意見にも半分ずつ寄せた。

やや悲観 27% やや悲観:大手クラウドが標準機能で追いつき、売上 260 億ドルで成長が止まる 利益 88 億ドル · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 52.99 ドル1,272 億ドル

2035 年 12 月期、民間の顧客は 1,400 社・顧客あたり 786 万ドル、政府は 400 組織で 112 億ドル、海外民間は 38 億ドル。売上は 260 億ドル、営業利益率は 35% まで下がる。更新の値引き・新興の AI 企業(アンドゥリルなど政府向けも含む)との競争で、新規案件の単価が実質で下がる。株式報酬は続き、自社株買いは希薄化を打ち消す程度。成長が物価並みに落ちて事業の PER は約 14.4 倍(正当化 PER 17.0 倍の 8.5 割)、純現金 503 億ドルを足す。政府では、国防総省が複数の事業者に分散発注する方針へ移り、パランティアのシェアは頭打ちになる。民間では、AI の実装が特別な技能でなくなり、顧客が自社で内製化する例が増える。それでも既存顧客の更新は続き、売上が減ることはないが、成長はほぼ物価並みに戻る。

  • 米国の民間企業:数量 1,400(米国の民間顧客数(社))× 価格 786(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 110 億ドル・営業利益 48 億ドル。単価下落
  • 政府(米国・同盟国):数量 400(政府の顧客組織数)× 価格 2,800(1 組織あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 112 億ドル・営業利益 40 億ドル。競合が参入
  • 海外の民間企業:数量 450(海外の民間顧客数(社))× 価格 844(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 38 億ドル・営業利益 8 億ドル。伸びず

倍率:正当化 PER:事業の ROE 100.0%(現金を除く事業の投下資本がほぼ 0 で ROIC は 100% を超えるので、式の ROE は 100% で打ち止め)、RONIC = k 9.2% + 1/2 ×(ROE 100.0% − k 9.2%)= 54.6%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.7 倍。上限の 7.5 割の 12.5 倍に置いた:更新の値引きと新興の AI 企業との競争で新規案件の単価が実質で下がる筋書き。上限の 7.5 割に置く。 時価総額 =(純利益 88 − 余った現金の税後利息)× 12.5 倍 + 戻り方を掛けた余った現金 252 = 1272 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:AI 基盤が大手クラウドとモデル各社の標準機能になり、切り替え費用の効果が薄まる展開。高成長企業の多くが 10 年後には普通のソフト会社に戻る実績を踏まえ、重く置いた。

悲観 18% 悲観:基盤の商品化と信用の事故で優良企業でなくなる 利益 31 億ドル · PER 11.2 倍 · 株価時価総額 18.03 ドル433 億ドル

2035 年 12 月期、民間の顧客は 700 社・顧客あたり 571 万ドル、政府は 250 組織で 65 億ドル、海外民間は 15 億ドル。売上は 120 億ドル(2028 年の中立の想定より少ない)、営業利益率は 22% に落ちる。ブランドと国防案件は残るが、民間では大手クラウドとオープンソースのモデルに押され、AI 基盤の単価が崩れる。純利益は 31 億ドル。自己資本の大半は純現金(約 240 億ドル)なので、現金は 1 ドルで数え、残る事業の利益に実質で縮む会社の式の倍率(g 2.5%、約 12 倍)を掛けて測る(PBR にすると約 2.2 倍)。創業者の経営への関与が薄れ、後継の体制づくりに失敗する。株式報酬を増やして人材をつなぎとめるため利益率が下がり、株数も増え続ける。2022 年の下げ(−75%)を経験した株主が、再び高値で買う理由はなくなる。

  • 米国の民間企業:数量 700(米国の民間顧客数(社))× 価格 571(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 40 億ドル・営業利益 9 億ドル。商品化
  • 政府(米国・同盟国):数量 250(政府の顧客組織数)× 価格 2,600(1 組織あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 65 億ドル・営業利益 20 億ドル。国防案件が中心
  • 海外の民間企業:数量 300(海外の民間顧客数(社))× 価格 500(1 社あたりの年間売上(万ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 2 億ドル。撤退・縮小

倍率:正当化 PER:事業の ROE 100.0%(現金を除く事業の投下資本がほぼ 0 で ROIC は 100% を超えるので、式の ROE は 100% で打ち止め)、RONIC = k 9.2% + 1/2 ×(ROE 100.0% − k 9.2%)= 54.6%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 17.7 倍。上限の 7 割の 11.2 倍に置いた:民間は大手クラウドとオープンソースに押され、AI 基盤の単価が崩れる構造的な悲観。上限の 7 割に置く。 時価総額 =(純利益 31 − 余った現金の税後利息)× 11.2 倍 + 戻り方を掛けた余った現金 120 = 433 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:AI 基盤の商品化で単価が崩れる、政府依存の裏返しで政権や調達方針が変わる、という構造的な負け。創業者による大量売却の継続やガバナンスの懸念も重なる。確率は 2 割弱。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

米国の民間企業

AIP とファウンドリーを米国の企業に売る。ブートキャンプから拡張する消費課金の契約。

数量米国の民間顧客数(社)価格1 社あたりの年間売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 540 270 15 6
10 年後 中立 1,900 1,000 190 95

取り方:2026 年のガイド(米民間 34.2 億ドル超・+134% 以上)から 2025 年の売上を約 14.6 億ドルと逆算し、顧客数は総顧客 954 社(2025 年末)のうち米民間を約 540 社と推定して割った。米国の大企業(売上 10 億ドル超の約 2,000 社)のうち 4 社に 1 社強が顧客という計算。競合はデータ基盤のデータブリックス(Databricks)・スノーフレーク(Snowflake)、マイクロソフト・アマゾン・グーグルの AI 基盤、業務アプリの SAP・セールスフォースで、顧客あたり売上(約 270 万ドル)は導入の深さで大手のデータ基盤を上回る。単価は中立で物価(10 年 1.41 倍)を上回り、利用範囲の広がりで伸びると置いた。営業利益は推定。

政府(米国・同盟国)

ゴッサム・メイブンなどを国防・情報・公共機関に売る長期契約。

数量政府の顧客組織数価格1 組織あたりの年間売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 250 940 24 8
10 年後 中立 500 3,500 175 72

取り方:2026 年 4〜6 月期の政府合計 9.9 億ドル(+79%)から 2025 年の政府売上を約 23.5 億ドルと逆算し、顧客組織は 250 と推定して割った。米国防総省の IT・ソフト予算(年 600 億ドル規模)に占める割合はまだ数%で、競合はアンドゥリル(Anduril)、ブーズ・アレン、レイドスなどの政府系の IT 会社と大手クラウド。1 組織あたりの売上は大型の企業契約で物価を上回って伸びると置いた。営業利益は推定。

海外の民間企業

欧州・アジア・中東の企業向け。立ち上がり中。

数量海外の民間顧客数(社)価格1 社あたりの年間売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 164 405 7 1
10 年後 中立 600 917 55 17

取り方:全売上 約 44.8 億ドルから米民間と政府を引いた残り約 6.6 億ドルを、顧客 164 社(総顧客 954 から推定)で割った。欧州では SAP とデータ主権を重んじる地元勢が強く、米民間ほど単価が上がっていない。単価は導入の深まりで物価を上回って伸びると置いた(中立は 10 年 2.3 倍)。営業利益は推定。

リスクと懸念

極端な高値と倍率の縮み

時価総額は 2025 年の利益の約 290 倍、売上見通しの約 60 倍。成長が 3 割に落ちるだけで、倍率が半分以下になる。2022 年は 14 か月で株価が 75% 下がった。事業が好調でも株価で損をしうる。顧客が AI を導入してもすぐ契約高が売上へ変わらない点にも注意が必要で、期待が先行している分、決算の小さな未達でも株価は大きく反応する。

政府依存と契約の波

売上の約 5 割が政府。陸軍の企業契約は上限 100 億ドルだが、確定額ではなく年度予算次第。議会の予算停止・政権の優先順位の変更・調達の見直しで、四半期ごとに大きく振れる。政府案件は成長を支える一方で、利益率が民間より低く、契約の更新時期や会計年度末に売上が集中して四半期の振れが大きくなる。

株式報酬と希薄化

2026 年上半期の株式報酬は約 4.7 億ドル。株数は 2025 年に 5.3% 増えた。自社株買いの枠は終了し、売上の伸びで目立たないが、成長が止まると 1 株の価値を直接削る。AI の普及で新規顧客が増えるほど、報酬として配る株式も増え、利益の伸びに対して株主の持ち分が薄まる速度は速くなる。

大手クラウド・新興との競争

マイクロソフト・アマゾン・グーグルが AI 基盤を標準機能にし、データブリックス・スノーフレイクが業務の自動化へ範囲を広げる。政府ではアンドゥリルなどの新興が参入する。単価の下落が利益率に響く。契約を取り合う局面では、価格を下げずに機能で勝ち続ける必要があり、顧客の内製化や複数事業者への分散発注という調達方針の変化も重なる。

創業者の支配と内部者の売却

カープ氏とティール氏が議決権で支配し、両氏は過去に合計 10 億ドル超を売却したと報じられた。少数株主の意見が届きにくく、売却が続けば経営への信頼が損なわれる。経営の意思決定が少数の人に集まる構造は、うまくいく間は強みだが、後継や方針転換の局面で株主が口を出せない弱点にもなる。

倫理・政治の反発

英 NHS への批判、移民取締・監視用途への反対運動など、政治と世論の反発が契約の更新・新規獲得に影響しうる。欧州では特に、データ主権の観点で国産品が好まれる。世論の逆風が強まると、自治体や病院などの公共の調達で採用が見送られ、民間でも評判を気にする企業が導入をためらう。

今後の分かれ目

米民間の契約高(TCV)が 2027 年も前年の 2 倍以上で伸び、顧客あたり売上も上がり続けたら
楽観・やや楽観の確率を上げてよい。ただし倍率は成長の減速を先に映すので、時価総額が追いつく前に利益が伸びる保証はない。
陸軍の企業契約の実行額が年 10 億ドルを超えず、他の軍種への展開も遅れたら
政府の売上が計画を下回る。やや悲観の確率を上げる。
大手クラウドが同種の業務自動化を標準機能として値下げしたら
民間の新規単価が 2〜3 割下がる。米民間の営業利益率の置き方を 5 ポイント下げて見る。
自社株買いを再開し、株式報酬の希薄化を打ち消したら
株数の増加が止まる。還元の置き方を引き上げ、倍率を 1〜2 倍上げて見る。
純収益維持率が 130% を下回り、顧客数の伸びも 1 割台に落ちたら
拡張の勢いが失われた合図。10 年の確率をやや悲観・悲観の側へ動かす。
株価が下がり、時価総額が 10 年の中立の現在価値に近づいたら
値段への評価が変わる。その時点の利益の持続性を見て再評価する。

見ておくもの

  • 米民間の契約高(TCV)と顧客あたり売上、純収益維持率
  • 政府の売上と、陸軍の企業契約の実行額・他の軍種への展開
  • 調整後ではなく GAAP の営業利益率と、株式報酬の売上比
  • 株数の増減と自社株買いの再開
  • 大手クラウド・データブリックスの業務自動化の価格動向
  • 創業者・役員の株式売却

倍率と資本コストの決め方

今の PER 約 290 倍や時価総額 4,770 億ドルを見る前に、セグメントごとに顧客数と顧客あたり売上、利益率を積み上げ、次に利益ベースの正当化 PER (1−g/RONIC)/(k−g)(k 9.25%=基本 8.0% + quality +1.25%。現金を除く事業の ROE は ROIC が 100% を超えるので上限の 100%、RONIC = k + 1/2 ×(100% − k)、g 4.0%)の 7〜9 割で倍率を置いた。純現金は 1 ドルで数え、余った現金は半分だけ株主に戻る前提(excess_cash_return 0.5)。総合の差は -76%(割高)で、楽観の筋書きでも 10 年の年率は約 +3.7% で資本コスト 9.25% に届かず、割高が極端に出たが、計算に従った。

資本コスト 9.3% = 無リスク金利 5% + β 1.43 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.25% = 9.25%(β は使わない)。政府の予算と企業の AI 試験導入で契約が波打つ(cycle +0.25)。マイクロソフトやオープンエーアイが同種の機能を出すため AI 基盤の単価は下がりやすい(pricing +0.5)。純現金で負債はなく debt は 0。黒字化して 3 年に満たず、AI 基盤の技術が入れ替わる恐れもあって利益の持続性が読みにくい(life +0.5)。堀は普通。政府依存・内部者の売却・株式報酬による希薄化は k に重ねず、筋書き(顧客数・顧客あたり売上・利益率)と確率(やや悲観・悲観を 10 年で 45%)で表した。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. Palantir 2026 年 4〜6 月期 決算プレスリリース(SEC 8-K)
  2. Palantir 2026 年 4〜6 月期 10-Q(SEC)
  3. Las Vegas Sun:Palantir Q2 2026 米民間売上 +149%
  4. Quartr:Palantir Q2 2026 決算の要約
  5. sec-api.io:Palantir 2026 年 4〜6 月期の財務分析
  6. 24/7 Wall St:米陸軍の企業契約
  7. TipRanks:Palantir の割高論争

分析日 2026-10-16