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アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) AMD

AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)204.64 ドル3,348 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)507.9 ドル8,310 億ドル差 −59.7%
10 年後から見ると 割高 価値 204.64 ドル3,348 億ドル · 差 −59.7% · 期待の年率 −1.3%
期待の年率リターン(10 年)−1.3%資本コスト比 −10.6 pt
推定の資本コスト9.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は、サーバー向け CPU のエピック(EPYC)、AI 向け GPU のインスティンクト(Instinct)とラック製品ヘリオス(Helios)、パソコン向けのライゼン(Ryzen)、ゲーム機向けの特注チップと組込み(旧ザイリンクス)を持つ、工場を持たない半導体会社である。2026 年 6 月期(第 2 四半期)は売上 115 億ドル(前年比 +50%)、データセンターが 67 億ドル(+107%)で全体の 58%、第 3 四半期は 130 億ドルを見込む。オープン AI・メタ・アンソロピックが次世代 GPU の MI450 を導入する契約を結び、会社は 2027 年のデータセンターが 2 倍超になると言う。

売上は、AI をエヌビディア・ブロードコムと同じ AI 演算チップ市場のシェア(10 年で約 10%)で、CPU などを「市場(実質)× シェア × 物価並みの価格」で積んだ。10 年後(2035 年 12 月期)の中立は、顧客の自前チップとエヌビディアの次世代に挟まれて AI の営業利益率が 3 割に下がり、売上約 1,790 億ドル・純利益約 430 億ドル。オープン AI とメタに渡す最大 3.2 億株のワラントは、会社全体の価値は変えず、確定すれば既存株主の持ち分が薄まる形で効く。

バリュー投資の観点では、サーバー CPU の復活と AI の 2 番手という位置は、10 年後も存在し今より強い可能性が高い。ただし資本コスト 9.25%(基本 8% + 半導体の循環 0.75%・値決め 0.25%・寿命 0.25%)で、倍率を利益ベースの正当化 PER(余った現金を除いた事業の ROE・堀は普通・g は半導体の数量の伸びを見て 4.5%)の 8 割に置くと、10 年後の中立は純現金込みで PER 13.4 倍にとどまる。今の時価総額(PER 約 200 倍)は 10 年の楽観の筋書きでも年率 6% で資本コストに届かず、確率で加重した本質価値は今の値段を 6 割強下回る。事業の質より値段が先に行きすぎている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。サーバー CPU は、AI のエージェントが CPU の呼び出しを増やす中で需要が続き、AMD はインテルとの 2 社体制で売上の約 4〜5 割を持つ。AI の GPU は 2 番手として残る可能性が高いが、顧客が自前チップとエヌビディアに分散するため、堀が広がるとは言い切れず、価格を決める力は顧客にある。

次にオーナー利益。2025 年 12 月期の純利益 43 億ドルは税の戻り(準備金の取り崩し)と営業外益を含み、営業利益 37 億ドルが稼ぐ力に近い。株式報酬(年約 20 億ドル)と買収の償却(年約 20 億ドル)を費用として見れば、時価総額 8,650 億ドルに対するオーナー利益の利回りは 1% にも届かない。10 年国債の 5% を、利益が 10 倍になっても下回る水準である。

資本配分は、ザイリンクスの全額株式の買収(株数 +29%)で ROE が下がり、今回は将来の発注と引き換えに株の約 2 割を渡す契約を結んだ。需要を確保する手段としては合理的で、確定が導入量と株価に連動するため、発注が出なければ株も渡らない点が救いである。

安全域:事業は理解でき、サーバー CPU の復活は本物である。しかし成熟後の倍率は、利益ベースの正当化 PER の 8 割(純現金込みで 13.4 倍)にとどまり、AI の営業利益率が 3 割に落ちる中立では、10 年後の時価総額は約 5,800 億ドルと今の 7 割弱で、9.25% で割り引くと 3 割弱にしかならない。払う理由は見当たらない。確信度は AI の設備投資と顧客の資金力に左右されるので、慎重に置く。

何で稼ぐ会社か

売上は 4 つに分かれる。1 つ目はデータセンター(2025 年 12 月期で売上の約半分、2026 年 6 月期は 58%)で、中身は EPYC(サーバー CPU)と Instinct(AI GPU とラック製品ヘリオス)。EPYC はクラウド大手と企業向けサーバーに納め、台数シェアは約 35%、売上シェアは x86 サーバーで 4〜5 割に達した。Instinct は MI300・MI350 の世代で 2025 年は約 65 億ドル(推定)にとどまり、MI450 とヘリオス(72 個の GPU を 1 ラックにまとめ、ネットワークや電源まで含めて売る)で 2026 年後半から桁が変わる。

2 つ目はクライアント(ライゼン)で売上の約 3 割。インテルから少しずつシェアを取るが、メモリ高騰でパソコンの出荷は弱い。3 つ目はゲーム(ソニー・マイクロソフトのゲーム機向け特注チップとラデオン)で、ゲーム機の世代末期のため前年比 −31%。4 つ目が組込み(ザイリンクス買収の FPGA など)で、産業・通信・車載の在庫調整から戻りつつある。

製造は TSMC、HBM はメモリ大手 3 社から調達する設計専業である。2025 年にラックの設計会社 ZT システムズを買収し、ヘリオスの設計に使っている。売上の式は「出荷個数 × 1 個あたり売上」で、ラック納入になると HBM・ネットワーク・電源の分が売上に入るため、売上は増えるが粗利益率は薄まる。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。1 つ目は、チップレット(小さな回路を組み合わせる設計)と TSMC の先端工程を最初に使う設計力で、EPYC は世代ごとに性能と電力効率でインテルを上回り、クラウド大手が選ぶ流れが定着した。2 つ目は x86 の互換で、インテルとの 2 社でサーバー・パソコンを分け合う構図そのものが堀になる。3 つ目はザイリンクス買収で得た FPGA と適応型チップで、通信・産業向けに切り替えの費用が高い。

資本効率は水準が低い。2025 年 12 月期の営業利益率は 10.8%(買収の償却と株式報酬を含む GAAP)、ROE は 6.9%で、ザイリンクスの買収価格(約 490 億ドルの株式交換)が自己資本に乗ってのれんと無形資産が厚いためである。償却と株式報酬を除いた利益率は 2026 年 6 月期で 27%。経営はリサ・スー CEO が 2014 年から続け、赤字続きだった会社(2012 年の営業利益率 −17%、2015 年 −8%)を立て直した実績がある。

弱い所は 3 つ。第一に、AI の主戦場でエヌビディアの CUDA に比べ ROCm のソフトが遅れ、大口顧客が価格を決める立場にある。ワラントは、その顧客に株を渡して発注を買う構造である。第二に、AI の営業利益率はエヌビディア(約 6 割)やブロードコムの半分近くにとどまる見込みで、ラック納入でさらに薄まる。第三に、長期の安定した利益を出した年が少なく、利益の質を示す実績が浅い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

AI データセンター向けアクセラレータの世界の売上は 2026 年に約 4,500 億ドル(GPU 約 3,700 億・ASIC 約 800 億)と推定され、大手 5 社の設備投資は 2026 年で約 7,300〜8,050 億ドル、2027 年は 1 兆ドル前後の見方がある。AMD の AI は 2026 年でも約 140 億ドルと推定され、シェアは 3% 前後と小さい。エヌビディアが CUDA・NVLink・ネットワークの束売りで寡占し、AMD は 2 番手、ブロードコムとマーベルが顧客専用の ASIC を受託する。

構造の変化は 3 つ。第 1 に、ラック単位の競争への移行で、エヌビディアのベラ・ルービンに MI450 のヘリオスが挑む。HBM4・TSMC の先端工程・先端パッケージの確保が出荷を決める。第 2 に、サーバー CPU の見直しで、AI のエージェントが CPU の呼び出しを増やし、AMD の EPYC の売上は 2027 年に 7 割超増えるという見通しが出ている。一方、アマゾンのグラビトン、グーグルのアクシオン、エヌビディアのベラなどアーム系が約 13% まで伸び、インテルも自社工場の新世代で反撃する。第 3 に、メモリの供給不足で、サーバーには追い風だがパソコンには逆風(IDC は 2026 年のパソコン出荷が最大 −9%)となる。

循環のどこにいるかは「山へ向かう上り坂」である。2027 年までは顧客の導入計画(合計で 14 ギガワットの意向)が見通しを支えるが、2028〜29 年は電力・データセンターの建設の遅れと減価償却の重さで、設備投資が踊り場に入る恐れがある。契約の多くは「最大」であり、確約の注文は最初の 1 ギガワットに限るとの指摘もあり、オープン AI などの資金調達が前提になる。

資本政策と M&A

還元は小さい。配当は無く、自社株買いは 2022 年に 37 億ドル、その後は年 10 億ドル前後で、2026 年は上半期で 2 億ドルにとどまる。株式報酬による株数の増加を打ち消す程度で、正味の還元はほぼ無い。現金は 131 億ドル、負債は 32 億ドルの純現金で、フリーキャッシュフローは AI の在庫(HBM など)の運転資金に回る。

買収は大きく 3 つ。ザイリンクス(2022 年・約 490 億ドル・全額株式で株数が約 3 割増え、のれんが厚い)、ペンサンド(2022 年・ネットワーク部品)、ZT システムズ(2025 年・ラック設計)。いずれも事業の幅を広げたが、ザイリンクスの買収以降は ROE が 1〜7% に低迷している。今後は、アンソロピックへの最大 50 億ドルの出資(報道)のように、顧客に資金を渡して需要を作る動きが増える。

最大の資本政策はワラントで、オープン AI とメタに最大 1.6 億株ずつ(合計 3.2 億株)を、導入量と株価の条件を満たした分だけ、ほぼ無償で渡す。全部が確定すれば既存株主の持ち分は約 16% 薄まる。買われる側になる可能性は、時価総額が 8,650 億ドルあるためほぼ無い。借入は少なく、利払いの変化は実質ゼロ(純現金は現状も 3.5〜4% で回る)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

まだ入口である。2026 年第 2 四半期のデータセンターは 67 億ドル(前年比 +107%)、第 3 四半期の全社の見通しは 130 億ドル。会社は 2027 年のデータセンターが 2 倍超、サーバー CPU が +70% 超、AI は「100% をはるかに超える」と言う。オープン AI・メタ(各最大 6 ギガワット)、アンソロピック(最大 2 ギガワット)、マイクロソフト・オラクルまで、世界の大手が MI450 とヘリオスを選んだ。1 ギガワットあたり 150〜200 億ドルとすれば、合計 14 ギガワットを 5 年で導入するだけで AI の売上は年平均 500 億ドル近くになる。

サーバー CPU は、売上シェアが 4〜5 割と過去最高で、AI のエージェントが CPU の呼び出しを増やす追い風がある。アームが増えても、x86 の互換とクラウド顧客の実績がある EPYC の優位は続く。2025 年の投資家説明会で示した目標(全社の売上 年 +35%、データセンター AI 年 +80%、営業利益率 35% 超)は、すでに足元の実績が追い越し始めている。

エヌビディアが約 6 割の営業利益率を取る市場で、AMD が 2 番手として 1 割のシェアを取れば、売上は 2035 年に 2,800 億ドル級になる。ワラントは顧客が自分で需要を作る約束で、発注が確定した分だけ株が出るため、需要が伸びる世界では希薄化を上回る価値が生まれる。

慎重な見方

売上の伸びの大半が、2026 年後半に立ち上がる MI450 とヘリオスという 1 つの新製品に乗っている。契約の多くは「最大」で、確約の注文は最初の 1 ギガワットに限るという指摘もあり、オープン AI は赤字の会社で資金調達が前提になる。HBM4・TSMC の 2nm・先端パッケージの確保で出荷が遅れれば、数四半期の売上がずれる。AI 設備投資が 1 年止まれば、2022 年の GPU の在庫調整が再来する。

価格を決めるのは顧客である。ワラントは、メタとオープン AI に合計 3.2 億株(現株数の約 2 割)をほぼ無償で渡し、その分を売上の値引きとして処理する。つまり AI の売上は、株を渡して買った売上の面がある。ラック納入では HBM・ネットワークの部品代が売上に入り、粗利益率は薄まる。AI の営業利益率が 35% を保てる前提は、エヌビディアの次世代(ルービン)と顧客の自前チップに挟まれて崩れやすい。

値段の面では、2025 年 12 月期の純利益 43 億ドルに対し時価総額が 8,650 億ドル(PER 約 200 倍)。10 年国債が 5% の世界で、利益が 10 倍になっても、成熟後の PER は純現金込みで 15 倍台にとどまり、時価総額は今の 8 割弱にしかならない。サーバー CPU は事業として強いが、それだけで今の値段は説明できない。

どちらに重みを置いたか

強気の言う「大手の導入契約で 2027 年までは伸びが見える」は認め、10 年の楽観・やや楽観・中立を合わせて 65% とした。それでも資本コスト 9.25% と、利益ベースの正当化 PER の 7.5〜9 割に置いた倍率(純現金込みで 10 年 12〜16 倍)を当てはめると、10 年後は楽観でも今の時価総額の 1.5 倍、中立は 7 割弱にとどまる。慎重な見方の勝ち所は、AI で 2 番手にとどまり価格を決められない点と、顧客の資金の持続性で、10 年はやや悲観・悲観に 35% を置いた。結論は事業の見通しより、倍率で決まる。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 354.62 ドル5,802 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 90.65 ドル1,483 億ドル)。 今の値に割り戻すと 204.64 ドル3,348 億ドル、今との差 −59.7%、 期待の年率 −1.3%(資本コスト 9.3%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 11% 776.67 ドル1.27 兆ドル 183.37 ドル3,000 億ドル +89.0% +6.6% 105.60 ドル1,728 億ドル
やや楽観 21% 528.88 ドル8,652 億ドル 134.47 ドル2,200 億ドル +30.6% +2.7% 139.30 ドル2,279 億ドル
中立 33% 354.17 ドル5,794 億ドル 91.69 ドル1,500 億ドル −12.2% −1.3% 147.13 ドル2,407 億ドル
やや悲観 21% 170.71 ドル2,793 億ドル 48.90 ドル800 億ドル −56.8% −8.0% 46.12 ドル754 億ドル
悲観 14% 38.51 ドル630 億ドル 12.22 ドル200 億ドル −90.0% −20.6% 7.10 ドル116 億ドル
加重平均100% 354.62 ドル5,802 億ドル90.65 ドル1,483 億ドル −12.3% −1.3% 445.26 ドル7,285 億ドル

今の株価時価総額 507.93 ドル8,310 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.3% を下回るほど割高。

楽観 11% AI の 2 大陣営の 1 つになり、AI だけで 1,900 億ドル 利益 815 億ドル · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 776.67 ドル1.27 兆ドル

2035 年 12 月期の AI は GPU 350 万個・1 個あたり 5.42 万ドル(物価並みの値上げ)で約 1,900 億ドル。AI 演算チップ市場(名目 1.5 兆ドル)でのシェアは 12.5% で、エヌビディア 62%・ブロードコム 20% と並ぶ 3 強になる。営業利益率は 36%(償却・株式報酬の前)。サーバー CPU はシェア 43% で約 650 億ドル、クライアント・ゲーム・組込みで約 290 億ドル。営業利益は約 930 億ドル、純利益は約 815 億ドル。ワラントはほぼ全部(3.2 億株)確定し、既存株主の持ち分は約 16% 薄まる。10 年の還元は配当と自社株買いから株式報酬の分を引いて約 3,000 億ドル。

  • データセンター AI(インスティンクト GPU・ヘリオス):数量 350(GPU の出荷個数(万個。ラック分の内容を高性能換算))× 価格 5.42(GPU 1 個あたり売上(ラック・HBM 込み・万ドル。中立は 3 年後から物価並みに上がる))→ 売上 1,897 億ドル・営業利益 683 億ドル。AI 演算チップ市場(エヌビディアと同じ物差し)のシェア 12.5%・GPU 350 万個 × 5.42 万ドル・営業利益率 36%(償却・株式報酬の前)
  • データセンター CPU(EPYC):数量 445(当社の出荷(実質の億ドル)= サーバー CPU 市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 145(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 645 億ドル・営業利益 277 億ドル。市場 実質 1,034 億ドル × シェア 43%・価格 145・営業利益率 43%(償却・株式報酬の前)
  • クライアント(ライゼン):数量 116(当社の出荷(実質の億ドル)= パソコン向けプロセッサ市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 145(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 168 億ドル・営業利益 35 億ドル。市場 実質 414 億ドル × シェア 28%・価格 145・営業利益率 21%(償却・株式報酬の前)
  • ゲーム・組込み:数量 86.9(当社の出荷(実質の億ドル)= ゲーム機向け特注チップ・FPGA・組込みの市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 145(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 126 億ドル・営業利益 34 億ドル。市場 実質 828 億ドル × シェア 10.5%・価格 145・営業利益率 27%(償却・株式報酬の前)

倍率:正当化 PER は 17.2 倍(g 4.5%、RONIC 24.5%。RONIC は k 9.25% に、事業の ROE 39.7% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 15.5 倍(9 割)に置いた。データセンター向けの GPU と CPU が伸び、利益率も上がる筋書きだが、エヌビディアとの差と顧客の自社設計が残るので 9 割に留めた。 g の内訳:半導体の数量は 10 年より先も実質で伸びるので、長期の g は structural の 4.5%(k − g ≥ 3.5% も守る)。 純現金 2439 億ドルは戻り方 0.5 を掛けて数え、時価総額 =(純利益 815 − 受取利息の税引き後 72)× 15.5 + 2439 × 0.5 = 12706 億ドル(純利益に対する見かけの PER は 15.6 倍)。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの楽観(数量 年 +10%・単価横ばい・市場 1.2 兆ドル)に当たる。MI450 以降の世代でも顧客が AMD を採用し続け、ROCm が CUDA の差を詰める筋。エヌビディア・顧客の自前チップとの競争があるので 11% に留める。

やや楽観 21% AI の 2 番手を保ち、サーバー CPU も 4 割強を維持する 利益 593 億ドル · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 528.88 ドル8,652 億ドル

2035 年 12 月期の AI は GPU 267 万個・1 個あたり 5.25 万ドルで約 1,400 億ドル(AI 演算チップ市場のシェア 10.9%)、営業利益率 33%。ASIC の比率が上がっても GPU の 2 番手で売上が伸びる。サーバー CPU はシェア 41% で約 570 億ドル。営業利益は約 680 億ドル、純利益は約 595 億ドル。ワラントの約 8 割が確定し、既存株主の持ち分は約 14% 薄まる。10 年の還元は約 2,200 億ドル。堀は残るが、顧客の価格交渉は年を追って厳しくなり、広がりはしない。ヘリオスの後継世代でも顧客を保つが、利益率を決めるのはエヌビディア側という構図は変わらない。

  • データセンター AI(インスティンクト GPU・ヘリオス):数量 267(GPU の出荷個数(万個。ラック分の内容を高性能換算))× 価格 5.25(GPU 1 個あたり売上(ラック・HBM 込み・万ドル。中立は 3 年後から物価並みに上がる))→ 売上 1,402 億ドル・営業利益 463 億ドル。AI 演算チップ市場(エヌビディアと同じ物差し)のシェア 10.9%・GPU 267 万個 × 5.25 万ドル・営業利益率 33%(償却・株式報酬の前)
  • データセンター CPU(EPYC):数量 396(当社の出荷(実質の億ドル)= サーバー CPU 市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 143(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 566 億ドル・営業利益 232 億ドル。市場 実質 965 億ドル × シェア 41%・価格 143・営業利益率 41%(償却・株式報酬の前)
  • クライアント(ライゼン):数量 110(当社の出荷(実質の億ドル)= パソコン向けプロセッサ市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 143(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 157 億ドル・営業利益 31 億ドル。市場 実質 407 億ドル × シェア 27%・価格 143・営業利益率 20%(償却・株式報酬の前)
  • ゲーム・組込み:数量 80.4(当社の出荷(実質の億ドル)= ゲーム機向け特注チップ・FPGA・組込みの市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 143(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 115 億ドル・営業利益 29 億ドル。市場 実質 804 億ドル × シェア 10%・価格 143・営業利益率 25%(償却・株式報酬の前)

倍率:正当化 PER は 16.9 倍(g 4.5%、RONIC 22.7%。RONIC は k 9.25% に、事業の ROE 36.2% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 14.3 倍(8.5 割)に置いた。データセンター向けが伸びるが、利益率の上昇は鈍い筋書きで 8.5 割。 g の内訳:半導体の数量は 10 年より先も実質で伸びるので、長期の g は structural の 4.5%(k − g ≥ 3.5% も守る)。 純現金 1979 億ドルは戻り方 0.5 を掛けて数え、時価総額 =(純利益 593 − 受取利息の税引き後 59)× 14.3 + 1979 × 0.5 = 8652 億ドル(純利益に対する見かけの PER は 14.6 倍)。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立〜楽観の中間。ASIC の比率が上がっても GPU の 2 番手で売上が伸びる筋。強気の見方が一定の根拠を持つので 21% を置く。

中立 33% 市場は伸びるが、AI の価格と利益率は顧客とエヌビディアに押される 利益 433 億ドル · PER 13.4 倍 · 株価時価総額 354.17 ドル5,794 億ドル

2035 年 12 月期の AI は GPU 205 万個・1 個あたり 5.08 万ドル(3 年後の 4.0 万ドルから物価並みに上がる)で約 1,040 億ドル。AI 演算チップ市場(名目 1 兆 600 億ドル)でのシェアは約 10% で、エヌビディア 55%・ブロードコム 16% に次ぐ。営業利益率は 30%(償却・株式報酬の前)。サーバー CPU はシェア 38%(アーム系が増える)で約 490 億ドル。営業利益は約 490 億ドル、純利益は約 430 億ドル。ワラントの約 7 割が確定し、既存株主の持ち分は約 12% 薄まる。10 年の還元は約 1,500 億ドル。AMD は「CPU と GPU の 2 番手」として存続するが、「利益率を決める会社」ではなくなる。

  • データセンター AI(インスティンクト GPU・ヘリオス):数量 205(GPU の出荷個数(万個。ラック分の内容を高性能換算))× 価格 5.08(GPU 1 個あたり売上(ラック・HBM 込み・万ドル。中立は 3 年後から物価並みに上がる))→ 売上 1,041 億ドル・営業利益 312 億ドル。AI 演算チップ市場(エヌビディアと同じ物差し)のシェア 9.8%・GPU 205 万個 × 5.08 万ドル・営業利益率 30%(償却・株式報酬の前)
  • データセンター CPU(EPYC):数量 345(当社の出荷(実質の億ドル)= サーバー CPU 市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 486 億ドル・営業利益 185 億ドル。市場 実質 907 億ドル × シェア 38%・価格 141・営業利益率 38%(償却・株式報酬の前)
  • クライアント(ライゼン):数量 105(当社の出荷(実質の億ドル)= パソコン向けプロセッサ市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 148 億ドル・営業利益 27 億ドル。市場 実質 404 億ドル × シェア 26%・価格 141・営業利益率 18%(償却・株式報酬の前)
  • ゲーム・組込み:数量 80.9(当社の出荷(実質の億ドル)= ゲーム機向け特注チップ・FPGA・組込みの市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 114 億ドル・営業利益 27 億ドル。市場 実質 809 億ドル × シェア 10%・価格 141・営業利益率 24%(償却・株式報酬の前)

倍率:正当化 PER は 16.2 倍(g 4.5%、RONIC 19.4%。RONIC は k 9.25% に、事業の ROE 29.6% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 12.9 倍(8 割)に置いた。CPU のシェア回復は進むが、GPU はエヌビディアの CUDA に阻まれ、パソコンは景気に左右されるので、中立は 8 割に置いた。 g の内訳:半導体の数量は 10 年より先も実質で伸びるので、長期の g は structural の 4.5%(k − g ≥ 3.5% も守る)。 純現金 1599 億ドルは戻り方 0.5 を掛けて数え、時価総額 =(純利益 433 − 受取利息の税引き後 47)× 12.9 + 1599 × 0.5 = 5794 億ドル(純利益に対する見かけの PER は 13.4 倍)。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立(市場 1.8 倍・ASIC の比率 3〜4 割・単価 年 −1%)に AMD を当てはめた最も確からしい筋。ただし AMD は 2 番手で、約 11% のシェアで置いた。

やや悲観 21% 顧客が自前チップとエヌビディアに分散し、AI の単価が下がる 利益 238 億ドル · PER 11.7 倍 · 株価時価総額 170.71 ドル2,793 億ドル

顧客の内製化(メタの MTIA・オープン AI の自社チップ)とエヌビディアの値下げで、2035 年 12 月期の AI は GPU 156 万個・1 個あたり 4.5 万ドルで約 700 億ドル(シェア 9.3%)、営業利益率 22%。サーバー CPU はアーム系が 2 割を超え、シェア 33%、価格の水準は 125 と物価に負けて約 360 億ドル。クライアントは約 120 億ドルで頭打ち。営業利益は約 265 億ドル、純利益は約 240 億ドル。ワラントの約 4 割が確定する。10 年の還元は約 800 億ドル。大型 M&A で補うのは規模と規制から難しい。10 年後も事業は存在するが、堀は「インテルとの 2 社体制」だけに縮む。

  • データセンター AI(インスティンクト GPU・ヘリオス):数量 156(GPU の出荷個数(万個。ラック分の内容を高性能換算))× 価格 4.50(GPU 1 個あたり売上(ラック・HBM 込み・万ドル。中立は 3 年後から物価並みに上がる))→ 売上 702 億ドル・営業利益 154 億ドル。AI 演算チップ市場(エヌビディアと同じ物差し)のシェア 9.3%・GPU 156 万個 × 4.50 万ドル・営業利益率 22%(償却・株式報酬の前)
  • データセンター CPU(EPYC):数量 290(当社の出荷(実質の億ドル)= サーバー CPU 市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 363 億ドル・営業利益 120 億ドル。市場 実質 880 億ドル × シェア 33%・価格 125・営業利益率 33%(償却・株式報酬の前)
  • クライアント(ライゼン):数量 96.0(当社の出荷(実質の億ドル)= パソコン向けプロセッサ市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 120 億ドル・営業利益 18 億ドル。市場 実質 400 億ドル × シェア 24%・価格 125・営業利益率 15%(償却・株式報酬の前)
  • ゲーム・組込み:数量 72.0(当社の出荷(実質の億ドル)= ゲーム機向け特注チップ・FPGA・組込みの市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 90 億ドル・営業利益 18 億ドル。市場 実質 800 億ドル × シェア 9%・価格 125・営業利益率 20%(償却・株式報酬の前)

倍率:正当化 PER は 14.5 倍(g 4.5%、RONIC 14.4%。RONIC は k 9.25% に、事業の ROE 19.6% が k を超える分の 0.5 を足した値。moat は normal)。これに対し 10.9 倍(7.5 割)に置いた。GPU の値下がりと顧客の自社設計で利益率が伸びない筋書きで 7.5 割。 g の内訳:半導体の数量は 10 年より先も実質で伸びるので、長期の g は structural の 4.5%(k − g ≥ 3.5% も守る)。 純現金 1129 億ドルは戻り方 0.5 を掛けて数え、時価総額 =(純利益 238 − 受取利息の税引き後 33)× 10.9 + 1129 × 0.5 = 2793 億ドル(純利益に対する見かけの PER は 11.7 倍)。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:顧客の内製化(メタの MTIA・オープン AI の自社チップ)とエヌビディアの値下げで、AMD の GPU が価格競争に入る筋。サーバー CPU もアームに押される。慎重な見方の中心として 21% を置く。

悲観 14% 構造的な敗北:AI で置いていかれ、サーバー CPU もアームに奪われる 利益 66 億ドル · PBR 1.0 倍 · 株価時価総額 38.51 ドル630 億ドル

AI の収益が設備投資に追いつかず、AMD は ROCm と供給で CUDA の差を埋められない。2035 年 12 月期の AI は GPU 71 万個・1 個あたり 3.5 万ドルで約 250 億ドル(シェア 6.8%、営業利益率 8%)。サーバー CPU はアーム系が 3 割を超え、価格の水準 105 で約 250 億ドル。売上は約 650 億ドルで営業利益は約 70 億ドル。ザイリンクスののれんなどの減損で自己資本は約 1,100 億ドルにとどまり、ワラントは 15% ほど(約 0.5 億株)しか確定しない。株式報酬と買収の償却で、利益はほとんど残らない。もう優良企業ではない。

  • データセンター AI(インスティンクト GPU・ヘリオス):数量 71.0(GPU の出荷個数(万個。ラック分の内容を高性能換算))× 価格 3.50(GPU 1 個あたり売上(ラック・HBM 込み・万ドル。中立は 3 年後から物価並みに上がる))→ 売上 248 億ドル・営業利益 20 億ドル。AI 演算チップ市場(エヌビディアと同じ物差し)のシェア 6.8%・GPU 71 万個 × 3.50 万ドル・営業利益率 8%(償却・株式報酬の前)
  • データセンター CPU(EPYC):数量 240(当社の出荷(実質の億ドル)= サーバー CPU 市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 105(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 252 億ドル・営業利益 68 億ドル。市場 実質 857 億ドル × シェア 28%・価格 105・営業利益率 27%(償却・株式報酬の前)
  • クライアント(ライゼン):数量 85.7(当社の出荷(実質の億ドル)= パソコン向けプロセッサ市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 105(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 90 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 実質 428 億ドル × シェア 20%・価格 105・営業利益率 8%(償却・株式報酬の前)
  • ゲーム・組込み:数量 61.0(当社の出荷(実質の億ドル)= ゲーム機向け特注チップ・FPGA・組込みの市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 105(価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141))→ 売上 64 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 実質 763 億ドル × シェア 8%・価格 105・営業利益率 12%(償却・株式報酬の前)

倍率:谷の純利益は小さく(66 億ドル)、事業の ROE(7.2%)は k 9.25% 以下で、伸びても価値が増えないので事業の PER は 1÷k = 10.8 倍が上限。上限は 事業の純利益 × 10.8 倍 + 余った現金の戻り方込み = 790 億ドル。これに対し、今の自己資本 630 億ドルに PBR 1.00 倍(利益ベースの値が付くやや悲観の PBR 1.84 倍の 8 割以下)を掛けて 630 億ドルに置いた(ザイリンクスののれんなどの減損で自己資本が減る谷)。

確率:AI の収益が設備投資に追いつかず設備投資が半減する、または AMD が ROCm と供給で CUDA の差を埋められず、顧客が自前チップに移る筋。顧客が少数で、1 社の離脱の影響が大きいので 14% を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

データセンター AI(インスティンクト GPU・ヘリオス)

AI 学習・推論用の GPU(MI300・MI350・MI450)と、72 個を 1 ラックにまとめたヘリオス。ネットワーク・電源・HBM まで含めて売る。

数量GPU の出荷個数(万個。ラック分の内容を高性能換算)価格GPU 1 個あたり売上(ラック・HBM 込み・万ドル。中立は 3 年後から物価並みに上がる)売上営業利益
今 2025/12 43.0 1.50 64 10
10 年後 中立 205 5.08 1,041 312

取り方:2025 年の Instinct 売上は約 65 億ドル(推定。開示はデータセンター全体の約 166 億ドルのみ)。MI300・MI350 を約 43 万個・1 個あたり約 1.5 万ドルと置いた(万個 × 万ドル = 億ドル)。中国向け MI308 の在庫評価損を含み営業利益率は低め(償却・株式報酬の前で 15%)。

データセンター CPU(EPYC)

クラウド大手と企業のサーバー向け CPU。インテル・アーム系と競合。

数量当社の出荷(実質の億ドル)= サーバー CPU 市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア価格価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 101 100 101 33
10 年後 中立 345 141 486 185

取り方:2025 年の EPYC 売上は約 101 億ドル(推定。データセンター 166 億から Instinct を引いた)。サーバー CPU 市場(x86 とアーム系の合計)を約 300 億ドルと推定し、売上シェアを約 34%(インテル 約 5 割強、アーム系〔グラビトン・グレース・アクシオン〕が残り)と置いた。数量は「市場(2025 年 12 月期の値段で測った実質の億ドル)× シェア」=当社の出荷、価格は価格の水準(2025 年 12 月期=100、rev_factor 0.01。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141)。営業利益率は 33%(償却・株式報酬の前)。

クライアント(ライゼン)

パソコン向けのプロセッサ。インテルと 2 社で x86 を分け合う。

数量当社の出荷(実質の億ドル)= パソコン向けプロセッサ市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 100 100 100 17
10 年後 中立 105 141 148 27

取り方:2025 年のクライアント売上は約 100 億ドル(推定)。x86 のパソコン向けプロセッサ市場を約 420 億ドルと推定し、売上シェア 24%(インテルが残りの大半、クアルコムのアーム系が少し)。数量は市場(実質)× シェア、価格は価格の水準(2025 年 12 月期=100)。営業利益率 17%(償却・株式報酬の前)。

ゲーム・組込み

ゲーム機向けの特注チップ(セミカスタム)・ラデオンと、旧ザイリンクスの FPGA・組込み。

数量当社の出荷(実質の億ドル)= ゲーム機向け特注チップ・FPGA・組込みの市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格価格の水準(2025 年 12 月期=100。中立は物価並みで 3 年 111・10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 80.0 100 80 22
10 年後 中立 80.9 141 114 27

取り方:2025 年のゲーム(約 44 億ドル)と組込み(約 36 億ドル)の合計約 80 億ドル(推定)。ゲーム機向け特注チップ・ラデオン・FPGA・組込みの対象市場を約 800 億ドルと推定し、シェア 10%(FPGA はアルテラ・ラティス、組込みはインテル・NXP などが競合)。数量は市場(実質)× シェア、価格は価格の水準(2025 年 12 月期=100)。営業利益率 27.5%(償却・株式報酬の前)。

リスクと懸念

MI450・ヘリオスの立ち上がりへの一点集中

2026 年後半からの売上の伸びの大半が、新製品の MI450 と初めてのラック製品ヘリオスに乗っている。HBM4・TSMC の 2nm・先端パッケージの確保や、ラック単位の品質問題で数四半期ずれれば、AI の売上の置き方が 1〜2 割動く。ラック製品の量産は AMD にとって初めての経験である。

契約の多くは「最大」で、確約は薄く、顧客の資金に依存する

オープン AI(最大 6 ギガワット)・メタ・アンソロピックの契約は「最大」であり、確約の注文は最初の 1 ギガワットに限るという指摘がある。オープン AI とアンソロピックは赤字の会社で、資金調達が止まれば受注の一部が売上にならない。AMD 自身が顧客に出資する動きもあり、循環的な資金の流れという懸念が出やすい。

ワラント 3.2 億株による希薄化

オープン AI とメタに最大 3.2 億株(現株数の約 2 割)をほぼ無償で渡す。確定は導入量と株価の条件に連動するが、需要が強い世界ほど希薄化が大きくなる。売上の値引きとして処理されるため、会計上の売上と営業利益は見かけより小さくなり、1 株あたりの利益が伸びにくい。

エヌビディアの次世代と顧客の自前チップに挟まれる

エヌビディアのベラ・ルービンは CUDA・NVLink・ネットワークの束売りを続け、メタやオープン AI、グーグルは自前のチップをブロードコムなどと設計している。AMD は 2 番手のため、価格を下げて採用を取りに行く局面で営業利益率が 3 割を保てるかが分かれ目になる。ROCm のソフトの差も縮まっていない。

サーバー CPU でのアーム系とインテルの反撃

アマゾンのグラビトン、グーグルのアクシオン、マイクロソフトのコバルト、エヌビディアのベラなど、クラウド大手が自前のアーム系 CPU を増やし、約 13% まで伸びた。インテルも新世代の製品で反撃する。AMD の売上シェアは 4〜5 割と過去最高で、これ以上は伸びにくく、守る局面に入る。

AI 設備投資の山と谷、そして値段

大手 5 社の設備投資は 2027 年に 1 兆ドル前後と見られるが、AI アプリの課金収入が追いつかなければ減速する。2022 年の利上げ局面で株価は −62%、2007〜08 年のリーマンで −85% 落ちた。時価総額 8,650 億ドルは、PER 約 200 倍で、倍率の縮みだけで価値が大きく動く。

台湾・輸出規制・パソコンの需要減

製造を TSMC に頼るため台湾の地政学リスクがある。中国向けの MI308 は輸出規制で売上を失い、在庫評価損を出した。パソコンはメモリ高騰で 2026 年の出荷が最大 −9%(IDC)と弱く、クライアントの利益率を圧迫する。

今後の分かれ目

大手 5 社のうち 2 社以上が翌年の設備投資を減らす
3 年・10 年とも慎重な筋書きの確率を引き上げる。オープン AI・メタ・アンソロピックの導入計画が「最大」のまま縮むかを見る。
MI450・ヘリオスの出荷が 2 四半期以上遅れる
3 年の AI の数量を下げ、やや悲観の確率を上げる。HBM4 と先端パッケージの供給のどちらが律速かを確認する。
オープン AI の資金調達が細り、最初の 1 ギガワットの後の発注が出ない
ワラントが確定せず希薄化は小さくなるが、AI の売上が大きく縮む。悲観の確率を上げ、悲観の床(谷の PBR)を点検する。
AI の粗利益率が 50% を割る(ラック納入の部品の通し払いと値下げ)
AI の営業利益率の置き方(中立 33%)を下げる。会社が示す「営業利益率 35% 超」の目標が成り立つかを確認する。
サーバー CPU の売上シェアが 4 割を割る、またはアーム系が 2 割を超える
サーバー CPU の中立(市場 × シェア 4 割強)を下げる。AI の落ち込みを CPU が支える前提が崩れる。
AI アプリの課金収入が設備投資の半分を超えて伸びる
楽観へ確率を寄せる。設備投資の持続性が高まり、倍率が縮む速度も遅くなる。

見ておくもの

  • 大手 5 社の設備投資の改定と AI アプリの課金収入(四半期ごと)
  • MI450・ヘリオスの出荷開始の時期と、データセンターの売上(第 3・第 4 四半期の 130 億ドル前後の達成)
  • AI の粗利益率と営業利益率(ラック納入の比率)、非 GAAP の営業利益率 35% 超の目標の達成
  • ワラントの権利確定の状況(導入量・株価の条件)と希薄化後の株数
  • サーバー CPU の売上シェア(マーキュリー・リサーチ)とアーム系の比率、インテルの新世代
  • オープン AI・アンソロピックの資金調達と、確約の注文の追加

倍率と資本コストの決め方

売上は AI・サーバー CPU・クライアント・ゲームと組込みの 4 事業で、AI はエヌビディア・ブロードコムと同じ AI 演算チップ市場のシェアとして GPU の個数 × 単価に直し、ほかは「市場(実質)× シェア × 価格の水準」で積んだ。倍率は今の株価ではなく、利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)、RONIC = k + 残る割合 ×(事業の ROE − k)で置いた。k = 9.25%、残る割合は普通の 1/2、g は structural の 4.5%、置く倍率は上限の 7.5〜9 割(中立は 8 割で事業 12.9 倍、純現金込みで見かけ 13.4 倍)。ROE は検査と同じく帳簿の自己資本から余った現金(440 億ドル)を除いて取り、期末の純現金は戻り方 0.5 を掛けて足した。10 年の悲観(赤字に近い)は今の自己資本に PBR 1.0 倍を掛けた。今の PER 約 200 倍・PBR 約 9 倍には寄せていない。純利益は GAAP(株式報酬と買収の償却は費用)。事業の見通し(数量・価格・確率)は倍率の置き直しでは変えていない。

資本コスト 9.3% = 無リスク金利 5% + β 1.80 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.25% = 9.25%。循環 +0.75%・値決め +0.25%・寿命 +0.25% で quality は +1.25%(前は β 1.80 から上限 9% に収めた k 9.0%)。顧客集中・ワラント・実行の遅れは k に足さず、やや悲観・悲観の確率(10 年で 35%)と悲観の深さで表した。純現金で存続は危うくないので上乗せ 0。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. AMD 2026 年第 2 四半期 決算(IR)
  2. AMD 2026 年第 2 四半期 決算(SEC 8-K)
  3. AMD 2026 年第 1 四半期 決算(IR)
  4. AMD 投資家説明会 2025 の長期目標(要約)
  5. AMD とオープン AI の 6 ギガワット提携とワラント(IR)
  6. AMD とメタの 6 ギガワット提携(CNBC)
  7. AMD とアンソロピックの 2 ギガワット提携(IR)
  8. サーバー CPU のシェア(マーキュリー・リサーチ・The Register)

分析日 2026-10-16