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KLAコーポレーション KLAC

検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)107.11 ドル1,413 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)147.8 ドル1,951 億ドル差 −27.5%
10 年後から見ると やや割高 価値 107.11 ドル1,413 億ドル · 差 −27.5% · 期待の年率 +3.7%
期待の年率リターン(10 年)+3.7%資本コスト比 −4.5 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

KLA(ケーエルエー)は、半導体のウエハーやマスクの上にある欠陥を見つける「検査」と、膜の厚さ・線幅・層の重なりのずれを測る「計測」の装置を作る会社で、この「プロセス管理」市場の約 6 割を握る(第三者の要約。会社の表現は「2 番手の 6 倍の規模」)。2026 年 6 月期の売上は 135.8 億ドル(前年比 +12%)、営業利益は約 57 億ドル(利益率 約 42%)、純利益は 48.3 億ドル。9 月四半期の売上見通しは 40 億ドル(年換算 160 億ドル)、粗利益率は 62.5% で、ウエハー製造装置(WFE)市場は 2026 暦年に 1,500 億ドル台前半、2027 年は約 1,900 億ドルとの見方が出ている。

売上は、「WFE 市場(実質)× プロセス管理装置のシェア × 装置の価格」、「稼働中の装置の規模 × サービスの値段」、「特殊半導体・プリント基板の検査装置」の 3 つで積んだ。10 年後の中立は、WFE が実質 1.4 倍・装置の価格 1.41 倍、シェア 8.4% で、売上 318 億ドル・営業利益率 42.5% と見る。

バリュー投資の観点では、事業の質は装置の中で最上級である(粗利益率 6 割超・ROE 7〜8 割・実質は純現金に近く、フリーキャッシュフローの 9 割超を返す)。資本コストは、基本の 8% に設備投資の循環の分と値決めの強さを差し引いた 8.25% で割り引く。倍率は利益ベースの正当化 PER(のれん込みの帳簿 ROE 37%・堀は強い・g 4.5%)の 8.5 割に抑え、10 年後の中立は純現金込みで PER 19 倍前後になる。今の PER 45 倍・PBR 34 倍は、山の利益が長く続く前提を織り込んでおり、確率で加重した本質価値は今の時価総額を 3 割台半ば下回る。優れた会社だが、値段が先に行きすぎている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。半導体が微細化・積層を続ける限り、工程が増え、検査・計測の回数も増えるため、事業は 10 年後も存在し、今より重要になる可能性が高い。「欠陥を見つけて歩留まりを上げる」という価値は顧客が必ず払うもので、検査の知識の蓄積と切り替えの費用は、装置の中で最も深い堀である。ただし、アプライド・マテリアルズ(AMAT)と ASML が両方から参入を図り、中国は国産化を進めるので、堀が今のまま広がり続けると決め込まない。

次にオーナー利益。軽い設備で営業利益の多くが現金になり、株式報酬は数億ドルと小さい。今期の純利益 48.3 億ドルを今の時価総額 2,187 億ドルで割ると 2.2%。10 年国債 5% の世界では、その差を成長で埋める部分があまりに大きく、しかも今の利益は循環の山に向かう途中にある。

資本配分は、利益の約 7 割を返し、買収に手を出さず、増配を 17 年続けている点で評価できる。ただし、ROE が 7〜8 割に見えるのは自己資本が自社株買いで薄いためで、同じ値は事業の質の高さの尺度としては割り引いて見る。安全域は、悲観の筋書き(WFE が山から 4 割減)でも、サービス収入と検査の必要性で営業利益率 27% を保つ点にあるが、それでも時価総額は今の 2 割にとどまる。

結論として、事業の質は優れ、予測の確実性は中程度(顧客の設備投資の持続に依存)で、資本コストは基本の 8% に循環の分と値決めの強さを加えた 8.25% に置く。値段が先に行きすぎている時は、買わずに待つのが正しい。

何で稼ぐ会社か

事業は 3 つに分かれる。第 1 が半導体プロセス管理(2026 年 6 月期の売上 122.4 億ドル、全社の約 9 割。サービスを含む)で、パターン付き・パターン無しウエハーの欠陥検査(光学式と電子ビーム式)、膜厚・線幅・層の重なりを測る計測、露光用マスク(レチクル)の検査、これらのデータから工程の異常を見つける解析ソフトを持つ。顧客は TSMC・サムスン電子・SK ハイニックス・マイクロン・インテル・キオクシアなどで、新しい工場を立ち上げる時にまず入る装置の 1 つである。

第 2 が「サービス」(全社で 31.3 億ドル、約 23%)で、納入済みの装置の保守契約・部品・改造を売る。約 8 割が契約で、第 4 四半期は前年比 +17%、会社は年 13〜15% の成長を目標にする。装置の台数が積み上がるほど、この収入も積み上がる。第 3 が、特殊半導体プロセス(5.8 億ドル。化合物半導体・MEMS 向けの装置)とプリント基板・部品検査(7.5 億ドル。2019 年に約 34 億ドルで買収したオーボテック(Orbotech)が中心)の 2 つで、合わせて売上の約 1 割。

売上は、プロセス管理装置では「その年の WFE 市場の金額 × KLA の WFE 比(今は 7% 台)」で決まり、WFE の 1 ドルあたり何ドルを検査・計測に使うか(プロセス管理の比率)が上がるほど有利になる。微細化・積層(GAA、裏面給電、DRAM への EUV、HBM、ハイブリッド接合)で工程が増え、1 工程ごとの検査が増えるためである。自社の工場で組み立てる装置会社で、ウエハーの加工工場は持たないので、設備投資は軽く、営業利益の多くが現金になる。直近の中国は売上の 30%(2024 年 43%、2025 年 33%)で、会社は 2026 暦年に 20% 台半ばを見込む。

優良さと弱いところ

堀は 4 層ある。第 1 は検査・計測の知識の蓄積で、欠陥の画像と工程の履歴を顧客の工場ごとに何十年も溜めており、新しい工程が立ち上がる時に「どの欠陥が歩留まり(良品率)に効くか」を教えられるのは同社だけだという位置にある。第 2 は切り替えの費用で、検査の手順(レシピ)と歩留まり管理が顧客の工程に埋め込まれ、乗り換えると工場の立ち上がりが遅れるリスクを顧客が負う。第 3 は規模で、9 月四半期の営業費用の見通しは約 7 億ドル、2 番手の約 6 倍の売上があり、同じ研究開発の額を出せる競合が限られる。第 4 はサービスで、売上の約 23%(その約 8 割が契約)が積み上がり、設備投資が止まる年も下がりにくい。

結果として、営業利益率は 2015 年の 24.5% から 2026 年 6 月期は 41.3% まで上がり、第 4 四半期は非 GAAP で 43.7%。粗利益率 6 割超は装置会社で突出している(アプライド・マテリアルズ(AMAT)の営業利益率は 32% 台、ラムリサーチ(LRCX)は 35〜40%)。ROE が 7〜8 割と極端に高いのは、事業の稼ぐ力に加えて、自社株買いを重ねて自己資本が 64 億ドルと薄いためで、純有利子負債は 12 億ドル(現金等 49 億ドル・借入 59 億ドル)と軽い。

弱点は 3 つ。第 1 に、利益が設備投資の循環に連動する点(2023〜24 年は売上が 7% 減ったが、2009 年の谷は赤字だった)。第 2 に、中国が売上の 3 割で、輸出規制の変更(2026 年 11 月に停止が切れる米商務省の関連会社規則など)と国産化に揺さぶられる点。第 3 に、電子ビーム・光学の両方でアプライド・マテリアルズが参入を宣言していて、「首位が価格を決める」状態がいつまで続くか分からない点である。メモリ各社の値引き要求も、粗利益率に 1 ポイント超の逆風になっている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

WFE は、SEMI の見通しで 2026 年に前年比 +23% の約 1,440 億ドル、2027 年に +22%、2028 年に +14% で約 2,000 億ドル。KLA は 2026 暦年の WFE を「1,500 億ドル台前半」へ引き上げ、2027 年の市場予想は約 1,900 億ドルで、会社は「大きな成長」「年を通じた前期比の伸び」を見込む。主因は AI データセンター向けの先端ロジックと DRAM(HBM)、先端パッケージである。

プロセス管理にとっての構造の変化は 3 つある。第 1 に、GAA トランジスタ・裏面給電・DRAM への EUV の導入・HBM の積層で、工程数が増え、欠陥 1 つあたりの損失が大きくなる。会社は「WFE のうちプロセス管理に使う比率」が 2025 年の 7.4% から 2030 年に約 9% へ上がるとする(第三者の要約)。第 2 に、先端パッケージの検査(ハイブリッド接合など)が新しい市場として立ち上がり、会社の同分野の売上は 2026 暦年に約 11 億ドル(+70% 超)。第 3 に、中国は規制で伸びにくい一方、競合が KLA の入れない中国の工場に出荷している(会社の言及)。

循環の位置は「山へ向かう途中」。WFE は 2028 年ごろまで伸び、2029 年に調整が入るのが中立で、過去の谷は 2009 年(WFE −46%)・2019 年・2023 年(メモリ −40%)。ただし検査・計測は、工程が複雑になるほど減らしにくい支出で、2023〜24 年は WFE が弱くても売上の落ち込みは 1 桁にとどまった。

競合は、電子ビーム検査・光学検査へ参入を狙うアプライド・マテリアルズ(電子ビーム 2026 年に約 20 億ドル規模)、電子ビームのエーエスエムエル(ASML・HMI)、計測のオントー・イノベーション(Onto Innovation)・ノヴァ(Nova)、日立ハイテク、マスク検査のレーザーテック、中国の国産勢である。同領域の会社では、AMAT・LRCX と同じ「WFE の山と谷」を共有するが、KLA は検査・計測という「減らしにくい支出」を持つ点で谷が浅い。

資本政策と M&A

還元は厚い。2026 年 6 月期は配当 10.6 億ドルと自社株買い 22.9 億ドルで合計 33.5 億ドル(純利益の約 7 割、フリーキャッシュフロー 37.7 億ドルの約 9 割)。2026 年 3 月の投資家説明会で、新たに 70 億ドルの買い戻し枠と四半期配当の 21% 増(17 年連続の増配)を決め、方針を「フリーキャッシュフローの 90% 超を返す」へ引き上げた。買い戻し枠の残りは 2026 年 3 月末で約 103 億ドル。株数は直近 12 年のほとんどの年に 1〜7% ずつ減ってきた。株式報酬は年に数億ドルあり、正味の還元はその分だけ表の額より小さい。

借入は 59 億ドルで、現金・有価証券 49 億ドルを引いた純負債は 12 億ドルと軽い。借り換えによる利払いの変化は、下調べの推定でほぼ 0(純現金に近いため)。

買収は、2019 年のオーボテック(約 34 億ドル。プリント基板・ディスプレイ検査)が最近の大型で、2015 年に発表したラムリサーチとの経営統合は規制当局の承認の見通しが立たず 2016 年に白紙になった。以後は小粒の補強が中心である。時価総額が 2,000 億ドルを超えるため、買収や TOB の対象になる可能性はほぼ無い。割高な水準での自社株買いは、バリュー投資家には価値の効率が悪い。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

検査・計測は、微細化が進むほど「減らせない支出」になる。GAA・裏面給電・DRAM への EUV・HBM の積層が重なり、1 工程ごとの欠陥のコストが上がり、WFE のうちプロセス管理に使う比率は 2025 年の 7.4% から 2030 年に約 9% へ上がる。会社は 2030 暦年に売上 260 億ドル(±25 億)・営業利益率 45〜47% の財務モデルを示し、第 4 四半期の電話会議でもこれを見直さないとした。先端パッケージのプロセス管理は 2026 暦年に約 11 億ドル(+70% 超)と、WFE の伸びの 2 倍以上で育っている。

サービスは年 13〜15% で伸び、約 8 割が契約のため、設備投資が止まる年でも売上が下がりにくい。2026 年 6 月期は営業利益率 42% に達し、第 4 四半期は非 GAAP で 43.7%。9 月四半期の売上見通しは 40 億ドル、受注残は年度末に約 125 億ドルと、成長の見通しが先まで見える。2027 年の WFE は約 1,900 億ドルと市場は見る。

10 年後、WFE が実質で 1.76 倍・名目 3,400 億ドルまで育ち、プロセス管理装置の WFE 比が 9.6% まで上がれば、売上は 450 億ドル超、営業利益は 210 億ドル、純利益は 180 億ドルに届く。AMAT の電子ビーム・光学への参入が、先行投資に見合う成果を出せず、首位の約 6 割のシェアが保たれるなら、価格を決める力も保たれる。年 1〜3% の自社株買いと増配が、株主の取り分を積み上げる。

慎重な見方

今の利益は循環の山に向かう途中にある。WFE は 2026 年に +23%、2027 年に +22% と 2 年続けて急増しており、メモリ投資が止まった 2019 年・2023 年や 2009 年(WFE −46%、KLA は赤字)のような谷が来れば、売上は山から 3 割前後落ちる。今の PER 45 倍・PBR 34 倍は、山の利益が続き、倍率も下がらないと見ている。資本コスト 8.25% と、成熟後の倍率(利益ベースで PER 19 倍前後)を掛けると、利益が 10 年で今の 2.4 倍(中立)になっても、時価総額は今と同じ水準にとどまる。還元を足しても、年の見返りは 3% に届かない。

競合も本物である。アプライド・マテリアルズ(AMAT)は電子ビーム検査を 2026 年に約 20 億ドル規模まで育て、約 70 億ドルの光学検査市場にも参入すると宣言した。AMAT は成膜・エッチングの装置とまとめて売れるので、顧客が検査もまとめて発注する動きが出ると、KLA の約 6 割のシェアは崩れうる。ASML も電子ビームを持つ。シェア 1 ポイントは、10 年後の売上で約 26 億ドル・営業利益で約 12 億ドルに当たる。

中国は売上の 3 割で、規制の変更と国産化に揺さぶられる。2026 年 11 月に米商務省の関連会社規則の停止が切れ、さらに規制が強まれば、売上の 3〜3.5 億ドルが吹き飛ぶ。メモリ各社の値引き要求は粗利益率に 1 ポイント超の逆風で、2027 年も続く。最後に、ROE の高さは自己資本の薄さのせいで、谷では自己資本の PBR が高く見える一方、利益は大きく崩れる。

どちらに重みを置いたか

強気の言う「検査は減らせない支出で、工程が増えるほど比率が上がる」は 2028 年ごろまでは正しいと見て、楽観・やや楽観・中立に 68% を厚くした。倍率は利益ベースの正当化 PER(k 8.25%・g 4.5%・堀は強い)の 8.5 割、19 倍前後に置いた。それでも中立の時価総額は今と同じ水準で、還元を足しても今の値段を割り引いた価値には届かない。慎重な見方の勝ち所は、倍率の縮み(成熟後 PER 19 倍前後)と、AMAT・ASML の参入、中国の規制である。10 年後はやや悲観と悲観に 32% を置き、谷の深さは、検査・計測が設備投資の谷でも下がりにくいことを反映して、AMAT・LRCX より浅く置いた(確率は同じ 12/23/33/20/12 に揃えた)。確率は事業の見通しではなく、成熟後の倍率に効く。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した株価時価総額 165.51 ドル2,184 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 47.86 ドル632 億ドル)。 今の値に割り戻すと 107.11 ドル1,413 億ドル、今との差 −27.5%、 期待の年率 +3.7%(資本コスト 8.3%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 12% 300.22 ドル3,962 億ドル 61.53 ドル812 億ドル +144.7% +9.4% 43.41 ドル573 億ドル
やや楽観 23% 228.96 ドル3,021 億ドル 54.71 ドル722 億ドル +91.9% +6.7% 65.24 ドル861 億ドル
中立 33% 165.28 ドル2,181 億ドル 48.04 ドル634 億ドル +44.3% +3.7% 70.40 ドル929 億ドル
やや悲観 20% 92.17 ドル1,216 億ドル 39.63 ドル523 億ドル −10.8% −1.1% 26.36 ドル348 億ドル
悲観 12% 32.06 ドル423 億ドル 34.25 ドル452 億ドル −55.1% −7.7% 7.96 ドル105 億ドル
加重平均100% 165.51 ドル2,184 億ドル47.86 ドル632 億ドル +44.3% +3.7% 213.37 ドル2,816 億ドル

今の株価時価総額 147.83 ドル1,951 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 12% 新構造が 10 年続き、WFE は 3,400 億ドル。比は 9.6% へ 利益 180 億ドル · PER 22.0 倍 · 株価時価総額 300.22 ドル3,962 億ドル

2036 年 6 月期の WFE は名目 3,400 億ドル(実質 2,345 億ドル、2026 年の 1.76 倍)。GAA の次の世代・3D DRAM・先端パッケージの検査が広がり、プロセス管理装置の WFE 比は 9.6% へ上がる(会社の 2030 年の目標を超え、電子ビーム・光学の競合の参入を退ける)。プロセス管理装置は 326 億ドル、サービスは稼働装置が実質 2.3 倍になり 104 億ドル、その他 21 億ドル、合計 452 億ドル。営業利益率は 47%(会社の 2030 年目標 45〜47% を保つ)。AMAT・LRCX の楽観は 35〜38% が上限で、検査・計測の独走が利益率の差になる。10 年間の正味の還元は約 812 億ドル。

  • プロセス管理装置(検査・計測の新規販売):数量 225(当社のプロセス管理装置の出荷(実質の億ドル)= WFE 市場(2026 年 6 月期の値段で測った実質の億ドル)× プロセス管理装置の比)× 価格 145(装置の価格の水準(2026 年 6 月期=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 326 億ドル・営業利益 160 億ドル。WFE 実質 2,345 億ドル(名目 3,400)× プロセス管理装置の比 9.6%・価格 145・営業利益率 49.0%
  • サービス(部品・保守契約・改造):数量 230(稼働中の装置の規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.45(指数 1 あたりの売上(億ドル。部品・保守の値段で、中立は物価並みに上がる))→ 売上 104 億ドル・営業利益 50 億ドル。稼働装置の規模 230(実質)× 値段 1.45 倍・営業利益率 48.0%
  • 特殊半導体・プリント基板・部品検査の装置:数量 150(出荷規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.14(指数 1 あたりの売上(億ドル。値段は物価並みが中立))→ 売上 21 億ドル・営業利益 6 億ドル。特殊半導体・PCB 装置の規模 150(実質)× 値段 1.45 倍・営業利益率 30.0%

倍率:正当化 PER は 23.2 倍(g 4.5%、RONIC 34.3%。RONIC は k 8.25% に、事業の ROE 47.4% が k を超える分の 0.67 を足した値。moat は strong)。これに対し 22.0 倍(9.5 割)に置いた。検査の比率が 9% 近くまで上がり、堀も保たれる最良の筋書き。それでも設備投資の循環と中国の規制は残る。上限の 9.5 割に置く。 g の内訳:検査・計測の需要は、工程が増えるほど WFE より速く増える。10 年後以降も実質で年 1% ほど伸びる × シェアの増減 ほぼ 0(約 6 割を保つ)× 価格は物価並みの +3.5% で、名目の長期 g は 4.5%(structural。k 8.25% − 4.5% ≧ 3.5%)。 純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの楽観(2036 年に WFE 3,500 億ドル)に相当し、プロセス管理の比が 9.6% まで上がり、電子ビーム・光学の競合の参入を退ける筋書き。12% に留める。

やや楽観 23% WFE は 3,000 億ドル、比は会社の目標 約 9% 利益 147 億ドル · PER 20.5 倍 · 株価時価総額 228.96 ドル3,021 億ドル

2036 年 6 月期の WFE は名目 3,000 億ドル(実質 2,100 億ドル)。先端ロジック・DRAM・先端パッケージの検査が増え、比は会社の目標 約 9% に届く。AMAT の電子ビームは先端ロジックで一部を取るが、首位の約 6 割は保たれる。プロセス管理装置は 270 億ドル、サービスは 94 億ドル(年 11% 台の伸び)、その他 18 億ドル、合計 383 億ドルで、営業利益率は 45%。会社の 2030 年目標(45〜47%)にほぼ届く水準で、LRCX の 36% 前後を 9 ポイント上回る。10 年間の正味の還元は約 722 億ドル。

  • プロセス管理装置(検査・計測の新規販売):数量 189(当社のプロセス管理装置の出荷(実質の億ドル)= WFE 市場(2026 年 6 月期の値段で測った実質の億ドル)× プロセス管理装置の比)× 価格 143(装置の価格の水準(2026 年 6 月期=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 270 億ドル・営業利益 128 億ドル。WFE 実質 2,100 億ドル(名目 3,000)× プロセス管理装置の比 9.0%・価格 143・営業利益率 47.5%
  • サービス(部品・保守契約・改造):数量 210(稼働中の装置の規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.45(指数 1 あたりの売上(億ドル。部品・保守の値段で、中立は物価並みに上がる))→ 売上 94 億ドル・営業利益 44 億ドル。稼働装置の規模 210(実質)× 値段 1.43 倍・営業利益率 47.0%
  • 特殊半導体・プリント基板・部品検査の装置:数量 135(出荷規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.14(指数 1 あたりの売上(億ドル。値段は物価並みが中立))→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。特殊半導体・PCB 装置の規模 135(実質)× 値段 1.43 倍・営業利益率 27.0%

倍率:正当化 PER は 22.8 倍(g 4.5%、RONIC 31.2%。RONIC は k 8.25% に、事業の ROE 42.6% が k を超える分の 0.67 を足した値。moat は strong)。これに対し 20.5 倍(9 割)に置いた。工程の複雑化で比率が上がる筋書き。AMAT などの参入が一部を削る。上限の 9 割に置く。 g の内訳:検査・計測の需要は、工程が増えるほど WFE より速く増える。10 年後以降も実質で年 1% ほど伸びる × シェアの増減 ほぼ 0(約 6 割を保つ)× 価格は物価並みの +3.5% で、名目の長期 g は 4.5%(structural。k 8.25% − 4.5% ≧ 3.5%)。 純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立と楽観の間(2036 年に WFE 約 3,000 億ドル)で、会社の目標(比 約 9%・営業利益率 45% 台)がほぼ達成される筋書き。

中立 33% 市場は 1.8 倍に育つが、比は 8.4% で競合に一部を削られる 利益 115 億ドル · PER 19.0 倍 · 株価時価総額 165.28 ドル2,181 億ドル

2036 年 6 月期の WFE は名目 2,600 億ドル(実質 1,844 億ドル、2026 年から実質で年 3.3% の伸び。装置の値段は物価並みの 141)。プロセス管理装置の WFE 比は 8.4%(目標 約 9% の手前。AMAT・ASML・中国勢に一部を削られる)で、プロセス管理装置は 218 億ドル。サービスは稼働装置が実質 1.9 倍になり 84 億ドル、その他 16 億ドル、合計 318 億ドル。営業利益率は 42.5%(装置 45%、サービス 45%)に収れんする。堀は残り、検査・計測の首位であり続けるが、競合の参入で価格を決める力が少し弱まる。参考に、同じ領域の AMAT・LRCX の中立は 30% 台前半の利益率で、KLA は 8〜12 ポイント上を保つ。シェア 1 ポイントの差は売上 約 26 億ドル・営業利益 約 12 億ドル。10 年間の正味の還元は約 634 億ドル。

  • プロセス管理装置(検査・計測の新規販売):数量 155(当社のプロセス管理装置の出荷(実質の億ドル)= WFE 市場(2026 年 6 月期の値段で測った実質の億ドル)× プロセス管理装置の比)× 価格 141(装置の価格の水準(2026 年 6 月期=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 218 億ドル・営業利益 98 億ドル。WFE 実質 1,844 億ドル(名目 2,600)× プロセス管理装置の比 8.4%・価格 141・営業利益率 45.0%
  • サービス(部品・保守契約・改造):数量 190(稼働中の装置の規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.44(指数 1 あたりの売上(億ドル。部品・保守の値段で、中立は物価並みに上がる))→ 売上 84 億ドル・営業利益 38 億ドル。稼働装置の規模 190(実質)× 値段 1.41 倍・営業利益率 45.0%
  • 特殊半導体・プリント基板・部品検査の装置:数量 120(出荷規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.13(指数 1 あたりの売上(億ドル。値段は物価並みが中立))→ 売上 16 億ドル・営業利益 4 億ドル。特殊半導体・PCB 装置の規模 120(実質)× 値段 1.41 倍・営業利益率 24.0%

倍率:正当化 PER は 22.3 倍(g 4.5%、RONIC 27.4%。RONIC は k 8.25% に、事業の ROE 37.0% が k を超える分の 0.67 を足した値。moat は strong)。これに対し 18.9 倍(8.5 割)に置いた。比率は 8.4% で競合に一部を削られる。堀は強いが WFE の山と谷の振れは残る。中立は上限の 8.5 割に置く。 g の内訳:検査・計測の需要は、工程が増えるほど WFE より速く増える。10 年後以降も実質で年 1% ほど伸びる × シェアの増減 ほぼ 0(約 6 割を保つ)× 価格は物価並みの +3.5% で、名目の長期 g は 4.5%(structural。k 8.25% − 4.5% ≧ 3.5%)。 純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立(WFE 2,650 億ドルに近い 2,600 億ドル)。比は目標 9% に届かず 8.4% で、競合・中国で一部を削られる落としどころ。強気と慎重の中間で最も厚くした。

やや悲観 20% AMAT・ASML・中国勢が参入し、比は 7.2% にとどまる 利益 73 億ドル · PER 16.7 倍 · 株価時価総額 92.17 ドル1,216 億ドル

アプライド・マテリアルズ・ASML の電子ビーム・光学が成果を出し、中国の国産勢が検査・計測にも広がり、2036 年 6 月期の WFE は名目 2,200 億ドル(実質 1,692 億ドル)に鈍る。プロセス管理装置の WFE 比は 7.2%(今の 7.1% とほぼ同じ。工程が増えて上がる分を、競合に取られる分が打ち消す)。装置の値段は 132 と物価に負け、プロセス管理装置は 161 億ドル、サービスは稼働装置が実質 1.65 倍で 70 億ドル、その他 13 億ドル、合計 243 億ドル。営業利益率は 35%(装置 37%)。AMAT 型の値引き競争に巻き込まれた姿で、LRCX の同じ筋書き(31.5%)より 4 ポイント上にとどまる。中国向けは国産装置に置き換わる。10 年間の正味の還元は約 523 億ドル。

  • プロセス管理装置(検査・計測の新規販売):数量 122(当社のプロセス管理装置の出荷(実質の億ドル)= WFE 市場(2026 年 6 月期の値段で測った実質の億ドル)× プロセス管理装置の比)× 価格 132(装置の価格の水準(2026 年 6 月期=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 161 億ドル・営業利益 60 億ドル。WFE 実質 1,692 億ドル(名目 2,200)× プロセス管理装置の比 7.2%・価格 132・営業利益率 37.0%
  • サービス(部品・保守契約・改造):数量 165(稼働中の装置の規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.42(指数 1 あたりの売上(億ドル。部品・保守の値段で、中立は物価並みに上がる))→ 売上 70 億ドル・営業利益 29 億ドル。稼働装置の規模 165(実質)× 値段 1.35 倍・営業利益率 41.0%
  • 特殊半導体・プリント基板・部品検査の装置:数量 100(出荷規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.13(指数 1 あたりの売上(億ドル。値段は物価並みが中立))→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。特殊半導体・PCB 装置の規模 100(実質)× 値段 1.35 倍・営業利益率 15.0%

倍率:正当化 PER は 20.9 倍(g 4.5%、RONIC 20.8%。RONIC は k 8.25% に、事業の ROE 27.1% が k を超える分の 0.67 を足した値。moat は strong)。これに対し 16.7 倍(8 割)に置いた。AMAT・ASML の参入と中国の規制で利益率が落ち、新しく投じる資本の稼ぎが薄れる筋書き。上限の 8 割に置く。 g の内訳:検査・計測の需要は、工程が増えるほど WFE より速く増える。10 年後以降も実質で年 1% ほど伸びる × シェアの増減 ほぼ 0(約 6 割を保つ)× 価格は物価並みの +3.5% で、名目の長期 g は 4.5%(structural。k 8.25% − 4.5% ≧ 3.5%)。 純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:アプライド・マテリアルズ・ASML の電子ビーム・光学の参入が成果を出し、中国の国産化が検査・計測にも及ぶ筋書き。装置会社は 10 年に 2〜3 回の調整を経験し、競合の構造的な参入は 2 割程度の確率で見るのが妥当。

悲観 12% 構造的な敗北。検査の標準化と競合で、もう優良ではない 利益 29 億ドル · PER 14.4 倍 · 株価時価総額 32.06 ドル423 億ドル

構造的に負ける。微細化が止まって工程が増えず、検査・計測の標準化が進み、AMAT・ASML・中国勢が価格競争を仕掛けて、2036 年 6 月期の WFE は名目 1,700 億ドル(実質 1,478 億ドル)。プロセス管理装置の WFE 比は 6.0%(今より 1.1 ポイント低い)、装置の値段は 115 と物価に大きく負け、プロセス管理装置は 102 億ドル。サービスは稼働装置の置き換えが進まず 51 億ドル、その他 8 億ドル、合計 161 億ドル。営業利益率は 22%。もう「価格を決める優良企業」ではない。LRCX の同じ筋書き(20%)と並ぶ。それでも純有利子負債は軽く、サービス収入と純利益が床になり、10 年間の純利益の合計は約 566 億ドル、還元は約 452 億ドルと見る。谷の年は利益ベースの上限(PER 18.0 倍)の 8 割、PER 14.4 倍で測る(自己資本 177 億ドルの約 2.4 倍)。

  • プロセス管理装置(検査・計測の新規販売):数量 88.7(当社のプロセス管理装置の出荷(実質の億ドル)= WFE 市場(2026 年 6 月期の値段で測った実質の億ドル)× プロセス管理装置の比)× 価格 115(装置の価格の水準(2026 年 6 月期=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 102 億ドル・営業利益 22 億ドル。WFE 実質 1,478 億ドル(名目 1,700)× プロセス管理装置の比 6.0%・価格 115・営業利益率 22.0%
  • サービス(部品・保守契約・改造):数量 130(稼働中の装置の規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.39(指数 1 あたりの売上(億ドル。部品・保守の値段で、中立は物価並みに上がる))→ 売上 51 億ドル・営業利益 17 億ドル。稼働装置の規模 130(実質)× 値段 1.25 倍・営業利益率 33.0%
  • 特殊半導体・プリント基板・部品検査の装置:数量 70.0(出荷規模の指数(2026 年 6 月期=100))× 価格 0.12(指数 1 あたりの売上(億ドル。値段は物価並みが中立))→ 売上 8 億ドル・営業利益 0 億ドル。特殊半導体・PCB 装置の規模 70(実質)× 値段 1.25 倍・営業利益率 0.0%

倍率:正当化 PER は 18.0 倍(g 4.5%、RONIC 13.8%。RONIC は k 8.25% に、事業の ROE 16.6% が k を超える分の 0.67 を足した値。moat は strong)。これに対し 14.4 倍(8 割)に置いた。WFE が山から 4 割減る谷でも検査・計測は下がりにくく、サービス収入で営業利益率 27% を保つ筋書き。上限の 8 割に置く。 g の内訳:検査・計測の需要は、工程が増えるほど WFE より速く増える。10 年後以降も実質で年 1% ほど伸びる × シェアの増減 ほぼ 0(約 6 割を保つ)× 価格は物価並みの +3.5% で、名目の長期 g は 4.5%(structural。k 8.25% − 4.5% ≧ 3.5%)。 純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:構造的に負ける筋書き(微細化の停滞・検査の標準化・競合と中国の国産化)。KLA は価格を決める力を失う。ただし 10 年で首位が崩れる確率は低いので、LRCX・AMAT と同じ 12% に留める。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

プロセス管理装置(検査・計測の新規販売)

ウエハー・マスクの欠陥検査(光学式・電子ビーム式)と、膜厚・線幅・層の重なりの計測。サービスを除く新規装置の売上。

数量当社のプロセス管理装置の出荷(実質の億ドル)= WFE 市場(2026 年 6 月期の値段で測った実質の億ドル)× プロセス管理装置の比価格装置の価格の水準(2026 年 6 月期=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2026/12 94.9 100 95 43
10 年後 中立 155 141 218 98

取り方:2026 年 6 月期の半導体プロセス管理は 122.4 億ドル(サービスを含む)。全社のサービス 31.3 億ドルのうち半導体プロセス管理に属する分を約 27.5 億ドルと推定し、差の 94.9 億ドルを新規装置の売上とした。WFE は LRCX と同じ(2025 年 約 1,200 億ドル・2026 年 1,439 億ドル。6 月期に合わせ 約 1,330 億ドル)で、比は 94.9 ÷ 1,330 で約 7.1%(会社の言う 7.4% は定義が違う)。KLA は検査・計測で約 5〜6 割、ASML・アプライド・マテリアルズ・日立ハイテク・Onto・Nova が残りを分け合う。数量は「WFE 実質 × 比」、価格は装置の価格の水準(rev_factor 0.01)。営業利益は事業別に開示されないため、全社の営業利益 約 56.6 億ドル(粗利益率 61.3% から営業費用を引いた推定)を、装置 45%・サービス 45%・その他 25%・調整に分けた推定。

サービス(部品・保守契約・改造)

納入済み装置の保守契約・部品・改造。約 8 割が契約。

数量稼働中の装置の規模の指数(2026 年 6 月期=100)価格指数 1 あたりの売上(億ドル。部品・保守の値段で、中立は物価並みに上がる)売上営業利益
今 2026/12 100 0.31 31 14
10 年後 中立 190 0.44 84 38

取り方:2026 年 6 月期のサービス売上 31.3 億ドル(開示。第 4 四半期は 8.2 億ドルで前年比 +17%)。数量は稼働装置の規模の指数(2026 年=100)、1 あたり 0.313 億ドル。部品・保守の値段は物価並みに上がるのが中立(10 年 1.41 倍)。会社は長期に年 13〜15% を目標にするが、足元は下端。営業利益率は粗利益率の高さ(約 6 割)から約 45% と推定。

特殊半導体・プリント基板・部品検査の装置

化合物半導体・MEMS 向けの装置(特殊半導体プロセス)と、プリント基板・部品の検査装置(オーボテック系)の新規販売。

数量出荷規模の指数(2026 年 6 月期=100)価格指数 1 あたりの売上(億ドル。値段は物価並みが中立)売上営業利益
今 2026/12 100 0.10 10 2
10 年後 中立 120 0.13 16 4

取り方:特殊半導体プロセス 5.84 億ドルとプリント基板・部品検査 7.50 億ドルの合計 13.3 億ドルから、それぞれに含まれるサービス(推定 3.8 億ドル)を引いた 9.5 億ドル。営業利益率は約 25% と推定(事業が小さく、利益全体への影響は 5% 程度)。

リスクと懸念

設備投資の急停止(WFE の山と谷)

WFE は 2026 年 +23%、2027 年 +22% と 2 年続けて急増している。AI の設備投資の効率が疑われる、メモリ価格が崩れるなどで増設が止まれば、2009 年(WFE −46%、KLA は赤字)・2019 年・2023 年(メモリ −40%)の再来となり、売上は山から 3 割前後落ちる。サービスと検査の必需性で下げは浅いが、倍率は同時に縮む。

アプライド・マテリアルズ・ASML の参入

アプライド・マテリアルズ(AMAT)は電子ビーム検査を 2026 年に約 20 億ドル規模まで育て、約 70 億ドルの光学検査市場にも参入すると宣言した。成膜・エッチングとまとめて売れるため、顧客の一括発注で KLA のシェアが削られうる。ASML も電子ビームを持つ。シェア 1 ポイントは 10 年後で売上 約 26 億ドル、営業利益 約 12 億ドル。

中国の規制と国産化

中国は 2026 年 6 月期で売上の 30%(2024 年は 43%)。会社は 2026 暦年に 20% 台半ばを見込み、規制で 3〜3.5 億ドルの減収を織り込む。2026 年 11 月に米商務省の関連会社規則の停止が切れる点が次の波乱で、さらに中国の国産勢が KLA の入れない工場に出荷している。

メモリの値引きと粗利益率

メモリ各社の値引き要求は粗利益率に 1 ポイント超の逆風で、会社は 2027 年も続くと見る。粗利益率 6 割台前半を保つには、ロジック・先端パッケージの比重が上がり続ける必要がある。粗利益率の長期レンジは 60〜65% で、下限に近づくと営業利益率 45% の目標に届かない。

顧客の集中

売上の多くが TSMC・サムスン電子・SK ハイニックス・マイクロン・インテルなど少数の顧客から来る。1 社が増設を止める・内製化・競合に切り替えると、その年の受注が大きく振れる。顧客は規模が大きく価格交渉力も強い。

倍率の縮みと自己資本の薄さ

今の PER 45 倍・PBR 34 倍は、山の利益が続くことを織り込む。成熟後の倍率は PER 19 倍前後(利益ベースの正当化 PER 22.3 倍の 8.5 割。帳簿の ROE 37%・g 4.5%・k 8.25%・純現金込み)で、利益が倍になっても倍率の縮みで打ち消される。ROE の高さは自社株買いで自己資本が薄い結果で、谷では利益が崩れる一方、PBR は高いままに見える。

AI の設備投資の減価償却と巻き戻し

大手の 2026 年の設備投資は約 7,300〜8,050 億ドル、2027 年は 1 兆ドル前後の見方がある。減価償却の負担が 2028 年以降に重くなり、投資効率が疑われると、半導体・メモリ・装置が同時に崩れる。KLA はその最後の受け手の 1 つである。

今後の分かれ目

AMAT の電子ビーム・光学検査が、TSMC・サムスン・SK ハイニックスの量産ラインで採用される
KLA のプロセス管理装置の WFE 比が 7% 台から下がり始める。シェア 1 ポイントの喪失は 10 年後で売上 約 26 億ドル・営業利益 約 12 億ドル。慎重な筋書き(やや悲観)の確率が上がる。
WFE が 2027 年に約 1,900 億ドル、2028 年に 2,000 億ドル超と見通しを超えて伸びる
サービスと装置の売上が前倒しで伸び、楽観・やや楽観が現実になる。ただし倍率(PER 19〜22 倍)が先に縮むため、時価総額の上振れは限られる。
米国が中国向けの規制を強め、2026 年 11 月の関連会社規則の停止が切れる
中国の売上比 30% が 20% を割り、売上の 3〜3.5 億ドル以上が消える。KLA は中国向けの比重が AMAT・LRCX と同程度のため、同じ領域の会社と同じ方向に動く。
メモリ価格が急落し、サムスン・SK ハイニックス・マイクロンが増設を止める
WFE が山から 2〜4 割減り、KLA の売上も 3 割前後落ちる。検査・サービスの必需性で営業利益率は 27〜37% を保つが、倍率の縮みで時価総額は今の 2〜6 割になる。
会社が 2030 暦年の財務モデル(売上 260 億ドル・営業利益率 45〜47%)を引き下げる
第 4 四半期の電話会議では見直さないとしたが、WFE の見通しが崩れれば引き下げ。中立の利益率 43% 前後を正当化する根拠が弱まり、確率が慎重な筋書きへ動く。
プロセス管理の WFE 比が 2027〜28 年に 8% を超える
会社の 2030 年の約 9% が現実になる兆しで、10 年の楽観・やや楽観の確率を厚くする根拠になる。

見ておくもの

  • SEMI の WFE 見通し(四半期ごと)と、TSMC・サムスン・SK ハイニックス・マイクロンの設備投資
  • KLA の受注残(2026 年 6 月期末の約 125 億ドル)と、サービス売上の前年比(目標 13〜15%)
  • プロセス管理の WFE 比(会社の目標 7.4% → 約 9%)と、AMAT の電子ビーム・光学検査の採用の発表
  • 粗利益率(長期レンジ 60〜65%)と、メモリの値引きの影響
  • 中国の売上比率(2026 年 6 月期 30%、2026 暦年は 20% 台半ばの見通し)と、米商務省の規制(2026 年 11 月の関連会社規則)
  • NAND・DRAM の契約価格(設備投資の先行指標)と、先端パッケージのプロセス管理売上(2026 暦年に約 11 億ドル)

倍率と資本コストの決め方

先に事業ごとに数量 × 価格で 10 年の売上と営業利益を積み、次に ROE・g・k から倍率を決め、今の株価と比べたのは最後。倍率は利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) の 7〜10 割。k = 8.25%(基本 8% + 循環 0.75% − 値決め 0.5%)、g は 4.5%(structural:工程が増え検査・計測の必要が WFE より速く増える)、RONIC = k + 2/3 ×(帳簿の ROE − k)、堀は強い(検査・計測で約 6 割・2 番手の約 6 倍・切り替えの難しさ)。10 年後の中立は ROE 37% で正当化 PER 22.3 倍、その 8.5 割の 19.0 倍(純現金込みの実効)。今の PER 45 倍・PBR 34 倍をそのまま持ち込んでいない。結果は今の時価総額を 3 割台半ば下回り、同じ領域の会社と同じ方向(割高)に出ており、KLA の質の高さは谷の浅さと利益率の高さで筋書きに入れ済み。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 5% + β 1.31 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.25% = 8.25%。設備投資の循環を k に +0.75% 入れ、値決めの強さを −0.5% で相殺して +0.25%。堀(強い)を残る割合の側で使っているので、k の下げは −0.5% までに留めた。個別のリスク(競合の参入・中国の規制・循環の山と谷)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。存続は危うくないので上乗せ 0。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. KLA 2026 年 6 月期 第 4 四半期・通期決算(IR)
  2. KLA 第 4 四半期の電話会議(Investing.com)
  3. KLA 第 4 四半期のスライドの要約(Investing.com)
  4. KLA 投資家説明会(2026-03-12)の発表(IR)
  5. KLA 投資家説明会の要約(Quartr)
  6. KLA 年次報告(10-K)の要約(Stock Titan)
  7. アプライド・マテリアルズの 2026-10-13 投資家向け説明(電子ビーム・光学検査への参入)

分析日 2026-10-16