株譜
AI 銘柄分析 · 情報技術 · 試作

ウィプロ WIT

世界的大手のIT受託企業だが、AIが工数課金を侵食する。現金と還元は支えでも、10年価値には安全域がなく割高。

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1.21 ドル120 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)2.2 ドル214 億ドル差 −44.0%
10 年後から見ると 割高 価値 1.21 ドル120 億ドル · 差 −44.0% · 期待の年率 +1.2%
期待の年率リターン(10 年)+1.2%資本コスト比 −7.8 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ウィプロはインドを基盤に、世界の銀行、製造業、医療機関などへシステム開発と運用を売るITサービス会社である。筆者の結論は割高だ。顧客が10年後も技術支援を必要とするのは確かだが、必要な人月が今のまま残るとは考えにくい。AIエージェントが定型的な開発、テスト、運用を削り、仕事の量と売り方を変えてしまう。

手元の業績資料では2025年相当の売上は約105億ドル、純利益は約15億ドルだった。2026年9月末の最新四半期もITサービス売上は為替一定で前年比0.6%増にとどまり、次の四半期の会社見通しは前期比マイナス1.5%からプラス0.5%である。大型案件の契約総額は直前四半期から大きく落ちた。AIへの投資が受注を生んでいるのは事実でも、事業全体が持続的に伸びたという証拠にはならない。

同社の強みは既存顧客との長い関係、世界に分散した技術者、金融などの業務知識である。純現金を積み上げ、配当と自社株買いを実行してきた点も株主に優しい。ただし2026年の大型買い戻しですでに現金を使っており、過去の残高をそのまま将来価値に足すことはできない。

中立では、AIによる工数減を物価に満たない単価上昇が一部埋め、2036年3月期の売上は約85億ドルとなる。10年後の会社価値と途中の正味還元を資本コスト9.0%で現在に戻し、五つの筋書きで平均すると、台帳の時価総額に対して約43%の不足となる。AIで仕事を変える会社として生き残れても、今の株価には十分な安全域がない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、ITを知らない企業が専門家へ仕事を頼む需要は10年後も続く。銀行の基幹システムを止めない運用や、多国籍企業の監査対応は簡単には内製化できない。だが、その仕事を何人月で売れるかは別の問題だ。企業が必要とするのは成果であり、今まで働いた時間ではない。

まず見るべきはオーナー利益である。事業に必要な設備投資は重くなく、2025年相当のフリーキャッシュフローは約18億ドルあった。もっともAI対応の再教育と小規模買収は続く。2026年の大型自社株買いは株主に現金を返す実行力を示す反面、将来の現金としてもう一度数えてはならない。大株主の方針に少数株主が逆らえない点にも安全域が必要だ。

次に、再投資の値打ちを問う。利益率が高い銀行向け契約でも、競争入札とAIによる作業の削減が重なれば追加投資の利回りは落ちる。マインドスプリントなどの買収は、顧客との長い契約を得るという意味では理解できる。しかし、継続契約の額がそのまま利益になるわけではない。

最も重く見るのは予測できる範囲の狭さだ。長年の実績を無視して会社が消えると決めつける必要はない。ただ、人月を売る経済性を昔のまま10年延ばす根拠もない。配当と現金は評価するが、事業価値を大きく払うには、AI時代にも顧客から成果に応じた料金を取れる実績が必要である。

何で稼ぐ会社か

稼ぎのほぼ全部はITサービスである。金融、消費財・小売、エネルギー・製造、通信・技術、医療の五つの顧客業種に、開発、保守、クラウド移行、サイバーセキュリティ、業務処理を提供する。2026年3月期の売上構成は金融34.1%、消費18.4%、エネルギー・製造17.0%、通信・技術16.0%、医療14.5%だった。別に、外部製のハードウェアやソフトを顧客へ再販する小さなIT製品事業がある。

顧客は契約に応じて技術者の時間、納品する作業、運用する業務の量にお金を払う。20-Fによると、2026年3月期のITサービス売上のうち約48%は時間・材料型、約52%は固定価格・数量型だった。固定価格でも開発者や運用者の工数が原価を決めるため、AIによる生産性向上を全額取り込めるとは限らない。顧客は次回の入札で料金の引き下げを求められるからだ。

年間の稼働人月と平均請求額は業種別に開示されない。約24万人の社員と8割台の稼働率を手掛かりに、年間約237万の有償人月、平均月額約4,400ドルを仮置きし、開示された業種別売上に整合させた。これは会社が公表した請求単価ではなく、外注費や定額契約を含む売上を工数に直した推定である。

2025年12月に傘下に入ったハーマンのデジタル変革事業は製品設計の技術者を補強した。2026年5月にはオラムからマインドスプリントを取得し、食品・農業のシステムに入り込んだ。いずれも顧客を増やせる一方、買収した人員やのれんを利益に見合う収益へ変える仕事が残る。AIネイティブ事業部も立ち上げたが、独立した売上規模の開示はまだ確認できない。

優良さと弱いところ

堀、つまり顧客が簡単に別の会社へ移れない強みはある。銀行の決済、保険、企業の基幹システムには長年の仕様と監査の履歴が残る。業務を止めずに外注先を入れ替えるには時間がかかり、世界規模で二十四時間運用できる相手も限られる。ウィプロは顧客を広く分散させ、2026年9月期の上位10社の売上比率は約24%だった。

しかし、この堀は価格を自由に上げる力とは違う。発注側はアクセンチュア、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、インフォシス、コグニザントを競わせられる。2025年までの10年間で営業利益率はおおむね15〜20%に収まったが、売上成長は近年停滞した。インフォシスやタタの利益率との開きは、同じインドの人材基盤だけでは高収益を保証しないことを示す。

直近の決算では営業利益率を守ったものの、社員数は2026年9月末に約23.6万人へ減った。AIで同じ仕事を少人数で処理できれば効率は上がるが、契約更新後は必要な人員が減る。既存案件の切り替え費用が、高い人数単価を守る保証にはならない。

自己資本利益率の長期中央値は16%で、資本コストを上回ってきた。ところが買収に必要なのれんや顧客基盤の投資を考えると、新たに投じる資本でも同じ利回りを得られるかは不明だ。買収以外の開発投資は軽いが、技術者の採用と再教育は絶えず必要である。筆者は堀を弱めと判断する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の技術サービス需要そのものは消えない。ガートナーの2026年10月時点の予測では、クラウド基盤の利用料を別枠にした世界のITサービス支出は2026年に約1.56兆ドルである。ウィプロの年商をこれと比べた世界シェアは約0.7%。タタの約300億ドル、インフォシスの200億ドル超、アクセンチュアの約742億ドルと比べても、追い越すより守ることが当面の課題だ。

ただし市場の支出額が増えても、同社の有償人月が増えるとは限らない。顧客はクラウド利用料、AIの推論料金、ソフトの契約料に予算を振り向ける。自社でAIエージェントを動かせば、従来のテスト・保守・一次窓口を外注しなくなる。大手IT会社がAIを使って生産性を上げると、同じ市場の小さな受託会社ほど価格を下げざるを得ない。

業種別の市場規模には定義の重なりがある。BFSIは世界のIT外部委託約8,600億ドルの4分の1超を占め、ウィプロの金融向け約35億ドルは該当市場の2%未満と推計する。医療ITサービス市場は約2,328億ドルとされ、ウィプロの医療向けは1%に届かない。他の顧客業種も同程度の小さいシェアで、会社の数量を伸ばすには市場の成長だけでなく競合から契約を奪う必要がある。

2026年9月期は金融が為替一定で前年比約1%増、消費が6%増の反面、医療とエネルギー・製造は約6%減った。事業環境が一様に強いわけではない。10年先は規制対応と製品開発の難しい部分が残り、定型的な人月が消えると見る。そこで中立の数量は現行の55〜75%程度、単価の上昇は物価未満とした。

資本政策と M&A

資本配分には長所と弱点の両方がある。2017年、2019年、2020年、2023年にまとまった自社株買いを行い、2025年の資料でも大きな配当が確認できる。会社の2026年年次資料では直近3年間の還元率が約88%とされる。さらに2026年6月には600百万株、総額約1500億ルピーの買い戻しを完了した。単なる発表済みの枠ではなく、実際に現金が外へ出た点が重要だ。

買収には注意が必要だ。2021年の金融コンサル会社キャプコに続き、2025年にはハーマンのデジタル変革事業、2026年にはマインドスプリントを取得した。後者は約3.9億ドルの支払いと、オラムからの8年間で8億ドルの確約支出を伴う契約が一体になっている。成長を買う手法だが、売上停滞とROEの低下が続けば買収の採算は厳しく問われる。

プレムジ家と関連信託などは2026年3月時点で約72.6%を実質保有しており、少数株主は資本政策を主導できない。ただし普通株とADRに別の議決権階級はなく、ADR1口は普通株1株に対応する。会社が約束する10年累計の還元金額はなく、次四半期の売上だけが数値ガイダンスである。価値計算には株式報酬・増資を差し引いた正味の還元を使った。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ウィプロは無名の小会社ではない。世界の金融機関、通信会社、医療機関が止められない基幹システムを任せている。契約の移し替えには業務知識、法規制、移行期間が必要であり、新興のAI会社が短期間で顧客を奪い切るのは難しい。金融向けのキャプコ、製品設計のハーマン傘下事業、食品のマインドスプリントは、単純な保守より深い専門業務へ入るための足場になる。

2026年にはマインドスプリント取得と一緒に、オラムから8年間の長期契約を得た。直近の決算でも住宅ローン業務にNetOxygenとAIを組み合わせる案件があった。こうした仕事が広がれば、顧客の人件費を減らした成果を分け合う契約が増え、社員一人が生む付加価値が高まる可能性がある。業務の責任を引き受ける大手にだけ、監査と安全性の対価が残る。

資本面でも強い。景気が悪い時期も利益を出し、現金を保ってきた。2026年の大規模な買い戻しは有言実行であり、過剰な設備投資に利益を浪費していない。社員の工数が減っても単価を名目で上げ、営業利益率を2割近くに引き上げられれば、10年後も安定した現金創出企業でいられる。

慎重な見方

最も大きな敵は同業の値下げではない。開発や運用に必要な作業そのものが消えることである。AIエージェントがソフトを作り、テストし、監視し、問い合わせに答えるようになれば、外部の技術者を千人抱える契約の意味が薄れる。固定価格契約でも顧客は次回更新時に生産性向上分を取り返せる。工数と人件費の差で稼ぐ事業では、AIを導入しただけで堀は広がらない。

タタは2026年に約300億ドルの売上と25%の営業利益率を示し、AI関連の年換算売上も約23億ドルと開示した。インフォシスも高いROEと利益率を保つ。ウィプロの売上が横ばい近くにとどまる間に、競合は先行投資の回収を進めている。AIの独立売上が確認できない現状では、受注の紹介だけで長期の成長を織り込めない。

株主還元も弱点を消さない。2026年の買い戻しは財務を軽くするが、減った現金は将来の買収や再教育に使えない。プレムジ家の支配は長期志向につながる半面、外部株主が採算の悪い買収を止めにくい。顧客の内製化と大手競合への契約集約が同時に進めば、10年後の売上が半分近くに縮むことは十分ありうる。

どちらに重みを置いたか

残る事業の質では、長期契約と財務の強さを評価する。ただし過去の収益性を守る力と、将来も同じ人月を売れる力は異なる。AIエージェントによる数量減は中立の売上にすでに反映したので、確率で同じ損失をもう一度数えていない。悲観側を合計43%としたのは、タタやインフォシスへのシェア流出、買収の採算悪化、成果課金への移行失敗が追加で起きる危険のためである。

楽観側は25%、中立32%とした。企業そのものの存続可能性は高いが、価格を決める力は弱い。現金と還元を含めてなお、本質価値が現在の台帳時価総額を大きく下回るため、割高との判断を維持する。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 1.49 ドル147 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 0.89 ドル88 億ドル)。 今の値に割り戻すと 1.21 ドル120 億ドル、今との差 −44.0%、 期待の年率 +1.2%(資本コスト 9.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 2.85 ドル282 億ドル 1.41 ドル140 億ドル +97.5% +8.8% 0.34 ドル34 億ドル
やや楽観 17% 2.41 ドル238 億ドル 1.26 ドル125 億ドル +69.9% +6.8% 0.62 ドル62 億ドル
中立 32% 1.78 ドル177 億ドル 1.11 ドル110 億ドル +34.1% +3.7% 0.93 ドル92 億ドル
やや悲観 26% 0.80 ドル79 億ドル 0.61 ドル60 億ドル −34.9% −5.2% 0.37 ドル36 億ドル
悲観 17% 0.42 ドル42 億ドル 0.30 ドル30 億ドル −66.3% −12.3% 0.12 ドル12 億ドル
加重平均100% 1.49 ドル147 億ドル0.89 ドル88 億ドル +10.2% +1.2% 2.38 ドル236 億ドル

今の株価時価総額 2.16 ドル214 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:専門業務と成果課金に踏みとどまる 利益 24 億ドル · PER 11.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2.85 ドル282 億ドル

金融の基幹システムと医療の監査業務は外部の専門家を必要とし続ける。マインドスプリントとハーマンの技術力が顧客関係を深め、受託仕事の大部分をAIで自動化しても成果報酬の交渉で値段を守る。AI独立売上の公表がないので、楽観でもITサービスの実質人月は現在を超えない。単価は10年間で約1.3倍となり、全社売上は約139億ドルに届く。

高付加価値の金融・製品設計で利益率が高まり、全社営業利益は約27億ドル、純利益は23.5億ドルになる。設備より人材再教育に投じ、10年間の正味還元は140億ドル。2026年に完了した買い戻しを含むため、純現金は25億ドルにとどまる。競合のタタとインフォシスが値下げせず成果で競う環境が前提であり、標準的な成功とは考えない。

  • 金融・保険:数量 80.6(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.59(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 48 億ドル・営業利益 10 億ドル。顧客金融の切り替えが遅い
  • 消費財・小売:数量 46.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.55(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 4 億ドル。小売の内製化が進む
  • エネルギー・製造・資源:数量 38.8(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.60(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 5 億ドル。Mindsprintの専門性が残る
  • 通信・テクノロジー:数量 36.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.60(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 4 億ドル。テスト・運用の自動化
  • 医療:数量 33.3(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.60(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 4 億ドル。規制業務は比較的残る
  • IT製品の再販:数量 9.0(法人向け再販契約(千件))× 価格 1.34(1契約の平均売上(万ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。汎用製品の低利幅

倍率:事業ROE約19.2%=(純利益23.5−純現金の税後利息0.35)÷(自己資本145.3−余剰純現金25.0)。moat=weakでRONIC=k9.0%+1/3×(ROE−k)=約12.4%。長期g=0%(AIエージェント代替の人月型)とし、正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)=11.11倍。AI見通しを利益と数量に反映したので上限の11.11倍とする。時価総額=(純利益23.5−現金利息0.35)×11.11+現金25.0=282.20億ドル。純利益はIFRSの株式報酬費用後。

確率:AIの独立売上開示がないため、最良でも有償工数の総量は現行以下とし、受注の質と利益率の改善が必要な低確率の展開とした。

やや楽観 17% やや楽観:既存顧客を守り、生産性を利益へ変える 利益 18 億ドル · PER 11.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2.41 ドル238 億ドル

既存顧客の運用は続くが、テストや定型保守の人月は削られる。金融は現在の約9割、その他の主要業種は8割台半ばの有償工数を保つ。AIを使うことで少人数のチームが複雑な業務を引き受け、顧客が払う人月相当の単価は物価より少し低い伸びで上がる。売上は約118億ドルとなり、同業のタタのような高い規模の利益率には届かないが、収益性は改善する。

営業利益は約21億ドル、純利益は18.4億ドルを確保する。大きな買収を控え、株式報酬を引いた正味の配当・買い戻しは10年間125億ドルとなる。残余の純現金は40億ドル。オラムの長期契約を同じ業種へ展開できる一方、成果報酬への移行は一部にとどまる。

  • 金融・保険:数量 72.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.56(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 41 億ドル・営業利益 8 億ドル。顧客金融の切り替えが遅い
  • 消費財・小売:数量 39.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.53(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 3 億ドル。小売の内製化が進む
  • エネルギー・製造・資源:数量 33.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.59(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 3 億ドル。Mindsprintの専門性が残る
  • 通信・テクノロジー:数量 31.4(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.59(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 3 億ドル。テスト・運用の自動化
  • 医療:数量 28.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.59(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 17 億ドル・営業利益 3 億ドル。規制業務は比較的残る
  • IT製品の再販:数量 8.0(法人向け再販契約(千件))× 価格 1.32(1契約の平均売上(万ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。汎用製品の低利幅

倍率:事業ROE約18.8%=(純利益18.4−純現金の税後利息0.56)÷(自己資本134.8−余剰純現金40.0)。moat=weakでRONIC=k9.0%+1/3×(ROE−k)=約12.3%。長期g=0%(AIエージェント代替の人月型)とし、正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)=11.11倍。AI見通しを利益と数量に反映したので上限の11.11倍とする。時価総額=(純利益18.4−現金利息0.56)×11.11+現金40.0=238.20億ドル。純利益はIFRSの株式報酬費用後。

確率:AI導入で工数は減るものの、金融や製造の移行費用が高く、既存大口顧客の契約が比較的残ると判断した。

中立 32% 中立:AIで工数が縮み、売上は緩やかに減る 利益 12 億ドル · PER 11.1 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.78 ドル177 億ドル

2036年3月期にもウィプロは大手の基幹システムを運用している。しかし顧客はAIエージェントを使い、テスト、保守、窓口処理の外注工数を減らす。金融の有償人月は現在の約71%、消費や通信は6割程度となる。名目単価は約2割上がるものの物価には追いつかず、売上は約85億ドルへ減る。金融の切り替え費用は残るが、競合のインフォシスとタタに仕事を取られる案件もある。

営業利益率は約16%、純利益は12.1億ドルとなり、事業のROEは余剰現金を除いて約17%を保つ。実際の会計ROEは還元後の自己資本の厚みによって約10%まで低下する。10年間の純利益累計は135億ドル、正味還元110億ドルで、期末自己資本は118.3億ドル。余剰現金50億ドルは利益と別に評価する。

  • 金融・保険:数量 57.2(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.54(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 31 億ドル・営業利益 6 億ドル。顧客金融の切り替えが遅い
  • 消費財・小売:数量 29.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.49(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。小売の内製化が進む
  • エネルギー・製造・資源:数量 25.6(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.55(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。Mindsprintの専門性が残る
  • 通信・テクノロジー:数量 23.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.54(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 2 億ドル。テスト・運用の自動化
  • 医療:数量 22.8(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.57(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。規制業務は比較的残る
  • IT製品の再販:数量 7.0(法人向け再販契約(千件))× 価格 1.30(1契約の平均売上(万ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。汎用製品の低利幅

倍率:事業ROE約16.7%=(純利益12.1−純現金の税後利息0.70)÷(自己資本118.3−余剰純現金50.0)。moat=weakでRONIC=k9.0%+1/3×(ROE−k)=約11.6%。長期g=0%(AIエージェント代替の人月型)とし、正当化PER=(1−g/RONIC)/(k−g)×(1+g)=11.11倍。AI見通しを利益と数量に反映したので上限の11.11倍とする。時価総額=(純利益12.1−現金利息0.70)×11.11+現金50.0=176.65億ドル。純利益はIFRSの株式報酬費用後。

確率:2026年の為替一定売上はほぼ横ばいで、AIの独立収益も未公表である。受託人月が10年で55〜75%に減る一方、単価は約1.2倍となる中間的な見通し。

やや悲観 26% やや悲観:大口更新で値下げを迫られる 利益 5 億ドル · PER 7.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 0.80 ドル79 億ドル

大口顧客の内製化が進み、銀行以外のシステム保守や通信事業者のテストが急速に自動化される。契約を守るため値引きと従業員の入れ替えを受け入れる。金融の工数は現在の5割強、その他は概ね5割へ減り、価格もほぼ横ばいとなる。全社売上は約58億ドル、営業利益は約6億ドルまで落ちる。

事業構造を小さくする過程で退職費用と不採算案件の整理が生じる。10年間の利益累計は、単純な期首・期末平均より小さい95億ドルとし、初期の減損と整理費用を含める。還元は2026年の実行済み買戻しを含め60億ドルに抑える。最終年の純利益5.4億ドルは残るが、資本に見合う増分利回りは得られず、経営の守りが中心になる。

  • 金融・保険:数量 42.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.49(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 3 億ドル。顧客金融の切り替えが遅い
  • 消費財・小売:数量 22.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.43(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。小売の内製化が進む
  • エネルギー・製造・資源:数量 20.3(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.48(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。Mindsprintの専門性が残る
  • 通信・テクノロジー:数量 17.5(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.47(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 1 億ドル。テスト・運用の自動化
  • 医療:数量 18.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.50(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。規制業務は比較的残る
  • IT製品の再販:数量 6.0(法人向け再販契約(千件))× 価格 1.12(1契約の平均売上(万ドル))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。汎用製品の低利幅

倍率:事業ROE約6.0%(税後現金利息0.70億ドルを除く利益4.70億ドル÷非現金自己資本78.3億ドル)で資本コスト9.0%未満。moat=weak、RONIC約8.0%、g_long=0%から正当化PERの上限は11.11倍。競争で利益が落ちていくため、7.7倍まで割り引く。時価総額=純利益5.4億ドル×PER7.7倍+余剰現金50.0億ドル×やや悲観時の適用率0.75=79.08億ドル。純利益はIFRSの株式報酬費用後。

確率:タタやインフォシスとの競争激化、既存大口顧客の内製化、2026年の大型受注の落ち込みが業績へ遅れて表れる場合を考えた。AIの減少分だけで確率を重くしていない。

悲観 17% 悲観:人月の半減と買収減損で堀が崩れる 利益 2 億ドル · PBR 0.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 0.42 ドル42 億ドル

AIエージェントが定型開発、運用、業務処理の多くを代替する。顧客はタタやアクセンチュアへ大型案件を集約し、ウィプロの各業種の稼働人月は現在の4割台に縮む。単価の上昇もほぼ消え、売上は約46億ドルと半分以下になる。支社と人員を縮めても固定費が残り、営業利益率は約4%に下がる。自社開発のAI基盤は独立した収益源にならず、マインドスプリントなどの買収効果も剥落する。

途中年度には受注撤退と買収のれんの減損を計上し、10年間の純利益累計は45億ドルにとどまる。利益が弱い間の還元は限定され、累計30億ドルには2026年の大型買戻しを含める。最終年の純利益は1.6億ドルしか残らない。利益を永続させる値付けより、処分できる資産を税と整理費用の後で回収する見方を優先する。

  • 金融・保険:数量 35.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.45(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 16 億ドル・営業利益 1 億ドル。顧客金融の切り替えが遅い
  • 消費財・小売:数量 20.7(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.41(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 0 億ドル。小売の内製化が進む
  • エネルギー・製造・資源:数量 17.3(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.45(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 0 億ドル。Mindsprintの専門性が残る
  • 通信・テクノロジー:数量 16.0(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.44(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 0 億ドル。テスト・運用の自動化
  • 医療:数量 14.7(稼働相当の有償人月(万人月))× 価格 0.45(有償人月あたり平均売上(万ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 0 億ドル。規制業務は比較的残る
  • IT製品の再販:数量 4.0(法人向け再販契約(千件))× 価格 1.15(1契約の平均売上(万ドル))→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。汎用製品の低利幅

倍率:AIエージェント代替と失注で利益がほとんど残らないため、収益PERを床の根拠にしない。現在の自己資本93.3億ドルだけにPBR0.45を適用して約42.0億ドルとする。10年後に積み上げた自己資本108.3億ドルには掛けない。税後の純現金25.0億ドル、回収可能な債権17.2億ドル、売却可能な設備等6.8億ドルから整理費・税7.0億ドルを差し引く資産床42.0億ドルに一致させた。これは過去のPBRの谷による評価ではない。

確率:競合への顧客流出と買収のれんの失敗が重なり、残るサービスも汎用品になる構造的敗北である。自動化のみでなく執行の失敗を含むため1割台後半とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

金融・保険

銀行の基幹系、住宅ローン、保険、資本市場のシステム開発と運用。キャプコによる金融コンサル、NetOxygenを含む。

数量稼働相当の有償人月(万人月)価格有償人月あたり平均売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 80.6 0.44 35 6
10 年後 中立 57.2 0.54 31 6

取り方:2026年年報の業種別売上構成をfactsの売上104.8億ドルに当て、23〜24万人の従業員と稼働率約84%から年間約237万人月を推定。業種別の人数・請求単価は非開示であり、売上÷推定人月で単価を校正した。固定価格契約でも工数換算している。世界IT外注8600億ドル、BFSIが25%以上という業界推計から、対象市場の下限2150億ドルに対する当社約35.5億ドルは最大でも約1.7%。ただし定義差があり概数。AIエージェント代替の人月・工数型で、中立の10年数量を現行の55〜75%、価格を物価の1.41倍より低い最大1.34倍に抑えた。

消費財・小売

小売、消費財、流通、旅行などの基幹システムとデータ基盤、顧客対応の業務処理。

数量稼働相当の有償人月(万人月)価格有償人月あたり平均売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 46.7 0.41 19 3
10 年後 中立 29.0 0.49 14 2

取り方:2026年年報の業種別売上構成をfactsの売上104.8億ドルに当て、23〜24万人の従業員と稼働率約84%から年間約237万人月を推定。業種別の人数・請求単価は非開示であり、売上÷推定人月で単価を校正した。固定価格契約でも工数換算している。市場規模はGartnerの世界ITサービス約1.557兆ドルのうち消費関連が15〜20%と自家推計し、約2300〜3100億ドル。当社約19.1億ドルは0.6〜0.8%相当で、専用の一次統計は未確認。AIエージェント代替の人月・工数型で、中立の10年数量を現行の55〜75%、価格を物価の1.41倍より低い最大1.34倍に抑えた。

エネルギー・製造・資源

製造・資源・エネルギーの設備管理やERP導入。2026年取得のマインドスプリントは農業・食品サプライチェーンに強み。

数量稼働相当の有償人月(万人月)価格有償人月あたり平均売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 39.3 0.45 18 3
10 年後 中立 25.6 0.55 14 2

取り方:2026年年報の業種別売上構成をfactsの売上104.8億ドルに当て、23〜24万人の従業員と稼働率約84%から年間約237万人月を推定。業種別の人数・請求単価は非開示であり、売上÷推定人月で単価を校正した。固定価格契約でも工数換算している。Gartnerの全ITサービス約1.557兆ドルのうち製造・資源・公益向けが約18〜23%と自家推計し、約2800〜3600億ドル。当社約17.7億ドルは約0.5〜0.6%相当。AIエージェント代替の人月・工数型で、中立の10年数量を現行の55〜75%、価格を物価の1.41倍より低い最大1.34倍に抑えた。

通信・テクノロジー

テクノロジー企業や通信会社の組込み開発、製品検証、ネットワーク運用。ハーマンDTSを含む。

数量稼働相当の有償人月(万人月)価格有償人月あたり平均売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 37.0 0.45 17 3
10 年後 中立 23.0 0.54 12 2

取り方:2026年年報の業種別売上構成をfactsの売上104.8億ドルに当て、23〜24万人の従業員と稼働率約84%から年間約237万人月を推定。業種別の人数・請求単価は非開示であり、売上÷推定人月で単価を校正した。固定価格契約でも工数換算している。通信・テクノロジーのアウトソーシング市場は世界サービス支出の15〜20%を自家推計し、約2300〜3100億ドル。当社約16.6億ドルは約0.5〜0.7%相当。AIエージェント代替の人月・工数型で、中立の10年数量を現行の55〜75%、価格を物価の1.41倍より低い最大1.34倍に抑えた。

医療

病院、製薬、医療保険などのクラウド、基幹業務、規制対応とデータ分析を支える。

数量稼働相当の有償人月(万人月)価格有償人月あたり平均売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 33.5 0.45 15 2
10 年後 中立 22.8 0.57 13 2

取り方:2026年年報の業種別売上構成をfactsの売上104.8億ドルに当て、23〜24万人の従業員と稼働率約84%から年間約237万人月を推定。業種別の人数・請求単価は非開示であり、売上÷推定人月で単価を校正した。固定価格契約でも工数換算している。世界医療ITサービス市場の2026年推計は2328億ドル。当社約15.1億ドルは約0.65%だが、医療保険と医療機関の定義に差がある。AIエージェント代替の人月・工数型で、中立の10年数量を現行の55〜75%、価格を物価の1.41倍より低い最大1.34倍に抑えた。

IT製品の再販

インドを中心に第三者のソフト・ハード・セキュリティ製品を再販する小部門で、受託工数より調達件数で決まる。

数量法人向け再販契約(千件)価格1契約の平均売上(万ドル)売上営業利益
今 2025/12 8.0 1.00 1 0
10 年後 中立 7.0 1.30 1 0

取り方:20-FではIT製品は第三者のハード・ソフトの再販。2026年度実績の全社売上比0.7%を基準としてfactsの売上へ約0.8億ドルを仮配賦。契約件数と単価は開示されないため、8000件×1万ドルという仮の数量で表示。人月型のAI代替範囲には入れない。専用の販売市場シェアは不明。

リスクと懸念

AIエージェント代替

自動的にコードを書き、テストし、問い合わせへ返答するAIが普及すれば、開発・保守・BPOの有償人月が減る。2026年3月期の売上のほぼ全部はITサービスであり、時間・材料型の契約が約48%を占めた。残りの固定価格型も工数と無関係ではない。AIの導入で原価が減っても、顧客との価格交渉で利益を取り切れない。

同業大手とのシェア争い

タタ・コンサルタンシー・サービシズ、インフォシス、アクセンチュア、コグニザントは、規模、人材、業界知識で有力な競争相手である。タタの2026年営業利益率は約25%で、ウィプロの十数%台より高い。同じ人月を安く提供する競争が続けば、IT予算が伸びてもウィプロのシェアと利益は減りうる。

買収のれんと統合の採算

キャプコ、ハーマンDTS、マインドスプリントを買収し、金融や製品設計などへ範囲を広げた。ただし買収で手に入れた社員や長期契約が、高い増分ROEを保証するわけではない。大口案件の更新や人材定着に失敗すれば減損や追加の再編費用が生じる。悲観側の利益累計にはその痛みを反映した。

金融顧客と景気の波

金融・保険向けはITサービス売上の約3分の1を占める。銀行の基幹業務は切り替えにくいが、新しいシステム投資は金利、信用環境、規制投資の予算に左右される。発注延期は稼働率を下げる一方、熟練人材の固定費はすぐには減らない。2026年9月期の大型契約獲得額が前四半期比で大幅減となった点は先行指標だ。

支配株主と還元の選択

プレムジ家関連の約72.6%保有により、少数株主は買収や大型買い戻しの可否を左右しにくい。過去には多額の配当と自社株買いが実現したため、支配だけを理由に現金を半値で見る必要はない。ただし2026年の買い戻しは既に現金を使い、将来の投資余力を減らした。株式報酬の希薄化も正味還元から差し引く必要がある。

人材・法規制・データ主権

インド拠点から米欧の企業を支援する事業では、海外勤務ビザ、個人情報の越境移転、金融・医療の規制、現地雇用コストが顧客との契約形態を変える。AIに必要な専門人材を維持できなければ単価を上げにくく、現地化すると賃金が上がる。監査やセキュリティ事故は長年の顧客信頼を一度に損なう可能性がある。

今後の分かれ目

AIネイティブ事業の独立売上・営業利益と成果課金比率が定期開示され、2年間増え続けたら
単なる受注紹介でなく売上の実績が確認できる。金融・製造の単価と数量の楽観側を見直し、g_longが0%でよいか再検討する。
ITサービスの為替一定売上が4四半期続けてマイナスとなり、大型案件の獲得額も低迷したら
AI導入による売上拡大より既存工数の減少が速い可能性を強める。中立の有償人月と営業利益率を下げる。
金融向け売上が為替一定で年5%以上伸び、利用率と利益率も同時に高まったら
NetOxygenとキャプコの業務知識が値決め力に変わった証拠となる。金融の数量減を緩め、やや楽観側の確率を上げる。
マインドスプリントとハーマンDTSで追加減損が発生し、買収関連の整理費が続いたら
再投資利回りの悪化として、悲観側の累計純利益と資産床を引き下げる。買収による新規売上は恒久的な成長と見なさない。
配当と株式報酬調整後の買い戻しが純利益を持続的に上回り、現金が急減したら
正味還元を確認したうえで期末余剰現金を減らす。すでに支払った買い戻しを将来の残高と二重には数えない。
タタやインフォシスがAI開示売上を伸ばす一方、ウィプロの上位顧客売上が減り続けたら
競争によるシェア低下を数量に反映し、やや悲観と悲観の確率を厚くする。AIによる業界全体の工数減少とは分けて扱う。

見ておくもの

  • ITサービス為替一定売上成長率と四半期ガイダンス
  • 全社予約契約額と大型案件TCVの推移(契約総額と売上を混同しない)
  • 金融・消費・医療・製造・通信の業種別売上と成長率
  • AIネイティブ事業の独立売上、成果連動課金の割合、顧客当たり売上
  • 社員数、稼働率、1人当たり売上、離職率、GAAP/IFRS営業利益率
  • 買収先の採算と減損、正味配当・買戻し、純現金、支配株主の還元方針

倍率と資本コストの決め方

基準の売上104.8億ドルと利益14.9億ドルは添付factsから取り、2026年の決算は構造変化の確認だけに使った。市場の現在・過去・同業のPERから倍率を選ばず、人月の数量×平均単価で各業種の10年目売上を計算した。kは8.0%に事業の質1.0%を加えた9.0%。人月型のAIエージェント代替は数量低下とg_long=0%にだけ反映し、寿命の上乗せをしていない。ROEとRONICの式による上限11.11倍を楽観から中立に使い、悲観側は構造的劣化と税後資産床で測った。純現金には2026年の実行済み自社株買いを差し引く。結論が約43%の割高でも現在値への逆算はしていない。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。基本8.0%+cycle0.5%+pricing0.5%+debt0%+life0%=9.0%。同業のインフォシス8.8%よりやや高く、アクセンチュア9.0%と同水準。株価ベータは採用しない。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 +13.2% · 10 年 やや割安(年 +11.3%) 適正 INGMINGM 世界2位級の流通網と自動化は効くが、薄利・資本拘束・支配株主を考えると今は小幅な割安にとどまる 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +10.7%) 適正 ユニバーサル・ディスプレイOLED 有機ELの発光材料と特許収入に強い堀を持つ優良企業。価格はおおむね適正だが、青色材料の成功と特許更新が10年後の価値を大きく左右する 本質価値との差 +7.5% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 キンドリル・ホールディングスKD 重要システムの運用には根強い需要があるが、AIによる工数減少と高金利の借金、会計統制の弱さを考えると、現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +10.1%) 適正 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +2.7% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +8.6%) 適正 ヴォンティエ・コーポレーションVNT 給油設備の首位基盤と厚い現金創出力は評価できるが、電動化と業務ソフトの代替を織り込むと、現状は適正圏で安全域が薄い 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +8.1%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +7.3%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −14.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −16.5% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 シーラス・ロジックCRUS 音響半導体の設計力と厚い現金は魅力だが、売上の9割をアップルに頼るため、10年の価値には今の値段ほどの安全域がない 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 アロー・エレクトロニクスARW 電子部品の調達網は10年先も要るが、値決め力の弱さと運転資金の重さに照らすと、回復を織り込んだ現在の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −19.1% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −19.5% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 アムドックスDOX 通信会社の課金基盤には深い乗り換え障壁があるが、AIで人月収入が削られるため、還元を含めても現在の値段はやや割高 本質価値との差 −22.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アムコー・テクノロジーAMKR 半導体の後工程を担う世界大手。AI向け先端実装の商機は大きいが、巨額の新工場投資と顧客の交渉力を考えると今の価格には安全域が乏しい 本質価値との差 −23.8% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −24.5% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 ジェンパクトG 業務の奥まで入り込んだ強みはあるが、AIが人の作業量そのものを減らすため、10年の株主価値には安全域が乏しく割高だ。 本質価値との差 −26.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 TDシネックスSNX 世界首位のIT流通網とAIサーバー受託の伸びは魅力だが、薄い利益率と運転資金の重さに照らせば現状は割高である 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −28.0% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −28.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) 割高 アヴネットAVT 電子部品流通の規模と顧客基盤は長く残るが、薄い利益率と重い運転資金が株主価値を制約し、現在の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −31.0% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 IRENIREN 電力接続とAIクラウド契約に大きな成長余地がある。しかしGPU更新、借金、増資の負担が重く、10年後の利益を慎重に評価すると現状は割高である。 本質価値との差 −33.2% · 10 年 割高(年 +7.1%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 台湾積体電路製造(TSMC)TSM 先端半導体の製造で世界最大の堀を持ち、AI時代にも不可欠な企業。ただし巨額の海外投資と台湾リスクを考えると、現在の時価総額には十分な安全域がない 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 クレド・テクノロジー・グループ・ホールディングCRDO AECの先行優位は本物だが、大口顧客と光・銅の世代交代に左右される。将来の成功を相当織り込む現在の評価は割高と見る 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +4.4%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 TTMテクノロジーズTTMI 防衛向けの認証とAI用高密度基板は強みだが、設備増強と高値買収の回収は未確定で、現在の時価総額には長期株主の安全域が乏しい 本質価値との差 −36.5% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −36.6% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 アステラ・ラブスALAB AIサーバーの接続を支える設計力は魅力だが、顧客集中と株式報酬を織り込むと、10年先を見ても約37%割高である 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −37.3% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ドルビー・ラボラトリーズDLB 映像と音響の世界標準を支える強い事業だが、特許の更新に要る投資と限られた増分利益を考えると、10年先の価値に対して現在の株価は割高 本質価値との差 −37.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ERICERIC 世界の通信網に深く根を張るエリクソンだが、無線設備の低成長と買収の失敗が重い。10年先も事業は残るが、現在の株価には十分な安全域がない 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −39.1% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 センサータ・テクノロジーズST 自動車の安全を支える設計採用の強みは残るが、買収減損と借金を考えると、10年先の利益に照らして株価に十分な安全域がない 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 MKSMKSI 半導体の真空制御から先端基板の化学処理まで深い技術の堀を持つ。ただし買収負債と設備投資の循環を考えると、現在の株価は割高である 本質価値との差 −40.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 ニュータニックスNTNX 仮想化基盤の乗り換え需要をつかむ有望企業だが、税効果を除いた利益と株式報酬を重視すると、現在の時価総額には十分な安全域がない 本質価値との差 −40.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 サンミナSANM ZT買収でAIラック製造へ踏み込んだが、値決めの弱さと顧客集中が残る。10年の稼ぐ力から見れば今は割高で、安全域が薄い 本質価値との差 −40.9% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −41.3% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −41.7% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 ユビキティUI Wi-Fi 7でシェアを伸ばす優良企業だが、創業者支配と先取りされた価格に安全域は乏しい 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ズームインフォ・テクノロジーズGTM 独自の企業データは残るが、AIが営業の席課金を崩し始めた。厚い負債と旧株主への税利益配分を踏まえると、現値には安全域が乏しい 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 ペガシステムズPEGA 使命中枢の業務基盤には強い堀があるが、AI代替と訴訟を背負う現値は10年価値を先取りし、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −44.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −44.9% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 セムテックSMTC 光通信とLoRaには大きな成長余地があるが、2030年の高い目標を実現しても現在の株価には安全域が乏しく、割高とみる 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 インフォシスINFY AI関連収入は増えても人月課金の縮小が重い。還元力と財務は優秀だが、10年価値にはまだ大きな安全域が足りない 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 グローバルファウンドリーズGFS 特殊半導体の製造技術と日米の新工場計画には価値があるが、巨額の再投資と価格競争を考えると現状の時価総額には安全域が乏しい 本質価値との差 −46.6% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 モビリティ・グローバルMBGL 車両履歴データの堀は強いが、AIによる販売支援の中抜きと独立後の負債を考えると、現値には十分な安全域がない 本質価値との差 −47.2% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −47.6% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −47.9% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ファブリネットFN 光学の難工程で優れた利益率を稼ぐが、巨大顧客への依存と設備投資の重さを織り込むと、現値に長期の安全域はない 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −49.9% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −50.1% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 ラリアント・コーポレーションRAL 送電網監視と防衛向けの堀は厚いが、計測事業の大型買収失敗と収益回復の不確実性に対して、現状の時価総額には安全域が乏しく割高と見る 本質価値との差 −50.6% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 アイ・ピー・ジーフォトニクスIPGP 新用途の回復は本物でも、価格競争で崩れた利益率の再建を先取りしており、今の時価総額は割高である 本質価値との差 −51.3% · 10 年 割高(年 +0.8%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −51.8% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 SS&Cテクノロジーズ・ホールディングスSSNC 金融の記録基盤には強い堀が残るが、AIによる業務量とソフト単価の縮小を考えると、長期株主にとってなお割高 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −52.1% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −52.9% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 EPAMシステムズEPAM AI導入の実績と顧客基盤はあるが、人月課金の縮小が利益の寿命を削る。還元を含む10年価値からは割高 本質価値との差 −53.8% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 テラウルフWULF 839MWの長期契約は本物だが、電力開発の堀より負債と希薄化が重い。10年価値では割高 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 NOKNOK AI向け光通信と通信特許には強みがあるが、無線設備の薄利と資本効率が重い。成長期待を織り込んだ現在の株価は割高と見る 本質価値との差 −54.2% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −54.6% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 エバーピュアP AI向けストレージと大口クラウド顧客の伸びは本物だが、株式報酬を含む利益で測る10年価値には約6割の割高感が残る 本質価値との差 −56.8% · 10 年 割高(年 −0.8%) 割高 ラムバスRMBS サーバー用メモリの要所を握る優良企業だが、特許の更新と競争の不確実性を織り込むと、本質価値は現在の時価総額を約58%下回る割高水準にある 本質価値との差 −57.9% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 ビル・ホールディングスBILL 決済網と法人カードには残存価値があるが、AIによる業務ソフトの代替と収益性の弱さを考えると、長期の本質価値に対して割高 本質価値との差 −58.5% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.5% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 ズーム・コミュニケーションズZM 会議と電話の顧客基盤、豊富な純現金は強みだが、AIの席課金代替と一過性の投資益を除くと現在の評価に安全域は乏しい 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −2.5%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −60.1% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 アドバンストエナジーインダストリーズAEIS 半導体プラズマ電源の首位とAI向け高効率電源は魅力だが、顧客集中と買収・希薄化を織り込むと現在の時価総額に安全域はない 本質価値との差 −60.3% · 10 年 割高(年 −1.4%) 割高 エラスティックESTC 検索と監視の基盤はAI時代にも残るが、税効果で膨らんだ純利益と重い株式報酬を除いて測ると、現値に安全域はなく「割高」。 本質価値との差 −60.6% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 ドロップボックスDBX ファイル保管は残るが、法人席課金のAI代替と借入依存の買い戻しが重い。10年の株主価値から見れば割高 本質価値との差 −61.1% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −61.1% · 10 年 割高(年 −5.2%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.8% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −62.1% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 クラビヨKVYO 使用量課金とデータ基盤は強いが、AIとShopify依存を織り込むと現在の時価総額には安全域がない 本質価値との差 −62.4% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.4% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 センチネルワンS 自律型防御は10年後も必要だが、成長企業から利益企業への転換はまだ未証明。株式報酬と巨大競合の圧力を織り込むと、現在の評価に十分な安全域はない 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 UMCUMC 成熟工程の受託製造は10年後も必要だが、値下げと巨額の増設負担を織り込むと、現在の時価総額には安全域が乏しい 本質価値との差 −62.5% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 フォームファクターFORM 高密度プローブカードはAI半導体の検査に欠かせないが、顧客集中と設備負担を考えると現在の時価総額には大きな安全域の不足がある。 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −63.3% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −63.4% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 モンゴDBMDB データベースの置き換えにくさは本物だが、株式報酬を差し引くと利益の厚みが不足する。10年先を見ても現状の値段に安全域はない。 本質価値との差 −63.8% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −64.2% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 ルーブリックRBRK 復旧の不可欠さと顧客拡大は本物だが、株式報酬込みの利益と競争を考えると、今の時価総額には10年先の成功が織り込まれすぎている。 本質価値との差 −64.4% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 ダイナトレースDT 可観測性の基盤と顧客の粘着性は魅力だが、株式報酬と大型買収後の利益を吟味すると、10年先の価値に対して現値は割高である 本質価値との差 −64.5% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 EXLサービス・ホールディングスEXLS 保険・医療のデータ基盤と成果報酬には競争力があるが、AIによる人月需要の縮小を織り込むと、現在の時価総額は割高 本質価値との差 −64.9% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.1% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 コグネックスCGNX 工場と物流の目を担う技術と顧客基盤は強いが、過去の再投資効率には疑問が残り、今の時価総額には長期株主が求める安全域がない 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −65.8% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 アレグロ・マイクロシステムズALGM 磁気センサーの首位と電源ICの伸びしろは魅力だが、株主の手に残るGAAP利益に比べて現在の時価総額は高すぎる 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −2.8%) 割高 アントゥー・イノベーションONTO HBMの積層と先端実装の検査には確かな需要がある。しかし競争と買収負担を踏まえると、今の値段には十分な安全域がない 本質価値との差 −66.1% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ユーアイパスPATH AI関連の契約は伸び始めたが、既存RPAの代替と株主還元の実効性を考えると、10年の本質価値に比べて割高 本質価値との差 −66.4% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 リテルヒューズLFUS 電気の安全を守る部品には長持ちする強みがあるが、半導体の減損と買収依存を踏まえると、今の値段には安全域が乏しく割高である 本質価値との差 −66.5% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −66.7% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 ペイコム・ソフトウエアPAYC 給与・税務の基盤は残るが、AIによる業務画面の代替と借入を伴う巨額還元を織り込むと、現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 −67.3% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 サイタイムSITM 発振器とクロックの技術力は確かだが、巨額買収と株式希薄化を吸収する利益に対し、現時点の評価には安全域が乏しい 本質価値との差 −67.5% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 ASXASX 半導体後工程の世界首位でAI需要の追い風は強いが、巨額増設の回収が読みにくく、現在の評価には長期株主の安全域が乏しい 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 SAPSAP 会計・調達の記録基盤は十年後も残るが、AIが利用席と導入工数を削るため、現在の時価総額は長期の稼ぐ力に比べ割高 本質価値との差 −67.8% · 10 年 割高(年 −5.8%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −67.9% · 10 年 割高(年 −4.7%) 割高 SKHYSKHY HBM首位の技術力と巨額還元は魅力だが、メモリの山の利益を永続とみなせず、10年の本質価値は基準時価総額を約66%下回る 本質価値との差 −68.6% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 デジタルオーシャンDOCN AI推論向けクラウドの成長は本物だが、設備負担と希薄化に比べ株価の期待が大きい。10年の本質価値では割高と判断する 本質価値との差 −68.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 ペイロシティ・ホールディングPCTY 給与・税務の記録基盤には堀があるが、人事SaaSのAI代替と高い取得価格を考えると長期の安全域に乏しく、割高である 本質価値との差 −69.3% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 バイコアVICR AI電源の独自技術と特許使用料には大きな価値があるが、製造拡張と特許収益の成功を先取りした時価総額には安全域が乏しい 本質価値との差 −70.1% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ラティス・セミコンダクターLSCC 低消費電力FPGAの設計採用には粘りがあるが、AMI買収後のGAAP利益と希薄化に比べ現時点の値付けは高く、10年の確率加重価値では割高と判断する 本質価値との差 −70.8% · 10 年 割高(年 −3.8%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.4% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 サムサラIOT 車載センサーと独自の現場データには堀があるが、株式報酬を差し引いた10年の利益に対して今の時価総額は大幅に割高 本質価値との差 −71.4% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 インテグリスENTG 半導体の歩留まりを守る材料と高純度部材には深い堀があるが、買収負債と薄い株主還元を踏まえると現在の評価は割高である 本質価値との差 −71.8% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −7.2%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −73.6% · 10 年 割高(年 −5.1%) 割高 リングセントラルRNG 電話回線の運用基盤は残るが、席課金がAIに削られる。利益回復と減債を認めても10年の価値は大幅な割高を示す 本質価値との差 −73.8% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −74.3% · 10 年 割高(年 −5.6%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −75.0% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 トーストTOST 飲食店の決済と業務記録を握る堀は本物だが、AIによる周辺ソフトの代替と利益率の限界を考えると、長期の本質価値に比べて割高 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 ビアビ・ソリューションズVIAV 高速通信の品質を測る技術と紙幣の偽造防止に堀はあるが、買収後の利益回復を考えても今の時価総額には大きな安全域がない 本質価値との差 −75.4% · 10 年 割高(年 −5.7%) 割高 ドキュサインDOCU 電子署名の規模と契約データには堀があるが、AIによる既存課金の侵食は重い。10年先の利益と還元を考えても割高 本質価値との差 −75.7% · 10 年 割高(年 −8.7%) 割高 ゼットスケーラーZS ゼロトラストの通信基盤には強い堀がある。しかしAIによる席課金の縮小と巨額の株式報酬を考えると、10年先の利益でも今の時価総額を支えきれず、評価は割高 本質価値との差 −76.4% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −76.9% · 10 年 割高(年 −9.1%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −76.9% · 10 年 割高(年 −7.7%) 割高 アプライド・オプトエレクトロニクスAAOI AI向け光通信の急成長は本物だが、顧客集中と巨額の設備投資が重く、10年の本質価値には大きな安全域がない 本質価値との差 −77.0% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 アップフォリオAPPF 不動産会計と決済を握る強みは本物だが、AIによる業務の再編と成熟後の利益を考えると、長期の安全域に乏しい割高な株価 本質価値との差 −77.1% · 10 年 割高(年 −8.3%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −77.9% · 10 年 割高(年 −9.3%) 割高 デュオリンゴDUOL 習慣化と無料学習のブランドは強いが、AI家庭教師の代替と一時的な税益を除く利益を考えると、10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −8.1%) 割高 ベントレー・システムズBSY インフラ設計の深い堀と高い顧客定着率は魅力だが、AIによる利用席数の減少と現在の利益水準を考えると、長期の安全域が乏しく割高 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 ガイドワイア・ソフトウェアGWRE 損保の契約と保険金支払を支える基幹ソフトには強い堀があるが、AI代替と大型買収の負担を考えると、現値に長期投資の安全域は乏しい。 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −9.1%) 割高 トゥイリオTWLO 世界最大級の通信API基盤は10年後も必要だが、通信会社への依存と株式報酬が利益を薄くする。現在の評価は将来の成功を大きく先取りしており、割高と判断する。 本質価値との差 −80.3% · 10 年 割高(年 −8.4%) 割高 ハブスポットHUBS 顧客データ基盤には本物の堀があるが、AIによる席課金の代替と株式報酬を考えると、10年価値は現時価を大幅に下回る 本質価値との差 −80.3% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −80.6% · 10 年 割高(年 −9.4%) 割高 クオンティニュアムQNT 技術の先行は本物だが、商用の堀と黒字化は未証明で、約99億ドルの評価には十年の最良に近い成功が要る 本質価値との差 −82.3% · 10 年 割高(年 −7.3%) 割高 コアウィーブCRWV AI計算基盤の需要は本物だが、借入とGPU更新費を引いた株主利益はまだ証明されていない。長期の本質価値は市場評価を大きく下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −3.4%) 割高 プロコア・テクノロジーズPCOR 現場の共同記録には堀があるが、買収後の資金負担とAIによる事務ソフトの縮小を考えると、長期のオーナー利益に対して割高 本質価値との差 −82.5% · 10 年 割高(年 −8.9%) 割高 ギットラブGTLB ソフト開発の記録と統制を握る有望な基盤企業だが、AIによる席課金の縮小と株式報酬を考えると、今の時価総額には長期の安全域がなく、割高と判断する。 本質価値との差 −83.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 メイコム・テクノロジー・ソリューションズ・ホールディングスMTSI 光通信と高周波の独自技術は生き残るが、巨額の期待に対して株主へ帰るGAAP利益がまだ足りず、割高と判断する 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 アプライド・デジタルAPLD 1,410MWの長期契約は魅力だが、建設債務と優先出資者への分配が重い。普通株主に残る利益を測ると、現在の評価には十分な安全域がない 本質価値との差 −83.5% · 10 年 割高(年 −5.0%) 割高 スノーフレークSNOW 企業データを束ねる基盤には堀があるが、株式報酬を差し引いた利益が株価に追いつかない。10年先の本質価値からは割高である。 本質価値との差 −83.6% · 10 年 割高(年 −9.7%) 割高 マンハッタン・アソシエイツMANH 倉庫と受注の実行基盤には深い乗り換え費用がある。しかし導入工数のAI代替と高い株価を考えると、10年の安全域は乏しく割高 本質価値との差 −83.6% · 10 年 割高(年 −13.1%) 割高 クラウドフレアNET 世界の通信を守る堀は強い。しかしGAAP利益と株主の取り分から10年後を測ると、現在の時価総額は本質価値を大幅に超える。 本質価値との差 −84.0% · 10 年 割高(年 −9.5%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −8.8%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −84.8% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −86.2% · 10 年 割高(年 −14.2%) 割高 オクタOKTA 企業の認証基盤は10年後も必要だが、席課金の縮小と巨大競合を織り込むと、株価はGAAP利益の裏付けを大きく先取りしており割高だ。 本質価値との差 −87.0% · 10 年 割高(年 −13.0%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.9% · 10 年 割高(年 −13.6%) 割高 IonQ INCIONQ 量子計算の有望な技術と米国内の製造基盤を得たが、収益化・競争・希薄化の不確実性に対し、現在の時価総額には安全域がない 本質価値との差 −88.0% · 10 年 割高(年 −7.1%) 割高 アトラシアン クラスATEAM 仕事の履歴を握るJiraの堀は厚いが、AIによる席課金の縮小と株式報酬を考えると、現在の値付けには大きな安全域不足がある 本質価値との差 −88.0% · 10 年 割高(年 −13.1%) 割高 ユニティー・ソフトウェアU ゲーム開発基盤の強みとAI広告の急成長は魅力だが、株式報酬を差し引いた稼ぐ力では現在の時価総額を支えきれず、大幅な割高 本質価値との差 −89.0% · 10 年 割高(年 −10.2%) 割高 ビアサットVSAT 衛星通信網と周波数免許には長く残る価値があるが、巨額の負債と低軌道衛星との競争を考えると、現在の時価総額には大きな安全域がない 本質価値との差 −91.6% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 フィグマFIG 共同設計の強固な基盤は残るが、AIによる席課金の代替と株式報酬がオーナー利益を圧迫し、10年先の価値に対して割高 本質価値との差 −95.2% · 10 年 割高(年 −15.6%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. ウィプロ 2026年3月期 Form 20-F(セグメント、契約、支配株主、会計、買収)
  2. ウィプロ 2026年10月15日 2026年9月期決算・2026年12月期ガイダンス
  3. ガートナー 2026年10月21日 2027年IT支出予測とサービス市場規模

分析日 2026-10-23