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クアルコム QCOM

スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)136.85 ドル1,446 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)172.8 ドル1,827 億ドル差 −20.8%
10 年後から見ると やや割高 価値 136.85 ドル1,446 億ドル · 差 −20.8% · 期待の年率 +5.1%
期待の年率リターン(10 年)+5.1%資本コスト比 −3.9 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

クアルコム(Qualcomm)は、スマートフォン向けの半導体(Snapdragon)を主力に、携帯電話の特許ライセンスでも稼ぐ会社である。2025 年度(2025 年 9 月期)は売上 443 億ドル(スマホ 278・車載 40・IoT 66・ライセンス 56)、営業利益率 28%。2026 年 7-9 月期は売上 99.5 億ドル(前年比 −4%)で、スマホは −20%(Apple 向けの縮小とメモリ高騰による Android の失速)、車載は +61%、IoT は +9%。10-12 月期は Apple 向けがさらに半減する見通しで、スマホの利益は踊り場から下に入った。

売上は「対象市場(実質)× シェア × 価格の水準(物価並みで 10 年 1.41 倍)」で、スマホ・車載・IoT・データセンター・ライセンスの 5 つに分けて積んだ。10 年後の中立は売上 910 億ドル、純利益 189 億ドル。伸びはスマホではなく、車載・IoT と、Amazon を最初の顧客に始まるデータセンター(経営陣の目標は FY2029 に売上 150 億ドル)から来る。データセンターは実績が無いので、経営陣の目標の 6 割で置いた。

バリュー投資の観点では、スマホが縮む間に新しい事業が穴を埋められるかどうかが評価のほぼ全てである。資本コストは 9.0%(基本 8.0% + quality 1.0%)。利益ベースの正当化 PER は、帳簿の ROE 26%・RONIC 18%・g 4.0% で 15.5 倍になる。10 年後の中立にはその 8 割の 12.4 倍を置いた。確率で加重した本質価値は今の時価総額の 82%(差 18%、やや割高)。データセンターが育つ前提の 10 年後でも、倍率の縮みで今に届きにくい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。スマホの通信と演算の半導体、ライセンスは 10 年後も存在する可能性が高いが、「今より強い」とは言いにくい。Apple の離脱、MediaTek の台頭、メモリ高騰という 3 つの逆風が同時に来ていて、堀(特許と技術)は削られている。強くなるとすれば、車載・IoT・データセンターという別の事業が育つ場合で、ここは予測の確度が低い。

次にオーナー利益。FY2025 のフリーキャッシュフロー 128 億ドルから株式報酬 約 27 億ドルを引いた約 100 億ドルが目安で、今の時価総額 約 1,875 億ドルに対して 5.3%。10 年国債の 5% とほぼ同じで、利益が伸びなければ割安とは言えない。

資本配分は堅実な面と試される面がある。設備投資が軽く、配当と自社株買いで利益のほぼ全部を返し、買収は小粒に抑えている。一方、データセンターは売上規模が小さいうちに研究開発と生産の確保(TSMC の枠)に先行投資が要り、ハイパースケーラーに値引きの形でワラントを渡す。資本の使い方が試される局面である。

安全域は薄い。10 年後の中立の時価総額は今を上回るが、データセンターが計画の 6 割まで育つ前提に支えられ、倍率は利益ベースの正当化 PER(16.6 倍)の 8 割まで下げて置いた。育たない慎重な見方(確率の 3 割強)では今を大きく下回る。事業の質に対して確信度は高くない。だから「割安」とは言わない。

何で稼ぐ会社か

売上は QCT(半導体)と QTL(特許ライセンス)に分かれる。QCT は 2025 年度で 384 億ドル。ハンドセット 278 億ドルは、Snapdragon のアプリケーションプロセッサ・5G モデム・RF フロントエンド・Wi-Fi/Bluetooth を、Samsung・Xiaomi・Oppo・Vivo・Honor・Apple などに売る事業である。車載 40 億ドルは、デジタルコックピットの Snapdragon Cockpit と運転支援の Snapdragon Ride を、BMW・GM・Mercedes・Toyota などの自動車メーカーに売る。IoT 66 億ドルは、産業機器・ネットワーク機器・ロボット・Snapdragon X の PC・XR・スマートグラス・ウェアラブルの半導体である。QTL は 56 億ドルで、携帯電話の標準必須特許を端末メーカーに貸し、端末の卸売額に料率をかけて受け取る。税引き前の利益率は 7 割前後で、会社全体の利益の約 3 割を占める。

製造は持たず、TSMC と Samsung のファウンドリに任せるファブレスである。設備投資は売上の 2% 前後と軽く、フリーキャッシュフローは純利益に近い。在庫は 2026 年 6 月末で 84 億ドル(2025 年 9 月末は 65 億ドル)と売上の約 2 割に膨らみ、メモリ高騰の下で端末メーカーが調整している様子を映す。

顧客は集中している。Apple・Samsung・Xiaomi が各 10% 超で、中国の顧客が売上の 46%(FY2025)を占める。Apple は 2027 年にかけて自社モデムへ移り、Apple 向けの売上は 10-12 月期に前期比で約半減、FY2027 は 20 億ドル未満の見通しである。

新しい柱は 3 つ。車載は年率 70 億ドルの出口に達し、設計採用は累計 650 億ドル。IoT は産業・ロボットの設計採用が 70 億ドルを超える。データセンターは、接続の Alphawave(約 24 億ドルで買収し 2025 年 12 月に完了)、AI 推論ソフトの Modular(約 31 億ドル)を取り込み、2026 年 9 月に Amazon(AWS)とカスタム推論チップ・光接続で提携した。経営陣の FY2029 目標は、非ハンドセットで 400 億ドル(車載 100・IoT 140 超・データセンター 150 超)で、そのときハンドセットは QCT の約 3 分の 1 になる。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。1 つ目は特許で、5G の標準必須特許を持ち、Apple を含むほぼ全ての端末メーカーが料率を払う。QTL の 7 割の利益率はこの堀によるもので、Apple とは 2027 年 4 月からの更新が発表された(期間・条件は非開示)。2 つ目は技術で、モデムと演算を一体にした電力効率と、端末で AI を動かす処理の強さにより、Samsung の旗艦機の約 7 割に Snapdragon が載る。3 つ目は規模で、研究開発費は年 90 億ドル超(営業費用は四半期で約 27 億ドル)と、MediaTek より桁が大きい。

弱い所は 4 つ。第一に、顧客集中である。Apple は自社モデムに移り、Samsung は自社チップ(Exynos)を併用し、Xiaomi は自社チップを出した。第二に、中価格帯で MediaTek に押されている(2026 年 1-3 月の世界のスマホ向けチップの占有率は MediaTek 32% に対し当社 23%)。第三に、粗利益率が QCT で歴史的な 48〜50% を割り込み、データセンターのカスタムシリコンがさらに 1.5〜2 ポイント押し下げると会社自身が述べている。第四に、株式報酬が年 27 億ドル前後と大きく、非 GAAP の利益は GAAP の利益より約 3 割大きく見える。

資本効率は、帳簿の ROE(2025 年度 26%)は税の一時費用と買収ののれんで低く出るが、税引き後の営業利益を投下資本(自己資本+純負債、現金と過去の買収ののれんを除く)で割った利益率は、今は 5 割前後、データセンターの先行投資と買収を重ねる 10 年後の中立で 44% と見る(ファブレスで固定資産が軽い一方、在庫が重い)。堀の型は、ADI のような「性能と実績で選ばれ、置き換えにくい」型ではなく、ライセンスは契約の更新、チップは性能と電力で毎世代選ばれ直す型で、価格を決める力は ADI や TI より弱い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

スマホ市場は 2026 年に低い 1 割台の縮小(経営陣の見立て。IDC は −12.9%)に入っている。原因はメモリの供給不足による値上がりで、端末メーカーは低価格帯・旧世代のチップへ逃げ、旗艦機の台数も減らしている。Counterpoint によれば、2026 年上期のスマホ向けチップの出荷は Qualcomm と MediaTek がともに 25% 超減り、Apple・Samsung・Google は占有率を上げた。メモリ高騰はサーバーには追い風、スマホ・PC には逆風で、2027 年も続くかが分かれ目になる。中国は 4-6 月期が底で、10-12 月期から前期比で 2 桁の回復を経営陣は見込む。

構造の変化は 5 つ。第 1 に、Apple の自社モデム(C1・C2)で、Apple 向けの半導体は 10-12 月期に半減し、iPhone のモデムの占有率は 20% を大きく下回る。第 2 に、Android の旗艦機は Qualcomm、中価格帯は MediaTek という分担が崩れ、MediaTek が旗艦機にも入り、Samsung が Exynos を戻している。第 3 に、AI 推論のデータセンターで、ハイパースケーラーが自社設計(Amazon の Trainium、アルファベットの TPU)を進め、設計・製造を請け負うブロードコム(Broadcom)・マーベル(Marvell)・アルチップが先行し、エヌビディア(NVIDIA)が圧倒する。第 4 に、車載は、ソフトで定義される車に移り、コックピットと運転支援の半導体が 1 台あたり増える一方、エヌビディア(Thor)・モービルアイ・自動車メーカーの内製が競合になる。第 5 に PC で、Snapdragon X の占有率は約 9% と小さく、エヌビディア・AMD・MediaTek の Arm 型が参入している。

業界ノート(アナログ・モバイル・産業半導体)は、クアルコムの悲観を「Apple のモデム内製化と Android 低価格帯の縮小で売上の 2 割を失う」と置いた。今回は Apple 向けの終了と Android の失速がすでに数字に出始めたので、その縮小を悲観でなく中立(スマホの実質の数量 3 割減)に織り込んだ。市場の見通しそのもの(スマホ向けの対象市場は実質でほぼ横ばい)は業界ノートに沿っている。循環の位置は、スマホは谷の入り口、車載・産業・IoT は上り坂、データセンターは始まったばかりである。

資本政策と M&A

還元は配当(連続増配で年約 38 億ドル)と自社株買いで、FY2026 は直近 9 か月で自社株買い 68 億ドルを実行し、承認枠は 6 月末に 206 億ドル残る。株式報酬で増える株を打ち消すための買い戻しが多く、正味の還元は見かけより 1 割強小さい(payout_oku は正味で書いた)。筋書きは会社全体の時価総額で書き、株数は考えない。

M&A は、2018 年にブロードコムから 1,300 億ドル規模の買収提案を受けて米国政府が阻止し、同年 NXP の買収も中国の承認が下りず断念した(買われる側・買う側とも大型は難しい)。近年は小粒で、Alphawave(約 24 億ドル)、Modular(約 31 億ドル)を現金で買い、データセンターの接続とソフトを足した。今後も接続・AI・車載の小粒の買収が続くとみる。

Amazon との提携では、2026 年 9 月に最大 2,500 万株のワラント(今の株数の約 2.4%。行使価格は発表時点の株価を下回る水準で、375 万株は即時、残りは Amazon からの購入に連動して付与され、10 年で最大 600 億ドル)を発行した。これは売上の値引きに近い。筋書きは会社全体の時価総額で書き、ワラントによる持ち分の薄まりは掛けていない。

借金は約 153 億ドル、現金・有価証券は約 83 億ドルで、純負債は約 70 億ドル(2026 年 6 月末の 10-Q から推定。時価総額の 4%)。借り換えで金利が約 5.75% になり、利払いの変化は 10 年で年 1 億ドル程度にとどまる。2025 年度の GAAP 純利益 55 億ドルは税の一時費用を含み、2026 年に同額程度の戻しがあったため、ならした純利益は約 100 億ドルと置いた。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 68.1 億ドル(10-Q・2025 年 9 月 29 日〜2026 年 6 月 28 日)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

スマホの落ち込みは、メモリ高騰と Apple という、すでに分かっている 2 つの要因に集中していて、底は近い。Android の QCT 売上は前年比 −20% だが、中国は 4-6 月期が底で 10-12 月期から前期比 2 桁の回復を経営陣は見込み、メモリ価格が落ち着けば端末メーカーは旗艦機へ戻る。Apple 向けは年 20 億ドル未満になるが、売上の 5% 前後にすぎず、特許ライセンスは 2027 年 4 月からの更新が決まった。Samsung の旗艦機の約 7 割は今も Snapdragon である。

新しい柱は数字で立ち上がっている。車載は前年比 +61%、年率 70 億ドルの出口、設計採用は 650 億ドルで、BMW は次世代の運転支援とコックピットの主力に当社を選んだ。IoT は産業の設計採用が 70 億ドルを超える。データセンターは Amazon との提携(10 年で最大 600 億ドルの購入に連動)と、12 月期から売上が立つ 2 社のカスタムシリコンがあり、経営陣は FY2027 に 50 億ドル、FY2029 に 150 億ドルを見込む。非ハンドセットは FY2027 に 6 割超伸び、FY2029 に 400 億ドルで QCT の約 3 分の 2 になる。

設備投資は軽く、純利益はキャッシュに近く、配当と自社株買いで利益のほぼ全部を返せる。非ハンドセットが育って利益が 2 倍になれば、正当化 PER の範囲の倍率でも 10 年後の時価総額は今を大きく上回る(ただし割り引くと今に届きにくい)。

慎重な見方

データセンターは売上がほぼゼロの新しい事業で、先行するエヌビディア・ブロードコム・マーベル・アルチップに対し、顧客のハイパースケーラーは自社設計(Amazon の Trainium、アルファベットの TPU、マイクロソフトの Maia)を広げている。カスタムシリコンは粗利益率が低く(QCT の粗利益率を 1.5〜2 ポイント押し下げると会社自身が言う)、Amazon へのワラントは購入が積み上がれば付与される値引きの形でもある。経営陣の長期目標は、非ハンドセットを従来の 220 億ドルから 400 億ドルへ 1.8 倍に引き上げたばかりで、実績が追いついていない。

スマホは底ではない。2026 年上期の出荷は Qualcomm と MediaTek で 25% 超減り、Apple・Samsung・Google が占有率を上げた。Android の最大手 Samsung は Exynos を戻し、Xiaomi は自社チップを出し、Apple はモデムを内製した。世界の占有率は MediaTek 32% に対し当社 23%。メモリ高騰は端末の値段を押し上げて出荷を減らす構造的な逆風で、2027 年も続くおそれがある。顧客の 46% は中国で、輸出規制と国産化の影響を受ける。Apple のモデム内製が進む 2027 年 4 月以降のライセンス料率は非開示で、更新が有利とは限らない。

粗利益率は歴史的な 48〜50% を割り、株式報酬は年 27 億ドル前後ある。非 GAAP の利益を前提にした「安い」は、費用を引かない見方で、ならした GAAP の純利益 約 100 億ドルに対する今の PER は約 19 倍と、成熟した半導体としては高い。

どちらに重みを置いたか

強気の見方の中で最も固いのは、実績のある売上の伸びがある車載と IoT である。データセンターは実績が無く、経営陣の目標(FY2029 に 150 億ドル)の 6 割で中立に置いた。スマホは Apple 向けの終了と MediaTek への流出を中立でも織り込み、2025 年度から実質で 3 割減とした。

10 年はデータセンターの成否で結果が大きく割れるため、楽観とやや楽観の合計を 32%、やや悲観と悲観の合計も 32% とほぼ対称に置き、中立は 36%。結果は、確率で加重した本質価値が今の時価総額の 82%(やや割高)。利益ベースの正当化 PER で倍率を置くと、10 年後の中立の時価総額は今の 129% と上回るが、10 年分を 9.0% で割り引くと今に届きにくい。データセンターが育たなければ大きく下回る。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 209.86 ドル2,218 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 74.16 ドル784 億ドル)。 今の値に割り戻すと 136.85 ドル1,446 億ドル、今との差 −20.8%、 期待の年率 +5.1%(資本コスト 9.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 397.65 ドル4,203 億ドル 101.69 ドル1,075 億ドル +188.9% +11.2% 49.93 ドル528 億ドル
やや楽観 22% 308.16 ドル3,257 億ドル 91.29 ドル965 億ドル +131.1% +8.7% 87.88 ドル929 億ドル
中立 36% 221.49 ドル2,341 億ドル 76.43 ドル808 億ドル +72.4% +5.6% 107.25 ドル1,134 億ドル
やや悲観 20% 99.49 ドル1,052 億ドル 57.32 ドル606 億ドル −9.3% −1.0% 31.36 ドル332 億ドル
悲観 12% 22.23 ドル235 億ドル 41.06 ドル434 億ドル −63.4% −9.6% 7.60 ドル80 億ドル
加重平均100% 209.86 ドル2,218 億ドル74.16 ドル784 億ドル +64.3% +5.1% 284.02 ドル3,002 億ドル

今の株価時価総額 172.83 ドル1,827 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.0% を下回るほど割高。

楽観 10% スマホ依存を脱し、データセンターが計画を超えて広がる 利益 298 億ドル · PER 14.1 倍 · 株価時価総額 397.65 ドル4,203 億ドル

10 年後、AI 推論は経営陣の計画を超えて広がり、データセンターは売上 367 億ドル(対象市場 8,000 億ドルの 3%)になる。Amazon 向け(10 年で最大 600 億ドルの購入を見込んだ契約)に、第二・第三の顧客とサーバー向け CPU が加わる。車載は設計採用 650 億ドルが実り 233 億ドル、IoT は産業・ロボット・PC・XR で 261 億ドル。スマホは Apple 向けがほぼ無くなっても、Samsung と中国勢の旗艦機で 282 億ドル、ライセンスは 76 億ドル。売上は 1,218 億ドル、営業利益率 30%、純利益 298 億ドル。エヌビディアやブロードコムと競り合う領域で、スマホ依存を脱して「スマホの会社」から「接続と計算の会社」に変わる。

  • スマートフォン向け半導体(QCT ハンドセット):数量 200(スマホ向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(スマホ向け半導体の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 282 億ドル・営業利益 87 億ドル。市場 実質 980 億ドル × シェア 20.4%・価格 141・営業利益率 31%
  • 車載(デジタルコックピット・ADAS・コネクティビティ):数量 165(車載の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(車載向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 233 億ドル・営業利益 79 億ドル。市場 実質 560 億ドル × シェア 29.5%・価格 141・営業利益率 34%
  • IoT(産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー):数量 185(IoT 向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(IoT 向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 261 億ドル・営業利益 73 億ドル。市場 実質 2,500 億ドル × シェア 7.4%・価格 141・営業利益率 28%
  • データセンター(カスタムシリコン・AI 推論・サーバー CPU・光接続)ほか:数量 260(AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(データセンター向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 367 億ドル・営業利益 117 億ドル。市場 実質 8,000 億ドル × シェア 3.2%・価格 141・営業利益率 32%
  • 特許ライセンス(QTL):数量 54.0(5G・4G 端末の卸売額(実質の億ドル)× 実効料率)× 価格 141(実効料率の水準(2025 年度=100。端末の値段に連動して中立は 3 年 111・10 年 141))→ 売上 76 億ドル・営業利益 56 億ドル。端末卸売額 実質 4,600 億ドル × 実効料率 1.17%・価格 141・営業利益率 74%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 27.8%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 9.0% + 1/2 ×(ROE 27.8% − k 9.0%)= 18.4%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.6 倍。上限の 9 割の 14.1 倍に置いた:アップルのモデムの内製化が緩く、車載・IoT・AI の PC が伸びる上振れでも、特許料の堀とチップの競争があるので控える。 時価総額 = 純利益 298.1 × 14.1 倍 = 4203 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:データセンターが経営陣の計画を超えて 10 年で 4 割近い売上の柱になる筋書き。未実績の事業の上振れで、10%。

やや楽観 22% 非ハンドセットが QCT の 6〜7 割になり、データセンターは Amazon を中心に育つ 利益 245 億ドル · PER 13.3 倍 · 株価時価総額 308.16 ドル3,257 億ドル

データセンターは 275 億ドル(Amazon が主力で、第二のハイパースケーラーは小さく、サーバー CPU は一定の席を取る)、車載 226 億ドル、IoT 254 億ドル、スマホ 254 億ドル、ライセンス 73 億ドル。売上は 1,081 億ドル、営業利益率 28%、純利益 245 億ドル。非ハンドセットが QCT の 6〜7 割になり、経営陣の FY2029 目標の 8 割程度の速さで進み、そのあとも伸びが続く。MediaTek や Samsung にスマホの一部は取られるが、車載とデータセンターが補う。

  • スマートフォン向け半導体(QCT ハンドセット):数量 180(スマホ向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(スマホ向け半導体の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 254 億ドル・営業利益 74 億ドル。市場 実質 950 億ドル × シェア 18.9%・価格 141・営業利益率 29%
  • 車載(デジタルコックピット・ADAS・コネクティビティ):数量 160(車載の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(車載向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 226 億ドル・営業利益 72 億ドル。市場 実質 540 億ドル × シェア 29.6%・価格 141・営業利益率 32%
  • IoT(産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー):数量 180(IoT 向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(IoT 向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 254 億ドル・営業利益 66 億ドル。市場 実質 2,400 億ドル × シェア 7.5%・価格 141・営業利益率 26%
  • データセンター(カスタムシリコン・AI 推論・サーバー CPU・光接続)ほか:数量 195(AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(データセンター向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 275 億ドル・営業利益 83 億ドル。市場 実質 7,000 億ドル × シェア 2.8%・価格 141・営業利益率 30%
  • 特許ライセンス(QTL):数量 52.0(5G・4G 端末の卸売額(実質の億ドル)× 実効料率)× 価格 141(実効料率の水準(2025 年度=100。端末の値段に連動して中立は 3 年 111・10 年 141))→ 売上 73 億ドル・営業利益 53 億ドル。端末卸売額 実質 4,400 億ドル × 実効料率 1.18%・価格 141・営業利益率 72%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 27.3%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 9.0% + 1/2 ×(ROE 27.3% − k 9.0%)= 18.1%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.6 倍。上限の 8.5 割の 13.3 倍に置いた:強気寄りだが、データセンターに実績が無いので控える。 時価総額 = 純利益 244.9 × 13.3 倍 = 3257 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:Amazon が主力で第二の顧客が加わり、車載・IoT が計画どおりに実る筋書き。見通しが利く部分が多く、22%。

中立 36% 非ハンドセットが育ち、スマホは小さな柱として残る 利益 189 億ドル · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 221.49 ドル2,341 億ドル

非ハンドセットが育ち、スマホは小さな柱として残る。データセンターは 190 億ドル(対象市場 6,000 億ドルの 2.3%)、車載は 205 億ドル(対象市場の 28%)、IoT は 227 億ドル、スマホは 220 億ドル(対象市場の 17%。Apple 向けはほぼ無く、MediaTek と Samsung に取られた分を折りたたみ・XR・スマートグラスなど新しい端末で一部取り戻す)、ライセンスは 68 億ドル。売上は 910 億ドル(2025 年度の 2 倍)、営業利益率は 25%、純利益は 189 億ドル。カスタムシリコンの粗利益率の低さを、車載・IoT・ライセンスで補い、営業利益率は 2025 年度より少し低い。価格は物価並みの 141 で置いた。「スマホの会社」から「接続と計算の会社」へ移る筋書き。

  • スマートフォン向け半導体(QCT ハンドセット):数量 156(スマホ向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(スマホ向け半導体の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 220 億ドル・営業利益 59 億ドル。市場 実質 920 億ドル × シェア 17.0%・価格 141・営業利益率 27%
  • 車載(デジタルコックピット・ADAS・コネクティビティ):数量 146(車載の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(車載向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 205 億ドル・営業利益 62 億ドル。市場 実質 520 億ドル × シェア 28.0%・価格 141・営業利益率 30%
  • IoT(産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー):数量 161(IoT 向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(IoT 向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 227 億ドル・営業利益 57 億ドル。市場 実質 2,300 億ドル × シェア 7.0%・価格 141・営業利益率 25%
  • データセンター(カスタムシリコン・AI 推論・サーバー CPU・光接続)ほか:数量 135(AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(データセンター向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 190 億ドル・営業利益 51 億ドル。市場 実質 6,000 億ドル × シェア 2.2%・価格 141・営業利益率 27%
  • 特許ライセンス(QTL):数量 48.0(5G・4G 端末の卸売額(実質の億ドル)× 実効料率)× 価格 141(実効料率の水準(2025 年度=100。端末の値段に連動して中立は 3 年 111・10 年 141))→ 売上 68 億ドル・営業利益 47 億ドル。端末卸売額 実質 4,200 億ドル × 実効料率 1.14%・価格 141・営業利益率 70%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 26.3%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 9.0% + 1/2 ×(ROE 26.3% − k 9.0%)= 17.6%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 15.5 倍。上限の 8 割の 12.4 倍に置いた:スマホは横ばいで、特許料(堀は強い)とチップ(堀は弱い)が混ざり全体では普通として控える。 時価総額 = 純利益 188.8 × 12.4 倍 = 2341 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:車載・IoT の実績の伸びに、データセンターが計画の 6 割で育つ筋が最もありそうと見て 36%。

やや悲観 20% スマホがさらに縮み、データセンターは Amazon 向けだけにとどまる 利益 96 億ドル · PER 11.0 倍 · 株価時価総額 99.49 ドル1,052 億ドル

スマホは Apple に続き、中国の端末メーカーの自社チップ化で 173 億ドルまで縮む。データセンターは Amazon 向けだけで 87 億ドル。車載 155 億ドル・IoT 163 億ドルは伸びるが、エヌビディア(NVIDIA)のコックピットと運転支援、MediaTek の車載参入で価格が下がり利益率が低い。ライセンスは料率が下がり 59 億ドル。売上は 638 億ドルと今より大きいが、営業利益率は 19% まで下がり、純利益 96 億ドルで今の水準にとどまる。価格は物価並みの 141 で置いたが、シェアと利益率で負ける。

  • スマートフォン向け半導体(QCT ハンドセット):数量 123(スマホ向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(スマホ向け半導体の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 173 億ドル・営業利益 38 億ドル。市場 実質 880 億ドル × シェア 14.0%・価格 141・営業利益率 22%
  • 車載(デジタルコックピット・ADAS・コネクティビティ):数量 110(車載の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(車載向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 155 億ドル・営業利益 39 億ドル。市場 実質 480 億ドル × シェア 22.9%・価格 141・営業利益率 25%
  • IoT(産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー):数量 116(IoT 向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(IoT 向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 163 億ドル・営業利益 31 億ドル。市場 実質 2,100 億ドル × シェア 5.5%・価格 141・営業利益率 19%
  • データセンター(カスタムシリコン・AI 推論・サーバー CPU・光接続)ほか:数量 62.0(AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(データセンター向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 87 億ドル・営業利益 12 億ドル。市場 実質 5,000 億ドル × シェア 1.2%・価格 141・営業利益率 14%
  • 特許ライセンス(QTL):数量 42.0(5G・4G 端末の卸売額(実質の億ドル)× 実効料率)× 価格 141(実効料率の水準(2025 年度=100。端末の値段に連動して中立は 3 年 111・10 年 141))→ 売上 59 億ドル・営業利益 39 億ドル。端末卸売額 実質 4,000 億ドル × 実効料率 1.05%・価格 141・営業利益率 66%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 21.3%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 9.0% + 1/2 ×(ROE 21.3% − k 9.0%)= 15.2%(moat=普通)、g = 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 14.7 倍。上限の 7.5 割の 11.0 倍に置いた:アップルのモデムの内製化とアンドロイドの低価格帯の縮小で利益の質が落ちる。 時価総額 = 純利益 95.6 × 11.0 倍 = 1052 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:スマホが Apple に続き中国の自社チップ化で縮み、データセンターが Amazon 向けだけにとどまる筋。業界ノートの構造の悲観を一部含み 20%。

悲観 12% 構造的な敗北:スマホが 9% のシェアに縮み、データセンターも実らない 利益 24 億ドル · PER 10.0 倍 · 株価時価総額 22.23 ドル235 億ドル

構造的な敗北。Apple 向けの終了に続き Samsung の自社チップ・中国メーカーの内製が進み、スマホは対象市場の 9%(90 億ドル)にとどまる。データセンターは Amazon との契約が小さく終わり 20 億ドルで、ワラントもほとんど付与されない(購入が積み上がらない)。車載 75 億ドル、IoT 72 億ドルは競合に価格で負けて利益が薄い。ライセンスは 38 億ドル。売上は 294 億ドル(2025 年度の 3 分の 2)、営業利益 32 億ドル。研究開発費を絞り、配当を守って自社株買いを減らす。もう価格を決める優良企業ではなくなっている。価格は物価に負けて 125(中立は 141)。還元の合計が最終年の純利益の 10 年分を超えるのは、利益が高かった前半の累計から払うためで、資産の売却は想定しない。

  • スマートフォン向け半導体(QCT ハンドセット):数量 72.0(スマホ向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(スマホ向け半導体の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 90 億ドル・営業利益 16 億ドル。市場 実質 800 億ドル × シェア 9.0%・価格 125・営業利益率 18%
  • 車載(デジタルコックピット・ADAS・コネクティビティ):数量 60.0(車載の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(車載向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 75 億ドル・営業利益 11 億ドル。市場 実質 400 億ドル × シェア 15.0%・価格 125・営業利益率 15%
  • IoT(産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー):数量 57.6(IoT 向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(IoT 向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 72 億ドル・営業利益 7 億ドル。市場 実質 1,800 億ドル × シェア 3.2%・価格 125・営業利益率 10%
  • データセンター(カスタムシリコン・AI 推論・サーバー CPU・光接続)ほか:数量 16.0(AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 125(データセンター向けの価格の水準(2025 年度=100))→ 売上 20 億ドル・営業利益 −1 億ドル。市場 実質 4,000 億ドル × シェア 0.4%・価格 125・営業利益率 -5%
  • 特許ライセンス(QTL):数量 30.0(5G・4G 端末の卸売額(実質の億ドル)× 実効料率)× 価格 125(実効料率の水準(2025 年度=100。端末の値段に連動して中立は 3 年 111・10 年 141))→ 売上 38 億ドル・営業利益 21 億ドル。端末卸売額 実質 3,500 億ドル × 実効料率 0.86%・価格 125・営業利益率 55%

倍率:事業の ROE 6.3% が k 9.0% 以下なので正当化 PER は 1÷k = 11.1 倍が上限(ためた利益 1 ドルは 1 ドル未満)。上限の 9 割の 10.0 倍に置いた:ROE が k 以下で、純利益 ÷ k を超えない範囲に置く。スマホが縮み、データセンターも実らない筋。 時価総額 = 純利益 23.5 × 10.0 倍 = 235 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの悲観(10 年・構造):Apple のモデム内製と Android 低価格帯の縮小で売上の 2 割を失う、に加え、データセンターの失敗と MediaTek・自社チップへの流出で優良ではなくなる筋。12%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

スマートフォン向け半導体(QCT ハンドセット)

スマホのアプリケーションプロセッサ・モデム・RF・接続の部品を Android の大手(Samsung・Xiaomi・Oppo・Vivo ほか)と Apple に売る。当社の最大の事業で、Apple 向けの終了と Android の失速で縮む最中。

数量スマホ向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格スマホ向け半導体の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 278 100 278 83
10 年後 中立 156 141 220 59

取り方:QCT ハンドセットは 2025 年度(2025 年 9 月期)で 278 億ドル。スマホ向けの半導体(アプリケーションプロセッサ・モデム・RF フロントエンド・Wi-Fi/Bluetooth・電源 IC)の対象市場を、Apple と Samsung の自社品を含みメモリを除いて実質 900 億ドルと推定し、当社のシェアを約 31%。営業利益は開示の事業別の税引き前利益(QCT 全体 約 26%)から、ハンドセットを 30% と推定。価格の水準は 2025 年度=100(中立は物価並みで 10 年 141)。

車載(デジタルコックピット・ADAS・コネクティビティ)

自動車メーカー(BMW・GM・Mercedes・Toyota ほか)のデジタルコックピット・運転支援(ADAS)・車載通信の半導体。設計採用の累計は 650 億ドル。

数量車載の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格車載向けの価格の水準(2025 年度=100)売上営業利益
今 2025/12 39.6 100 40 10
10 年後 中立 146 141 205 62

取り方:車載は 2025 年度 39.6 億ドル(前年比 +36%)。コックピット・ADAS・テレマティクスの対象市場を実質 190 億ドルと推定し、シェア 約 21%。2026 年 7-9 月期は 16 億ドル(前年比 +61%)で、年率 70 億ドルまで来ている。営業利益率は 25% と推定。

IoT(産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー)

産業機器・ネットワーク機器・ロボット・Snapdragon X の PC・XR・スマートグラス・ウェアラブルなどの半導体。設計採用が 70 億ドルを超える。

数量IoT 向けの対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格IoT 向けの価格の水準(2025 年度=100)売上営業利益
今 2025/12 66.0 100 66 14
10 年後 中立 161 141 227 57

取り方:IoT は 2025 年度 66 億ドル(前年比 +22%)。産業・ネットワーク・ロボット・PC・XR・コンシューマー向けの対象市場を実質 1,300 億ドルと推定し、シェア 約 5%。2026 年 7-9 月期は 18 億ドル(+9%)。営業利益率は 21% と推定。

データセンター(カスタムシリコン・AI 推論・サーバー CPU・光接続)ほか

Amazon(AWS)向けのカスタム推論チップ、AI200/AI250 の推論アクセラレータ、サーバー向け CPU、Alphawave の接続技術。新しい事業で、2026 年はまだ小さい。

数量AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続の対象市場(実質の億ドル)× 当社シェア価格データセンター向けの価格の水準(2025 年度=100)売上営業利益
今 2025/12 3.6 100 4 0
10 年後 中立 135 141 190 51

取り方:データセンターは 2025 年度はまだ区分の外で、データセンターほかの合計が 3.6 億ドル(その他の収入を含む)。2026 年は Alphawave(接続)を取り込み 7-9 月期の区分外の売上は 1.65 億ドル、税引き前損失 2.1 億ドル。対象市場は AI 推論・カスタム ASIC・サーバー CPU・光接続で実質 1,800 億ドルと推定。営業損益はほぼ 0。

特許ライセンス(QTL)

携帯電話の標準必須特許を、端末メーカーの売上に対して料率で貸す。Apple・Samsung・Xiaomi など。EBT 率は 7 割前後。

数量5G・4G 端末の卸売額(実質の億ドル)× 実効料率価格実効料率の水準(2025 年度=100。端末の値段に連動して中立は 3 年 111・10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 55.8 100 56 41
10 年後 中立 48.0 141 68 47

取り方:特許ライセンスは 2025 年度 55.8 億ドル(ほぼ横ばい)、税引き前利益率 約 73%。数量は 5G・4G 端末の卸売額(実質 約 4,500 億ドル)× 実効料率 約 1.24% と推定。価格の水準は料率が端末の値段について上がるものとして 2025 年度=100。

リスクと懸念

Apple 向けの終了と Android の占有率の流出

Apple 向けは 10-12 月期に前期比で約半減し、FY2027 は 20 億ドル未満の見通し。iPhone のモデムの占有率は 20% を大きく下回る。そのうえ Android でも MediaTek が旗艦機に入り、Samsung が Exynos を戻し、Xiaomi が自社チップを出して、世界の占有率は MediaTek 32% に対し当社 23%。スマホは中立でも 2025 年度から実質で 3 割減と置いたが、さらに速く縮めば利益の柱が揺らぐ。

メモリ高騰によるスマホ市場の縮小

メモリの供給不足でスマホの出荷は 2026 年に低い 1 割台のマイナス(IDC は −12.9%)。端末メーカーは低価格帯・旧世代のチップに逃げ、当社の高単価品の台数が減る。メモリの逼迫が 2027 年以降も続けば、ハンドセットの回復は遅れ、在庫(84 億ドル)の評価損も起こりうる。会社は全製品で 2 桁の値上げを進めるが、需要を冷やす面もある。

データセンターの未実績・低い粗利益率・競合

売上はほぼゼロから始まり、経営陣は FY2027 に 50 億ドル、FY2029 に 150 億ドルを目標に置く。競合はエヌビディア・ブロードコム・マーベル・アルチップで、顧客は自社設計も進める。カスタムシリコンは粗利益率が低く QCT 全体を 1.5〜2 ポイント下げ、Amazon へのワラントは値引きの形でもある。失敗すれば研究開発の費用だけが残る。

中国の顧客(売上の 46%)と米中の摩擦

中国の端末メーカー(Xiaomi・Oppo・Vivo・Honor)への売上が半分近くで、輸出規制・関税・国産化の動きに直撃される。Huawei のような規制で売上を失った前例もある。中国は 4-6 月期が底とされるが、回復の力は弱く、自社チップに寄る流れもある。

特許ライセンスの更新と料率

QTL は利益の約 3 割を稼ぐ。Apple とは 2027 年 4 月からの更新が決まったが、期間と条件は非開示。ライセンス契約は FY2027〜FY2031 に順次満了する。Apple がモデムを内製すると料率の交渉で不利になりうるうえ、中国のメーカーとの更新や当局の調査(独占禁止)の再燃もありうる。

車載・IoT の競争と、設計採用が売上に変わる速さ

車載の設計採用 650 億ドルは将来の売上の見込みで、車種の発売の遅れや自動車メーカーの内製、エヌビディア(Thor)・モービルアイ・中国勢との価格競争で目減りしうる。IoT は PC の占有率が約 9% と小さく、エヌビディア・AMD・MediaTek の Arm 型の参入で伸びが鈍る可能性がある。

買収の統合と先行投資

Alphawave(約 24 億ドル)と Modular(約 31 億ドル)の統合と、データセンターの研究開発・TSMC の生産枠の確保に先行投資が続く。営業費用は四半期で約 27 億ドル(Modular を含む)と重く、売上が立つ前に利益率を押し下げる。株式報酬も年 27 億ドル前後ある。

今後の分かれ目

データセンターの売上が FY2027 に 50 億ドルへ向かい、第二のハイパースケーラーの量産が決まる
楽観・やや楽観へ確率を寄せ、データセンターの市場とシェアの置き方を上げる。スマホ依存の会社から計算の会社へ評価が移る分かれ目。
データセンターの立ち上がりが遅れ、FY2027 の売上が 20 億ドルを下回る、または粗利益率が QCT 全体を 2 ポイント超押し下げる
10 年のやや悲観・悲観へ確率を寄せる。経営陣の FY2029 目標(非ハンドセット 400 億ドル)の信頼が崩れる。
中国のスマホ売上が 10-12 月期に前期比 2 桁増となり、メモリ価格が下がり始める
スマホの底打ちとして 10 年のやや楽観の確率を上げる。Apple の縮小は織り込み済みで、Android の戻りの強さが焦点。
Samsung の旗艦機で Snapdragon の採用比率が 7 割を大きく下回る、または MediaTek が旗艦機で占有率を上げる
スマホのシェアの置き方を下げ、10 年のやや悲観へ寄せる。堀が技術から価格競争に変わる兆し。
Apple との更新後の料率が下がったと分かる、または中国メーカーとの更新で紛争が起きる
ライセンスの実効料率を下げる。利益の 3 割を占めるため、全体の営業利益が 1 割動く。
車載の設計採用が売上に変わり、年率が 70 億ドルから 100 億ドルへ進む
車載の市場とシェアの置き方を上げ、楽観寄りへ。BMW のような大型の採用の量産が目安。
在庫が売上の 2 割を超えて積み上がり、評価損が出る
スマホの需要の見立てを下げ、10 年のやや悲観・悲観へ寄せる。

見ておくもの

  • QCT ハンドセット売上(Android・Apple 別の前期比)と中国の回復(四半期の決算ごと)
  • データセンターの売上と粗利益率(2026 年 10-12 月期から)、第二のハイパースケーラーの量産
  • 車載の年率(70 億ドルの出口)と設計採用 650 億ドルの売上化
  • QTL の売上と、Apple・中国メーカーとの更新の条件
  • 在庫(84 億ドル)と流通の在庫、メモリ価格
  • MediaTek・Samsung(Exynos)の旗艦機での占有率

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の株価ではなく、利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) で出した。k 9.0%(基本 8.0% + quality 1.0%)、g 4.0%(スマホ中心で数量は伸びない。structural は使わない)、堀は普通(特許料は強いが、チップは弱い)、ROE は帳簿(中立 26%)。中立は上限 15.5 倍の 8 割の 12.4 倍。10 年の悲観は ROE が k 以下なので 1÷k の 9 割。3 年の値付けは使わず、10 年だけで測った。今の PER や今の時価総額には寄せていない。総合は -18%(やや割高)。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β 1.46 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 1.0% = 9.0%(β は使わない)。スマホの循環(+0.5)と、主力のスマホが構造的に縮む寿命の短さ(+0.5)。純負債は時価総額の約 1.7% で借金は 0、存続の不安も無く上乗せは 0。スマホ依存・顧客集中・データセンターの未実績・米中の摩擦は、k に重ねず筋書きと確率で反映した。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アナログ・デバイセズADI データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている 本質価値との差 −31.2% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. クアルコム FY2025 4Q 決算リリース(SEC 8-K)
  2. クアルコム FY2026 3Q 決算説明会(書き起こし)
  3. クアルコム FY2026 3Q 決算の要点(Apple・データセンター・車載)
  4. クアルコム FY2026 3Q 10-Q(貸借対照表)
  5. クアルコムと Amazon の提携(CNBC 2026-09-08)
  6. Apple との特許ライセンス更新(2026-09-24)
  7. クアルコム Investor Day 2026(FY2029 目標)
  8. Counterpoint:スマホ向けチップ 2026 年上期

分析日 2026-10-16