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アナログ・デバイセズ ADI

データセンターと試験装置の需要で利益は急回復したが、利益ベースの正当化 PER(中立 17〜18 倍)で測ると、今の時価総額は山の利益の継続を大きく先取りしている

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)265.28 ドル1,318 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)385.8 ドル1,916 億ドル差 −31.2%
10 年後から見ると 割高 価値 265.28 ドル1,318 億ドル · 差 −31.2% · 期待の年率 +2.9%
期待の年率リターン(10 年)+2.9%資本コスト比 −5.1 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

アナログ・デバイセズ(Analog Devices)は、センサーの信号を読み取るデジタル変換・増幅・電源・光通信用のアナログ半導体を、産業・車載・通信・消費の 10 万社超に長期で売る会社である。2025 年度(2025 年 10 月期)は売上 110 億ドル(産業 49・車載 33・消費 14・通信 14)、営業利益率 27%(買収の無形資産の償却後)。2026 年度 7-9 月期は売上 40.2 億ドル(前年比 +40%)、営業利益率 40%(償却を除く調整後で 50%)、直近 12 か月の FCF は 49 億ドル(売上の 36%)と、2023〜25 年の在庫調整の谷から急回復している。

売上は「市場(実質)× シェア × 製品の価格の水準(物価並みで 10 年 1.41 倍)」で産業・車載・通信・消費の 4 つに分けて積んだ。10 年後は売上 287 億ドル、純利益 112 億ドルとみる。通信(データセンターの電源・光)と産業(半導体テスター向けや防衛)が伸びを引っ張り、車載が数量を支える。

バリュー投資の観点では、事業の質は高く、利益率は 2022〜23 年の山を上回る。ただし資本コスト 8.0%(基本 8.0% + quality 0.0%)と、利益ベースの正当化 PER(のれん込みの帳簿の ROE 21%・RONIC 17%・堀は強い・g 4.5% で 20〜21 倍。その 8.5 割の 17〜18 倍を 10 年後の中立に置いた。純利益は償却後の GAAP)で割ると、確率で加重した本質価値は今の時価総額(2025 年度の利益に対して PER 87 倍・2026 年度の利益見込みでも約 43 倍)を 3 割強下回る(割高)。今の値段は、AI の電力需要が長く続き、高い粗利益率が保たれる未来を先に払っている。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず「10 年後もこの事業は存在し、今より強いか」を問う。電子機器の実世界の信号を扱う限りアナログは要り、ADI の高性能・高信頼品と 10 万社超との関係は 10 年後も残る可能性が高い。データセンターと電動化という新しい需要が加わり、堀は「保たれる、少し広がる」。一方で、中国の国産化は成熟品の価格を削る。

次にオーナー利益。2026 年度の純利益は約 46 億ドル(私の推定)、FCF は直近 12 か月で 49 億ドル。償却(非現金・年約 16 億ドル)が利益を押し下げているため、FCF が純利益を上回る。株式報酬(年約 5 億ドル)を引いたオーナー利益は 45 億ドル前後と見て、今の時価総額 1,964 億ドルに対する利回りは約 2.3%、2027 年度の見込み(約 60 億ドル)でも 3% 前後で、10 年国債の 5% を下回る。

資本配分は堅い。設備投資は売上の 4〜6% と軽く、FCF を全額返すと明言し、買収も小粒(エンパワー)が中心。マキシムは高い値段で買ったが、電源・データセンターの厚みで価値を取り戻しつつある。ただし、いま売上が 4 割伸びる局面で買い戻しを増やしており、割高な値段での自社株買いにならないかが問われる。

安全域:事業は理解でき、質は高いが、資本コスト 8.0% で割ると、利益ベースの正当化 PER は 20〜21 倍(堀は強い・g 4.5%)で、中立にはその 8.5 割の 17〜18 倍を置いた。今の PER 87 倍(2025 年度の利益)も、2026 年度の利益見込みで約 43 倍も、その倍率の 2〜5 倍である。今の値段に見合うのは、やや楽観より上の筋書きだけである。

何で稼ぐ会社か

売上は、アナログ(現実世界の電圧・温度・光・動きなどを電気信号に変える、増幅する、デジタルに変換する、電源を作る)と、それに付く混合信号・RF・光通信の部品が中心で、数万品種を10 万社超に売る。1 個数ドルから数百ドルまで幅が広く、高性能・高信頼の製品が多いため単価が高く、顧客が機器に組み込むと 10〜20 年買い続ける。2021 年に買ったマキシム(Maxim Integrated)が電源・車載・データセンターの厚みを加えた。

顧客は 4 つの市場に分かれる。産業が売上の約 5 割(2026 年 7-9 月期 49%)で、半導体テスター(ATE)・計測・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケアが入る。車載が 25% で、電気自動車の電池管理(BMS)・A2B 車内音声・ADAS 用センサーが主力。通信が 16%(うちデータセンターが約 8 割)で、光モジュール用と 800V 給電の電源が急伸している。消費は 10% でスマートフォン・ウェアラブル。

製造は「ハイブリッド」で、米国・アイルランドなどの自社工場と TSMC などの外部ファウンドリを使い分け、約 6µm から 3nm まで幅広い工程に対応する。設備投資は売上の 4〜6% と TI より軽く、2023〜25 年の営業利益率の谷(2024 年度 22%)でも FCF を稼げた。2026 年度から値上げが効き始め、全面的な効果は 2027 年度 1-3 月期に出る。顧客は在庫を絞ったままで、補充の注文はまだ本格化していない。

優良さと弱いところ

堀は 3 つある。1 つ目は「高性能で代わりがきかない」ことである。信号を正確に測る・変換する部品は、誤差が機器の性能を決めるため、顧客は価格より性能と実績で選び、設計に入ると長く使われる。2 つ目は幅広い品種と応用の知識で、半導体テスターのメーカー、医療機器、防衛などの専門領域に深く入り込んでいる。3 つ目はハイブリッド製造と在庫の厚みで、自社と外部の両方を使えるため、需要の急増にも対応しやすく、供給の約束を守る力が評価される。

資本効率は営業利益率(償却を除く調整後)は谷の 2024 年度でも 4 割強、2026 年度 7-9 月期は 50% と TI に並ぶ。粗利益率は 2026 年度 7-9 月期の調整後で 72.5% と、値上げと稼働率でさらに上がった。ただし自己資本 338 億ドルはマキシム買収ののれんで膨らみ、帳簿上の ROE は 7〜9% と低く見える。これは事業の質の弱さではなく、買収の会計の結果である。

弱い所は 3 つ。第一に、通信(データセンター)が 1 年で売上の約 12% から 16% へ急増しており、AI 設備投資が止まれば最初に崩れる。第二に、中国の国産アナログ(士蘭微・杰華特など)が成熟した製品の価格を下げており、ADI の中国向けも産業・車載に一定ある。第三に、買収で膨らんだ償却の負担と、買収の統合(エンパワーなど)の価値が読みにくい。堀は「性能と実績で選ばれる」型で、TI の「原価で勝つ」型とは違い、価格を決める力は強いが、置き換え不能ではない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

アナログ市場は約 790 億ドル(2025 年)で、WSTS は 2026 年にアナログ +10% を見込む。ADI の 2026 年度 7-9 月期は前年比 +40% と市場を大きく上回り、市場の伸びに、半導体テスターと防衛・航空宇宙、データセンター向けのシェア拡大と値上げが乗っている。2023〜25 年はアナログの出荷が山から 15〜20% 落ちたが、ADI は「顧客はまだ在庫を補充していない」と述べ、出荷は消費を下回ったままという。

構造の変化は 3 つ。第 1 に、AI データセンターの電力で、800V の直流給電・光回線切り替え(OCS)・高密度電源がアナログの需要を押し上げる。会社は「データセンターとエネルギーは 2030 年まで強い 2 桁成長」と述べ、2030 年の対象市場は 1 年前の 2 倍超としている。第 2 に、AI 半導体の試験の増加で、テスター向けの高性能アナログが伸びる。第 3 に、中国の国産化と米中の摩擦で、成熟したアナログ・パワーに価格の圧力がかかる。

競合は、テキサス・インスツルメンツ(TI。アナログ最大手で、自社の 300mm 工場の原価と価格で来る)、インフィニオン、STマイクロエレクトロニクス、NXP、オン・セミコンダクター、マイクロチップ、ルネサス、モノリシック・パワー(MPS。データセンター電源)、そして中国勢。ADI は高性能・高信頼の領域で価格を決められる位置にいるが、データセンターの電源では MPS・インフィニオン・TI と競り合う。循環のどこにいるかは「上り坂の前半」で、業界ノートの置き方(年 +7%)より ADI の実績は大きく上回るため、10 年の市場と ADI のシェアも少し上げて当てはめた。

資本政策と M&A

還元は配当(毎年増配で 2026 年度は約 21 億ドル)と自社株買い(2026 年度 7-9 月期は 11.6 億ドル)で、方針は長期の FCF の 100% を返すこと(配当 4〜6 割)。2025 年度は FCF 43 億ドルに対し配当 19 億・自社株買い 22 億。株式報酬で株が増える分を打ち消す買い戻しが多く、正味の還元は見かけより 1 割ほど小さい(payout_oku は正味で書いた)。

M&A は、2021 年のマキシム買収(約 210 億ドルの株式交換)で、電源・車載・データセンターの厚みと年 7 億ドル超のシナジーを得たが、のれんと無形資産が膨らみ、自己資本の 3〜4 割がのれんになった。2026 年 5 月にエンパワー(Empower Semiconductor)を約 15 億ドルの全額現金で買う発表をし、7 月に完了と報じられた。800V 給電向けの集積型電圧レギュレーターで、データセンターの電源の厚みになる。今後は電源・光・エネルギー分野で小粒の買収が続くとみる。独占禁止と中国の承認で大型は難しく、買われる側になる可能性はほぼ無い。

借金は 91 億ドル(現金等 23 億・ネット負債は EBITDA の 0.9 倍)で、借り換えで金利が約 5.75% に上がり、利払いは税引き後で 10 年後に年 1 億ドル程度増える(筋書きの営業外費用に含めた)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

AI の電力と光通信は始まったばかりで、利益は想定よりずっと大きくなる。2026 年度 7-9 月期の通信は前年比 +84%(光・電源は +100% 超)、データセンターは 2026 年に約 2 倍の勢いで、会社は 2030 年まで強い 2 桁成長と述べている。AI 向けの電力は主要な制約になり、100GW のデータセンター建設で 1GW あたり 10〜15 億ドルのアナログが要るとされる。800V 給電は ADI のエンパワー買収で厚みが増す。

産業は半導体テスターが AI 半導体の増産で伸び、防衛・航空宇宙も強い。顧客は在庫を絞ったまま出荷は消費を下回っており、補充が始まれば数量はさらに上がる。値上げの全面的な効果は 2027 年度 1-3 月期からで、粗利益率は 74% を超えて 2027 年度に定着する。設備投資は売上の 4〜6% で、FCF 率は 40% に届く。

TI は 300mm 工場の原価で攻めるが、ADI の高性能品は価格で選ばれず、データセンターの電源でもインフィニオンや MPS と並んで取る。10 年の市場の拡大(通信の対象市場は 2025 年比で 4 倍近く)と値上げで、売上は 400 億ドル近くに届く。

慎重な見方

売上の急増は、AI 設備投資の山と、在庫調整の戻りが重なった一度きりの面が大きい。通信は 1 年で売上の約 12% から 16% に上がったが、AI 設備投資が 1 兆ドルの水準から「投資効率が疑われる」局面に変われば、最初に崩れる。マイクロソフト・アルファベットなど大手 5 社の設備投資は 2027 年の 1 兆ドル近い見方が前提で、その山が低いほど ADI の通信の売上は減る。

産業も、テスターは AI 半導体の増産と同じ循環で動くので、山のあとの谷は深い。2024 年度の営業利益率の落ち込み(調整後 42%・GAAP 22%)は 2 年前だった。調整後の粗利益率 72.5% は過去最高で、値上げが顧客の抵抗にあえば維持できない。顧客が在庫を絞ったままというのは、需要の強さではなく、価格や景気への警戒の表れとも読める。

中国の国産アナログは成熟した産業・車載向けで価格を下げ、米中の摩擦が強まれば中国向けの売上が減る。のれんの帳簿残高も大きく、構造的に負ければ減損が出る。値段の面では、時価総額 1,964 億ドルで 2027 年度の純利益見込みの約 33 倍、FCF 利回りは約 2.5% と、10 年国債の 5% の半分で、成熟後の PER は 15〜19 倍(ADI の中立は 15〜16 倍)。利益が 2 倍になっても倍率の縮みで時価総額は今を下回る。

どちらに重みを置いたか

資本コスト 8.0% と利益ベースの正当化 PER(10 年後の中立で 20.8 倍の 8.5 割=17.7 倍)を当てはめると、10 年後に今の時価総額を上回るのは楽観・やや楽観だけで、中立は今とほぼ同じ 1,979 億ドル(還元を足せば上回る)にとどまる。確率で加重し 8.0% で割り引いた本質価値は今の 67%で、差は 3 割強の割高。事業の見通し(強気の見方の数量と価格)は変えておらず、結論は倍率で決まる。強い堀(認定の長さ)を認めて残る割合を 2/3 にしても、のれんで薄まる帳簿の ROE が上限を決める。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 380.82 ドル1,892 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 130.60 ドル649 億ドル)。 今の値に割り戻すと 265.28 ドル1,318 億ドル、今との差 −31.2%、 期待の年率 +2.9%(資本コスト 8.0%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 737.64 ドル3,664 億ドル 201.33 ドル1,000 億ドル +143.4% +9.3% 93.90 ドル466 億ドル
やや楽観 22% 538.14 ドル2,673 億ドル 161.06 ドル800 億ドル +81.3% +6.1% 153.82 ドル764 億ドル
中立 35% 398.40 ドル1,979 億ドル 130.86 ドル650 億ドル +37.2% +3.2% 185.24 ドル920 億ドル
やや悲観 21% 201.00 ドル998 億ドル 104.69 ドル520 億ドル −20.8% −2.3% 64.20 ドル319 億ドル
悲観 12% 58.46 ドル290 億ドル 60.40 ドル300 億ドル −69.2% −11.1% 14.26 ドル71 億ドル
加重平均100% 380.82 ドル1,892 億ドル130.60 ドル649 億ドル +32.6% +2.9% 511.42 ドル2,540 億ドル

今の株価時価総額 385.76 ドル1,916 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% AI の電力が 10 年続き、アナログ最強の座を固める 利益 167 億ドル · PER 21.9 倍 · 株価時価総額 737.64 ドル3,664 億ドル

データセンターとエネルギーの対象市場は 2030 年に 2 倍超、その後も伸び、通信の対象市場は 2035 年に実質 650 億ドル(2025 年の約 4 倍)。ADI はシェア 12% で売上は通信 117 億ドル、産業は市場 実質 430 億ドル・シェア 24%・価格の水準 150 で 155 億ドル、車載は電動化で 91 億ドル。売上は約 386 億ドル、営業利益率 52%(償却後。調整後で 54%)、純利益 167 億ドル。値上げが続き、価格の水準は物価(141)を上回る。10 年間の還元は、FCF から株式報酬の分を引いて約 1,000 億ドル。TI が原価で攻めても、性能で選ばれる領域で勝ち、中国の国産品とは用途の差で分かれる。

  • 産業(計測・半導体テスター・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケア):数量 103(当社の産業向け出荷(実質の億ドル)= 産業向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 150(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 155 億ドル・営業利益 87 億ドル。市場 実質 430 億ドル × シェア 24.0%・価格 150・営業利益率(償却前)56%
  • 車載(電池管理・車内音声・ADAS 用センサー):数量 63.0(当社の車載向け出荷(実質の億ドル)= 車載向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 145(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 91 億ドル・営業利益 46 億ドル。市場 実質 360 億ドル × シェア 17.5%・価格 145・営業利益率(償却前)50%
  • 通信(データセンターの電源・光、有線・無線):数量 78.0(当社の通信向け出荷(実質の億ドル)= 通信・データセンター向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 150(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 117 億ドル・営業利益 66 億ドル。市場 実質 650 億ドル × シェア 12.0%・価格 150・営業利益率(償却前)56%
  • 消費(スマートフォン・ウェアラブル・高級オーディオ):数量 16.2(当社の消費向け出荷(実質の億ドル)= 消費向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 23 億ドル・営業利益 10 億ドル。市場 実質 225 億ドル × シェア 7.2%・価格 141・営業利益率(償却前)45%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 30.8%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.0% + 2/3 ×(ROE 30.8% − k 8.0%)= 23.2%(moat=強い)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 23.0 倍。上限の 9.5 割の 21.9 倍に置いた:データセンター・防衛の伸びでもシェアと価格を保てる筋書きなので、強い堀の中で上側に置く。 時価総額 = 純利益 167.3 × 21.9 倍 = 3664 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの楽観(市場 10 年で約 2 倍)に当たり、AI の電力需要と電動化が長く続き、価格を決める力が保たれる場合。10% に留める。

やや楽観 22% 通信と産業が市場を上回って伸び、ADI はシェアを少し回復する 利益 135 億ドル · PER 19.8 倍 · 株価時価総額 538.14 ドル2,673 億ドル

2035 年度の産業は市場 実質 415 億ドル・シェア 23%・価格の水準 145 で 138 億ドル、通信は市場 実質 540 億ドル・シェア 11.2% で 88 億ドル、車載は 83 億ドル、消費は 21 億ドル。売上は約 330 億ドル、営業利益率は償却後で 49%(調整後で 51%)、純利益は約 135 億ドル。10 年の還元は約 800 億ドル。中国の国産品は低価格帯を取るが、高性能・高信頼の領域は守り、TI・インフィニオンとの 3 強は崩れない。10 年後も堀は残り、広がりも狭まりもしない。

  • 産業(計測・半導体テスター・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケア):数量 95.5(当社の産業向け出荷(実質の億ドル)= 産業向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 145(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 138 億ドル・営業利益 75 億ドル。市場 実質 415 億ドル × シェア 23.0%・価格 145・営業利益率(償却前)54%
  • 車載(電池管理・車内音声・ADAS 用センサー):数量 58.0(当社の車載向け出荷(実質の億ドル)= 車載向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 143(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 83 億ドル・営業利益 40 億ドル。市場 実質 345 億ドル × シェア 16.8%・価格 143・営業利益率(償却前)48%
  • 通信(データセンターの電源・光、有線・無線):数量 60.5(当社の通信向け出荷(実質の億ドル)= 通信・データセンター向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 145(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 88 億ドル・営業利益 46 億ドル。市場 実質 540 億ドル × シェア 11.2%・価格 145・営業利益率(償却前)52%
  • 消費(スマートフォン・ウェアラブル・高級オーディオ):数量 15.0(当社の消費向け出荷(実質の億ドル)= 消費向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 21 億ドル・営業利益 9 億ドル。市場 実質 220 億ドル × シェア 6.8%・価格 141・営業利益率(償却前)43%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 25.3%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.0% + 2/3 ×(ROE 25.3% − k 8.0%)= 19.5%(moat=強い)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 22.0 倍。上限の 9 割の 19.8 倍に置いた:強気寄りだが、中国の成熟ノードの価格競争が残るので少し控える。 時価総額 = 純利益 135 × 19.8 倍 = 2673 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立〜楽観の間。データセンター・テスターが市場を押し上げ、ADI が性能の優位でシェアを少し戻す筋。

中立 35% 市場は伸びるが、価格競争で利益率は山の水準より下に落ち着く 利益 112 億ドル · PER 17.7 倍 · 株価時価総額 398.40 ドル1,979 億ドル

2035 年度の産業は市場 実質 400 億ドル・シェア 21.5%・価格の水準 141 で 121 億ドル、車載は市場 実質 330 億ドル・シェア 16% で 74 億ドル、通信は市場 実質 480 億ドル・シェア 10.5% で 71 億ドル(データセンターの伸びは 2030 年以降に落ち着く)、消費は約 20 億ドル。売上は約 287 億ドル(2025 年度から年 10%、2026 年度の見込みからは年 7%)。営業利益率は償却後で 46%(調整後で 49%。2026 年度の山より下)。純利益は約 112 億ドル。10 年の還元は約 650 億ドル。「性能で選ばれる会社」の性格は保たれるが、成熟品では価格を落とす。

  • 産業(計測・半導体テスター・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケア):数量 86.0(当社の産業向け出荷(実質の億ドル)= 産業向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 121 億ドル・営業利益 63 億ドル。市場 実質 400 億ドル × シェア 21.5%・価格 141・営業利益率(償却前)52%
  • 車載(電池管理・車内音声・ADAS 用センサー):数量 52.8(当社の車載向け出荷(実質の億ドル)= 車載向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 74 億ドル・営業利益 34 億ドル。市場 実質 330 億ドル × シェア 16.0%・価格 141・営業利益率(償却前)46%
  • 通信(データセンターの電源・光、有線・無線):数量 50.4(当社の通信向け出荷(実質の億ドル)= 通信・データセンター向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 71 億ドル・営業利益 36 億ドル。市場 実質 480 億ドル × シェア 10.5%・価格 141・営業利益率(償却前)50%
  • 消費(スマートフォン・ウェアラブル・高級オーディオ):数量 14.0(当社の消費向け出荷(実質の億ドル)= 消費向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 141(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 20 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場 実質 215 億ドル × シェア 6.5%・価格 141・営業利益率(償却前)42%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 20.9%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.0% + 2/3 ×(ROE 20.9% − k 8.0%)= 16.6%(moat=強い)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 20.8 倍。上限の 8.5 割の 17.7 倍に置いた:産業・車載の回復と価格を保つ前提だが、山の利益率を含み、10 年の価格競争も見て控えめに置く。 時価総額 = 純利益 111.8 × 17.7 倍 = 1979 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの中立(市場 1.6 倍・車載が数量を支え、中国の国産品が価格を削る)と、データセンター・テスターの上積みを合わせた最も確からしい筋として、最大の確率にした。

やや悲観 21% 中国の国産化と AI の一服で、価格とシェアが下がる 利益 64 億ドル · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 201.00 ドル998 億ドル

中国の国産アナログ(士蘭微・杰華特など)が成熟した産業・車載の製品を押し下げ、データセンターの電源・光は MPS・インフィニオン・TI・中国勢が増えて ADI のシェアが低下する。2035 年度の産業はシェア 19.5%・価格の水準 130(物価に負ける)、通信はシェア 8% に下がる。売上は約 214 億ドル、営業利益率は償却後で 39%。純利益は約 64 億ドル(純負債の利払い後)。10 年の還元は約 520 億ドル。「価格を決める会社」としての評価は弱まる。TI との競争では、性能の差が縮み、価格競争に引き込まれる。

  • 産業(計測・半導体テスター・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケア):数量 75.1(当社の産業向け出荷(実質の億ドル)= 産業向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 130(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 98 億ドル・営業利益 45 億ドル。市場 実質 385 億ドル × シェア 19.5%・価格 130・営業利益率(償却前)46%
  • 車載(電池管理・車内音声・ADAS 用センサー):数量 44.9(当社の車載向け出荷(実質の億ドル)= 車載向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 130(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 58 億ドル・営業利益 23 億ドル。市場 実質 310 億ドル × シェア 14.5%・価格 130・営業利益率(償却前)40%
  • 通信(データセンターの電源・光、有線・無線):数量 33.6(当社の通信向け出荷(実質の億ドル)= 通信・データセンター向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 130(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 44 億ドル・営業利益 18 億ドル。市場 実質 420 億ドル × シェア 8.0%・価格 130・営業利益率(償却前)42%
  • 消費(スマートフォン・ウェアラブル・高級オーディオ):数量 11.0(当社の消費向け出荷(実質の億ドル)= 消費向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 130(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 14 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 200 億ドル × シェア 5.5%・価格 130・営業利益率(償却前)35%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 17.3%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.0% + 2/3 ×(ROE 17.3% − k 8.0%)= 14.2%(moat=強い)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 19.5 倍。上限の 8 割の 15.6 倍に置いた:中国勢の値下げと稼働率の低下で利益の質が落ち、利益率も戻りきらない。 時価総額 = 純利益 64 × 15.6 倍 = 998 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:中国の国産化が成熟品を押し下げ、データセンターの競争が激しくなる筋。慎重な見方の中心で 21% を置く。

悲観 12% 構造的な敗北:AI の山が崩れ、価格の優位が失われる 利益 26 億ドル · PER 11.3 倍 · 株価時価総額 58.46 ドル290 億ドル

AI の電力需要が想定を下回り、中国の国産品が産業・車載の価格を崩す。2035 年度の産業はシェア 16%・価格の水準 115(物価に大きく負ける)で 66 億ドル、車載 42 億ドル、通信 19 億ドル。売上は約 136 億ドル、営業利益率 25%(償却後)。純利益は約 26 億ドル(純負債の利払い後)。マキシムののれんの一部を減損する恐れがあるが、帳簿だけで現金は減らない。倍率は ROE が k に近いので正当化 PER の下限寄りに置き(上限の 84%)、純負債の分は実効の倍率に含む。もう「価格を決める優良企業」ではなく、配当は守るが自社株買いは止める。

  • 産業(計測・半導体テスター・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケア):数量 57.6(当社の産業向け出荷(実質の億ドル)= 産業向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 115(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 66 億ドル・営業利益 24 億ドル。市場 実質 360 億ドル × シェア 16.0%・価格 115・営業利益率(償却前)36%
  • 車載(電池管理・車内音声・ADAS 用センサー):数量 36.2(当社の車載向け出荷(実質の億ドル)= 車載向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 115(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 42 億ドル・営業利益 12 億ドル。市場 実質 290 億ドル × シェア 12.5%・価格 115・営業利益率(償却前)28%
  • 通信(データセンターの電源・光、有線・無線):数量 16.5(当社の通信向け出荷(実質の億ドル)= 通信・データセンター向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 115(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 19 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場 実質 300 億ドル × シェア 5.5%・価格 115・営業利益率(償却前)28%
  • 消費(スマートフォン・ウェアラブル・高級オーディオ):数量 8.1(当社の消費向け出荷(実質の億ドル)= 消費向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア)× 価格 115(製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。市場 実質 180 億ドル × シェア 4.5%・価格 115・営業利益率(償却前)20%

倍率:正当化 PER:事業の ROE 8.8%(帳簿の自己資本に対する純利益)、RONIC = k 8.0% + 2/3 ×(ROE 8.8% − k 8.0%)= 8.5%(moat=強い)、g = 4.5%(structural)で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 13.5 倍。上限の 8.4 割の 11.3 倍に置いた:もう優良ではなく、ROE が k に近いので正当化 PER は下限寄り。上限の 84% に抑え、純利益 ÷ k(321 億ドル)を超えない。 時価総額 = 純利益 25.7 × 11.3 倍 = 290 億ドル。純利益は GAAP(株式報酬は費用)。

確率:業界ノートの悲観(10 年・構造:中国の国産アナログが価格を 30% 押し下げ、中国売上を失う)。通信の急伸が反転する場合の落ち込みも加わる。12% を置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

産業(計測・半導体テスター・オートメーション・航空宇宙と防衛・ヘルスケア)

高精度の信号変換・増幅・電源を、半導体テスターや工場・防衛・医療機器に売る。ADI の最大の市場。

数量当社の産業向け出荷(実質の億ドル)= 産業向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 49.3 100 49 23
10 年後 中立 86.0 141 121 63

取り方:2025 年度の産業売上は 49.3 億ドル(前年比 +15%)。産業向けの対象市場(アナログ・混合信号・テスター向けなど)を約 300 億ドルと推定し、当社シェアは約 16.4%。2025 年度は顧客が在庫を絞り、シェアは出荷ベースで低く出ていた。2026 年度 7-9 月期は前年比 +53% で、年換算で 80 億ドル近い。価格は製品の水準(2025 年度=100)で、中立は物価並み(10 年 141)。営業利益は開示が無いため、償却を除く利益率 46% と推定した。

車載(電池管理・車内音声・ADAS 用センサー)

電気自動車の電池管理(BMS)、A2B の車内音声、運転支援のレーダー・センサー向け部品。

数量当社の車載向け出荷(実質の億ドル)= 車載向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 32.8 100 33 13
10 年後 中立 52.8 141 74 34

取り方:2025 年度の車載売上は 32.8 億ドル(前年比 +16%)。車載向けの対象市場を約 215 億ドルと推定し、当社シェアは約 15.3%(TI・インフィニオン・NXP・オン・セミが競合)。電動化・ADAS で 1 台あたりの量が増える。2026 年度 7-9 月期は前年比 +16%。価格は物価並みが基本。営業利益は償却を除く利益率 41% と推定した。

通信(データセンターの電源・光、有線・無線)

AI データセンターの光モジュール・光回線切り替え・800V 給電の電源と、有線・無線通信の部品。急伸中。

数量当社の通信向け出荷(実質の億ドル)= 通信・データセンター向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 13.8 100 14 5
10 年後 中立 50.4 141 71 36

取り方:2025 年度の通信売上は 13.8 億ドル(前年比 +26%)。通信・データセンター向けの対象市場を約 165 億ドルと推定し、当社シェアは約 8.4%。2026 年度 7-9 月期は前年比 +84%(うちデータセンターが約 8 割)で、年換算で 26 億ドル。会社は 2030 年のデータセンターとエネルギーの対象市場が 1 年前の 2 倍超に増えたと述べており、10 年は市場の拡大を大きく置いた。価格は物価並みが基本。営業利益は償却を除く利益率 38% と推定した。

消費(スマートフォン・ウェアラブル・高級オーディオ)

高級スマートフォンのカメラ・音声・電源、ウェアラブル向けの部品。

数量当社の消費向け出荷(実質の億ドル)= 消費向けの対象市場(2025 年度の値段で測った実質の億ドル)× 当社シェア価格製品の価格の水準(2025 年度=100。中立は物価並みで 10 年 141)売上営業利益
今 2025/12 14.3 100 14 5
10 年後 中立 14.0 141 20 8

取り方:2025 年度の消費売上は 14.3 億ドル(前年比 +19%)。消費向けの対象市場を約 200 億ドルと推定し、当社シェアは約 7.2%(クアルコム・スカイワークス・TI などが競合)。2026 年のスマートフォン出荷は IDC が −13%(メモリ高騰)で、市場は伸びない。2026 年度 7-9 月期は前年比 +6%。価格は物価並み。営業利益は償却を除く利益率 38% と推定した。

リスクと懸念

AI 設備投資の山と通信の急増

通信は 1 年で売上の約 12% から 16% に上がり、前年比 +84%。大手 5 社の設備投資が 2027 年の 1 兆ドル近い見方に届かない、あるいは投資効率が疑われると、最初に崩れる。利益率の高い光・電源が減ると、全社の営業利益率が数ポイント下がる。

粗利益率が過去最高で、値上げの持続力に不安

調整後の粗利益率は 72.5% と過去最高で、10-12 月期は 74% の見通し。値上げと稼働率の改善で上がったが、会社自身が「稼働率だけでの上積みはもう小さい」と述べている。顧客が値上げに抵抗し、在庫を絞り続ければ、利益率は戻る。

産業・半導体テスター需要の山

産業は 2026 年度 7-9 月期に +53% と急伸し、AI 半導体の試験の増加(テスター向け)が大きい。テスターは AI 半導体の増産と同じ循環で動き、山のあとの谷は深い。顧客の在庫補充が起きないまま、受注だけが山になっている可能性もある。

中国の国産アナログとの価格競争

士蘭微・杰華特などが成熟した産業・車載向けの価格を下げており、米中の摩擦が強まれば中国向けの売上が直接減る。値上げは顧客を国産品へ向かわせる動機にもなる。ADI は高性能領域が中心で TI より影響は小さいが、無風ではない。

のれんと償却の重さ、買収の統合

マキシム買収ののれん・無形資産が自己資本の 3〜4 割を占め、構造的に負ければ減損が出る。エンパワー(約 15 億ドル)などの買収が価値を生むかは、データセンターの 800V 電源の採用の速さで決まる。

高い倍率が先に織り込まれている

今の時価総額は 2025 年度の利益に対して PER 87 倍、2026 年度の利益見込みで約 43 倍、2027 年度で約 33 倍。資本コスト 8.0% を当てはめると、利益ベースの正当化 PER は 20〜21 倍(中立は 17〜18 倍)で、利益が計画どおり伸びても、倍率の縮みで時価総額は今を下回る可能性が高い。

今後の分かれ目

データセンター向けの売上が 2 倍の勢いを保ち、2027 年度も +50% 超が続く
楽観へ確率を寄せ、通信の市場とシェアの置き方を上げる。ただし AI 設備投資の山の高さを同時に確認する。
調整後の粗利益率が 74% を超えて定着し、顧客の在庫補充が始まる
営業利益率の置き方を上げ、楽観寄りへ確率を寄せる。数量と価格の両方が効いている証拠になる。
大手のクラウド企業が設備投資の計画を引き下げる
通信と産業(テスター)の置き方を下げ、10 年の悲観寄りに確率を寄せる。倍率の縮みと利益の減少が重なる。
ブックトゥビルが 1 を割り、チャネルの在庫が 7 週を超える
産業・車載の補充の終わりと見て、10 年の慎重な筋書きの確率を引き上げる。
中国向けの売上比率が上がる、または国産品が産業・車載の高性能品に入る
10 年の慎重・悲観の確率を引き上げる。価格を決める力が失われる兆し。
エンパワーの電源が主要なクラウド・AI 半導体メーカーに採用される
通信のシェアの置き方を上げる。800V 給電が数量を押し上げ、成長が景気の循環から構造へ移る。

見ておくもの

  • 通信(データセンター)・産業の売上の伸びと、ブックトゥビル(四半期の決算ごと)
  • 調整後の粗利益率と営業利益率(値上げの効果と稼働率)
  • 顧客の在庫とチャネルの在庫の週数
  • 大手のクラウド企業の設備投資の計画
  • 中国向けの売上比率と国産アナログの価格
  • エンパワーなど電源の採用の進み具合

倍率と資本コストの決め方

売上は産業・車載・通信・消費の 4 事業を「市場(実質)× シェア × 製品の価格の水準」で積み、TI・インフィニオン・MPS・NXP・中国勢とのシェアを筋書きごとに置いた。倍率は今の株価ではなく利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)、RONIC = k + 残る割合 ×(事業の ROE − k)で出した。k = 8.0%(基本 8.0% + quality 0.0%)、ROE は検査と同じ帳簿の自己資本に対する純利益(のれん込み。10 年中立で 21%)、残る割合は強い堀の 2/3(moat_why:製品 7.5 万品目の設計採用と車載・産業の認定)、g は半導体の数量が 10 年より先も実質で伸びるとして 4.5%(growth_long=structural、k − g = 3.5%)。10 年中立の正当化 PER は 20.8 倍で、その 8.5 割の 17.7 倍に置いた(山の利益率を含む)。10 年の悲観は ROE が k に近いので上限の 84% に抑えた。純負債は実効の PER に含めた。今の PER 87 倍には寄せていない。3 年の値付けは使わず、10 年だけで測った。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β 1.17 × 5%。k = 基本 8.0% + quality 0.0% = 8.0%(β は使わない)。循環の大きい半導体(+0.5)と、10〜15 年買われ続ける高性能部品の寿命(−0.5)が打ち消し合う。純負債は時価総額の 3% で存続の不安は無く、上乗せは 0。AI の山と中国の価格競争は、k でなく確率と悲観の深さで反映した。

同じ業種(情報技術)の AI 分析

やや割安 ゴーダディGDDY FCF の約 13% が株主に戻る定期課金の事業。AI で入口を奪われる恐れを 4 割超の確率で織り込んでも、資本コストを超える稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、確率で加重した価値は今より約 3 割高く「やや割安」 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ジェン・デジタルGEN 消費者向けの防御と身元保護で解約の少ない定額収入を持つが、借金が重い。利益ベースの上限で倍率を置いてもやや割安で、悲観では借金が株主価値を削る 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) 適正 アップラビンAPP 配信 AI の稼ぐ力は突出するが、プラットフォーム依存と規制の影が重い。利益ベースの正当化 PER で測ると、悲観を厚く置いて「適正」まで下がる 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 エヌビディアNVDA AI 計算の事実上の標準を握る稼ぐ力は桁違いで、今の時価総額は確率で加重した価値を 4% ほど上回るだけの適正水準で、安全域は薄い 本質価値との差 −3.0% · 10 年 適正(年 +7.1%) やや割高 マイクロソフトMSFT AI 時代でも堀は広がる世界最強級の事業。ただし利益ベースの正当化 PER(中立で事業 約 18 倍)で測ると、今の時価総額は事業の質を先に払いすぎている 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ベリサインVRSN ドメイン名 .com と .net の登録簿を握る契約型の独占。事業の質は最高水準で、今の値段は契約どおりの値上げが続く前提を先に織り込んでいる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 CDWCDW 再販の薄利でも資本は軽く還元が厚い。利益ベースで見ると今の値段はほぼ妥当だが、クラウド直販・AI 調達の直買いで取り分が削られる危うさは残る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 ブロードコムAVGO AI の特注チップと VMware で稼ぐ力は急拡大しているが、今の時価総額は確率で加重した価値より 2 割強高く、やや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 スカイワークス・ソリューションズSWKS クォルボとの合併で RF 部品の最大手級になったが、売上の 5 割強がアップル。利益率が戻っても、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 NXP セミコンダクターズNXPI GAAP の PER 29 倍は谷の利益。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 クアルコムQCOM スマホが縮む間に車載・IoT と AI データセンターが穴を埋められるかが全て。埋まる前提でも、利益ベースの正当化 PER で割ると今の時価総額には届かない 本質価値との差 −20.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 スーパー・マイクロ・コンピューターSMCI 売上は急増しても粗利益率 10% 前後の薄利で、AI 投資の谷と統制の問題を悲観に厚く織り込んでも、今の値段は本質価値を 2 割ほど上回る(強制転換優先株を含む時価総額 251 億ドルで比べた場合) 本質価値との差 −24.3% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 TE コネクティビティTEL 自動車の景気循環と AI・送電網の追い風を併せ持つ接続部品の首位。GAAP の利益の 20 倍という値段は、成長が続いても本質価値を 4 割ほど上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 KLAコーポレーションKLAC 検査・計測で約 6 割を握る、堀の深い優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益と高い倍率を先取りしている 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 モトローラ・ソリューションズMSI 公共安全の無線という替えの利かない土台は強いが、GAAP の利益の 36 倍という値段は、10 年後に成熟後の 20 倍へ縮む分を利益の伸びで取り返せない水準にある 本質価値との差 −29.9% · 10 年 やや割高(年 +2.9%) 割高 ジェイビルJBL AI データセンター向けの急成長で利益は伸びるが、大口顧客に価格を握られる薄利の受託製造。成長を先取りした、割高な値段 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 アンフェノールAPH AI 設備投資の山に乗った接続部品の王者。堀は厚いが、利益が山の高さで評価されており、中立でも今の値段に安全域が無い 本質価値との差 −32.4% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 HPインクHPQ 利益の 6 割を生む印刷の消耗品が年 3% ずつ縮み、パソコンは高騰したメモリの転嫁で稼ぐ。現金を生む力は本物だが、利益ベースの倍率では今の値段に安全域は無い 本質価値との差 −34.3% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 オン・セミコンダクターON 電力半導体の谷から利益は戻りつつあるが、SiC は価格と競合で筋書きが割れる。利益ベースの正当化 PER で割ると、確率で加重した本質価値は今を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −35.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 フレックスFLEX AI データセンター向けの伸びは本物だが、受託製造は薄利で、確率で加重した価値は今の時価総額を 5 割近く下回る 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ヒューレット・パッカード・エンタープライズHPE AI サーバーとジュニパーで利益が急に膨らんだが、薄利のサーバーと循環が重く、今の値段は成長の持続をかなり織り込んでいる 本質価値との差 −37.0% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 マーベル・テクノロジーMRVL 接続部品の堀は深く AI 投資の恩恵は大きい。グーグル依存と競合を織り込んでも、倍率を利益ベースの正当化 PER で置くと、本質価値は今の時価総額を 4 割ほど下回る 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 キューニティー・エレクトロニクスQ 半導体の研磨・洗浄・露光の消耗材と AI 向けの先端パッケージ・基板材料を持つ優良な材料会社。ただし分離後の借金と今の倍率で、本質価値は今の時価総額を 4 割強下回る 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 テキサス・インスツルメンツTXN 工場投資の山を越えて稼ぐ力は戻ったが、今の時価総額は循環の回復と高い成長をすでに先取りしている 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 アップルAAPL 世界最強クラスの堀と資本効率は本物だが、今の値段は 10 年後の利益を最良に近い形で先取りしており、安全域が無い 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 テレダイン・テクノロジーズTDY 赤外線・計測・防衛電子を買収で束ねた堅い優良企業。ただし GAAP で測る資本効率は低く、今の値段は 10 年の成長を先取りしている 本質価値との差 −41.5% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 アカマイ・テクノロジーズAKAM 配信の縮みをセキュリティとクラウド基盤が埋める途中の会社。アンソロピック契約で売上の見通しは上がったが、設備投資で資本の効率は薄く、利益ベースで測ると今の値段は割高 本質価値との差 −42.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 オラクルORCL データベースの堀は本物だが、AI 基盤への巨額の借金投資とオープンエーアイ 1 社への依存が、事業の質に見合わない大きな悲観の裾を作っている 本質価値との差 −42.7% · 10 年 割高(年 +2.1%) 割高 ラムリサーチLRCX エッチングと成膜で先端メモリとロジックの増設を支える優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 コグニザント・テクノロジー・ソリューションズCTSH 開発・保守の人月は AI エージェントの標的で、売上が縮む前提で見ると今の時価総額は割高(-37%) 本質価値との差 −43.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 シノプシスSNPS 設計ソフトの 2 強にアンシスを加えて事業の幅は最大だが、稼ぎが先で薄れる倍率で測ると、今の約 65 倍は先の成長を織り込みすぎ 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ネットアップNTAP 全フラッシュとクラウドで利益は伸びたが、NAND 高騰の値上がりの山にいて、今の値段はその高さの持続を前提にしている 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 ゼブラ・テクノロジーズZBRA 業務用端末とラベル印刷の堀は厚く還元力も高いが、2026 年の好調を織り込んだ今の値段は、本質価値の 2 倍近い 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 アドビADBE 制作ソフトの席は生成 AI で技能の壁が下がり、置き換えの側に回る。PER 13.6 倍でも成長を前提にした値段は割高(-39%) 本質価値との差 −44.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 シスコシステムズCSCO ネットワークの老舗が AI で息を吹き返したが、利益の質は並みで、今の値段は成長を大きく先取りしている 本質価値との差 −45.0% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 アプライド・マテリアルズAMAT 成膜を軸に装置の最も広い品ぞろえを持つ優良な装置会社。ただし今の時価総額は山の利益を先取りしている 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 マイクロチップ・テクノロジーMCHP データセンター・防衛・産業の回復で利益は急回復中だが、利益ベースの正当化 PER で測ると、今の時価総額は中立の筋書きの先まで織り込んでいる 本質価値との差 −45.9% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ローパー・テクノロジーズROP 買収で伸びる GAAP の ROE 7〜8% の会社を稼ぎが先で薄れる倍率で測り、AI で縦型ソフトの堀が狭まる筋書きを厚く置くと、今の値段より割高 本質価値との差 −48.5% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 デル・テクノロジーズDELL AI サーバーで売上が急膨張しても、中身は薄利の組み立てと再販。利益の質と循環の山を考えると、今の値段は先を多めに織り込んでいる 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 ウエスタンデジタルWDC HDD の 2 社寡占で利益率が 4 割に乗った山の頂。契約が切れた後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 5 割ほど下回る 本質価値との差 −52.0% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ケイデンス・デザイン・システムズCDNS EDA の 2 強の一角で事業の質は高いが、株式報酬を費用に入れた利益で測ると今の値段は成長の先まで織り込みすぎ 本質価値との差 −52.6% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 インテュイットINTU 確定申告と中小会計の入口を AI の汎用アシスタントが奪いうる。帳簿の記録は強いが、席と入口の売上を抑えて見ると割高(-54%) 本質価値との差 −57.5% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 テラダインTER AI 向け半導体テストで急成長する複占の一角。利益は 1 年で 2.5 倍になったが、今の時価総額はその先まで織り込んでいる 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −1.5%) 割高 アクセンチュアACN AI を使う側でも人月で売る限り売上は縮む。規模と提携の強さを認めても、今の時価総額は割高(-54%) 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)AMD AI チップと EPYC で成長は急だが、10 年の楽観の筋書きでも年率が資本コストに届かない水準まで、値段が先に払っている 本質価値との差 −59.7% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モノリシック・パワー・システムズMPWR AI サーバー向け電源で利益は急増中だが、GAAP の PER 94 倍は山の利益を先に払っている。利益ベースの正当化 PER で割ると、本質価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −60.7% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 キーサイト・テクノロジーKEYS AI の計測需要で受注が 5 割超伸びた計測器の首位。GAAP の利益の約 40 倍という値段は、需要の山を恒常と置いている 本質価値との差 −61.3% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 マイクロン・テクノロジーMU AI 需要で DRAM・NAND の利益が山の頂に立ったが、山の後の利益で測る本質価値は今の時価総額を 6 割下回る 本質価値との差 −61.5% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 ファーストソーラーFSLR 営業利益のほぼ全てが 2029 年末から薄れる製造税額控除。控除後の事業は資本コストに届かず、10 年後の中立でも今の時価総額の 6 割弱にとどまる 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −2.0%) 割高 シーゲイト・テクノロジーSTX HDD は AI のデータ保存で利益が山の頂に。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割ほど下回る 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.7%) 割高 フォーティネットFTNT ネットワークとセキュリティを一体で売る優良企業で、2026 年は更新の山で急成長。ただ山の後を見ると今の値段は先走りすぎ 本質価値との差 −63.0% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 F5FFIV アプリの入口を握る堅実なインフラ・ソフト会社だが、純現金を足しても今の値段は 10 年後の姿を先取りしている 本質価値との差 −63.9% · 10 年 割高(年 −3.0%) 割高 サンディスクSNDK NAND の価格高騰で利益が 22 倍になった山の頂。山の後の利益で測ると、本質価値は今の時価総額を 6 割以上下回る 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 コヒレントCOHR AI の光接続の中心で垂直統合の堀を持つが、足元の急成長が続く前提の今の値段は、式で測ると本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −65.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 ガートナーIT 調査の席課金は AI の回答に置き換えられる側。維持率 85% では堀の証拠にならず、今の時価総額は割高(-63%) 本質価値との差 −65.3% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 IBMIBM メインフレームの堀とソフトは残るが、コンサルの人月は AI エージェントに削られ、利益の倍率を抑えると割高(-63%) 本質価値との差 −65.9% · 10 年 割高(年 −3.9%) 割高 アリスタ・ネットワークスANET データセンターのイーサネット首位で利益率は最高水準だが、顧客 2 社への集中と競争を考えると、今の値段は成長を先取りしすぎている 本質価値との差 −66.2% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 コーニングGLW 光ファイバで AI の配線を押さえ業績は急伸しているが、GAAP の利益の 60 倍という今の値段は、計画どおりに進んでも届かない水準にある 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −3.7%) 割高 PTCPTC 設計・製品データの堀は認めるが、席課金の面は AI に削られ、買収提示額が織り込まれた今の時価総額は割高(-67%) 本質価値との差 −67.6% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 シエナCIEN AI データセンター間の光伝送で首位級だが、利益の急伸は供給不足の局面の面が強く、今の値段は 10 年先の成長まで先取りしている 本質価値との差 −71.5% · 10 年 割高(年 −4.2%) 割高 トリンブルTRMB 建設ソフトと物流ソフトの席は AI に削られ、測量機器の現場は残る。成長期待を剥がすと今の時価総額は割高(-72%) 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −6.0%) 割高 パロアルトネットワークスPANW ファイアウォールからセキュリティ全体の「束ね役」へ。事業の質は高いが、株式報酬を引いた利益に対して値段が先を行き過ぎている 本質価値との差 −74.2% · 10 年 割高(年 −5.9%) 割高 パランティア・テクノロジーズPLTR 政府と企業の AI 基盤として強い堀を築きつつあるが、楽観の筋書きでも 10 年の年率が資本コストに届かない極端な高値 本質価値との差 −75.2% · 10 年 割高(年 −5.5%) 割高 セールスフォースCRM 営業・サービスの席は AI エージェントが肩代わりする本丸。自社の AI は売上の 4% 弱で、席の減りを埋めるには足りず、今の時価総額は割高(-74%) 本質価値との差 −75.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 タイラー・テクノロジーズTYL 自治体の基幹ソフトという記録の正本の堀は本物。それでも成長の期待が剥がれると割高(-76%) 本質価値との差 −78.3% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 オートデスクADSK 設計ソフトの席は生成 AI で減る側。ファイル形式の標準という堀は認めるが、GAAP で PER 約 46 倍の値段は割高(-77%) 本質価値との差 −78.5% · 10 年 割高(年 −8.5%) 割高 フェア・アイザックFICO 信用スコアの標準という記録の堀は本物。ただし価格の根拠が規制当局の裁量に移り、AI は主因でなくても今の値段は割高(-79%) 本質価値との差 −80.1% · 10 年 割高(年 −8.2%) 割高 インテルINTC 需要の逼迫で本業は立ち直ったが、ファウンドリの赤字と薄い稼ぐ力に対し、今の時価総額は工場の成功まで先に払っている 本質価値との差 −80.2% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 ルメンタム・ホールディングスLITE 光レーザーと OCS で AI の通信を支える優良な部品会社だが、売上の山を前提にした今の値段は、景気の中間の利益で測ると大きく割高 本質価値との差 −82.9% · 10 年 割高(年 −7.8%) 割高 ワークデイWDAY 人事・財務の記録を握る堀はあるが、課金単位の従業員数が AI で縮む。GAAP の利益が小さい今の値段は割高(-83%) 本質価値との差 −84.1% · 10 年 割高(年 −10.5%) 割高 データドッグDDOG 可観測性の首位で質は高く成長も 3 割台。ただ時価総額は売上予想の約 20 倍で、株式報酬を費用に入れると 10 年後の価値を割り引いても今の値段に届かない 本質価値との差 −86.7% · 10 年 割高(年 −11.4%) 割高 クラウドストライクCRWD セキュリティ基盤として質は高く成長も加速中。ただ時価総額は売上予想の約 38 倍で、10 年後の価値を割り引いても今の値段には遠く届かない 本質価値との差 −87.6% · 10 年 割高(年 −12.7%) 割高 サービスナウNOW 業務の台帳としての堀は認めるが、席課金は AI エージェントに揺さぶられ、成長の期待が剥がれると割高(-91%) 本質価値との差 −91.5% · 10 年 割高(年 −16.6%)

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読んだ資料

  1. ADI 2026 年度 7-9 月期 決算(SEC 8-K)
  2. ADI 2026 年度 7-9 月期 プレスリリース
  3. ADI 7-9 月期 決算説明会(書き起こし)
  4. ADI 2025 年度 年次報告書(10-K)
  5. ADI がエンパワーを買収(Nasdaq)
  6. ADI 2022 年 Investor Day 長期目標

分析日 2026-10-16