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STIフードホールディングス 2932

水産加工の製造技術と供給網には堀がある。大口顧客への依存を割り引いても、中長期の価値は株価をやや上回る

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,364 円243 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-11-02)1,137 円202 億円差 +20.0%
10 年後から見ると やや割安 価値 1,364 円243 億円 · 差 +20.0% · 期待の年率 +10.3%
期待の年率リターン(10 年)+10.3%資本コスト比 +2.3 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

留保余力の推定による上乗せは、算定価値の約2.2%です。同じモデル内の上乗せ分の割合で、実現する現金額や割高・割安を示すものではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

STIフードホールディングスは、魚を加工してコンビニの惣菜やおにぎりの具材にする会社である。筆者の結論は、長く持つ株主の立場からは「やや割安」だ。日産約40万食の供給基盤、特許を持つ魚の加工技術、食品廃棄を減らす包装技術は、10年後も必要とされる。

現在の時価総額約201億円に対し、5つの将来を重ねた現在価値は約237億円となり、上振れ余地はある。ただし、安全域が十分に厚いとまでは言えない。

この会社の本当の強さは、誰もが知る消費者ブランドではなく、魚の調達から加工、品質管理、短い納期での大量供給までを一体で引き受ける能力にある。一方、セブン‐イレブンとその指定先に売上の81.8%を頼るため、取引先にとって替えにくい存在であっても価格交渉では必ずしも強くない。2025年から2026年にかけて商品を小さくして価格を上げる対応が販売減を招いたことは、その弱点をよく表している。

長期の伸びしろは、稼働余力のある工場を生かした魚惣菜の拡販と、味の浜藤を核とする自社ブランド、ペットフードの高付加価値化にある。もっとも、2025年の純利益には買収に伴う特別利益が含まれ、将来利益の起点にそのまま使えない。2026年会社予想の純利益17億円を平常時の水準として扱い、買収の成功を当然視しない。食品という需要の持続性と、特定顧客への依存という非対称な危険をともに引き受けられる価格かどうかが、保有判断の中心になる。

バリュー投資の観点から

長く持つ株主にとって、STIの魅力は魚という生活必需品を、他社がすぐには置き換えられない製造技術で供給していることだ。食事を準備する手間を減らす需要は10年後も存在し、食品の安全管理と納期を守る力は流行に左右されにくい。日々の売上を生む工場には資本が要るが、既にある設備の余力を使って受注を増やせるなら、新たに投じるお金の利回りは良くなる。

一方、事業を丸ごと保有する経営者になったつもりで見ると、顧客を選べないことが最も気になる。販売の8割以上が一つの小売チェーンとその指定先に結び付き、値上げと商品規格は最終消費者の反応に制約される。過去の高いROEは事実だが、それを10年間ずっと維持できる証明にはならない。新工場を埋める受注が取れず、養殖や買収へ資金を投じ過ぎれば、帳簿上の利益より自由に使える現金が少なくなる。

企業の価値を決めるのは、将来の利益がどれだけ株主のものになるかである。2025年の好調に見える純利益には一度限りの評価益があり、これを恒久的な実力と見なすべきではない。ブランドづくりやペットフードを成功と決め付けず、配当と設備投資を続けながら中立の利益を積み上げられるかを問うべきだ。

筆者は、現在の株価には小さな安全域があると見る。しかし、主力顧客との取引が一つ変わるだけでその余地が失われ得るため、圧倒的な堀を持つ企業と同じ確信度では評価しない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は、水産物を原料とした焼き魚、煮魚、サラダフィッシュ、缶詰などの食品製造販売である。サーモンやサバを調達して国内工場で加工し、セブン‐イレブンの棚に並ぶ商品や、別のデイリー惣菜メーカーが使うおにぎり具材を供給する。2025年の開示では、食品売上が約311億円、食材売上が約50億円で、製造部門全体の利益を支える。この食品の中にはペットフードも含まれるため、将来の市場を考える際には人向けの魚惣菜と分ける必要がある。

製造の仕事は単に魚を焼くことではない。過熱水蒸気による焼成、鮮度と食感を保つ特許技術、ガス置換包装、冷蔵物流を組み合わせて、翌日の納品に間に合う大量生産を行う。会社は2026年にチルド食品を1日平均約40万食生産し、最大約55万食まで対応できると説明した。

現在の設備の余白は、次の10年で売上を増やすための現実的な選択肢だ。ただし、同社は完成品以外に缶詰や具材も売っており、この食数は製品全体の厳密な販売個数ではない。

第二の柱として育てるのが、魚を使ったペットフードである。焼津などの工場で製造し、既存事業の売上は年約30億円と説明されている。猫や犬のために魚を安全に加工する仕事は、人向け食品と設備や品質管理の知恵を共有できるが、販路の開拓には別の努力を要する。

2025年に取得した「味の浜藤」などのリテール事業は、百貨店や駅などで魚惣菜と弁当を直接売る。2025年は取得後9か月分の売上約25億円、営業利益約0.7億円であり、販路多角化の足場ではあるが、まだ全社を支える利益源ではない。

優良さと弱いところ

この会社の堀、つまり競合が簡単にはまねできない強みは、魚の加工と大量納品の組み合わせである。2014年に導入したガス置換包装は、対象商品の消費期限を約3日から約10日へ延ばす効果があった。2020年に登録したサーモンフレークの製造特許や、海外の原料調達網、国内工場の生産管理にも蓄積がある。コンビニは品質事故を強く嫌うため、これらの実績を持つ供給先の変更には検証と商品再設計の手間がかかる。

しかし、強い製造能力と強い値上げ力は同じではない。会社が開示するセブン‐イレブン関連の販売比率は2025年に81.8%もあり、契約は1年ごとの自動更新である。2026年上期には、値上げや主力商品の小型化が消費者の購入を鈍らせ、米価高騰でおにぎり用食材の販売も減った。独自技術を持っていても、最終販売価格を決める小売企業の判断を超えて価格を押し通すのは難しい。

資本の使い方には見るべき実績がある。2020年から2025年に自己資本は約36億円から約100億円になり、長年のROEもおおむね2割前後を保った。2020年の純利益約8億円と2026年会社予想の17億円を比べれば、増えた自己資本に対する利益の増分は年率13%程度の簡便な目安となり、資本コストを上回る。ただし買収と新工場が交じるため純粋な増分ROICとは断定できず、2026年の減益が示すように再投資の利回りが常に高いわけでもない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の中食市場には底堅さがある。日本惣菜協会による2025年の惣菜市場は11兆7,075億円で、うちコンビニ向けは3兆6,044億円だった。共働き世帯と単身世帯の調理負担を減らす需要は続くが、人口減少下で食べる量が大きく増えるわけではない。2025年の市場拡大には食品価格の上昇も含まれており、名目売上の増加を実際に売れた食数の増加と取り違えてはならない。

コンビニ向け加工食品には、わらべや日洋食品、フジフーズ、サンデリカなど多くの供給者がいる。わらべや日洋は多種の弁当やおにぎりを大量に作る企業で、STIは魚惣菜や魚の具材という、より狭い品目に強い。競合が公表する食数は総合惣菜を含むため、STIの水産加工の市場占有率と直接比べられない。

わらべや日洋が公表する約300万食/日の総合惣菜とSTIの約40万食/日の魚中心の生産は対象品目が異なり、単純な割り算では魚加工シェアにならない。セブン‐イレブンの国内約2万1,700店へSTIの生産食数の約8割を均等に納めると仮定しても1店1日約15食という規模感にすぎず、実際の供給先構成や商品別シェアを示す数字ではない。魚加工の品目別市場規模と各社シェアは公表情報からは確認できず、独占に近いという会社の自己評価を数字の事実にはしない。

市場の分かれ目は、セブン‐イレブンの仕入れが増えるか、ほかの小売へ販路を伸ばせるかにある。出店数だけでなく、1店舗で魚惣菜が何個売れるかが重要であり、米価によるおにぎり需要の変化が具材に直接響く。自社工場の日産能力55万食に対して平均40万食という開示は、競合から受注を取れれば追加の固定費を抑えつつ数量を増やせることを示す。これは市場そのものが成長するとの仮定ではなく、市場内で取り分を増やす可能性だ。

ペットフードは国内出荷額が2024年度に約4,594億円、出荷量は約56.8万トンだった。数量は減っても高付加価値品で単価が上がる市場だが、ユニ・チャーム、いなばペットフード、マース、ネスレなど販路とブランドを持つ競合は強い。STIの約30億円を国内出荷額で割った単純比率は約0.65%だが、調査年度と商品の範囲が異なるので確定シェアではない。

今後の伸びには加工技術だけでなく自社商品の指名買いが必要だ。味の浜藤が属する惣菜専門店の市場は約3兆2,020億円だが、百貨店向け魚惣菜に絞ったシェアは不明である。

資本政策と M&A

経営が掲げるのは、下請け色の強い製造会社から水産食品ブランドへ移る方向である。2026年8月の新方針には、既存設備の稼働余地の活用、味の浜藤のブランド展開、サーモン養殖への進出、ペットフードとリテールの買収が並ぶ。しかし、期限を切った3年や5年の売上、営業利益、ROEの目標、配当性向、DOE、総還元性向、自社株買い金額については数字の約束なしである。ペットフードを将来100億円規模に育てたいとの意向はあるものの、達成時期を伴う確約とは区別する。

2026年12月期の会社予想は売上400億円、営業利益26億円、純利益17億円で、年間配当総額は約7.1億円を維持する予定だ。過去には増配を行ってきたが、大規模な自社株買いで株数を減らした履歴は乏しい。2025年の設備投資と減価償却費はともに約10億円で、新工場や加工設備への投入が続く。

中立の2035年の減価償却は更新投資を反映して約15億円を想定し、既存設備の償却額まで物価で増やさない。更新費用が償却を超える現金負担は、利益の留保と配当の抑制で賄う。2025年の味の浜藤の買収は自社販路を得る一手だった一方、買収に伴う特別利益は今後繰り返す収益ではない。

同社には長期保有株主向けの缶詰優待があり、対象条件を満たす株主へ商品を贈る。製造原価ベースの年額は非開示なので、10年間の優待負担・株主受益を各筋書きの還元に少額だけ含め、年約0.05億円を仮定した。現時点の純現金は約4億円と厚くはなく、設備更新や仕入れの運転資金も必要だ。経営者側の保有比率が高い一方、実際に増配してきたため、将来余る現金が株主に戻る割合は75%と考える。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

STIは、国内で魚を大量に調理して翌日までに安定納品できる数少ない専門業者である。魚の仕入れ、過熱水蒸気による焼成、独自のフレーク製法、消費期限を延ばす包装技術を一体化した製造網は、単純な設備購入では再現しにくい。主要顧客とは2006年から長く商売を続けており、信頼を失わない限り関係は切れにくい。特許技術の一部を他社に貸与して生産を分散している点も、災害で供給を止めない強さを示している。

しかも、2026年時点で日産約55万食まで作れる設備に対し、平均の供給は40万食にすぎない。新たな工場を一から建てずに需要増を吸収できれば、数量が増えるほど固定費を薄くできる。店頭で魚料理を買う人の需要を捉え、味の浜藤の知名度を高めて自社の商品を広げれば、セブン‐イレブン以外の売上も伸びる。魚の加工技術は猫向け高級フードにも利用でき、設備と原料の調達を共通化できる余地が大きい。

2025年の売上は約386億円だが、会社は一部で新規事業の準備を進めている。ペットフードを将来100億円規模にする構想、魚の養殖から加工までの一貫管理、海外へブランドを出す試みがうまくかみ合えば、国内人口減少に頼らない成長も見込める。増配の実績があり、自己資本は2020年から着実に増えてきた。上側の筋書きでは、成熟した食品メーカーとしては例外的な利益成長が続き、10年間の受取配当を合わせた株主価値は現在の規模を大きく超える。

慎重な見方

長い取引実績は、販売先への依存を消してはくれない。2025年にセブン‐イレブンとその指定先が売上の81.8%を占めた事実は、価格と採用商品を実質的に一社の判断に握られていることを意味する。取引契約も1年更新であり、食品事故や商品方針の変更が起きれば受注が急に減り得る。2026年上期に値上げとサイズ変更が消費者に受け入れられず、さらに米価上昇で具材の販売が減った経験は、値上げ力の限界を既に示している。

魚の価格を決めるのは世界の需給であり、サーモン、サバなどが不足したときに原価上昇を全て転嫁できるわけではない。国内の惣菜販売は価格上昇で名目金額を増やしても、実質の食数は人口減少や家計節約で停滞する。もし主要コンビニが代替商品を採用すれば、既存工場の稼働率は下がり、熟練従業員と設備の維持費だけが残る。さらに、食品事故や水産資源の不作は短期間に利益を奪う。

新たなM&Aも慎重に見るべきだ。味の浜藤は歴史あるブランドだが2025年のリテール利益はまだ小さく、百貨店の店舗賃借料や人件費は需要が鈍っても固定費として残る。海外のサーモン養殖は疾病や海水温、許認可、投資回収に関する知見が別に必要であり、製造業での成功がそのまま通用しない。

ペットフードでは販路とブランドを持つ大手が競合する。買収した資産が利益を生まなければ、かつての2割前後のROEは薄れ、配当のために設備更新を先送りする悪循環すらあり得る。

どちらに重みを置いたか

事業そのものの寿命と既存設備の成長余力では前向きな見方に分がある。魚加工とコンビニの供給網は10年後も必要だが、値上げに失敗した事実と販売先への集中を無視できない。したがって中立を35%と最も厚くし、楽観側28%より悲観側37%をやや重くした。

悲観側は買収の失敗と主要顧客の受注減が重なる可能性を含む。現時点では株価を上回る価値を見込むが、その差は買収や業績回復への過大な期待を正当化するほど大きくない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 2,238 円398 億円(+ 還元の換算額還元の合計 481 円86 億円)。 今の値に割り戻すと 1,364 円243 億円、今との差 +20.0%、 期待の年率 +10.3%(資本コスト 8.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 10% 5,127 円911 億円 821 円146 億円 +423.1% +20.3% 595 円106 億円
やや楽観 18% 3,682 円655 億円 641 円114 億円 +280.2% +16.0% 778 円138 億円
中立 35% 2,345 円417 億円 534 円95 億円 +153.2% +11.1% 1,008 円179 億円
やや悲観 25% 773 円137 億円 337 円60 億円 −2.3% −0.3% 278 円49 億円
悲観 12% 407 円72 億円 101 円18 億円 −55.3% −8.4% 61 円11 億円
加重平均100% 2,238 円398 億円481 円86 億円 +139.2% +10.3% 2,719 円483 億円

今の株価時価総額 1,137 円202 億円(2026-11-02)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 10% 全国供給網と魚ブランドがともに成長 利益 59 億円 · PER 15.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5,127 円911 億円

魚惣菜の需要が着実に続き、STIの品目別シェアが拡大する。既存工場の稼働率が上がって日産55万食の能力をほぼ使い切り、次の能力拡張にも踏み切る。魚の加工技術は国内の別の小売チェーンにも採用され、セブン‐イレブン関連の売上比率は6割程度まで低下する。品質を保ちながら消費期限を長くできる利点が価格に反映され、高付加価値の魚惣菜が全体の粗利益を押し上げる。

味の浜藤の店頭とネット販売が全国で認知され、魚製品を指名して買う顧客が増える。ペットフードでは商品力と買収先の販路が結び付き、会社の長期構想である100億円規模を超えるまで拡大する。サーモン養殖でも過度な資本負担を避けられ、原料を安定して確保できる。成長投資に資金を回しつつ配当を増やせる理想的な展開だが、これらの成功を通常の結果とは見ない。

  • 魚惣菜・チルド食品・缶詰:数量 2.0(年間換算の魚惣菜等の製品食数(億食、概算))× 価格 285(製品1食相当のメーカー売上(円、概算))→ 売上 570 億円・営業利益 63 億円。日産約56万食相当で現行能力超は増設前提、単価10年1.46倍。
  • 水産食材・おにぎり具材:数量 3,000(年間販売量(トン、非開示のため推定))× 価格 0.04(平均出荷価格(億円/トン、非開示のため推定))→ 売上 117 億円・営業利益 12 億円。採用品目拡大により数量1.5倍、単価1.55倍。
  • 魚素材のペットフード:数量 9,000(年間製造販売重量(トン、推定))× 価格 0.01(平均メーカー出荷価格(億円/トン、推定))→ 売上 131 億円・営業利益 18 億円。買収を含め数量3倍、プレミアム品で単価1.45倍。
  • 味の浜藤などの店頭販売:数量 400(年間販売件数(万会計、2025年は取得後9か月分の推定))× 価格 2.20(平均購入額(千円/会計、推定))→ 売上 88 億円・営業利益 7 億円。多店舗化・通期化で400万会計、客単価上昇。

倍率:k8%、事業ROE58.96÷320=18.43%、堀は普通で残存割合1/2。RONIC=8%+0.5×(18.43%−8%)=13.21%、g長期3%。正当化PER=(1−0.03÷0.1321)÷(0.08−0.03)=15.46倍を上限通り適用。資本増加と還元を別計算し、未確認の買収含み益は足さない。

確率:魚惣菜の採用先拡大、高級ペットフードの販路獲得、養殖・海外展開とブランド化の成功が同時に必要なので10%。

やや楽観 18% 既存の加工技術が隣接市場へ広がる 利益 44 億円 · PER 15.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 3,682 円655 億円

魚の完成品は1日50万食前後まで増え、セブン‐イレブン以外の取引先も徐々に増える。新商品が消費者に受け入れられ、数量が増えるにつれて固定費負担が軽くなる。値上げは物価の範囲を少し上回る程度であっても、包装技術と原材料の一貫調達が利益率を支える。おにぎり具材も主力商品を回復させ、新魚種の採用で販売量を増やす。

ペットフードは魚の品質と安全性で差別化でき、買収先の販路が加わって国内で一定の存在感を得る。味の浜藤は百貨店の優良店を保ちつつ新規出店し、店頭以外でも贈答品が売れるようになる。サーモン養殖の事業化は限定的で、想定外の巨額投資は行わない。堀は維持され、取引先の集中も和らぐが、極端な価格支配力を持つまでには至らない。

  • 魚惣菜・チルド食品・缶詰:数量 1.9(年間換算の魚惣菜等の製品食数(億食、概算))× 価格 276(製品1食相当のメーカー売上(円、概算))→ 売上 511 億円・営業利益 51 億円。実質食数1.28倍、単価1.42倍、採用先増加。
  • 水産食材・おにぎり具材:数量 2,500(年間販売量(トン、非開示のため推定))× 価格 0.04(平均出荷価格(億円/トン、非開示のため推定))→ 売上 91 億円・営業利益 8 億円。具材数量25%増、魚種と価格の見直し。
  • 魚素材のペットフード:数量 7,000(年間製造販売重量(トン、推定))× 価格 0.01(平均メーカー出荷価格(億円/トン、推定))→ 売上 98 億円・営業利益 12 億円。高級品の販路獲得と小規模買収。
  • 味の浜藤などの店頭販売:数量 320(年間販売件数(万会計、2025年は取得後9か月分の推定))× 価格 2.10(平均購入額(千円/会計、推定))→ 売上 67 億円・営業利益 4 億円。2025年9か月から通期化・出店、単価1.4倍。

倍率:k8%、ROE43.56÷270=16.13%、RONIC=8%+0.5×(16.13%−8%)=12.07%、g3%。正当化PER=(1−0.03÷0.1207)÷0.05=15.03倍。工場の稼働増に応じる増分利益は純利益に反映済み。

確率:工場余力と魚の技術に具体的な強みがあるため一定の可能性はあるが、買収による販路開拓の成否を伴うため18%。

中立 35% 工場余力の活用とペットフードの堅実拡大 利益 29 億円 · PER 14.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2,345 円417 億円

国内の魚惣菜を食べる人数は大きく増えないが、調理の手間を省きたい家庭が一定の数量を買い続ける。STIは主力取引先に残りながら、新たな売り場への採用を少しずつ増やす。既存工場を中心に生産は約45万食相当へ増え、設備の能力上限までは余裕を持つ。消費者に受け入れられる商品サイズと価格を守り、単価の伸びはおおむね長期の物価上昇に沿う。

おにぎり具材の数量は米飯市場が成熟するため横ばいに近いが、高品質な魚素材への需要は続く。ペットフードは魚に強いメーカーとしてゆっくり顧客を増やし、売上は約65億円まで伸びるものの、会社が語る将来100億円規模には届かない。味の浜藤は買収初年度の9か月分から通常の通期売上に変わり、店舗数が緩やかに増える。大きな養殖買収の成功益は見込まず、普通の食品メーカーとして成熟する10年間となる。

  • 魚惣菜・チルド食品・缶詰:数量 1.6(年間換算の魚惣菜等の製品食数(億食、概算))× 価格 261(製品1食相当のメーカー売上(円、概算))→ 売上 423 億円・営業利益 37 億円。数量1.125倍は能力余力内、単価1.34倍は物価相当。更新設備の追加償却を費用に含む。
  • 水産食材・おにぎり具材:数量 2,050(年間販売量(トン、非開示のため推定))× 価格 0.03(平均出荷価格(億円/トン、非開示のため推定))→ 売上 70 億円・営業利益 6 億円。国内の米飯需要は成熟、数量ほぼ横ばい、単価1.36倍。
  • 魚素材のペットフード:数量 4,800(年間製造販売重量(トン、推定))× 価格 0.01(平均メーカー出荷価格(億円/トン、推定))→ 売上 65 億円・営業利益 7 億円。数量1.6倍は販路・シェア獲得、単価1.35倍。
  • 味の浜藤などの店頭販売:数量 245(年間販売件数(万会計、2025年は取得後9か月分の推定))× 価格 2.02(平均購入額(千円/会計、推定))→ 売上 49 億円・営業利益 2 億円。取得後9か月から12か月への通期化と小幅出店、物価転嫁。

倍率:k8%、2035年ROE28.57÷240=11.90%、堀は普通の残存率1/2なのでRONIC=9.95%。2035年後の名目成長g3%から正当化PER=(1−0.03÷0.0995)÷0.05=13.97倍。留保利益で自己資本が増すため過去ROEを延長しない。2025年の特別利益は永久利益に含めない。

確率:会社が保有する実際の設備余力と食品の底堅い需要を採用する一方、業界の食数は低成長で値上げ交渉は制約されるため35%。

やや悲観 25% 主力小売が商品を切り替え、稼働が鈍る 利益 11 億円 · PER 10.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 773 円137 億円

セブン‐イレブンはおにぎりの価格を抑えるため具材を変更し、魚惣菜の一部でも他の工場に発注を移す。STIには特許技術が残るが、受注量が減った分を他の小売向けに十分には埋められない。食品の実質販売食数は約1割強減る一方、原料価格と人件費が上がり、値上げの幅を抑えざるを得ない。工場の一部が低稼働となって固定費が重くなる。

米飯向け具材は消費者の節約とおにぎり価格の高止まりで採用数量が減少する。ペットフードには市場自体の需要があるが、既存大手のブランド力を超えられず、高価な新製品の販売は限定的にとどまる。味の浜藤は店舗運営費の上昇が重く、利益を生まない。事業は継続し配当も維持するものの、かつての高い資本効率は失われ、内部留保の使い道も見つけにくくなる。

  • 魚惣菜・チルド食品・缶詰:数量 1.3(年間換算の魚惣菜等の製品食数(億食、概算))× 価格 257(製品1食相当のメーカー売上(円、概算))→ 売上 321 億円・営業利益 19 億円。食数は13%減、値上げ率は中立以下、稼働率低下。
  • 水産食材・おにぎり具材:数量 1,600(年間販売量(トン、非開示のため推定))× 価格 0.03(平均出荷価格(億円/トン、非開示のため推定))→ 売上 50 億円・営業利益 3 億円。採用シェア喪失で数量2割減。
  • 魚素材のペットフード:数量 3,300(年間製造販売重量(トン、推定))× 価格 0.01(平均メーカー出荷価格(億円/トン、推定))→ 売上 40 億円・営業利益 2 億円。数量微増、値上げ不十分、販促費負担。
  • 味の浜藤などの店頭販売:数量 190(年間販売件数(万会計、2025年は取得後9か月分の推定))× 価格 1.85(平均購入額(千円/会計、推定))→ 売上 35 億円・営業利益 0 億円。店舗縮小、家賃と人件費で採算均衡。

倍率:2035年ROE11÷176=6.25%はk8%以下。資本コストを下回る利益の稼ぐ力の上限1÷k=12.5倍で、さらに取引先依存による収益劣化を勘案し稼ぐ力10.5倍。留保資本には無条件に簿価同等の価値を付けない。

確率:2025~26年の値上げ後の販売低迷と、売上81.8%の顧客依存が明白なため、部分的なシェア損失の確率を25%と高めた。

悲観 12% 主要取引喪失と買収失敗で事業が縮む 利益 −5 億円 · PBR 0.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 407 円72 億円

主力コンビニの仕入れ方針が変わり、魚惣菜の多くが代替品や他メーカー品に置き換わる。STIの技術は残っても、工場の稼働率は低下し、製造量は現在から4割ほど減る。加工設備と品質管理人員を急には減らせず、わずかな営業利益しか残らない。おにぎり具材も他社へ切り替えられ、米飯商品の値上がりが需要をさらに押し下げる。

ペットフードのブランド構築に失敗し、養殖や買収で取得した設備の収益が計画を下回る。味の浜藤は撤退店舗の費用と賃借料が負担となり赤字に陥る。工場の一部に減損が必要となり、配当は減らさざるを得ない。

食品を製造する会社としては残るが、かつての高ROE企業ではなくなる。価値は先々の赤字に高い倍率を掛けるのでなく、売却可能な設備と差引純現金を厳しく査定して考える。

  • 魚惣菜・チルド食品・缶詰:数量 0.9(年間換算の魚惣菜等の製品食数(億食、概算))× 価格 215(製品1食相当のメーカー売上(円、概算))→ 売上 183 億円・営業利益 4 億円。数量約41%減。競争で物価転嫁も弱い。
  • 水産食材・おにぎり具材:数量 900(年間販売量(トン、非開示のため推定))× 価格 0.03(平均出荷価格(億円/トン、非開示のため推定))→ 売上 25 億円・営業利益 1 億円。採用減で数量55%減。
  • 魚素材のペットフード:数量 2,300(年間製造販売重量(トン、推定))× 価格 0.01(平均メーカー出荷価格(億円/トン、推定))→ 売上 25 億円・営業利益 0 億円。ブランド失敗と稼働率低下。
  • 味の浜藤などの店頭販売:数量 125(年間販売件数(万会計、2025年は取得後9か月分の推定))× 価格 1.60(平均購入額(千円/会計、推定))→ 売上 20 億円・営業利益 −2 億円。閉店損と固定家賃が残る。

倍率:損失が出るためPERでは測らない。PBRの分母は2035年の蓄積利益を含む85億円でなく今の自己資本100.5億円。売却可能資産の税後価値約72億円を下回らず、事業の信用と稼ぐ力をほぼ失う想定に対応した0.72倍。過去の市場の谷のPBRは根拠にしていない。

確率:主要小売との取引縮小、原料供給難、養殖やブランド買収の失敗が重なる複合事象だが、取引の集中が大きいため無視できず12%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

魚惣菜・チルド食品・缶詰

サーモン、サバ、焼き魚、魚惣菜の完成品と加工品を製造する。ペットフードとおにぎり具材を除いた分析上の区分。

数量年間換算の魚惣菜等の製品食数(億食、概算)価格製品1食相当のメーカー売上(円、概算)売上営業利益
今 2025/12 1.4 195 281 24
10 年後 中立 1.6 261 423 37

取り方:2025年有報の『食品』売上310.82億円から、ペットフード年約30億円(2026年9月フィスコ調査、https://minkabu.jp/news/4622647)を引き280.82億円とした。2026年8月の社長説明による実生産1日約40万食×360日=年1.44億食で割り、1食換算の売上195.01円を逆算。これは同社が開示した正味単価ではなく、チルド、缶詰、委託製造など異なる品の売上を集約した『食相当』の推定単価。社長の300円という例示的単価とは同義ではない。生産実績の日付2026年と2025年売上の日付も異なるため誤差がある。営業利益24億円は食品製造販売の30.80億円を品目別利益非開示につき推計配賦した値。

水産食材・おにぎり具材

紅鮭フレーク、たらこ、イクラなどをコンビニのおにぎりや惣菜の具材メーカーへ供給する。

数量年間販売量(トン、非開示のため推定)価格平均出荷価格(億円/トン、非開示のため推定)売上営業利益
今 2025/12 2,000 0.03 50 4
10 年後 中立 2,050 0.03 70 6

取り方:2025年有報の『食材』売上50.41億円は会社開示。トン数とメーカー出荷価格は非開示。鮭フレークなどの市販・業務用価格を参考に、含まれる具材の価格差も踏まえ平均2520.5円/kgを仮置きすると50.41億円÷252.05万円/トン=約2000トン。これは価格と数量が共に推定であるため独立した実測ではなく、数量の強気・弱気は米飯需要と採用シェアで検討する。営業利益4億円は食品製造販売部門の内訳推計。

魚素材のペットフード

焼津・石巻などで魚を使った犬猫用の缶詰や高付加価値フードを製造する。会社の製品分類では『食品』に含まれる。

数量年間製造販売重量(トン、推定)価格平均メーカー出荷価格(億円/トン、推定)売上営業利益
今 2025/12 3,000 0.01 30 3
10 年後 中立 4,800 0.01 65 7

取り方:2026年9月のフィスコ経営分析で会社の既存ペットフード売上は約30億円とされる。数量非開示につき3000トン×出荷単価1000円/kg=30億円で便宜的に分解。比較母集団はペットフード協会の2024年度国内市場4594億円、56.8万トン(平均約809円/kg、https://www.hpc-news.co.jp/media/market/a1947)で、STIの魚主体の高付加価値品には平均より高い単価を仮定。営業利益2.8億円は品目別非開示による推計であり、会社が示した実測値ではない。

味の浜藤などの店頭販売

百貨店、駅などで焼き魚、弁当、惣菜を直接販売する。2025年4月の買収で始まったリテール事業。

数量年間販売件数(万会計、2025年は取得後9か月分の推定)価格平均購入額(千円/会計、推定)売上営業利益
今 2025/12 165 1.50 25 1
10 年後 中立 245 2.02 49 2

取り方:2025年有報のリテール売上24.81億円・営業利益0.66億円は4~12月の9か月実績。レシート単価1500円を仮定し24.81億円÷1500円=165.4万会計と推計。味の浜藤の店舗約28店とすれば9か月で店当たり平均1日約216会計という整合確認になるが、件数・客単価・店舗別構成は非開示。2025年9か月をそのまま通常12か月と比べず、10年後の数量には通期化を別に含める。食品製造販売事業の営業利益30.80億円とリテール0.66億円から共通一般管理費5.84億円を控除すると、連結営業利益25.62億円に一致する。

リスクと懸念

セブン‐イレブンへの集中と契約更新

2025年に売上の81.8%がセブン‐イレブンと指定先向けだった。契約は1年ごとの自動更新で、商流にある三井物産流通グループも実質的には同じ需要先と考えるべきだ。独自の製造技術があっても顧客側が商品規格や調達先を変えれば、工場の稼働率と利益は同時に傷む。

水産原料の不足と値上げの不完全転嫁

サバ、サーモン、たらこなどの仕入れ価格は漁獲枠、養殖環境、世界需要に左右される。2026年上期には値上げと商品の小型化に消費者が反応し、会社はサイズを戻す対応を迫られた。原料費だけでなく人件費と物流費も上がるため、販売数量を失う値上げが続けば営業利益率は急速に下がる。

養殖・ペットフード・買収の資本配分

魚加工の強みは品質管理にあり、海外での養殖事業の疾病管理や投資回収には別の能力が必要になる。ペットフードには既に大手のブランドと販路があり、技術を持つだけではシェアを取れない。買収のために借金を増やし、期待した利益が出なければ、配当と工場更新の双方が圧迫される。

食品の安全・操業継続と人手不足

冷蔵食品の衛生事故や広域停電が起これば、商品回収だけでなく主要小売からの信頼を失う可能性がある。特許技術を一部外部に貸与して供給拠点を分散する工夫はあるが、工場は熟練の従業員と長時間稼働に依存する。採用難や賃金上昇は稼働率と製造原価に響く。

店舗の賃借料・資産価値と新リース会計

味の浜藤などの店舗や本社の賃借料は、客数が落ちても簡単には減らせない。2027年4月以後開始年度からの新リース会計では使用権資産とリース負債の計上により、見かけの借金や営業利益の表示が変わり得る。家賃は既に営業費用として悲観シナリオに反映しており、表示変更で本質価値が増えるとは考えない。

AIエージェント代替の適用外と自動化の影響

同社が顧客に売るのは物理的な魚惣菜、具材、ペットフードである。人月の受託業務、席課金ソフト、広告運用といったAIエージェント代替の対象となる収益区分はない。AIによる需要予測や工場省力化はむしろ効率向上の手段だが、その実現利益を売上成長や倍率へ先取りしていない。

今後の分かれ目

コンビニ向け主力商品の製造数量が日産45万食を超え、主要小売以外の販売先比率も増えたら
既存工場の稼働余力が利益につながった証拠であり、中立の食数と営業利益率を引き上げる。
次の2~3年でセブン‐イレブンと指定先の売上比率が再び9割に近づき、価格改定でも販売数が減ったら
顧客分散の進展がないため、やや悲観の確率を高め、価格交渉力の評価を下げる。
ペットフード売上が60億円を超えても在庫と設備投資に見合う営業利益が増えなかったら
単なる名目成長では資本を増やした価値がないため、事業の増分ROICと中立の利益率を下方修正する。
味の浜藤が通年で営業利益率5%前後に定着し、自社商品がスーパー等の新販路で継続採用されたら
直販のブランド力を裏付けるため、リテールの数量と利益率を上側に見直す。
養殖事業の買収によって有利子負債が営業利益の4倍超となったら
資本配分の失敗時の下振れ幅が増すため、借入返済・維持投資後の還元額を減らして再計算する。
2026年末に会社予想の純利益17億円と配当総額約7億円を達成したら
特別利益を除く正常収益の起点が確かめられる。未達なら10年間の利益軌道そのものを引き下げる。

見ておくもの

  • セブン‐イレブンと指定販売先への連結売上比率81.8%からの変化
  • 日産40万食の実稼働と55万食の能力上限の差
  • 食品・食材の数量と店頭サイズ変更後の販売動向
  • 原料魚価・米価の変動と工場の営業利益率
  • ペットフードの売上と増分営業利益、投下資本の回収
  • 味の浜藤の通期売上、既存店客数、店舗営業利益率
  • 養殖・海外M&Aの取得額、借入、減損、営業キャッシュフロー
  • 実際の配当・優待原価・自社株買いの実行額

倍率と資本コストの決め方

評価の起点は2025年の食品310.82億円、食材50.41億円、リテール24.81億円という製品分類であり、ペットフードを食品から分けた。数量と単価の非開示部分は業界統計と工場の食数で推定したことを明記し、消費者物価3%の10年上昇分は単価にだけ入れた。倍率は株価や他社PERでなく資本コスト8%、堀の残存率1/2、将来ROE、長期成長3%による正当化PERで計算した。2018~25年の高いROEを2035年に機械的に延長せず、2025年の特別利益も除いた。リース会計の表示変更は価値を増やさず、悲観では現在の売却可能資産を床にした。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。国債3%と株式リスクプレミアム4.5%による基礎7.5%に、製品単価交渉上の弱さ0.5%を加算。個別M&Aリスクは確率と利益率で扱い、資本コストに重ねない。

同じ業種(食料品)の AI 分析

割安 シマダヤ250A 流水麺のブランドと業務用冷凍麺の供給網には持続力があり、設備投資の負担を織り込んでも現在の時価総額には大きな安全域がある 本質価値との差 +137.4% · 10 年 割安(年 +17.8%) 割安 イフジ産業2924 液卵の調達力で数量を伸ばす堅実な会社。足元の利益は卵価に支えられ、10年の価値はやや上回る 本質価値との差 +57.3% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 塩水港精糖2112 砂糖業界の再編で利益率が戻った小さな老舗。最高益の一部は一過性だが、時価総額に匹敵する株の保有を考えると、今の値段はやや安い 本質価値との差 +53.6% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 太陽化学2902 健康素材と乳化剤で稼ぐ財務の堅い会社。純現金も厚く、10年の本質価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +51.9% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 オエノンホールディングス2533 値上げで持ち直した焼酎と育ち始めた酵素事業。大きな不動産含み益もあるが、酒類の薄い利益率を見誤らない 本質価値との差 +47.7% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 和弘食品2813 ラーメンスープの北米工場が利益の7割を稼ぐ。顧客が偏る危うさを差し引いても、値段は低い 本質価値との差 +47.3% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 AFC-HDアムスライフサイエンス2927 健康食品OEMの国内上位シェアは強み。買収と負債に注意しても、既存株主希薄化後の10年価値には安全域がある 本質価値との差 +44.0% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ケンコーマヨネーズ2915 利益が谷に近く、純現金が時価総額の3割強ある。堀は厚くないが、今の値段は事業の稼ぐ力を下回る 本質価値との差 +36.1% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 マルサンアイ2551 豆乳2位のブランドと値上げ余地に価値はあるが、借入負担と薄い利益率を割り引くと、現値はやや割安にとどまる 本質価値との差 +33.4% · 10 年 割安(年 +11.3%) やや割安 林兼産業2286 養殖魚の餌と黒豚・機能性素材を持つ下関の老舗。稼ぐ力は薄いが、還元の変化を映すと今の値段はわずかに安い 本質価値との差 +25.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 シノブフーズ2903 ファミリーマート向けが半分のおにぎり・弁当工場。利益率は低いが借金はなく、中立で見て今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +25.1% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 あじかん2907 卵焼・干瓢など業務用食材とごぼう茶の会社。利益が薄く、堀も浅く、10年で見ても適正に近い 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 プレミアムウォーターホールディングス2588 宅配水で首位の規模と長期契約は強いが、獲得コストを毎年投じる構造と薄い自己資本を見ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 ファーマフーズ2929 育毛剤「ニューモ」の通販が稼ぎ頭。広告を絞って利益は戻ったが、顧客は減り、新工場の借入が重い 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +10.7%) やや割安 フィード・ワン2060 牛・豚・鶏と養殖魚の餌を作る国内2位の薄利メーカー。利益は山にあり、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 オリオンビール409A 沖縄で築いた強固な販路は十年後も価値を生むが、酒税変更とホテル投資の重さを織り込むと現在の評価はほぼ適正圏 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 佐藤食品工業2814 粉末茶エキスの専業。時価総額に迫る現金と保有株が下値を支え、10年の価値は今とほぼ同じ 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 エスフーズ2292 薄い利益率の肉の商売に、米国の新工場という賭けが乗る。本質価値と今の値段はほぼ釣り合う 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) 適正 森永製菓2201 値上げは通るが、10 年の伸びは物価並みにとどまる。今の値段は、本質価値とほぼ釣り合っている 本質価値との差 +9.0% · 10 年 適正(年 +8.4%) 適正 丸大食品2288 構造改革で赤字は脱したが、薄い利益と原料相場の振れは残る。今の値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 サントリー食品インターナショナル2587 欧州・APACの成長と本業の地味な強さはあるが、親子上場の宿題と新しく投じるお金の稼ぎの薄れを見ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アリアケジャパン2815 業務用エキスの堀は厚く現金も潤沢だが、利益の伸びが中程度で今の値段はやや高い 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 アサヒグループホールディングス2502 国内ビール首位も縮む内需、稼ぐのは欧州・豪州。サイバー攻撃で凹んだ利益で見ても、借金とのれんの重さを織り込むとやや割高 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ピックルスホールディングス2935 浅漬・キムチの最大手。純現金は厚いが、稼ぐ力は低く、今の値段は10年の価値をやや上回る 本質価値との差 +0.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ミヨシ油脂4404 資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに届かない。値段はやや高い 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日本たばこ産業2914 紙巻は減っても税と加熱式が利益を支える国内、海外たばこが稼ぎの9割を担う構図 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 日清食品ホールディングス2897 減益直後の今の値段は、強いブランドの今の利益がそのまま残ると見ても、ほぼ適正 本質価値との差 −1.5% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 カンロ2216 飴で首位、グミで急伸した無借金の優良会社。ただしグミの供給過剰と三菱商事頼みを織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −1.5% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ライフドリンク カンパニー2585 PB飲料の受託で急成長する優良な量産メーカーだが、堀の薄さと投資・買収の重さを見ると、今の値段は成功を先取りしすぎている 本質価値との差 −3.2% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 伊藤園2593 緑茶の王者だが稼ぐ力は薄い。減損後の回復を織り込んでも、今の値段にはやや割高感が残る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 フジ日本2114 砂糖の老舗が、イヌリンの会社に変わりつつある。成長は本物だが、砂糖の利益率は山に近く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 梅乃宿酒造559A 果実リキュールのブランド力と海外販路は魅力だが、第二蔵の投資負担を考えると現値に十分な安全域はない 本質価値との差 −4.3% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 株式会社ヤクルト本社2267 国内はヤクルトレディ減少で伸び悩むが、海外の乳酸菌飲料拡大と総還元70%方針で10年では今の値段を上回る 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 株式会社ニチレイ2871 冷凍食品と冷蔵倉庫の二冠は崩れにくいが、薄い利益率と重い投資を考えると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.2% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 東洋水産2875 米国の高い利益率は本物だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れると見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.4% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 雪印メグミルク2270 薄利の乳業が、政策保有株の売却益で利益を大きく見せている。事業の稼ぐ力に比べ、今の値段はやや高い 本質価値との差 −8.5% · 10 年 適正(年 +6.2%) 適正 亀田製菓2220 国内米菓の首位と北米の買収に二本立てで賭けるが、まだ稼ぎは薄い。10年で見ても今の値段は妥当な水準 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日清オイリオグループ2602 食用油の国内大手。特殊油脂は伸びるが、資本コストを下回る薄利が続く。今の値段は割高 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) やや割高 井村屋グループ2209 あずきバーの独自性は本物だが、利益率は過去最高の高みにある。10年では物価の伸びを超えにくく、やや割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 ニップン2001 国内2位の製粉会社。稼ぐ力は伸びるが資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 森永乳業2264 ビフィズス菌と海外の素材事業が利益を押し上げるが、国内乳業の薄い利益が重く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −10.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 第一屋製パン2215 パンの稼ぎは薄く、利益の柱は工場跡地の地代。無配が続き、現金は株主に戻らない 本質価値との差 −10.8% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 日清製粉グループ本社2002 輸入小麦と政府売渡価格に縛られる薄利の製粉首位、稼ぐ力は米豪の製粉と酵母・中食に移る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.0% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 カルビー2229 首位ブランドは強いが、利益率は3年続けて低下。10年の見立てでは今の値段はやや高い 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エバラ食品工業2819 焼肉のたれ首位の堅い小粒株。純現金は厚いが戻らず、利益率も低く、本質価値は今よりやや低い 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 明治ホールディングス2269 乳製品・菓子と医薬を持つ大手。中国子会社の減損で沈んだ利益の回復を株価が先に織り込んでおり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −12.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 サンクゼール2937 「久世福商店」のブランドには価値があるが、国内集客の停滞と海外買収の採算を考えると、現状はやや割高 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 日和産業2055 西日本の独立系の飼料会社。現金は厚いが利ざやが薄く、資本の稼ぎが低いので割高寄り 本質価値との差 −13.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 六甲バター2266 家庭用プロセスチーズ首位の専業。看板は強いが利益率が薄く、稼ぎが資本コストに届かない分、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 理研ビタミン4526 国内は縮む市場の首位、伸びしろは乳化剤と海外。中立の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 −14.9% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 昭和産業2004 製粉・製油とも国内3位、利益率3%台の薄い原料加工業。数量は細り、本質価値は今の値段を2割強下回る 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 DM三井製糖2109 国内首位の精製糖は、縮む市場で薄い加工マージンを守る商売だ。直近の利益は山に近く、今の値段は割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 わらべや日洋ホールディングス2918 セブン-イレブン専用の中食工場。堅実だが利益率3%の事業で、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 日本ハム2282 食肉の好況で利益は過去最高。だが相場は戻る前提で見ると、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 カゴメ2811 ケチャップと野菜飲料の国内の顔に、米国のトマト加工が乗った。だが利益は薄く、10 年で見れば今の値段は先を行きすぎている 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 ウェルネオシュガー2117 国内の砂糖で約3割を持つ第2位。統合の効果で利益は出たが、縮む市場と薄い値決め力を考えると今の値段はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 湖池屋2226 芋と値上げの綱引きに勝てば伸びるが、利益の厚みに比べて今の時価総額は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −20.0% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 中部飼料2053 今の利益は原料相場の追い風で山にある。稼ぐ力は資本コストに届かず、10 年で見ると割高寄りだ。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 B-R サーティワン アイスクリーム2268 加盟店に商品を卸してロイヤリティを取る身軽な会社。4 年連続で最高益だが利益率の伸びは止まりつつあり、今の値段は先の成長まで払っている 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 江崎グリコ2206 稼ぎ頭は海外に移り、国内の穴は埋まりきらない。10 年先を見ても今の値段にはやや割高感が残る 本質価値との差 −22.1% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 伊藤ハム米久ホールディングス2296 売上1兆円でも利益率は2%台。稼ぐ力に対して今の値段は前期の好調を織り込みすぎで、割高とみる 本質価値との差 −23.0% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 キユーピー2809 マヨネーズの堀と海外の成長は本物だが、利益率が薄く、本質価値は今の時価総額を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 紀文食品2933 練り物の最大手だが薄利で、原料高に利益が振り回される。今の値段はやや高い 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 株式会社J-オイルミルズ2613 食用油の国内2強の一角。原料高を価格に通せず利益が薄い成熟事業で、今の値段は割高 本質価値との差 −24.1% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 キリンホールディングス2503 小売シェア首位を奪還したビールより、協和キリンとヘルスサイエンスの利益成長が本質価値を支える構図 本質価値との差 −26.8% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 日本食品化工2892 三菱商事傘下のでんぷん・水あめ大手。薄利でROEが資本コストに届かず、今の値段は高い 本質価値との差 −27.4% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 柿安本店2294 松阪牛ブランドと百貨店の惣菜を持つ堅い会社。ただ店は減り利益は細り、今の値段は現金に守られている 本質価値との差 −28.4% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 ダイドーグループホールディングス2590 自販機の再建は途上で、海外の稼ぎも為替の波に洗われる。10年後の利益を現実的に置くと、今の値段は先取りしすぎに見える 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 不二製油2607 カカオ高に助けられた油脂の稼ぎを、赤字のブラマーと重い借金が打ち消す。成長の期待が先に値段へ入った素材メーカー 本質価値との差 −28.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 デルソーレ2876 ピザとナンの生地で外食の厨房を支える堅い会社だが、稼ぐ力は資本コストに届かず今の値段はやや高い 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 大冷2883 工場を持たない冷凍食品の問屋。利益は薄く、現金は厚いが、オーナーの手の内にある 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 ベースフード2936 健康と時短を売るブランドは育ったが、薄い利益と高い顧客獲得費が重く、十年先の価値に照らすと割高 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 キッコーマン2801 しょうゆの顔をした海外卸売会社。国内は守り、海外しょうゆと米卸JFCの二本柱が成長を担うが、堀は深くても今の値段は割高 本質価値との差 −31.9% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ブルボン2208 ロングセラーの菓子で堅実に稼ぐが、利益率は薄く、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −33.3% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 やまみ2820 豆腐で国内2位の効率の良さは本物だが、利益率が山にある今の姿を10年先まで伸ばしても、正当化できる値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −33.3% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 山崎製パン2212 値上げは通るが、還元後に積み上がる自己資本で ROE は 7% 台半ばにとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −34.2% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 プリマハム2281 利益率2%の加工肉会社で、資本コストを上回る稼ぎが見えない。今の値段は割高に傾く 本質価値との差 −34.5% · 10 年 割高(年 +2.5%) 割高 株式会社meito2207 持ち株が時価総額の大半を支える会社。本業は薄利のままで、10年で見ると今の値段は割高(持ち株の含み益は足していない) 本質価値との差 −36.2% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 寿スピリッツ2222 観光土産という強い稼ぎ場を持つが、ROE 25%超を前提にした今の値段は先まで織り込みすぎで割高 本質価値との差 −36.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 日東富士製粉2003 三菱商事が 67% を持つ製粉大手の末席。薄利で設備が古く、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高い 本質価値との差 −36.7% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 鳥越製粉2009 薄利の小麦粉屋が抱える厚い資産。利益は配当に回るが、10年で見ると割高と見る 本質価値との差 −38.1% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 仙波糖化工業2916 カラメルと粉末素材で堅実に稼ぐ老舗。資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −38.9% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 ヱスビー食品2805 香辛料で半分を握る堅い会社だが、伸びが乏しく利益の質も並み。今の値段は 10 年の稼ぎに対して高く、割高 本質価値との差 −39.0% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 なとり2922 チーズ鱈で知られるおつまみの老舗。堅実だが利益率4%台・ROE5%前後で、今の値段は割高 本質価値との差 −39.4% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 岩塚製菓2221 米菓の老舗だが、利益の大半は香港上場の旺旺からの配当。本業は薄利で、今の値段は割高 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 フルッタフルッタ2586 アサイーの先駆者としての強みはあるが、特需の反動、低い資本効率、株式の希薄化を考えると10年価値は割高側にある 本質価値との差 −39.5% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 日本甜菜製糖2108 北海道のてん菜糖を担う老舗。砂糖は赤字で、売却益を除く利益は年 12 億円ほど。今の値段は大きく割高 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 JFLAホールディングス3069 乳製品と調味料を作る薄利の食品グループ。再生の途上で借金が重く、稼ぎに対して今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −41.1% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 はごろもフーズ2831 ツナ缶の首位ブランドは強いが、利益率が薄く、国内の数量は先細る。ためた持ち合い株の含み益を除くと稼ぐ力は小さく、割高 本質価値との差 −42.1% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 味の素2802 ABF とうま味の堀は本物だが、今の PER 約 37 倍は利益ベースの正当化 PER(19 倍前後)を大きく超え、割高 本質価値との差 −42.4% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 中村屋2204 中華まんとカリーの老舗。ブランドは強いが、売上の 4 割近くがコンビニ 1 社で、利益率は薄い。立て直しは進むが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −42.9% · 10 年 割高(年 +1.5%) 割高 日東ベスト2877 業務用冷凍食品と日配食品の薄利メーカー。利益率の回復が見えるまで、今の値段はやや高い 本質価値との差 −44.0% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 サトウ食品2923 パックご飯と餅で首位級だが、稼ぎは資本コストに届きにくく、今の値段は先回りしすぎで割高 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 ロック・フィールド2910 高級惣菜の看板は強いが、利益率が低く、厚い現金も株主に戻りにくい。稼ぐ力に対し今の値段は割高 本質価値との差 −45.1% · 10 年 割高(年 +0.2%) 割高 ブルドックソース2804 ソース首位級の老舗だが稼ぐ力は薄く、純資産並みの今の値段でも本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −45.6% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 フジッコ2908 ふじっ子煮の堀は本物だが、営業利益率 2% 台・ROE 2% の食品会社で、純現金を足しても割高 本質価値との差 −46.1% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 ハウス食品グループ本社2810 カレー首位のブランドは本物だが、稼ぐ力に対して値段が高く、利益ベースの本質価値は今の半分ほど 本質価値との差 −46.5% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 モロゾフ2217 百貨店ギフトのブランドは本物だが、利益は谷底にある。回復を先に織り込んだ今の値段は、10年の稼ぐ力を大きく上回る 本質価値との差 −46.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ユタカフーズ2806 東洋水産の受託工場。資産は厚いが、新工場の償却で稼ぐ力が細り、割高 本質価値との差 −48.4% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 かどや製油2612 ごま油の国内首位と北米の堀は本物だが、利益に対して今の値段は重い。TOB の期待を除けば割高 本質価値との差 −48.9% · 10 年 割高(年 +0.6%) 割高 イートアンドホールディングス2882 冷凍餃子の首位は本物だが、計画の成功を先に織り込んだ値段。割高 本質価値との差 −49.4% · 10 年 割高(年 +0.0%) 割高 ヨシムラ・フード・ホールディングス2884 中小食品会社を束ねる買収型の持株会社。借金が重く、利益の質は見た目より弱い 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 旭松食品2911 高野豆腐の首位だが買い手は高齢の世帯に偏り、稼ぐ力は資本コストの 3 分の 1 で今の値段は高い 本質価値との差 −54.1% · 10 年 割高(年 −1.1%) 割高 マルタイ2919 九州の棒ラーメン専業。看板商品は伸びるが全体は薄利で、今の値段は10年の稼ぎに比べ高い 本質価値との差 −54.5% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 株式会社オカムラ食品工業2938 サーモンの垂直統合は本物だが、10 年の利益では今の時価総額を支えきれず、大きく割高と見る 本質価値との差 −54.6% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 大森屋2917 おにぎりと食卓の海苔の中堅。原料の不作で在庫と借入が膨らみ、利益率は0〜4%。値決めの力が弱く、稼ぎは資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −55.3% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス2579 黒字へ戻る道は見えたが、薄い利益率と本社頼みの構造を考えると割高 本質価値との差 −55.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 ダイショー2816 鍋スープと焼肉のたれの専業。堅実だが稼ぐ力は薄く、資産の割に割高 本質価値との差 −57.1% · 10 年 割高(年 −2.6%) 割高 不二家2211 洋菓子店の縮小と海外投資の重さで利益が伸びにくく、今の値段は割高。親会社の存在だけが下支え 本質価値との差 −58.1% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 ヒガシマル2058 エビの餌で稼ぐ鹿児島の会社。飼料は堅いが、麺の不振と重い借入が稼ぎを食い、価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −58.6% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 ユーグレナ2931 通販の健康食品で黒字体質を築いたが、稼ぎの半分近くは少数株主と税に流れ、燃料の夢を織り込んだ値段は割高 本質価値との差 −58.7% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 宝ホールディングス2531 ブラントンの値決め力は本物だが、海外卸とバイオの低採算を抱えた現状では、10年先の価値にも安全域が乏しい 本質価値との差 −58.9% · 10 年 割高(年 −3.1%) 割高 篠崎屋2926 豆腐の直営 30 店で細く稼ぐ小さな SPA。黒字は戻ったが、利益の薄さに対して今の値段は高い 本質価値との差 −59.3% · 10 年 割高(年 −1.8%) 割高 石井食品2894 ミートボールの看板は強いが利益は薄く、今の値段は稼ぐ力をかなり上回っている 本質価値との差 −62.2% · 10 年 割高(年 −2.4%) 割高 一正蒲鉾2904 かまぼこ最大手級だが、稼ぐ力は細い。資産の割に利益が小さく、割高に出る 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −3.3%) 割高 北海道コカ・コーラボトリング2573 道内 4 万台の自販機を持つ堅実な地域ボトラーだが、稼ぐ力に比べて今の値段は先を行きすぎている 本質価値との差 −67.0% · 10 年 割高(年 −4.9%) 割高 ピエトロ2818 ドレッシングで知られる福岡の食品会社。看板商品は強いが、外食と共通費が利益を食い、今の時価総額に見合う稼ぎはまだ見えない 本質価値との差 −68.3% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 サッポロホールディングス株式会社2501 恵比寿を手放し酒類に絞るサッポロ、株価は売却益の先取りでもう買われ過ぎだと筆者は見る 本質価値との差 −69.6% · 10 年 割高(年 −6.9%) 割高 ユニカフェ2597 UCCグループのコーヒー受託・加工会社。利益は戻ったが値決めが弱く、10年で稼ぐ力は伸びず、今の値段は明らかに高い 本質価値との差 −72.2% · 10 年 割高(年 −5.8%) 割高 キーコーヒー2594 コーヒーの老舗だが利益が薄く、値上げで一息ついた今の値段は先を織り込みすぎている。割高 本質価値との差 −73.5% · 10 年 割高(年 −7.0%) 割高 日糧製パン2218 北海道の地場の製パン。棚は守れても値上げが追いつかず、利益率は1%前後で資本コストに遠く割高 本質価値との差 −74.9% · 10 年 割高(年 −6.5%) 割高 セイヒョー2872 新潟の小さなアイス工場が富山の工場を得て、大手の受託で伸びる。だが利益率は2%台で借金も増え、今の値段は高い 本質価値との差 −77.4% · 10 年 割高(年 −7.5%) 割高 ジェイフロンティア2934 医療と通販に事業の芯はあるが、薄い自己資本と広告業務のAI代替を考えると、現時点の株価に長期の安全域はない 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 滝沢ハム2293 栃木の老舗ハム会社。売上は266億円あるが利益はほぼ出ず、資本コストに届かない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −10.8%) 割高 福留ハム2291 広島のハム・食肉の会社。8期続けて営業赤字で、借入は自己資本の1.5倍。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −88.5% · 10 年 割高(年 −11.3%) 割高 コモ2224 ロングライフパン専業の小さな会社。利益が薄いのに値段が先走り、10年の価値は今の時価総額を大きく割る 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −16.5%)

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読んだ資料

  1. STIフードホールディングス 2025年12月期 有価証券報告書(EDINET原文のテキスト)
  2. STIフードホールディングス 2026年12月期上半期 決算説明会資料・新重点方針
  3. 日本惣菜協会 2025年惣菜市場規模の調査結果

分析日 2026-10-22