結論
中村屋は、新宿の老舗で、中華まんと和洋菓子、レトルトカレー、中華の調理ソースを作る会社だ。菓子が売上の約 70%、食品が約 27% を占め、新宿の自社ビルなどの賃貸が残りを占める。売上は 374 億円、営業利益は 13 億円だ。
筆者の結論は、ブランドと不動産には価値があるが、今の値段はそれ以上を先に払っている、というものだ。確率で重みを付けた価値は、今の時価総額を 5 割弱下回る。事業の稼ぐ力が資本コストに届かず、利益の落ち込みに備える足もとの余裕も限られるためだ。
強みは三つある。中華まんは 1927 年から続く看板で、冬の定番としてコンビニにも広く置かれる。カリーとソースの食品事業は、家庭用の知名度が高い。新宿の中村屋ビルなどの賃貸は、営業利益率が 4 割を超え、利益の下支えになる。
弱みも三つある。第一に、売上の 38% がセブン-イレブン・ジャパン向けで、依存が重い。第二に、営業利益率が 3.5% と薄く、2020 年から 2023 年には赤字が続いた。第三に、中華まんは冬に売れる季節商品で、4〜6 月期は毎年大きな赤字が出る。2027 年 3 月期の第 1 四半期は 12 億円ほどの営業損失と報じられている。
2026 年 3 月期は、不採算商品の絞り込みで営業利益が 5 億円増え、24% 増益になった。会社の計画では、2027 年 3 月期に営業利益 14 億円と、一時的な減価償却の消えた分が上積みされる程度にとどまる。10 年先の中立の営業利益は 20 億円ほどと、今の 1.5 倍に見る。増える分の多くは物価で、実質の改善は小さい。
配当は継続され、株主優待もある。ただ、純資産が時価総額の 1.7 倍と厚く見える一方で、その中身は工場、ビル、持ち合い株で、事業に縛られた分が多い。筆者は、売って現金にできる価値を慎重に見積もった。
買い手の目で見ると、悩ましいのは時間軸だ。構造改革の効果は 1〜2 年で数字に出るが、稼ぐ力が資本コストを超えるには、さらに長い時間がかかる。それまでは、薄い利益と季節性の波を、ブランドと不動産で支える期間が続く。筆者は、この移行期の薄さを重く見る。
バリュー投資の観点から
バリュー投資の観点では、中村屋は「資産は良いが、稼ぐ力が足りない」会社だと見る。ブランドは本物で、新宿の不動産も安定している。ただ、事業全体の利益率は 3.5% で、資本コストを大きく下回る。
問題は、利益が資産に比べて少ないことだ。自己資本 288 億円に対して、純利益は 9 億円。ROE は 3% で、会社が稼ぐ力は資産の 1 割にも満たない。ためた利益を事業に再投資しても、増える価値は小さい。
安全域は、見かけほど厚くない。時価総額は純資産の 6 割で、PBR が 1 倍を割る。ただ、純資産の中身は工場と、売れない持ち合い株、賃貸ビルだ。売って現金にできる分は限られ、帳簿より安くしか売れない可能性が高い。
長く持ちたい会社かと問われれば、迷う。ブランドは何十年も続くが、コンビニ 1 社への依存と冬に偏る季節性、薄い利益率が重い。構造改革が数字に出るまで、筆者は慎重な見方を保つ。
オーナーとして見ると、資本配分の力に疑問が残る。新宿の旧本社を建て直して賃貸にした判断は、資産を活かした良い手だった。一方、10 年の ROE の中央値が 2.1% にとどまる以上、事業への再投資が資本コストを超えた実績は乏しい。
筆者がいちばん気にするのは、利益の水準そのものだ。ブランドは本物だが、ブランドが利益に変わっていない。構造改革が実を結び、営業利益率が 5% を超えて続くまで、筆者は割安と見なさない。
何で稼ぐ会社か
稼ぎの源は、ブランドを付けた食品を、量販店、コンビニ、百貨店、ネット通販に売ることだ。素材の目新しさではなく、中華まんの皮と餡の作り込み、カリーの味といった「中村屋らしさ」が値段を支える。
事業は三つに分かれる。菓子事業は売上が 262 億円で、和菓子、洋菓子、中華まんを作る。中華まんは 1927 年の開発以来の看板で、秋から冬にコンビニで売れる。営業利益は 26.7 億円、利益率は 10.2% だ。食品事業は 102 億円で、レトルトカリー、中華の調理ソース、業務用の調理食品、缶詰、レストラン(Granna、Manna、オリーブハウス)がある。営業利益は 6.4 億円、利益率は 6.3% だ。不動産賃貸は 9 億円で、新宿中村屋ビルのテナント賃貸と、武蔵工場の敷地の一部などを貸している。営業利益率は 47% と高い。
全社で見ると、セグメント利益の合計は 37 億円だが、全社の費用が約 24 億円あり、営業利益は 13 億円に縮む。この全社の費用は、本社の人件費やシステムなど、事業に配り切れない分だ。ここが重く、薄い利益率の原因になっている。
最大の取引先はセブン-イレブン・ジャパンで、売上の 38% に当たる 143 億円を占める。中華まんの多くがここを通る。取引が続く限り売上は安定するが、先方の値決めと商品の入れ替えに左右される。
生産は、入間市の武蔵工場が中心だ。2017 年に 100 億円を投じて新しくした。神奈川工場は 2025 年 3 月に一部の閉鎖を決め、生産ラインを埼玉へ移した。固定費を減らしながら、中華まんの品質を保つ狙いだ。2026 年 5 月には、家庭用の調理食品 14 品目を値上げした。
新しい芽として、社員食堂向けのレトルトスープがある。26 社でテストを進め、100 社を目標に置く。まだ小さいが、家庭用以外に売り先を増やす取り組みだ。
販路の特徴として、量販店、コンビニ、百貨店の催事、直営店、ネット通販が並ぶ。コンビニ向けは量が大きいが、利益率は低い。百貨店や直営店は、ブランドを見せる場として利益率が高いが、客数は減り続けている。新宿本店は、観光客の来店が戻って回復している。
レストランは、Granna、Manna、オリーブハウスなどを新宿を中心に展開する。カリーの老舗としてのブランドを見せる場で、利益より認知の役割が大きい。外食は人件費と家賃に左右され、食品事業の利益率を押し下げる要因でもある。
優良さと弱いところ
この会社の優良さは、ブランドと不動産にある。中華まんとカリーは、名前を言えば味が浮かぶ。新宿の本社ビルは三井不動産と建て直した資産で、毎年安定した賃料が入る。事業の核は老舗の知名度で、広告費をかけずに棚を確保できる。
一方、稼ぐ力は弱い。営業利益率は直近で 3.5%、10 年の最高でも 2017 年 3 月期ごろの 5% 台だ。2020 年 3 月期から 2023 年 3 月期にかけて赤字や低利益が続き、原料と人件費の上昇を売値に移しきれなかった。10 年の ROE の中央値は 2.1% で、資本コストを大きく下回る。
2026 年 3 月期の増益は、不採算商品の絞り込みで 5.2 億円、一時的な減価償却の増加が消えて 2.6 億円の上積みがあったためだ。つまり、新しい稼ぐ力が出たというより、悪かった所をやめた効果だ。2027 年 3 月期の会社予想も営業利益 14 億円と、2026 年 3 月期の 13 億円とほぼ同水準にとどまる。
財務は悪くない。自己資本比率は 57% で、純現金が 18 億円ある。借金に追われる心配は小さい。ただ、純現金は時価総額の 1 割ほどにすぎず、冬の仕入れで資金が一時的に減る。工場の閉鎖と基幹システムの更新に支払いが続く。
筆者は、「老舗のブランドと不動産は本物だが、事業の収益性が低い」という構図を、この会社の本質と見る。中村屋 2027 ビジョンは事業の選択と集中を掲げるが、成果が数字に出るのはこれからだ。
経営は、事業の選択と集中を掲げ、不採算商品の絞り込みと工場の統合を進めている。ただ、10 年以上にわたって利益率が上がらなかった実績があり、計画の達成には慎重な見方が要る。会社は改革を続けてきたが、利益率の水準は 2010 年代の後半から大きく変わっていない。
不動産は、別の見方ができる。新宿中村屋ビルは三井不動産と共同で建て直し、安定した賃料が入る。営業利益率 47% は事業の中で最も高く、利益の下支えになる。ただ、売上は 9 億円と小さく、全社の利益を押し上げるほどの大きさはない。
業界はいまどこにいて、どこへ向かうか
中華まんを含む菓子の市場は、国内で数量がほぼ増えない。菓子の小売市場は 2025 年に約 4 兆 1,000 億円と、名目では伸びたが、人口の減少で数量は横ばいから微減だ。物価の上昇で金額は増えても、メーカーは原料と物流費の上昇を完全には転嫁できていない。
中華まんは、コンビニの店頭商品として成熟している。メーカーの出荷額は 2016 年度に約 625 億円と推定され、各社が冬の定番として売る。中村屋はブランドで上位にいるが、コンビニ各社の自社商品も多く、棚の取り合いが続く。冬が暖かいと売上が落ちる。
食品は、レトルトカリーと中華ソースの市場だ。ハウス食品、エスビー食品、ヱスビー、ミツカンなどの大手が強く、中村屋は高価格帯のブランドで差別化する。業務用の調理食品は、人手不足で外食や給食の需要が増えており、社員食堂向けのスープはその流れに乗る。
業種の前提として、食料品の国内数量は年 0〜-1% で、値上げは小売の PB と安売りの業態に押され、限定的にしか通らない。筆者は、菓子の数量を 10 年で 3% 減、食品を 2% 増と置く。物価の分は価格で上がるが、原料と賃金の上昇が利益を削る。
2026 年は、中東情勢で原料と物流費の先行きが不透明だ。会社は予想を保守的に見ている。値上げは家庭用の調理食品で始めたが、コンビニ向けの価格は先方との交渉で決まる。
業種ノートには菓子専用の節がなく、食料品の「製パン・菓子」の節を基準にした。菓子と食品の市場の大きさは、公的な統計にない部分を筆者が推定している。
需要の面では、国内の人口減少が菓子の数量を押し下げる。和菓子と洋菓子は特に縮み、中華まんなど冷凍・冷蔵のデイリー菓子の伸びが補う構図だ。コンビニ各社は、自社ブランドの中華まんに力を入れ、メーカーの取り分は限られる。
外食は、人手不足と家賃の高さが利益を圧迫する。新宿の立地は強いが、レストランの利益は小さく、ブランドを見せる役割が中心だ。筆者は、菓子の数量を 10 年で 3% 減、食品を 2% 増と置く。
資本政策と M&A
配当は継続され、2026 年 3 月期も増減なしで据え置かれた。配当性向は 47% 前後と高めで、利益の約半分を株主に戻している。自社株は発行済みの 4.4% を持つが、継続した自社株買いの実績は確認できない。
株主優待は、年 1 回 3 月末に出る。100 株以上で自社商品などの詰め合わせ、500 株以上で内容が厚くなり、5 年以上の長期保有では割引券がつく。株主数は未確認で、費用は年 0.5 億円ほどと概算した。優待の価値は個人投資家の人気を支えるが、価値の評価には入れない。
株主は、取引先持株会が約 11%、日本マスタートラスト信託銀行が約 6.5%、みずほ銀行が約 4.7%、三井不動産が約 3%、ニップンと日東富士製粉が各 2% ほどだ。セブン-イレブン・ジャパンも 1% ほどを持つ。取引先と金融機関が厚く、買収を仕掛けにくい構造だ。
資本政策は、ゆるやかな構造改革の途上にある。事業の選択と集中、工場の統合、基幹システムの更新に資金を使う。2031 年 3 月期に営業利益率 7.9%、ROE 8% 以上を目指すと報じられている。実現すれば資本コストに届くが、直近の ROE は 3% で、距離は大きい。
本社は 2021 年に新宿の西新宿三井ビルへ移した。旧本社の土地と建物は賃貸に回し、新宿中村屋ビルとして 2014 年に開業した。賃貸の利益は営業利益に入っているので、余った資産としては足さない。
資本の使い道としては、設備投資の回収が焦点になる。武蔵工場の新しい設備は 2017 年に投じた 100 億円の回収期にあり、神奈川工場の統合で固定費を下げる。基幹システムの更新は費用が先に出る。筆者は、これらの投資が営業利益率を押し上げる効果は、数年かけて小さく現れると見る。
強気の見方と慎重な見方
強気の見方
構造改革は、すでに数字に出始めている。不採算商品の絞り込みで営業利益が 5 億円増え、24% 増益になった。神奈川工場の一部閉鎖と埼玉への集約で、固定費は今後も減る。一時的な減価償却の増加が消え、2027 年 3 月期は営業利益 14 億円を見込む。
ブランドの力は、値上げが通ることで試される。2026 年 5 月の家庭用調理食品 14 品目の値上げは、その試金石だ。中華まんは冬の定番として、コンビニに安定して置かれる。社員食堂向けのレトルトスープは、売り先を家庭以外に広げる芽になる。
不動産は、利益と資産の下支えになる。新宿中村屋ビルの賃料は営業利益率が 47% と高く、安定している。純現金は 18 億円あり、自己資本比率は 57%。財務に余裕があるので、構造改革に腰を据えて取り組める。中計が掲げる営業利益率 7.9%、ROE 8% が実現すれば、評価は大きく変わる。
新宿の拠点も、価値を持つ。観光客が戻り、本店とレストランの客数が増えている。ブランドを見せる場として、百貨店やネット通販の売上を押し上げる効果もある。看板商品の力は、数字に表れない所にも蓄えられている。
営業利益率は、5% を超えれば ROE も改善する。ブランド力を数字に変える手立てが揃いつつあり、市場の見方が変わる転機は近い。
慎重な見方
稼ぐ力が資本コストを大きく下回る。営業利益率は 3.5%、10 年の ROE の中央値は 2.1% だ。2020 年から 2023 年には赤字が続いた。2026 年 3 月期の増益も、悪かった所をやめた効果で、新しい稼ぎが出たわけではない。2027 年 3 月期の会社予想は 14 億円と、ほぼ横ばいだ。
コンビニ 1 社への依存が重い。セブン-イレブン・ジャパン向けが売上の 38% を占め、値決めと商品の入れ替えの主導権は先方にある。中華まんの棚は競合と取り合いで、冬が暖かいと売上が落ちる。4〜6 月期には毎年大きな赤字が出て、2027 年 3 月期も 12 億円ほどの営業損失と報じられている。
資産の厚みは見かけほど価値を持たない。純資産は時価総額の 1.7 倍あるが、工場は事業に縛られ、持ち合い株の売却も進みにくい。株主優待と配当で、利益の半分以上が株主に出ていく。構造改革を続けるには投資が要り、手元に残る現金は薄い。
構造改革は、言葉が先に出る。中計は、これまで何度も掲げられてきたが、利益率は大きく変わらなかった。2031 年 3 月期の営業利益率 7.9% は、過去 10 年の最高を大きく超える水準で、達成を前提にした期待は外れたときの落差が大きい。
季節性の大きさも重い。冬の売上に頼るため、暖冬の年は赤字が膨らむ。4〜6 月期の赤字は毎年出て、通期の黒字が薄いのは、この波の大きさが原因だ。
どちらに重みを置いたか
構造改革の進みと不動産の下支えは、強気の見方に説得力がある。ただ、稼ぐ力の弱さとコンビニ依存、季節性は、慎重な見方が正しい。筆者は、中立で営業利益率を 4% に置いた。会社の目標である 7.9% には遠い水準だ。確率は中立に最も重みを置き、やや悲観を楽観側より厚くした。コンビニ依存と原料高は、実現しやすいと見るからだ。コンビニ依存と季節性の重さが、悲観側の確率を支える。
10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)
確率で加重した株価時価総額 2,555 円146 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 912 円52 億円)。 今の値に割り戻すと 1,737 円99 億円、今との差 −43.6%、 期待の年率 +1.2%(資本コスト 8.5%)→ 割高
| 筋書き | 確率 | 10 年後の株価時価総額 | 配当の合計還元の合計配当+自社株買い | トータルリターン10 年・配当込み | 年率 | 確率 × (株価+配当時価総額+還元) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6% | 4,816 円275 億円 | 1,575 円90 億円 | +107.5% | +7.6% | 383 円22 億円 |
| やや楽観 | 19% | 3,930 円225 億円 | 1,137 円65 億円 | +64.5% | +5.1% | 963 円55 億円 |
| 中立 | 36% | 3,230 円185 億円 | 962 円55 億円 | +36.1% | +3.1% | 1,509 円86 億円 |
| やや悲観 | 27% | 1,008 円58 億円 | 787 円45 億円 | −41.7% | −5.3% | 485 円28 億円 |
| 悲観 | 12% | 705 円40 億円 | 350 円20 億円 | −65.7% | −10.2% | 127 円7 億円 |
| 加重平均 | 100% | 2,555 円146 億円 | 912 円52 億円 | +12.6% | +1.2% | 3,467 円198 億円 |
今の株価時価総額 3,080 円176 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。
楽観 6% 構造改革が実り、値上げが通り、営業利益率が 5% 台半ばまで上がる 利益 23 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 4,816 円275 億円
神奈川工場の閉鎖と埼玉への集約が進み、固定費が下がる。不採算商品の整理も終わり、菓子事業の利益率は 11% 台に上がる。2026 年 5 月の値上げが通り、物価の上昇を売値に移せる。
食品は、社員食堂向けのスープなど業務用が伸びる。外食は客数が戻り、利益率が上がる。全社の営業利益は 30 億円ほどと、今の 2.2 倍に増える。営業利益率は 5% 台半ばで、過去の山をわずかに超える。
配当性向は 4 割台に下がり、利益の増えた分だけ増配が続く。それでも ROE は 6% 台で、資本コストの 8% には届かない。会社が掲げる 7.9% の営業利益率には、この筋書きでも届かない。
神奈川工場の跡地や遊休資産の売却が進み、現金が増える。株主への還元も厚くなる。ただし、売上の約 4 割がコンビニ 1 社という構造は、この筋書きでも変わらない。
- 菓子(和洋菓子・中華まん):数量 3,650(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 10.2%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 374 億円・営業利益 43 億円。市場(実質)× シェア。デイリー菓子と中華まんの市場に対し、シェアは 7.5% を基準に増減
- 食品(レトルト・業務用・レストラン):数量 4,300(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 3.5%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 150 億円・営業利益 11 億円。市場(実質)× シェア。レトルト、中華ソース、業務用、レストランの合算に対するシェア
- 不動産賃貸:数量 100(貸している面積の指数(今を 100))× 価格 0.12(面積の指数 1 当たりの賃料(億円。賃料は物価に遅れてついていく))→ 売上 12 億円・営業利益 6 億円。面積の指数 100 × 賃料の単価。賃料は物価に遅れてついていく
倍率:事業の純利益 23 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.5% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 275 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:工場の統合、不採算の整理、値上げの定着が重なり、中計に近づく筋書き。中計の 7.9% は、過去の最高(5% 台)をはるかに超えるため、1 割を切る確率にとどめた。
やや楽観 19% 値上げと整理が効き、利益率が 4% 台半ばに上がる 利益 19 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,930 円225 億円
神奈川工場の閉鎖の効果が出て、固定費が下がる。菓子事業の利益率は 11% 台に乗り、中華まんの売れ行きも安定する。食品は業務用の増加で、利益率が少し上がる。
全社の営業利益は 24 億円ほどと、今の 1.8 倍になる。物価の上昇を売値に移し、利益率が少し改善する形だ。ただ、全社の費用が物価で増え、利益の伸びを抑える。
配当は増え、純現金も少しずつ積み上がる。ROE は 5% 台で、資本コストの 8% を下回る。ブランドと不動産は変わらず価値を持つが、稼ぐ力が資本コストに届かない構図は同じだ。
外食の採算が少し改善し、業務用のスープも売り先を増やす。ただ、全社費用が物価で増えるため、利益の伸びは売上ほど大きくならない。純現金は少しずつ増えるが、構造を変えるほどの額にはならない。
- 菓子(和洋菓子・中華まん):数量 3,500(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 10.0%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 351 億円・営業利益 39 億円。市場(実質)× シェア。デイリー菓子と中華まんの市場に対し、シェアは 7.5% を基準に増減
- 食品(レトルト・業務用・レストラン):数量 4,150(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 3.4%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 142 億円・営業利益 10 億円。市場(実質)× シェア。レトルト、中華ソース、業務用、レストランの合算に対するシェア
- 不動産賃貸:数量 100(貸している面積の指数(今を 100))× 価格 0.12(面積の指数 1 当たりの賃料(億円。賃料は物価に遅れてついていく))→ 売上 12 億円・営業利益 6 億円。面積の指数 100 × 賃料の単価。賃料は物価に遅れてついていく
倍率:事業の純利益 19 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.3% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 225 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:不採算の絞り込みは、すでに数字に出ている。会社の中計の方向に沿って、その効果が続く形を、中立の次に起こりやすい筋書きとして置いた。
中立 36% 整理の効果は出るが、コンビニ依存は続き、利益率は 4% にとどまる 利益 16 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,230 円185 億円
菓子は、数量が 10 年で 3% ほど減る。中華まんは安定するが、和菓子と洋菓子は人口の減少で縮む。物価の分は売値に移せるが、原料と賃金の上昇で利益率は 10% 台前半にとどまる。食品は業務用が伸び、数量は 2% 増える。
不動産は、賃料が物価に遅れてついていき、少し増える。全社の営業利益は 20 億円ほどと、今の 1.5 倍。うち大半は物価の分だ。営業利益率は 4% で、会社の目標である 7.9% には遠い。
純利益は 16 億円ほどで、営業利益に対する比は過去の中央値に近い水準だ。配当は性向 5 割台で出し続け、自己資本は 360 億円ほどに増える。ROE は 4% 台で、資本コストを下回る。特別な事件はなく、「老舗のブランドを守りながら、稼ぐ力は伸びない会社」として 10 年が過ぎる。
- 菓子(和洋菓子・中華まん):数量 3,395(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 10.0%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 341 億円・営業利益 36 億円。市場(実質)× シェア。デイリー菓子と中華まんの市場に対し、シェアは 7.5% を基準に増減
- 食品(レトルト・業務用・レストラン):数量 4,080(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 3.4%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 140 億円・営業利益 9 億円。市場(実質)× シェア。レトルト、中華ソース、業務用、レストランの合算に対するシェア
- 不動産賃貸:数量 100(貸している面積の指数(今を 100))× 価格 0.12(面積の指数 1 当たりの賃料(億円。賃料は物価に遅れてついていく))→ 売上 12 億円・営業利益 5 億円。面積の指数 100 × 賃料の単価。賃料は物価に遅れてついていく
倍率:事業の純利益 16 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.4% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 185 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。
確率:不採算の整理は進むが、コンビニの値決めと原料の上昇が利益を削る。10 年の実績でも営業利益率は 0〜5% の帯にあり、その下寄りに乗る形を、最も起こりやすいとして最大の確率を置いた。
やや悲観 27% コンビニの値決めと原料高で、整理の効果が消え、営業利益率が 1% 台に落ちる 利益 6 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 1,008 円58 億円
コンビニ各社の自社商品との競合が強まり、中華まんの売値が上がらない。原料と賃金の上昇は続き、菓子事業の利益率は 8% 台に下がる。数量は 10 年で 7% ほど減る。
食品は、業務用が伸びず、家庭用の調理食品も PB に押される。外食は人件費で採算が悪化する。利益率は 5% 台に下がる。不動産は安定するが、全社費用が物価で増え、営業利益は 7 億円に落ちる。
純利益は 6 億円ほどまで落ち、配当は据え置きに近い。ROE は 2% 以下で、資本コストをはるかに下回る。事業の稼ぐ力が足りないため、評価は資産から見た水準に近づく。持ち合い株や不動産の売却を求める声が出る可能性もある。
神奈川工場の統合費用や基幹システムの更新費が重なり、純現金が減る。会社は投資を絞らざるをえず、成長の芽も育ちにくくなる。値上げが通らない状況では、改革の効果が吸収される。
- 菓子(和洋菓子・中華まん):数量 3,250(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 9.7%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 317 億円・営業利益 25 億円。市場(実質)× シェア。デイリー菓子と中華まんの市場に対し、シェアは 7.5% を基準に増減
- 食品(レトルト・業務用・レストラン):数量 3,900(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 3.3%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 130 億円・営業利益 7 億円。市場(実質)× シェア。レトルト、中華ソース、業務用、レストランの合算に対するシェア
- 不動産賃貸:数量 95.0(貸している面積の指数(今を 100))× 価格 0.12(面積の指数 1 当たりの賃料(億円。賃料は物価に遅れてついていく))→ 売上 11 億円・営業利益 5 億円。面積の指数 100 × 賃料の単価。賃料は物価に遅れてついていく
倍率:やや悲観は稼ぐ力ではなく、売れる資産で測る。事業の ROE は 1.8% で、資本コスト 8.5% をはるかに下回る。今の自己資本 288 億円に掛ける形で、賃貸ビルの価値と純現金に近い水準の 0.20 倍に置いた(中立の PBR より低い)。
確率:コンビニ依存と原料高は、足元で続いている。2020 年から 2023 年に、同じ構図で赤字が続いた実績がある。強気の筋書きより起こりやすいとみて、厚めに置いた。
悲観 12% 中華まんの不振とコンビニの切り替えで赤字に戻り、構造改革が追いつかない 利益 −12 億円 · PBR 0.1 倍 · 株価時価総額 705 円40 億円
コンビニが自社商品を増やし、中華まんの取り扱いを減らす。暖冬も重なり、菓子事業の売上が落ちる。利益率は 2% まで下がる。食品は外食を中心に赤字になり、業務用もふるわない。
営業利益は 15 億円ほどの赤字となり、全社費用を削っても追いつかない。純利益は 11 億円ほどの赤字で、自己資本は減る。配当は大きく減らす。
それでも会社は続く。新宿の賃貸ビルの利益が下支えになり、持ち合い株や遊休地を売って現金を作る。事業の再編や、取引先、三井不動産などによる支援を検討する可能性もある。少数株主に有利な形になる保証はない。
持ち合い株の売却や遊休地の処分が進み、現金を作る。再建の過程で資産の売却と事業の縮小が重なれば、少数株主の取り分はさらに削られる可能性がある。
- 菓子(和洋菓子・中華まん):数量 2,900(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 9.2%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 268 億円・営業利益 5 億円。市場(実質)× シェア。デイリー菓子と中華まんの市場に対し、シェアは 7.5% を基準に増減
- 食品(レトルト・業務用・レストラン):数量 3,500(該当市場(億円、今の値段で測った実質))× 価格 3.2%(実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍))→ 売上 110 億円・営業利益 −1 億円。市場(実質)× シェア。レトルト、中華ソース、業務用、レストランの合算に対するシェア
- 不動産賃貸:数量 90.0(貸している面積の指数(今を 100))× 価格 0.11(面積の指数 1 当たりの賃料(億円。賃料は物価に遅れてついていく))→ 売上 10 億円・営業利益 4 億円。面積の指数 100 × 賃料の単価。賃料は物価に遅れてついていく
倍率:悲観は赤字で、PER は使えない。売れる資産は賃貸ビルの価値に限られ、工場と持ち合い株は事業に縛られるとみる。今の自己資本 288 億円に掛ける形で、0.14 倍に置いた(やや悲観の PBR より低い)。
確率:暖冬、原料高、コンビニの切り替えが重なる構造的な負けにあたる。2020 年から 2023 年に赤字が続いた実績を踏まえ、1 割を超える確率を置いた。
セグメント:数量 × 価格
いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。
菓子(和洋菓子・中華まん)
和菓子・洋菓子と中華まん。中華まんは冬の看板で、コンビニ向けが多い。
| 数量該当市場(億円、今の値段で測った実質) | 価格実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 3,500 | 7.5% | 262 | 27 |
| 10 年後 中立 | 3,395 | 10.0% | 341 | 36 |
取り方:デイリー菓子と中華まんの市場を約 3,500 億円と推定し、売上 262.2 億円からシェア約 7.5%。公的な統計がなく推定。菓子事業の営業利益 26.7 億円は決算で開示(利益率 10.2%)。
食品(レトルト・業務用・レストラン)
レトルトカリー、中華の調理ソース、業務用の調理食品、缶詰、レストラン。家庭用の知名度が高い。
| 数量該当市場(億円、今の値段で測った実質) | 価格実質の市場に対する当社売上の比率(シェア × 物価の倍率。10 年 1.34 倍) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 4,000 | 2.6% | 102 | 6 |
| 10 年後 中立 | 4,080 | 3.4% | 140 | 9 |
取り方:レトルト、中華ソース、業務用調理食品、外食の合算市場を約 4,000 億円と推定し、売上 102.2 億円からシェア約 2.6%。推定。食品事業の営業利益 6.4 億円は決算で開示(利益率 6.3%)。
不動産賃貸
新宿中村屋ビルのテナント賃貸と、武蔵工場の敷地の一部などの定期借地。
| 数量貸している面積の指数(今を 100) | 価格面積の指数 1 当たりの賃料(億円。賃料は物価に遅れてついていく) | 売上 | 営業利益 | |
|---|---|---|---|---|
| 今 2026/03 | 100 | 0.09 | 9 | 4 |
| 10 年後 中立 | 100 | 0.12 | 12 | 5 |
取り方:新宿中村屋ビルなどの賃貸。売上 9.1 億円、営業利益 4.3 億円(利益率 47%)は決算で開示。面積は指数で置いた。
リスクと懸念
コンビニ 1 社への依存
売上の 38% に当たる 143 億円をセブン-イレブン・ジャパンが占める。取引の条件や商品の入れ替えが変われば、売上が大きく動く。中華まんの棚は、コンビニ各社の自社商品とも競う。小麦、砂糖、卵、乳製品の価格は、国際市況と円安で振れる。
季節性と天候
中華まんは冬に売れる。暖冬だと売上が落ち、4〜6 月期には毎年大きな赤字が出る。2027 年 3 月期の第 1 四半期は 12 億円ほどの営業損失と報じられている。気候に左右される事業だ。コンビニ向けの値決めは、先方の仕入れ方針にも左右される。
原料と人件費の上昇
小麦、砂糖、油、物流費、賃金の上昇を、売値に移しきれない状況が続く。2026 年 5 月には 14 品目を値上げしたが、PB や安売りの業態に押され、値上げが通る範囲は限られる。基幹システムの更新は、移行の失敗で出荷が止まる危険も伴う。
構造改革の遅れ
神奈川工場の一部閉鎖や基幹システムの更新は、費用が先に出て、効果は後から現れる。会社の中計は 2031 年 3 月期に営業利益率 7.9% を目指すが、直近は 3.5%。計画が遅れれば、期待が剥落する。持ち合い株の評価が下がれば、純資産も減る。
持ち合い株と資産の価値
純資産の厚みの多くは、工場、賃貸ビル、持ち合い株だ。時価が簿価を下回れば、含み益は消える。売却に動く場合も、取引先との関係や税負担で動きにくい。売れない在庫や廃棄の増加は、季節商品の宿命でもある。
労働力と国内需要
人口の減少で国内の菓子の数量は増えない。工場の人手不足と賃金の上昇は、固定費を押し上げる。外食(Granna、Manna)の客数も、人件費と家賃に左右される。外食の閉店や撤退が出れば、減損の負担が出る。
今後の分かれ目
- 2027 年 3 月期の営業利益が 14 億円を超え、第 1 四半期の赤字幅が縮んだら
- 構造改革の効果が出始めたとみて、利益率の前提を上げ、やや楽観の確率を厚くする。
- セブン-イレブン・ジャパン向けの売上比率が 35% を下回り、他の売り先が増えたら
- 依存が和らぐとみて、quality の値決めの項を下げ、k を引き下げる。
- 暖冬や原料高で、中華まんの売上が 2 期続けて前の期を下回ったら
- 看板商品の力が落ちたとみて、悲観側の確率を上げる。
- 神奈川工場の閉鎖費用や基幹システムの更新費が計画を超えたら
- 財務の余裕が減るとみて、やや悲観の確率を上げ、純現金の評価を下げる。
- 中計の営業利益率 7.9%、ROE 8% の達成の見通しが明確になったら
- 稼ぐ力が資本コストに届くとみて、倍率の前提を引き上げる。
- 持ち合い株や不動産の売却、自社株買いなど、資産を株主に戻す動きが発表されたら
- 資産の評価が価格を決める局面に入るとみて、余った資産の戻り方を見直す。
見ておくもの
- 菓子事業の営業利益と中華まんの売上(四半期)
- セブン-イレブン・ジャパン向けの売上比率
- 営業利益率と中計の進み具合
- 純現金と運転資金の波(4〜6 月期の赤字幅)
- 配当と株主優待の方針
倍率と資本コストの決め方
菓子・食品・不動産賃貸の 3 つに分け、菓子と食品は市場(実質)× 当社のシェア × 物価並みの価格で売上を積んだ。中立の営業利益率は 4% で、過去 10 年の山(5% 台)を超えず、会社が掲げる 7.9% にも届かない水準に置いた。全社費用は今の約 24 億円から物価の分だけ増やして置いた。倍率は式(ROE が k を下回るので上限は 1÷k)の 7 割で置き、今の株価や過去の倍率には寄せていない。減価償却は今ある設備を物価で増やさず、全社費用のうち償却でない分だけ物価で増やした。配当や賃料は利益に入っているため、持ち合い株や不動産の時価は余った資産に足していない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.5→11.76 倍・やや楽観 PER 10.62→11.76 倍・中立 PER 8.75→11.76 倍)。
資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 0.5% = 8.0%。中東情勢や原料の高騰は k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.00% → 8.50%。