株譜
AI 銘柄分析 · 食料品 · 試作

林兼産業 2286

養殖魚の餌と黒豚・機能性素材を持つ下関の老舗。稼ぐ力は薄いが、還元の変化を映すと今の値段はわずかに安い

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,116 円91 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)868 円71 億円差 +28.5%
10 年後から見ると やや割安 価値 1,116 円91 億円 · 差 +28.5% · 期待の年率 +9.7%
期待の年率リターン(10 年)+9.7%資本コスト比 +1.7 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

林兼産業は、山口県下関に本社を置く飼料と食品の会社だ。ブリやウナギの養殖用の餌、豚や牛の配合飼料、霧島黒豚の豚肉、魚肉ソーセージ、エラスチンなどの機能性素材を手がける。筆者の結論は「適正とやや割安の境目」である。帳簿の純資産の半値ほどで買えるが、それは稼ぐ力が資本コストに届かないことの裏返しだ。

2026年3月期は営業利益13億円と過去最高に近い年だった。それでも売上高に対する営業利益率は3%に届かない。原料の穀物や魚粉、豚の相場に左右され、値段を決める力は弱い。次の期の会社の見通しは減益で、第1四半期は営業赤字だった。

強みは、養殖の餌で西日本の大口の養殖業者を押さえている点と、自社の農場から加工までを持つ黒豚の事業だ。新しい中期経営計画は配当性向30%以上と、政策保有株の縮減を掲げた。筆者は、株主への姿勢がようやく動き出したと見る。

10年後の中立でも、利益は今と同じくらいにとどまる。資本は積み上がるが、それを生かす事業の伸びが乏しい。持ち合い株を売って株主に戻す分を足しても、本質価値は今の時価総額を1割ほど上回るにとどまる。帳簿の安さほどの割安さは無い。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、帳簿の半値という安さに飛びつくべきではない会社だ。純資産の多くは、利益をあまり生まない工場と農場、そして持ち合いの株でできている。

筆者が見るのは、ならした年の稼ぐ力だ。営業利益は年10億円前後、純利益は持ち合い株の配当と持分法の利益を足して10億円前後が実力だろう。自己資本136億円に対して、ROEは資本コストの8.5%に届かない。ためた利益はその額ほどの価値を生まない。

救いは、経営が株主に現金を戻す方向へ舵を切ったことだ。持ち合い株を売り、配当を厚くすれば、資本が効率よく回る。ただし、その変化はまだ計画の段階にある。

オーナーとして持ち続けたい事業かと問われれば、筆者は迷う。養殖の餌には地味だが確かな強みがある。けれど、資本の多くは低い利回りに眠っている。今の値段は、その眠りが少し覚めることまで映している。今の値段との差は1割ほどで、安全域と呼ぶには薄い。

何で稼ぐ会社か

事業は飼料と食品の2本柱で、売上はほぼ半分ずつだ。利益の多くは飼料が稼ぐ。

飼料では、ブリやタイ、ウナギの養殖業者に餌を売る。魚の種類と成長の段階に合わせて魚粉や穀物を配合し、成績の良い餌を設計する。豚や牛、鶏の配合飼料も作る。原料は輸入のとうもろこしや大豆かす、魚粉で、相場が動けば数か月遅れで売値を改める。九州の大手のブリ養殖業者である兵殖が売上の1割を占める。自社でもウナギを育てて売っている。

食品では、鹿児島の自社農場で霧島黒豚を育て、処理と加工までを一貫で行う。魚肉ソーセージやかまぼこなどの練り製品、レトルト食品、介護食も作る。量は小さいが利益率の高いのが機能性素材で、魚のエラスチンなどを健康食品の会社に売る。米国の食品安全の認定(GRAS)も取った。

Umios(旧マルハニチロ)とは長い縁がある。売上の12%は同社向けで、互いに株を持ち合う。林兼産業が持つUmiosの株は24億円に上る。

売上の構成は年によって大きく動く。前の期には中国の貿易会社向けの取引が消え、飼料の売上が1割以上減った。利益で見ると、飼料が全社の6割、食品が4割ほどを稼ぎ、そこから本社の費用10億円余りを引くと、営業利益が残る。

優良さと弱いところ

優良さで言えば、この会社は薄い利ざやの商売をしている。飼料は原料の相場を売値に載せる仕組みで、1トンあたりの利ざやは小さい。食品の豚肉や練り製品も、量販店や大手の食品会社に値段を握られる。営業利益率は過去20年で3%を超えたことがほぼ無い。

それでも長く続いてきた理由はある。養殖の餌は、魚が育つ速さと死ぬ割合で成績が決まる。成績の良い餌を出す会社から、養殖業者は簡単に乗り換えない。西日本の養殖の現場に密着した支援も、大手の飼料会社との差になる。黒豚は自社の農場から持つことで、品質と供給を自分で守れる。

資本の使い方は改善の途上だ。借金を減らし、配当を増やし、持ち合い株も減らし始めた。新しい中期経営計画は投下資本の利益率5%以上を掲げる。裏返せば、今はそこに届いていない。経営は創業の縁を持つ中部の名を継ぎ、財団が筆頭株主だ。株主の声で急に変わる会社ではない。

筆者は、養殖の餌の強みは本物だが、全社の利益を押し上げるほど大きくはないと見る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

国内の配合飼料の需要は、畜産の頭数とともに緩やかに細る。農家の高齢化と廃業が続き、豚や牛を飼う戸数は減り続けている。1戸あたりの規模は大きくなるが、全体の量は増えない。

養殖の餌は事情が少し違う。天然の魚が取れなくなるほど、育てる魚の役割は大きくなる。ブリは海外への輸出が伸び、ウナギも高い値段が続く。一方で、主原料の魚粉は世界的に高く、魚粉を減らした餌の開発が勝負になる。夏の高水温や赤潮は、養殖業者の経営と餌の需要を一気に揺らす。

食肉と加工品は人口減で量が縮む。値上げは通りやすくなったが、量販店のプライベートブランドに押され、利ざやは広がりにくい。豚熱などの病気が出れば、自社の農場ごと処分を迫られる危うさもある。

筆者は、10年の数量は飼料も食品も今より少し減ると見る。値段は原料と物価の転嫁で物価並みに上がるが、それ以上は難しい。

競争相手は、飼料ではフィード・ワン、中部飼料、日清丸紅飼料といった大手で、規模は林兼産業の10倍以上ある。大手は工場の大きさで原料を安く仕入れる。林兼産業は養殖の現場への密着と、魚種ごとの細かい設計で勝負している。食品では、日本ハムなど大手の食肉会社が同じ量販店の棚を争う。

資本政策と M&A

株主への姿勢は、ここ数年で変わった。配当の総額は2025年3月期の2億円から、2026年3月期は3.5億円に増えた。次の期もさらに増える見通しだ。新しい中期経営計画は配当性向30%以上を掲げ、自己株も買ってきた。

いちばん大きいのは政策保有株の縮減だ。今は約42億円を持ち、純資産の3割にあたる。計画はこれを2割以下に減らすとし、クレハと福留ハムの株はすでに売った。最大の保有先は取引先のUmiosで、こちらを売るかが分かれ目になる。

大きな買収は無い。時価総額は70億円ほどと小さく、財団や取引先が株を持つので、外から買われる道は細い。PBRを1倍に近づける目標を、経営が本気で追うかを見たい。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

養殖の餌は、これから伸びる数少ない国内の食の市場だ。天然の魚が減り、ブリは海外の日本食ブームで輸出が伸びる。ウナギも完全養殖の技術が進めば、餌の需要は大きく増える。林兼産業は西日本の養殖の現場に深く入り込み、兵殖のような大口の顧客を持つ。魚粉を減らした餌の開発でも先を行く。

食品にも光がある。霧島黒豚はブランドとして定着し、値上げが通る。エラスチンなどの機能性素材は、米国の認定を得て海外の健康食品の会社へ広がる余地がある。利益率の高い素材が育てば、食品の利益率は5%に近づく。

資本の効率も上がる。持ち合い株を純資産の2割以下に減らせば、十数億円の現金が生まれる。配当性向30%以上と自社株買いを続ければ、PBRは1倍に向かう。経営がPBR1倍を目標に掲げたこと自体が変化の証だ。利益が20億円を超える年が続けば、今の時価総額は大きく割安になる。

しかも経営は、この利益を株主に戻すと約束し始めた。利益が伸び、資本が絞られれば、ROEは資本コストを超える。

慎重な見方

利益の源は、相場の波に乗った薄い利ざやだ。2026年3月期の好調は、原料の相場と転嫁のずれがたまたま有利に働いた面が大きい。会社自身が次の期の営業利益を2割以上減ると見込み、第1四半期は早くも赤字になった。

国内の畜産は縮み続ける。豚と牛を飼う農家が減れば、配合飼料の量は戻らない。養殖も夏の高水温や赤潮で一気に揺らぐ。大口の顧客の兵殖とUmiosで売上の2割を占め、片方を失えば痛手は大きい。前の期には中国向けの取引が消え、売上が1割以上減った。

食品は、量販店の安い商品と人口減に挟まれる。自社の農場で豚熱が出れば、全頭を処分する損が出る。

資本の使い方も遅い。持ち合い株を減らすと言っても、最大の保有先は大事な取引先のUmiosで、簡単には売れない。借金も80億円近くあり、金利が上がれば利払いが利益を削る。ROEが資本コストを下回る会社に、帳簿の値段は付かない。

配当を増やしても、利益の水準が変わらなければ、価値はほとんど増えない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方がやや強い。養殖の餌と黒豚には確かな強みがあるが、全社の利益率は長く3%に届かず、次の期も減益の見通しだ。株主への還元が厚くなる変化は本物だが、利益の水準を変えるほどではない。確率は中立を中心に、やや悲観をやや楽観より厚くした。同じ配合飼料の中部飼料・フィード・ワンと同じ形にそろえた。ただし帳簿の割安さは根拠にしない。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 1,721 円141 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 468 円38 億円)。 今の値に割り戻すと 1,116 円91 億円、今との差 +28.5%、 期待の年率 +9.7%(資本コスト 8.0%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 3,995 円326 億円 735 円60 億円 +444.9% +18.5% 331 円27 億円
やや楽観 20% 2,566 円210 億円 591 円48 億円 +263.7% +13.8% 631 円52 億円
中立 38% 1,801 円147 億円 486 円40 億円 +163.5% +10.2% 869 円71 億円
やや悲観 25% 844 円69 億円 380 円31 億円 +41.0% +3.5% 306 円25 億円
悲観 10% 332 円27 億円 184 円15 億円 −40.6% −5.1% 52 円4 億円
加重平均100% 1,721 円141 億円468 円38 億円 +152.2% +9.7% 2,189 円179 億円

今の株価時価総額 868 円71 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 7% 養殖の餌が伸び、持ち合いを解いて資本が回る 利益 22 億円 · PER 14.0 倍 · 株価時価総額 3,995 円326 億円

ブリの輸出とウナギの養殖が伸び、養魚用の餌の量は10年で1割増える。魚粉を減らした餌で成績を出し、九州と四国の大手の養殖業者を押さえる。畜産用は減るが、養魚用の伸びが上回る。

食品では、霧島黒豚のブランドが定着して値上げが通り、エラスチンなどの機能性素材が米国とアジアに広がる。食品の営業利益率は4.5%に上がる。

持ち合い株は計画どおり純資産の2割以下に減り、売った現金は配当と自社株買いに回る。ROEは資本コストをわずかに上回り、PBRは1倍に近づく。

借金も減り、金利の上昇は利益をほとんど削らない。純利益は20億円を超え、配当と自社株買いの額も今の数倍になる。

  • 飼料:数量 198(飼料の販売量(千トン、推定))× 価格 18(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 352 億円・営業利益 23 億円。養魚用の伸びで量 1.1 倍・単価は物価をやや上回る
  • 食品:数量 36.8(食品の販売量(千トン、推定))× 価格 88(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 325 億円・営業利益 15 億円。黒豚と機能性素材で利益率 4.5%

倍率:事業の純利益 21 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 10.3% が k 8.00% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 14.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 14.0 倍 + 余った現金(戻り方込み)9 億円。全体の PER 14.04 倍、時価総額 309 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:養殖の餌の伸びと機能性素材の育成が重なり、持ち合い株の売却も進む筋書き。全部がそろう確度は低い。

やや楽観 20% 利ざやが直近並みに残る 利益 15 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 2,566 円210 億円

飼料の量は横ばいを保つ。畜産用は農家の減少で細るが、養魚用の伸びで埋める。原料の相場は落ち着き、3か月ごとの改定で利ざやは直近並みに残る。

食品は黒豚と機能性素材の値上げが通り、練り製品の採算も改善する。食品の営業利益率は4%近くまで上がる。

本社の費用は物価並みに増えるが、全社の営業利益は今より少し多い水準に乗る。持ち合い株の縮減と配当性向30%以上は守られる。ROEは資本コストに少し届かないまま、利益はゆっくり積み上がる。

借金の利払いは金利の上昇で少し増えるが、持ち合い株の配当と持分法の利益がそれを補う。純利益は15億円ほどに乗る。

  • 飼料:数量 180(飼料の販売量(千トン、推定))× 価格 18(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 315 億円・営業利益 19 億円。量は横ばい・利益率 6%
  • 食品:数量 35.0(食品の販売量(千トン、推定))× 価格 87(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 305 億円・営業利益 12 億円。量は横ばい・利益率 3.8%

倍率:事業の純利益 15 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.8% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)9 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 192 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:飼料の利ざやが直近並みに残り、黒豚の値上げも通る筋書き。直近2年の利益の水準が続く形で、2割は置ける。

中立 38% 量は少し減り、利ざやは中央値へ 利益 10 億円 · PER 12.5 倍 · 株価時価総額 1,801 円147 億円

飼料の量は10年で5%ほど減る。畜産の農家が減り、養殖の伸びはそれを打ち消すほどではない。売値は原料と物価の転嫁で物価並みに上がり、利ざやは過去の中央値に戻る。飼料の営業利益率は5%台半ばに落ち着く。

食品も量は少し減る。黒豚と機能性素材が支えるが、加工品は量販店の安い商品に押される。食品の営業利益率は3%前後で、本社の費用は物価並みに増える。

全社の営業利益は今と同じ10億円台にとどまる。配当性向30%台の還元を続けても、利益の残りが資本に積み上がり、ROEは5%前後に下がる。持ち合い株の一部は売れるが、Umiosの株は残る。

  • 飼料:数量 171(飼料の販売量(千トン、推定))× 価格 17(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 295 億円・営業利益 16 億円。量 0.95 倍・単価は物価並み・利益率 5.5%
  • 食品:数量 33.3(食品の販売量(千トン、推定))× 価格 86(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 285 億円・営業利益 9 億円。量 0.95 倍・利益率 3.2%

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.5% が k 8.00% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 12.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.5 倍 + 余った現金(戻り方込み)9 億円。全体の PER 12.5 倍、時価総額 131 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:数量は飼料も食品も少し減り、利益率は過去の中央値に近い水準。過去20年の記録と会社の中計の数字に合う。

やや悲観 25% 畜産の縮小と養殖の不調で利ざやが細る 利益 5 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 844 円69 億円

国内の畜産が想定より早く縮み、畜産用の餌の量は1割以上減る。養殖も夏の高水温と赤潮で数年おきに不調が続き、大口の養殖業者が仕入れ先を分ける。飼料の利ざやは細り、営業利益率は5%を割る。

食品は練り製品と加工品の量が減り、黒豚も飼料と人件費の上昇を売値に載せきれない。食品の利益率は2%台にとどまる。本社の費用を削っても、全社の営業利益は今の半分以下になる。

配当は性向30%を守るが額は細り、借金の利払いが重くなる。資本は積み上がるが、それを生かす事業が無い。

持ち合い株の売却は計画より遅れ、Umiosの株も残る。経営は事業の立て直しを優先し、PBR1倍の目標は遠のく。

  • 飼料:数量 153(飼料の販売量(千トン、推定))× 価格 16(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 252 億円・営業利益 12 億円。量 0.85 倍・単価は物価に届かず・利益率 4.8%
  • 食品:数量 30.8(食品の販売量(千トン、推定))× 価格 82(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 253 億円・営業利益 6 億円。量 0.88 倍・利益率 2.3%

倍率:ROE 2.6% は k を大きく下回る。価値はこの筋書きの稼ぐ力(純利益 5.0 億÷k≒58 億)まで。上限 1÷k の 7.7 割の 9.0 倍とし、稼ぐ力の内側に置いた。余った現金は谷で食う分を見て 0.75 倍。

確率:畜産の縮小と養殖の不調が重なり、利ざやが細る筋書き。過去にも何度も起きた形なので、やや楽観より厚くした。

悲観 10% 大口の離反と豚熱で赤字に沈む 利益 −6 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 332 円27 億円

大口の顧客の兵殖が仕入れ先を大手の飼料会社に替え、Umios向けの取引も細る。鹿児島の農場で豚熱が出て、黒豚の飼育を一から立て直すことになる。原料の魚粉と穀物が急騰し、売値の改定が追いつかない年が続く。

飼料の利益率は3%に落ち、食品は損益ゼロに沈む。本社の費用が残り、全社は営業赤字になる。配当は大きく減り、借金の返済に現金が回る。

会社は清算されず、工場と農場と持ち合い株を抱えたまま続く。価値は、持ち合い株を税引き後で売れる分を中心にした、今の純資産の2割ほどにとどまる。

借金の利払いも重くのしかかり、持ち合い株の一部を売って返済に回す。

  • 飼料:数量 135(飼料の販売量(千トン、推定))× 価格 15(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 208 億円・営業利益 6 億円。量 0.75 倍・利益率 3%
  • 食品:数量 28.0(食品の販売量(千トン、推定))× 価格 77(1 トンあたりの売上(万円))→ 売上 215 億円・営業利益 0 億円。量 0.8 倍・損益ゼロ

倍率:赤字なので PBR で測る。今の自己資本 135.7 億に 0.20 倍を掛けた 27 億。稼ぐ力は無く、床は売れる資産(floor_assets_oku の内訳)から置いた。純有利子負債 43 億があるので、EV(時価総額+純負債)で見ても 70 億ほどで、工場・農場の価値を大きく上回らない。

確率:大口顧客の離反、豚熱、原料の急騰が重なり赤字に沈む筋書き。単独では起こりうるが、重なる確度は1割とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

飼料

ブリ・タイ・ウナギなど養殖魚の餌と、豚・牛・鶏の配合飼料。自社でウナギも育てて売る。兵殖など西日本の養殖業者が主な顧客。

数量飼料の販売量(千トン、推定)価格1 トンあたりの売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 180 13 232 15
10 年後 中立 171 17 295 16

取り方:販売量の開示は無いので推定。飼料セグメント売上 231.6 億を、養魚用(1 トン 20 万円前後)と畜産用(9 万円前後)の混ざった平均単価 12.9 万円で割り、約 18 万トンとした。中部飼料(308 万トン)の 6% ほどの規模。物価 3% は単価に入れた。

食品

霧島黒豚の生産から加工、魚肉ソーセージ・練り製品、レトルト、介護食、エラスチンなどの機能性素材。Umios(旧マルハニチロ)や量販店に売る。

数量食品の販売量(千トン、推定)価格1 トンあたりの売上(万円)売上営業利益
今 2026/03 35.0 64 224 9
10 年後 中立 33.3 86 285 9

取り方:販売量の開示は無いので推定。食品セグメント売上 224.2 億を、豚肉・練り製品・機能性素材の混ざった平均単価 1 トン 64 万円で割り、約 3.5 万トンとした。物価 3% は単価に入れた。

リスクと懸念

原料相場と転嫁のずれ

飼料の原料のとうもろこし・大豆かす・魚粉は輸入で、相場と円安で値段が動く。売値の改定は数か月遅れるので、急騰の年は利ざやが消える。魚粉は世界的に高く、養魚用の餌の採算を圧迫する。

大口顧客への依存

Umios(旧マルハニチロ)が売上の12%、ブリ養殖の兵殖が10%を占める。前の期には中国の貿易会社向け(前々期は15.6%)が消え、飼料の売上が1割以上減った。1社の離反が利益を大きく動かす。

家畜と養殖魚の病気

鹿児島の自社農場で豚熱が出れば、全頭の処分と出荷の停止を迫られる。養殖も夏の高水温・赤潮・魚病で成績が落ちれば、餌の需要と代金の回収が揺らぐ。

国内の畜産の縮小

農家の高齢化と廃業で、豚と牛の飼育戸数は減り続ける。配合飼料の国内の量は戻らず、残った大規模の農家は大手の飼料会社と値段を競わせる。

金利の上昇

有利子負債は約80億円ある。借り換えのたびに金利が上がれば、年に1億円近い利払いの増加が利益を削る。薄い利ざやの会社には重い。

持ち合いの解消が進まない

政策保有株の最大は取引先のUmiosで、売れば取引に響きかねない。計画の2割以下への縮減が遅れれば、資本の効率は上がらない。

今後の分かれ目

2027年3月期の営業利益が会社の見通し(10億円)を上回る
第1四半期の赤字は季節と一時的な相場のずれと見て、やや楽観の確率を少し上げる。
Umiosの株を売り、売却の現金を配当や自社株買いに回す
持ち合いの解消が本物と見て、余った現金の戻り方を 0.75 から 1.0 へ上げる。
兵殖など大口の養殖業者が仕入れ先を分ける
やや悲観と悲観に寄せ、飼料の利益率を下げる。
機能性素材の売上が海外で伸びる
食品の利益率の見通しを上げる。小さな素材が全社の利益率を変えるかを見る。
豚熱が九州で広がる
黒豚の事業の損と立て直しの期間を織り込み、悲観の確率を上げる。

見ておくもの

  • 飼料の利ざや(四半期の飼料セグメントの利益率)
  • 兵殖・Umios向けの売上比率
  • 政策保有株の残高と純資産に対する割合
  • 配当性向と自社株買い
  • 豚熱・赤潮・高水温の発生

倍率と資本コストの決め方

飼料は販売量(推定 18 万トン)× 1 トンの単価、食品は販売量(推定 3.5 万トン)× 単価で積み、物価 3% は単価に入れた。本社の費用も物価で増やした。k は基本 7.5% に quality +1.0% で 8.5%。中立の ROE 4.7% は k に届かないので PER の上限 1÷k(11.8 倍)の 8 割、強気は正当化 PER と下限の間、慎重側は稼ぐ力と売れる資産から置いた。持ち合い株は中計の縮減(純資産の 2 割以下)を超える分だけ余った現金として足した。今の PBR 0.5 倍・PER 5〜6 倍は使っていない。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.8→14.04 倍・やや楽観 PER 10→12.5 倍・中立 PER 9.4→12.5 倍)。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。基本7.5%に品質の調整+1.0%を足した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 8.50% → 8.00%。

同じ業種(食料品)の AI 分析

割安 太陽化学2902 健康素材と乳化剤で稼ぐ財務の堅い会社。純現金も厚く、10年の本質価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +61.0% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 イフジ産業2924 液卵の調達力で数量を伸ばす堅実な会社。足元の利益は卵価に支えられ、10年の価値はやや上回る 本質価値との差 +56.4% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 和弘食品2813 ラーメンスープの北米工場が利益の7割を稼ぐ。顧客が偏る危うさを差し引いても、値段は低い 本質価値との差 +48.6% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 塩水港精糖2112 砂糖業界の再編で利益率が戻った小さな老舗。最高益の一部は一過性だが、時価総額に匹敵する株の保有を考えると、今の値段はやや安い 本質価値との差 +48.2% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 AFC-HDアムスライフサイエンス2927 サプリの受託製造が稼ぎ頭、百貨店や観光は重荷。借金は重いが、中立でも今の値段をやや上回る 本質価値との差 +42.7% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 ケンコーマヨネーズ2915 利益が谷に近く、純現金が時価総額の3割強ある。堀は厚くないが、今の値段は事業の稼ぐ力を下回る 本質価値との差 +37.3% · 10 年 割安(年 +10.5%) やや割安 シノブフーズ2903 ファミリーマート向けが半分のおにぎり・弁当工場。利益率は低いが借金はなく、中立で見て今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 あじかん2907 卵焼・干瓢など業務用食材とごぼう茶の会社。利益が薄く、堀も浅く、10年で見ても適正に近い 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 佐藤食品工業2814 粉末茶エキスの専業。時価総額に迫る現金と保有株が下値を支え、10年の価値は今とほぼ同じ 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 プレミアムウォーターホールディングス2588 宅配水で首位の規模と長期契約は強いが、獲得コストを毎年投じる構造と薄い自己資本を見ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 エスフーズ2292 薄い利益率の肉の商売に、米国の新工場という賭けが乗る。本質価値と今の値段はほぼ釣り合う 本質価値との差 +11.2% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 森永製菓2201 値上げは通るが、10 年の伸びは物価並みにとどまる。今の値段は、本質価値とほぼ釣り合っている 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 フィード・ワン2060 牛・豚・鶏と養殖魚の餌を作る国内2位の薄利メーカー。利益は山にあり、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ファーマフーズ2929 育毛剤「ニューモ」の通販が稼ぎ頭。広告を絞って利益は戻ったが、顧客は減り、新工場の借入が重い 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 サントリー食品インターナショナル2587 欧州・APACの成長と本業の地味な強さはあるが、親子上場の宿題と新しく投じるお金の稼ぎの薄れを見ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アリアケジャパン2815 業務用エキスの堀は厚く現金も潤沢だが、利益の伸びが中程度で今の値段はやや高い 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 アサヒグループホールディングス2502 国内ビール首位も縮む内需、稼ぐのは欧州・豪州。サイバー攻撃で凹んだ利益で見ても、借金とのれんの重さを織り込むとやや割高 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 理研ビタミン4526 国内は縮む市場の首位、伸びしろは乳化剤と海外。中立の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 丸大食品2288 構造改革で赤字は脱したが、薄い利益と原料相場の振れは残る。今の値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ミヨシ油脂4404 資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに届かない。値段はやや高い 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 カンロ2216 飴で首位、グミで急伸した無借金の優良会社。ただしグミの供給過剰と三菱商事頼みを織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日清食品ホールディングス2897 減益直後の今の値段は、強いブランドの今の利益がそのまま残ると見ても、ほぼ適正 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ピックルスホールディングス2935 浅漬・キムチの最大手。純現金は厚いが、稼ぐ力は低く、今の値段は10年の価値をやや上回る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 日清製粉グループ本社2002 輸入小麦と政府売渡価格に縛られる薄利の製粉首位、稼ぐ力は米豪の製粉と酵母・中食に移る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 日本たばこ産業2914 紙巻は減っても税と加熱式が利益を支える国内、海外たばこが稼ぎの9割を担う構図 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 伊藤園2593 緑茶の王者だが稼ぐ力は薄い。減損後の回復を織り込んでも、今の値段にはやや割高感が残る 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ライフドリンク カンパニー2585 PB飲料の受託で急成長する優良な量産メーカーだが、堀の薄さと投資・買収の重さを見ると、今の値段は成功を先取りしすぎている 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フジ日本2114 砂糖の老舗が、イヌリンの会社に変わりつつある。成長は本物だが、砂糖の利益率は山に近く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 森永乳業2264 ビフィズス菌と海外の素材事業が利益を押し上げるが、国内乳業の薄い利益が重く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −5.3% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 東洋水産2875 米国の高い利益率は本物だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れると見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 株式会社ヤクルト本社2267 国内はヤクルトレディ減少で伸び悩むが、海外の乳酸菌飲料拡大と総還元70%方針で10年では今の値段を上回る 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 株式会社ニチレイ2871 冷凍食品と冷蔵倉庫の二冠は崩れにくいが、薄い利益率と重い投資を考えると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ニップン2001 国内2位の製粉会社。稼ぐ力は伸びるが資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 雪印メグミルク2270 薄利の乳業が、政策保有株の売却益で利益を大きく見せている。事業の稼ぐ力に比べ、今の値段はやや高い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +4.8%) やや割高 日清オイリオグループ2602 食用油の国内大手。特殊油脂は伸びるが、資本コストを下回る薄利が続く。今の値段は割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 第一屋製パン2215 パンの稼ぎは薄く、利益の柱は工場跡地の地代。無配が続き、現金は株主に戻らない 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 カルビー2229 首位ブランドは強いが、利益率は3年続けて低下。10年の見立てでは今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 井村屋グループ2209 あずきバーの独自性は本物だが、利益率は過去最高の高みにある。10年では物価の伸びを超えにくく、やや割高 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 亀田製菓2220 国内米菓の首位と北米の買収に二本立てで賭けるが、まだ稼ぎは薄い。10年で見ても今の値段は妥当な水準 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エバラ食品工業2819 焼肉のたれ首位の堅い小粒株。純現金は厚いが戻らず、利益率も低く、本質価値は今よりやや低い 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 昭和産業2004 製粉・製油とも国内3位、利益率3%台の薄い原料加工業。数量は細り、本質価値は今の値段を2割強下回る 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日和産業2055 西日本の独立系の飼料会社。現金は厚いが利ざやが薄く、資本の稼ぎが低いので割高寄り 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 明治ホールディングス2269 乳製品・菓子と医薬を持つ大手。中国子会社の減損で沈んだ利益の回復を株価が先に織り込んでおり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 日本ハム2282 食肉の好況で利益は過去最高。だが相場は戻る前提で見ると、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 六甲バター2266 家庭用プロセスチーズ首位の専業。看板は強いが利益率が薄く、稼ぎが資本コストに届かない分、今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 カゴメ2811 ケチャップと野菜飲料の国内の顔に、米国のトマト加工が乗った。だが利益は薄く、10 年で見れば今の値段は先を行きすぎている 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 わらべや日洋ホールディングス2918 セブン-イレブン専用の中食工場。堅実だが利益率3%の事業で、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 中部飼料2053 今の利益は原料相場の追い風で山にある。稼ぐ力は資本コストに届かず、10 年で見ると割高寄りだ。 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 湖池屋2226 芋と値上げの綱引きに勝てば伸びるが、利益の厚みに比べて今の時価総額は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ウェルネオシュガー2117 国内の砂糖で約3割を持つ第2位。統合の効果で利益は出たが、縮む市場と薄い値決め力を考えると今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 B-R サーティワン アイスクリーム2268 加盟店に商品を卸してロイヤリティを取る身軽な会社。4 年連続で最高益だが利益率の伸びは止まりつつあり、今の値段は先の成長まで払っている 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 江崎グリコ2206 稼ぎ頭は海外に移り、国内の穴は埋まりきらない。10 年先を見ても今の値段にはやや割高感が残る 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 キユーピー2809 マヨネーズの堀と海外の成長は本物だが、利益率が薄く、本質価値は今の時価総額を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 DM三井製糖2109 国内首位の精製糖は、縮む市場で薄い加工マージンを守る商売だ。直近の利益は山に近く、今の値段は割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 株式会社J-オイルミルズ2613 食用油の国内2強の一角。原料高を価格に通せず利益が薄い成熟事業で、今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 伊藤ハム米久ホールディングス2296 売上1兆円でも利益率は2%台。稼ぐ力に対して今の値段は前期の好調を織り込みすぎで、割高とみる 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 紀文食品2933 練り物の最大手だが薄利で、原料高に利益が振り回される。今の値段はやや高い 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 キリンホールディングス2503 小売シェア首位を奪還したビールより、協和キリンとヘルスサイエンスの利益成長が本質価値を支える構図 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 不二製油2607 カカオ高に助けられた油脂の稼ぎを、赤字のブラマーと重い借金が打ち消す。成長の期待が先に値段へ入った素材メーカー 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 デルソーレ2876 ピザとナンの生地で外食の厨房を支える堅い会社だが、稼ぐ力は資本コストに届かず今の値段はやや高い 本質価値との差 −27.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ダイドーグループホールディングス2590 自販機の再建は途上で、海外の稼ぎも為替の波に洗われる。10年後の利益を現実的に置くと、今の値段は先取りしすぎに見える 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 日本食品化工2892 三菱商事傘下のでんぷん・水あめ大手。薄利でROEが資本コストに届かず、今の値段は高い 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 大冷2883 工場を持たない冷凍食品の問屋。利益は薄く、現金は厚いが、オーナーの手の内にある 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 柿安本店2294 松阪牛ブランドと百貨店の惣菜を持つ堅い会社。ただ店は減り利益は細り、今の値段は現金に守られている 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 やまみ2820 豆腐で国内2位の効率の良さは本物だが、利益率が山にある今の姿を10年先まで伸ばしても、正当化できる値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 キッコーマン2801 しょうゆの顔をした海外卸売会社。国内は守り、海外しょうゆと米卸JFCの二本柱が成長を担うが、堀は深くても今の値段は割高 本質価値との差 −32.1% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ヱスビー食品2805 香辛料で半分を握る堅い会社だが、伸びが乏しく利益の質も並み。今の値段は 10 年の稼ぎに対して高く、割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 山崎製パン2212 値上げは通るが、還元後に積み上がる自己資本で ROE は 7% 台半ばにとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ブルボン2208 ロングセラーの菓子で堅実に稼ぐが、利益率は薄く、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −32.9% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 プリマハム2281 利益率2%の加工肉会社で、資本コストを上回る稼ぎが見えない。今の値段は割高に傾く 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 寿スピリッツ2222 観光土産という強い稼ぎ場を持つが、ROE 25%超を前提にした今の値段は先まで織り込みすぎで割高 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 鳥越製粉2009 薄利の小麦粉屋が抱える厚い資産。利益は配当に回るが、10年で見ると割高と見る 本質価値との差 −36.8% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 日東富士製粉2003 三菱商事が 67% を持つ製粉大手の末席。薄利で設備が古く、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高い 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社meito2207 持ち株が時価総額の大半を支える会社。本業は薄利のままで、10年で見ると今の値段は割高(持ち株の含み益は足していない) 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 なとり2922 チーズ鱈で知られるおつまみの老舗。堅実だが利益率4%台・ROE5%前後で、今の値段は割高 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 仙波糖化工業2916 カラメルと粉末素材で堅実に稼ぐ老舗。資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 岩塚製菓2221 米菓の老舗だが、利益の大半は香港上場の旺旺からの配当。本業は薄利で、今の値段は割高 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 かどや製油2612 ごま油の国内首位と北米の堀は本物だが、利益に対して今の値段は重い。TOB の期待を除けば割高 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 味の素2802 ABF とうま味の堀は本物だが、今の PER 約 37 倍は利益ベースの正当化 PER(19 倍前後)を大きく超え、割高 本質価値との差 −41.4% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 JFLAホールディングス3069 乳製品と調味料を作る薄利の食品グループ。再生の途上で借金が重く、稼ぎに対して今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −41.9% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 はごろもフーズ2831 ツナ缶の首位ブランドは強いが、利益率が薄く、国内の数量は先細る。ためた持ち合い株の含み益を除くと稼ぐ力は小さく、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 中村屋2204 中華まんとカリーの老舗。ブランドは強いが、売上の 4 割近くがコンビニ 1 社で、利益率は薄い。立て直しは進むが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 日本甜菜製糖2108 北海道のてん菜糖を担う老舗。砂糖は赤字で、売却益を除く利益は年 12 億円ほど。今の値段は大きく割高 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ハウス食品グループ本社2810 カレー首位のブランドは本物だが、稼ぐ力に対して値段が高く、利益ベースの本質価値は今の半分ほど 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 日東ベスト2877 業務用冷凍食品と日配食品の薄利メーカー。利益率の回復が見えるまで、今の値段はやや高い 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 サトウ食品2923 パックご飯と餅で首位級だが、稼ぎは資本コストに届きにくく、今の値段は先回りしすぎで割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ロック・フィールド2910 高級惣菜の看板は強いが、利益率が低く、厚い現金も株主に戻りにくい。稼ぐ力に対し今の値段は割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブルドックソース2804 ソース首位級の老舗だが稼ぐ力は薄く、純資産並みの今の値段でも本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 フジッコ2908 ふじっ子煮の堀は本物だが、営業利益率 2% 台・ROE 2% の食品会社で、純現金を足しても割高 本質価値との差 −47.5% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ユタカフーズ2806 東洋水産の受託工場。資産は厚いが、新工場の償却で稼ぐ力が細り、割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 モロゾフ2217 百貨店ギフトのブランドは本物だが、利益は谷底にある。回復を先に織り込んだ今の値段は、10年の稼ぐ力を大きく上回る 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 イートアンドホールディングス2882 冷凍餃子の首位は本物だが、計画の成功を先に織り込んだ値段。割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス2579 黒字へ戻る道は見えたが、薄い利益率と本社頼みの構造を考えると割高 本質価値との差 −50.7% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ヨシムラ・フード・ホールディングス2884 中小食品会社を束ねる買収型の持株会社。借金が重く、利益の質は見た目より弱い 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 旭松食品2911 高野豆腐の首位だが買い手は高齢の世帯に偏り、稼ぐ力は資本コストの 3 分の 1 で今の値段は高い 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 株式会社オカムラ食品工業2938 サーモンの垂直統合は本物だが、10 年の利益では今の時価総額を支えきれず、大きく割高と見る 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 マルタイ2919 九州の棒ラーメン専業。看板商品は伸びるが全体は薄利で、今の値段は10年の稼ぎに比べ高い 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 大森屋2917 おにぎりと食卓の海苔の中堅。原料の不作で在庫と借入が膨らみ、利益率は0〜4%。値決めの力が弱く、稼ぎは資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −55.5% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ダイショー2816 鍋スープと焼肉のたれの専業。堅実だが稼ぐ力は薄く、資産の割に割高 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 ヒガシマル2058 エビの餌で稼ぐ鹿児島の会社。飼料は堅いが、麺の不振と重い借入が稼ぎを食い、価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −59.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 不二家2211 洋菓子店の縮小と海外投資の重さで利益が伸びにくく、今の値段は割高。親会社の存在だけが下支え 本質価値との差 −59.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 石井食品2894 ミートボールの看板は強いが利益は薄く、今の値段は稼ぐ力をかなり上回っている 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ユーグレナ2931 通販の健康食品で黒字体質を築いたが、稼ぎの半分近くは少数株主と税に流れ、燃料の夢を織り込んだ値段は割高 本質価値との差 −60.4% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 篠崎屋2926 豆腐の直営 30 店で細く稼ぐ小さな SPA。黒字は戻ったが、利益の薄さに対して今の値段は高い 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 一正蒲鉾2904 かまぼこ最大手級だが、稼ぐ力は細い。資産の割に利益が小さく、割高に出る 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 サッポロホールディングス株式会社2501 恵比寿を手放し酒類に絞るサッポロ、株価は売却益の先取りでもう買われ過ぎだと筆者は見る 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 北海道コカ・コーラボトリング2573 道内 4 万台の自販機を持つ堅実な地域ボトラーだが、稼ぐ力に比べて今の値段は先を行きすぎている 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 ピエトロ2818 ドレッシングで知られる福岡の食品会社。看板商品は強いが、外食と共通費が利益を食い、今の時価総額に見合う稼ぎはまだ見えない 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.6%) 割高 ユニカフェ2597 UCCグループのコーヒー受託・加工会社。利益は戻ったが値決めが弱く、10年で稼ぐ力は伸びず、今の値段は明らかに高い 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 キーコーヒー2594 コーヒーの老舗だが利益が薄く、値上げで一息ついた今の値段は先を織り込みすぎている。割高 本質価値との差 −72.9% · 10 年 割高(年 −6.1%) 割高 日糧製パン2218 北海道の地場の製パン。棚は守れても値上げが追いつかず、利益率は1%前後で資本コストに遠く割高 本質価値との差 −74.7% · 10 年 割高(年 −6.1%) 割高 セイヒョー2872 新潟の小さなアイス工場が富山の工場を得て、大手の受託で伸びる。だが利益率は2%台で借金も増え、今の値段は高い 本質価値との差 −77.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 滝沢ハム2293 栃木の老舗ハム会社。売上は266億円あるが利益はほぼ出ず、資本コストに届かない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 福留ハム2291 広島のハム・食肉の会社。8期続けて営業赤字で、借入は自己資本の1.5倍。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.2%) 割高 コモ2224 ロングライフパン専業の小さな会社。利益が薄いのに値段が先走り、10年の価値は今の時価総額を大きく割る 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −15.5%)

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読んだ資料

  1. 林兼産業 2026年3月期 決算短信
  2. 林兼産業 有価証券報告書テキスト(FY2026、edinetdb)
  3. 林兼産業 中期経営計画(edinetdb)

分析日 2026-10-20