株譜
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味の素 2802

ABF とうま味の堀は本物だが、今の PER 約 37 倍は利益ベースの正当化 PER(19 倍前後)を大きく超え、割高

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,955 円2.81 兆円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)5,046 円4.80 兆円差 −41.4%
10 年後から見ると 割高 価値 2,955 円2.81 兆円 · 差 −41.4% · 期待の年率 +1.2%
期待の年率リターン(10 年)+1.2%資本コスト比 −6.3 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

味の素はうま味調味料「味の素」とほんだし・クノールなどの加工食品を中核に、タイ・ブラジル・インドネシアなど新興国で現地生産・現地化によって海外売上比率を6割超まで高めてきた食品会社である。だが利益の主役は静かに移り変わっている。うま味研究から生まれた樹脂制御技術が転じた半導体パッケージ基板の絶縁材料ABF(味の素ビルドアップフィルム)はCPU・GPU向けでほぼ世界シェア100%を握り、AIデータセンター向け先端パッケージング需要を一身に受けている。さらに2023年の米Forge Biologics買収などでバイオ医薬品・遺伝子治療薬のCDMO(受託製造)にも資本を投じ、ヘルスケア等セグメントは全社事業利益の3割を超える規模に育った。

一方で冷凍食品は国内餃子の競争激化と北米工場(ヘイワード)の売却を伴う構造改革の途上にあり、調味料・食品に比べて収益性が低いままである。ここでは調味料・食品と冷凍食品を販売トン数 × 1kg の単価、ヘルスケア等を実質の市場 × シェアで 10 年先まで積み上げ、価格は物価 3% の名目で上げ、その時点の利益に、資本コスト 7.5%(基本の 7.5%、quality は 0)の利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) の 9 割前後を掛けた。自己資本を「今+純利益−還元」で流すと中立の ROE は 10 年後 14% 前後で、今の利益はそのまま残り、ABF とブランドを強い堀として新しく投じるお金の稼ぎも資本コストを超える分の 3 分の 2 が残ると見て、正当化 PER は 19 倍、値上げの力と数量の伸びがそろうので中立はその 9 割の 17.1 倍に置いた。中立の時価総額は 10 年後に今の約 0.85 倍にとどまり、還元を足して資本コスト 7.5% で割り引いた本質価値は今の値段より 5 割弱低い「割高」に出た。今の PER 約 37 倍・PBR 約 6.5 倍を正当化するには、ABF と CDMO の成長が楽観を超える速度で続くことが必要という計算になる。食品会社としての守りの顔と、半導体・バイオ医薬会社としての攻めの顔が同じ株価に同時に織り込まれている点が、この会社を評価する難しさであり面白さでもある。

バリュー投資の観点から

オーナー利益の面では、調味料・食品事業は再投資負担が比較的軽く、現地生産網という既に築いた資産から安定したキャッシュを生み続ける性質を持つ。これに対してABF・CDMOという成長事業は、半導体の次世代パッケージ技術やバイオ医薬品の生産設備への再投資負担が今後も重く続く見込みで、見た目の純利益がそのまま株主の手元に残るわけではない点に注意が要る。

堀の幅と持続については、タイ・ブラジルなどでの現地化した調味料事業の堀は厚く長持ちしやすいと評価できる一方、ABFの堀は技術的には強いが、ガラスコア基板という代替技術の登場次第で10年という期間の中では崩れる可能性がある「他社の技術進化に従属する堀」という性質を持つ。CDMO事業は規模が小さく、まだ堀と呼べる段階にはない。3つの異なる堀の強さを束ねて1つの会社として評価する難しさがあり、「10年後の収益を自信を持って予測できるか」という一次審査では、調味料事業は合格しやすいが、ヘルスケア等は確信度を下げざるを得ない。

経営の資本配分については、中期経営計画を廃止して無形資産投資型の長期目標に転換した点は、短期の数字に追われない規律を評価できる一方、CDMO領域の買収が成功するかどうかはまだ判断できない。安全域という最後の判断軸では、現在のPER約37倍・PBR約6.5倍という値段は、ABFとCDMOの成長が食品事業の守りの堅さを補って余りある前提に立っており、バリュー投資の観点では、食品事業の価値だけを見れば割高、ヘルスケア等の成長を相当に信じられるなら妥当、という二段構えの判断になる。

何で稼ぐ会社か

事業は3つのセグメントに分かれる。中核の調味料・食品(売上の約6割)は、うま味調味料「味の素」、风味調味料「ほんだし」、スープ「クノール」などの家庭用・業務用食品で、海外売上比率が6割を超え、タイで約8割、ブラジルで約7割、インドネシアで約5割という高いシェアを現地生産・現地化戦略で築いてきた。1960年代からタイ・フィリピン・マレーシア・ペルー・ブラジルに相次いで工場を建て、「相手が感じるおいしさを再現する」という考え方で、ナイジェリアを含むアフリカでも独自の味付けの調味料を展開している。

冷凍食品(売上の約2割)は国内の餃子・米飯などの家庭用冷凍食品と北米の業務用冷凍食品からなるが、国内は競合(ニチレイなど)との価格競争と人口減、北米は採算の悪化に直面し、ヘイワード工場の売却や主力品の立て直しを含む構造改革が続いている。

ヘルスケア等(売上の約2割、事業利益では3割超)は、うま味研究から派生したアミノサイエンス(アミノ酸科学)を核に、半導体パッケージ基板の絶縁材料ABF(CPU・GPU向けでほぼ世界シェア100%)、バイオ医薬品・遺伝子治療薬のCDMO(受託製造、2023年に米Forge Biologics Holdingsを約828億円で買収)、化粧品・健康食品向けの機能性素材を含む。この3つ目の柱が、AIデータセンター投資とバイオ医薬品市場の拡大という2つの外部の波に乗って、全社の成長と利益率の押し上げ役になっている。

優良さと弱いところ

調味料・食品の堀は、現地の味覚に合わせた製品開発(おいしさのローカライズ)と60年以上かけて築いた現地生産網・ブランド認知にある。タイ・ブラジル・インドネシアでの高いシェアは簡単に奪われるものではなく、価格決定力も相対的に強い。一方で国内の調味料市場は人口減とPBシフトの逆風に直面し、成長の主役ではなくなっている。

ABF事業の堀はさらに際立っている。半導体パッケージの絶縁材料として1999年の商業化以来、ほぼ独占的なシェアを維持しており、顧客(半導体パッケージ基板メーカー)の生産ラインに深く組み込まれているためスイッチングコストが高い。この技術はうま味研究由来の分子設計・樹脂制御の蓄積から生まれたもので、他の食品会社には再現しにくい。弱点は、半導体投資サイクルそのものに業績が連動する点と、将来の基板技術(ガラスコア基板など)への転換でABFの地位が脅かされるリスクを抱える点である。

CDMO事業はまだ発展途上で、M&Aによる規模拡大の最中にあり、統合効率とバイオ医薬品市場の需要変動をどう乗り越えるかが問われる。全社のROEは17.5%(2026年3月期)まで改善したが、これはヘルスケア等の高収益化と一部の資産売却益の影響を含み、調味料・食品単体の資本効率は海外比率の高い食品会社として中位(12〜15%程度)にとどまる。経営は中期経営計画を廃止し「中期ASV経営2030」という無形資産投資型の長期目標に転換しており、短期の数値目標よりも技術・人財・顧客・組織資産への投資を優先する姿勢を強めている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

調味料・加工食品の国内市場は人口減で緩やかに縮小する一方、原材料高を背景にした値上げが店頭価格を押し上げており、ブランド力のある会社ほど値上げが通りやすい。味の素は家庭用うま味調味料で寡占的な地位を持つが、国内だけでは成長できない構造は変わらない。海外(ASEAN・中南米・アフリカ)は人口増と中間層拡大が続き、現地生産を持つ味の素・キッコーマンが相対的に有利な立場にある。

ヘルスケア等の環境はこれとは全く異なる力学で動く。ABFが属する半導体製造装置・材料業界は、AIデータセンター向けの先端ロジック・HBM投資がWFE(ウェハー製造装置)市場を押し上げているのと同じ波に乗っており、2025年以降のAI投資ブームが先端パッケージング(ABFを使う工程)の需要を押し上げている。ただしこの業界は東京エレクトロンの分析でも触れたとおり、2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックで需要が数十%単位で消える循環を繰り返してきた業界であり、ABFもその循環から無縁ではない。さらに次世代の半導体パッケージ基板として「ガラスコア基板」への移行が技術的に検討されており、これが実用化されればABFの独占的地位そのものが構造的に脅かされる可能性がある。

CDMO・バイオ医薬品業界は、遺伝子治療薬・抗体医薬の製造需要が世界的に拡大している成長市場だが、個別のパイプライン(薬の開発計画)の成否に業績が左右されやすく、大手製薬会社の生産戦略(自社生産か外部委託か)の変化にも影響される。味の素はまだこの業界で規模の小さいプレーヤーであり、Lonza・Catalent(現Novo Nordisk系)といった大手CDMOとの競争にどこまで食い込めるかが今後10年の論点になる。

資本政策と M&A

株主還元は総還元性向50%以上を方針とし、累進配当(業績悪化時も減配しない)に加え、事業環境に応じて機動的な自社株買いを実施する。2025年には800億円規模の自社株買いを実施し、経営陣は自社株買いを事業投資やM&Aと並ぶ「資本の使い道の一つ」と位置づけている。

M&Aは、調味料・食品では買収型ではなく現地生産・現地法人の積み上げ(オーガニック展開)が中心だったのに対し、ヘルスケア等では2013年の米アルテア・テクノロジーズ買収(約160億円)、2023年の米Forge Biologics Holdings買収(約828億円)とバイオ医薬品CDMO領域への買収を積極化している。買う側としての実績はまだ評価の途中で、買収したCDMO事業の統合効率とのれんの減損リスクが今後の論点になる。冷凍食品では逆に北米工場(ヘイワード)の売却など事業の整理(売る側)も進めており、資本配分の軸を調味料・食品の現地化とヘルスケア等の成長投資に絞り込む方向にある。買われる側(TOBの対象)としての可能性は、食品セクターの中では相対的に低いとkabufuのモデルも示している。

株主優待は、100株で500円、200株で2千円、1,000株以上で4千円〜の自社グループ製品(年1回)。年4.1億円と見込む(会社の開示。2026年3月期の貸借対照表の株主優待引当金が4.1億円(前期3.6億円)で、年1回の贈呈の費用はこの額に近い。受け取る約14万人(有報の所有者別状況)で割ると1人あたり約2.9千円)。優待は株主が受け取る現物の還元なので、10年の還元に年額×10年を、中立・やや楽観・楽観1.0、やや悲観0.75、悲観0.5の係数で足した(費用は販管費として利益から引き済みで、自己資本の流れには入れない)。年額は推定で、株主数の開示と優待条件から出した(2倍程度のずれはありうる)。

点検済み:中立の営業利益率13.7%が会社予想(27・28年3月期10.6%)と過去最高(12.6%)を超え、ヘルスケアが今の17.8%から20%へ上がる前提だったため、18%に置き直した(全社13.0%。売上が2.6倍の構成の変化は残す)。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

ABFはAIデータセンター向け先端パッケージングに不可欠な材料であり、ほぼ100%のシェアを独占的に握っている。AI半導体投資は序盤にすぎず、2nm世代・先進パッケージングへの移行が進むほど、より多層・高性能な絶縁材料が必要になり、ABFの単価そのものが上がる余地がある。半導体製造装置の分野で東京エレクトロンがコータデベロッパで9割シェアを握り高い評価を受けているのと同じ構図が、材料の分野でも成立しつつある。

CDMO事業は2023年のForge Biologics買収で遺伝子治療薬という高成長分野に本格参入し、バイオ医薬品市場全体が今後10年で拡大する波に乗ることができる。製薬会社が生産を外部委託する流れ(アウトソーシング比率の上昇)は構造的な追い風であり、味の素の強みであるアミノ酸・発酵技術の蓄積は培養工程の効率化に転用できる。

調味料・食品事業も、タイ・ブラジル・インドネシアでの高シェアを土台に、ASEAN・アフリカの人口増と中間層拡大を取り込み続けられる。現地生産拠点の増設が計画されており、海外売上比率はさらに高まる方向にある。総還元性向50%以上の方針のもとで自社株買いも続き、食品事業の安定したキャッシュフローがヘルスケア等の成長投資を支える「二刀流」の構図が今後も強まり、全社のROEは20%台で定着していく。

慎重な見方

ABFの独占的なシェアは、裏を返せば「次世代基板技術に取り残されれば一気に崩れる」という脆さと表裏一体である。半導体パッケージ基板の次世代候補として検討されているガラスコア基板が実用化すれば、ABFが前提としてきた有機基板の構造そのものが変わり、現在の独占的地位は数年で失われる可能性がある。半導体投資サイクルは東京エレクトロンの分析で見たとおり2〜4年で山と谷を繰り返しており、AI投資ブームが一服すればABFの需要も急速に縮む。

CDMO事業はまだ規模が小さく、Lonza・Catalentのような大手との競争で価格決定力を持てていない。Forge Biologicsのような買収は、バイオ医薬品のパイプラインの成否という味の素が直接コントロールできない要素に収益が左右され、のれんの減損リスクも抱える。食品会社が本業と全く異なる半導体材料・遺伝子治療薬CDMOという2つの専門性の高い事業を同時に経営する複雑性そのものが、経営資源の分散とガバナンスの難しさを生む。

調味料・食品も国内では人口減とPBシフトの逆風が続き、海外事業も現地の競合(ネスレ・ユニリーバや地場メーカー)との競争、現地通貨の下落リスクを抱える。冷凍食品は国内外ともに構造改革の途中であり、立て直しが失敗すれば追加のリストラ費用が発生する。現在のPER約37倍・PBR約6.5倍という値段は、ABF・CDMOの成長が途切れないことを前提にした値段であり、どちらか一方でも想定より弱ければ、倍率の圧縮だけで株価が大きく下がる構造にある。

どちらに重みを置いたか

食品事業の堀の厚さと安定性については慎重な見方も強気の見方もほぼ一致しており、争点はほとんどがABFとCDMOという2つの成長事業の持続性に集約される。ABFの技術的な優位は本物だが、次世代基板技術への移行リスクという「いつ崩れるか分からない堀」である点は無視できず、半導体サイクルそのものの循環性も東京エレクトロンの分析と同様に重く見るべきである。本質価値の計算では、資本コストを 7.5% とし、強い堀として利益ベースの正当化 PER の 9 割に置いても、中立の時価総額は 10 年後に今の約 0.85 倍にとどまり、割り引くと今の値段を上回るのは楽観に近い筋書きだけという結果になった(総合で割高、−48%)。これは食品事業の価値を否定するものではなく、現在の株価がABF・CDMOの成長をかなり強く織り込んでいることを示している。確率は中立に最も重みを置きつつ、ABF の構造的リスクと CDMO の実行リスクを資本コストでなく確率で表すため、悲観を 10 年 13% と厚めに置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 4,775 円4.55 兆円(+ 配当配当と自社株買いの合計 917 円8,726 億円)。 今の値に割り戻すと 2,955 円2.81 兆円、今との差 −41.4%、 期待の年率 +1.2%(資本コスト 7.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 11,359 円10.81 兆円 1,806 円1.72 兆円 +160.9% +10.1% 1,317 円1.25 兆円
やや楽観 22% 7,558 円7.19 兆円 1,258 円1.20 兆円 +74.7% +5.7% 1,939 円1.85 兆円
中立 32% 4,944 円4.71 兆円 940 円8,952 億円 +16.6% +1.5% 1,883 円1.79 兆円
やや悲観 23% 1,650 円1.57 兆円 558 円5,314 億円 −56.2% −7.9% 508 円4,834 億円
悲観 13% 113 円1,080 億円 231 円2,200 億円 −93.2% −23.5% 45 円426 億円
加重平均100% 4,775 円4.55 兆円917 円8,726 億円 +12.8% +1.2% 5,691 円5.42 兆円

今の株価時価総額 5,046 円4.80 兆円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 10% 半導体材料とバイオ医薬の両輪が定着 利益 4,906 億円 · PER 22.0 倍 · 株価時価総額 11,359 円10.81 兆円

10年間でAIデータセンター投資が複数の波を重ねて拡大し、ABFはGAAトランジスタ世代以降のパッケージングでも採用が続き、次世代基板技術(ガラスコア基板)への移行も自社の新製品で乗り越える。CDMOはバイオ医薬品・遺伝子治療薬の受託製造で世界的な規模に育ち、ヘルスケア等の売上は14,000億円規模に達し、事業利益率26%を維持する。調味料・食品はASEAN・アフリカの人口増と中間層拡大を取り込み続け、売上18,000億円まで拡大する。冷凍食品も国内外で立て直しに成功し、全社ROEは20%台前半に達する、同社にとって最も理想的な10年になる。還元には、株主優待の受け取り(費用ベース年4.1億円×10年×1=41億円)も足した。優待の費用は利益から引き済み。

  • 調味料・食品:数量 214(販売数量(万トン、うま味調味料・風味調味料・スープ・即席麺・冷凍以外の加工食品の推定合計))× 価格 840(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 18,000 億円・営業利益 3,060 億円。営業利益率17%
  • 冷凍食品:数量 40.0(販売数量(万トン、冷凍ギョーザ・米飯・から揚げ・米国のアジア冷凍食品の推定合計))× 価格 1,120(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 4,480 億円・営業利益 314 億円。営業利益率7%
  • ヘルスケア等(アミノサイエンス):数量 100,000(対象市場の規模(億円、2026 年の値段で測った実質。アミノ酸素材・ABF 絶縁材料・バイオ医薬 CDMO の合計の推定))× 価格 14.0%(味の素のシェア × 物価の指数(2026 年 = シェア 0.10 × 1.0))→ 売上 14,000 億円・営業利益 3,640 億円。営業利益率26%

倍率:事業の純利益 4,906 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 22.5% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.67(moat=strong)で RONIC 17.5%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 22.0 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 22.0 倍。全体の PER 22.04 倍、時価総額 108,128 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:10年の間にABFがAI半導体の複数の技術転換を乗り越え、CDMOも世界的な規模に育つ必要があり、実現すれば非常に強いが連続成功の確度は高くない。

やや楽観 22% ヘルスケア等が主軸として定着 利益 3,416 億円 · PER 20.8 倍 · 株価時価総額 7,558 円7.19 兆円

10年の間にABFはAI関連の先端パッケージング需要が半導体業界の主軸として定着し、顧客との共同開発を通じて次世代基板への対応でも先行し続ける。CDMOはForge Biologicsを軸にバイオ医薬品・遺伝子治療薬の受託で中堅の規模に育ち、複数の製薬会社との長期契約を確保する。ヘルスケア等の売上は10,800億円、事業利益率23%に改善する。調味料・食品は海外現地化をさらに進め、ASEAN・中南米・アフリカでの中間層拡大を取り込んで売上15,500億円まで拡大するが、国内は人口減とPBシフトの影響を受け続け成長の主役ではなくなる。冷凍食品も北米・国内の構造改革が実を結び緩やかに改善する。食品の守りとヘルスケアの攻めが噛み合い、全社ROEは17%台で推移する10年になる。還元には、株主優待の受け取り(費用ベース年4.1億円×10年×1=41億円)も足した。優待の費用は利益から引き済み。

  • 調味料・食品:数量 189(販売数量(万トン、うま味調味料・風味調味料・スープ・即席麺・冷凍以外の加工食品の推定合計))× 価格 822(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 15,500 億円・営業利益 2,403 億円。営業利益率15.5%
  • 冷凍食品:数量 37.0(販売数量(万トン、冷凍ギョーザ・米飯・から揚げ・米国のアジア冷凍食品の推定合計))× 価格 1,096(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 4,055 億円・営業利益 223 億円。営業利益率5.5%
  • ヘルスケア等(アミノサイエンス):数量 78,832(対象市場の規模(億円、2026 年の値段で測った実質。アミノ酸素材・ABF 絶縁材料・バイオ医薬 CDMO の合計の推定))× 価格 13.7%(味の素のシェア × 物価の指数(2026 年 = シェア 0.10 × 1.0))→ 売上 10,800 億円・営業利益 2,484 億円。営業利益率23%

倍率:事業の純利益 3,416 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 18.4% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.67(moat=strong)で RONIC 14.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 20.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 20.8 倍。全体の PER 20.83 倍、時価総額 71,155 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:AI・バイオ医薬の成長が業界の主役として定着するという、多くの業界見通しの上位レンジに近い想定。

中立 32% 中立:3つの事業がそれぞれ成熟した優良企業に落ち着く 利益 2,367 億円 · PER 19.4 倍 · 株価時価総額 4,944 円4.71 兆円

10年後、調味料・食品は海外の現地化が一巡し、タイ・ブラジル・インドネシアでのシェアは高水準を維持するものの新興国の中間層拡大のペースはやや鈍り、売上13,900億円規模に成熟する。国内は人口減とPBシフトが依然重荷になる。ABFは半導体パッケージング市場で地位を保つが、ガラスコア基板など次世代技術への対応に継続的な研究開発コストがかかり、成長ペースはAI投資ブーム初期より鈍化する。CDMOはForge Biologicsを含め中規模のプレーヤーとして定着するが、大手との価格競争で利益率は伸び悩む。ヘルスケア等の売上は9,000億円、事業利益率18%で、特別な超過成長は一巡した「普通に強い優良企業」としての評価に収まる。冷凍食品はほぼ現状維持にとどまる。食品の守りとヘルスケアの攻めが相殺し合い、全社ROEは14%前後に落ち着く10年になる。還元には、株主優待の受け取り(費用ベース年4.1億円×10年×1=41億円)も足した。優待の費用は利益から引き済み。

  • 調味料・食品:数量 173(販売数量(万トン、うま味調味料・風味調味料・スープ・即席麺・冷凍以外の加工食品の推定合計))× 価格 804(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 13,900 億円・営業利益 1,946 億円。営業利益率14%
  • 冷凍食品:数量 34.5(販売数量(万トン、冷凍ギョーザ・米飯・から揚げ・米国のアジア冷凍食品の推定合計))× 価格 1,072(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 3,698 億円・営業利益 148 億円。営業利益率4%
  • ヘルスケア等(アミノサイエンス):数量 67,164(対象市場の規模(億円、2026 年の値段で測った実質。アミノ酸素材・ABF 絶縁材料・バイオ医薬 CDMO の合計の推定))× 価格 13.4%(味の素のシェア × 物価の指数(2026 年 = シェア 0.10 × 1.0))→ 売上 9,000 億円・営業利益 1,620 億円。営業利益率18%

倍率:事業の純利益 2,367 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 14.9% が k 7.50% を上回る。残る割合 0.67(moat=strong)で RONIC 12.4%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 19.4 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 19.4 倍。全体の PER 19.38 倍、時価総額 45,867 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業界見通しの中心値と、過去の循環を踏まえた倍率の平常化を組み合わせた中心シナリオ。

やや悲観 23% ABFのシェアがじわり侵食される 利益 1,157 億円 · PER 11.6 倍 · 株価時価総額 1,650 円1.57 兆円

ガラスコア基板など次世代パッケージ基板技術が想定より早いペースで徐々に実用化され、一部の顧客がABFから新技術へ切り替え始め、シェアはじわりと侵食される。CDMOはバイオ医薬品の受託案件の獲得でLonza・Catalentなど大手との競争に苦戦し、規模拡大が計画より遅れ、統合コストも想定より長く響く。ヘルスケア等の売上は6,200億円、事業利益率14%まで低下する。調味料・食品も国内の人口減とPBシフトが続き、海外の成長だけでは全社を支えきれなくなる。冷凍食品も国内外の需要縮小で事業の縮小が続く。それでも技術の核心(ABFの基本特許・長年の顧客関係)は残り、事業自体が崩れるわけではなく、優良さが薄れた形で10年を終える。還元には、株主優待の受け取り(費用ベース年4.1億円×10年×0.75=30.8億円)も足した。優待の費用は利益から引き済み。

  • 調味料・食品:数量 146(販売数量(万トン、うま味調味料・風味調味料・スープ・即席麺・冷凍以外の加工食品の推定合計))× 価格 768(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 11,200 億円・営業利益 1,232 億円。営業利益率11%
  • 冷凍食品:数量 31.0(販売数量(万トン、冷凍ギョーザ・米飯・から揚げ・米国のアジア冷凍食品の推定合計))× 価格 1,024(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 3,174 億円・営業利益 32 億円。営業利益率1%
  • ヘルスケア等(アミノサイエンス):数量 48,438(対象市場の規模(億円、2026 年の値段で測った実質。アミノ酸素材・ABF 絶縁材料・バイオ医薬 CDMO の合計の推定))× 価格 12.8%(味の素のシェア × 物価の指数(2026 年 = シェア 0.10 × 1.0))→ 売上 6,200 億円・営業利益 868 億円。営業利益率14%

倍率:ROE7.7%・k7.5%・残る割合0.67でRONIC=7.7%、正当化PER上限13.7倍の約8割(11.6倍)を採用。稼ぐ力(純利益÷k)の85%。ABFの代替技術とCDMOの不振で成長が鈍る筋書き。

確率:次世代基板技術の実用化が中位の速度で進み、CDMOも規模拡大に苦戦するという想定。半導体材料業界の長期見通しの弱めのレンジに相当。

悲観 13% 構造的に優良さを失う 利益 90 億円 · PER 12.0 倍 · 株価時価総額 113 円1,080 億円

次世代パッケージ基板技術(ガラスコア基板など)への転換が想定より早く進み、ABFは主要顧客の一部を失い世界シェアが大きく低下する。CDMOもバイオ医薬品の受託案件で大型の契約解約・減損が発生し、Forge Biologicsを含む買収資産の価値が大きく損なわれる。ヘルスケア等の売上は3,600億円にとどまり、事業利益率はわずか3%まで落ち込む。調味料・食品も国内の人口減とPBシフト、新興国の通貨下落が重なり売上は7,200億円まで縮小する。冷凍食品は事業の縮小・撤退検討が進む。かつての「半導体材料とバイオ医薬の両輪」という評価は市場から外れ、縮小した食品会社として評価されるようになる10年になる。配当は利益の落ち込みに合わせて減らすが、途中の年の利益と冷凍食品の不採算工場の売却で、10 年の還元は 2,000 億円強を保つ。買収資産の減損(約 2,000 億円)で、自己資本は「今+純利益−還元」の流れより減る。還元には、株主優待の受け取り(費用ベース年4.1億円×10年×0.5=20.5億円)も足した。優待の費用は利益から引き済み。

  • 調味料・食品:数量 102(販売数量(万トン、うま味調味料・風味調味料・スープ・即席麺・冷凍以外の加工食品の推定合計))× 価格 708(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 7,200 億円・営業利益 504 億円。営業利益率7%
  • 冷凍食品:数量 24.0(販売数量(万トン、冷凍ギョーザ・米飯・から揚げ・米国のアジア冷凍食品の推定合計))× 価格 944(1kg あたりの平均単価(円、推定。名目))→ 売上 2,266 億円・営業利益 −113 億円。営業利益率-5%
  • ヘルスケア等(アミノサイエンス):数量 30,508(対象市場の規模(億円、2026 年の値段で測った実質。アミノ酸素材・ABF 絶縁材料・バイオ医薬 CDMO の合計の推定))× 価格 11.8%(味の素のシェア × 物価の指数(2026 年 = シェア 0.10 × 1.0))→ 売上 3,600 億円・営業利益 108 億円。営業利益率3%

倍率:ROE0.8%がk7.5%以下なので、PERの上限は1÷k=13.3倍(ためた利益は額面未満の価値)。その約9割(12.0倍)を採用。純利益90億円は稼ぐ力が1,200億円(90÷k7.5%)にとどまる姿で、純現金はなく、床の資産も立てない。稼ぐ力の約9割。EV(時価総額+純有利子負債約3,100億円)でも、谷の利益が極端に薄いため倍率が高く出るだけで、純利益の回復を見ない最悪の筋書きとして置いた。

確率:ガラスコア基板への転換でABFが主要顧客を失い、同時にCDMOでも大きな減損が起きるという複合シナリオ。技術優位の喪失は一度始まると10年で後退しやすいため低頻度だが無視できない確率を置いた。 ABF・CDMO の不確実性は資本コストに足さずこの確率で表すため、前より厚い 13% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

調味料・食品

うま味調味料「味の素」・ほんだし・クノールなど家庭用・業務用食品。海外売上比率6割超、タイ・ブラジル・インドネシアで高いシェア。

数量販売数量(万トン、うま味調味料・風味調味料・スープ・即席麺・冷凍以外の加工食品の推定合計)価格1kg あたりの平均単価(円、推定。名目)売上営業利益
今 2026/03 156 600 9,369 1,310
10 年後 中立 173 804 13,900 1,946

取り方:調味料・食品の売上 9,369 億円を、1kg あたり平均六百円前後の品が年 156 万トン売れていると置いて分けた(推定。うま味調味料の業務用は安く、スープ・調味料の家庭用は高い)。数量は国内が人口減で横ばい〜微減、ASEAN・中南米・アフリカの中間層拡大で全社では中立 10 年 1.1 倍。価格は物価並み(3 年 1.09 倍・10 年 1.34 倍)。 市場の大きさ:うま味調味料(MSG)の世界市場は年 400 万トン前後で、味の素は中国の阜豊・梅花に次ぐ規模ながら高単価の家庭用・業務用で売上首位級。風味調味料・スープの国内はほんだし・クノールで首位(競合はヤマキ・理研ビタミン・ポッカ)。

冷凍食品

国内の餃子・米飯など家庭用冷凍食品と北米の業務用冷凍食品。北米ヘイワード工場売却を含む構造改革が進行中。

数量販売数量(万トン、冷凍ギョーザ・米飯・から揚げ・米国のアジア冷凍食品の推定合計)価格1kg あたりの平均単価(円、推定。名目)売上営業利益
今 2026/03 36.3 800 2,903 77
10 年後 中立 34.5 1,072 3,698 148

取り方:冷凍食品の売上 2,903 億円を、1kg あたり八百円前後の品が年 36 万トンと置いて分けた(推定)。国内は成熟し数量は中立 10 年 0.95 倍、米国はアジア冷凍食品の伸びと採算の悪い品の整理が打ち消し合う。価格は物価並み。 市場の大きさ:国内の冷凍食品は工場出荷で約 7,600 億円(日本冷凍食品協会)、味の素冷凍食品はニチレイフーズ・ニッスイと並ぶ上位 3 社で、ギョーザは首位。

ヘルスケア等(アミノサイエンス)

半導体パッケージ絶縁材料ABF(CPU・GPU向け世界シェアほぼ100%)、バイオ医薬品・遺伝子治療薬のCDMO、機能性素材。

数量対象市場の規模(億円、2026 年の値段で測った実質。アミノ酸素材・ABF 絶縁材料・バイオ医薬 CDMO の合計の推定)価格味の素のシェア × 物価の指数(2026 年 = シェア 0.10 × 1.0)売上営業利益
今 2026/03 34,150 10.0% 3,415 607
10 年後 中立 67,164 13.4% 9,000 1,620

取り方:ヘルスケア等の売上 3,415 億円を、実質の市場 3.4 兆円(推定)× シェアと物価の指数 0.10 に分けた。数量(実質の市場)は AI 向け半導体パッケージの基板(ABF)と遺伝子治療薬の受託製造の伸びで中立 10 年 2.0 倍、価格はシェア × 物価の指数で、物価並みに上がる。ABF は世界シェアほぼ 100% で、値段は物価並みに上げられると置く。 市場の大きさ:ABF は世界のほぼ全量(競合は積水化学・レゾナックなどの後発で小さい)、CDMO は世界で 3 兆円超の市場をロンザ・サムスンバイオ・富士フイルムが上位で占め、味の素(Forge・アルテア)は遺伝子治療の受託で中堅。アミノ酸素材は医薬・培地向けで協和発酵バイオ・エボニックと競う。

リスクと懸念

次世代基板技術によるABFの地位の揺らぎ

半導体パッケージ基板の次世代候補として検討されているガラスコア基板などが実用化すれば、ABFが前提とする有機基板の構造そのものが変わり、現在ほぼ独占しているシェアが数年で失われる可能性がある。東京エレクトロンのコータデベロッパがASMLの露光サイクルに従属するのと同様、ABFも顧客側の技術選択に自社の経営判断とは関係なく左右される構造的な弱さを抱えている。

半導体投資サイクルの循環性

AIデータセンター投資への期待が高まっているが、半導体投資は過去にも2001年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショックで数十%単位の急減を繰り返しており、ABFを含むヘルスケア等セグメントの業績もこの循環から無縁ではない。食品会社としては馴染みの薄いこの循環リスクが、全社業績の振れ幅を大きくする新しい要因になっている。

CDMO事業の統合・実行リスク

Forge Biologicsなどの買収で獲得したバイオ医薬品CDMO事業は、大手製薬会社のパイプラインの成否や生産戦略(自社生産か外部委託か)の変化に収益が左右されやすく、のれんの減損リスクも抱える発展途上の事業である。Lonza・Catalentのような規模の大きい競合との価格競争にも巻き込まれやすい。

国内調味料・冷凍食品の構造的な縮小

国内の人口減とPBシフトにより、家庭用調味料・冷凍食品の国内市場は緩やかに縮小が続く見通しで、冷凍食品は国内の主力品の立て直しと北米事業の構造改革を同時に進める必要があり、どちらかが遅れれば追加のリストラ費用が発生しやすい。

新興国の現地通貨・政治リスク

タイ・ブラジル・インドネシア・ナイジェリアなど現地生産の比重が高い国々では、現地通貨の下落や政治・経済の不安定化が、ドル円150円固定という全社共通の前提とは別に、海外売上比率6割超を支える調味料・食品事業の収益を独自に揺らす要因になる。

3つの異なる事業を同時に経営する複雑性

食品・半導体材料・バイオ医薬品CDMOという専門性の全く異なる3つの事業を一つの経営陣が同時に統括する難しさがあり、経営資源の分散やガバナンスの難易度が、単一事業に集中する同業他社より高くなりやすい。中期経営計画を廃止し無形資産投資型の長期目標に転換した経営手法自体も、まだ実績で検証されきっていない。

今後の分かれ目

AIデータセンター向け先端パッケージング需要がさらに上方修正され続けたら
ABFを含むヘルスケア等セグメントの筋書きを楽観・やや楽観側に引き上げてよい。ただし倍率が既に高いため、価値の伸び以上に株価が先行していないかは別に確認する。
ガラスコア基板など次世代基板技術の実用化が具体化したら
ABFの長期シェア前提を下方修正し、やや悲観・悲観側の筋書きに重みを移す。
CDMO事業で大型の新規受託契約が相次いで決まったら
ヘルスケア等の成長前提を上方修正し、価値を見直す。
半導体投資の世界的な過熱が急に冷めて受注が前年割れしたら
ヘルスケア等セグメントの筋書きをやや悲観・悲観に近づけ、倍率の圧縮も合わせて想定する。
国内の冷凍食品・調味料でPBシフトが加速し数量が計画を下回ったら
調味料・食品セグメントの国内前提を下方修正し、海外事業への依存度の高さを再確認する。
買収したCDMO資産(Forge Biologicsなど)で大型の減損が発生したら
ヘルスケア等の筋書きをやや悲観・悲観側に寄せ、M&Aの実行リスクとして評価に反映する。

見ておくもの

  • ヘルスケア等セグメントの売上・事業利益率の四半期ごとの推移(ABF・CDMOの寄与度)
  • 半導体パッケージ基板の次世代技術(ガラスコア基板など)の実用化・採用動向
  • CDMO事業の新規受託契約・既存契約の解約動向
  • 海外(ASEAN・中南米・アフリカ)での現地生産拠点の増設計画と現地シェアの推移
  • 総還元性向50%以上の方針に基づく自社株買いの規模と実施タイミング

倍率と資本コストの決め方

調味料・食品と冷凍食品は販売トン数 × 1kg の単価(推定)、ヘルスケア等は実質の市場 × シェアと物価の指数に分けて積み上げ、価格は物価並みに上げた(数量は実質で、国内の冷凍食品は 10 年 0.95 倍)。その時点の利益に、k 7.5%(基本 7.5% に quality 0)の利益ベースの正当化 PER = (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g)(g は式の上限 4%、k − g 3.5%)の 9 割前後を掛けて倍率を決め、最後に今の株価と比べた。中立で PER 17.1 倍になったのは ROE 14% と強い堀の組み合わせの結果で、今の株価に寄せたものではない。今の PER 約 37 倍には遠く届かず、割高と出た。悲観は稼ぐ力(約 1,200 億円)の約 9 割に置いた。今の利益はそのまま残り、新しく投じるお金の稼ぎは資本コストを超える分の 3 分の 2(強い堀)が残るとして上限を出し、自己資本は「今+純利益−還元」で流した。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。資本コストは基本 7.5% に quality を足して決める(β・規模は使わない)。quality の内訳と理由は quality_why に書いた。事業が傾いているわけではないので上乗せ(extra)は置かない。

同じ業種(食料品)の AI 分析

割安 太陽化学2902 健康素材と乳化剤で稼ぐ財務の堅い会社。純現金も厚く、10年の本質価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +61.0% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 イフジ産業2924 液卵の調達力で数量を伸ばす堅実な会社。足元の利益は卵価に支えられ、10年の価値はやや上回る 本質価値との差 +56.4% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 和弘食品2813 ラーメンスープの北米工場が利益の7割を稼ぐ。顧客が偏る危うさを差し引いても、値段は低い 本質価値との差 +48.6% · 10 年 割安(年 +11.6%) 割安 塩水港精糖2112 砂糖業界の再編で利益率が戻った小さな老舗。最高益の一部は一過性だが、時価総額に匹敵する株の保有を考えると、今の値段はやや安い 本質価値との差 +48.2% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 AFC-HDアムスライフサイエンス2927 サプリの受託製造が稼ぎ頭、百貨店や観光は重荷。借金は重いが、中立でも今の値段をやや上回る 本質価値との差 +42.7% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 ケンコーマヨネーズ2915 利益が谷に近く、純現金が時価総額の3割強ある。堀は厚くないが、今の値段は事業の稼ぐ力を下回る 本質価値との差 +37.3% · 10 年 割安(年 +10.5%) やや割安 林兼産業2286 養殖魚の餌と黒豚・機能性素材を持つ下関の老舗。稼ぐ力は薄いが、還元の変化を映すと今の値段はわずかに安い 本質価値との差 +28.5% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 シノブフーズ2903 ファミリーマート向けが半分のおにぎり・弁当工場。利益率は低いが借金はなく、中立で見て今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 あじかん2907 卵焼・干瓢など業務用食材とごぼう茶の会社。利益が薄く、堀も浅く、10年で見ても適正に近い 本質価値との差 +18.5% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 佐藤食品工業2814 粉末茶エキスの専業。時価総額に迫る現金と保有株が下値を支え、10年の価値は今とほぼ同じ 本質価値との差 +16.6% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 プレミアムウォーターホールディングス2588 宅配水で首位の規模と長期契約は強いが、獲得コストを毎年投じる構造と薄い自己資本を見ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 エスフーズ2292 薄い利益率の肉の商売に、米国の新工場という賭けが乗る。本質価値と今の値段はほぼ釣り合う 本質価値との差 +11.2% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) 適正 森永製菓2201 値上げは通るが、10 年の伸びは物価並みにとどまる。今の値段は、本質価値とほぼ釣り合っている 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 フィード・ワン2060 牛・豚・鶏と養殖魚の餌を作る国内2位の薄利メーカー。利益は山にあり、10年の本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +7.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 ファーマフーズ2929 育毛剤「ニューモ」の通販が稼ぎ頭。広告を絞って利益は戻ったが、顧客は減り、新工場の借入が重い 本質価値との差 +6.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 サントリー食品インターナショナル2587 欧州・APACの成長と本業の地味な強さはあるが、親子上場の宿題と新しく投じるお金の稼ぎの薄れを見ると、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +4.5% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アリアケジャパン2815 業務用エキスの堀は厚く現金も潤沢だが、利益の伸びが中程度で今の値段はやや高い 本質価値との差 +2.8% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 アサヒグループホールディングス2502 国内ビール首位も縮む内需、稼ぐのは欧州・豪州。サイバー攻撃で凹んだ利益で見ても、借金とのれんの重さを織り込むとやや割高 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 理研ビタミン4526 国内は縮む市場の首位、伸びしろは乳化剤と海外。中立の価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +1.3% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 丸大食品2288 構造改革で赤字は脱したが、薄い利益と原料相場の振れは残る。今の値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ミヨシ油脂4404 資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに届かない。値段はやや高い 本質価値との差 −0.7% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 カンロ2216 飴で首位、グミで急伸した無借金の優良会社。ただしグミの供給過剰と三菱商事頼みを織り込むと、今の値段はやや割高 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日清食品ホールディングス2897 減益直後の今の値段は、強いブランドの今の利益がそのまま残ると見ても、ほぼ適正 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ピックルスホールディングス2935 浅漬・キムチの最大手。純現金は厚いが、稼ぐ力は低く、今の値段は10年の価値をやや上回る 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 日清製粉グループ本社2002 輸入小麦と政府売渡価格に縛られる薄利の製粉首位、稼ぐ力は米豪の製粉と酵母・中食に移る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 日本たばこ産業2914 紙巻は減っても税と加熱式が利益を支える国内、海外たばこが稼ぎの9割を担う構図 本質価値との差 −2.5% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 伊藤園2593 緑茶の王者だが稼ぐ力は薄い。減損後の回復を織り込んでも、今の値段にはやや割高感が残る 本質価値との差 −3.3% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 ライフドリンク カンパニー2585 PB飲料の受託で急成長する優良な量産メーカーだが、堀の薄さと投資・買収の重さを見ると、今の値段は成功を先取りしすぎている 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フジ日本2114 砂糖の老舗が、イヌリンの会社に変わりつつある。成長は本物だが、砂糖の利益率は山に近く、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 森永乳業2264 ビフィズス菌と海外の素材事業が利益を押し上げるが、国内乳業の薄い利益が重く、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −5.3% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 東洋水産2875 米国の高い利益率は本物だが、新しく投じるお金の稼ぎが先で薄れると見ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 株式会社ヤクルト本社2267 国内はヤクルトレディ減少で伸び悩むが、海外の乳酸菌飲料拡大と総還元70%方針で10年では今の値段を上回る 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +5.1%) 適正 株式会社ニチレイ2871 冷凍食品と冷蔵倉庫の二冠は崩れにくいが、薄い利益率と重い投資を考えると今の値段はやや割高 本質価値との差 −7.4% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 ニップン2001 国内2位の製粉会社。稼ぐ力は伸びるが資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 雪印メグミルク2270 薄利の乳業が、政策保有株の売却益で利益を大きく見せている。事業の稼ぐ力に比べ、今の値段はやや高い 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +4.8%) やや割高 日清オイリオグループ2602 食用油の国内大手。特殊油脂は伸びるが、資本コストを下回る薄利が続く。今の値段は割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 第一屋製パン2215 パンの稼ぎは薄く、利益の柱は工場跡地の地代。無配が続き、現金は株主に戻らない 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 カルビー2229 首位ブランドは強いが、利益率は3年続けて低下。10年の見立てでは今の値段はやや高い 本質価値との差 −12.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 井村屋グループ2209 あずきバーの独自性は本物だが、利益率は過去最高の高みにある。10年では物価の伸びを超えにくく、やや割高 本質価値との差 −12.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 亀田製菓2220 国内米菓の首位と北米の買収に二本立てで賭けるが、まだ稼ぎは薄い。10年で見ても今の値段は妥当な水準 本質価値との差 −13.0% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エバラ食品工業2819 焼肉のたれ首位の堅い小粒株。純現金は厚いが戻らず、利益率も低く、本質価値は今よりやや低い 本質価値との差 −13.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 昭和産業2004 製粉・製油とも国内3位、利益率3%台の薄い原料加工業。数量は細り、本質価値は今の値段を2割強下回る 本質価値との差 −13.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 日和産業2055 西日本の独立系の飼料会社。現金は厚いが利ざやが薄く、資本の稼ぎが低いので割高寄り 本質価値との差 −13.9% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 明治ホールディングス2269 乳製品・菓子と医薬を持つ大手。中国子会社の減損で沈んだ利益の回復を株価が先に織り込んでおり、今の値段はやや割高 本質価値との差 −14.2% · 10 年 やや割高(年 +4.9%) やや割高 日本ハム2282 食肉の好況で利益は過去最高。だが相場は戻る前提で見ると、今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 六甲バター2266 家庭用プロセスチーズ首位の専業。看板は強いが利益率が薄く、稼ぎが資本コストに届かない分、今の値段はやや割高 本質価値との差 −17.2% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 カゴメ2811 ケチャップと野菜飲料の国内の顔に、米国のトマト加工が乗った。だが利益は薄く、10 年で見れば今の値段は先を行きすぎている 本質価値との差 −18.0% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 わらべや日洋ホールディングス2918 セブン-イレブン専用の中食工場。堅実だが利益率3%の事業で、本質価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −18.1% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 中部飼料2053 今の利益は原料相場の追い風で山にある。稼ぐ力は資本コストに届かず、10 年で見ると割高寄りだ。 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 湖池屋2226 芋と値上げの綱引きに勝てば伸びるが、利益の厚みに比べて今の時価総額は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ウェルネオシュガー2117 国内の砂糖で約3割を持つ第2位。統合の効果で利益は出たが、縮む市場と薄い値決め力を考えると今の値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 B-R サーティワン アイスクリーム2268 加盟店に商品を卸してロイヤリティを取る身軽な会社。4 年連続で最高益だが利益率の伸びは止まりつつあり、今の値段は先の成長まで払っている 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 江崎グリコ2206 稼ぎ頭は海外に移り、国内の穴は埋まりきらない。10 年先を見ても今の値段にはやや割高感が残る 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 キユーピー2809 マヨネーズの堀と海外の成長は本物だが、利益率が薄く、本質価値は今の時価総額を 3 割ほど下回る 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 DM三井製糖2109 国内首位の精製糖は、縮む市場で薄い加工マージンを守る商売だ。直近の利益は山に近く、今の値段は割高 本質価値との差 −23.1% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 株式会社J-オイルミルズ2613 食用油の国内2強の一角。原料高を価格に通せず利益が薄い成熟事業で、今の値段は割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 伊藤ハム米久ホールディングス2296 売上1兆円でも利益率は2%台。稼ぐ力に対して今の値段は前期の好調を織り込みすぎで、割高とみる 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 紀文食品2933 練り物の最大手だが薄利で、原料高に利益が振り回される。今の値段はやや高い 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 キリンホールディングス2503 小売シェア首位を奪還したビールより、協和キリンとヘルスサイエンスの利益成長が本質価値を支える構図 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 不二製油2607 カカオ高に助けられた油脂の稼ぎを、赤字のブラマーと重い借金が打ち消す。成長の期待が先に値段へ入った素材メーカー 本質価値との差 −27.2% · 10 年 やや割高(年 +3.8%) やや割高 デルソーレ2876 ピザとナンの生地で外食の厨房を支える堅い会社だが、稼ぐ力は資本コストに届かず今の値段はやや高い 本質価値との差 −27.6% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ダイドーグループホールディングス2590 自販機の再建は途上で、海外の稼ぎも為替の波に洗われる。10年後の利益を現実的に置くと、今の値段は先取りしすぎに見える 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) 割高 日本食品化工2892 三菱商事傘下のでんぷん・水あめ大手。薄利でROEが資本コストに届かず、今の値段は高い 本質価値との差 −30.4% · 10 年 割高(年 +3.0%) 割高 大冷2883 工場を持たない冷凍食品の問屋。利益は薄く、現金は厚いが、オーナーの手の内にある 本質価値との差 −30.6% · 10 年 割高(年 +2.7%) 割高 柿安本店2294 松阪牛ブランドと百貨店の惣菜を持つ堅い会社。ただ店は減り利益は細り、今の値段は現金に守られている 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 やまみ2820 豆腐で国内2位の効率の良さは本物だが、利益率が山にある今の姿を10年先まで伸ばしても、正当化できる値は今の時価総額を大きく下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 キッコーマン2801 しょうゆの顔をした海外卸売会社。国内は守り、海外しょうゆと米卸JFCの二本柱が成長を担うが、堀は深くても今の値段は割高 本質価値との差 −32.1% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 ヱスビー食品2805 香辛料で半分を握る堅い会社だが、伸びが乏しく利益の質も並み。今の値段は 10 年の稼ぎに対して高く、割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 山崎製パン2212 値上げは通るが、還元後に積み上がる自己資本で ROE は 7% 台半ばにとどまり、今の値段は割高 本質価値との差 −32.3% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 ブルボン2208 ロングセラーの菓子で堅実に稼ぐが、利益率は薄く、10 年後の ROE は資本コストに届かない。今の値段は割高 本質価値との差 −32.9% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 プリマハム2281 利益率2%の加工肉会社で、資本コストを上回る稼ぎが見えない。今の値段は割高に傾く 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +2.0%) 割高 寿スピリッツ2222 観光土産という強い稼ぎ場を持つが、ROE 25%超を前提にした今の値段は先まで織り込みすぎで割高 本質価値との差 −36.4% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 鳥越製粉2009 薄利の小麦粉屋が抱える厚い資産。利益は配当に回るが、10年で見ると割高と見る 本質価値との差 −36.8% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 日東富士製粉2003 三菱商事が 67% を持つ製粉大手の末席。薄利で設備が古く、10 年の稼ぐ力に比べて今の値段は高い 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 株式会社meito2207 持ち株が時価総額の大半を支える会社。本業は薄利のままで、10年で見ると今の値段は割高(持ち株の含み益は足していない) 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 なとり2922 チーズ鱈で知られるおつまみの老舗。堅実だが利益率4%台・ROE5%前後で、今の値段は割高 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +1.3%) 割高 仙波糖化工業2916 カラメルと粉末素材で堅実に稼ぐ老舗。資産は厚いが、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −39.2% · 10 年 割高(年 +1.9%) 割高 岩塚製菓2221 米菓の老舗だが、利益の大半は香港上場の旺旺からの配当。本業は薄利で、今の値段は割高 本質価値との差 −39.6% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 かどや製油2612 ごま油の国内首位と北米の堀は本物だが、利益に対して今の値段は重い。TOB の期待を除けば割高 本質価値との差 −40.1% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 JFLAホールディングス3069 乳製品と調味料を作る薄利の食品グループ。再生の途上で借金が重く、稼ぎに対して今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −41.9% · 10 年 割高(年 +3.6%) 割高 はごろもフーズ2831 ツナ缶の首位ブランドは強いが、利益率が薄く、国内の数量は先細る。ためた持ち合い株の含み益を除くと稼ぐ力は小さく、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 中村屋2204 中華まんとカリーの老舗。ブランドは強いが、売上の 4 割近くがコンビニ 1 社で、利益率は薄い。立て直しは進むが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −43.6% · 10 年 割高(年 +1.2%) 割高 日本甜菜製糖2108 北海道のてん菜糖を担う老舗。砂糖は赤字で、売却益を除く利益は年 12 億円ほど。今の値段は大きく割高 本質価値との差 −44.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 ハウス食品グループ本社2810 カレー首位のブランドは本物だが、稼ぐ力に対して値段が高く、利益ベースの本質価値は今の半分ほど 本質価値との差 −44.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 日東ベスト2877 業務用冷凍食品と日配食品の薄利メーカー。利益率の回復が見えるまで、今の値段はやや高い 本質価値との差 −45.2% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 サトウ食品2923 パックご飯と餅で首位級だが、稼ぎは資本コストに届きにくく、今の値段は先回りしすぎで割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 +0.9%) 割高 ロック・フィールド2910 高級惣菜の看板は強いが、利益率が低く、厚い現金も株主に戻りにくい。稼ぐ力に対し今の値段は割高 本質価値との差 −46.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 ブルドックソース2804 ソース首位級の老舗だが稼ぐ力は薄く、純資産並みの今の値段でも本質価値を大きく上回る 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 −0.4%) 割高 フジッコ2908 ふじっ子煮の堀は本物だが、営業利益率 2% 台・ROE 2% の食品会社で、純現金を足しても割高 本質価値との差 −47.5% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ユタカフーズ2806 東洋水産の受託工場。資産は厚いが、新工場の償却で稼ぐ力が細り、割高 本質価値との差 −47.8% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 モロゾフ2217 百貨店ギフトのブランドは本物だが、利益は谷底にある。回復を先に織り込んだ今の値段は、10年の稼ぐ力を大きく上回る 本質価値との差 −49.3% · 10 年 割高(年 −0.1%) 割高 イートアンドホールディングス2882 冷凍餃子の首位は本物だが、計画の成功を先に織り込んだ値段。割高 本質価値との差 −49.5% · 10 年 割高(年 0.0%) 割高 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス2579 黒字へ戻る道は見えたが、薄い利益率と本社頼みの構造を考えると割高 本質価値との差 −50.7% · 10 年 割高(年 +0.1%) 割高 ヨシムラ・フード・ホールディングス2884 中小食品会社を束ねる買収型の持株会社。借金が重く、利益の質は見た目より弱い 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 旭松食品2911 高野豆腐の首位だが買い手は高齢の世帯に偏り、稼ぐ力は資本コストの 3 分の 1 で今の値段は高い 本質価値との差 −54.0% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 株式会社オカムラ食品工業2938 サーモンの垂直統合は本物だが、10 年の利益では今の時価総額を支えきれず、大きく割高と見る 本質価値との差 −54.7% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 マルタイ2919 九州の棒ラーメン専業。看板商品は伸びるが全体は薄利で、今の値段は10年の稼ぎに比べ高い 本質価値との差 −55.0% · 10 年 割高(年 −1.2%) 割高 大森屋2917 おにぎりと食卓の海苔の中堅。原料の不作で在庫と借入が膨らみ、利益率は0〜4%。値決めの力が弱く、稼ぎは資本コストに遠く届かない 本質価値との差 −55.5% · 10 年 割高(年 −0.5%) 割高 ダイショー2816 鍋スープと焼肉のたれの専業。堅実だが稼ぐ力は薄く、資産の割に割高 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −2.2%) 割高 ヒガシマル2058 エビの餌で稼ぐ鹿児島の会社。飼料は堅いが、麺の不振と重い借入が稼ぎを食い、価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −59.2% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 不二家2211 洋菓子店の縮小と海外投資の重さで利益が伸びにくく、今の値段は割高。親会社の存在だけが下支え 本質価値との差 −59.2% · 10 年 割高(年 −2.3%) 割高 石井食品2894 ミートボールの看板は強いが利益は薄く、今の値段は稼ぐ力をかなり上回っている 本質価値との差 −59.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 ユーグレナ2931 通販の健康食品で黒字体質を築いたが、稼ぎの半分近くは少数株主と税に流れ、燃料の夢を織り込んだ値段は割高 本質価値との差 −60.4% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 篠崎屋2926 豆腐の直営 30 店で細く稼ぐ小さな SPA。黒字は戻ったが、利益の薄さに対して今の値段は高い 本質価値との差 −60.5% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 一正蒲鉾2904 かまぼこ最大手級だが、稼ぐ力は細い。資産の割に利益が小さく、割高に出る 本質価値との差 −63.6% · 10 年 割高(年 −2.9%) 割高 サッポロホールディングス株式会社2501 恵比寿を手放し酒類に絞るサッポロ、株価は売却益の先取りでもう買われ過ぎだと筆者は見る 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −4.6%) 割高 北海道コカ・コーラボトリング2573 道内 4 万台の自販機を持つ堅実な地域ボトラーだが、稼ぐ力に比べて今の値段は先を行きすぎている 本質価値との差 −67.2% · 10 年 割高(年 −4.4%) 割高 ピエトロ2818 ドレッシングで知られる福岡の食品会社。看板商品は強いが、外食と共通費が利益を食い、今の時価総額に見合う稼ぎはまだ見えない 本質価値との差 −68.4% · 10 年 割高(年 −5.6%) 割高 ユニカフェ2597 UCCグループのコーヒー受託・加工会社。利益は戻ったが値決めが弱く、10年で稼ぐ力は伸びず、今の値段は明らかに高い 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −4.8%) 割高 キーコーヒー2594 コーヒーの老舗だが利益が薄く、値上げで一息ついた今の値段は先を織り込みすぎている。割高 本質価値との差 −72.9% · 10 年 割高(年 −6.1%) 割高 日糧製パン2218 北海道の地場の製パン。棚は守れても値上げが追いつかず、利益率は1%前後で資本コストに遠く割高 本質価値との差 −74.7% · 10 年 割高(年 −6.1%) 割高 セイヒョー2872 新潟の小さなアイス工場が富山の工場を得て、大手の受託で伸びる。だが利益率は2%台で借金も増え、今の値段は高い 本質価値との差 −77.3% · 10 年 割高(年 −6.8%) 割高 滝沢ハム2293 栃木の老舗ハム会社。売上は266億円あるが利益はほぼ出ず、資本コストに届かない。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −84.7% · 10 年 割高(年 −10.0%) 割高 福留ハム2291 広島のハム・食肉の会社。8期続けて営業赤字で、借入は自己資本の1.5倍。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −88.6% · 10 年 割高(年 −11.2%) 割高 コモ2224 ロングライフパン専業の小さな会社。利益が薄いのに値段が先走り、10年の価値は今の時価総額を大きく割る 本質価値との差 −91.2% · 10 年 割高(年 −15.5%)

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分析日 2026-10-16