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クレハ 4023

ラップが稼ぎ、電池材料は投資の回収が遠い。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)2,894 円1,106 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)3,880 円1,483 億円差 −25.4%
10 年後から見ると やや割高 価値 2,894 円1,106 億円 · 差 −25.4% · 期待の年率 +3.6%
期待の年率リターン(10 年)+3.6%資本コスト比 −4.9 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

クレハは、家庭用ラップの老舗で、電池向けの樹脂 PVDF を成長の柱に育ててきた化学会社だ。筆者の結論は割高である。稼ぎが資本コストに届く道筋が、まだ見えないからだ。

いま利益を出しているのは、NEWクレラップなどの樹脂製品である。全社売上の約 2 割で、利益の半分近くを稼ぐ。ただ国内の家庭用ラップは人口減で細る市場で、守りの事業にすぎない。

成長を担うはずの PVDF は、2026 年 3 月期に 340 億円の減損を出した。米国の EV 補助金が消え、電池メーカーの発注が細った。中国勢の増産で値段も戻らない。新工場は完成したが、稼働は低いとみられる。

この期は 30 年ぶりの赤字になった。それでも減損を除いた営業利益は 145 億円ある。会社は大型蓄電池向けの需要で立て直す構えだ。

10 年後の中立は、純利益が 130 億円台、ROE は 7% 前後にとどまる。資本コストは 9% 台なので、簿価を超える値打ちは認めにくい。純負債は時価総額の 6 割に達し、失敗への余裕も小さい。

確率で重みづけた本質価値は、今の時価総額を約 4 割近く 下回る。強気の筋書きが実現しても、今の値段を大きく超えるのは難しい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社を長く持ちたいかと問われれば、慎重になる。

理由は、稼ぎのうち株主が自由に使える分が小さいからだ。ラップとサービス事業は安定して稼ぐが、その利益は PVDF の設備の維持と償却に吸われてきた。減価償却は大きく、設備を更新する投資も要る。残るオーナー利益は、減損前の営業利益 145 億円よりずっと少ない。

堀の見立ては二つに割れる。クレラップは年月で磨かれたブランドで、持続性がある。PVDF は、投じた資本に見合う価格を中国勢が許さない可能性が高い。事業の半分に堀がなく、残りの半分は縮む市場にある。

経営の資本配分は、この数年で信頼を損なった。大型投資と自社株買いを同じ期に実行し、直後に大きな減損を出した。新しい中計は種まきの 3 年と位置づけ、目標の達成を先送りしている。結果が出るまで、評価に織り込めない。

安全域は薄い。簿価の 9 割近い値段を今の時価総額が付けているが、稼ぐ力は資本コストに届かない。簿価は稼ぎの裏づけがあってこそ価値になる。純負債が重く、悪い筋書きでは配当も守れなくなる。

一方で、ラップの安定した利益と、PVDF の償却負担が減損で軽くなった点は、下値を支える材料だ。割高の幅は大きいが、事業が消える会社ではない。

何で稼ぐ会社か

クレハは 5 つの事業で売上 1,617 億円(2026 年 3 月期)を立てている。利益の源は樹脂製品で、成長の期待は機能製品に集まる。

機能製品(売上 613 億円)は PVDF、PGA 樹脂、PPS 樹脂、炭素製品の寄せ集めだ。PVDF はリチウムイオン電池の電極をつなぐ樹脂で、いわき事業所と中国・常熟で作る。いわきに年 8,000 トンの増設を入れ、投資は約 750 億円に膨らんだ。PGA は、シェール掘削で坑井を仕切る部品に使う分解性の樹脂だ。PPS 樹脂は米国の合弁会社 Fortron が作り、持分法で利益を取り込む。

樹脂製品(367 億円)は NEWクレラップ、業務用ラップ、釣糸のシーガー、保存容器だ。ラップは国内で旭化成のサランラップと二強を組む。会社全体で最も利益率が高く、セグメント利益は 69 億円ある。

化学製品(295 億円)は、農業・園芸用の殺菌剤、慢性腎不全用剤のクレメジン、か性ソーダなどの工業薬品だ。農薬は会社が伸ばしたい分野だが、全体の利益は 14 億円と薄い。

建設関連(160 億円)は、いわき地区を中心にプラントや土木の工事を請け負う。その他関連(182 億円)は、産業廃棄物の処理、分析・検査、運送・倉庫、医療サービスだ。この 2 つで、利益は合わせて 41 億円になる。

この会社の収益は、守りの稼ぎ頭と、まだ稼げていない成長投資の二層に分かれている。減損前の営業利益は 145 億円で、PVDF と PGA は合計でほぼ収支ゼロか赤字だ。ここが黒字に変わるかどうかで、会社の形が決まる。

優良さと弱いところ

この会社の堀、つまり他社がまねしにくい強みは、事業ごとに濃さが違う。

一番強いのはクレラップだ。1960 年に国内で初めて家庭用ラップを出した老舗で、ブランドと酸素や水蒸気を通しにくい PVDC 樹脂の技術が支える。2022 年に 10〜35% の値上げを通した。値決めの力があると見てよい。ただ市場は人口とともに細る。堀はあるが、守る城そのものが小さくなっている。

PVDF は技術力のある樹脂だが、堀は広くない。電池向けは、ソルベイ、アルケマ、中国の Sino-Fluorine や上海華誼三愛富が同じ製品を作る。値段は原料に連動し、2023 年に急落した。中国の増産が続くかぎり、日本の素材メーカーが価格を決めることは難しい。

PGA は米国のシェール事業者向けに独自の技術を持つが、売上が 98 億円と小さく、赤字が続く。会社自身が 2026 年度に黒字化しなければ抜本的に見直すと言っている。

資本の効率は低い。過去 10 年の ROE は中央値で 6.8% にとどまり、資本コストを継続して超えた年はない。経営の見立ても外れた。前の中期計画は、特定の用途と地域への依存と市場の見通しの誤りで大幅に未達となった。2025 年には役員の不祥事も起き、会社は体制を強化している。

財務は自己資本比率 49% を保つが、純有利子負債は 899 億円、減損前の利益の 6 倍近い。ラップという安定した利益源を持つ点は評価できる。一方、新しい稼ぎ頭を立てるための投資は、これまで回収できていない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

この会社の事業は、市場の性格がばらばらだ。業界の話は、事業ごとに分けて見るのがよい。

家庭用ラップは成熟市場だ。国内は約 500 億円で、クレラップとサランラップで 8 割を占める。人口が減るため、数量は 10 年で 1 割近く減ってもおかしくない。原料と物流の費用が上がるたびに値上げを通せる点だけが救いだ。

電池用 PVDF は、需要の中身が変わりつつある。EV 向けは、米国の補助金撤廃で回復が遅れている。代わりに大型蓄電池(ESS)向けのバインダー需要が、会社の見通しで年 16% 伸びる。ただ中国の電池は鉄とリンを使う LFP が主流で、ここでは安い中国製の PVDF が使われる。クレハが狙う高性能な三元系の電池は、欧米と韓国が主戦場だ。

PVDF は、技術が完成した汎用に近い領域でもある。業種共通の見方どおり、中国の過剰な生産能力が 10 年にわたり値段の天井を抑える。欧州の PFAS 規制も気がかりだ。フッ素樹脂の PVDF が対象に入れば、需要の形が変わる。

PGA はシェール坑井の数と仕上げ方法に左右される。米国の掘削が増減すると、そのまま販売個数が動く。競合は溶ける部品を作る米国の複数社だ。

農薬は、食料需要を背景に底堅い。ただ主力のメトコナゾールは BASF 向けの販売契約が 2027 年 6 月までで、更新の条件が利益を左右する。クレメジンは新薬の登場と薬価の引き下げで縮む市場だ。

化学業種全体は、構造改革の途上にある。コモディティ寄りの事業を縮め、機能材へ移る流れだ。クレハもこの流れの中にいるが、移る先の PVDF が、すでに汎用に近づいている。

資本政策と M&A

資本政策は、この数年で大きく揺れた。方針は配当をいくら出すかの目安で、DOE(自己資本に対する配当の割合)5% を基本にしている。2027 年 3 月期は、利益を超える配当を出す計画だ。

自社株買いは、2026 年 3 月期に 390 億円を実施した。一方で PVDF の増設に約 750 億円をかけ、有利子負債は 1 年で 382 億円増え 1,242 億円になった。投資と還元を借金で賄い、その直後に 365 億円の減損が出た。資本配分としては、順序が悪い。

新しい中期計画は、自社株買いを今のところ予定していない。保有する上場株 20 銘柄(187 億円)も、2030 年度までに連結純資産の 5% 程度へ減らす方針だ。売却代金が借金の返済に回れば、財務の余裕は少し戻る。

買収を主役にする会社ではない。M&A の大型案件は、見立てるかぎり出てこない。むしろ事業の見直しの方が現実的だ。PGA の撤退や、化学製品の再編があり得る。会社は 2027 年 3 月期の見通しに、事業ポートフォリオ見直しに伴う費用の可能性を織り込んだと説明している。

株主は明治安田生命、東京海上日動、みずほ銀行など金融機関が上位に並び、アクティビストの動きは確認できない。参考の機械推定では、10 年以内の買収・TOB の確率は 19% 程度とされる。純負債が重いぶん、買う側にも債務の重さが気になる材料になるはずだ。

10年の還元は、方針の株主資本配当率(DOE)5%どおり。中立で約900億円。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

PVDF の底は過ぎた。減損で設備の簿価が大きく下がり、減価償却の負担が軽くなる。ここから数量が戻れば、利益は急に改善する。

需要の中身も変わる。大型蓄電池向けのバインダーは年 16% で伸びると会社が見る。データセンターと再生可能エネルギーの普及で、電力を貯める需要は構造的に増える。EV の失速で空いた能力を、そのまま蓄電池向けに回せる。クレハの PVDF は欧米と韓国の電池メーカーに通った実績があり、品質で選ばれる。欧州で中国製に対する関税や規制が強まれば、追い風になる。

PGA は 2026 年 3 月期に売上が 57% 伸び、過去最高の本数を売った。シェール坑井の仕上げ方が分解性の部品に切り替わる流れは続く。中高温の坑井向けで実績が積み上がり、低温向けの新しい品種が加わる。ここが黒字化すれば、全社の稼ぎ方が変わる。

ライフサイエンスも伸びしろがある。農薬と医薬の売上を、100〜150 億円から 2035 年度に 400 億円へ引き上げる構想がある。殺菌剤の登録と顧客との関係は参入障壁になる。

ラップは値上げの力が残っている。数量が 1 割減っても、価格が物価並みに上がれば利益は保てる。以上が重なれば、純利益は 250 億円を超え、ROE は 11% 近くまで上がる。資本コストを超える稼ぎが出れば、時価総額は簿価を上回って評価される。

慎重な見方

PVDF の問題は需要の回復の遅さだけではない。構造として、中国の増産が値段を押さえ続ける。電池用の PVDF は、原料に連動して値段が動く商品だ。2023 年にも価格が急落し、高い原料の在庫が収益を傷めた。LFP の電池が広がり、水系の別の結着剤も登場している。

新工場は能力が足りないのではなく余っている。いわきとクレハ中国の能力は合わせて 1.9 万トンに迫るが、販売は筆者の推定で 1 万トンに届かない。減損を出しても、設備は残り、人と費用も残る。ここで需要が戻らなければ、もう一度の減損に進む。

欧州の PFAS 規制も、フッ素樹脂の需要を壊す可能性がある。規制が広がれば、電池以外の工業用途も制限を受ける。

PGA は黒字になっていない。会社自身が見直しの条件を示した事業で、シェールの掘削が減速すれば真っ先に影響を受ける。ライフサイエンスの構想も、クレメジンの縮小を新しい農薬で埋められるかが読めない。BASF との契約更新で条件が悪化すれば、農薬の利益も落ちる。

今の時価総額は簿価の約 9 割に付いているが、過去 10 年の ROE は 6.8%、資本コストに届いた年はない。ここから事業を直して資本コストを超える会社になる確率は低い。借金が 1,242 億円あり、配当を利益を超えて払う今の方針は長く続かない。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方のほうが強い。強気の根拠は、需要の中身が変わる見込みと減損後の軽さだが、いずれも利益が出てから評価すべきものだ。過去 10 年の稼ぎは資本コストに届かず、新しい工場は能力が余り、財務の余裕は小さい。そこで確率は悲観側に寄せた。やや悲観と悲観で合わせて 4 割を超え、楽観とやや楽観は 2 割台半ばにとどめた。ラップという安定した利益源があるため、最悪でも事業が消える形は取らず、悲観の床を高めに見積もっている。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 3,483 円1,331 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 2,035 円778 億円)。 今の値に割り戻すと 2,894 円1,106 億円、今との差 −25.4%、 期待の年率 +3.6%(資本コスト 8.5%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 8,765 円3,351 億円 3,008 円1,150 億円 +203.4% +11.7% 824 円315 億円
やや楽観 18% 5,841 円2,233 億円 2,616 円1,000 億円 +118.0% +8.1% 1,522 円582 億円
中立 33% 4,092 円1,564 億円 2,354 円900 億円 +66.1% +5.2% 2,127 円813 億円
やや悲観 27% 1,295 円495 億円 1,700 円650 億円 −22.8% −2.6% 809 円309 億円
悲観 15% 785 円300 億円 785 円300 億円 −59.5% −8.7% 235 円90 億円
加重平均100% 3,483 円1,331 億円2,035 円778 億円 +42.2% +3.6% 5,518 円2,109 億円

今の株価時価総額 3,880 円1,483 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 7% 強気:蓄電池向けが立ち上がり、PVDF と PGA が黒字の柱になる 利益 255 億円 · PER 13.1 倍 · 株価時価総額 8,765 円3,351 億円

大型蓄電池向けの PVDF が立ち上がり、いわきの新工場が稼働の大半を使うようになる。欧米・韓国の電池メーカーに通った品質が評価され、販売は今の 2 倍を超える。値段は中国勢に押さえられ、物価ほどは上がらない。それでも減価償却の軽くなった設備から、利益率は 14% まで上がる。

PGA はシェールの仕上げで分解性の部品が標準になり、販売個数が 2 倍を超える。赤字を脱して 1 割台の利益を出す。

ライフサイエンスでは新しい殺菌剤が登録を広げ、化学製品の利益率が改善する。ラップは数量が 1 割落ちても、値上げで利益を守る。

以上が重なり、営業利益は今の 2.7 倍近く、ROE は 11% 前後になる。資本コストを超える稼ぎが出る世界で、会社は借金を減らしながら増配できる。

  • PVDF(フッ化ビニリデン樹脂。電池用バインダーと工業用):数量 18.0(電池用・工業用 PVDF の販売重量(千トン、推定))× 価格 340(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 612 億円・営業利益 86 億円。益率14.0%。単価は中国勢の圧力で物価ほど上がらない
  • PGA(ポリグリコール酸)樹脂・加工品:数量 120(フラックプラグ向け販売数量(万個、推定))× 価格 26,000(1個あたり単価(円、名目))→ 売上 312 億円・営業利益 37 億円。益率12.0%。単価は競争で物価ほど上がらない
  • その他の機能品(PPS 樹脂の持分法利益・炭素製品・球状活性炭など):数量 10.5(高付加価値品の販売重量(千トン、推定))× 価格 480(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 504 億円・営業利益 86 億円。益率17.0%
  • 樹脂製品(NEWクレラップ・業務用フィルム・シーガー釣糸・食品容器):数量 24.0(出荷重量(千トン、推定))× 価格 200(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 480 億円・営業利益 89 億円。益率18.5%
  • 化学製品(農薬・クレメジン・か性ソーダ・塩酸):数量 110(出荷重量(千トン、推定))× 価格 43(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 473 億円・営業利益 57 億円。益率12.0%
  • 建設関連(土木・建築工事):数量 800(工事件数(件、推定))× 価格 27(1件あたり工事額(百万円、名目))→ 売上 216 億円・営業利益 21 億円。益率9.5%
  • その他関連(産業廃棄物処理・分析検査・運送倉庫・医療サービス):数量 9.3(取扱件数(万件、推定))× 価格 28(1件あたり売上(万円、名目))→ 売上 256 億円・営業利益 36 億円。益率14.0%

倍率:事業の純利益 255 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 11.1% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 9.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 13.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 13.1 倍。全体の PER 13.14 倍、時価総額 3,351 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:PVDF の ESS 需要・PGA の黒字化・ライフサイエンスの拡大がそろう筋書き。会社の構想が、ほぼ実現することを前提にした上の端なので、確率は 1 割に届かない 7% にとどめた。前の中計が大幅に外れた実績もある。

やや楽観 18% やや強気:PVDF は黒字に戻るが、中国勢の値下げで伸びは限られる 利益 185 億円 · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 5,841 円2,233 億円

PVDF は ESS 向けで数量が戻るが、中国勢との競争が続き値段は物価ほど上がらない。利益率は 10% まで回復し、全社の営業利益を押し上げる。

PGA は黒字になるが、シェール市況に左右される。ライフサイエンスは、会社の構想の半分ほどの規模になる。

ラップは成熟市場のままで、数量は緩やかに減る。値上げで利益を保つ。

結果として、営業利益は今の倍の 300 億円近くまで増える。ROE は 9% 前後で、資本コストにほぼ並ぶ。ただ利払いが増えるため、財務の余力は 10 年を通じて大きくは増えない。会社が掲げる 2035 年度の長期計画のうち、ROE 12% には届かず、途中の目標の達成にとどまる姿だ。

  • PVDF(フッ化ビニリデン樹脂。電池用バインダーと工業用):数量 15.0(電池用・工業用 PVDF の販売重量(千トン、推定))× 価格 320(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 480 億円・営業利益 48 億円。益率10.0%。単価は中国勢の圧力で物価ほど上がらない
  • PGA(ポリグリコール酸)樹脂・加工品:数量 100(フラックプラグ向け販売数量(万個、推定))× 価格 25,000(1個あたり単価(円、名目))→ 売上 250 億円・営業利益 23 億円。益率9.0%。単価は競争で物価ほど上がらない
  • その他の機能品(PPS 樹脂の持分法利益・炭素製品・球状活性炭など):数量 10.0(高付加価値品の販売重量(千トン、推定))× 価格 465(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 465 億円・営業利益 74 億円。益率16.0%
  • 樹脂製品(NEWクレラップ・業務用フィルム・シーガー釣糸・食品容器):数量 24.0(出荷重量(千トン、推定))× 価格 195(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 468 億円・営業利益 84 億円。益率18.0%
  • 化学製品(農薬・クレメジン・か性ソーダ・塩酸):数量 106(出荷重量(千トン、推定))× 価格 40(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 424 億円・営業利益 38 億円。益率9.0%
  • 建設関連(土木・建築工事):数量 800(工事件数(件、推定))× 価格 27(1件あたり工事額(百万円、名目))→ 売上 214 億円・営業利益 19 億円。益率9.0%
  • その他関連(産業廃棄物処理・分析検査・運送倉庫・医療サービス):数量 9.1(取扱件数(万件、推定))× 価格 27(1件あたり売上(万円、名目))→ 売上 248 億円・営業利益 33 億円。益率13.5%

倍率:事業の純利益 185 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 9.0% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.8%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 12.1 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 12.1 倍。全体の PER 12.07 倍、時価総額 2,233 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:PVDF が黒字に戻り、PGA も損益ゼロ以上になる、会社の中計に近い上振れ。会社の構想より控えめだが、中立よりは改善が大きい筋書きなので、2 割弱とした。

中立 33% 中立:ラップが守りを固め、電池材料は小さな黒字にとどまる 利益 133 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 4,092 円1,564 億円

PVDF は ESS 向けの数量が増える。中国勢との競争で単価は 10 年で 1.1 倍ほどにとどまり、物価の 1.34 倍には届かない。利益率は 6% で、全社の利益に大きくは寄与しない。

PGA は損益が小幅な黒字にとどまり、分解性部品の競争で単価も物価ほどは上がらない(10 年で 1.2 倍)。ライフサイエンスは構想の 4 割ほどの規模になる。その他の機能品と農薬は、物価並みに伸びる。

ラップは数量が緩やかに減るが、値上げで利益を維持する。建設・サービスも物価並みに伸びる。

営業利益は 220 億円前後で、今の約 1.5 倍になる。ただ借り換えで利払いが増え、純利益は 130 億円台にとどまる。ROE は 7% で、資本コストには届かない。配当は DOE 5% の目安を続ける。

  • PVDF(フッ化ビニリデン樹脂。電池用バインダーと工業用):数量 12.5(電池用・工業用 PVDF の販売重量(千トン、推定))× 価格 300(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 375 億円・営業利益 23 億円。益率6.0%。単価は中国勢の圧力で物価ほど上がらない
  • PGA(ポリグリコール酸)樹脂・加工品:数量 80.0(フラックプラグ向け販売数量(万個、推定))× 価格 23,500(1個あたり単価(円、名目))→ 売上 188 億円・営業利益 9 億円。益率5.0%。単価は競争で物価ほど上がらない
  • その他の機能品(PPS 樹脂の持分法利益・炭素製品・球状活性炭など):数量 9.5(高付加価値品の販売重量(千トン、推定))× 価格 450(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 428 億円・営業利益 60 億円。益率14.0%
  • 樹脂製品(NEWクレラップ・業務用フィルム・シーガー釣糸・食品容器):数量 23.5(出荷重量(千トン、推定))× 価格 191(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 449 億円・営業利益 76 億円。益率17.0%
  • 化学製品(農薬・クレメジン・か性ソーダ・塩酸):数量 102(出荷重量(千トン、推定))× 価格 38(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 392 億円・営業利益 26 億円。益率6.5%
  • 建設関連(土木・建築工事):数量 800(工事件数(件、推定))× 価格 27(1件あたり工事額(百万円、名目))→ 売上 212 億円・営業利益 18 億円。益率8.5%
  • その他関連(産業廃棄物処理・分析検査・運送倉庫・医療サービス):数量 9.0(取扱件数(万件、推定))× 価格 27(1件あたり売上(万円、名目))→ 売上 241 億円・営業利益 31 億円。益率13.0%

倍率:事業の純利益 133 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.1% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 1,564 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:PVDF の黒字化は進むが、構想ほどは稼げないという最も現実的な筋書き。ラップの安定と電池材料の遅れが同時に続く。最大の確率とした。

やや悲観 27% やや弱気:PVDF の赤字が続き、PGA も整理に向かう 利益 55 億円 · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 1,295 円495 億円

PVDF は ESS 向けが伸びない。中国勢の安値に対抗できず、数量は今の水準を少し上回る程度で、値段は物価を大きく下回る。利益率は赤字のままになる。

PGA はシェールの掘削減速で販売が戻らず、会社は縮小か撤退に動く。クレメジンも新薬に押され、化学製品の利益は薄いままだ。

ラップとサービス事業がグループの稼ぎを支え続けるため、全体では黒字を保つ。ただ営業利益は 100 億円台前半にとどまる。

利払いが増える中で、純利益は 50 億円台に落ちる。ROE は 3% 台になる。配当は DOE の目安を引き下げ、財務の安全を優先する。

  • PVDF(フッ化ビニリデン樹脂。電池用バインダーと工業用):数量 9.0(電池用・工業用 PVDF の販売重量(千トン、推定))× 価格 230(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 207 億円・営業利益 −4 億円。益率-2.0%。単価は中国勢の圧力で物価ほど上がらない
  • PGA(ポリグリコール酸)樹脂・加工品:数量 40.0(フラックプラグ向け販売数量(万個、推定))× 価格 19,000(1個あたり単価(円、名目))→ 売上 76 億円・営業利益 −4 億円。益率-5.0%。単価は競争で物価ほど上がらない
  • その他の機能品(PPS 樹脂の持分法利益・炭素製品・球状活性炭など):数量 8.5(高付加価値品の販売重量(千トン、推定))× 価格 420(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 357 億円・営業利益 39 億円。益率11.0%
  • 樹脂製品(NEWクレラップ・業務用フィルム・シーガー釣糸・食品容器):数量 22.0(出荷重量(千トン、推定))× 価格 175(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 385 億円・営業利益 58 億円。益率15.0%
  • 化学製品(農薬・クレメジン・か性ソーダ・塩酸):数量 98.0(出荷重量(千トン、推定))× 価格 34(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 333 億円・営業利益 10 億円。益率3.0%
  • 建設関連(土木・建築工事):数量 780(工事件数(件、推定))× 価格 24(1件あたり工事額(百万円、名目))→ 売上 187 億円・営業利益 13 億円。益率7.0%
  • その他関連(産業廃棄物処理・分析検査・運送倉庫・医療サービス):数量 8.8(取扱件数(万件、推定))× 価格 25(1件あたり売上(万円、名目))→ 売上 220 億円・営業利益 26 億円。益率12.0%

倍率:ROE 3.6% で資本コストに大きく届かない。稼ぐ力(純利益 ÷ k)の範囲で、PER 9.0 倍とした。純利益 55 億円のうち、赤字の PVDF と PGA の損失がラップの利益を削っている。

確率:PVDF の赤字が続き、PGA も縮小に向かう。前の中計が外れた実績に照らせば現実味の高い筋書きなので、3 割近い確率を置いた。

悲観 15% 弱気:PVDF が追加減損で行き詰まり、売れる事業を売って凌ぐ 利益 −25 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 785 円300 億円

PFAS 規制と中国勢の安値が重なり、PVDF は販売が今の 3 分の 2 に落ちて大きな赤字を続ける。追加の減損が出て、いわきの設備は事実上の遊休になる。

PGA は撤退し、クレメジンと農薬も縮む。ラップの利益は残るが、人口減で細る。

会社は自己資本の毀損を止めるため、配当を大幅に下げ、保有株や周辺事業を売る。配当の一部は、その売却代金で払う。それでも借金が重く、貸し手の求める条件は厳しくなる。

営業利益はごく小さく、利払いを払うと純利益は赤字になる。この筋書きの値打ちは、稼ぐ力ではなく、売れる事業の価値から借金を引いた残りで決まる。

  • PVDF(フッ化ビニリデン樹脂。電池用バインダーと工業用):数量 5.0(電池用・工業用 PVDF の販売重量(千トン、推定))× 価格 150(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 75 億円・営業利益 −19 億円。益率-25.0%。単価は中国勢の圧力で物価ほど上がらない
  • PGA(ポリグリコール酸)樹脂・加工品:数量 15.0(フラックプラグ向け販売数量(万個、推定))× 価格 17,000(1個あたり単価(円、名目))→ 売上 26 億円・営業利益 −8 億円。益率-30.0%。単価は競争で物価ほど上がらない
  • その他の機能品(PPS 樹脂の持分法利益・炭素製品・球状活性炭など):数量 7.0(高付加価値品の販売重量(千トン、推定))× 価格 380(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 266 億円・営業利益 16 億円。益率6.0%
  • 樹脂製品(NEWクレラップ・業務用フィルム・シーガー釣糸・食品容器):数量 20.0(出荷重量(千トン、推定))× 価格 160(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 320 億円・営業利益 38 億円。益率12.0%
  • 化学製品(農薬・クレメジン・か性ソーダ・塩酸):数量 92.0(出荷重量(千トン、推定))× 価格 30(1トンあたり平均単価(万円、名目))→ 売上 276 億円・営業利益 −6 億円。益率-2.0%
  • 建設関連(土木・建築工事):数量 740(工事件数(件、推定))× 価格 21(1件あたり工事額(百万円、名目))→ 売上 155 億円・営業利益 8 億円。益率5.0%
  • その他関連(産業廃棄物処理・分析検査・運送倉庫・医療サービス):数量 8.5(取扱件数(万件、推定))× 価格 22(1件あたり売上(万円、名目))→ 売上 187 億円・営業利益 17 億円。益率9.0%

倍率:赤字で稼ぐ力では値が付かない。売れる資産の税後から純負債を引いた約 300 億円に置き、今の自己資本 1,652 億円に対する PBR は 0.18 倍になる。営業利益が小さく EV ÷ 営業利益は 54 倍と意味を持たず、借金を引いた後の売却価値だけで見ている。

確率:PVDF の追加減損と財務の悪化が重なる筋書き。純負債が時価総額の 6 割あり、営業利益 ÷ 支払利息の余裕も小さいので、1 割台半ばの確率を置いた。悲観の確率は、資本コストの上乗せと重ねて二重に上げていない。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

PVDF(フッ化ビニリデン樹脂。電池用バインダーと工業用)

電池の電極をつなぐ樹脂。いわきと中国・常熟で生産し、欧米・韓国の電池メーカーが主な顧客。

数量電池用・工業用 PVDF の販売重量(千トン、推定)価格1トンあたり平均単価(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 7.5 267 200 −10
10 年後 中立 12.5 300 375 23

取り方:会社は PVDF の売上を開示しないため、機能製品の売上 613 億円から PGA(98 億円)と PPS・炭素製品を引いた残りの約 200 億円を PVDF と推定した。いわきの現能力 6,000t、常熟 5,000t の稼働が低いことから販売を 7,500t とみて単価を割り戻した。営業利益は、減損前のセグメント利益 21 億円から PGA の赤字と他の機能品の利益を差し引いた推定で、棚卸評価減の戻入益を含む。

PGA(ポリグリコール酸)樹脂・加工品

シェール掘削で坑井を仕切るフラックプラグ用の分解性樹脂。米国のシェール事業者向け。

数量フラックプラグ向け販売数量(万個、推定)価格1個あたり単価(円、名目)売上営業利益
今 2026/03 50.0 19,600 98 −20
10 年後 中立 80.0 23,500 188 9

取り方:2026/03 期の PGA 売上 98 億円(前期比 +57%、会社開示)を、販売数量と単価に分けた推定値。個数は開示がなく、1 個あたり約 2 万円は加工品としてみた置き方。営業損益は会社が 2026 年度の黒字化を求めている水準(赤字)として推定。

その他の機能品(PPS 樹脂の持分法利益・炭素製品・球状活性炭など)

PPS 樹脂(米国合弁 Fortron を持分法で取り込む)、球状活性炭、炭素繊維断熱材など。

数量高付加価値品の販売重量(千トン、推定)価格1トンあたり平均単価(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 9.0 350 315 51
10 年後 中立 9.5 450 428 60

取り方:機能製品の売上 613 億円から PVDF 約 200 億円と PGA 98 億円を引いた約 315 億円。品目が混在するため販売重量と平均単価は推定。営業利益 51 億円は、機能製品のセグメント利益 21 億円から PVDF と PGA の赤字を戻して逆算したもので、PPS の持分法利益を含む。

樹脂製品(NEWクレラップ・業務用フィルム・シーガー釣糸・食品容器)

国内の家庭用ラップ首位級ブランドと、業務用ラップ・釣糸・保存容器。

数量出荷重量(千トン、推定)価格1トンあたり平均単価(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 25.0 147 367 69
10 年後 中立 23.5 191 449 76

取り方:2026/03 期の樹脂製品の売上 367 億円・セグメント利益 69 億円(会社開示)。品目別の重量は開示がなく、家庭用ラップ(国内約 500 億円市場の 35% を約 175 億円と推定)、業務用フィルム、釣糸、容器を合わせた重量を 2.5 万トンと推定して単価を割り戻した。

化学製品(農薬・クレメジン・か性ソーダ・塩酸)

農業・園芸用殺菌剤(メトコナゾールなど)、慢性腎不全用剤クレメジン、いわきの工業薬品。

数量出荷重量(千トン、推定)価格1トンあたり平均単価(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 100 30 295 14
10 年後 中立 102 38 392 26

取り方:2026/03 期の化学製品の売上 295 億円・セグメント利益 14 億円(会社開示)。か性ソーダなど安い基礎品の量が大半を占め、農薬・医薬が単価を押し上げる構成なので、10 万トン規模の平均単価として推定した。

建設関連(土木・建築工事)

クレハ系の工事会社が、いわき地区を中心にプラント・土木・建築工事を請け負う。

数量工事件数(件、推定)価格1件あたり工事額(百万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 800 20 160 15
10 年後 中立 800 27 212 18

取り方:2026/03 期の建設関連の売上 160 億円・セグメント利益 15 億円(会社開示)。件数と 1 件あたりの額は開示がなく、1 件約 2,000 万円として推定。

その他関連(産業廃棄物処理・分析検査・運送倉庫・医療サービス)

グループ内外から受ける処理・検査・運送・医療の周辺サービス。

数量取扱件数(万件、推定)価格1件あたり売上(万円、名目)売上営業利益
今 2026/03 9.1 20 182 26
10 年後 中立 9.0 27 241 31

取り方:2026/03 期のその他関連の売上 182 億円・セグメント利益 26 億円(会社開示)。取扱件数と単価は開示がなく、1 件約 20 万円として推定。

リスクと懸念

PVDF の需要回復の遅れと追加減損

いわきの新工場は能力が余り、販売が戻らなければ追加の減損と減価償却の重さが残る。米国の EV 補助金は撤廃され、電池メーカーの発注は先送りが続く。ESS 向けの立ち上がりが遅れると、会社が示す黒字化の道筋が崩れる。

中国勢の増産による価格の低迷

電池用 PVDF は原料に連動して値段が動く商品で、2023 年に急落した前例がある。Sino-Fluorine など中国勢が増産を続けると、値段の天井が下がり続ける。LFP の電池が広がり、より安価な品が主流になる点も重い。

欧州の PFAS 規制

フッ素樹脂の PVDF が規制の対象に入れば、電池以外の工業用途も制限を受ける。会社は主要リスクに挙げている。結論が出るまでの数年、顧客は調達先を見直し、需要の形が読めなくなる。

PGA の黒字化の失敗

シェール掘削の増減で販売個数が大きく動く。会社は 2026 年度に黒字化しなければ抜本的な見直しを検討するとしており、撤退の場合は設備の整理費用が出る。

BASF 向け農薬契約の更新

化学製品の利益の柱であるメトコナゾールの BASF 向けの契約は 2027 年 6 月までだ。更新の価格や数量が悪化すれば、ライフサイエンスの育成計画の出発点が崩れる。

財務の余裕の薄さと配当の持続性

純有利子負債は 899 億円で、減損前の営業利益の 6 倍近い。借り換えのたびに利払いが増える。DOE 5% の配当は、利益が出なければ自己資本を減らして払う形になり、続かなくなる可能性がある。

ラップ市場の縮小

国内の家庭用ラップは人口減で数量が緩やかに減る。サランラップとの価格競争や、プライベートブランドの攻勢が強まれば、守りの稼ぎ頭の利益率も下がる。

今後の分かれ目

2027 年度に PVDF の営業損益が黒字化し、稼働の上がる兆しが出たら
強気・やや強気の確率を上げる。黒字の中身が棚卸評価減の戻入などの一時要因でないかを確かめる。
大型蓄電池向けの PVDF の受注が、会社が示す年 16% の伸びを上回って決まったら
新工場の稼働が上がり、中立の PVDF の数量を引き上げる。値段の下落が続いていないかを併せて見る。
2026 年度に PGA が黒字化しないまま、会社が見直しを公表したら
機能製品の赤字が減る一方、整理費用が出る。やや弱気の確率を上げる。
欧州が PFAS 規制の対象に PVDF を含める方針を示したら
PVDF の需要の形が崩れ、弱気の確率を上げる。工業用途の売上への影響も見る。
メトコナゾールの BASF 向け契約が条件を改善して更新されたら
化学製品の利益が安定し、ライフサイエンスの構想が現実味を帯びる。
保有する上場株の売却益で、借入金を大きく減らしたら
財務の余力が戻り、悲観の確率を少し下げる。ただ稼ぐ力の改善にはならない。

見ておくもの

  • PVDF の四半期の営業損益と、いわき新工場の稼働率
  • 大型蓄電池(ESS)向けバインダーの受注と中国勢の価格
  • PGA の営業損益と、2026 年度の黒字化の成否
  • メトコナゾールの BASF 向け契約の更新条件
  • 有利子負債の残高と、保有する上場株の売却の進捗
  • 欧州の PFAS 規制の方針

倍率と資本コストの決め方

数量は実質、価格は物価 3% の名目で、7 つの事業ごとに積み上げた。PVDF の価格は中国勢の圧力を理由に物価の半分ほどの上昇にとどめ、PGA も同様に抑えた。資本コストは基本 7.5% に quality(循環 +0.5・値決め力 +0.25・借金 +0.75・寿命 +0.25 で +1.75%)を足した 9.25%。倍率は利益ベースの正当化 PER を上限に、強気を 9 割、やや強気を 85%、中立を 88% に置いた。悲観は赤字なので、売れる資産の税後から純負債を引いた額に置いた。今の株価・今の PER・過去の PBR の底は参照していない。形の変化として、新リース会計基準(2028/03 期から)でも、10 年後の数字は家賃を営業費用に入れた今と同じ形でそろえた。自己資本の流れは、2026/03 期の純損失に 365 億円の一度きりの減損が入っているため、net_start_oku に 2027/03 期の会社予想の純利益 75 億円を置いて起点にした。最後に今の時価総額と比べ、差は -37%。 2026-10-22 の見直し(R1〜R4)で倍率・時価総額を機械で置き直した(前後は notes/audit/fix_stage2_20261022.csv)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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東北のガス販売を軸に、純現金が時価総額の4割。事業は平凡で価値はほぼ適正 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +9.5%) 割安 田岡化学工業4113 住友化学系の中堅化学メーカー。純現金は厚いが、今期の利益は急減。親会社の下で現金は戻りにくい 本質価値との差 +33.7% · 10 年 割安(年 +10.3%) 割安 大成ラミックグループ4994 液体小袋のフィルムと充填機を一社でそろえる小さな堅実企業。純現金が厚く、10年で見ればやや割安と筆者は考える 本質価値との差 +33.3% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 旭化成3407 住宅とヘルスケアが稼ぎ、マテリアルは汎用化学に近い。資本の稼ぎは k をわずかに上回る程度で、今の値段は適正 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.0%) やや割安 北興化学工業4992 水稲の農薬と半導体向け化学品の二本立て。純現金が厚く、資本の稼ぎは資本コストをわずかに下回る。今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +29.4% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ショーエイコーポレーション9385 販促の包装と百円ショップの雑貨で稼ぐ黒子。利益率は初めて 7% に届いたが、今の値段は 10 年の稼ぎにおおむね見合う 本質価値との差 +27.5% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 デクセリアルズ4980 ACFと反射防止フィルムの世界首位の堀は本物。光半導体の急成長を織り込むと、利益で測った本質価値は今の時価総額とほぼ並び、適正 本質価値との差 +27.3% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 トクヤマ4043 セメントを手放し半導体材料へ軸足を移す途上。稼ぐ力は伸びるが、資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +25.2% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ZACROS7917 液晶フィルムと詰め替え包材で世界・国内首位だが、医薬・バイオの大型投資が利益を削る。10 年で見ればやや割安 本質価値との差 +24.6% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 株式会社JCU4975 めっき薬品で営業利益率4割の優良株。ただし利益率は過去最高で、10年の本質価値は今の1割ほど下のやや割高 本質価値との差 +24.5% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 ハーバー研究所4925 無添加化粧品HABAの通販会社。時価総額の7割が純現金だが、新しい客が細り、財団が筆頭株主で現金は戻りにくい。値段はほぼ適正 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) やや割安 上村工業4966 AI向けパッケージ基板のめっき薬品で稼ぐ高収益の会社。ただ利益率は山にあり、10年の本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 +23.8% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ステラケミファ4109 半導体用フッ酸で国内首位格の小粒な素材株。10年先で測ると強気と慎重がほぼ釣り合い、今の値段は適正圏 本質価値との差 +23.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 石原産業4028 利益の4分の3を農薬が稼ぐ。2026年3月期は欧州の特需で膨らんだ山で、酸化チタンの立て直しも途上。今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +23.2% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 イサム塗料4624 自動車補修用塗料の老舗。金融資産が時価総額の2倍あるが、創業家の下で眠り、10年では適正圏 本質価値との差 +22.8% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 三菱ケミカルグループ4188 稼ぎ頭は 50.6% 保有の日本酸素 HD。化学本体は構造改革中で借金も重く、10 年の価値は今の値段に対しおおむね適正 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 日本カーバイド工業4064 反射シートで世界3割を握る素材メーカー。利益の偏りと計画の未達が重く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +22.1% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 未来工業7931 電気配線の資材で職人の手間を減らす堅実な会社。現金は厚いが、価格改定で上がった利益率が戻る途中で、いまの値段は適正圏 本質価値との差 +21.7% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 日東電工6988 HDD基板の独占と核酸医薬の仕込みは強く、偏光板の競争を踏まえても、利益で測った本質価値は今の値段とほぼ並び適正 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 日本精化4362 海外の化粧品用油剤と医薬用の脂質で利益は伸びるが、小さな原料メーカーで値段の揺れも大きい。資本コスト7.75%で測ると今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +21.3% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 KIMOTO7908 時価総額は手元の現金を下回る。稼ぐ力が資本コストを超えれば、現金だけで価値の半分近い 本質価値との差 +20.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 アイカ工業4206 国内の化粧板は強いが、利益の薄い接着剤が全体を重くし、インド買収の成否が10年の伸びを分ける 本質価値との差 +20.2% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 ムトー精工7927 樹脂成形の一貫生産で車載とカメラが好調。配当は厚いが、稼ぐ力は資本コストの手前 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ニックス4243 複写機の留め具と基板のラックを作る横浜の小さな部品メーカー。時価総額に近い現金を抱えるが、配らず積むので値打ちは半分しか届かない 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 サカタインクス4633 海外の包装インキで稼ぐ堅実な会社。借金は軽く、10 年の伸びは物価に少し足す程度で、値段は素直に安い側にある 本質価値との差 +19.2% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 ADEKA4401 五つの事業が支え合う堅実な会社。AI 向け半導体材料の追い風はあるが、ROE が低く、安全域は厚くない 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +8.0%) やや割安 永大化工7877 純正フロアマットの専業に近い小さな会社。電気自動車でもマットは要るが、値下げ要請で利益率は 5% 前後にとどまり、厚い現金の戻り方が価値を決める 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +9.3%) やや割安 日本ゼオン4205 COP で稼ぐ素材会社。ゴムの縮小が先に進み、成長の果実は新工場が動く 2028 年度後半以降。10 年の価値は適正 本質価値との差 +18.7% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) やや割安 日本酸素ホールディングス4091 米国・アジアの投資回収待ちと純負債の重さはあるが、強い堀を織り込んだ資本コスト7%で測ると、物価込みでやや割安 本質価値との差 +17.8% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 タイガースポリマー4231 ホンダ向けが4割強のゴムホース・成形品メーカー。厚い純現金が価値を支えるが、稼ぐ力は資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 大伸化学4629 シンナー国内最大手。利益は薄いが無借金で現金が時価総額の8割。事業は市況頼み、現金の戻り方が値打ちを決める 本質価値との差 +17.7% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 南海化学4040 苛性ソーダの関西メーカー。土地売却で身軽になり、今の値段は10年の稼ぎにほぼ見合う 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ダイセル4202 樹脂とインフレータは伸びるが、借金と減損の癖が重い。中立の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +17.0% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 ナトコ4627 塗料・溶剤再生・電子材料の三本柱。現金は厚いが、使い道は買収と工場の建て替えで先に埋まっている 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 恵和4251 液晶の光拡散フィルムで世界の上位。純現金は時価総額の 4 分の 1 だが、有機 EL への置き換えと中国勢で利益率は下がり、適正 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 巴川コーポレーション3878 車載向け半導体テープという良い芯はあるが、トナーの縮みと借入の重さで全体は並の会社 本質価値との差 +14.9% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 日本特殊塗料4619 車の静けさを支える中堅メーカー。利益の4割は合弁の持分で、ROEは資本コスト並み。本質価値は今の値段をやや下回り、割高寄りの適正 本質価値との差 +14.0% · 10 年 やや割安(年 +7.4%) やや割安 ロンシール工業4224 稼ぎは地味だが、時価総額の7割近くが純現金。ただし親会社の影で現金は戻りにくい 本質価値との差 +13.8% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 東洋紡3101 稼ぎの芯は液晶と半導体向けの高機能フィルム。借金が重く、10 年の見通しを織り込んでも今の値段はやや割高 本質価値との差 +12.8% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 DIC4631 インキと顔料で世界首位だが利益率は薄い。AI半導体向け樹脂で今期は急伸しても、山に近く今の値段は先を織り込みすぎと見る 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 日本パーカライジング4095 自動車の塗装下地に強い表面処理の老舗。厚い現金が下値を支えるが、成長は物価並みにとどまり、値段はほぼ適正か、やや高め 本質価値との差 +11.9% · 10 年 やや割安(年 +7.2%) やや割安 富士フイルムホールディングス4901 複合機をパーシャル・スピンオフで株主に分け、医療と半導体材料に集中。利益ベースの PER で測ると 10 年の本質価値は今の値段にほぼ並び、適正 本質価値との差 +11.6% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 丸東産業7894 九州の食品包材の老舗。値上げで利益は戻ったが、稼ぎは資本コストに遠く、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 ミライアル4238 ウェーハ容器で世界上位の地位はあるが、ROE が資本コストに届かず、利益で測った本質価値は今の時価総額の約 8 割でやや割高 本質価値との差 +10.9% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 株式会社ジェイエスピー7942 発泡プラスチックの専業で、北米の自動車向け ARPRO が稼ぎ頭。大株主が約半分を握る地味な会社で、利益の質を考えると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +10.8% · 10 年 やや割安(年 +7.3%) やや割安 大倉工業4221 包装フィルムの安定に、大型液晶用の光学フィルムという一本足の成長が乗る。値段は事業の実力とほぼ釣り合う 本質価値との差 +10.4% · 10 年 やや割安(年 +7.6%) やや割安 児玉化学工業4222 買収で売上が 5 倍になった樹脂と金属の部品メーカー。一過性の利益を除くと稼ぐ力は薄く、電動化とスポンサーの売り下がりが重い 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) 適正 クラレ3405 世界首位級の素材を持つが、積み上げた資本の稼ぎが細い。利益が戻っても ROE は資本コストに届かず、やや割高 本質価値との差 +9.8% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 東リ7971 床・壁・カーテンの内装材を手掛ける東リ。原料高と賃上げで利益は一度へこむが、還元の厚さが支え、物価込みの値段はほぼ妥当 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フマキラー4998 東南アジアが稼ぎ頭、国内は赤字。結論は やや割高 本質価値との差 +9.5% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 扶桑化学工業4368 半導体研磨材のほぼ独占企業。事業は一級だが、10 年の本質価値は今の時価総額を 2 割ほど下回る 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 日華化学4463 繊維薬剤の海外好調と非フッ素の追い風で利益は急伸中だが、ROE は資本コストに届かず、10年先の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 大日本塗料4611 橋や鉄塔の重防食塗料に強い中堅。利益の半分を稼ぐ蛍光灯が消え、買収した神東塗料の再建も道半ば。10年の本質価値は今の時価総額を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 藤倉化成4620 自動車部品用の塗料とアクリル樹脂の会社。本業の利益は薄いが現金は厚く、稼ぐ力が資本コストに届かないぶん、今の値段は妥当な範囲 本質価値との差 +8.2% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大日精化工業4116 色をつくる老舗で、利益は急回復の途上。ただし資本の効率が低く、値段の安全域は厚くない 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 太陽ホールディングス4626 ソルダーレジストの世界首位は本物だが、過去最高の利益は山の高さ。本質価値は時価総額(KKRのTOBもほぼ同水準)を1割ほど下回る 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 大阪ソーダ4046 世界首位級の医薬精製材料が稼ぎを押し上げる強い会社。ただ、先の成長を織り込んだ今の値段は割高寄り 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 OATアグリオ4979 海外で稼ぐ農業資材の優良中堅だが、自己資本の積み上がりでROEは薄まり、今の値段はやや先を行く 本質価値との差 +7.2% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 住友精化4008 稼ぎの 8 割が紙おむつ用の吸水性樹脂で、今の利益は為替と原料安の追い風を含む。余った自己資本を会社自身が動かし始めた 本質価値との差 +6.7% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 堺化学工業4078 MLCC 向け電子材料は伸びるが、他の事業が薄利で資本効率が低い。10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 日本農薬4997 農薬の専業で海外が 7 割。親会社 ADEKA が過半を握る上場子会社で、資本の稼ぎは資本コストをわずかに上回る程度。今の値段は適正 本質価値との差 +6.1% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 東洋合成工業4970 PAGで世界首位の黒子。投資の回収期に入るが、利益率の低さと借金を見ると本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 ダイキョーニシカワ株式会社4246 マツダ頼みの内外装樹脂部品メーカー。利益率が低く資本コストに届かないため、今の値段はおおむね妥当 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 テイカ4027 導電性高分子薬剤と医療用の圧電が育つ一方、汎用酸化チタンの赤字が重い。回復を織り込んだ値段で、安全域は薄い 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ラサ工業4022 半導体の洗浄に使う高純度リン酸で世界首位をうたう素材会社。稼ぎは本物だが、新工場の重さと今の値段の高さが気になる 本質価値との差 +4.8% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 アサヒペン4623 家庭用塗料の老舗が買収で売上を足すが、自己資本の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 共和レザー3553 車の内装表皮では国内の雄だが、稼ぐ力が細り、今の値段は回復をやや先取りしている 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 東洋ドライルーブ4976 部品に塗る潤滑の膜で地道に稼ぐ小さな職人企業。資本の稼ぎが資本コストに届かず、値段はほぼ妥当 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 artience4634 印刷インキから電池材料へ賭けを広げた会社。利益は戻りつつあるが、10 年で見れば今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 天昇電気工業6776 内外装の樹脂成形で食べる老舗。資産は厚いが稼ぐ力は薄く、顧客が値段を握る。10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.0% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日本曹達4041 農薬と機能材は堅いが、資本が厚く稼ぎが薄まる。値段は本質価値をやや上回る 本質価値との差 +2.4% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ユニ・チャーム8113 アジアの紙おむつとペットケアが伸びの軸だが、中国の風評被害で今の利益は落ち込み、10年で見ても本質価値は今の値段を1割ほど下回るやや割高 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 片倉コープアグリ4031 肥料の工場を 15 から 9 に絞る途上の会社。不動産の含み益は厚いが、稼ぐ力は薄く、今の値段は適正の少し上 本質価値との差 +1.4% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 大阪有機化学工業4187 ArF レジスト原料で世界の 7 割を握る良質なニッチ企業。ただ利益は半導体ブームの山にあり、今の値段は先の伸びを織り込みすぎている 本質価値との差 +0.7% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 フクビ化学工業7871 住宅の断熱材・床材を主力とする樹脂建材の老舗。現金は厚いが、稼ぐ力が薄く、価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +0.6% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 UBE4208 稼ぐ柱は機能品に絞られるが、借金が時価総額に迫る。事業の組み替えの途中で、今の値段にはやや割高感がある 本質価値との差 +0.5% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アキレス5142 赤字から立ち直った素材・靴の老舗。医療と半導体向けの利益は本物だが、続くかが問われる 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 株式会社バルカー7995 半導体向けの高機能シールで稼ぐ堅実な会社だが、予想が山の利益に寄っていて、10 年の見立てでは今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.1% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 日本高純度化学4973 金めっき薬品の本業は小さく、時価総額の大半は保有株と現金。AIの追い風を入れても、本質価値は今の2割余り下 本質価値との差 −0.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 竹本容器4248 化粧品容器の標準ボトルで短納期を売る専業。財務は堅いが、利益率は低く、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −0.3% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 信越ポリマー7970 半導体ウエハー容器が利益の柱の親子上場会社。稼ぐ力は着実だが、10年で見ても今の値段には届かず、やや割高 本質価値との差 −0.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 株式会社コーセーホールディングス4922 厚い現金と高級ブランドを持つが、利益率は 5% 台で、稼ぐ力に対して今の値段は高い。北米の tarte が伸びても国内は人口減で、本質価値は今の時価総額を下回る 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 セントラル硝子4044 半導体ガスが稼ぎ、電池とガラスが足を引く。資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段に安全域は薄い 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 川口化学工業4361 タイヤを支える地味なゴム薬品の専業。利益は戻ったが資本コストに届かず、今の値段はやや高い 本質価値との差 −1.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ウルトラファブリックス・ホールディングス4235 ポリウレタンレザーで、自動車・家具・航空機に売る。借金が重く、利益率が振れ、値段は妥当からやや高い 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 高圧ガス工業4097 ボンベ配送という堅い事業だが、資本の稼ぐ力が資本コストに届かず、厚い現金を足しても今の値段はやや割高 本質価値との差 −2.0% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 四国化成ホールディングス4099 AI 向けの半導体材料が利益を押し上げる良質な会社だが、今の値段は 10 年先の成長まで先に払っている 本質価値との差 −2.1% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 保土谷化学工業4112 有機 EL 材料が利益の柱で成長力は本物。だが顧客は偏り、買収と投資で借金が増え、稼ぐ力は資本コストに届かない 本質価値との差 −2.4% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 群栄化学工業4229 電子材料に強い樹脂メーカーだが、厚い自己資本が稼ぐ力を薄め、安さは割安の根拠にならない 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 旭有機材4216 半導体向け樹脂バルブの強みは本物だが、好況をほぼ織り込んだ値段で、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −5.0% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 トリケミカル研究所4369 半導体の薄膜材料で一流の会社だが、資本がたまってROEが落ちる。本質価値は今の時価総額の約3分の2で割高 本質価値との差 −5.4% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 東亞合成4045 電解とアクリルの重い土台に、半導体・車載・下水道の伸びが乗る。ただ資本が重く稼ぎは資本コストに届かず、今の値段は高め 本質価値との差 −5.7% · 10 年 適正(年 +5.0%) 適正 デンカ4061 稼ぎの柱は電子材料と診断薬。汎用品と借金が重く、10年の資本効率は資本コストに届かず、今の値段は割高寄り 本質価値との差 −5.8% · 10 年 適正(年 +6.3%) 適正 スガイ化学工業4120 農薬の中間物を請け負う和歌山の化学会社。資産は厚いが、稼ぐ力が資本コストに遠く及ばない 本質価値との差 −5.9% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 森六4249 樹脂部品の買収で売上は大きく膨らむが、利益率の低さは変わらず、今の値段を支えるには力不足だ 本質価値との差 −6.7% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 三菱瓦斯化学4182 半導体基板材料BT樹脂は堀が深いが、会社の大半は商品化学。利益で測ると本質価値は今の時価総額の7割強で、やや割高 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +6.0%) 適正 日産化学4021 液晶配向膜と半導体 ARC で寡占的シェアを持つ高 ROE 企業。堀は強いが今の値段は先を織り込みすぎで、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −7.5% · 10 年 適正(年 +5.2%) 適正 日本ピグメントホールディングス4119 車や家電のプラスチックに色を付ける下請け。資産は厚いが稼ぎは薄く、値段は適正圏 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 有機合成薬品工業4531 アミノ酸・化成品・医薬中間体の小さな化学メーカー。稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段は適正か割高寄り 本質価値との差 −7.9% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 サンケイ化学4995 鹿児島の農薬の専業。南の産地の殺虫剤が稼ぎ頭で財務は堅いが、利益は薄く還元も細い。今の値段はやや割高と見る 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +7.4%) 適正 エスケー化研株式会社4628 国内の建築仕上塗材で最大手級の無借金企業。資産が重く稼ぎが伸びず、10年の本質価値は今の時価総額を下回りやや割高 本質価値との差 −8.7% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 東京応化工業4186 フォトレジスト世界首位・EUVも首位級だが、利益ベースの本質価値は今の時価総額の7割弱で、AI超成長の大半を織り込んだ割高 本質価値との差 −9.0% · 10 年 適正(年 +5.4%) 適正 アトミクス4625 道路の白線を塗る塗料の中堅。純現金は厚いが、本業の稼ぎは資本コストの半分にとどまる 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.5%) 適正 ポバール興業4247 工場の搬送ベルトに樹脂を貼る名古屋の加工屋。利益率は高いが規模が小さく、今の値段はやや高い 本質価値との差 −9.9% · 10 年 適正(年 +5.5%) やや割高 昭和化学工業4990 珪藻土を掘ってビールのろ過材にする老舗。需要は堅いが伸びず、稼ぎは資本コストに届かない。やや割高と見る 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 日本ペイントホールディングス4612 M&Aで世界最大級に伸びた塗料会社。買収の重い負債とkをわずかに超えるだけのROEで、利益ベースの本質価値は今の値段を3割ほど下回り割高 本質価値との差 −10.3% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 日本色材工業研究所4920 口紅やパウダーを大手ブランドの名前で作る受託の老舗。工場は育ったが、借金が重く、金利が上がるほど株主の取り分が削られる 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +7.5%) やや割高 綜研化学4972 液晶向け粘着剤で稼ぐ堅実な会社だが、利益の伸びは物価並みで、筆頭株主との対立が価値を動かす 本質価値との差 −10.9% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 高砂香料工業4914 稼ぎの源はアジア、日本と欧米は薄利。資本コスト 7.6% に届かない利益率では、今の値段は適正に近い 本質価値との差 −11.1% · 10 年 やや割高(年 +5.7%) やや割高 荒川化学工業4968 松やにから作る樹脂が出発点の老舗。改革は筋が通るが、稼ぐ力が資本コストに届くまで長く、今の値段でも割高とみる 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 東邦化学工業4409 界面活性剤と半導体向け樹脂の中堅。伸びる芽はあるが、利益率は薄く借金が重い。今の値段は事業の稼ぐ力に比べて高い 本質価値との差 −11.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ハリマ化成グループ4410 松やにの化学で売上1,000億円を超えた会社。稼ぐ力は薄く、借金が株主の取り分を削る 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 日本デコラックス7950 化粧板の老舗で、金融資産が時価総額とほぼ同じ。下値は堅いが、大株主に現金が出てこない前提では価値はやや割高 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 住友化学4005 石化縮小・医薬の重荷を農薬と半導体材料が支えるが、借金が重く資本コストも高い。今の値段に対し割高 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 信越化学工業4063 半導体ウエハーと米国塩ビの二本柱は強いが、強い堀として利益で測っても、ROE1割の本質価値は今の時価総額の7割台半ばでやや割高 本質価値との差 −13.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 カーリット4275 推進薬原料を国内で独占する堅実な会社だが、増産を借金で進める間は資本の稼ぎが資本コストに届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −14.1% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 日本触媒4114 SAP世界首位級だが稼ぎは薄い。電池・電子材の実りは先で、今の値段は回復を先に払いすぎ 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 サンエー化研4234 直近の急回復で、今の値段は割安に見える。ただ素材の加工業で、利益率が高いままとは限らない 本質価値との差 −14.6% · 10 年 やや割高(年 +5.8%) やや割高 株式会社有沢製作所5208 スマホ用FPC材料が稼ぎの主役で、AI基板と水処理が伸びても10年の本質価値は今の時価総額を3割余り下回る 本質価値との差 −15.5% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 株式会社ノエビアホールディングス4928 対面販売で高い利益率を保つ堅実な化粧品会社。ただ物価込みでも利益は伸び悩み、今の値段は割高とみる 本質価値との差 −15.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 第一工業製薬4461 AI サーバー向け樹脂と電池材料で利益が 2 年で 5 倍になった京都の老舗。稼ぐ力は本物だが、10 年先まで先取りした値段は割高 本質価値との差 −16.1% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 花王4452 日用品の値上げ力と化粧品の立て直しで、物価込みの利益は名目で伸びる。ただし資本コスト7.0%・強い堀の利益ベースの PER で測ると、今の値段はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 日本化学工業4092 クロム唯一の国内メーカーで MLCC 材料が伸びるが、資本が余り ROE が資本コストを下回る。今の値段は先を織り込みすぎ 本質価値との差 −16.4% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 積水樹脂4212 道路の防音壁と交通安全を押出成形で支える堅実な会社。利益率が戻る道は見えるが、ROE が低いまま増える内部留保が重く、今の値段は割高 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 三洋化成工業4471 立て直しは進むが、稼ぐ力は資本コストにまだ届かず、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −17.1% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 レゾナック・ホールディングス4004 半導体材料へ総入れ替えした構造改革は本物だが、積み直した本質価値は今の時価総額の6割台半ばにとどまり割高 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 カネカ4118 塩ビの重さが利益を削り、資本の稼ぎは資本コストに届かない。多角化の成果が出る前に、今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −17.5% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 長谷川香料4958 良い会社だが、資本を寝かせすぎて稼ぎの割に値段が高い。10年で測るとやや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 アース製薬4985 虫ケアの首位は本物だが、売上が増えても利益が付いてこなかった会社。10年の利益で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 −18.8% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 マナック・ケミカル・パートナーズ4360 受託合成と難燃剤が同時に持ち直し、足元は急回復。ただし全社費用が重く、10年の稼ぎは割高側 本質価値との差 −19.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 エステー4951 消臭力は強いが、20年ヒットが出ていない。厚い現金も使い道が定まらず、10年では物価の伸びをなぞるだけで、やや割高 本質価値との差 −19.6% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 丸尾カルシウム4102 100年続く炭酸カルシウムの老舗だが、本業はほぼ稼がず利益は持ち合い株の配当頼み。帳簿の安さほど価値はない 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 メック株式会社4971 AI向けパッケージ基板の薬品で利益率3割の優良株。ただ利益率は過去最高の山で、10年の本質価値は今の時価総額を大きく下回る割高 本質価値との差 −20.2% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 新日本理化4406 油脂と石化の中堅化学。利益率は薄く、資産の割に稼げないため10年では割高 本質価値との差 −20.3% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 コタ4923 美容室だけに売る専売ヘアケアで、27年増収の堅い会社。ただ利益率は山を過ぎ、今の値段は将来の利益を先取りしてやや割高 本質価値との差 −21.3% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 レック7874 百円ショップ向け日用品の安定した稼ぎ頭だが、大口顧客への依存と重い借金が重く、10 年の価値は今を大きく下回る 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 エア・ウォーター4088 国内産業ガス2位の堅い土台に、不正会計と海外の失敗が重なった。利益の質を割り引くと、回復を織り込んだ今の値段は割高 本質価値との差 −21.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 積水化成品工業4228 発泡プラスチックの老舗は欧州の赤字を断ったが、借入が重く、利益の戻りは緩やかで今の値段は高い 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ダイトーケミックス4366 半導体材料などの受託製造で堅実に伸びるが、利益率が薄く ROE も低い。利益で測った本質価値は今の時価総額の約 6 割で割高 本質価値との差 −22.3% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ニチバン4218 ケアリーヴが首位に立つ粘着テープの老舗だが、稼ぐ力は資本コストに届かず、厚い現金を足しても物価込みで割高 本質価値との差 −22.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 ライオン4912 ハミガキ首位の安定収益はあるが、利益率が低く伸びも緩い。余った現金を分けて測っても、今の値段はやや割高 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 中国塗料4617 船舶塗料で世界2位の借金なし企業。益率が過去最高圏にある今の値段は、10年の利益で見ると4割近く先走っている 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +4.0%) やや割高 神東塗料4615 大日本塗料の子会社として再建中の中堅塗料。中計の利益11億円は過去に例のない水準で、届いても資本コストに見合わず、今の値段は割高 本質価値との差 −25.7% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アイビー化粧品4918 訪問販売の化粧品会社。黒字には戻ったが販売網は細り、優先株が先に取る。今の値段は割高と見る 本質価値との差 −25.9% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 株式会社エフピコ7947 食品トレーの国内最大手。値上げと再生トレーで稼ぐ力は強いが、新素材への大型投資が資本効率を下げ、物価込みでは割高 本質価値との差 −26.1% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ミルボン4919 美容室専売の強いブランドは10年先も残るが、利益率の回復と海外の黒字化を織り込んでも、今の値段は事業の価値を上回る 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +3.1%) やや割高 住友ベークライト4203 半導体封止材で世界シェア4割、京セラ買収で規模は拡大。稼ぐ力は資本コスト止まりで、本質的な値段は今の5割強にとどまる 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.3%) やや割高 三和油化工業4125 廃溶剤を資源に変える許可制の事業。新工場の投資と相場の波で、今の値段は10年の価値を上回る 本質価値との差 −29.0% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 関東電化工業4047 半導体ガスの回復で利益は急回復中。ただし稼ぎは資本コストをやっと超える程度で、今の値段は好況の長続きまで織り込む 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 I-ne4933 広告を厚く打って売上は2割伸びるが、利益はまだ細い。社長の統治問題と上場区分の猶予も重く、利益で測った本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.1% · 10 年 割高(年 +4.3%) 割高 アクシージア4936 中国の消費者に日本の美容ドリンクを売る会社。広告の高騰と地元ブランドに押され、稼ぐ力の回復が見えず割高 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 クミアイ化学工業4996 稼ぎ頭の除草剤にジェネリックが入り、利益は物価ほども伸びない。資本の稼ぎも資本コストに届かず、本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 −30.9% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 東京インキ4635 印刷インキの老舗から化成品の会社へ移行中。利益は戻っているが、ROE5%台では今の値段に届かない 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +3.1%) 割高 日本化学産業4094 受託の終わりで利益は谷へ。小粒の金属薬品屋が厚い現金を投資に回す途中で、今の値段は先を払いすぎている 本質価値との差 −31.6% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 資生堂4911 米州・中国の揺れと構造改革の代償で2期連続の最終赤字。ROEは資本コストを下回るが、2030年戦略の立ち上がりは計画を上回るペースで進む 本質価値との差 −32.5% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 大阪油化工業4124 化学品の精製を請け負う小さな職人集団。技術はあるが成長は遅く、現金は創業家の判断の中にある 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 旭化学工業7928 工具と車の樹脂部品を請け負う小さな工場。現金と土地は厚いが、利益が出ない。今の値段は事業の稼ぎを上回る 本質価値との差 −34.7% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 三井化学4183 機能材 3 本柱は育つ途中で石化の重みが残り、借金も重い。資本コストを稼げず、10 年の価値は割高 本質価値との差 −37.7% · 10 年 割高(年 +1.7%) 割高 北の達人コーポレーション2930 広告で需要を買う通販の会社。今の利益に対し、期待が先に走っている 本質価値との差 −38.0% · 10 年 割高(年 +2.8%) 割高 チタン工業4098 化粧品と電池に向けた小さな粉の会社。素材は面白いが、借金が重く稼ぐ力は細い。今の値段は高い 本質価値との差 −38.3% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ポーラ・オルビスホールディングス4927 ポーラ・オルビス HD は、稼ぎ頭がポーラからオルビスに移り、ポーラの販売員は 3 年で 4 割減った。稼ぐ力に比べて今の値段は高く、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −39.1% · 10 年 割高(年 +1.1%) 割高 多木化学4025 肥料と水処理薬剤の複合メーカー。財務は堅いが資本の稼ぎは資本コストに届かず、今の値段には余裕がない 本質価値との差 −39.9% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ヤマト モビリティ & Mfg.7886 樹脂成形とかご台車の会社が EV トラックに賭ける。純資産は薄く、借金の約束が先に効く 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +5.0%) 割高 戸田工業4100 赤字の連続から黒字へ戻りつつあるが、借入は自己資本の約2.8倍。回復を織り込んだ値段は高い 本質価値との差 −41.0% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 第一稀元素化学工業4082 排ガス触媒の素材で稼ぐ堅実な会社だが、利益の水準に対して今の値段は先を見すぎている 本質価値との差 −44.3% · 10 年 割高(年 +1.0%) 割高 ソフト99コーポレーション4464 半導体の洗浄部材が利益の半分を稼ぐ二本柱の会社。ただ、非公開化の買い取り額は、稼ぐ力から割り出した本質価値をかなり上回る 本質価値との差 −44.4% · 10 年 割高(年 +0.5%) 割高 細谷火工4274 防衛省向けの発煙筒・信号弾と火薬庫の賃貸。利益率14%の堅いニッチだが、規模が小さく今の値段は高い 本質価値との差 −45.8% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 小林製薬4967 紅麹事件の傷が残り、利益の戻りは遅い。相場は元の稼ぐ力への復帰を先取りしており、本質価値は大きく下回る 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 −0.9%) 割高 シーボン4926 直営サロンで肌の手入れと化粧品を売る中堅。回復は始まったが、家賃と人件費の固定費が重く、稼ぐ力は資本に見合わない。今の値段は割高 本質価値との差 −50.9% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 クラスターテクノロジー4240 微細な樹脂部品と国内一貫の成形碍子に技術はあるが、今の値段は利益の40倍台で伸びを先取りしすぎている 本質価値との差 −53.1% · 10 年 割高(年 −0.2%) 割高 伊勢化学工業4107 ヨウ素の値段が 2021 年の約 2 倍という好況を、10 年先まで延ばして見るのは危うい。稼ぐ力は本物だが、今の値段は先を織り込みすぎている 本質価値との差 −56.9% · 10 年 割高(年 −1.9%) 割高 フジプレアム4237 売上の増加を会社が予想する一方、利益の厚みは薄い。時価総額93億円は、予想の純利益の30倍超を前提にしている 本質価値との差 −58.8% · 10 年 割高(年 −2.1%) 割高 アテクト4241 食品検査用シャーレが稼ぎ頭の小さな化学会社。半導体向けは細っていく側で、借入も重く、今の値段は先の改善を織り込みすぎている 本質価値との差 −61.9% · 10 年 割高(年 −1.6%) 割高 アジュバンホールディングス4929 サロン専売のブランドは10年縮み続けた。手元の現金は厚いが、事業の稼ぎは今の値段を支えない 本質価値との差 −67.7% · 10 年 割高(年 −4.5%) 割高 ケミプロ化成4960 紫外線吸収剤の小さな専業。BASFとの契約は強みだが、稼ぐ力が小さく今の値段は大きく割高に見える 本質価値との差 −78.1% · 10 年 割高(年 −7.7%) 割高 リベルタ4935 ヒット商品頼みのファブレスの日用品会社。赤字と借金が重く、今の値段は割高と見る 本質価値との差 −87.8% · 10 年 割高(年 −11.6%)

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読んだ資料

  1. クレハ 2035 年度長期経営計画・中期経営計画(2026〜2028 年度)
  2. クレハ 有価証券報告書(2026 年 3 月期)の要約
  3. クレハ 2026 年 3 月期決算の解説(減損・配当・自社株買い)

分析日 2026-10-19