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AI 銘柄分析 · 不動産業 · 試作

和田興産 8931

神戸のマンション分譲が主力。利益は金利と建築費に削られ、10年の中立では今の値段と釣り合う。借金の重さを見ると安く見えるだけだ

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,324 円145 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)1,243 円136 億円差 +6.5%
10 年後から見ると 適正 価値 1,324 円145 億円 · 差 +6.5% · 期待の年率 +8.1%
期待の年率リターン(10 年)+8.1%資本コスト比 −0.4 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

和田興産は、神戸と阪神間でマンションを分譲する会社だ。賃貸のマンションも2,000戸あまり持つ。筆者の結論は、今の値段は妥当で、割安とは言えないというものだ。利益の6倍ほどで買えるのは、借金が重く、金利と建築費に利益が削られると見えているからだ。

強みは、神戸での地盤だ。供給戸数は神戸市内で27年連続の首位を保ち、「ワコーレ」の名は関西で通る。用地の仕入れと企画に特化し、建築と販売は外へ出す身軽な作りだ。2010年2月期に一度赤字を出しただけで、配当も安定して出してきた。

ただ、利益の質は下がっている。2026年2月期は営業利益が50億円と過去最高に近いが、今期の計画は43億円で、中間の分譲の利益率は9%台まで落ちた。建築費の上昇と、借入の金利の上昇が重なる。

純有利子負債は550億円、時価総額の4倍に上る。借り換えの金利が3.5%になれば、利払いは年25億円ほどになる。10年の中立で、利益は今と同じ水準にとどまると筆者は見る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「地域に強い回転型の開発会社」だ。投下した資本が回転して利益を生む反面、借金で在庫を持つので、市況が悪くなると株主の取り分が先に削られる。評価できる点と心配な点が、同じ借金に宿っている。

安全域は、純有利子負債が時価総額の4倍という重さの前では、厚くない。価格が下がっても、借入の返済は消えない。賃貸の含み益と、2,000戸の賃貸が生む安定した賃料が、守りになる程度だ。

利益の6倍という値段は、借金の重さと、金利の上昇で利益が減る不安を映す。筆者は、その見方は的外れでないと考える。10年の中立では、利益が今と変わらないので、値段が上がる理由は見当たらない。

持ち続けたいかと問われれば、利益率が回復する確証が出るまで、慎重に見る。創業家の持ち分が厚く、少数株主の立場が弱い点も、割り引く理由になる。

何で稼ぐ会社か

事業の中心は、分譲マンションの開発と販売だ。2026年2月期の売上421億円のうち、分譲マンションが341億円を占め、引き渡しは610戸だった。1戸あたりの価格は5,600万円前後で、近畿圏の中でも手の届く価格帯の物件が多い。

仕組みは、用地の仕入れと企画を自社で行い、設計・施工・販売は外部に任せる型だ。常設のギャラリーで複数の物件を売り、販促費を抑える。物件は30戸から50戸の中規模が中心で、大手や鉄道会社が好む大型の用地とは競合しにくい。

残りの事業は三つあり、いずれも規模は分譲より小さいが、収益の波をならす役目を持つ。賃貸は景気の波に強く、分譲の谷を支える。戸建て住宅は年40戸ほど。その他の不動産販売は、賃貸マンションやアパートを建てて一棟で売る収益物件で、今期は13件の計画だ。不動産賃貸は、2,143戸を持ち、稼働率は97%、年の収入は約33億円になる。

事業別の利益は、決算の開示を基に、全体の営業利益50億円に合うよう筆者が割り振った推定を含む。また、賃貸の含み益は約70億円と開示されている。

優良さと弱いところ

優良さは、地域に根を張った分譲の実績にある。神戸で供給首位を27年続けられるのは、地元の仲介会社から用地の情報が早く入るからだ。大手が入りにくい中規模の用地で、確かな利益を取る。堀、つまり他社がまねしにくい強みは、地域の中では普通に強い。

ただし、全国で見れば小さく、価格を決める力は弱い。マンションの値段は市場が決め、用地は入札で競る。建築費の上昇は、売値に乗せきれない分が利益を削る。2026年2月期の粗利率は22.7%で、前の期より下がった。

資本の使い方は、借入で用地と建物を買い、売って返す回転型だ。自己資本比率は31%、純有利子負債は自己資本の1.6倍ある。中期計画では、自己資本利益率(ROE)を8%以上、借金の自己資本に対する比率(D/E)を2倍以内とする目標を置く。

筆者が評価するのは、2010年を除いて赤字がなく、配当を安定して増やしてきた点だ。弱みは、利益が分譲の引き渡しの波に左右され、金利の影響を強く受けることだ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

近畿圏の新築マンション市場は、首都圏より底堅い。2025年の契約率は73.5%と、好不調の目安の70%を上回った。発売戸数は約1.7万戸で、4年ぶりに増えた。首都圏の発売戸数が1973年以降で最少になったのと、対照的だ。

それでも、市場の重しは増えている。建築費は2021年以降の2〜4割の上昇が定着し、さらに年2〜3%で上がる。用地の値段も高い。売値を上げれば、購入できる層が減る。共働きの世帯が主な買い手になっている。住宅ローン金利は上がり始めており、購入者の負担が重くなる。

競争は、大手と鉄道系、地場の中堅に分かれる。大手は大型の物件を、地場は中規模の物件を取る。和田興産は後者の最大手格で、神戸と明石、阪神間に強い。姫路と大阪へ広げる最中だ。

人口は、関西で長く減る。大阪や神戸の中心部では、共働き世帯の需要が下支えするが、郊外では空室や売れ残りが目立つ。マンションの数量は実質で、10年のうちに1割ほど細ると筆者は見る。物価が3%で上がるので、売値は名目で伸びる。ただし、建築費が同じ速さで上がるので、利益率は伸びない。

資本政策と M&A

還元は、安定配当が基本で、配当性向30%を目安にする。2026年2月期は前の期より増配し、2027年2月期は中間で増配した。利益配分は、事業への再投資に5割から7割、配当に2割から3割、環境関連に1割から2割を回す枠組みだ。株主優待はない。

大株主は、創業家とその資産管理会社が中心で、共同で45%を超える。残りは投資育成会社や信託口だ。流通する株は少なく、買収や非上場化が持ち分の動きで起きる余地はあるが、いま確認できる話はない。

借金は、分譲用地と建物の仕入れに使う。借入金は655億円で、仕掛の販売用不動産は約490億円。売れれば返せる在庫が担保の型だ。金利が上がると、利払いが増え、完成後の売れ行きが鈍れば、借入が残る。

賃貸の含み益は約70億円で、持ち続ければ賃料が利益に入る。したがって、価値に別に足すと二重に数えることになる。新しい分野として、有料老人ホームと系統用の蓄電所に取り組む。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

関西の新築マンション市場は、首都圏より底堅い。契約率は70%を超え、契約済みで未引き渡しの戸数は724戸と、前年より9%増えている。これから引き渡しに入る利益が、すでに積み上がっている。

神戸での27年連続の首位は、用地の仕入れ力の証拠だ。大手と競合しない中規模の物件で、利益率を取れる。収益物件の販売も、今期は一棟の賃貸を13件売る計画で、利益率が高い。投資家向けの売却先も、低金利が続く間は途切れにくい。自己資本比率も31%と、中期計画の目標に向けて上向いてきた。

配当は4期連続で増え、今期も中間で増配した。自己資本は年10%近く増えており、純資産は345億円ある。含み益70億円の賃貸も、土地の値上がりを映して伸びる。

時価総額は純資産の4割で、利益の6倍ほどだ。建築費と金利を差し引いても、この値段には安全域がある。創業家の持ち分が厚いことは、長期の視点で経営する安定要因にもなる。地元の信用がある会社なので、用地情報が先に入る点も、競争で見落とされがちな強みだ。

慎重な見方

金利と建築費が、利益を削っている。今期の営業利益は43億円と、前期より14%減る。中間では、分譲の利益率が9%台まで下がった。建築費の上昇を売値に乗せきれていない。

純有利子負債は550億円と、時価総額の4倍に上る。借り換えの金利が3.5%になれば、利払いは年25億円になる。営業利益の半分近くが利払いで消える計算で、純利益は今の26億円から減る。借入の返済期限が来るたびに、高い金利への借り換えが続く。完成後に売れ残った在庫は、金利を払い続ける重荷になる。新しい分野の老人ホームや蓄電所も、利益が出るまで資金を食う。2010年の赤字が示すとおり、市況が崩れた時の落ち込みは速い。

近畿圏の人口は長く減る。購入者の住宅ローンの金利が上がれば、売れ行きが鈍る。完成後に売れ残ると、金利負担が重くなる。

創業家の持ち分が45%を超え、少数株主が経営に口を出しにくい。時価総額が純資産の4割なのは、市場がこの重さを見ているからだ。安いとは限らない。在庫は値下がりしても借入は減らず、株主の取り分が先に削られる構造は変わらない。

どちらに重みを置いたか

事業の実績と契約の積み上げは確かで、強気の見方を中立の確率の中に取り込んだ。ただし、金利と建築費という慎重な見方の根拠は構造的で、10年のあいだ続く。そのため、中立を最も厚く置き、やや悲観と悲観の合計を4割弱にした。確率は、前の景気後退でも赤字が1期にとどまった実績を考えて、悲観を12%にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/02 期)

確率で加重した株価時価総額 2,125 円233 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 578 円63 億円)。 今の値に割り戻すと 1,324 円145 億円、今との差 +6.5%、 期待の年率 +8.1%(資本コスト 8.5%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 5,377 円589 億円 867 円95 億円 +402.3% +17.5% 437 円48 億円
やや楽観 20% 3,574 円392 億円 730 円80 億円 +246.3% +13.2% 861 円94 億円
中立 36% 2,093 円229 億円 639 円70 億円 +119.7% +8.2% 983 円108 億円
やや悲観 25% 817 円90 億円 456 円50 億円 +2.4% +0.2% 318 円35 億円
悲観 12% 633 円69 億円 228 円25 億円 −30.7% −3.6% 103 円11 億円
加重平均100% 2,125 円233 億円578 円63 億円 +117.5% +8.1% 2,703 円296 億円

今の株価時価総額 1,243 円136 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 7% 関西の需要が底堅く、利益率が山に戻る 利益 50 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 5,377 円589 億円

近畿圏の契約率が高い水準で続き、姫路や大阪への展開が当たる。分譲は年700戸まで増え、1戸あたりの売値は物価を上回って伸びる。営業利益率は過去の最高13%台に近づく。収益物件の販売は年16件に増え、賃貸は3,000戸に広がる。借入は増えるが、利益の伸びが利払いを上回る。配当は性向3割を保ち、増配が続く。建築費の上昇は売値に乗せ、金利の上昇も販売の鈍化を招かない。ただし、この姿が10年続く保証はなく、筆者は楽観の上限として扱う。この筋書きでは自己資本が膨らみ、借入の比率も中期計画の2倍以内に収まるため、株主の取り分も厚くなる。

  • 分譲マンション(ワコーレ):数量 700(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.84(1戸あたり売上(億円))→ 売上 587 億円・営業利益 73 億円。700戸×単価1.12倍(物価込み)・営業利益率12.5%
  • 戸建て住宅:数量 60.0(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.62(1戸あたり売上(億円))→ 売上 37 億円・営業利益 3 億円。60戸・営業利益率7%
  • その他不動産販売(収益物件・用地):数量 16.0(年間の売却プロジェクト数(件))× 価格 4.99(1件あたり売上(億円))→ 売上 80 億円・営業利益 12 億円。16件・営業利益率15%
  • 不動産賃貸:数量 3,000(賃貸戸数(戸))× 価格 0.02(1戸あたり年間賃料(億円))→ 売上 62 億円・営業利益 19 億円。3,000戸・営業利益率31%

倍率:事業の純利益 50 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.9% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 589 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:近畿圏の契約率が高いまま保たれ、建築費の上昇を売値に乗せられる必要がある。金利の上昇は構造的で、利益率が過去最高に戻る確率は低く、1割に満たない。

やや楽観 20% 需要は堅く、建築費は売値に乗る 利益 33 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 3,574 円392 億円

近畿圏の契約率は70%台で保たれ、分譲は年630戸と、今よりわずかに多い。契約済みの未引き渡し戸数が724戸と多く、数年の引き渡しの見通しは立っている。売値は物価を少し上回って伸び、建築費の上昇を吸収する。営業利益率は11%まで戻る。収益物件の販売は年14件で、賃貸は2,800戸に増える。借入は増えるが、借り換えの金利は3.5%で、利払いが年26億円になる。用地の仕入れは慎重に進める。賃貸が生む家賃は安定し、下支えになる。利払いが利益を削るので、純利益は今の1.3倍にとどまる。配当は性向3割で増え、中期計画の自己資本利益率8%に近づく。ただし利払いの重みは残り、純利益の伸びは営業利益の伸びより小さい。

  • 分譲マンション(ワコーレ):数量 630(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.81(1戸あたり売上(億円))→ 売上 510 億円・営業利益 56 億円。630戸×単価1.08倍・営業利益率11%
  • 戸建て住宅:数量 45.0(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.62(1戸あたり売上(億円))→ 売上 28 億円・営業利益 2 億円。45戸・営業利益率5.5%
  • その他不動産販売(収益物件・用地):数量 14.0(年間の売却プロジェクト数(件))× 価格 4.99(1件あたり売上(億円))→ 売上 70 億円・営業利益 9 億円。14件・営業利益率13.5%
  • 不動産賃貸:数量 2,800(賃貸戸数(戸))× 価格 0.02(1戸あたり年間賃料(億円))→ 売上 58 億円・営業利益 17 億円。2,800戸・営業利益率30%

倍率:事業の純利益 33 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 5.9% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 392 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:契約の積み上がり(未引き渡し724戸)と神戸の地盤から、数量は大きく崩れない。利益率が少し戻る筋書きは、強気と慎重のどちらから見ても十分あり得る。

中立 36% 数量は細り、売値は物価並み、利益率は下がる 利益 20 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 2,093 円229 億円

近畿圏の人口は減り、分譲は年550戸と今より1割細る。売値は物価並みに上がるが、建築費の上昇も同じ速さで、分譲の営業利益率は今の12%から9.5%に下がる。今ある賃貸の償却は取得時の値段のままだが、新しく建てる建物の償却は今の建築費で積み上がる。収益物件は年12件、賃貸は2,600戸へ増える。借入は750億円ほどに増え、借り換えの金利が3.5%になって、利払いは年26億円になる。営業利益は今とほぼ同じ54億円だが、純利益は20億円と今より減る。配当は性向3割を目安に、年70億円ほどの10年の合計になる。

  • 分譲マンション(ワコーレ):数量 549(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.79(1戸あたり売上(億円))→ 売上 432 億円・営業利益 41 億円。550戸×単価1.05倍・営業利益率9.5%
  • 戸建て住宅:数量 40.0(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.62(1戸あたり売上(億円))→ 売上 25 億円・営業利益 1 億円。40戸・営業利益率4%
  • その他不動産販売(収益物件・用地):数量 12.0(年間の売却プロジェクト数(件))× 価格 4.99(1件あたり売上(億円))→ 売上 60 億円・営業利益 7 億円。12件・営業利益率12%
  • 不動産賃貸:数量 2,600(賃貸戸数(戸))× 価格 0.02(1戸あたり年間賃料(億円))→ 売上 54 億円・営業利益 15 億円。2,600戸・営業利益率28%

倍率:事業の純利益 20 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 3.9% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 229 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:強気の見方(契約の積み上がりと地盤)と慎重な見方(金利と建築費)の落としどころ。中間の利益率が9%台まで下がっている足元の動きを、10年の中立にそのまま延ばした。

やや悲観 25% 金利と建築費が利益を食い、赤字に近づく 利益 −5 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 817 円90 億円

近畿圏の契約率が70%を割り、分譲は年440戸に減る。買い手の収入は伸びず、住宅ローンの返済負担が重く映る。売値は物価に届かず、建築費だけが上がって、営業利益率は6%に落ちる。収益物件は年8件にとどまる。借入は760億円のまま、金利が3.5%になって利払いが年27億円になり、純利益は赤字に沈む。配当は性向を守れず、年50億円ほどの10年の合計に縮む。販売用の不動産に評価損が出て、自己資本は約50億円減る。倒れはしないが、借入の返済が利益を上回る。賃貸の収入と在庫の売却で資金を回し、新規の用地の仕入れを絞って守りに入る形だ。

  • 分譲マンション(ワコーレ):数量 440(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.71(1戸あたり売上(億円))→ 売上 313 億円・営業利益 19 億円。440戸×単価0.95倍・営業利益率6%
  • 戸建て住宅:数量 25.0(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.59(1戸あたり売上(億円))→ 売上 15 億円・営業利益 0 億円。25戸・営業利益率−1%
  • その他不動産販売(収益物件・用地):数量 8.0(年間の売却プロジェクト数(件))× 価格 4.49(1件あたり売上(億円))→ 売上 36 億円・営業利益 3 億円。8件・営業利益率7%
  • 不動産賃貸:数量 2,300(賃貸戸数(戸))× 価格 0.02(1戸あたり年間賃料(億円))→ 売上 45 億円・営業利益 11 億円。2,300戸・営業利益率24%

倍率:ROE が負で、稼ぐ力が小さい。売れる資産の税後を床とみて、今の自己資本 347 億円に PBR 0.25 倍を掛けた。中立の PBR より低い。EV ÷ 営業利益は29倍と高い(純有利子負債を足した企業価値で見る)が、借金が重い会社は利益の倍率で測れないので、売れる資産から借入を引いた残りを床として見る。

確率:金利は3%台で定着し、建築費の上昇は売値に乗らず、近畿圏の人口減で数量が細る。高い金利の下で借入を抱えたまま、分譲の利益率が6%に下がる筋書きは、十分あり得る。

悲観 12% 在庫の評価損と金利の重みで、株主の取り分が削られる 利益 −19 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 633 円69 億円

近畿圏でも契約率が60%台に落ち、分譲は年300戸に減る。売値は物価に追いつかず、完成在庫の値引きで営業利益は赤字になる。会社は資産を売って借入を450億円まで減らし、利払いは年16億円に下がる。収益物件は年5件、賃貸は戸数を保つが、家賃は下がる。配当は大きく縮み、販売用不動産の評価損で自己資本は約90億円減る。創業家の持ち分は厚いが、少数株主の取り分は、在庫と賃貸の売却価値から借入を引いた残りで測られる。会社は新規の用地の仕入れをほぼ止め、完成在庫と賃貸の売却で借入を返す守りの経営に入ると筆者は見る。

  • 分譲マンション(ワコーレ):数量 300(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.66(1戸あたり売上(億円))→ 売上 198 億円・営業利益 −4 億円。300戸×単価0.88倍・営業利益率−2%
  • 戸建て住宅:数量 15.0(年間の引き渡し戸数(戸))× 価格 0.56(1戸あたり売上(億円))→ 売上 8 億円・営業利益 0 億円。15戸・営業利益率−5%
  • その他不動産販売(収益物件・用地):数量 5.0(年間の売却プロジェクト数(件))× 価格 3.99(1件あたり売上(億円))→ 売上 20 億円・営業利益 0 億円。5件・営業利益率0%
  • 不動産賃貸:数量 2,143(賃貸戸数(戸))× 価格 0.02(1戸あたり年間賃料(億円))→ 売上 40 億円・営業利益 9 億円。2,143戸・営業利益率22%

倍率:稼ぐ力が赤字で、売れる資産の税後が床になる。今の自己資本 347 億円に PBR 0.20 倍を掛けた。

確率:金融危機の後にも、同社の赤字は2010年2月期の1期にとどまり、深い悲観の確率は高くない。ただし借金が重く、売れ行きが落ちた時に在庫の評価損と利払いが重なる脆さは実際にあり、無視しない確率を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

分譲マンション(ワコーレ)

神戸・阪神間を中心に、中規模の新築分譲マンションを企画し販売する。

数量年間の引き渡し戸数(戸)価格1戸あたり売上(億円)売上営業利益
今 2026/02 610 0.56 341 42
10 年後 中立 549 0.79 432 41

取り方:2026年2月期の引き渡し610戸、売上約341億円(約0.56億円/戸)。利益は中間期のセグメント利益率13.6%と通期の粗利率22.7%から、約12%(42億円)と推定。通期のセグメント利益は未確認。

戸建て住宅

神戸周辺の戸建ての分譲。年40戸前後と規模は小さい。

数量年間の引き渡し戸数(戸)価格1戸あたり売上(億円)売上営業利益
今 2026/02 38.0 0.46 18 0
10 年後 中立 40.0 0.62 25 1

取り方:引き渡し38戸、売上17.63億円。中間期の利益は赤字、前年は1.3億円の黒字で、通期は小幅な黒字と推定。

その他不動産販売(収益物件・用地)

賃貸マンションや鉄骨アパートを建てて一棟で売る収益物件と、用地の販売。

数量年間の売却プロジェクト数(件)価格1件あたり売上(億円)売上営業利益
今 2026/02 8.0 3.73 30 4
10 年後 中立 12.0 4.99 60 7

取り方:全体の売上421億円から他の事業を除いた約30億円を、8件で割った推定(件数は開示が無い)。今期は13件の計画で、中間期は12件を販売した。利益率は中間期の高さから約13%と推定。

不動産賃貸

賃貸マンションや店舗を2,143戸持ち、稼働率は97%。

数量賃貸戸数(戸)価格1戸あたり年間賃料(億円)売上営業利益
今 2026/02 2,143 0.02 33 11
10 年後 中立 2,600 0.02 54 15

取り方:賃貸収入は今期の計画32億円(前期比−2.5%)から、前期の約33億円と置き、2,143戸で割った。利益は中間期の利益率26〜35%から約34%と推定。全社の本社費など約−7.5億円は、筋書きの調整に入れる。

リスクと懸念

金利の上昇

純有利子負債は550億円で、時価総額の4倍。借り換えの金利が3.5%になれば、利払いは年26億円と営業利益の半分近くに達する。購入者の住宅ローン金利が上がれば、売れ行きも鈍る。

建築費の上昇

建築費は2021年以降の2〜4割上昇が定着し、年2〜3%でなお上がる。売値に乗せきれない分は利益を削る。今期の中間は、分譲の利益率が前年の13.6%から9%台に下がった。

在庫の評価損

仕掛と販売用の不動産が約600億円ある。市況が崩れれば、値引き販売と評価損が出て、借入の返済が重くなる。2010年2月期の赤字が、その例だ。

近畿圏の人口減

近畿圏の人口は10年のうちに減る。今は契約率が70%を超えるが、数量は実質で細る方向にある。姫路や大阪への展開が、地盤の外で実績を作れるかが問われる。

創業家の支配

創業家と資産管理会社の共同保有は45%を超える。少数株主の発言力は弱く、資本の使い方や非上場化の判断が創業家の意向に左右される。

新しい分野の実行

住宅型有料老人ホームと系統用の蓄電所は、同社にとって新しい分野だ。投資額と採算が開示されておらず、失敗すれば損失と借入の増加を招く。

今後の分かれ目

分譲の営業利益率が2期続けて11%を超えたら
楽観・やや楽観の筋書きに重みを移す。建築費を売値に乗せられた証拠だ。
契約率が近畿圏で70%を割り、契約済みの未引き渡し戸数が減り始めたら
やや悲観・悲観の確率を上げる。
借入の平均金利が3%を超え、経常利益が営業利益の6割を割ったら
利払いの重みが表に出たとみて、中立の純利益を下げて読む。
創業家が持ち分を整理する、または非上場化を発表したら
価格と条件が焦点になる。今の値段を大きく上回る提示なら、本質価値に近づく動きとして重みを見直す。
有料老人ホームや蓄電所の投資額と採算が開示されたら
新分野の資本効率を確かめ、中立の利益率に織り込むか判断する。

見ておくもの

  • 分譲の契約率と未引き渡し戸数(契約残)
  • 分譲の営業利益率と粗利率
  • 借入金の平均金利と経常利益
  • 創業家と大株主の持ち分の動き
  • 収益物件の販売件数と利益率

倍率と資本コストの決め方

戸数を数量、1戸あたりの売上を名目の価格として積み、利益率は建築費と競争から出した。費用は償却とそれ以外に分け、今ある賃貸の償却は取得時の値段のまま、新築の償却だけ今の建築費で足した。倍率は正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)の上限(k 8.5%、g 4.0%)の約9割を置き、今の株価や過去のPBRは根拠にしていない。賃貸の含み益は、賃料が利益に入っているため価値に足さず、悲観の床だけに数えた。10年後の数字は、家賃を営業費用に入れた今と同じ形でそろえ、2028年からの新リース会計基準で数字の形が変わる点は別にみる。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9→11.76 倍・やや楽観 PER 8.2→11.76 倍・中立 PER 6.7→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(不動産業)の AI 分析

割安 ロードスターキャピタル3482 都心の中規模オフィスを買って直し、売る達人。稼ぐ力は高いが、借入の重さが安全域を削る 本質価値との差 +170.9% · 10 年 割安(年 +19.1%) 割安 ランドネット2991 中古マンションを直接買い取って売る会社。利益は伸びたが借金で在庫を抱え、値段はやや割安だが安全域は薄い 本質価値との差 +98.1% · 10 年 割安(年 +15.9%) 割安 グローバル・リンク・マネジメント3486 機関投資家向けの開発で高収益だが、借入と金利に弱い。今の値段は両面を織り込んで適正 本質価値との差 +93.5% · 10 年 割安(年 +14.7%) 割安 毎日コムネット8908 学生マンションの借り上げ運営で安定して稼ぐ小型株。運営の積み上げと現金で、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +92.5% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 FJネクストホールディングス8935 首都圏の投資用ワンルームで首位。今の利益は高めだが、低い倍率と厚い自己資本に支えられ、筆者はやや割安と見る 本質価値との差 +80.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 フェイスネットワーク3489 世田谷・目黒・渋谷に絞った一棟RCの開発会社。今の利益は過去最高で、借入が重く、相続税の見直しが重なる 本質価値との差 +72.7% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 イノベーションホールディングス3484 東京の飲食店舗を又貸しして稼ぐ。ROE は高いが、固定の家賃の約束が借金に近い。利益で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +72.2% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 スターツコーポレーション株式会社8850 管理料という積み上げの利益が屋台骨。10年で測ると、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +69.9% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 株式会社アズーム3496 月極駐車場を借りて貸す軽い会社。堀は浅いが、台数の伸びと手元の現金の厚みが、今の値段を上回る 本質価値との差 +68.1% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 GA technologies3491 資本の回りが速い投資用不動産の販売と賃貸ソフトで稼ぐ会社。10 年の価値は今の時価総額を2割あまり上回る 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 エリッツホールディングス5533 京都・滋賀の賃貸仲介と管理で地域一番の網を持つ。仲介が管理を呼び、管理が仲介を呼ぶ循環で利益は伸び、今の値段は 10 年の価値を 3 割ほど下回る 本質価値との差 +66.2% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 サンフロンティア不動産8934 ビル再生の売却益に、管理・ホテルの安定収入が重なる。借金は増えるが、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 コスモスイニシア8844 マンションとホテルを手がける回転型。直近の利益に売却益が混じるが、値段はなお低い 本質価値との差 +62.1% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 霞ヶ関キャピタル3498 用地を仕込み、自社のファンドに載せて開発し、売る会社。腕は本物だが利益は期末に偏り、10年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +59.1% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 ウィル3241 中古住宅の仲介を入口に改修と分譲を束ねる阪神間の住宅会社。仲介の稼ぎは本物だが、分譲の在庫と借金が重く、値段はほぼ適正 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 パーク二四4666 駐車場の網は強く、利益を貯めず戻す方針も追い風。カーシェアの稼働と情報漏えいの傷を引いても、値段には余裕がある 本質価値との差 +58.1% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ディア・ライフ3245 仕入を急拡大した成長期。高い ROE の実績は、増資と在庫の増加で薄まる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +51.5% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 エリアリンク8914 トランクルーム国内最大手。出店の勢いと収益性は本物で、成長の割に値段は低い 本質価値との差 +49.0% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 フジ住宅8860 賃貸・管理の積み上げ収益は堅いが、借金が重く金利上昇が利益を食う。10年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 明和地所8869 分譲・買取再販・管理を持つ首都圏のマンション会社。2026年3月期は利益が山で、引渡しの谷と借入の重さが続く。稼ぐ力は資本コストにやや届かず、今の値段はやや割安に出る 本質価値との差 +44.7% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 オープンハウスグループ3288 都心狭小地の回転型モデルは成長が速いが堀は弱く、資本コスト9.0%を前提にすると今の値段はほぼ適正。承継・在庫評価損・金利上昇は確率と棟数で織り込んだ 本質価値との差 +42.6% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 パルマ3461 トランクルームの裏方として業界の過半に入り込む。積み上がる保証の稼ぎに比べ、今の値段はやや安い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 東急不動産ホールディングス3289 賃貸と管理が土台、利益の約4割は売買市場しだいの売却益。仲介の利益561億円には売却の性格の稼ぎが混ざる。薄い自己資本と重い借金を踏まえると、本質価値は今の時価総額を1割強上回るやや割安 本質価値との差 +40.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 ヨシコン5280 静岡で土地を仕入れ、工場・物流用地や宅地として売る開発会社。自己資本の半分の値段だが、利益は引渡しの波で揺れ、先の稼ぎも物価に食われる 本質価値との差 +40.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 日本システムバンク5530 福井発のコインパーキング運営と機器・保守の会社。土地を借りて貸す薄利の商売で、稼ぎは車室数の増え方と機器の更新に左右される 本質価値との差 +38.3% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 AMGホールディングス8891 地方の住宅会社を安く買い集めてきた中堅の分譲会社。帳簿より大幅に安く見えるが、借金と縮む市場を差し引くと今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +34.1% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 robot home1435 在庫を持たない軽い商売で現金が厚い。ただ融資頼みの成長で、利益の質を割り引くと今の値段は適正 本質価値との差 +33.8% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 プロパスト3236 首都圏で賃貸マンションを開発して売る会社。小川建設の買収で請負が加わったが、利益は薄く在庫と金利に弱く、やや割高 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.7%) やや割安 野村不動産ホールディングス3231 プラウドは堅調だが、物件を売り続ける宿命で業績はブレる。利払い増でROEは6%前後に沈み、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 香陵住販3495 茨城で 2.4 万戸の管理を積む堅い稼ぎ。売却益を除くと、今の値段はほぼ適正だ 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 グッドコムアセット3475 投資用マンションを不動産ファンドへ売る回転型。利益は大きく振れるが、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 地主3252 底地を買って貸し、安定した借地料の形で売る高回転の事業。借金は重いが、売り先が広がり、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.4% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 明豊エンタープライズ8927 東京の城南・城西で投資用マンションを建てて売る開発会社。利益は山にあり、借入が重く、景気と融資の波に弱い。価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 GLC GROUP2970 九州で投資用の賃貸マンションを作って売る急成長の開発会社。伸びは本物だが、借金と創業者支配が重く、本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 三井不動産8801 日本橋・八重洲の賃料が物価で上がり含み益が下値を支えるが、4.5兆円の借金の利払い増で利益は伸びにくい。稼ぐ力から測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ムゲンエステート3299 海外マネーに乗った投資用の買取再販が、2026年は急ブレーキ。利益は谷を挟み、10年の期待は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東京建物8804 八重洲・日本橋・京橋の再開発で稼ぐが、純負債は自己資本の2倍と重く、借り換えの利払いが利益を削る。計算の結論は「やや割高」 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 穴吹興産8928 分譲マンションの契約残は厚いが、借金の重さで純利益は伸びにくい。10年の価値は今の時価総額とほぼ同じ 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ビーロット3452 傷んだ不動産を買って直し、ファンドや富裕層に売る再生屋。利益は過去最高だが、借金が在庫と一緒にふくらみ、金利と市況に弱い 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 センチュリー21・ジャパン8898 不動産仲介の看板を貸して稼ぐ身軽な会社。現金は厚いが、加盟店が減るなかで今の値段は少し高い 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 パラカ4809 土地を買って持つ駐車場会社。成長は堅いが、借金と金利が重く、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 日本空港ビルデング9706 羽田ターミナルの独占運営と免税店が土台。旅客の伸びは容量で鈍く、使用料は物価に遅れるが、稼ぐ力で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +16.2% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 日本駐車場開発2353 駐車場の安定にスキー場の成長が乗る良い会社。ただ成長は値段に入り、子会社の少数株主への漏れと雪の振れが重い 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 シーラホールディングス8887 都心でマンションを建てて売る会社。借金で膨らんだ利益は薄く、10年先の価値は今の値段をやや下回ると見る 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ケイアイスター不動産3465 低価格の建売で急拡大した高回転の会社。借金が自己資本の 2 倍を超え、景気の谷に弱い分、今の値段は先の利益に見合わない 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 株式会社ゴールドクレスト8871 稼ぐ力は同業で別格だが、1,000億円規模の南青山と借金が回収時期を重くした。資本コストを高く置くと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 アグレ都市デザイン3467 東京の戸建と収益物件を回す高成長の分譲会社。増収は続くが、借入が重く金利上昇に弱い。10 年の価値はやや割高。 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 AVANTIA8904 戸建分譲の中堅が在庫を絞って利益を戻した。今の株価は重みづけた価値を下回る 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社レオパレス218848 立て直しは終わったが、薄い差益で重い固定の約束を背負う会社。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ファンドクリエーショングループ3266 小さなファンド運用会社の積み上げは着実だが、売却益と借入に頼る利益に対して、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 MIRARTHホールディングス8897 分譲マンション一本足から、戸建・再販と流動化へ舵を切る途上。借入の重さと利払いの増加が効き、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 エストラスト3280 山口・九州の地方都市で分譲マンションを建てて売る西部ガス系の会社。足元の利益は山にあり、戸数の先細りと利払いの増加を見込むと、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 三重交通グループホールディングス3232 賃貸ビルとホテルで稼ぐ力は上がるが、借り換えで利払いが膨らみ、10年後のROEは6%前後に落ちる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 株式会社エスコン8892 開発と売却の腕は確かだが、借金が金利上昇で利益を削る。親会社の信用が盾で、今の値段はやや高い 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日神グループホールディングス8881 マンションを建て・売り・管理する三本立て。建設が稼ぎ頭になり利益は最高水準だが、在庫と借金が膨らみ、今の値段は割高 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 住友不動産8830 仲介を使わぬ直販体制で業界最高益を稼ぎ、含み益も厚いが、借り換えの利払いでROEは資本コストに届かない。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段は割高 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ヤマイチエステート2984 関西の土地を造成して売り、商業施設を貸し、マンションを分譲する開発会社。来期は過去最高の計画だが、借金が自己資本の2.7倍と重く、値段はやや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 長栄2993 京都の賃貸の管理と自社物件の家賃で稼ぐが、借金は自己資本の3.5倍。金利の上昇が家賃の伸びを食い、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アズマハウス3293 和歌山の家と賃貸を一手に握る地元の雄。賃貸が利益を支えるが、縮む地方で資本の効率は上がらない 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 三菱地所8802 丸の内の賃料は物価で上がり含み益が下値を支えるが、借り換えの利払いでROEは8%前後にとどまる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ヒューリック3003 借り換えの利払いでROEは8%台に下がり、純負債は自己資本の2倍強と重い。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 飯田グループホールディングス3291 分譲戸建の国内最大手。利益率は戻ったが、稼ぐ力は資本コストに届かない。PER9倍台の低さは理由があり、今の値段は本質価値を2割ほど上回る 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 JPMC3276 賃貸管理の効率の高さは本物だが、成長が乏しいのに値段が高い 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 エスリード8877 近畿の分譲マンション大手。親会社の後ろ盾はあるが、借金で抱える在庫と金利上昇を織り込むと今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 エリアクエスト8912 駅前店舗の仲介とサブリースで稼ぐ小さな会社。堅いが、10年後の価値は今にやや届かない 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 サンネクスタグループ8945 社宅管理の代行で堅く稼ぐが、AIが人の手間を安くする。厚い現金を除くと、10年の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 エムティジェネックス9820 森トラストのビルの内装と駐車場を担う子会社。親の仕事で堅く稼ぐが、現金は親に貸され、値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ファースト住建8917 低価格の建売で在庫を回す戸建分譲。PBR 0.37 倍で純現金も厚いが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 トーセイ8923 稼ぐ力は本物だが、借り換えの利払いで ROE は 14% 台から 10% 近くへ下がる。確率で重みを付けた本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 京阪神ビルディング8818 データセンター貸しで稼ぐ大阪の家主。借り換えで利払いが膨らみ、資産に比べて安く見えても稼ぐ力では割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 空港施設8864 羽田の固定賃料が土台の堅い会社。ただ資本の稼ぎは6%台で資本コストに届かず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 カチタス8919 空き家の買取再販という手堅い商売は今が追い風の頂点に近く、資本コスト8.25%で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 アーバネットコーポレーション3242 都心の賃貸マンションをファンドへ一棟売りする開発会社。稼ぎは戻ったが、借金の利払いが10年で重くなり、筆者は適正の範囲と見る 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ADワークスグループ2982 都心の収益ビルを仕入れ、直して売る回転型の会社。直近は利益が山で、借入も重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 フージャースホールディングス3284 地方の分譲と収益不動産で稼ぐ高レバレッジの会社。借金の利払いが利益の伸びを削り、10 年先の値段は今に届かない 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 テーオーシー8841 五反田のTOCビルを持つ資産の厚い会社。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、含み益は足さず賃料を残して測ると今の値段は割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マリオン3494 都内の単身者向け賃貸を借金と小口投資で抱える会社。金利が上がる10年では稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 平和不動産8803 取引所ビルと含み益の厚い資産は強い。だが借り換えの利払いで利益が伸びず、稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大英産業2974 九州のマンション・戸建の分譲会社。借金が重く、金利上昇で利益が削られる。10 年で見ると今の値段は割高寄り 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ファーストブラザーズ3454 中小型の賃貸不動産を借入で持って売買する会社。金利が上がる局面で利払いが重く、10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アズ企画設計3490 古い収益ビルを直して売る小さな再生業者。売上は伸びるが借金と新株予約権が重く、株主の取り分は見た目ほど増えない 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ランドビジネス8944 都心の不動産を抱える会社が服と飲食で赤字を出し、重い借金の利払いが稼ぎを食う。帳簿の安さは価値にならない 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ホームポジション2999 関東・東海の小さな建売会社。V 字回復は本物だが、借入で在庫を回す商売で ROE は資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) 割高 And Doホールディングス3457 住宅フランチャイズと中古住宅の買取再販。借金は時価総額の2倍超、利益は細り、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 SREホールディングス2980 AIの会社と不動産の会社の二刀流だが、利益の柱のAI部門はAIエージェントに食われる側でもある。今の値段は成長の先取りが大きい 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +4.1%) 割高 コーセーアールイー3246 福岡の分譲マンション会社。PBR は 0.7 倍を割るが、自己資本利益率が資本コストに届かず値段は高め 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 株式会社TKP3479 貸会議室の最大手だが、買収した低採算の2事業と借金が稼ぎを薄める。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ストライダーズ9816 賃貸管理の安定収入はあるが、事業が毎年入れ替わり、利益の質が低い。割高と見る 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 セントラル総合開発3238 地方都市のマンション分譲で伸びる会社。だが借金は自己資本の3倍に膨らみ、金利の上昇が利益の大半を食う。今の値段は割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ミガロホールディングス5535 投資用マンションを売る会社に顔認証の新事業が付く。借入は重く、金利が上がる 10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アールエイジ3248 東京都心の賃貸マンションの運営と物件を持つ小さな会社。含み益は厚いが借入が重く、利払いの増加で、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ASIAN STAR8946 横浜・川崎の投資用マンションと賃貸管理の小さな会社。利益は薄く、赤字の中間期と新規事業の迷いが重い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トラストホールディングス3286 九州の駐車場運営は手堅いが、借金に比べて自己資本が薄すぎ、今の値段は稼ぐ力に対して高い 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ウェルス・マネジメント3772 京都のラグジュアリーホテルを開発・運営し、リキャップで先に利益を出す。借入が自己資本の 3 倍で、利益は期ずれに左右される。利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 東京テアトル9633 含み益の厚い資産会社だが、稼ぎは薄く、株主に戻る道筋が見えない。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 デュアルタップ3469 東京 23 区の駅近の投資用マンション「XEBEC」を開発して売る会社。管理の戸数は増えるが、稼ぎは薄く振れが大きい。今の値段は高い 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 LAホールディングス2986 開発の腕は本物だが、利益は下期の引き渡しに偏り借金も重い。今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 JALCOホールディングス6625 賃貸の稼ぎは利払いに消える。売買益とM&A報酬に頼る利益に、今の値段は高すぎる 本質価値との差 −62.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ランド8918 用地開発と再エネ出資で稼ぐ超小型の不動産会社。財務は堅いが利益は年ごとに大きく振れ、今の値段は 10 年の価値を大きく上回る。 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 fantasista1783 仙台のデータセンター構想で株価は跳ねたが、稼ぐ力はまだ小さく、新株予約権による希薄化も重い 本質価値との差 −79.7% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 宮越ホールディングス6620 深圳の大型開発は着工前で、当たれば大きいが確率は低い。今の値段は期待をかなり先取りしている 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −9.4%)

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読んだ資料

  1. 和田興産 2026年2月期決算説明(ログミーファイナンス)
  2. ブリッジレポート 和田興産 2026年2月期中間期
  3. 和田興産 2027年2月期中間期決算(財経新聞)

分析日 2026-10-20