株譜
AI 銘柄分析 · 不動産業 · 試作

エストラスト 3280

山口・九州の地方都市で分譲マンションを建てて売る西部ガス系の会社。足元の利益は山にあり、戸数の先細りと利払いの増加を見込むと、今の値段はやや高い

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)956 円58 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)901 円55 億円差 +6.2%
10 年後から見ると 適正 価値 956 円58 億円 · 差 +6.2% · 期待の年率 +9.1%
期待の年率リターン(10 年)+9.1%資本コスト比 −0.1 pt
推定の資本コスト9.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

エストラストは、山口県下関を地盤に、山口・福岡・九州の地方都市で分譲マンション「オーヴィジョン」と戸建を建てて売る会社だ。筆者の結論は、PER 4 倍台という見かけの安さほどには割安でない、というものだ。

直近の 2026 年 2 月期は純利益 14 億円と過去最高に並ぶ山だった。建築費の上昇を値段に転嫁でき、引渡し戸数は減っても売上は伸びた。だが利益の大半は 1 年に 400 戸前後のマンションの引渡しに依存する。工期の都合で年ごとに大きく揺れ、2027 年 2 月期の中間は赤字だった。

10 年で見ると、地方都市の分譲の戸数は人口とともに細る。借入は在庫とともに膨らみ、借り換えの金利は 3.5% へ上がる。管理戸数 6,700 戸ほどのストックの稼ぎは堅いが、分譲の波を埋めるには小さい。

親会社の西部ガスホールディングスが株の 52% を持つ。完全子会社化の可能性は上振れの材料だが、余った資金が少数株主に戻る力は弱い。利益が山から平年並みに戻ると見れば、今の値段は本質価値をやや上回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、オーナーとして持ち続けたい事業とまでは言いにくい。稼ぎの大半は、土地を買い、建て、売り切る回転型の分譲から来る。売り切れば次の用地を買い直す必要があり、株主の手元に残るオーナー利益は会計の利益より小さい。

安全域の面では、PER 4 倍台、PBR 0.5 倍の見かけは安い。だが利益は山にあり、平年の純利益は 7〜9 億円とみるのが妥当だ。そこに借り換えの金利が加わると、10 年後の稼ぎは今より細る。ためた利益が在庫と借入の上に積み上がるだけなら、ROE は資本コストに届かない。

筆者は、親会社の支配と地方の人口減という二つの重しを考えると、帳簿の自己資本を価値の床とはみない。親会社による完全子会社化は上振れの芽だが、それに賭けて払う値段ではない。値段に見合うかは、平年の利益と借入の重さで測るべきだ。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は分譲だ。2026 年 2 月期はマンション 404 戸と戸建 68 戸を引き渡し、売上 187 億円、営業利益 21 億円を上げた。全社の売上の 8 割強にあたる。

分譲マンションは山口・福岡・北九州・大分など、地方の中核都市の駅近くに建てる。1 戸の値段は 4,000 万円前後で、買い手は地元の家族と、駅近くへの住み替えを考える世帯が中心とみられる。売上は建物が完成して引き渡した年に一度に立つ。このため着工と竣工の巡り合わせで、年ごとの戸数が 100 戸単位で動く。

残りは三つある。一つは自社で分譲した物件などの管理で、管理戸数は 6,749 戸、売上は 8 億円。二つ目は自社で持つ賃貸物件の家賃で、売上は 5 億円、利益率は 35% と高い。三つ目は「その他」の収益物件などの売却で、2026 年 2 月期は売上 24 億円、利益 4 億円と大きく伸びた。

2027 年 2 月期の中間は引渡しが 47 戸にとどまり赤字だった。ただ通期のマンションの引渡し予定 366 戸のうち 8 割が契約済みで、下期に利益が集まる形だ。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねできない強みは弱い。地方都市の駅近くの用地をいち早く押さえる目と、地元での施工と販売の段取りはある。だが土地は入札や仲介で仕入れ、売値はその街の所得と金利が決める。

強みは二つある。一つは地方の中核都市で、大手が来にくい規模の案件を手がけて、20 年近く黒字を続けてきたことだ。営業利益率の最悪は 2008 年の 2.9% で、リーマン危機でも赤字は一度きりだった。もう一つは建築費の上昇を値段に転嫁できたことで、戸数が減っても利益は保った。

弱みは資本の重さだ。マンションは着工から引渡しまで 2〜3 年かかり、その間の在庫を借入で賄う。純有利子負債は自己資本の 1.5 倍あり、ROE 13% の裏には借入の厚みがある。過去 10 年の ROE の中央値は 12% だが、利益が平年並みの年は 6% 台まで落ちた。

経営は親会社の西部ガス出身者と生え抜きが担う。親の信用で借入が安く済む利点がある一方、資本の使い方を少数株主の目線で決める力は弱い。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

地方の分譲マンションの市場は、量が細り値段が上がる局面にある。2025 年の新設住宅着工は 74 万戸と 62 年ぶりの低さだった。建築費は 2021 年から 2〜4 割上がり、新築の値段を押し上げた。

九州の中核都市では、福岡市への人の集まりが続く一方、北九州や山口・大分の市部では人口が年 0.5〜1% ずつ減っている。高齢の世帯が郊外の戸建から駅近くのマンションへ住み替える需要は底堅い。だが買い手の数そのものは、10 年で 1〜2 割細るとみるのが自然だ。

値段の側では、建築費の上昇を転嫁できるかが分かれ目になる。地方の所得の伸びは物価に届かず、住宅ローンの金利も上がる。1 戸の値段は 10 年で物価並みの 1.3 倍前後が上限で、それを超えると売れ残りが出やすい。

競合は全国の大手より、地場のデベロッパーと福岡の中堅が中心だ。大手は福岡市の中心部に集まり、エストラストが得意とする地方の中核都市には来にくい。リーマン危機のような谷では、地方の分譲の戸数は 3〜4 割減り、在庫の値引きで利幅が消える。その深さを悲観の物差しにする。

資本政策と M&A

配当は 2026 年 2 月期が総額 1.8 億円で、配当性向は 13% と低い。2027 年 2 月期は 1 割強の増配を予想する。2026 年 10 月には発行済株式の 1.6% にあたる 1.3 億円の自社株買いを決めた。

大株主は親会社の西部ガスホールディングスで、2017 年の公開買付けで 52% を握った。残りの株を買い取る完全子会社化は、親子上場を減らす東証の流れの中で、10 年の間に起きてもおかしくない。

利益の大半は次の用地と在庫に回り、手元の現金は在庫の回転に使う運転資金だ。少数株主に戻る資金は、配当と小さな自社株買いにとどまる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

地方の中核都市で駅近くのマンションに住み替える需要は、人口が減っても細らない。郊外の戸建に住む高齢の世帯が、車を手放して街なかへ移る流れは、これから本番を迎える。建築費の上昇を転嫁できた実績は値決めの力の証拠で、1 戸の値段は物価を上回って伸びる。地方の中核都市で駅近くの用地は限られ、新しい供給は増えにくい。

2027 年 2 月期のマンションの契約残は 147 億円と前年より 58% 多く、通期の引渡しの 8 割が契約済みだ。中間の赤字は工期の巡り合わせにすぎず、通期の予想も据え置いた。管理戸数は毎年 200 戸ずつ増え、収益物件の売却も育ってきた。ストックと売却の稼ぎが厚くなれば、分譲の波は小さくなる。

親会社の西部ガスにとって、不動産は都市ガスの次の柱だ。親の信用で安く借りられる利点は大きく、完全子会社化の公開買付けが出れば、少数株主は割増しの値段で報われる。親子上場を減らす東証の流れも、その時期を早める方向に働く。

慎重な見方

分譲の戸数は、すでに細り始めている。2026 年 2 月期の引渡しは戸数で減り、値上げで売上を保っただけだ。地方の所得は物価に届かず、住宅ローンの金利が 1〜2% 上がれば、4,000 万円台のマンションを買える世帯は目に見えて減る。郊外からの住み替えも、手元の家が売れなければ進まない。地方の中古の戸建は値がつきにくく、住み替えの元手が細る。

借入は在庫とともに膨らみ、純有利子負債は自己資本の 1.5 倍だ。借り換えの金利が 3.5% へ上がれば、利払いだけで税前利益が年 4 億円削られる。今の利益は山で、平年に戻れば純利益は半分になる。

親会社が 52% を持つ限り、余った資金の使い道は親の都合で決まる。配当性向 13% は少数株主に冷たく、ためた利益は在庫と借入の上に積み上がるだけだ。在庫を抱えた谷が来れば、値引き販売で自己資本が削られる。2027 年 2 月期の中間の赤字は、その脆さを示している。

どちらに重みを置いたか

両者とも分譲の需要が細ること自体は認めている。差は値段の転嫁がどこまで続くかだ。強気の見方は契約残の厚さを、慎重な見方は借入と金利を根拠にする。過去 10 年の利益の波と借入の重さを見れば、慎重な見方の方が裏づけは強い。確率は悲観側にやや寄せ、中立に最も重みを置いた。親会社による完全子会社化は強気側の上振れの材料にとどめた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/02 期)

確率で加重した株価時価総額 1,861 円113 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 293 円18 億円)。 今の値に割り戻すと 956 円58 億円、今との差 +6.2%、 期待の年率 +9.1%(資本コスト 9.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 3,435 円209 億円 525 円32 億円 +339.6% +16.0% 317 円19 億円
やや楽観 22% 2,601 円158 億円 410 円25 億円 +234.2% +12.8% 662 円40 億円
中立 35% 2,038 円124 億円 328 円20 億円 +162.6% +10.1% 828 円50 億円
やや悲観 23% 1,051 円64 億円 164 円10 億円 +34.9% +3.0% 279 円17 億円
悲観 12% 493 円30 億円 66 円4 億円 −38.0% −4.7% 67 円4 億円
加重平均100% 1,861 円113 億円293 円18 億円 +139.1% +9.1% 2,154 円131 億円

今の株価時価総額 901 円55 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.3% を下回るほど割高。

楽観 8% 住み替え需要と値上げで戸数の細りを埋める 利益 18 億円 · PER 10.8 倍 · 株価時価総額 3,435 円209 億円

建築費の転嫁が続き、地方の中核都市での住み替え需要が戸数の細りを埋める。マンションの引渡しは年 480 戸前後を保ち、1 戸の値段は物価を上回って 5,500 万円に届く。分譲の利益率は 11% 台を保つ。

管理戸数は 9,000 戸へ増え、収益物件の売却も年 10 件規模に育つ。ストックの稼ぎが厚くなり、分譲の波を一部埋める。

借入は増えるが、親会社の信用で上乗せの金利は小さい。営業利益は 33 億円、純利益は 18 億円に伸びる。ただ利益の多くは次の用地と在庫に回り、ROE は資本コストに届かない。親会社が残りの株を買い取る話が出れば、少数株主は割増しの値段で報われる。

  • 不動産分譲(マンション・戸建):数量 480(年間の引渡し戸数(マンション+戸建、戸))× 価格 0.55(1 戸あたりの分譲売上(億円))→ 売上 264 億円・営業利益 30 億円。戸数 +2%・単価 +39%(建築費の転嫁が続く)
  • 不動産管理・賃貸:数量 9,000(管理戸数(戸))× 価格 0.00(管理 1 戸あたりの管理・賃貸の売上(億円))→ 売上 24 億円・営業利益 5 億円。管理戸数 +33%・単価 +43%
  • その他(収益物件などの売却):数量 10.0(年間の売却件数(件、推定))× 価格 4.20(1 件あたりの売上(億円))→ 売上 42 億円・営業利益 7 億円。収益物件の売却 +25%・単価 +42%

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.8% が k 9.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.8 倍。全体の PER 10.81 倍、時価総額 194 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:戸数を保ち、値上げも物価を超える二つが要る。同じ領域の会社の強気(6〜10%)に揃えた。

やや楽観 22% 戸数は緩やかに減るが値段が支える 利益 13 億円 · PER 10.8 倍 · 株価時価総額 2,601 円158 億円

マンションの引渡しは年 430 戸前後へ緩やかに減るが、1 戸の値段は 5,300 万円へ上がり、売上は保たれる。分譲の利益率は 10% 台半ばを保つ。

管理戸数は 8,500 戸へ増え、収益物件の売却も年 9 件ほど続く。営業利益は 25 億円、純利益は 12 億円台と、今の山をやや下回る水準に落ち着く。

借り換えの金利の上昇で利払いは増えるが、親会社の信用が支えになる。配当は少しずつ増えるが、還元の厚みは変わらない。親会社は支配を保ち、完全子会社化は起きない。ためた利益は在庫と借入の上に積み上がり、ROE は 6% 台にとどまる。

  • 不動産分譲(マンション・戸建):数量 430(年間の引渡し戸数(マンション+戸建、戸))× 価格 0.53(1 戸あたりの分譲売上(億円))→ 売上 228 億円・営業利益 24 億円。戸数 −9%・単価 +34%
  • 不動産管理・賃貸:数量 8,500(管理戸数(戸))× 価格 0.00(管理 1 戸あたりの管理・賃貸の売上(億円))→ 売上 22 億円・営業利益 5 億円。管理戸数 +26%・単価 +39%
  • その他(収益物件などの売却):数量 9.0(年間の売却件数(件、推定))× 価格 4.00(1 件あたりの売上(億円))→ 売上 36 億円・営業利益 6 億円。売却 +13%・単価 +36%

倍率:事業の純利益 12 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 7.4% が k 9.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.8 倍。全体の PER 10.81 倍、時価総額 135 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:契約残が厚く、値上げの転嫁の実績もあるので、強気側の中心に置いた。

中立 35% 戸数が 2 割細り、利益は平年並みに戻る 利益 9 億円 · PER 10.8 倍 · 株価時価総額 2,038 円124 億円

地方の中核都市の分譲の戸数は、人口減と金利の上昇で 10 年に 2 割ほど細る。マンションと戸建の引渡しは年 380 戸前後になり、1 戸の値段は物価よりやや低い 1.3 倍の 5,150 万円に上がる。分譲の利益率は 10% と、過去の平均並みに戻る。

管理戸数は 8,000 戸へ増え、管理と賃貸の稼ぎは物価並みに伸びる。収益物件の売却は件数が横ばいで、値段だけが上がる。

本社の費用は物価で増え、借り換えの金利で利払いが年 4 億円ほど増える。営業利益は 18 億円、純利益は 9 億円弱と、今の山から平年並みに戻る。配当性向は 2 割前後のままで、自己資本は 180 億円まで積み上がり、ROE は 5% 弱に下がる。

  • 不動産分譲(マンション・戸建):数量 380(年間の引渡し戸数(マンション+戸建、戸))× 価格 0.52(1 戸あたりの分譲売上(億円))→ 売上 196 億円・営業利益 20 億円。戸数 −19%・単価 +30%(物価よりやや下)
  • 不動産管理・賃貸:数量 8,000(管理戸数(戸))× 価格 0.00(管理 1 戸あたりの管理・賃貸の売上(億円))→ 売上 20 億円・営業利益 4 億円。管理戸数 +19%・単価 +34%(物価並み)
  • その他(収益物件などの売却):数量 8.0(年間の売却件数(件、推定))× 価格 3.95(1 件あたりの売上(億円))→ 売上 32 億円・営業利益 5 億円。売却の件数は横ばい・単価 +34%

倍率:事業の純利益 9 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 6.1% が k 9.25% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 10.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 10.8 倍。全体の PER 10.81 倍、時価総額 93 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:業種のノートの中立(戸数は年 −3〜−5%)よりやや緩い 10 年 −2 割を中心に置いた。地方の住み替え需要を足した分だ。

やや悲観 23% 金利と所得の重さで分譲の利益が細る 利益 1 億円 · PBR 0.4 倍 · 株価時価総額 1,051 円64 億円

住宅ローンの金利が上がり、地方の所得が物価に届かないため、マンションの買い手が細る。引渡しは年 300 戸に減り、値引きで 1 戸の値段は物価に届かない。分譲の利益率は 7% へ下がる。

管理と賃貸の稼ぎは残るが、分譲の波を埋めるには小さい。収益物件の売却も買い手が減り、件数が 4 分の 3 になる。借入の利払いが増え、純利益はほぼゼロ近くまで細る。

利益が出ない年が続き、在庫の一部は値引きで売る。親会社は支配を保つが完全子会社化には動かず、少数株主に戻る資金は小さな配当だけになる。価値は、在庫を値引きして借入を返した後の正味の資産で決まる。

  • 不動産分譲(マンション・戸建):数量 300(年間の引渡し戸数(マンション+戸建、戸))× 価格 0.47(1 戸あたりの分譲売上(億円))→ 売上 141 億円・営業利益 10 億円。戸数 −36%・単価 +19%(値引きで物価に届かない)
  • 不動産管理・賃貸:数量 7,500(管理戸数(戸))× 価格 0.00(管理 1 戸あたりの管理・賃貸の売上(億円))→ 売上 18 億円・営業利益 3 億円。管理戸数 +11%・単価 +28%
  • その他(収益物件などの売却):数量 6.0(年間の売却件数(件、推定))× 価格 3.50(1 件あたりの売上(億円))→ 売上 21 億円・営業利益 2 億円。売却 −25%・単価 +19%

倍率:純利益 0.7 億円で、稼ぐ力(純利益÷k)は 7 億円にすぎない。価値は売れる資産の床(floor_assets_oku)45 億円で決まる。今の自己資本 108 億円に対する PBR 0.42 倍。EV(時価総額+純有利子負債 162 億円)÷営業利益は 36 倍と高いが、利益が薄い年で、価値は資産の側で決まる。

確率:借入が自己資本の 1.5 倍と重く、金利の上昇に弱い。強気側より厚く置いた。

悲観 12% 地方の分譲が崩れ、在庫の値引きで赤字が続く 利益 −13 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 493 円30 億円

地方の分譲の需要が構造的に崩れる。人口減と金利の上昇が重なり、マンションの引渡しは年 200 戸まで減る。売れ残りの在庫を値引きで売り、分譲は赤字に落ちる。

収益物件の売却も買い手が消えて止まり、管理と賃貸の稼ぎだけが残る。借入の利払いは重く、10 年で赤字が続いて自己資本を削る。

親会社は事業の縮小を選び、少数株主の取り分は在庫の処分と借入の返済の後に残る資産だけになる。配当はほぼ止まり、自己資本は 10 年で 6 割近く減る。リーマン危機の谷より深く、長い負けの筋書きだ。地盤の地方都市そのものが縮む。

  • 不動産分譲(マンション・戸建):数量 200(年間の引渡し戸数(マンション+戸建、戸))× 価格 0.40(1 戸あたりの分譲売上(億円))→ 売上 80 億円・営業利益 −2 億円。戸数 −58%・単価 +1%(在庫の値引き)
  • 不動産管理・賃貸:数量 6,500(管理戸数(戸))× 価格 0.00(管理 1 戸あたりの管理・賃貸の売上(億円))→ 売上 14 億円・営業利益 2 億円。管理戸数 −4%・単価 +17%
  • その他(収益物件などの売却):数量 3.0(年間の売却件数(件、推定))× 価格 3.00(1 件あたりの売上(億円))→ 売上 9 億円・営業利益 0 億円。売却 −63%・利益なし

倍率:赤字で稼ぐ力は 0 とみる。価値は売れる資産の床(floor_assets_oku)30 億円で決まる。今の自己資本 108 億円に対する PBR 0.28 倍。

確率:2008 年の谷でも赤字は一度きりだったが、借入は当時より重い。同業の悲観(10〜14%)と同じ 12% に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

不動産分譲(マンション・戸建)

山口・福岡・九州の地方中核都市で分譲マンション「オーヴィジョン」と戸建を建てて売る。売上は引渡しの年に立つ。

数量年間の引渡し戸数(マンション+戸建、戸)価格1 戸あたりの分譲売上(億円)売上営業利益
今 2026/02 472 0.40 187 21
10 年後 中立 380 0.52 196 20

取り方:分譲セグメントの売上 186.8 億円を、マンション 404 戸と戸建 68 戸の計 472 戸で割った実効単価(1 戸約 0.40 億円)。2027 年 2 月期のマンションの契約残は 1 戸 0.43 億円で、建築費の転嫁が進む。営業損益はセグメント利益 21.4 億円。

不動産管理・賃貸

自社で分譲したマンションなどの管理と、自社で持つ賃貸物件の家賃。

数量管理戸数(戸)価格管理 1 戸あたりの管理・賃貸の売上(億円)売上営業利益
今 2026/02 6,749 0.00 13 3
10 年後 中立 8,000 0.00 20 4

取り方:管理の売上 7.76 億円と賃貸の売上 4.94 億円の計 12.7 億円を、管理戸数 6,749 戸で割った値(賃貸物件の数は開示が無いので管理戸数を物差しにした推定)。営業損益は管理 0.83 億円と賃貸 1.75 億円の計。

その他(収益物件などの売却)

収益不動産などの売却と付随の事業。

数量年間の売却件数(件、推定)価格1 件あたりの売上(億円)売上営業利益
今 2026/02 8.0 2.95 24 4
10 年後 中立 8.0 3.95 32 5

取り方:その他の売上 23.6 億円を、1 件約 3 億円の収益物件の売却とみて 8 件と推定した(件数の開示は無い)。営業損益はセグメント利益 4.36 億円。前期の 2.4 倍に伸びた年なので、10 年の利益率は今より低く置く。

リスクと懸念

引渡しの巡り合わせで利益が年ごとに揺れる

マンションの売上は引き渡した年に一度に立つ。工期の遅れや竣工の巡り合わせで戸数が 100 戸単位で動き、2027 年 2 月期の中間のように赤字の半期が出る。建築業者の人手不足で工期が延びれば、利益の山と谷がさらに深くなる。

住宅ローン金利の上昇と地方の所得

10 年国債 3% の世界では、住宅ローンの金利も 1〜2% 上がる。地方の所得は物価に届かず、4,000 万円台のマンションを買える世帯が減る。値上げで売上を保つ形は、金利が上がるほど続けにくい。

在庫と借入の重さ

純有利子負債は自己資本の 1.5 倍で、在庫を借入で賄う。市況が崩れて在庫を値引きで売れば、評価損が自己資本を直接削る。借り換えの金利が 3.5% へ上がり、利払いは税前で年 4 億円ほど増える。

親会社の支配と少数株主の取り分

西部ガスホールディングスが 52% を持つ。配当性向は 13% と低く、余った資金の使い道は親の都合で決まる。完全子会社化の値段が、本質価値を下回る水準で決まる恐れもある。

地方の中核都市の人口減

山口・北九州・大分の市部では人口が年 0.5〜1% ずつ減る。住み替えの需要が尽きれば、分譲の戸数は 10 年で 3 割以上細る。福岡市に集中すれば、大手との競合も厳しくなる。

今後の分かれ目

親会社の西部ガスホールディングスが残りの株を買う公開買付けを出す
少数株主は割増しの値段で持ち分を手放す。値段が本質価値を上回るかが焦点になる。
建築費の上昇が止まり、1 戸の値段が物価を上回って伸び続ける
戸数の細りを値段で埋められ、強気側の筋書きに近づく。
住宅ローン金利が 2% 以上上がり、契約の進みが 6 割を切る
売れ残りの在庫が積み上がり、値引き販売でやや悲観の筋書きに近づく。
管理戸数が 1 万戸を超え、収益物件の売却が年 10 件規模に育つ
ストックの稼ぎが分譲の波を埋め、利益の振れが小さくなる。
配当性向を 3 割以上へ引き上げ、自社株買いを続ける
少数株主に戻る資金が増え、ためた利益が資本の重さにならなくなる。

見ておくもの

  • マンションの通期の引渡し予定戸数と契約の進み(四半期の開示)
  • 分譲の契約残高(戸数・金額)と 1 戸の平均単価
  • 九州・山口の新設住宅着工(分譲マンション)
  • 住宅ローン金利(フラット 35・変動)
  • 親会社西部ガスホールディングスの中期経営計画での不動産の位置づけ
  • 純有利子負債と在庫(販売用不動産)の推移

倍率と資本コストの決め方

倍率は今の PER 4 倍・PBR 0.5 倍から置かず、戸数×1 戸の値段で積んだ利益と、ROE が k を下回る時の上限 1÷k から決めた。k は 9.25%(循環・値決め・借金・寿命)。中立の利益は今の山でなく、過去 10 年の利益率の平均並みに置いた。悲観側は今の自己資本から在庫の値引きを引いた売れる資産で置き、過去の PBR の底は使っていない。減価償却は小さく物価で増やさない。新リース会計基準(2028/02 期から)は借りる店が無く影響は小さい。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9.7→10.81 倍・やや楽観 PER 9.2→10.81 倍・中立 PER 8.7→10.81 倍)。

資本コスト 9.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。k = 基本 7.5% + quality 2.25% = 9.75%。同じ領域(9.0〜10.0%)の中では、地方の人口減を寿命に足した分だけ高い。親子上場・工期の遅れなど個別のリスクは k に足さず、筋書きと確率で表した。 2026-10-22 に循環と借金を過去の数字で付け直し、k は 9.75% → 9.25%。

同じ業種(不動産業)の AI 分析

割安 ロードスターキャピタル3482 都心の中規模オフィスを買って直し、売る達人。稼ぐ力は高いが、借入の重さが安全域を削る 本質価値との差 +170.9% · 10 年 割安(年 +19.1%) 割安 ランドネット2991 中古マンションを直接買い取って売る会社。利益は伸びたが借金で在庫を抱え、値段はやや割安だが安全域は薄い 本質価値との差 +98.1% · 10 年 割安(年 +15.9%) 割安 グローバル・リンク・マネジメント3486 機関投資家向けの開発で高収益だが、借入と金利に弱い。今の値段は両面を織り込んで適正 本質価値との差 +93.5% · 10 年 割安(年 +14.7%) 割安 毎日コムネット8908 学生マンションの借り上げ運営で安定して稼ぐ小型株。運営の積み上げと現金で、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +92.5% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 FJネクストホールディングス8935 首都圏の投資用ワンルームで首位。今の利益は高めだが、低い倍率と厚い自己資本に支えられ、筆者はやや割安と見る 本質価値との差 +80.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 フェイスネットワーク3489 世田谷・目黒・渋谷に絞った一棟RCの開発会社。今の利益は過去最高で、借入が重く、相続税の見直しが重なる 本質価値との差 +72.7% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 イノベーションホールディングス3484 東京の飲食店舗を又貸しして稼ぐ。ROE は高いが、固定の家賃の約束が借金に近い。利益で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +72.2% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 スターツコーポレーション株式会社8850 管理料という積み上げの利益が屋台骨。10年で測ると、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +69.9% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 株式会社アズーム3496 月極駐車場を借りて貸す軽い会社。堀は浅いが、台数の伸びと手元の現金の厚みが、今の値段を上回る 本質価値との差 +68.1% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 GA technologies3491 資本の回りが速い投資用不動産の販売と賃貸ソフトで稼ぐ会社。10 年の価値は今の時価総額を2割あまり上回る 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 エリッツホールディングス5533 京都・滋賀の賃貸仲介と管理で地域一番の網を持つ。仲介が管理を呼び、管理が仲介を呼ぶ循環で利益は伸び、今の値段は 10 年の価値を 3 割ほど下回る 本質価値との差 +66.2% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 サンフロンティア不動産8934 ビル再生の売却益に、管理・ホテルの安定収入が重なる。借金は増えるが、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 コスモスイニシア8844 マンションとホテルを手がける回転型。直近の利益に売却益が混じるが、値段はなお低い 本質価値との差 +62.1% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 霞ヶ関キャピタル3498 用地を仕込み、自社のファンドに載せて開発し、売る会社。腕は本物だが利益は期末に偏り、10年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +59.1% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 ウィル3241 中古住宅の仲介を入口に改修と分譲を束ねる阪神間の住宅会社。仲介の稼ぎは本物だが、分譲の在庫と借金が重く、値段はほぼ適正 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 パーク二四4666 駐車場の網は強く、利益を貯めず戻す方針も追い風。カーシェアの稼働と情報漏えいの傷を引いても、値段には余裕がある 本質価値との差 +58.1% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ディア・ライフ3245 仕入を急拡大した成長期。高い ROE の実績は、増資と在庫の増加で薄まる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +51.5% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 エリアリンク8914 トランクルーム国内最大手。出店の勢いと収益性は本物で、成長の割に値段は低い 本質価値との差 +49.0% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 フジ住宅8860 賃貸・管理の積み上げ収益は堅いが、借金が重く金利上昇が利益を食う。10年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 明和地所8869 分譲・買取再販・管理を持つ首都圏のマンション会社。2026年3月期は利益が山で、引渡しの谷と借入の重さが続く。稼ぐ力は資本コストにやや届かず、今の値段はやや割安に出る 本質価値との差 +44.7% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 オープンハウスグループ3288 都心狭小地の回転型モデルは成長が速いが堀は弱く、資本コスト9.0%を前提にすると今の値段はほぼ適正。承継・在庫評価損・金利上昇は確率と棟数で織り込んだ 本質価値との差 +42.6% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 パルマ3461 トランクルームの裏方として業界の過半に入り込む。積み上がる保証の稼ぎに比べ、今の値段はやや安い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 東急不動産ホールディングス3289 賃貸と管理が土台、利益の約4割は売買市場しだいの売却益。仲介の利益561億円には売却の性格の稼ぎが混ざる。薄い自己資本と重い借金を踏まえると、本質価値は今の時価総額を1割強上回るやや割安 本質価値との差 +40.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 ヨシコン5280 静岡で土地を仕入れ、工場・物流用地や宅地として売る開発会社。自己資本の半分の値段だが、利益は引渡しの波で揺れ、先の稼ぎも物価に食われる 本質価値との差 +40.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 日本システムバンク5530 福井発のコインパーキング運営と機器・保守の会社。土地を借りて貸す薄利の商売で、稼ぎは車室数の増え方と機器の更新に左右される 本質価値との差 +38.3% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 AMGホールディングス8891 地方の住宅会社を安く買い集めてきた中堅の分譲会社。帳簿より大幅に安く見えるが、借金と縮む市場を差し引くと今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +34.1% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 robot home1435 在庫を持たない軽い商売で現金が厚い。ただ融資頼みの成長で、利益の質を割り引くと今の値段は適正 本質価値との差 +33.8% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 プロパスト3236 首都圏で賃貸マンションを開発して売る会社。小川建設の買収で請負が加わったが、利益は薄く在庫と金利に弱く、やや割高 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.7%) やや割安 野村不動産ホールディングス3231 プラウドは堅調だが、物件を売り続ける宿命で業績はブレる。利払い増でROEは6%前後に沈み、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 香陵住販3495 茨城で 2.4 万戸の管理を積む堅い稼ぎ。売却益を除くと、今の値段はほぼ適正だ 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 グッドコムアセット3475 投資用マンションを不動産ファンドへ売る回転型。利益は大きく振れるが、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 地主3252 底地を買って貸し、安定した借地料の形で売る高回転の事業。借金は重いが、売り先が広がり、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.4% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 明豊エンタープライズ8927 東京の城南・城西で投資用マンションを建てて売る開発会社。利益は山にあり、借入が重く、景気と融資の波に弱い。価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 GLC GROUP2970 九州で投資用の賃貸マンションを作って売る急成長の開発会社。伸びは本物だが、借金と創業者支配が重く、本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 三井不動産8801 日本橋・八重洲の賃料が物価で上がり含み益が下値を支えるが、4.5兆円の借金の利払い増で利益は伸びにくい。稼ぐ力から測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ムゲンエステート3299 海外マネーに乗った投資用の買取再販が、2026年は急ブレーキ。利益は谷を挟み、10年の期待は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東京建物8804 八重洲・日本橋・京橋の再開発で稼ぐが、純負債は自己資本の2倍と重く、借り換えの利払いが利益を削る。計算の結論は「やや割高」 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 穴吹興産8928 分譲マンションの契約残は厚いが、借金の重さで純利益は伸びにくい。10年の価値は今の時価総額とほぼ同じ 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ビーロット3452 傷んだ不動産を買って直し、ファンドや富裕層に売る再生屋。利益は過去最高だが、借金が在庫と一緒にふくらみ、金利と市況に弱い 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 センチュリー21・ジャパン8898 不動産仲介の看板を貸して稼ぐ身軽な会社。現金は厚いが、加盟店が減るなかで今の値段は少し高い 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 パラカ4809 土地を買って持つ駐車場会社。成長は堅いが、借金と金利が重く、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 日本空港ビルデング9706 羽田ターミナルの独占運営と免税店が土台。旅客の伸びは容量で鈍く、使用料は物価に遅れるが、稼ぐ力で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +16.2% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 日本駐車場開発2353 駐車場の安定にスキー場の成長が乗る良い会社。ただ成長は値段に入り、子会社の少数株主への漏れと雪の振れが重い 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 シーラホールディングス8887 都心でマンションを建てて売る会社。借金で膨らんだ利益は薄く、10年先の価値は今の値段をやや下回ると見る 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ケイアイスター不動産3465 低価格の建売で急拡大した高回転の会社。借金が自己資本の 2 倍を超え、景気の谷に弱い分、今の値段は先の利益に見合わない 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 株式会社ゴールドクレスト8871 稼ぐ力は同業で別格だが、1,000億円規模の南青山と借金が回収時期を重くした。資本コストを高く置くと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 アグレ都市デザイン3467 東京の戸建と収益物件を回す高成長の分譲会社。増収は続くが、借入が重く金利上昇に弱い。10 年の価値はやや割高。 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 AVANTIA8904 戸建分譲の中堅が在庫を絞って利益を戻した。今の株価は重みづけた価値を下回る 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社レオパレス218848 立て直しは終わったが、薄い差益で重い固定の約束を背負う会社。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ファンドクリエーショングループ3266 小さなファンド運用会社の積み上げは着実だが、売却益と借入に頼る利益に対して、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 MIRARTHホールディングス8897 分譲マンション一本足から、戸建・再販と流動化へ舵を切る途上。借入の重さと利払いの増加が効き、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 和田興産8931 神戸のマンション分譲が主力。利益は金利と建築費に削られ、10年の中立では今の値段と釣り合う。借金の重さを見ると安く見えるだけだ 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 三重交通グループホールディングス3232 賃貸ビルとホテルで稼ぐ力は上がるが、借り換えで利払いが膨らみ、10年後のROEは6%前後に落ちる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 株式会社エスコン8892 開発と売却の腕は確かだが、借金が金利上昇で利益を削る。親会社の信用が盾で、今の値段はやや高い 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日神グループホールディングス8881 マンションを建て・売り・管理する三本立て。建設が稼ぎ頭になり利益は最高水準だが、在庫と借金が膨らみ、今の値段は割高 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 住友不動産8830 仲介を使わぬ直販体制で業界最高益を稼ぎ、含み益も厚いが、借り換えの利払いでROEは資本コストに届かない。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段は割高 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ヤマイチエステート2984 関西の土地を造成して売り、商業施設を貸し、マンションを分譲する開発会社。来期は過去最高の計画だが、借金が自己資本の2.7倍と重く、値段はやや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 長栄2993 京都の賃貸の管理と自社物件の家賃で稼ぐが、借金は自己資本の3.5倍。金利の上昇が家賃の伸びを食い、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アズマハウス3293 和歌山の家と賃貸を一手に握る地元の雄。賃貸が利益を支えるが、縮む地方で資本の効率は上がらない 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 三菱地所8802 丸の内の賃料は物価で上がり含み益が下値を支えるが、借り換えの利払いでROEは8%前後にとどまる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ヒューリック3003 借り換えの利払いでROEは8%台に下がり、純負債は自己資本の2倍強と重い。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 飯田グループホールディングス3291 分譲戸建の国内最大手。利益率は戻ったが、稼ぐ力は資本コストに届かない。PER9倍台の低さは理由があり、今の値段は本質価値を2割ほど上回る 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 JPMC3276 賃貸管理の効率の高さは本物だが、成長が乏しいのに値段が高い 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 エスリード8877 近畿の分譲マンション大手。親会社の後ろ盾はあるが、借金で抱える在庫と金利上昇を織り込むと今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 エリアクエスト8912 駅前店舗の仲介とサブリースで稼ぐ小さな会社。堅いが、10年後の価値は今にやや届かない 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 サンネクスタグループ8945 社宅管理の代行で堅く稼ぐが、AIが人の手間を安くする。厚い現金を除くと、10年の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 エムティジェネックス9820 森トラストのビルの内装と駐車場を担う子会社。親の仕事で堅く稼ぐが、現金は親に貸され、値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ファースト住建8917 低価格の建売で在庫を回す戸建分譲。PBR 0.37 倍で純現金も厚いが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 トーセイ8923 稼ぐ力は本物だが、借り換えの利払いで ROE は 14% 台から 10% 近くへ下がる。確率で重みを付けた本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 京阪神ビルディング8818 データセンター貸しで稼ぐ大阪の家主。借り換えで利払いが膨らみ、資産に比べて安く見えても稼ぐ力では割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 空港施設8864 羽田の固定賃料が土台の堅い会社。ただ資本の稼ぎは6%台で資本コストに届かず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 カチタス8919 空き家の買取再販という手堅い商売は今が追い風の頂点に近く、資本コスト8.25%で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 アーバネットコーポレーション3242 都心の賃貸マンションをファンドへ一棟売りする開発会社。稼ぎは戻ったが、借金の利払いが10年で重くなり、筆者は適正の範囲と見る 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ADワークスグループ2982 都心の収益ビルを仕入れ、直して売る回転型の会社。直近は利益が山で、借入も重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 フージャースホールディングス3284 地方の分譲と収益不動産で稼ぐ高レバレッジの会社。借金の利払いが利益の伸びを削り、10 年先の値段は今に届かない 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 テーオーシー8841 五反田のTOCビルを持つ資産の厚い会社。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、含み益は足さず賃料を残して測ると今の値段は割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マリオン3494 都内の単身者向け賃貸を借金と小口投資で抱える会社。金利が上がる10年では稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 平和不動産8803 取引所ビルと含み益の厚い資産は強い。だが借り換えの利払いで利益が伸びず、稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大英産業2974 九州のマンション・戸建の分譲会社。借金が重く、金利上昇で利益が削られる。10 年で見ると今の値段は割高寄り 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ファーストブラザーズ3454 中小型の賃貸不動産を借入で持って売買する会社。金利が上がる局面で利払いが重く、10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アズ企画設計3490 古い収益ビルを直して売る小さな再生業者。売上は伸びるが借金と新株予約権が重く、株主の取り分は見た目ほど増えない 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ランドビジネス8944 都心の不動産を抱える会社が服と飲食で赤字を出し、重い借金の利払いが稼ぎを食う。帳簿の安さは価値にならない 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ホームポジション2999 関東・東海の小さな建売会社。V 字回復は本物だが、借入で在庫を回す商売で ROE は資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) 割高 And Doホールディングス3457 住宅フランチャイズと中古住宅の買取再販。借金は時価総額の2倍超、利益は細り、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 SREホールディングス2980 AIの会社と不動産の会社の二刀流だが、利益の柱のAI部門はAIエージェントに食われる側でもある。今の値段は成長の先取りが大きい 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +4.1%) 割高 コーセーアールイー3246 福岡の分譲マンション会社。PBR は 0.7 倍を割るが、自己資本利益率が資本コストに届かず値段は高め 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 株式会社TKP3479 貸会議室の最大手だが、買収した低採算の2事業と借金が稼ぎを薄める。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ストライダーズ9816 賃貸管理の安定収入はあるが、事業が毎年入れ替わり、利益の質が低い。割高と見る 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 セントラル総合開発3238 地方都市のマンション分譲で伸びる会社。だが借金は自己資本の3倍に膨らみ、金利の上昇が利益の大半を食う。今の値段は割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ミガロホールディングス5535 投資用マンションを売る会社に顔認証の新事業が付く。借入は重く、金利が上がる 10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アールエイジ3248 東京都心の賃貸マンションの運営と物件を持つ小さな会社。含み益は厚いが借入が重く、利払いの増加で、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ASIAN STAR8946 横浜・川崎の投資用マンションと賃貸管理の小さな会社。利益は薄く、赤字の中間期と新規事業の迷いが重い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トラストホールディングス3286 九州の駐車場運営は手堅いが、借金に比べて自己資本が薄すぎ、今の値段は稼ぐ力に対して高い 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ウェルス・マネジメント3772 京都のラグジュアリーホテルを開発・運営し、リキャップで先に利益を出す。借入が自己資本の 3 倍で、利益は期ずれに左右される。利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 東京テアトル9633 含み益の厚い資産会社だが、稼ぎは薄く、株主に戻る道筋が見えない。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 デュアルタップ3469 東京 23 区の駅近の投資用マンション「XEBEC」を開発して売る会社。管理の戸数は増えるが、稼ぎは薄く振れが大きい。今の値段は高い 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 LAホールディングス2986 開発の腕は本物だが、利益は下期の引き渡しに偏り借金も重い。今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 JALCOホールディングス6625 賃貸の稼ぎは利払いに消える。売買益とM&A報酬に頼る利益に、今の値段は高すぎる 本質価値との差 −62.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ランド8918 用地開発と再エネ出資で稼ぐ超小型の不動産会社。財務は堅いが利益は年ごとに大きく振れ、今の値段は 10 年の価値を大きく上回る。 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 fantasista1783 仙台のデータセンター構想で株価は跳ねたが、稼ぐ力はまだ小さく、新株予約権による希薄化も重い 本質価値との差 −79.7% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 宮越ホールディングス6620 深圳の大型開発は着工前で、当たれば大きいが確率は低い。今の値段は期待をかなり先取りしている 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −9.4%)

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読んだ資料

  1. エストラスト 2026年2月期 決算短信
  2. データ・マックス:エストラスト、26年2月期決算 増収増益
  3. データ・マックス:エストラスト、27年2月期中間は大幅減収

分析日 2026-10-19