株譜
AI 銘柄分析 · 不動産業 · 試作

宮越ホールディングス 6620

深圳の大型開発は着工前で、当たれば大きいが確率は低い。今の値段は期待をかなり先取りしている

割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)104 円42 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)626 円250 億円差 −83.4%
10 年後から見ると 割高 価値 104 円42 億円 · 差 −83.4% · 期待の年率 −9.4%
期待の年率リターン(10 年)−9.4%資本コスト比 −17.9 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

宮越ホールディングスは、中国・深圳で「ワールド・イノベーション・センター(WIC)」という大型の都市開発を進める会社だ。かつては日本で賃貸ビルを持っていたが、今は収入がほとんど無い。2026年3月期は、減損と貸倒引当金で19億円の純損失を出した。

筆者の結論は、割高だ。10年後に計画が実現した筋書きでは、価値は今の何倍にもなる。ただ、その確率は低く、資金調達と規制、中国の不動産市況という入口が何重にもある。確率で重みをつけた本質価値は、今の時価総額の1割ほどにとどまる。

強みは財務だ。自己資本比率は9割を超え、純現金も55億円ある。ただし、WICの総投資は約1,100億円で、時価総額や自己資本の4〜5倍。借入と増資がなければ進まない。

第三者割当増資を2016年から3回行い、資本金は29億円から92億円に増えた。それでも着工が確認できないまま、9年がたった。

2026年3月には、中国の銀行とのシンジケートローンの協議が始まったと発表され、進展の兆しはある。ただ、これが本当に着工につながるかは、確かめられていない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で、この会社は「わからない」に分類する。

理由は3つある。1つは、10年先の利益を数字で語れないこと。WICが着工するか、いつ開業するか、稼働がどこまで上がるか。どれも、会社の意思ではなく、外部の事情で決まる。

2つ目は、再投資の規模だ。総投資1,100億円は、時価総額や自己資本の4〜5倍。借入を乗せる前提の計画で、金利の変動や稼働の遅れに弱い。

3つ目は、少数の株主が経営を変えられないこと。大株主が議決権の約4割を握り、資本政策は大株主と会社の意思で決まる。

一方、プラスの面もある。財務は強く、倒産のリスクは低い。当たれば、価値は何倍にもなる。

ただ、バリュー投資では、確率がわからない賭けに、払う値段の安全域を求めたい。今の値段は、純現金と土地使用権だけで語れる水準より高く、成功の期待をかなり先取りしている。

何で稼ぐ会社か

中心の事業は、深圳市で開発中のWICだ。敷地は約12.7万㎡、建物は約70万㎡の計画で、高さ250メートルのオフィス棟2棟と、高さ150メートルの住宅棟からなる。総投資は約1,100億円とされ、会社は2030年から2031年のグランドオープンを目指している。

建物ができれば、入居企業からの賃料が収益になる。会社は「日本品質」「百年建築」を売りにし、世界30か国200社超の企業の誘致を計画している。設計は日建設計と深圳の華陽国際が仕上げ、既存建物の解体を進めている。

土地は、子会社の深セン皇冠(中国)電子が持つ既存の土地使用権をいったん返還し、先行区画で新たに50年の使用権を取得する形をとる。

もう1つの柱が、イノベーション事業だ。中国企業からの半導体・電子部品の輸入販売から始め、WICの開業に合わせて、人材紹介や企業間の連携支援に広げる計画だ。売上はまだ小さい。

日本の賃貸ビルは売却や開発移行で収入がなくなり、2026年3月期の売上は約4億円まで縮んだ。収益のない期間が、開業まで続く。大株主の宮越グループ(東京都大田区)が議決権の38.7%を持つ。

優良さと弱いところ

堀は、まだ存在しない。WICが完成して企業が入居して初めて、立地と建物の質が堀になる。今あるのは、土地使用権と、深圳での許認可の進み具合だけだ。

強みは、ほかの小さな会社が持てない土地を、深圳の中心部に確保していることだ。中国当局がWICの実施主体として公示で確認した、という報道もあり、許認可は一定の前進を見せている。

弱みは、実行力が検証されていない点だ。2016年から2018年に3回の増資で資本を集めたが、9年たっても着工が確認できない。経営は、日本の小さな上場企業が1,100億円の都市開発を担う前例のない挑戦をしている。

中国の事業は、規制、通貨、当局の方針転換という、日本の会社が管理できないリスクを抱える。外資が中国の不動産を持ち、利益を日本に持ち帰れるかも保証されていない。

筆者は、事業の質というより、事業が存在し続けるかを先に問うべきだと考える。大株主の宮越グループが議決権の38.7%を持ち、経営への影響は大きい。少数の株主が意思決定を変えることは難しい。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

深圳は、中国の技術産業の中心の1つだ。ただ、中国の不動産市場は、2021年の大手デベロッパーの経営危機以降、長い調整が続いている。オフィスは供給が多く、空室率は高く、賃料は下がってきた。

一方で、深圳の中心部は需要が強く、ハイテク企業の集積が続く。WICのような大型の複合開発は、立地で選ばれれば高稼働になる可能性がある。

資金調達の環境も重い。中国の銀行は、不動産開発向けの融資を絞ってきた。シンジケートローンの正式協議が始まったことは前向きだが、実際の融資が実行されるまで、確実とは言えない。

日本の会社が中国の不動産を開発するのは、きわめて珍しい。日本品質を売りにするが、中国のデベロッパーは建設費も低く、賃料でも競争できる。

円換算では、中国の物価は日本より上がらず、賃料の上がり方も小さい。10年で物価が1.34倍になる日本の前提を、そのまま当てはめない。賃料の伸びは10年で1.1倍を中立に置いた。

深圳市は2020年代に入っても人口が増え、企業の拠点が集まる都市だ。ただし、その需要が新築の大型オフィスの供給を吸収できるかは、別の問題になる。

日本品質の建築は、建設費が高く、賃料が割高になる。中国の企業は、賃料の安い現地の物件を選ぶことも多い。

この領域の業界ノートは無いので、市場の見通しは本稿で置いた。

資本政策と M&A

配当は無配が続く。自社株買いもない。資金の使い道は、WICの開発に集約される。

財務は強く、自己資本は245億円、現金等は118億円、純現金は55億円。ただ、WICの総投資は約1,100億円で、自己資金を200億円ほど使い、残りは中国の銀行融資に頼る計画だ。2026年3月には、シンジケートローンの正式協議を始めると発表した。

追加の増資も想定される。大株主の宮越グループ(議決権の38.7%)が引き受ける形が多く、既存の少数株主の取り分は薄まる。10年後の価値は、増資後の株数に合わせて割り引いて見ている。

減価償却は、完成した建物の取得原価に対して新しく足される。既存の古い資産の償却は取得時のままで、物価で増えない。建築費の上昇は総投資を膨らませ、借入と償却を増やす。

M&Aの履歴は、深圳の子会社設立(2015〜2016年)が中心。TOBの確率は、参考値で10年18%(kabufu 推定)。大株主が議決権の約4割を持つため、買収が成立する形は限られる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

深圳の中心部で、12.7万㎡の敷地と50年の土地使用権を持つ会社は、ほかにない。WICは計画が具体的だ。設計は日建設計と華陽国際が完成させ、既存の建物の解体も進んでいる。中国当局がWICの実施主体として公示で確認したとも報じられた。

2026年3月には、中国の主要な金融機関と、シンジケートローンの正式協議に入った。総投資約1,100億円の大半を借入で賄える見通しだ。資金の目途がつけば、着工は現実になる。

財務は強い。自己資本比率は9割を超え、純現金は55億円。つぶれる心配は小さく、時間がかかっても待てる。

完成すれば、高さ250メートルのオフィス棟2棟が深圳の中心部に建つ。賃料収入は年150億円を超えうる。個人投資家の見立てでは、想定される不動産の評価額は約3,000億円と、時価総額の約11倍。

2026年3月期の赤字は、減損と貸倒引当金という一度きりの費用が中心で、事業の力が落ちたわけではない。この大きな賭けに、今の時価総額で参加できるのが、最大の魅力だ。

慎重な見方

着工は、まだ確認できていない。2017年と2018年に増資をして以降、9年が過ぎた。計画は何度も語られたが、数字で見える進展は遅い。

総投資約1,100億円は、時価総額や自己資本の4〜5倍。借入が必要で、中国の銀行は不動産開発向けの融資を絞っている。シンジケートローンは、協議が始まっただけで、成立していない。

中国の不動産市況は長く弱く、オフィスの空室率は高く、賃料は下がってきた。日本品質を売りにしても、賃料のプレミアムが続くとは限らない。

外資が中国で稼いだ利益を日本に持ち帰れるかは、規制次第だ。当局の方針が変われば、事業そのものが止まる。

2026年3月期は、固定資産の減損と貸倒引当金で、19億円の純損失を出した。賃貸収入はほぼゼロで、イノベーション事業も小さい。

増資を3回も重ねた会社が、追加の増資を求めない保証はない。大株主が議決権の約4割を握り、少数の株主は薄まるのを見守るだけになる。

どちらに重みを置いたか

慎重な見方が強い。着工が確認できていないという事実は、強気の見方の「具体的」という主張を大きく弱める。確率は、悲観とやや悲観を合わせて6割近くに寄せた。楽観とやや楽観は合わせて2割弱にとどめた。

強気の見方の「財務の強さ」は、悲観でも株主に純現金と土地使用権が残るという形で、悲観の床に反映した。ただし、床の額は、中国で使われない土地が取り上げられる規定や、10年の維持費を考え、帳簿の額を大きく下回る水準に置いた。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 231 円93 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 3 円1 億円)。 今の値に割り戻すと 104 円42 億円、今との差 −83.4%、 期待の年率 −9.4%(資本コスト 8.5%)→ 割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 1,044 円418 億円 30 円12 億円 +71.5% +5.5% 54 円21 億円
やや楽観 12% 428 円171 億円 10 円4 億円 −30.1% −3.5% 53 円21 億円
中立 25% 250 円100 億円 0 円0 億円 −60.1% −8.8% 62 円25 億円
やや悲観 28% 112 円45 億円 0 円0 億円 −82.0% −15.8% 31 円13 億円
悲観 30% 112 円45 億円 0 円0 億円 −82.0% −15.8% 34 円14 億円
加重平均100% 231 円93 億円3 円1 億円 −62.6% −9.4% 234 円94 億円

今の株価時価総額 626 円250 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.5% を下回るほど割高。

楽観 5% WICが期限どおり開業し、高稼働で回る 利益 44 億円 · PER 11.9 倍 · 株価時価総額 1,044 円418 億円

WICは計画どおり2031年に開業する。深圳市の中心部に建つ高さ250メートルのオフィス棟2棟は、「日本品質」を売りに、世界の企業の中国拠点を集める。稼働は85%まで上がり、賃料は周辺より2割高い。

中国の銀行からのシンジケートローンは組成され、総投資1,100億円の大半が借入で賄われる。増資は小さく、既存の株主の取り分は大きくは削られない。

イノベーション事業は、WICに入る企業との商談で、半導体・電子部品の輸入販売を伸ばす。

10年後には、賃料収入は年150億円を超える。借入の利払いを払っても利益が出て、配当を再開できる位置に立つ。

ただし、これは9年待たされた計画が一度の遅れもなく実現する姿だ。

  • 賃貸(WIC・既存):数量 38.2(稼働床面積(万㎡))× 価格 4.20(1万㎡あたりの年間賃料(億円、名目))→ 売上 160 億円・営業利益 94 億円。稼働床38.2万㎡×年間賃料4.2億円/万㎡(今の1.20倍)、NOI率75%、償却26億円
  • イノベーション事業:数量 180(年間の取引件数(推定))× 価格 0.12(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 22 億円・営業利益 1 億円。180件×0.12億円/件、営業利益率5%

倍率:事業の純利益 44 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 8.7% が k 8.50% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 8.6%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 11.9 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.9 倍。全体の PER 11.89 倍、時価総額 522 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:着工、資金調達、期限どおりの完成、高稼働、日本品質の賃料プレミアムが全部そろう必要がある。2017年の増資から9年たっても着工の確認が取れておらず、5%にとどめた。

やや楽観 12% WICが遅れて開業し、稼働が着実に上がる 利益 18 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 428 円171 億円

WICは数年遅れて開業する。設計は日建設計と華陽国際が仕上げ、既存建物の解体が終わり、2027年ごろに着工する。シンジケートローンは組成されるが、金利と担保で条件が重くなる。

稼働は10年後に75%まで上がる。賃料は物価並みに少し上乗せされる。住宅棟は賃貸ではなく、サービスアパートメントとして運営する。

増資は80億円ほど必要になり、既存株主の取り分は2割削られる。ただし、賃料収入は年110億円を超え、借入の利払いを払える。

中国の不動産市況の低迷が続いても、立地の良さが稼働を支える。住宅棟はサービスアパートメントとして運営し、企業の駐在員需要を取り込む。イノベーション事業も、入居企業との商談で件数が伸びる。

  • 賃貸(WIC・既存):数量 30.0(稼働床面積(万㎡))× 価格 3.85(1万㎡あたりの年間賃料(億円、名目))→ 売上 116 億円・営業利益 61 億円。稼働床30.0万㎡×年間賃料3.85億円/万㎡(今の1.10倍)、NOI率72%、償却22億円
  • イノベーション事業:数量 100(年間の取引件数(推定))× 価格 0.12(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 12 億円・営業利益 1 億円。100件×0.12億円/件、営業利益率4%

倍率:事業の純利益 18 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 4.5% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 214 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:シンジケートローンが成立し、数年遅れて開業して稼働が着実に上がる筋書き。設計は完了し、既存建物の解体も進んでおり、実現しうる幅の上側として12%に置いた。

中立 25% 中立:縮小して開業し、稼働は半分強にとどまる 利益 10 億円 · PER 11.8 倍 · 株価時価総額 250 円100 億円

WICは縮小して進む。第1期が2033年ごろに開業し、貸せる面積は34万㎡にとどまる。10年後の稼働は60%で、賃料は中国の物価の低さを反映して、10年で1.1倍しか上がらない。

借入は520億円ほどで、利払いは年20億円。賃料収入は80億円弱で、償却と利払いを引くと、利益は10億円ほどしか残らない。完成した物件の価値は、建設費をわずかに下回る。

増資は100億円規模になる。残りの区画は着工されないまま保有され、土地使用権の価値だけが帳簿に残る。

イノベーション事業は半導体・電子部品の輸入販売で小さな利益を出すが、全体の赤字を埋めるほどではない。

  • 賃貸(WIC・既存):数量 20.4(稼働床面積(万㎡))× 価格 3.85(1万㎡あたりの年間賃料(億円、名目))→ 売上 79 億円・営業利益 40 億円。稼働床20.4万㎡×年間賃料3.85億円/万㎡(今の1.10倍)、NOI率70%、償却14.5億円
  • イノベーション事業:数量 60.0(年間の取引件数(推定))× 価格 0.12(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 7 億円・営業利益 0 億円。60件×0.12億円/件、営業利益率3%

倍率:事業の純利益 10 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 2.6% が k 8.50% 以下。ためた利益は投じた額より値が低いので伸びは数えず、稼ぐ力の値 PER = 1÷(k−g)(g=0) = 11.8 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 11.8 倍。全体の PER 11.76 倍、時価総額 118 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:計画は進むが、規模と時期を縮めて、稼働が半分強にとどまる中心の筋書き。中国のオフィス市況が弱く、期限どおりにはいかないとみた。

やや悲観 28% 開業はするが小さく、借入が価値を食う 利益 −12 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 112 円45 億円

開業はするが、規模は縮み、稼働は45%にとどまる。賃料は据え置きで、中国の不動産市況の弱さが続く。

貸せる面積は22万㎡。賃料収入は年35億円ほどで、借入の利払い(年16億円)と償却を払うと、利益は赤字になる。物件の価値は借入を下回り、株主の取り分は、土地使用権の残りと純現金の合計程度になる。

増資は60億円を超え、既存の株主の取り分はさらに削られる。

配当は出ず、株価は資産の残り分で語られる。物件は借入の返済に回り、株主に回るのは、純現金と、使われなかった区画の土地使用権の残りだ。中国の遊休地の規定により、使われない土地は当局に取り上げられる危険もある。

  • 賃貸(WIC・既存):数量 9.9(稼働床面積(万㎡))× 価格 3.50(1万㎡あたりの年間賃料(億円、名目))→ 売上 35 億円・営業利益 12 億円。稼働床9.9万㎡×年間賃料3.5億円/万㎡(今の1.00倍)、NOI率60%、償却9億円
  • イノベーション事業:数量 30.0(年間の取引件数(推定))× 価格 0.12(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 4 億円・営業利益 0 億円。30件×0.12億円/件、営業利益率2%

倍率:赤字で稼ぐ力では測れない。物件は借入の返済に充てられ、株主に残る売れる資産の税後50億円を、今の自己資本245億円に掛けて置いた(PBR 0.20倍)。

確率:開業はしても小さく、賃料は上がらず、借入の重さが価値を削る。中国の不動産市況の低迷が続く場合の筋書き。

悲観 30% 着工できず、現金と土地使用権だけが残る 利益 −6 億円 · PBR 0.2 倍 · 株価時価総額 112 円45 億円

WICは着工できないか、途中で止まる。中国の主要な金融機関とのシンジケートローンは成立せず、あるいは規制や地政学の変化で、事業が進まなくなる。

会社に残るのは、純現金と、深圳の土地使用権、小さなイノベーション事業だ。賃貸収入はほぼない。固定費は年8億円ほどかかり、現金は10年かけて細る。

株主の取り分は、現金と土地使用権を売った額から、維持費を引いた分になる。会社の財務は自己資本比率9割と強く、倒産はしないが、成長の物語は終わる。中国では、使われない土地が当局に取り上げられる規定がある。使用権の価値は、帳簿の額を大きく下回る可能性が高い。

  • 賃貸(WIC・既存):数量 0.5(稼働床面積(万㎡))× 価格 3.50(1万㎡あたりの年間賃料(億円、名目))→ 売上 2 億円・営業利益 1 億円。稼働床0.5万㎡×年間賃料3.5億円/万㎡(今の1.00倍)、NOI率60%、償却0億円
  • イノベーション事業:数量 20.0(年間の取引件数(推定))× 価格 0.12(1件あたりの売上(億円、名目))→ 売上 2 億円・営業利益 0 億円。20件×0.12億円/件、営業利益率1%

倍率:着工できず、稼ぐ力は赤字。売れる資産の税後45億円を、今の自己資本245億円に掛けて置いた(PBR 0.18倍)。(2026-10-22 の式の直しで機械で置き直し、今は PBR 0.184 倍・時価総額 45 億円。上の倍率は置き直す前の値)

確率:着工できないか、途中で止まる構造的な負け。9年間で着工の確認が取れておらず、中国の銀行融資が成立しない、規制や地政学の変化で事業が進まないなど、複数の入口がある。3割に置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

賃貸(WIC・既存)

深圳のWICの賃貸と、既存の小さな賃貸。今はほぼ収入がない。

数量稼働床面積(万㎡)価格1万㎡あたりの年間賃料(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 1.0 3.00 3 1
10 年後 中立 20.4 3.85 79 40

取り方:売上高約3.9億円のうち、賃貸は約3億円と推定。稼働床面積は既存の小さな賃貸のみで1万㎡、賃料は年約3億円/万㎡(1㎡あたり約3万円)。WICが開業すると、年間賃料は今の値段で3.5億円/万㎡(約3.5万円/㎡)を基準に置く。中国は物価が低く、円換算の賃料の伸びは10年で1.10倍を中立とした。

イノベーション事業

中国企業からの半導体・電子部品などの輸入販売と、WIC開業後の企業連携支援。

数量年間の取引件数(推定)価格1件あたりの売上(億円、名目)売上営業利益
今 2026/03 9.0 0.10 1 0
10 年後 中立 60.0 0.12 7 0

取り方:件数は開示がなく、売上約0.9億円を1件あたり0.1億円で割り戻した9件の推定。新規参入で営業利益は小さな赤字。中立は件数が増え、価格は物価並みに上がるとみる。

リスクと懸念

着工・資金調達

着工は確認できておらず、シンジケートローンは協議が始まっただけ。総投資約1,100億円は時価総額の4〜5倍で、融資が実行されなければ進まない。

中国の規制と地政学

外資が中国で稼いだ利益を日本に持ち帰れる保証はない。当局の方針転換や日中関係の悪化で、事業が止まる危険がある。

中国の不動産市況

オフィスの空室率は高く、賃料は下がってきた。稼働が計画を下回れば、借入の利払いを賄えない。

増資による希薄化

2016年から3回増資をしてきた。WICの建設で追加の増資が必要になれば、少数の株主の取り分は薄まる。

大株主の影響

宮越グループが議決権の38.7%を持ち、資本政策や開発の判断は大株主に左右される。少数の株主は意思決定を変えにくい。

収益のない期間

賃貸収入はほぼなく、2026年3月期は営業赤字。開業まで赤字が続き、現金が細る。

今後の分かれ目

シンジケートローンが正式に成立し、着工が確認される
最大の入口を通ったことになり、中立から強気寄りに動く。
着工が再び延期され、2031年のグランドオープンが修正される
悲観の確率が上がる。
追加の第三者割当増資が発表される
一株の取り分が薄まる。増資の値段と使い道で評価が変わる。
入居意向の企業が具体的に公表される
稼働の見通しが立ち、強気の確率を上げる。
中国当局による事業の許認可が取り消される、または見直される
事業が止まる筋書きの確率が大きく上がる。

見ておくもの

  • WICの着工の有無と進捗
  • シンジケートローンの成立と融資額
  • 大株主(宮越グループ)の持株比率と増資の動き
  • イノベーション事業の売上
  • 現金残高の推移

倍率と資本コストの決め方

倍率は、完成後の物件の価値(NOI÷キャップレート)から借入を引いた額を、自己資本で割った値として置いた。キャップレートは日本の一等地4〜5.5%に、中国の政治・市況の上乗せ(楽観5.5%、中立6.5%、悲観8%以上)を加えた。今の株価(PBR約1倍)や、個人投資家の想定評価額(約3,000億円)には寄せていない。賃料は物価でなく、中国の物価が低いことを理由に10年1.10倍。減価償却は完成する新しい建物に対して足し、物価で増やさない。悲観の床は、純現金(戻り方0.5)と土地使用権などの売れる資産の税後から置いた。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 9→11.89 倍・やや楽観 PER 8.5→11.76 倍・中立 PER 8.5→11.76 倍)。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

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割安 ロードスターキャピタル3482 都心の中規模オフィスを買って直し、売る達人。稼ぐ力は高いが、借入の重さが安全域を削る 本質価値との差 +170.9% · 10 年 割安(年 +19.1%) 割安 ランドネット2991 中古マンションを直接買い取って売る会社。利益は伸びたが借金で在庫を抱え、値段はやや割安だが安全域は薄い 本質価値との差 +98.1% · 10 年 割安(年 +15.9%) 割安 グローバル・リンク・マネジメント3486 機関投資家向けの開発で高収益だが、借入と金利に弱い。今の値段は両面を織り込んで適正 本質価値との差 +93.5% · 10 年 割安(年 +14.7%) 割安 毎日コムネット8908 学生マンションの借り上げ運営で安定して稼ぐ小型株。運営の積み上げと現金で、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +92.5% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 FJネクストホールディングス8935 首都圏の投資用ワンルームで首位。今の利益は高めだが、低い倍率と厚い自己資本に支えられ、筆者はやや割安と見る 本質価値との差 +80.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 フェイスネットワーク3489 世田谷・目黒・渋谷に絞った一棟RCの開発会社。今の利益は過去最高で、借入が重く、相続税の見直しが重なる 本質価値との差 +72.7% · 10 年 割安(年 +13.5%) 割安 イノベーションホールディングス3484 東京の飲食店舗を又貸しして稼ぐ。ROE は高いが、固定の家賃の約束が借金に近い。利益で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +72.2% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 スターツコーポレーション株式会社8850 管理料という積み上げの利益が屋台骨。10年で測ると、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +69.9% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 株式会社アズーム3496 月極駐車場を借りて貸す軽い会社。堀は浅いが、台数の伸びと手元の現金の厚みが、今の値段を上回る 本質価値との差 +68.1% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 GA technologies3491 資本の回りが速い投資用不動産の販売と賃貸ソフトで稼ぐ会社。10 年の価値は今の時価総額を2割あまり上回る 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 エリッツホールディングス5533 京都・滋賀の賃貸仲介と管理で地域一番の網を持つ。仲介が管理を呼び、管理が仲介を呼ぶ循環で利益は伸び、今の値段は 10 年の価値を 3 割ほど下回る 本質価値との差 +66.2% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 サンフロンティア不動産8934 ビル再生の売却益に、管理・ホテルの安定収入が重なる。借金は増えるが、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 コスモスイニシア8844 マンションとホテルを手がける回転型。直近の利益に売却益が混じるが、値段はなお低い 本質価値との差 +62.1% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 霞ヶ関キャピタル3498 用地を仕込み、自社のファンドに載せて開発し、売る会社。腕は本物だが利益は期末に偏り、10年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +59.1% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 ウィル3241 中古住宅の仲介を入口に改修と分譲を束ねる阪神間の住宅会社。仲介の稼ぎは本物だが、分譲の在庫と借金が重く、値段はほぼ適正 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 パーク二四4666 駐車場の網は強く、利益を貯めず戻す方針も追い風。カーシェアの稼働と情報漏えいの傷を引いても、値段には余裕がある 本質価値との差 +58.1% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ディア・ライフ3245 仕入を急拡大した成長期。高い ROE の実績は、増資と在庫の増加で薄まる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +51.5% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 エリアリンク8914 トランクルーム国内最大手。出店の勢いと収益性は本物で、成長の割に値段は低い 本質価値との差 +49.0% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 フジ住宅8860 賃貸・管理の積み上げ収益は堅いが、借金が重く金利上昇が利益を食う。10年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 明和地所8869 分譲・買取再販・管理を持つ首都圏のマンション会社。2026年3月期は利益が山で、引渡しの谷と借入の重さが続く。稼ぐ力は資本コストにやや届かず、今の値段はやや割安に出る 本質価値との差 +44.7% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 オープンハウスグループ3288 都心狭小地の回転型モデルは成長が速いが堀は弱く、資本コスト9.0%を前提にすると今の値段はほぼ適正。承継・在庫評価損・金利上昇は確率と棟数で織り込んだ 本質価値との差 +42.6% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 パルマ3461 トランクルームの裏方として業界の過半に入り込む。積み上がる保証の稼ぎに比べ、今の値段はやや安い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 東急不動産ホールディングス3289 賃貸と管理が土台、利益の約4割は売買市場しだいの売却益。仲介の利益561億円には売却の性格の稼ぎが混ざる。薄い自己資本と重い借金を踏まえると、本質価値は今の時価総額を1割強上回るやや割安 本質価値との差 +40.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 ヨシコン5280 静岡で土地を仕入れ、工場・物流用地や宅地として売る開発会社。自己資本の半分の値段だが、利益は引渡しの波で揺れ、先の稼ぎも物価に食われる 本質価値との差 +40.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 日本システムバンク5530 福井発のコインパーキング運営と機器・保守の会社。土地を借りて貸す薄利の商売で、稼ぎは車室数の増え方と機器の更新に左右される 本質価値との差 +38.3% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 AMGホールディングス8891 地方の住宅会社を安く買い集めてきた中堅の分譲会社。帳簿より大幅に安く見えるが、借金と縮む市場を差し引くと今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +34.1% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 robot home1435 在庫を持たない軽い商売で現金が厚い。ただ融資頼みの成長で、利益の質を割り引くと今の値段は適正 本質価値との差 +33.8% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 プロパスト3236 首都圏で賃貸マンションを開発して売る会社。小川建設の買収で請負が加わったが、利益は薄く在庫と金利に弱く、やや割高 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.7%) やや割安 野村不動産ホールディングス3231 プラウドは堅調だが、物件を売り続ける宿命で業績はブレる。利払い増でROEは6%前後に沈み、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 香陵住販3495 茨城で 2.4 万戸の管理を積む堅い稼ぎ。売却益を除くと、今の値段はほぼ適正だ 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 グッドコムアセット3475 投資用マンションを不動産ファンドへ売る回転型。利益は大きく振れるが、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 地主3252 底地を買って貸し、安定した借地料の形で売る高回転の事業。借金は重いが、売り先が広がり、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.4% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 明豊エンタープライズ8927 東京の城南・城西で投資用マンションを建てて売る開発会社。利益は山にあり、借入が重く、景気と融資の波に弱い。価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 GLC GROUP2970 九州で投資用の賃貸マンションを作って売る急成長の開発会社。伸びは本物だが、借金と創業者支配が重く、本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 三井不動産8801 日本橋・八重洲の賃料が物価で上がり含み益が下値を支えるが、4.5兆円の借金の利払い増で利益は伸びにくい。稼ぐ力から測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ムゲンエステート3299 海外マネーに乗った投資用の買取再販が、2026年は急ブレーキ。利益は谷を挟み、10年の期待は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東京建物8804 八重洲・日本橋・京橋の再開発で稼ぐが、純負債は自己資本の2倍と重く、借り換えの利払いが利益を削る。計算の結論は「やや割高」 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 穴吹興産8928 分譲マンションの契約残は厚いが、借金の重さで純利益は伸びにくい。10年の価値は今の時価総額とほぼ同じ 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ビーロット3452 傷んだ不動産を買って直し、ファンドや富裕層に売る再生屋。利益は過去最高だが、借金が在庫と一緒にふくらみ、金利と市況に弱い 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 センチュリー21・ジャパン8898 不動産仲介の看板を貸して稼ぐ身軽な会社。現金は厚いが、加盟店が減るなかで今の値段は少し高い 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 パラカ4809 土地を買って持つ駐車場会社。成長は堅いが、借金と金利が重く、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 日本空港ビルデング9706 羽田ターミナルの独占運営と免税店が土台。旅客の伸びは容量で鈍く、使用料は物価に遅れるが、稼ぐ力で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +16.2% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 日本駐車場開発2353 駐車場の安定にスキー場の成長が乗る良い会社。ただ成長は値段に入り、子会社の少数株主への漏れと雪の振れが重い 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 シーラホールディングス8887 都心でマンションを建てて売る会社。借金で膨らんだ利益は薄く、10年先の価値は今の値段をやや下回ると見る 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ケイアイスター不動産3465 低価格の建売で急拡大した高回転の会社。借金が自己資本の 2 倍を超え、景気の谷に弱い分、今の値段は先の利益に見合わない 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 株式会社ゴールドクレスト8871 稼ぐ力は同業で別格だが、1,000億円規模の南青山と借金が回収時期を重くした。資本コストを高く置くと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 アグレ都市デザイン3467 東京の戸建と収益物件を回す高成長の分譲会社。増収は続くが、借入が重く金利上昇に弱い。10 年の価値はやや割高。 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 AVANTIA8904 戸建分譲の中堅が在庫を絞って利益を戻した。今の株価は重みづけた価値を下回る 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社レオパレス218848 立て直しは終わったが、薄い差益で重い固定の約束を背負う会社。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ファンドクリエーショングループ3266 小さなファンド運用会社の積み上げは着実だが、売却益と借入に頼る利益に対して、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 MIRARTHホールディングス8897 分譲マンション一本足から、戸建・再販と流動化へ舵を切る途上。借入の重さと利払いの増加が効き、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 和田興産8931 神戸のマンション分譲が主力。利益は金利と建築費に削られ、10年の中立では今の値段と釣り合う。借金の重さを見ると安く見えるだけだ 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エストラスト3280 山口・九州の地方都市で分譲マンションを建てて売る西部ガス系の会社。足元の利益は山にあり、戸数の先細りと利払いの増加を見込むと、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 三重交通グループホールディングス3232 賃貸ビルとホテルで稼ぐ力は上がるが、借り換えで利払いが膨らみ、10年後のROEは6%前後に落ちる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 株式会社エスコン8892 開発と売却の腕は確かだが、借金が金利上昇で利益を削る。親会社の信用が盾で、今の値段はやや高い 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日神グループホールディングス8881 マンションを建て・売り・管理する三本立て。建設が稼ぎ頭になり利益は最高水準だが、在庫と借金が膨らみ、今の値段は割高 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 住友不動産8830 仲介を使わぬ直販体制で業界最高益を稼ぎ、含み益も厚いが、借り換えの利払いでROEは資本コストに届かない。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段は割高 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ヤマイチエステート2984 関西の土地を造成して売り、商業施設を貸し、マンションを分譲する開発会社。来期は過去最高の計画だが、借金が自己資本の2.7倍と重く、値段はやや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 長栄2993 京都の賃貸の管理と自社物件の家賃で稼ぐが、借金は自己資本の3.5倍。金利の上昇が家賃の伸びを食い、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アズマハウス3293 和歌山の家と賃貸を一手に握る地元の雄。賃貸が利益を支えるが、縮む地方で資本の効率は上がらない 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 三菱地所8802 丸の内の賃料は物価で上がり含み益が下値を支えるが、借り換えの利払いでROEは8%前後にとどまる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ヒューリック3003 借り換えの利払いでROEは8%台に下がり、純負債は自己資本の2倍強と重い。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 飯田グループホールディングス3291 分譲戸建の国内最大手。利益率は戻ったが、稼ぐ力は資本コストに届かない。PER9倍台の低さは理由があり、今の値段は本質価値を2割ほど上回る 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 JPMC3276 賃貸管理の効率の高さは本物だが、成長が乏しいのに値段が高い 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 エスリード8877 近畿の分譲マンション大手。親会社の後ろ盾はあるが、借金で抱える在庫と金利上昇を織り込むと今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 エリアクエスト8912 駅前店舗の仲介とサブリースで稼ぐ小さな会社。堅いが、10年後の価値は今にやや届かない 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 サンネクスタグループ8945 社宅管理の代行で堅く稼ぐが、AIが人の手間を安くする。厚い現金を除くと、10年の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 エムティジェネックス9820 森トラストのビルの内装と駐車場を担う子会社。親の仕事で堅く稼ぐが、現金は親に貸され、値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ファースト住建8917 低価格の建売で在庫を回す戸建分譲。PBR 0.37 倍で純現金も厚いが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 トーセイ8923 稼ぐ力は本物だが、借り換えの利払いで ROE は 14% 台から 10% 近くへ下がる。確率で重みを付けた本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 京阪神ビルディング8818 データセンター貸しで稼ぐ大阪の家主。借り換えで利払いが膨らみ、資産に比べて安く見えても稼ぐ力では割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 空港施設8864 羽田の固定賃料が土台の堅い会社。ただ資本の稼ぎは6%台で資本コストに届かず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 カチタス8919 空き家の買取再販という手堅い商売は今が追い風の頂点に近く、資本コスト8.25%で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 アーバネットコーポレーション3242 都心の賃貸マンションをファンドへ一棟売りする開発会社。稼ぎは戻ったが、借金の利払いが10年で重くなり、筆者は適正の範囲と見る 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ADワークスグループ2982 都心の収益ビルを仕入れ、直して売る回転型の会社。直近は利益が山で、借入も重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 フージャースホールディングス3284 地方の分譲と収益不動産で稼ぐ高レバレッジの会社。借金の利払いが利益の伸びを削り、10 年先の値段は今に届かない 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 テーオーシー8841 五反田のTOCビルを持つ資産の厚い会社。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、含み益は足さず賃料を残して測ると今の値段は割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マリオン3494 都内の単身者向け賃貸を借金と小口投資で抱える会社。金利が上がる10年では稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 平和不動産8803 取引所ビルと含み益の厚い資産は強い。だが借り換えの利払いで利益が伸びず、稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大英産業2974 九州のマンション・戸建の分譲会社。借金が重く、金利上昇で利益が削られる。10 年で見ると今の値段は割高寄り 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ファーストブラザーズ3454 中小型の賃貸不動産を借入で持って売買する会社。金利が上がる局面で利払いが重く、10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アズ企画設計3490 古い収益ビルを直して売る小さな再生業者。売上は伸びるが借金と新株予約権が重く、株主の取り分は見た目ほど増えない 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ランドビジネス8944 都心の不動産を抱える会社が服と飲食で赤字を出し、重い借金の利払いが稼ぎを食う。帳簿の安さは価値にならない 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ホームポジション2999 関東・東海の小さな建売会社。V 字回復は本物だが、借入で在庫を回す商売で ROE は資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) 割高 And Doホールディングス3457 住宅フランチャイズと中古住宅の買取再販。借金は時価総額の2倍超、利益は細り、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 SREホールディングス2980 AIの会社と不動産の会社の二刀流だが、利益の柱のAI部門はAIエージェントに食われる側でもある。今の値段は成長の先取りが大きい 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +4.1%) 割高 コーセーアールイー3246 福岡の分譲マンション会社。PBR は 0.7 倍を割るが、自己資本利益率が資本コストに届かず値段は高め 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 株式会社TKP3479 貸会議室の最大手だが、買収した低採算の2事業と借金が稼ぎを薄める。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ストライダーズ9816 賃貸管理の安定収入はあるが、事業が毎年入れ替わり、利益の質が低い。割高と見る 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 セントラル総合開発3238 地方都市のマンション分譲で伸びる会社。だが借金は自己資本の3倍に膨らみ、金利の上昇が利益の大半を食う。今の値段は割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ミガロホールディングス5535 投資用マンションを売る会社に顔認証の新事業が付く。借入は重く、金利が上がる 10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アールエイジ3248 東京都心の賃貸マンションの運営と物件を持つ小さな会社。含み益は厚いが借入が重く、利払いの増加で、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ASIAN STAR8946 横浜・川崎の投資用マンションと賃貸管理の小さな会社。利益は薄く、赤字の中間期と新規事業の迷いが重い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トラストホールディングス3286 九州の駐車場運営は手堅いが、借金に比べて自己資本が薄すぎ、今の値段は稼ぐ力に対して高い 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ウェルス・マネジメント3772 京都のラグジュアリーホテルを開発・運営し、リキャップで先に利益を出す。借入が自己資本の 3 倍で、利益は期ずれに左右される。利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 東京テアトル9633 含み益の厚い資産会社だが、稼ぎは薄く、株主に戻る道筋が見えない。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 デュアルタップ3469 東京 23 区の駅近の投資用マンション「XEBEC」を開発して売る会社。管理の戸数は増えるが、稼ぎは薄く振れが大きい。今の値段は高い 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 LAホールディングス2986 開発の腕は本物だが、利益は下期の引き渡しに偏り借金も重い。今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 JALCOホールディングス6625 賃貸の稼ぎは利払いに消える。売買益とM&A報酬に頼る利益に、今の値段は高すぎる 本質価値との差 −62.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ランド8918 用地開発と再エネ出資で稼ぐ超小型の不動産会社。財務は堅いが利益は年ごとに大きく振れ、今の値段は 10 年の価値を大きく上回る。 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 fantasista1783 仙台のデータセンター構想で株価は跳ねたが、稼ぐ力はまだ小さく、新株予約権による希薄化も重い 本質価値との差 −79.7% · 10 年 割高(年 −7.6%)

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分析日 2026-10-16