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フェイスネットワーク 3489

世田谷・目黒・渋谷に絞った一棟RCの開発会社。今の利益は過去最高で、借入が重く、相続税の見直しが重なる

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,285 円380 億円10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)744 円220 億円差 +72.7%
10 年後から見ると 割安 価値 1,285 円380 億円 · 差 +72.7% · 期待の年率 +13.5%
期待の年率リターン(10 年)+13.5%資本コスト比 +5.2 pt
推定の資本コスト8.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3%・10 年国債 3%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

フェイスネットワークは、世田谷・目黒・渋谷の3区で新築の一棟RCマンションを開発し、富裕層の個人とファンドに売る会社だ。設計と施工まで社内で持つ。筆者の結論は「適正」である。利益は過去最高の高さにあり、価格はそれをある程度織り込んでいる。

2026年3月期の売上は329億円、営業利益は56億円、利益率は17%と、過去12年で最高だった。ROEは約29%に達する。会社は2029年3月期に売上500億円・営業利益85億円を掲げた。

強みは、城南3区の用地を押さえる力と、金融機関の紹介で買い手を集める仕組みだ。販売の約6割が銀行の紹介だという。買い手の中心は、相続対策や資産運用を求める富裕層である。

弱みも多い。有利子負債は総資産の5割を超え、現金を引いても約91億円の借入が残る。引渡しは第4四半期に偏り、在庫が積み上がると営業キャッシュフローは赤字になる。2027年からは、相続の評価で貸付用不動産を取引価額で見る方向になり、相続対策の需要を削る。

中立の利益は、引渡しを今並みに置き、利益率を14%台へ戻したうえで、物価の分だけ増える姿とした。確率をかけて均し、資本コストで割り引いた価値は、今の時価総額とほぼ同じ水準に出る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社は「利益率は立派だが、持続の保証が薄い」会社だ。10年後も一棟RCの開発は存在するが、堀は深くない。

株主のものになる利益は、見た目の純利益より小さい。引渡しの前に用地と工事に資金を出し、在庫が増えるほど営業キャッシュフローは赤字になる。2026年3月期の純利益は36億円だが、営業キャッシュフローは7億円の赤字だった。利益が現金になるまでに、借入が必要だ。

資本の使い方は、成長に偏る。配当性向は35%で、残りは在庫に回る。これ自体は悪くないが、金利が上がる10年では、借入の利息が利益を削る。会社が掲げるROE30%は、借入を3倍に回した数字で、同じ水準が続くとは考えにくい。

経営者は大株主として、株価に利害を持つ。この点は安心材料だが、担保に差し入れた株がある点は気がかりだ。

結論は、価値は今の時価総額に近い。払う値段は、過去最高の利益率をある程度織り込んでいる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、城南3区の用地を仕入れ、新築の一棟RCマンションを建てて売ることだ。ブランドは「GranDuo」で、1棟の単価は10億円を超える。買い手は富裕層の個人とファンドで、小口化した商品も扱う。

売上の97%は不動産投資支援事業で、残りの3%が賃貸募集と管理を担うマネジメント事業である。利益率は前者が17%、後者が21%だ。2026年3月期の引渡しは26件、1棟あたり約12億円になった。

特徴は、設計・施工を社内で回す点だ。2023年に施工会社の岩本組を100%子会社にして、工事費の管理と品質を自分で握った。進行中のプロジェクトは43件で、世田谷が過半を占める。

売上は引渡しの時点で立つので、第4四半期に集中する。在庫(販売用不動産と仕掛)を先に積み、引渡しの時に利益と現金が入る。2026年3月期は在庫が計55億円増え、営業キャッシュフローは7億円の赤字だった。

従業員は連結で239人。1人あたりの利益が大きい少人数の会社だ。会社は2029年3月期に、年25棟、単価19億円、粗利率25%以上を掲げる。

優良さと弱いところ

最大の強みは、用地と買い手の両方を自前の経路で確保していることだ。城南3区の用地に絞った開発は、現地の情報と実績が物を言う。金融機関の紹介が販売の約6割を占め、買い手を探す費用が小さい。この仕組みが、粗利25%前後という高い水準を支えている。

次に、設計と施工を持つ強みがある。工事費が上がる局面でも、仕入れから引渡しまでを自分で管理できる。大手の分譲会社や一棟売りの同業が、外注の工事費に振り回されるのとは違う。

弱みははっきりしている。1つは、地域と商品の集中だ。城南3区の一棟RCに偏り、地価が急に上がれば用地の仕入れが滞る。もう1つは、売値を自分で決められないことだ。買い手は利回りで値段を決め、金利が上がれば買値は下がる。

財務も軽くない。有利子負債は総資産の52.6%に当たる182億円で、一部の借入には財務制限条項がある。自己資本比率は35.8%、営業利益は支払利息の14倍ある。ROEは29%と高いが、これは借入を3倍のレバレッジで回した結果で、堀の厚さを示すものではない。

過去10年のROEの中央値は20%、純利益の中央値は営業利益の6割だ。今の利益率17%は12年で最高で、筆者は堀を弱めに見ている。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

一棟RCの投資用不動産は、利回りと融資で動く市場だ。買い手が見るのは、家賃収入を価格で割った利回りである。10年国債が3%になれば、買い手はより高い利回りを求め、価格は物価ほどには上がらない。

城南3区は、東京でも地価と家賃が高く、空室が出にくい。一方で、用地の供給は限られ、仕入れの競争が強い。同社の開発は年間で数十棟に限られるので、市場そのものの大きさより、仕入れられる用地の数が伸びを決める。

税制の向かい風が来る。2026年度の税制改正大綱は、相続開始前5年以内に取得した貸付用不動産を、通常の取引価額で評価する方針を示した。2027年1月以後の相続から適用される。相続税の節約を目的に一棟マンションを買う層には痛手で、買い手の動機が節税から収益へ移る。

金融機関の姿勢も鍵を握る。同社の販売の約6割は銀行の紹介だ。金利が3%に上がれば、融資の審査は厳しくなる。

同業では、中古一棟を扱うムゲンエステート、投資用ワンルームのFJネクストホールディングスが近い。ただし新築の一棟RCを城南3区に絞って売る会社は少なく、同社は小さな市場で高い利益率を取っている。市場の規模とシェアは開示がなく、競合から推定するしかない。

資本政策と M&A

資本政策は、成長に資金を回しながら、還元を厚くする途上にある。新しい中期計画は、配当性向35%以上と累進配当を掲げた。2026年3月期の配当性向は35.1%、2029年3月期にかけて累進配当で増やす計画である。

自己株式の取得は、2026年8月に上限1億円で決議した。9月末までに金額は上限にほぼ達したが、規模は時価総額の0.5%にすぎない。目的に、将来のM&Aで株式を対価に使う余地を挙げており、買収の準備と読める。岩本組を買った実績があり、キッチンメーカーも傘下に入れた。

筆頭株主は代表取締役の資産管理会社で、持株比率は約40%だ。そのうち約8%分を証券会社に担保として差し入れている。株価が大きく下がれば、担保株の処分が需給を重くする恐れがある。ガバナンスの面では、オーナー支配と少数株主の関係を注視したい。

株主優待は確認できなかった。政策保有株も、今回の調べでは確認できず、価値には足していない。

借入の使い方が肝心だ。在庫を積むために借入を増やすと、利息が膨らむ。会社のROE30%の目標は、レバレッジ3倍を前提にしており、金利が上がる局面では高いハードルになる。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

城南3区の一棟RCという、狭くて強い市場を押さえた会社だ。進行中の案件は43件で、引渡しの数は当面見えている。2027年3月期の第1四半期は、投資支援の売上が66%伸びた。

用地と買い手を自前の経路で確保できるのが強みだ。販売の約6割が金融機関の紹介で、買い手に困らない。設計と施工を社内に持ち、工事費の上昇も吸収できる。

会社は2029年3月期に、売上500億円、営業利益85億円を掲げた。ROE30%以上と累進配当も約束している。平均単価は3年で7億円から12億円に上がり、最高級帯のTHE GRANDUOがさらに引き上げる。

相続税の評価の見直しは、一時的に需要を削るが、収益で選ぶ買い手と、ファンド向けの需要は残る。物価が年3%で上がる世界では、不動産の価格も追いつく。

今の利益の高さが定着するなら、10年先の価値は今を大きく上回る。

加えて、自己株式の取得を始めたことは、経営が株価と資本効率を意識している証拠だ。M&Aに株式を使う余地も確保している。代表取締役が筆頭株主として約4割を持ち、株主と利害が一致している点も、この種の会社では安心材料になる。

慎重な見方

今の利益は、過去最高の高さにある。営業利益率17%は12年で最高で、過去の中央値の倍近い。粗利25%は、土地の値上がりと工事費の上昇に削られる。

借入が重い。有利子負債は総資産の5割を超え、財務制限条項もある。営業キャッシュフローは赤字で、在庫が積み上がるほど借入が膨らむ。金利が3.5%へ上がれば、利息は倍になる。

買い手の動機も細る。2027年からは相続の評価の見直しで、節税目的の買いが減る。販売の6割は銀行の紹介で、融資が絞られれば一気に止まる。

地域も1つに絞られ、地価が急騰すれば用地が仕入れられない。筆頭株主は担保に株を差し入れている。

会社の計画は強気に過ぎる。売上500億円には、単価19億円と年25棟の両立が要る。景気の波に敏感な商売で、10年の平均利益率を17%に置くのは無理がある。

さらに、10年の間には金利のサイクルと不動産の調整が必ず来る。2009年前後には、投資用不動産の会社の多くが、在庫の評価損と借入の返済で行き詰まった。城南3区という1つの地域に集中した会社は、その時に分散の利かない構造になる。

どちらに重みを置いたか

今の利益が山に近いという指摘に、より重みがある。中立では、引渡しを今並みの25件、利益率を14%台に落とした。一方で、案件が43件ある事実と、岩本組を含む設計施工の力は強みである。

確率は中立に4割弱、強気側に2割台、慎重な側に3割台半ばとした。借入の重さと、2027年からの税制の変更を見て、慎重な側をやや厚くしている。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/03 期)

確率で加重した株価時価総額 2,200 円651 億円(+ 配当配当と自社株買いの合計 430 円127 億円)。 今の値に割り戻すと 1,285 円380 億円、今との差 +72.7%、 期待の年率 +13.5%(資本コスト 8.3%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 4,468 円1,322 億円 750 円222 億円 +601.3% +21.5% 365 円108 億円
やや楽観 20% 3,558 円1,053 億円 561 円166 億円 +453.6% +18.7% 824 円244 億円
中立 38% 2,724 円806 億円 466 円138 億円 +328.8% +15.7% 1,212 円359 億円
やや悲観 24% 533 円158 億円 297 円88 億円 +11.6% +1.1% 199 円59 億円
悲観 11% 118 円35 億円 152 円45 億円 −63.7% −9.6% 30 円9 億円
加重平均100% 2,200 円651 億円430 円127 億円 +253.5% +13.5% 2,630 円778 億円

今の株価時価総額 744 円220 億円(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.3% を下回るほど割高。

楽観 7% 中期計画の路線が実り、大型化と引渡しの数がそろう 利益 71 億円 · PER 17.5 倍 · 株価時価総額 4,468 円1,322 億円

城南3区の用地を毎年8件以上仕入れ、年間の引渡しが30件台に乗る。THE GRANDUOのような最高級帯の割合が増え、1棟の単価は物価を上回って上がる。岩本組の施工力が仕入れから引渡しまでの期間を縮め、工事費の上昇も吸収できる。金融機関の紹介は地方の銀行にまで広がり、小口化商品とファンド向けが買い手の層を厚くする。相続税の評価の見直しは、収益で選ぶ買い手が残るため、台数を削る力が小さい。営業利益は110億円台に乗る。ただし借入は膨らみ、金利は3.5%へ上がるので、利息は10億円ほどになる。自己資本は厚くなるが、ROEは3割から15%台へ下がる。

  • 不動産投資支援(新築一棟RCマンション「GranDuo」の開発・販売・施工):数量 32.0(年間の引渡し件数(不動産商品と建築商品の合計))× 価格 20(1件あたり売上(億円)=大きさ × 値段の指数)→ 売上 630 億円・営業利益 107 億円。引渡し 32 件、1 棟あたり 値段の指数 1.60 倍、利益率 17.0%
  • 不動産マネジメント(賃貸募集・管理・サブリース):数量 3,300(管理戸数(戸、推定))× 価格 0.01(1戸あたり年間売上(億円))→ 売上 21 億円・営業利益 5 億円。管理戸数 3300 戸、値段の指数 1.34 倍、利益率 22%

倍率:事業の純利益 71 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 23.1% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 15.7%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.5 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.5 倍。全体の PER 17.52 倍、時価総額 1,239 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:年間の引渡しが30件を超え、1棟の単価が20億円に近づき、融資も緩まない。会社の2029年3月期の目標(売上500億円・営業利益85億円)を超えて伸びる姿で、条件が重なる必要があるので7%にとどめる。

やや楽観 20% 大型化が進み、計画にやや届かないまま伸びる 利益 54 億円 · PER 17.7 倍 · 株価時価総額 3,558 円1,053 億円

年間の引渡しは28件前後で止まり、用地の確保が伸びを決める。1棟の単価は平均で18億円台へ上がり、売上は500億円台に乗る。粗利は会社の目標の25%を上回る年が多いが、人件費と工事費の上昇で営業利益率は16%台に落ち着く。マネジメント事業は管理戸数が増え、安定した利益を積む。相続税の評価の見直しで、相続対策だけを目的に買う層は減る。ただし収益性で選ぶ個人とファンドが、その分を埋める。借入の金利は3.5%へ上がるが、利益の伸びがそれを上回る。配当は累進を守り、自社株買いは小さな規模で続く。営業利益は90億円近くになる。

  • 不動産投資支援(新築一棟RCマンション「GranDuo」の開発・販売・施工):数量 28.0(年間の引渡し件数(不動産商品と建築商品の合計))× 価格 18(1件あたり売上(億円)=大きさ × 値段の指数)→ 売上 517 億円・営業利益 83 億円。引渡し 28 件、1 棟あたり 値段の指数 1.50 倍、利益率 16.0%
  • 不動産マネジメント(賃貸募集・管理・サブリース):数量 2,800(管理戸数(戸、推定))× 価格 0.01(1戸あたり年間売上(億円))→ 売上 17 億円・営業利益 4 億円。管理戸数 2800 戸、値段の指数 1.34 倍、利益率 22%

倍率:事業の純利益 54 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 23.9% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 16.1%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.7 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.7 倍。全体の PER 17.68 倍、時価総額 962 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:進行中のプロジェクトは43件あり、引渡しの数は当面見えている。計画の数字には届かなくても、近い形で伸びる姿は十分にありうるので2割に置く。

中立 38% 引渡しは今並み、単価は物価を少し上回る。利益はほぼ横ばい 利益 41 億円 · PER 17.2 倍 · 株価時価総額 2,724 円806 億円

年間の引渡しは今とほぼ同じ25件にとどまる。城南3区という狭い地域では、用地の仕入れが伸びを抑える。1棟の単価は大型化の分だけ物価を上回って上がり、売上は450億円ほどになる。営業利益率は今の17%から14%台へ落ち着く。粗利の高さは新しい土地の値上がりに削られ、人件費も物価並みに増える。相続税の評価の見直しで、2027年以降は相続対策目的の需要がやや細る。借入は在庫に合わせて200億円を超え、金利は3.5%へ上がるので利息は倍の8億円になる。営業利益は物価の分だけ増えるが、純利益は40億円ほどにとどまる。配当は性向35%を守り、少額の自社株買いが加わる。

  • 不動産投資支援(新築一棟RCマンション「GranDuo」の開発・販売・施工):数量 25.0(年間の引渡し件数(不動産商品と建築商品の合計))× 価格 17(1件あたり売上(億円)=大きさ × 値段の指数)→ 売上 437 億円・営業利益 63 億円。引渡し 25 件、1 棟あたり 値段の指数 1.42 倍、利益率 14.5%
  • 不動産マネジメント(賃貸募集・管理・サブリース):数量 2,400(管理戸数(戸、推定))× 価格 0.01(1戸あたり年間売上(億円))→ 売上 15 億円・営業利益 3 億円。管理戸数 2400 戸、値段の指数 1.34 倍、利益率 21%

倍率:事業の純利益 41 億円(余った現金の利息を除く)・事業の ROE 21.5% が k 8.25% を上回る。残る割合 0.50(moat=normal)で RONIC 14.9%、10 年より先の名目の伸び g 4.0% から正当化 PER = (1−g÷RONIC)÷(k−g) = 17.2 倍の上限そのものに置き、事業の純利益 × 17.2 倍。全体の PER 17.2 倍、時価総額 709 億円(2026-10-22 機械で置き直した。手で上限から割り引かない:利益の質は moat と k で数え済み)。

確率:今の営業利益率17%は過去12年で最高で、会社の計画は強気に見える。かといって、仕入れた用地と進行中の案件が崩れる材料もない。中立に4割弱を置く。

やや悲観 24% 相続対策の需要と融資が細り、引渡しが3割減る 利益 15 億円 · PER 6.5 倍 · 株価時価総額 533 円158 億円

相続対策を目的に買う層が減り、金融機関の紹介も細る。引渡しは年17件ほどに落ち、1棟の単価は物価に追いつかない。用地の仕入れ値は下がらず、粗利が縮む。営業利益率は10%台前半になる。借入は在庫が積み上がって膨らみ、金利が3.5%へ上がるので、営業利益の3割が利息に消える。純利益は10年前の水準に近い15億円ほどになる。配当は累進の方針を守れず、増配を止める。会社は在庫を値引きして現金を作り、財務制限条項に触れないよう借入を抑える。代表者の持株の担保が外れず、株価が下がるほど需給が重くなる点も気になる。

  • 不動産投資支援(新築一棟RCマンション「GranDuo」の開発・販売・施工):数量 17.0(年間の引渡し件数(不動産商品と建築商品の合計))× 価格 15(1件あたり売上(億円)=大きさ × 値段の指数)→ 売上 262 億円・営業利益 28 億円。引渡し 17 件、1 棟あたり 値段の指数 1.25 倍、利益率 10.5%
  • 不動産マネジメント(賃貸募集・管理・サブリース):数量 2,000(管理戸数(戸、推定))× 価格 0.01(1戸あたり年間売上(億円))→ 売上 11 億円・営業利益 2 億円。管理戸数 2000 戸、値段の指数 1.20 倍、利益率 18%

倍率:事業の ROE 6.1% が k 8.25% を下回り、ためた利益は額面未満。上限 1÷k=10.5 倍の約 6 割の 6.5 倍に置く(稼ぐ力に見合う倍率で、7 割へ引き上げない)。

確率:2027年からの評価の見直しと、金利3%の下での銀行の姿勢が重なる。城南3区に絞った会社は、需要が細ると逃げ場が少ない。慎重な側を2割台半ばに厚く置く。

悲観 11% 相続の税制と融資の引き締めで、一棟マンションの買い手が消える 利益 −4 億円 · PBR 0.3 倍 · 株価時価総額 118 円35 億円

貸付用不動産の評価の見直しが相続対策の需要を根こそぎにし、金利の上昇が利回りを押し下げる。銀行は不動産向けの融資を絞り、買い手の過半が消える。引渡しは年10件を切り、在庫の売却には大幅な値引きが要る。評価損が出て自己資本が削られ、財務制限条項に触れる。会社は借入の返済を優先し、配当は大きく減る。仕掛中の案件は止まり、岩本組の施工も回らなくなる。会社は存続するが、少数株主に残るのは、在庫を値引きして売り、借入を返したあとの額に絞られる。筆頭株主の担保株が売られれば、価格は需給で決まる。借入の返済が先に来るので、配当と自社株買いは止まり、株主への還元は10年のうちの最初の数年に限られる。景気が戻るまでの間、会社は用地の仕入れを止め、人員を絞って耐える。

  • 不動産投資支援(新築一棟RCマンション「GranDuo」の開発・販売・施工):数量 9.0(年間の引渡し件数(不動産商品と建築商品の合計))× 価格 13(1件あたり売上(億円)=大きさ × 値段の指数)→ 売上 116 億円・営業利益 4 億円。引渡し 9 件、1 棟あたり 値段の指数 1.05 倍、利益率 3.0%
  • 不動産マネジメント(賃貸募集・管理・サブリース):数量 1,500(管理戸数(戸、推定))× 価格 0.00(1戸あたり年間売上(億円))→ 売上 7 億円・営業利益 1 億円。管理戸数 1500 戸、値段の指数 1.00 倍、利益率 12%

倍率:稼ぐ力は赤字で、価値は在庫を値引きして売り、借入を返したあとの額で決まる。今の自己資本 124 億円に PBR 0.282 倍を掛けた 35 億円は、下の床の内訳に合わせたもの。ためた利益や在庫の帳簿価額には掛けない。EV÷営業利益は 27 倍と高く見えるが、赤字に近い筋書きでは意味を持たないので、EV でも売れる資産から負債を引いた額で見た。

確率:2009年前後には、投資用不動産の会社が在庫の評価損と資金繰りで次々に行き詰まった。借入が総資産の5割を超える今の会社は、同じ打撃を受けうる。1割強に置く。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億円。

不動産投資支援(新築一棟RCマンション「GranDuo」の開発・販売・施工)

城南3区で用地を仕入れ、設計・施工まで自社で行い、富裕層の個人とファンドに1棟ごと売る。小口化商品と最高級賃貸も含む。

数量年間の引渡し件数(不動産商品と建築商品の合計)価格1件あたり売上(億円)=大きさ × 値段の指数売上営業利益
今 2026/03 26.0 12 320 54
10 年後 中立 25.0 17 437 63

取り方:2026/03 期のセグメント売上320億円・利益54億円(利益率17.0%)。件数は不動産商品22件と建築商品4件の合計26件(有報)。1件あたり約12.3億円で、平均単価は2023/03期の7.1億円から3年で急に上がった。会社の計画は年25棟・単価19億円(2029/03期)。件数は実質、単価は名目で、物価の分と物件の大型化の分が入る。

不動産マネジメント(賃貸募集・管理・サブリース)

売った物件の賃貸募集と管理を受託する。売上は小さいが、利益率は20%を超える。

数量管理戸数(戸、推定)価格1戸あたり年間売上(億円)売上営業利益
今 2026/03 2,000 0.00 9 2
10 年後 中立 2,400 0.01 15 3

取り方:2026/03 期のセグメント売上9億円・利益2億円(利益率21.6%)。管理戸数は開示がなく、2,000戸と推定した。1戸あたり年46万円は、家賃の数%の管理料とサブリースの差益を合わせた数字。

リスクと懸念

相続税の評価の見直し

2027年1月以後の相続から、相続開始前5年以内に取得した貸付用不動産は、通常の取引価額で評価される方向だ。買い手の中心は相続対策を求める富裕層なので、台数と単価に響く。

借入の重さと金利の上昇

有利子負債は182億円で総資産の5割を超える。借り換えで金利が3.5%に上がれば、利息は倍になる。一部の借入には財務制限条項がある。

銀行の紹介への依存

販売の約6割は金融機関の紹介だ。融資姿勢が変わると、買い手が一気に減る。地方金融機関の拡大が止まる場合も同じだ。

地域と商品の集中

城南3区の新築一棟RCに集中している。地価の急騰、近隣との紛争、条例の強化が、用地の仕入れと工期を直撃する。

在庫の評価損と資金繰り

販売用不動産と仕掛は、2026年3月期に計55億円増えた。売れ残りは評価損になり、営業キャッシュフローが赤字になる局面では借入に頼る。

オーナー支配と担保株

代表取締役の資産管理会社が約40%を持ち、その約8%分が担保に入っている。株価が急落した時の需給と、少数株主の取り分が論点になる。

AIエージェントによる代替は限られる

扱うのは土地と建物という現物で、AIエージェントに置き換わるのは設計の下書きや賃貸の問い合わせ対応など一部にとどまる。売上の縮小要因にはしていない。

今後の分かれ目

年間の引渡しが25件を超え、平均単価が17億円を超えたら
強気の筋書きの確率を上げる。大型化の前提を引き上げる。
貸付用不動産の評価の通達が決まり、相続対策の買いが減る兆しが出たら
慎重な筋書きに重みを移す。引渡しの件数の前提を下げる。
販売用不動産と仕掛が積み上がり、営業キャッシュフローの赤字が続いたら
借入の重さを織り込み、慎重な筋書きの確率を上げる。
金融機関の紹介が地方銀行に広がり、販売の紹介比率が上がったら
買い手の厚みが増える。中立の引渡しの前提を上げる余地が出る。
M&Aで株式を対価に使う案件が出たら
買収の中身と資本効率を見て、資本政策の評価を見直す。
担保に入った株が売られ、筆頭株主の持分が下がったら
需給とガバナンスの両面で、慎重な筋書きの確率を上げる。

見ておくもの

  • 年間の引渡し件数と1棟あたりの平均単価
  • 販売用不動産・仕掛の残高と営業キャッシュフロー
  • 貸付用不動産の相続税評価の通達と買い手の動き
  • 有利子負債の平均金利と財務制限条項
  • 金融機関の紹介比率と融資の姿勢

倍率と資本コストの決め方

倍率は、事業のROEとk 8.25%から、正当化PERの上限(10.5〜12.5倍)を出し、中立・楽観はその9割台に置いた。中立ではROEがkを上回るので、1÷k=10.5倍を下回らせていない。やや悲観はROEがk以下なので上限10.5倍の約6割、悲観は在庫を値引きして売り、借入を返したあとの額にした。今の株価や同業の倍率は使っていない。営業利益率14〜17%は過去12年の山(17.1%)以下に置いた。セグメント利益は本社費を配賦したあとの数字で、合計が営業利益に近いので調整額は小さく、物価で増やした。純現金はなく、余った現金は分けていない。賃貸は管理の受託が中心で、自社で賃借する店舗は小さいので、新リース会計基準の影響は小さい。市場の規模とシェアは開示が無く推定のため、精度は低い。管理戸数は推定。 2026-10-22 の見直し(溜まる現金を事業の ROE から外す・k の目安を対称に・楽観〜中立は上限そのものに置く・ROE が k 以下は配り方から出す式)で、倍率を機械で置き直した(第 1 段より前 → 今:楽観 PER 11.9→17.52 倍・やや楽観 PER 11.3→17.68 倍・中立 PER 10.6→17.2 倍)。

資本コスト 8.3% = 無リスク金利 3% + β — × 5%。

同じ業種(不動産業)の AI 分析

割安 ロードスターキャピタル3482 都心の中規模オフィスを買って直し、売る達人。稼ぐ力は高いが、借入の重さが安全域を削る 本質価値との差 +170.9% · 10 年 割安(年 +19.1%) 割安 ランドネット2991 中古マンションを直接買い取って売る会社。利益は伸びたが借金で在庫を抱え、値段はやや割安だが安全域は薄い 本質価値との差 +98.1% · 10 年 割安(年 +15.9%) 割安 グローバル・リンク・マネジメント3486 機関投資家向けの開発で高収益だが、借入と金利に弱い。今の値段は両面を織り込んで適正 本質価値との差 +93.5% · 10 年 割安(年 +14.7%) 割安 毎日コムネット8908 学生マンションの借り上げ運営で安定して稼ぐ小型株。運営の積み上げと現金で、10 年の価値は今の時価総額を上回る 本質価値との差 +92.5% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 FJネクストホールディングス8935 首都圏の投資用ワンルームで首位。今の利益は高めだが、低い倍率と厚い自己資本に支えられ、筆者はやや割安と見る 本質価値との差 +80.0% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 イノベーションホールディングス3484 東京の飲食店舗を又貸しして稼ぐ。ROE は高いが、固定の家賃の約束が借金に近い。利益で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +72.2% · 10 年 割安(年 +12.6%) 割安 スターツコーポレーション株式会社8850 管理料という積み上げの利益が屋台骨。10年で測ると、今の値段には余裕がある 本質価値との差 +69.9% · 10 年 割安(年 +12.3%) 割安 株式会社アズーム3496 月極駐車場を借りて貸す軽い会社。堀は浅いが、台数の伸びと手元の現金の厚みが、今の値段を上回る 本質価値との差 +68.1% · 10 年 割安(年 +12.8%) 割安 GA technologies3491 資本の回りが速い投資用不動産の販売と賃貸ソフトで稼ぐ会社。10 年の価値は今の時価総額を2割あまり上回る 本質価値との差 +67.5% · 10 年 割安(年 +13.6%) 割安 エリッツホールディングス5533 京都・滋賀の賃貸仲介と管理で地域一番の網を持つ。仲介が管理を呼び、管理が仲介を呼ぶ循環で利益は伸び、今の値段は 10 年の価値を 3 割ほど下回る 本質価値との差 +66.2% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 サンフロンティア不動産8934 ビル再生の売却益に、管理・ホテルの安定収入が重なる。借金は増えるが、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +65.7% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 コスモスイニシア8844 マンションとホテルを手がける回転型。直近の利益に売却益が混じるが、値段はなお低い 本質価値との差 +62.1% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 霞ヶ関キャピタル3498 用地を仕込み、自社のファンドに載せて開発し、売る会社。腕は本物だが利益は期末に偏り、10年の本質価値は今の値段とほぼ釣り合う 本質価値との差 +59.1% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 ウィル3241 中古住宅の仲介を入口に改修と分譲を束ねる阪神間の住宅会社。仲介の稼ぎは本物だが、分譲の在庫と借金が重く、値段はほぼ適正 本質価値との差 +58.9% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 パーク二四4666 駐車場の網は強く、利益を貯めず戻す方針も追い風。カーシェアの稼働と情報漏えいの傷を引いても、値段には余裕がある 本質価値との差 +58.1% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 ディア・ライフ3245 仕入を急拡大した成長期。高い ROE の実績は、増資と在庫の増加で薄まる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じ 本質価値との差 +51.5% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 エリアリンク8914 トランクルーム国内最大手。出店の勢いと収益性は本物で、成長の割に値段は低い 本質価値との差 +49.0% · 10 年 割安(年 +11.4%) 割安 フジ住宅8860 賃貸・管理の積み上げ収益は堅いが、借金が重く金利上昇が利益を食う。10年の価値は今の時価総額をやや上回る 本質価値との差 +45.8% · 10 年 割安(年 +11.3%) 割安 明和地所8869 分譲・買取再販・管理を持つ首都圏のマンション会社。2026年3月期は利益が山で、引渡しの谷と借入の重さが続く。稼ぐ力は資本コストにやや届かず、今の値段はやや割安に出る 本質価値との差 +44.7% · 10 年 割安(年 +12.0%) 割安 オープンハウスグループ3288 都心狭小地の回転型モデルは成長が速いが堀は弱く、資本コスト9.0%を前提にすると今の値段はほぼ適正。承継・在庫評価損・金利上昇は確率と棟数で織り込んだ 本質価値との差 +42.6% · 10 年 割安(年 +11.1%) 割安 パルマ3461 トランクルームの裏方として業界の過半に入り込む。積み上がる保証の稼ぎに比べ、今の値段はやや安い 本質価値との差 +42.2% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 東急不動産ホールディングス3289 賃貸と管理が土台、利益の約4割は売買市場しだいの売却益。仲介の利益561億円には売却の性格の稼ぎが混ざる。薄い自己資本と重い借金を踏まえると、本質価値は今の時価総額を1割強上回るやや割安 本質価値との差 +40.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 ヨシコン5280 静岡で土地を仕入れ、工場・物流用地や宅地として売る開発会社。自己資本の半分の値段だが、利益は引渡しの波で揺れ、先の稼ぎも物価に食われる 本質価値との差 +40.2% · 10 年 割安(年 +10.8%) 割安 日本システムバンク5530 福井発のコインパーキング運営と機器・保守の会社。土地を借りて貸す薄利の商売で、稼ぎは車室数の増え方と機器の更新に左右される 本質価値との差 +38.3% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 AMGホールディングス8891 地方の住宅会社を安く買い集めてきた中堅の分譲会社。帳簿より大幅に安く見えるが、借金と縮む市場を差し引くと今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +34.1% · 10 年 割安(年 +11.0%) 割安 robot home1435 在庫を持たない軽い商売で現金が厚い。ただ融資頼みの成長で、利益の質を割り引くと今の値段は適正 本質価値との差 +33.8% · 10 年 割安(年 +11.5%) 割安 プロパスト3236 首都圏で賃貸マンションを開発して売る会社。小川建設の買収で請負が加わったが、利益は薄く在庫と金利に弱く、やや割高 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +9.7%) やや割安 野村不動産ホールディングス3231 プラウドは堅調だが、物件を売り続ける宿命で業績はブレる。利払い増でROEは6%前後に沈み、今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 香陵住販3495 茨城で 2.4 万戸の管理を積む堅い稼ぎ。売却益を除くと、今の値段はほぼ適正だ 本質価値との差 +26.2% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 グッドコムアセット3475 投資用マンションを不動産ファンドへ売る回転型。利益は大きく振れるが、今の値段はほぼ妥当 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 地主3252 底地を買って貸し、安定した借地料の形で売る高回転の事業。借金は重いが、売り先が広がり、稼ぐ力で測ると今の値段はやや割安 本質価値との差 +24.4% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 明豊エンタープライズ8927 東京の城南・城西で投資用マンションを建てて売る開発会社。利益は山にあり、借入が重く、景気と融資の波に弱い。価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +23.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 GLC GROUP2970 九州で投資用の賃貸マンションを作って売る急成長の開発会社。伸びは本物だが、借金と創業者支配が重く、本質価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 +22.7% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 三井不動産8801 日本橋・八重洲の賃料が物価で上がり含み益が下値を支えるが、4.5兆円の借金の利払い増で利益は伸びにくい。稼ぐ力から測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ムゲンエステート3299 海外マネーに乗った投資用の買取再販が、2026年は急ブレーキ。利益は谷を挟み、10年の期待は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +19.8% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 東京建物8804 八重洲・日本橋・京橋の再開発で稼ぐが、純負債は自己資本の2倍と重く、借り換えの利払いが利益を削る。計算の結論は「やや割高」 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 穴吹興産8928 分譲マンションの契約残は厚いが、借金の重さで純利益は伸びにくい。10年の価値は今の時価総額とほぼ同じ 本質価値との差 +19.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 ビーロット3452 傷んだ不動産を買って直し、ファンドや富裕層に売る再生屋。利益は過去最高だが、借金が在庫と一緒にふくらみ、金利と市況に弱い 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +9.8%) やや割安 センチュリー21・ジャパン8898 不動産仲介の看板を貸して稼ぐ身軽な会社。現金は厚いが、加盟店が減るなかで今の値段は少し高い 本質価値との差 +17.9% · 10 年 やや割安(年 +8.3%) やや割安 パラカ4809 土地を買って持つ駐車場会社。成長は堅いが、借金と金利が重く、今の値段は妥当な水準 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 日本空港ビルデング9706 羽田ターミナルの独占運営と免税店が土台。旅客の伸びは容量で鈍く、使用料は物価に遅れるが、稼ぐ力で測ると今の値段はほぼ適正 本質価値との差 +16.2% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 日本駐車場開発2353 駐車場の安定にスキー場の成長が乗る良い会社。ただ成長は値段に入り、子会社の少数株主への漏れと雪の振れが重い 本質価値との差 +16.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 シーラホールディングス8887 都心でマンションを建てて売る会社。借金で膨らんだ利益は薄く、10年先の価値は今の値段をやや下回ると見る 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ケイアイスター不動産3465 低価格の建売で急拡大した高回転の会社。借金が自己資本の 2 倍を超え、景気の谷に弱い分、今の値段は先の利益に見合わない 本質価値との差 +11.0% · 10 年 やや割安(年 +9.9%) 適正 株式会社ゴールドクレスト8871 稼ぐ力は同業で別格だが、1,000億円規模の南青山と借金が回収時期を重くした。資本コストを高く置くと、今の値段はやや割高 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 アグレ都市デザイン3467 東京の戸建と収益物件を回す高成長の分譲会社。増収は続くが、借入が重く金利上昇に弱い。10 年の価値はやや割高。 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 AVANTIA8904 戸建分譲の中堅が在庫を絞って利益を戻した。今の株価は重みづけた価値を下回る 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 株式会社レオパレス218848 立て直しは終わったが、薄い差益で重い固定の約束を背負う会社。10年で測ると今の値段は高い 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ファンドクリエーショングループ3266 小さなファンド運用会社の積み上げは着実だが、売却益と借入に頼る利益に対して、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 MIRARTHホールディングス8897 分譲マンション一本足から、戸建・再販と流動化へ舵を切る途上。借入の重さと利払いの増加が効き、10年の本質価値は今の値段を下回る 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 和田興産8931 神戸のマンション分譲が主力。利益は金利と建築費に削られ、10年の中立では今の値段と釣り合う。借金の重さを見ると安く見えるだけだ 本質価値との差 +6.5% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エストラスト3280 山口・九州の地方都市で分譲マンションを建てて売る西部ガス系の会社。足元の利益は山にあり、戸数の先細りと利払いの増加を見込むと、今の値段はやや高い 本質価値との差 +6.2% · 10 年 適正(年 +9.1%) 適正 三重交通グループホールディングス3232 賃貸ビルとホテルで稼ぐ力は上がるが、借り換えで利払いが膨らみ、10年後のROEは6%前後に落ちる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +5.7% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 株式会社エスコン8892 開発と売却の腕は確かだが、借金が金利上昇で利益を削る。親会社の信用が盾で、今の値段はやや高い 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 日神グループホールディングス8881 マンションを建て・売り・管理する三本立て。建設が稼ぎ頭になり利益は最高水準だが、在庫と借金が膨らみ、今の値段は割高 本質価値との差 +4.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 住友不動産8830 仲介を使わぬ直販体制で業界最高益を稼ぎ、含み益も厚いが、借り換えの利払いでROEは資本コストに届かない。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段は割高 本質価値との差 +3.8% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 ヤマイチエステート2984 関西の土地を造成して売り、商業施設を貸し、マンションを分譲する開発会社。来期は過去最高の計画だが、借金が自己資本の2.7倍と重く、値段はやや割高 本質価値との差 +3.6% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 長栄2993 京都の賃貸の管理と自社物件の家賃で稼ぐが、借金は自己資本の3.5倍。金利の上昇が家賃の伸びを食い、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 +3.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アズマハウス3293 和歌山の家と賃貸を一手に握る地元の雄。賃貸が利益を支えるが、縮む地方で資本の効率は上がらない 本質価値との差 +3.1% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 三菱地所8802 丸の内の賃料は物価で上がり含み益が下値を支えるが、借り換えの利払いでROEは8%前後にとどまる。稼ぐ力で測ると今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ヒューリック3003 借り換えの利払いでROEは8%台に下がり、純負債は自己資本の2倍強と重い。含み益は賃料が利益に入っているので足さず、今の値段はやや割高 本質価値との差 +2.3% · 10 年 適正(年 +7.1%) 適正 飯田グループホールディングス3291 分譲戸建の国内最大手。利益率は戻ったが、稼ぐ力は資本コストに届かない。PER9倍台の低さは理由があり、今の値段は本質価値を2割ほど上回る 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 JPMC3276 賃貸管理の効率の高さは本物だが、成長が乏しいのに値段が高い 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +6.6%) 適正 エスリード8877 近畿の分譲マンション大手。親会社の後ろ盾はあるが、借金で抱える在庫と金利上昇を織り込むと今の値段はやや割高 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 エリアクエスト8912 駅前店舗の仲介とサブリースで稼ぐ小さな会社。堅いが、10年後の価値は今にやや届かない 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 サンネクスタグループ8945 社宅管理の代行で堅く稼ぐが、AIが人の手間を安くする。厚い現金を除くと、10年の稼ぎは今を超えにくい 本質価値との差 −0.8% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 エムティジェネックス9820 森トラストのビルの内装と駐車場を担う子会社。親の仕事で堅く稼ぐが、現金は親に貸され、値段はやや高い 本質価値との差 −1.0% · 10 年 適正(年 +7.3%) 適正 ファースト住建8917 低価格の建売で在庫を回す戸建分譲。PBR 0.37 倍で純現金も厚いが、ROE が資本コストに届かず、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −1.1% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 トーセイ8923 稼ぐ力は本物だが、借り換えの利払いで ROE は 14% 台から 10% 近くへ下がる。確率で重みを付けた本質価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −3.4% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 京阪神ビルディング8818 データセンター貸しで稼ぐ大阪の家主。借り換えで利払いが膨らみ、資産に比べて安く見えても稼ぐ力では割高 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 空港施設8864 羽田の固定賃料が土台の堅い会社。ただ資本の稼ぎは6%台で資本コストに届かず、10年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −4.8% · 10 年 適正(年 +5.9%) 適正 カチタス8919 空き家の買取再販という手堅い商売は今が追い風の頂点に近く、資本コスト8.25%で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −6.2% · 10 年 適正(年 +5.7%) 適正 アーバネットコーポレーション3242 都心の賃貸マンションをファンドへ一棟売りする開発会社。稼ぎは戻ったが、借金の利払いが10年で重くなり、筆者は適正の範囲と見る 本質価値との差 −7.3% · 10 年 適正(年 +6.4%) 適正 ADワークスグループ2982 都心の収益ビルを仕入れ、直して売る回転型の会社。直近は利益が山で、借入も重い。10年で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −9.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) やや割高 フージャースホールディングス3284 地方の分譲と収益不動産で稼ぐ高レバレッジの会社。借金の利払いが利益の伸びを削り、10 年先の値段は今に届かない 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +6.7%) やや割高 テーオーシー8841 五反田のTOCビルを持つ資産の厚い会社。ただ稼ぐ力は資本コストに届かず、含み益は足さず賃料を残して測ると今の値段は割高 本質価値との差 −13.7% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マリオン3494 都内の単身者向け賃貸を借金と小口投資で抱える会社。金利が上がる10年では稼ぐ力が資本コストに届かず、今の値段でも割高と見る 本質価値との差 −15.2% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 平和不動産8803 取引所ビルと含み益の厚い資産は強い。だが借り換えの利払いで利益が伸びず、稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −20.6% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 大英産業2974 九州のマンション・戸建の分譲会社。借金が重く、金利上昇で利益が削られる。10 年で見ると今の値段は割高寄り 本質価値との差 −22.4% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 ファーストブラザーズ3454 中小型の賃貸不動産を借入で持って売買する会社。金利が上がる局面で利払いが重く、10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −23.2% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アズ企画設計3490 古い収益ビルを直して売る小さな再生業者。売上は伸びるが借金と新株予約権が重く、株主の取り分は見た目ほど増えない 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ランドビジネス8944 都心の不動産を抱える会社が服と飲食で赤字を出し、重い借金の利払いが稼ぎを食う。帳簿の安さは価値にならない 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.6%) やや割高 ホームポジション2999 関東・東海の小さな建売会社。V 字回復は本物だが、借入で在庫を回す商売で ROE は資本コストに届かず、今の値段は割高 本質価値との差 −29.6% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) 割高 And Doホールディングス3457 住宅フランチャイズと中古住宅の買取再販。借金は時価総額の2倍超、利益は細り、10年後の価値は今の値段を大きく下回る 本質価値との差 −30.2% · 10 年 割高(年 +4.2%) 割高 SREホールディングス2980 AIの会社と不動産の会社の二刀流だが、利益の柱のAI部門はAIエージェントに食われる側でもある。今の値段は成長の先取りが大きい 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +4.1%) 割高 コーセーアールイー3246 福岡の分譲マンション会社。PBR は 0.7 倍を割るが、自己資本利益率が資本コストに届かず値段は高め 本質価値との差 −32.7% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 株式会社TKP3479 貸会議室の最大手だが、買収した低採算の2事業と借金が稼ぎを薄める。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −33.9% · 10 年 割高(年 +3.9%) 割高 ストライダーズ9816 賃貸管理の安定収入はあるが、事業が毎年入れ替わり、利益の質が低い。割高と見る 本質価値との差 −34.4% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 セントラル総合開発3238 地方都市のマンション分譲で伸びる会社。だが借金は自己資本の3倍に膨らみ、金利の上昇が利益の大半を食う。今の値段は割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.7%) 割高 ミガロホールディングス5535 投資用マンションを売る会社に顔認証の新事業が付く。借入は重く、金利が上がる 10 年の価値は割高とみる 本質価値との差 −36.9% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 アールエイジ3248 東京都心の賃貸マンションの運営と物件を持つ小さな会社。含み益は厚いが借入が重く、利払いの増加で、10 年の価値は今を下回る 本質価値との差 −37.2% · 10 年 割高(年 +1.8%) 割高 ASIAN STAR8946 横浜・川崎の投資用マンションと賃貸管理の小さな会社。利益は薄く、赤字の中間期と新規事業の迷いが重い 本質価値との差 −39.8% · 10 年 割高(年 +2.9%) 割高 トラストホールディングス3286 九州の駐車場運営は手堅いが、借金に比べて自己資本が薄すぎ、今の値段は稼ぐ力に対して高い 本質価値との差 −41.8% · 10 年 割高(年 +2.6%) 割高 ウェルス・マネジメント3772 京都のラグジュアリーホテルを開発・運営し、リキャップで先に利益を出す。借入が自己資本の 3 倍で、利益は期ずれに左右される。利益で測ると今の値段は割高 本質価値との差 −43.7% · 10 年 割高(年 +2.3%) 割高 東京テアトル9633 含み益の厚い資産会社だが、稼ぎは薄く、株主に戻る道筋が見えない。10年の稼ぐ力で測ると今の値段は高い 本質価値との差 −49.1% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 デュアルタップ3469 東京 23 区の駅近の投資用マンション「XEBEC」を開発して売る会社。管理の戸数は増えるが、稼ぎは薄く振れが大きい。今の値段は高い 本質価値との差 −51.9% · 10 年 割高(年 +0.4%) 割高 LAホールディングス2986 開発の腕は本物だが、利益は下期の引き渡しに偏り借金も重い。今の値段は計画の達成を先取りしている 本質価値との差 −59.0% · 10 年 割高(年 −1.7%) 割高 JALCOホールディングス6625 賃貸の稼ぎは利払いに消える。売買益とM&A報酬に頼る利益に、今の値段は高すぎる 本質価値との差 −62.8% · 10 年 割高(年 −3.5%) 割高 ランド8918 用地開発と再エネ出資で稼ぐ超小型の不動産会社。財務は堅いが利益は年ごとに大きく振れ、今の値段は 10 年の価値を大きく上回る。 本質価値との差 −70.3% · 10 年 割高(年 −4.1%) 割高 fantasista1783 仙台のデータセンター構想で株価は跳ねたが、稼ぐ力はまだ小さく、新株予約権による希薄化も重い 本質価値との差 −79.7% · 10 年 割高(年 −7.6%) 割高 宮越ホールディングス6620 深圳の大型開発は着工前で、当たれば大きいが確率は低い。今の値段は期待をかなり先取りしている 本質価値との差 −83.4% · 10 年 割高(年 −9.4%)

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読んだ資料

  1. フェイスネットワーク 中期経営計画 NEXT VISION 2029(EDINETまとめ)
  2. フェイスネットワーク 有価証券報告書(FY2026・EDINETまとめ)
  3. 2026年度税制改正と貸付用不動産の評価(三菱UFJ信託銀行)

分析日 2026-10-16