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AGNC AGNC

住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)6.97 ドル84 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)8.6 ドル104 億ドル差 −19.4%
10 年後から見ると やや割高 価値 6.97 ドル84 億ドル · 差 −19.4% · 期待の年率 +6.9%
期待の年率リターン(10 年)+6.9%資本コスト比 −3.1 pt
推定の資本コスト10.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 10.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

AGNCは米国の政府系住宅ローン担保証券を大量に買い、短期借入と金利ヘッジを組み合わせて利ざやを稼ぐ住宅ローンREITである。筆者の結論は「やや割高」だ。配当の大きさに比べ、債券価格の下落と増資で普通株主の取り分が目減りする危険が重い。

2026年7〜9月期には、政府系証券の信用不安がほとんどないのに、長期金利と住宅ローン証券の利回り差が急拡大した。普通株の有形純資産は前四半期から16.9%減り、配当込みの経済収益率もマイナス12.7%だった。時価変動を除く利ざや収益はなお出ているが、それだけを永続的なオーナー利益とみなすわけにはいかない。

住宅ローン市場そのものは10年後も大きく、AGNCの取引規模と資金調達網も残ると考える。ただし保有する証券は他社も買える。価格を決める権利はなく、アナリーや銀行、債券ファンドとの競争の中で調達金利と証券価格を受け入れるほかない。利ざやが少し縮むだけで、借入を何倍にも使う構造がその変化を増幅する。

2025年末の総自己資本は約124億ドルだが、この中には普通株に優先する株式が約20億ドル含まれる。2025年には普通株の配当以上の額を普通株増資で調達した。10年の中立では証券残高が緩やかに増えても、正味の還元は見た目の配当よりかなり小さい。5つの道筋を通した価値は約83.7億ドルで、台帳時価総額106.1億ドルを約21%下回る。配当利回りを安全域と取り違えない判断が要る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、10年後の需要の有無と、10年後にこの会社だけが稼げる理由を分けるべきだ。住宅ローンの証券化は米国金融の根幹にあり、政府系住宅ローン証券を買う資本は今後も必要とされる。しかしAGNCが持つのは政府保証付き債券を選び、借金を組み、金利変動に備える能力である。他社が買えない資産や、顧客が離れられない仕組みではない。

株主が本当に受け取る利益は、高い表面配当からだけではわからない。毎年の利ざや収益が配当を賄っても、債券の時価が下落すれば元手が減る。その穴を新株発行で埋める場合、新しい投資家から受け取った現金を既存の株主の還元と数えてはならない。2025年に普通株配当を上回るATM増資があった事実を重く見る。

本業の利ざやにはレポ借入が欠かせず、自己資本に比べて証券を何倍も保有する。政府系機関の保証は借り手の不払いを抑えても、借入先の追加担保請求や金利差の変動を消さない。2026年7〜9月期の純資産減少は、まさにその事実を示した。運用担当者の技能は評価するが、資本が傷まないという確信は持てない。

筆者が欲しい安全域は、配当の利回りではなく、金利差が悪化しても残る普通株主の資産と、増資に頼らず稼ぐ利益である。事業が消滅するとは考えないが、過去の高い配当をそのまま10年積み上げる見方には賛成しない。

何で稼ぐ会社か

会社の本業は運用手数料を顧客から受け取ることではない。ファニーメイ、フレディマック、ジニーメイが元利払いを保証する住宅ローン証券を持ち、その金利収入と借入・ヘッジ費用との差を稼ぐ。保証は住宅ローンの信用損失を抑えるが、債券の時価下落や短期資金の返済を保証するものではない。2025年末の証券運用残高は約948億ドルで、うち大部分を政府系住宅ローン証券とTBAが占めた。

分析上の第一の柱は現物の政府系住宅ローン証券で、2025年末におよそ811億ドルを保有した。第二はTBAという将来受渡しの住宅ローン証券で、同時点のネット買い持ちは約130億ドルである。第三は保証のない証券や信用リスク移転商品などの小さな枠で、約7億ドルを持っていた。会社の正式な報告セグメントは一つなので、この三分割は資産残高と収益源を見えるようにした分析用の区分である。

稼ぎの核心は、これらの残高という数量と、利回りからレポ借入費用、先物・金利スワップの費用を差し引いた実効の利ざやという価格で決まる。2026年7〜9月期の年率の金利差は1.86%で、短期のレポ金利は3.77%、ヘッジ込みの資金費用は3.09%だった。一方、証券の売買損益とヘッジの時価変動はGAAP利益を激しく動かす。2025年の集計資料にある売上19.1億ドル、営業利益45.2億ドルも、この時価損益の分類が普通の企業と違うため、営業利益率をそのまま小売業と比べられない。

資本は短期レポで繰り返し借り換える。2026年9月末の投資残高は944億ドル、自己資本に対する実質的な借入倍率は7.9倍に達した。米国住宅金融の資金需要は長く続くが、AGNCの利益は取引する証券の量だけでなく、担保に差し入れる余裕と金利ヘッジの出来不出来で決まる。

優良さと弱いところ

AGNCにある強みは、政府系住宅ローン証券の運用経験、証券の選別技術、レポ市場での取引関係と流動性管理である。2026年9月末には、担保に入れていない現金と政府系証券を63億ドル確保していた。相場が乱れた時に担保を差し出せる余力は、小さな新興住宅ローンREITより優れている。

しかし、これは顧客に値上げを通せる堀とは違う。ファニーメイの同じ銘柄をアナリー、ダイネックス、銀行、保険会社、債券ETFも購入できる。証券の利回りも借入金利も市場が決めるため、優位を持てるのは資産を安く選ぶ能力と負けない資金管理に限られる。景気が悪い時ほど希少な能力だが、10年にわたり超過利益を確保する独占力ではない。

2025年末のROEは13.5%と見栄えがよいが、過去10年の中央値は6.8%にとどまる。2022年には純損失が約12億ドルに達した。2026年7〜9月期の普通株の包括損失も約15億ドルであり、配当を払い続けても純資産が守られるとは限らない。配当を自力で生む力と、証券の時価下落を含む経済収益を分けて考える必要がある。

経営陣は2026年9月の市場混乱時にも約10億ドルを増資し、比較的高い市場価格を使って資本を調達した。帳簿価値に比べ割高な新株発行は既存株の純資産を厚くする利点があるが、将来の発行が安値で行われれば逆に希薄化する。優先株の配当と償還権も普通株主に先立つ。AIエージェントが人月や席課金を置き換える事業ではないため、指定のAI代替型には当たらない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の政府系住宅ローン担保証券市場は、2025年中に約9.4兆ドルの規模に達した。ローンの返済が続く限り市場が消えることはなく、2026年9月までの米国MBS発行額も前年同期を上回った。住宅価格の名目上昇は証券残高を支えるが、高い住宅ローン金利が続けば新規融資が減り、既存ローンの繰り上げ返済も遅くなる。増えるのは数量だけとは限らず、満期が延びることが運用者の痛手にもなる。

2025年末のAGNCの政府系証券とTBAの合計は約941億ドルで、市場全体の約1.0%に相当する。2026年9月末には約938億ドルを持ち、アナリーの政府系証券運用残高約918億ドルと近い。一方、ダイネックスの政府系ポートフォリオは約282億ドルと小さい。保有残高の首位争いに見えるが、市場では米国の銀行と中央銀行、海外投資家がはるかに大きな売買の相手であり、REIT同士の競争だけでは価格は決まらない。

競争の構造に違いがある。アナリーは政府系証券に加えて住宅ローンの信用投資と回収・サービシング権を抱え、2026年9月末の経済的レバレッジは5.9倍だった。AGNCは政府系証券にほぼ集中し、同じ期の実質レバレッジは7.9倍である。ダイネックスは9.0倍とさらに高い。2026年7〜9月期の配当込み経済収益率はAGNCがマイナス12.7%、アナリーがマイナス7.6%、ダイネックスがマイナス11.5%で、運用先とヘッジの差がはっきり表れた。

中立では政府系MBS市場の名目残高が10年で約1.4倍に育ち、AGNCの持ち高はそれほど伸びないと考える。政策金利を短期3.5〜4%、10年国債を5%程度に固定しても、政府保証が債券価格の安定を意味するわけではない。金利の上昇、MBSの対国債利回り差の拡大、レポ担保掛け目の変更が重なる局面を常に警戒する。

資本政策と M&A

AGNCは配当を重く扱うが、配当額を維持する保証はない。2026年10月も毎月の普通株配当を従来水準に据え置いた。REIT資格を保つには課税所得の分配が必要だが、その金額とGAAP利益、分配に使える現金は一致しない。会社は最低配当額を約束していない。

2025年の普通株配当は約14.8億ドル、優先株配当は約1.6億ドルだった。一方、普通株のATM増資は約19.7億ドルで、普通株の自社株買いはなかった。2024年も約19.7億ドルを増資し、2023〜25年は買戻しを実施していない。2025年末時点で2026年末までの普通株買戻し枠は10億ドルあったが、枠は実行の約束ではない。

2026年7〜9月期には普通株を新たに約9.8千万株発行し、約9.9億ドルを調達した。会社は有形簿価より高い水準での発行が簿価を厚くしたと説明する。長期の株主は、増資で集めた資金の運用益が、既存株の利益を薄める負担を上回るかを問わねばならない。優先株は2026年6月末で帳簿約19.7億ドル、清算優先額約20.3億ドルあり、普通株より先に支払いを受ける。大規模買収や非公開化の合意は確認できず、数字の付いた長期利益目標も示されていない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

住宅ローン証券という巨大な市場は、景気後退の後にも残る。保証付き債券には、信用を気にする銀行や保険会社、海外の機関投資家から構造的な需要がある。AGNCは18年を超える運用経験を持ち、短期レポと金利スワップ、TBAを自在に組み合わせられる。2026年9月末には担保に取られていない現金と政府系証券が63億ドルあり、相場が荒れても資金繰りの余地を確保している。

2026年7〜9月期の証券価格下落は痛かったが、より高い利回りで新しく買える機会にもなった。住宅ローン証券と国債の利回り差は大きく広がり、新規取得分の収益性が改善する可能性がある。実際、同四半期の時価変動を除く利ざやとTBA収益はなお約4.4億ドルあり、普通株の四半期配当をおおむね賄っている。これが続けば時間をかけて評価損を回収できる。

成長の余地もある。米国の政府系証券残高は約9.4兆ドルあり、AGNCの持ち分は1%程度にすぎない。増資を簿価より有利な条件で実行できる時に限って資本を増やし、レバレッジを抑えたまま新しい高クーポン証券を積み増せば、数年間の運用収益を底上げできる。投資資金の供給が細る局面ほど、機動的な運用者には選択肢が生まれる。

アナリーはサービシング権や信用投資で分散しているが、AGNCは政府系MBSに経営資源を集中できる。繰り上げ返済が少ない証券の選別とデリバティブの運用に成功すれば、実際の信用損失をほとんど受けずに利益を積み上げられる。10年後には証券運用残高を一段と増やし、普通株配当と純資産の増加を両立する道がある。

慎重な見方

最大の弱点は、保有する資産が政府保証付きでも普通株が安全とは限らないことだ。AGNCは短期で調達した資金を使い、満期の長い住宅ローン証券を何倍も保有する。証券と国債の利回り差が少し広がっただけで有形純資産が急減する。2026年7〜9月期は経済収益率がマイナス12.7%で、金利ヘッジが債券固有の価格下落を消せなかった。

高配当は投資家を呼ぶ半面、会社に再投資できる利益を残しにくい。2025年は普通株配当約14.8億ドルに対して普通株増資約19.7億ドルだった。増資で得た現金を使って証券の運用額を増やせば当面の総利益は大きくなるが、普通株主全体に残る価値が同じ割合で増えるとは限らない。相場が悪い時に増資せざるを得なくなれば、条件はさらに厳しくなる。

競合のアナリーは住宅ローンの信用投資とサービシング権を持ち、同じ2026年7〜9月期の経済損失はAGNCほど深くなかった。AGNCの集中投資がいつも運用技術の優位に結びつくわけではない。大手銀行が証券の買い手として戻ると利回り差が縮まり、景気悪化で売り手が殺到すると資産価格が下がる。どちらでも運用者が自由に値段を決められない。

配当を厚くしたまま評価損が続けば、純資産と担保余力の双方が減る。レポ融資が更新されない局面では優良な証券ですら安値で処分することになり、優先株に先に資本を持っていかれる。政府系住宅ローン証券の市場が残っても、AGNCの普通株の取り分だけが縮む10年は十分にありうる。

どちらに重みを置いたか

米国住宅金融に資金を供給する仕事はなくならず、直近の利ざやも途絶えていない。その点は強い見方に分がある。しかし普通株の価値を左右するのは利ざやだけではない。2026年7〜9月期の大きな有形簿価減少と、近年の頻繁なATM増資は慎重に見る理由となる。

実現確率は楽観とやや楽観の合計を28%、やや悲観と悲観を43%とし、下方へ寄せた。アナリーより資産構成が偏り、レバレッジが高いことが違いである。中立でも高配当の一部が増資により相殺されるため、10年の期待価値は台帳の普通株時価総額をおよそ21%下回る。結論はやや割高である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 9.02 ドル108 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 5.63 ドル68 億ドル)。 今の値に割り戻すと 6.97 ドル84 億ドル、今との差 −19.4%、 期待の年率 +6.9%(資本コスト 10.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 18.78 ドル226 億ドル 11.41 ドル137 億ドル +249.1% +17.9% 2.72 ドル33 億ドル
やや楽観 19% 14.77 ドル177 億ドル 9.16 ドル110 億ドル +176.7% +14.2% 4.55 ドル55 億ドル
中立 29% 9.58 ドル115 億ドル 7.16 ドル86 億ドル +93.6% +9.1% 4.86 ドル58 億ドル
やや悲観 27% 5.52 ドル66 億ドル 3.58 ドル43 億ドル +5.3% +0.6% 2.46 ドル30 億ドル
悲観 16% 1.56 ドル19 億ドル −1.17 ドル−14 億ドル −95.4% −18.3% 0.06 ドル1 億ドル
加重平均100% 9.02 ドル108 億ドル5.63 ドル68 億ドル +69.3% +6.9% 14.64 ドル176 億ドル

今の株価時価総額 8.65 ドル104 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:高いクーポンと資産選別が効く 利益 22 億ドル · PER 10.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 18.78 ドル226 億ドル

住宅ローンの供給が名目で増え、政府系証券市場は約15兆ドルになる。AGNCは保有する現物MBSを1330億ドル、TBAを150億ドルに広げ、機関投資家全体に対するシェアも1%前後を保つ。相場急変時に取得した高クーポン証券が、長期の金利差から利益を生む。

アナリーとの競争は続くが、AGNCは政府系証券の選別と金利ヘッジに専念し、繰り上げ返済が少ない銘柄を多く保有する。高い調達費用を吸収できる利ざやが残り、普通株に帰属するGAAP純利益は22億ドルへ育つ。過大な買収は行わず、有形簿価を厚くするための資本調達に絞る。

10年間の普通株配当と買戻しは計220億ドルを見込み、普通株増資80億ドルと株式報酬による希薄化3億ドルを差し引いた正味還元は137億ドルとなる。利益の蓄積と還元の両方が続き、借入を増やしても担保余力を保つ。

  • 現物の政府系住宅ローン証券:数量 1,330(現物の政府系MBS運用残高(億ドル))× 価格 0.02(残高1ドル当たり年間の実効純収益率(資金調達・ヘッジ費用控除後、指数))→ 売上 26 億ドル・営業利益 22 億ドル。新しい高クーポン債の取得とポートフォリオ拡大
  • TBA先渡し証券運用:数量 150(TBAネット買いポジションの額面・時価相当(億ドル))× 価格 0.01(TBA残高に対する年換算の実効ドルロール純利ざや指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。TBAで運用効率を高める
  • 信用リスク移転・非政府系住宅ローン証券:数量 20.0(信用リスク移転・非政府系などの運用残高(億ドル))× 価格 0.08(信用資産の年換算の実効純収益率指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。信用枠は限定しつつ高スプレッド銘柄を選ぶ

倍率:k10.0%、期末ROE13.2%(普通株GAAP利益22億ドル÷総自己資本166.9億ドル)、moatはweakで超過ROEの残存率1/3、RONIC11.06%。10年目以降のgは3.5%で、政府系MBS市場の名目規模拡大約3%、AGNCのシェア維持ないし小幅拡大、実効利ざや横ばいから導いた。翌年利益に対する正当化PER=(1−g÷RONIC)÷(k−g)を10年目利益用に(1+g)倍すると約10.88倍。政府系MBSへの集中と時価評価の振れを踏まえ、上限の94%に相当する10.25倍を採用。純現金の別加算はしない。レポ借入は金融商品の仕入れ費用として利ざやに織り込む。

確率:2026年の広がったMBS利回り差が良い再投資機会になり、強い流動性と有利な増資を両立できる場合。価格転換を継続できる証拠はまだ限定的なので9%。

やや楽観 19% やや楽観:大幅な簿価毀損が再発しない 利益 18 億ドル · PER 9.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 14.77 ドル177 億ドル

住宅ローン証券残高は着実に増え、AGNCは現物を1200億ドル、TBAを130億ドルほど持つ。政府系証券市場全体の拡大にほぼ沿うものの、買い手の銀行・保険が増えるためシェアは現在から小幅に下がる。住宅ローン金利は高止まりするが、繰り上げ返済の遅さを踏まえた証券選別が資産収益を安定させる。

アナリーは信用投資やサービシング権で分散し、AGNCは政府系への集中を維持する。金利の急上昇局面ではなお含み損を被るが、10年を通じた損失を新しい高クーポンの運用益がほぼ補う。大型買収に頼らず、普通株に残るGAAP純利益は18億ドルへ増える。

10年間の普通株配当と自社株買いを196億ドル、増資84億ドル、株式報酬の希薄化2億ドルとし、正味還元を110億ドルと見込む。利益の蓄積で自己資本が増えるため、レバレッジを過度に高めずに運用残高を増やせる。

  • 現物の政府系住宅ローン証券:数量 1,200(現物の政府系MBS運用残高(億ドル))× 価格 0.02(残高1ドル当たり年間の実効純収益率(資金調達・ヘッジ費用控除後、指数))→ 売上 22 億ドル・営業利益 18 億ドル。市場とともに証券残高が増える
  • TBA先渡し証券運用:数量 130(TBAネット買いポジションの額面・時価相当(億ドル))× 価格 0.01(TBA残高に対する年換算の実効ドルロール純利ざや指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。先渡し残高はほぼ横ばい
  • 信用リスク移転・非政府系住宅ローン証券:数量 13.0(信用リスク移転・非政府系などの運用残高(億ドル))× 価格 0.07(信用資産の年換算の実効純収益率指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。小口の信用投資を拡大

倍率:k10.0%、期末ROE11.3%(普通株GAAP利益18億ドル÷総自己資本158.9億ドル)、moatはweakで超過ROEの残存率1/3、RONIC10.44%。10年目以降のgは3.25%で、政府系証券市場の名目拡大、シェアの小幅低下、利ざやのほぼ横ばいを合わせた。正当化PERを翌年利益から10年目利益へ(1+g)で補正すると約10.54倍。時価損益と資産価格の変動を踏まえ、その約94%に当たる9.85倍を採用。金融資産を支える優先株はROE分母に残し、普通株利益は優先配当控除後とした。

確率:主要金融機関によるMBS需要が戻り、担保請求を吸収できる道。政府系証券市場の伸びは現実的だが、運用成績が長期にわたり安定する確率は2割弱。

中立 29% 中立:市場は育つが利ざやと増資が相殺 利益 13 億ドル · PER 9.2 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 9.58 ドル115 億ドル

住宅ローン証券の市場は10年で約1.4倍になるが、AGNCの保有額は現物1050億ドル、TBA100億ドル程度にとどまる。現在約1%の市場シェアは緩やかに下がる。国債金利5%前後と短期金利3.5〜4%の環境で、住宅ローン証券の実効利ざやは新しい競合資金に押され、2025年の実績より薄くなる。

アナリーの分散した事業には及ばないが、AGNCの規模と取引網も失われない。政府系証券の信用損失は小さくても、時価下落とヘッジの不一致でGAAP利益は何度か落ち込む。2026年の赤字を通過し、その後は比較的平穏な年を重ねる。買収による事業転換はせず、最終年の普通株GAAP純利益は12.5億ドルとなる。

普通株配当と買戻しの10年合計は172億ドルを見込むが、同期間の増資83億ドルと株式報酬の希薄化3億ドルを引くと、正味還元は86億ドルにとどまる。経営は資本の多くを利益配分に回し、増分のROEは高い時期と低い時期が混じる。

  • 現物の政府系住宅ローン証券:数量 1,050(現物の政府系MBS運用残高(億ドル))× 価格 0.02(残高1ドル当たり年間の実効純収益率(資金調達・ヘッジ費用控除後、指数))→ 売上 18 億ドル・営業利益 14 億ドル。市場シェアは少し低下し、金利差は圧縮
  • TBA先渡し証券運用:数量 100(TBAネット買いポジションの額面・時価相当(億ドル))× 価格 0.01(TBA残高に対する年換算の実効ドルロール純利ざや指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。TBAは少し縮小
  • 信用リスク移転・非政府系住宅ローン証券:数量 10.0(信用リスク移転・非政府系などの運用残高(億ドル))× 価格 0.06(信用資産の年換算の実効純収益率指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。信用投資は補完的な規模

倍率:k10.0%、期末ROE8.8%(普通株GAAP利益12.5億ドル÷総自己資本141.9億ドル)、moatはweakで残存率1/3、RONIC9.60%。長期gは3.0%とし、政府系MBS市場の名目残高増加約3.5%からAGNCのシェア低下約0.5%を引き、純利ざやは長期横ばいとした。金融の価格は金利差なのでCPIと同じ1.41倍にはならない。正当化PERの式を(1+g)で補正した値は約10.12倍だが、ROEがkを下回るため1÷k=10.0倍を上限とする。高いレバレッジで利益が振れる点を踏まえ、上限の92%となる9.2倍を採用した。

確率:政府系MBS市場の名目拡大は続くが、今の資産価格変動と増資の負担も残る。高配当がそのまま株主価値の成長にならない中道として29%。

やや悲観 27% やや悲観:資金流出と低利ざやで規模が縮む 利益 9 億ドル · PER 7.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.52 ドル66 億ドル

政府系証券そのものは増えるが、AGNCは2026年の評価損とその後の担保請求で運用額を縮める。2035年末の現物は760億ドル、TBAは45億ドルとなり、市場シェアはおよそ0.6%まで落ちる。アナリーは信用投資やサービシング権から収益を得るが、AGNCには同様の支えがない。

利ざやは縮み、運用益だけでは従来水準の普通株配当を支えにくくなる。配当を大幅に減らして担保余力を残し、普通株のGAAP純利益は8.5億ドルにとどまる。これまでの簿価の毀損と発行済み優先株の請求権が普通株の価値を抑える。大きな買収は行わない。

10年間の普通株配当と買戻しは118億ドル、増資73億ドル、株式報酬による希薄化2億ドルで、正味還元は43億ドルとなる。期間のGAAP累計純利益は45億ドルで、2026年の落ち込みやその後の評価損を含む。売却可能な証券に対して担保処分時の値引きを考え、普通株に残る換価資産にも厚い安全幅を見込む。

  • 現物の政府系住宅ローン証券:数量 760(現物の政府系MBS運用残高(億ドル))× 価格 0.02(残高1ドル当たり年間の実効純収益率(資金調達・ヘッジ費用控除後、指数))→ 売上 11 億ドル・営業利益 10 億ドル。追加担保への備えで資産を売却
  • TBA先渡し証券運用:数量 45.0(TBAネット買いポジションの額面・時価相当(億ドル))× 価格 0.01(TBA残高に対する年換算の実効ドルロール純利ざや指数)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。TBAを大きく減らす
  • 信用リスク移転・非政府系住宅ローン証券:数量 8.0(信用リスク移転・非政府系などの運用残高(億ドル))× 価格 0.04(信用資産の年換算の実効純収益率指数)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。信用投資を抑制

倍率:k10.0%、期末ROE6.8%(普通株GAAP利益8.5億ドル÷総自己資本125.9億ドル)、moatはweakで残存率1/3、RONIC8.92%。長期gは2.0%で、市場の名目成長からAGNCのシェア低下と純利ざやの圧縮を控除した。正当化PERを10年目利益に補正すると約9.89倍となるが、ROEがkより低く、回復に必要な資本の価値が薄いため7.8倍を採用。中立の9.2倍より低く、稼ぐ力8.5÷10%=85億ドルおよびストレス後の換価可能資産60億ドルを超えない。過去のPBRは根拠にしていない。

確率:大きな金利差拡大を複数回受け、銀行などの競合にMBS運用機会を奪われる道。2022年と2026年の損失実績があるため27%と厚くした。

悲観 16% 悲観:複数の担保危機で普通株が大幅に痩せる 利益 3 億ドル · PER 6.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1.56 ドル19 億ドル

住宅金融の仕組みは残っても、AGNCの普通株への収益力が失われる。長期金利の変動とMBSの対国債利回り差の拡大が繰り返され、損失確定と追加担保のために現物の政府系証券を400億ドルまで売る。TBAは撤退し、アナリーなど分散した運用者に対する保有シェアは約0.3%へ落ちる。

2026年の赤字に加え、2030年代の数年に大きな評価損を計上するため、10年間のGAAP損失累計は70億ドルとなる。終盤には高クーポンの証券から少し収益が戻るが、2035年末の普通株GAAP純利益は2.8億ドルにすぎない。優先株の約20億ドルの請求権は依然として普通株より先に残り、買収に使える余力もなく、以前の配当水準へは戻れない。

普通株配当と買戻しは10年間で54億ドル、財務維持の普通株増資が66億ドル、株式報酬の希薄化が2億ドルとなり、正味還元はマイナス14億ドルである。資金調達先が担保処分を迫る局面では政府保証付き証券も時価より安く処分され、普通株への換価額は大きく減る。

  • 現物の政府系住宅ローン証券:数量 400(現物の政府系MBS運用残高(億ドル))× 価格 0.01(残高1ドル当たり年間の実効純収益率(資金調達・ヘッジ費用控除後、指数))→ 売上 5 億ドル・営業利益 5 億ドル。強制売却で現物規模は半減
  • TBA先渡し証券運用:数量 0.0(TBAネット買いポジションの額面・時価相当(億ドル))× 価格 0.01(TBA残高に対する年換算の実効ドルロール純利ざや指数)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。先渡し運用から撤退
  • 信用リスク移転・非政府系住宅ローン証券:数量 5.0(信用リスク移転・非政府系などの運用残高(億ドル))× 価格 0.03(信用資産の年換算の実効純収益率指数)→ 売上 0 億ドル・営業利益 0 億ドル。信用枠を最小化

倍率:k10.0%、期末ROE4.1%(普通株GAAP利益2.8億ドル÷総自己資本67.9億ドル)、moatはweakで残存率1/3、RONIC8.04%。長期gは1.0%で、住宅ローン証券市場は続くがAGNCのシェアが大幅に落ち、利ざやの収益力も縮むため市場成長の多くを失う。正当化PERを10年目利益に補正すると約9.83倍だが、長く続く利益の質が悪く6.7倍に引き下げる。稼ぐ力の上限2.8÷10%=28億ドルを超えず、普通株の税後換価可能資産17億ドルも下回らない。過去の市場の底のPBRからは決めていない。

確率:金利ヘッジで補えないMBS価格下落と担保余力の不足が何度も重なる構造的敗北。政府保証で信用事故は小さくても普通株は損なわれるため16%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

現物の政府系住宅ローン証券

政府系機関が元利払いを保証するMBSの現物保有。差益のほか証券の時価変動が普通株純資産を動かす。

数量現物の政府系MBS運用残高(億ドル)価格残高1ドル当たり年間の実効純収益率(資金調達・ヘッジ費用控除後、指数)売上営業利益
今 2025/12 811 0.02 17 41
10 年後 中立 1,050 0.02 18 14

取り方:2025年12月末の会社開示は政府系MBSとTBAが941億ドル、TBAネット残高が130億ドルなので、現物は差し引き811億ドル。米国の政府系MBS市場は2025年に約9.4兆ドルで、AGNCの現物とTBAの合計941億ドルはその約1.0%。2026年9月の比較ではアナリー約918億ドル、ダイネックス約282億ドルを保有。会社は1つの報告セグメントのみ。factsの総収益19.1億ドルのうち現物の実効利ざやと時価損益の寄与を17.4億ドルと分析上割り振り、17.4÷811=2.145%とした。実際の証券クーポン5.12%やGAAP受取利息とは別物で、利ざやと時価損益込みの分類値。営業利益40.6億ドルは2025年の時価評価を含む集計上の営業利益45.2億ドルからの按分であり、会社のセグメント開示ではない。出典は2025年10-K。

TBA先渡し証券運用

TBAの買い持ちを通じて将来の政府系MBSを確保し、受渡し月間の価格差からドルロール収益を得る。

数量TBAネット買いポジションの額面・時価相当(億ドル)価格TBA残高に対する年換算の実効ドルロール純利ざや指数売上営業利益
今 2025/12 130 0.01 1 4
10 年後 中立 100 0.01 1 1

取り方:2025年末TBAネットポジション130億ドルは10-Kの開示値。TBAは政府系MBS市場約9.4兆ドルの内部の先渡しであり、市場シェアを現物分に二重加算しない。SIFMAによる2026年9月までのAgency MBS取引は日次平均約3686億ドルだが、そのうちTBAの正確な割合は本資料では確定できない。2025年のTBAの経済的な総受取利息と調達費用は会社の非GAAP分類に含まれ、GAAPの売上には直接出ない。facts総収益19.1億ドルに合わせ、年間1.3億ドル、実効指数1.0%を分析上割当。営業利益3.7億ドルにはTBA評価損益の振替を含めた仮分解で、TBAの実際の純収益そのものではない。

信用リスク移転・非政府系住宅ローン証券

政府保証が及ばない信用リスク移転証券や民間住宅ローン証券を少額保有する。

数量信用リスク移転・非政府系などの運用残高(億ドル)価格信用資産の年換算の実効純収益率指数売上営業利益
今 2025/12 7.0 0.06 0 1
10 年後 中立 10.0 0.06 1 0

取り方:会社2025年末のCRT・非政府系MBS等は約7億ドル。facts総収益19.1億ドルから現物17.4、TBA1.3を控除した0.4億ドルを割当、0.4÷7≒5.7%。これは小口の信用資産に対する収益寄与の推計であり、個別の債券利回りの開示ではない。営業利益0.9億ドルは集計値の残差。市場規模は政府系約9.4兆ドルとは別で、Urban Instituteの民間ラベル証券約0.6兆ドルに対する単純残高比は約0.1%だが、CRTを含むため正確なシェアは算出できない。

リスクと懸念

政府保証でも消えない金利差の損失

政府系機関の保証は借り手の不払いに効くが、国債に対するMBSの利回り差が広がる損失は守らない。2026年7〜9月期の配当込み経済収益率はマイナス12.7%。レポを用いた高いレバレッジが、小さな債券価格の下落を普通株主の大きな損失に変える。

短期レポ借入と担保請求

2026年9月末の実質レバレッジは7.9倍。レポ貸し手が担保掛け目を厳しくすれば、高品質な政府系証券でも追加担保を迫られ、売却を余儀なくされる。期末の無拘束現金と政府系証券63億ドルは心強いが、激しい相場ではすぐ減りうる。

配当を補う普通株増資と希薄化

2025年の普通株配当約14.8億ドルに対してATM増資は約19.7億ドルで、2026年7〜9月期にも約9.9億ドルを調達した。高配当が続いても増資の払い込みを差し引くと株主の正味受取額は小さい。株価が簿価を下回った時の増資はさらに厳しい。

繰り上げ返済と期限延長

住宅ローン金利が下がると借り手は借り換え、保有している高クーポン証券の元本が早く返る。逆に金利が上がると返済が遅れ、金利スワップと証券の満期のずれが大きくなる。2026年7〜9月期の実際の返済速度は8.2%で、前四半期から大きく低下した。

優先株と普通株の劣後

2026年6月末の優先株の清算優先額は約20.3億ドルで、利払い相当の優先配当も普通株より先に支払われる。含み損のために自己資本が減っても、優先株主の請求権は残る。総自己資本を普通株の資産の床とみなすと損失の深さを過小評価する。

運用集中とヘッジ誤差

2026年9月末の運用資産の94%は30年固定金利の政府系住宅ローン証券とTBAだった。国債先物や金利スワップは金利変動を和らげるが、MBS固有の利回り差や返済速度の変化までは完全に消せない。競合のアナリーは信用投資とサービシング権も持ち、資産構成が異なる。

REIT税制とAI利用の運用リスク

REITの所得・資産・分配要件が変われば運用や配当に制約がかかる。AIエージェントによる顧客の席課金代替はこの業務に当たらないが、運用・ヘッジの計算に使うAIモデルの誤差やシステム障害は損失を増幅しうる。AIを利益成長の独立した柱には数えない。

今後の分かれ目

国債とMBSの利回り差が広い水準から縮み、有形普通株簿価が2四半期続けて増えたら
金利ヘッジと資産選別が実際に機能した証拠となる。楽観側を厚くし、純資産損失の前提を軽くする。
年率の経済的な金利差が1.5%を下回る状態が続いたら
保有量を増やしても利益は伸びにくい。中立の純利益を引き下げ、やや悲観の重みを増す。
レポの追加担保請求で無拘束の現金・政府系証券が30億ドルを割ったら
資金調達先からの強制売却リスクが上がる。悲観の資産換価価値を減らし、配当減額を織り込む。
普通株の配当総額を超えるATM増資が3年続いたら
見かけの高い配当と正味還元の差が恒常的と判断し、10年のpayoutを縮小する。
保有期間の配当込み経済収益率が安定して10%を超え、増資抜きで簿価が育ったら
資本コストを超える増分のROEが立証され、長く続く利益の質を引き上げる。
住宅ローンの借り換えが急増して返済速度が15%を上回ったら
高クーポンの証券が早期償還されるため、証券利回りと再投資機会の差を見直し、楽観側の利ざやを抑える。
優先株の償還・再発行金利が大幅に上がったら
普通株へ残る純利益が圧迫されるため、優先配当負担を増やし、長期の普通株の稼ぐ力を下げる。

見ておくもの

  • 四半期末の有形普通株簿価の増減と配当込み経済収益率
  • 政府系MBS対国債の利回り差と長期金利の変化
  • 経済的な利ざや、TBAドルロール収益、ヘッジ後の資金調達費用
  • 実質レバレッジと無拘束現金・政府系証券
  • MBS繰り上げ返済率CPRと住宅ローン金利
  • ATM増資額、優先株配当、普通株配当、実際の自社株買い
  • アナリー・ダイネックスとの経済収益率の差と資産構成

倍率と資本コストの決め方

現在の株価や過去のPER・PBRから将来の価値を逆算していない。2025年の運用残高を現物MBS、TBA、信用資産に分け、2026年7〜9月期の実効金利差と証券時価損失を踏まえて10年後の残高と利ざやを別々に考えた。金融業のためレポ借入を一般事業の純負債として時価総額に二重に加えず、優先株は普通株の利益と清算資産から控除した。PER上限には資本コスト10.0%、弱い堀、ROEから薄めたRONICと長期gを使い、10年目利益に掛ける倍率は翌年利益の式を1+gで補正した。自己資本は2025年末123.9億ドルから期間GAAP純利益と正味還元で繰り越し、2026年の損失も累計に入れた。レポ決済に必要な現金は余剰現金として二重加算しない。

資本コスト 10.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国基本8.0%+quality2.0%=10.0%。同業のアナリー9.5%と比べ、AGNCは政府系MBSへの集中度が高く、経済的なレバレッジも7.9倍とアナリーの5.9倍を上回る。単発のQ3損失や増資をextraへ重ねず、確率と損失の大きさに表す。βも市場倍率も使わない。

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法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. AGNC 2025年Form 10-K(SEC、投資残高・資金調達・株式と分配)
  2. AGNC 2026年7〜9月期決算(2026年10月19日、運用残高・利ざや・時価損失)
  3. Urban Institute 2025年12月住宅金融Chartbook(政府系MBS市場規模)

分析日 2026-10-23