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AI 銘柄分析 · 金融 · 試作

ウィリス・タワーズ・ワトソン WTW

世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)421.47 ドル396 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)332.2 ドル312 億ドル差 +26.9%
10 年後から見ると やや割安 価値 421.47 ドル396 億ドル · 差 +26.9% · 期待の年率 +8.9%
期待の年率リターン(10 年)+8.9%資本コスト比 +1.4 pt
推定の資本コスト7.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.5% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ウィリス・タワーズ・ワトソン(WTW)は、企業の人事・年金・健康保険の設計を助言する Health, Wealth & Career(HWC、2025 年の収益 52.5 億ドルで全体の 54%)と、保険の仲介(リスク・保険、再保険、特化型ブローカー)を行う Risk & Broking(R&B、同 43.3 億ドルで 45%)の 2 部門を持つ。2025 年の収益は 97.1 億ドル(基調 +5%)、調整後営業利益率は 25.2%(前年比 +130bp)。2026 年 4〜6 月期は基調 +5%(R&B +7%・HWC +4%)で、利益率はなお上がっている。

足もとの材料は 4 つ。(1)2026 年 7 月に AI 加速計画「プロペル」を発表し、現金 6.25 億ドルで年 約 4 億ドルの節約を作り、2028 年に調整後営業利益率を約 30% にする、(2)2026 年 1 月に最大 13 億ドルで特化型ブローカーのニューフロントを買収、(3)ベイン・キャピタルとの合弁でウィリス・リー(再保険)を再建中、(4)財物の料率軟化と、2026 年 2 月の AI 不安による業界株の急落。GAAP の純利益(2025 年は一時益を含み 16.1 億ドル、買収償却を費用にした正常化値で約 15 億ドル)は、会社の調整後の数字より低い。この分析は株式報酬も買収の償却も費用のまま見る。

バリュー投資の観点では、保険の設計に人の助言と交渉が要る構図は AI があっても変わらず、大型・複雑案件が中心の R&B は堀が深い一方、HWC の助言の一部(年金の計算・給付の事務)は AI で値下がりしやすいと見る。資本コスト 7.5%(基本 8.0% + quality −0.5%)、倍率は利益ベースの正当化 PER の 8.5 割に置き、AI と料率の影響は g(中立で 3.2%)・利益率・確率に入れた。確率で加重した 10 年後の価値は 401 億ドルで、今の時価総額 297 億ドルに対し +35%(総合で「割安」)。k − g が 4% 台と小さく、結論は倍率に敏感なので幅は大きい。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後を問う。企業が危険を移すために保険を買い、福利厚生と年金の設計に人の助言と信頼を要する構図は、AI で効率が上がっても変わりにくい。R&B の大型・多国籍案件は 10 年後も人の交渉が残る。一方で HWC の助言の一部は、数理計算や報告の自動化で値下がりしうる。10 年後も存在し、今と同じ強さを保つ公算が大きいが、確信はマーシュより一段低い。

次にオーナー利益。収益は手数料で、設備投資が軽い。GAAP の純利益から買収無形資産の償却を費用として見た値を目安とし、2025 年の正常化値は約 15 億ドルで、調整後純利益(16.9 億ドル)より 1.5 億ドル余り低い。株式報酬(2025 年 1.5 億ドル)は調整後でも費用に入っている。キャッシュ創出は純利益を上回り、純利益のほぼ全額を還元に回せる。

資本配分は、自社株買いを純利益並みに続けるが、2022 年に 35 億ドルを使い、自己資本が 80 億ドルまで薄くなるまで買った。割安な時に買っているかは見続けたい。買収は小さな買い足しが中心で、戦略の振れ(合併失敗・再保険の売却と再参入)は不安材料。安全域は、悲観(10 年で AI と競争により収益が横ばいに留まり、利益率が 18% 台に下がる)でも、還元を合わせて今の時価総額の 70% に留まる点にある。最大の不確かさは HWC の AI による値下がりで、その分を悲観の確率に厚く入れた。

何で稼ぐ会社か

収益は 2 本。第 1 の HWC(2025 年 52.5 億ドル、セグメント利益率 32%)は、企業向けに福利厚生・健康保険の設計と仲介、確定給付年金の数理・投資の助言、人材・報酬のコンサルティング、年金の事務代行を提供する。顧客は米英の大企業が中心で、年金の資産規模や従業員数に連動する手数料と、複数年の助言契約から成る。健康保険の販売会社 TRANZACT は 2025 年に売却し、報告の収益は前年比 −9%(基調は +4%)だった。収益の季節性が強く、第 4 四半期の利益率は 44% に達する一方、4〜6 月期は 24% 前後に下がる。

第 2 の R&B(同 43.3 億ドル、セグメント利益率 24.7%)は、企業の財産・賠償責任・専門職賠償・サイバーの保険を保険会社に出す仲介、再保険の仲介、特化型の仲介を含む。2025 年は基調 +6%、2026 年 4〜6 月期は +7%(利益率 22.2%、+100bp)と、同業の 5% 前後より速い。会社は R&B で年約 100bp の利益率改善を 2 年続けると言う。

費用の中心は人件費。利益は人件費の伸びと自動化の綱引きで決まる。買収の無形資産の償却は年約 2 億ドルで GAAP の利益を下げる。成長は基調(約 5%)が主で、買収は同業のギャラガーやブラウン・アンド・ブラウンほど多くない。この分析は償却を費用として見る。

優良さと弱いところ

優良さは 4 点で見る。第 1 は切り替え費用で、大企業の福利厚生・年金は設計・システム・従業員への説明まで入り込み、助言会社の入れ替えは数年に 1 度の入札に限られる。R&B も、保険会社との交渉・請求の支援・複数国の保険プログラムの調整があり、顧客の約 9 割が毎年更新する(業界ノート)。第 2 は大型・多国籍の案件での厚みで、マーシュ・エーオン・WTW の 3 社が世界の大型案件を分け合う。第 3 は収益の組み合わせで、HWC は保険料率の波を受けず、R&B の料率軟化を和らげる。第 4 は資本の軽さで、設備投資は小さく、2025 年の営業キャッシュフロー 17.8 億ドルに対し、自社株買い 16.5 億ドルと配当 3.6 億ドルを払った。

弱い点も 4 つ。(1)HWC の中身の一部(年金の数理計算・報告の作成)は AI で作業時間が減りやすく、値下げ圧力を受ける。(2)マーシュ・エーオンより規模が小さく、R&B の利益率 24.7% はこの 2 社より低い(改善の余地でもある)。(3)2021 年のエーオンとの合併の失敗(反トラスト当局の反対)、同年のウィリス・リーの売却と今回の合弁での再参入など、戦略の振れが大きい。(4)収益の一部が保険料・資産規模・従業員数に連動し、不況で下がる。2024 年は TRANZACT の評価損で GAAP がほぼ赤字だった。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の保険ブローカーの手数料収益は年 3,700 億ドル前後(推定・業界ノート)。マーシュ、エーオン、WTW、ギャラガーの 4 社が大型の国際案件を分け合い、米国の中堅ではブラウン・アンド・ブラウン、ギャラガー、プライベート・エクイティ(PE)支援のブローカーが買収を競う。HWC の市場(福利厚生・年金・人事の助言と健康保険の仲介、推定 2,500 億ドル)では、マーシュ傘下のマーサー、エーオン、ギャラガーなどが競う。

循環は軟化期にいる。業界ノートによると財物の料率は 8 四半期連続で下落し、2026 年 4〜6 月期に約 −12%、賠償責任は +7%。同業の 2026 年 4〜6 月期の基調成長はマーシュ 5%、エーオン 5%、WTW 5% で、WTW の R&B は 7% と上位に入る。

構造の変化は 3 つ。第 1 は AI で、2026 年 2 月の AI 保険アプリ報道で WTW・エーオン・ギャラガーの株価が 1 日で 9〜12% 下がった。ただしミズホは、WTW のような中堅・大型案件の仲介は置き換えの脅威が低く、置き換えは大衆個人と小企業が中心とみる。一方 HWC の年金計算・報告のような定型の助言は、自動化で単価が下がりうる。第 2 は手数料の透明化・訴訟、第 3 はサイバー・気候・AI 自体の損害など新しい危険で、保険が複雑になるほど助言の価値は上がる。再保険の仲介は再編が続き、WTW も 2026 年 8 月に BMS の米国再保険部門の買収に合意した。

資本政策と M&A

資本政策の柱は 3 つ。第 1 は自社株買いで、2025 年は 16.5 億ドル、2026 年は 10 億ドル以上を計画し、上半期だけで 7.5 億ドルを実行した。取締役会は枠を 15 億ドル積み増した。株数は 2025 年末の 9,508 万株から 2026 年 6 月末に 9,300 万株へ減っている。第 2 は配当で、2025 年は 3.6 億ドル。第 3 は買収で、2026 年 1 月にニューフロント(前払い 10.5 億ドル=現金約 9 億ドルと株 1.5 億ドル、成功報酬を入れて最大 13 億ドル)を買った。2026 年の売上は約 2.5 億ドル、2028 年に 0.35 億ドルの節約を見込み、2026 年は調整後の 1 株利益を 0.10 押し下げるが、2027 年から寄与する。ほかに BMS の米国再保険部門の買収に合意した。

ベイン・キャピタルとの合弁(ウィリス・リー)は WTW が少数持ち分で、立ち上げ費用が 2026 年の調整後の 1 株利益を 0.30 押し下げる。純負債は 2026 年 6 月末で約 49 億ドル(調整後 EBITDA の約 1.9 倍。信託資金を除く)で、2025 年末の 37 億ドル(約 1.4 倍)から増えた。この分析は、純負債を調整後 EBITDA の 1.4 倍に戻して保ち、余った現金を自社株買いに回すと置いた。プロペルの現金費用 6.25 億ドルは 2026〜28 年に出る。他社に買われる側になる可能性は、時価総額の大きさと 2021 年のエーオンとの合併の失敗から、ほぼ無い。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 7.5 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

WTW は R&B で基調 6〜7% を続け、同業の 5% を上回る。2026 年 4〜6 月期の R&B の利益率は +100bp で、会社は 2027 年まで年 100bp の改善を見込む。プロペルは現金 6.25 億ドルで年 4 億ドル(再投資後 3.5 億ドル)の節約を作り、2028 年に調整後営業利益率を約 30%(2025 年 25.2%)へ上げる。収益 100 億ドル規模でこれは営業利益を約 4 億ドル押し上げる。HWC は基調 3〜4% と地味だが、健康保険の設計は米国で需要が強い。

ニューフロントは特化型ブローカーの技術と人材を足し、2027 年から利益に寄与する。ウィリス・リーは合弁で費用を抑えて再建でき、BMS の米国部門の買収で能力が増える。純負債は調整後 EBITDA の約 1.9 倍と、ギャラガー(約 2.2 倍)やエーオンよりやや軽く、買収を抑えれば純利益のほぼ全額を自社株買いに回せる。2026 年 2 月の AI 不安の売りは行きすぎで、バークレイズも格上げした。株式報酬も償却も費用として見ても、今の PER 19 倍は置いた倍率(約 27 倍)を大きく下回る。

慎重な見方

収益の大半は料率・資産・従業員数に連動し、料率軟化は 2 年目に入った。WTW の「基調 5%」は R&B が 7%・HWC が 4% で、HWC の 4〜6 月期の利益率は 24.1%(前年 23.8%)とほぼ動かず、利益率の改善は R&B 頼りだ。プロペルの 4 億ドルの節約は、AI が仲介と助言の価格を下げるなら、値下げに消える。会社の目標 30% は 2028 年末完了の計画の目標にすぎず、費用 6.25 億ドルは確実に先に出る。

HWC は WTW の収益の半分以上を占めるが、年金の数理計算・報告・給付事務は AI で最も自動化されやすく、マーサー・エーオンとの価格競争が強まる。TRANZACT の評価損(2024 年)、エーオンとの合併の失敗(2021 年)、ウィリス・リーの売却と再参入は、戦略の振れを示す。ベインとの合弁は費用を抑えるが、利益の取り分も小さい。

自社株買いは自己資本を薄くし、帳簿の ROE を高く見せる。倍率が 27 倍まで戻る保証はなく、2022 年の利上げ期でも期末の PER は 25 倍前後だった。

どちらに重みを置いたか

R&B の成長と利益率の改善、軽めの負債、全額還元の資本配分は強気の見方が上回る。一方、HWC の AI による値下がりと料率の長期軟化は、倍率の割り引きではなく、10 年の中立の g を 3.2%(市場の名目 4.7% からシェア・単価の目減り −1.5%)、利益率を 2028 年の目標 30% より低い 28% 前後に留め、悲観側の確率を厚くして入れた。10 年の確率は楽観・やや楽観 24%、やや悲観・悲観 42% と、HWC の AI リスクの分だけ悲観へ寄せた。結果は 10 年で +35%、総合は「割安」で、結論は倍率に敏感。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 562.84 ドル529 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 213.02 ドル200 億ドル)。 今の値に割り戻すと 421.47 ドル396 億ドル、今との差 +26.9%、 期待の年率 +8.9%(資本コスト 7.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 6% 998.62 ドル939 億ドル 299.47 ドル282 億ドル +290.8% +14.6% 77.89 ドル73 億ドル
やや楽観 18% 825.96 ドル776 億ドル 266.49 ドル251 億ドル +228.9% +12.6% 196.64 ドル185 億ドル
中立 34% 641.60 ドル603 億ドル 232.45 ドル219 億ドル +163.1% +10.2% 297.17 ドル279 億ドル
やや悲観 26% 453.72 ドル427 億ドル 200.53 ドル189 億ドル +97.0% +7.0% 170.11 ドル160 億ドル
悲観 16% 113.40 ドル107 億ドル 99.47 ドル94 億ドル −35.9% −4.4% 34.06 ドル32 億ドル
加重平均100% 562.84 ドル529 億ドル213.02 ドル200 億ドル +133.6% +8.9% 775.87 ドル729 億ドル

今の株価時価総額 332.18 ドル312 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.5% を下回るほど割高。

楽観 6% 楽観:AI が助言の道具に留まり R&B が大きくシェアを取る・利益率 30% 利益 40 億ドル · PER 23.4 倍 · 株価時価総額 998.62 ドル939 億ドル

2035 年に収益 192 億ドル(2025 年の約 2 倍、年 +7%)。HWC は市場が名目 5%で伸び、シェア 2.15%を保つ。R&B は市場が名目 5.5%で伸び、WTW のシェアはニューフロント・ウィリス・リー・BMS の米国部門で 1.65%へ(年平均 +3% の上乗せ)。プロペルと AI で調整後営業利益率は 30.3%。営業利益 56 億ドル、純利益 40 億ドル(2025 年の約 2.6 倍)。10 年の還元は 282 億ドル。g は市場の名目 5.2%・シェアと単価の目減り −1.6% で 3.6%(k − g ≥ 3.5% の範囲)。

  • ヘルス・ウェルス・アンド・キャリア(福利厚生・年金・人材の助言と健康保険の仲介):数量 4,072(世界の福利厚生・年金・人事助言と健康保険仲介の市場規模(億ドル・推定))× 価格 2.2%(WTW のシェア)→ 売上 88 億ドル・営業利益 31 億ドル
  • リスク・アンド・ブローキング(保険・再保険の仲介):数量 6,320(世界の保険仲介の手数料収益の市場規模(億ドル・業界ノート))× 価格 1.7%(WTW のシェア)→ 売上 104 億ドル・営業利益 33 億ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.50%)・g 4.0%(上限の内側。市場の名目 4.7%(実質 1.2%+価格 3.5%)から、AI・手数料の透明化・HWC の値下がりによる目減り −1.5% を引いた約 3.2%(中立)で、4% を超えない)・事業の ROE 66%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 40.1 ÷ 自己資本 61.1 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 36.6%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 25.4 倍(上限 = 純利益 40.1 億ドル × これ = 1020 億ドル)。これの 0.9 割(23.4 倍)に置いた。楽観:利益の質が最も良く出る筋書きなので上限に最も近く置いた。

確率:AI が道具に留まり複雑化で助言の需要が増え、プロペルとウィリス・リーが当たる。ただし HWC の値下がりがあるので 6% に留める。

やや楽観 18% やや楽観:R&B 基調 6%・HWC 基調 4.5%・利益率 29% 利益 35 億ドル · PER 22.1 倍 · 株価時価総額 825.96 ドル776 億ドル

2035 年に収益 175 億ドル。HWC の市場は名目 4.8%、R&B は 5.2%で伸び、R&B のシェアは 1.50%へ。調整後営業利益率は 29.3%、営業利益 49 億ドル、純利益 35 億ドル。還元は 10 年で 250 億ドル。g は 3.4%(市場の名目 5.0%・シェアと単価の目減り −1.6%)。ウィリス・リーの持ち分が育ち、BMS の米国部門が統合される。AI の置き換えは小口の一部に留まる。HWC は健康保険の設計と年金のリスク移転の助言が伸び、定型の助言の値下がりを補う。プロペルの節約は 3 分の 2 が手元に残り、買収は小さな買い足しにとどまる。景気後退を 2 度挟み、利益が 2〜3 割落ちる年を含む。

  • ヘルス・ウェルス・アンド・キャリア(福利厚生・年金・人材の助言と健康保険の仲介):数量 3,995(世界の福利厚生・年金・人事助言と健康保険仲介の市場規模(億ドル・推定))× 価格 2.1%(WTW のシェア)→ 売上 83 億ドル・営業利益 28 億ドル
  • リスク・アンド・ブローキング(保険・再保険の仲介):数量 6,143(世界の保険仲介の手数料収益の市場規模(億ドル・業界ノート))× 価格 1.5%(WTW のシェア)→ 売上 92 億ドル・営業利益 28 億ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.50%)・g 4.0%(上限の内側。市場の名目 4.7%(実質 1.2%+価格 3.5%)から、AI・手数料の透明化・HWC の値下がりによる目減り −1.5% を引いた約 3.2%(中立)で、4% を超えない)・事業の ROE 50%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 35.1 ÷ 自己資本 70.5 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 28.6%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 24.6 倍(上限 = 純利益 35.1 億ドル × これ = 863 億ドル)。これの 0.9 割(22.1 倍)に置いた。やや楽観:楽観より伸びと利益率が控えめなので一段下。

確率:基調 5〜6% で買収の規律も保たれ、AI の影響は限定的。

中立 34% 中立:基調 5%・シェアは小幅増・利益率 28% 利益 30 億ドル · PER 20.0 倍 · 株価時価総額 641.60 ドル603 億ドル

2035 年に収益 160 億ドル(2025 年の約 1.64 倍、年 +5%)。HWC は 77.6 億ドル(市場の名目 4.5%、シェア 2.10%→2.00%)、R&B は 82.0 億ドル(市場の名目 5.0%、シェア 1.23%→1.36%)。調整後営業利益率は 28.0%(AI の節約のうち手元に残るのは約 3 分の 2 で、残りは値下げ圧力と再投資で消える)。償却は年 2.2 億ドル、営業利益 42 億ドル、純利益 30 億ドル(2025 年の約 2 倍)。10 年の還元は 218 億ドル。景気後退を 2 度挟み、そのたびに利益が 2〜3 割落ちる前提。g は市場の名目 4.7%(実質 1.2%+価格 3.5%)・シェアと単価の目減り(AI・手数料の透明化・HWC の値下がり)−1.5% で約 3.2%。

  • ヘルス・ウェルス・アンド・キャリア(福利厚生・年金・人材の助言と健康保険の仲介):数量 3,882(世界の福利厚生・年金・人事助言と健康保険仲介の市場規模(億ドル・推定))× 価格 2.0%(WTW のシェア)→ 売上 78 億ドル・営業利益 25 億ドル
  • リスク・アンド・ブローキング(保険・再保険の仲介):数量 6,027(世界の保険仲介の手数料収益の市場規模(億ドル・業界ノート))× 価格 1.4%(WTW のシェア)→ 売上 82 億ドル・営業利益 24 億ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.50%)・g 4.0%(上限の内側。市場の名目 4.7%(実質 1.2%+価格 3.5%)から、AI・手数料の透明化・HWC の値下がりによる目減り −1.5% を引いた約 3.2%(中立)で、4% を超えない)・事業の ROE 38%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 30.2 ÷ 自己資本 80.4 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 22.5%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 23.5 倍(上限 = 純利益 30.2 億ドル × これ = 710 億ドル)。これの 0.8 割(20.0 倍)に置いた。中立:R&B の堀と利益率の改善は本物だが、HWC の AI による値下がり、戦略の振れ、自社株買いで薄くなった自己資本による ROE の見かけの高さを織り込み、上限の 8.5 割にとどめた

確率:市場が名目で年 4.7〜5.0%(物価 3.5%+実質 1.2〜1.5%)、R&B のシェアは年 +1% 程度の上乗せ、HWC は小幅な目減り。AI は効率化と値下げが相殺する。

やや悲観 26% やや悲観:基調 3.5%・利益率 26.4%(AI と料率で上振れが消える) 利益 25 億ドル · PER 17.4 倍 · 株価時価総額 453.72 ドル427 億ドル

2035 年に収益 140 億ドル。HWC の年金計算・報告の自動化で単価が下がり、マーサー・エーオンとの競争で WTW のシェアは 2.10%→1.85%に落ちる。R&B は軟化が長く続き、シェアの上乗せも 1.20%に留まる。AI の効果は値下げ圧力に消え、調整後営業利益率は 26.4%。営業利益 35 億ドル、純利益 24 億ドル。還元は 10 年で 188 億ドル。g は 2.7%(市場の名目 4.4%・目減り −1.7%)。ニューフロントなど特化型の買収は統合に手間取り、ウィリス・リーの合弁は費用を回収しきれない。自社株買いは自己資本が薄いまま続けるが、利益が伸びないので還元の額は中立より縮む。

  • ヘルス・ウェルス・アンド・キャリア(福利厚生・年金・人材の助言と健康保険の仲介):数量 3,772(世界の福利厚生・年金・人事助言と健康保険仲介の市場規模(億ドル・推定))× 価格 1.8%(WTW のシェア)→ 売上 70 億ドル・営業利益 22 億ドル
  • リスク・アンド・ブローキング(保険・再保険の仲介):数量 5,857(世界の保険仲介の手数料収益の市場規模(億ドル・業界ノート))× 価格 1.2%(WTW のシェア)→ 売上 70 億ドル・営業利益 20 億ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.50%)・g 4.0%(上限の内側。市場の名目 4.7%(実質 1.2%+価格 3.5%)から、AI・手数料の透明化・HWC の値下がりによる目減り −1.5% を引いた約 3.2%(中立)で、4% を超えない)・事業の ROE 29%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 24.5 ÷ 自己資本 84.2 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 18.3%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 22.3 倍(上限 = 純利益 24.5 億ドル × これ = 547 億ドル)。これの 0.8 割(17.4 倍)に置いた。やや悲観:伸びが落ち堀が削れた会社として中立より下。

確率:AI が HWC の定型の助言を取り、料率の軟化が長く続いて、利益率の上振れが消える。HWC の比重が高い分、26% と厚めに置く。

悲観 16% 悲観:AI の置き換えと手数料の透明化で収益が横ばい・利益率 18% 利益 10 億ドル · PER 10.8 倍 · 株価時価総額 113.40 ドル107 億ドル

2035 年に収益 98 億ドル(2025 年の約 1.0 倍。実質では 3 割減)。HWC は年金・福利厚生の定型の助言が AI で置き換わり、市場の名目成長は 3%に落ち、WTW のシェアも 2.10%→1.50%へ下がる。R&B は小口が直販・MGA に移り、基調成長は 3%、シェアは 0.95%に留まる。人件費は物価で上がるので調整後営業利益率は 18.6%。営業利益 16 億ドル、純利益 10 億ドル(2025 年の約 6 割)。もう優良ではなく、市場の成長にも遅れる事業になる。自社株買いは縮み、還元は 10 年で 93.5 億ドル。g は 1.0%、ROE は 9.8%。

  • ヘルス・ウェルス・アンド・キャリア(福利厚生・年金・人材の助言と健康保険の仲介):数量 3,360(世界の福利厚生・年金・人事助言と健康保険仲介の市場規模(億ドル・推定))× 価格 1.5%(WTW のシェア)→ 売上 50 億ドル・営業利益 12 億ドル
  • リスク・アンド・ブローキング(保険・再保険の仲介):数量 4,972(世界の保険仲介の手数料収益の市場規模(億ドル・業界ノート))× 価格 1.0%(WTW のシェア)→ 売上 47 億ドル・営業利益 9 億ドル

倍率:利益ベースの正当化 PER:k 7.50%(基本 8.0% + quality -0.50%)・g 4.0%(上限の内側。市場の名目 4.7%(実質 1.2%+価格 3.5%)から、AI・手数料の透明化・HWC の値下がりによる目減り −1.5% を引いた約 3.2%(中立)で、4% を超えない)・事業の ROE 10%(帳簿の自己資本 ROE:純利益 9.9 ÷ 自己資本 100.7 億ドル)・moat=普通(残る割合 0.50)。RONIC = k + 残る割合 ×(ROE − k)= 8.7%、正当化 PER = (1 − g/RONIC)/(k − g) = 15.4 倍(上限 = 純利益 9.9 億ドル × これ = 152 億ドル)。これの 0.7 割(10.8 倍)に置いた。悲観:構造的に負けて優良でなくなった会社として最も下。

確率:構造で負ける筋書き。AI が HWC の助言と中小案件の仲介を置き換え、料率も下がり、費用だけが物価で上がる。HWC の比重が大きい分、16% と厚め。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ヘルス・ウェルス・アンド・キャリア(福利厚生・年金・人材の助言と健康保険の仲介)

企業向けの福利厚生・健康保険の設計と仲介、年金の数理・投資助言、人材・報酬コンサル、年金事務の受託。

数量世界の福利厚生・年金・人事助言と健康保険仲介の市場規模(億ドル・推定)価格WTW のシェア売上営業利益
今 2025/12 2,500 2.1% 53 17
10 年後 中立 3,882 2.0% 78 25

取り方:市場 約 2,500 億ドル(福利厚生・年金・人事の助言と健康保険の仲介。業界ノートに無いため推定)× シェア 2.10% = 52.5 億ドル(2025 年の HWC 収益 52.54 億ドル、TRANZACT 売却後)。op は HWC のセグメント利益 16.81 億ドル(率 32.0%)。本社費と買収償却は全社の調整に入れる。市場の名目成長に物価 3.5% が入る。

リスク・アンド・ブローキング(保険・再保険の仲介)

企業の財産・賠償責任・専門職賠償・サイバーなどの保険を保険会社に出す仲介と、再保険の仲介、特化型の仲介。

数量世界の保険仲介の手数料収益の市場規模(億ドル・業界ノート)価格WTW のシェア売上営業利益
今 2025/12 3,700 1.2% 43 11
10 年後 中立 6,027 1.4% 82 24

取り方:世界の保険仲介の手数料収益 3,700 億ドル(推定・業界ノート)× シェア 1.17% = 43.3 億ドル(2025 年の R&B 収益 43.34 億ドル)。op は R&B のセグメント利益 10.72 億ドル(率 24.7%)。2026 年は基調 +6〜7% とニューフロント(約 2.5 億ドル)で約 47 億ドル、シェア約 1.23% と推定。

リスクと懸念

HWC の AI による値下がり

収益の 54% を占める HWC のうち、年金の数理計算・報告・給付事務は AI で作業時間が減りやすい。単価が 1 割下がれば、収益で約 5 億ドル、利益で 1.5 億ドル以上(部門の利益率 32% を掛けた値)減る。マーサー・エーオンとの価格競争も重なる。

料率軟化の長期化

財物の更新料率は 8 四半期連続で下落し、2026 年 4〜6 月期に約 −12%。R&B の収益の大半が保険料連動なので、軟化が 3 年続けば基調成長は 3% 台に落ち、利益率の改善(年 100bp)も止まる。賠償責任(+7%)が相殺できるかが分かれ目。

プロペルの実行

現金 6.25 億ドルを先に使い、2028 年に年 4 億ドルの節約と調整後営業利益率 約 30% を目指す計画。AI の効果が値下げに消える、費用が膨らむ、人材が流出すれば、GAAP の利益は費用だけが先に出て増えない。

戦略の振れと買収・合弁の実行

2021 年のエーオンとの合併の失敗、同年のウィリス・リー売却と今回の合弁での再参入、ニューフロント(最大 13 億ドル)の統合と BMS の米国再保険部門の買収が重なる。ウィリス・リーは立ち上げ費用で 2026 年の調整後の 1 株利益を 0.30 押し下げる。

自社株買いと自己資本

2022 年に 35 億ドル、2025 年に 16.5 億ドルを使い、自己資本は 80 億ドルまで薄くなった。帳簿の ROE は高く見えるが、買収と費用に備える余力が減る。純負債は 2026 年 6 月末で約 49 億ドル(調整後 EBITDA の約 1.9 倍)に増え、借り換えで利払いが約 1 億ドル増える。

景気後退と雇用

HWC は従業員数・年金資産・賃金に、R&B は保険の対象(雇用・売上)に連動する。リーマン級の不況で顧客の雇用が減ると、両部門の収益が同時に下がる。2024 年は TRANZACT の評価損で GAAP がほぼ赤字だった。

今後の分かれ目

世界の商業保険料率が 2027 年に底打ちして上昇に転じる
R&B の基調成長が 7% 台へ戻り、楽観・やや楽観の確率を上げる。10 年の中立の倍率を上限に近づけて見る。
HWC の基調成長が 3% を割り、利益率の改善が止まる
10 年の悲観・やや悲観の確率を 50% 超へ上げ、中立の g を 3% 以下に下げる。HWC のシェアの前提を下げる。
プロペルの節約が 2027 年末までに年 2.5 億ドルを超え、調整後営業利益率が 28% 台に乗る
中立と楽観の差が縮み、10 年の楽観の確率を上げる。
ウィリス・リーの合弁が黒字化し、BMS の米国部門が統合される
R&B のシェアの上乗せが続き、10 年の楽観・やや楽観の確率を上げる。
景気後退で保険の対象(雇用・売上)が 1 割減り、料率も 2 割下がる
基調成長がマイナスに落ち、10 年の悲観に近づく。自社株買いを減らして返済へ回す。
大型の買収(数十億ドル規模)が再び入る、または自社株買いを借入で増やす
純負債が調整後 EBITDA の 2 倍を超え、悲観の確率を上げる。倍率の前提(ROE)を下げる。

見ておくもの

  • 基調成長(HWC・R&B 別)と財物・賠償責任の更新料率
  • R&B と HWC のセグメント利益率(R&B は年 100bp の改善、HWC は第 4 四半期の季節性を除く)
  • プロペルの進み(節約の累計 4 億ドルへの道筋と現金費用 6.25 億ドル)
  • ニューフロントの統合・ウィリス・リー合弁の費用・BMS の米国部門の買収の完了
  • 純負債÷調整後 EBITDA(1.9 倍→1.4 倍)と自社株買いの額
  • AI の直販・MGA の中小案件向けシェアと、HWC の入札での単価

倍率と資本コストの決め方

今の時価総額(約 297 億ドル)や 2026 年 2 月の売り後の水準を見る前に、2 部門の市場規模 × シェアから 2035 年の利益を積み上げ、その後で ROE・g・k から倍率を決めた。k = 基本 8.0% + quality −0.5% = 7.5%、g は事業で決め 4% を超えない(中立は 3.2%)。式の ROE は帳簿の自己資本の ROE を基本とし、自社株買いで自己資本が薄い分だけ高く出る(中立は 37.6%)。PER は (1 − g/RONIC)/(k − g) を来年の利益に対して出し、10 年目の利益には ×(1+g)、資本コストを超える分は新しく投じるお金では半分に薄れる形で使った。中立の 10 年は正当化 PER 23.5 倍の 8.5 割 = 20.0 倍で、やや悲観・悲観も同じ式の上限に対する割合で置き、過去の PER には寄せていない。純利益は GAAP(株式報酬・償却は費用のまま)で、償却を足し戻さない。確率は HWC の AI リスクの分だけ悲観へ寄せた。総合は +35% で「割安」。今の株価には寄せていない。

資本コスト 7.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality −0.5% = 7.5%(β は使わない。決まり v2。内訳は quality_parts と quality_why)。引受リスクを負わず顧客の更新率も高い事業なので quality は下げ、HWC の AI による値下がりの不安で一部を戻した。個別のリスク(AI による HWC の値下がり・料率軟化・買収・ウィリス・リーの立ち上げ)は k に足さず、悲観の確率と深さで表した。長期の g は 4.0% まで、k − g ≥ 3.5% を守る。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +43.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

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読んだ資料

  1. 2025 通期決算(収益・セグメント・純利益・償却・還元)
  2. 2026 年 4〜6 月期決算(セグメント・プロペル・ニューフロント・自社株買い)
  3. WTW 4〜6 月期:R&B の利益率とプロペル 6.25 億ドル
  4. ニューフロントの買収(最大 13 億ドル)
  5. ウィリス・リーとベイン・キャピタルの合弁
  6. AI 不安と格付けの動き(バークレイズ・ミズホ)
  7. 時価総額・株価(2026-10-16 終値)

分析日 2026-10-16