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ファクトセット・リサーチ・システムズ FDS

金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)288.50 ドル102 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)335.5 ドル119 億ドル差 −14.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 288.50 ドル102 億ドル · 差 −14.0% · 期待の年率 +4.7%
期待の年率リターン(10 年)+4.7%資本コスト比 −3.0 pt
推定の資本コスト7.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 7.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

ファクトセット(FactSet)は、運用会社・投資銀行・ウェルス・マネージャーのアナリストが使う金融データとワークステーションを定期購読で売る会社。2026 年 8 月期は売上 24.8 億ドル(47 期連続の増収)、GAAP 営業利益率 28.3%(リストラなど非経常を除けば約 33%)、GAAP 純利益 5.3 億ドル、フリー・キャッシュフロー 7.1 億ドル。有機 ASV(年間契約額)は 25.7 億ドルで +7.0%、維持率は 95% 超。

今の問題は一点、「席数ベースの商売が生成 AI でどうなるか」。2026 年 2 月にクロードへデータを引き込む連携が出て株価は上がったが、5 月の金融向けエージェントの発表で逆に売られ、株価は一時 1 年で半値になった。会社は席から企業契約へ移り、AI 関連が新規 ASV の 10% 超を占めると説明する一方、正味の人員は初めて減った。

利用者(26 万人)×1 席あたり単価(約 1 万ドル)で 10 年を組むと、中立は売上が年 +4.6%、純利益は今の約 1.8 倍の 9.6 億ドル。k は 7.75%(基本 8.0% + quality −0.25%)、g 4.0%、ROE 約 46%(帳簿)から利益ベースの式(資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金では半分に薄れる)の正当化 PER は約 22.7 倍、AI と競合による単価・更新率の圧力からその 8 割の約 18.2 倍に置いた。AI に席が奪われる筋書き(やや悲観・悲観)には 10 年で合わせて 52% の確率を置いた。この厚い悲観を織り込むと、確率で加重した本質価値は今の時価総額を約 4% 下回り、総合は『適正』。AI が席を奪うかどうかが分かれ目で、中立以上の筋書きだけなら本質価値は今を大きく上回る。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、10 年後も存在するかは「ほぼ確か」、今より強いかは「わからない」。金融の世界は今後も情報を必要とし、FactSet の中立データと乗り換えの重さは生き残るが、席に課金する形が AI で崩れれば、利益の源泉は席数から接続・データ量へ移り、単価と利益率が動く。

オーナー利益は、純利益 5.3 億ドル(株式報酬は費用として差し引き済み)に償却約 0.9 億ドルを戻し、維持の設備投資(約 1.1 億ドル)を引いて、おおむね 5〜6 億ドル(FY2026 は非経常の約 1 億ドルを含む)。時価総額 107 億ドルに対し約 5〜5.5% で、国債の利回りと同じ。成長(年 4〜5%)が物価に追いつくかが差になる。

資本配分は積極だが、自己資本の厚みを借入で削っている点が気になる。株価が高い局面での買い戻しは価値を壊すが、半値になった今の水準での買い戻しは価値を生む。安全域の面では、悲観の筋書き(AI が席を奪い売上が約 3 割減る)でも借入は返せる範囲で(純負債は EBITDA の 3 倍以内)、倒産はしない。

結論:確率で加重した 10 年の価値は今の時価総額をわずかに下回る(適正)。わからない領域(AI)が大きいので確信度は中。買収プレミアムと買い戻しの余地が下を支える。

何で稼ぐ会社か

FactSet は 1978 年創業、コネチカット州ノーウォークに本社を置く。顧客は世界 80 か国超の 9,200 社超、利用者は 26 万人超。売上の約 65% を米州、約 25% を欧州・中東・アフリカ、約 10% をアジア太平洋が占める。売上の大半は 1 年契約の定期購読で、単独の顧客が売上の 3.5% を超えない。

顧客は 4 つに分かれる。運用会社(バイサイド)が最大で、アナリストが企業の財務・業績予想・サプライチェーン・保有データを引き、ポートフォリオ分析で成績を測る。ディールメーカーは投資銀行の M&A・資金調達の担当で、企業と取引のデータ、資料作成の機能を使う。ウェルスは資産運用アドバイザーで、席数は多く単価は低い。市場インフラは証券識別子の CGS(CUSIP の管理機関)・データ配信・パートナー再販で、席数でなく契約・接続の単位で売る。

稼ぎ方は「データを集め、整え、つなげる」。取引所や数百のデータ供給元から買ったデータを同じ形式にそろえ(正規化)、ワークステーション・API・Excel・ポートフォリオ分析・取引システム(LiquidityBook、2025 年 2 月買収)で届ける。データ費用(2 社の供給元がそれぞれ 10% 超)と人件費が費用の中心で、利益率は規模で守る。2026 年 9 月にはフランクフルトの BCC Group(リアルタイムのデータ配信)の買収を発表した。

優良さと弱いところ

堀は「乗り換えの手間」と「中立性」にある。FactSet のデータは分析のモデルや運用会社の社内システムに入り込み、更新率は 95% 超が長年続く(2008 年・2020 年・2022 年の局面でも売上は増え続けた)。自社でデータを持たないので、運用会社にとっては利害の衝突が少ない。営業利益率は GAAP で約 33%、調整後で 35% 前後と、MSCI・S&P グローバルの 50% 台よりずっと低く、堀の厚さは「価格を決める力」でなく「手放されにくさ」にある。

弱い所が 3 つある。第 1 に価格を決める力。1 席あたり売上は 10 年前の約 1.6 万ドルから約 1 万ドルまで下がったと推定され(ウェルスなど低単価の席の混合も含む)、ブルームバーグ(端末の単価は FactSet の 2〜3 倍と推定)のように値上げを通せていない。第 2 に席数への依存。運用会社・銀行の人員が減れば、同じ更新率でも席が減る。第 3 に資本。自社株買いと買収で自己資本は 20 億ドルのまま、純負債は 12.7 億ドルに増えた。

資本効率は高い。帳簿の ROE は 26.7%、ROIC は約 18%(のれんと買収した無形資産 31 億ドルを含む)。のれんと無形資産は、買収で伸びる戦略の代償で、伸びに要る資産として除かず見る。経営は新 CEO のサノケ・ヴィスワナタンの下で、リストラ(0.46 億ドル)とワークフォース変革に踏み出した。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場は「金融データとワークフロー」。ブルームバーグ(端末約 30 万台規模の最大手)、LSEG(ワークスペース)、S&P グローバル・マーケット・インテリジェンス(キャピタル IQ プロ)、モーニングスター、ピッチブックなどがひしめき、FactSet は規模では中位、価格は安い側にいる。運用会社と銀行は、この中から 2〜3 社を使い分け、単価の安い FactSet は 2 番手・3 番手の座を守ってきた。

構造の変化は AI。大規模言語モデルが決算書・データベースを読んで質問に答えるなら、ワークステーションの画面(席)の価値は下がる。一方で AI が引く「元データ」は誰かが集めて整える必要があり、中立で正規化されたデータを持つ FactSet は AI の供給者にもなれる。会社の MCP(接続の仕組み)は 650 社超が契約か試用、API の呼び出しは前四半期の約 7 倍。ただ 2026 年 5 月にアンスロピック(Anthropic)が金融向けエージェントを出すと、データ・分析の会社の株は一斉に売られた。

循環は M&A と運用会社の人員。2024〜26 年はディール回復と運用会社の増員で席が伸びたが、2026 年は運用会社の席の伸びが 5% 前後に鈍り(有機 ASV)、ウェルス(約 9%)とアジア太平洋(約 11%)が牽引した。価格の面では、競合も AI を足して値上げを探るので、「席の単価」でなく「AI 含みの企業契約」の単価が勝負になる。

資本政策と M&A

還元は積極的。FY2026 は自社株買い 6.4 億ドルと配当 1.6 億ドルで計 8.1 億ドル(FCF 7.1 億ドルを超える)、株数は約 7% 減った。配当は 27 年連続で増配、調整後 EPS は 30 年連続で増えた。残りの買い戻し枠は 3.6 億ドル。

その結果、純負債は 12.7 億ドル(調整後 EBITDA の約 1.2 倍。総債務では 1.5 倍)。2027 年 3 月に 5 億ドル・2.9% の社債が満期で、借り換えは約 5.75% になる。リボルバーは 15 億ドルに増額、未使用。投資適格の格付けを守るとしている。

買収は中小型。2024 年 11 月のアーウィン(Irwin)、2025 年 2 月のリクイディティブック(LiquidityBook、約 2.4 億ドル)、2026 年 9 月の BCC Group。大型の買収で価値を壊した歴史はないが、のれんと無形資産で 31 億ドルがすでにある。業界では 2021 年から「金融データ再編の買われる側」とも言われてきた。2026 年の決算説明会でも、競合による買収の報道に会社は答えなかった。時価総額が小さい今、買収プレミアムの可能性はあるが、未成立なので数字には入れない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

FactSet は「中立で整ったデータ」を持ち、AI が賢くなるほどその価値は上がる。モデルは何を読むかで性能が決まり、正確で出所が追えるデータには企業が払う。MCP の契約が 650 社超、API の呼び出しが前四半期の 7 倍、AI 関連が新規 ASV の 10% 超という数字は、AI がすでに売上を足していることを示す。AI 製品を使う顧客の ASV は、使わない顧客の約 2 倍の速さで伸びる。

席数が減っても、企業契約へ移ることで更新期間は約 3 割延び、価格は保たれている。ウェルスは約 9%、アジア太平洋は約 11% 伸び、人員削減とリストラの後の利益率は FY2027 に 25〜75bp 改善する計画。27 年連続の増配と 47 期連続の増収が示すとおり、更新率 95% の事業は崩れにくい。

時価総額が 1 年で半分になったのは、AI を恐れた投げ売り。売上が年 5% 台で増え、純利益が 10 年で 1.8〜2.4 倍になれば、式の上限の 8〜9 割の PER は 18〜21 倍。買い戻しも昨年より安い値段でできる。

慎重な見方

AI が利用者に答えを出すなら、ワークステーションを開く人は減る。アナリストが 10 人で調べていた仕事を AI が 3 人分で済ませれば、運用会社の席は 3 割減る。FactSet の売上の大半は席数に紐づき、会社自身が席から企業契約への移行を急いでいること、正味の人員が初めて減ったこと、バイサイドの ASV が 5% に鈍ったことは、その兆候。

データの中立性が堀という主張も怪しい。金融データの多くは取引所・開示書類・フィード元から買っており、AI の会社が直接ライセンスすれば FactSet を飛ばせる。ブルームバーグ・LSEG・S&P は独自データで自前の AI を出し、フロンティア AI の会社は連携を広げて顧客の入口を取りにくる。1 席あたり売上が 10 年で約 4 割下がったのは、すでに価格の力が弱い証拠。

さらに、買い戻しと買収で純負債は 12.7 億ドルに増え、2027 年の借り換えで利息も上がる。AI の脅威が現実になれば、10 年後の売上は今より小さく、利益率は 23% に下がり、PER は 11〜16 倍に縮む。FactSet は MSCI のような料率の堀もない。

どちらに重みを置いたか

確率は悲観側に寄せた。AI が売上を足している数字(MCP・AI の新規 ASV)は強く、更新率 95% も本物だが、席数ベースの商売が AI で縮むという議論は、会社自身の動き(企業契約への移行・人員削減)が裏付けており、軽くは見られない。そこで楽観 5%・やや楽観 15%・中立 28%・やや悲観 27%・悲観 25% とした。悲観を 25% に置いたのは、AI に席を奪われる構造的な負けが 4 回に 1 回起きるという意味で、MSCI の悲観 12% の約 2 倍。この確率の下でも中立以上の筋書きの価値は大きいが、倍率を式の上限の 8 割に置くと、10 年の価値は今の時価総額をわずかに下回り、結論は適正になる。

10 年後の 5 つの筋書き(2036/12 期)

確率で加重した株価時価総額 360.38 ドル128 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 170.89 ドル61 億ドル)。 今の値に割り戻すと 288.50 ドル102 億ドル、今との差 −14.0%、 期待の年率 +4.7%(資本コスト 7.8%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 5% 763.78 ドル270 億ドル 268.34 ドル95 億ドル +207.7% +11.9% 51.61 ドル18 億ドル
やや楽観 15% 605.03 ドル214 億ドル 237.27 ドル84 億ドル +151.1% +9.6% 126.35 ドル45 億ドル
中立 28% 494.31 ドル175 億ドル 214.67 ドル76 億ドル +111.4% +7.8% 198.51 ドル70 億ドル
やや悲観 27% 276.81 ドル98 億ドル 158.18 ドル56 億ドル +29.7% +2.6% 117.45 ドル42 億ドル
悲観 25% 73.16 ドル26 億ドル 76.26 ドル27 億ドル −55.5% −7.8% 37.36 ドル13 億ドル
加重平均100% 360.38 ドル128 億ドル170.89 ドル61 億ドル +58.4% +4.7% 531.27 ドル188 億ドル

今の株価時価総額 335.45 ドル119 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 7.8% を下回るほど割高。

楽観 5% 楽観:AI を取り込み、企業契約と消費課金で単価を守る 利益 13 億ドル · PER 21.0 倍 · 株価時価総額 763.78 ドル270 億ドル

2036 年 8 月期に売上 47.2 億ドル(年 +6.7%)、営業利益 17.2 億ドル(36.4%)、純利益 12.87 億ドル。運用会社の席は +12%、単価は物価を上回る +50%(AI 含みの企業契約と消費課金)、ウェルスは席 1.85 倍、配信・識別子は契約 1.9 倍・単価 +50%。AI の会社へのデータ・ライセンスが加わる。競合では、ブルームバーグの端末の囲い込みは残るが、FactSet は MCP の標準的な供給元として運用会社・銀行の「必須の 2 番手」になり、S&P・LSEG からシェアを少し取る。うまくいけば純利益は今の 2.4 倍、AI に負ければ中立以下。

  • 運用会社(バイサイド):数量 146(利用者の席数(千席))× 価格 0.17(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 1.1 万ドル))→ 売上 25 億ドル・営業利益 9 億ドル。席数×単価(運用会社)
  • 投資銀行・ディールメーカー:数量 55.0(利用者の席数(千席))× 価格 0.13(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.9 万ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(投資銀行)
  • ウェルス(資産運用アドバイザー):数量 148(利用者の席数(千席))× 価格 0.05(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.4 万ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(ウェルス)
  • 市場インフラ・データ配信:数量 3.8(データ配信・識別子の契約単位(千契約相当。企業数ではなく接続・ライセンスの推定))× 価格 1.86(1 千契約あたりの年間売上(億ドル。1 契約は約 12 万ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 3 億ドル。契約数×単価(配信・識別子)

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 68.8%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 19 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 38.3%、g 4.0%(購読の伸びと値上げで、長期の名目は 4% 前後(席数は伸びず、単価で伸びる)。式は g 4% で計算する)。式の値は 23.9 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。ただし席数を数える商売が生成 AI で置き換わる懸念がある。 上限の 8.8 割の 21.0 倍に置いた。

確率:AI 関連が FactSet の売上の柱になり、席数の減りを MCP・API の消費課金で埋める。強気の言い分が全部当たる形で 5%。

やや楽観 15% やや楽観:席は微増、単価は物価をわずかに上回る 利益 11 億ドル · PER 19.6 倍 · 株価時価総額 605.03 ドル214 億ドル

2036 年 8 月期に売上 42.6 億ドル(年 +5.6%)、営業利益 14.8 億ドル(34.6%)、純利益 10.95 億ドル。運用会社の席は +8%、単価は +43%(物価 +41% をわずかに上回る)、ウェルスは席 1.7 倍、配信は契約 1.65 倍。AI は人員削減の逆風を、新しい用途と API 課金で埋める。ブルームバーグ・S&P・LSEG との三つ巴は続き、FactSet は安い単価と中立性で運用会社の 2 番手を守る。営業利益率は 35% 台に上がる。リストラと AI による効率化で費用の伸びが売上の伸びを下回り、利息は債務 13.7 億ドルの借り換えで約 0.8 億ドル。うまくいけば中立より 1 割強の利益、競合の AI に押されれば中立並みにとどまる。

  • 運用会社(バイサイド):数量 140(利用者の席数(千席))× 価格 0.16(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 1.1 万ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 8 億ドル。席数×単価(運用会社)
  • 投資銀行・ディールメーカー:数量 53.0(利用者の席数(千席))× 価格 0.13(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.9 万ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(投資銀行)
  • ウェルス(資産運用アドバイザー):数量 136(利用者の席数(千席))× 価格 0.05(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.4 万ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(ウェルス)
  • 市場インフラ・データ配信:数量 3.3(データ配信・識別子の契約単位(千契約相当。企業数ではなく接続・ライセンスの推定))× 価格 1.77(1 千契約あたりの年間売上(億ドル。1 契約は約 12 万ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価(配信・識別子)

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 55.3%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 20 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 31.5%、g 4.0%(購読の伸びと値上げで、長期の名目は 4% 前後(席数は伸びず、単価で伸びる)。式は g 4% で計算する)。式の値は 23.3 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。ただし席数を数える商売が生成 AI で置き換わる懸念がある。 上限の 8.4 割の 19.6 倍に置いた。

確率:席は微増でウェルスと配信が牽引、単価は物価をわずかに上回る形。強気の主要部分が当たり AI は支えとして働く。

中立 28% 中立:席は微増、ウェルスが伸び、単価は物価に届かない 利益 10 億ドル · PER 18.2 倍 · 株価時価総額 494.31 ドル175 億ドル

2036 年 8 月期に売上 38.9 億ドル(年 +4.6%)、営業利益 13.1 億ドル(33.5%)、純利益 9.62 億ドル(今の約 1.8 倍)。運用会社の席は +5%(人員削減と新用途が相殺)、単価は物価 +41% に届かず +36%、投資銀行は席 +4%・単価 +38%、ウェルスは席 1.55 倍、配信・識別子は契約 1.45 倍。競合に対し、ブルームバーグは端末を守り、LSEG・S&P も AI を足すので FactSet の単価は物価に届かないが、2 番手・3 番手の座と更新率 95% 台は保つ。利息は債務 13.7 億ドルが全部 5.75% に借り換わり約 0.8 億ドル。

  • 運用会社(バイサイド):数量 137(利用者の席数(千席))× 価格 0.16(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 1.1 万ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 7 億ドル。席数×単価(運用会社)
  • 投資銀行・ディールメーカー:数量 52.0(利用者の席数(千席))× 価格 0.12(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.9 万ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(投資銀行)
  • ウェルス(資産運用アドバイザー):数量 124(利用者の席数(千席))× 価格 0.05(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.4 万ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(ウェルス)
  • 市場インフラ・データ配信:数量 2.9(データ配信・識別子の契約単位(千契約相当。企業数ではなく接続・ライセンスの推定))× 価格 1.71(1 千契約あたりの年間売上(億ドル。1 契約は約 12 万ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価(配信・識別子)

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 46.5%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 21 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 27.1%、g 4.0%(購読の伸びと値上げで、長期の名目は 4% 前後(席数は伸びず、単価で伸びる)。式は g 4% で計算する)。式の値は 22.7 倍で、これが検査の上限になる。帳簿の ROE は自社株買いで自己資本が縮んで高く出るため、上限の割合を低めに取る。金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。ただし席数を数える商売が生成 AI で置き換わる懸念がある。 上限の 8.0 割の 18.2 倍に置いた。

確率:強気の見方と慎重な見方の落としどころ。席数は人員削減と新しい用途が相殺、単価は物価に届かないが売上は年 +4.6%。

やや悲観 27% やや悲観:運用会社の席が 2 割減り、AI で単価が伸びない 利益 6 億ドル · PER 15.6 倍 · 株価時価総額 276.81 ドル98 億ドル

2036 年 8 月期に売上 29.5 億ドル(年 +1.8%)、営業利益 8.9 億ドル(30.1%)、純利益 6.30 億ドル。運用会社の席が 20% 減り、単価は物価を 1 割下回る +30%(企業契約への移行と競合の値引き)、投資銀行は席 −15%、ウェルスは席 +30%、配信は契約 +25%。競合の AI がデータ込みで先に売れ、運用会社の「2 番手」を LSEG・S&P に譲る。データ代・人件費が重く、営業利益率は 30% に下がる。ブルームバーグだけは端末の高い単価で守り、FactSet は価格を上げる力を失う。純負債は EBITDA の 2 倍前後で借入は返せるが、買い戻しは細り、還元は中立の 7 割にとどまる。

  • 運用会社(バイサイド):数量 104(利用者の席数(千席))× 価格 0.15(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 1.1 万ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 5 億ドル。席数×単価(運用会社)
  • 投資銀行・ディールメーカー:数量 42.5(利用者の席数(千席))× 価格 0.12(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.9 万ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。席数×単価(投資銀行)
  • ウェルス(資産運用アドバイザー):数量 104(利用者の席数(千席))× 価格 0.05(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.4 万ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。席数×単価(ウェルス)
  • 市場インフラ・データ配信:数量 2.5(データ配信・識別子の契約単位(千契約相当。企業数ではなく接続・ライセンスの推定))× 価格 1.61(1 千契約あたりの年間売上(億ドル。1 契約は約 12 万ドル))→ 売上 4 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価(配信・識別子)

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 27.8%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 23 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 17.8%、g 4.0%(購読の伸びと値上げで、長期の名目は 4% 前後(席数は伸びず、単価で伸びる)。式は g 4% で計算する)。式の値は 20.7 倍で、これが検査の上限になる。金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。ただし席数を数える商売が生成 AI で置き換わる懸念がある。 上限の 7.5 割の 15.6 倍に置いた。

確率:運用会社の席が 2 割減り、AI 含みの企業契約でも単価が物価を 1 割下回る形。会社自身の動き(席から企業契約へ、人員減)が裏付けるので 27% と厚くした。

悲観 25% 悲観:AI が席を半減させ、データも直接ライセンスされる 利益 2 億ドル · PER 10.7 倍 · 株価時価総額 73.16 ドル26 億ドル

2036 年 8 月期に売上 17.3 億ドル(年 −3.5%)、営業利益 4.0 億ドル(23.1%)、純利益 2.43 億ドル。運用会社の席は半減、投資銀行の席も 45% 減り、単価は物価に届かず +15%(AI の無料・低価格の代替)。データ供給元がフロンティア AI の会社へ直接ライセンスして FactSet を飛ばし、配信も契約 5% 減る。ブルームバーグだけが端末の高い単価を守り、FactSet は 2 番手の座を失う。データ代・人件費は固定的なので営業利益率は 23% まで下がり、もう優良企業とは呼べない。

  • 運用会社(バイサイド):数量 65.0(利用者の席数(千席))× 価格 0.13(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 1.1 万ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。席数×単価(運用会社)
  • 投資銀行・ディールメーカー:数量 27.5(利用者の席数(千席))× 価格 0.10(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.9 万ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。席数×単価(投資銀行)
  • ウェルス(資産運用アドバイザー):数量 76.0(利用者の席数(千席))× 価格 0.04(1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.4 万ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。席数×単価(ウェルス)
  • 市場インフラ・データ配信:数量 1.9(データ配信・識別子の契約単位(千契約相当。企業数ではなく接続・ライセンスの推定))× 価格 1.43(1 千契約あたりの年間売上(億ドル。1 契約は約 12 万ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。契約数×単価(配信・識別子)

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 7.75%(基本 8.0% + quality -0.25%)。事業の ROE 8.9%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 27 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 8.3%、g 4.0%(購読の伸びと値上げで、長期の名目は 4% 前後(席数は伸びず、単価で伸びる)。式は g 4% で計算する)。式の値は 13.8 倍で、これが検査の上限になる。金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。ただし席数を数える商売が生成 AI で置き換わる懸念がある。 上限の 7.7 割の 10.7 倍に置いた。

確率:AI が席を半減させ、フロンティア AI の会社とデータ供給元が直接つながって FactSet を飛ばす構造的な負け。もう「乗り換えが重い優良企業」でなくなる。MSCI の約 2 倍の 25% を置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

運用会社(バイサイド)

資産運用会社・ヘッジファンド・年金などのアナリストとポートフォリオ・マネージャーが使うワークステーション、ポートフォリオ分析、エンタープライズ・データ。

数量利用者の席数(千席)価格1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 1.1 万ドル)売上営業利益
今 2026/12 130 0.11 15 4
10 年後 中立 137 0.16 21 7

取り方:推定。FY2026(2026 年 8 月期)の売上 24.76 億ドルのうち運用会社向けを 6 割(14.86 億ドル)と置いた。FactSet は 2025 年 8 月の ASV の約 82% を「バイサイド」(運用会社・ウェルス・パートナー・事業会社)と開示しているので、そこからウェルス 12%・市場インフラ 10% を引いた残り。利用者は 2026 年 5 月に 24.7 万人、8 月に 26 万人超(会社開示)。そのうち運用会社の席を 13 万と置くと 1 席は約 1.14 万ドル。バイサイド全体の ASV 成長は約 5%。営業利益は、非経常(リストラ 0.46 億ドル、CEO 就任関連 0.2 億ドル、投資の減損 0.12 億ドルなど約 1.2 億ドル)を各部門に割った後の GAAP 値で、利益率は部門ごとの推定。

投資銀行・ディールメーカー

投資銀行・M&A アドバイザーなど「ディールメーカー」のバンカーが使う企業・取引データ、モデル作成、資料作成の機能。

数量利用者の席数(千席)価格1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.9 万ドル)売上営業利益
今 2026/12 50.0 0.09 4 1
10 年後 中立 52.0 0.12 6 2

取り方:推定。売上の 18% を投資銀行向けと置いた(2025 年 8 月の ASV で「セルサイド」が約 18%)。利用者を 5 万席、1 席 0.9 万ドルと置いた。バンカーの席は M&A・資金調達のサイクルに連動し、2024 年以降の回復で伸びた。

ウェルス(資産運用アドバイザー)

ウェルス・マネージャーやアドバイザーの顧客提案・ポートフォリオ分析・リサーチ(いちばん伸びが速く、単価は低い)。

数量利用者の席数(千席)価格1 千席あたりの年間売上(億ドル。1 席は約 0.4 万ドル)売上営業利益
今 2026/12 80.0 0.04 3 1
10 年後 中立 124 0.05 6 2

取り方:推定。売上の 12% を置いた。ウェルスの有機 ASV 成長は 4〜6 月期で約 9%(会社の説明)。利用者は多いが 1 席の単価は低いので 8 万席・1 席 0.37 万ドルと置いた。

市場インフラ・データ配信

証券識別子 CGS、データ配信(フィード)、パートナー経由の再販など、席数でなく契約・接続ごとに売る部分。

数量データ配信・識別子の契約単位(千契約相当。企業数ではなく接続・ライセンスの推定)価格1 千契約あたりの年間売上(億ドル。1 契約は約 12 万ドル)売上営業利益
今 2026/12 2.0 1.24 2 1
10 年後 中立 2.9 1.71 5 2

取り方:推定。売上の 10% を置いた。CGS(米国証券の識別子の独占的な発行機関)、データ配信、パートナー経由の売り上げ。席数でなく契約・接続の単位なので「千契約相当」と置き、2,000 契約相当・1 契約約 12 万ドルとした。

リスクと懸念

生成 AI が席数ベースの課金を置き換える

売上の大半は利用者の席に紐づく。調査人員が AI で減れば、更新率 95% でも席数と ASV が減る。会社は席から企業契約へ移り、AI 関連が新規 ASV の 10% 超になったが、まだ小さい。10 年のやや悲観・悲観の確率を合わせて 52% と置いた。

フロンティア AI の会社が直接データを取る

金融データの多くは取引所・開示書類・データ供給元から買っている。AI の会社がその供給元と直接契約すれば、FactSet の正規化・接続の価値が薄れる。会社は連携を『補完する流通経路』と見るが、将来は競合になりうると認めた。

価格を決める力が弱い

1 席あたり売上は 10 年前の約 1.6 万ドルから約 1 万ドルへ下がったと推定される(低単価のウェルス席の混合を含む)。ブルームバーグのような値上げを通せていない。価格を物価並みに置かず、10 年で物価 1.41 倍に対し 1.36 倍に抑えた。

借入と借り換えの金利上昇

純負債 12.7 億ドル(調整後 EBITDA の約 1.2 倍)。2027 年 3 月に 5 億ドル・2.9% の社債が満期になり、借り換えは約 5.75%。債務が全部借り換わると利息は約 0.8 億ドルに増え、純利益の約 5% を食う。景気後退で EBITDA が落ちても、借入倍率は 2 倍前後に収まる。

買収とのれん・無形資産

のれん 12.8 億ドルと無形資産 18.5 億ドルで資産の約 75% を占める。LiquidityBook・Irwin・BCC Group と買収が続き、AI で価値が落ちる分野を高く買えば減損になる。2026 年も投資の減損 0.12 億ドルを計上した。

新 CEO のもとでのリストラと実行

新 CEO のもとでリストラ 0.46 億ドルと人員削減を始め、FY2026 の GAAP 営業利益率は 28.3% に落ちた。説明会は FY2027 に調整後利益率 34.5% を床として 25〜75bp の改善を示すが、リストラと AI 投資が重なり、実行の失敗は利益率に出る。

運用会社・銀行の人員と M&A のサイクル

席の多くは運用会社とバンカー。ヘッジファンドの閉鎖や M&A の停滞、運用会社の人員削減は、そのまま席と ASV に出る。FY2026 のバイサイドの有機 ASV 成長は約 5% に鈍り、今後の下振れの一因になりうる。

今後の分かれ目

バイサイドの有機 ASV 成長が 2 四半期続けて 4% を割る(席数の減少が確認される)
運用会社の席の動きを +2% から −4% へ置き直し、やや悲観・悲観の確率を厚くする。本質価値は 1 割以上下がる。
MCP・API の契約と消費課金が、席の減りを上回って ASV を押し上げる(AI 関連の新規 ASV が 20% 超)
楽観・やや楽観の確率を上げる。AI が敵でなく売上の柱になる分かれ目。
AI の会社が主要なデータ供給元と直接ライセンスを結び、FactSet の連携を外す
悲観の確率を上げ、配信・識別子の契約を減らす筋書きへ寄せる。
2027 年 3 月の借り換えが 6% を超える、または債務が調整後 EBITDA の 2 倍を超える
利息が増え純利益を約 5% 以上削る。k は上げず、悲観の深さに反映する。
競合による買収の動き(S&P・LSEG・ブルームバーグ・非上場ファンドなど)が正式に出る
今の時価総額が小さいので買収プレミアムが生じうる。成立するまで数字には入れないが、楽観寄りの材料。
FY2027 の調整後営業利益率が 34.5% を割る
リストラの効果が出ず、AI 投資が重いと読み、営業利益率の置き方を 1〜2% 下げて中立を見直す。

見ておくもの

  • 有機 ASV の成長率(バイサイド・ウェルス・アジア太平洋別)と維持率(95% を保てるか)
  • MCP・API の契約数と AI 関連の新規 ASV の割合、消費課金の開始
  • 正味の人員の増減と調整後営業利益率(34.5% が床か)
  • 更新契約の平均期間と、席数・企業契約の比率の開示
  • 2027 年 3 月の借り換え金利、純負債の調整後 EBITDA 倍率
  • 競合(ブルームバーグ・LSEG・S&P・モーニングスター)の AI 機能の発表と、フロンティア AI の会社の金融向けエージェント

倍率と資本コストの決め方

今の GAAP PER(約 20 倍)と、AI 懸念の売りで半値になった株価を見ずに、4 部門を席数(利用者)×単価で積み、純利益を出し、倍率は利益ベースの正当化 PER((1 − g/RONIC)/(k − g)、RONIC = k + 1/2 ×(ROE − k))の 8 割前後で置いた。k は基本 8.0% + quality −0.25%(購読の安定 −0.25%)の 7.75%、g は決まりの 4%(k − g = 3.75%)。中立 10 年の PER は 18.2 倍。AI の代替は k には足さず、悲観・やや悲観 52% の確率とひどさで表し、倍率は割り引いていない。ROE は帳簿(中立 46.5%)で、還元が大きく自己資本が膨らまない資本政策の結果(理由は roe_why)。今の時価総額(約 107 億ドル)には寄せていない。結果は今の値段をわずかに下回り、適正。

資本コスト 7.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality -0.25% = 7.75%。内訳は cycle -0.25・pricing +0.00・debt +0.00・life +0.00(%)で、理由は quality_why。β は使わない。個別の懸念(生成 AI による席数商売の置き換え・顧客のコスト削減・買収の統合)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +43.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

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読んだ資料

  1. FactSet FY2026 通期決算発表(GlobeNewswire 再配信)
  2. FactSet 2026 年 8 月期 決算説明会の記録(Webull)
  3. FactSet 2026 年 3〜5 月期 10-Q(SEC)
  4. FactSet FY2025 10-K(SEC)
  5. FactSet、クロード連携の発表で株価上昇(2026-02-24)
  6. FactSet の AI 懸念と株価(Yahoo・Jensen Mid Cap Fund)
  7. FactSet の AI と利益率の議論(PitchGrade)
  8. Google Finance:FDS の時価総額

分析日 2026-10-16