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MSCI MSCI

指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)471.38 ドル343 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)620.2 ドル452 億ドル差 −24.0%
10 年後から見ると やや割高 価値 471.38 ドル343 億ドル · 差 −24.0% · 期待の年率 +3.4%
期待の年率リターン(10 年)+3.4%資本コスト比 −4.6 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

MSCI は、世界の株式の指数(MSCI ACWI・EAFE・エマージング)を運用会社・年金・ヘッジファンドに配り、その指数に連動する ETF の資産から料を取る会社。売上 2025 年 31.4 億ドル、営業利益率 54.7%、純利益 12.0 億ドル。利益の約 8 割が指数部門で、うち資産連動料(ABF、7.7 億ドル)は費用がほぼ増えずに利益になる。2026 年 4〜6 月期は売上 +12.2%、調整後 EBITDA 率 62.1%、ABF +26.6%、指数の定期購読 +11%(維持率 97% 超)と加速した。ただし ABF の伸びの多くは株高による残高の増加で、料率は下がり続ける。

自己資本は自社株買いの累積で -26.5 億ドルと赤字、債務は 62 億ドル(調整後 EBITDA の約 3.3 倍)。バリュー投資の観点では、指数の堀(乗り換えにくさ)は強いが、分析(AI の置き換え)とサステナビリティ(米国の反発)は堀が薄く、ABF は株価と料率の両方に左右される。

数量×価格で 5 部門を積むと、中立の 10 年後は売上約 62 億ドル(年 +7.1%)、純利益約 23.7 億ドル。ROE は自己資本が赤字のため ROIC(のれんを含む投下資本の利益率、約 33%)から出し、利益ベースの式(k 8.0%(基本 8.0% + quality 0%)・g は決まりの 4%、指数の堀で資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る強い堀として正当化 PER 約 21 倍)の 8.5 割で約 17.9 倍、時価総額は約 424 億ドル。確率をかけて割り引いた本質価値は今の時価総額を約 16% 下回り、期待の年率は 4.4% で資本コストに届かず、総合は『やや割高』。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点ではまず 10 年後を問う。株式のパッシブ運用は 10 年後も広がり、世界・新興国の指数は使われ続ける見込みが高く、指数の堀は今より強い位置にいる可能性が高い。ただし分析(AI)とサステナビリティ(米国の反発)の堀は狭まる可能性があり、全体の確信度は ABF の料率と株価の動きで下がる。

次にオーナー利益。事業が必要とする設備投資は売上の約 4% で、利益の大半は株主のものになる。それでも、2025 年は純利益の約 2.5 倍を還元し、差額を借入で賄った。借入で買い戻して自己資本が赤字になった会社の利益は、株主の元手が見かけ上ゼロに近く、ROE が意味を失う。ここでは ROIC(のれんを含む投下資本の利益率、約 31〜35%)を式の ROE に使い、レバレッジで膨らんだ 40% 超の値は使っていない。

経営の資本配分は、買い戻しが株価の高い局面(2026 年の平均買い値は今の水準に近い)に偏っている点が気になる。株価が割安なときだけ価値を足し、割高なときは借入と引き換えに株主の元手を縮める。M&A は中規模で、価値を壊してはいないが、サステナビリティ分野の買収の想定は外れている。

安全域:利益ベースの式の PER で出した 10 年の価値は、今の時価総額を約 16% 下回る。楽観でも今の 1.3 倍程度(10 年後の時価総額 534 億ドル)、悲観では 6 割ほど減る。今の値段は『高収益の優良会社を、成長を先取りした値段で買う』水準。確信度は中。

何で稼ぐ会社か

収益は 4 つの部門から成り、売上の種類では「定期購読」(2025 年 22.8 億ドル、73%)、「資産連動料(ABF)」(7.7 億ドル、25%)、「非定期」(0.9 億ドル)に分かれる。

指数(2025 年売上 17.9 億ドル、調整後 EBITDA 率 76%):MSCI ACWI・MSCI EAFE・MSCI Emerging Markets などの指数を、運用会社・年金・ヘッジファンド・銀行に配布し、ベンチマークや分析の基準として使わせる。収入は 2 本立てで、指数のデータとカスタム指数の定期購読(約 10 億ドル)と、MSCI 指数に連動する ETF・投信の純資産に対する資産連動料(ABF、7.7 億ドル)。ABF は連動する ETF の資産(2026 年 6 月で 2.8 兆ドル超)に 数 bp(1bp = 0.01%)の料率を掛けて入るので、株価が上がり資金が入るほど、人手も費用も増えずに利益が積み上がる。ブラックロック(BlackRock)の iShares が最大の顧客で、MSCI ACWI や MSCI エマージング(EM)の ETF の主力を占める。

アナリティクス(7.1 億ドル、48%):リスク管理・ポートフォリオ分析のソフト(バラ、RiskMetrics、Barra の流れ)。運用会社がリスクと運用成績を測る基盤で、使い始めると乗り換えにくい。

サステナビリティと気候(3.5 億ドル、36%):ESG 格付け・気候リスクのデータと指数(旧 MSCI ESG、トゥルコスト、カーボン・デルタ)。米国で ESG への反発が強く、2026 年に入って米州で解約が続いている。

プライベート・アセット(その他、2.8 億ドル、25%):バージェス(Burgiss)、リアルキャピタル・アナリティクス、ホライゾンなどによる未公開株・不動産のデータと分析。定期購読が前年比 +16% と最も伸びが速いが、買収の償却が重く利益率は低い。

利益の約 8 割が指数部門、うち ABF がほぼそのまま利益になる(2025 年の部門利益の合計の約 4 割)。成長の主役は ABF とカスタム指数・ヘッジファンド向けで、データ・分析は着実に伸びる脇役という構造になっている。

優良さと弱いところ

堀の中心は「指数は一度使われると乗り換えにくい」ことにある。ベンチマークは運用会社の成績を測る物差しで、変えると過去との比較が切れ、顧客との契約や運用方針の文書も書き換えになる。MSCI ACWI や EM は、世界の株式を測る共通語として ETF・先物・デリバティブに組み込まれ、競合の FTSE ラッセル(FTSE Russell)や S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、米国の大型株ではそれぞれ強いが、新興国と世界全体では MSCI が最も広く使われる。定期購読の維持率は指数で 97% 超、全社で 95% 超。

価格を決める力も強い。2025 年の調整後 EBITDA 率は 60.8%、指数部門は 76%、直近の 2026 年 4〜6 月期は全社で 62.1%。売上が伸びても費用がほぼ増えない形で、利益率は 2022 年の 53.9%(営業利益率)から 2025 年の 54.7%、2026 年はさらに上がる見込みである。

弱い所は 4 つある。第 1 に ABF の料率(bp)が下がり続ける点。2026〜27 年に最大顧客ブラックロックとの契約が改定され、巨大 ETF の下限が下がる。成長が低料率の先進国・全世界型の商品に偏ることも効く。第 2 に分析・サステナビリティの堀が薄い点(ブルームバーグ、ファクトセット(FactSet)、ISS、モーニングスター傘下のサステナリティクスなどと競う)。第 3 に AI が分析ソフトの使い方を変える点。第 4 に自社株買いの累積で自己資本が -26.5 億ドルと赤字で、借入が 62 億ドル(調整後 EBITDA の約 3.3 倍)ある点。

資本効率:自己資本がマイナスのため ROE は計算できない。のれんを含む投下資本(自己資本 + 純負債 + 前受収益)で見ると、税引き後の営業利益 約 13.8 億ドルに対し約 44.5 億ドルで、ROIC は約 31%。事業そのものは設備がほとんど要らず(capex は売上の 4%)、利益のほぼ全部を株主へ返せる。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

市場は「指数・ベンチマーク」「リスク分析」「ESG・気候」「未公開資産データ」の 4 つの別々の市場に分かれる。

指数と ABF:世界の株式パッシブ運用の拡大が原動力。MSCI 連動の ETF 資産は 15 か月で 1 兆ドル増えて 2.8 兆ドル超、2026 年 4〜6 月期の流入は約 400 億ドル、非 ETF のパッシブ(年金・機関投資家の指数運用)が約 5 兆ドル。2026 年 4〜6 月期は ABF が +26.6%、指数部門の売上が +17.5%と加速した。ただし、売上の伸びの大半は株高による残高の増加で、株価が下がれば逆回転する。料率は、運用会社の値下げ競争(ETF の信託報酬の低下)と、低料率商品へのシフトで毎年少しずつ下がる。2026 年 4〜6 月期の ABF の料率低下は新興国の資金が弱く、低料率の先進国・全世界型に偏ったためと会社が説明した。

カスタム指数・ヘッジファンド:運用会社が自社用に作る指数(ダイレクト・インデックスなど)の需要が伸び、定期購読で +23%(買収の Compass を除く)。ヘッジファンド向けは +19%。

分析:運用会社のリスク管理の予算は安定して伸びるが、AI が分析を自動化する流れの影響を受ける。2026 年に入り、アンスロピック(Anthropic)の業務自動化プラグインの発表でデータ・分析会社の株価が急落した。MSCI は『Index AI Insights』(顧客 1,000 社超)を出し、AI 向けの学習ライセンスも初めて結んだが、規模は小さい。

サステナビリティと気候:米国で ESG の運用が後退し、2026 年は米州で解約が続く(当面の新規は 0〜微減の見込み)。競合の撤退(ESG 評価から手を引く会社)でシェアは取れるが、市場自体が小さくなる。気候の物理リスク(洪水・山火事)のデータは伸びており、約 0.1 億ドルの定期購読を持つファースト・ストリート(First Street)を買収中。

プライベート・アセット:未公開資産が運用会社の中心になるにつれ、データと分析の需要は強い。定期購読 +16%。

競争の形:指数は MSCI・S&P ダウ・ジョーンズ(S&P グローバル傘下)・FTSE ラッセル(ロンドン証券取引所グループ)の三強。ABF は S&P 500 連動が大型 ETF の主力で、MSCI は世界・新興国で強く、米国の主要 ETF(SPY・VOO・IVV)は S&P 500 の資産が多い。分析はブルームバーグ、ファクトセット、モーニングスターなど。

資本政策と M&A

還元が非常に積極的。2025 年は配当 5.6 億ドルと自社株買い 24.8 億ドルを合わせて 30.4 億ドルで、純利益 12.0 億ドルの約 2.5 倍。差額は借入(債務は 62 億ドル、2026 年に入り増加)で賄った。2026 年 4〜6 月期から翌日までに 1.47 億ドルを買い戻した。配当は 2025 年が 5.6 億ドルで配当性向は 5 割弱、毎年増やす方針である。

財務の余力は薄くなっている。調整後 EBITDA の約 3.3 倍まで借入が積み上がり、2026 年の利息は当初見込み 2.7〜2.8 億ドルから 2.82〜2.86 億ドルへ上方修正された。借入の金利は借り換えのたび 5.75% 前後へ上がる(今は 3.6〜4% 台が中心)。

M&A:中規模の買収を繰り返す。バージェス(2023 年)、リアルキャピタル・アナリティクス、Compass(カスタム指数)、フェブリック(Fabric)、ファースト・ストリート(2026 年 7〜9 月完了見込み)。価格は高めだが、大型の買収で価値を壊したことはまだない。サステナビリティ分野のトゥルコスト(2019 年)・カーボン・デルタ(2020 年)は、米国の ESG 後退で買収時の想定より伸びていない。

ブラックロックとの ETF 契約は 2035 年 3 月まで延長された(以降 3 年ごとの自動更新)。料率は 2026〜27 年に下限が下がるが、更新を確保した意味は大きい(最大顧客の離脱リスクが当面なくなる)。 なお、決算期末後に実行済みの自社株買い 5.8 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元(payout_oku)からは除いてある。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

指数は MSCI ACWI と EM が世界の機関投資家の共通語で、乗り換えれば過去との比較が切れる。ETF 資産は 15 か月で 1 兆ドル増え、非 ETF のパッシブ約 5 兆ドルが ETF へ移る余地もある。世界の株式の運用は 10 年で実質 1.9 倍に増え、ABF は売上が今の 2.5 倍になる。料率は下がっても、残高の伸びが上回る。

カスタム指数は +23%、ヘッジファンド向けは +19% と、運用会社が独自の指数を作る需要が構造的に伸びている。プライベート・アセットは定期購読 +16% で、未公開資産が運用の中心に移るなかで MSCI は指数とデータの両方を持つ数少ない会社になる。

AI については、MSCI は 1,000 社超に『Index AI Insights』を提供し、初の学習ライセンスも結んだ。AI の入口が増えても、その裏で使われるデータは MSCI のものなので、データを持つ会社が AI 企業へ売る側に回れる。費用は固定的で、売上の増加分の約 8 割が利益になる。

この見方なら 10 年後の純利益は約 30 億ドル、今の約 2.5 倍。ROIC から直した ROE は約 35% でも、利益ベースの式の PER の上限は約 21 倍で、その 8.5 割の 18.1 倍がつくと時価総額は約 534 億ドルと今の約 1.3 倍。還元を含めた年率は 7.3% で、楽観でも資本コスト 8.0% にはわずかに届かない。

慎重な見方

ABF は株高の最大の受益者で、同時に最大のリスク。2008 年は株価が山から谷で 60%、2022 年は 38% 下がった。ABF は費用がほぼ変わらないので、株価が 3 割下がれば利益も同じくらい落ちる。直近の +26% は一過性の高さで、流入の約 400 億ドルも次の下落で逆回転する。

料率は一方向に下がる。ブラックロックとの契約は 2035 年まで延びたが、そのために巨大 ETF の下限を下げた。低料率の先進国・全世界型へ資金が偏り、運用会社の信託報酬の競争と、FTSE ラッセル・S&P ダウ・ジョーンズの値下げが重なると、10 年で料率は物価に対して 3 割以上削られる。

アナリティクス(売上の約 23%)は AI が席数ベースの契約を奪う典型で、サステナビリティは米国の反発で縮む。プライベート・アセットは買収の償却が重く、営業利益率はまだ 1 割弱。

最後に財務。債務 62 億ドルは調整後 EBITDA の約 3.3 倍、自己資本は赤字、借り換えは 5.75% 前後。純利益の 2.5 倍を還元した 2025 年は異常な年で、続ければ 10 年後に純負債は 2 倍になる。この見方では 10 年後の純利益は約 12〜20 億ドル、PER も 15〜16 倍に縮む。

どちらに重みを置いたか

指数の堀は強いが、ABF の利益の約 4 割を占める料率と株価の動きは MSCI が決められず、アナリティクスとサステナビリティは AI と米国の反発で堀が薄い。強気の言い分(ABF の継続・カスタム指数)はこれまでの実績に裏付けられ強いが、式の倍率で見ると今の値段がすでに 10 年の強気を織り込んでいるため、悲観・やや悲観を厚めの 3 割強(32%)に置いた。確率は楽観側 34%・中立 34%・悲観側 32%。倍率は式の上限の 8.5 割前後で、10 年の価値は今の時価総額を約 16% 下回る。強気の言い分がやや強いが、慎重な見方も実績から外れていない。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 545.71 ドル397 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 321.21 ドル234 億ドル)。 今の値に割り戻すと 471.38 ドル343 億ドル、今との差 −24.0%、 期待の年率 +3.4%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 733.52 ドル534 億ドル 405.49 ドル295 億ドル +83.6% +6.3% 113.90 ドル83 億ドル
やや楽観 24% 652.47 ドル475 億ドル 365.66 ドル266 億ドル +64.2% +5.1% 244.35 ドル178 億ドル
中立 34% 582.42 ドル424 億ドル 331.32 ドル241 億ドル +47.3% +4.0% 310.67 ドル226 億ドル
やや悲観 20% 447.80 ドル326 億ドル 279.12 ドル203 億ドル +17.2% +1.6% 145.38 ドル106 億ドル
悲観 12% 234.89 ドル171 億ドル 203.57 ドル148 億ドル −29.3% −3.4% 52.62 ドル38 億ドル
加重平均100% 545.71 ドル397 億ドル321.21 ドル234 億ドル +39.8% +3.4% 866.92 ドル631 億ドル

今の株価時価総額 620.24 ドル452 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:ABF が 4.5 兆ドル規模に、指数は料率を守る 利益 30 億ドル · PER 18.1 倍 · 株価時価総額 733.52 ドル534 億ドル

2035 年に売上約 73 億ドル(年 +8.8%)、純利益約 29.5 億ドル。ABF は連動 ETF 資産が実質で 1.95 倍(株式の実質リターン年 +4% と純流入年 +3%)、料率は物価についていけず 1.41 倍にならず 1.30 倍(ブラックロックとの下限と低料率商品へのシフト)で売上 19.5 億ドル。指数の定期購読は契約 1.5 倍、価格は物価+実質 +6% で 23.1 億ドル(カスタム指数・ヘッジファンドが牽引)、分析は AI を取り込み 1.28 倍・価格 +5% で 13.5 億ドル、プライベート・アセットは 2.5 倍で 10.4 億ドル(利益率 30%)。AI 企業へデータをライセンスする収益も加わる。競合には FTSE ラッセル・S&P に対する新興国・世界の指数の位置を守り、シェアは少し上がる。

  • 指数:資産連動料(ABF):数量 4.7(MSCI 連動 ETF の資産(実質、2025 年の物価で、兆ドル)。2025 年平均を約 2.4 兆ドルとする(2026 年 6 月は 2.8 兆ドル超))× 価格 4.17(1 兆ドルあたりの売上(億ドル)= 約 3.2 bp 相当)→ 売上 20 億ドル・営業利益 19 億ドル。連動資産(実質)×料率。料率はブラックロック契約の下限・低料率商品へのシフトで物価に届かない
  • 指数:定期購読(指数データ・カスタム指数):数量 13.7(指数の定期購読契約(千件相当・推定))× 価格 1.69(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 15 億ドル。契約数×単価
  • アナリティクス:数量 7.7(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.76(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 6 億ドル。契約数×単価
  • サステナビリティと気候:数量 4.8(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.27(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価
  • プライベート・アセット(その他):数量 7.5(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.39(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 3 億ドル。契約数×単価

倍率:式の PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。自己資本がマイナスのため ROE は ROIC から出した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本 + 純負債 + 前受収益。のれんを含む)で 35%。レバレッジの上乗せはせず ROIC をそのまま式の ROE に使い、40% 超は使っていない)。k 8.00%(基本 8.0% + quality 0.00%)。この筋書きの長い伸びは 5.0%(実質の市場 +2.5%・シェア +0.5%・価格は物価から ABF の料率低下を引いた分)。決まりで g は 4.0% までに収める。RONIC = k + 2/3 ×(ROIC − k)= 26.1%(指数の堀で、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る)、g 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 正当化 PER 21.2 倍。指数と分析の契約収入で安定し、運用資産に連動する手数料も持つ一方、分析は AI で揺らぐので、上限の 8.6 割の PER 18.1 倍に置いた。

確率:強気の言い分(ABF の継続・カスタム指数・AI 向け供給)が全部実現する形で 1 割。

やや楽観 24% やや楽観:ABF は年 +6%、分析は AI を取り込む 利益 26 億ドル · PER 18.0 倍 · 株価時価総額 652.47 ドル475 億ドル

2035 年に売上約 67 億ドル(年 +8.0%)、純利益約 26.4 億ドル。ABF は ETF 資産が実質 1.83 倍、料率は 1.24 倍(物価 1.41 倍に届かず)で 17.5 億ドル。指数の定期購読は契約 1.46 倍・価格 1.47 倍で 21.9 億ドル、分析は 1.21 倍・価格が物価+3.5% で 12.6 億ドル、サステナビリティは安定して 5.7 億ドル、プライベート・アセットは 2.3 倍で 9.5 億ドル。営業利益率は 60.4%。競合に対して、指数の三強は変わらず、分析のシェアは小さく取る。

  • 指数:資産連動料(ABF):数量 4.4(MSCI 連動 ETF の資産(実質、2025 年の物価で、兆ドル)。2025 年平均を約 2.4 兆ドルとする(2026 年 6 月は 2.8 兆ドル超))× 価格 3.99(1 兆ドルあたりの売上(億ドル)= 約 3.2 bp 相当)→ 売上 18 億ドル・営業利益 17 億ドル。連動資産(実質)×料率。料率はブラックロック契約の下限・低料率商品へのシフトで物価に届かない
  • 指数:定期購読(指数データ・カスタム指数):数量 13.1(指数の定期購読契約(千件相当・推定))× 価格 1.66(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 14 億ドル。契約数×単価
  • アナリティクス:数量 7.3(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.74(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 13 億ドル・営業利益 6 億ドル。契約数×単価
  • サステナビリティと気候:数量 4.5(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.26(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価
  • プライベート・アセット(その他):数量 6.9(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.37(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 9 億ドル・営業利益 3 億ドル。契約数×単価

倍率:式の PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。自己資本がマイナスのため ROE は ROIC から出した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本 + 純負債 + 前受収益。のれんを含む)で 34%。レバレッジの上乗せはせず ROIC をそのまま式の ROE に使い、40% 超は使っていない)。k 8.00%(基本 8.0% + quality 0.00%)。この筋書きの長い伸びは 4.5%(実質の市場 +2.0%・シェア +0.5%・価格は物価から料率低下を引いた分)。決まりで g は 4.0% までに収める。RONIC = k + 2/3 ×(ROIC − k)= 25.5%(指数の堀で、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る)、g 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 正当化 PER 21.1 倍。指数と分析の契約収入で安定し、運用資産に連動する手数料も持つ一方、分析は AI で揺らぐので、上限の 8.5 割の PER 18.0 倍に置いた。

確率:強気が主要部分で当たり、AI の影響が小さくて済む形。

中立 34% 中立:ABF は市場の成長、データは物価並み、料率は下がる 利益 24 億ドル · PER 17.9 倍 · 株価時価総額 582.42 ドル424 億ドル

2035 年に売上約 62 億ドル(年 +7.1%)、純利益約 23.7 億ドル(今の約 2.0 倍)。ABF は ETF 資産が実質 1.71 倍、料率は物価に届かず 1.20 倍(1.41 倍 × 0.85)で 15.8 億ドル。指数の定期購読は契約 1.40 倍・価格 1.45 倍で 20.7 億ドル、分析は 1.15 倍・価格 1.44 倍で 11.8 億ドル、サステナビリティは 5.3 億ドル(米国の反発と競合の撤退でほぼ物価並みの成長)、プライベート・アセットは契約 2.07 倍・価格 1.45 倍で 8.4 億ドル(利益率 24%)。営業利益率 58.8%。競合の FTSE ラッセル・S&P・ブルームバーグに対し、指数の位置は保ち、分析は 3 番手争いを続ける。

  • 指数:資産連動料(ABF):数量 4.1(MSCI 連動 ETF の資産(実質、2025 年の物価で、兆ドル)。2025 年平均を約 2.4 兆ドルとする(2026 年 6 月は 2.8 兆ドル超))× 価格 3.85(1 兆ドルあたりの売上(億ドル)= 約 3.2 bp 相当)→ 売上 16 億ドル・営業利益 15 億ドル。連動資産(実質)×料率。料率はブラックロック契約の下限・低料率商品へのシフトで物価に届かない
  • 指数:定期購読(指数データ・カスタム指数):数量 12.6(指数の定期購読契約(千件相当・推定))× 価格 1.64(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 13 億ドル。契約数×単価
  • アナリティクス:数量 6.9(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.71(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 12 億ドル・営業利益 5 億ドル。契約数×単価
  • サステナビリティと気候:数量 4.3(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.25(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価
  • プライベート・アセット(その他):数量 6.2(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.35(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価

倍率:式の PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。自己資本がマイナスのため ROE は ROIC から出した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本 + 純負債 + 前受収益。のれんを含む)で 33%。レバレッジの上乗せはせず ROIC をそのまま式の ROE に使い、40% 超は使っていない)。k 8.00%(基本 8.0% + quality 0.00%)。この筋書きの長い伸びは 4.5%(実質の市場 +2.0%・シェア 0・価格は物価から料率低下を引いた分)。決まりで g は 4.0% までに収める。RONIC = k + 2/3 ×(ROIC − k)= 24.7%(指数の堀で、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る)、g 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 正当化 PER 21.0 倍。指数と分析の契約収入で安定し、運用資産に連動する手数料も持つ一方、分析は AI で揺らぐので、上限の 8.5 割の PER 17.9 倍に置いた。

確率:強気の見方と慎重な見方の落としどころ。MSCI の指数の堀は保たれ、ABF の料率低下を物価成長が上回る。

やや悲観 20% やや悲観:料率の下落が続き、AI で分析が伸び悩む 利益 20 億ドル · PER 16.2 倍 · 株価時価総額 447.80 ドル326 億ドル

2035 年に売上約 55 億ドル(年 +5.7%)、純利益約 20.1 億ドル。ABF は ETF 資産が実質 1.55 倍だが、料率が 1.13 倍(物価 1.41 倍 × 0.80)まで下がり 13.5 億ドル。指数の定期購読は料率が物価並み(価格 1.41 倍)で契約 1.32 倍、18.9 億ドル。分析は AI の席数減で契約 1.05 倍・価格が物価に届かず 10.5 億ドル、サステナビリティは契約が減り 4.8 億ドル、プライベート・アセットは買収の統合が遅れ 7.1 億ドル(利益率 18%)。営業利益率 56.2%。借入の金利が 5.75% で利息が約 5.7 億ドルに増える。

  • 指数:資産連動料(ABF):数量 3.7(MSCI 連動 ETF の資産(実質、2025 年の物価で、兆ドル)。2025 年平均を約 2.4 兆ドルとする(2026 年 6 月は 2.8 兆ドル超))× 価格 3.63(1 兆ドルあたりの売上(億ドル)= 約 3.2 bp 相当)→ 売上 13 億ドル・営業利益 13 億ドル。連動資産(実質)×料率。料率はブラックロック契約の下限・低料率商品へのシフトで物価に届かない
  • 指数:定期購読(指数データ・カスタム指数):数量 11.9(指数の定期購読契約(千件相当・推定))× 価格 1.59(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 19 億ドル・営業利益 11 億ドル。契約数×単価
  • アナリティクス:数量 6.3(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.66(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 10 億ドル・営業利益 4 億ドル。契約数×単価
  • サステナビリティと気候:数量 3.9(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.22(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 1 億ドル。契約数×単価
  • プライベート・アセット(その他):数量 5.4(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.31(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。契約数×単価

倍率:式の PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。自己資本がマイナスのため ROE は ROIC から出した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本 + 純負債 + 前受収益。のれんを含む)で 31%。レバレッジの上乗せはせず ROIC をそのまま式の ROE に使い、40% 超は使っていない)。k 8.00%(基本 8.0% + quality 0.00%)。この筋書きの長い伸びは 4.0%(実質の市場 +1.5%・シェア −0.5%・価格は物価から 0.5% 低い分)。RONIC = k + 2/3 ×(ROIC − k)= 23.5%(指数の堀で、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る)、g 4.0% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 正当化 PER 20.8 倍。指数と分析の契約収入で安定し、運用資産に連動する手数料も持つ一方、分析は AI で揺らぐので、上限の 7.8 割の PER 16.2 倍に置いた。

確率:料率低下と AI の影響が強めに出る形。慎重な見方が優勢。

悲観 12% 悲観:料率競争と AI で、物価以上に上げる力が消える 利益 12 億ドル · PER 14.7 倍 · 株価時価総額 234.89 ドル171 億ドル

2035 年に売上約 40 億ドル(年 +2.4%)、純利益約 11.6 億ドル。ABF は ETF 資産が実質 1.3 倍に伸びても、料率が 0.68 倍(物価 1.41 倍 × 0.68 = 0.96 倍、名目で下がる。FTSE ラッセルや運用会社の自前指数との料率競争、ブラックロックの下限引き下げ)で 9.6 億ドル。指数の定期購読は契約 1.10 倍・価格 1.30 倍で 14.5 億ドル、分析は AI が席数ベースの契約を奪い契約 0.8 倍で 7.1 億ドル(利益率 30%)、サステナビリティは契約 0.75 倍で 3.4 億ドル(利益率 15%)、プライベート・アセットは 5.2 億ドル。営業利益率は 49.5% まで下がる。借入 90 億ドルの利息が重く、もう『物価以上に値上げできる優良企業』とは呼べない。

  • 指数:資産連動料(ABF):数量 3.1(MSCI 連動 ETF の資産(実質、2025 年の物価で、兆ドル)。2025 年平均を約 2.4 兆ドルとする(2026 年 6 月は 2.8 兆ドル超))× 価格 3.08(1 兆ドルあたりの売上(億ドル)= 約 3.2 bp 相当)→ 売上 10 億ドル・営業利益 9 億ドル。連動資産(実質)×料率。料率はブラックロック契約の下限・低料率商品へのシフトで物価に届かない
  • 指数:定期購読(指数データ・カスタム指数):数量 9.9(指数の定期購読契約(千件相当・推定))× 価格 1.47(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 8 億ドル。契約数×単価
  • アナリティクス:数量 4.8(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.48(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。契約数×単価
  • サステナビリティと気候:数量 3.0(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.12(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。契約数×単価
  • プライベート・アセット(その他):数量 4.2(有料の契約(千件相当・推定))× 価格 1.25(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。契約数×単価

倍率:式の PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。自己資本がマイナスのため ROE は ROIC から出した(ROIC = 税引き後営業利益 ÷(自己資本 + 純負債 + 前受収益。のれんを含む)で 28%。レバレッジの上乗せはせず ROIC をそのまま式の ROE に使い、40% 超は使っていない)。k 8.00%(基本 8.0% + quality 0.00%)。この筋書きの長い伸びは 3.5%(実質の市場 +1.0%・シェア −1.0%・価格は物価並み)。RONIC = k + 2/3 ×(ROIC − k)= 21.4%(指数の堀で、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る)、g 3.5% で (1 − g ÷ RONIC) ÷ (k − g) = 正当化 PER 18.6 倍。指数と分析の契約収入で安定し、運用資産に連動する手数料も持つ一方、分析は AI で揺らぐので、上限の 7.9 割の PER 14.7 倍に置いた。

確率:MSCI のベンチマークが ABF の料率競争と AI の両方で侵食される構造的な負けを 1 割強と置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

指数:資産連動料(ABF)

MSCI 指数に連動する ETF・投信の純資産に対し、数 bp の料率で入る使用料。

数量MSCI 連動 ETF の資産(実質、2025 年の物価で、兆ドル)。2025 年平均を約 2.4 兆ドルとする(2026 年 6 月は 2.8 兆ドル超)価格1 兆ドルあたりの売上(億ドル)= 約 3.2 bp 相当売上営業利益
今 2025/12 2.4 3.21 8 7
10 年後 中立 4.1 3.85 16 15

取り方:2025 年の資産連動料 7.71 億ドル(開示)。連動 ETF 資産の 2025 年平均を約 2.4 兆ドル(年初の約 2.1 兆ドルから年末の約 2.6 兆ドルへ増えた推定)とし、7.71 ÷ 2.4 = 約 3.21 億ドル/兆ドル(約 3.2 bp。先物・OTC の料も含めて ETF 資産に換算)。部門の調整後 EBITDA(指数は 13.66 億ドル)のうち ABF は費用がほぼ増えないため約 7.4 億ドルと推定(利益率 95%)。ブラックロックの iShares が最大。2026 年 4〜6 月期は +26.6%。

指数:定期購読(指数データ・カスタム指数)

指数のデータ・ベンチマークの使用料、カスタム指数、ヘッジファンド向けなどの年間契約。

数量指数の定期購読契約(千件相当・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 9.0 1.13 10 6
10 年後 中立 12.6 1.64 21 13

取り方:指数部門の売上 17.87 億ドルから ABF 7.71 億ドルを引いた 10.16 億ドル(定期購読と非定期の合計)。契約を約 9 千件・1 件あたり約 113 万ドル(推定)と置いた。調整後 EBITDA は 13.66 − 7.4 = 約 6.26 億ドル、減価償却を引いた営業利益 5.96 億ドル(利益率 59%)。2026 年 4〜6 月期の定期購読は +11%、維持率 97% 超、カスタム指数 +23%、ヘッジファンド +19%。

アナリティクス

リスク管理・ポートフォリオ分析のソフトとデータ。

数量有料の契約(千件相当・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 6.0 1.19 7 3
10 年後 中立 6.9 1.71 12 5

取り方:2025 年の売上 7.14 億ドル、調整後 EBITDA 3.43 億ドル(47.9%)。減価償却を約 0.65 億ドル配分し営業利益 2.78 億ドル(39%)。契約を約 6 千件・1 件あたり約 119 万ドル(推定)と置いた。2026 年 4〜6 月期は有機 +7%。ブルームバーグ、ファクトセットなどと競う。

サステナビリティと気候

ESG 格付け・気候リスクのデータと指数。

数量有料の契約(千件相当・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 4.0 0.88 4 1
10 年後 中立 4.3 1.25 5 2

取り方:2025 年の売上 3.54 億ドル、調整後 EBITDA 1.28 億ドル(36.3%)。買収の無形資産の償却など約 0.45 億ドルを配分し営業利益 0.84 億ドル(24%)。契約を約 4 千件・1 件あたり約 88 万ドル(推定)と置いた。2026 年は米州の解約が続き、新規はゼロ〜微減が見込み。気候は +12%。

プライベート・アセット(その他)

未公開株・不動産のデータと分析(バージェスなど)。

数量有料の契約(千件相当・推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 3.0 0.93 3 0
10 年後 中立 6.2 1.35 8 2

取り方:2025 年の売上 2.79 億ドル、調整後 EBITDA 0.69 億ドル(24.9%)。買収の無形資産の償却が重く、約 0.46 億ドルを配分して営業利益 0.23 億ドル(8%)。契約を約 3 千件・1 件あたり約 93 万ドル(推定)と置いた。定期購読は 2026 年 4〜6 月期に +16%。

リスクと懸念

株価の下落が ABF と指数を直撃

ABF(部門利益の約 4 割)は連動する ETF の資産に比例する。株価が 3 割下がれば ABF の売上も同じくらい落ち、費用がほぼ変わらないため利益はほぼ同じだけ減る。2008 年は株価が山から谷で −60%、2022 年は −38% 下がった。直近の加速は株高に支えられた部分が大きい。

料率(bp)の下落と最大顧客ブラックロックの交渉力

2026〜27 年にブラックロックとの契約で巨大 ETF の下限が下がり、低料率の先進国・全世界型へ資金が偏る。契約は 2035 年まで延びたが、更新のたびに料率が下がる。ABF の料率は物価に届かない前提とした(10 年で 0.85 倍の実質)。

AI によるアナリティクスとデータの置き換え

2026 年 2 月にアンスロピックのプラグイン発表で株価が急落した。分析(売上の約 23%)は席数ベースの契約が減る可能性がある。MSCI は AI 向けデータの供給者になる道(学習ライセンス・Index AI Insights)を探るが、売上はまだ小さい。

サステナビリティと気候の縮小

米国で ESG が後退し、米州で解約が続く。今後 2 四半期の新規はゼロ〜微減の見込みで、買収した価値(トゥルコスト・カーボン・デルタなど)が償却と減損の対象になる可能性がある。売上の約 11%、利益率は低い。

借入の増加と借り換えの金利上昇

債務は 62 億ドル(調整後 EBITDA の約 3.3 倍)で、自己資本は −26.5 億ドル。2026 年は買い戻しと買収で利息の見通しが上がった(2.82〜2.86 億ドル)。借り換えは 5.75% 前後で、10 年後は全部が新しい金利になる。景気後退で EBITDA が落ちると、借入倍率が 4 倍近くに上がる。

買収の連続とのれん

バージェス・リアルキャピタル・Compass・Fabric・ファースト・ストリートと中規模の買収が続く。プライベート・アセットは利益率 25%(EBITDA)にとどまり、買収の償却が営業利益を圧迫する。高い値段で買うと価値を壊す。

競合(FTSE ラッセル・S&P・運用会社の自前指数)

運用会社がダイレクト・インデックスや自前のカスタム指数に切り替えると、指数のデータ料が下がる。S&P ダウ・ジョーンズや FTSE ラッセルとの値下げ競争も起こりうる。指数の定期購読の価格は物価+実質 +2〜3% 程度までにとどめた。

今後の分かれ目

MSCI 連動 ETF の資産が 2 四半期続けて前年比でマイナスになる(株価の調整)
ABF の売上が落ち、中立から悲観寄りへ。やや悲観・悲観の確率を厚くする。費用が減らないので利益の落ち方が売上より大きい。
ブラックロックが MSCI 連動の主力 ETF の一部を他社の指数へ切り替える、または ABF の料率下限がさらに下がる
ABF の料率を物価の実質 0.8 倍以下へ置き直し、本質価値を 1 割以上下げる。
アナリティクスの更新率が 90% を割る、または AI 企業が MSCI データを大規模にライセンスする契約を結ぶ
前者はやや悲観・悲観を厚くし、後者は楽観の確率を上げる(AI が敵か買い手かの分かれ目)。
サステナビリティと気候の定期購読ランレートが前年比でマイナスに転じ、ファースト・ストリートの上乗せを打ち消す
サステナビリティの売上を実質で縮小へ置き直す(全社の売上に対する影響は 1% 台)。
債務が調整後 EBITDA の 4 倍を超えて買い戻しを続ける
景気後退時の財務が薄くなり、借り換え金利 5.75% で純利益が減る。k は上げず、悲観の深さに反映する。
運用会社の ETF の信託報酬の競争が激しくなり、ETF 全体の平均料率が年 5% 以上下がる
ABF の料率の低下を年 −1.7% から −3% へ置き直し、10 年後の ABF の売上が約 2 割減る。

見ておくもの

  • MSCI 連動 ETF の資産残高と四半期の純流入、ABF の料率(bp)
  • 指数・アナリティクスの定期購読ランレートと維持率(97% 超・95% 超を保てるか)
  • サステナビリティと気候の新規と解約(米州)
  • 調整後 EBITDA 率(62% 前後を保てるか)
  • 債務の調整後 EBITDA 倍率と、自社株買いの平均価格
  • ブラックロック契約の改定の影響(2026〜27 年)と AI 向けライセンスの開示

倍率と資本コストの決め方

今の PER 34.5 倍(2025 年の GAAP 純利益)・自己資本マイナスを見ずに、5 部門を数量×価格で積んで純利益を出し、倍率は利益ベースの正当化 PER((1 − g/RONIC)/(k − g)、RONIC = k + 2/3 ×(ROE − k))の 8〜8.5 割で置いた。k は基本 8.0% + quality 0%(運用資産連動の循環 +0.25%、指数の値決め力 −0.5%、自社株買いの借入 +0.25%)の 8.0%、g は決まりの 4%(k − g = 4.0%)。ROE は自己資本が赤字のため ROIC(のれんを含む投下資本:自己資本+純負債+前受収益)から出し、28〜35% で 40% 超は使っていない。倍率を割り引かず、下げる理由は g と ROIC に入れた。純利益は GAAP(株式報酬・償却は費用)。調整後 EPS ではなく GAAP で比べている。結果は今の値段を約 16% 下回り、やや割高。今の時価総額(約 414 億ドル)に寄せてはいない。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。内訳は cycle +0.25・pricing -0.50・debt +0.25・life +0.00(%)で、理由は quality_why。β は使わない。個別の懸念(運用資産の縮み・生成 AI によるデータの置き換え・借入の金利)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。

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割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +43.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

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読んだ資料

  1. MSCI 2025 年通期決算(8-K)
  2. MSCI 2026 年 4〜6 月期決算の発表
  3. MSCI 2026 年 4〜6 月期 決算説明会の記録(Webull)
  4. MSCI のブラックロック ETF 契約延長(8-K・2026-01)
  5. MSCI 2025 年 10〜12 月期 決算説明会の記録(Motley Fool)
  6. Equibles:MSCI の株数・時価総額

分析日 2026-10-16