株譜
AI 銘柄分析 · 金融 · 試作

インターコンチネンタル・エクスチェンジ ICE

取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)118.22 ドル680 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)163.8 ドル942 億ドル差 −27.8%
10 年後から見ると やや割高 価値 118.22 ドル680 億ドル · 差 −27.8% · 期待の年率 +3.2%
期待の年率リターン(10 年)+3.2%資本コスト比 −4.8 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)は、ブレント原油・欧州ガス(TTF)・ユーリボー金利先物など世界の指標になる先物取引所とニューヨーク証券取引所(NYSE)を持つ取引所グループで、債券の評価価格・インデックス・CDS 清算を扱うデータ事業と、2023 年に買収したブラックナイトを核にした住宅ローン基盤(組成の Encompass、サービシングの MSP)を併せ持つ。2025 年の純売上は 99.3 億ドル(前年比 +7%、20 年連続の過去最高)、GAAP の営業利益は 49.3 億ドル(営業利益率 50%)、GAAP 純利益は 33.2 億ドル。取引所は営業利益率 74% と突出して高く、債券・データは 39%、住宅ローン基盤は買収の償却を引いたあとで 1% にとどまる。年 9.9 億ドルの買収無形資産の償却が GAAP 利益を押し下げており、これが減るほど GAAP の利益は伸びる。

2026 年は中東情勢でブレントの取引量と建玉が 3 月に過去最高を付けたが、4〜6 月期のエネルギー売上は前年比 −13% と山が剥がれた。上半期の GAAP 純利益に入った持分投資の評価益(約 4 億ドル)は営業の実力ではないので、利益の土台に入れていない。

数量×価格で 9 つの塊を積むと、中立の 10 年後は純売上 約 166.3 億ドル(年 +5.3%)、純利益 約 63.5 億ドル。取引と清算の集中で、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金でも 2/3 残る強い堀になる。資本コスト 8.0%(基本 8.0% + quality 0%)・g 4%・ROE 16.9% の式から正当化 PER は約 17.8 倍で、その 8.2 割の約 14.6 倍を中立に置いた。確率を掛けて割り引いた本質価値は今の時価総額を約 27% 下回り、期待の年率は 3.3% と資本コストに届かず、総合は『やや割高』になる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後を問う。エネルギー・金利・債券の価格を管理したい資金、債券の評価価格を必要とする運用会社、上場の場は 10 年後も存在し、ICE の指標とデータの堀は広がることはあっても狭まりにくい。弱いのは住宅ローン基盤で、金利と住宅市場の山谷に収益が揺れ、AI で作り直されるリスクがある。

オーナー利益:GAAP 純利益 33 億ドルは買収無形資産の償却 9.9 億ドル(税引き後約 7.5 億ドル)を引いた後の数字で、償却は現金支出がない。一方で設備投資と資本化したソフトの開発費は年 8 億ドル弱かかり、FCF は 39 億ドルと純利益を上回る。株主に届く利益は GAAP より少し厚い。

資本配分:成長のために大型買収を重ねてきたが、ブラックナイトの統合は相乗効果の目標を引き上げながら進み、今は買い戻しを優先している。レバレッジは目標の範囲に戻った。

安全域:利益ベースの式の PER は中立 10 年で 14.6 倍と今の GAAP の PER(28 倍)よりかなり低く、10 年の価値は今の時価総額を 27% 下回る。安全域は無く、今の値段を正当化するには楽観寄りの筋書きが要る。住宅市場とエネルギーの両方が悪い年が重なる点に確信度を下げた。確信度は中。

何で稼ぐ会社か

売上は 3 つのセグメントから成る(2025 年の純売上。取引費用を引いたあと)。

取引所(54.1 億ドル、営業利益率 74%):エネルギー先物(21.8 億ドル。ブレント・ガスオイル・TTF・WTI・北米ガス・排出権)、金融先物と農産物・金属・OTC など(12.4 億ドル。ユーリボー・英国債・砂糖・コーヒー・綿花・MSCI 指数先物)、取引所データと接続(10.3 億ドル。価格データの配信とコロケーション)、NYSE の上場手数料(4.9 億ドル)、現物株と株オプションの取引(4.7 億ドル)。取引は 1 枚ごとの手数料で、清算機関(ICE クリア・ヨーロッパなど)も自前で持つ。

債券・データ事業(24.2 億ドル、営業利益率 39%):債券の評価価格・参照データ・インデックス(12.3 億ドル。ICE のインデックスに連動する ETF の運用資産は 7,940 億ドル)、ネットワーク・データ技術(7.2 億ドル)、CDS の清算(3.4 億ドル)、債券の取引基盤(1.3 億ドル)。8 割が契約型の継続収入。

住宅ローン基盤(21.0 億ドル、調整後の営業利益率 41%):組成ソフトの Encompass(ローン 1 件ごとの手数料と年間契約)、サービシングソフトの MSP(管理する借り手 1 件あたりの料金)、クロージング、住宅ローン関連データ。金利が下がって組成が増える年に取引収入が伸びる。

営業費用は GAAP で 50.0 億ドル、うち減価償却・償却が 15.6 億ドル(買収無形資産の償却 9.9 億ドル)。営業外では支払利息 8.0 億ドル、受取利息 1.2 億ドルで、借入は 196 億ドル。

優良さと弱いところ

堀は事業ごとに質が違う。1 つ目は指標の堀。ブレントと TTF は世界の原油・ガス価格の基準として契約が結び付けられており、この指標を別の取引所に移すのは建玉の厚み・清算の相互証拠金・契約の規格が絡んで難しい。ユーリボーも同じ。2 つ目はデータの堀。債券の評価価格と参照データは、運用会社や銀行の評価・リスク管理・規制報告の流れに埋め込まれ、契約更新率が高く毎年の値上げが通る。3 つ目は NYSE のブランドと上場の網で、上場が増えれば取引・データ・上場手数料に広がる。

資本効率:取引所は営業利益率 74% と高いが、全社の GAAP ROE は 11.5% にとどまる。自己資本 289 億ドルの中に、NYSE(2013 年)・インタラクティブ・データ(2015 年)・エリー・メイ(2020 年)・ブラックナイト(2023 年)の買収ののれん 306 億ドルと無形資産 148 億ドルが入っているため。買収が成長の手段でもあるので、ROE からのれんは除いていない。

弱みは 3 つ。1 つ目、住宅ローン基盤は金利と住宅市場に左右され、組成ソフトではファニーメイ・フレディマック・ブレンド・コンステレーション傘下のオプティマル・ブルーなどが競う(FTC の同意で ICE は 10 年間、組成システムを買い足せない)。2 つ目、エネルギーは原油の山と谷に取引量が左右され、2026 年 4〜6 月期は売上が −13%。3 つ目、AI がデータとソフトの価値を動かす(内製化と、AI が使う価格データへの新しい需要の両面)。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

取引所は数量(取引枚数・建玉)と 1 枚あたりの手数料で売上が決まる。エネルギーはヘッジ需要が地政学で急に増え、2025 年に ICE の先物・オプションは 23 億枚(+13%)、エネルギー全体の 1 日平均取引量は +15%(ブレント +11%・WTI +10%・TTF +22%)で過去最高になり、2026 年 3 月にもブレントの建玉は 830 万枚の最高を付けた。ただし 4〜6 月期のエネルギー売上は −13% で、山の後は取引量が戻る。

構造の変化は 4 つある。第 1 に米国債の清算。ICE クリア・クレジットが 2026 年 2 月に SEC の承認を受け、現物の米国債の清算が稼働した(レポは次段階)。CME グループも自前で参入し、2027 年 1 月の義務化に向けて米国債の清算機関が 1 社から複数に増える。第 2 に予測市場とトークン化。ICE は 2025 年 10 月にポリマーケットへ最大 20 億ドルを出資し(2026 年 3 月に 6 億ドル目を実行)、データの世界販売権を得た。NYSE はトークン化証券の基盤の承認を目指す。第 3 にデータの AI 化。AI の学習・分析に使う価格データの新しい買い手が増える一方、自前でデータを作る内製化も進む。第 4 に住宅ローン。組成の正常化は年 700 万〜1,000 万件とされ、金利が下がれば組成が増える。

競合の位置:エネルギーは CME グループ(WTI・米国ガス)、ユーロネクスト・ユーレックス(欧州ガス・電力)。債券データは LSEG・ブルームバーグ・S&P グローバル・MSCI。NYSE はナスダックと上場を競う。住宅ローン基盤は先に挙げた各社と競う。

資本政策と M&A

還元:2025 年は自社株買い 13 億ドルと配当 11 億ドル超、合計 24 億ドル(GAAP 純利益の約 7 割)。配当は +6% 引き上げた。2026 年 7 月に買い戻し枠を 40 億ドルへ増やし、上半期の買い戻しは 12 億ドル。負債は 196 億ドルで、調整後 EBITDA の 3.0 倍(2024 年末は 3.3 倍)へ下げた。

M&A が成長の道具:2013 年に NYSE ユーロネクストを買収(のちに欧州部分を分離上場)、2015 年にインタラクティブ・データ、2020 年にエリー・メイ、2023 年にブラックナイトを買収した。ブラックナイトは FTC の同意でオプティマル・ブルーと組成システム Empower を売却して成立し、費用の相乗効果は 2025 年末で年 2.3 億ドル、2028 年の目標を 2.75 億ドルへ引き上げた。大型買収は今のところ控え、出資(ポリマーケット)と自社株買いが中心。

2026 年の費用の見通しは GAAP で 51.4〜51.8 億ドル、設備投資は約 8.5 億ドル(データセンター・不動産を含む)。実効税率は 24〜26%。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

取引所の指標は崩れない。2025 年は先物・オプションが 23 億枚で過去最高、エネルギーの 1 日平均取引量が +15%、TTF は +22%。2026 年 3 月のブレントの建玉は 830 万枚の最高を付け、地政学リスクとエネルギー移行の不確実性が続く限りヘッジは増える。債券データは、運用資産 7,940 億ドル(+20%)の ICE インデックス連動 ETF、評価価格・参照データの契約更新と値上げで年 +8% 台、AI 企業向けの新しい買い手も加わる。

米国債の清算は ICE が 2026 年 2 月に参入して稼働し、2027 年 1 月の義務化で現物・レポ・先物に広がれば、取引所と清算の収益が増える。ポリマーケットのデータ配信権と NYSE のトークン化も、まだ収益に入っていない上振れ。住宅ローン基盤は、金利が下がれば組成が年 700 万〜1,000 万件の正常化の水準へ戻り、取引収入が数億ドル増える。買収の償却が減り、ブラックナイトの相乗効果が 2.75 億ドルに届けば、GAAP の営業利益率は取引所 80%・債券データ 50%・住宅ローン 30% へ上がる。

この見方では 10 年後の純利益は約 88.0 億ドルで、式の上限の 9 割の PER 17.2 倍がつき、時価総額は 1,516 億ドルと今の約 1.6 倍になる。

慎重な見方

2026 年は中東情勢が押し上げた特殊な年で、4〜6 月期のエネルギー売上は前年比 −13% と、山の後の落ち込みがもう見えている。取引所の価格を物価に合わせて上げ続けられる保証はなく、同業の CME グループは平均手数料が 2025 年から 2026 年に 5% 下がった。ICE も段階料金と大口割引で単価に圧力がかかる。

債券データは AI で価値が二分される。評価価格や指標のデータは、AI 企業が自前で作る、競合(LSEG・ブルームバーグ・S&P グローバル)が値下げする圧力にさらされ、インデックス連動 ETF の手数料は低下を続ける。住宅ローン基盤は、金利が高止まりすれば組成が年 500 万件前後にとどまり、組成ソフトではファニーメイ・フレディマックの無料ツールや新興の競合、AI での作り直しが Encompass の単価を削る。買収の償却が減っても、GAAP の営業利益率は住宅ローンで 1 割強にとどまる。

米国債の清算は CME グループと並び、先物と現物を一体で提供する競合が出れば手数料競争になる。買収で大きくなった会社なので、のれん 306 億ドルの減損のリスクもある。この見方では 10 年後の純利益は 26〜43 億ドルにとどまる。

どちらに重みを置いたか

取引所の指標の堀とデータの継続収入は強いが、価格を物価に届かせるのは難しく、住宅ローン基盤は景気と技術の影響が大きい。強気の言い分をそのまま採らず、価格は物価の半分前後の上昇にとどめた。中立の 10 年後は純利益 約 63.5 億ドル、PER は式の上限 17.8 倍の 8.2 割の 14.6 倍。結論は「質は高いが、今の値段はやや割高」で、10 年の価値は今を 27% 下回る。確率は楽観側 34%・中立 34%・悲観側 32%。悲観は取引所が混乱時に取引量を増やす面を考えて 11% に抑え、構造で負ける悲観はデータと住宅ローンの AI による置き換えを重く見た。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 157.58 ドル906 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 66.45 ドル382 億ドル)。 今の値に割り戻すと 118.22 ドル680 億ドル、今との差 −27.8%、 期待の年率 +3.2%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 10% 263.69 ドル1,516 億ドル 82.09 ドル472 億ドル +111.0% +7.8% 34.58 ドル199 億ドル
やや楽観 24% 208.19 ドル1,197 億ドル 75.30 ドル433 億ドル +73.0% +5.6% 68.04 ドル391 億ドル
中立 34% 161.34 ドル928 億ドル 68.87 ドル396 億ドル +40.5% +3.5% 78.27 ドル450 億ドル
やや悲観 21% 99.67 ドル573 億ドル 55.83 ドル321 億ドル −5.1% −0.5% 32.65 ドル188 億ドル
悲観 11% 49.67 ドル286 億ドル 45.74 ドル263 億ドル −41.8% −5.3% 10.49 ドル60 億ドル
加重平均100% 157.58 ドル906 億ドル66.45 ドル382 億ドル +36.7% +3.2% 224.04 ドル1,288 億ドル

今の株価時価総額 163.84 ドル942 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.0% を下回るほど割高。

楽観 10% 楽観:指標の堀が広がり、データ・米国債清算・住宅ローンが上乗せ 利益 88 億ドル · PER 17.2 倍 · 株価時価総額 263.69 ドル1,516 億ドル

2035 年に純売上は約 207 億ドル(年 +7.6%)、営業利益は約 130 億ドル(GAAP の営業利益率 63%)、純利益は約 88 億ドル。エネルギーは取引量が 2025 年比 1.9 倍・手数料 +28%(物価 41% の 6 割前後)で、ブレントと TTF の指標の堀が広がる。債券データは契約と値上げで 2 倍近くになり、取引所データも AI・予測市場向けの新しい買い手で伸びる。住宅ローンは組成が約 9.0 百万件で正常化の上限に近づき、ブラックナイトの相乗効果と償却の減少で GAAP の営業利益率は住宅ローンで 3 割に達する。米国債の清算・ポリマーケットのデータ・NYSE のトークン化も上乗せ。競合に対しては、米国債先物の一部は CME グループに残るが、ICE の清算は有力な第 2 の選択肢になる。

  • エネルギー先物・オプション:数量 30.0(年間取引枚数(億枚、推定))× 価格 1.75(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 52 億ドル・営業利益 42 億ドル。数量×単価
  • 金融・農産物先物とその他の取引:数量 16.8(年間取引枚数(億枚、OTC その他を同単価の枚数に換算))× 価格 1.39(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 19 億ドル。数量×単価
  • 取引所データ・接続:数量 163(有料のデータ・接続契約(千件、推定))× 価格 0.15(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 24 億ドル・営業利益 19 億ドル。数量×単価
  • NYSE の上場:数量 2,541(上場企業・ETF(件、推定))× 価格 0.00(1 件あたりの売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量×単価
  • 現物株・株オプションの取引:数量 56.2(NYSE 系の売買代金(兆ドル、推定))× 価格 0.12(売買代金 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量×単価
  • 債券の取引基盤・CDS 清算・米国債清算:数量 75.4(清算・執行の取扱額(兆ドル、推定))× 価格 0.11(取扱額 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量×単価
  • 債券データ・インデックス・ネットワーク:数量 212(有料契約(千件、推定))× 価格 0.21(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 45 億ドル・営業利益 22 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン組成・クロージング・データ:数量 9.0(米国の住宅ローン組成件数(百万件))× 価格 3.01(1 件あたりの ICE の売上(億ドル/百万件))→ 売上 27 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン サービシング:数量 60.3(管理対象の住宅ローン(百万件、推定))× 価格 0.21(1 件あたり年間の売上(億ドル/百万件))→ 売上 13 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.00%)。事業の ROE 21.6%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 407 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 17.1%、g 4.0%(取引量と継続収入の伸びで、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 19.1 倍で、これが検査の上限になる。取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱で、継続収入が厚い。 上限の 9.0 割の 17.2 倍に置いた。

確率:指標・データ・住宅ローンのすべてが伸び、米国債清算と予測市場の上乗せも実る最良の筋書き。

やや楽観 24% やや楽観:データと住宅ローンが伸び、償却が減って利益率が上がる 利益 75 億ドル · PER 15.9 倍 · 株価時価総額 208.19 ドル1,197 億ドル

2035 年に純売上は約 185 億ドル(年 +6.4%)、営業利益は約 112 億ドル(GAAP の営業利益率 61%)、純利益は約 75 億ドル。エネルギーは取引量 1.6 倍・手数料 +21%。債券データと取引所データは年 +7% 台で伸び、住宅ローンは組成が約 8.1 百万件へ増える。償却が減って GAAP の営業利益率は住宅ローンで 27%、債券データで 48% に上がる。AI は新しい買い手にもなり、内製化の影響は小さい。競合のデータ値下げはあるが、更新率は高く保たれる。金融先物の手数料も年 +1.2% と物価に届かず、NYSE の上場は件数が少し増えて価格が物価並みに上がる。ポリマーケットのデータ販売と米国債の清算は小さな追加収入にとどまる。

  • エネルギー先物・オプション:数量 26.1(年間取引枚数(億枚、推定))× 価格 1.66(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 43 億ドル・営業利益 34 億ドル。数量×単価
  • 金融・農産物先物とその他の取引:数量 15.2(年間取引枚数(億枚、OTC その他を同単価の枚数に換算))× 価格 1.35(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 16 億ドル。数量×単価
  • 取引所データ・接続:数量 152(有料のデータ・接続契約(千件、推定))× 価格 0.14(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 22 億ドル・営業利益 17 億ドル。数量×単価
  • NYSE の上場:数量 2,491(上場企業・ETF(件、推定))× 価格 0.00(1 件あたりの売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量×単価
  • 現物株・株オプションの取引:数量 53.6(NYSE 系の売買代金(兆ドル、推定))× 価格 0.13(売買代金 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量×単価
  • 債券の取引基盤・CDS 清算・米国債清算:数量 68.5(清算・執行の取扱額(兆ドル、推定))× 価格 0.11(取扱額 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 8 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量×単価
  • 債券データ・インデックス・ネットワーク:数量 198(有料契約(千件、推定))× 価格 0.21(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 41 億ドル・営業利益 20 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン組成・クロージング・データ:数量 8.1(米国の住宅ローン組成件数(百万件))× 価格 3.01(1 件あたりの ICE の売上(億ドル/百万件))→ 売上 24 億ドル・営業利益 7 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン サービシング:数量 58.6(管理対象の住宅ローン(百万件、推定))× 価格 0.22(1 件あたり年間の売上(億ドル/百万件))→ 売上 13 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.00%)。事業の ROE 19.2%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 391 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 15.5%、g 4.0%(取引量と継続収入の伸びで、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 18.5 倍で、これが検査の上限になる。取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱で、継続収入が厚い。 上限の 8.6 割の 15.9 倍に置いた。

確率:データと住宅ローンが堅調で、償却の減少が GAAP 利益に効く筋書き。

中立 34% 中立:価格は物価に届かず、数量とデータの値上げで年 5% 台 利益 64 億ドル · PER 14.6 倍 · 株価時価総額 161.34 ドル928 億ドル

2035 年に純売上は約 166 億ドル(年 +5.3%)、営業利益は約 97 億ドル(GAAP の営業利益率 58%)、純利益は約 64 億ドル。エネルギーは取引量が 2025 年比 1.4 倍(年 +3.5%)、手数料は +16%(物価 41% に届かない。段階料金・大口割引・CME グループとの競争が続くため)。債券データと取引所データは年 +6〜7%、NYSE の上場は件数ほぼ横ばいで価格のみ上がる。住宅ローンは組成が約 7.4 百万件(正常化の 700 万件に近づく)、サービシングは年 +4%。買収の償却が半分以下に減り、GAAP の営業利益率は住宅ローンで 24%、債券データで 47%、取引所で 77.5% へ上がる。米国債の清算・ポリマーケットは小さな上乗せにとどまる。

  • エネルギー先物・オプション:数量 22.6(年間取引枚数(億枚、推定))× 価格 1.58(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 36 億ドル・営業利益 28 億ドル。数量×単価
  • 金融・農産物先物とその他の取引:数量 13.8(年間取引枚数(億枚、OTC その他を同単価の枚数に換算))× 価格 1.33(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 18 億ドル・営業利益 14 億ドル。数量×単価
  • 取引所データ・接続:数量 141(有料のデータ・接続契約(千件、推定))× 価格 0.14(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 20 億ドル・営業利益 15 億ドル。数量×単価
  • NYSE の上場:数量 2,418(上場企業・ETF(件、推定))× 価格 0.00(1 件あたりの売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量×単価
  • 現物株・株オプションの取引:数量 51.1(NYSE 系の売買代金(兆ドル、推定))× 価格 0.13(売買代金 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量×単価
  • 債券の取引基盤・CDS 清算・米国債清算:数量 62.2(清算・執行の取扱額(兆ドル、推定))× 価格 0.11(取扱額 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 7 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量×単価
  • 債券データ・インデックス・ネットワーク:数量 183(有料契約(千件、推定))× 価格 0.20(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 37 億ドル・営業利益 17 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン組成・クロージング・データ:数量 7.4(米国の住宅ローン組成件数(百万件))× 価格 3.01(1 件あたりの ICE の売上(億ドル/百万件))→ 売上 22 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン サービシング:数量 57.4(管理対象の住宅ローン(百万件、推定))× 価格 0.23(1 件あたり年間の売上(億ドル/百万件))→ 売上 13 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.00%)。事業の ROE 16.9%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 376 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 13.9%、g 4.0%(取引量と継続収入の伸びで、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 17.8 倍で、これが検査の上限になる。取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱で、継続収入が厚い。 上限の 8.2 割の 14.6 倍に置いた。

確率:強気と慎重の落としどころ。指標の堀は保たれるが、価格は物価に届かないと見た。

やや悲観 21% やや悲観:データの値下げと米国債の競争で伸びが鈍る 利益 43 億ドル · PER 13.4 倍 · 株価時価総額 99.67 ドル573 億ドル

2035 年に純売上は約 132 億ドル(年 +2.9%)、営業利益は約 69 億ドル(GAAP の営業利益率 52%)、純利益は約 43 億ドル。エネルギーは取引量 1.2 倍・手数料 +5%。債券データと取引所データは AI と競合の値下げで年 +4% 前後にとどまり、住宅ローンは組成が約 6.4 百万件と低い水準が続く。米国債の清算は CME グループと分け合い、手数料競争になる。費用は売上より速く伸び、GAAP の営業利益率は 52% 前後で止まる。上場は新規上場が戻らず件数が横ばいで価格のみ上がり、現物株・株オプションは取引量が伸びても単価が下がって増収にならない。買収の償却は減るが、住宅ローンの利益率はなお 1 割強にとどまる。

  • エネルギー先物・オプション:数量 18.6(年間取引枚数(億枚、推定))× 価格 1.43(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 27 億ドル・営業利益 20 億ドル。数量×単価
  • 金融・農産物先物とその他の取引:数量 12.0(年間取引枚数(億枚、OTC その他を同単価の枚数に換算))× 価格 1.20(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 14 億ドル・営業利益 11 億ドル。数量×単価
  • 取引所データ・接続:数量 122(有料のデータ・接続契約(千件、推定))× 価格 0.13(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 15 億ドル・営業利益 11 億ドル。数量×単価
  • NYSE の上場:数量 2,300(上場企業・ETF(件、推定))× 価格 0.00(1 件あたりの売上(億ドル))→ 売上 6 億ドル・営業利益 5 億ドル。数量×単価
  • 現物株・株オプションの取引:数量 44.1(NYSE 系の売買代金(兆ドル、推定))× 価格 0.12(売買代金 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量×単価
  • 債券の取引基盤・CDS 清算・米国債清算:数量 53.7(清算・執行の取扱額(兆ドル、推定))× 価格 0.10(取扱額 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量×単価
  • 債券データ・インデックス・ネットワーク:数量 158(有料契約(千件、推定))× 価格 0.18(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 29 億ドル・営業利益 12 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン組成・クロージング・データ:数量 6.4(米国の住宅ローン組成件数(百万件))× 価格 2.86(1 件あたりの ICE の売上(億ドル/百万件))→ 売上 18 億ドル・営業利益 2 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン サービシング:数量 52.0(管理対象の住宅ローン(百万件、推定))× 価格 0.21(1 件あたり年間の売上(億ドル/百万件))→ 売上 11 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.00%)。事業の ROE 12.2%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 350 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 10.8%、g 4.0%(取引量と継続収入の伸びで、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 15.8 倍で、これが検査の上限になる。取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱で、継続収入が厚い。 上限の 8.5 割の 13.4 倍に置いた。

確率:AI・競合の値下げと米国債清算の競争で、伸びが鈍る筋書き。

悲観 11% 悲観:指標とデータの独占が崩れ、住宅ローンも負ける 利益 26 億ドル · PER 10.9 倍 · 株価時価総額 49.67 ドル286 億ドル

2035 年に純売上は約 102 億ドル(年 +0.3%)、営業利益は約 46 億ドル(GAAP の営業利益率 45%)、純利益は約 26 億ドル。構造的に負ける筋書き。エネルギーの取引量は 2025 年比 1.05 倍にとどまり、手数料は -9%(ブレントと TTF の一部が競合に移り、エネルギー移行で原油の取引が細る)。債券データは AI の内製化と競合の値下げで契約が増えず、住宅ローンは組成ソフトでシェアを失い、組成は約 5.0 百万件、サービシングも件数が減る。買収ののれんの減損が出て自己資本は膨らまず、GAAP の営業利益率は 45% まで下がる。もう優良な指標の独占ではなくなっている。

  • エネルギー先物・オプション:数量 16.8(年間取引枚数(億枚、推定))× 価格 1.23(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 21 億ドル・営業利益 14 億ドル。数量×単価
  • 金融・農産物先物とその他の取引:数量 10.3(年間取引枚数(億枚、OTC その他を同単価の枚数に換算))× 価格 1.09(1 枚あたりの平均手数料(ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量×単価
  • 取引所データ・接続:数量 100(有料のデータ・接続契約(千件、推定))× 価格 0.11(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 11 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量×単価
  • NYSE の上場:数量 2,080(上場企業・ETF(件、推定))× 価格 0.00(1 件あたりの売上(億ドル))→ 売上 5 億ドル・営業利益 4 億ドル。数量×単価
  • 現物株・株オプションの取引:数量 38.0(NYSE 系の売買代金(兆ドル、推定))× 価格 0.11(売買代金 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 4 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量×単価
  • 債券の取引基盤・CDS 清算・米国債清算:数量 46.3(清算・執行の取扱額(兆ドル、推定))× 価格 0.09(取扱額 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。数量×単価
  • 債券データ・インデックス・ネットワーク:数量 137(有料契約(千件、推定))× 価格 0.17(1 千契約あたりの売上(億ドル))→ 売上 23 億ドル・営業利益 8 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン組成・クロージング・データ:数量 5.0(米国の住宅ローン組成件数(百万件))× 価格 2.73(1 件あたりの ICE の売上(億ドル/百万件))→ 売上 14 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量×単価
  • 住宅ローン サービシング:数量 44.7(管理対象の住宅ローン(百万件、推定))× 価格 0.19(1 件あたり年間の売上(億ドル/百万件))→ 売上 9 億ドル・営業利益 0 億ドル。数量×単価

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.00%(基本 8.0% + quality +0.00%)。事業の ROE 8.3%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 318 億ドル)、残る割合 2/3(強い堀 2/3)で RONIC 8.2%、g 4.0%(取引量と継続収入の伸びで、長期の名目は 4% 前後。式は g 4% で計算する)。式の値は 12.8 倍で、これが検査の上限になる。取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱で、継続収入が厚い。 上限の 8.5 割の 10.9 倍に置いた。

確率:構造的に負けて優良な指標の独占ではなくなる確率。AI でのデータ・ソフトの置き換えと大型買収の減損を含め、10 年で 1 割強と置いた。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

エネルギー先物・オプション

ブレント・ガスオイル・TTF・WTI・北米ガス・排出権の先物とオプション。

数量年間取引枚数(億枚、推定)価格1 枚あたりの平均手数料(ドル)売上営業利益
今 2025/12 16.0 1.36 22 16
10 年後 中立 22.6 1.58 36 28

取り方:エネルギー先物・オプション(ブレント・ガスオイル・TTF・WTI・北米ガス・排出権)。2025 年の純売上 21.82 億ドル。ICE は先物・オプションの総枚数 23 億枚(+13%)と開示するが、資産クラス別の枚数・平均手数料は取れないため、エネルギー 16 億枚・1 枚あたり約 1.36 ドルと置いた(推定)。16.0 億枚 × 1.364 = 21.8 億ドル。

金融・農産物先物とその他の取引

ユーリボー・英国債などの金利先物、砂糖・コーヒー・綿花、MSCI 指数先物、OTC その他。

数量年間取引枚数(億枚、OTC その他を同単価の枚数に換算)価格1 枚あたりの平均手数料(ドル)売上営業利益
今 2025/12 10.3 1.20 12 9
10 年後 中立 13.8 1.33 18 14

取り方:金融先物(ユーリボー・英国債など)と農産物・金属・OTC その他。純売上 12.36 億ドル(金融 6.08・農産物と金属 2.33・OTC その他 3.95)。金融と農産物・金属で約 7 億枚・1 枚あたり約 1.20 ドル、OTC その他を同じ単価の枚数に換算して合算(推定)。10.30 億枚 × 1.200 = 12.4 億ドル。

取引所データ・接続

価格データの配信とコロケーション。

数量有料のデータ・接続契約(千件、推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 100 0.10 10 8
10 年後 中立 141 0.14 20 15

取り方:取引所データと接続サービス(価格データの配信・コロケーション)。純売上 10.31 億ドル(2026 年 4〜6 月期は 2.87 億ドル、+12%)。契約・接続は開示がなく、約 10 万件・1 件あたり約 10 万ドルと置いた(推定)。

NYSE の上場

NYSE の上場手数料(年会費と新規上場)。

数量上場企業・ETF(件、推定)価格1 件あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 2,300 0.00 5 4
10 年後 中立 2,418 0.00 7 5

取り方:NYSE の上場手数料(年会費と新規上場)。純売上 4.95 億ドル。上場企業・ETF 約 2,300 件(推定)・1 件あたり約 21.5 万ドル。2025 年は NYSE が 71 社の新規上場で 250 億ドルを調達(決算説明会)。

現物株・株オプションの取引

NYSE 系の現物株と株オプション取引(流動性の支払い・ルーティング費用を引いたあと)。

数量NYSE 系の売買代金(兆ドル、推定)価格売買代金 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 38.0 0.12 5 3
10 年後 中立 51.1 0.13 7 5

取り方:現物株と株オプションの取引(流動性の支払い・ルーティング費用を引いたあと)。純売上 4.67 億ドル。米国株の売買代金のうち NYSE 系の取扱高を約 38 兆ドル(市場全体 約 150 兆ドル × 約 25%、推定)と置き、1 兆ドルあたり約 0.123 億ドル。

債券の取引基盤・CDS 清算・米国債清算

債券の取引基盤(BondPoint など)、CDS の清算、2026 年に稼働した米国債の清算。

数量清算・執行の取扱額(兆ドル、推定)価格取扱額 1 兆ドルあたりの純売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 46.3 0.10 5 2
10 年後 中立 62.2 0.11 7 3

取り方:債券の取引基盤(執行 1.25 億ドル)と CDS の清算(3.38 億ドル)。清算・執行の取扱額の合計を約 46 兆ドル(推定。CDS の清算元本 約 20 兆ドル・債券の取扱額 約 26 兆ドル)と置いた。2026 年 2 月に稼働した米国債清算が上乗せになる。

債券データ・インデックス・ネットワーク

債券の評価価格・参照データ・インデックス(運用資産連動を含む)とネットワーク・データ技術。

数量有料契約(千件、推定)価格1 千契約あたりの売上(億ドル)売上営業利益
今 2025/12 130 0.15 20 8
10 年後 中立 183 0.20 37 17

取り方:債券の評価価格・参照データ・インデックス(12.34 億ドル、運用資産連動の手数料を含む)とネットワーク・データ技術(7.22 億ドル)。合計 19.56 億ドル。契約は約 13 万件・1 件あたり約 15 万ドルと置いた(推定。ICE のインデックスに連動する ETF の運用資産は 7,940 億ドル)。

住宅ローン組成・クロージング・データ

組成ソフト Encompass、クロージング、住宅ローン関連データ。

数量米国の住宅ローン組成件数(百万件)価格1 件あたりの ICE の売上(億ドル/百万件)売上営業利益
今 2025/12 5.5 2.24 12 0
10 年後 中立 7.4 3.01 22 5

取り方:組成技術(Encompass、7.38 億ドル)・クロージング(2.23 億ドル)・住宅ローン関連データ(2.69 億ドル)。米国の住宅ローン組成件数を約 550 万件と置き(業界の推定)、1 件あたりの ICE の売上 約 224 ドル(件数連動の手数料と年間契約を合わせた平均、推定)。5.5 百万件 × 2.236 = 12.3 億ドル。

住宅ローン サービシング

MSP などのサービシングソフト。

数量管理対象の住宅ローン(百万件、推定)価格1 件あたり年間の売上(億ドル/百万件)売上営業利益
今 2025/12 52.0 0.17 9 0
10 年後 中立 57.4 0.23 13 3

取り方:サービシング(MSP などの管理ソフト、8.71 億ドル)。管理対象の住宅ローンを約 5,200 万件(推定)、1 件あたり年約 17 ドル。52 百万件 × 0.1675 = 8.71 億ドル。

リスクと懸念

エネルギーの取引量の山と谷

2026 年 3 月に過去最高を付けたブレントの取引量は、4〜6 月期のエネルギー売上が前年比 −13% と戻り始めている。取引所の営業利益率が 74% と高いため、取引量が戻ると利益が速く減る。悲観・やや悲観ではエネルギーの数量を 2025 年並みか下に置いた。

手数料と価格決定力

取引所の単価は物価(10 年で 41% 上昇)に届かない傾向がある。段階料金・大口割引・競合のデータ値下げで、中立でも価格はエネルギー +1.5%/年、金融 +1%/年と物価の半分以下にとどめた。同業の CME グループでは平均手数料が 2025 年から 2026 年に下がっており、ICE も同じ圧力を受けると置いた。

住宅ローン基盤の景気感応とソフトの競争

組成ソフト Encompass とサービシングの MSP は、金利と住宅市場で組成件数が動く。ファニーメイ・フレディマックの無料ツール、ブレンド、コンステレーション傘下のオプティマル・ブルーなどが競り、FTC の同意で ICE は 10 年間組成システムを買い足せない。

買収ののれんと償却

自己資本 289 億ドルに対し、のれん 306 億ドル・無形資産 148 億ドルを抱える。悲観で住宅ローン基盤などの価値が下がると減損が出て、帳簿の ROE と自己資本が崩れる。GAAP 利益は償却 9.9 億ドルで抑えられている。

米国債の清算と予測市場の実行

米国債の清算は 2026 年 2 月に稼働したが、CME グループも同じ領域に入り、手数料競争になる可能性がある。ポリマーケットへの出資(最大 20 億ドル、2026 年 3 月に 6 億ドル目)は評価額が高く、規制や競合で価値が下がれば評価損になる。

データの AI による内製化と値下げ

債券の評価価格・インデックス・取引所データは、AI 企業や大手金融機関が自前で作る、競合が値下げする、ETF の手数料が低下するといった圧力を受けうる。悲観ではデータの数量が伸びず単価も +1%/年にとどまる。

金利と借り換え

借入 196 億ドルは借り換えで約 5.75% になり、純利益は 3 年で約 2 億ドル、10 年で約 3 億ドル減る。金利が高止まりすると住宅ローンの組成も増えず、借り換えの利払い増と組成の低迷が二重に効く。借入は 3 年で約 6 割、10 年で全部が新しい金利になる前提で純利益に入れた。

今後の分かれ目

米国債の清算で ICE の取扱高が 2027 年 1 月の義務化後に急増する
取引所と清算の新しい収益として、楽観の確率を上げる。現物債だけでなくレポ・先物まで広がれば上振れが大きい。
エネルギー売上が 2 四半期続けて前年比 −10% を下回る
取引量の山が剥がれたと見て、やや悲観の確率を上げる。取引所の高い利益率のため利益への効きが大きい。
住宅ローン組成が年 700 万件を超え、取引収入が前年比 +20% 以上で伸びる
住宅ローン基盤の取引収入が数億ドル増える筋書きとして、やや楽観・楽観の確率を上げる。
債券データの継続収益の伸びが 2 四半期続けて +5% を割る
AI による内製化・値下げ圧力が始まったと見て、データの価格の伸びを下げる。
ポリマーケットの評価が大きく下がる、または規制で事業が止まる
評価損が出る。本業への影響は小さいが、資本配分の評価を下げる。
ブラックナイトの費用相乗効果が 2.75 億ドルの目標に届く(または前倒し)
住宅ローン基盤の GAAP 営業利益率の改善をやや楽観寄りに見る。

見ておくもの

  • 月次の先物・オプションの取引量(エネルギー・金利・農産物)と建玉
  • エネルギー・債券データの継続収益の伸び(四半期)
  • 米国債の清算の取扱高と参加会員
  • 住宅ローンの組成件数と Encompass・MSP の新規契約
  • 買収無形資産の償却額の推移(GAAP と調整後の営業利益の差)
  • ポリマーケットの評価額・規制と NYSE のトークン化の承認
  • 2026 年 7〜9 月期の決算と通年の費用見通し

倍率と資本コストの決め方

今の PER 28 倍(2025 年の GAAP 純利益)・PBR 3.2 倍を見ずに、9 つの塊を数量×価格で積んで純利益を出し、倍率は利益ベースの正当化 PER((1 − g/RONIC)/(k − g)、RONIC = k + 2/3 ×(ROE − k))の 8.2 割前後で置いた。k は基本 8.0% + quality 0%(取引所の値決め力 −0.25%、買収で増えた借金 +0.25%)の 8.0%、g は決まりの 4%(k − g = 4.0%)。中立 10 年の PER は 14.6 倍。償却が減る分を GAAP の営業利益率の改善に入れたが、これは中立で 50% から 10 年後に 58% の置き方(ROE の理由は roe_why)。上半期の持分投資の評価益(約 4 億ドル)と、ポリマーケット等の出資の価値は筋書きに入れていない(時価総額の約 2〜3%)。結果は今の値段を 27% 下回り、期待の年率が資本コストに届かないので、やや割高。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.00% = 8.00%。内訳は cycle +0.00・pricing -0.25・debt +0.25・life +0.00(%)で、理由は quality_why。β は使わない。個別の懸念(買収の統合・住宅ローン基盤の競合・規制)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +43.9% · 10 年 割安(年 +11.2%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. ICE 2026 年 4〜6 月期の決算(8-K)
  2. ICE 2025 年通年の決算(8-K)
  3. ICE 2025 年 10〜12 月期の決算説明会の書き起こし
  4. ICE 2026 年 3 月・1〜3 月期の取引量
  5. ICE クリア・クレジットの米国債清算の承認
  6. ICE のポリマーケットへの出資
  7. FTC の同意(ICE・ブラックナイト)

分析日 2026-10-16