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フィンボリューション・グループ FINV

中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)8.88 ドル21 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)2.8 ドル7 億ドル差 +213.6%
10 年後から見ると 割安 価値 8.88 ドル21 億ドル · 差 +213.6% · 期待の年率 +27.2%
期待の年率リターン(10 年)+27.2%資本コスト比 +17.7 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

フィンボリューションは、中国と東南アジアを中心に、銀行などの資金提供者と個人の借り手を結ぶ金融技術会社である。筆者の結論は「割安」だ。ただし、安い理由は明白であり、中国の規制によって従来の高収益モデルが長く続かなくなる恐れがある。

2025年の売上は19.1億ドル、純利益は3.5億ドルだった。ところが2026年4〜6月期には中国の融資取扱額が前年同期比19.3%減り、全社純利益は約43%減少した。2025年10月に施行された銀行と融資仲介会社の協業規制が、収益の前提を変えている。2026年8月の決算発表では、会社は通期売上の5〜15%減少という見通しを維持し、中国でさらに融資取扱額が縮む可能性も示した。

希望は海外にある。インドネシアのAdaKami、フィリピンのJuanHand、豪州のFundoが成長しており、2026年4〜6月期の海外売上比率は27.3%に達した。海外の営業利益も黒字だが、利益率はまだ中国より低い。海外の売上増加が、そのまま全社の利益増加になる段階ではない。

2025年末の自己資本は23.7億ドル、純現金は11.3億ドルと、時価総額6.94億ドルを大幅に上回る。しかし、保証業務に必要な資金、拘束性預金、中国からの送金制約がある。これを全額使える現金と考えるのは危険だ。事業外の余剰現金としては3.0億ドルだけを認めた。

10年後の中立では、中国の量的成長をほぼ見込まず、海外が増えても全社純利益は3.25億ドルにとどまる。それでも利益の現在価値と株主還元には大きな余裕がある。問題は予想利益の大きさより、その利益が米国上場の少数株主に届くかである。安さに魅力はあるが、事業と株主権利の確かさは優良な米国銀行に及ばない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、この会社を単に利益倍率が低い金融株として扱うべきではない。まず問うべきは、10年後も金融機関が同社に対価を払う理由があるかである。借り手の発見、信用審査、保証、不正検知は今後も必要だ。しかし、その利益の配分が仲介会社から銀行へ移る可能性は高い。必要なサービスと、長く高収益を得られる会社は別物である。

同社には信用履歴と規模がある。だが借り手が高い手数料を受け入れる力は規制で制限され、資金を出す銀行との交渉力も強いとは言えない。強固な消費者ブランドや独占的な決済網とは違う。過去のROEが高かったというだけで、その超過収益が将来も残るとは評価しない。

オーナー利益の面では、会計上の純利益から、信用保証に必要な資本の積み増し、貸倒の吸収、海外展開の元手を考える必要がある。2025年の純利益3.5億ドルを、全額還元できる利益とはみなさない。中立では10年間の累積純利益を26億ドル、正味の株主還元を15億ドルとし、残りを金融事業の運転資本と海外成長に使う。

安全域を考える際、純現金11.3億ドルをそのまま株主価値に足すこともしない。拘束性預金、保証負債、現地規制資本、VIEを通じた資金移転の制約がある。事業に不要で回収可能な現金だけを別に数える。

最も心配なのは、株主の権利が経済的な所有権に追いついていないことだ。支配株主の議決権が極めて強く、規制が変われば中国の事業資産を米国上場会社が自由に処分できる保証もない。この不確実性を認めたうえでなお大きな価値の差が残る。しかし、経営と規制に対する信頼まで数値で保証されたわけではない。

何で稼ぐ会社か

事業の中心は、資金を必要とする個人を集め、信用審査を行い、提携金融機関による融資につなぐことである。銀行は資金を出し、フィンボリューションは集客、本人確認、不正検知、信用評価、返済管理を担う。契約成立時の仲介手数料、融資期間中の管理手数料、信用保証収入、自社資金による融資の利息が収益になる。

中国ではPPDaiブランドを使う。2025年の融資取扱額は1863億元、期末融資残高は683億元だった。提携金融機関は累計115社に達する。2025年の取扱額の84.9%は過去に借りたことのある顧客によるもので、既存顧客の再利用が重要な収益源である。銀行が提供する資金を使うため、すべての融資額を自社で調達する必要はない。

ただし、資金を出さないことと信用損失を負わないことは違う。融資の大部分について保証または信用補完の仕組みがあり、借り手が返済できなければ、保証会社への補償や債権買い取りなどを通じて損失を負う。2025年末には信用保証に関する負債が計上されており、これが金融仲介手数料だけの会社と大きく異なる点だ。

海外は2018年に始めたインドネシアのAdaKami、2020年に始めたフィリピンのJuanHand、2025年10月に取得した豪州のFundoが中心である。インドネシアでは2024年に割賦金融会社の支配持分を取得し、2025年末までに完全取得した。海外は2025年に140億元の融資を取り扱い、売上の24.6%を生んだ。2026年4〜6月期には海外の四半期利用者が530万人となり、顧客基盤が広がっている。

技術の中心は独自の信用評価と不正検知であり、AIを融資審査の効率化に使っている。人月で売る受託サービス、席課金の業務ソフト、操作画面を主な商品とする事業ではないため、主要二事業はAIエージェント代替の指定類型には直接該当しない。ただし、銀行がAIを使って審査と顧客獲得を内製化する脅威は現実的である。

優良さと弱いところ

競争上の強みは、長年蓄積した返済履歴、既存顧客の反復利用、提携金融機関との関係にある。2025年末までに中国の累計借り手は2900万人に達し、2026年6月末の累計登録者は中国と海外で2億5420万人となった。大量の申込情報と返済結果は信用審査を改善する材料になる。特に信用履歴の薄い顧客を見分ける能力には価値がある。

規模と経験は参入障壁だが、値上げできる堀とは言い切れない。中国では2025年の融資取扱額が5%減り、規制変更後の2026年には減少率が拡大した。貸付条件を決める最終権限は資金を出す銀行にあり、銀行は複数の仲介会社を比較できる。顧客もアプリを乗り換えやすく、商品の違いは借入金利と審査結果に集約される。

2026年6月末の中国の90日超延滞率は2.10%で、2025年末の2.85%から改善した。ただし、この率は資本軽量型の融資を除く定義であり、取扱高を抑えて借り手を選別した効果も含む。信用の質が改善しても、銀行が資金提供を減らせば利益は伸びない。

2025年のROEは14.9%で、長期中央値の18.0%を下回った。さらに2026年上期は純利益が前年同期比で約43%減った。中国での超過収益が薄れ、海外の規模拡大に投資しているため、今後の増分ROEが過去の水準を維持するとは考えにくい。

経営の還元実績は評価できる。しかし、中国事業はVIEという契約支配の仕組みに依存し、議決権もB種普通株に集中している。B種株は通常株の20倍の議決権を持つ。少数株主は利益配分や会社売却を主導できない。したがって、データと規模による優位は認めても、株主が長期の超過利益を確実に受け取れるほどの強い堀は認めない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

中国のオンライン消費者金融は、拡大一辺倒の時代を終えた。国家金融監督管理総局が2025年4月に公表した銀行のインターネット融資仲介に関する通知は、同年10月から適用された。銀行には提携先の名簿管理、信用審査の主体性、協業費用の上限管理が求められる。保証料などを含む借り手の総合資金調達費用も重視され、2026年8月からは費用の明示がさらに厳格化した。

この変化は一時的な景気後退より重い。従来の高い実効手数料が戻らなくなる可能性があるからだ。2026年4〜6月期には競合の奇富科技も融資取扱額が前年同期比25.1%減少した。フィンボリューションの中国事業は19.3%減で相対的に踏みとどまったが、業界そのものが縮小局面にある。

規模を比べると、2025年の中国取扱額は奇富科技が3271億元、楽信が2050億元、フィンボリューションが1863億元、陸金所が約2140億元だった。この4社の合計に占めるフィンボリューションの割合は約20%である。ただし、陸金所には融資期間や顧客層の異なる貸付も含まれ、これは中国市場全体の正式なシェアではない。中国の銀行全体の融資を分母とした市場シェアも確認できないため、20%を全国シェアとして扱わない。

今後10年の中国市場では、借り手の人口動態と銀行の内製化が数量を抑える。市場全体の実質取扱額は中立でおおむね横ばいと見ており、優良顧客を獲得できる会社だけがシェアを維持する。成長は融資件数よりも、信用損失を抑えながら残せる手数料で決まる。

海外市場の環境は異なる。インドネシア金融サービス庁によると、同国の金融技術を使った個人間融資の残高は2026年6月に105.14兆ルピアとなり、前年比25.88%増加した。90日超延滞に相当する指標は4.26%だった。市場は伸びているが、信用損失は無視できない。

インドネシアにはクレディボ、アクラク、クレディット・ピンタルなどがあり、フィリピンではGCash、Maya、BillEaseなどと競う。国別取扱高の十分な開示がないため、各国での正確なシェアは推定できない。海外全体の融資残高をインドネシア市場だけと比較することも適切ではない。海外では市場の実質成長とシェア獲得を数量増加の根拠とするが、10年後も現在の高成長率が続くとは見ない。

資本政策と M&A

経営は利益を株主に返す姿勢を長く示してきた。2018年以降の配当と自社株買いは累計約10億ドルに達する。2025年は配当約0.75億ドル、自社株買い約1.07億ドルを実施した。株式報酬を差し引いても、同年の正味還元は約1.6億ドルに達したと見られる。

2025年3月に決めた配当方針では、前年の税引後純利益の20〜30%を毎年の配当額とする。2026年5月には最大1.5億ドルの新しい自社株買い枠を承認し、期限を2028年5月までとした。2026年上期にも約0.67億ドルの買い戻しを実行している。自社株買いは上限枠であり、全額を使う約束ではない。

一方、2025年には元本1.5億ドルの2030年満期転換社債を発行した。利率は2.5%だが、投資家には2028年に現金償還を求める権利がある。したがって、見かけの現金は借入と相殺して考える必要がある。転換価格は現時点の株価から離れているものの、将来の希薄化可能性も残る。

買収では、インドネシアの割賦金融会社の完全取得と豪州Fundoの取得が重要だ。前者は商品を広げ、後者は規制の整った市場へ進出する足場になった。しかし、新しい国では現地規制、資金提供者、信用情報、債権回収の仕組みを一から整える必要がある。投資回収率が資本コストを超えたことは、まだ十分には証明されていない。

今後の大型買収や10年の利益成長に関する数字の約束はない。資本配分の良否は、海外の利益率が改善するか、中国から生み出した資金を少数株主にも継続して返すかによって判断する。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

中国のオンライン融資市場で生き残る会社は、規制に対応できる資本と信用審査能力を持つ会社に絞られる。フィンボリューションは2026年4〜6月期に中国の融資取扱額が約2割減ったものの、奇富科技や多くの中小仲介会社と比べれば縮小率は小さい。審査基準を厳格化した結果、90日超延滞率は2025年末の2.85%から2026年6月末の2.10%に改善した。規制への適応が進めば、銀行は質の高い借り手を紹介できる少数の大手との取引を続ける可能性がある。

海外の成長も実体を伴っている。2025年の海外融資取扱額は前年比38.6%増加し、売上は32%伸びた。インドネシアとフィリピンでは通年黒字を達成し、2026年4〜6月期には海外の営業利益が前年同期の2倍超になった。人口が若く、銀行の信用サービスが十分に届かない市場では、短期・小口融資の需要が続く。顧客の反復利用が増えるほど、集客費用に対する利益は改善する。

海外市場でデータが蓄積すれば、審査精度と資金提供者の獲得力を高める循環が生まれる。インドネシアからフィリピン、豪州へ展開した経験は新しい国でも生かせる。資金を出す銀行を増やせれば、貸出そのものを大量に保有する必要はなく、成長に必要な自己資本を抑えられる。

長期の株主還元にも実績がある。8年連続の配当と累計約5.4億ドルの自社株買いは、現金が完全に閉じ込められているわけではないことを示す。海外が全社利益の重要な柱になり、中国の収益悪化が止まれば、2025年を上回る純利益と株主還元は十分に可能だ。

慎重な見方

中国で起きていることは、不況による一時的な貸出減少ではない。2025年10月施行の規制は、銀行の審査責任を強め、仲介会社と保証会社が得る費用を制限する。信用保証を組み合わせて高い実効収益率を得る仕組みが根本から変わる。フィンボリューションが蓄積してきた信用審査データに価値があっても、対価を払う銀行がその価値を従来どおり認めるとは限らない。

2026年上期の純利益は前年同期比で約43%減少した。中国だけではなく、業界全体が傷んでいる。奇富科技の2026年4〜6月期の融資取扱額は25%減少し、利益も急減した。信用コストの低下が取扱額の縮小による顧客選別で実現しているなら、利益の回復と同時に延滞率が再び上がる危険がある。

海外にも落とし穴がある。2026年4〜6月期の海外売上は約1.37億ドルに達したが、営業利益は約0.08億ドルにとどまった。利益率は約5.8%で、中国より低い。インドネシアとフィリピンの規制当局が借り手の総負担や貸倒を問題視すれば、海外でも中国と似た手数料圧縮が起こる可能性がある。顧客数が増えても、貸倒と集客費が同じ速度で増えれば株主利益は伸びない。

貸借対照表の強さも慎重に見るべきだ。信用保証負債、拘束性預金、現地規制資本があり、純現金のすべてが自由資金ではない。さらにVIEは中国の事業を契約で支配する構造であり、普通株の議決権も支配株主に集中している。資産が大きくても、国外の少数株主が回収できる額はその一部になりうる。

銀行のAIによる信用審査の内製化も長期の競争力を削る。新しい技術によって顧客情報の優位が薄れれば、融資仲介は低収益の汎用サービスになる。過去の高ROEに対する信頼は、10年後の企業価値の裏付けにはならない。

どちらに重みを置いたか

事業の継続には一定の確信があるが、従来の利益率が戻ることへの確信は低い。中国での規制変更は既に数字に表れ、海外は成長しても収益率が十分に高くない。そのため楽観とやや楽観の合計を25%、やや悲観と悲観を41%とし、やや慎重側に寄せた。

中立では中国の実質取扱額を2025年より減らし、海外の実質取扱額が2倍超になっても純利益は3.25億ドルにとどまると考える。中国の2025年並みの高収益が戻るとは想定していない。それでも10年間の正味還元と事業価値の現在価値が、今の時価総額を大きく上回る。結論は割安だが、VIEと信用保証の損失を監視し続ける必要がある。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 13.57 ドル32 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 5.35 ドル13 億ドル)。 今の値に割り戻すと 8.88 ドル21 億ドル、今との差 +213.6%、 期待の年率 +27.2%(資本コスト 9.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 42.70 ドル101 億ドル 13.56 ドル32 億ドル +1,887.9% +47.4% 4.50 ドル11 億ドル
やや楽観 17% 26.43 ドル62 億ドル 9.11 ドル22 億ドル +1,156.0% +38.3% 6.04 ドル14 億ドル
中立 34% 14.16 ドル33 億ドル 6.36 ドル15 億ドル +625.1% +29.4% 6.98 ドル16 億ドル
やや悲観 25% 2.89 ドル7 億ドル 2.12 ドル5 億ドル +77.2% +7.8% 1.25 ドル3 億ドル
悲観 16% 0.77 ドル2 億ドル 0.17 ドル0 億ドル −66.9% −11.2% 0.15 ドル0 億ドル
加重平均100% 13.57 ドル32 億ドル5.35 ドル13 億ドル +568.7% +27.2% 18.92 ドル45 億ドル

今の株価時価総額 2.83 ドル7 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:海外が大きな利益の柱になり、中国でも勝ち残る 利益 8 億ドル · PER 12.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 42.70 ドル101 億ドル

中国では銀行との提携先を維持し、弱い融資仲介会社の撤退によって優良顧客のシェアを獲得する。借り手の負担を規制範囲に抑えながら、信用情報と不正検知の精度で競合の奇富科技や楽信と差別化する。中国の実質融資取扱額は2025年から約35%増え、2520億元に達する。名目の実効収益率は物価上昇ほど伸びないが、規制に適合した水準で安定する。

海外ではAdaKamiとJuanHandが主要金融機関との提携を深め、豪州Fundoも十分な規模を獲得する。インドネシアとフィリピンの金融技術市場の成長率は10年の後半には落ち着くが、会社のシェア拡大が続く。海外の実質取扱額は610億元となり、2025年の4倍を超える。営業利益率は18%近くに改善し、中国並みではなくても自立した利益の柱になる。

現地金融会社の買収や技術投資は成功し、増加した利益の一部を事業に残しながら株主還元も続ける。中国の規制変更による恒久的な悪影響は消えないものの、海外の利益がそれを上回る。2035年の純利益は8.2億ドル、期間累計の純利益は51.5億ドルとなり、32億ドルを正味で還元する。少数株主への資金移転も実績どおり続く。

  • 中国本土のオンライン融資仲介・保証:数量 2,520(2025年の人民元購買力で測った年間融資取扱額(億元))× 価格 0.07(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。手数料・保証収入・金利収入を含み、物価と実質料率の変化を反映)→ 売上 23 億ドル・営業利益 6 億ドル。中国市場の実質規模がやや拡大し、大手への集中でシェアが伸びる。実質手数料率は規制で低下する
  • 海外オンライン融資・現地金融サービス:数量 610(2025年の人民元購買力で測った海外年間融資取扱額(億元))× 価格 0.31(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。短期融資の回転と保証・利息収入を含む)→ 売上 26 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場拡大と現地シェア獲得で実質取扱額4.36倍。規模の利益で収益率が改善する

倍率:k9.5%、2035年のROEは8.20÷43.2=18.98%。moatはweakで超過収益の残存割合1/3。RONIC=9.5%+1/3×(18.98%−9.5%)=12.66%。2035年以降のgは名目3.5%。海外消費者金融の実質需要約1%、会社シェア横ばい、収益単価約2.5%上昇で説明する。正当化PER=(1−3.5%÷12.66%)÷(9.5%−3.5%)×1.035=約12.48倍。保証リスクが残るため上限の約96%に相当する11.98倍とした。純利益は株式報酬費用を含むGAAPベース。余剰現金3.0億ドルの税引後利息相当0.042億ドルを事業利益から除き、現金を額面で足す。

確率:中国の規制への適応、信用損失の安定、海外での高収益化がすべて実現する筋書き。海外の実質取扱額が4倍超になるため実現条件は厳しく、8%とした。

やや楽観 17% やや楽観:中国は安定し、海外の利益率が改善する 利益 6 億ドル · PER 10.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 26.43 ドル62 億ドル

中国では新しい融資仲介規制が定着し、収益単価の低下は止まる。市場全体の実質融資額は大きく増えないが、小規模な仲介会社の撤退でシェアを少し伸ばす。取扱額は2140億元となり、銀行にとって信用審査と顧客獲得を任せられる提携先として残る。利益率は過去の高水準には戻らないが、大手として必要な規模を保つ。

海外はインドネシアとフィリピンが成長の中心である。実質融資取扱額は430億元となり、豪州での事業も利益を生む。市場規模の拡大に加えて既存顧客の再借入が増え、集客費用の負担が下がる。海外の営業利益率は約14.5%に改善するが、規制に合わせた保証や資金調達が必要なため、中国の過去の高収益を再現するわけではない。

2025年に実行した海外買収はおおむね成功し、大型の失敗は起きない。2035年の純利益は5.6億ドルとなり、10年間の累積純利益36億ドルから正味21.5億ドルを株主に返す。ROEは14%台で、資本コストを上回る状態が続く。収益の成長と株主還元が両立するが、強い値決め力を持つ会社にはならない。

  • 中国本土のオンライン融資仲介・保証:数量 2,140(2025年の人民元購買力で測った年間融資取扱額(億元))× 価格 0.06(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。手数料・保証収入・金利収入を含み、物価と実質料率の変化を反映)→ 売上 19 億ドル・営業利益 5 億ドル。銀行提携を維持し、撤退企業のシェアを獲得。手数料率は物価より緩やかに上がる
  • 海外オンライン融資・現地金融サービス:数量 430(2025年の人民元購買力で測った海外年間融資取扱額(億元))× 価格 0.31(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。短期融資の回転と保証・利息収入を含む)→ 売上 19 億ドル・営業利益 3 億ドル。市場成長と既存顧客の反復利用。海外の費用率が下がる

倍率:k9.5%、ROE=5.6÷38.2=14.66%。moatはweak、RONIC=9.5%+1/3×(14.66%−9.5%)=11.22%。2035年以降のgは3.0%で、海外市場の実質需要の伸びと中国市場の横ばい、価格の物価追随不足を合算したもの。正当化PERは(1−3.0%÷11.22%)÷(9.5%−3.0%)×1.03=約11.61倍。海外の信用費用と銀行との交渉力を考え、上限の約92%である10.68倍を採用する。事業利益から余剰現金の利息0.042億ドルを除いて現金3.0億ドルを足す。

確率:中国の規制に対応できる規模と、海外の既存事業が黒字に転じた実績を評価する。一方、海外が成熟後も高い利益率を維持できるかは未知数なので17%とした。

中立 34% 中立:中国の収益は戻らず、海外の成長が穴を埋める 利益 3 億ドル · PER 9.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 14.16 ドル33 億ドル

中国では2025年以降の規制が恒久的な収益率の低下をもたらす。銀行は借り手の信用情報を自ら評価するようになり、融資仲介会社の取り分は細る。フィンボリューションは優良顧客と銀行提携を保ち、大手の一角として生き残る。しかし、国内の実質融資取扱額は2025年を下回る1700億元となる。中国の売上は約15.2億ドルで、名目物価上昇を考えれば実質的には縮小である。

海外ではインドネシアの金融技術を使った融資市場が拡大し、フィリピンと豪州も補完する。市場の実質成長は10年後には落ち着くが、会社の取扱額は330億元と2025年の2倍超になる。競争と規制で実質手数料率は低下し、海外営業利益率は12%で成熟する。顧客数が増えても中国の過去の高利益率までは届かない。

中国の収益力低下と海外への投資負担が残り、全社営業利益率は2025年より低くなる。2026年から数年間は利益が2億ドル前後で推移し、その後ゆっくり回復する。2035年の純利益は3.25億ドル、累積純利益は26億ドルである。配当と自社株買いから株式報酬を差し引いた正味15億ドルを還元し、残りは保証資本と海外事業の成長に使う。自己資本は34.7億ドルとなり、ROEは9.4%程度に落ち着く。

  • 中国本土のオンライン融資仲介・保証:数量 1,700(2025年の人民元購買力で測った年間融資取扱額(億元))× 価格 0.06(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。手数料・保証収入・金利収入を含み、物価と実質料率の変化を反映)→ 売上 15 億ドル・営業利益 3 億ドル。中国市場の実質規模は横ばいから小幅減、競争シェアは維持。物価より実効収益単価の伸びが鈍い
  • 海外オンライン融資・現地金融サービス:数量 330(2025年の人民元購買力で測った海外年間融資取扱額(億元))× 価格 0.30(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。短期融資の回転と保証・利息収入を含む)→ 売上 14 億ドル・営業利益 2 億ドル。海外の実質取扱額は2.36倍。成長市場でシェアを維持し、費用率が改善する

倍率:k9.5%、2035年の自己資本ROEは3.25÷34.7=9.37%。資本コストをわずかに下回るため、超過収益を長く残せる前提にはしない。moatはweak、RONICは9.5%+1/3×(9.37%−9.5%)=約9.46%。2035年以降のgは2.5%。中国の実質融資額横ばい、海外の実質需要成長が全社で約0.5%、収益単価の名目上昇が約2.0%という内訳である。正当化PERは約10.77倍だが、ROEがk以下のため1÷k=10.53倍も上限とする。保証リスクと利益の質を勘案して9.48倍とした。余剰現金3.0億ドルの税引後受取利息0.042億ドルを純利益から除き、同現金を額面で加える。

確率:2026年に確認された中国の収益圧縮を構造変化として認める一方、海外で売上成長と黒字化が進んだ事実も認める。相反する証拠の中心的な落としどころとして34%とした。

やや悲観 25% やや悲観:中国の融資仲介が低収益化し、海外でも値下げが続く 利益 1 億ドル · PER 7.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2.89 ドル7 億ドル

中国の銀行は融資仲介会社に支払う手数料をさらに下げ、顧客獲得と信用審査を自社へ取り込む。2025年の規制はその後も強化され、金融仲介会社が得られる超過収益はほとんどなくなる。フィンボリューションは提携先を維持するものの、奇富科技などの競合との競争でシェアを失う。国内の実質取扱額は1170億元に減り、営業利益率は12%まで下がる。

海外は成長が止まるわけではないが、規制対応と競争が利益を奪う。インドネシアの監督当局が顧客保護と貸倒管理を強化し、フィリピンでも融資コストへの制限が厳しくなる。海外の実質取扱額は165億元と2025年より増えるが、集客費、保証費、資金調達費用が高く、営業利益率は3%にとどまる。豪州の買収も会社全体の収益を大きく押し上げない。

2027〜2030年に一部の信用損失が発生し、その後の利益回復も弱い。10年の純利益累計は10億ドル、正味還元は5億ドルに縮む。2035年の純利益は0.65億ドルにとどまり、自己資本28.7億ドルに対するROEは約2.3%である。現金は一部を保証弁済に使うが、事業縮小で運転資金も減る。企業は存続しても高収益の金融技術会社ではなくなる。

  • 中国本土のオンライン融資仲介・保証:数量 1,170(2025年の人民元購買力で測った年間融資取扱額(億元))× 価格 0.06(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。手数料・保証収入・金利収入を含み、物価と実質料率の変化を反映)→ 売上 9 億ドル・営業利益 1 億ドル。銀行の内製化と競争でシェア低下。実質収益料率が大きく縮む
  • 海外オンライン融資・現地金融サービス:数量 165(2025年の人民元購買力で測った海外年間融資取扱額(億元))× 価格 0.26(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。短期融資の回転と保証・利息収入を含む)→ 売上 6 億ドル・営業利益 0 億ドル。海外市場は拡大するが会社のシェアは伸びず、信用費用が利益を圧迫する

倍率:ROEは0.65÷28.7=2.26%でk9.5%を大きく下回る。超過収益の存続は認めず、PERの利益ベース上限1÷k=10.53倍を下回る7.4倍を採用する。2035年以降のgは名目0.5%で、中国の融資需要縮小と海外の小幅成長、実質手数料率の低下から説明する。余剰現金は初期3.0億ドルの75%に相当する2.25億ドルに減少するとし、税引後利息0.0315億ドルを純利益から除く。時価総額6.83億ドルは、事業価値約4.58億ドルと余剰現金2.25億ドルの合計であり、回収可能資産の床5.5億ドルも上回る。

確率:2026年の中国の取扱額減少と利益悪化は既に発生している。海外の売上拡大があっても信用コストと規制で利益率が伸びない可能性は高く、25%とした。

悲観 16% 悲観:中国の仲介機能が崩れ、海外も信用損失で成長を失う 利益 0 億ドル · PER 7.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 0.77 ドル2 億ドル

中国では銀行が顧客獲得と融資審査を自社化し、仲介会社への支払いを大幅に減らす。借り手も銀行のアプリや競合プラットフォームへ移り、フィンボリューションの実質取扱額は750億元に縮小する。中国の営業利益率は6%まで下がり、維持するための規制対応費用が重荷になる。既存の信用保証債務から大きな代位弁済が発生し、収益の縮小と資産の減損が重なる。

海外でもインドネシアとフィリピンの顧客保護規制が強化され、貸倒と集客費の上昇で成長が止まる。現地の銀行と有力な金融技術会社に顧客を奪われ、実質取扱額は90億元に減る。豪州の取得事業も利益を生めず、一部事業の整理と減損を行う。海外営業利益率はマイナスとなる。

2027〜2031年に保証弁済と事業整理費用で累積損失が拡大し、10年間の純損益は合計7.5億ドルの赤字となる。2035年には小規模な利益0.065億ドルまで回復するが、事業としての強みは失われる。配当と自社株買いは大半の期間で止まり、正味還元は0.4億ドルにとどまる。

中国事業の現地資金や債権を自由に処分できず、米国ADS保有者への回収可能額は帳簿の自己資本を大幅に下回る。企業が清算に追い込まれるとは限らないが、優良な融資仲介プラットフォームとしての経済価値はほぼ消える。

  • 中国本土のオンライン融資仲介・保証:数量 750(2025年の人民元購買力で測った年間融資取扱額(億元))× 価格 0.05(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。手数料・保証収入・金利収入を含み、物価と実質料率の変化を反映)→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。規制と銀行内製化で2025年の実質取扱額の約4割へ縮小し、超過収益を失う
  • 海外オンライン融資・現地金融サービス:数量 90.0(2025年の人民元購買力で測った海外年間融資取扱額(億元))× 価格 0.22(実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。短期融資の回転と保証・利息収入を含む)→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。規制・信用損失・顧客流出が重なり、海外事業の採算も崩れる

倍率:2035年のROEは0.065÷15.8=0.41%でk9.5%を大きく下回る。事業の成長が長期に続く前提は持たず、gは0%。利益ベースのPER上限1÷k=10.53倍より低い7.0倍とする。残る余剰現金は初期3.0億ドルの半分である1.5億ドルとし、税引後利息0.021億ドルを除いた事業純利益0.044億ドルにPER7.0倍を掛け、余剰現金1.5億ドルを加える。時価総額は1.81億ドルとなり、回収可能資産の床1.8億ドルを下回らない。これは現在または過去の株価倍率から決めた数字ではない。

確率:中国での信用保証損失、規制による高収益商品の消滅、海外規制の同時悪化、VIEと資金送金制限が重なる構造的な敗北を想定する。会社全体がほぼ無価値になる可能性を無視せず、16%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

中国本土のオンライン融資仲介・保証

PPDaiを中心に、個人の借り手を銀行などへ紹介し、信用審査、管理、保証、自社資金融資の利息から収益を得る。主要な資金提供者は銀行とその他の金融機関である。

数量2025年の人民元購買力で測った年間融資取扱額(億元)価格実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。手数料・保証収入・金利収入を含み、物価と実質料率の変化を反映売上営業利益
今 2025/12 1,863 0.06 14 5
10 年後 中立 1,700 0.06 15 3

取り方:会社の2025年決算・20-Fによる中国の融資取扱額1863億元を数量の起点とする。中国の開示売上は約102億元、全社売上の75.4%。台帳の全社売上19.1億ドルをこの比率で割り振り、中国売上14.40億ドルとした。2025年の実効収益率は売上を融資取扱額で割って約5.5%。為替換算係数0.14を固定してドル建て収益に変換する。2035年の数量は物価を除いた実質の融資取扱額であり、物価上昇に伴う名目元本と仲介料の変化は価格に含める。保証収入は過去に組成した融資から時間差で発生するため、この収益率は借り手の年利とは異なる。営業利益4.50億ドルは全社営業利益4.3億ドルと2026年の地域別利益率から組み立てた推定であり、FY2025の地域別確定利益ではない。

海外オンライン融資・現地金融サービス

インドネシアのAdaKami、フィリピンのJuanHand、豪州のFundoなど。融資仲介、現地貸金業、割賦金融、信用保証を提供する。

数量2025年の人民元購買力で測った海外年間融資取扱額(億元)価格実質融資取扱額1元に対する名目の実効収益率。短期融資の回転と保証・利息収入を含む売上営業利益
今 2025/12 140 0.24 5 0
10 年後 中立 330 0.30 14 2

取り方:会社の2025年決算・20-Fによる海外融資取扱額140億元と海外売上約33.3億元を用いる。台帳の全社売上19.1億ドルに会社開示の海外売上比率24.6%を掛け、4.70億ドルとした。売上÷融資取扱額は約23.8%だが、融資の短期回転、自社融資の利息、保証収入の時間差を含む収益比率であり、借り手に課すAPRではない。営業利益0.15億ドルは2025年の現地黒字化と2026年第2四半期の地域別営業利益から推定した。両地域の推定営業利益4.65億ドルから本社・共通費約0.35億ドルを差し引くと、台帳の全社営業利益4.3億ドルに一致する。インドネシアOJKの2026年6月末P2P残高105.14兆ルピアは市場規模の参考になるが、会社が国別残高を十分開示していないため正確な市場シェアは算出できない。

リスクと懸念

中国の融資仲介規制と総合資金調達費用

2025年10月施行の規制は、銀行と融資仲介会社の責任分担、協業費用、保証料の扱いを変えた。2026年8月からは借り手が負担する全費用の開示も厳格化した。銀行が提携費用の上限を引き下げれば、融資取扱額が回復しても仲介会社の利益率は戻らない。これは景気循環ではなく、業界の収益構造そのものを変える危険である。

信用保証と貸倒の非対称な損失

同社は単なる融資紹介会社ではなく、多くの融資について信用保証や債権買い取りの責任を負う。保証料は融資期間にわたって収益化されるが、貸倒は景気悪化時に集中する。延滞率が2〜3%の状態から急上昇すれば、数年分の利益が保証弁済で失われる可能性がある。実際の回収額、保証債務、融資の組成年別損失率を継続して調べる必要がある。

VIE、議決権集中、国外送金の制約

米国ADS保有者は中国の営業会社を直接所有するのではなく、ケイマン諸島の持株会社を通じて投資する。中国で契約によって支配するVIEは、制度の変更によって支配や資金移転に支障が生じうる。B種普通株の議決権が大きいため、少数株主は資産売却や還元方針を決められない。財務諸表の自己資本や現金の全額を株主に回収可能な資産とみなすことは危険だ。

海外展開の規制と信用コスト

インドネシアのOJK、フィリピンの金融当局、豪州のASICは、金融機関の免許、顧客保護、金利や手数料、個人情報、債権回収を監督する。各国で規制が強化されれば、借り手の数が増えても利益は残らない。2026年4〜6月期の海外営業利益率は約5.8%で、まだ厚い余裕がない。新しい国への投資を続けながら信用損失も増えれば、成長が資本価値を壊す可能性がある。

銀行によるAI信用審査の内製化

AIエージェント代替の指定類型には直接該当しないが、技術による仲介機能の代替は重要である。銀行が自ら顧客獲得、信用スコアリング、不正検知を行えるようになれば、フィンボリューションの独自データの経済価値は薄れる。融資申込アプリそのものの乗り換え費用は低く、借り手には金利条件で比較されやすい。技術投資を続けても仲介手数料の低下を止められない危険がある。

現金の質、転換社債、株主還元

台帳の純現金11.3億ドルには、保証業務と現地金融事業を支える資金が含まれる。2025年には1.5億ドルの転換社債も発行しており、2028年には投資家の現金償還請求権がある。中国の資金を国外に移す際の法令上・税務上の制約も考える必要がある。利益が出ても現金が株主に届かない場合、本質価値は利益から計算した額より低くなる。

今後の分かれ目

中国の四半期融資取扱額が前年同期比で15%以上減少する状態がさらに4四半期続いたら
2025年の収益力の回復を見込まず、中国セグメントの10年後の実質数量をさらに引き下げる。中立からやや悲観への移行を検討し、利益率の下限も見直す。
中国の90日超延滞率が3.5%を超え、保証関連負債と現金流出が同時に増えたら
信用保証損失が会計利益を上回る恐れがある。10年間の累積純利益と余剰現金を減らし、悲観の確率を引き上げる。延滞率だけでなく実際の代位弁済額を重視する。
海外の営業利益率が10%以上となり、それが4四半期以上維持されたら
海外事業が集客費と信用費用を吸収できる段階に進んだと判断する。中立の海外営業利益率12%に対する確信度を上げ、やや楽観の確率を増やす。
インドネシアやフィリピンで借り手の総負担上限が強化され、融資取扱額が20%以上減少したら
海外の成長を中国からの構造転換の解決策とみなさず、中立の海外数量と実質収益単価を下げる。中国と海外の規制リスクが同時に現れるため、悲観側の比重を増やす。
配当と自社株買いの正味還元が3年間で累計4億ドル以上となり、保証資本も維持されたら
中国を含む事業資金が少数株主へ届く実績として評価する。余剰現金3.0億ドルの回収可能性に対する確信を高める。ただし既に受け取った還元と将来現金を二重に数えない。
2028年の転換社債償還と中国の現地資本規制への対応が、外部増資なしで完了したら
資金調達と希薄化の懸念が後退する。純現金のうち事業に不要な部分を再点検し、余剰資金が増えていれば額面で価値に反映する。

見ておくもの

  • 中国と海外の四半期融資取扱額、実質成長率、既存借り手の再借入比率
  • 中国の取扱額に対する実効収益率と、融資仲介手数料・保証収入の内訳
  • 中国の90日超延滞率、融資組成年別の延滞、保証債務と実際の代位弁済額
  • 2026年の売上ガイダンス115億〜129億元の達成状況と中国の金融機関からの資金提供
  • 海外の売上比率、地域別営業利益率、インドネシア・フィリピン・豪州の規制変更
  • 現金・短期運用資産と拘束性預金の内訳、自由に利用できる国外現金
  • 2028年の転換社債償還、正味の自社株買い、配当と株式報酬の推移
  • 中国VIEの契約支配に関する規制、B種普通株の議決権、米国上場の継続

倍率と資本コストの決め方

2026年10月23日の時価総額6.94億ドルは、企業価値の計算を終えてから比較した。中国と海外の実質融資取扱額、融資1単位当たりの収益、信用損失を反映した営業利益率を先に見積もった。資本コストは米国株の基本8.0%と品質調整1.5%の合計で9.5%。中立のROEは9.37%、RONICは9.46%、gは2.5%で、正当化PERの上限約10.77倍とROEがk以下のときの上限10.53倍を確認し、利益の質を反映して9.48倍とした。今または過去の市場PER、PBR、同業の市場倍率から決めていない。余剰現金は3.0億ドルだけを分離し、税引後受取利息を利益から除いて二重計上を避けた。5つの確率を掛けた2035年の時価総額期待値は約32.02億ドル、累積正味還元期待値は約12.63億ドルである。前者を10年、後者を5年の資本コスト9.5%で割り引いた現在価値は合計約20.94億ドルとなり、現在時価総額との差は約+202%。判定は「割安」であり、現在価格に寄せた結果ではない。自己資本は各筋書きで期首23.7億ドルに累積純利益を加え、正味還元を引いた額と一致させた。2026年の業績悪化が期間利益に与える影響はnet_sum_okuに反映済みである。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本資本コスト8.0%に、cycle+0.5%、pricing+0.5%、debt0%、life+0.5%を加えて9.5%。現時点で継続企業の前提が危うい状態ではないため、存続危機の追加上乗せはしない。米国の消費者金融であるOMFの9.5%、CACCやPRGの9.2%と比較すると、海外展開の将来性はあるが、価格決定力と収益の予測可能性は弱いと判断する。

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ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. FinVolution Group 2025 Form 20-F、2026年4月29日。事業構造、融資取扱額、地域別売上、VIE、保証義務、資本政策
  2. FinVolution Group 2026年第2四半期決算、2026年8月27日。中国・海外の取扱額、利益、延滞率、現金、2026年ガイダンス
  3. 中国国家金融監督管理総局、商業銀行インターネット融資仲介業務の管理強化通知、2025年4月公表・同年10月施行

分析日 2026-10-23