株譜
AI 銘柄分析 · 金融 · 試作

フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン) BEN

運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)33.00 ドル171 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)31.5 ドル163 億ドル差 +4.7%
10 年後から見ると 適正 価値 33.00 ドル171 億ドル · 差 +4.7% · 期待の年率 +7.6%
期待の年率リターン(10 年)+7.6%資本コスト比 −1.6 pt
推定の資本コスト9.3%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 9.3% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン、BEN)は 1947 年創業、サンマテオ(カリフォルニア)に本社を置く総合運用会社で、2026 年 6 月末の運用資産(AUM)は 1.79 兆ドル。内訳は株式 7,569 億ドル、債券 4,414 億ドル、オルタナティブ 2,942 億ドル(過去最高)、マルチアセット 2,186 億ドル、現金運用 805 億ドル。創業家のジョンソン家が経営と株主の中心にいる。決算期は 9 月(台帳は 2025/12 と表記)。

2020 年のレッグ・メイソン、2022 年のレキシントン、2024 年のパトナムと買収で大きくなった会社で、自己資本 117 億ドルのうち、のれんと無形資産が 103 億ドルを占める。2024〜25 年は債券運用のウエスタン・アセットの元 CIO の不正で 2025 年度に 1,419 億ドルが流出し、GAAP の営業利益率は 6.9% まで落ちた。2026 年 6 月に SEC と 1 億ドルの民事罰で和解、ウエスタンの流出は止まり、全社で 2026 年度の 9 か月に 633 億ドルの純流入に戻った。

バリュー投資の観点では、堀は広くないが、オルタナ(私募)という伸びる部門を持ち、利益率が回復している。中立の筋書きは 2035 年の純利益を 20.5 億ドル(2026 年度の経済の値 12.7 億ドルから年 5% 台)とし、倍率は利益ベースの式(k 9.25%=基本 8.0% に quality +1.25%。資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金では半分に薄れる)の上限 PER 約 12.8 倍の 9 割(11.6 倍)。確率で加重した価値は今の時価総額を 1 割弱上回るにとどまり、結論は「適正」。ただし同社は 3 年続けて買収の減損を出しており、悲観の確率を厚くした上での結論である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず 10 年後を問う。運用会社は残るが、フランクリンが今より強いとは言えない。堀は広くなく、顧客の去らない力は商品ごとにまだらで、ウエスタンの 1 年 1,400 億ドルの流出がそれを示した。一方、オルタナの専門会社(レキシントン、クラリオン、ベネフィット・ストリート)は、資金が長く固定され、今より強くなる側にある。全体としては、堀はやや狭まる中でオルタナが補う中立を置く。

次にオーナー利益。運用会社は設備投資が小さく、利益の大半を株主に返せる。ただし同社は買収で大きくなったため、自己資本の 9 割近くがのれんと無形資産で、買収の償却と減損を費用として見ると、2025 年度の GAAP 純利益は 5.2 億ドル、経済の利益は 7.6 億ドルにすぎない。2026 年度はウエスタンの流出が止まり、償却と買収関連の報酬が減り、経済の利益は 12.7 億ドル前後に戻る見込み。株式報酬は年 2 億ドルで、費用として見る。

資本配分は評価が分かれる。3 年続けて減損を出したのは買収で価値を壊した証拠だが、現金と投資 54 億ドルに対し借入 24 億ドルと財務は健全で、PER 10 倍台で自社株買いを増やしている点は評価できる。安全域は、事業の PER が純現金を除くと 10 倍前後と低いこと。わからない所は、オルタナの手数料率と私募クレジットの信用で、確信度は中程度。

何で稼ぐ会社か

収益は運用資産に手数料率をかけた運用手数料が中心で、2025 年度の営業収益 87.7 億ドルのうち運用手数料が 69.8 億ドル(80%)、販売代行手数料 14.7 億ドル、株主サービス 2.6 億ドル。販売代行は通し費用で、費用側の販売費 20.1 億ドルとほぼ相殺され、利益にはほとんど残らない。運用資産は 4 つの塊で見る。

第 1 は株式(2026 年 6 月末 7,569 億ドル)。フランクリン、テンプルトン、クリアブリッジ、マーティン・カーリー、ロイス、パトナムの株式戦略で、手数料率は推定で約 48bp。第 2 は債券・MMF(5,219 億ドル)。ウエスタン・アセット(2026 年 4 月末で約 2,160 億ドル)、ブランディワイン、フランクリンの債券と、現金運用 805 億ドル。手数料率は約 23bp と低い。第 3 はオルタナティブ(2,942 億ドル)。レキシントン(私募株式のセカンダリー)、クラリオン(不動産)、ベネフィット・ストリート(私募クレジット、約 790 億ドル)、アルセントラ、K2(ヘッジファンドの組み合わせ)が核で、手数料率は約 70bp と最も高い。第 4 はマルチアセット(2,186 億ドル)で、パトナムのターゲットデートと資産配分、フランクリンの SMA・モデルポートフォリオ。

販売経路は、米国の証券会社・銀行の助言網、退職金制度、機関投資家、海外(運用資産の 29% が米国外で、欧州・中東・アフリカ 2,323 億ドル、アジア太平洋 1,911 億ドル)。費用は人件費が約 5 割で、2026 年度は 2025 年度比 3〜3.5% の増加が計画。バランスシートは現金 27 億ドル、投資 27 億ドル、会社の借入 24 億ドル。連結ファンド(CIP)は非遡及で、会社の価値には現金と同じ重さでは数えない。

優良さと弱いところ

優良さの柱は 4 つある。第 1 は広さ。株式・債券・オルタナ・マルチアセットを世界の主要市場で売り、特定の商品が不調でも全体で数字が残る(2026 年度の 9 か月は債券の流出を、オルタナとマルチアセットの流入が上回った)。第 2 はオルタナの専門会社を持つこと。レキシントンは私募株式のセカンダリーの大手、クラリオンは不動産、ベネフィット・ストリートは私募クレジットで、いずれも運用資産を長い期間固定でき、手数料率が高い。第 3 は資本の余力。会社の現金と投資 54 億ドルに対し借入は 24 億ドル。第 4 は創業家が長期の目線で経営していること。

弱い所は 4 つ。(1)堀の質。買収した会社の寄せ集めで、顧客が去らない力は商品ごとに違う。アクティブ株式は手数料率が下がり、ウエスタンの不祥事で 1 年に 1,400 億ドルが抜けた事実は、運用会社の看板が一つの不祥事で崩れうることを示す。(2)資本配分。2024 年度 3.9 億ドル、2025 年度 2.3 億ドル、2026 年度 0.3 億ドルと、買収した無形資産の減損を 3 年続けて出した。のれんと無形資産は自己資本の 9 割近く。(3)価格を決める力がない。手数料率は年 1〜2% 下がる。(4)費用の伸びが速く、利益率が運用資産の伸びほど上がらない。ウエスタンの事件は SEC 和解で区切りがついたが、元 CIO の刑事裁判は続く。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の運用資産は 2025 年に約 147 兆ドル(BCG)で、同社の持ち分は約 1.2%。収益成長の 8 割超が市場の値上がりで、業界の利益率は 2010 年以来約 30% で横ばい。収益の伸び年 5.1% に対し費用は年 5.4%(負のオペレーティング・レバレッジ)。機関投資家の手数料は年 3% 下がり、ETF は 2025 年に過去最高の 1.5 兆ドルの純流入、純資産は 13 兆ドル超。個人向けの長期型プライベートファンドは 4 年で 5 倍超の 3,000 億ドル超に育った。

フランクリンの競合は 3 種類。(1)パッシブの大手(ブラックロック、バンガード、ステート・ストリート)は、手数料率 0.03〜0.2% で株式の純流入を取る。同社のアクティブ株式はこの流れで手数料率が削られる側。(2)アクティブの競合(キャピタル・グループ、フィデリティ、T・ロウ・プライス、JP モルガン)は、助言網と退職金制度で同じ顧客を取り合う。T・ロウ・プライスはアクティブ株式の流出と手数料率の低下が続く会社で、フランクリンの株式部門の将来の姿を映す。(3)オルタナ専業(ブラックストーン、アポロ、KKR、アレス)は私募の資金調達を大手に集中させ、個人向けの窓口(ウェルス)で同じ顧客を取りに来る。フランクリンの私募は 2026 年度に 400 億ドルの調達見込みで、当初の目標 250〜300 億ドルを上回る。

構造の変化は 4 つ。パッシブ化、器の入れ替え(投信から ETF・SMA)、私募の個人向け開放、AI による費用削減(その分は顧客が値下げを求める)。循環の位置は、2026 年に市場が高く AUM は過去最高。会社は 2027 年度の調整後営業利益率を 29〜30%(相場の横ばいを前提)としている。

資本政策と M&A

還元は配当と自社株買い。2025 年度は合計 9.3 億ドル(純利益の約 2 倍)。2026 年 4〜6 月は 5.2 億ドル(自社株買い 3.5 億ドル、配当 1.7 億ドル)と、買い戻しを増やしている。株式報酬は 9 か月で 1.5 億ドル(年 2 億ドル)で、正味の還元(payout_oku)から引く。創業家の持ち分が大きく、買収の判断は創業家の意向が強く出る。

M&A は 2020 年のレッグ・メイソン(のれんの大半)、2022 年のレキシントンとアルセントラ、2024 年のパトナム。買収の無形資産の減損は 2024 年度 3.9 億ドル、2025 年度 2.3 億ドル、2026 年度 0.3 億ドル。償却は 2025 年度 4.1 億ドルから 2026 年度 約 2.1 億ドルへ下がり、GAAP の利益を押し上げる(現金では動かない)。次の買収は私募に向かう見込みで、筋書きでは強気ほど買収(10 億ドル)を入れ、現金を使う。買収の失敗は倍率でなく利益率と確率で表す。

今回の和解費用 1 億ドル、特別退職給付 1.2 億ドル(9 か月)は、除いて見る。ただし退職給付は 2 年続けて出ており、平常費用として利益率に 1 ポイントほど織り込んだ。連結ファンド(CIP)の評価損益は、非支配持分が打ち消すので除く。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

フランクリンは、不祥事の底から戻る途中にある会社で、値段はまだ戻っていない。2026 年 6 月に SEC と DOJ の問題は区切りがつき、ウエスタンの流出は 4〜6 月に 11 億ドルまで縮み、全社の長期純流入は 9 か月で 633 億ドルに戻った。株式・債券・オルタナ・マルチアセットのすべてで流入がある。

伸びるのはオルタナである。運用資産は 2,942 億ドルで過去最高、2026 年度の私募の資金調達は 400 億ドルの見込み(当初目標は 250〜300 億ドル)で、そのうち個人向け(ウェルス)が約 2 割。レキシントンは私募株式のセカンダリーの大手で、手数料率は約 70bp。個人向けのセカンダリーと私募クレジットの需要が伸びれば、運用資産は年 9〜12% で増え、手数料率が年 1% 下がっても収益は 2 桁に近い。

費用面では、2026 年度の調整後営業利益率は 27% 以上、2027 年度は 29〜30%、長期は 30% 超の目標。償却が 4.1 億ドルから 2.1 億ドルへ下がり、買収関連の報酬も減るため、GAAP の利益は運用資産の伸び以上に増える。純現金の余力があり、PER 10 倍台で自社株買いを増やせる(2026 年 4〜6 月は 3.5 億ドル)。利益ベースの中立(PER 11.6 倍)でも、10 年後の時価総額は今の約 1.5 倍で、配当と自社株買いも入る。強気の見方では、ウエスタンが落ち着き、オルタナが 2 割を超える部門に育てば、利益は 2035 年に 30 億ドルに届く。

慎重な見方

流出は一過性でなく、ウエスタンの不祥事は数字の表れにすぎない。同社は買収で大きくなった会社で、買収した無形資産の減損を 2024 年度に 3.9 億ドル、2025 年度に 2.3 億ドル、2026 年度に 0.3 億ドルと 3 年続けて出した。のれんと無形資産は自己資本の 9 割近く。買収した運用会社の看板が傷むたびに価値が削られる構造である。

オルタナは競争が最も激しい分野に入っている。レキシントンのセカンダリー、ベネフィット・ストリートの私募クレジットは、ブラックストーン、アポロ、KKR、アレスと個人向けの窓口で同じ顧客を取り合い、これらの専業は規模と資金調達力で上回る。2025 年に起きた私募クレジットの信用事故と同種の問題が出れば、手数料率の低下と解約が同時に来る。セカンダリーの時価評価の甘さも、経営陣自身が「割引の戻りは総リターンの 2〜2.5 割」と述べるほど利益に効く。

株式部門はアクティブ株式の流出と手数料率の低下(業界は年 3% 下がる)の側にある。2026 年 4〜6 月の長期純流入 184 億ドルのうち、オルタナが約半分(91 億ドル)を占め、株式は 4〜6 月で 20 億ドルとほぼゼロ。調整後営業利益率 27% は、営業収益ではなく通し費用を除いた収益に対する値で、GAAP の経済の利益率は 16% にとどまる。2027 年度の目標は相場の横ばいが前提で、相場が下がれば届かない。創業家の経営で、買収の判断が資本効率より規模に向かう懸念もある。

どちらに重みを置いたか

事業の質は慎重な見方がやや強い。買収の減損を 3 年続けた事実と、株式の流出、競争の激しいオルタナ、通し費用を除く利益率の見かけは重い。そこで 10 年の悲観・やや悲観の合計を 41%、楽観・やや楽観の合計を 27% と、同じ領域の T・ロウ・プライス(悲観寄り 43%)より少しだけ軽く、アメリプライズやブラックロック(悲観寄り 3 割台前半)より厚く置いた。一方、値段は利益ベースの倍率で測ると強気と弱気がほぼ釣り合う。流出が止まり、利益率が戻りつつあり、償却が下がるので、中立でも 10 年後の時価総額は今の約 1.5 倍になる。結論は「適正」で、悲観の確率を厚く置いた上でのものだ。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 40.08 ドル207 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 25.61 ドル133 億ドル)。 今の値に割り戻すと 33.00 ドル171 億ドル、今との差 +4.7%、 期待の年率 +7.6%(資本コスト 9.3%)→ 適正

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 7% 74.41 ドル385 億ドル 33.05 ドル171 億ドル +240.9% +13.0% 7.52 ドル39 億ドル
やや楽観 20% 59.14 ドル306 億ドル 30.54 ドル158 億ドル +184.5% +11.0% 17.94 ドル93 億ドル
中立 32% 45.81 ドル237 億ドル 28.02 ドル145 億ドル +134.2% +8.9% 23.63 ドル122 億ドル
やや悲観 25% 27.06 ドル140 億ドル 23.00 ドル119 億ドル +58.8% +4.7% 12.51 ドル65 億ドル
悲観 16% 10.13 ドル52 億ドル 15.46 ドル80 億ドル −18.8% −2.1% 4.09 ドル21 億ドル
加重平均100% 40.08 ドル207 億ドル25.61 ドル133 億ドル +108.4% +7.6% 65.69 ドル340 億ドル

今の株価時価総額 31.52 ドル163 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 9.3% を下回るほど割高。

楽観 7% 楽観:不祥事の流出が止まり、オルタナが育って利益率が 24% に届く 利益 30 億ドル · PER 12.8 倍 · 株価時価総額 74.41 ドル385 億ドル

市場が名目 6.5% で上がり、ウエスタンの流出は止まり、株式の流出も年 1% に縮む。オルタナは個人向けの長期型ファンドと私募クレジットで年 12% で増える。レキシントンの個人向けセカンダリーがブラックストーン・アポロとの競争に負けず、オルタナの経済の営業利益は 18.4 億ドル(全体の 46%)に育つ。会社の長期目標(調整後 30% 超)を上回り、買収(私募の専門会社に 10 億ドル)も成功する。

2035 年度の平均 AUM は 3.31 兆ドル(株式 1.17・債券 0.91・オルタナ 0.78・マルチ 0.45)、実効手数料率は 40.4bp(2026 年度は 43bp)、営業収益 166 億ドル、経済の営業利益 39.8 億ドル(利益率 24.0%)、純利益 30.1 億ドル(純現金の受取利息 0.6 億ドルを含む)。2026〜35 年度の正味の還元は 171 億ドル。

  • 株式(アクティブ株式・株式 ETF)の運用手数料:数量 11,738(株式の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(株式の実効手数料率(収益 ÷ 平均 AUM))→ 売上 49 億ドル・営業利益 15 億ドル。株式 AUM と手数料率
  • 債券・MMF の運用手数料:数量 9,077(債券・MMF の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(債券・MMF の実効手数料率)→ 売上 19 億ドル・営業利益 4 億ドル。債券・MMF
  • オルタナティブ(私募・不動産・私募クレジット)の運用手数料:数量 7,792(オルタナの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.01(オルタナの実効手数料率)→ 売上 50 億ドル・営業利益 18 億ドル。オルタナ
  • マルチアセット(ターゲットデート・資産配分・SMA)の運用手数料:数量 4,496(マルチアセットの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(マルチアセットの実効手数料率)→ 売上 16 億ドル・営業利益 4 億ドル。マルチアセット
  • 販売代行・株主サービスなどの手数料と通し費用:数量 33,104(運用資産全体の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(運用資産全体にかかる販売代行等の手数料率)→ 売上 32 億ドル・営業利益 −1 億ドル。販売代行等(通し)

倍率:純利益は買収した無形資産の償却と株式報酬を費用に入れ、減損・和解を除いた経済の値。自己資本はのれん・無形資産(103 億ドル)を含む帳簿の値。純現金は余った現金として別に足す。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 9.25%(基本 8.0%+quality +1.25%)、事業の ROE 20.3%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 14.8% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=13.9 倍が上限。利益の質(市場連動の運用報酬に、不祥事の流出・買収した無形資産の減損・報酬率の低下が重なる)から、上限の 9.2 割の PER 12.8 倍に置いた(検査の上限は時価総額 418 億ドル)。

確率:ウエスタンが落ち着き、オルタナが私募の大手と並ぶ速さで育ち、買収も成功する展開。T・ロウ・プライスの流出の過去 10 年とは逆の道で、1 割に届かない。

やや楽観 20% やや楽観:オルタナが主役になり、株式の流出は縮む 利益 25 億ドル · PER 12.4 倍 · 株価時価総額 59.14 ドル306 億ドル

市場が名目 6% で上がり、株式の流出は年 1.5% に縮み、ETF・SMA の流入が相殺する。オルタナは年 10.5% で増え、経済の営業利益は 15.3 億ドル(全体の 47%)。競合に一部は取られるが、ウェルス経由の資金調達が目標を上回り続ける。買収は 5 億ドルの小さなものにとどまる。

2035 年度の平均 AUM は 3.00 兆ドル(株式 1.08・債券 0.83・オルタナ 0.69・マルチ 0.40)、実効手数料率は 39.3bp(2026 年度は 43bp)、営業収益 146 億ドル、経済の営業利益 32.7 億ドル(利益率 22.3%)、純利益 24.8 億ドル(純現金の受取利息 0.6 億ドルを含む)。2026〜35 年度の正味の還元は 158 億ドル。

  • 株式(アクティブ株式・株式 ETF)の運用手数料:数量 10,774(株式の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(株式の実効手数料率(収益 ÷ 平均 AUM))→ 売上 44 億ドル・営業利益 12 億ドル。株式 AUM と手数料率
  • 債券・MMF の運用手数料:数量 8,338(債券・MMF の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(債券・MMF の実効手数料率)→ 売上 17 億ドル・営業利益 3 億ドル。債券・MMF
  • オルタナティブ(私募・不動産・私募クレジット)の運用手数料:数量 6,902(オルタナの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.01(オルタナの実効手数料率)→ 売上 43 億ドル・営業利益 15 億ドル。オルタナ
  • マルチアセット(ターゲットデート・資産配分・SMA)の運用手数料:数量 3,969(マルチアセットの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(マルチアセットの実効手数料率)→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。マルチアセット
  • 販売代行・株主サービスなどの手数料と通し費用:数量 29,983(運用資産全体の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(運用資産全体にかかる販売代行等の手数料率)→ 売上 29 億ドル・営業利益 −1 億ドル。販売代行等(通し)

倍率:純利益は買収した無形資産の償却と株式報酬を費用に入れ、減損・和解を除いた経済の値。自己資本はのれん・無形資産(103 億ドル)を含む帳簿の値。純現金は余った現金として別に足す。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 9.25%(基本 8.0%+quality +1.25%)、事業の ROE 17.8%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 13.5% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=13.4 倍が上限。利益の質(市場連動の運用報酬に、不祥事の流出・買収した無形資産の減損・報酬率の低下が重なる)から、上限の 9.2 割の PER 12.3 倍に置いた(検査の上限は時価総額 333 億ドル)。

確率:オルタナと ETF・SMA で流出を相殺し、利益率が会社の目標(30% 超)の手前まで戻る展開。2026 年度の流入が続く根拠はあるが、10 年続くかは別なので 2 割。

中立 32% 中立:株式は細り、オルタナが伸び、利益は年 5% 台で増える 利益 21 億ドル · PER 11.6 倍 · 株価時価総額 45.81 ドル237 億ドル

市場は名目 5.5%(物価 3.5% + 実質 2%)で、株式は年 2% の流出が続き AUM は年 3.5%、債券・MMF は年 4.5%、マルチアセットは年 6.5%、オルタナは年 9% で増える。手数料率は物価並みには上がらず年 1.5〜2% 下がる(器の入れ替えと機関投資家の値引き)。オルタナが経済の営業利益 12.7 億ドル(全体の 47%)、競合のブラックストーン・アポロに資金調達の大半を取られる分は織り込む。景気後退を 2 回挟み、利益は 2〜3 割落ちる年がある。

2035 年度の平均 AUM は 2.73 兆ドル(株式 0.99・債券 0.77・オルタナ 0.61・マルチ 0.36)、実効手数料率は 38.2bp(2026 年度は 43bp)、営業収益 130 億ドル、経済の営業利益 26.9 億ドル(利益率 20.7%)、純利益 20.5 億ドル(純現金の受取利息 0.6 億ドルを含む)。2026〜35 年度の正味の還元は 145 億ドル。

  • 株式(アクティブ株式・株式 ETF)の運用手数料:数量 9,881(株式の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(株式の実効手数料率(収益 ÷ 平均 AUM))→ 売上 40 億ドル・営業利益 10 億ドル。株式 AUM と手数料率
  • 債券・MMF の運用手数料:数量 7,653(債券・MMF の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(債券・MMF の実効手数料率)→ 売上 15 億ドル・営業利益 3 億ドル。債券・MMF
  • オルタナティブ(私募・不動産・私募クレジット)の運用手数料:数量 6,103(オルタナの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.01(オルタナの実効手数料率)→ 売上 37 億ドル・営業利益 13 億ドル。オルタナ
  • マルチアセット(ターゲットデート・資産配分・SMA)の運用手数料:数量 3,649(マルチアセットの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(マルチアセットの実効手数料率)→ 売上 12 億ドル・営業利益 2 億ドル。マルチアセット
  • 販売代行・株主サービスなどの手数料と通し費用:数量 27,286(運用資産全体の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(運用資産全体にかかる販売代行等の手数料率)→ 売上 25 億ドル・営業利益 −1 億ドル。販売代行等(通し)

倍率:純利益は買収した無形資産の償却と株式報酬を費用に入れ、減損・和解を除いた経済の値。自己資本はのれん・無形資産(103 億ドル)を含む帳簿の値。純現金は余った現金として別に足す。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 9.25%(基本 8.0%+quality +1.25%)、事業の ROE 15.3%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 12.3% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=12.8 倍が上限。利益の質(市場連動の運用報酬に、不祥事の流出・買収した無形資産の減損・報酬率の低下が重なる)から、上限の 9.0 割の PER 11.6 倍に置いた(検査の上限は時価総額 263 億ドル)。

確率:株式の流出と手数料率の低下は続くが、市場の値上がり(名目 5.5%)とオルタナの伸びで運用資産が年 5% 台で増える展開。落ち着き先として最も起こりやすい。

やや悲観 25% やや悲観:オルタナの伸びが鈍り、手数料率の低下が利益率の回復を打ち消す 利益 14 億ドル · PER 10.2 倍 · 株価時価総額 27.06 ドル140 億ドル

市場が名目 5%、株式は年 3.5% の流出で AUM は年 1.5% しか増えず、オルタナも競合に取られて年 6% にとどまる。手数料率は年 2〜2.5% 下がり、費用の伸びが収益を上回って利益率の回復が止まる。オルタナの経済の営業利益は 8.6 億ドル(全体の 49%)。買収の減損が 1〜2 回出る。

2035 年度の平均 AUM は 2.27 兆ドル(株式 0.83・債券 0.67・オルタナ 0.47・マルチ 0.29)、実効手数料率は 36.0bp(2026 年度は 43bp)、営業収益 102 億ドル、経済の営業利益 17.7 億ドル(利益率 17.4%)、純利益 13.7 億ドル(純現金の受取利息 0.6 億ドルを含む)。2026〜35 年度の正味の還元は 119 億ドル。

  • 株式(アクティブ株式・株式 ETF)の運用手数料:数量 8,290(株式の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(株式の実効手数料率(収益 ÷ 平均 AUM))→ 売上 32 億ドル・営業利益 7 億ドル。株式 AUM と手数料率
  • 債券・MMF の運用手数料:数量 6,720(債券・MMF の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(債券・MMF の実効手数料率)→ 売上 13 億ドル・営業利益 2 億ドル。債券・MMF
  • オルタナティブ(私募・不動産・私募クレジット)の運用手数料:数量 4,747(オルタナの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.01(オルタナの実効手数料率)→ 売上 28 億ドル・営業利益 9 億ドル。オルタナ
  • マルチアセット(ターゲットデート・資産配分・SMA)の運用手数料:数量 2,946(マルチアセットの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(マルチアセットの実効手数料率)→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。マルチアセット
  • 販売代行・株主サービスなどの手数料と通し費用:数量 22,703(運用資産全体の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(運用資産全体にかかる販売代行等の手数料率)→ 売上 20 億ドル・営業利益 −1 億ドル。販売代行等(通し)

倍率:純利益は買収した無形資産の償却と株式報酬を費用に入れ、減損・和解を除いた経済の値。自己資本はのれん・無形資産(103 億ドル)を含む帳簿の値。純現金は余った現金として別に足す。利益ベースの正当化 PER で置く(SCHEMA §1-1):k 9.25%(基本 8.0%+quality +1.25%)、事業の ROE 10.6%(純利益÷自己資本)、g 4.0%、残る割合 1/2(堀:普通)で RONIC 9.9% → (1−g÷RONIC)÷(k−g)=11.4 倍が上限。利益の質(市場連動の運用報酬に、不祥事の流出・買収した無形資産の減損・報酬率の低下が重なる)から、上限の 9.0 割の PER 10.2 倍に置いた(検査の上限は時価総額 156 億ドル)。

確率:オルタナの競争が激しく手数料率の低下が止まらず、利益率の回復が途中で止まる展開。買収の減損が続いた同社の履歴から、中立に近い厚さを置く。

悲観 16% 悲観:構造で負け、運用会社としての優良さを失う 利益 5 億ドル · PER 10.3 倍 · 株価時価総額 10.13 ドル52 億ドル

構造で負ける。アクティブ株式はパッシブに置き換えられて AUM が年 1% 縮み、ウエスタンの後遺症で債券の伸びも 1% にとどまる。オルタナは私募クレジットの信用事故とブラックストーン・アポロとの競争で年 2% の伸びに落ち、手数料率が年 3% 下がる(運用会社として値を決める力を失う)。のれんの減損 8 億ドルを含め、利益率は 8.5% まで下がる。

2035 年度の平均 AUM は 1.77 兆ドル(株式 0.66・債券 0.56・オルタナ 0.34・マルチ 0.21)、実効手数料率は 32.1bp(2026 年度は 43bp)、営業収益 72 億ドル、経済の営業利益 6.1 億ドル(利益率 8.5%)、純利益 5.1 億ドル(純現金の受取利息 0.6 億ドルを含む)。2026〜35 年度の正味の還元は 80 億ドル。

  • 株式(アクティブ株式・株式 ETF)の運用手数料:数量 6,623(株式の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(株式の実効手数料率(収益 ÷ 平均 AUM))→ 売上 23 億ドル・営業利益 3 億ドル。株式 AUM と手数料率
  • 債券・MMF の運用手数料:数量 5,632(債券・MMF の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(債券・MMF の実効手数料率)→ 売上 10 億ドル・営業利益 1 億ドル。債券・MMF
  • オルタナティブ(私募・不動産・私募クレジット)の運用手数料:数量 3,358(オルタナの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.01(オルタナの実効手数料率)→ 売上 18 億ドル・営業利益 4 億ドル。オルタナ
  • マルチアセット(ターゲットデート・資産配分・SMA)の運用手数料:数量 2,070(マルチアセットの平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(マルチアセットの実効手数料率)→ 売上 6 億ドル・営業利益 1 億ドル。マルチアセット
  • 販売代行・株主サービスなどの手数料と通し費用:数量 17,684(運用資産全体の平均 AUM(億ドル))× 価格 0.00(運用資産全体にかかる販売代行等の手数料率)→ 売上 15 億ドル・営業利益 −2 億ドル。販売代行等(通し)

倍率:稼ぐ力で測る(SCHEMA §1-3)。構造的に負けた筋書きで、ROE が k を下回るため PER は 1÷k が上限になる。ROE 5.7% が k 9.25%(基本 8.0%+quality +1.25%)以下なので、ためた利益は額面を下回る価値で、PER は 1÷k=10.8 倍が上限。上限の 9.5 割の PER 10.3 倍(時価総額 55 億ドルが上限)に置いた。PBR は結果であって根拠ではない。

確率:私募クレジットの信用事故、ウエスタンの後遺症、アクティブ株式の縮小が重なり、買収の減損も続く展開。業界の目安(1 割)より厚く、同社の過去の下げ(リーマン −65%)も考えて 16%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

株式(アクティブ株式・株式 ETF)の運用手数料

フランクリン、テンプルトン、クリアブリッジ、マーティン・カーリー、ロイス、パトナムの株式戦略と株式 ETF の運用手数料。

数量株式の平均 AUM(億ドル)価格株式の実効手数料率(収益 ÷ 平均 AUM)売上営業利益
今 2025/12 6,250 0.01 31 4
10 年後 中立 9,881 0.00 40 10

取り方:2025 年度の平均 AUM を約 0.625 兆ドルと置いた(年末 6,862 億ドル、運用資産全体の平均 1.607 兆ドルに合わせた推定)。手数料率は全体の運用手数料 0.43% と、株式が最も高く債券が最も低いことから約 50bp と推定(開示なし)。営業利益は GAAP の営業利益 6.0 億ドルに減損 2.3 億ドル・特別退職給付 0.7 億ドルを足し戻した経済の値 9.0 億ドルを、手数料の重い塊ほど高く配った推定(償却と買収関連の報酬は費用のまま)。

債券・MMF の運用手数料

ウエスタン・アセット、ブランディワイン、フランクリンの債券と現金運用(MMF)の運用手数料。

数量債券・MMF の平均 AUM(億ドル)価格債券・MMF の実効手数料率売上営業利益
今 2025/12 5,520 0.00 13 1
10 年後 中立 7,653 0.00 15 3

取り方:2025 年度の平均 AUM を約 0.55 兆ドル(債券 0.475、現金 0.077)と置いた。年末は債券 4,387 億ドル・現金 785 億ドルで、ウエスタンの流出(年 1,419 億ドル)で期中に減った。手数料率は債券が約 25bp、MMF が約 10bp で全体で約 24bp と推定。利益率は経済の営業利益の配分(推定)。

オルタナティブ(私募・不動産・私募クレジット)の運用手数料

レキシントン(私募株式のセカンダリー)、クラリオン(不動産)、ベネフィット・ストリート(私募クレジット)、アルセントラ、K2 などの運用手数料。

数量オルタナの平均 AUM(億ドル)価格オルタナの実効手数料率売上営業利益
今 2025/12 2,450 0.01 18 4
10 年後 中立 6,103 0.01 37 13

取り方:2025 年度の平均 AUM を約 0.245 兆ドルと置いた(年末 2,639 億ドル、2026 年 6 月末 2,942 億ドル)。手数料率は約 72bp と推定(私募は管理報酬 1〜1.6%、不動産・クレジットは 0.5〜0.8% の混合)。成功報酬は少ないので含めない。営業利益は経済の営業利益の配分(推定)。

マルチアセット(ターゲットデート・資産配分・SMA)の運用手数料

パトナムのターゲットデートと資産配分、フランクリンの SMA・モデルポートフォリオ・マルチアセット ETF の運用手数料。

数量マルチアセットの平均 AUM(億ドル)価格マルチアセットの実効手数料率売上営業利益
今 2025/12 1,850 0.00 8 1
10 年後 中立 3,649 0.00 12 2

取り方:2025 年度の平均 AUM を約 0.185 兆ドルと置いた(年末 1,939 億ドル、2026 年 6 月末 2,186 億ドル)。手数料率はパトナムの資産配分と SMA の混合で約 42bp と推定。営業利益は経済の営業利益の配分(推定)。

販売代行・株主サービスなどの手数料と通し費用

販売代行手数料(2025 年度 14.7 億ドル)、株主サービス手数料(2.6 億ドル)、その他(0.5 億ドル)。同額近い販売費が費用に立つ通し収益。

数量運用資産全体の平均 AUM(億ドル)価格運用資産全体にかかる販売代行等の手数料率売上営業利益
今 2025/12 16,067 0.00 18 −2
10 年後 中立 27,286 0.00 25 −1

取り方:2025 年度の営業収益 87.7 億ドルから運用手数料 69.8 億ドルを引いた約 17.9 億ドルを、AUM 全体 1.607 兆ドルに対する約 11bp と置いた。費用側の販売・流通費 20.1 億ドルが通し分を超えるので、利益はわずかな赤字(−8.5%)とし、本社の共通費の配賦とともにここに入れた。

リスクと懸念

オルタナの競争と信用

レキシントン、ベネフィット・ストリートは、ブラックストーン・アポロ・KKR・アレスと個人向けの窓口で同じ顧客を取り合う。私募クレジットは 2025 年にファースト・ブランズなど信用事故が出た分野で、延滞が増えれば解約と手数料率の低下が同時に来る。運用資産の 2,942 億ドル(16%)が最も収益性の高い部門であり、ここが崩れると経済の利益の 4 割近くが消える。

買収した無形資産の減損の繰り返し

2024 年度 3.9 億ドル、2025 年度 2.3 億ドル、2026 年度 0.3 億ドルと、買収した無形資産の減損が 3 年続いた。のれんと無形資産は 103 億ドルと自己資本の 9 割近くで、運用会社の流出や手数料率の低下が続けば追加の減損が出る。現金ではなく会計の損失だが、買収で価値を壊した証拠として読む。

ウエスタン・アセットの後遺症

SEC との和解(民事罰 1 億ドル)と DOJ の対象外で区切りはついたが、元 CIO の刑事裁判は続く。運用資産は約 2,160 億ドルまで縮み、顧客の返還を求める訴訟、他の戦略への波及、人材流出が残る。2025 年度の流出 1,419 億ドルのうち、取り戻せた分は少ない。

アクティブ株式の流出と手数料率の低下

株式は運用資産 7,569 億ドルで最大の部門だが、純流入は 2026 年 4〜6 月に 20 億ドルとほぼゼロ。アクティブ株式の手数料率は ETF・SMA への器の入れ替えと機関投資家の値引きで年 2% 前後下がる。T・ロウ・プライスと同じ圧力で、市場の値上がりに頼る伸びが続く。

利益率の回復が途中で止まる

調整後営業利益率の目標(2027 年度 29〜30%)は相場の横ばいが前提で、相場の下落には弱い。費用は 2026 年度に 3〜3.5% 増え、販売費と賞与が運用資産の伸びと連動する。特別退職給付(2025 年度 0.7 億ドル、2026 年度 9 か月 1.2 億ドル)が 2 年続いた点も、構造の費用が残る兆しである。

資本配分と創業家の影響

創業家が経営の中心で、買収は規模を優先しやすい。次の買収が私募の専門会社なら、高い買収価格でのれんが増える。自社株買いは PER 10 倍台で増やしているが、買収と競合した場合に株主の取り分が減る。のれんは自己資本の 9 割近くあり、次の買収が割高なら減損の余地がさらに増える。

今後の分かれ目

オルタナの純流入が 4 四半期連続で年 10% 超(年 400 億ドル超)を保ち、私募の調達が目標を上回り続ける
強気の見方が強くなると見て、楽観とやや楽観の確率を上げ、オルタナの AUM の伸びを年 9% から 12% に直して見直す。
ウエスタンの流出が再び月 10 億ドルを超える、または元 CIO の裁判で運用側に新たな責任が及ぶ
後遺症が長引くと見て、債券の AUM の伸びを下げ、やや悲観と悲観の確率を上げる。
調整後営業利益率が 2027 年度に 30% 近くに届かず 27% 前後で止まる
経済の利益率の回復が途中で止まると見て、中立の利益率を 20.7% から 19% に直し、利益を 1 割ほど下げる。
私募クレジットの延滞が増え、ベネフィット・ストリートの運用資産が減少に転じる
オルタナの手数料率と AUM の伸びを同時に下げ、悲観の確率を 16% から 22% に上げる。
新たな買収(私募の専門会社)を 10 億ドル超で発表する
買収の価格と、運用資産・手数料率の伸びの上乗せを比べる。高値なら楽観の筋書きでも利益率の上乗せは小さく、のれんが増えて減損の余地が増える。
株式の純流出が年 5% 超に戻り、手数料率が 38bp を割る
アクティブ株式が T・ロウ・プライス型の縮小に入ったと見て、株式の AUM の伸びを年 3.5% から 1.5% に下げる。

見ておくもの

  • 月次の AUM と純流入(株式・債券・オルタナ・マルチアセット別、毎月 4〜5 日前後に発表。2026 年 9 月末分と決算は 2026-11-06 予定)
  • オルタナの純流入と私募の資金調達(2026 年度 400 億ドルの見込み)、ウェルス経由の割合
  • ウエスタン・アセットの純流入出と AUM(2,160 億ドルの前後)、元 CIO の刑事裁判の行方
  • 調整後営業利益率(2026 年度 27% 以上、2027 年度 29〜30% の目標)と費用の伸び(3〜3.5%)
  • 無形資産の減損・特別退職給付の有無(平常費用として織り込み済みか)
  • 自社株買いの規模(2026 年 4〜6 月 3.5 億ドル)と買収の発表(私募の専門会社)
  • 私募クレジットの延滞率と、セカンダリーの割引・評価の動き
  • 株式の純流出と実効手数料率(43bp 前後からの低下の速さ)

倍率と資本コストの決め方

今の PER(GAAP で 34 倍、経済の利益で約 21 倍、2026 年度見込みで 12.6 倍)を見る前に、4 つの塊(株式・債券・オルタナ・マルチアセット)と通し費用の「平均 AUM × 手数料率」で収益を積み、経済の営業利益率(減損・退職給付・和解を除き、償却と買収関連の報酬は費用のまま)から利益を組んだ。倍率は利益ベースの上限 PER(k 9.25%=基本 8.0% に quality +1.25%、g は 4%、RONIC は ROE と k の中間)の 9 割に置いた。結論の「適正」は、2026 年度に入った利益率の回復が続くこと(調整後 27%→30%)に依存する。この点は悲観の確率 16% とやや悲観 25% で厚く織り込んだ。2025 年度の GAAP 純利益 5.2 億ドルでなく、減損・退職給付を除き償却は費用のままの 7.6 億ドルから出発した。

資本コスト 9.3% = 無リスク金利 5% + β 1.38 × 5%。k = 基本 8.0% + quality +1.25% = 9.25%。市場連動の収益に、不祥事による流出・買収で膨らんだ無形資産の減損・アクティブ運用の報酬率の低下が重なるので、T・ロウ・プライス(9.0%)より高く置いた。不祥事の後遺症は k に足さず、筋書きの数量・手数料率と悲観の確率で表した。

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預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

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読んだ資料

  1. FY2025 通期決算(SEC 8-K、2025-11-06)
  2. 2026 年度第 3 四半期(4〜6 月)決算(会社 IR、2026-07-31)
  3. 2026 年 4〜6 月期 10-Q(SEC)
  4. FY2025 10-K(借入の内訳、SEC)
  5. 決算説明会の要約(Quartr、2026-07-31)
  6. ウエスタン・アセットの SEC 和解(民事罰 1 億ドル、2026-06)
  7. 月次 AUM(2026-04-06 発表。ウエスタンの AUM)
  8. フランクリンの私募の商品(CFO・セカンダリー・クレジット)

分析日 2026-10-16