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ザイオンズ・バンコープ ZION

地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)75.35 ドル111 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)65.4 ドル96 億ドル差 +15.3%
10 年後から見ると やや割安 価値 75.35 ドル111 億ドル · 差 +15.3% · 期待の年率 +10.5%
期待の年率リターン(10 年)+10.5%資本コスト比 +2.0 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ザイオンズ・バンコープは、米西部11州で七つの地域銀行ブランドを営む中堅銀行である。筆者の結論は「やや割安」だ。地域の中小企業との長い取引、低い貸倒実績、成長州への集中は価値があるが、全国大手ほどの技術・調達規模はなく、預金と信用の循環を越える強い堀まではない。

2026年7〜9月期は純利益2.62億ドル、有形普通株資本利益率16.2%と健全だった。貸出は前年同期比4%増、顧客預金は5%増え、貸倒償却率は年率0.02%にとどまる。一方、純金利マージンは3.23%へ小幅に下がり、預金コストと技術投資の重さは残った。会社は翌年同期までに貸出2〜4%、純金利収益8〜12%、顧客手数料6〜9%の増加を見込むが、これは10年の恒常成長とは分けて考えた。

中立では、関係残高が年4%強で増え、信用損失を平準化した2035年の純利益を12.81億ドルと見る。五つの筋書きを資本コスト8.5%で割り引いた価値は約110.8億ドルで、台帳の時価総額97.4億ドルを約14%上回る。安全域はあるが厚くない。商業用不動産、含み損、預金流出が重なると価値は現在を下回るため、優良地銀を安値で買うというより、普通より良い地銀を妥当以下で持つ案件である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず預金という原料の質を見る。ザイオンズは成長州の中小企業との関係が厚く、信用損失も長く低かった。銀行が10年後に不要になるとは考えにくく、地元での信頼は一朝一夕に作れない。ここまでは長く持てる条件を満たす。

次に、利益を増やすために必要な自己資本を見る。銀行は貸出を伸ばすたびに規制資本を積む必要があり、会計利益を全て株主へ渡せない。中立では有形普通株資本利益率が12%台で資本コストを上回るが、その差は大きくない。全国大手ほど安い預金、幅広い手数料、巨額の技術投資を持たないため、留保利益1ドルが長く高い超過収益を生むとは見ない。

最後は値段である。確率加重した価値は現在を約14%上回るが、信用循環を読む誤差を考えると安全域は中程度にとどまる。良い融資文化を持つ普通の地銀を、悲観を織り込んだ価格で買える点は魅力だ。ただし、含み損と商業用不動産を軽く見て高い倍率を払う会社ではない。保有するなら、預金の質、貸倒、買い戻しの規律を毎期確かめる必要がある。

何で稼ぐ会社か

稼ぎ方は古典的な銀行業である。ザイオンズ銀行、カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト、アメジー銀行など七つの地域ブランドが、預金を集め、商工業、商業用不動産、住宅・個人向けに貸し出す。貸出と預金の関係残高が数量で、純金利収益と手数料を残高で割った率が価格に当たる。地域ごとに支店長や融資担当へ判断を残し、全国一律の商品より中小企業の資金繰りと担保を細かく見るのが特徴だ。

2025年末の貸出は約600億ドル、七地域銀行の預金は約711億ドルだった。会社全体の総預金は約756億ドルで、差は主にブローカー預金など中央調達である。七地域銀行の純金利収益と非金利収益を合計した純収益は32.84億ドルで、貸倒引当と費用を引いた税引前利益は12.03億ドルとなった。利益の中心は商工業融資で、2026年9月末の貸出は624.7億ドルまで増えた。商業用不動産は141.6億ドルで貸出の23%を占めるが、オフィスは全貸出の2.5%に抑えられている。

二つ目の成長源は、既存顧客から得る手数料である。外国為替、金利デリバティブ、債券引受、私募、投資銀行を広げ、資本市場手数料は2020年から2026年まで年率約12%で増えた。資産運用残高は約120億ドルにすぎず、銀行顧客への浸透余地が大きい。2026年7月にはBasisの集合住宅向け政府系機関融資事業を買い、ファニーメイとフレディマックの代理融資を既存の不動産融資へ足した。これらは利ざや依存を弱めるが、まだ全社利益を変えるほど大きくはない。

優良さと弱いところ

堀は「普通」である。強みは、州ごとに残したブランドと融資判断、担当者と顧客の長い関係、決済・給与・資金管理を一緒に移す手間にある。ザイオンズ銀行はユタ州で預金順位2位、アメジー銀行はテキサス州で8位、アリゾナとネバダの両ブランドは各州で5位に入る。問題債権が出ても担保と保証からの回収が良く、純貸倒は長期にわたり同業上位の低さだった。これは単なる景気の追い風ではなく、融資の作り方に根がある。

ただし、その堀は全国大手の規模やネットワークとは違う。預金金利は市場に決められ、顧客は国債MMFや大手行のデジタル口座へ移れる。技術、サイバー防御、規制対応の固定費を約890億ドルの資産で負担するため、数兆ドルを持つ大手より費用面で不利だ。2025年末の無保険預金は預金の45%で、利用可能な流動性はそれを上回るものの、2023年型の不安が消えたわけではない。

資本は改善した。2026年9月末のCET1比率は11.8%、有形普通株資本は63.05億ドルで、同四半期の有形資本利益率は16.2%だった。一方、その他包括損失は19.89億ドル残り、低利の証券を売れば資本が減る。利益率は良いが、信用と金利の谷で大きく振れるため、10年先まで高い超過収益が残る強い堀とは判定しない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の銀行は総資産約25兆ドル、貸出約13兆ドルの巨大市場で、ザイオンズの貸出シェアは0.5%弱にすぎない。全国ではJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループが預金の約4割を持つ。米西部でもウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ、USバンコープ、JPモルガンが技術と商品幅で競う。ザイオンズは全国シェアでは小さいが、ユタ、アリゾナ、ネバダなどでは地元ブランドと中小企業融資で一定の地位を持つ。

短期金利3.5〜4%、長期金利5%が続く前提では、低利の証券や固定金利貸出が満期を迎えるほど資産利回りは上がる。一方、預金者も高い利回りを求めるため、預金コストは2010年代のほぼゼロへ戻らない。2026年7〜9月期の米銀全体の純金利マージンは3%台前半で、ザイオンズも3.23%だった。長期の勝負は金利予想ではなく、預金を失わず、信用損失を抑え、同じ顧客へ手数料商品を増やせるかで決まる。同業地銀の成熟後ROEは10〜12%が中心で、ザイオンズの中立12%台は上側だが、全国大手の15%台には届かない。

同社の11州は米国GDPの約35%を生み、人口と雇用の伸びは全米を上回る。これは貸出数量の追い風だが、成長州には大手行も入り、地域銀行の統合も進む。商業用不動産は貸出の23%で、平均担保掛目は60%未満、オフィス残高も縮めてきた。それでも高金利の借換え、建設遅延、集合住宅の供給過多が同時に来れば損失は増える。銀行サービス自体は10年後も必要であり、AIエージェントが預金・融資・決済を直接代替する事業ではない。ただしAIは審査、顧客対応、不正検知を安くし、大手の規模優位を広げるため、技術競争は堀を少し削る方向に働く。

資本政策と M&A

資本配分は、危機前と危機後で姿勢が変わった。2018年、2019年、2021年は自社株買いを厚くして株数を減らしたが、2023年の地銀不安後は買い戻しをほぼ止め、流動性とCET1を優先した。2025年の買い戻しは0.4億ドルにとどまり、2026年は資本回復を受けて年間3億ドルを目標に再開した。株主還元は、配当と買い戻しから株式報酬による希薄化を引いた正味額で見る。

2026年7月に成立したBasisの集合住宅向け代理融資事業は、貸出を自社バランスシートだけに載せず、手数料とサービシング収入を得る点で理にかなう。ただし取得対価は開示されておらず、利益寄与もまだ小さい。大型買収より、資本市場、資産運用、デジタル商品への小さな投資を既存顧客へ重ねる方が株主価値を守りやすい。支配株主はなく、残る優先株は0.66億ドルと小さいため、普通株主の取り分を大きく薄める仕組みは見当たらない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

米西部11州は人口と雇用が全米より速く伸び、同社の地元市場は銀行業全体より良い。全国シェアは0.5%弱なので、巨大な市場を奪う必要はない。ユタで2位、アリゾナとネバダで5位という地域の地位を守り、既存顧客の取引を一つ増やすだけでも残高と手数料は伸びる。2026年9月までに顧客預金は前年同期比5%増え、貸出も4%増えた。預金増が高コストの短期借入を減らし、低利資産の入替えと合わせて純金利収益を押し上げる。

信用の質も強い。貸倒償却率は年率0.02%、問題債権の損失率は長期にわたり同業より低い。商業用不動産は担保掛目が低く、オフィスは全貸出の2.5%に限られる。地銀の一括りで過度に割り引かれている可能性がある。CET1は11.8%まで戻り、資本を守りながら買い戻しを再開できた。

さらに、資本市場手数料、資産運用、Basisの代理融資は利ざや以外の収入を増やす。会社の翌年見通しどおり純金利収益と顧客手数料が費用より速く伸びれば、費用率は下がる。10年後に地域ブランドのシェアが少し上がり、関係残高が約1.8倍、純利益が17.52億ドルへ増える道は十分ある。低い貸倒、手数料の浸透、規律ある還元がそろえば、現在の評価は事業の質を十分に映していない。

慎重な見方

銀行の好調は、信用損失が少ない時ほど永続に見える。2026年7〜9月期の貸倒は極端に低く、これを平常と見なすのは危険だ。商業用不動産は貸出の23%を占め、集合住宅、工業施設、オフィスの借換えは高い金利に直面する。2025年のカリフォルニア部門では貸倒率が他地域より高く、数件の大口案件だけでも中堅銀行の利益は大きく動く。2008〜2009年には赤字となり、2022〜2023年の利上げ局面でも株主価値は大きく揺れた。

預金にも構造問題がある。2025年末の無保険預金比率は45%で、流動性は十分でも、顧客が国債MMFへ移れば金利を上げて引き止める必要がある。全国大手は技術投資と商品幅を数兆ドルの資産で薄められるが、ザイオンズは約890億ドルで同じ規制・サイバー費用を負担する。純金利マージンは2026年7〜9月期に3.23%へ下がり、調整後の貸倒前利益も前年同期を4%下回った。翌年の高い純金利収益見通しが外れれば、費用先行が残る。

Basisの買収や資本市場の拡張も、専門人材と規制対応を増やす。シェアを取れなければ固定費だけが残る。含み損は19.89億ドルあり、資金流出時に証券を売れば資本を削る。構造的な悲観では、関係残高は名目でも年1%程度しか増えず、実質では縮む。純利益は4.40億ドルへ落ち、配当と買い戻しは大幅に減る。地元ブランドは残っても、超過収益を失った銀行の価値は現在の半分近くまで下がりうる。

どちらに重みを置いたか

事業の存続と信用文化は強気の見方が勝つが、規模、預金コスト、商業用不動産は慎重な見方が勝つ。そこで楽観側を31%、悲観側を34%、中立を35%とし、わずかに下方へ寄せた。直近の低い貸倒を恒常とせず、2027年までの高い会社見通しも10年へ直線で延ばしていない。

それでも現在の時価総額は中立以下の利益をかなり織り込み、確率加重価値は約14%上回る。結論は「やや割安」だが、これは強い堀への高い確信ではなく、普通より良い信用文化を低めの値段で持てるという判断である。預金流出や貸倒が始まれば安全域はすぐ消える。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 102.02 ドル150 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 45.45 ドル67 億ドル)。 今の値に割り戻すと 75.35 ドル111 億ドル、今との差 +15.3%、 期待の年率 +10.5%(資本コスト 8.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 173.23 ドル255 億ドル 61.16 ドル90 億ドル +258.6% +16.7% 21.10 ドル31 億ドル
やや楽観 22% 146.54 ドル216 億ドル 57.08 ドル84 億ドル +211.5% +14.8% 44.80 ドル66 億ドル
中立 35% 111.43 ドル164 億ドル 47.57 ドル70 億ドル +143.2% +11.4% 55.65 ドル82 億ドル
やや悲観 22% 52.03 ドル77 億ドル 33.98 ドル50 億ドル +31.6% +3.5% 18.92 ドル28 億ドル
悲観 12% 31.25 ドル46 億ドル 27.18 ドル40 億ドル −10.6% −1.4% 7.01 ドル10 億ドル
加重平均100% 102.02 ドル150 億ドル45.45 ドル67 億ドル +125.6% +10.5% 147.47 ドル217 億ドル

今の株価時価総額 65.37 ドル96 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:成長州でシェアを取り、手数料事業が利益率を押し上げる 利益 18 億ドル · PER 14.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 173.23 ドル255 億ドル

2035年まで、西部州の人口・企業数が全米を上回って伸び、地域ブランドが大手行から中小企業預金を少しずつ奪う。関係残高は全社で2025年の約1.8倍になる。アメジー、アリゾナ、ネバダが数量をけん引し、カリフォルニアの取得支店も定着する。Basisの代理融資、資本市場、資産運用が既存顧客へ広がり、純収益率も改善する。

信用損失は循環の谷でも担保回収で抑えられ、費用率は技術の共通化で下がる。10年のGAAP純利益累計は138億ドル、株式報酬と増資を差し引いた正味還元は90億ドルとなり、有形普通株資本は111.05億ドルへ増える。2035年の純利益は17.52億ドルで、ROEは15%台を保つ。無保険預金の比率も下がり、流動性の余裕が還元を支える。大型買収には頼らず、地域シェアと手数料浸透で堀が少し広がる筋書きである。

  • ザイオンズ銀行:数量 640(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 17 億ドル・営業利益 7 億ドル。ユタの預金順位を守り、関係残高が年5%台で増える
  • カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト:数量 530(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 14 億ドル・営業利益 5 億ドル。取得支店と企業取引が定着し、州内シェアが上がる
  • アメジー銀行:数量 560(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 15 億ドル・営業利益 6 億ドル。テキサスの人口・企業増加を取り込む
  • ナショナル・バンク・オブ・アリゾナ:数量 245(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。アリゾナで預金と住宅関連取引が伸びる
  • ネバダ・ステート・バンク:数量 205(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。ラスベガス以外の企業取引も広がる
  • ベクトラ・バンク・コロラド:数量 130(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。規模の不利を共通システムで縮める
  • コマース・バンク・オブ・ワシントン/オレゴン:数量 58.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。富裕層・企業関係を維持し、預金を増やす

倍率:正当化PERで測る。式のROEは17.52÷111.05=15.8%。k8.5%、g4.0%、堀は普通で残る割合1/2とするとRONIC12.1%、(1−g÷RONIC)÷(k−g)×(1+g)=15.50倍が上限。全国大手ほどの規模はないため上限の94%で14.55倍。gは物価3.5%に西部州の実質成長0.5%を足し、シェアは横ばいとした。

確率:七地域すべてでシェア上昇、低い貸倒、手数料拡大が同時に10年続く必要があるため、1割弱とした。

やや楽観 22% やや楽観:地域の地位を守り、手数料の浸透が進む 利益 15 億ドル · PER 13.9 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 146.54 ドル216 億ドル

地域ブランドの順位はおおむね維持され、貸出と預金は名目で年5%前後増える。大手行との競争で預金価格は上がるが、低利証券の入替えと高コスト借入の削減が相殺する。資本市場と資産運用は伸びるものの、利ざや収益を置き換えるほどには大きくならない。Basisは既存の集合住宅顧客から代理融資とサービシング収入を得る。

信用損失は10年に一度の不況で増えるが、平時の低い損失が効く。10年の純利益累計は126億ドル、正味還元は84億ドルで、有形普通株資本は105.05億ドルとなる。2035年の純利益は15.47億ドル、ROEは14%台である。無保険預金は徐々に減り、証券含み損は満期とともにほどける。堀は広がらないが削られず、手数料の厚みで利益の振れが少し小さくなる。

  • ザイオンズ銀行:数量 600(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 16 億ドル・営業利益 6 億ドル。地元順位を維持し、残高が年5%強で伸びる
  • カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト:数量 495(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 13 億ドル・営業利益 5 億ドル。カリフォルニアで取得支店を活用する
  • アメジー銀行:数量 520(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 14 億ドル・営業利益 5 億ドル。テキサスの成長を取り込み、手数料も増える
  • ナショナル・バンク・オブ・アリゾナ:数量 225(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 6 億ドル・営業利益 2 億ドル。州内5位の地位を守る
  • ネバダ・ステート・バンク:数量 188(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。預金超過を維持し、余資利回りを確保する
  • ベクトラ・バンク・コロラド:数量 120(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。費用効率は改善するが同業平均には届かない
  • コマース・バンク・オブ・ワシントン/オレゴン:数量 53.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 1 億ドル・営業利益 1 億ドル。企業関係を維持して残高を増やす

倍率:正当化PERで測る。ROEは15.47÷105.05=14.7%。k8.5%、g4.0%、堀は普通でRONIC11.6%、10年目利益に対する上限は15.15倍。信用循環と地銀の規模不利を残し、上限の92%で13.94倍。gは物価3.5%と西部州の実質成長0.5%から出し、シェアの上昇は10年目までの利益へ入れて以後は横ばいとした。

確率:成長州の追い風と信用の良さは続くが、全地域でのシェア上昇までは要らないため2割強とした。

中立 35% 中立:成長州の平均並みに残高が増え、信用コストは平準化する 利益 13 億ドル · PER 12.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 111.43 ドル164 億ドル

貸出と預金は全社で年4.3%ほど増え、2035年の関係残高は2025年の1.53倍となる。テキサスとアリゾナは全社平均を上回り、カリフォルニアとコロラドは大手行との競争で伸びが鈍る。純金利マージンは3%台前半で落ち着き、資本市場、資産運用、代理融資の手数料が費用増をわずかに上回る。大規模買収は行わない。

10年に二度の信用悪化を含め、貸倒と引当は2026年の極端な低さから平常へ戻る。10年の純利益累計は111億ドル、正味還元は70億ドルで、有形普通株資本は104.05億ドルとなる。2035年の純利益は12.81億ドル、ROEは12%台で、過去10年中央値から大きく上振れしない。無保険預金比率は40%前後に残り、流動性を厚めに持つ。地域関係の堀は残るが、大手との費用差も残る筋書きである。

  • ザイオンズ銀行:数量 550(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 14 億ドル・営業利益 5 億ドル。名目残高は年4%強、州内順位は維持
  • カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト:数量 455(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 12 億ドル・営業利益 4 億ドル。取得支店は定着するが州内シェアは横ばい
  • アメジー銀行:数量 480(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 12 億ドル・営業利益 4 億ドル。テキサスの実質成長が全社を支える
  • ナショナル・バンク・オブ・アリゾナ:数量 200(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 5 億ドル・営業利益 2 億ドル。人口増を取り込むが貸倒は平準化
  • ネバダ・ステート・バンク:数量 165(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。預金基盤は残り、観光循環で利益が振れる
  • ベクトラ・バンク・コロラド:数量 108(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。残高は増えるが費用率の高さが残る
  • コマース・バンク・オブ・ワシントン/オレゴン:数量 46.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.03(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。小規模な企業銀行として地位を保つ

倍率:正当化PERで測る。ROEは12.81÷104.05=12.3%。k8.5%、g4.0%、堀は普通で残る割合1/2とするとRONIC10.4%、10年目利益に対する上限は14.23倍。利益の約7割が利ざやに依存し信用循環もあるため上限の90%で12.80倍。gは物価3.5%+実質0.5%、シェア横ばいから出した。

確率:会社の直近見通しを10年へ延ばさず、業界中立の貸出成長と同社の地域構成を合わせた最も起こりやすい道。

やや悲観 22% やや悲観:預金価格と信用費用が上がり、超過収益がほぼ消える 利益 7 億ドル · PER 11.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 52.03 ドル77 億ドル

国債MMFと大手行へ預金が流れ、預金コストが高止まりする。関係残高は名目で年3%強増えるが、物価を差し引けば縮小する。カリフォルニアとコロラドでシェアを失い、テキサスとアリゾナの成長だけでは補えない。商業用不動産の借換えで引当が増え、Basisと資本市場の先行費用も重なる。

前半に一度深い信用悪化を挟み、10年の純利益累計は70億ドルにとどまる。無保険預金が高止まりし、流動性を優先するため成長投資も抑える。配当は減額せず維持するが買い戻しを長く止め、正味還元は50億ドル、有形普通株資本は83.05億ドルとなる。2035年の純利益は6.60億ドル、ROEは資本コストをわずかに下回る。地域ブランドは残るものの、留保利益が大きな価値を生まない普通の地銀へ近づく。

  • ザイオンズ銀行:数量 490(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 11 億ドル・営業利益 3 億ドル。預金競争で純収益率が低下
  • カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト:数量 410(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 9 億ドル・営業利益 2 億ドル。CRE損失と大手競争が重なる
  • アメジー銀行:数量 430(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 10 億ドル・営業利益 3 億ドル。州の成長は続くが預金価格が上がる
  • ナショナル・バンク・オブ・アリゾナ:数量 175(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。人口増より信用費用の上昇が勝る
  • ネバダ・ステート・バンク:数量 145(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 3 億ドル・営業利益 1 億ドル。景気循環と預金競争で利益率低下
  • ベクトラ・バンク・コロラド:数量 95.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。規模の不利が表面化する
  • コマース・バンク・オブ・ワシントン/オレゴン:数量 40.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。高い外部調達コストが収益を削る

倍率:ROEは6.60÷83.05=7.95%でk8.5%を下回るため、正当化PERの上限は1÷k=11.76倍。地域関係は残り、利益も黒字で資本を保つため11.60倍とした。gは物価を下回る名目2.5%だが、ROEがk以下なので成長のための留保は価値を増やさず、上限を引き上げない。

確率:高金利下の預金競争とCREの平常以上の損失は十分ありうるが、全地域で構造的に負けるまでは見ないため2割強。

悲観 12% 悲観:預金と企業取引で構造的に負け、資本を守る銀行へ縮む 利益 4 億ドル · PER 10.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 31.25 ドル46 億ドル

大手行とデジタル銀行へ預金が流れ、顧客を残すための金利とサービス費用が上がる。関係残高は10年で1.13倍にしかならず、実質では大きく縮む。商業用不動産の損失、証券含み損の一部実現、規制・サイバー費用が重なり、カリフォルニアとコロラドで支店・人員を縮小する。Basisの拡張も止まり、のれんの一部を減損する。

10年累計のGAAP純利益は60億ドルで、前半の信用・評価損を含む。規制当局の監視が強まり、成長より資本保全が最優先になる。配当を減らし買い戻しを止めるため、正味還元は40億ドルにとどまり、有形普通株資本は83.05億ドルへ積み上がる。それでも2035年の純利益は4.40億ドル、ROEは5%台に落ちる。存続はするが、資本を低い利回りで抱える銀行となり、現在の株主価値の半分弱まで縮む。

  • ザイオンズ銀行:数量 400(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 8 億ドル・営業利益 2 億ドル。ユタでも大手へ預金を失う
  • カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト:数量 340(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 7 億ドル・営業利益 1 億ドル。CRE損失と支店縮小で収益力低下
  • アメジー銀行:数量 360(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 7 億ドル・営業利益 2 億ドル。成長州でもシェアを失う
  • ナショナル・バンク・オブ・アリゾナ:数量 145(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 3 億ドル・営業利益 0 億ドル。預金価格上昇と貸倒で超過収益消失
  • ネバダ・ステート・バンク:数量 120(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。観光不況と不動産損失が重なる
  • ベクトラ・バンク・コロラド:数量 78.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。規模不足で再編・縮小対象になる
  • コマース・バンク・オブ・ワシントン/オレゴン:数量 32.0(貸出残高+預金残高(億ドル))× 価格 0.02(関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益))→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。小規模ながら企業関係で黒字を保つ

倍率:ROEは4.40÷83.05=5.3%でk8.5%を大きく下回り、上限は1÷k=11.76倍。利益の持続性が落ち、資本を低利回りで抱えるため上限の89%に当たる10.45倍とした。gは名目1.0%で、物価3.5%に対し実質縮小が続く。時価総額45.98億ドルは稼ぐ力4.40÷8.5%=51.76億ドルを超えず、売れる資産の税後45億ドルも下回らない。

確率:2008年型の信用損失、2023年型の預金不安、技術の規模差が重なる構造変化は低頻度だが無視できず、1割強とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

ザイオンズ銀行

ユタ、アイダホ、ワイオミングの地域銀行。中小企業・商工業融資と預金が中心で、ユタ州の預金順位は2位。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 362 0.03 9 3
10 年後 中立 550 0.03 14 5

取り方:2025年末の貸出150.44億ドルと預金211.55億ドルを合計した。純収益は純金利収益7.38億ドル+非金利収益1.90億ドル。価格は9.28÷361.99。銀行では残高が数量、利ざやと手数料率が価格であり、物価は名目残高の伸びに入る。

カリフォルニア・バンク・アンド・トラスト

カリフォルニア全域の商業銀行。州内預金順位は13位で、2025年にコーチェラ・バレーの4支店を取得した。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 313 0.02 8 3
10 年後 中立 455 0.03 12 4

取り方:貸出154.41億ドルと預金158.68億ドルの合計。純収益は純金利6.47億ドル+非金利1.26億ドルで、価格は7.73÷313.09。取得した4支店には約6.3億ドルの預金と4.2億ドルの貸出が含まれ、数量へ反映済み。

アメジー銀行

テキサスの企業・個人向け銀行。州内預金順位は8位で、ヒューストンを中心に商工業融資が厚い。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 298 0.03 8 3
10 年後 中立 480 0.03 12 4

取り方:貸出144.65億ドルと預金153.19億ドルの合計。純収益は純金利5.65億ドル+非金利1.89億ドルで、価格は7.54÷297.84。テキサスの人口・企業増加を数量の根拠にするが、州内では大手行とカレン・フロストが強い。

ナショナル・バンク・オブ・アリゾナ

アリゾナの地域銀行。州内預金順位は5位で、中小企業、住宅、商業用不動産を扱う。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 126 0.02 3 1
10 年後 中立 200 0.03 5 2

取り方:貸出55.91億ドルと預金69.68億ドルの合計。純収益は純金利2.62億ドル+非金利0.44億ドルで、価格は3.06÷125.59。2025年の税引前利益には貸倒引当の戻入れが含まれるため、将来の利益率では平準化する。

ネバダ・ステート・バンク

ネバダの地域銀行。州内預金順位は5位で、ラスベガスを含む企業・個人顧客を持つ。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 110 0.02 3 1
10 年後 中立 165 0.02 4 1

取り方:貸出37.30億ドルと預金72.36億ドルの合計。純収益は純金利2.13億ドル+非金利0.52億ドルで、価格は2.65÷109.66。預金超過のため、融資だけでなく余資運用の利回りも純収益率に入る。

ベクトラ・バンク・コロラド

コロラドとニューメキシコの地域銀行。コロラド州内預金順位は15位で、規模と費用効率が課題。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 71.4 0.03 2 0
10 年後 中立 108 0.03 3 1

取り方:貸出36.52億ドルと預金34.90億ドルの合計。純収益は純金利1.43億ドル+非金利0.36億ドルで、価格は1.79÷71.42。2025年の税引前利益率は他地域より低く、将来も規模の不利を残す。

コマース・バンク・オブ・ワシントン/オレゴン

太平洋岸北西部の富裕層・企業向け銀行。支店は少なく、州全体の預金シェアは小さい。

数量貸出残高+預金残高(億ドル)価格関係残高あたりの純収益率(純金利収益+非金利収益)売上営業利益
今 2025/12 31.4 0.03 1 0
10 年後 中立 46.0 0.03 1 0

取り方:貸出20.98億ドルと預金10.42億ドルの合計。純収益は純金利0.71億ドル+非金利0.08億ドルで、価格は0.79÷31.40。貸出が預金を上回るため、企業関係の深さと全社調達への依存を同時に見る。

リスクと懸念

預金流出と調達コスト

2025年末の無保険預金は預金の45%だった。利用可能な流動性は無保険預金を上回るが、国債MMFや大手行へ資金が移れば、金利を上げるか借入で埋める必要がある。預金コストが1ポイント上がるだけでも純金利収益を大きく削る。2023年の地銀危機では、健全性より先に資金移動が起きたため、日次の流動性と大口顧客の集中も重要である。

商業用不動産と信用循環

商業用不動産は貸出の23%を占める。担保掛目は低く、オフィスは全貸出の2.5%に限られるが、高金利の借換え、建設遅延、賃料低下が重なると引当と貸倒が増える。中堅銀行では数件の大口案件でも年間利益が動く。特に建設・集合住宅は完成時期と賃料の前提が崩れると、担保余力があっても返済期間の延長が必要になる。

有価証券の含み損

2026年9月末のその他包括損失は19.89億ドルで、低利の固定金利証券に由来する。満期まで保有すれば時間とともに戻るが、預金流出で売却を迫られると損失が実現し、有形資本と買い戻し余力を同時に減らす。金利が高止まりするほど解消には時間がかかり、資本を還元より流動性へ縛りつける。

大手行との技術・規模競争

サイバー防御、即時決済、規制報告、データ分析には大きな固定費が要る。全国大手は数兆ドルの資産で費用を薄められるが、ザイオンズは約890億ドルで負担する。顧客体験で遅れれば、若い企業と個人の預金が流出する。共同化や外部委託で補えても、障害や情報漏えいが起きれば地域ブランドの信頼を一度に損なう。

Basis買収と手数料拡張

代理融資、資本市場、資産運用は利ざや依存を減らす一方、専門人材、システム、規制対応の先行費用を伴う。既存顧客への浸透が進まなければ費用だけが残り、買収で増えたのれんと無形資産が減損対象になる。代理融資は信用リスクを抑えられる反面、取扱高が落ちると手数料が急に細るため、固定費管理が要る。

規制と国法銀行の制約

資本・流動性規制、消費者保護、マネーロンダリング、サイバー報告の強化は費用と必要資本を増やす。国法銀行として合併手続に株主承認が必要となる場面も多く、再編の機動性が持株会社型の競合より劣る可能性がある。規制変更は収益だけでなく、還元可能な資本と買収の選択肢を同時に狭める。

AIとデジタル競争

この事業は人月、席課金、操作画面を売る型ではなく、AIエージェント代替の直接対象ではない。ただしAIは審査、営業、不正検知、顧客対応の費用を下げる。投資余力の大きい大手が先行すると、地銀の費用差と商品差は広がる。逆に活用が進めば費用率は下がるため、技術投資の成果を顧客増と経費の両方で測る必要がある。

今後の分かれ目

顧客預金が前年同期比で減り、預金コストが2四半期続けて上昇したら
地域関係の堀が弱まっている。やや悲観の確率を上げ、各地域の純収益率と買い戻し余力を下げる。
純貸倒償却率が年率0.5%を超え、分類債権比率も上がったら
信用の平常化を超えた悪化と見る。商業用不動産の利益率を下げ、悲観の累計損失を厚くする。
純金利マージンが3.3%前後へ戻り、預金増が貸出増を上回ったら
高コスト借入の削減が進む。中立とやや楽観の純収益率を上げ、還元の再開を確かめる。
資本市場手数料と資産運用手数料が費用より速く3年続けて伸びたら
利ざや依存の低下が本物になる。手数料の浸透を各地域の価格へ反映し、楽観側の確率を上げる。
有形普通株比率が7%を割るか、証券売却でAOCI損が実現したら
配当と買い戻しを抑え、床の資産価値を引き下げる。預金の流動性も同時に点検する。
Basisの代理融資残高、サービシング収入、顧客獲得が具体的に開示され始めたら
買収の成否を数字で判断する。収益が先行費用を上回ればやや楽観へ、赤字が続けばやや悲観へ寄せる。

見ておくもの

  • 顧客預金の増減、無利息預金比率、預金コスト
  • 純金利マージンと高コスト借入の残高
  • 純貸倒償却率、分類債権、商業用不動産の延滞
  • CET1比率、有形普通株比率、AOCIの改善額
  • 資本市場・資産運用・代理融資の手数料成長
  • 配当、自社株買い、株式報酬を差し引いた正味還元

倍率と資本コストの決め方

現在や過去のPER・PBRを先に見ず、七地域銀行の貸出+預金残高と純収益率から2035年の利益を作った。倍率はk8.5%、各筋書きの有形普通株ROE、数量と価格からのg、普通の堀によるRONICだけで決めた。中立の上限14.23倍に対し利益の循環性を見て12.80倍とした。現在の時価総額との比較は最後に行い、結果はやや割安となった。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k=基本8.0%+quality0.5%=8.5%。存続危機ではないためextraは0。個別のCRE、含み損、買収の実行リスクはkへ重ねず、各筋書きの利益と確率へ反映した。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 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+13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. Zions Bancorporation, N.A. 2025 Form 10-K
  2. Zions Bancorporation 2026年第3四半期決算リリース
  3. Zions Bancorporation 2026年第3四半期決算説明資料

分析日 2026-10-23