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ラザード・インク LAZ

独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏

適正
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)40.56 ドル41 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)38.3 ドル39 億ドル差 +5.8%
10 年後から見ると 適正 価値 40.56 ドル41 億ドル · 差 +5.8% · 期待の年率 +9.8%
期待の年率リターン(10 年)+9.8%資本コスト比 +0.8 pt
推定の資本コスト9.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

ラザードは、企業や政府の大型取引を助言する金融アドバイザリーと、機関投資家中心の資産運用を二本柱とする独立系金融である。筆者の結論は適正圏だ。未成立のキャンベル・ルーティエンス買収を数値に入れない単体の総合価値は約41.0億ドルで、台帳の時価総額37.6億ドルを約9%上回る。ただし期待年率は約8.4%で資本コスト9.0%をわずかに下回り、安全域は薄い。

強みは、融資や証券引受を売る必要がない独立性、178年近い信用、経営陣へ直接届く上級バンカー、世界各地をまたぐ執行力である。2025年は100万ドル超の報酬を得た顧客が346社あり、5億ドル超の完了M&Aを73件助言した。資産運用は年平均約2470億ドルを扱い、収益の柱を分散する。

一方、契約収入は乏しく、顧客も人材も毎年取り直す事業だ。2026年7〜9月期は助言収益が過去最高の四半期となり、運用資産も2840億ドルへ増えたが、9か月の報酬比率は69.9%と目標の60%以下から遠い。株式報酬を伴う採用で基本株数も前年より増えた。長期の価値を決めるのは売上目標より、優秀な人材を囲いながら報酬比率を下げ、買い戻し後の株主の取り分を増やせるかである。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、まず10年後にも必要かを問う。企業の売却、買収、債務再編、政府の資金問題はなくならず、当事者から独立した助言には価値がある。資産運用も、責任を負う機関投資家が外部の専門家を使う限り残る。事業の寿命は長い。

次に利益の帰属を見ると、設備投資は小さく、会計利益から現金へ変わりやすい。しかし最も重要な資産は人であり、好調時の利益の多くが報酬へ移る。株式報酬を買い戻しで相殺するだけでは、株主の取り分は増えない。2026年の高い報酬比率と基本株数の増加は、ROEだけを見てはいけない理由である。

最後に価格である。独立系ブランドは評価できるが、顧客契約も人材も固定されず、収益は相場に揺れる。単体の確率加重価値は今の時価総額を一桁台上回るにとどまり、大きな安全域ではない。買収が優れた資本配分だったと確認でき、報酬比率と希薄化が同時に下がるまで、優良さへの期待を先払いしない姿勢が合う。

何で稼ぐ会社か

稼ぎ方は二つである。金融アドバイザリーは、M&A、資本調達、事業再編、債務再編、株主対応、政府・地政学の助言を提供する。報酬は着手金、進捗報酬、意見書の料金、成功報酬などで、案件の完了時に大きく入るため、四半期ごとの振れが大きい。

2025年の同部門収益は約18.3億ドルだった。100万ドル超を払った顧客は346社で、上位10社の比率は17%にとどまり、特定顧客への依存は抑えられている。完了額5億ドル超のM&Aは世界で1340件あり、ラザードが助言した73件は件数で約5.4%に当たる。

資産運用は、株式、債券、複合資産、オルタナティブ、富裕層向け運用で、残高に報酬率を掛けて稼ぐ。2025年の平均運用資産は約2469億ドル、GAAP収益は約12.7億ドルで、残高当たりの収益率は約0.52%だった。運用資産の82%は機関・販売仲介先で、上位10顧客が24%を占める。2025年末の残高は2540億ドル、2026年9月末は2840億ドルへ増え、同年9か月の純流入は51億ドルだったが、7〜9月期だけでは23億ドルの流出である。

二部門は互いを補う。景気拡大期はM&Aと資金調達が伸び、信用不安時は再編助言が支える。運用部門は継続収入をもたらすが、株価下落と解約で同時に細ることもある。部門利益からは、経営部門、採用、技術、上場維持、金利などの費用が大きく引かれるため、部門の好調がそのまま株主利益にはならない。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは中程度である。大企業や政府が社運を賭ける局面では、過去の案件、独立性、守秘、経営陣との信頼が選定を左右する。融資や証券引受を売る必要がないため、総合銀行より利益相反の少ない意見を出せる。世界各地の上級バンカーを一つの案件へ組めることも、小型ブティックには難しい。

顧客基盤にも一定の粘着性がある。2025年は100万ドル超の顧客が346社へ増え、上位10社の収益比率は17%だった。何度も取引した経営陣との関係は次の案件につながるが、法的な乗り換え費用ではない。資産運用も、機関投資家の審査や運用枠への採用には時間がかかる一方、成績不振が続けば大口資金は一度に動く。

堀は会社より人に付く。参入規制は軽く、バンカーが顧客とともに移籍し、案件ごとに競争入札となる。資産運用も、ブラックロックやバンガードの規模、パッシブ化、運用成績の波にさらされる。長期契約がなく、助言料金を一方的に上げられないため、強い堀とは判定しない。

資本効率は見かけ上高く、2025年のROEは26.4%だった。しかし自己資本が小さく、報酬の繰り延べと株式付与で人材へ資本を渡す事業である。増分投資は採用、報酬保証、販売網、データ、AIに向かう。採用した人が既存拠点と連携し、報酬比率を下げながら一人当たり収益を増やした時だけ、増分の利回りは資本コストを明確に上回る。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

金融助言の数量は案件数と金額、価格は案件当たりの報酬であり、2025年の世界の完了M&Aは約3.9兆ドルだった。5億ドル超の案件は1340件で、ラザードの件数シェアは約5.4%である。競合はJPモルガン、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーなどの総合銀行と、エバーコア、センタービュー、フーリハン・ローキーなどの独立系だ。総合銀行は融資と引受を束ねられ、独立系は利益相反の少なさと上級者の関与で対抗する。

10年では、名目の企業価値、非公開資本、事業分離、データセンターとエネルギー投資、政府債務の再編が案件を増やす。一方、高金利と反トラスト審査は完了を遅らせる。中立では大型案件市場が名目で年4〜5%伸びる一方、ラザードのシェアはほぼ横ばいと見る。再編と政府助言が景気循環を和らげるが、2009年と2023年に営業赤字となった事実から、循環性はなお大きい。

資産運用の市場は100兆ドルを超える巨大市場で、ラザードのシェアは0.3%未満にすぎない。量を増やす余地はあるが、パッシブ化と大手の規模で報酬率は下がる。勝ち筋は、国際株、債券、テーマ型、アクティブETF、富裕層、非公開市場など、指数と違う成果を示せる分野だ。運用成績が戻っても、純流入が市場上昇を除いて続かなければ構造的な改善とは言えない。

AIエージェント代替の直接適用は限定的である。助言は席数や人月ではなく、責任ある判断と取引結果に対して売るからだ。ただし調査、資料作成、買い手探索、運用分析は自動化され、若手の工数は減る。ラザードが小さなチームで同じ報酬を取れれば利益率は上がるが、同じ道具が参入障壁を下げ、顧客の内製化と料金競争を強める可能性も同じだけある。

資本政策と M&A

会社は「ラザード2030」で、2023年から2030年に全社収益を倍増し、年10〜15%の株主総収益を目指す。助言部門では毎年10〜15人のマネージング・ディレクターを純増し、一人当たり収益を高める方針だ。費用では報酬比率60%以下、非報酬費用比率16〜20%を掲げるが、達成時期の約束はない。2026年9か月の実績はそれぞれ69.9%、21.0%で、利益改善はまだ途中である。

2026年9か月の会社公表の株主還元は3.66億ドルだったが、そこには株式付与時の税金負担も含まれる。買い戻し枠は9月末に2.24億ドル残った。過去には配当と買い戻しを続けた一方、2024年と2025年は株数が増えたため、正味の還元は見かけより小さい。数値の筋書きでは株式報酬と増発を差し引いている。

キャンベル・ルーティエンスの買収は2026年10月末時点で完了前であり、数値には入れていない。初回対価4.60億ドル、繰延1.15億ドル、業績連動最大0.85億ドルで、初回の中心は株式である。非公開資本助言の穴を埋める戦略性は高いが、希薄化、統合、人材流出、好況時の価格で買う危険がある。

完了後は会社全体の利益と株式数を改めて測る必要がある。2024年の米国Cコーポレーション移行後は普通株1種類で、支配株主やVIEにより少数株主の取り分が弱まる構造はない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

独立系助言の市場は、むしろラザード向きに広がる。企業は地政学、通商規制、株主活動、AI投資、電力制約、非公開資本との取引を同時に考えなければならない。単純な売却仲介より、経営、資本構成、政府対応を横断する案件が増え、178年近い信用と世界拠点を持つ会社の価値が上がる。2025年には100万ドル超を払う顧客が346社へ増え、2026年7〜9月期の助言収益は四半期記録を更新した。

採用投資も回収期へ入る。会社は2025年に28人のマネージング・ディレクターを増やし、一人当たり収益を2024年の860万ドルから2025年に890万ドルへ高めた。2025年6月までの直近12か月では非公開資本に関する助言が収益の4割超となり、従来の上場企業M&Aに偏らない。

キャンベル・ルーティエンスが完了後に定着すれば、ファンド募集、セカンダリー、GP資本、M&Aを一つの顧客へ売れる。ただし本数値には未成立の買収を入れておらず、これは追加の上振れである。

資産運用にも回復の兆しがあり、2026年9か月の平均運用資産は2770億ドル、純流入は51億ドルとなった。AIで資料作成と分析を短縮し、少人数で同じ品質を出せれば、報酬比率は目標へ近づく。楽観では、助言の大型案件シェアが上がり、運用資産が5000億ドルへ増え、純利益は10億ドルとなる。正味還元も42億ドルに達し、採用で増えた株式を上回る価値が株主へ残る。

慎重な見方

最大の弱点は毎年ゼロから売上を取り直す点で、助言案件には長期契約がなく、成功報酬の時期も読めない。優秀なバンカーが移れば、顧客関係も一緒に動く。大手銀行は融資と引受を束ね、独立系同士は報酬を下げて競う。2025年の大型案件の件数シェア約5.4%は立派だが、独占からは遠い。

「ラザード2030」は収益倍増を掲げるが、採用が先に費用を生み、株主利益の伸びは遅れている。2026年9か月のGAAP収益は増えた一方、純利益は前年同期より28%減り、調整後報酬比率は69.9%へ上がった。買い戻しをしても基本株数は前年同期より3%多い。人材獲得競争が続けば、売上の増加を従業員と新株主が受け取り、既存株主の一株当たりの取り分は増えない。

資産運用では、2025年の残高増加が主に市場上昇で、年を通じて純流出だった。2026年も7〜9月期は23億ドルの流出で、好成績が安定した純流入へ変わったとはまだ言えない。

キャンベル・ルーティエンス買収は最大6.60億ドルで、現在の時価総額に対して大きい。株式対価による希薄化と人材維持条件が重く、統合に失敗すれば価値を壊す。悲観では、助言顧客が300社へ減り、運用資産は2400億ドルに戻り、純利益は0.6億ドルまで細る。

どちらに重みを置いたか

事業の寿命と独立ブランドは強気材料だが、契約の弱さ、報酬比率、株式希薄化、未成立の大型買収を重く見た。確率は楽観側29%、中立31%、やや悲観と悲観を合わせて40%と、下方へ寄せた。循環性は資本コストのcycleにも入るため、確率でリーマン級の一時的な谷を重ねてはいない。

競合のエバーコアと同じ9.0%の資本コストだが、資産運用の流出余地と買収規模を反映して下側を厚くした。単体価値は今を約9%上回るものの、期待年率は資本コストに届かず、結論は安全域の乏しい適正圏である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 60.24 ドル61 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 23.26 ドル24 億ドル)。 今の値に割り戻すと 40.56 ドル41 億ドル、今との差 +5.8%、 期待の年率 +9.8%(資本コスト 9.0%)→ 適正

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 9% 148.47 ドル150 億ドル 41.57 ドル42 億ドル +395.5% +20.9% 17.10 ドル17 億ドル
やや楽観 20% 99.71 ドル101 億ドル 33.65 ドル34 億ドル +247.8% +16.1% 26.67 ドル27 億ドル
中立 31% 64.34 ドル65 億ドル 26.72 ドル27 億ドル +137.4% +11.1% 28.23 ドル29 億ドル
やや悲観 25% 24.74 ドル25 億ドル 13.86 ドル14 億ドル +0.7% +0.1% 9.65 ドル10 億ドル
悲観 15% 5.34 ドル5 億ドル 6.93 ドル7 億ドル −68.0% −13.9% 1.84 ドル2 億ドル
加重平均100% 60.24 ドル61 億ドル23.26 ドル24 億ドル +117.7% +9.8% 83.50 ドル84 億ドル

今の株価時価総額 38.35 ドル39 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 9% 楽観:独立助言のシェアが上がり、運用の純流入も定着する 利益 10 億ドル · PER 15.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 148.47 ドル150 億ドル

2035年、100万ドル超の助言顧客は560社となり、等価単価は物価をやや上回って0.072億ドルへ上がる。非公開資本、資本構成、政府助言がM&Aの谷を補い、金融アドバイザリー収益は40.3億ドル、部門利益率は28%となる。運用資産は5000億ドルへ増え、低価格商品が混じって収益率は0.50%へ下がるが、規模で吸収する。

AIで若手の資料作成を減らし、少人数の案件チームでも顧客単価を守る。全社の報酬比率は60%台前半へ下がり、純利益は10.0億ドルとなる。10年の累計純利益59億ドルのうち、増発を差し引いた42億ドルを株主へ返す。未成立のキャンベル・ルーティエンスは利益に入れておらず、完了後の成功はこの筋書きの追加余地である。

  • 金融アドバイザリー:数量 560(年間の100万ドル超の報酬顧客数(社))× 価格 0.07(1顧客当たりの等価収益(億ドル、100万ドル未満の顧客分も含む))→ 売上 40 億ドル・営業利益 11 億ドル。顧客数1.62倍、実質シェア上昇と単価維持
  • 資産運用:数量 5,000(年間平均運用資産(億ドル))× 価格 0.01(平均運用資産当たりのGAAP収益率)→ 売上 25 億ドル・営業利益 8 億ドル。純流入が定着し残高2.03倍

倍率:k9.0%、ROE38.9%、普通の堀で残る割合1/2からRONIC23.9%、g4.0%(案件市場の実質成長、シェア微増、物価並みの単価)とした。10年目利益に対する正当化PER上限は約17.3倍で、顧客契約と人材が固定されない循環業のため、その約87%の15.0倍を用いた。

確率:採用した上級者が既存拠点と連携し、大型案件シェアと運用の純流入が同時に伸び、報酬比率も目標へ近づく展開。三条件が10年続く確率は1割弱とした。

やや楽観 20% やや楽観:採用投資を回収し、二部門が名目市場を上回る 利益 7 億ドル · PER 13.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 99.71 ドル101 億ドル

2035年、助言顧客は520社へ増え、等価単価は0.068億ドルとなる。大型案件の件数シェアを維持しつつ、非公開資本と資本構成の助言で対象市場を広げ、金融アドバイザリー収益は35.4億ドル、部門利益率は26%となる。運用資産は4500億ドルへ伸びるが、報酬率は0.48%へ下がる。

採用した上級者の立ち上がりで一人当たり収益が増え、報酬比率は目標へ近づくが、報酬保証と技術投資は残る。純利益は7.3億ドル、累計純利益48億ドル、増発控除後の還元34億ドルとなる。買収は未成立なので数値から外し、完了後の希薄化もまだ相殺していない。既存事業だけで費用規律が着実に改善することを、この筋書きの条件とする。

  • 金融アドバイザリー:数量 520(年間の100万ドル超の報酬顧客数(社))× 価格 0.07(1顧客当たりの等価収益(億ドル、100万ドル未満の顧客分も含む))→ 売上 35 億ドル・営業利益 9 億ドル。顧客数1.50倍、単価は物価をやや下回る
  • 資産運用:数量 4,500(年間平均運用資産(億ドル))× 価格 0.00(平均運用資産当たりのGAAP収益率)→ 売上 22 億ドル・営業利益 6 億ドル。残高1.82倍、報酬率は競争で低下

倍率:k9.0%、ROE32.2%、普通の堀で残る割合1/2からRONIC20.6%、g3.8%(市場の実質成長、シェア横ばいから微増、単価は物価弱)とした。10年目利益に対する正当化PER上限は約16.3倍で、報酬の循環性と希薄化を踏まえ、その約85%の13.8倍を用いた。

確率:助言の顧客基盤と運用成績が改善し、費用目標の大半を達成する展開。直近の受注と運用流入は支えだが、循環と人材競争を考えて2割とした。

中立 31% 中立:助言市場並みの成長と運用の緩やかな回復 利益 5 億ドル · PER 12.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 64.34 ドル65 億ドル

2035年、100万ドル超の助言顧客は470社となり、等価単価は0.065億ドルへ上がる。単価の伸びは10年の物価1.41倍に届かず、競争で実質値下げとなる。大型案件の件数シェアはほぼ横ばいで、金融アドバイザリー収益は30.6億ドル、部門利益率は24%となる。

運用資産は4000億ドルへ増えるが、パッシブ化と大口交渉で収益率は0.46%へ下がる。全社の報酬比率は低下するものの60%目標には少し届かず、純利益は5.2億ドルとなる。10年の累計純利益37億ドルから、株式報酬と増発を引いた正味27億ドルを返し、自己資本は18.7億ドルとなる。キャンベル・ルーティエンスの利益と新株は、成立前なので含めない。

  • 金融アドバイザリー:数量 470(年間の100万ドル超の報酬顧客数(社))× 価格 0.07(1顧客当たりの等価収益(億ドル、100万ドル未満の顧客分も含む))→ 売上 31 億ドル・営業利益 7 億ドル。顧客数1.36倍、シェア横ばい、実質単価低下
  • 資産運用:数量 4,000(年間平均運用資産(億ドル))× 価格 0.00(平均運用資産当たりのGAAP収益率)→ 売上 18 億ドル・営業利益 5 億ドル。残高1.62倍、報酬率は年約1.2%低下

倍率:k9.0%、ROE27.8%、普通の堀で残る割合1/2からRONIC18.4%、g3.5%(助言市場と運用残高の実質成長を、シェア横ばいと単価・報酬率低下で相殺)とした。10年目利益に対する正当化PER上限は約15.2倍で、収益の山谷、人材依存、希薄化から、その約82%の12.5倍を用いた。

確率:独立ブランドは保つが大型案件シェアは横ばい、運用は市場上昇に純流入を少し足し、報酬率は下がる展開。最も再現性の高い落としどころとした。

やや悲観 25% やや悲観:料金競争と人材費で売上成長が利益に残らない 利益 3 億ドル · PER 10.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 24.74 ドル25 億ドル

2035年、助言顧客は400社にとどまり、等価単価は0.060億ドルとなる。名目売上は増えるが、物価に負ける実質単価とシェア低下で、金融アドバイザリー収益は24.0億ドルにとどまる。人材維持の保証報酬が残り、部門利益率は19%へ下がる。

資産運用は市場上昇を取り込めず、残高3200億ドル、収益率0.45%となり、AIの費用削減も顧客への値下げに流れる。純利益は2.5億ドルで2025年とほぼ同じとなり、10年累計利益24億ドルから正味14億ドルを返す。キャンベル・ルーティエンスの統合費用や希薄化は数値に含めないため、成立後に不調ならこの筋書きより下へ動く。配当は維持するが、買い戻しは株式報酬の相殺にとどまる。

  • 金融アドバイザリー:数量 400(年間の100万ドル超の報酬顧客数(社))× 価格 0.06(1顧客当たりの等価収益(億ドル、100万ドル未満の顧客分も含む))→ 売上 24 億ドル・営業利益 5 億ドル。顧客数の伸びが止まり、実質単価が低下
  • 資産運用:数量 3,200(年間平均運用資産(億ドル))× 価格 0.00(平均運用資産当たりのGAAP収益率)→ 売上 14 億ドル・営業利益 3 億ドル。純流出と価格競争で規模の利益が出ない

倍率:k9.0%、ROE13.4%、普通の堀で残る割合1/2からRONIC11.2%、g2.5%(市場の名目成長をシェア低下と実質値下げが削る)とした。10年目利益に対する正当化PER上限は約12.2倍。構造的な競争激化で中立より明確に低い約82%の10.0倍を用いた。

確率:総合銀行と独立系の競争、運用報酬の低下、採用後の高い報酬比率が重なる展開。直近の希薄化と費用比率から十分起こり得るため4分の1とした。

悲観 15% 悲観:助言のシェアを失い、運用流出と人材離脱が重なる 利益 1 億ドル · PER 9.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5.34 ドル5 億ドル

2035年、主要バンカーの離脱と案件失敗で信用を落とし、100万ドル超の助言顧客は300社へ減る。等価単価も0.052億ドルにとどまり、金融アドバイザリー収益は15.6億ドル、部門利益率は12%となる。再編助言でも固定費を吸収できず、総合銀行と新興ブティックにシェアを奪われる。

運用部門では大口顧客が解約し、残高は2400億ドル、収益率は0.42%へ下がる。キャンベル・ルーティエンスが完了後に不調となる可能性は確率を下方へ寄せる材料だが、未成立の相手の売上、新株、減損は数値に足さない。純利益は0.6億ドル、途中の景気後退と再編費用を含む10年累計利益は13億ドル、正味還元は7億ドルとなる。利益の稼ぐ力と換金可能資産の保守的な床を比べ、時価総額は5.4億ドルとする。

  • 金融アドバイザリー:数量 300(年間の100万ドル超の報酬顧客数(社))× 価格 0.05(1顧客当たりの等価収益(億ドル、100万ドル未満の顧客分も含む))→ 売上 16 億ドル・営業利益 2 億ドル。顧客と人材を失い、単価も物価に大幅負け
  • 資産運用:数量 2,400(年間平均運用資産(億ドル))× 価格 0.00(平均運用資産当たりのGAAP収益率)→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。大口解約と報酬低下で2025年残高を下回る

倍率:ROE4.1%がk9.0%を下回るため、利益ベースの上限は1÷kの11.1倍。gは0%とし、ブランド毀損後も再編と政府助言の一部が残るが、超過利益はないため9.0倍とした。0.6億ドル×9.0倍の5.4億ドルは、売れる資産0.5億ドルを上回り、稼ぐ力0.6÷9.0%=6.7億ドルを超えない。

確率:独立ブランドの毀損、主要人材の離脱、運用の大口解約、買収後の統合失敗が複数重なる構造的な負け。循環の谷だけではなく回復力を失う確率として15%とした。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

金融アドバイザリー

M&A、資本調達、再編、政府・地政学などの独立助言。顧客件数と案件当たりの等価報酬で稼ぐ。

数量年間の100万ドル超の報酬顧客数(社)価格1顧客当たりの等価収益(億ドル、100万ドル未満の顧客分も含む)売上営業利益
今 2025/12 346 0.05 18 4
10 年後 中立 470 0.07 31 7

取り方:2025年10-Kの100万ドル超の報酬顧客346社と金融アドバイザリー収益18.34億ドルから、全顧客分を含む等価単価を逆算した。完了額5億ドル超のM&Aは世界1340件に対し同社73件で、件数シェアは約5.4%。営業利益は会社開示の調整後部門利益で、全社共通費は将来筋書きのadjust_okuで別に引く。

資産運用

機関投資家、販売仲介先、富裕層向けの株式・債券・複合資産運用。平均運用資産と残高当たりの収益率で稼ぐ。

数量年間平均運用資産(億ドル)価格平均運用資産当たりのGAAP収益率売上営業利益
今 2025/12 2,469 0.01 13 3
10 年後 中立 4,000 0.00 18 5

取り方:2025年10-Kの平均運用資産2468.51億ドルとGAAP部門収益12.75億ドルから収益率約0.52%を算出した。世界の運用資産に対するシェアは0.3%未満で、数量余地は大きいが、大手・パッシブとの競争で率は下がる。営業利益は調整後部門利益。2026年9月末残高2840億ドルと9か月純流入51億ドルは、今後の出発点として筋書きへ反映した。

リスクと懸念

M&A・資本市場の循環

助言収益の多くは案件完了時に入る。高金利、景気後退、規制審査で大型案件が止まれば、売上は急に落ちる。再編助言は反対方向に動くが、2009年と2023年には全社営業赤字となり、完全な相殺にはならなかった。案件の公表額より、完了件数と完了時の報酬を追う必要がある。

人材流出と報酬比率

顧客関係は会社だけでなく上級バンカーに付く。競合への移籍を防ぐため保証報酬と株式付与が増えれば、売上が伸びても株主利益は残らない。2026年9か月の調整後報酬比率69.9%が、60%以下へ下がる道筋を確認する必要がある。採用人数だけでなく、一人当たり収益と退職時の繰延報酬負担を確認する。

運用資産の流出と報酬率低下

資産運用は市場上昇で残高が増えても、顧客資金が流出すれば基盤が弱くなる。パッシブ商品、大手の低価格、成績不振で報酬率も下がる。上位10顧客が残高の24%を占め、一件の大口解約が年間の純流入を消しうる。市場要因を除く純流入と、平均残高当たりの管理報酬を分けて見る。

キャンベル・ルーティエンス買収

最大対価6.60億ドルは現在の会社規模に対して大きく、株式対価は既存株主を薄める。非公開資本助言の補完は魅力だが、主要人材の退職、顧客の重複、統合費用、好況時の高値づかみが起きれば、成長より資本毀損が先に出る。完了前のため、現時点の価値計算には相手の利益も発行予定株式も入れていない。

AIエージェント代替(直接適用は限定的)

成功報酬型の助言と運用受託は、人月や席課金の事業ではないため直接の代替は限定的だ。ただし調査、資料、評価、買い手探索が自動化され、顧客が一部を内製化し、小型競合も同じ分析力を持てば、若手工数と報酬単価の両方が下がる。費用削減が顧客への値下げに移るか、株主利益に残るかが分かれ目である。

株式報酬と見かけの還元

会社公表の株主還元には、株式付与時の税金負担や希薄化の相殺が含まれる。2024年と2025年は買い戻しをしても株数が増えた。配当と買い戻しの額ではなく、期末株数と正味のpayout_okuで資本配分を判断すべきである。希薄化後株数が減らなければ、買い戻しを株主還元とは数えにくい。

今後の分かれ目

報酬比率が通期で62%以下、非報酬費用比率が19%以下となり、助言収益も伸びたら
採用投資が規模の利益へ変わった証拠である。楽観・やや楽観の確率を上げ、最終利益率と正味還元を引き上げる。
100万ドル超の顧客数と大型M&Aの件数シェアが3年続けて上がったら
独立ブランドと採用の成果が確認できる。金融アドバイザリーの数量を楽観側へ寄せ、普通とした堀の判定も見直す。
市場上昇を除く資産運用の純流入が4四半期続き、収益率が0.45%以上を保ったら
運用部門の再建が一時的でないと判断し、2035年の運用資産と部門利益率をやや楽観へ引き上げる。
買い戻し後も基本株数が年2%以上増える状態が続いたら
株式報酬がオーナー利益を侵食している。正味還元を減らし、やや悲観の確率を上げる。
キャンベル・ルーティエンスが完了し、追加希薄化なしで公表した収益規模と増益効果を達成したら
未成立のため除外した利益を加え、統合費用、株式数、繰延対価を含めて全筋書きを再計算する。
資産運用で年間残高の5%超の純流出が起きるか、大型M&Aの件数シェアが4%を割ったら
二本柱のどちらかが構造的に弱まった合図である。やや悲観または悲観の数量と利益率へ移す。
AI導入で案件チームが小さくなり、顧客単価を保ったまま報酬比率が下がったら
AIは脅威より生産性向上として効く。逆に顧客の内製化で単価が下がるなら、価格と長期成長率を引き下げる。

見ておくもの

  • 金融アドバイザリーの100万ドル超顧客数、5億ドル超案件数、マネージング・ディレクター一人当たり収益
  • 非公開資本関連の助言収益比率と、M&A・再編・政府助言の受注残に相当する先行指標
  • 資産運用の市場要因を除く純流入、投資成績、平均報酬率
  • 調整後報酬比率、非報酬費用比率、全社営業利益率
  • 基本株数と希薄化後株数、配当・買い戻しから増発を引いた正味還元
  • キャンベル・ルーティエンスの完了日、最終対価、株式発行数、人材維持、統合後の利益

倍率と資本コストの決め方

現在の株価や市場のPERを見ず、助言は報酬顧客数×等価単価、運用は平均運用資産×収益率で2035年の利益を積み上げた。kは基本8.0%に、循環と弱い値決め力を各0.5%足した9.0%。中立ではROE27.8%、普通の堀で超過収益が半分残り、長期g3.5%から10年目利益に対する式の上限を約15.2倍と計算し、その82%の12.5倍を使った。未成立の買収は利益にも株式数にも入れていない。金融の調達費用は事業損益に含め、純負債の利払いを二重に引いていない。ASC 842の賃借負債は既に貸借対照表にあり、悲観の固定費に含めた。

資本コスト 9.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k=基本8.0%+quality 1.0%=9.0%。βと現在の市場評価は使わない。買収、採用、希薄化などの個別リスクはextraに足さず、各筋書きの利益率、正味還元、確率で表した。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 イタウ・ウニバンコ・ホールディングITUB ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +55.0% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. ラザード 2025年 Form 10-K
  2. ラザード 2026年7〜9月期・9か月決算
  3. ラザード 2026年4〜6月期 Form 10-Q(キャンベル・ルーティエンス買収条件)

分析日 2026-10-23