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マーケル・グループ MKL

特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。

やや割高
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)1,599 ドル202 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)1,869.8 ドル236 億ドル差 −14.5%
10 年後から見ると やや割高 価値 1,599 ドル202 億ドル · 差 −14.5% · 期待の年率 +6.1%
期待の年率リターン(10 年)+6.1%資本コスト比 −1.9 pt
推定の資本コスト8.0%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.0% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

マーケル・グループは、特殊な損害保険で受け取った資金を運用し、建設資材や園芸などの事業へ再投資する複合企業である。筆者は10年保有の目線では「やや割高」と見る。理由は、保険の引受改善は進んでも、増えた自己資本を資本コスト以上の利回りで使い続けられるか、まだ確証がないからだ。

2025年の純利益は22億ドル弱、自己資本は186億ドルだった。保険契約者に将来払うお金を抱えるため、多額の運用証券をそのまま余剰現金と呼ぶことはできない。2025年に世界の再保険の更新権を売り、2026年上期には残った特殊保険の実質的な新規保険料が前年同期比10%伸びた。採算を優先する再編には意味がある。

ただし2026年4〜6月期、保険を他社へ引き受けてもらう取引先の破綻で、金融事業に約2.1億ドルの信用損失引当が生じた。保険引受の改善と、見えにくい再保険相手先リスクが同居している。株式運用の含み益も純利益を揺らすため、好況年の数字だけを将来に伸ばすのは危うい。

中立では特殊保険の保障量と値上げで収益が増え、工業・消費関連の子会社も着実に成長する。しかし10年後の連結ROEは9%弱で、過去の優れた時期ほど高くない。五つの筋書きと還元の現在価値は約202億ドルとなり、台帳の時価総額約237億ドルを約15%下回る。優れた経営文化と割安な取得価格は別の話である。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、マーケルを単なる保険会社や投資持株会社として値付けするのは誤る。保険は引受で利益を出し、事故が起きるまで預かる資金を運用できる点に魅力がある。しかし保険会社の証券や現金は、将来の保険金と再保険債権に結び付いている。保有証券を丸ごと時価総額に足し、その利息まで何十年分も利益として買うのは二重計算だ。

所有者の立場で欲しいのは、競争しても残る引受利益と、設備・人員を維持した後に子会社から上がる現金である。金融部門が高い利益率を続けるなら複利は魅力的だが、破綻した取引先を一件抱えただけで利益が飛ぶ構造には慎重になる。2025年の株式評価益を毎年の確定収入として扱うこともしない。過去の上昇率より、保険料の数量と適正な料率が続くかを問う。

強みは、長く事業を保有できる資本と経営文化にある。安い時に良い会社を買えれば、保険の引受規律と同じように資本配分でも高い収益率を維持できる。中立の筋書きでは、その成功を全社で当然とはせず、利益の伸びに自己資本の増加が追いつき過ぎる姿を考える。今の価格には一定の事業の質が織り込まれており、10年間の悪い年まで引き受ける十分な安全域はまだ見えない。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は特殊損害保険である。一般の自動車保険より複雑な企業賠償、専門職の責任、海上・エネルギー、特定の事故に備える保険を、卸売ブローカーや代理店を通じて売る。2025年の保険事業の正味既経過保険料は84億ドル、引受利益は約4.6億ドルだった。保険料のうち当面支払わない資金を債券と株式に投じ、利息・配当をさらに稼ぐ。

保険は米国の卸売・特殊保険、プログラム商品、海外保険に分かれる。2025年の総引受保険料は米国約31億ドル、プログラム約37億ドル、海外約28億ドルで、別に再保険の残存契約約10億ドルがあった。再保険の新規更新権はネーションワイドへ売却済みで、古い契約の請求責任だけが数年残る。ネフィラ向けのフロンティング、つまり別の資金提供者の代わりに保険証券を発行し手数料を取る商売もある。

保険外の子会社は2025年から工業、金融、消費・その他という三つの報告区分になった。工業は建設資材、消防・安全設備、車両輸送装置、食品工場用設備などを販売する。金融はステート・ナショナルの保険プログラム受託やネフィラの保険連動証券運用が主力だ。消費・その他にはコスタ・ファームズの植物、住宅、手工品、教師派遣、ITコンサルティングと小売調査が入る。

2025年の連結売上約166億ドルには、約11億ドルの株式評価益が含まれる。これは保険契約の数量で生まれた売上ではないので、継続的な事業収益とは分けて扱う。工業・消費部門の売上には件数や販売台数の統一開示がないため、各部門の2025年価格で換算した実質販売量を使い、株式評価損益は別の調整項目に残した。

優良さと弱いところ

最大の堀、つまり他社が簡単には奪えない強みは、扱いにくい危険を引き受ける経験と、卸売ブローカーが頼る契約・査定の網である。専門職賠償や海上保険では、単に安い料率よりも事故が起きた時の支払い能力が重い。許認可、引受データ、過去の事故記録も新規参入を難しくする。2026年上期に条件を見直した既存部門の保険料が実質10%伸びたことは、選別した顧客との関係が残る証拠だ。

一方、全社を強い独占企業とまでは呼べない。米国の専門職賠償や商業財物では十分な保険料が取れず、経営は商品の撤退と再保険更新権の売却を選んだ。引受規律は長所だが、価格を無制限に上げられる証拠ではない。チャブやW.R.バークレー、アーチ・キャピタルは規模と販売網で競争し、保険料が下がる局面では顧客が動く。

保険の過去5年平均ROEは会社開示で13%と悪くないが、連結の過去10年中央値は8.9%にとどまる。工業事業の営業利益率は2025年に約9%で、2026年上期は製品構成と費用増からさらに落ちた。利益を生む資産を保有することと、新たに買う事業から高い増分利益を得ることは同じではない。中立の10年間では留保利益に対する増分利回りが資本コストを下回る可能性を中心に考える。

長期保有に向く文化も残っている。現場の経営者に裁量を与え、持株会社が資本を配る仕組みは、景気の違う事業の資金を回せる。ただし保険の運用証券は保険金支払いの裏付けでもあり、自由な買収資金ではない。2026年の相手先信用損失は、その違いを忘れてはならない実例だ。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の超過・非標準の損害保険市場は2025年に約1,433億ドルの保険料を集めた。業界団体の調査では前年比約10%増だが、財物保険の料率はすでに軟化している。マーケルの米国卸売・特殊保険の総引受保険料31億ドルを単純に割ると約2%だが、同社には認可保険も混じるため厳密な市場シェアではない。市場全体の実質保障量は年0.5〜1%程度伸びても、料率の循環で売上は一時的に縮む。

企業賠償は訴訟費用の上昇が値上げを支える。反対に、商業財物は競争資本が戻って料率が下がり、再保険更新市場も2026年には大きく軟化した。競争相手はチャブ、トラベラーズ、W.R.バークレー、アーチ・キャピタル、ロイズの引受団である。マーケルは小口の特約と非標準リスクに集中し、数量の伸びよりコンバインドレシオ、すなわち保険料100に対する保険金・経費の合計を重視する方がよい。

金融サービスの比較対象は、2024年に約1,108億ドルへ拡大した米国プログラム保険市場である。ステート・ナショナルの2025年フロンティング保険料約39億ドルは単純比で3%台だが、元受会社ごとの範囲が違うため参考値にすぎない。レートの下落に加えて、再保険の引受手から回収できない信用リスクが重要になった。2026年の損失は金融部門の恒常的な高利益率に疑問を投げかける。

保険以外では、米国の建設支出は2025年に約2.2兆ドル、園芸品の生産販売は2024年に183億ドルだった。前者には防火・建材の需要、後者にはコスタ・ファームズの需要が含まれるが、マーケルの連結部門と市場統計は範囲が違い、全社シェアは算出できない。工業では実質の出荷量、消費部門では園芸品の販売数量と住宅引渡し、IT部門では人月の減少を別々に見る必要がある。

資本政策と M&A

持株会社の資本配分は、保険事業への資本、上場株、子会社の買収、自社株買いの四択である。ステート・ナショナル、ネフィラ、バロー・エンバイロメンタルなどを傘下に加え、工業や金融サービスの収益源を増やした。成果は一様ではない。2025年の保険再編は不採算の再保険更新権を売る規律を示したが、2026年の金融部門の貸倒引当は、引き受けた信用リスクの評価が難しいことを示した。

普通株の現金配当はなく、利益は再投資と買い戻しに充てる。会社開示では2025年の自社株買いは約4.3億ドル、2026年上期は約3.7億ドルだった。2026年6月末には総額20億ドルの買い戻し枠のうち約11億ドルが残るが、期限はなく毎年の買い戻し額も約束されていない。添付の財務台帳が示す2025年の買い戻し約10億ドルとは差があるため、還元の将来額は足元の公表実績と手元資金の余力から保守的に考える。

2026年9月には会長が交代し、現CEOが会長を兼ね、保険と子会社群の責任者が共同社長になった。権限委譲が継続する利点はあるが、買収の規律と保険の準備金の精度を複数年で検証したい。2025年に優先証券6億ドルを償還したが、成長率・配当性向・ROEについて拘束力ある数値目標は示していない。上場廃止や会社全体の買収合意は確認されていない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

特殊保険の事業は数字以上に粘り強い。リスクの難しい顧客は安い保険料だけでは契約先を変えず、事故を処理してきた記録と支払い能力を重んじる。2026年上期の実質保険料10%増とコンバインドレシオ93%は、収益性を捨てずに残る部門を伸ばせる証拠である。撤退した世界再保険は2025年に約10億ドルの総引受保険料があったが、採算の薄い契約を追いかけなければ、なくなった売上よりも残った資本の価値が高い。

また保険から入る資金は、営業が持ちこたえる限り債券と株式の両方に長く投じられる。2025年末の保険子会社だけの運用資産は約313億ドルで、償還した債券を金利5%前後の世界で入れ替えていけば、利息収入の質も上がる。株式は会計上の評価益で大きく揺れるものの、期間を10年に延ばせば複利が効く。強い年の株価上昇を短期の営業実力と混同さえしなければよい。

工業子会社は建設支出の厚い市場に散らばり、消防サービスやプレキャストコンクリートは建設投資を支える。園芸も多数の小売店に販路を持ち、保険と異なる景気の波を作る。保険会社として蓄えた信用を用い、魅力的な事業を安く買う機会が再び来るだろう。2026年の金融部門の貸倒れは資本全体を傷める規模ではなく、同じような相手先への与信を抑えれば再発を減らせる。そうなれば持株会社のROEは再び二桁に乗り、長期株主は利益だけでなく買い戻しの恩恵も受ける。

慎重な見方

最も怖いのは、保険料が増えても実際の事故と回収損失を把握するまで何年もかかることだ。2026年のステート・ナショナルの約2.1億ドルの信用損失は、顧客が払った保険料の手数料だけを見ても分からないリスクである。相手の保険引受会社が破綻すると、預かった担保が十分に見えても、損害準備金が膨らんだ時には穴が開く。金融部門の高い利益率は、信用危険を引き受けた代価なのかもしれない。

特殊保険市場も競争から逃れられない。米国の超過・非標準市場にはロイズやチャブ、バークレーなど資本力のある相手がいる。財物・再保険の料率が下がるなか、マーケルは専門職賠償の一部から撤退し、再保険の更新権を売った。これは立派な判断だが、利益率を守る代わりに数量を捨てたことでもある。損失が出やすい契約を閉じても古い契約の事故準備金は残り、保険の引受利益は思ったほど増えない恐れがある。

保険以外の事業にも堀の濃淡がある。工業は建設と設備投資が止まれば工場の固定費が残り、2026年上期には売上増の一方で利益が減った。ITコンサルや小売調査はAIエージェントが人の作業を代替し、顧客が工数に払う金額を減らす可能性が高い。株式の含み益は税引き後の株主資本の一部だが、相場が崩れれば同時に失われる。買収に資金を使い続けても、新しい子会社が資本コスト未満しか稼がなければ、自己資本の増加は価値の増加を意味しない。

どちらに重みを置いたか

事業が10年後も残る確度では強い見方が優勢だが、株主資本を増やす効率と金融部門の信用危険では慎重な見方を重くした。特殊保険の再編には進展がある一方、2026年の引当と工業部門の減益は無視できない。さらに一部のIT・情報サービスはAIエージェントに代替されるため、全社の長期成長率に小さくても確実な下押しを入れた。

確率は楽観側26%、中立36%、悲観側38%とし、決め打ちしない。悲観側の厚さはAIだけでなく、保険準備金と資本配分の誤りを合わせたものである。事業の質を評価した上でなお、現在の価格には余裕が少なく、「やや割高」の結論が残った。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 2,640 ドル334 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 552.58 ドル70 億ドル)。 今の値に割り戻すと 1,599 ドル202 億ドル、今との差 −14.5%、 期待の年率 +6.1%(資本コスト 8.0%)→ やや割高

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 5,645 ドル714 億ドル 909.23 ドル115 億ドル +250.5% +14.8% 524.31 ドル66 億ドル
やや楽観 18% 4,121 ドル521 億ドル 759.01 ドル96 億ドル +161.0% +11.2% 878.48 ドル111 億ドル
中立 36% 2,869 ドル363 億ドル 672.04 ドル85 億ドル +89.4% +7.4% 1,275 ドル161 億ドル
やや悲観 25% 1,162 ドル147 億ドル 355.79 ドル45 億ドル −18.8% −2.3% 379.39 ドル48 億ドル
悲観 13% 948.77 ドル120 億ドル 94.88 ドル12 億ドル −44.2% −5.9% 135.67 ドル17 億ドル
加重平均100% 2,640 ドル334 億ドル552.58 ドル70 億ドル +70.7% +6.1% 3,193 ドル404 億ドル

今の株価時価総額 1,870 ドル236 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:保険再編の成功と規律ある買収 利益 51 億ドル · PER 14.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 5,645 ドル714 億ドル

2035年には世界再保険の旧契約が消え、米国の特殊保険と国際保険が利益の柱になる。引受を選別した2025〜26年の方針が定着し、保険料率は物価を上回って上がる。新しい事故データを使った査定でチャブやW.R.バークレーから厄介だが利益の出る契約を奪い、コンバインドレシオは91%程度で落ち着く。保険子会社の運用元本は585億ドルへ拡大し、株式の値上がり益も一度だけ連結利益に計上される。

工業では消防・安全設備とプレキャスト製品の数量が伸び、車両設備の不振を補う。金融では2026年の再保険回収事故を機に相手先の担保管理を改め、保険プログラムの管理料とネフィラの運用収益が伸びる。消費部門はコスタ・ファームズの販路と住宅の価格転嫁が効く。一方、ITコンサルと小売調査はAIエージェントに仕事を取られ、楽観でも実質作業量が減る。

買収では価格規律が続き、保険の内側に眠る資本を過剰に取り崩さずに高収益事業へ回せる。10年間のGAAP純利益累計は約360億ドル、普通株への正味の買い戻し還元は115億ドルとなり、2035年の純利益は51億ドルに達する。超過収益を生む企業文化が資本効率に表れ、ROEは二桁を維持する。

  • 特殊保険の引受・手数料:数量 108(2025年の保険単価に固定した正味既経過保障量(億ドル相当))× 価格 1.52(2025年の保険料率・関連サービス単価を1とする名目指数)→ 売上 163 億ドル・営業利益 16 億ドル。残存再保険消滅後も新規の高採算契約を獲得し、コンバインドレシオは約91%
  • 保険子会社の債券・株式運用収入:数量 585(保険子会社が保有する運用資産残高(億ドル、現金含む))× 価格 0.03(運用残高1ドルに対する年間税引前利息・配当利回り)→ 売上 19 億ドル・営業利益 19 億ドル。保険資本とフロートが拡大し、再投資で利息・配当利回り3.3%
  • 工業子会社(建材・消防・機器):数量 53.0(2025年の販売単価に固定した施工・製品販売量(億ドル相当))× 価格 1.51(建材・施工サービス・機器の2025年平均販売単価を1とする名目指数)→ 売上 80 億ドル・営業利益 9 億ドル。消防・建材や産業設備で実質売上量を増やし、11%台の営業利幅
  • ステート・ナショナルとネフィラ:数量 52.0(ステート・ナショナルの保険取扱量を2025年価格に固定した相当額(億ドル))× 価格 0.29(保険取扱量1ドル相当に対する部門の売上係数(名目、手数料・自社引受・運用含む))→ 売上 15 億ドル・営業利益 7 億ドル。フロンティングと運用報酬が増え、貸倒れの再発を防ぐ
  • 消費・住宅・園芸等(AI対象外):数量 16.2(2025年価格で換算した製品販売・住宅引渡し等の実質数量(億ドル相当))× 価格 1.48(植物・住宅・現物サービスの2025年平均単価を1とする名目指数)→ 売上 24 億ドル・営業利益 4 億ドル。コスタ・ファームズと住宅でシェアを増やし生産性を改善
  • ITコンサル・小売情報・人材事務(推定):数量 1.5(2025年価格の人月・調査件数・事務処理量を売上換算した実質量(億ドル相当))× 価格 1.32(人月・情報提供単価の2025年水準を1とする名目指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIの代替で数量は0.75倍、残る高度案件でも単価は限定的

倍率:10年末の自己資本ROEは11.83%(GAAP純利益50.995億ドル÷自己資本431億ドル)。買収による成長にはのれんも必要なので帳簿ROEを使い、通常の堀が超過収益の半分だけ残すとしてRONIC=k8.0%+0.5×(ROE−8.0%)=9.92%。市場数量、シェア、価格からの長期g3.2%、k−g4.8%より、10年目利益に対する正当化PER上限は14.56倍(来年の利益基準の式に1.032を乗じた値)。株式評価益はGAAP利益に一度だけ計上し、余剰現金は0とする。引受と運用の変動、買収効率の不確実性を考慮し上限の96.1%に当たる14.0倍。現在・過去・同業の市場PER/PBRは用いていない。

確率:引受改善、運用の積み上がり、買収の増分利回りが同時にうまくいく必要がある。2026年の信用損失と工業の減益を考え、確率は8%に限った。

やや楽観 18% やや楽観:特殊保険が成長し資本配分も改善 利益 41 億ドル · PER 12.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 4,121 ドル521 億ドル

特殊保険の重点部門は再保険撤退の後も新規契約を積み重ねる。米国の専門賠償と海上保険で適切な価格を認める顧客が残り、競合との競争が激しくても平均保険料率は物価を少し上回る。旧契約からの請求は予定の範囲で収まり、引受利益率が緩やかに改善する。債券は金利5%前後の環境で入れ替わり、運用収入が利益を支える。

ステート・ナショナルの2026年の損失は単独の相手先で終わり、担保と再保険引受会社の監督が強化される。工業の建材・消防分野も稼働が回復し、車両設備は循環的な底から持ち直す。植物や住宅は数量が少し増え、値上げも通る。ITコンサルなどの受託はAIエージェント代替で縮むが、物理的な子会社の大きさがそれを吸収する。

大規模な買収に頼らず、子会社の増益と自社株買いで普通株主の持ち分を増やす。10年の利益累計は315億ドル、正味の還元は96億ドルで、自己資本は405億ドルになる。2010年代のような極端な相場上昇を必要とせず、ROEが10%ほどを保つ筋書きである。

  • 特殊保険の引受・手数料:数量 101(2025年の保険単価に固定した正味既経過保障量(億ドル相当))× 価格 1.45(2025年の保険料率・関連サービス単価を1とする名目指数)→ 売上 146 億ドル・営業利益 11 億ドル。競争下でも引受規律を保ち、コンバインドレシオ92〜93%
  • 保険子会社の債券・株式運用収入:数量 520(保険子会社が保有する運用資産残高(億ドル、現金含む))× 価格 0.03(運用残高1ドルに対する年間税引前利息・配当利回り)→ 売上 16 億ドル・営業利益 16 億ドル。債券利回りが上がり、運用元本も着実に増える
  • 工業子会社(建材・消防・機器):数量 47.5(2025年の販売単価に固定した施工・製品販売量(億ドル相当))× 価格 1.45(建材・施工サービス・機器の2025年平均販売単価を1とする名目指数)→ 売上 69 億ドル・営業利益 8 億ドル。実質販売量21%増、工業利益率11%へ改善
  • ステート・ナショナルとネフィラ:数量 48.0(ステート・ナショナルの保険取扱量を2025年価格に固定した相当額(億ドル))× 価格 0.28(保険取扱量1ドル相当に対する部門の売上係数(名目、手数料・自社引受・運用含む))→ 売上 13 億ドル・営業利益 6 億ドル。再保険回収事故は一過性になり、プログラムの業務量が増える
  • 消費・住宅・園芸等(AI対象外):数量 14.3(2025年価格で換算した製品販売・住宅引渡し等の実質数量(億ドル相当))× 価格 1.44(植物・住宅・現物サービスの2025年平均単価を1とする名目指数)→ 売上 21 億ドル・営業利益 3 億ドル。園芸品・住宅の販売量と価格の両方が伸びる
  • ITコンサル・小売情報・人材事務(推定):数量 1.5(2025年価格の人月・調査件数・事務処理量を売上換算した実質量(億ドル相当))× 価格 1.30(人月・情報提供単価の2025年水準を1とする名目指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。人月仕事の代替が進むが高付加価値案件が残る

倍率:10年末の自己資本ROEは10.06%(GAAP純利益40.725億ドル÷自己資本405億ドル)。買収による成長にはのれんも必要なので帳簿ROEを使い、通常の堀が超過収益の半分だけ残すとしてRONIC=k8.0%+0.5×(ROE−8.0%)=9.03%。市場数量、シェア、価格からの長期g3.2%、k−g4.8%より、10年目利益に対する正当化PER上限は13.88倍(来年の利益基準の式に1.032を乗じた値)。株式評価益はGAAP利益に一度だけ計上し、余剰現金は0とする。引受と運用の変動、買収効率の不確実性を考慮し上限の92.2%に当たる12.8倍。現在・過去・同業の市場PER/PBRは用いていない。

確率:2026年の引受の改善は事実であり、保険の本業拡大は十分にあり得る。ただし金融の与信管理と工業の利益率改善も必要で、楽観よりは高いが18%とした。

中立 36% 中立:特殊保険は残り、資本効率は伸び悩む 利益 31 億ドル · PER 11.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2,869 ドル363 億ドル

引受の規律は残るが、マーケルの特殊保険だけが競争を免れるわけではない。2025年の再保険更新権の売却で古い契約の売上が消え、米国の卸売・専門保険がその穴を埋める。市場の実質保障需要は緩やかに増え、会社のシェアはおおむね横ばいとなる。平均料率は10年で物価並みに上がり、損害と費用を差し引く引受利益率は6%台にとどまる。

保険の運用元本は450億ドルへ増え、国債・社債の利息と株の配当は伸びる。金融は再保険回収債権の審査を厳格にした分、利益率が2025年より低い。工業は建材・消防サービスの数量が緩やかに伸びるものの、商業建設や機械の周期で利益率は9%台である。園芸と住宅では値上げを通せるが、AIが代替する人月・小売情報の数量は縮む。

株式の含み益は長期的に増えるが、2025年の高い運用成績を一定の成長率で外挿しない。期間のGAAP純利益累計は約263億ドル、普通株の正味還元は85億ドルとなり、自己資本は364億ドルへ増える。最終年の利益は31億ドル強でROEは約8.6%だ。保険は存続し事業規模も大きくなるが、利益率の高い新規投資先を十分確保できないため、経済的な複利はほどほどにとどまる。

  • 特殊保険の引受・手数料:数量 91.5(2025年の保険単価に固定した正味既経過保障量(億ドル相当))× 価格 1.41(2025年の保険料率・関連サービス単価を1とする名目指数)→ 売上 129 億ドル・営業利益 8 億ドル。再保険残存契約が消えても中核の実質補償量は補い、引受利益率6%台
  • 保険子会社の債券・株式運用収入:数量 450(保険子会社が保有する運用資産残高(億ドル、現金含む))× 価格 0.03(運用残高1ドルに対する年間税引前利息・配当利回り)→ 売上 14 億ドル・営業利益 14 億ドル。フロート・留保資本が増え、利息・配当の利回りは3%
  • 工業子会社(建材・消防・機器):数量 44.5(2025年の販売単価に固定した施工・製品販売量(億ドル相当))× 価格 1.41(建材・施工サービス・機器の2025年平均販売単価を1とする名目指数)→ 売上 63 億ドル・営業利益 6 億ドル。数量約13%増、単価は物価1.41倍、利益率9.5%
  • ステート・ナショナルとネフィラ:数量 44.0(ステート・ナショナルの保険取扱量を2025年価格に固定した相当額(億ドル))× 価格 0.26(保険取扱量1ドル相当に対する部門の売上係数(名目、手数料・自社引受・運用含む))→ 売上 11 億ドル・営業利益 4 億ドル。実質プログラム取扱量は約12%増だが信用費用を織り込む
  • 消費・住宅・園芸等(AI対象外):数量 13.3(2025年価格で換算した製品販売・住宅引渡し等の実質数量(億ドル相当))× 価格 1.41(植物・住宅・現物サービスの2025年平均単価を1とする名目指数)→ 売上 19 億ドル・営業利益 2 億ドル。鉢物植物・住宅等の実質販売量12%増と物価転嫁
  • ITコンサル・小売情報・人材事務(推定):数量 1.3(2025年価格の人月・調査件数・事務処理量を売上換算した実質量(億ドル相当))× 価格 1.25(人月・情報提供単価の2025年水準を1とする名目指数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替で工数35%減、価格は物価未満

倍率:10年末の自己資本ROEは8.59%(GAAP純利益31.281億ドル÷自己資本364億ドル)。買収による成長にはのれんも必要なので帳簿ROEを使い、通常の堀が超過収益の半分だけ残すとしてRONIC=k8.0%+0.5×(ROE−8.0%)=8.30%。市場数量、シェア、価格からの長期g3.2%、k−g4.8%より、10年目利益に対する正当化PER上限は13.21倍(来年の利益基準の式に1.032を乗じた値)。株式評価益はGAAP利益に一度だけ計上し、余剰現金は0とする。引受と運用の変動、買収効率の不確実性を考慮し上限の87.8%に当たる11.6倍。現在・過去・同業の市場PER/PBRは用いていない。

確率:保険の更新料率は長期では物価並み、実質保障量は一桁増にとどまる。再編の効果と低い増分利回りを同時に織り込んだ最も説明しやすい経路として36%を配した。

やや悲観 25% やや悲観:引受価格と信用コストの二重苦 利益 12 億ドル · PBR 0.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 1,162 ドル147 億ドル

競争資本が増え、商業財物と専門職賠償の価格交渉ではチャブやW.R.バークレーに顧客を奪われる。料率は10年で26%しか上がらず、物価の41%に届かない。旧再保険は縮むが、新しい契約も十分には取れない。2026年の引受改善は一時的なものとなり、コンバインドレシオは97%付近に戻る。

金融ではステート・ナショナルの信用費用が繰り返し生じ、引受会社との取引規模も減る。工業は高金利下の建設投資の停滞に悩み、設備更新と人件費が残るため利幅が細る。植物と住宅でも買い手が値上げに抵抗する。IT受託・小売調査はAIエージェントに工数を奪われ、現場で必要な仕事以外は縮小する。株式には大きな値上がり益がなく、償却などが利益を押し下げる。

期間前半は本業の利益がまだ残るため、10年間のGAAP純利益累計は180億ドルとする。しかし後半に衰え、最終年の純利益は12億ドル弱となる。純利益から正味の買い戻し45億ドルを差し引くと自己資本は321億ドルで、ROEは4%を下回る。増えた帳簿価値をそのまま株主価値と呼べず、稼ぐ力と清算できる資産の低い方に注意が必要だ。

  • 特殊保険の引受・手数料:数量 80.0(2025年の保険単価に固定した正味既経過保障量(億ドル相当))× 価格 1.26(2025年の保険料率・関連サービス単価を1とする名目指数)→ 売上 101 億ドル・営業利益 3 億ドル。中核のシェアが減り、物価を下回る保険料改定と損害率悪化
  • 保険子会社の債券・株式運用収入:数量 400(保険子会社が保有する運用資産残高(億ドル、現金含む))× 価格 0.03(運用残高1ドルに対する年間税引前利息・配当利回り)→ 売上 11 億ドル・営業利益 11 億ドル。引受収支の悪化で運用元本は増えにくくなる
  • 工業子会社(建材・消防・機器):数量 40.0(2025年の販売単価に固定した施工・製品販売量(億ドル相当))× 価格 1.25(建材・施工サービス・機器の2025年平均販売単価を1とする名目指数)→ 売上 50 億ドル・営業利益 3 億ドル。建設・輸送装置の需要低迷で実質数量横ばい
  • ステート・ナショナルとネフィラ:数量 35.0(ステート・ナショナルの保険取扱量を2025年価格に固定した相当額(億ドル))× 価格 0.23(保険取扱量1ドル相当に対する部門の売上係数(名目、手数料・自社引受・運用含む))→ 売上 8 億ドル・営業利益 0 億ドル。前払保険プログラム縮小と回収費用の常態化
  • 消費・住宅・園芸等(AI対象外):数量 12.0(2025年価格で換算した製品販売・住宅引渡し等の実質数量(億ドル相当))× 価格 1.25(植物・住宅・現物サービスの2025年平均単価を1とする名目指数)→ 売上 15 億ドル・営業利益 1 億ドル。園芸の数量横ばい、住宅価格競争で利幅縮小
  • ITコンサル・小売情報・人材事務(推定):数量 1.1(2025年価格の人月・調査件数・事務処理量を売上換算した実質量(億ドル相当))× 価格 1.15(人月・情報提供単価の2025年水準を1とする名目指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。工数45%減、単価が物価に追いつかない

倍率:10年末の連結ROEは3.74%で資本コスト8.0%を下回り、利益を留保しても超過収益は生まれない。事業の稼ぐ力の上限はGAAP純利益11.994億ドル÷k8.0%=149.9億ドル(余剰現金は0)。保険負債と税後処分費を差し引いた売却可能な正味資産は130億ドルで、価値の床と稼ぐ力の大きい側を超えない。報告上のPBRは2035年の積み増し自己資本でなく、2025年末の起点自己資本186億ドルに対する0.790000倍を用い、時価総額146.94億ドルとした。過去の谷の倍率は用いない。

確率:財物・再保険の料率低迷、相手先与信の再発、工業の市況停滞のうち幾つかが重なる確率を四分の一と見た。AIの対象部分も縮小し、資本効率悪化を明示する。

悲観 13% 悲観:保険の堀と資本配分が壊れる 利益 4 億ドル · PBR 0.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 948.77 ドル120 億ドル

専門職賠償、海上・エネルギー、財物で、十分な保険料を得られないのに事故費用が上昇する。チャブ、アーチ、ロイズへ良質な契約が移り、マーケルには損失率の高い契約が残る。古い世界再保険の事故も遅れて顕在化し、コンバインドレシオは100%を超える。金融では再保険相手先が複数破綻して手数料以上の回収損失を生み、保険の持ち分を支えてきた信用が傷付く。

2027〜29年には保険準備金の追加損失約10億ドルと、株式の大幅下落・投資損失約90億ドルが重なり、期間累計のGAAP純利益を大きく削る。これは最終年の利益とは別に起きた損失で、10年の通常利益の概算130億ドルから差し引くと累計は約30億ドルとなる。工業・住宅も設備や人員の固定費が残り、AI代替が進んだ情報・受託部門は赤字に陥る。

自社株買いをほぼ止め、10年で正味12億ドルを還元するにとどまる。帳簿自己資本は累計利益から還元を差し引いて204億ドルだが、のれんや古い保険の準備金を含む帳簿価値には信頼を置けない。最終年の純利益は4億ドル程度で、稼ぐ力より保険負債を差し引いた換金可能資産が株主の拠り所になる。この状態では優良な複利企業という評価は失われる。

  • 特殊保険の引受・手数料:数量 68.0(2025年の保険単価に固定した正味既経過保障量(億ドル相当))× 価格 1.10(2025年の保険料率・関連サービス単価を1とする名目指数)→ 売上 75 億ドル・営業利益 −1 億ドル。特殊保険の競争力喪失と準備金不足で引受損失が定着
  • 保険子会社の債券・株式運用収入:数量 345(保険子会社が保有する運用資産残高(億ドル、現金含む))× 価格 0.02(運用残高1ドルに対する年間税引前利息・配当利回り)→ 売上 8 億ドル・営業利益 8 億ドル。株式資産が減って保険運用元本が縮小、利回りも弱い
  • 工業子会社(建材・消防・機器):数量 35.0(2025年の販売単価に固定した施工・製品販売量(億ドル相当))× 価格 1.12(建材・施工サービス・機器の2025年平均販売単価を1とする名目指数)→ 売上 39 億ドル・営業利益 1 億ドル。建設向け販売量減と固定費残存で工業利益率3%
  • ステート・ナショナルとネフィラ:数量 28.0(ステート・ナショナルの保険取扱量を2025年価格に固定した相当額(億ドル))× 価格 0.19(保険取扱量1ドル相当に対する部門の売上係数(名目、手数料・自社引受・運用含む))→ 売上 5 億ドル・営業利益 −1 億ドル。フロンティングの大型貸倒れでサービス部門が赤字
  • 消費・住宅・園芸等(AI対象外):数量 11.0(2025年価格で換算した製品販売・住宅引渡し等の実質数量(億ドル相当))× 価格 1.13(植物・住宅・現物サービスの2025年平均単価を1とする名目指数)→ 売上 12 億ドル・営業利益 1 億ドル。消費・園芸で数量と価格の両方が弱い
  • ITコンサル・小売情報・人材事務(推定):数量 0.9(2025年価格の人月・調査件数・事務処理量を売上換算した実質量(億ドル相当))× 価格 1.10(人月・情報提供単価の2025年水準を1とする名目指数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。人月数量は55%減、業務AI代替で営業赤字

倍率:10年末の連結ROEは1.93%で資本コスト8.0%を下回り、利益を留保しても超過収益は生まれない。事業の稼ぐ力の上限はGAAP純利益3.939億ドル÷k8.0%=49.2億ドル(余剰現金は0)。保険負債と税後処分費を差し引いた売却可能な正味資産は120億ドルで、価値の床と稼ぐ力の大きい側を超えない。報告上のPBRは2035年の積み増し自己資本でなく、2025年末の起点自己資本186億ドルに対する0.645161倍を用い、時価総額120.00億ドルとした。過去の谷の倍率は用いない。

確率:旧契約の準備金不足、相手先破綻、運用株の急落、買収失敗が同時に起きる重い筋書き。頻度は高くないが、二度の損失源を持つため13%は残す。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

特殊保険の引受・手数料

米国卸売・特殊、プログラム、国際保険の正味既経過保険料と保険関連手数料。撤退したGlobal Reinsuranceの残存契約は数年で消える。

数量2025年の保険単価に固定した正味既経過保障量(億ドル相当)価格2025年の保険料率・関連サービス単価を1とする名目指数売上営業利益
今 2025/12 84.8 1.00 85 5
10 年後 中立 91.5 1.41 129 8

取り方:2025年10-Kの既経過保険料84.013億ドルと関連サービス売上0.800億ドルを合算。引受利益4.557億ドルとサービス利益0.519億ドルが営業利益の内訳。契約件数と平均保険料が開示されないため、実質保障量=当年保険料を2025年料率に固定した金額で代理する。米国卸売・特殊の総引受保険料30.61億ドルをWSIA公表の全米超過・非標準保険市場2025年1,433億ドルと比べた単純比約2.1%は、認可商品の混在で正式シェアではない。対抗するのはチャブ、W.R.バークレー、アーチ、ロイズ。再保険更新権を2025年8月に売却したため、10年の数量には残存10.7億ドルの自然減を含む。出典:2025年10-K、https://www.wsia.org/wcm/Foundation/wcm/Foundation/Summary.aspx

保険子会社の債券・株式運用収入

保険準備金と自己資本を裏付ける債券利息、株式配当、短期資金の利息。株式時価評価損益は二重計上せず全社調整項目へ分ける。

数量保険子会社が保有する運用資産残高(億ドル、現金含む)価格運用残高1ドルに対する年間税引前利息・配当利回り売上営業利益
今 2025/12 313 0.03 9 9
10 年後 中立 450 0.03 14 14

取り方:2025年10-Kの保険子会社の投資・現金残高313.28億ドルと純投資収入8.715億ドルから利息・配当利回り2.782%を計算。数量は保険業固有の運用元本で、物価・新規保険と利益留保により名目増加する金融ストック。価格は利回りなので、一般製品の物価1.41倍は掛けない。2026年6月末は保険子会社運用資産319.20億ドル、固定利付証券への再投資で利回り改善余地があるが、フロートと規制資本を減らさずには配れない。出典:2025年10-K・2026年6月10-Q。

工業子会社(建材・消防・機器)

建材の流通、プレキャストコンクリート、消防・安全設備、車両運搬用機器、食品工場設備などの売上。

数量2025年の販売単価に固定した施工・製品販売量(億ドル相当)価格建材・施工サービス・機器の2025年平均販売単価を1とする名目指数売上営業利益
今 2025/12 39.3 1.00 39 3
10 年後 中立 44.5 1.41 63 6

取り方:2025年10-Kの工業売上39.282億ドルと調整後営業利益3.432億ドルを使用。会社は異業種の施工件数・車両装置台数を合算開示しないため、工業売上を2025年価格に固定した実質数量指数とし、単価の変化は別に表示。米国建設支出2025年2兆2,448億ドルに対して部門売上の単純比は約0.17%だが、建設以外の機械も含むため厳密なシェアではない。FRED/米国センサス https://fred.stlouisfed.org/series/TTLCONS。2026年上期は数量堅調でも事業構成と経費で利益23%減。

ステート・ナショナルとネフィラ

保険会社の名義を使うフロンティング、保険プログラム受託、自社保有リスクの引受、保険連動証券の運用報酬。2026年の破綻相手先の再保険債権に注意する。

数量ステート・ナショナルの保険取扱量を2025年価格に固定した相当額(億ドル)価格保険取扱量1ドル相当に対する部門の売上係数(名目、手数料・自社引受・運用含む)売上営業利益
今 2025/12 39.3 0.19 7 3
10 年後 中立 44.0 0.26 11 4

取り方:State Nationalの2025年フロンティング総引受保険料39.287億ドルを取扱量の代理とし、金融部門売上7.370億ドル÷取扱量で売上係数18.76%を作った。これはフロンティング純手数料率ではなく、自己引受の保険料3.14億ドル、Nephila運用報酬と投資収益を含む合成係数である。会社は個々の料率を開示しない。米国プログラム保険市場は2024年約1,108億ドル(TMPAA)、単純比較で3%台だが市場と取扱量は完全には一致しない。競合にはトリシュラ等のフロンティング保険会社がある。https://online.flipbuilder.com/twad/orkb/files/basic-html/page7.html

消費・住宅・園芸等(AI対象外)

コスタ・ファームズの鉢物植物、住宅建設、製造住宅団地、皮革製品、学校で働く教師の現場活動など、物理的な商品・サービスの売上。

数量2025年価格で換算した製品販売・住宅引渡し等の実質数量(億ドル相当)価格植物・住宅・現物サービスの2025年平均単価を1とする名目指数売上営業利益
今 2025/12 11.8 1.00 12 2
10 年後 中立 13.3 1.41 19 2

取り方:2025年10-Kの消費・その他の報告売上13.829億ドルから、ITコンサル・小売調査・人材事務等を分析上2.0億ドルと仮置きして分離。残り11.829億ドルが物理的販売量の2025年価格換算値であり、内訳非開示のため正式値ではない。最大事業Costa Farmsの植栽販売数量も非開示。米農務省2024年園芸市場183億ドルにはこの分野の一部だけが対応し、分野を混ぜた全社シェアは計算できない。https://data.nass.usda.gov/Newsroom/2026/02-26-2026.php

ITコンサル・小売情報・人材事務(推定)

消費・その他のうち人月・調査作業を売るITコンサル、小売価格情報の収集・分析、教師紹介の事務部分。AIエージェント代替が直接効く領域だけを切り出す。

数量2025年価格の人月・調査件数・事務処理量を売上換算した実質量(億ドル相当)価格人月・情報提供単価の2025年水準を1とする名目指数売上営業利益
今 2025/12 2.0 1.00 2 0
10 年後 中立 1.3 1.25 2 0

取り方:同社は消費・その他にITコンサルと小売情報分析、教師派遣の事務を含むと2025年10-K・2026年10-Qで開示するが個別売上を出さない。分析用に消費・その他売上13.829億ドルの約14.5%=2.0億ドルを人月・情報部分へ仮配賦し、利益も2025年同部門の実態を壊さないよう仮配賦した。未確認の実額ではない。AIエージェント代替の型は「人月・工数」「情報・調査」で、低解約率・法令対応の移行期間等の堀の証拠が2つなく「記録の正本」は適用しない。中立で数量0.65倍、価格1.25倍、対象部分の2035年以降のgは0%。教員による対面授業そのものは対象外。

リスクと懸念

再保険回収と準備金の遅れ

フロンティングでは保険契約の表面上の危険を他社に渡していても、その相手が破綻すると再保険債権を回収できない。2026年上期に1社について約2.1億ドルの予想信用損失を計上した。契約者への責任と準備金の評価が数年遅れるため、担保の額だけでは十分な安全性を証明できず、複数の相手先で同様のことが起きれば自己資本も痛む。

保険料率の軟化と旧再保険の尾

商業財物や再保険の料率は供給能力が増えると下落する。専門職賠償では契約の採算が合わず撤退した事例があり、値決めの自由度は完全ではない。2025年に再保険更新権を売っても、古い契約の保険金や追加準備金は残る。2026年の引受改善を恒久的な利益率と見なすと、損失が遅れて表面化した時に過大評価になる。

運用株の下落と見かけの利益

2025年のGAAP利益には約11億ドルの株式評価益が含まれ、株式ポートフォリオの時価が下がると会計利益は急変する。2008年や2022年にも利益の大きな振れがあった。運用資産の大部分は保険負債を支えるため、証券を売れば額面どおり株主へ分配できるわけではない。株式の成長を保険引受の成長と同時に強気で数えれば二重に楽観する。

工業・園芸子会社の景気と買収

建設資材、消防・安全設備、車両装置、園芸や住宅は需要循環が違っても、金利や建設投資の長期停滞に同時に弱くなりうる。2026年上期の工業利益は前年同期を23%下回った。買収先を高値で買えばのれんと追加設備投資が残る一方、新たな利益は資本コストに届かない。自己資本を増やすだけの拡大を株主価値の成長と混同しない。

AIエージェント代替

ITコンサルティングの人月、価格調査、管理事務はAIエージェントが顧客に代わって実行できる仕事が多い。個別売上は開示されず、約2億ドル相当の切り出しは分析用推定にすぎない。対象の中立数量は10年で0.65倍、単価は1.25倍に抑えた。低解約率と移行の難しさを示す複数の証拠もなく、AIによる新しい売上を強気の根拠にしない。

資本配分の継続性と統治

2026年9月の会長交代は長期投資の文化を維持する試金石になる。独立採算の事業が増えるほど、買収価格や支出の監督は複雑になる。普通株は単一の持ち分として見られ、特別な議決権による希薄化を中心問題とはしないが、非支配持分と保険子会社の規制資本は普通株主が直ちに取り出せる資金ではない。

気候災害と地政学的な巨大損失

海上・エネルギー、財物、企業賠償には山火事、暴風、戦争、訴訟の大口損失がある。2026年上期には中東の紛争に伴う保険損失を計上し、予想は不確実とした。災害費用と再保険料が保険料値上げを上回れば、引受利益は簡単に消える。10年の悲観では一度の損失ではなく、料率の弱さと準備金悪化が重なると考える。

今後の分かれ目

特殊保険の実質的新規保険料が年5%以上伸び、コンバインドレシオ94%以下が3年続く
撤退後の保険ポートフォリオの堀が確認できる。楽観側の数量と引受利幅を引き上げ、再投資利回りを見直す。
State Nationalの再保険回収損がさらに3億ドル以上発生する
フロンティングの信用リスクが恒常的と判断し、金融の営業利益率をやや悲観以下に下げ、準備金の追加控除を厚くする。
会社が再保険回収債権と担保の組合せ、相手先集中を詳細に開示し、回収が安定する
将来の突然の貸倒れを減らす証拠となる。金融事業の中立利益率を上げ、やや悲観の確率を下げる。
工業部門の既存事業売上が数量ベースで3年連続伸び、営業利益率が10%を超える
防火・建材への再投資が実を結んだと見て、工業部門の数量と中立のオーナー利益を引き上げる。
ITコンサルと調査の売上がAIエージェントの普及で大きく減少する
推定で切り出したAI対象事業の数量を悲観側へ移し、もし実際の部門構成が想定より大きければ全社の長期gをさらに下げる。
買収と自社株買いを含めて5年の増分ROEが8%を安定して超える
利益の留保に値する資本配分だと認める。正当化PERの上限に近づけ、中立の評価を改善する。
複合損害率が100%を2年続けて超え、株式評価損も重なる
旧契約の準備金と運用の二重損失を疑う。悲観側の確率を引き上げ、税引後の資産処分価値を再検討する。

見ておくもの

  • 米国卸売・プログラム・国際の総引受保険料、特に退出事業を除く実質伸び
  • 保険引受の既往年度準備金増減とコンバインドレシオ(巨大災害除く)
  • State Nationalのフロンティング額、再保険回収債権、相手先破綻・担保不足
  • 保険子会社の運用元本、債券再投資利回り、株式評価損益と現金流入
  • 工業の内部成長率、営業利益率、建設・車両関連の実質販売量
  • Consumer and OtherのIT・小売情報サービスの構成比の開示
  • 普通株買い戻しの実額、買収対価、増分ROEと株式報酬
  • 2026年10月29日予定の第3四半期決算説明と保険引受・準備金更新

倍率と資本コストの決め方

2025年の財務台帳を収益・自己資本・基準株数の正本とし、会社の2025年10-Kから引受・運用・子会社の売上を分けた。GAAP利益に含まれる株式評価益は調整項目に一度だけ入れ、保険運用資産を余剰現金として加算しなかった。資本コストは8.0%、長期成長gは市場の保障量・シェア・名目保険料率から3.2%とした。残る超過収益は通常の堀で半分とし、各PERは正当化上限の88〜96%に収めた。悲観側は時価総額でなく稼ぐ力と売れる資産の税後価値を上限にした。最後に初めて台帳時価総額と比べ、差約−14.5%をそのまま受け入れた。

資本コスト 8.0% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%+quality0.0%+事業存続の危機に限る追加0%。保険・金融と工業の複合性を踏まえて同業のチャブ8.0%に近い。アーチ8.5%より高くせず、より安定するバークシャー7.5%より下げない。β・市場のPER・個別事故を資本コストの上乗せに用いない。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 イタウ・ウニバンコ・ホールディングITUB ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +55.0% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. マーケル・グループ 2025年 Form 10-K(2026年2月26日、SEC)
  2. マーケル・グループ 2026年6月 Form 10-Q(2026年7月29日、SEC)
  3. マーケル・グループ 2026年9月8日 経営体制変更の公表

分析日 2026-10-23