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CNAファイナンシャル CNA

高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」

やや割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)59.52 ドル162 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)48.7 ドル133 億ドル差 +22.3%
10 年後から見ると やや割安 価値 59.52 ドル162 億ドル · 差 +22.3% · 期待の年率 +11.4%
期待の年率リターン(10 年)+11.4%資本コスト比 +2.9 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

CNAファイナンシャルは、企業向け損害保険を主力とする米国第8位の商業保険グループである。専門職賠償、経営者賠償、建設、中堅企業、国際保険を、独立代理店とブローカーを通じて引き受ける。筆者の結論は「やや割安」だ。高い配当還元と約500億ドルの運用資産が価値を支える一方、広い堀を持つ会社ではなく、利益は料率循環と準備金の見積もりに左右される。

2025年は損保の基礎的コンバインドレシオが91.8%で、5年連続して92%を下回った。ところが2026年4〜6月期は94.2%へ悪化し、全社の料率上昇はほぼ止まった。新規契約は増えているが、財物・労災・国際では値下げが始まり、賠償責任では社会的インフレが続く。好況の引受利益をそのまま10年先へ伸ばすのは危険である。

中立では、米国商業保険市場が物価を含め年4%前後で伸び、CNAのシェアは2.6%近辺にとどまる。10年後の純利益は17.5億ドル、累計の正味還元は128億ドルを見込む。5筋書きを資本コスト8.5%で割り引いた現在価値は約162億ドルで、基準時価総額約132億ドルを23%上回る。配当を受けながら持つ妙味はあるが、長期介護、旧来の大量不法行為、支配株主ロウズの92%保有を考えると、大きな安全域とまでは言えない。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、CNAは「保険引受の利益」と「フロートの運用益」を一体で見る会社である。保険料を先に受け取り、事故までの資金を安全な債券で運用し、コンバインドレシオが100%未満なら資金調達コストまで負になる。2025年はこの構造がよく働いた。ただし、長期介護や賠償責任の準備金が足りなければ、過去に計上した利益は後から消える。

10年後も企業は財物、賠償責任、サイバー、保証を必要とする。格付け、許認可、ブローカー網、専門人材は残るので、事業の寿命は長い。一方、顧客は毎年保険会社を替えられ、CNAの市場シェアも長期で少し落ちた。本物の広い堀というより、規律ある引受を続けた時だけ資本コストを上回る事業である。

オーナー利益は、ならした純利益から成長に必要な規制資本を引き、残りの配当を足して測る。CNAは利益の大半を返してきたため、低収益の自己資本を積み上げる欠点が小さい。現在の時価総額は、正常化した利益と配当余力に照らして過大ではない。だが古い負債と支配株主を割り引く必要があるため、結論は大幅な割安ではなく、配当込みでほどよい安全域がある「やや割安」である。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの中心は三つの損保部門である。Specialtyは専門職賠償、経営者賠償、医療、サイバー、保証・保証サービスを扱う。Commercialは建設、中堅企業、小企業、一般賠償、労災、商業自動車、財物を引き受ける。Internationalはカナダ、英国・欧州、ロイズのHardyを通じて海上、エネルギー、財物、賠償責任を扱う。販売は独立代理店、大小のブローカー、総代理店に依存し、契約者から保険料を受け取り、事故が起きるまでの資金を債券中心に運用する。

損保の利益は、保険料から保険金と経費を引いた引受利益と、運用資産から得る利息の合計である。2025年の正味既経過保険料は約109億ドル、純投資収益は25.6億ドルだった。約504億ドルの投資資産は主に投資適格債で、金利5%前後の世界では利益の土台になる。反対に、長期介護の閉鎖勘定と旧来のアスベスト・環境・大量不法行為は、今も利益を吸い取る負債である。

数量は契約件数そのものが開示されないため、2025年の料率で測った実質エクスポージャーを使う。価格は保険料率指数で、数量は市場の実質成長とシェア、価格は物価と保険損害の上昇に分けた。米国商業保険の直接保険料は約5,230億ドルで、CNAのシェアは2.6%である。AIエージェント代替の型には当たらない。保険は画面操作や人月を売る事業ではなく、資本を賭けて損失を引き受ける事業だからだ。ただしAIによる引受・価格設定の高度化は競争条件を変える。

優良さと弱いところ

堀、つまり他社がまねしにくい強みは「普通」と判断する。A+級の財務格付け、125年を超える事故データ、専門職・医療・建設の引受人材、ブローカーとの関係、全米で使える許認可は、急には作れない。大型・長期の保険を買う企業は、支払能力と保険金処理の実績を重く見る。CNAは規模が十分にあり、商品を絞れば価格が合わない契約を断れる。

ただし顧客の乗り換え費用はソフトウエアほど高くない。ブローカーは毎年見積もりを取り、チャブ、トラベラーズ、AIG、ハートフォード、チューリッヒなどへ契約を移せる。米国商業保険のシェアは2016年頃の約3.2%から2025年の2.6%へ下がっており、規模の堀が広がっているとは言いにくい。2026年4〜6月期は新規保険料が11%増えたが、基礎的損害率も悪化した。数量を取るために価格を緩めていないかを見続ける必要がある。

資本効率は改善した。2025年ROEは11%で、基礎的コンバインドレシオは5年連続92%未満だった。だが長期介護、専門職賠償、一般賠償、商業自動車は損失が確定するまで長く、今の利益に過去の見積もり誤差が混じる。AIは事務費を下げる道具になるが、競合の価格精度が先に上がれば差別化を薄める。強い堀ではなく、規律を守れる経営が価値を維持する会社である。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

米国の商業保険市場は2025年に約5,230億ドルで、チャブとトラベラーズが各5%強、リバティ・ミューチュアルとバークシャーが4%弱、CNAは2.6%だった。市場は分散しており、規模だけで勝者が固定されない。CNAの保険料は専門職・経営者賠償、建設、中堅企業に偏るため、個人自動車中心のプログレッシブとは違い、訴訟費用、賃金、医療費、企業売上が数量と価格を決める。

循環は2026年に曲がり始めた。財物、労災、国際、サイバーでは供給能力が増え、料率が下がる。反対に、一般賠償、商業自動車、アンブレラは社会的インフレと巨額評決で値上げが続く。CNAの2026年4〜6月期は更新保険料が2%増えたが、純粋な料率上昇はほぼゼロだった。今後2年は保険料成長が3%前後へ鈍り、業界ROEも資本コスト近くへ正常化する可能性が高い。

10年では、企業資産と売上が物価以上に増え、データセンター、再生可能エネルギー、サイバー、サプライチェーンの新しいリスクが保険需要を生む。数量の実質成長は年0.5%前後、価格は物価3.5%に損害額の上振れを加えるのが中立である。壊しうるのは、気候災害の集積、訴訟費用が料率を上回ること、企業が自家保険やキャプティブへ移ること、ブローカーや総代理店がデータを握ることだ。AIは保険そのものを不要にしないが、引受の標準化と価格競争を進める。

CNAの10年の勝負はシェア拡大より、損害率を守りながら2.6%を維持できるかである。チャブやトラベラーズより小さく、キンセールのような超過・特殊保険専業ほど高収益でもない。中立では市場並みの名目成長、楽観では専門分野で0.4ポイントほどのシェア回復、悲観では2%を割る構造的な後退を想定する。

資本政策と M&A

資本配分は配当中心で、これは少数株主にも分かりやすい。2014〜2025年の純利益は累計約110億ドル、配当は約103億ドルで、ほぼ全てを返した。2025年の配当は10.5億ドル、2026年上期も8.1億ドルを払い、自社株買いは小さい。株数はほぼ横ばいで、株式報酬による希薄化も軽い。会社は長期の数値目標や総還元性向を約束しておらず、特別配当は毎年の取締役会判断である。

大型買収を重ねる会社ではない。Hardyの買収でロイズ市場へ入った後は、2014年に年金・生命の一部を売却し、損保へ集中した。近年の価値創造は買収より、引受規律、経費率の低下、運用利回り、古い負債の整理で決まる。

最大株主ロウズは約92%を保有する。巨額配当を望む点では一般株主と利害が合うが、取締役選任や重要議案を単独で決められ、流通株が少ない。非公開化の合意は確認されていないものの、少数株主は価格や時期を選べない再編リスクを負う。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

企業向け保険は、物価と企業資産が増える限り保険料も増える。CNAは米国で上位10社に入り、A+級の信用力、専門職・医療・建設の引受知識、全国の代理店とブローカー網を持つ。2025年まで5年連続で基礎的コンバインドレシオを92%未満に抑え、経費率も2008年以来の低水準へ下げた。これは単なる料率上昇ではなく、選別と運営の改善を含む。

金利5%前後が続けば、約500億ドルの運用資産は毎年厚い利息を生む。低利回り債が満期を迎えるたびに再投資利回りが上がり、引受が平凡でも利益を支える。AIは保険を代替せず、書類処理、事故査定、不正検知、価格設定を効率化する。CNAが費用率をさらに1ポイント下げれば、保険料規模に対して利益効果は大きい。

資本配分も魅力だ。過去12年の利益の9割超を配当し、株数をほぼ増やしていない。支配株主ロウズは配当を受け取る動機が強く、過剰な買収に資金を使う可能性を抑える。専門分野でシェアを3%前後へ戻し、コンバインドレシオを92〜93%に保てば、純利益と配当は物価を上回って伸びる。現在の時価総額は、その安定性と還元を十分に評価していない。

さらに、直近の純投資利回りは既に5%前後にあり、金利低下を期待しなくても利益が成り立つ。引受が悪化した年にも投資収益と厚い規制資本が配当の急停止を防ぐため、景気敏感株より10年の見通しを立てやすい。

慎重な見方

2023〜2025年の利益は、硬い保険料率と高金利が同時に効いた好条件の数字である。2026年4〜6月期には純粋な料率上昇が止まり、基礎的コンバインドレシオは94.2%へ悪化した。財物、労災、国際、サイバーは既に値下げ局面で、一般賠償と商業自動車では損害額が料率以上に伸びる。引受利益が薄い会社で2〜3ポイントの損害率悪化は、利益を大きく削る。

貸借対照表にも見えにくい尾がある。長期介護の将来給付準備金は130億ドルを超え、死亡率、解約率、介護費用、金利の小さな変更で数十年分の見積もりが動く。専門職賠償、一般賠償、商業自動車、旧来の大量不法行為でも準備金の上積みが続く。2026年4〜6月期だけでも旧来の大量不法行為で税引後0.77億ドルの負担が出た。好況期のROEを額面どおり信じるべきではない。

競争上の堀も限定的だ。CNAの米国商業保険シェアは約10年で3.2%から2.6%へ低下し、チャブやトラベラーズとの差は広がった。ブローカーの統合、総代理店の台頭、AIによる価格精度の標準化で、商品はさらに比較されやすくなる。ロウズが92%を握るため、少数株主は経営を変えられず、非公開化や配当方針の変更にも従うしかない。安く見えるのは、準備金と支配構造の割引が必要だからである。

どちらに重みを置いたか

必要性の高い事業、A+級の格付け、運用益、配当実績では強い見方が優勢である。ただし2026年4〜6月期の損害率悪化、長期介護と旧来負債、過去10年のシェア低下は無視できない。このため確率は楽観・やや楽観の合計28%に対し、やや悲観・悲観を38%へ寄せ、中立を34%とした。下振れ側を厚くしても割引後価値は現在比+23%となる。高配当を受けながら待てるが、準備金の再見積もり一つで安全域が縮むため、結論は大幅な割安ではなく「やや割安」である。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 73.07 ドル199 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 40.90 ドル111 億ドル)。 今の値に割り戻すと 59.52 ドル162 億ドル、今との差 +22.3%、 期待の年率 +11.4%(資本コスト 8.5%)→ やや割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 147.58 ドル402 億ドル 56.90 ドル155 億ドル +320.0% +19.3% 16.36 ドル45 億ドル
やや楽観 20% 114.10 ドル311 億ドル 53.23 ドル145 億ドル +243.7% +16.8% 33.47 ドル91 億ドル
中立 34% 80.32 ドル219 億ドル 46.99 ドル128 億ドル +161.5% +13.2% 43.29 ドル118 億ドル
やや悲観 24% 31.39 ドル86 億ドル 33.04 ドル90 億ドル +32.3% +3.9% 15.46 ドル42 億ドル
悲観 14% 25.70 ドル70 億ドル 12.85 ドル35 億ドル −20.8% −2.7% 5.40 ドル15 億ドル
加重平均100% 73.07 ドル199 億ドル40.90 ドル111 億ドル +134.1% +11.4% 113.97 ドル310 億ドル

今の株価時価総額 48.68 ドル133 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:専門分野でシェアを戻し、引受と運用がそろう 利益 27 億ドル · PER 15.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 147.58 ドル402 億ドル

2035年、米国商業保険市場は企業資産と新しいサイバー・インフラ需要で実質年1%強伸びる。CNAは専門職、医療、建設、保証で選別力を高め、米国シェアを約3%へ戻す。料率は10年で約1.5倍、全社のコンバインドレシオは92%前後となり、チャブやトラベラーズとの差を少し縮める。

運用資産は660億ドルへ増え、利回り5.2%を保つ。長期介護と旧来の大量不法行為は想定内で縮小し、大型買収は行わない。AIは査定と引受の費用を下げるが、保険のリスク負担そのものは残る。10年間の正味還元は155億ドルで、ロウズと少数株主の双方に現金が戻る。

純利益は26.8億ドル、自己資本は158.7億ドルとなる。優良な専門保険会社に近づくが、依然として契約更新時の競争があるため、強い独占企業ほどの評価は与えない。

  • Specialty保険:数量 42.4(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.50(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 64 億ドル・営業利益 4 億ドル。実質エクスポージャー+22%、料率+50%、選別で損害率改善
  • 保証・サービス契約:数量 15.0(実質サービス契約残高(2025年売上の億ドル相当))× 価格 1.35(契約単価指数(2025年=1.00))→ 売上 20 億ドル・営業利益 1 億ドル。契約残高を維持し単価上昇
  • Commercial保険:数量 68.3(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.50(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 103 億ドル・営業利益 8 億ドル。市場超えの数量、コンバインドレシオ約92.5%
  • International保険:数量 15.1(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.43(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 22 億ドル・営業利益 2 億ドル。Hardyと欧州で選別成長
  • 運用:数量 660(運用資産(億ドル))× 価格 0.05(純投資利回り)→ 売上 34 億ドル・営業利益 34 億ドル。資産増加と5%台の再投資利回り
  • Life & Group閉鎖勘定:数量 2.6(正味既経過保険料(億ドル))× 価格 1.20(保険料単価指数(2025年=1.00))→ 売上 3 億ドル・営業利益 −7 億ドル。給付の山を越え、閉鎖勘定の赤字縮小

倍率:10年目ROE16.9%、k8.5%、g4.0%、堀は普通で超過利益の残る割合1/2。RONICは12.7%となり、10年目利益に対する正当化PER上限は15.8倍。引受利益は災害と準備金の再見積もりで振れるため、上限の約95%で15.0倍とした。

確率:シェア回復、損害率改善、古い負債の安定が同時に必要で、起こり得るが条件は厳しいため8%。

やや楽観 20% やや楽観:規律を守り、シェアと費用率が緩やかに改善 利益 22 億ドル · PER 14.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 114.10 ドル311 億ドル

市場の実質成長は年0.7%前後となり、CNAは専門分野と建設でシェアを2.8〜2.9%へ戻す。料率は物価を少し上回って10年で46%上がり、財物の値下げを賠償責任と新規需要が補う。コンバインドレシオは93〜94%で、2026年の悪化から持ち直す。

運用資産は630億ドル、利回りは5.1%となる。保証事業は縮むが採算を保ち、長期介護の前提変更は毎年の利益で吸収できる範囲に収まる。Hardyを含む国際事業は無理な数量を追わず、買収より内部の引受人材とデータへ投資する。

純利益は22.2億ドル、10年間の正味還元は145億ドルとなる。ロウズ支配による統治の割引は残るが、配当を通じて利益の大半が外へ出るため、少数株主の取り分は守られる。

  • Specialty保険:数量 39.6(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.46(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 58 億ドル・営業利益 3 億ドル。専門分野で緩やかなシェア回復
  • 保証・サービス契約:数量 13.4(実質サービス契約残高(2025年売上の億ドル相当))× 価格 1.30(契約単価指数(2025年=1.00))→ 売上 17 億ドル・営業利益 1 億ドル。残高減を単価と効率化で補う
  • Commercial保険:数量 64.4(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.46(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 94 億ドル・営業利益 6 億ドル。建設・中堅企業で市場を少し上回る
  • International保険:数量 14.2(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.38(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 20 億ドル・営業利益 1 億ドル。国際の軟化後に採算回復
  • 運用:数量 630(運用資産(億ドル))× 価格 0.05(純投資利回り)→ 売上 32 億ドル・営業利益 32 億ドル。再投資利回りが高位安定
  • Life & Group閉鎖勘定:数量 2.8(正味既経過保険料(億ドル))× 価格 1.17(保険料単価指数(2025年=1.00))→ 売上 3 億ドル・営業利益 −8 億ドル。閉鎖勘定の赤字は緩やかに縮小

倍率:10年目ROE15.1%、k8.5%、g4.0%、堀は普通で超過利益の残る割合1/2。RONICは11.8%、10年目利益に対する正当化PER上限は15.3倍。料率循環と長期負債の不確実性を反映し、上限の約92%で14.0倍とした。

確率:足元の新規契約増加と財務力を生かし、価格競争を避けられる展開として20%。

中立 34% 中立:市場並みに伸び、好況の引受利益は正常化 利益 18 億ドル · PER 12.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 80.32 ドル219 億ドル

米国商業保険は物価3.5%と実質0.5%で年4%前後伸びる。CNAの米国シェアは2.6%近辺で横ばいとなり、数量は10年で約7%増える。料率は物価並みの1.41倍だが、財物と労災の値下げ、賠償責任の損害インフレが相殺し、全社のコンバインドレシオは95%前後へ正常化する。

運用資産は600億ドル、利回りは5.0%で、利息が引受の薄さを補う。保証契約の残高は縮み、長期介護と旧来の大量不法行為は毎年数億ドル弱の負担を残す。大型買収はせず、内部投資と特別配当を優先する。AIは経費率を下げるが、競合も同じ道具を使うためシェア上昇の根拠にはしない。

純利益は17.5億ドル、自己資本は139.7億ドルとなる。10年間の正味還元128億ドルを含めれば、現在の株主は資本コストを少し上回る収益を得る。

  • Specialty保険:数量 37.2(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.41(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 52 億ドル・営業利益 3 億ドル。数量+7%、料率は物価並み
  • 保証・サービス契約:数量 11.4(実質サービス契約残高(2025年売上の億ドル相当))× 価格 1.25(契約単価指数(2025年=1.00))→ 売上 14 億ドル・営業利益 0 億ドル。繰延残高の縮小が続く
  • Commercial保険:数量 60.9(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.41(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 86 億ドル・営業利益 4 億ドル。市場並み、コンバインドレシオ約95%
  • International保険:数量 13.5(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.32(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 18 億ドル・営業利益 1 億ドル。価格は物価未満、数量で補う
  • 運用:数量 600(運用資産(億ドル))× 価格 0.05(純投資利回り)→ 売上 30 億ドル・営業利益 30 億ドル。金利5%前後を反映
  • Life & Group閉鎖勘定:数量 2.9(正味既経過保険料(億ドル))× 価格 1.15(保険料単価指数(2025年=1.00))→ 売上 3 億ドル・営業利益 −8 億ドル。保険料は減り、給付負担は長く残る

倍率:10年目ROE12.5%、k8.5%、g3.8%、堀は普通で超過利益の残る割合1/2。RONICは10.5%、10年目利益に対する正当化PER上限は14.1倍。シェアが長期で低下し、準備金の尾も残るため、上限の約89%で12.5倍とした。

確率:市場の名目成長、シェア横ばい、損害率の正常化を組み合わせた中心ケースとして34%。

やや悲観 24% やや悲観:価格競争と準備金負担でROEが資本コストを下回る 利益 10 億ドル · PER 9.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 31.39 ドル86 億ドル

財物、国際、サイバーの値下げが長引き、一般賠償と商業自動車では損害額が料率を上回る。CNAは採算を守るため契約を絞るが、米国シェアは2.2%前後へ下がる。価格は10年で28%しか上がらず、実質数量も6%減り、全社のコンバインドレシオは97〜98%となる。

運用資産は560億ドルを保つものの、信用損失と限定組合の振れで利回りは4.8%にとどまる。長期介護の前提見直しと旧来の大量不法行為で、10年間に約10億ドルの追加負担が出る。配当は平時より減るが、規制資本を超える範囲で90億ドルを返す。

純利益は9.5億ドル、ROEは7%台となり、資本コストに届かない。事業は存続するが、優良な複利企業ではなく、利息と配当で時間を稼ぐ成熟保険会社になる。

  • Specialty保険:数量 32.6(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.28(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 42 億ドル・営業利益 1 億ドル。シェア低下と賠償損害の上振れ
  • 保証・サービス契約:数量 9.5(実質サービス契約残高(2025年売上の億ドル相当))× 価格 1.15(契約単価指数(2025年=1.00))→ 売上 11 億ドル・営業利益 0 億ドル。契約残高が4割減る
  • Commercial保険:数量 53.5(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.28(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 69 億ドル・営業利益 2 億ドル。価格が物価に届かない
  • International保険:数量 11.5(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.18(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 14 億ドル・営業利益 0 億ドル。ロイズと欧州で軟化長期化
  • 運用:数量 560(運用資産(億ドル))× 価格 0.05(純投資利回り)→ 売上 27 億ドル・営業利益 27 億ドル。信用損失で利回り低下
  • Life & Group閉鎖勘定:数量 3.0(正味既経過保険料(億ドル))× 価格 1.10(保険料単価指数(2025年=1.00))→ 売上 3 億ドル・営業利益 −11 億ドル。介護費用と継続率が不利に動く

倍率:10年目ROE7.4%がk8.5%を下回るため、利益ベースのPER上限は1÷kの11.8倍。シェア低下、準備金不確実性、支配株主の割引を利益の質へ反映し9.0倍とした。中立の12.5倍より低く、稼ぐ力の上限にも収まる。

確率:料率軟化か社会的インフレのどちらかが長引けば起こりやすく、最新の悪化も踏まえ24%。

悲観 14% 悲観:長期負債の再評価で資本を失い、シェアも2%を割る 利益 5 億ドル · PBR 0.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 25.70 ドル70 億ドル

社会的インフレと巨額評決が過去の賠償責任準備金を侵食し、長期介護では介護費用上昇と解約率低下が重なる。10年間に長期介護25億ドル、損保準備金15億ドル、投資・信用損12億ドルの追加負担が生じる。格付けは維持するが、成長資本を守るため配当を大幅に削る。

ブローカーはより大きいチャブ、トラベラーズ、AIGと、データに強い専門会社へ契約を移す。CNAの米国商業保険シェアは2%を割り、価格は10年で15%しか上がらない。引受利益はほぼ消え、利益の大半を債券利息に頼る。ロウズによる再編があっても、少数株主に有利な価格は前提にしない。

10年目の純利益は4.7億ドルで、稼ぐ力は約55億ドルにすぎない。現在の純資産から想定損失と移転コストを引いた売却可能純資産70億ドルの方が大きいため、価値は70億ドルを床兼上限とする。

  • Specialty保険:数量 27.1(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.15(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 31 億ドル・営業利益 0 億ドル。長期賠償の準備金不足とシェア喪失
  • 保証・サービス契約:数量 6.3(実質サービス契約残高(2025年売上の億ドル相当))× 価格 1.08(契約単価指数(2025年=1.00))→ 売上 7 億ドル・営業利益 0 億ドル。残高6割減、採算は限界
  • Commercial保険:数量 44.4(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.15(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 51 億ドル・営業利益 1 億ドル。シェア2%割れ、引受利益ほぼ消失
  • International保険:数量 9.2(2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当))× 価格 1.05(保険料率指数(2025年=1.00))→ 売上 10 億ドル・営業利益 0 億ドル。国際で撤退と縮小
  • 運用:数量 480(運用資産(億ドル))× 価格 0.05(純投資利回り)→ 売上 22 億ドル・営業利益 22 億ドル。資産毀損と信用損を反映
  • Life & Group閉鎖勘定:数量 2.8(正味既経過保険料(億ドル))× 価格 1.05(保険料単価指数(2025年=1.00))→ 売上 3 億ドル・営業利益 −10 億ドル。長期介護の追加負担が続く

倍率:10年目純利益4.7億ドル÷k8.5%の稼ぐ力は55.3億ドル。売却可能純資産の税後床70億ドルの方が大きいため、時価総額は70億ドルとする。表示上は現在の自己資本116.2億ドルに対するPBR0.6024倍である。

確率:長期介護、賠償責任、旧来負債が同時に悪化する尾は小さくなく、支配構造も考えて14%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

Specialty保険

専門職・経営者賠償、医療、サイバー、保証など。保険料と損害率で引受利益を稼ぐ。

数量2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当)価格保険料率指数(2025年=1.00)売上営業利益
今 2025/12 34.7 1.00 35 2
10 年後 中立 37.2 1.41 52 3

取り方:2025年の正味既経過保険料34.72億ドルを、契約件数が非開示のため現行料率で測った実質エクスポージャーとした。引受利益1.64億ドル。米国商業保険全体でCNAは2.6%だが、Specialty単独のシェアは非開示。チャブ、AIG、トラベラーズ、チューリッヒ、各種E&S専業と競う。

保証・サービス契約

自動車や耐久消費財の故障保証と管理サービス。繰延収益を契約期間にわたり認識する。

数量実質サービス契約残高(2025年売上の億ドル相当)価格契約単価指数(2025年=1.00)売上営業利益
今 2025/12 15.8 1.00 16 1
10 年後 中立 11.4 1.25 14 0

取り方:2025年の非保険保証売上15.77億ドルを数量の代理とした。保証費用15.26億ドルとの差0.51億ドルを営業寄与とした。繰延保証収益は41億ドルから減少しており、中立では契約残高の縮小を価格上昇が一部補う。

Commercial保険

建設、中堅企業、小企業向けの財物、一般賠償、労災、商業自動車など。

数量2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当)価格保険料率指数(2025年=1.00)売上営業利益
今 2025/12 57.0 1.00 57 3
10 年後 中立 60.9 1.41 86 4

取り方:2025年の正味既経過保険料56.95億ドルを数量の代理とし、引受利益は2.72億ドル。市場数量は企業売上、賃金、建物価値、車両、従業員数で測る。チャブ、トラベラーズ、リバティ、バークシャー、ハートフォード、AIGと競う。

International保険

カナダ、英国・欧州、ロイズのHardyを通じた財物、海上、エネルギー、専門保険。

数量2025年料率で測った実質エクスポージャー(億ドル相当)価格保険料率指数(2025年=1.00)売上営業利益
今 2025/12 13.1 1.00 13 1
10 年後 中立 13.5 1.32 18 1

取り方:2025年の正味既経過保険料13.11億ドルを数量の代理とし、引受利益は1.15億ドル。世界の商業保険料は2024年約1.1兆ドルで、CNAの国際シェアは1%未満と推定する。ロイズ市場、チャブ、AIG、チューリッヒ、アクサXL、専門再保険会社と競う。

運用

保険料フロートと規制資本を、主に投資適格債、短期資産、限定組合へ投資する。

数量運用資産(億ドル)価格純投資利回り売上営業利益
今 2025/12 504 0.05 26 26
10 年後 中立 600 0.05 30 30

取り方:2025年末の投資資産504.47億ドルと純投資収益25.57億ドルから利回り5.07%を求めた。運用収益を独立表示し、保険金・経費・本社費は他セグメントとadjustへ入れる。10年金利5%の前提では利回りは大きく下げない。

Life & Group閉鎖勘定

新規販売を止めた長期介護と、年金で賄われない和解債務。保険料は減り、給付は長く続く。

数量正味既経過保険料(億ドル)価格保険料単価指数(2025年=1.00)売上営業利益
今 2025/12 4.2 1.00 4 −10
10 年後 中立 2.9 1.15 3 −8

取り方:2025年の保険料4.23億ドルから給付・経費14.15億ドルを引いた額を営業寄与とした。対応する投資収益9.14億ドルは運用セグメントに含めるため二重計上しない。将来給付準備金は134.48億ドルで、悲観では前提変更による上積みを入れる。

リスクと懸念

社会的インフレと準備金不足

専門職賠償、一般賠償、商業自動車は事故から支払いまでが長く、巨額評決、弁護士費用、医療費の上昇が過去年度の準備金を侵食する。2025年は複数部門で不利な過年度修正が出た。引受時の料率が高く見えても、数年後に利益が戻される危険がある。更新料率が損害単価を上回っているかを、事故年別の損害率と準備金修正で確かめる必要がある。

長期介護の閉鎖勘定

将来給付準備金は130億ドルを超える。解約率が下がり、寿命と介護期間が延び、介護単価が上がれば負債は増える。新規契約がないため、良い契約で悪い契約を薄められない。毎年の前提見直しは小さく見えても、10年では自己資本を大きく削りうる。保険料の追加値上げは州当局の認可に左右され、負債悪化と同じ速さで実施できるとは限らない。

料率循環とシェア低下

財物、国際、サイバー、労災では供給能力が増え、2026年に値下げが始まった。CNAの米国商業保険シェアは長期で低下している。価格を守れば数量が減り、数量を追えば損害率が悪化する。新規保険料の伸びだけでは価値創造を判断できない。更新率、純粋な料率、保険金単価、契約維持率を一緒に見なければ、成長が将来損失の前借りかを判別できない。

自然災害と再保険

山火事、ハリケーン、対流性暴風雨は頻度と損害単価が上がる。再保険は損失を抑えるが、更新時の価格と免責が悪化すればCNAの自己負担が増える。地域と業種の集積管理を誤ると、1年の配当原資を超える損失が出る。財物料率が軟化する局面で補償条件まで緩めれば、数年後の大災害で資本と格付けを同時に傷める。

運用資産の金利・信用リスク

約500億ドルの運用資産は利益の柱だが、債券価格、企業信用、商業不動産、限定組合の評価にさらされる。金利5%は再投資収益を支える一方、既存債の含み損を残す。景気後退で信用損と保険金が同時に増える組み合わせが最も悪い。配当を維持するために含み損のある債券を売れば、会計上の損失が自己資本へ顕在化する。

ロウズによる支配

ロウズは約92%を保有し、取締役選任と重要議案を単独で決められる。高配当では利害が合うが、少数株主は資本政策、関連取引、非公開化の条件を動かせない。流通株が少ないため、市場価格が本質価値へ収れんする速度も遅くなりやすい。親会社の資金需要が変われば、特別配当の頻度や資本の残し方が少数株主の希望とずれる可能性がある。

AIとデータ競争

AIエージェントが保険の資本負担を代替するわけではない。しかし競合やブローカーが事故データ、価格最適化、自動査定を先に使えば、CNAの専門知識は標準化される。逆に導入を急ぎすぎれば、差別的価格、説明責任、サイバー事故、新しい保険金請求を招く。効率化で浮いた費用が利益に残るか、競争による値下げとして契約者へ渡るかが長期の分かれ目である。

今後の分かれ目

基礎的コンバインドレシオが3年平均で92%以下となり、保険料成長も市場を上回る
選別力と費用改善が循環を超えたと判断できる。やや楽観の確率を上げ、シェアを2.8〜3.0%へ戻す数量の筋書きを強める。
更新料率が損害コストの上昇を2ポイント以上上回り、継続率も83%以上を保つ
価格と数量を両立している。中立の引受利益率を上げ、正当化PER上限に対する割引を縮める。
基礎的コンバインドレシオが97%を超え、過年度準備金の不利な修正が年2億ドルを超える
現在事故年と過去年度の両方が悪化している。やや悲観・悲観の確率を上げ、配当と自己資本の道筋を下げる。
長期介護の年次見直しで10億ドル規模の準備金上積みが発生する
閉鎖勘定の前提が外れたとみなし、悲観の床から追加損失を差し引く。特別配当の継続も前提から外す。
米国商業保険シェアが2.8%へ回復し、チャブやトラベラーズとの差が縮む
ブローカー網と専門引受への投資が数量へ結び付いた証拠になる。楽観側の実質数量を引き上げる。
配当が平時の利益の7割を下回る状態が2年以上続き、説明のない資本滞留が増える
ロウズとの利害一致という評価を弱め、資本配分の割引を広げる。中立の還元額と倍率を下げる。
ロウズが非公開化や株式交換を正式に提案する
独立企業としての10年価値より、提示価格、少数株主委員会、鑑定、訴訟可能性が価値を決める。現在はその合意を前提にしない。

見ておくもの

  • P&Cの基礎的コンバインドレシオと基礎的損害率
  • 更新保険料変化、純料率、継続率、新規保険料
  • 米国商業保険の直接保険料シェア
  • SpecialtyとCommercialの過年度準備金修正
  • 長期介護の年次前提見直しと将来給付準備金
  • 純投資利回り、債券の信用損、限定組合収益
  • 配当総額、規制資本、ロウズの保有比率
  • AI導入による経費率と価格精度の変化

倍率と資本コストの決め方

現在の時価総額約132億ドルや市場のPER・PBRを先に使わず、各部門の実質エクスポージャー×料率、運用資産×利回り、閉鎖勘定の給付から10年利益を作った。kは8.5%、中立gは3.8%、普通の堀を前提としたRONIC10.5%から正当化PER上限14.1倍を得て、準備金と支配構造を反映し12.5倍とした。悲観は純利益÷kの55.3億ドルと、内訳を示した売却可能純資産70億ドルの大きい方に合わせた。計算後に現在価値約162億ドル、差+23%を確認した。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k=基本8.0%+quality0.5%=8.5%。βと市場倍率は使わない。長期介護、旧来負債、ロウズ支配は存続危機ではないためextraに足さず、悲観の深さと確率へ入れた。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 QFINQFIN 中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。 本質価値との差 +227.8% · 10 年 割安(年 +26.4%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 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韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. CNA Financial Corporation 2025 Form 10-K
  2. CNA Financial 2026年第2四半期決算リリース
  3. Insurance Information Institute 2025年米国商業保険市場シェア

分析日 2026-10-23