株譜
AI 銘柄分析 · 金融 · 試作

フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズ FIS

ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)55.09 ドル289 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-22)38.3 ドル201 億ドル差 +43.9%
10 年後から見ると 割安 価値 55.09 ドル289 億ドル · 差 +43.9% · 期待の年率 +11.2%
期待の年率リターン(10 年)+11.2%資本コスト比 +2.4 pt
推定の資本コスト8.8%期待の年率と比べる目安

期待の年率=今の値段で買い、5 つの筋書きを確率で加重した株価と配当を受け取った時の年率(配当込み)。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの株価と配当を確率で加重し、資本コスト 8.8% で今の値に割り戻したものです。

時価総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

結論

FIS は、銀行・信用組合向けの勘定系(コア)・デジタルバンキング・カード発行の処理を行う銀行向けと、資産運用・ウェルス・証券会社向けのソフトと処理を行う資本市場向けの 2 本柱の会社である。2026 年 1 月に、グローバル・ペイメンツの発行体処理事業(旧 TSYS・カード発行の処理、評価額 約 135 億ドル)を、ワールドペイの持ち分 45%(約 58 億ドル)と現金 約 77 億ドルで取得し、ワールドペイの持ち分を手放した。どちらも成立済みなので、この分析は成立後の会社で書く。

成立後の会社の 2026 年は、会社の見通しで売上 約 136.6 億ドル、調整後 EBITDA 約 57.6 億ドル、調整後の純利益 約 32 億ドル(推定)。ただし GAAP の純利益は約 10 億ドル(推定)にとどまる。買収で積んだ無形資産の償却が年 約 13 億ドル、統合・分離の費用が重なっているため。借金は 212 億ドル、現金 7 億ドルで純負債 約 205 億ドルは今の時価総額(約 189 億ドル)の 108%。2026 年 8 月には資本市場向けの成長見通しを 5.5% から 3〜3.5% へ下げ、全社の見通しも下げた(最高経営責任者は「自社の責任」と認めた)。株価は年初来で約 4 割下がり、調整後で 6 倍前後、GAAP でも 19 倍と、事業の安定性に比べ低い。

バリュー投資の観点では、見るべきは 3 点。①銀行の勘定系とカード処理は切り替えの重さで守られ、発行体処理の契約の 72% が 2029 年以降まで続く。②償却と統合費が消えるにつれ GAAP の利益が調整後に近づく。③借金が大きく、利益が少し下がるだけで株主の取り分が大きく減る。利益ベースの式(資本コスト 8.75%、成長 4%、資本コストを超える稼ぎは新しく投じるお金では半分に薄れる)の中立の正当化 PER は 10 年後に約 16 倍、伸びの遅さと借金からその 7.5 割の約 12 倍に置き、中立なら 10 年後の時価総額は今の約 2.5 倍。ただし借金と統合の実行リスクを考え、悲観・やや悲観の合計を 10 年で 39% と厚くした。

バリュー投資の観点から

バリュー投資家なら、まず「10 年後もあるか」を問う。ある。銀行の勘定系とカード処理は金融の土台で、なくならない。ただし「今より強いか」は割れる。契約の 72% が 2029 年以降まで続き、切り替えの重さが守るが、ビザの Pismo・クラウド型の新興・大手銀行の自前化が堀を削りうる。堀は広がるより、守る段階にある。

オーナー利益は、GAAP の純利益(2026 年に約 10 億ドル・推定。償却は現金が出ない費用)より厚い。フリーキャッシュフローは約 22 億ドル。会社の調整後の数字(調整後で 6 倍前後)は償却を戻した値で、この分析は GAAP の純利益で置いた。資本配分は、事業の出し入れが多い。ワールドペイを 2019 年に買収し、2024 年に過半を売り、2026 年に残りを手放して発行体処理を取り込んだ。この往復が価値を足したかは疑わしく、評価を割り引く。

値段と安全域。時価総額 約 189 億ドルに対し純負債 約 205 億ドルで、事業全体の値段の 52% が借金。利益が 2 割下がれば株主の取り分は 3 割以上減る、傾きの大きい構造。そのため式どおりに倍率を出しても、中立の筋書きの確率は 3 分の 1 強にとどめ、悲観側を 39% とした。分かりやすい事業かと問われれば、半分。確信度は中。安全域は、今の値段が悲観を深く織り込んでいる分だけある。

何で稼ぐ会社か

事業は 2 つの塊と周辺で成り立つ。第 1 は銀行向け(2026 年 4〜6 月期の売上 約 24.8 億ドル、調整後 EBITDA 率 45.8%)。これは従来の銀行向けの勘定系・デジタル・決済処理に、今年取り込んだ発行体処理を足したもの。発行体処理は、世界のカード発行銀行の口座管理・取引の承認・不正検知・カードの発行業務を請け負う。1 件あたりの単価が小さく、取引量に連動する収入と最低保証が混ざった長期契約が中心で、一度入れると他社へ移すのが難しい。競合はファイサーブ(Fiserv)、ジャック・ヘンリー(Jack Henry)、ビザの Pismo(クラウド型の発行体処理)、クラウド型の新しい勘定系(マンブ(Mambu)・ソート・マシン(Thought Machine)など)、大手銀行の自前化。

第 2 は資本市場向け(4〜6 月期の売上 約 8.1 億ドル、調整後 EBITDA 率 51.9%)。資産運用会社・保険・ウェルス・証券会社向けの運用管理・取引の後方業務ソフトと、取引量に連動する処理。競合はブロードリッジ(Broadridge)・SS&C・ブラックロックのアラジン・ステート・ストリート。その他(法人・周辺)は売上 約 4 億ドルで縮小中。

本分析では 3 つのセグメントで置いた。①銀行向け(発行体処理を含む):市場(実質)× FIS のシェアで量、価格は契約の単価(物価に連動する値上げ条項の一部)。②資本市場向け:同じ形。③その他。2025 年を、買収後の姿に直した推定(2026 年の見通し 136.6 億ドルを pro forma 成長 4.75% で割り戻し)で置いた。セグメントの利益は調整後 EBITDA から、ソフト開発費の償却(買収以外の減価償却、年約 10 億ドル)を引いた値で、本社費・買収の償却・株式報酬・統合費は全社の調整に入れた。

優良さと弱いところ

堀は 3 つ。第 1 は切り替えの費用。銀行の勘定系は入れ替えに数年かかり、失敗すれば取引全体が止まるので、顧客は乗り換えをためらう。発行体処理は契約の 72% が 2029 年以降まで続き、2025 年から全体の約 3 分の 1 を更新済みと会社は述べる。第 2 は規模。取引量・口座数が大きく、不正検知・システム投資を薄く広げられる。第 3 は銀行向け・資本市場向けの顧客の幅で、クロスセルの余地がある。

資本効率は、GAAP の営業利益率が 16% 前後(2026 年見通しからの推定。調整後 EBITDA 率は 42%)と低く見える。買収の償却と、のれん・無形資産が自己資本(160 億ドル)の大半を占めるため、帳簿の ROE は 6% 前後。設備投資と開発費の資産計上は売上の約 8% で、フリーキャッシュフローは 2026 年に約 22 億ドル(調整後純利益の約 7 割)。価格を決める力は、物価連動の値上げ条項で守られるが、大手銀行は更新時に値引きを要求する。

弱い点。①2026 年に見通しを下げ、資本市場向けの成長が 5.5% から 3〜3.5% へ下がった。②発行体処理の統合は実行中で、技術の切り離し・統合の費用が出続ける。③借金が大きく、純負債は調整後 EBITDA の約 3.6 倍。④ビザの Pismo のクラウド型の攻勢。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

銀行向けの処理は、銀行の IT 支出(物価 3.5% + 実質 1%前後)に連動して年 +4% 前後で伸びる成熟した市場。銀行は合併で数が減るが、残った銀行はデジタル・カード・不正対策・クラウド化への支出を増やす。FIS は米国の大手銀行・地銀向けのコアと、国際の発行体処理(TSYS 由来)を持ち、競合のファイサーブ(金融機関向けで解約が約 2 倍に増え、2026 年に見通しを 2 度下げた)より、足元は安定している。ジャック・ヘンリーは中小銀行のコアで解約が少ない。

新しい脅威は 2 つ。ビザの Pismo(クラウド型のカード発行・勘定系)は大手銀行の発行体処理を奪いうる、と市場は 2026 年の初めから懸念している。第 2 に、AI を使った開発で新興のコアが作りやすくなり、更新時の値付けを押し下げる。一方、銀行のコアの入れ替えは失敗の危険が大きく、実際の乗り換えは遅い。

資本市場向けは、運用資産・取引量・口座数に連動する。2026 年は成長 3〜3.5% で、会社は「営業の実行(自社の責任)」と説明する。市場は年 +4〜5%(物価 3.5% + 実質 1%前後)。ブロードリッジ・SS&C は買収で規模を広げ、FIS の資本市場向けは利益率 51.9% と高いが成長は低い。景気後退では取引量連動の収益が落ちる(2020 年・2022 年に株価は大きく下げた)が、ソフトの保守料は堅い。10 年の構造では、決済ネットワークほどの寡占ではなく、年 +4% の成長に落ち着く、と見る。

資本政策と M&A

資本政策は 2026 年に大きく変わった。ワールドペイの持ち分(2024 年に過半を売却した残りの 45%)を 2026 年 1 月 9 日に手放した。税引前の利益 約 22 億ドルを計上(1 回限り。GAAP の純利益に入るが、この分析では経常利益から除いた)、上期の納税が約 3 億ドル出た。取得した発行体処理の対価は約 135 億ドル(現金 77 億ドル、ワールドペイ持分 58 億ドル)で、借入で賄い、純負債が 200 億ドル台に増えた。

会社の方針は、レバレッジ(総借入÷EBITDA)を約 2.8 倍へ下げること。そのため自社株買いを一時絞り(4〜6 月期は 0.4 億ドル)、小型の買収も停止した。配当は続け、年約 9 億ドル(調整後 EPS の伸びに合わせる方針)。借り換えで利払いは約 5.75% へ上がる(4〜6 月期の純利息は 2.0 億ドル)。統合の相乗効果は 2028 年までに調整後 EBITDA で 1.5 億ドル超。

M&A は、買う側から事業を整理する側へ。買われる側としては、時価総額が小さく株価が半値になっており、ファイナンス投資家(アクティビスト・LBO)の関心を引きうるが、純負債が時価総額を上回り、反トラストと買収資金の壁がある。成立していない話は筋書きに入れていない。

2026 年に決算期末後すでに実行した自社株買い 1.2 億ドル(10-Q・2026 年 1〜6 月)は、今の株数(時価総額)に反映済みなので、10 年の還元には数えず、自己資本の起点(137.8 億ドル)からも外した。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

2026 年の下方修正は資本市場向けの営業の取りこぼしが原因で、市場や契約の問題ではない。最高経営責任者自身が「自社の責任」と認めており、直せる。銀行向けは 2026 年の上期に +6〜7% で伸び、発行体処理の契約の 72% が 2029 年以降で、更新の実績(2025 年から約 3 分の 1 を更新)も積み上がっている。統合の相乗効果は 2028 年までに調整後 EBITDA で 1.5 億ドル超の計画に対し、2026 年の費用削減は目標(0.3〜0.4 億ドル)の上限近くで進んでいる。

GAAP の利益が薄いのは、買収の償却(年約 13 億ドル)と統合費という、現金の出ない・一度きりの費用が大きいため。それが 2028 年には 10 億ドル・6.5 億ドル程度へ減り、売上が年 +4〜5% で伸びるだけで GAAP の純利益は 2026 年の約 10 億ドルから 2028 年に 20 億ドル超へ倍増する。借金は年約 22 億ドルのフリーキャッシュフローで返せ、2027 年に自社株買いを再開できる。今は調整後の倍率で 6 倍前後と、成長しない会社の値段で、堅いソフト・処理の事業とは釣り合わない。

慎重な見方

見通しを 2026 年に下げ、資本市場向けの成長は 5.5% から 3〜3.5% へ落ちた。「自社の責任」と言うが、営業の実行は簡単に直らない。銀行向けは、ビザの Pismo などクラウド型の新規参入が大手銀行の発行体処理を奪い、大手は自前化も進め、更新ごとに値引きを求める。発行体処理の取り込みは大型の取引で、技術の切り離しと統合の費用が出続け、会社が言う相乗効果(1.5 億ドル超)は売上 130 億ドルに対して小さい。

借金が大きい。純負債 205 億ドルは調整後 EBITDA の約 3.6 倍、時価総額を上回り、借り換えで利払いは年 8 億ドルから 9 億ドル台へ上がる。利益が 2 割下がれば、自社株買いを止めて返済に回すしかなく、配当の維持も怪しくなる。のれんと無形資産が自己資本の大半で、事業が計画に届かなければ減損が出る。GAAP の PER 19 倍は低くない。調整後の 6 倍前後は、償却と統合費を引く前の数字にすぎず、統合費が毎年出続けるなら、調整後の数字は信用できない。

どちらに重みを置いたか

事業の質は、切り替えの重さと契約の長さを評価して弱気一色にはしない。一方、見通しを 2026 年に下げた実績、統合の実行、純負債が時価総額を上回る重さは慎重な言い分が強い。値段は調整後で 6 倍前後、GAAP で 19 倍で、利益ベースの式の中立でも 10 年後に今の 2.5 倍を超える。そこで、中立は 10 年で 34% にとどめ、やや悲観 24%・悲観 15% と厚く置き、楽観・やや楽観は合計 27% に抑えた。倍率は式の 7.5 割に置き、事業の不確かさと借金の重さは確率と悲観の深さ(売上が縮み、のれんを減損し、借金で株主の取り分が細る)で表した。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した株価時価総額 77.55 ドル407 億ドル(+ 配当配当と自社株買いの合計 32.81 ドル172 億ドル)。 今の値に割り戻すと 55.09 ドル289 億ドル、今との差 +43.9%、 期待の年率 +11.2%(資本コスト 8.8%)→ 割安

筋書き確率10 年後の株価時価総額配当の合計還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・配当込み年率確率 × (株価+配当時価総額+還元)
楽観 8% 144.46 ドル758 億ドル 41.10 ドル216 億ドル +384.6% +17.1% 14.84 ドル78 億ドル
やや楽観 19% 115.54 ドル607 億ドル 38.82 ドル204 億ドル +303.1% +15.0% 29.33 ドル154 億ドル
中立 34% 91.35 ドル480 億ドル 41.68 ドル219 億ドル +247.4% +13.3% 45.23 ドル237 億ドル
やや悲観 24% 45.52 ドル239 億ドル 28.72 ドル151 億ドル +93.9% +6.8% 17.82 ドル94 億ドル
悲観 15% 13.71 ドル72 億ドル 7.24 ドル38 億ドル −45.3% −5.9% 3.14 ドル17 億ドル
加重平均100% 77.55 ドル407 億ドル32.81 ドル172 億ドル +188.2% +11.2% 110.37 ドル579 億ドル

今の株価時価総額 38.29 ドル201 億ドル(2026-10-22)から見たトータルリターン。加重平均の年率がこの 10 年に期待できる年率で、資本コスト 8.8% を下回るほど割高。

楽観 8% 楽観:発行体処理がピズモなどの攻勢を退け、銀行向けが年 +5.4% で伸びる 利益 55 億ドル · PER 13.7 倍 · 株価時価総額 144.46 ドル758 億ドル

10 年後(2035 年 12 月期)、売上は 225.6 億ドル(2025 年の姿 130 億ドルに対し年 +5.6%)、GAAP 営業利益 79.3 億ドル、純利益 55.2 億ドル。銀行向けは 166.6 億ドル。発行体処理は 72% が 2029 年以降の契約で、更新を重ねて取りこぼしがなく、新規の銀行の取り込みも進む(実質の量 +25%・価格 +41%)。利益率は費用削減と規模で 43.0%(2025 年は約 37%)。資本市場向けは年 +5.4% の 54.5 億ドル。ビザの攻勢(ピズモ)は大手の一部にとどまる。借金は返済と自社株買いのバランスで純負債 132.0 億ドルまで下がり、買収の償却も年 5 億ドルへ減る。2035 年の利益の伸びは 5% 弱に落ち着く。

  • 銀行向け(勘定系・デジタル・カード発行処理。発行体処理を含む):数量 1,375(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 12.1%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 8.6% × 価格指数。価格指数は物価と契約の値上げ条項で動く))→ 売上 167 億ドル・営業利益 72 億ドル。量×価格
  • 資本市場向け(運用・ウェルス・証券向けソフトと処理):数量 549(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 9.9%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 7.1% × 価格指数))→ 売上 55 億ドル・営業利益 26 億ドル。量×価格
  • その他(法人・周辺):数量 32.0(周辺事業の対象規模(実質、億ドル))× 価格 14.1%(売上 ÷ 対象規模(10%)× 価格指数)→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。周辺事業の整理

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)。事業の ROE 25.7%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 214 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 17.2%、g 4.0%(銀行向けの量は実質で年 +1%、価格は物価の 8 割(契約の値上げ条項)で、全社の名目は 4% 前後)。式の値は 16.2 倍で、これが検査の上限になる。銀行と証券会社の基幹処理で契約が長く、乗り換えにくい。ただ統合の出来と借金の重さに利益が左右され、堀は強いとまでは言えない。 上限の 8 割の 13.7 倍に置いた。

確率:ピズモなど新規の攻勢を退け、統合の相乗効果が出きる展開。複数の条件が必要で 8%。

やや楽観 19% やや楽観:銀行向けが年 +5% 弱、資本市場向けも 4.5% で伸びる 利益 48 億ドル · PER 12.7 倍 · 株価時価総額 115.54 ドル607 億ドル

10 年後(2035 年 12 月期)、売上は 208.8 億ドル(年 +4.8%)、GAAP 営業利益 70.4 億ドル、純利益 47.8 億ドル。銀行向けは実質の量 +19%・価格 +37%(物価 +41% には届かない契約上の上限)で 154.1 億ドル、資本市場向けは 50.3 億ドル。統合の費用削減は計画どおり出て、銀行向けの利益率は 42.0%。大手銀行の一部が自前化やピズモへ動くが、中堅・地銀の取り込みで補う。純負債は 144.0 億ドル、自社株買いは 10 年で約 120 億ドル。

  • 銀行向け(勘定系・デジタル・カード発行処理。発行体処理を含む):数量 1,309(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 11.8%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 8.6% × 価格指数。価格指数は物価と契約の値上げ条項で動く))→ 売上 154 億ドル・営業利益 65 億ドル。量×価格
  • 資本市場向け(運用・ウェルス・証券向けソフトと処理):数量 518(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 9.7%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 7.1% × 価格指数))→ 売上 50 億ドル・営業利益 23 億ドル。量×価格
  • その他(法人・周辺):数量 32.0(周辺事業の対象規模(実質、億ドル))× 価格 14.1%(売上 ÷ 対象規模(10%)× 価格指数)→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。周辺事業の整理

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)。事業の ROE 23.7%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 202 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 16.2%、g 4.0%(銀行向けの量は実質で年 +1%、価格は物価の 8 割(契約の値上げ条項)で、全社の名目は 4% 前後)。式の値は 15.9 倍で、これが検査の上限になる。銀行と証券会社の基幹処理で契約が長く、乗り換えにくい。ただ統合の出来と借金の重さに利益が左右され、堀は強いとまでは言えない。 上限の 8 割の 12.7 倍に置いた。

確率:堀が保たれ、費用削減が計画どおり出る展開。19%。

中立 34% 中立:売上は年 +4%、利益率は統合の効果で 2025 年より上がる 利益 40 億ドル · PER 12.1 倍 · 株価時価総額 91.35 ドル480 億ドル

10 年後(2035 年 12 月期)、売上は 193.9 億ドル(年 +4.0%)、GAAP 営業利益 62.4 億ドル、純利益 39.8 億ドル。銀行向けは実質の量 +13%(市場 +1.2%/年、シェアはほぼ維持)、価格 +33%(契約の値上げは物価 41% の 8 割ほど)で 142.0 億ドル。資本市場向けは量 +10%・価格 +35% で 47.4 億ドル。利益率は統合の効果で銀行向け 41.0%、資本市場向け 45.0% と 2025 年並みに戻り、買収の償却は年 5 億ドルへ減り GAAP の利益が調整後に近づく。純負債は 187.0 億ドル(目標のレバレッジ 2.8 倍より低い水準まで下げ、自社株買いと小型の買収に回す)。

  • 銀行向け(勘定系・デジタル・カード発行処理。発行体処理を含む):数量 1,243(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 11.4%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 8.6% × 価格指数。価格指数は物価と契約の値上げ条項で動く))→ 売上 142 億ドル・営業利益 58 億ドル。量×価格
  • 資本市場向け(運用・ウェルス・証券向けソフトと処理):数量 495(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 9.6%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 7.1% × 価格指数))→ 売上 47 億ドル・営業利益 21 億ドル。量×価格
  • その他(法人・周辺):数量 32.0(周辺事業の対象規模(実質、億ドル))× 価格 14.1%(売上 ÷ 対象規模(10%)× 価格指数)→ 売上 5 億ドル・営業利益 0 億ドル。周辺事業の整理

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)。事業の ROE 25.1%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 159 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 16.9%、g 4.0%(銀行向けの量は実質で年 +1%、価格は物価の 8 割(契約の値上げ条項)で、全社の名目は 4% 前後)。式の値は 16.1 倍で、これが検査の上限になる。銀行と証券会社の基幹処理で契約が長く、乗り換えにくい。ただ統合の出来と借金の重さに利益が左右され、堀は強いとまでは言えない。 上限の 7 割の 12.1 倍に置いた。

確率:成熟した処理会社として売上 年 +4%(業界の置き方)。契約の長さと再契約の実績で最大の 34%。

やや悲観 24% やや悲観:大手銀行の自前化とピズモに銀行向けが削られ、売上は年 +2% 利益 23 億ドル · PER 10.2 倍 · 株価時価総額 45.52 ドル239 億ドル

10 年後(2035 年 12 月期)、売上は 158.9 億ドル(年 +2.0%)、GAAP 営業利益 39.6 億ドル、純利益 23.4 億ドル。ビザのピズモなどのクラウド型の発行体処理と、大手銀行の自前化が進み、銀行向けは量が 3% 減り、更新ごとの値引きで価格は +25% にとどまり 114.6 億ドル。資本市場向けは取引量連動の収益が伸びず 39.9 億ドル。銀行向けの利益率は 36.0% まで下がる。借金は純負債 159.0 億ドルと高止まりし、自社株買いは細る。ROE は 19% 前後。

  • 銀行向け(勘定系・デジタル・カード発行処理。発行体処理を含む):数量 1,067(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 10.7%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 8.6% × 価格指数。価格指数は物価と契約の値上げ条項で動く))→ 売上 115 億ドル・営業利益 41 億ドル。量×価格
  • 資本市場向け(運用・ウェルス・証券向けソフトと処理):数量 450(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 8.9%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 7.1% × 価格指数))→ 売上 40 億ドル・営業利益 16 億ドル。量×価格
  • その他(法人・周辺):数量 31.2(周辺事業の対象規模(実質、億ドル))× 価格 14.1%(売上 ÷ 対象規模(10%)× 価格指数)→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。周辺事業の整理

倍率:式 PER = (1 − g÷RONIC)÷(k − g)。k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)。事業の ROE 18.7%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 125 億ドル)、残る割合 1/2(普通 1/2)で RONIC 13.7%、g 4.0%(銀行向けの量は実質で年 +1%、価格は物価の 8 割(契約の値上げ条項)で、全社の名目は 4% 前後)。式の値は 14.9 倍で、これが検査の上限になる。銀行と証券会社の基幹処理で契約が長く、乗り換えにくい。ただ統合の出来と借金の重さに利益が左右され、堀は強いとまでは言えない。 上限の 7 割の 10.2 倍に置いた。

確率:大手銀行の自前化・ピズモ・ジャック・ヘンリーへの流出が続き、値引きで利益率が落ちる展開。借金の重さと、今年 2 度見通しを下げた実績を織り込み 24%。

悲観 15% 悲観:構造的に負ける。銀行向けの流出と値引きで売上が縮み、のれんを減損する 利益 8 億ドル · PER 9.0 倍 · 株価時価総額 13.71 ドル72 億ドル

10 年後(2035 年 12 月期)、売上は 115.1 億ドル(年 −1.2%)、GAAP 営業利益 15.8 億ドル、純利益 8.0 億ドル。構造的に負ける。銀行向けは大手の離脱とクラウド型の新興(ピズモ・マンブなど)に量が 22% 減り、価格も +10% にとどまり 81.1 億ドル、利益率は 30.0%。資本市場向けも量 15% 減で 29.8 億ドル。のれんの減損で自己資本は約 60 億ドル縮み 152.0 億ドルになる。配当は削り、純負債は 94.0 億ドルと営業利益に対して重い。もう優良な処理会社ではなくなっている。

  • 銀行向け(勘定系・デジタル・カード発行処理。発行体処理を含む):数量 858(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 9.5%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 8.6% × 価格指数。価格指数は物価と契約の値上げ条項で動く))→ 売上 81 億ドル・営業利益 24 億ドル。量×価格
  • 資本市場向け(運用・ウェルス・証券向けソフトと処理):数量 383(対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる))× 価格 7.8%(FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 7.1% × 価格指数))→ 売上 30 億ドル・営業利益 10 億ドル。量×価格
  • その他(法人・周辺):数量 30.0(周辺事業の対象規模(実質、億ドル))× 価格 14.1%(売上 ÷ 対象規模(10%)× 価格指数)→ 売上 4 億ドル・営業利益 0 億ドル。周辺事業の整理

倍率:事業の ROE 5.3%(この筋書きの純利益 ÷ 自己資本 152 億ドル)が k 8.75%(基本 8.0% + quality +0.75%)以下なので、PER は 1÷k = 11.4 倍まで(ためた利益は額面未満の価値。SCHEMA §1-1)。銀行と証券会社の基幹処理で契約が長く、乗り換えにくい。ただ統合の出来と借金の重さに利益が左右され、堀は強いとまでは言えない。 上限の 8 割の 9.0 倍に置いた。

確率:構造的に負け、のれんの減損と借金で株主の取り分が細る展開。ビザ・マスターの 11〜12% より厚い 15%。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

銀行向け(勘定系・デジタル・カード発行処理。発行体処理を含む)

銀行・信用組合の勘定系、デジタルバンキング、カード発行・口座処理、不正検知を長期契約で提供する。2026 年 1 月に取り込んだ発行体処理(旧 TSYS)を含む。

数量対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる)価格FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 8.6% × 価格指数。価格指数は物価と契約の値上げ条項で動く)売上営業利益
今 2025/12 1,100 8.6% 95 35
10 年後 中立 1,243 11.4% 142 58

取り方:2026 年の見通し(売上 約 136.6 億ドル、pro forma 成長 4.5〜5.0%)から割り戻した 2025 年の発行体処理を含む姿の売上 約 130 億ドルのうち、銀行向け 約 94.5 億ドル(2026 年 4〜6 月期 24.8 億ドルの年換算 約 99 億ドル ÷ 成長 5% 強)。量 = 銀行向けの IT・カード処理の対象市場(実質、推定で約 1,100 億ドル)× FIS のシェア(売上ベース 8.6%)、価格 = 売上 ÷ 市場 = 0.0859(シェア 8.6% × 価格指数 1.0 の 2025 年)、シェアの増減は量の倍率に入れる。物価は 3 年 1.11 倍・10 年 1.41 倍だが、契約の値上げ条項は物価の 8〜9 割(3 年 1.095 倍・10 年 1.33 倍が中立)と置いた。営業利益 35.2 億ドルは、セグメント調整後 EBITDA 率 約 45%(4〜6 月期 45.8%)の 42.5 億ドルから、ソフト開発費の償却(買収以外・年約 10 億ドルを売上比で配分)7.3 億ドルを引いた推定。競合はファイサーブ・ジャック・ヘンリー・ビザの Pismo・クラウド型新興・大手銀行の自前化。

資本市場向け(運用・ウェルス・証券向けソフトと処理)

資産運用会社・保険・ウェルス・証券会社向けの運用管理・取引後方業務のソフトと処理。保守料の安定収入と、取引量・口座数に連動する収入。

数量対象市場の実質規模(2025 年のドル・億ドル。シェアの増減は量に入れる)価格FIS の取り分(売上 ÷ 市場の実質規模 = シェア 7.1% × 価格指数)売上営業利益
今 2025/12 450 7.1% 32 14
10 年後 中立 495 9.6% 47 21

取り方:2026 年 4〜6 月期の資本市場向けの売上 8.1 億ドル(+3.2%)の年換算 約 33 億ドル ÷ 1.03 で 2025 年 約 31.9 億ドル。量 = 資本市場向けソフト・処理の市場(実質、推定で約 450 億ドル)× シェア 7.1%。価格 = 売上 ÷ 市場 = 0.0709(2025 年の価格指数 1.0)、シェアの増減は量に入れる(物価に対し契約の値上げ条項は 3 年 1.09 倍・10 年 1.35 倍が中立)。営業利益 14.2 億ドルは、調整後 EBITDA 率 約 51.5%(4〜6 月期 51.9%)の 16.4 億ドルから開発費の償却 2.2 億ドルを引いた推定。2026 年は成長見通しを 5.5% から 3〜3.5% へ下げた(最高経営責任者は自社の営業の責任と説明)。競合はブロードリッジ・SS&C・ブラックロックのアラジン・ステート・ストリート。

その他(法人・周辺)

コーポレート・その他の売上。周辺事業の整理が進み、縮小する。

数量周辺事業の対象規模(実質、億ドル)価格売上 ÷ 対象規模(10%)× 価格指数売上営業利益
今 2025/12 40.0 10.0% 4 0
10 年後 中立 32.0 14.1% 5 0

取り方:4〜6 月期の「その他」売上 0.84 億ドルの年換算 約 3.4 億ドルと、整理前の 2025 年 約 4 億ドルから置いた。小さいので事業の整理(売却・縮小)で量が減ると置き、価格は物価並み。営業利益は薄利と置いて 0.4 億ドル。

リスクと懸念

発行体処理の統合の実行

グローバル・ペイメンツから取り込んだ発行体処理は、技術の切り離しと統合の費用が 2026〜28 年に出続ける。相乗効果(2028 年に調整後 EBITDA で 1.5 億ドル超)は売上の約 1% で小さく、顧客の離脱や統合の失敗が出れば、買収の対価 約 135 億ドルに見合わない。GAAP の利益が戻る前提が崩れる。

借金の大きさと金利

有利子負債 212 億ドル・純負債 約 205 億ドルは、時価総額を上回り、調整後 EBITDA の約 3.6 倍。借り換えで利払いは約 5.75% に上がり、年 8 億ドルから 9 億ドル台へ。利益が 2 割下がると自社株買いを止めて返済に回し、格下げで調達費がさらに上がる。会社の目標は約 2.8 倍へ下げること。

ビザの Pismo などクラウド型の攻勢

ビザの Pismo(クラウド型のカード発行・勘定系)は、大手銀行の発行体処理を奪いうるとして、市場が 2026 年の初めから懸念している。大手銀行の自前化と合わせ、更新時の値引きと量の流出が起きると、銀行向けの利益率(45.8%)が下がる。

資本市場向けの失速

2026 年に成長見通しを 5.5% から 3〜3.5% へ下げた。会社は営業の実行(自社の責任)と説明するが、直らなければ、ブロードリッジ・SS&C にシェアを譲る。取引量連動の収益は景気後退で落ちる。

のれんの減損

のれん・無形資産が自己資本 160 億ドルの大半を占め、株価が簿価に近づいている。事業の利益が計画を下回れば減損が出て、自己資本が縮み、借入の約定(レバレッジの上限)に響きうる。現金は出ないが、資本政策と格付けに響く。

GAAP の利益の見えにくさ

調整後の利益(2026 年に約 32 億ドル)と GAAP(約 10 億ドル・推定)の差は、買収の償却・統合費・株式報酬。統合費が毎年出続ければ、調整後の数字は信用できない。この分析の 2026 年の GAAP の内訳は 4〜6 月期の決算から逆算した推定で、ずれがありうる。

今後の分かれ目

2026 年 10〜12 月期と 2027 年 1〜3 月期に、資本市場向けの成長が 3.5% を超え、銀行向けが 5% 前後を保ったら
2026 年が底だった確認になる。楽観・やや楽観の確率を上げ、10 年の悲観を 15% から 10% 前後へ下げる。
通期見通しをもう一度下げたら
計画の立て方への信頼が崩れる。やや悲観・悲観の確率を上げ、10 年の悲観を 25% 前後に。借金が大きいので倍率の下げ幅が大きい。
発行体処理の大口の更新で、ビザの Pismo や大手銀行の自前化への移行が報じられたら
銀行向けの量・価格の筋書きをやや悲観側へ。利益率 45% 台の維持が崩れ、全社の利益が 1 割以上下がる。
統合の相乗効果が 2027 年に年 1 億ドル(計画の 3 分の 2)を超え、統合費が減ったら
GAAP の利益が調整後に近づく道筋が見え、中立の 10 年後の利益が 1〜2 割上振れ。自社株買いの再開が近づく。
自社株買いを再開し、レバレッジが 2.8 倍へ下がったら
借金の重さが軽くなり、悲観の深さが小さくなる。のれんの減損や格下げの心配が遠のく。
買収提案(LBO・同業との統合)が報じられたら
成立しない提案は筋書きに入れない。成立すれば今の時価総額より上で決まる可能性が高いが、借金の引き受けと反トラストの壁がある。

見ておくもの

  • 銀行向け・資本市場向けの有機的売上の伸びと通期見通しの修正
  • 発行体処理の更新率と契約残(2029 年以降の割合 72% の推移)
  • 統合の相乗効果の進み(2026 年の費用削減 0.3〜0.4 億ドル、2028 年に 1.5 億ドル超)
  • 調整後 EBITDA 率と GAAP の営業利益率の差(償却・統合費の縮み方)
  • 純負債 ÷ 調整後 EBITDA(目標 2.8 倍)と自社株買いの再開
  • ビザの Pismo の大手銀行での採用事例
  • 資本市場向けの営業体制の立て直し(成長 3〜3.5% の先)

倍率と資本コストの決め方

今の PER(GAAP で約 19 倍、調整後で 6 倍前後)や時価総額 約 189 億ドルを見る前に、銀行向け・資本市場向けの市場 × シェア × 価格で売上を積み、利益率を置き、次に償却・統合費・利払い・税から GAAP の純利益を出し、ROE・g・k 8.75% から利益ベースの正当化 PER を出し、その 7.5 割に倍率を置いた。結果として中立でも今の 2.5 倍になるが、GAAP の純利益が償却と統合費で薄い今の年(約 10 億ドル)から、費用の消える 2035 年に約 40 億ドルへ戻るため。この割安さを事業・統合・借金の不確かさの対価と見て、倍率は質の分(7.5 割)だけにとどめ、悲観・やや悲観の確率を合計 39% と厚くした。同じ領域のファイサーブと並べると、k は 8.75% と 9.0%、中立の g は 4.0% と 4.0%、ROE は 25% と 19%、倍率は 12.1 倍と 10.7 倍で、式の差で説明できる。

資本コスト 8.8% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。k = 基本 8.0% + quality +0.75% = 8.75%。内訳は cycle +0.00・pricing +0.00・debt +0.50・life +0.25(%)で、理由は quality_why。β は使わない。個別の懸念(統合の出来・のれんの減損・大手行の離脱)は k に足さず、筋書きの数量・利益率と確率で表した。

同じ業種(金融)の AI 分析

割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +64.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +56.8% · 10 年 割安(年 +12.4%) 割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +42.0% · 10 年 割安(年 +10.9%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +10.7%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +39.6% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +37.9% · 10 年 割安(年 +10.5%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +10.4%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +34.5% · 10 年 割安(年 +9.8%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +32.1% · 10 年 割安(年 +10.1%) 割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +30.7% · 10 年 割安(年 +10.0%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +10.1%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +29.2% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +27.8% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +26.9% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +26.5% · 10 年 やや割安(年 +9.4%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +23.9% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +22.4% · 10 年 やや割安(年 +9.2%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +21.6% · 10 年 やや割安(年 +8.9%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +21.5% · 10 年 やや割安(年 +8.7%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.8% · 10 年 やや割安(年 +9.0%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +17.6% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +16.7% · 10 年 やや割安(年 +8.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +16.3% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +15.7% · 10 年 やや割安(年 +8.5%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +15.5% · 10 年 やや割安(年 +7.9%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +8.6%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +14.3% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +8.4%) やや割安 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +12.1% · 10 年 やや割安(年 +8.1%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +12.0% · 10 年 やや割安(年 +8.2%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +7.8%) やや割安 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +10.6% · 10 年 やや割安(年 +7.7%) 適正 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +8.1%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +9.3% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +6.6% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +5.1% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.7% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +3.7% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +2.6% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +2.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +7.0%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.4% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −2.7% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 −2.8% · 10 年 適正(年 +7.2%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −5.1% · 10 年 適正(年 +5.8%) 適正 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −7.2% · 10 年 適正(年 +5.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −8.9% · 10 年 適正(年 +6.1%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −9.7% · 10 年 適正(年 +5.3%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.9% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −13.3% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −14.0% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.3% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −15.6% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −17.3% · 10 年 やや割高(年 +5.1%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.4% · 10 年 やや割高(年 +4.5%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.9% · 10 年 やや割高(年 +4.1%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −20.5% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −21.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +5.5%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −21.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.5% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −24.7% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −26.9% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −28.3% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.8% · 10 年 やや割高(年 +3.2%) 割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −31.7% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −35.2% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −49.7% · 10 年 割高(年 +1.4%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −58.0% · 10 年 割高(年 −1.0%)

ほかの業種も見る(AI 銘柄分析の一覧)→

読んだ資料

  1. FIS 2026 年 4〜6 月期決算(会社リリース)
  2. FIS 2026 年 4〜6 月期決算(8-K、SEC)
  3. FIS 2026 年 4〜6 月期の決算説明の書き起こし(Yahoo Finance)
  4. TIKR:FIS の 8 月の説明が株価下落の半分を説明する(見通し引き下げ・資本市場向けの成長)
  5. TIKR:FIS 株の年初来 −36% とアナリストの目標
  6. Seeking Alpha:FIS の見通し引き下げと株価
  7. 発行体処理事業の FIS への売却とワールドペイ取得の完了(グローバル・ペイメンツ、2026-01-12)
  8. Yahoo Finance:FIS の時価総額

分析日 2026-10-16