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アクシス・キャピタル・ホールディングス AXS

専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)136.36 ドル100 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)104.9 ドル77 億ドル差 +30.0%
10 年後から見ると 割安 価値 136.36 ドル100 億ドル · 差 +30.0% · 期待の年率 +12.2%
期待の年率リターン(10 年)+12.2%資本コスト比 +3.7 pt
推定の資本コスト8.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 8.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

アクシス・キャピタルは、企業が自力では抱えられない航空、海上、賠償責任、サイバーなどの危険を引き受ける世界的な専門保険会社である。筆者の結論は「割安」だが、保険の利益率が過去の高水準を保つという楽観には頼らない。再保険の危険を絞り、専門保険を育てた経営改革には実績がある一方、保険の値段は他社の資本が流れ込むと下がるからだ。

2025年の売上は65.1億ドル、純利益は10.1億ドルだった。2026年上期も普通株主帰属利益は約5億ドルを確保したが、保険引受の合算損害率は91.5%へ悪化した。保険部門の保険料が伸びる一方で再保険は縮小しており、量より採算を選ぶ姿勢が問われている。2023年以前の準備金問題が本当に片付いたかも見極めたい。

10年後も危険を移転する仕組みは必要であり、許認可、格付け、引受人材、仲介業者との関係は残る。ただし、顧客が毎年更新時に価格を比べられる以上、絶対的な堀ではない。新規の資本が同じ契約を安く引き受ければ利益率は薄くなる。中立では専門保険の正味エクスポージャーを増やす一方、引受利益率を現在から大きく下げた。

現在の普通株時価総額は約75.5億ドルである。5つの将来像と株主に戻る現金を資本コスト8.5%で割り引くと、価値は約100.3億ドル、差は約33%となる。かなり悪い場合は資産を現金化できる額まで下がる余地もある。値段に余裕は見えるが、10年保有で必要なのは利益の大きさより引受規律の継続だ。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点では、保険会社が何十億ドルも運用していることより、その資金を集める費用を知るべきだ。引受の合算損害率が100%未満なら、保険金を払う前の資金を事実上安く調達できる。逆に準備金が足りなければ、見かけの運用益は将来の支払いで消える。アクシスの価値を支えるのは投資資産の総額ではなく、引受規律と、事故年度をまたいで残るGAAP利益である。

筆者は2025年の高収益をそのまま10年先へ伸ばさない。保険料の数量が増え、料率も物価に追いついても、他社が資本を供給すれば引受の利幅は縮む。中立では保険部門の利益率を大きく下げ、純利益が11億ドル台にとどまる将来を中心に考える。2023年の準備金補強と2025年の古い契約移転は、以前より安定して稼げる具体的な根拠になる。

オーナーに返る現金は配当と希薄化控除後の買い戻しで測る。保険会社は成長に合わせて余分な自己資本を備える必要があり、会計利益のすべてを引き出せない。それでも、投資する案件の収益率が資本コストを超えなければ、適切な価格の買い戻しの方が株主に有利だ。近年の経営判断はその方向に向いている。

悪い事故年度が何年も続けば、現在の自己資本だけを安全な床と考えるわけにもいかない。保険債務、優先株の権利、投資資産の値下がりを差し引いた売却可能価値を確かめる。優良さに払う対価と、その優良さを失う損失の両方を認めたとき、初めて長く保有できる値段になる。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの柱は二つの引受事業と、預かった保険料から保険金を払うまでの資金を運用する仕組みである。保険は企業向けの財物、専門職賠償、超過賠償、サイバー、航空・海上、事故・医療、信用・政治リスクを扱う。2025年の元受保険料は71.8億ドル、正味既経過保険料は42.9億ドルだった。料率を上げて契約を維持できれば利益は増えるが、保険金と仲介手数料も同じ財布から払う。

再保険は保険会社から危険を引き受ける事業である。2025年の元受保険料は24.7億ドル、正味既経過保険料は14.2億ドルで、元受に比べると小さい利益を生んだ。責任保険、信用保証、医療、農業などを扱い、過去に手掛けた自然災害の再保険は縮小した。契約を減らしても事故の少ない年度に利益が出るとは限らず、古い契約の準備金を毎年見直す必要がある。

運用も無視できない。2025年の正味運用収益は7.7億ドルで、主に高格付け債券と現金が支える。保険金支払いに備えた資産は約170億ドルあり、短期金利の恩恵を受ける。ただし、この資金の大半は契約者に対する債務の裏側にあり、自由に配れる余剰現金ではない。保険会社の本当の利益は、引受で損をしないまま運用益を積み上げた後に残る分だけだ。

販売は主として卸売・小売の保険仲介を通す。2025年はアムウィンズとライアン・スペシャルティだけで保険部門の元受保険料の約23%を占めた。顧客を直接囲い込む事業ではない。なお、引受と保険金支払いを収益源とするため、人月課金や席課金をAIエージェントが直接置き換える型には当たらない。ただし、AIが査定と事務を安くし、各社の料率競争を激しくする可能性は十分ある。

優良さと弱いところ

この会社の強みは、普通の保険会社が避ける複雑なリスクを分けて評価し、必要な資本を手当てする能力にある。2026年9月、格付会社は主要保険子会社の財務健全性をA、見通し安定とした。ロイズ市場での引受実績、専門人材、長年の保険金支払履歴が、ブローカーから案件を紹介してもらう際の信用になる。規制を満たし続ける資本の厚みも参入障壁だ。

それでも、保険は永続的な独占ではない。契約は更新時に競争入札となり、仲介会社が複数の保険者から価格を引き出す。2025年にはサイバー保険の元受保険料が16%減った。危険が増えれば必ず値上げできるわけではない。2026年上期の保険部門は量を増やしたのに、引受利益は前年を少し下回った。採算が緩む兆候を見逃せない。

改善の証拠もある。2023年には米国の賠償責任で古い事故年度の準備金を積み増したが、2025年にはエンスターへ再保険の古い準備金約23億ドルを移した。自然災害の再保険を縮め、事故の原因と最大損失を把握しやすい専門分野へ資本を移している。2025年の保険引受利益は約7.3億ドルで、近年の高い収益力に結びついた。

しかし、過去10年のROE中央値は6.5%にすぎない。2024~25年の好成績だけで強固な堀と呼ぶには早い。新たに投じる資本が資本コストを継続して上回るなら事業を増やし、そうでなければ買い戻しに回すべき会社だ。経営の規律は改善中だが、堀の持続力は普通と判断する。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

世界の商業損害保険市場は、2025年に保険料ベースで約1.18兆ドルと推計される。アクシスの保険部門の元受保険料を割ると、市場全体での目安シェアは約0.61%だ。米国商業保険ではチャブが5.3%、トラベラーズが5.2%を持つが、これは米国内の直接保険料による順位で、世界の専門保険とは母数が違う。アクシスは広い市場の王者ではなく、狙った分野で競う中堅だ。

世界の損害再保険市場は約3000億ドルで、アクシスの再保険料は単純比較で約0.82%に当たる。ミュンヘン再保険、スイス再保険、ハノーバー再保険はそれぞれ年400億ドル超の再保険料を扱い、規模で圧倒する。ただし大手の総額には生命再保険も含まれ、同じ0.82%を厳密な市場シェアとは呼べない。競争力は保険料の総額より、選んだ危険の見積もりにある。

市場はいま軟化局面だ。マーシュの2026年4~6月期指数では世界の企業保険料率が平均6%下がり、財物は12%下落した。米国の賠償責任は訴訟費用が膨らみ、逆に強い値上げが続く。再保険も十分な資本が流入し、更新料率が下がっている。2026年上期にアクシスの保険元受は前年同期比17%増えたが、再保険は10%減った。業界全体の追い風と、自社のシェア獲得は区別すべきだ。

10年では商業活動と保険対象の実質数量が年1%前後で増え、名目の保険料単価は長期では物価3.5%に近づくと見る。ただし個別の更新料率が下がる年もある。リスクをAIで正確に測れるほど保険会社の情報格差は縮むが、新しいサイバー障害や地政学リスクは保障需要を作る。事業の必要性は高い一方、持続的な超過利潤は競争と災害損失に削られる業界である。

資本政策と M&A

経営の資本配分は、再保険に偏った危険を減らす方向へ変わった。2017年にはロイズのノヴェを約6.2億ドルで買い、国際専門保険の規模を拡げた。ただしその後の大型自然災害と古い賠償責任の損失は、買収で規模を得ても優良な引受が自動的に増えないことを教えた。2025年4月にはエンスターとの既契約移転を完了し、古い再保険準備金約23億ドルに対応する危険の大半を外へ移した。

還元は配当と自社株買いの併用だ。2025年は配当1.4億ドルと買い戻し8.9億ドルを行ったが、株式報酬約0.5億ドルの希薄化を考える必要がある。2026年2月には新たに3億ドルの買い戻し枠を承認し、6月末の未使用枠は2.63億ドルだった。長期の一律な還元額やROEの数値保証はなく、必要な保険資本と投資機会によって変わる。

普通株とは別に清算優先順位を持つシリーズE優先株が5.5億ドルあり、年間約0.30億ドルの優先配当を要する。普通株の価値を考える際は、その取り分を差し引く。2026年上期の買い戻しは既に直近株数に反映されているため、将来還元に二重計上しない。大型買収による上振れは未成立のものを足さず、保険の採算と追加投資の利回りで評価する。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

専門保険の需要は消えない。航空機、巨大な建設案件、サイバー攻撃、国境をまたぐ信用危険には、独自の契約条件を作れる引受人が必要だ。アクシスはロイズ、米国の非認可保険市場、世界の卸売仲介網を使える。2026年上期の保険元受保険料が17%伸びたのは、専門分野への資本移動が顧客の需要を捉えている証拠だ。大手に対するシェアは小さいので、ニッチな分野を一つずつ増やす余地も残る。

再保険での過去の失敗はむしろ将来の収益を安定させる転機になった。大型自然災害の再保険から後退し、古い責任準備金をエンスターに移した。2025年の保険部門の合算損害率は86%台まで下がり、2026年の災害と中東関連の損失を経ても、上期の全社合算損害率は92%未満に収まった。格付けは維持され、扱う危険と必要な資本が合うようになった。過去10年の低いROEをそのまま将来に持ち込むのは、改革の成果を無視することになる。

加えて、現在の約170億ドルの運用資産は、5%前後の長期債利回りが続けば安定した収益源になる。短期の料率が下がっても、過去に買った債券が順次高い利回りへ入れ替わる。資本コストを超える成長機会には投資し、無ければ配当と買い戻しに回すことができる。優先株の固定的な支払いも普通株の成長を妨げるほど大きくない。保険料の実質数量を伸ばしながら損害率を抑えられれば、今より一段大きな現金創出企業になる。

慎重な見方

保険で10年の価値を語るとき、過去2年の美しい合算損害率は危うい手掛かりだ。保険料は契約日に確定するが、裁判で最終的な賠償額が決まるのは何年も先になる。アクシスは2023年に古い米国賠償責任の見込み損失を積み増し、2025年には巨額の再保険準備金を外に移さなければならなかった。資産の運用益が十分に見えても、保険債務は後から膨らむ可能性がある。

競争の兆候も既に出ている。世界の財物保険料率は2026年上期に2桁下落し、アクシス自身のサイバー保険料も2025年に16%減った。引受人の専門知識が高くても、仲介会社が複数社へ同じ危険を提示できれば、更新料率を守り切れない。自動化によって引受コストが下がる利益も、最終的には顧客へ渡る公算が大きい。自然災害の再保険を減らしても、元受の財物と賠償責任に大きな損失が残る。

再保険を買って危険を分散させれば仲間の信用リスクも引き受ける。エンスターへの古い準備金の移転も、すべての新しい事故年度を保証するものではない。欧米で訴訟費用や環境汚染の責任が広がれば、今後の保険料を値上げしても過去の不足を埋め切れない。格付けが落ちれば良質な案件が最初に逃げ、より危険な案件だけが残る。10年後も会社は存続しているとしても、簿価より低くしか資産を換金できない事業へ変わる恐れがある。

どちらに重みを置いたか

専門保険への組み替えは数字で確認でき、将来の稼ぎを過去10年の低いROEだけで測るのは厳しすぎる。ただし、料率軟化と準備金の長い尾はなお重く、慎重な側へ確率を寄せた。楽観側27%に対し、やや悲観と悲観を合わせ37%、中立を36%とした。悲観の深さは会社の存続不安ではなく、優先株を除く純資産の売却価値と、引受収益の消失で表した。資本コストは同業の専門保険より甘くせず8.5%とした。それでも現在の値段は、保守的な中立の利益と還元を考えると十分な余地がある。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 178.96 ドル132 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 86.03 ドル63 億ドル)。 今の値に割り戻すと 136.36 ドル100 億ドル、今との差 +30.0%、 期待の年率 +12.2%(資本コスト 8.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 8% 349.97 ドル257 億ドル 115.03 ドル85 億ドル +343.4% +19.7% 37.20 ドル27 億ドル
やや楽観 19% 273.06 ドル201 億ドル 106.19 ドル78 億ドル +261.6% +17.1% 72.06 ドル53 億ドル
中立 36% 190.35 ドル140 億ドル 101.43 ドル75 億ドル +178.2% +13.9% 105.04 ドル77 億ドル
やや悲観 24% 95.45 ドル70 億ドル 69.48 ドル51 億ドル +57.3% +6.0% 39.58 ドル29 億ドル
悲観 13% 58.80 ドル43 億ドル 26.65 ドル20 億ドル −18.5% −2.4% 11.11 ドル8 億ドル
加重平均100% 178.96 ドル132 億ドル86.03 ドル63 億ドル +152.7% +12.2% 264.99 ドル195 億ドル

今の株価時価総額 104.87 ドル77 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 8% 楽観:専門保険のシェア拡大と引受規律が両立 利益 18 億ドル · PER 14.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 349.97 ドル257 億ドル

専門保険の引受人材と米国の卸売仲介網が強まり、チャブやトラベラーズの取り切れない複雑な危険を集める。世界商業損保市場は実質で約20%拡大し、アクシスの元受シェアは約0.61%から0.81%へ上がる。正味エクスポージャーは今の約1.60倍、単価は物価を超えて1.54倍になる。米国の超過賠償、海上・航空、信用政治リスクで値上げが続き、保険部門の合算損害率は87.5%まで改善する。

再保険も信用保証や短期の特殊リスクで選ばれ、世界市場に対する目安シェアは約0.90%へ上がる。価格規律のある引受を優先し、合算損害率を90%に保つ。保険資本とフロートが増え、運用資産は240億ドルとなる。格付けは維持され、エンスターとの準備金移転後に古い債務が再燃しない。大型買収には頼らず、10年間の普通株への正味還元は約85億ドルになる。損害率の安定を伴う成長だから、稼ぐ力が次の10年にも相応に残る。

  • 企業向け専門保険:数量 6,880(2025年価格で測った正味引受エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界商業損保市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.54(1口当たり年間保険料(2025年=100万ドルの単価、以後は料率と物価で変化))→ 売上 106 億ドル・営業利益 13 億ドル。世界市場の実質1.20倍とシェア上昇を合算、合算損害率87.5%
  • 専門再保険:数量 1,860(2025年価格で測った正味再保険エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界損害再保険市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.49(1口当たり年間再保険料(2025年=100万ドル、料率更新を反映))→ 売上 28 億ドル・営業利益 3 億ドル。選別した短期再保険でシェアを取り戻し合算損害率90%
  • 保険フロート運用:数量 240(現金と運用資産の残高(億ドル。主として債券の元本))× 価格 0.05(年間の正味運用利回り(実数、物価指数を掛けない))→ 売上 11 億ドル・営業利益 11 億ドル。運用資産240億ドル、正味利回り4.7%

倍率:普通株帰属GAAP純利益18.0億ドルを使用し、優先株5.5億ドルを除く期末自己資本112.5億ドルに対するROE16.0%を伸びに必要な元手の利回りとする。堀は普通で、新規投下資本の超過収益が半分残るためRONICは12.25%。10年目以後のg=4.0%は市場・シェア・単価の内訳(市場実質年+1.0%、シェア横ばい、単価年+3.0%)で決め、k8.5%との差は4.5ポイント。翌期利益に対する正当化PERを10年目利益用に(1+g)で直した上限15.56倍に対し、保険準備金と料率循環の不確かさを考慮して14.3倍(上限の92%)とした。GAAPで株式報酬は費用に含み、余剰現金を別に加算しない。

確率:保険部門の成長と再保険の選別が同時に成功し、事故年度をまたぐ大きな損失が抑えられる必要がある。経営改革への期待はあるが、全条件が揃う確率は高くない。

やや楽観 19% やや楽観:専門保険が伸び、再保険も緩やかに回復 利益 15 億ドル · PER 13.3 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 273.06 ドル201 億ドル

専門保険はロイズと米国余剰保険市場で案件を増やし、世界商業損保市場の実質拡大に加えてシェアを約0.75%まで伸ばす。正味エクスポージャーは約1.44倍、単価は1.46倍になる。保険部門の合算損害率は89%で、2025年ほど良くないが、長年積み上げた顧客と仲介の関係が適切な料率を支える。専門職の責任、再生可能エネルギー、海上航空の強みも維持される。

再保険は2026年の減産を経て再び増え、世界市場に対する目安シェアは約0.84%まで回復する。短期の危険へ資本を移し、合算損害率は92%で落ち着く。運用資産は225億ドルに増え、金利5%前後の債券へ順次更新される。巨額買収は行わず、ノヴェの取得とエンスター移転で得た教訓を引受の規律に生かす。10年間の正味還元は約78億ドルとし、残す資本でも収益力を高める。

  • 企業向け専門保険:数量 6,200(2025年価格で測った正味引受エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界商業損保市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.46(1口当たり年間保険料(2025年=100万ドルの単価、以後は料率と物価で変化))→ 売上 91 億ドル・営業利益 10 億ドル。シェア約0.75%、合算損害率89%
  • 専門再保険:数量 1,660(2025年価格で測った正味再保険エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界損害再保険市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.42(1口当たり年間再保険料(2025年=100万ドル、料率更新を反映))→ 売上 24 億ドル・営業利益 2 億ドル。再保険の選別成功、合算損害率92%
  • 保険フロート運用:数量 225(現金と運用資産の残高(億ドル。主として債券の元本))× 価格 0.05(年間の正味運用利回り(実数、物価指数を掛けない))→ 売上 10 億ドル・営業利益 10 億ドル。資産225億ドル、正味利回り4.6%

倍率:普通株帰属GAAP純利益15.1億ドルを使用し、優先株5.5億ドルを除く期末自己資本104.5億ドルに対するROE14.4%を伸びに必要な元手の利回りとする。堀は普通で、新規投下資本の超過収益が半分残るためRONICは11.47%。10年目以後のg=3.8%は市場・シェア・単価の内訳(市場実質年+0.8%、シェア横ばい、単価年+3.0%)で決め、k8.5%との差は4.7ポイント。翌期利益に対する正当化PERを10年目利益用に(1+g)で直した上限14.77倍に対し、保険準備金と料率循環の不確かさを考慮して13.3倍(上限の90%)とした。GAAPで株式報酬は費用に含み、余剰現金を別に加算しない。

確率:2026年に確認された専門保険の増産が続く一方、料率と準備金が極端には悪化しない筋書き。楽観より現実味があるが、競争による利幅低下は残す。

中立 36% 中立:量は増えるが料率競争で採算は平準化 利益 11 億ドル · PER 12.5 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 190.35 ドル140 億ドル

世界の企業向け保険の対象は10年で実質約13%増える。アクシスの元受シェアは約0.61%から0.70%へ緩やかに上がるため、正味エクスポージャーは1.29倍になる。単価は物価並みの1.41倍だが、財物保険の軟化と競争を含む年ごとの上下を通る。保険部門の合算損害率は91.9%へ戻り、2025年の異例の好採算よりかなり薄い利益を受け入れる。

再保険は他社より条件が悪い案件から退出し、世界市場に対する目安シェアは約0.65%へ下がる。実質数量は今より少なく、単価も1.37倍と物価にやや届かない。運用資産は205億ドルで利回り4.5%を保つが、保険料の伸びほど膨らまない。契約期間の短期化と古い保険負債の整理が進むからだ。引受以外の投機収益を当てにせず、GAAP純利益は普通株帰属で11.2億ドルにとどまる。配当と買い戻しの正味還元は約75億ドルで、残余の資本も保険会社として必要な厚さを保つ。

  • 企業向け専門保険:数量 5,550(2025年価格で測った正味引受エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界商業損保市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.41(1口当たり年間保険料(2025年=100万ドルの単価、以後は料率と物価で変化))→ 売上 78 億ドル・営業利益 6 億ドル。シェア約0.70%、合算損害率91.85%
  • 専門再保険:数量 1,240(2025年価格で測った正味再保険エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界損害再保険市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.37(1口当たり年間再保険料(2025年=100万ドル、料率更新を反映))→ 売上 17 億ドル・営業利益 1 億ドル。再保険シェア約0.65%、合算損害率94%
  • 保険フロート運用:数量 205(現金と運用資産の残高(億ドル。主として債券の元本))× 価格 0.05(年間の正味運用利回り(実数、物価指数を掛けない))→ 売上 9 億ドル・営業利益 9 億ドル。短期化した保険負債に対応して資産205億ドル、利回り4.5%

倍率:普通株帰属GAAP純利益11.2億ドルを使用し、優先株5.5億ドルを除く期末自己資本88.5億ドルに対するROE12.7%を伸びに必要な元手の利回りとする。堀は普通で、新規投下資本の超過収益が半分残るためRONICは10.58%。10年目以後のg=3.5%は市場・シェア・単価の内訳(市場実質年+1.0%、シェア年−0.5%、単価年+3.0%)で決め、k8.5%との差は5.0ポイント。翌期利益に対する正当化PERを10年目利益用に(1+g)で直した上限13.85倍に対し、利益の振れを考慮して12.5倍(上限の90%)とした。GAAPで株式報酬は費用に含み、余剰現金を別に加算しない。

確率:2025年の強い保険引受利益を平常値として固定せず、2026年上期に見られた軟化を織り込む。既存の引受基盤と過去契約の整理には持続性があるので、最も重い確率とした。

やや悲観 24% やや悲観:更新料率で負け、利益の質が後退 利益 7 億ドル · PER 10.8 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 95.45 ドル70 億ドル

仲介会社は案件をチャブ、アーチ、AIGや新しい資本の保険者に回し、アクシスの元受シェアは約0.54%まで落ちる。市場全体は実質で成長するが、同社の正味エクスポージャーはほぼ横ばいだ。保険単価は10年で1.28倍にしかならず、賠償責任のインフレやサイバー事故の費用に追いつかない。合算損害率は96%へ上がり、保険は規模に比べて薄い利益しか残さない。

再保険は更新条件で譲歩を強いられ、元受の目安シェアは約0.47%へ下がる。短期の危険を選んでも合算損害率は98%まで悪化する。運用資産は180億ドル、利回りは4.3%にとどまる。エンスターへの過去契約の移転は効くが、その後の事故年度で準備金をやや積み増す。大型買収はしない代わりに買い戻しも抑え、10年間の正味還元は約51億ドル。普通株のROEは資本コストを下回り、残した資本は高い倍率を生まなくなる。

  • 企業向け専門保険:数量 4,300(2025年価格で測った正味引受エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界商業損保市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.28(1口当たり年間保険料(2025年=100万ドルの単価、以後は料率と物価で変化))→ 売上 55 億ドル・営業利益 2 億ドル。シェア約0.54%、合算損害率96%
  • 専門再保険:数量 900(2025年価格で測った正味再保険エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界損害再保険市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.26(1口当たり年間再保険料(2025年=100万ドル、料率更新を反映))→ 売上 11 億ドル・営業利益 0 億ドル。競争で再保険シェア約0.47%、合算損害率98%
  • 保険フロート運用:数量 180(現金と運用資産の残高(億ドル。主として債券の元本))× 価格 0.04(年間の正味運用利回り(実数、物価指数を掛けない))→ 売上 8 億ドル・営業利益 8 億ドル。運用資産180億ドル、正味利回り4.3%

倍率:普通株帰属純利益6.5億ドル、自己資本(優先株除外)88.5億ドルでROE約7.3%。k8.5%に届かないため、利益の永続価値の上限は1/k=11.76倍。g=2.5%は世界の実質需要が増えてもシェアを失い保険単価が物価未満になる内訳である。引受の持続性が弱まり、修復投資を要するため上限より低いPER10.8倍で測る。過去の株価やPBRの谷は使っていない。

確率:アクシス自身のサイバー保険縮小と再保険の減産が、財物や専門職賠償にも広がる場合。歴史的な赤字ほどでなくても、利益率が普通の保険会社以下になる恐れがある。

悲観 13% 悲観:準備金不足と価格競争で専門保険の地位を失う 利益 2 億ドル · PBR 0.7 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 58.80 ドル43 億ドル

世界の保険需要は減らないのに、アクシスの専門人材が流出し、大手のチャブやアーチ、ロイズの他の引受主体に契約を奪われる。世界商業損保市場の目安シェアは約0.41%へ縮み、正味エクスポージャーは2025年より約4分の1減る。単価は1.18倍にしか上がらず、訴訟・災害費用の伸びを吸収できない。保険部門の合算損害率は104%、再保険は114.5%となって引受が恒常的な赤字に沈む。

さらに2028~33年には、新しい事故年度の賠償責任・災害損失と投資資産の減損が重なり、期間累計で約42億ドルの追加負担が発生する。通常の利益推移なら累計約57億ドルを得られるところ、10年間のGAAP純利益累計は約15億ドルに縮む。運用益は残るが、投資資産は160億ドルへ縮小する。配当は細り、買い戻しも止まる。普通株の価値は過去の利益率ではなく、保険債務と優先株を差し引いて現金化できる資産の床に近づく。

  • 企業向け専門保険:数量 3,250(2025年価格で測った正味引受エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界商業損保市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.18(1口当たり年間保険料(2025年=100万ドルの単価、以後は料率と物価で変化))→ 売上 38 億ドル・営業利益 −2 億ドル。シェア約0.41%、合算損害率104%
  • 専門再保険:数量 650(2025年価格で測った正味再保険エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界損害再保険市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率))× 価格 1.16(1口当たり年間再保険料(2025年=100万ドル、料率更新を反映))→ 売上 8 億ドル・営業利益 −1 億ドル。再保険シェア約0.34%、合算損害率114.5%
  • 保険フロート運用:数量 160(現金と運用資産の残高(億ドル。主として債券の元本))× 価格 0.04(年間の正味運用利回り(実数、物価指数を掛けない))→ 売上 6 億ドル・営業利益 6 億ドル。投資資産減少、利回り4.0%

倍率:新たな事故年度の慢性的な引受損失で普通株帰属純利益は1.7億ドル、優先株を除くROEは3.2%となり、k8.5%に届かない。事業利益の永続価値は純利益÷kで約20.0億ドルにすぎないが、帳簿の総自己資本63.6億ドルからシリーズE優先株5.5億ドルと、債券売却・保険金の上振れに備えた資産回収の保守的な15億ドルを引くと、普通株へ残る売却可能な純資産は約43億ドルと推定する。このうち床43億ドルを優先し、今の総自己資本63.6億ドルに対するPBR0.68倍=43.248億ドルで測る。10年目の積上げ簿価には倍率を掛けず、過去の谷の市場倍率にも頼らない。

確率:過去の賠償責任準備金問題に似た失敗が新しい事故年度で繰り返され、格付けと仲介網も傷む場合。倒産は前提としないが優良な保険会社ではなくなる。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

企業向け専門保険

財物、専門職・企業賠償、サイバー、海上航空、事故医療、信用政治リスクを元受する。正味既経過保険料から保険金と引受費用を控除して稼ぐ。

数量2025年価格で測った正味引受エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界商業損保市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率)価格1口当たり年間保険料(2025年=100万ドルの単価、以後は料率と物価で変化)売上営業利益
今 2025/12 4,291 1.00 43 6
10 年後 中立 5,550 1.41 78 6

取り方:2025年10-Kの保険部門の元受71.79206億ドル、正味既経過42.91485億ドル、引受利益5.97053億ドルを使用。スイス再保険の2025年世界商業損保市場1.18兆ドルに対する元受シェアは約0.608%で、正味既経過/元受は59.78%。実際の契約件数を開示しないため、2025年の純保険料100万ドル相当を1口とした仮想エクスポージャー4291.485口で市場×シェアを実質数量化した。保険料の物価・料率はpriceのみに入れる。市場定義には少額の事故医療などが混じるためシェアは近似値。

専門再保険

保険会社が抱える賠償、専門職責任、保証、農業、医療等を再保険する。財物大災害再保険からは原則撤退し、選択した危険に絞る。

数量2025年価格で測った正味再保険エクスポージャー(保険料100万ドル相当の仮想口数。世界損害再保険市場×AXSの元受シェア×正味既経過比率)価格1口当たり年間再保険料(2025年=100万ドル、料率更新を反映)売上営業利益
今 2025/12 1,423 1.00 14 1
10 年後 中立 1,240 1.37 17 1

取り方:2025年10-Kの再保険部門の元受24.65308億ドル、正味既経過14.23124億ドル、引受利益1.28093億ドルを使用。世界の損害再保険市場約3000億ドル(スイス再保険の2025年報告)に対する元受の目安シェア約0.822%と、正味既経過/元受57.73%を用いて100万ドル相当の仮想口数1423.124を作成。生命・医療や信用保証を一部含むため比較母数は概算であり、契約の実件数ではない。

保険フロート運用

保険料・準備金に対応する債券、現金、代替投資の運用収益。独立した報告セグメントではなく、引受と重ならない利益源として分ける。

数量現金と運用資産の残高(億ドル。主として債券の元本)価格年間の正味運用利回り(実数、物価指数を掛けない)売上営業利益
今 2025/12 171 0.04 8 8
10 年後 中立 205 0.05 9 9

取り方:2025年10-Kの投資残高約157.5億ドルに現金・制限付き現金約13.2億ドルを足した約170.7億ドル。正味運用収益7.669億ドルを割った4.49%を実績近似利回りとする。保険金支払いに備える拘束資産であり、余剰現金とはみなさない。GAAP全社売上との差約0.23億ドルはその他保険関連収益等で、運用に二重計上しない。

リスクと懸念

古い事故年度の賠償責任と準備金不足

損害保険の利益は保険料を受け取った日に確定しない。米国の高額な判決や医療費、環境汚染の責任で、数年前の契約の見込み損失が後から膨らむ。2023年の準備金強化と2025年のエンスターへの移転は改善策だが、2022年より新しい事故年度は別の危険を抱える。想定を超える積み増しは純利益だけでなく自己資本と格付けを傷つける。

料率軟化とブローカー依存

2026年の世界財物保険は競争で料率が大きく下がっている。アムウィンズとライアン・スペシャルティだけで保険部門の元受保険料の約23%を仲介しており、仲介者がより良い条件を他社から取れば顧客は移る。2025年のサイバー保険料減少はその実例だ。売上が伸びても合算損害率が上がる局面は、数量の拡大を価値の増大と誤認しやすい。

気候・地政学と集中損失

航空機、海上輸送、エネルギー施設、信用危険には、通常の事故モデルでは扱い切れない同時損失がある。巨大災害、戦争、港湾事故、サイバー攻撃が複数の契約に波及すれば、専門保険の分散効果は急に弱まる。2026年上期にも中東情勢に関連した損失が生じた。再保険を買っていても自己負担額と免責条項が残り、保険金の支払いで流動性が必要になる。

再保険の縮小と相手方信用

利益の出にくい再保険を絞る姿勢は正しいが、危険を移したから過去の準備金が完全に消えるわけではない。エンスターの再保険を通した損失移転には相手方の支払い能力が関係する。再保険資本が余り、競合するミュンヘン再保険やスイス再保険が価格を下げれば、残す契約も採算が細る。自社で保険料を増やすより、最悪の事故で何を負担するかの開示を優先して読む必要がある。

債券運用と保険負債の釣り合い

運用収益は大きいが、約170億ドルの現金・運用資産を余剰資金として足し込むことはできない。満期前の債券売却や信用スプレッドの拡大で損失が出る一方、保険金は現金で払わなければならない。長期金利が5%前後でも買い替えの時期や貸倒れ次第で運用利回りは変わる。保険金の支払いと運用資産の満期を合わせる管理の巧拙が、危機時の本質価値を左右する。

AIによる引受競争と新たなサイバー危険

AIエージェントが人月やソフトの利用席を代替する事業ではないため、売上をその型で機械的に減らす必要はない。しかしAIが見積もり、事故査定、情報収集を安くすれば、新規参入者が価格を引き下げやすくなる。逆にAI依存の障害や大規模な情報漏えいは同時多発の保険金請求を招く。技術の進歩が費用削減と補償事故の増加のどちらに強く効くかを追う。

還元の持続性と優先株の権利

2025年の買い戻しは大きいが、そのまま毎年続くという数値の約束はない。規制資本を保つために買い戻しを止める年もあり、希薄化と買い戻しの相殺を確認する必要がある。別上場のシリーズE優先株5.5億ドルは普通株より清算順位が高く、年間の配当も先に支払われる。大幅な引受損が続けば、普通株主が受け取れる金額は見かけの総自己資本より小さい。

今後の分かれ目

保険部門の正味既経過保険料が数年にわたり年率8%以上増え、自然災害除きの合算損害率が90%以下で安定する
単なる安売りでなく専門分野のシェアを奪った証拠となる。保険部門の数量と利益率をやや楽観へ寄せ、10年後の増分資本の利回りも再評価する。
保険部門の合算損害率が2年続けて96%を超え、元受の増加が正味既経過保険料や引受利益に結びつかない
価格を守れず危険だけを増やしていると判断する。正味の数量成長を下げ、やや悲観と悲観の確率を引き上げる。
古い賠償責任の準備金に年3億ドル規模の不利な積み増しが再発する
2025年の契約移転だけでは事故年度の危険を封じられなかったことになる。期間純利益と資産の床を引き下げ、10年後のROE回復の前提を撤回する。
再保険の正味保険料が縮小しても合算損害率が90%近辺まで改善し、引受利益が安定する
危険を厳選して収益性を上げる戦略が実証される。再保険の数量をむやみに増やさず、価格決定力と必要資本の見積もりを改善する。
AMベストの保険財務健全性格付けがAから大きく下がり、主要卸売仲介の保険料も減る
大型で複雑な危険を引き受ける信用の堀が崩れている。将来の市場シェアと引受利益率を悲観に寄せ、自己資本を床とする見方も弱める。
自社株買いを株式報酬控除後でも継続し、総自己資本を守りながら10%台前半のROEが定着する
無理な規模拡大でなく、高い増分資本収益と株主還元の両立が確認できる。中立の継続確率を高め、資本配分の評価を引き上げる。

見ておくもの

  • 保険部門の元受保険料・正味既経過保険料の伸びと世界商業損保市場に対する概算シェア
  • 保険部門と再保険部門それぞれの合算損害率、および自然災害を除く事故年度損害率
  • 古い事故年度の不利な準備金積み増しと、エンスター移転対象の回収状況
  • マーシュの世界財物・米国賠償責任・サイバーの更新料率
  • 再保険の更新保険料と再々保険への出再比率、競合三大再保険会社の条件
  • 保険会社のAMベスト・S&P格付けと、アムウィンズ・ライアン経由の保険料
  • 運用利回り、運用資産と保険負債の増減、純還元額とシリーズE優先株
  • 2026年10月28日米国市場終了後に公表予定の第3四半期決算と、その後の四半期ごとの引受採算

倍率と資本コストの決め方

株価から将来価値を逆算していない。2025年の正味既経過保険料を世界市場の実質数量と自社シェア、料率で積み上げ、運用は保険契約に対応する残高と利回りで別に測った。中立の引受利益率は2025年より低く、普通株のROE12.7%と新規投下資本のRONIC10.58%、g3.5%、k8.5%から正当化PER上限13.85倍を算出し、利益の振れを考慮して12.5倍とした。悲観は売却可能資産の床を独立に計算した。2026年第3四半期は米国市場の2026年10月28日引け後公表予定で未反映。

資本コスト 8.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株の基本8.0%に、cycle+0.5%、pricing+0.5%、debt0%、life−0.5%を足して8.5%。健全性格付けと契約者需要は長寿命の根拠だが、損害率と準備金の事故年度リスクは確率と利益率で扱い、追加上乗せはしない。βと市場の倍率は使わない。

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韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. AXIS Capital 2025年年次報告書(10-K、保険・再保険の収入とリスク、還元)
  2. AXIS Capital 2026年第2四半期決算(2026年7月28日)
  3. Swiss Re 2025年年次報告書・世界の元受保険と再保険の市場規模(HTML閲覧版)

分析日 2026-10-28