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QFIN QFIN

中国の与信仲介で規制と信用悪化が利益を直撃し、堀は薄い。それでも長期価値は現在の時価総額を大きく上回り、割安と見る。

割安
  1. 割安
  2. やや割安
  3. 適正
  4. やや割高
  5. 割高
本質価値(今の値)16.95 ドル21 億ドル10 年の 5 つの筋書きから
今の株価今の時価総額(2026-10-30)5.2 ドル6 億ドル差 +227.8%
10 年後から見ると 割安 価値 16.95 ドル21 億ドル · 差 +227.8% · 期待の年率 +26.4%
期待の年率リターン(10 年)+26.4%資本コスト比 +16.9 pt
推定の資本コスト9.5%期待の年率と比べる目安

期待の年率は、5つの筋書きから求めた期待CFのIRRです。期間の還元・追加負担を中間時点、終価を期間末に置く仮定で、価値の割引時期とそろえています。実際の配当日を予測した値や、筋書きごとのIRRの平均ではありません。資本コストより上なら緑、下なら赤。

投資の助言ではありません。AI(Claude)が公開情報から書いた推定で、誤りを含むことがあります。 前提は全社共通(物価 年 3.5%・10 年国債 5%・ドル円 150 円が 10 年続く)。「本質価値」は 5 つの筋書きの終価と還元を確率で加重し、資本コスト 9.5% で今の値に割り戻したものです。

利益と必要資本から、将来の留保余力を見込む場合があります。この推定は、維持更新投資や運転資金、借換後の現金計画を確認した値ではありません。

総額で見ると株式分割に関係なく比べられます

終価・還元は現在株主全体の取り分です。1株表示は現株数への換算で、還元には配当・自社株買いを含みます。持分・支払時点は簡略化しており、買戻しに売却参加せず同じ株数を持ち続ける場合の将来株価・受取配当とは別です。

結論

奇富科技は、中国で借り手と銀行を結び、信用審査、融資の仲介、保証、債権管理から利益を得る会社である。筆者の結論は、事業の危うさを大きく織り込んでも割安というものだ。ただし、単に利益が大きく、時価総額が小さいから安いのではない。中国の融資規制と信用循環を乗り越え、株主に利益が届き続けることが前提になる。

2025年の純利益は8.3億ドル、ROEは24.1%だった。しかし、この数字を10年後へ延ばすのは危険だ。2026年4〜6月期の融資取扱高は前年同期比25.1%減り、純利益は約0.6億ドルに落ちた。一時的な税負担が約0.7億ドルあったものの、融資単価の低下、業界の資金不足、貸倒への警戒は一時費用ではない。会社は2026年7〜9月期にも大幅減益を予想し、6月には自社株買いを停止した。かつての高い利益率へ簡単に戻るとは考えない。

10年先にも融資仲介と信用審査は必要とされる。しかし、銀行は技術を内製化でき、アント・グループなどの大手プラットフォームも顧客を握る。貸出金利と手数料への規制が強まれば、融資額が増えても利益は戻らない。さらに、中国の事業利益を米国上場株主が確実に受け取れるかというVIE構造の問題が残る。

中立では、2026年の信用収縮から緩やかに立ち直るが、2025年ほどの収益性には戻らない。2035年の純利益は4.9億ドル、ROEは約8.1%と見る。これでも利益を生み続けるなら、現在約6.4億ドルの時価総額は低すぎる。悲観側の確率を51%に厚くし、信用損失と株主還元の縮小を織り込んだ確率加重の現在価値は約20.6億ドルとなる。現在価値との差は約プラス222%で、判定は割安だ。

この結論の弱点は明確である。現金や貸付債権の帳簿額を、そのまま海外株主の取り分と見なせない。事業の価値が失われるだけでなく、法制度や資金移動の制約で利益を回収できなくなる道もある。大きな割安余地は存在するが、事業の確実性は低い。長期株主にとっては、低い評価よりも、信用損失と資本配分の規律が改善するかが重要になる。

バリュー投資の観点から

バリュー投資の観点で最初に確かめたいのは、10年後にも利益を生む仕組みが残るかである。融資を必要とする人と貸したい銀行を結び、返済能力を見極める仕事そのものは消えない。だが、その仕事を奇富科技が担い続ける必然性は弱い。銀行は審査技術を購入して内製化でき、顧客を抱える巨大なインターネット企業も同じ市場を狙える。継続する業界と、継続的な超過利益を得る会社は区別しなければならない。

次にオーナー利益を考える。過去の利益は大きいが、信用リスクを負う取引では、利益の一部を保証余力や貸付資本として残す必要がある。会計上の純利益をすべて配当にできるわけではない。2025年に利益とほぼ同額を還元した資本政策は、信用収縮が始まる前だから実行できた。2026年に買い戻しを止めた事実は、現金の価値が高まる局面では還元を継続できないことを示している。

高いROEも、それだけでは堀にならない。借り手の信用力、銀行の資金供給、保証債務、規制上の融資単価が変われば、再投資利益率は急速に下がる。新たに投じる資本が過去と同じ収益率を上げるとは考えず、10年後には資本コストに近づくと見る。そのため高い成長率や高い倍率を永続させない。

それでも価格は無視できない。現在の時価総額は2025年末の自己資本を大幅に下回り、2026年の収縮後にも一定の利益と現金が残るなら、長期株主の受け取る価値は大きい。ただし中国のVIE契約、海外への送金、信用損失が同時に悪化すれば、帳簿価値は株主の救済にならない。安全域は事業の強さではなく、極端に低い現在価格にある。事業の確実性が低いことを認めた上で、なお割安という判断である。

何で稼ぐ会社か

稼ぎの源は、貸し手を必要とする個人や中小事業者を集め、金融機関へつなぐことである。奇富借条などのサービスで利用者を獲得し、独自の審査モデルで返済能力を評価する。銀行は貸出資金を提供し、奇富科技は顧客獲得、審査、保証、回収を担う。2026年6月末には金融機関168社と接続し、累計登録利用者は3億人を超えた。ただし累計登録者は稼働顧客数ではない。

収益の中心は信用リスクを負うクレジット・ドリブン事業である。銀行が融資しても奇富科技が保証する取引があり、連結信託や小口融資子会社を通じて自ら貸付債権を保有する取引もある。収益は融資関連手数料、貸付利息、保証債務の期間経過による収益化から生じる。融資量が増えると売上が伸びるが、延滞と保証履行が増えれば利益が急減する。資金を持たない仲介事業という説明だけでは、実態を見誤る。

プラットフォーム事業では、銀行側が信用リスクを負う資本軽量型の融資仲介、ICEによる顧客紹介、貸付後の管理、金融機関向け技術提供を行う。融資が成立した際の手数料やサービス収入が主であり、信用リスクを直接負わない取引は資本効率が高い。ただし銀行にとって仲介会社は代替可能であり、顧客紹介料と利益分配率は交渉によって下がりうる。

2025年の融資取扱高は3271億元だった。信用リスクを負う事業の取扱高が55.9%、プラットフォーム事業が44.1%を占めた。しかし2026年4〜6月期には、全体の融資取扱高が634億元まで縮小した。延滞債権を除く融資残高も前年同期比23.2%減った。利用者基盤が拡大していても、資金供給と借り手の返済能力が悪化すれば収益は縮む。

銀行向けのQifu DigiTechでは、審査、顧客管理、貸付後業務を一体化した技術を提供している。2026年には関連する融資取扱高が伸びたが、独立した技術サービス売上は十分に開示されていない。AI技術が新たな収益源になる可能性はあるものの、融資仲介の利益減少を埋める規模に育つかは、まだ判断できない。

優良さと弱いところ

競争上の強みは、蓄積した審査データ、金融機関との接続、借り手の利用履歴である。2026年4〜6月期の融資取扱高のうち、過去に借りたことのある利用者によるものが89.4%を占めた。新規利用者を毎回獲得するより費用を抑えやすく、返済履歴が審査精度を高める循環も期待できる。金融機関168社との関係は、新規参入企業にとって一定の障壁となる。

しかし、これは強固な堀ではない。借り手は金利と審査の速さでサービスを選び、金融機関も複数の仲介会社を使える。銀行との契約は一般に更新を要し、長期の独占的な取引関係ではない。アント・グループや微衆銀行などは利用者との日常的な接点を自ら持ち、巨大なデータ基盤を利用できる。奇富科技の審査能力が優れていても、手数料を引き上げられる証拠にはならない。

資本効率の高さにも留保が要る。2021年のROEは37.6%に達し、2025年も24.1%だったが、保証債務と信用損失を伴う利益である。信用不安が強まれば、貸付債権への引当、資金調達の制約、銀行との利益配分の変更が同時に起きる。2026年の利益急減は、高ROEが永続的な値決め力の証明ではないことを示した。

経営の資本配分は評価が割れる。2023年以降は配当と自社株買いを積極化したが、2025年には高い評価で大規模に買い戻した。その後の急落を考えると、余剰資本の使い方は結果的に不利だった。2026年に資金保全を優先した判断は合理的だが、危機が来る前に同じ規律を持てたかは疑問が残る。

2023年には複数議決権の種類株を一本化し、議決権の不平等は改善した。一方で、2025年売上の96%を生む中国のVIE事業を、海外上場持株会社は直接所有していない。株主の権利は契約の実効性に依存する。結論として堀は弱く、10年先に現在より強くなる保証はない。

業界はいまどこにいて、どこへ向かうか

中国の消費者向け信用市場は大きいが、拡大し続ける市場ではない。中国人民銀行の公表では、2025年11月末の住宅ローンを除く消費者ローン残高は約21.2兆元だった。一方、2025年の短期消費者ローンは減少している。住宅市況の低迷、雇用と所得への不安、家計の借入意欲の弱さが背景にある。人口の伸びも期待しにくく、融資仲介の数量を10年間にわたり高成長させる根拠は乏しい。

奇富科技の2025年末の関連融資残高は1260億元だった。住宅ローンを除く消費者ローン残高と単純比較すると約0.6%に当たる。ただし奇富科技には中小事業者向け融資も含まれ、統計の対象が完全には一致しない。中国のオンライン融資仲介市場全体について、同一基準で計測された信頼できるシェア統計は確認できない。このため全国シェアを断定せず、競合の実際の取扱高と顧客基盤から競争力を測る。

2025年の年間融資取扱高は奇富科技が3271億元、レキシン(LexinFintech)が2050億元、フィンボリューション(FinVolution)の中国事業が1863億元だった。この3社に限れば奇富科技が約46%を占めるが、これは3社間の比較であり市場全体のシェアではない。さらにアント・グループ、京東金融、度小満、微衆銀行、銀行系消費者金融会社が競合する。これらの大手は決済、電子商取引、銀行口座を通じて顧客を直接獲得できる。

規制は競争の方向を決める。インターネット融資の提携管理、借り手が負担する総合的な融資費用の表示、個人情報と信用情報の利用が厳しくなっている。2026年には銀行側でも提携チャネルの融資費用上限を明示する動きが進んだ。奇富科技の2026年4〜6月期の平均融資金利は18.2%で、前四半期の18.7%から下がった。借り手の負担軽減は望ましいが、仲介会社が得られる利ざやを狭める。

2026年6月には同業他社の流動性危機が業界全体の資金供給を萎縮させた。銀行が貸付基準を厳しくすると、信用力の弱い顧客を多く抱える仲介会社ほど急速に取扱高を失う。景気循環でいえば信用収縮の局面であり、すぐに2025年の収益性へ戻ると考える理由はない。

10年の中立では、実質の消費者金融需要が緩やかに増えても、銀行の内製化と大手プラットフォームへの集中で奇富科技のシェアはやや低下する。価格は一般物価ほど上がらず、規制と競争により実質手数料率が下がる。反対に、同業の淘汰が進んで資金供給を確保できる大手だけが残れば、奇富科技にはシェア拡大の余地がある。

資本政策と M&A

2023年に半期配当を始め、基本方針として直前半期の税引後利益の約20〜30%を配当することを目指している。ただし取締役会の裁量があり、配当額は保証されない。2025年の配当は約2.0億ドル、自社株買いは約6.7億ドルで、合計の還元額は純利益を上回った。これは毎年続けられる水準ではない。

自社株買いは2023年の1.5億ドル枠、2024年の3.5億ドル枠、2025年の4.5億ドル枠へ拡大した。さらに2025年3月には2030年満期の転換社債を発行し、その調達資金約6.77億ドルを買い戻しに充てる計画を承認した。2026年8月時点では、この追加枠による累計買い戻し額は約2.34億ドルだった。借入資金を使って買い戻した後に株価が大幅に下落したため、資本配分の成果は厳しく評価する必要がある。

2026年6月には業界の流動性危機を受け、会社は買い戻しを停止した。一方、2026年上期の半期配当は承認している。足元では、危機に備える現金と保証余力の確保が還元より優先されるべきだ。長期の大きな買収方針や定量的な利益目標について、確約された数字はない。海外事業の拡大とAIを利用した金融機関向け技術提供を進めているが、大規模な買収による利益上乗せは評価に含めない。

2026年9月には、創業期から経営を率いた呉海生氏が国際事業へ重点を移し、信用リスク管理を担当してきた鄭彦氏がCEOに就任した。信用リスクを知る経営者への交代は危機対応で利点がある。ただし、今後の資本配分が改善するかは実績を待つ必要がある。2026年10月時点で、非公開化や買収の合意、予定された上場廃止は確認できない。

中国の営業子会社とVIEから海外持株会社へ利益を移すには、法令、留保利益、規制準備金などの制約がある。2030年満期の転換社債も残る。会社全体に現金があっても、すべてを自由に自社株買いへ使えるわけではない。

強気の見方と慎重な見方

強気の見方

奇富科技の競争力は、借り手と金融機関を長年つないできた実績にある。2026年6月末には累計登録利用者が3億人を超え、金融機関168社との接続がある。過去の借入経験者が融資取扱高の約9割を占めるため、信用審査に使える返済履歴も厚い。2026年の資金危機を乗り越えれば、資金調達力の弱い競合が撤退し、銀行にとって安定した提携先の価値が高まる。

市場全体の短期的な収縮は、必ずしも10年の衰退を意味しない。中国の消費者向け融資残高はなお巨大であり、銀行は顧客獲得費用の削減と信用審査の高度化を求め続ける。奇富科技が高信用力の借り手へ移行し、融資単価を規制に適合させながら貸倒を減らせば、融資取扱高の回復が利益率の改善につながる。金融機関向けのQifu DigiTechや海外事業も、国内の信用リスクへの依存を少しずつ下げられる。

2026年の利益急減には税制解釈の変更に伴う一時費用も含まれる。信用リスクの悪化を一時費用と混同すべきではないが、すべての減益が永続するとも限らない。2026年4〜6月期の90日超延滞率は前四半期から低下しており、厳しい審査基準が新規融資の質を改善する可能性がある。

資本面では、2025年末に自己資本34.5億ドルを保有していた。利益が回復しても大型買収を行わず、配当と慎重な買い戻しに資本を回せば、現在の時価総額から見た株主の受取額は大きい。2035年に2025年を上回る利益を再び生み、同業の淘汰でシェアを広げる道は残っている。

慎重な見方

過去の高収益は、規制と信用コストの条件が良かった時期の利益かもしれない。2025年には売上の大部分が信用リスクを負う事業から生じた。保証と連結貸付を含む仕組みでは、融資量を伸ばすほど潜在的な損失も増える。2026年に業界の流動性危機が起きると、銀行の資金供給が萎縮し、融資取扱高と収益が同時に縮んだ。これは単なる広告費削減による一時減益ではない。

値決め力も弱い。借り手が負担する総合的な金利と手数料が規制されれば、奇富科技だけが収益率を引き上げる余地はない。銀行も貸倒の増加を受けてリスクの高い顧客を拒むため、金融機関との接続数が多くても実際の融資は成立しない。アント・グループ、微衆銀行、京東金融などが顧客を直接囲い込み、融資仲介の手数料を奪う可能性もある。

2026年8月の決算説明では、7月から8月にかけて初期延滞の悪化が確認され、会社は審査と融資枠をさらに厳しくした。90日超延滞率の改善だけで、将来の貸倒損失を判断するのは早い。新たな貸倒が数年後に表面化すれば、2025年末の自己資本も現在の利益水準も信用できなくなる。

2025年の大規模自社株買いは、株主資本を不利な時期に使った可能性が高い。2026年には買い戻しが停止され、残る転換社債や保証債務への備えが必要になった。株主還元の実績をそのまま将来へ延ばすことはできない。

最大の問題は、海外上場株主が中国の事業を直接所有していないことだ。2025年売上の96%はVIEから生じており、規制や契約の問題でその利益が持株会社へ届かなければ、利益倍率による価値評価は成り立たない。信用損失、規制、資金移動の制約が重なる場合には、帳簿上の自己資本を大幅に下回る価値しか残らない。

どちらに重みを置いたか

事業の持続性については慎重な見方が強い。2026年の資金供給ショックと融資単価の低下は確認済みであり、過去の高ROEに戻ることを中立の前提にはしない。楽観・やや楽観は合計19%、やや悲観・悲観は合計51%とし、事業の弱さを確率と利益の道筋に反映した。

それでも現在の時価総額が極端に小さく、中立の利益が2025年の約6割にとどまっても、長期に得られる価値は現在価格を大きく上回る。資本コスト9.5%で割り引いた確率加重の現在価値は約20.6億ドルで、現在約6.4億ドルとの差から割安と判断する。ただし、これはVIE契約と上場株主の経済的権利が通常どおり維持される場合の評価であり、法制度による取り分の喪失は悲観の筋書きで重く扱った。

10 年後の 5 つの筋書き(2035/12 期)

確率で加重した現株数換算の終価現在株主分の終価 30.88 ドル38 億ドル(+ 還元の換算額還元の合計 7.07 ドル9 億ドル)。 今の値に割り戻すと 16.95 ドル21 億ドル、今との差 +227.8%、 期待の年率 +26.4%(資本コスト 9.5%)→ 割安

筋書き確率10 年後の現株数換算の終価現在株主分の終価還元の換算額還元の合計配当+自社株買い トータルリターン10 年・還元込み年率確率 × (終価+還元)
楽観 6% 123.61 ドル151 億ドル 22.99 ドル28 億ドル +2,735.6% +50.0% 8.80 ドル11 億ドル
やや楽観 13% 73.09 ドル89 億ドル 15.60 ドル19 億ドル +1,615.5% +40.9% 11.53 ドル14 億ドル
中立 30% 37.82 ドル46 億ドル 9.85 ドル12 億ドル +822.2% +30.7% 14.30 ドル17 億ドル
やや悲観 30% 6.90 ドル8 億ドル 2.05 ドル3 億ドル +73.1% +6.5% 2.69 ドル3 億ドル
悲観 21% 2.59 ドル3 億ドル 0.41 ドル1 億ドル −42.0% −5.6% 0.63 ドル1 億ドル
加重平均100% 30.88 ドル38 億ドル7.07 ドル9 億ドル +633.9% +26.4% 37.94 ドル46 億ドル

今の株価時価総額 5.17 ドル6 億ドル(2026-10-30)から見たトータルリターン。各行の年率は還元・追加負担を期間の中間時点に置く仮定のIRRです。最下段は期待CFから計算したIRRで、各行のIRRの加重平均ではありません。実際の配当時期を観測した値ではありません。

楽観 6% 楽観:信用危機を乗り越え、同業淘汰でシェアを拡大 利益 14 億ドル · PER 10.6 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 123.61 ドル151 億ドル

2026年の資金供給ショックは2028年までに落ち着く。金融機関は融資仲介の提携先を絞り、信用管理の実績と広い顧客基盤を持つ奇富科技へ取扱高を移す。レキシンやフィンボリューションなどとの競争は続くが、経営基盤の弱い仲介会社が退出し、優良顧客を獲得する余地が生まれる。

中国の対象信用市場が実質で約1.25倍に拡大し、奇富科技は相対シェアを約1.28倍に高める。信用リスク負担型の年間融資取扱元本は420億ドルに増え、プラットフォーム型も280億ドルへ伸びる。規制に適合した融資へ移行しながら、審査精度と回収効率が改善する。信用リスク負担型の利益率は31%、資本軽量型は50%に達する。

海外事業は国内の信用循環を和らげるが、未確認の大型買収や技術事業の急成長には頼らない。AIが営業費用を抑え、銀行への既存サービスの競争力を保つ一方、技術事業の代理数量は2025年並みにとどめる。過去の高ROEが完全には戻らなくても、純利益は14.2億ドルとなる。

期間前半の低収益を乗り越え、10年間の純利益累計は87.5億ドルとなる。配当と正味の自社株買いで28億ドルを還元し、2035年末の自己資本は94億ドルとなる。ROEは約15.1%で、信用リスクを取りながらも資本コストを上回る事業へ回復する。

  • 信用リスク負担型の融資仲介・貸付・保証:数量 420(年間の信用リスク負担型融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.10(実質融資元本1ドル当たりの名目収益化係数。融資利息、仲介手数料、保証関連収益、平均融資額の物価変化を含む。)→ 売上 43 億ドル・営業利益 13 億ドル。対象市場の実質拡大と同業淘汰によるシェア上昇が重なり、貸倒費用を抑えながら融資量を拡大する。
  • 資本軽量型融資仲介・ICE顧客紹介:数量 280(年間のプラットフォーム経由融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.04(実質融資元本1ドル当たりの名目仲介・紹介手数料収益化係数)→ 売上 10 億ドル・営業利益 5 億ドル。銀行からの信用リスク移転を伴わない仲介が伸び、紹介料の取り分も比較的維持できる。
  • 金融機関向け技術・融資後管理等のその他サービス:数量 167(金融機関との接続先数を用いたサービス提供機会の代理数量(社))× 価格 0.01(接続金融機関1社当たりの平均名目収益代理値(億ドル/社)。実際のSaaS契約単価ではない。)→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。技術事業の収益化は進むが、AIエージェント代替を考慮し、提供機会は2025年と同数にとどめる。

倍率:資本コストk9.5%、長期成長g2.0%、事業ROE14.2÷94.0=15.11%、堀weakの残存割合1/3からRONICは11.37%。正当化PERは(1−2.0%÷11.37%)÷(9.5%−2.0%)×1.02=約11.21倍。信用審査能力と高信用力顧客への移行が成功しても中国の規制と信用循環が残るため、上限の約94.6%に相当する10.6倍を採用する。純利益はGAAPで株式報酬を費用とし、余剰現金を別建てで加算しない。

確率:2026年の業界信用収縮が数年で収束し、資金供給力を持つ大手へ融資仲介が集中する道である。信用力の高い顧客への移行、競合の淘汰、海外事業の成功がそろう必要があり、実現確率は6%とする。

やや楽観 13% やや楽観:融資量が回復し、資本効率も部分的に改善 利益 9 億ドル · PER 10.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 73.09 ドル89 億ドル

2026年から2028年にかけて厳しい審査が続くものの、延滞が落ち着くにつれて銀行の資金供給は正常化する。奇富科技は高金利の顧客への依存を減らし、低い金利でも採算が取れる審査と回収の仕組みを整える。信用損失が平準化すれば、取扱高の回復が利益に結びつきやすくなる。

対象市場の実質規模が約1.15倍に増え、同業淘汰によってシェアを約1.13倍へ高める。信用リスク負担型の融資元本は340億ドルへ拡大する。プラットフォーム事業は金融機関との条件交渉で単価の伸びを抑えられるが、資本軽量型の取扱元本は230億ドルへ伸びる。Qifu DigiTechは堅実な規模にとどめ、技術サービスの将来利益を大きく先取りしない。

アント・グループなどは強い競合として残るため、信用リスク負担型の利益率は28%程度で頭打ちになる。それでも2026年の落ち込みからは回復し、全社純利益は8.9億ドルとなる。自己資本を厚く保ちながらROEは約12%まで改善する。

10年間の純利益累計は59億ドル、正味の還元は19億ドルとなる。2035年末の自己資本は74.5億ドルへ増え、信用循環を乗り越えて中堅金融プラットフォームとしての地位を保つ。

  • 信用リスク負担型の融資仲介・貸付・保証:数量 340(年間の信用リスク負担型融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.09(実質融資元本1ドル当たりの名目収益化係数。融資利息、仲介手数料、保証関連収益、平均融資額の物価変化を含む。)→ 売上 31 億ドル・営業利益 9 億ドル。実質需要とシェアがともに伸びるが、規制により収益化係数は物価ほど上昇しない。
  • 資本軽量型融資仲介・ICE顧客紹介:数量 230(年間のプラットフォーム経由融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.03(実質融資元本1ドル当たりの名目仲介・紹介手数料収益化係数)→ 売上 7 億ドル・営業利益 3 億ドル。銀行との関係を維持し、資本軽量型の融資仲介が再び増加する。
  • 金融機関向け技術・融資後管理等のその他サービス:数量 155(金融機関との接続先数を用いたサービス提供機会の代理数量(社))× 価格 0.01(接続金融機関1社当たりの平均名目収益代理値(億ドル/社)。実際のSaaS契約単価ではない。)→ 売上 2 億ドル・営業利益 1 億ドル。AI代替で技術提供機会が約7%減るが、単価の緩やかな上昇で一部を補う。

倍率:k9.5%、g2.0%、事業ROE8.9÷74.5=11.95%、moat weakでRONIC10.32%。正当化PER上限は約10.96倍。銀行への依存と利益率規制が残るため、上限の約91.2%である10.0倍とする。成長は融資市場とシェアから導き、ROEを成長率として使わない。

確率:業界の信用収縮が長期の衰退につながらず、金融機関との関係と高信用力顧客への移行が実る道である。ただし規制下で2025年の利益率を全面的に回復するのは難しく、確率は13%とする。

中立 30% 中立:信用収縮から回復するが、過去の高収益は戻らない 利益 5 億ドル · PER 9.4 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 37.82 ドル46 億ドル

2026年の信用収縮は数年続く。銀行は融資を慎重に選別し、奇富科技は保証を伴う高リスク融資を絞る。利用者は増えても、実際に融資できる元本はすぐには増えない。2026年7〜9月期に会社が示した大幅減益の見通しは、過去の高利益率からの構造的な転換を示す出発点となる。

対象市場の実質の融資需要は10年で約1.10倍になるが、アント・グループや銀行の内製化によって奇富科技の相対シェアは低下する。信用リスク負担型の融資元本は270億ドルと、2025年をわずかに上回るにとどまる。貸出金利と手数料の上限が効き、収益化係数は物価上昇に追いつかない。資本軽量型も銀行との利益分配率が下がり、取扱元本は165億ドルとなる。

AIエージェント代替にさらされる金融機関向け技術・業務支援は、提供機会を2025年の約84%とする。既存のデータと審査モデルは残るが、銀行は画面操作や定型業務を自動化し、外部システムへの支払いを抑える。技術事業の伸びで金融仲介の落ち込みを補うことはできない。

全社売上は約26億ドル、純利益は4.9億ドルとなる。2025年より利益は小さいが、収益を生み続ける会社として残る。2026年から2035年までの純利益累計は38.1億ドル、正味の還元は12億ドルであり、自己資本は60.6億ドルへ増える。ROEは約8.1%と資本コストを下回り、高成長企業ではなく成熟した信用仲介会社として評価される。

  • 信用リスク負担型の融資仲介・貸付・保証:数量 270(年間の信用リスク負担型融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.08(実質融資元本1ドル当たりの名目収益化係数。融資利息、仲介手数料、保証関連収益、平均融資額の物価変化を含む。)→ 売上 21 億ドル・営業利益 5 億ドル。市場の実質成長をシェア低下が相殺する。名目収益化係数は2025年とほぼ同じで、物価転嫁は限定的。
  • 資本軽量型融資仲介・ICE顧客紹介:数量 165(年間のプラットフォーム経由融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.02(実質融資元本1ドル当たりの名目仲介・紹介手数料収益化係数)→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。銀行の内製化と紹介料の交渉で数量・収益化係数がともに低下する。
  • 金融機関向け技術・融資後管理等のその他サービス:数量 140(金融機関との接続先数を用いたサービス提供機会の代理数量(社))× 価格 0.01(接続金融機関1社当たりの平均名目収益代理値(億ドル/社)。実際のSaaS契約単価ではない。)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェント代替を考慮し、代理数量は0.84倍、単価は1.08倍とする。長期の名目成長は0%。

倍率:k9.5%、全社g_long2.0%、ROE4.9÷60.6=8.09%。事業ROEがk以下のため、再投資された利益は資本コストを上回る価値を生まず、PERの上限は1÷9.5%=10.53倍となる。弱い堀、信用循環、規制上の値上げ制限を考慮し、上限の約89.3%に相当するPER9.4倍を採用する。GAAP利益4.9億ドルを基礎とし、非GAAP利益の株式報酬を足し戻さない。純現金8.7億ドルは金融業務に拘束される部分が大きいため別途加算しない。

確率:2026年の業界収縮、規制による単価圧力、銀行の内製化が続く一方、既存の利用者基盤と金融機関との接続は残る。2025年の高収益への全面回復を前提とせず、低成長の金融仲介会社へ移る道を30%とする。

やや悲観 30% やや悲観:融資規模が縮み、信用コストが高止まり 利益 1 億ドル · PER 8.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 6.90 ドル8 億ドル

2026年の業界混乱は一過性では終わらない。複数のオンライン融資会社の信用問題が銀行の審査を厳しくし、奇富科技の資金供給元も取扱高を抑える。既存借り手の一部は複数の金融サービスから借りており、返済能力の低下が貸倒と保証履行を増やす。2027年には引当や保証費用による損失を計上し、その後も収益性は十分に回復しない。

信用リスク負担型の融資元本は180億ドルへ縮小し、価格も規制と銀行側の利益配分変更で下がる。資本軽量型はアント・グループなどの顧客基盤を持つ競合へ案件を奪われ、取扱元本は110億ドルまで減少する。Qifu DigiTechは銀行によるAIシステムの内製化が進み、提供機会は約63%に低下する。

融資を絞れば信用損失を抑えられるが、同時に手数料収入も減る。固定的な技術費用と規制対応費用が残るため、全社営業利益は1.6億ドルまで縮小する。信用リスク負担型の営業利益率は15.5%となり、過去の高収益企業という姿は失われる。

10年間の純利益累計は約6.55億ドルにとどまる。2027年の赤字を挟み、2035年の純利益は1.05億ドル、自己資本は38.55億ドル、ROEは約2.7%となる。正味の還元は2.5億ドルに縮み、株主に戻る現金も大幅に減る。経営は新規買収より保証債務への備えを優先する。

  • 信用リスク負担型の融資仲介・貸付・保証:数量 180(年間の信用リスク負担型融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.06(実質融資元本1ドル当たりの名目収益化係数。融資利息、仲介手数料、保証関連収益、平均融資額の物価変化を含む。)→ 売上 10 億ドル・営業利益 2 億ドル。信用リスクを負う融資を大幅に削減し、利息・保証関連収益も圧縮される。
  • 資本軽量型融資仲介・ICE顧客紹介:数量 110(年間のプラットフォーム経由融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.02(実質融資元本1ドル当たりの名目仲介・紹介手数料収益化係数)→ 売上 2 億ドル・営業利益 0 億ドル。金融機関が自社チャネルへ融資を戻し、仲介単価と取扱元本が低下する。
  • 金融機関向け技術・融資後管理等のその他サービス:数量 105(金融機関との接続先数を用いたサービス提供機会の代理数量(社))× 価格 0.01(接続金融機関1社当たりの平均名目収益代理値(億ドル/社)。実際のSaaS契約単価ではない。)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。銀行の自動化とAI代替で提供機会が減り、残る案件も利益率が低下する。

倍率:2035年のROE1.05÷38.55=2.72%はk9.5%を大きく下回る。利益ベースのPER上限は1÷k=10.53倍だが、再投資の収益性が低く、保証と規制対応に資本を拘束されるため8.0倍まで下げる。中立PER9.4倍より低く、現在の帳簿自己資本を価値の床として機械的に採用しない。

確率:2026年の初期延滞悪化と資金供給の萎縮が数年間続き、融資単価の規制と銀行の内製化が重なる。業界ショックが既に発生しているため、部分回復にとどまる道を30%と厚くする。

悲観 21% 悲観:信用仲介の競争力を失い、資本が大きく毀損 利益 0 億ドル · PER 7.0 倍 · 現株数換算の終価現在株主分の終価 2.59 ドル3 億ドル

2026年の資金不足は中国の信用仲介市場の再編につながる。返済能力の低い借り手に集中していた仲介会社は保証債務を履行できず、銀行が新規融資を停止する。奇富科技も保証と連結貸付に大きな損失を計上し、2027年から2032年にかけて累積赤字が続く。売却可能な債権は割引を伴い、帳簿上の自己資本は現金として残らない。

大手銀行は信用審査を内製化し、アント・グループや微衆銀行などの巨大プラットフォームが優良顧客を囲い込む。奇富科技は金融機関への紹介料を維持できず、信用リスク負担型の融資取扱元本は95億ドルへ落ちる。プラットフォーム型も65億ドルまで縮み、技術・事後支援の提供機会も大幅に減少する。

中国国内の規制とVIE契約の実効性にも問題が生じ、海外持株会社へ利益を移すことが難しくなる。大規模な買収による救済は期待せず、事業縮小と債権処分を優先する。会社は完全な破綻には至らず一部の融資仲介を続けるが、競争力のあるプラットフォームという地位を失う。

2026年から2035年までの純利益累計はマイナス17.05億ドルとなる。正味の株主還元は0.5億ドルにとどまり、自己資本は16.95億ドルへ減る。最終年の純利益は0.45億ドル、ROEは約2.7%にすぎない。残存事業の稼ぐ力と、担保・保証負担を差し引いた回収可能資産から、株主に残る価値を慎重に測る。

  • 信用リスク負担型の融資仲介・貸付・保証:数量 95.0(年間の信用リスク負担型融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.04(実質融資元本1ドル当たりの名目収益化係数。融資利息、仲介手数料、保証関連収益、平均融資額の物価変化を含む。)→ 売上 4 億ドル・営業利益 1 億ドル。優良顧客と金融機関を失い、縮小した貸付事業を維持するだけとなる。
  • 資本軽量型融資仲介・ICE顧客紹介:数量 65.0(年間のプラットフォーム経由融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル))× 価格 0.01(実質融資元本1ドル当たりの名目仲介・紹介手数料収益化係数)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。銀行の内製化と競合への利用者流出で、紹介料事業の大半が失われる。
  • 金融機関向け技術・融資後管理等のその他サービス:数量 65.0(金融機関との接続先数を用いたサービス提供機会の代理数量(社))× 価格 0.01(接続金融機関1社当たりの平均名目収益代理値(億ドル/社)。実際のSaaS契約単価ではない。)→ 売上 1 億ドル・営業利益 0 億ドル。AIエージェントと銀行内製システムへ置き換わり、従来の技術・事後支援が縮む。

倍率:最終年ROE0.45÷16.95=2.65%はk9.5%より低い。利益ベースの上限は10.53倍だが、資本を維持しても超過収益を生まない事業であり、信用損失と持株会社への利益移転制約を考慮して7.0倍とする。0.45億ドル×7.0倍=3.15億ドル。売れる資産の保守的な回収価値3.0億ドルを上回り、時価総額を0にはしない。

確率:大規模な貸倒と保証履行、金融機関の撤退、規制による収益圧縮、VIEを通じた株主利益の回収制約が複数重なる道である。2026年の危機が予兆である可能性を無視できず、構造的な負けを21%とする。

セグメント:数量 × 価格

いまの数量と価格、中立の筋書きの 10 年後。売上と営業利益は億ドル。

信用リスク負担型の融資仲介・貸付・保証

銀行や連結信託を通じた融資の組成、貸付利息、信用保証から収益を得る。銀行が貸し手でも保証によって信用リスクを負うため、貸倒引当と保証履行が利益を左右する。

数量年間の信用リスク負担型融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル)価格実質融資元本1ドル当たりの名目収益化係数。融資利息、仲介手数料、保証関連収益、平均融資額の物価変化を含む。売上営業利益
今 2025/12 261 0.07 19 6
10 年後 中立 270 0.08 21 5

取り方:2025年20-Fの信用リスク負担型融資取扱高1826.94億元を、同年の報告換算約7元/ドルで約261億ドルとする。会社公表の同事業収益は19.99億ドルだが、factsの全社売上26.7億ドルを正とするため、20-Fの全社27.46億ドルとの差を各収益項目へ共通の係数約0.972で調整し19.44億ドルとした。収益化係数7.448%は、貸付利息が既存残高から生じ、保証収益には計上時期のずれがあるため、契約上の貸出金利ではない。営業利益5.73億ドルは全社9.0億ドルから費用を配賦した推計で、会社が公表した独立セグメント利益ではない。市場の参考値は2025年11月末の住宅ローン除外消費者ローン残高21.2兆元であり、完全な比較対象ではない。2025年の貸付残高1260億元との比率は約0.6%。

資本軽量型融資仲介・ICE顧客紹介

信用リスクを原則として銀行側が負う資本軽量型融資仲介と、ICEによる顧客紹介を行う。融資成立時のサービス料、利益分配、紹介料が収益源となる。

数量年間のプラットフォーム経由融資取扱元本(2025年の購買力で表した億ドル)価格実質融資元本1ドル当たりの名目仲介・紹介手数料収益化係数売上営業利益
今 2025/12 206 0.03 5 3
10 年後 中立 165 0.02 4 1

取り方:2025年20-Fのプラットフォーム融資取扱高1443.75億元を約206.3億ドルに換算。資本軽量型の仲介・管理手数料1.662億ドルとICE等の紹介収入3.916億ドルを合算し、factsの全社売上と整合するよう約0.972倍して5.43億ドルとした。資本軽量型とICEの融資元本の個別内訳は開示が十分でないため、両者の合計元本を数量とし、収益を割った2.632%を加重収益化係数とする。2025年のプラットフォーム融資取扱高は全社の44.1%。2026年4〜6月期には約50%まで上昇した。営業利益2.70億ドルは信用損失負担の小ささを考慮した費用配賦推計であり、実際の個別利益開示ではない。

金融機関向け技術・融資後管理等のその他サービス

金融機関向けQifu DigiTechの審査・顧客管理システム、融資後の支援、その他の付加価値サービスを扱う。SaaSや導入支援を含むが、個別売上が非開示のため、プラットフォームのその他サービスを保守的な代理範囲とする。

数量金融機関との接続先数を用いたサービス提供機会の代理数量(社)価格接続金融機関1社当たりの平均名目収益代理値(億ドル/社)。実際のSaaS契約単価ではない。売上営業利益
今 2025/12 167 0.01 2 1
10 年後 中立 140 0.01 2 0

取り方:2025年20-Fのプラットフォームその他サービス収入1.897億ドルをfactsとの整合係数約0.972で調整し1.84億ドルとした。2025年末の接続金融機関167社で割り、約0.01102億ドル/社を代理単価とする。実際には全金融機関が同じサービスを購入しているわけではなく、融資後支援などの非SaaS収入も含む。したがってこの1.84億ドルはAI代替対象となり得る技術サービスの上限的な代理範囲であり、真のSaaS売上とは断定しない。独立した顧客解約率、価格改定実績、技術サービス売上は開示不足であり、記録の正本型の堀と認定しない。AIエージェント代替の席課金・操作画面型に準じ、中立の10年数量を0.84倍、価格を1.08倍とする。営業利益は費用配賦による推計。

リスクと懸念

信用循環と保証債務

融資仲介でありながら、会社は信用リスクを直接または保証を通じて負っている。借り手の延滞が増えると、連結貸付への引当と保証履行が同時に利益を削る。2026年には業界の流動性危機を受けて金融機関が融資を絞った。延滞率の改善が見えていても、新規融資の初期延滞が再び悪化すれば数四半期遅れて損失が増える。

融資単価と総合費用への規制

中国当局はインターネット融資の提携管理や借り手の総合的な費用表示を厳格化している。銀行側も提携チャネルの融資金利上限を明示するようになった。仲介会社は融資金利と手数料を自由に引き上げられず、資金調達費用と信用コストが増えても価格へ転嫁しにくい。2026年の平均融資金利低下は、この制約が既に収益へ及んでいることを示す。

VIE構造と海外株主の権利

奇富科技はケイマン諸島の持株会社であり、中国の主要事業を直接所有していない。2025年売上の96%はVIEに依存した。契約の実効性や中国の資金移動規制が変われば、連結財務諸表上の利益が海外持株会社へ移転できない可能性がある。香港と米国の重複上場は取引場所の分散になるが、VIEの法的な持分を株主に与えるものではない。

資金繰りと現金の拘束

2025年末の純現金8.7億ドルは、株主へ自由に配れる現金を意味しない。制限付き現金、連結信託の投資家への債務、保証債務、融資を支える運転資本がある。信用危機では資金提供者が追加担保や準備金を求める可能性もある。現金を帳簿額で全額株主価値へ上乗せすると、財務安全性と本質価値の双方を過大評価する。

巨大プラットフォームと銀行の内製化

アント・グループ、京東金融、微衆銀行などは利用者の生活や決済に直接つながっており、顧客獲得に強い。銀行も外部の審査技術を購入し、自社の貸付システムへ組み込める。奇富科技の金融機関との接続網は価値があるものの、顧客や銀行が乗り換えられない仕組みではない。融資元本のシェアを失うと、仲介料と信用審査データの更新機会を同時に失う。

AI エージェント代替

融資そのものはAIエージェントが消滅させる仕事ではないが、借り手の比較・申請操作、銀行の定型審査、貸付後の事務処理、金融機関向け操作画面や一部のSaaSは代替されうる。2025年には独立した技術サービス売上が開示されず、解約率の低さや規制改正時の値上げ実績も確認できない。このため技術・その他サービスの中立数量を約0.84倍、単価を約1.08倍とし、10年後以降の名目成長を0%としている。AIによる効率改善と販売単価の下落を区別する必要がある。

資本配分と経営体制

2025年には転換社債による調達を伴う大規模な自社株買いを行ったが、2026年には株価が急落して買い戻しを停止した。利益の変動が大きい金融会社では、好況時の買い戻しが信用危機への備えを弱める。2026年9月には信用リスク管理の経験が豊富な鄭彦氏がCEOに就任した。今後の資本配分が改善するかは、追加借入を伴う買い戻しを再開しないか、保証余力を十分に保てるかで判断する。

今後の分かれ目

90日超延滞率だけでなく、新規融資の初期延滞と保証履行が2〜3四半期続けて改善したら
信用損失の山を越えた可能性が高まる。信用リスク負担型の利益率を引き上げ、やや楽観の確率を増やす。ただし融資単価の回復が伴わなければ、2025年の利益率までは戻さない。
四半期の融資取扱高が前年同期比で再び増加し、資本軽量型の比率も上昇したら
金融機関の資金供給が正常化しつつあると判断する。融資量の回復が保証リスクの増加だけで作られていないか確認し、条件がそろえば中立からやや楽観へ比重を移す。
借り手の平均融資金利が低下し続け、融資1単位当たりの手数料と保証収益も下落したら
値決め力がさらに失われている。数量が増えても利益が戻らないため、中立の収益化係数を下げ、やや悲観と悲観の比重を高める。
金融機関向け技術事業が独立した売上、継続率、契約単価を公表し、複数年の解約困難性を示したら
AI代替の影響を再評価する。独自データと業務の記録の正本としての機能を2種類以上の証拠で確認できた部分だけ、数量減少と長期成長率の前提を引き上げる。
自社株買いを再開する際に借入依存が増え、保証準備金や自由に使える現金が減ったら
資本配分の規律が弱いと判断する。買い戻しをそのまま株主への価値創造と見なさず、正味の還元と自己資本の減少、信用危機時の追加資本需要を点検する。
中国のVIE規制や海外送金の制約が強まり、海外持株会社への資金移転が妨げられたら
連結利益と海外株主の受け取れる価値を切り離して再評価する。現金の戻り方をさらに厳しくし、悲観の確率を大きく引き上げる。
2026年以降のCEO交代後に、信用リスクの高い融資を減らしつつ安定した配当を維持できたら
経営の規律と融資審査の質が改善した証拠になる。数年の実績を確認した上で、中立の利益水準と還元可能額を上方修正する。

見ておくもの

  • 四半期の融資取扱高、信用リスク負担型と資本軽量型の構成比
  • 30日超・90日超延滞率、初期延滞率、保証履行と貸倒引当費用
  • 平均融資金利、融資元本当たりの仲介・紹介・保証収益
  • 接続金融機関数、主要金融機関への依存、融資資金の供給条件
  • 制限付き現金、自由に使える現金、信託投資家への債務、転換社債残高
  • 配当方針、自社株買いの再開条件、正味の株主還元額
  • Qifu DigiTechの独立した売上、契約継続率、AI技術の実際の販売収益
  • 中国の融資費用規制、VIE契約、海外への利益送金条件
  • 新CEOの信用リスク管理方針と海外事業への投資収益

倍率と資本コストの決め方

2025年の売上と純利益は添付factsを基準とし、一次資料の事業別融資元本と収益を用いて、信用リスク負担型、資本軽量型・紹介、その他サービスに分けた。2026年の急減益を起点として数量と収益化係数を見直し、2035年の利益を導いた。現在の株価や過去・同業のPERを倍率の根拠にしていない。資本コストは基本8.0%とquality1.5%から9.5%。長期成長率は融資需要、シェア、価格から2.0%とし、moat weakを用いてRONICを算出した。ROEが資本コスト以下の中立ではPER上限10.53倍に対し9.4倍、楽観は上限11.21倍に対し10.6倍とする。純現金8.7億ドルを別建てで加算しないのは、制限付き現金、信託債務、保証準備金が融資事業に必要だからである。自己資本は2025年末34.5億ドルから純利益累計と正味の還元を繰り越した。現在価値20.64億ドルと基準時価総額6.405億ドルとの差はプラス約222%で、判定は割安となる。香港普通株2株に対し米国ADS1単位という比率も確認済みで、会社全体の価値に株数による希薄化を二重に掛けていない。

資本コスト 9.5% = 無リスク金利 5% + β — × 5%。米国株共通の基本8.0%に、信用循環プラス1.0%と値決め力の弱さプラス0.5%を加え、資本コストを9.5%とする。β、現在の市場PER、中国ADRの市場評価を参照しない。比較対象のCACCやSYFの9.2%、OMFの9.5%に近いが、QFIN固有の制度・VIE危険は悲観の確率を厚くして表現する。

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割安 ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズBMNR ETH約605万枚の保有は大きいが、値上げ力のある事業とは違う。旧株数による割安判定は無効で、実勢株価には安全域が乏しい 本質価値との差 +284.4% · 10 年 割安(年 +18.9%) 割安 フィンボリューション・グループFINV 中国の融資規制で収益力は傷んだが、海外展開と厚い資本が再生を支える。VIEと信用損失を厳しく見ても、長期価値には大きな安全域がある 本質価値との差 +213.6% · 10 年 割安(年 +27.2%) 割安 XファイナンシャルXYF 中国の貸出規制で成長は崩れたが、資産と残る収益力に対して市場評価は極端に低い。10年価値は割安。ただし回収できる株主価値には大きな不確実性がある 本質価値との差 +148.7% · 10 年 割安(年 +23.5%) 割安 ブラデスコ銀行BBD ブラジル有数の銀行と保険の二重の強みは残るが、信用損失とデジタル競争は重い。10年の本質価値は基準時価総額を約52%上回り、割安と判断する。 本質価値との差 +141.9% · 10 年 割安(年 +21.7%) 割安 ユーロネット・ワールドワイドEEFT ATM・送金・デジタル決済を束ねる希少な基盤。直近の減速を織り込んだ値段は割安で、10年の価値に大きな安全域がある 本質価値との差 +110.0% · 10 年 割安(年 +18.8%) 割安 ルーファックス・ホールディング(Lufax)LU 帳簿上の資産に対して株価は極端に低い。利益回復なら大幅な割安だが、貸倒れと親会社支配が安全域を脅かす 本質価値との差 +82.9% · 10 年 割安(年 +17.4%) 割安 BSBRBSBR ブラジルの銀行基盤は長く残る。独立価値では割安だが、親会社による残余株の株式交換がADR保有の行方を左右する。 本質価値との差 +79.2% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 バークレイズBCS 英国の預金基盤と米英の市場業務が収益を支える。信用循環と資本規制を織り込んでも、10年価値には厚い安全域がある 本質価値との差 +76.1% · 10 年 割安(年 +16.2%) 割安 ウエスタン・ユニオンWU 現金受取の送金網には寿命があるが、手数料の堀は薄い。減配と競争を重く見込んでも、残るオーナー利益に対して割安 本質価値との差 +74.3% · 10 年 割安(年 +17.9%) 割安 SLMSLM 民間学生ローンで首位の集客力は強い。信用損失と売却益の不安定さを割り引いても、10年の株主価値は割安圏にある 本質価値との差 +70.8% · 10 年 割安(年 +16.8%) 割安 アメリプライズ・ファイナンシャルAMP 資産残高に連動する助言と運用で ROE 50% 超を稼ぐ優良会社。利益ベースの倍率で測っても、値段は割安 本質価値との差 +63.9% · 10 年 割安(年 +14.8%) 割安 シンクロニー・ファイナンシャルSYF 小売の提携で貸す米最大級のカード会社。貸倒れの循環と提携先の更新が悲観の核だが、利益ベースの式で出しても価値は今の値段を大きく上回る 本質価値との差 +62.3% · 10 年 割安(年 +16.4%) 割安 NWGNWG 英国の預金と法人取引に堀があり、買収後の運用事業も伸びる。信用循環を厚く見積もっても10年価値に安全域がある割安株。 本質価値との差 +58.6% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 イタウ・ウニバンコ・ホールディングITUB ブラジル最大の民間銀行として堀は厚いが、政治と金融技術の競争には注意が要る。10年の本質価値は基準時価総額を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +55.0% · 10 年 割安(年 +14.3%) 割安 FUTUFUTU 海外展開と高い資本効率に成長余地が残る。中国規制と手数料低下は重いが、10年の期待価値は現在の時価総額を上回り、割安とみる。 本質価値との差 +48.1% · 10 年 割安(年 +14.4%) 割安 グローブ・ライフGL 代理店網の高い利益率で堅く稼ぐ。空売り報告と調査は終結、代理店の減少が焦点。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率でも、10 年の価値は今の時価総額を大きく上回る 本質価値との差 +47.8% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ワンメイン・ホールディングスOMF ノンプライム融資の審査・店舗網は強みだが貸倒と調達費用に弱い。信用循環を重く見ても10年価値は約94億ドルで、今の約64億ドルには安全域がある 本質価値との差 +44.4% · 10 年 割安(年 +14.6%) 割安 フィデリティ・ナショナル・インフォメーション・サービシーズFIS ワールドペイ持分を売り発行体処理を取り込んだ銀行向け処理の大手。償却と統合費で GAAP の利益は薄く、純負債が時価総額を上回る。式の中立の 10 年後は今の約 2.5 倍 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.8%) 割安 ロイズ・バンキング・グループLYG 英国最大級の住宅ローンと預金基盤は10年後も稼ぐ。規制費用と信用循環を織り込んでも、本質価値は現時点を約34%上回り、割安と判断する 本質価値との差 +42.9% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 ハートフォード・インシュアランスHIG 米国の企業向け・個人向け損保と団体保険の大手。核の ROE は 19% 前後だが、中堅・大企業の引受は山を越えた。中立 10 年 12.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +40% の「割安」 本質価値との差 +41.5% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 フィデリティ・ナショナル・ファイナンシャルFNF 権原保険の約3割を担う流通網には粘り強い堀がある。年金子会社の信用リスクを割り引いても、10年先の還元込み価値には安全域があり「割安」とみる。 本質価値との差 +40.6% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 ハンティントン・バンクシェアーズHBAN Veritex と Cadence を取り込んだ全米 10 位の地銀。ROTCE 15〜16% なら利益ベースの式の倍率は PER 12 倍前後で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 ウリ・フィナンシャル・グループWF 韓国の預金基盤は残るが、融資の伸びと統治には限界がある。保険統合と還元の進展を慎重に織り込んでも、10年の本質価値は割安圏にある。 本質価値との差 +39.5% · 10 年 割安(年 +13.2%) 割安 SHGSHG 韓国の預金・カード基盤と還元改革は本物だが、人口減少と信用循環は重い。それでも10年の本質価値には安全域があり、割安と判断する。 本質価値との差 +38.7% · 10 年 割安(年 +12.7%) 割安 RITMRITM 住宅ローン回収の規模と配当は価値を支えるが、資金調達と買収の傷が深い。10年価値では割安と判断する。 本質価値との差 +37.6% · 10 年 割安(年 +14.0%) 割安 リージョンズ・ファイナンシャルRF 預金コストと貸出の質で地銀の上位に立つ南東部の最大手。上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.6 倍)の式で、今の約 10 倍は割安 本質価値との差 +36.8% · 10 年 割安(年 +12.9%) 割安 エベレスト・グループEG 再保険と卸売・特殊保険に絞る世界大手。運用益と資本の返しは堅いが、準備金の積み増しを繰り返した会社。中立 10 年 11.4 倍で、総合は今の時価総額に対し +47% の「割安」 本質価値との差 +36.7% · 10 年 割安(年 +13.7%) 割安 KBフィナンシャル・グループKB 韓国最大級の預金基盤と非銀行事業が収益を支える。融資規制と景気循環を慎重に織り込んでも、長期の還元を含む価値には割安感がある。 本質価値との差 +36.5% · 10 年 割安(年 +13.1%) 割安 バンクOZKOZK 不動産融資の集中を減らし、法人融資が次の柱になる。信用損失への警戒は必要だが、長期の株主価値には安全域があり、割安と見る。 本質価値との差 +35.5% · 10 年 割安(年 +13.0%) 割安 ファイサーブFISV 決済処理の大手。2026 年に見通しを 2 度下げ、株価は GAAP で 7 倍台まで沈んだ。稼ぐ力は残り、式の中立の 10 年後は今の約 2.3 倍。ただし借金が時価総額を上回り、悲観の確率を厚くした 本質価値との差 +34.2% · 10 年 割安(年 +13.3%) 割安 HDBHDB インド最大の民間銀行は預金網と住宅融資に堀を持つ。統合の重荷と経営交代を織り込んでも、長期価値には安全域が残る 本質価値との差 +32.5% · 10 年 割安(年 +11.7%) 割安 キーコープKEY 法人向け・投資銀行に強い中堅の地銀。利ざやと効率は同業の下位で改善余地が大きい。式は上限 PER 約 13.5 倍の 8.5 割、利益の伸びで割安 本質価値との差 +30.6% · 10 年 割安(年 +12.5%) 割安 アクシス・キャピタル・ホールディングスAXS 専門保険への転換で採算は改善したが、料率軟化と準備金を警戒する。10年の確率加重価値は現在より約33%高く「割安」。 本質価値との差 +30.0% · 10 年 割安(年 +12.2%) やや割安 ウィリス・タワーズ・ワトソンWTW 世界 3 位級の保険ブローカーと人事・福利厚生コンサルの二本足。利益率が上がる局面で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 20.0 倍で、総合は今の時価総額に対し +35% の「割安」 本質価値との差 +29.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 ステート・ストリートSTT 世界 3 大の保管銀行で SPDR の ETF 運用も持つ。堀は深いが手数料の下落圧力と金利依存があり、利益ベースの式の倍率で測ると値段は割安 本質価値との差 +29.3% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 PNCファイナンシャル・サービシズ・グループPNC 全米の大手銀行。FirstBank 買収と新店 300 店で全国展開へ進む。ROTCE 18.3% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍が妥当で、今の 12.5 倍は割安 本質価値との差 +27.9% · 10 年 やや割安(年 +11.6%) やや割安 プログレッシブPGR 自動車保険の首位を争う高 ROE の損保。利益率は山にある。中立 10 年 14.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +34% の「割安」 本質価値との差 +26.8% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 バンク・オブ・アメリカBAC 全米第 2 の銀行で、預金・富裕層・市場の堀は深い。資本コスト 8.0% の利益ベースの式では ROE 11〜12% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.2 倍はやや割安 本質価値との差 +26.6% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 MGICインベストメントMTG 米国住宅ローン信用保険の最大手級。厚い資本と株主還元は魅力だが、価格競争と住宅不況には弱い。10年の確率加重価値は現状比約25%高く「やや割安」。 本質価値との差 +26.4% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 リンカーン・ナショナルLNC 団体保障の強さと年金商品の立て直しには価値があるが、旧来の保険保証と増資の傷は重い。10年の期待価値はやや割安圏と判断する。 本質価値との差 +25.6% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 トゥルーイスト・ファイナンシャルTFC 南東部・中部大西洋岸の大手銀行で、法人と資産管理は強いが、低採算の個人ローンを売って作り直し中。式の PER は 10 年後 12 倍前後で、今の時価総額は割安 本質価値との差 +25.5% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 アシュアード・ギャランティーAGO 地方債保証の二社寡占と長年の資本還元が支え。信用損失の尾は長いが、10年価値は現在比約27%高い「やや割安」。 本質価値との差 +25.3% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 グローバル・ペイメンツGPN ワールドペイを取り込んだ決済処理の大手。買収の償却で GAAP の利益は薄く、純負債は時価総額の 75%。式の中立の 10 年後は今の約 2.4 倍だが、借金と競争を見て悲観を厚くした 本質価値との差 +24.3% · 10 年 やや割安(年 +12.5%) やや割安 ファースト・ハワイアンFHB ハワイの預金堀は強いが、TriCo買収が試金石。単体価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +22.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 バーフォード・キャピタルBUR YPF逆転敗訴で自己資本は激減したが、訴訟金融の回収力は残る。高い負債と評価益の不確実性を差し引いても、やや割安と見る 本質価値との差 +22.5% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 CNAファイナンシャルCNA 高配当と専門引受は魅力だが、料率軟化と古い負債が上値を削る。10年価値は現在比+23%で「やや割安」 本質価値との差 +22.3% · 10 年 やや割安(年 +11.4%) やや割安 プロスペリティ・バンクシェアズPB 低コスト預金と買収実績は魅力だが、利益率の改善には限界がある。基準株数ではやや割安、買収後の実際の株数では適正圏 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 HSBCHSBC 香港の預金基盤と国際決済網に強い堀を持つ銀行。中国関連信用リスクは重いが、還元を含む10年価値には安全域があり、やや割安 本質価値との差 +21.9% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 ウェルズ・ファーゴWFC 資産上限が外れて貸出・預金が 1 割伸びる全米第 3 位の銀行。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では ROE 13% の銀行に PBR 約 1.7 倍が付き、今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +21.8% · 10 年 やや割安(年 +10.9%) やや割安 プログ・ホールディングスPRG 信用に制約のある消費者の買い物を支えるが、加盟店と規制への依存が重い。買収後の負債を織り込んでも、10年価値には安全域があり割安とみる。 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +12.0%) やや割安 ルネサンスリー・ホールディングスRNR 巨大災害を引き受け、外部資本と運用益でも稼ぐ再保険会社。料率軟化と巨額損失を織り込んでも、10年の本質価値は約170億ドル、現状比17%高い「やや割安」 本質価値との差 +21.4% · 10 年 やや割安(年 +11.7%) やや割安 CIBCIB コロンビア首位銀行の預金網とNequiの決済網は強い。Banistmo売却後の正常利益と信用循環・統治の不確実性を比べると、長期価値はやや割安。 本質価値との差 +21.2% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 クレジット・アクセプタンスCACC 販売店網と独自の与信データは価値を生む。しかし低信用者向け融資の規制と貸倒リスクは重く、現在の評価は適正圏で安全域が薄い。 本質価値との差 +20.7% · 10 年 やや割安(年 +11.9%) やや割安 プリメリカPRI 北米の大規模な販売網と継続保険料に価値がある。新規契約の減少と手数料競争を織り込んでも、10年の本質価値はやや割安 本質価値との差 +20.6% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 オールド・リパブリック・インターナショナルORI 専門保険と権原保険の堅実な複合体。長期の引受規律と株主還元を評価するが、賠償責任の悪化を慎重に織り込み、10年価値は現時価総額比約19%上の「やや割安」 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.0%) やや割安 プルデンシャル・ファイナンシャルPRU 日本の不祥事で下振れ中だが、PGIM・団体保険・退職の本業は堅い。資本コスト 8.5% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.9% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 メットライフMET 団体保険とアジアの利益が積み上がり、自己資本の薄さと信用リスクが焦点。資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +19.6% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 シチズンズ・フィナンシャル・グループCFG ニューイングランド発の大手地銀で、ROTCE は 15% から 16〜18% を目指す途中。式は上限 PER 約 13 倍の 8.8 割(約 11.5 倍)で、利益の伸びで割安 本質価値との差 +19.3% · 10 年 やや割安(年 +11.2%) やや割安 ポピュラーBPOP プエルトリコ預金の約3分の2を握る堀は厚い。政府預金と信用循環への集中を差し引いても、10年価値はやや割安。 本質価値との差 +19.1% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 オールステートALL 個人向け自動車・住宅保険で米国 2 位の損保。利益は準備金の戻しと軽い災害年で山にある。中立 10 年 11.3 倍で、総合は今の時価総額に対し +24% の「やや割安」 本質価値との差 +18.4% · 10 年 やや割安(年 +11.8%) やや割安 ペイパルPYPL ブランド決済の伸びが止まり競合に標準の座を削られる最中の決済網。事業は黒字で現金も厚く倍率は低い。成長が鈍っても利益ベースの式の上ではやや割安 本質価値との差 +17.4% · 10 年 やや割安(年 +11.1%) やや割安 アーチ・キャピタル・グループACGL 米国の再保険・事業保険・住宅ローン保険の複合会社。ROE 18% で資本を動かす優良な損保だが再保険の料率は山を越えた。中立 10 年 11.5 倍で、総合は今の時価総額に対し +27% の「やや割安」 本質価値との差 +17.3% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 M&TバンクMTB 北東部の地銀。無利息預金が厚く利ざや 3.65%、与信も堅い。式は上限 PER 約 14 倍の 9 割(約 12.8 倍)で、今の PER 約 10 倍はやや割安 本質価値との差 +16.9% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 USバンコープUSB 全米 5 位の銀行。決済(エラボン・カード)と BTIG で手数料が厚い。ROTCE 18.5% でも資本コスト 8.25% の利益ベースの式では 10 年後 PER 約 13 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で今の 1.4 倍はやや割安 本質価値との差 +16.8% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) やや割安 ハミルトン・レーンHLNE 私募市場の構造成長と顧客粘着性は強いが、Up-Cの取り分を引くと安全域は約19%のやや割安 本質価値との差 +16.4% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 AIGAIG 損保大手として引受を立て直し、2027 年の ROE 目標へ進行中。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +19% の「やや割安」だが、準備金の質に敏感 本質価値との差 +15.9% · 10 年 やや割安(年 +10.8%) やや割安 ウィントラスト・ファイナンシャルWTFC 地銀の顔の下に保険料金融の堀がある。信用循環を織り込んでも、10年価値は今を約17%上回る 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 ザイオンズ・バンコープZION 地域密着の預金基盤は残るが規模の壁は厚い。10年価値は今を約14%上回り、やや割安 本質価値との差 +15.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 シティグループC 再建途上の世界展開銀行。ROE 12% が定着すれば利益ベースの式で PER 12 倍前後が付き、今は 2 割弱やや割安。ただし 10 年の実績は資本コスト割れで、その不安は確率で厚く見る 本質価値との差 +15.2% · 10 年 やや割安(年 +10.4%) やや割安 INGING 欧州の預金基盤とデジタル銀行の規模に強みがある。10年価値は現値を約13%上回り、やや割安だが安全域は薄い。 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +10.0%) やや割安 バンク・オブ・ニューヨーク・メロンBNY 世界最大級の保管・決済の基盤で堀は深いが、手数料率の低下と預金の利ざやが重しになる優良な保管銀行。利益ベースの式の倍率で測ると値段はやや割安 本質価値との差 +14.1% · 10 年 やや割安(年 +9.5%) やや割安 キャピタル・ワン・ファイナンシャルCOF 買収で膨らんだ「ROE 2%」は実力でなく、カード・自動車・自前の決済網の三本柱。利益ベースの式では中立で今を上回るが、信用循環と網の賭けで悲観を厚く置いた 本質価値との差 +13.3% · 10 年 やや割安(年 +10.5%) やや割安 FNBFNB 地域に根を張る預金基盤と堅実な貸出が強み。大手銀行ほどの堀はないが、10年の利益と還元を考えるとやや割安である。 本質価値との差 +12.5% · 10 年 やや割安(年 +10.1%) やや割安 ウェスタン・アライアンス・バンコープWAL 専門預金と住宅ローン買取に強みがあるが、与信事故と資金調達の弱さも残る。10年の価値はやや割安、ただし安全域は薄い。 本質価値との差 +12.2% · 10 年 やや割安(年 +10.2%) やや割安 BSACBSAC チリ首位級の銀行基盤と高い費用効率は10年後も残るが、信用循環と親会社支配を踏まえると現在の株価は概ね適正圏 本質価値との差 +11.8% · 10 年 やや割安(年 +9.7%) やや割安 T・ロウ・プライス・グループTROW 運用資産 1.9 兆ドルの老舗アクティブ運用会社。現金が厚く事業は高収益だが、株式の流出と手数料率の低下が続く。利益ベースの倍率でもやや割安に出る 本質価値との差 +11.5% · 10 年 やや割安(年 +10.6%) やや割安 レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルRJF 助言付き資産を伸ばし続ける堅実なウェルス会社。資本コスト 8.25% の利益ベースの式では、10 年の価値は今の値段をやや上回る 本質価値との差 +11.3% · 10 年 やや割安(年 +9.6%) やや割安 JPモルガン・チェースJPM 全米最大の銀行で堀は広がる。利益ベースの式で測ると 10 年後の PBR は約 2.6 倍で、今の 2.5 倍よりやや高く、やや割安 本質価値との差 +11.1% · 10 年 やや割安(年 +9.1%) やや割安 ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループJEF 投資銀行の規模拡大は本物だが、信用事故と人材費が堀を薄くする。10年の期待価値は時価総額を約14%上回り、やや割安と見る。 本質価値との差 +10.3% · 10 年 やや割安(年 +10.3%) 適正 ノーザン・トラストNTRS 預かり資産 20 兆ドルの老舗の信託銀行。富裕層向けの信頼と堀はあるが、手数料率の低下と金利依存があり、利益ベースの式の倍率ではやや割安 本質価値との差 +9.9% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 アライ・ファイナンシャルALLY 自動車金融とオンライン預金に実体ある強み。ただし信用循環と資本効率の限界が重く、10年価値はおおむね適正水準。 本質価値との差 +9.4% · 10 年 適正(年 +10.5%) 適正 チャールズ・シュワブSCHW 預かり資産 13 兆ドルの個人向け証券の最大手。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正で、利ざやと流入は 2026 年が山に近く、式の感度が大きい 本質価値との差 +9.2% · 10 年 適正(年 +9.7%) 適正 プリンシパル・ファイナンシャル・グループPFG 退職・給与福利の窓口として堅く稼ぐ。運用の流出と手数料の下落を織り込んでも、資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で、10 年の価値は今をやや上回る 本質価値との差 +9.1% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズFCNCA SVB買収で得た専門金融に強みがあるが、預金コストと資本制約が重い。10年の本質価値は現在の約8%上で、評価は適正 本質価値との差 +8.8% · 10 年 適正(年 +9.6%) 適正 アナリー・キャピタル・マネジメントNLY 住宅金融の規模と高い分配能力は魅力だが、借入依存と純資産の毀損が重い。10年の本質価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +8.3% · 10 年 適正(年 +10.6%) 適正 ユーナム・グループUNM 所得補償保険の強さと厚い株主還元は魅力だが、旧長期介護保険の負債が安全域を削る。10年価値は現値を約9%上回る適正水準。 本質価値との差 +8.1% · 10 年 適正(年 +9.3%) 適正 コロンビア・バンキング・システムCOLB 西部に根を張る預金基盤と買収後の利ざや改善は魅力だが、商業用不動産と大型還元の先行が安全域を薄くする。10年価値はおおむね適正 本質価値との差 +8.0% · 10 年 適正(年 +9.5%) 適正 ファースト・ホライズン・コーポレーションFHN メンフィスの預金基盤には堀があるが、資本の薄さと信用循環は重い。10年価値は現状を約7%上回るにとどまり、評価は適正。 本質価値との差 +7.9% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 ロケット・カンパニーズRKT 債権管理の規模は強みだが、組成は価格競争に弱い。添付の株数ではやや割安でも、全種類株で測ると割高である。 本質価値との差 +7.7% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 ラザード・インクLAZ 独立助言の信用は残るが、人材費と希薄化が重い。未成立の買収を除く10年価値は今を約9%上回る適正圏 本質価値との差 +5.8% · 10 年 適正(年 +9.8%) 適正 アメリカン・エキスプレスAXP 閉じた決済網と富裕層の会員で ROE 30% 超の稀な金融。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では総合で今の値段を 1 割弱上回るだけで、適正 本質価値との差 +5.6% · 10 年 適正(年 +8.5%) 適正 LPLインベストメント・ホールディングスLPLA 独立系金融アドバイザーを支える巨大な金融基盤。規模の堀は本物だが、買収後の顧客離脱と手数料競争を考えると、現在の評価は適正圏にある。 本質価値との差 +5.4% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フィフス・サード・バンコープFITB 2026 年 2 月にコメリカを統合した全米 9 位の地銀。ROTCE 19% 目標は式で PER 約 12 倍・PBR 約 1.6 倍が妥当で、今の PBR 約 1.4 倍(有形で約 2.2 倍)はやや割安 本質価値との差 +5.3% · 10 年 適正(年 +9.2%) 適正 フランクリン・リソーシズ(フランクリン・テンプルトン)BEN 運用資産 1.8 兆ドルの総合運用会社。不祥事の流出は止まり利益率は回復に入ったが、買収でできた会社で堀は薄い。利益ベースの倍率ではほぼ適正 本質価値との差 +4.3% · 10 年 適正(年 +9.9%) 適正 エーオンAON ウェルス売却後は利益率の拡大と自社株買いで返す世界 2 位級のブローカー。AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 17.7 倍で、総合は今の時価総額に対し +15% の「やや割安」 本質価値との差 +4.2% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 トラベラーズTRV 米国最大級の企業・個人向け損保。核の ROE は 20% 超だが引受益は山の後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +3.9% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 サウスステート・バンクSSB 南東部とテキサスの預金・企業融資に地場の強みがある。ただし買収後の利益と信用リスクをならせば、現値はおおむね適正。 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 コマース・バンクシェアーズCBSH 中西部の預金と信託が支える高収益銀行。買収で収益源は広がるが、10年の還元込み本質価値はほぼ現在並みで適正 本質価値との差 +2.1% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 ファースト・アメリカン・ファイナンシャルFAF 米国の不動産権原を守る寡占企業。データの堀は厚いが、住宅取引の循環とAI代替を考えると、10年価値は現在の時価総額とほぼ同じ「適正」 本質価値との差 +2.0% · 10 年 適正(年 +8.8%) 適正 シフト4・ペイメンツFOUR 決済と免税還付の顧客網は伸びるが、買収後の重い負債と優先株が株主価値を圧迫する。10年価値はおおむね適正で、厚い安全域はない。 本質価値との差 +1.9% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 マーシュ・マクレナンMRSH 保険ブローカー世界最大手。切り替え費用の高い堀と高 ROE は健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 19.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +8% の「適正」 本質価値との差 +1.8% · 10 年 適正(年 +7.7%) 適正 プルーデンシャルplc(英国)PUK アジアの保障需要と販売網は長く残るが、香港の越境販売、中国規制、利益の変動を慎重に見ると、10年価値は現在より約6%高い適正圏 本質価値との差 +1.6% · 10 年 適正(年 +8.7%) 適正 ナビエントNAVI 旧学資ローンの回収現金は魅力だが、将来の柱は競争の激しいEarnestに移る。10年価値はやや割安でも安全域は薄い 本質価値との差 +1.5% · 10 年 適正(年 +10.0%) 適正 インベスコIVZ 運用資産 2.5 兆ドルの ETF 主導の運用会社。QQQ と ETF の流入が利益を押し上げるが利回りは薄く、アクティブ株式の流出と市場の高値が重い 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +9.4%) 適正 アーサー・J・ギャラガーAJG 保険ブローカー世界 4 位で AP 買収の統合期。堀と買収の積み上げは健在で、AI 不安と料率軟化を織り込んだ中立 10 年 15.9 倍で、総合は今の時価総額に対し +9% の「適正」 本質価値との差 +0.8% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 チャブCB 世界最大級の上場損保。引受の規律と運用益で稼ぐ。軟調な市場でも質は落ちにくい。中立 10 年 11.6 倍で、総合は今の時価総額に対し +3% の「適正」 本質価値との差 +0.3% · 10 年 適正(年 +8.0%) 適正 バンコ・デ・チレBCH チリ屈指の低コスト預金基盤と高収益性は魅力だが、融資シェアの低下と資本還元の制約を考えると、10年価値はおおむね適正圏 本質価値との差 +0.0% · 10 年 適正(年 +8.3%) 適正 BOKファイナンシャルBOKF 信用規律と専門金融の堀は確かだが、規模と支配株主に限界がある。10年価値は現在とほぼ同じで適正 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +8.2%) 適正 ディーローカルDLO 新興国の複雑な決済を一つの接続で束ねる成長企業。取扱高の急増ほど利益は伸びず、顧客集中と手数料競争を考えると10年価値はやや割高 本質価値との差 −0.1% · 10 年 適正(年 +9.0%) 適正 イースト・ウエスト・バンコープEWBC 米中を結ぶ顧客基盤と厚い資本は魅力だが、預金競争と貸倒の尾を考えると、10年価値は現在の時価総額に近く適正圏にある。 本質価値との差 −0.5% · 10 年 適正(年 +7.9%) 適正 ヴァーチュ・フィナンシャルVIRT 市場に流動性を供給する技術企業。規模の利点はあるが値決めの独占力は弱く、非上場持分を含めた10年価値はおおむね適正。 本質価値との差 −0.6% · 10 年 適正(年 +8.9%) 適正 ブラックロックBLK 資本コスト 8.25% の利益ベースの倍率で測ると、貯まる現金を数えて値段はほぼ適正 本質価値との差 −3.5% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ブラウン・アンド・ブラウンBRO 米国中堅の保険ブローカーで、アクリシュア買収の借金と弱い基調が重い。中立 10 年 13.3 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −3.6% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 カレン・フロスト・バンカーズCFR テキサスで信頼を積んだ銀行だが、支店拡張の実りと信用損失を織り込めば、10年の株主価値は現値にほぼ見合う適正水準 本質価値との差 −3.7% · 10 年 適正(年 +7.8%) 適正 ジャック・ヘンリー・アンド・アソシエーツJKHY 中小の銀行・信用組合のコアと決済を握る安定した処理会社。顧客数は合併で減っても受注で横ばい、1 行あたり売上は年 5% 前後伸びる。10 年の価値は今の値段とほぼ同じで適正 本質価値との差 −4.9% · 10 年 適正(年 +6.9%) 適正 アシュラントAIZ 携帯端末保護・自動車保証・住宅保険を束ねる特殊保険会社。資本の軽い手数料型の利益で ROE 15% 前後。中立 10 年 13.1 倍で、総合は今の時価総額に対し -3% の「適正」 本質価値との差 −6.3% · 10 年 適正(年 +7.6%) 適正 ロウズ・コーポレーションL 約 9 割保有の損保 CNA、ガス・パイプライン、ホテルと 44 億ドルの現金を持つ持株会社。価値の 7 割は CNA、成長はパイプライン。中立 10 年 10.8 倍で、総合は今の時価総額に対し -6% の「適正」 本質価値との差 −6.9% · 10 年 適正(年 +7.5%) 適正 リインシュアランス・グループ・オブ・アメリカRGA 死亡率データと世界規模の契約基盤は強いが、資本を要する再保険の利益率は平凡。10年の価値は適正圏でも安全域に乏しい 本質価値との差 −9.1% · 10 年 適正(年 +6.8%) 適正 アメリカン・ファイナンシャル・グループAFG 特殊損保の引受規律と高い資本効率は魅力だが、長期の賠償準備金リスクも重い。10年価値の差は約−8%で適正圏、安全域は薄い 本質価値との差 −9.5% · 10 年 適正(年 +6.7%) やや割高 グリーンライト・キャピタルGLRE 再保険の信用力は改善したが、運用と損害率の振れが大きい。10年の加重価値は約4.36億ドル、基準時価総額比約13%低い「やや割高」。 本質価値との差 −10.1% · 10 年 やや割高(年 +8.2%) やや割高 CGCG 私募運用の収益基盤は厚くなったが、主力買収ファンドの成長鈍化と成功報酬の不確実性を考えると、現在の値段はおおむね適正で、安全域は薄い 本質価値との差 −10.4% · 10 年 やや割高(年 +7.6%) やや割高 スティーフル・フィナンシャルSF 富裕層の資産管理と中堅投資銀行に強みがあるが、手数料競争と人材依存は残る。10年価値には安全域が乏しく、やや割高。 本質価値との差 −10.5% · 10 年 やや割高(年 +7.1%) やや割高 ホワイトマウンテン・インシュアランス・グループWTM 売って、育てて、割安なら買い戻す資本配分会社。10年価値は約49億ドルで、今の54億ドルは「適正」だが安全域は薄い 本質価値との差 −11.2% · 10 年 やや割高(年 +7.0%) やや割高 W.R.バークレーWRB 約 50 の専門事業会社を束ねる米国の商業・特殊損保。ROE 18〜20% で資本を返す優良会社だが、料率の山は越えてソフト化が近い。中立 10 年 13.9 倍で、総合は今の時価総額に対し -13% の「やや割高」 本質価値との差 −11.3% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 キンセール・キャピタル・グループKNSL 引受の速さと低コストは本物の堀だが、財物保険の競争激化で成長は一服。10年先の利益と還元を織り込んでも、現値はやや割高と見る。 本質価値との差 −11.6% · 10 年 やや割高(年 +6.5%) やや割高 ブラックストーンBX 運用資産 1.35 兆ドルのオルタナティブ運用の最大手。堀は厚いが、解約の起きる個人マネーと報酬率の低下を数え、利益ベースの倍率で測ると、値段はほぼ適正 本質価値との差 −11.7% · 10 年 やや割高(年 +6.6%) やや割高 S&P グローバル インクSPGI 格付と指数が稼ぐ高収益の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式の倍率で見ると、今の値段は適正の範囲(割高寄り) 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 STWDSTWD 不動産融資と特別管理に強みはあるが、信用損失と配当超過が株主価値を削る。10年価値は約15%下でやや割高 本質価値との差 −11.8% · 10 年 やや割高(年 +7.8%) やや割高 ファクトセット・リサーチ・システムズFDS 金融の情報インフラとして更新率 95% 超を守る高収益会社。席数ベースの商売が生成 AI に置き換わる懸念を悲観に厚く入れても、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はほぼ適正 本質価値との差 −12.5% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 マーキュリー・ゼネラルMCY カリフォルニア損保で料率回復と再保険の厚みは魅力だが、山火事と規制への集中が重い。10年価値は約49億ドル、現時価総額比約14%のやや割高と判断する。 本質価値との差 −13.4% · 10 年 やや割高(年 +6.8%) やや割高 マーケル・グループMKL 特殊保険と運用資産を育て、買収事業に再投資する複合企業。引受の改善を評価しても、資本効率と再保険債権の不確実性から10年価値は「やや割高」。 本質価値との差 −14.5% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 インタラクティブ・ブローカーズ・グループIBKR 世界でいちばん安く速い証券会社だが、会社全体の持ち分で測ると今の値段は 10 年先の成長を織り込んでやや割高 本質価値との差 −15.4% · 10 年 やや割高(年 +6.3%) やや割高 アフラックAFL 日本のがん・医療保険で首位級。利益の約 7 割を日本が稼ぎ、伸びは鈍いが堅い。資本コスト 7.75% の利益ベースの倍率では、10 年の価値は今の時価総額をやや下回る 本質価値との差 −15.7% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 ボヤ・ファイナンシャルVOYA 退職年金の記録管理には強い顧客基盤があるが、医療費高騰とAIによる手数料競争を考えると、10年の株主価値は現在より低く、やや割高 本質価値との差 −15.9% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 コーペイCPAY 燃料カードの車両決済に越境の法人決済が加わって伸びる決済会社。利益は厚いが借金が重く、10 年の価値は今の値段をやや下回る 本質価値との差 −16.0% · 10 年 やや割高(年 +6.4%) やや割高 ハノーバー・インシュアランス・グループTHG 独立代理店網と専門保険に競争力はあるが、足元の高収益を10年続く実力とは見ない。本質価値は現在より約15%低く「やや割高」。 本質価値との差 −16.2% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 マスターカードMA ビザと並ぶ世界の決済網。貸出リスクがなく、還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −16.3% · 10 年 やや割高(年 +5.3%) やや割高 IBNIBN インドの預金基盤と与信力は堅固だが、内部留保の厚さで株主資本の利回りが薄まる。10年価値は現状に対しやや割高 本質価値との差 −16.7% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 RLIRLI 30年連続で保険引受黒字を守る優良な専門損保。ただし財物保険の高収益は平準化し、10年価値は現時価総額比約16%低い「やや割高」 本質価値との差 −16.8% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 ムーディーズMCO 格付の二強の一角で利益率 65% 超の堀を持つが、データ事業は AI で揺らぐ。資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きく、やや割高 本質価値との差 −17.9% · 10 年 やや割高(年 +5.2%) やや割高 アフィリエーテッド・マネジャーズ・グループAMG 独立運用会社への出資と代替運用の成長は魅力だが、持分法利益の見えにくさと買収・還元の競合を考えると、安全域が薄くやや割高である。 本質価値との差 −18.4% · 10 年 やや割高(年 +6.2%) やや割高 AGNCAGNC 住宅ローン証券の高配当は魅力だが、レバレッジ損失と増資を引くと10年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.4% · 10 年 やや割高(年 +6.9%) やや割高 CMEグループCME 金利先物をほぼ独占する取引所。取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −19.7% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 ビザV 貸出リスクを持たない世界最強の決済網。還元しながら伸びる利益に高い倍率が付く。資本コスト 7.5% の式でも今の値段は先を織り込み、10 年の価値はやや割高 本質価値との差 −19.8% · 10 年 やや割高(年 +4.8%) やや割高 UBSUBS 富裕層資産と統合効果に堀はあるが、スイスの追加資本規制と株数の不整合に注意。台帳基準ではやや割高。 本質価値との差 −20.7% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 アカディアン・アセット・マネジメントAAMI 運用実績と新戦略の成長には価値がある。しかし報酬率の低下と従業員への利益配分を考えると、今の株価には安全域が乏しく、やや割高と判断する。 本質価値との差 −21.4% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アポロ・グローバル・マネジメントAPO 運用資産 1.05 兆ドルのオルタナティブ運用に、生保アセネ(Athene)を連結する。調達と保険の資金源は厚いが、保険の利ざやと私募クレジットの質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −22.2% · 10 年 やや割高(年 +6.0%) やや割高 アレス・マネジメントARES 信用運用が強い運用資産 6,700 億ドルのオルタナティブ運用会社。手数料の積み上がりは堅いが、株式報酬が手数料関連利益の約 4 割を食い、GAAP と利益ベースの倍率で見た値段はやや割高 本質価値との差 −22.8% · 10 年 やや割高(年 +5.4%) やや割高 エリー・インデムニティERIE 相互保険会社の管理手数料(保険料の 25%)だけを受け取る資本いらずの事業。契約数の減少が続き、伸びは物価連動に頼る。中立 10 年 18.2 倍で、総合は今の時価総額に対し -17% の「やや割高」 本質価値との差 −22.9% · 10 年 やや割高(年 +4.4%) やや割高 モルガン・スタンレーMS ウェルスの規模で堀が広がる優良な金融。資本コスト 8.5% の利益ベースの式では ROE 14.7% に PER 11.7 倍前後が付き、今の PER 17 倍はやや割高 本質価値との差 −23.7% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ソーファイ・テクノロジーズSOFI 融資と預金の一体運営には伸びしろがあるが、信用損失と増資の負担は重い。10年価値ではやや割高と判断する。 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +6.1%) やや割高 MSCIMSCI 指数の堀と資産連動料で稼ぐ高収益の会社だが、株高頼みと借入で膨らんだ今の値段は、資本コスト 8.0% の利益ベースの式の倍率ではやや割高 本質価値との差 −24.4% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 シンシナティ・ファイナンシャルCINF 代理店経由の中堅損保。引受の利益は薄く、自己資本の約 8 割が保有株。本業と保有株を分けて見ると、総合は今の時価総額に対し -20% の「やや割高」 本質価値との差 −24.8% · 10 年 やや割高(年 +4.7%) やや割高 ゴールドマン・サックス・グループGS 投資銀行・市場業務で首位級の優良な金融。利益の山谷が大きく、資本コスト 8.75% の利益ベースの式では ROE 14.5% に PER 11 倍前後が付き、今の値段はやや割高 本質価値との差 −25.0% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ブルー・アウル・キャピタルOWL 永久資本に根ざした報酬収入は強みだが、償還圧力と株式報酬を厳しく見れば、全持分ベースの時価総額には大きな安全域がない。 本質価値との差 −25.2% · 10 年 やや割高(年 +5.9%) やや割高 セントラル・バンカンパニーCBC 低コスト預金と余剰資本は魅力だが、買収の成功を先に織り込む値段で、安全域は薄くやや割高 本質価値との差 −26.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 サークル・インターネット・グループCRCL 規制されたデジタルドルの有力発行体だが、利益の取り分は販売提携先に左右される。10年の本質価値は約129億ドルで、現在の約208億ドルに対して割高 本質価値との差 −26.4% · 10 年 やや割高(年 +5.6%) やや割高 エバーコアEVR 独立系M&A助言で強い地位を築いたが、収益の山谷と人材への分配が重い。10年の還元を含む価値は台帳時価総額より約16%低く、やや割高。 本質価値との差 −27.5% · 10 年 やや割高(年 +5.0%) やや割高 ナスダックNDAQ 上場・指数・金融ソフトの継続収入が 7 割超の取引所。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先に進みすぎで、やや割高 本質価値との差 −27.8% · 10 年 やや割高(年 +3.9%) やや割高 SEIインベストメンツSEIC 金融機関の基幹業務を支える堀は強いが、AIによる事務の値下げと買収負担を考えると、10年の期待価値は約28%低く、やや割高 本質価値との差 −28.6% · 10 年 やや割高(年 +3.7%) やや割高 シービーオーイー・グローバル・マーケッツCBOE S&P 500 のオプションを独占する取引所。2026 年の取引量の急増は一部が剥がれ、資本コスト 7.75% の利益ベースの式では今の値段はやや割高に出る 本質価値との差 −28.7% · 10 年 やや割高(年 +3.6%) やや割高 フーリハン・ローキーHLI M&Aと再建助言の件数首位が堀を支えるが、人材依存とAI代替、議決権集中を考えると、10年価値は現時価総額を約25%下回るやや割高。 本質価値との差 −29.1% · 10 年 やや割高(年 +4.2%) やや割高 ブロックXYZ 若者向け金融アプリ Cash App と加盟店決済 Square を持つ。粗利益は伸びるが、貸出と株式報酬を引いた GAAP 利益は薄い。利益ベースの倍率で測ると、確率で重ねた値は今の値段を 3 割弱下回る 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +4.3%) やや割高 バークシャー・ハサウェイBRK-B 保険・鉄道・電力・製造の複合体と 6,700 億ドル超の株式・現金。営業 4 事業は利益ベースの上限の内側に置き、中立 10 年 PBR 1.11 倍で、総合は今の時価総額に対し -28% の「やや割高」 本質価値との差 −29.2% · 10 年 やや割高(年 +3.5%) やや割高 インターコンチネンタル・エクスチェンジICE 取引所・債券データ・住宅ローン基盤の 3 本柱。質は高いが、資本コスト 8.0% の利益ベースの式では今の値段は先取りが大きい 本質価値との差 −30.0% · 10 年 やや割高(年 +3.4%) 割高 FT インターメディエイトFIGR 取扱高は急増しているが、手数料率の低下と買収・希薄化を織り込むと、10年価値は今の時価総額を約4割下回り、割高 本質価値との差 −33.4% · 10 年 割高(年 +4.8%) 割高 ギャラクシー・デジタルGLXY コアウィーブ賃料で土台はできたが、暗号資産と建設債務の振れに対して安全域がなく、割高 本質価値との差 −33.6% · 10 年 割高(年 +5.8%) 割高 KKRKKR 運用資産 8,000 億ドルのオルタナティブ運用に、保険(グローバル・アトランティック)を抱える。堀は厚いが、成功報酬と保険の投資損で利益の質が振れ、利益ベースの倍率で測ると値段はやや割高 本質価値との差 −36.1% · 10 年 割高(年 +3.5%) 割高 トゥルーパニオンTRUP 診療費の立て替えを減らす仕組みは魅力だが、獲得費と医療費の高騰で利益の堀は未完成。10年の加重価値は約7.8億ドル、現状比約39%の「割高」 本質価値との差 −40.5% · 10 年 割高(年 +3.2%) 割高 コインベースCOIN 暗号資産の取引所から、ステーブルコインの利息と預かりで稼ぐ金融会社へ。事業の転換は本物だが、2026 年は赤字で、資本コスト 9.5% の利益ベースの式では今の値段が 10 年の高成長を織り込み過ぎて割高と出る 本質価値との差 −40.7% · 10 年 割高(年 +3.4%) 割高 ワールド・アクセプタンスWRLD 小口融資の店舗網には価値があるが、高金利への規制と信用損失が重い。10年の本質価値は現時価総額を約43%下回り、割高と判断する。 本質価値との差 −42.6% · 10 年 割高(年 +2.4%) 割高 WEX INCWEX 車両決済には強い堀があるが、給付SaaSのAI代替と借入依存の還元が重い。10年の本質価値は現値を約47%下回り、割高 本質価値との差 −43.2% · 10 年 割高(年 +1.6%) 割高 チャイム・ファイナンシャルCHYM 給与振込口座としての定着力と成長余地は大きいが、決済手数料への依存と株主還元の不確実性が残り、10年価値では割高とみる。 本質価値との差 −46.8% · 10 年 割高(年 +2.2%) 割高 モーニングスターMORN 独自の投資データと格付けには堀があるが、席課金はAI代替に直面する。10年の資本還元を含めても安全域が足りず、割高と判断する。 本質価値との差 −48.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 UWMホールディングスUWMC 住宅ローン卸売の首位は本物だが、優先株・希薄化・支配株主への流出が普通株の安全域を消し、10年価値では割高 本質価値との差 −48.8% · 10 年 割高(年 +3.3%) 割高 ロビンフッド・マーケッツHOOD 個人投資家の新世代向け証券。予測市場・暗号資産・金利で稼ぐ力は本物だが、今の値段は 10 年の高成長を織り込み済みで、資本コスト 9% の利益ベースの式では大きく割高に出る 本質価値との差 −52.3% · 10 年 割高(年 +0.3%) 割高 トレードウェブ・マーケッツTW 債券電子取引の流動性ネットワークは強いが、一時的な暗号資産評価益と大型買収の負担を除いて考えると安全域に乏しく、割高である。 本質価値との差 −52.5% · 10 年 割高(年 −0.7%) 割高 アファーム・ホールディングスAFRM 分割払いの市場と決済網は成長するが、信用リスクと株主還元の弱さが残る。10年の稼ぐ力から見た安全域は乏しく、現在の評価は割高。 本質価値との差 −53.0% · 10 年 割高(年 +0.7%) 割高 ライアン・スペシャリティ・ホールディングスRYAN 難しい保険をつなぐ強い販路を持つが、重い買収負債と二種類の持分を織り込むと、10年のオーナー価値には大きな安全域がなく「割高」と判断する。 本質価値との差 −53.7% · 10 年 割高(年 −0.3%) 割高 ブリッシュBLSH 規制資産は強いが、単体の低い資本収益性と大型買収への依存を考えると、現在の値付けは割高 本質価値との差 −64.8% · 10 年 割高(年 −1.3%) 割高 フリーダム・ホールディングFRHC 証券の稼ぐ力は強いが、一顧客集中と赤字の周辺拡張、外部増資が重く、10年価値から見て明確に割高 本質価値との差 −75.1% · 10 年 割高(年 −4.0%) 割高 TFSファイナンシャルTFSL 信用損失の少なさと公開株向け配当は魅力だが、低いROEとMHC支配を踏まえると会社全体換算では割高 本質価値との差 −83.9% · 10 年 割高(年 −12.2%) 割高 ストラテジーMSTR 世界最大のビットコイン保有量は規模の強みだが、収益を生まない資産に優先株と増資負担が重なり、10年の安全域は乏しく割高。 本質価値との差 −95.5% · 10 年 割高(年 −5.0%)

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読んだ資料

  1. Qfin Holdings 2025年Form 20-F(2026年4月27日提出。融資元本、事業別収益、VIE、現金拘束、還元、転換社債)
  2. Qfin Holdings 2026年第2四半期・上期決算(2026年8月25日。融資取扱高、延滞、売上、純利益、見通し、配当、買戻し)
  3. 中国国家統計局 2025年国民経済・社会発展統計公報(2026年2月28日。金融機関貸出と家計消費融資の市場規模)

分析日 2026-10-28